JP2002224488A - 脱水洗濯機用駆動機構及びこれを用いた脱水洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、洗濯軸及び脱水軸の強度
が向上し、脱水洗濯機用駆動機構の耐久力、信頼性が向
上し、小型化を図つた脱水洗濯機用駆動機構及びこれを
用いた洗濯機を得る。 【解決手段】 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽２を回転さ
せる脱水軸４と洗濯兼脱水槽内２に配設された攪拌翼３
を回転させる洗濯軸７とを備え、減速機構１０は洗濯軸
７回りに回動可能に設けられたモータ３０のロータ３１
内に配設され、ロータ３１の回転を減速機構１０を介し
て洗濯軸７、または、直接前記洗濯軸７と脱水軸４を切
替えて伝達させる切替手段２３を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は脱水洗濯機用駆動
機構及びこれを用いた脱水洗濯機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６は例えば特開平１１−３１９３７７
号広報に示された従来の脱水洗濯機用駆動機構の縦断面
図である。図に示すように、洗濯兼脱水槽２は水受け槽
１の底部に設けた軸受５によって軸支されている脱水軸
４の上端部に固定され、攪拌翼３は、脱水軸４の中空部
に脱水軸４と同軸上となるように配設し、脱水軸４の中
空部内に設けた軸受６によって軸支した洗濯軸５１の上
端部に固定されている。また、洗濯軸５１の下端部は遊
星歯車機構からなる減速機構５２の出力側に接続されて
いる。

【０００３】モータブラケット３３はカップ状に形成し
開口部を下にして減速機構５２に取り付け、このモータ
ブラケット３３の中にロータ３１に回転磁界を与えるス
テータ３２を圧入し、このステータ３２にロータ３１を
対向させてモータ３０を構成し、減速機構５２とモータ
３０とを同一軸線上に配設し、減速機構５２の減速機構
入力軸５３は、モータ３０のロータ３１の回転中心部に
連結されている。クラッチ機構５４は、モータ３０の回
転を洗濯軸５１、あるいは脱水軸４と洗濯軸５１の両方
のいずれかに切り換えるもので、ロータ３１の内部に設
けた空間にクラッチスプリング５５を設け、外部にクラ
ッチスプリング５５を駆動するクラッチ駆動手段５６を
設けている。

【０００４】上記構成において、洗濯、すすぎ行程で
は、クラッチ機構５４のクラッチ駆動手段５６はクラッ
チスプリング５５を解放し、脱水軸４に回転力を伝達で
きない状態とする。モータ３０の動力は洗濯軸５１を介
して攪拌翼３に伝達されるのみとなり、被洗濯物に機械
力を与える。こうして洗濯兼脱水槽２に収容している洗
濯物の洗濯、すすぎが進行する。

【０００５】洗濯行程を終了すると脱水行程に入り、こ
の脱水行程では、洗濯兼脱水槽２内の水が排水され、ク
ラッチ機構５４のクラッチ駆動手段５６はクラッチスプ
リング５５を駆動し、脱水軸４に回転力を伝達できる状
態とする。モータ３０の動力は減速機入力軸５３と脱水
軸４とが連結され、洗濯兼脱水槽２が回転する。

【０００６】洗濯兼脱水槽２が回転することによって、
洗濯、すすぎを終了した洗濯物の水分は、遠心力によっ
て洗濯兼脱水槽２の側面に多数設けられている孔から水
受け槽１内に絞り出される。こうして洗濯物は自動的に
脱水される。このようにして、洗濯兼脱水槽２に投入さ
れた洗濯物は自動的に洗濯、すすぎ、脱水行程を終了す
る。

【０００７】また、図７は例えば特開平２−６８０９９
号広報に示された従来の脱水洗濯機用駆動機構の縦断面
図である。図に示すように、洗濯兼脱水槽２は水受け槽
１の底部に設けた軸受５によって軸支されている脱水軸
４の上端部に固定され、攪拌翼３は、脱水軸４の中空部
に脱水軸４と同軸上となるように配設した洗濯軸７の上
端部に固定されている、また、洗濯軸６１の下端部は、
ステータ３２に対向させることによりモータ３０を構成
するロータ３１の回転中心部に連結されている。

