JP2002223264A - 協調処理方式 - Google Patents

協調処理方式

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JP2002223264A
JP2002223264A JP2001342979A JP2001342979A JP2002223264A JP 2002223264 A JP2002223264 A JP 2002223264A JP 2001342979 A JP2001342979 A JP 2001342979A JP 2001342979 A JP2001342979 A JP 2001342979A JP 2002223264 A JP2002223264 A JP 2002223264A
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JP2001342979A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kanechika
秀明 金近
Yasutada Nagano
靖忠 永野
Hatsumi Nakano
初美 中野
Junshiro Kanda
準史郎 神田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信装置40のデータ提供手段により提供さ
れるデータの操作開始に基づいてデータ操作指示手段が
受信装置のデータの操作開始を指示し、同期制御手段5
53が伝送遅延時間分だけデータの操作を調整し、送信
装置と受信装置のデータの操作同期をとる。 【解決手段】 伝送遅延時間を考慮した同期制御によ
り、正確な協調動作を行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遠隔地間通信での協調
動作を行なう方式に関し、特にビデオ映像や音声のよう
な大容量の情報を扱う協調処理方式に関するものであ
る。また、遠隔地間通信でのデータ配信及びデータ受信
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例1.図34は従来のパソコン通信
のファイル転送のような一括転送方式を示す図である。
図において40は送信側計算機、50は受信側計算機、
60は送信側計算機40と受信側計算機50を結ぶ回
線、44は送信側計算機40に接続された送信データ記
憶部、54は受信側計算機50に接続された受信データ
記憶部である。
【0003】次に動作について説明する。送信側計算機
40は送信データ記憶部44に記憶された送信データを
回線60を用いて受信側計算機に送信する。受信側計算
機50は回線60から送られてくるデータを受信し、受
信データ記憶部54に記憶する。ここで送信されるデー
タは、例えばワープロのテキストや、データベース、表
計算のデータなどである。これらのテキストやデータは
ファイルという形で記憶部に記憶されており、送信側計
算機及び受信側計算機はファイル転送を用いてデータを
一括転送する。このように従来のデータ転送にはファイ
ルを単位としたバッチ処理の形式で一括転送する方式が
用いられる。
【0004】従来例2.図35はテレビ電話のようなリ
アルタイムの転送方式を示す図である。図はCCITT
(国際電信電話諮問委員会)において画像符号化方式を
はじめとするオーディオビジュアル通信サービス関連の
標準化に向けて一連の勧告化を行った際のテレビ電話会
議端末の構成を示す図である。このテレビ電話会議端末
には映像を入出力する映像入出力機器1と映像を符号化
複号化する映像符号化装置2と音声を入出力する音声入
出力機器3と音声を符号化複号化する音声符号化装置4
と各種テレマティーク端末5が備えられている。多重化
伝送符号化装置6はこれらの装置から入力される信号を
多重化してネットワークインタフェース10に出力す
る。ネットワークインタフェースはテレビ電話会議端末
をネットワークに接続し、他のテレビ電話会議端末との
データの交換を行う。又システム制御部7はこのテレビ
電話会議端末の制御を行う。このテレビ電話会議通信方
式は映像と音声及びパソコン等の扱うデータを多重化し
て伝送するにあたり、リアルタイムにデータを転送する
ことにより、テレビ会議システムを提供するものであ
る。
【0005】従来例3.図36は「インターフェイス,
1991年12月,P.160〜182」の「カラー静
止画像の国際標準符号化方式」に示されたJPEGアル
ゴリズムの概念を示す図である。JPEGアルゴリズム
は、CCITT SG VIII(国際電信電話諮問委
員会研究グループVIII)のラポータ・グループCC
IC(Common Conponent for I
mage Communication)とISO J
TC1/SC29/WG10のジョイント・グループJ
PEG(Joint Photographic Ex
pert Group)で、カラー静止画像符号化方式
の標準方式として提案されているものである。
【0006】このJPEGアルゴリズムは図に示すよう
にシーケンシャル符号化とプログレッシブ符号化の2種
類の符号化方式を有している。シーケンシャル符号化方
