JP2002228664A - 生体高分子検出装置 - Google Patents
生体高分子検出装置Info
- Publication number
- JP2002228664A JP2002228664A JP2001025889A JP2001025889A JP2002228664A JP 2002228664 A JP2002228664 A JP 2002228664A JP 2001025889 A JP2001025889 A JP 2001025889A JP 2001025889 A JP2001025889 A JP 2001025889A JP 2002228664 A JP2002228664 A JP 2002228664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dna
- biopolymer
- voltage
- electrodes
- electrode plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6813—Hybridisation assays
- C12Q1/6816—Hybridisation assays characterised by the detection means
- C12Q1/6825—Nucleic acid detection involving sensors
Abstract
ンプルを含めた全体的な解析を行うことができる生体高
分子(DNA)検出装置を提供すること。 【解決手段】 電極板22にDNAプローブ61を固定
し、電極板22、23間に直流電圧を印加することで、
電極板22を変位させることにより、検出対象のサンプ
ルDNA63を分離することができ、反応系全体の割合
から解析を行うことで、より明確な結果を得ることが可
能になった。
Description
RNA及びタンパク質等の生体高分子の有無、存在量、
又は濃度の測定を行うことができる生体高分子検出装置
に関する。
(放射性同位元素)や蛍光等の技術を用い、DNAを放
射性物質や蛍光色素等で修飾し、外部からの刺激によっ
て励起させ、発光による応答を見る方法が一般的であ
る。また、電気化学的に、DNA二本鎖に特異的に結合
する挿入剤を用いて、その酸化還元電位により判定する
電荷検出法が考案されている。さらに、修飾等を必要と
しない方法として、表面プラズモン共鳴現象を用いた方
法がある。電極にDNAを固定化させる技術には、チオ
ール修飾DNAプローブを用い、DNA末端のフリーな
チオール基の単分子膜が、金表面上に自己形成する作用
を利用したもの等がある。
術において、RIや蛍光を用いた方法は、DNAを修飾
する必要があった。本発明の生体高分子検出装置は、D
NAを修飾することを必要とせず、DNAの性質を利用
した直接的な検出を可能とする生体高分子(DNA)検
出装置を提供する。
検出装置は、2つの電極間に生体高分子を収容するケー
スの各電極間に電圧を印加する電圧供給手段と、前記電
極間の電気的特性又は電気的特性の変化を測定する測定
手段とを備える。また、本発明に係る生体高分子検出装
置は、2つの電極間に生体高分子を収容するケースの各
電極間に電圧を印加する電圧供給手段と、前記電極間距
離を変更する電極駆動手段と、前記電極間の電気的特性
又は電気的特性の変化を測定する測定手段とを備える。
直流電圧を選択的に供給することで、生体高分子を一方
の電極に引き寄せたり両方の電極に引き寄せたりするこ
とができる。また、前記測定手段は、前記電気的特性又
は電気的特性の変化の測定結果から、前記電極間の生体
高分子の有無若しくは存在量、塩基長、濃度、ハイブリ
率又はハイブリ量を算出する演算手段をさらに備えるこ
とで、生体高分子の各種特徴量を測定することができ
る。また、前記電極間でハイブリされた生体高分子を一
本鎖に解離する熱を前記電極に加える加熱手段をさらに
備えることで、相補鎖生体高分子及び非相補鎖生体高分
子のそれぞれの存在を検出することができる。
る電極間に注入するだけでよい。またこの技術では、D
NAの存在量を物理的に測定することができるため、濃
度等を測定することも可能である。さらに、本装置は電
場による外力を対面する電極間にかけることにより、電
極表面に固定化された一本鎖プローブDNAとハイブリ
ダイズしなかったサンプルDNAを、前記プローブDN
Aを固定化していない電極に引きつけることで、洗浄を
必要としない遺伝子検出が可能となる。また、この方法
を用いることにより、反応したものと反応していないも
のを共に計測対象にしているため、より明確な結果を得
ることができる。
発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施の形態による生体高分子検出装置1
の構成を示す概略図である。
1は、電源装置10と、電極板装置20と、測定装置4
0と、これら各部を制御するための制御手段としてのコ
ンピュータ50とから、大略構成される。本実施の形態
の場合、電源装置10は、直流電圧を生成するための直
流電源部11と、高周波電圧を生成するための交流電源
部12とを備える。そして、電源装置10は、コンピュ
ータ50内に構成された電圧印加制御手段51からの制