【０００８】クラッチ機構６２は、モータ３０の回転を
洗濯軸６１あるいは、脱水軸４と洗濯軸６１の両方のい
ずれかに切り換えるもので、クラッチスプリング２２と
トルク伝達用ハブ２３からなっている。上記構成におい
て、洗濯、すすぎ行程では、クラッチスプリング２２は
定常状態となっており脱水軸４にロータ３１の回転によ
る回転力を伝達できず、モータ３０の動力は洗濯軸７を
介して攪拌翼３に伝達されるのみとなり、被洗濯物に機
械力を与える。こうして洗濯兼脱水槽２に収容している
洗濯物の洗濯、すすぎが進行する。

【０００９】洗濯行程を終了すると脱水行程に入り、こ
の脱水行程では、洗濯兼脱水槽２内の水が排水され、図
示されていない操作機構によりトルク伝達用ハブ２３が
押し上げられてクラッチスプリング２２が蓄勢され、脱
水軸４に回転力を伝達できる状態となり、モータ３０の
動力が脱水軸４に伝達され洗濯兼脱水槽２が回転する。
脱水と洗濯の回転の切り替えは、例えば、可変周波数電
源によりステータ３２に通電する周波数を変えれば実施
できる。

【００１０】洗濯兼脱水槽２が回転することによって、
洗濯、すすぎを終了した洗濯物の水分は、遠心力によっ
て洗濯兼脱水槽２の側面に多数設けられている孔から水
受け槽１内に絞り出される。こうして洗濯物は自動的に
脱水される。このようにして、洗濯兼脱水槽２に投入さ
れた洗濯物は自動的に洗濯、すすぎ、脱水行程を終了す
る。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、特開平１１−３１９３７７号広報に示された従来の
脱水洗濯機用駆動機構においては、減速機構５２として
遊星歯車機構を用いているために、減速機構５２の出力
側の洗濯軸５１と減速機構５２の入力軸５３に２分割さ
れており、複雑な構成となり、それぞれの軸は片持ち構
造を取らざるを得なくなっている。このため、軸の負荷
し得る荷重が小さく軸の強度、信頼性に問題があった。

【００１２】また、減速機構５２は遊星歯車機構を用い
ているために、減速機構５２への入力軸５３は減速機構
５２のギアボックスと一体して構成されている脱水軸４
よりも内側に配置せねばならず、また、脱水軸４を２ヶ
所軸支するためには、モータのロータ３０を脱水軸４の
軸支位置よりも外側に配置せねばならなかった。このた
め脱水軸を支持するために必要な軸支スパンを確保する
ためには脱水洗濯機用駆動機構の全長を大型化する必要
があった。

【００１３】また、例えば特開平２−６８０９９号広報
に示された従来の脱水洗濯機用駆動機構においては、減
速機を用いていないため、洗濯に必要なトルクを発生さ
せるためには、減速機を用いた場合に比べてモータ３０
の発生するトルクを増大させる必要がある。その結果モ
ータ３０の直径あるいは巾を大型化させる必要があり、
従来の減速機を用いることを原則として設計されたモー
タでは対応できず、新たな生産設備を必要とするととも
に、モータの大型化によりモータコアが大型化され、ま
たロータ内部に装備される磁石も大型化せねばならずモ
ータ製作に必要なコストが増加するという問題があっ
た。

【００１４】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、簡単な構成により、動力伝達軸
である洗濯軸及び脱水軸の強度が向上し、脱水洗濯機用
駆動機構の耐久力、信頼性を向上させることができ、か
つ、小型化を図ることができる脱水洗濯機用駆動機構及
びこれを用いた洗濯機を得ることを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る脱水洗濯
機用駆動機構は、モータの動力を減速機構を介して洗濯
兼脱水槽と攪拌翼に伝達する動力伝達軸を備え、前記動
力伝達軸を、前記減速機構を貫通するように配設して、
前記減速機構に連結させたものである。

【００１６】また、動力伝達軸の両端を軸支したもので
ある。

【００１７】また、モータのロータを動力伝達軸を支持
する軸受間に配設したものである。

【００１８】また、 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽を回
転させ脱水軸と前記洗濯兼脱水槽内に配設された攪拌翼
を回転させる洗濯軸とを備え、減速機構は前記洗濯軸の
回りに回動可能に設けられたモータのロータ内に配設さ
れ、前記ロータの回転を前記減速機構を介して前記洗濯
軸、または、直接前記洗濯軸と前記脱水軸に切替えて伝
達させる切替手段とを備える。