式は画像の上から下へ走査線に従って画像情報を転送し
再生する方法であり、鮮明な画像を上から下へと徐々に
再生することができる。一方プログレッシブ符号化方式
はまず画質は必ずしも良く無いが全体像が把握できる画
像を素早く表示し、徐々にその画質を向上させる方式で
ある。この方式を用いると瞬時に大まかな画像が表示さ
れるため画像の内容を早い時点で理解することが可能に
なる。このプログレッシブ符号化方式を用いる場合に、
通信途中においてもその画像が受信側で必要かどうかを
早めに判断することができ、通信の続行又は中止を通信
中に指示することが可能になる。
【0007】従来例4.図37は例えば特開平2−17
4436号公報に示された従来の「共同作業実現方式」
の図であり、図において21はPC本体、22は通信制
御用PC、23はキーボード、24は通信用PC用キー
ボード、25はメモリ、26はPC本体21上で動作す
る汎用ソフト、27はシリアルインターフェイス、28
はCPU、29は通信回線である。
【0008】次に動作について説明する。図において、
汎用ソフト26を起動するとプログラムはPC本体21
のメモリ25に展開されるが、この際、汎用ソフト26
の内、キー入力プログラム部分に改造が加えられ、改造
したキー入力プログラム25bが生成される。
【0009】キーボード23が押されるとシリアルイン
ターフェイス27c、27bを経由してCPU28によ
って起動された改造したキー入力プログラム25bによ
って読みとられ、シリアルインターフェイス27aを経
由して通信用PCに伝えられる。
【0010】通信用PCでは通信回線29に該データを
送信するとともに通信回線から受信したデータに優先度
を示すデータを付与した受信データを、シリアルインタ
ーフェイス27aを経由して改造したキー入力プログラ
ム25bに渡す。
【0011】改造したキー入力プログラム25bではキ
ーボード23からの入力と通信用PC22からの入力の
2つを受け付けるが、通信制御用PC22からの入力デ
ータに高い優先度を示すデータが付与されていた場合は
通信用PC22からのデータをキー入力バッファ25c
に書き込み、それ以外の場合にはキーボード23からの
入力データをキー入力バッファ25cに書き込む。
【0012】以上、この例では遠隔地での共同作用実現
方式の場合を説明したが、これ以外にも共有白板、或い
は遠隔画面操作、或いはアプリケーションプログラムの
共同操作等の技術が従来から考えられている。
【0013】従来例5.図38は特開平4−11165
9号公報に示された「情報蓄積通信装置」の構成を示す
図である。この装置は、出力用時間監視部49、55か
らそれぞれ情報記憶部44、52に対して各メディアの
セグメント出力開始信号を送出する。情報記憶部44、
52は、その出力開始信号を受信すると、音声情報を音
声出力部47、53に、描画・ポインティング情報、静
止画情報を画像表示部48、54に、それぞれ出力し
て、入力時と同じ並列出力を再現する。マルチメディア
情報送信/蓄積装置40およびマルチメディア情報受信
装置50の双方において、各メディア情報を同時に出力
する場合には、装置40、50の双方で出力開始情報と
しての装置間同期情報を送受信し合い、それらの情報を
契機としてセグメント出力の制御を行う。このようにし
て、この装置は、広帯域伝送路のみで伝送されていたマ
ルチメディア情報を、一時蓄積して、送受信および再生
を行うことにより、マルチメディア情報を狭帯域の伝送
路により送受信を可能とする。
【0014】従来例6.図39は特開昭52−3261
7号公報に示された情報伝送方式の構成を示す図であ
る。この方式においては、ペン77によって表示装置7
5上の任意の部分を指示すると、タブレット76、タブ
レット駆動回路78によって位置情報が読み取られ、軸
情報メモリ80に記憶される。指示信号発生回路81は
記憶された位置情報により、画像信号の所定の位置に輝
度信号を挿入し、画面の指示された部分を明るく光らせ
る。また並列直列変換回路85は軸情報メモリ80から
読出されたX、Y軸情報を、2値化、直列変換する。
X、Y軸情報は変調器74で変調された後、伝送路へ送
出される。受信側では位置情報と輝度信号を読出し表示
する。この方式は、画像を蓄積表示する狭帯域通信方式
において、送信側で被写体の任意部分を指示し、受信側
の同一位置に表示させ、送受信間の意志の疎通を図るも
のである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来例1に示したよう
に、ファイル転送を用いた一括転送方式を用いる場合に
は次のような解決すべき課題がある。 (1)ファイル転送が完了しないと受信側ではその情報
を利用することができない。 (2)ファイル転送の間、そのファイル転送と同じ通信
路を共用する他の通信が圧迫される。 (3)ファイル転送の間、送信側は他の装置からデータ
を受信することが出来ない。 (4)受信側ではファイル転送が終わるまで情報の概要
がつかめない。 (5)ファイル転送後は、送信側と受信側ではファイル
を別々に管理するため、同じ情報を参照しての閲覧や加
工の作業をすることができない。 (6)受信側ではデータを全て受信するまで価値を判断