御信号に基づいて、電極板装置20に対して直流電圧又
は交流電圧の選択的供給・遮断を行うようになってい
る。
グ21内に一対の電極板22,23を対向配置して構成
されている。この電極板22,23間で規定されるケー
シング21内の空間は、検出の際に、後述する生体高分
子を溶質とする溶液が貯留される溶液溜24を形成して
いる。
面には、溶液溜24内に溶液を貯留したり、溶液溜24
内に貯留された溶液を溶液溜24外に排出したり等する
ための開口25が形成されている。一側の電極板22
は、前述した電源装置10の出力に接続され、相対する
他側の電極板23は、本実施の形態の場合、接地されて
いる。これにより、電源装置10に対して、回路要素と
して電極板装置20を含む電気回路が構成される。
極板22間を接続する配線、及び電極板23と接地間を
接続する配線を、便宜上から、前記開口25を通して、
電極板22,23にその正面側(すなわち、対向側)か
ら接続されるように表しているが、実際の構成上は、前
記開口25を通さず、ケーシング21の図示せぬ別途開
口を通して、電極板22,23の背面側又は側面に接続
するようになっており、溶液溜2には配線が配置されな
いようになっている。
合、一側の電極板22は、ケーシング21内に軸方向に
変位可能に設けられた可動板26に、その背面側が一体
的に取り付けられ、可動板26とともに一体的に変位可
能になっている。これに対し、他側の電極板23は、そ
の背面側のケーシング21の底部に取付部材27を介し
て固定的に取り付けられ、ケーシング21内を軸方向に
変位できないようになっている。
反対側の面には、同じくケーシング21内に軸方向に変
位可能に設けられたロッド28の先端側が接続されてい
る。ロッド28の基端側は、回転運動を直線移動運動に
変換する回転/直動変換機構29、回転運動を減速する
減速機構30を介して、モータ(例えば、ステップモー
タ等)31の回転軸31aに連結されている。
モータ31の回転軸31aに連結されたギヤ歯車等から
なり、モータ31の回転軸31aの回転量を所定割合で
減速するようになっている。また、回転/直動変換機構
29は、減速機構30の図示せぬ出力軸の回転運動を、
ケーシング21軸方向の直線運動に変換するようになっ
ている。回転/直動変換機構29としては、例えば、減
速機構30の図示せぬ出力軸と一体回転し、内周面にね
じ部が刻まれた円筒部材と、この円筒部材の内周面ねじ
部に螺合するねじが基端側外周面に刻まれたロッド28
基端側部分とから構成され、ロッド28の基端側を円筒
部材に螺合した上、ロッド28の回転を規制した状態で
この円筒部材を回転させることにより、その回転方向に
応じてロッド28が進退する構成となっている。この
際、モータ31の回転は減速機構30を介してこの円筒
部材に伝達されるので、モータ31の回転量を微小回転
量単位で制御せずとも、ロッド28は微小距離単位でリ
ニアに進退できるようになっている。そして、モータ3
1は、コンピュータ50内に構成された電極間距離制御
手段52から出力される制御信号に基づいて駆動すなわ
ち回転制御されるようになっている。また、溶液溜24
の周囲のケーシング21の外周面には、加熱手段として
のヒータ32が設けられている。ヒータ32は、その作
動によって、溶液溜24内に貯留されている溶液を加熱
するようになっている。
置20を含む電気回路中に接続され、この電極板装置2
0を含む電気回路の電気的特性又は電気的特性の変化、
すなわち電極板22,23間の電気的特性又は電気的特
性の変化を測定する。ここで、電気的特性としては、電
圧、抵抗等のインピーダンス、周波数等が挙げられる。
測定装置40によって測定された特性値は、本実施の形
態では、コンピュータ50内に構成された演算手段53
に供給され、演算手段53では測定装置40の測定結果
が解析され、その解析結果はディスプレイ55に表示さ
れるようになっている。
態の生体高分子検出装置1を使用した生体高分子検出方
法について説明する。生体高分子としてのDNAは、既
存の導電性高分子程度の電流を流すことは知られてい
る。そこで、前記生体高分子検出装置1の電極板22,
23間に形成された溶液溜24内に溶質としてDNAを
含む溶液を貯留し、この電極板22,23間に電圧を印
加した場合のDNAの挙動について、説明する。
印加した場合のDNA61の挙動を示す図である。電極
板22,23間に直流電圧を印加した場合、DNA61
は図中矢印で示す電界方向に引っ張られ、一方の電極板
(この場合は電極板22)側に引き寄せられる。
板22にプローブDNA65を固定して、電極板22,
23間に形成された溶液溜24内に溶質としてサンプル
DNA61を含む溶液を貯留し、図2(b)に示すよう
なハイブリダイゼーション反応後に直流電圧をかける
と、図2(c)に示すように、ハイブリした相補鎖サン
プルDNA61aは、電極板22側でプローブDNA6
5に結合しているため引き伸ばされるが、ハイブリしな
かった非相補鎖サンプルDNA61bは、電極板23側
に引き寄せられて縮まった状態になる。したがって、こ
の状態で、電極板22,23間の電気的エネルギー等の
電気的特性を測定装置40によって測定することによっ
て、ハイブリした相補鎖サンプルDNA61aの有無お