【００１９】また、モータのロータを洗濯軸を支持する
軸受間に配設したものである。

【００２０】また、 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽を回
転させ脱水軸と前記洗濯兼脱水槽内に配設された攪拌翼
を回転させる洗濯軸とを備え、さらに、前記洗濯軸の回
りに回動可能に設けられ、モータの動力が伝達されるプ
ーリを備え、減速機構は前記プーリ上に配設され、 前
記プーリの回転を前記減速機構を介して前記洗濯軸、ま
たは、直接前記洗濯軸と前記脱水軸に切替えて伝達させ
る切替手段とを備える。

【００２１】また、洗濯軸の両端を軸支したものであ
る。

【００２２】また、減速機構は、ロータに設けられた小
かさ歯車と、一端に前記小歯車に歯合された大かさ歯車
を有し、他端に平歯車を有する減速軸と、洗濯軸に固定
され、前記平歯車に歯合された平面歯車とを備えたこと
を特徴とするものである。この発明に係る洗濯機は請求
項１〜４のいずれかに記載した脱水洗濯機用駆動機構を
用いたものである。

【００２３】

【発明の実施の形態】実施の形態１．以下、この発明の
実施の形態１について説明する。図１はこの発明の実施
の形態１を示す脱水洗濯機用駆動機構の縦断面図、図２
は部分拡大図、図３は脱水洗濯機用駆動機構の減速機構
の横断面図、図４は動作説明図である。なお、図１は左
右対称のものであるが、後述のように動作説明を兼ねて
おり一部が左右対称となっていない。図１〜３に示すよ
うに、洗濯兼脱水槽２は水受け槽１の底部に設けた軸受
５によって軸支されている脱水軸４の上端部に固定さ
れ、攪拌翼３は、脱水軸４の中空部に脱水軸４と同軸上
となるように配設した洗濯軸７の上端部に固定されてい
る。洗濯軸７は、モータ３０と減速機構１０を貫通し、
脱水軸４の中空部内に設けた軸受６と１８及び１９によ
り両端部で支持されている。

【００２４】モータ３０は、モータブラケット３３の中
にロータ３１に回転磁界を与えるステータ３２を圧入
し、このステータ３２にロータ３１を対向させて構成さ
れ、減速機構１０とモータ３０とを同一直線状に配設し
ている。ロータ３１の上部には減速機構１０への入力を
行なうための小かさ歯車１２が一体に形成されている。
また、ロータ３１は洗濯軸７に軸受１８を介し支持され
ることにより洗濯軸７に対し回転自由な構造となってい
る。

【００２５】図１〜３に示すように減速機構１０は、両
端にロータ３１と一体に形成された小かさ歯車１２とか
み合いモータ３０の出力を減速する大かさ歯車１３と歯
車１５を両端に備えた減速軸１４、減速軸１４を軸支す
るギアボックス１７、歯車１５とかみあい減速を行なう
平面歯車であるフェースギア１６により構成されてい
る。フェースギア１６は洗濯軸７に対し固定されている
ため、減速機構１０からの出力を洗濯軸７に対し伝達す
ることが可能である。

【００２６】切替手段であるクラッチ機構２０は、図
１、２に示すようにモータ３０の回転を脱水軸７あるい
は、脱水軸４と洗濯軸７の両方のいずれかに切り換える
もので、クラッチスプリング２２と筒状のトルク伝達用
ハブ２３、クラッチ駆動手段２１から構成される。また
トルク伝達用ハブ２３は内周面の上下に各々スプライン
２３ａ、２３ｂ、外周面の上下にスプライン２３ｃ、２
３ｄが形成されている。そして、ギアボックス１７、フ
ェースギア１６、洗濯軸４等とかみ合い同期して回転す
るような構造となっている。

【００２７】次に、動作を図１〜４により説明する。洗
濯、すすぎ行程は、クラッチ機構２０のクラッチスプリ
ング２２は定常状態となっている。この際、トルク伝達
用ハブ２３は図１の中心の左側に示す上端位置にあり、
トルク伝達用ハブ２３のスプライン２３ｃがモータブラ
ケット３３に固定されたクラッチ駆動手段２１のトルク
伝達用ハブ２３側の側壁面に形成されたスプライン２１
ａとかみ合い、また、トルク伝達用ハブ２３のスプライ
ン２３ｄとギアボックス１７の上部内周面に形成された
スプライン１７ａとかみ合いギアボックス１７が回転で
きない状態となる。