することができないため、送信側では全ての情報を転送
することになり、無駄な情報を転送してしまう場合があ
る。
【0016】従来例2に示したようなリアルタイムで情
報を転送する方式においては、以下に述べるような解決
すべき課題が有る。 (1)テレビ電話のように映像と音声を同一の通信路で
送る場合には通信路の容量の制限からそれぞれ品質を落
として転送している。 (2)テレビ電話会議端末のように送信側、受信側共に
特殊な機器が必要になる。 (3)テレビ電話会議の場合には送信側が情報をリアル
タイムで転送し、受信側はそれをリアルタイムで受信
し、情報を蓄積しないため、後に情報を加工することが
出来ない。再び同じデータを閲覧する場合には、送信側
から同じ情報を再転送することが必要になる。 (4)受信側は全てのデータを受信するまでその価値を
判断することが出来ないので、送信側は全てのデータを
転送するため無駄な情報を転送する場合がある。
【0017】従来例3に示したJPEGアルゴリズムの
場合には以下のような解決すべき課題がある。 (1)JPEGアルゴリズムは静止画での加算的対話型
転送方式を提供することができるが、ビデオ映像や音声
が扱えない。 (2)JPEGアルゴリズムは静止画というメディアに
対する転送方式を提供するが複数の情報(複数のメディ
アが混在する情報)を同時に扱えない。
【0018】従来例4に示した遠隔共同作業実現方式に
は、以下に示すような解決すべき課題がある。 (1)ビデオ映像や音声は通信路の容量の制限から品質
を落として転送される。 (2)遠隔共同作業中に回線を使用している場合には、
遠隔共同作業を指示するための通信量にむらがあり回線
の使用効率に無駄がある。また共有白板や、遠隔画面操
作や、同一アプリケーションの共同操作を行う場合にも
従来例4に示した遠隔共同作業実現方式と同様に(1)
及び(2)の解決すべき課題がある。
【0019】従来例5に示した情報蓄積通信装置におい
ては装置の双方で装置間同期情報を送受信しあい両装置
の同期をとった情報の出力を再現することが出来るが、
伝送遅延や動作遅延等の遅延を見込んだ処理を行ってい
ないため、正確な同期を取った共同作業が行われていな
いという問題点があった。
【0020】従来例6に示した情報伝送方式においては
送信側で被写体の任意部分を指示し、受信側の同一位置
に表示させ、送受信間の意志の疎通を図ることが出来る
が、送信側での被写体の任意部分の指示が単純であり、
先に指示した部分を後で再び参照する場合には、再び先
に指示した部分を改めて指示しなければ成らないという
問題点があった。
【0021】以上のように従来のデータ転送方式はいず
れの転送方式を用いる場合においても一長一短の部分が
存在している。この発明は遠隔地間通信でビデオ映像や
音声のような大容量の情報を効率よく転送することによ
り、遠隔地において転送された情報を用いて協調処理が
行える協調処理方式を提供することを目的とする。ま
た、遠隔地間通信でビデオ映像や音声のような大容量の
情報を効率よく転送するデータ配信システム及びビデオ
データ受信システムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る協調処
理方式は送信装置と受信装置の間で協調動作を行う場合
に以下の要素を有するものである。 (a)送信装置と受信装置の各々に設けられ、互いに対
応するデータを提供するデータ提供手段、(b)上記送
信装置のデータ提供手段により提供されるデータの操作
開始に基づいて、上記受信装置のデータ提供手段により
提供されるデータの操作開始を指示するデータ操作指示
手段、(c)上記送信装置のデータ提供手段により提供
されるデータの操作開始から上記受信装置のデータ提供
手段により提供されるデータの操作開始までの遅延時間
分だけ、データの操作を調整して送信装置と受信装置の
データの操作同期をとる同期制御手段。
【0023】第2,3の発明にかかる協調動作方式は前
述した第1の発明に係る協調処理方式と他の発明に係る
データ配信システムを組み合わせることにより、データ
を転送すると共に、転送されたデータを用いて同期制御
を行いながらそのデータを協調処理する場合の発明であ
る。
【0024】第4の発明に係る協調処理方式は、協調処
理に用いるデータとカーソルを表示する表示手段と、カ
ーソルを用いて画面上に複数の位置を指定する指定手段
と、指定手段により指定された位置にマークを表示する
マーク表示手段を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
【作用】第1の発明に係る協調処理方式においては、同
期制御手段は送信装置と受信装置の間の遅延時間分だけ
データの操作を早めるか、または遅くすることにより、
送信装置と受信装置の同期を取る。この遅延時間には、
伝送遅延或いは送信装置、受信装置の動作遅延等が含ま
れているため送信装置と受信装置の操作同期を正確にと
ることが可能になる。
【0026】第2,3の発明における協調動作方式にお
いては、他の発明で述べたようにデータの転送中に既に
転送されたデータを利用して協調動作を行う場合に合わ
せて、第1の発明で述べた同期制御手段による正確な同
期をとった協調処理を行う場合である。