よび存在量を測定することが可能になる。
印加した場合のDNA62の挙動を示す図である。図3
(a)に示すように、電極板22,23間に形成された
溶液溜24内に溶質としてのDNA62を含む溶液を貯
留する。
を印加した場合、ある範囲の周波数および電圧により
(本装置では106V/m,1MHz)、DNA62は、図3
(b)に示すように、伸長した状態で,電圧をかける直
前における位置から,より近くにある電極板22,23
のいずれか側に伸長した状態で引き寄せられる。なお、
図3中、62aは、電極板23よりも電極板22側に位
置していたDNA62を示し、62bは、電極板22よ
りも電極板23側に位置していたDNA62を示す。
れた溶液溜24内に溶質としてのDNA61,62を含
む溶液を貯留した状態で、電極板22,23間にかける
電圧を、直流電圧と交流電圧とを使い分けることによっ
て、DNA61,62の位置を制御することが可能とな
る。
電気回路の電気的特性又は電気的特性の変化、すなわち
電極板22,23間の電気的特性又は電気的特性の変化
を、電極板22,23間に貯留した溶液中にDNA61
aや62が含まれているときと、含まれていないときと
で、電極板22,23間の電気的特性を変化させること
も可能になる。
に貯留した溶液中にDNA61aや62が含まれている
又はいない場合の電極板22,23間の電気的特性が、
予め測定装置40で測定でき比較条件となるのであれ
ば、溶液中にDNA61aや62が含まれていない(又
は含まれている)場合の電気的特性の測定結果を、この
比較条件となる測定結果と相対比較することにより、溶
液中にDNA61aや62が含まれていない(又は含ま
れている)場合を検出することが可能になる。
1を使用した、上記DNAの位置制御を応用したDNA
の他の検出方法を説明する。図4は、このDNAの上記
位置制御を応用した本実施の形態の生体高分子検出装置
1による第1の検出例を示す。
電圧を印加することにより、電極板22,23間に貯留
した溶液中のDNA63を伸長し、電極板22,23間
の距離をモータ31を駆動制御することによって操作し
て、塩基長が異なる各種DNA63a,63b,63c
を区別して検出する例を示す。本検出例では、図4
(a)に示すように、対面する電極板22,23の一方
の電極板22には、特定の塩基配列を備えた一本鎖DN
Aプローブ66が固定されている。
24には一本鎖に変性されたサンプルDNA63が溶質
となった溶液を貯留し、前述の一本鎖DNAプローブ6
6に対して、図4(b)に示すように、サンプルDNA
63をハイブリダイズさせる。その後、電源装置10を
駆動制御して、電極板22,23間に電界を生成し、図
4(c)に示すように、一本鎖DNAプローブ66及び
一本鎖に変性されたサンプルDNA63を伸長させた状
態とする。
ローブ66とのハイブリダイズについては、図4(d)
に示すように、直流電圧を電極板22,23間に印加
し、一本鎖DNAプローブ66を伸長させた状態の溶媒
中に、サンプルDNA63を混入し、一本鎖DNAプロ
ーブ66及びサンプルDNA63a,63b,63cを
伸長させた状態で、両者のハイブリダイゼーション反応
を行わせるようにし、図4(c)に示す状態としてもよ
い。
23間の距離dは、一本鎖DNAプローブ66及び一本
鎖に変性されたサンプルDNA63の塩基長に基づき、
予め適宜設定された初期設定距離d0に保たれているも
のとする。また、図4(d)に示す状態において、電極
板22に固定化された一本鎖DNAプローブ66とハイ
ブリダイズしなかったサンプルDNA63dは、電極板
23に引き寄せられて沈殿するため、検出には直接的に
影響しない。すなわち、検出過程において洗浄を必要と
しない。
テップモータ31を駆動制御して、電極板22を微小距
離ずつ電極板23側に近づけて、電極板22,23間の
距離dを初期設定距離d0に対して微小距離ずつ縮小す
る。そして、図4(e)又は図4(f)といった具合の
電極板22,23間の距離dの縮小に伴って、各距離毎
の電圧、抵抗等のインピーダンス、周波数等といった電
気的特性を逐次測定装置40によって測定し、この電気
的特性の測定値の経時的変化や瞬間的な測定値の比較に
よって、遺伝子すなわち生体高分子を検出するようにな
っている。
性、例えば、電極板22,23間を流れる電流iの測定
結果から得られた検出結果例を示す。この検出結果例
は、横軸を電極板22,23間の距離d、縦軸を測定装
置40によって測定された電極板22,23間を流れる
電流iとして、両者の関係を簡易的に表したものであ
る。
dがd0の場合、図4(c)に示すように電極板22に
引き寄せられて伸長させた状態の、一本鎖に変性された
サンプルDNA63及び一本鎖DNAプローブ66は、
いずれもその先端が、電極板23に当接していない。そ
のため、電極板装置20を介して電流iはほとんど流れ
ず、測定装置40によって測定される電流iの大きさ
は、i0(ほぼ0)になる。
1(d1<d0)になり、図4(c)に示されたサンプ
ルDNA63のうち、塩基長が一番長いサンプルDNA
63aの先端のみが電極板23に当接し、サンプルDN
A63aに対し塩基長が短いサンプルDNA63b及び
サンプルDNA63cは、電極板23にまだ当接してい