【００２８】この状態でモータ３０に通電しロータ３１
を回転させると、ギアボックス１７が回転できない状態
にあるために、モータ３０の動力は、図４（ａ）の黒塗
部分に示すように、ロータ３１と一体に形成された小か
さ歯車１２、減速軸１４に設けられた大かさ歯車１３、
減速軸１４、歯車１５、洗濯軸７に固定されたフェース
ギア１６と順次、減速・伝達されていき攪拌翼３に伝達
され、被洗濯物に機械力を与える。こうして洗濯兼脱水
槽２に収容している洗濯物の洗濯、すすぎが進行する。

【００２９】次に、洗濯行程を終了すると脱水行程に入
る。この脱水行程では、洗濯兼脱水槽２内に水が排水さ
れ、クラッチ機構２０のクラッチ駆動手段２１はクラッ
チスプリング２２を駆動し、トルク伝達用ハブ２３を図
１、２の中心の右側に示す下端位置に移動させる。そし
て、ギアボックス１７に対し一体回転するように設けら
れたトルク伝達用ハブ２３はクラッチ駆動手段２１の側
壁面に形成されたスプライン２１ａに対する固定が解除
され、洗濯軸７および脱水軸４と一体回転されるように
なる。このとき、トルク伝達用ハブ２３のスプライン２
３ｂとフエースギア１６に形成されたスプライン１６
ａ、トルク伝達用ハブ２３のスプライン２３ｄとギアボ
ックス１７の上部内周面に形成されたスプライン１７
ａ、トルク伝達用ハブ２３のスプライン２３ａと脱水軸
４に形成されたスプライン４ａと各々かみ合う。

【００３０】この状態でモータ３０に通電しロータ３１
を回転させると、ギアボックス１７は洗濯軸７に対し回
転できない状態にあるためにギアボックス１７内の減速
軸１４も回転できない状態となる。その結果、ロータ３
１と一体に形成された小かさ歯車１２、減速軸１４に設
けられた大かさ歯車１３、減速軸１４、歯車１５、洗濯
軸７に固定されたフェースギア１６がそれぞれ回転でき
ない状態となる。そのため、モータ３０の動力は、図３
（ｂ）の黒塗部分に示すように、ロータ３１と一体に形
成された小かさ歯車１２、減速軸１４に設けられた大か
さ歯車１３、減速軸１４、歯車１５、洗濯軸７に固定さ
れたフェースギア１６と順次、減速されずに伝達されて
いき洗濯兼脱水槽２が回転する。このとき、洗濯軸７と
脱水軸４は相対運動をせずに同期して回転をするため
に、一体の軸とみなすことができ、洗濯軸７と脱水軸４
の間でモーメントの伝達を行なうことができる。

【００３１】洗濯兼脱水槽２が回転することによって、
洗濯、すすぎを終了した洗濯物の水分は、遠心力によっ
て洗濯兼脱水槽２の側面に多数設けられている孔から水
受け槽１内に絞り出される。こうして洗濯物は自動的に
脱水される。このようにして、洗濯兼脱水槽２に投入さ
れた洗濯物は自動的に洗濯、すすぎ、脱水行程を終了す
る。

【００３２】以上のように、動力の伝達軸である洗濯軸
７が減速機構１０を貫通するように配設して、減速機構
１０に連結したので、従来の洗濯機のように、動力の入
力軸と出力軸を別々にせずに、一本化することが可能に
なり、簡単な構成により、洗濯軸７の強度が向上し、脱
水洗濯機用駆動機構及びこれを用いた洗濯機の耐久力、
信頼性を向上させることができる。

【００３３】また、洗濯軸７を両端支持することが可能
になり、洗濯軸７の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機
構及びこれを用いた洗濯機の耐久力、信頼性を向上させ
ることができる。

【００３４】また、洗濯軸７を両端支持し、モータ３０
を軸受６、１８間に配置したことにより、従来の駆動機
構と軸受６、１８の支持スパンを同じにしたときには、
駆動機構の全長を小型化することが可能になる。この結
果、脱水洗濯機用駆動機構の占める体積が減少し、洗濯
機の高さを低減することができる。

【００３５】また、動力の洗濯軸７を両端支持し、モー
タ３０を軸受６、１８間に配置したことにより、従来の
駆動機構と駆動機構の全長を同等としたときには、洗濯
軸の支持スパンを長くすることが可能になる。そのた
め、洗濯軸７の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機構及
びこれを用いた洗濯機の耐久力、信頼性を向上させるこ
とができる。

【００３６】また、減速機構１０を用いているために、
モータ３０の大型化が必要ではなく、従来のモータ生産
設備の流用が可能となり、生産コストの上昇を抑えるこ
とができる。