【0027】第4の発明にかかる協調処理方式は、表示
画面にマークを複数指定することができるため協調動作
を行う場合に先に指定した位置を改めてカーソルにより
指定する必要がなくなり、送信側と受信側においてそれ
ぞれ改めて位置を指定する必要が無くなる。
【0028】
【実施例】実施例1.図1はこの発明に係る協調処理方
式のブロック構成図である。図において40は送信装
置、103は転送手段、50は受信装置である。300
はデータを提供するデータ提供手段、101はデータ提
供手段300から提供されるデータに対して優先度を設
定する優先度設定手段、102はデータ提供手段300
から提供されるデータに対して優先度に基づきデータを
選択的に抽出するデータ抽出手段、500はデータを表
示したり表示したデータに対して優先度の指定を行なう
データ操作手段である。600は上記送信装置、転送手
段、或いは受信装置の負荷を監視する負荷監視手段であ
る。105は送信データを記憶する送信データ記憶手
段、201はテレビカメラ或いはビデオ装置等のデータ
を入力するデータ入力手段、105aはデータ入力手段
から入力されたデータを一時的に記憶する送信データバ
ッファである。301は送信データバッファのデータを
削除し、或いはデータ入力手段からのデータ入力を調整
するデータ抑制手段である。又104は受信したデータ
を利用可能な形式のデータに再構成するデータ再構成手
段、106は受信したデータを記憶する受信データ記憶
手段、107は受信したデータを表示装置等へ出力する
データ出力手段である。400は受信したデータを利用
するデータ利用手段である。
【0029】次に動作の概要について説明する。優先度
設定手段101は転送するデータの優先度を設定する。
データ抽出手段102は送付するデータのうち優先度設
定手段101により設定された優先度の高いものを選択
的に抽出する。転送手段はデータ抽出手段102が抽出
したデータを受信装置50に転送する。受信装置50の
データ利用手段400は既に受信したデータを使用して
利用可能な形式のデータを再構成する。この再構成は送
信装置40から受信装置50へのデータの転送中にも行
われ、受信装置50は伝送中にも係わらずデータを利用
することができる。
【0030】次に図2を用いて具体例について説明す
る。図2はビデオデータがF0〜F10までの11枚の
フレームから構成されている場合を示している。このビ
デオデータを転送する場合には従来は先頭のフレームか
ら順に転送していたのに対し、この実施例では転送する
順番を状況に応じて変更するものである。例えば優先度
設定手段101が間引き間隔を1とすることにより、図
3に示すように偶数フレームが先に送られ、次に奇数フ
レームが送られることになる。もし図2に示した11枚
のフレームが1秒間に転送されるべきものであった場合
には、図3に示すF0〜F10の6枚のフレームが送ら
れた時点では6fps(フレーム/sec)の画像を受
信側に表示することが可能になる。又図3のF1〜F9
までのフレームが受信側に送られた場合には、前に送ら
れた6つのフレームと後に送られた5つのフレームを合
わせる事により11fpsの画像を受信側に表示するこ
とが可能になる。
【0031】次に図4を用いて優先度設定手段が間隔を
次第に細かくするという優先度を設定した場合について
説明する。図4は優先度設定手段101がF0〜F10
のフレームを等間隔に間引いて抽出する場合を示したも
のである。データ抽出手段102はまず最初にF0,F
5,F10を抽出する。これはフレームを5個飛びに選
択したことによる。また次にF2,F7が抽出される。
これは残りのフレームの中からフレームを2個毎(3個
毎)に抽出したものである。同様にして残っているフレ
ームの間引き間隔を次第に小さくしていくことにより、
F0〜F10のフレームの全てのフレームを送ることが
できる。この図4に示した方法によれば、フレームF0
〜F10送る場合に各部分において、fps値が均一な
結果が得られる。
【0032】次に図5に基づいて他の例について説明す
る。図4においては5個飛びに抽出したフレームを1つ
のまとまり、或いは2個(3個)飛びに抽出したフレー
ムを1つのまとまりとして転送する場合について説明し
たが、図5においては1つのまとまりが終わる前に次の
まとまりを転送する場合について説明する。図5におい
て(a)は5個おきに抽出した場合の1つのまとまり、
(b)は残りのフレームから2個おきに抽出した場合の
1つのまとまり、(c)は残りのフレームから更に抽出
した場合の1つのまとまりを示している。この例におい
ては(a)のまとまりの転送が終了する前に(b)のま
とまりの最初のフレームF2を先に転送する。同様に
(b)の1つのまとまりの転送が終了する前に(c)の
1つのまとまりのフレームF3を転送している。このよ
うに1つのまとまりが終わる前に次のまとまりを転送す
ることによりデータのはじめの方において早期により高
いfps値を得ることが可能になり、受信側において
は、受信早期の画面がより早く完全な形式で得られるこ
とになる。
【0033】上記図3〜図5に示した場合は送信データ
記憶手段105に送信すべきフレームが既に格納されて