ない状態になると、電極板22,23間にはこのサンプ
ルDNA63aを介して電流iが流れ出すようになり、
測定装置40による測定電流の大きさはi0からi1に
増加する。
2(d2<d1)になり、図4(e)に示されるよう
に、サンプルDNA63aに加え、サンプルDNA63
bの先端が電極板23に当接するようになると、電極板
22,23間には、サンプルDNA63aに加え、サン
プルDNA63bを介しても電流iが流れるようにな
る。これにより、測定装置40による測定電流の大きさ
はi1からi2に増加するようになる。
3(d3<d2)になり、サンプルDNA63a,63
bに加え、さらに塩基長の短いサンプルDNA63cの
先端も電極板23に当接するようになると、電極板2
2,23間には、サンプルDNA63a,63bに加
え、サンプルDNA63cを介しても電流iが流れるよ
うになる。これにより、測定装置40による測定電流の
大きさはi2からi3に増加するようになる。
4(d4<d3)になり、図4(f)に示されるよう
に、サンプルDNA63a,63b,63cに加え、さ
らに塩基長の短いDNAプローブ66の先端が電極板2
3に当接するようになると、電極板22,23間には、
サンプルDNA63a,63b,63cに加え、DNA
プローブを介しても電流iが流れるようになる。これに
より、測定装置40による測定電流の大きさはi3から
i4にさらに増加するようになる。
部分がサンプルDNA63a,63b,63cによる信
号部分を示し、Bで示した電流iの大きさ部分がDNA
プローブ66による信号部分を示すことになる。この結
果、例えば、電極板装置20を介して電流iの大きさ及
びその経時的変化によって、塩基長の異なるサンプルD
NA63a,63b,63cの存在の有無や存在量等
が、また電流iの大きさが顕著な変化を生じたときの電
極板22,23間の距離dに基づき、サンプルDNA6
3a,63b,63cそれぞれの塩基長等が、コンピュ
ータ50内に構成された演算手段53によって算出でき
るようになる。
応用した本実施の形態の生体高分子検出装置1による第
2の検出例を示す。本検出例では、図6(a)に示すよ
うに、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応法)によって増殖
されたサンプルDNA64を電極板22,23間に形成
された溶液溜24に注入して貯留し、電源装置10を駆
動制御して、例えば106V/m,1MHzの高周波電圧(交流
電圧)をかける。
(b)に示すように、伸長した状態で,電圧をかける直
前における位置から,より近くにある電極板22,23
のいずれか側に伸長した状態で引き寄せられる。本検出
例では、この状態から、ステップモータ31を駆動制御
して、電極板22を微小距離ずつ電極板23側に近づけ
て、電極板22,23間の距離dを初期設定距離d0に
対して微小距離ずつ縮小する。
た具合の電極板22,23間の距離dの縮小に伴って、
各距離毎の電圧、抵抗等のインピーダンス、周波数等と
いった電気的特性を逐次測定装置40によって測定し、
この電気的特性の測定値の経時的変化や瞬間的な測定値
の比較によって、遺伝子すなわち生体高分子を検出する
ようになっている。
信号の測定結果から得られた検出結果例を示す。この場
合も、サンプルDNA64として塩基長が一定のサンプ
ルDNA64aのみが存在する場合は、電極板22,2
3間の距離dを変化させることによって、図6(b)及
び図6(c)に示すように、サンプルDNA64aが電
極板22,23間を橋絡していないときの電気的特性信
号の測定値D1と,図6(d)に示すように、サンプル
DNA64aが電極板22,23間を橋絡するようにな
ったときの電気的特性信号の大きさD2との間に、電気
的特性信号の測定値Dについて顕著な増加Aが現れる。
所である場合、塩基長が一定のDNA64のみが存在す
ることを示し、PCRの成功を確認することができる。
また、このような顕著な増加A部分がない場合は、電極
板22,23間にDNAが存在しない場合を示す。ま
た、この顕著な増加A部分が3ヶ所以上ある場合は、塩
基長が異なるDNA64a,64b,・・・が、この顕
著な増加A部分の数だけ存在することを示していること
になる。
出装置1にあっては、ヒータ32にかける温度を種々に
変化させて、それぞれにおけるハイブリしたDNAの量
やハイブリしなかったDNAの量を測定することによ
り、DNAの一本鎖解離温度も計測することができる。
1による測定及び検出においては、サンプルDNA61
〜64は何も修飾されていない状態でも可能だが、感度
を上げるために、蛍光色素等の有機物又は無機物で修飾
することで、外部的刺激等により、感度を上げることも
可能である。
体高分子検出装置1は構成されるが、電圧供給手段とし
ての電源装置10の構造、電極駆動手段としての回転/
直動変換機構29,減速機構30,及びモータ31等か
らなる構造、測定手段としての測定装置40の検出構造
は前述した構成に限られるものではなく、例えば、電極
駆動手段としてリンク機構を利用したもの、モータに代
え電磁石を利用したもの等、種々の変形例がある。
試料中のDNA、RNA及びタンパク質等の生体高分子
の有無、存在量、又は濃度等を生体高分子を修飾するこ