【００３７】また、モータ３０の大型化が必要でないた
めに、モータ３０のステータ３２やロータ３１の磁石の
大型化も必要ではなく、小型化をはかることができ、モ
ータ３０の材料コストの上昇を抑えることが可能にな
る。

【００３８】実施の形態２．次にこの発明の実施の形態
２について説明する。本実施の形態はモータと動力の伝
達軸を同一軸線上の配置せず、モータの動力を伝達軸に
対しベルトとプーリを介して入力したものである。図５
はこの発明の実施の形態２を示す脱水洗濯機用駆動機構
の縦断面図である。図において、実施の形態１の図１と
同一部品には同じ符号を付し説明を省略する。３５は洗
濯軸７に軸受１８により回転可能に設けられたプーリ、
３６は小かさ歯車１２を有し、プーリ３５に固定され、
洗濯軸７に回転可能に設けられた回転板、３７はモー
タ、３８はモータ３７の回転軸３９に固定されたプー
リ、４０はプーリ３６、３８に掛けられ、モータ３７の
動力を洗濯軸７に伝達するベルトである。

【００３９】このような構成により、モータ３７の動力
がベルト４０を介して動力がプーリ３５に伝達され、プ
ーリ３５に固定された回転板３６が、実施の形態１のロ
ータ３１と同様に回転する。この他の動作は、実施の形
態１と同じであり、説明を省略する。

【００４０】以上のような構成により、洗濯軸７の強度
が向上し、脱水洗濯機用駆動機構及びこれを用いた洗濯
機の耐久力、信頼性を向上させることができるととも
に、洗濯機の全高を低くすることができ、かつ、生産コ
ストの上昇を抑えることが可能になる。

【００４１】

【発明の効果】以上のように、この発明に係る脱水洗濯
機用駆動機構は、モータの動力を減速機構を介して洗濯
兼脱水槽と攪拌翼に伝達する動力伝達軸を備え、前記動
力伝達軸を、前記減速機構を貫通するように配設して、
前記減速機構に連結させたので、簡単な構成により、動
力伝達軸の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機構の耐久
力、信頼性を向上させることができ、かつ、小型化を図
ることができる。

【００４２】また、動力伝達軸の両端を軸支したので、
動力伝達軸の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機構の耐
久力、信頼性を向上させることができる。

【００４３】また、モータのロータを動力伝達軸を支持
する軸受間に配設したので、小型化を図ることができ
る。

【００４４】また、 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽を回
転させ脱水軸と前記洗濯兼脱水槽内に配設された攪拌翼
を回転させる洗濯軸とを備え、減速機構は前記洗濯軸の
回りに回動可能に設けられたモータのロータ内に配設さ
れ、前記ロータの回転を前記減速機構を介して前記洗濯
軸、または、直接前記洗濯軸と前記脱水軸に切替えて伝
達させる切替手段とを備えたので、簡単な構成により、
洗濯軸の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機構の耐久
力、信頼性を向上させることができ、かつ、小型化を図
ることができる。

【００４５】また、モータのロータを洗濯軸を支持する
軸受間に配設したので、小型化を図ることができる。

【００４６】また、 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽を回
転させ脱水軸と前記洗濯兼脱水槽内に配設された攪拌翼
を回転させる洗濯軸とを備え、さらに、前記洗濯軸の回
りに回動可能に設けられ、モータの動力が伝達されるプ
ーリを備え、減速機構は前記プーリ上に配設され、 前
記プーリの回転を前記減速機構を介して前記洗濯軸、ま
たは、直接前記洗濯軸と前記脱水軸に切替えて伝達させ
る切替手段とを備えたので、簡単な構成により、洗濯軸
の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機構の耐久力、信頼
性を向上させることができ、かつ、小型化を図ることが
できる。

【００４７】また、洗濯軸の両端を軸支したので、洗濯
軸の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機構の耐久力、信
頼性を向上させることができる。

【００４８】また、減速機構は、ロータに設けられた小
かさ歯車と、一端に前記小歯車に歯合された大かさ歯車
を有し、他端に平歯車を有する減速軸と、洗濯軸に固定
され、前記平歯車に歯合された平面歯車とを備えたの
で、簡単な構成により、洗濯軸が貫通するように配設で
き、かつ、洗濯軸の強度が向上し、脱水洗濯機用駆動機
構の耐久力、信頼性を向上させることができ、かつ、小
型化を図ることができる。

