JP2002224057A - 血圧測定用帯体および血圧計 - Google Patents

血圧測定用帯体および血圧計

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JP2002224057A
JP2002224057A JP2001026273A JP2001026273A JP2002224057A JP 2002224057 A JP2002224057 A JP 2002224057A JP 2001026273 A JP2001026273 A JP 2001026273A JP 2001026273 A JP2001026273 A JP 2001026273A JP 2002224057 A JP2002224057 A JP 2002224057A
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blood pressure
bag
band
pressure
pressurized
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Takuya Onoe
卓也 尾上
Koki Matsumoto
弘毅 松本
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体に対する悪影響が極めて少なく(生体に
優しく)、信頼性、耐久性に優れる新規な加圧袋体を組
み込んだ血圧測定用帯体およびそれを用いた血圧計を提
供する。 【解決手段】 本発明は、血圧測定のために用いられる
血圧測定用帯体であって、該血圧測定用帯体は、帯本体
と、該帯本体に装着される加圧袋体とを備え、前記加圧
袋体は、空気の導入により加圧され膨らむ袋状物であ
り、血圧測定のために測定部位を押圧するように作用
し、当該加圧袋体は、ポリウレタン、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体(EVA)から選ばれた材料より
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血圧測定のために
用いられる血圧測定用帯体およびそれを用いた血圧計に
関し、特に、生体に優しく、信頼性、耐久性に優れる新
規な加圧袋体を組み込んだ血圧測定用帯体およびそれを
用いた血圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般に腕帯(帯体)を腕に絞
め付けて血圧を測定する血圧計では、腕帯の中に血圧を
測定するための加圧袋体が装着されており、この加圧袋
体内に空気を導入することにより加圧袋体が膨らんで例
えば測定部位である腕を絞め付け、血圧測定が出来るよ
うになっている。
【0003】加圧袋体の材質として、医院・病院等で用
いられるものは測定精度・耐久性等が強く要求されるた
めにラテックス材質のものが一般的であり、この一方
で、家庭用として簡易に用いられるものでは低コスト化
・コンパクト化が強く要望されるために塩化ビニル製の
ものが一般的である。
【0004】ラテックス材質の加圧袋体は、夏、冬等の
温度差が激しい時であっても、一定のゴム弾性を維持で
きるため、測定値が温度変動の影響を受けにくく、信頼
性に優れるというメリットがある。また、ラテックス材
質は耐久性に優れることから測定回数を数万回重ねても
測定値の変化は極めて小さく、この点からも信頼性に優
れる。しかしながら、ラテックス材質は性能面では優れ
るものの、原料自体のコストが高いこと、および製造工
程が複雑なためにコストアップにつながるというデメリ
ットがある。すなわち、製造に際しては、ラテックス配
合液へのディッピング工程、乾燥工程、加硫工程、成形
体の離型工程、組立工程等の複雑かつ手間のかかる作業
を数多く必要とする。
【0005】さらに、医療用具としてラテックス材料を
使用することは、生体面から考察すると消極的にならざ
るを得ない。すなわち、ラテックスを肌に直接触れさせ
たり、あるいは肌のごく近傍で接触に近い状態で使用す
ることは、多かれ少なかれ生体に悪影響を及ぼすおそれ
があると言われている。
【0006】一方、家庭で主として用いられる塩化ビニ
ル製加圧袋体のものは、シート状のものを2枚重ねにし
た後に、所定形状にウェルド(融着)加工して袋状物を
形成できるので、製造が簡易で、コストダウンが容易に
図れるというメリットがある。この反面、塩化ビニルは
その樹脂の特性上、プラスチックの中でも温度の変化に
対して物性が変化し易い。そのため、このものを加圧袋
体に用いると温度変化に伴う測定誤差が生じやすくなる
おそれがある。
【0007】さらに、塩化ビニル製品は、上記ラテック
スとまではいかないまでも、生体面からこのものを肌に
直接触れさせたり、あるいは肌のごく近傍で接触に近い
状態で使用することは、決して望まれるものとは言えな
い。さらに、焼却処理時の環境汚染の問題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような実状に基づ
き本発明は創案されたものであり、その目的は、生体に
対する悪影響が極めて少なく(生体に優しく)、信頼
性、耐久性に優れる新規な加圧袋体を組み込んだ血圧測