となく簡易に測定することができる。
置1の構成を示す概略図である。
のDNA61の挙動を示す図である。
のDNA62の挙動を示す図である。
体高分子検出装置1による第1の検出例を示す図であ
る。
電気的特性、例えば、電極板22,23間を流れる電流
iの測定結果から得られた検出結果例を示す図である。
体高分子検出装置1による第2の検出例を示す図であ
る。
電気的特性信号の測定結果から得られた検出結果例を示
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 2つの電極間に生体高分子を収容するケ
ースの各電極間に電圧を印加する電圧供給手段と、 前記電極間の電気的特性又は電気的特性の変化を測定す
る測定手段とを備えることを特徴とする生体高分子検出
装置。 - 【請求項2】 2つの電極間に生体高分子を収容するケ
ースの各電極間に電圧を印加する電圧供給手段と、 前記電極間距離を変更する電極駆動手段と、 前記電極間の電気的特性又は電気的特性の変化を測定す
る測定手段とを備えることを特徴とする生体高分子検出
装置。 - 【請求項3】 前記電圧供給手段は、交流電圧又は直流
電圧を選択的に供給することを特徴とする請求項1又は
2記載の生体高分子検出装置。 - 【請求項4】 前記測定手段は、前記電気的特性又は電
気的特性の変化の測定結果から、前記電極間の生体高分
子の有無若しくは存在量、塩基長、濃度、ハイブリ率又
はハイブリ量を算出する演算手段をさらに備えることを
特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の生体高分子
検出装置。 - 【請求項5】 前記電極間でハイブリされた生体高分子
を一本鎖に解離する熱を前記電極に加える加熱手段をさ
らに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに
記載の生体高分子検出装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001025889A JP3670972B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 生体高分子検出装置 |
US10/062,132 US6582954B2 (en) | 2001-02-01 | 2002-01-30 | Biopolymer detector |
EP02002374A EP1231214B1 (en) | 2001-02-01 | 2002-01-31 | Method for detecting and measuring Biopolymers |
DE60216339T DE60216339T8 (de) | 2001-02-01 | 2002-01-31 | Nachweisverfahren zur Bestimmung der Länge von Biopolymeren |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001025889A JP3670972B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 生体高分子検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002228664A true JP2002228664A (ja) | 2002-08-14 |
JP3670972B2 JP3670972B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=18890801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001025889A Expired - Fee Related JP3670972B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 生体高分子検出装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6582954B2 (ja) |
EP (1) | EP1231214B1 (ja) |
JP (1) | JP3670972B2 (ja) |
DE (1) | DE60216339T8 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003080829A1 (fr) * | 2002-03-26 | 2003-10-02 | Jun Kikuchi | Dispositif de piegeage/liberation d'adn utilisant un canal, et procede de piegeage et de liberation d'adn |
WO2003098216A1 (fr) * | 2002-05-21 | 2003-11-27 | Sony Corporation | Methode de dosage biologique, dispositif de dosage biologique et substrat pour dosage biologique |