おり、ランダムにフレームを抽出することができる場合
に適応出来るものである。一方、カメラやビデオテープ
等の時系列にデータを発生するデータ入力手段201が
存在している場合には、まだ発生していないデータを抽
出することは不可能である。この場合でも適用出来るの
が前述した図5に示した方法であり、時系列にデータを
発生する場合に予定した1つのまとまりが終了する前に
次のまとまりを送る方法を適用することが出来る。
【0034】図6は図5に示した例をテレビカメラで撮
影中のデータを送信データバッファ105aに入力して
いる最中にデータ抽出手段102が優先度に基づいてデ
ータを抽出する場合の一例を示している。図6において
時間軸に沿ってフレームF0から順にフレームが送信デ
ータバッファ105aに入力されてくる。データ抽出手
段は5つおきにフレームを抽出しようとするが、時刻T
0においてはフレームF0が既に送信データバッファ1
05に蓄えられているためフレームF0を抽出して転送
することが可能である。そしてこのフレームF0の転送
に4フレーム発生分の時間がかかる場合には、次に転送
すべき時刻T4になる。T4においてデータ抽出手段
は、5個飛びにフレームを抽出しようとするが、フレー
ムF5はまだ送信データバッファ105aには入力され
てきていない。そこで次に送るべきまとまりの先頭であ
るフレームF2を時刻T4において抽出する。さらに4
フレーム発生時間後の時刻T8においては、最初のまと
まりであるフレームF5が既に送信データバッファ10
5aに記憶されているため時刻T8においてフレームF
5を抽出し転送する。次に時刻T12においては送信デ
ータバッファ105aにフレームF10がすでに記憶さ
れているため、最初のまとまりであるフレームF10が
選択され時刻T12において転送される。
【0035】このように撮影中の場合、或いはシリアル
に(時系列的に)データを入力する場合には、図5に示
した方式を用いる事により待ち時間をなくすことができ
ると共に受信側においては一定のfps値を確保する事
が出来る。又送信側においては送信するデータを全て記
憶する必要が無く送信データを記憶するバッファの容量
を節約することができる。
【0036】尚、図6においてはテレビカメラで撮影中
のフレームデータについて説明したが、ビデオテープや
DATや磁気テープ等のシーケンシャルにアクセスが可
能なデータ全てに対して前述した方式を適用することが
可能である。
【0037】次に図1に示したデータ抑制手段301の
動作について説明する。データ抑制手段301は送信デ
ータバッファ105aに蓄積されたフレームのうち、送
られる見込みの低いフレームを削除する。或いは送られ
る見込みの低いフレームを新たに入力されるフレームに
より上書きする。例えば図4及び図5に示したような方
式によりフレームを送る場合、送られる見込みの低いフ
レームとは(d)で示されるF1,F6,F9のフレー
ムである。データ抑制手段は、これら送られる見込みの
低いフレームを削除する事により送信データバッファ1
05aの容量を少なくすることが出来る。
【0038】またデータ抑制手段301はデータ入力手
段201に対して働きかけ、送られる見込みの低いフレ
ームは予めデータ入力手段から送信データバッファ10
5aに対して送信を行わないようにしても構わない。前
述した例においてはフレームF1,F6,F9をデータ
入力手段201から出力しないようにデータ入力手段を
制御する。このようにデータ抑制手段301は、優先度
設定手段101が設定した優先度を参照し、優先度の低
いデータを送信データバッファ105aに保持しないよ
うにすることにより、バッファの容量を節約することが
できる。尚データ抑制手段301は優先度設定手段が優
先度を変更する度にその抑制量を変更するようにしても
よい。
【0039】次に図1に示した負荷監視手段600の動
作について説明する。負荷監視手段600はデータ抽出
手段102の抽出処理の負荷及び転送手段103のデー
タ転送負荷及びデータ利用手段400のデータの利用負
荷を監視する。即ち、負荷監視手段600は、回線状況
や送受信側の処理プロセッサの負荷等を常時監視し、そ
の監視結果に応じて優先度設定手段に働きかけ、優先度
をダイナミックに変更させる役割を持っている。負荷を
監視した結果、負荷が大きすぎると判断した場合には負
荷監視手段600は優先度設定手段に対し、設定されて
いる優先度を下げるように指示する。例えば優先度設定
手段が10fpsを達成するようにデータ抽出手段に対
して優先度を設定している場合には、10fpsという
優先度を7fpsに減少させる。10fpsから7fp
sにfps値を下げることによりデータ抽出手段はデー
タの抽出を10から7に変更する。従ってデータの抽出
量及び転送量及びデータの再構成処理量等も下がること
により負荷が減少する。
【0040】尚この例では、フレームの数を減少させる
場合について説明したが、負荷監視手段が負荷が大きい
と判断した場合に優先度設定手段は優先度を変更する場
合にはその他の場合として、例えば解像度を低くする或
いは色の表現を粗くする等その他の優先度設定手段が設
定している優先度を上下させる事によりシステムの負荷
を減少させることが可能である。