【００４９】この発明に係る洗濯機は請求項１〜４のい
ずれかに記載した脱水洗濯機用駆動機構を用いたので、
洗濯機の信頼性を向上させることができ、また洗濯機の
全高を低くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１を示す脱水洗濯機用
駆動機構の縦断面図である。

【図２】 図１の部分拡大図である。

【図３】 この発明の実施の形態１を示す脱水洗濯機用
駆動機構の減速機構の横断面図である。

【図４】 この発明の実施の形態１を示す脱水洗濯機用
駆動機構の動作説明図である。

【図５】 この発明の実施の形態２を示す脱水洗濯機用
駆動機構の縦断面図である。

【図６】 従来の脱水洗濯機用駆動機構の縦断面図であ
る。

【図７】 従来の脱水洗濯機用駆動機構の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

２ 洗濯兼脱水槽、３ 攪拌翼、４ 脱水軸、５、６、１
８、１９軸受、７ 洗濯軸、１０ 減速機構、１２ 小
かさ歯車、１３ 大かさ歯車、１４ 減速軸、１５ 歯
車、１６、 フェースギア、１７ ギアボックス、２０
クラッチ機構、２１ クラッチ駆動手段、２２ クラ
ッチスプリング、２３ トルク伝達用ハブ、３０、３７
モータ、３１ ロータ、３２ ステータ、３５、３８
プーリ、４０ ベルト。

フロントページの続き (72)発明者 角田 昌之 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 前山 英明 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 清水 辰秋 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 渡辺 英治 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 Ｆターム(参考） 3B155 AA01 AA06 BB18 BB19 CA05 CA06 CA16 CB06 HB02 HB03 HB10 HB15 HB17 HB20 HB27 HB29 MA02 3J009 EA03 EA11 EA16 EA25 EA35 EA44 ED04 ED06 ED10 FA11

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータの動力を減速機構を介して洗濯兼
   脱水槽と攪拌翼に伝達する動力伝達軸を備え、 前記動力伝達軸を、前記減速機構を貫通するように配設
   して、前記減速機構に連結させたことを特徴とする脱水
   洗濯機用駆動機構。
2. 【請求項２】 動力伝達軸の両端を軸支したことを特徴
   とする請求項１記載の脱水洗濯機用駆動機構。
3. 【請求項３】 モータのロータを動力伝達軸を支持する
   軸受間に配設したことを特徴とする請求項１または請求
   項２記載の脱水洗濯機用駆動機構。
4. 【請求項４】 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽を回転させ
   脱水軸と前記洗濯兼脱水槽内に配設された攪拌翼を回転
   させる洗濯軸とを備え、 減速機構は前記洗濯軸の回りに回動可能に設けられたモ
   ータのロータ内に配設され、 前記ロータの回転を前記減速機構を介して前記洗濯軸、
   または、直接前記洗濯軸と前記脱水軸に切替えて伝達さ
   せる切替手段とを備えたことを特徴とする請求項１記載
   の脱水洗濯機用駆動機構。
5. 【請求項５】 モータのロータを洗濯軸を支持する軸受
   間に配設したことを特徴とする請求項４記載の脱水洗濯
   機用駆動機構。
6. 【請求項６】 動力伝達軸は、洗濯兼脱水槽を回転させ
   脱水軸と前記洗濯兼脱水槽内に配設された攪拌翼を回転
   させる洗濯軸とを備え、 さらに、前記洗濯軸の回りに回動可能に設けられ、モー
   タの動力が伝達されるプーリを備え、 減速機構は前記プーリ上に配設され、 前記プーリの回転を前記減速機構を介して前記洗濯軸、
   または、直接前記洗濯軸と前記脱水軸に切替えて伝達さ
   せる切替手段とを備えたことを特徴とする請求項１記載
   の脱水洗濯機用駆動機構。
7. 【請求項７】 洗濯軸の両端を軸支したことを特徴とす
   る請求項４〜６のいずれかに記載の脱水洗濯機用駆動機
   構。
8. 【請求項８】 減速機構は、ロータに設けられた小かさ
   歯車と、 一端に前記小歯車に歯合された大かさ歯車を有し、他端
   に平歯車を有する減速軸と、 洗濯軸に固定され、前記平歯車に歯合された平面歯車と
   を備えたことを特徴とする請求項４〜７のいずれかに記
   載の脱水洗濯機用駆動機構。
9. 【請求項９】 請求項１〜８のいずれかに記載した脱水
   洗濯機用駆動機構を用いたことを特徴とする脱水洗濯
   機。