JP2013537806A (ja) * | 2010-09-27 | 2013-10-07 | テヒニシェ ウニヴェルズィテート ミュンヘン | 標的分子の特徴を評価するための装置および方法 |
JP7313678B2 (ja) | 2019-09-10 | 2023-07-25 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | アルデヒド検知センサ、および、それを用いたシステム |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3729729B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2005-12-21 | 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 | 生体高分子検出装置及びカートリッジ |
EP1548103A4 (en) * | 2002-08-20 | 2008-06-25 | Sony Corp | HYBRIDIZATION-PERFORMING PART, SENSOR CHIP AND HYBRIDIZATION PROCESS |
JP4285119B2 (ja) * | 2003-07-07 | 2009-06-24 | ソニー株式会社 | 生化学反応装置、生化学反応用基板、ハイブリダイゼーション用基板の製造方法及びハイブリダイゼーション方法 |
JP4328168B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2009-09-09 | ソニー株式会社 | 毛細管現象を利用する物質間の相互作用検出部と該検出部を用いる方法及びバイオアッセイ用基板 |
JP4321854B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2009-08-26 | ソニー株式会社 | ハイブリダイゼーションその他の相互作用検出部と該検出部を備えるdnaチップその他のバイオアッセイ用基板 |
ITTO20070341A1 (it) * | 2007-05-15 | 2008-11-16 | Consiglio Nazionale Ricerche | Procedimento e dispositivo a trasduzione elettrica per la rivelazione di eventi di bio-riconoscimento in processi di interazione biomolecolare per analisi genomiche/proteomiche |
WO2014055888A1 (en) | 2012-10-04 | 2014-04-10 | The Regents Of The University Of California | Rna-based, amplification-free, organism identification using nano-enabled electronic detection |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4915812A (en) * | 1986-06-20 | 1990-04-10 | Molecular Devices Corporation | Zero volume cell |
CA1283447C (en) * | 1986-06-20 | 1991-04-23 | John W. Parce | Zero volume electrochemical cell |
US5065106A (en) | 1988-06-13 | 1991-11-12 | Ta Instruments, Inc. | Apparatus and method for analyzing dielectric properties using a single surface electrode and force monitoring and adjusting |
US5824473A (en) | 1993-12-10 | 1998-10-20 | California Institute Of Technology | Nucleic acid mediated electron transfer |
US6355436B1 (en) * | 1996-05-17 | 2002-03-12 | L'ecole Centrale De Lyon | Method for analyzing biological substances in a conductive liquid medium |
AU739375B2 (en) | 1996-11-05 | 2001-10-11 | Clinical Micro Sensors, Inc. | Electrodes linked via conductive oligomers to nucleic acids |