定用帯体およびそれを用いた血圧計を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、血圧測定のために用いられる血圧測定
用帯体であって、該血圧測定用帯体は、帯本体と、該帯
本体に装着される加圧袋体とを備え、前記加圧袋体は、
空気の導入により加圧され膨らむ袋状物であり、血圧測
定のために測定部位を押圧するように作用し、当該加圧
袋体は、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)から選ばれた材料より構成され
る。
【0010】また、本発明の好ましい態様として、前記
加圧袋体は、ポリウレタン材料から構成され、ショアA
硬度が、20〜90、破断限界伸びが、200〜100
0%の物性を持つように構成される。
【0011】また、本発明の好ましい態様として、前記
加圧袋体は、2枚のシート状物を重ね、融着加工により
袋状に形態加工されてなるように構成される。
【0012】また、本発明の好ましい態様として、前記
加圧袋体を構成するシート状物の厚さは、0.05〜1
mmとなるように構成される。
【0013】また、本発明の好ましい態様として、前記
加圧袋体には、実質的に空気導入用ないしは排出用のラ
インと加圧袋体内の圧力検出用のラインが連結されてな
るように構成される。
【0014】また、本発明の血圧測定用帯体は、好まし
い態様として、医療行為として使用される血圧計に用い
られるように構成される。
【0015】本発明の血圧計は、上記の血圧測定用帯体
を備えてなるように構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1および図2を用いて詳細に説明する。図1はこの
加圧袋体10を組み込んだ血圧測定用帯体1の一例を示
す図面であり、図2は、本発明の血圧測定用帯体に用い
られる加圧袋体10の一形態を説明するための図面であ
る。
【0017】図1に示される本発明の血圧測定用帯体1
は、血圧測定のために例えば腕に巻きつけて使用される
タイプのものを例示している。この形態とは別に予め帯
体をリング状に設置しておき、このリング状の中に例え
ば腕を挿入して使用するタイプのものもあるが、もちろ
んこの形態であっても本発明の血圧測定用帯体1であ
る。
【0018】図1に示されるように本発明の血圧測定用
帯体1は、例えば腕に巻きつける基礎部材となる帯状の
帯本体10と、この帯本体10の中に装着される加圧袋
体20とを備えている。加圧袋体20は、空気の導入に
より加圧され膨らむ袋状物であり、血圧測定のために測
定部位を押圧するように作用し、圧力測定の要部ともい
える箇所である。加圧袋体20は、一般に、帯本体10
に設けられたポケット状の部分に挿入ないし収納された
後、シールされて内包されるようになっている。
【0019】本発明における加圧袋体20は、ポリウレ
タン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテ
レフタレート、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EV
A)から選ばれた材料より構成される。これらの中でも
好ましい材質はポリウレタンである。また、本発明で用
いられるポリウレタンは、血圧測定用加圧袋体としての
好適な物性として、ショアA硬度が、20〜90、好ま
しくは50〜80、破断限界伸びが、200〜1000
%、好ましくは400〜800%であるものが良い。シ
ートとしての厚さは、0.05〜1mm、好ましくは、
0.1〜1mmである。上記の物性範囲のものが従来使
用されてきた病院での医療現場で使用されるラテックス
と同様の優れた特性を示す。すなわち、測定誤差が極め
て少なく、耐久性にも優れる。生体にも優しい。この観
点からすれば、本発明のものは、医療行為として使用さ
れる血圧計の血圧測定用帯体1として最適である(代替
品に相当)と言える。
【0020】このような加圧袋体20は、図2に示され
るように、上記所定の樹脂材質からなる2枚のシート状
物21,22を重ね、融着加工(ウェルダー加工)によ
り袋状に形態加工できるので、生産性も極めて良好であ
る。図2に示されるように加圧袋体20には、通常、空
気導入用ないしは排出用のライン25と加圧袋体内の圧
力検出用のライン26が加圧袋体20内と連通するよう
に連結されている。これらのラインは1本にまとめるこ
とも可能である。この場合にも上記の2本のライン2
5,26が実質的に存在するように作用する。
【0021】このような加圧袋体20を備える帯本体1
0には、例えば、マジックテープ(登録商標)や、肌を
保護するための保護シート部材等、公知の種々の部材を
取り付けてもよい。
【0022】また、最終的に、加圧袋体への空気供給装
置、圧力測定装置、各種の制御装置等が血圧測定用帯体
に接続ないし組み込まれて血圧計が完成される。
【0023】
【実施例】実際にポリウレタン製の加圧袋体(物性値;
ショアA硬度=60、破断限界伸び=600%、シート
厚さ=0.3mm)を作製し、これを用いて血圧測定用
帯体を作製した(実施例サンプル1)。これとの比較で
従来のラテックス製加圧袋体を用いた血圧測定用帯体
(比較例サンプル1)、および塩化ビニル製加圧袋体を
用いた血圧測定用帯体(比較例サンプル2)を準備し