【0041】次に図7を用いて他の例について説明す
る。図7(a)は図2に示したビデオデータのフレーム
構成を示している。図7(b)は(a)に示したフレー
ムをそのままフレーム毎転送するのではなく、フレーム
間差分をとったデータとして転送する場合のブロックB
0,B1,・・・を模式的に示したものである。(c)
は(b)に示した1つのブロックを分解したものであ
り、Fは通常のフレームデータを持つキーフレームを示
し、Sはフレーム間差分データを示している。この例に
おいては3フレームおきにキーフレームとし、間の2フ
レームを用いてフレーム間差分データを抽出して転送す
る場合を示している。即ち図7(b)において最初のブ
ロックはフレームF0とフレーム間差分データS0から
構成されている。フレーム間差分データS0は、フレー
ムF0とフレームF1の差分及び、フレームF0とフレ
ームF2の差分から構成されている。なおこのフレーム
間差分データの作成方式は色々な方法が考えられてお
り、図に示すようにフレームF0との差分をそれぞれと
る必要は無く、フレームF0とF1の差分及びフレーム
F1とフレームF2の差分をフレーム間差分データとし
てとる場合でも構わない。或いはその他の方法によりフ
レーム間差分をとる場合でも構わない。
【0042】このように画像信号をフレームとフレーム
間差分データにより構成する場合においてもこのフレー
ムとフレーム間差分データを1つのブロックとし、この
ブロックを単位としてデータ抽出手段がブロックの抽出
を行う事により、前述した図3〜図6に示した方式を採
用することができる。即ち図3〜図6に示したF0,F
1,F2,・・・を図7(b)のB0,B1,B2,・
・・と置き換えることによりブロック単位に前述した方
式を適用することが可能である。
【0043】またブロック単位にデータを抽出するので
はなく図7(c)に示したようにキーフレームとフレー
ム間差分データを分解し、それぞれが分離して抽出可能
なようにしても構わない。即ちデータ抽出手段102は
図7(c)に示したようにキーフレームFを抽出する場
合もあるし、或いはフレーム間差分データSを抽出する
場合も存在する。尚、この場合には優先度設定手段10
1はキーフレームFを先に転送し、そのキーフレームに
従属するフレーム間差分データSを後に送るようにしな
ければならない。なぜならばフレーム間差分データSを
先に転送しても受信側ではキーフレームが無ければ元の
データを利用できる形式に再構成することが出来ないか
らである。
【0044】次に図8は、フレーム間差分データS2の
更に差分をとった差分間差分データが存在する場合のデ
ータ構成の概要を示す図である。図8においてSSはフ
レーム間差分データ同士の差分をとった差分間差分デー
タである。画像データがこのように構成されている場合
には、優先度設定手段101はキーフレームFに対して
高い優先度を設定し、次にフレーム間差分データSに対
して次の優先度を設定し、最後に差分間差分データSS
に対して優先度を設定しなければならない。このように
転送するデータが他のデータに依存しており、転送する
データのみでは受信側で利用可能な形式のデータに再構
成出来ない場合には、他のデータに依存しない独立のデ
ータを先に転送し、その後従属しているデータを順に送
るように優先度の設定がされなければならない。
【0045】次に図9を用いて他の例について説明す
る。図9において501は撮影画面、502は注目領域
である。データ操作手段500は撮影画面501を表示
し、撮影画面501に対して注目すべき領域を注目領域
502として指定する。この指定はキーボード或いはマ
ウス等を用いてオペレータが指定することが可能であ
る。優先度設定手段101はデータ操作手段500によ
り設定された注目領域502に対して、他の撮影画面と
比べてより高い優先度を割り当てる。データ抽出手段1
02は注目領域502の画像を優先的に抽出し転送す
る。このようにしてデータを操作しているオペレータが
注目したい領域を先に受信装置に送ることが可能にな
る。データ抽出手段は注目領域を抽出する場合には、そ
の注目領域が撮影画面のどの部分にあたるかを示すオフ
セット情報も合わせて送らなければならない。受信装置
50のデータ再構成手段104は送られてきた注目領域
502の情報とオフセット情報を用いることにより、送
られてきたデータが画面のどの位置のものであるかを判
断する事が出来る。データ出力手段107はデータ再構
成手段により再構成されたデータをそのオフセット位置
に基づいて表示することが可能になる。
【0046】尚データ操作手段500によりオペレータ
が注目領域の大きさを変化させる場合、或いは注目領域
の位置を変化させる場合がある。例えば、注目すべき場
所が撮影画面の左から右に移動した場合には、オペレー
タはデータ操作手段500により注目領域を左から右に
移動させる。優先度設定手段はデータ操作手段により注
目領域が移動した場合には、それに追随して注目領域の
オフセット情報を変更する。データ抽出手段はそのオフ
セット情報を元に注目領域を移動させながらデータを抽
出する。
【0047】前述した例においては、データ操作手段5
00はオペレータの入力により優先度設定手段に対して