US6306584B1 (en) | 1997-01-21 | 2001-10-23 | President And Fellows Of Harvard College | Electronic-property probing of biological molecules at surfaces |
US6290839B1 (en) | 1998-06-23 | 2001-09-18 | Clinical Micro Sensors, Inc. | Systems for electrophoretic transport and detection of analytes |
EP1196629A2 (en) | 1999-04-07 | 2002-04-17 | Dennis Michael Connolly | High resolution dna detection methods and devices |
AU5253899A (en) | 1999-08-04 | 2001-03-05 | Andcare, Inc. | A printed circuit board, biosensor and method of using same |
CA2384100C (en) * | 1999-09-07 | 2011-03-29 | The Regents Of The University Of California | Methods of determining the presence of double stranded nucleic acids in a sample |
DE19960076C2 (de) | 1999-12-13 | 2002-12-05 | November Ag Molekulare Medizin | Verfahren und Vorrichtung zum Nachweis und zur Quantifizierung von Biomolekülen |
JP4193345B2 (ja) * | 2000-09-07 | 2008-12-10 | 横河電機株式会社 | 生体高分子の遺伝子配列を計測するための測定装置 |
US6670131B2 (en) * | 2000-11-30 | 2003-12-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nucleic acid detection method and apparatus, and vessel for detecting nucleic acid |
JP3729729B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2005-12-21 | 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 | 生体高分子検出装置及びカートリッジ |
-
2001
- 2001-02-01 JP JP2001025889A patent/JP3670972B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-01-30 US US10/062,132 patent/US6582954B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-01-31 EP EP02002374A patent/EP1231214B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-01-31 DE DE60216339T patent/DE60216339T8/de active Active
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003080829A1 (fr) * | 2002-03-26 | 2003-10-02 | Jun Kikuchi | Dispositif de piegeage/liberation d'adn utilisant un canal, et procede de piegeage et de liberation d'adn |
WO2003098216A1 (fr) * | 2002-05-21 | 2003-11-27 | Sony Corporation | Methode de dosage biologique, dispositif de dosage biologique et substrat pour dosage biologique |
JP2013537806A (ja) * | 2010-09-27 | 2013-10-07 | テヒニシェ ウニヴェルズィテート ミュンヘン | 標的分子の特徴を評価するための装置および方法 |
JP7313678B2 (ja) | 2019-09-10 | 2023-07-25 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | アルデヒド検知センサ、および、それを用いたシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3670972B2 (ja) | 2005-07-13 |
EP1231214B1 (en) | 2006-11-29 |