た。
【0024】これらの各サンプルについて、温度差20
℃(10℃から30℃)での測定値バラツキ、および耐
久性(0〜300mmHgの圧力変動の5万回繰り返し
試験)を評価した。
【0025】耐久性評価および測定値バラツキ評価につ
いては、実施例サンプル1および比較例サンプル1がそ
れぞれ合格レベルであったのに対し、比較例サンプル2
はいずれの評価も合格レベルには到達しなかった。な
お、比較例サンプル1は、生産性や生体適合性の観点か
ら実施例サンプル1に劣る。
【0026】また、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リエチレンテレフタレートおよびエチレン・酢酸ビニル
共重合体(EVA)の加圧袋体についても、ほぼ実施例
サンプル1と同レベル(わずかであるが劣る)の評価が
確認できた。
【0027】
【発明の効果】以上の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明は、血圧測定のために用いられ
る血圧測定用帯体であって、該血圧測定用帯体は、帯本
体と、該帯本体に装着される加圧袋体とを備え、前記加
圧袋体は、空気の導入により加圧され膨らむ袋状物であ
り、血圧測定のために測定部位を押圧するように作用
し、当該加圧袋体は、ポリウレタン、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体(EVA)から選ばれた材料より
構成されるので、信頼性、耐久性に優れ、生体にも優し
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧袋体を組み込んだ血圧測定用帯体の一例を
示す図面である。
【図2】本発明の血圧測定用帯体に用いられる加圧袋体
の一形態を説明するための図面である。
【符号の説明】
1…血圧測定用帯体 10…帯本体 20…加圧袋体 21、22…シート状物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血圧測定のために用いられる血圧測定用
    帯体であって、 該血圧測定用帯体は、帯本体と、該帯本体に装着される
    加圧袋体とを備え、 前記加圧袋体は、空気の導入により加圧され膨らむ袋状
    物であり、血圧測定のために測定部位を押圧するように
    作用し、当該加圧袋体は、ポリウレタン、ポリプロピレ
    ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、エチ
    レン・酢酸ビニル共重合体(EVA)から選ばれた材料
    より構成されてなることを特徴とする血圧測定用帯体。
  2. 【請求項2】 前記加圧袋体は、ポリウレタン材料から
    構成され、ショアA硬度が、20〜90、破断限界伸び
    が、200〜1000%である請求項1に記載の血圧測
    定用帯体。
  3. 【請求項3】 前記加圧袋体は、2枚のシート状物を重
    ね、融着加工により袋状に形態加工されてなる請求項1
    または請求項2に記載の血圧測定用帯体。
  4. 【請求項4】 前記加圧袋体を構成するシート状物の厚
    さが、0.05〜1mmである請求項3に記載の血圧測
    定用帯体。
  5. 【請求項5】 前記加圧袋体には、実質的に空気導入用
    ないしは排出用のラインと加圧袋体内の圧力検出用のラ
    インが連結されてなる請求項1ないし請求項4のいずれ
    かに記載の血圧測定用帯体。
  6. 【請求項6】 医療行為として使用される血圧計に用い
    られる請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の血圧
    測定用帯体。
  7. 【請求項7】 前記請求項1ないし請求項6のいずれか
    に記載された血圧測定用帯体を備えることを特徴とする
    血圧計。
JP2001026273A 2001-02-02 2001-02-02 血圧測定用帯体および血圧計 Withdrawn JP2002224057A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1693001A1 (en) * 2005-02-14 2006-08-23 Omron Healthcare Co., Ltd. Blood pressure monitor and corresponding cuff
WO2018193823A1 (ja) * 2017-04-18 2018-10-25 オムロン株式会社 袋状構造体、カフ及び血圧計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1693001A1 (en) * 2005-02-14 2006-08-23 Omron Healthcare Co., Ltd. Blood pressure monitor and corresponding cuff
WO2018193823A1 (ja) * 2017-04-18 2018-10-25 オムロン株式会社 袋状構造体、カフ及び血圧計

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