注目領域の変更を指示する場合を説明したが、注目領域
は人間が指定する場合に限らず、予めメモリ等の記憶手
段に記憶されている場合でも構わない。例えば抽出する
データの全てに亙って、画面中央部10センチ四方を注
目領域として予め設定しておいても構わない。或いは撮
影画面のズーム比に応じてその注目領域もズーム比と同
様に拡大縮小するように予め設定しておいても構わな
い。
【0048】図9に示した例は注目領域を定める場合に
ついて説明したが、注目領域という限られた範囲を指定
するばかりでなく注目対象物を指定する場合でも構わな
い。例えば、画像データにおいて赤い色を着た人間が登
場する場合に、赤い色に対して優先度を高く割り当てる
ことが可能である。或いは赤い色を表示しているデータ
及びその周辺のデータに対して優先度を高くすることも
可能である。
【0049】図10は注目対象物に対して優先度を与え
る場合の一例を示す図である。図においてA,B,Cは
注目対象物(オブジェクト)である。Dはその背景であ
る。この例ではオブジェクトAから順にオブジェクト
B、オブジェクトCの順に優先度を与え、背景Dに対し
ては最も低い優先度を割り当てる例を示している。
【0050】次に図11には前述したオブジェクトA、
及びオブジェクトBに対して更に異なる優先度を与える
場合について示している。オブジェクトA、オブジェク
トBが共に人間である場合には、その顔の部分に対して
更に優先度を高く設定した例である。即ち顔の部分をA
1、B1とし、体の部分A2、B2とした場合、顔の部
分に対してより高い優先度を与えた例を示している。な
おこの注目対象物を指定する場合も、図1に示したデー
タ操作手段500を用いてオペレータがマニュアルによ
り注目対象物を指定することが可能である。又、一方予
め注目対象物の特徴を記憶させておき、例えば赤い服を
着た人を注目対象物として赤い色を表示しているデータ
を優先的に抽出するということも可能である。このよう
に注目対象物を指定する場合にも、マニュアルによる認
識及びシステムによる自動認識のいずれの場合でも適応
することが可能である。
【0051】尚、アニメデータを扱う場合には、アニメ
データをビデオデータのような画素から構成されるデー
タとして構成する場合とアニメとして描かれた対象物が
X方向にYメートル動くというような数値データで表わ
されるアニメデータとが存在する。アニメデータが画素
データではなく数値データとして表わされている場合に
は、注目対象物がどの方向にどのように移動するかとい
うことはデータを解析することにより認識することがで
きるため、自動認識しやすい。
【0052】尚、前述したような注目領域、或いは注目
対象物の認識は継続的に行うことによりプロセッサの負
荷を高くするという不具合をもたらす。従って注目領域
や注目対象物の認識は継続的に行うのではなく、断続的
に行うようにしても構わない。図12は注目領域の認識
をA時点とB時点に分けて断続的に行った場合の一例を
示す図である。A時点では注目領域502aが撮影画面
の左側にあり、B時点には注目領域502bが撮影画面
の右側に移動していた場合には、認識された注目領域の
間を補完する。例えばA時点とB時点の中間時点におけ
る注目領域を、注目領域502aと注目領域502bの
位置の中間における位置として注目領域502cを補完
により生成することが可能である。この補完方法として
は線形補完を用いたりその他従来から知られている各種
の補完方式を用いることが可能である。例えば画像デー
タを扱う場合には画像データに適した補完方式が存在
し、又音声データを扱う場合には音声データに適した補
完方式がそれぞれの分野において色々提案されている。
【0053】次に図13を用いてこの実施例の他の例に
ついて説明する。図13(a)に示す撮影画面501に
おいて注目領域502が左側に指定されたものとする。
その場合にはデータ入力手段201に働きかけて、例え
ばカメラのズームを調整し、注目領域502を拡大す
る。又は、カメラのアングルを変え注目領域が画面の撮
影画面501の中央に位置するように調整する。このよ
うにして注目領域502の情報が、より多くデータ抽出
手段102によって抽出されるように制御するようにし
ても構わない。
【0054】図14はこの実施例の他の例を示す図であ
る。図14(a)はベジエポイントの例を示している。
曲線を描く場合に、先ず曲線の中間地点を用いて直線に
よって概略を表示し、その後曲線の中間地点をさらに加
えることにより、本来の曲線に次第に近づけていく方法
がある。この場合にも、最初の直線のデータを先に抽出
して転送し、その後次第に曲線に近づいていくような情
報を転送することが可能である。又、図14(b)に示
すように形状データを転送する場合にも、はじめ情報量
の少ないデータから次第に本来のデータに近づくように
データを転送するようにしても構わない。この例では四
角系から六角形、六角形から八角形、八角形から円にな
るようにデータを段階的に転送する場合を示している。
【0055】次に色彩情報を分離し、分離した情報にそ
れぞれ優先度を与える場合について説明する。ここで色
彩情報とは輝度(明度)を含むものとする。例えば色彩
情報を転送する場合には、先ず白黒の二値映像を伝送