US20020102718A1 (en) | 2002-08-01 |
DE60216339T8 (de) | 2007-08-23 |
US6582954B2 (en) | 2003-06-24 |
DE60216339D1 (de) | 2007-01-11 |
EP1231214A2 (en) | 2002-08-14 |
EP1231214A3 (en) | 2002-11-20 |
DE60216339T2 (de) | 2007-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Gao et al. | High-throughput detection of unknown mutations by using multiplexed capillary electrophoresis with poly (vinylpyrrolidone) solution | |
US9011661B2 (en) | Enrichment of nucleic acid targets | |
US6365400B1 (en) | Electrochemical denaturation of double-stranded nucleic acid | |
Cheng et al. | Analysis of ligase chain reaction products amplified in a silicon-glass chip using capillary electrophoresis | |
JP2002228664A (ja) | 生体高分子検出装置 | |
CN1164769C (zh) | 四维参数检测基因芯片上核酸杂交对的方法及装置 | |
JP6289610B2 (ja) | 単一ヌクレオチド検出方法 | |
EP3075867B1 (en) | Sensing strategies and methods for nucleic acid detection using biosensors | |
WO1993015224A1 (en) | Electrochemical treatment of nucleic acid containing solutions | |
EP2346889A1 (en) | Design, synthesis and use of synthetic nucleotides comprising charge mass tags | |
JP4645110B2 (ja) | 誘電泳動を利用するハイブリダイゼーション検出部と該検出部を備えるセンサーチップ、並びにハイブリダイゼーション検出方法 | |
US20210238663A1 (en) | Enrichment of nucleic acid targets | |
KR100386606B1 (ko) | Dna 검출 방법 및 그 장치 | |
JPWO2002044708A1 (ja) | 核酸の分析方法 | |
Jeong et al. | Liquid Metal Electrodynamic Accumulation Microfluidics System for DNA Memory and Liquid Biopsy | |
JP2008275333A (ja) | 遺伝子検出チップ、これを用いた核酸配列集積方法および遺伝子検出装置 | |
US7887690B2 (en) | DNA separation device, DNA separation method, and ligand DNA | |
WO2007095452A2 (en) | Method for substantially preventing fluid cross-contamination due to electrical contacts | |
US9255290B2 (en) | Methods and devices for non-therman polymerase chain reaction | |
Hartanto et al. | Microfluidics-Based DNA Detection | |
Kim et al. | Capillary electrophoresis of DNA fragments using poly (ethylene oxide) as a sieving material | |
CN117051084A (zh) | 一种利用无修饰探针的核酸检测方法及其应用 | |
US20180127813A1 (en) | Nucleic Acid Sequencing using Indicating Polymerases | |
Chen | Microchip electrophoresis and the analysis of PCR products | |
Sadarangani et al. | DNA analysis using a portable robotic instrument |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050415 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |