JP2002229485A - 折り畳み式表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳み式表示装置の見栄えをよくする。 【解決手段】 表示部１０ａ、１０ｂの表面には、表示
を接合部側にシフトする偏向パネル１４ａ、１４ｂが形
成されている。そこで、表示が接合部側にシフトし、接
合部が気にならない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示部が分割表示
パネルを組み合わせて構成された折り畳み式表示装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、各種のフラットパネル型のデ
ィスプレイが知られており、各種装置の表示装置として
広く採用されている。中でも、液晶表示パネルは、消費
電力が小さく、その表示も安定しているため、広く普及
している。

【０００３】ここで、ディスプレイを２分割して折り畳
めるようにした折り畳み式表示装置が知られている。こ
の表示装置によれば使用しない場合には、折り畳んで半
分の大きさにできるため、非常に便利である。

【０００４】大型の装置では、使用しないときには畳ん
で表示面を隠すことができ、また携帯機器などでは、折
り畳んだ状態で持ち運ぶことができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、液晶パネル
は、その周囲に液晶を封入する壁或いは枠等が位置し、
無表示部が必然的に存在する。そこで、折り畳み式にし
て、画面を２分割すると、その接合部に無表示領域が生
じ、見栄えが悪いという問題があった。

【０００６】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、接合部分における無表示領域を減少できる折り畳
み式表示装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、表示部が分割
表示パネルを組み合わせて構成された折り畳み式表示装
置であって、各分割表示パネルの表面に、それぞれの表
示が他の分割表示パネル側にシフトさせる偏向パネルを
設けたことを特徴とする。

【０００８】偏向パネルによって、表示を接合部側にシ
フトさせるため、接合部における分割表示パネルの表示
を近づけることができる。これによって、接合部が気に
ならない表示にできる。

【０００９】また、前記偏向パネルは、微細な光ファイ
バー繊維を集合させて構成されており、光ファイバー繊
維を斜め方向に配置することで、分割表示パネルの表示
をシフトさせることが好適である。光ファイバー繊維を
用いることで、表示のシフトを容易に行うことができ
る。

【００１０】また、各表示パネルは、液晶表示パネルで
あることが好適である。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。

【００１２】図１は、一実施形態の構成を示す図であ
り、表示装置１０は、２つの分割表示部１０ａ、１０ｂ
から構成されている。各分割表示部１０ａ、１０ｂは、
液晶パネル１２ａ、１２ｂと、その表面に偏向パネル１
４ａ、１４ｂが配置されている。この偏向パネル１４
ａ、１４ｂは、液晶パネル１２ａ、１２ｂの表示を両者
の接合部側に向けてシフトさせる。

【００１３】ここで、液晶パネル１２ａ、１２ｂの周辺
部には、非表示エリア１６ａ、１６ｂが存在するが、偏
向パネル１４ａ、１４ｂによって、表面側からみた液晶
表示がシフトして、液晶パネル１２ａ、１２ｂの接合部
側による。これによって、表面側からみた場合に、図２
に示すように、液晶表示は、全体として内側により、接
合部における非表示エリア１６ａ、１６ｂは、非常に小
さなものになる。

【００１４】従って、２つの液晶パネル１２ａ、１２ｂ
を接合して形成した２分割の液晶表示でありながら、そ
の接合部分が気にならず見栄えのよい表示にすることが
できる。

【００１５】なお、液晶パネル１２ａ、１２ｂは、例え
ば透過型で、背面側にバックライト（図示せず）配置す
ることが好適である。ただし、透過型に限らず、反射
型、半透過型などでもよい。なお、液晶パネル１２ａ、
１２ｂは通常のものでよく、液晶を２つの基板間にし、
画素毎に電圧の印加を制御して表示を行うもので、ＲＧ
Ｂ毎に別々の画素部分を有し、カラー表示を行う。

【００１６】図３は、接合部の構造の一例を示す図であ
り、分割表示部１０ａ、１０ｂの接合部側端の表面側
は、ピン２４ａ、２４ｂによって、端板１８に接続され
ている。ピン２４ａ、２４ｂは、端板１８を貫通してお
り、分割表示部１０ａ、１０ｂは、ピンを中心に回動可
能になっている。そして、端板１８には、ピン２４ａ、
２４ｂを中心とした円弧状の長穴２０ａ、２０ｂが設け
られており、この内部に表示部１０ａ、１０ｂの接合部
側端の裏面側に固定されたピン２２ａ、２２ｂが収納さ
れている。

【００１７】また、端板１８は、接合部の両端部に設け
られており、分割表示部１０ａ、１０ｂは一対の端板に
同様に接続されている。このため、表示部１０ａ、１０
ｂは、端板１８の長穴２０ａ、２０ｂにピン２２ａ、２
２ｂがガイドされた状態で、ピン２４ａ、２４ｂを中心
にして回動する。そこで、表示をみるときは、液晶表示
部１０ａ、１０ｂを開き、使用しない場合には折り畳む
ことができる。

【００１８】図４に、偏向パネル１４の構成を示す。こ
の例では、液晶パネル１２の１画素が、ＲＧＢの３つの
サブピクセルから構成されている。５．５インチＱＶＧ
Ａ表示用のパネルの場合、１画素は、０．１１６×０３
４８ｍｍとなる。

【００１９】一方、偏向パネル１４は、複数の斜め方向
を向いた光ファイバーの集合体からなっている。この例
では、光ファイバーは、直径約０．０２５ｍｍの楕円状
である。このように、１画素に比べて十分小さな直径の
光ファイバーの集合体を偏向パネル１４に利用すること
によって、液晶画面の表示位置を利用者の視点に対しシ
フトすることができる。光ファイバーは、ガラスもしく
はプラスチックで構成することができる。

【００２０】なお、このような斜め方向を向く、偏向パ
ネル１４は、図５に示すように、光ファイバーの集合体
を斜め方向に切断することによって、形成することが好
適である。すなわち、図における上下方向に長い光ファ
イバーの集合体を軸方向に対し斜めにして、少しずらし
て輪切りにすることによって得られる。このようにし
て、切断面に対し光ファイバーの方向が斜めになる。ま
た、斜めに切断することによって、光ファイバーの切断
面は楕円状になる。

【００２１】さらに、各光ファイバーの集合には、黒い
接着剤を利用することが好適である。これによって、隣
接するファイバーからの光漏れが低減でき、表示のコン
トラスト比を向上することができる。コントラスト比
は、白黒のメリハリで通常判断される。光ファイバー間
に黒い接着剤を充填すると、表示オフのエリアの黒が強
調され、これによって表示のコントラスト比が向上す
る。

【００２２】なお、表示をシフトするための偏向パネル
１４は、表示を実質的にシフトできれば、上述の構成に
限定されず、各種構成をとることもできる。例えば、プ
リズムやシリンドリカルレンズ等を用いる光学系を用い
てもよい。

【００２３】上述の例では、表示部１０に液晶パネル１
２を用いたが、これに限らず有機ＥＬパネルなどの表面
に偏光板１４を配置しても、同様の効果が得られる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向パネルによって、表示を接合部側にシフトさせたた
め、接合部における分割表示パネルの表示を近づけるこ
とができる。これによって、接合部が気にならない表示
にできる。

【００２５】また、光ファイバー繊維を用いることで、
表示のシフトを容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施形態の折り畳み式表示装置の概略断面構
成を示す図である。

【図２】 同折り畳み表示装置の表面側からみた構成を
示す図である。

【図３】 接合部分の構成例を示す図である。

【図４】 偏向パネルの取り付け例を示す図である。

【図５】 偏向パネルの製造法の例を示す図である。

【符号の説明】

１０（１０ａ，１０ｂ）表示部、１２（１２ａ，１２
ｂ）液晶パネル、１４（１４ａ，１４ｂ） 偏向パネ
ル。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示部が分割表示パネルを組み合わせて
   構成された折り畳み式表示装置であって、 各分割表示パネルの表面に、それぞれの表示を他の分割
   表示パネル側にシフトさせる偏向パネルを設けたことを
   特徴とする折り畳み式表示装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、 前記偏向パネルは、微細な光ファイバー繊維を集合させ
   て構成されており、光ファイバー繊維を斜め方向に配置
   することで、分割表示パネルの表示をシフトさせること
   を特徴とする折り畳み式表示装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載の装置におい
   て、 各表示パネルは、液晶表示パネルであることを特徴とす
   る折り畳み式表示装置。