し、次に256色のカラー画像を伝送し、さらに最後に
フルカラーの映像を伝送するという方法が考えられる。
図15は1バイト(8ビット)を用いてトルーカラー方
式(ダイレクトカラー方式)のMSB〜LSBの順に8
つのレイヤーに分けて情報を転送する場合の例を示した
ものである。レイヤー1の1ビット目を送信することに
より、二値の映像を先ず送ることが出来る。更にレイヤ
ー2のビットを送ることにより4値までの映像を送るこ
とができる。同様に1ビットずつ増やす毎により8値,
16値,32値,・・・というように256値までの映
像を送ることが可能である。
【0056】又図16に示すようにカラーテーブルを用
いて色を表示するような場合でも構わない。この例では
カラーテーブルが0〜16までのアドレスに対して16
種類の色を指定しておき、インデックスの値によってカ
ラーテーブルを検索し、その対応する色を表示する例で
ある。このインデックス情報を転送する場合にも前述し
たように、レイヤー1からレイヤー4の順に送ることに
より色彩情報を分離して送ることが可能である。
【0057】又、図16において別な分離方式としてカ
ラーテーブルとインデックスを分離することも考えられ
る。例えばカラーテーブルが頻繁に変わるようなシステ
ムにおいては、カラーテーブルとインデックスの両方を
転送するということが必要になる。優先度設定手段10
1はカラーテーブルとインデックスに対して優先度を与
える。例えばカラーテーブルに対して高い優先度を割り
当てた場合には、カラーテーブルが常にそれを用いるイ
ンデックスよりも先に受信側に送られることになる。或
いは逆にインデックスに対して高い優先度を割り当てた
場合には、インデックスが先に転送されるため受信側で
は古いカラーテーブルを用いて情報を表示することにな
るが、新たなカラーテーブルが送られた時点で正しい色
の表示をすることが可能になる。
【0058】次に図17は色彩情報がHSV方式或いは
RGB方式によって表現される場合の例を示している。
矢印Aの順番にデータ転送をする場合には、HまたはR
の情報が先に送られ、次にSまたはGの情報が送られ、
最後にVまたはBの情報が送られる場合を示している。
又矢印Cの場合は矢印AがMSB〜LSBの方向に向か
って情報を転送していたのに対して、この場合はLSB
〜MSBの方向に向かって情報を転送する場合を示して
いる。さらに矢印Bの場合は、HSV或いはRGBの順
に1ビットづつ情報を転送する場合を示している。又図
36に示したプログレッシブ符号化方式を用いる場合に
は、図36(b)粗いデータ15を先に転送し、次に残
されたデータを転送し、さらに最後に残されたデータを
転送するという方式をビデオデータ等に応用することが
可能である。即ち、ビデオデータやアニメデータの1つ
1つのフレームを静止画として捕らえ、前述したプログ
レッシブ符号化方式で得られるデータを順に送ることが
可能である。
【0059】次に図18は撮影画面の走査線を示す図で
ある。優先度設定手段101が優先度を設定する場合に
は、この走査線に対して優先度を設定することも可能で
ある。例えば偶数番目の走査線に対して優先度を高く設
定し、奇数番目の走査線に対して優先度を低く設定する
事により、受信側では偶数番目の走査線を用いて、先に
画像を表示し利用することが可能になる。もし、映像画
面がインターレースモードを用いている場合であって、
かつ優先度設定手段が1つおきの走査線に対して優先度
を高く設定している場合には、実際に画面に表示する走
査線の順番と優先度が高く設定された走査線の時間的発
生順序が等しく成るため、効率の良いデータ抽出を行う
ことが可能になる。
【0060】尚、この他にデータを分離し、分離したデ
ータを分けて送る例としては、例えば形状データを先に
送り、後から色等の属性データ或いは線の太さ等の属性
データを送ることが考えられる。或いは形状データを先
に送り、後からその形状の持つ材質データやその形状が
持つ面の表面データ等を送ることができる。例えば先に
直方体の形状のみを送り、後から各面に対して色のデー
タを送ることが出来る。或いは直方体の形状データを送
り後からその直方体の各面の表面材質が金属であるか、
ゴムであるか等の表面材質データを送ることができる。
【0061】前述した実施例においては画像データを扱
う場合について説明したが、以下に音声データを扱う場
合について説明する。デジタルサウンドデータを扱う場
合にPCM(パルス・コード・モジュレーション)及び
ADPCM(アダプティブ・ディファレンシャル・パル
ス・コード・モジュレーション)による符号化方式が用
いられている。これらの符号化方式においては、ある一
定のサンプリングレートに基づいて音声をサンプリング
することにより、符号化が行われる。音声データを扱う
場合には、このサンプリングレートに基づいて行われた
サンプリングデータに対して優先度を設定することが可
能である。
【0062】図19は音声データをサンプリングする場
合の一例を示した図である。図19(a)に示すように
音声データを時刻T1からT7においてサンプリングし
た結果の値をS1〜S7とする。このS1〜S7を符号
化し、それぞれを1つの単位として転送することが可能
である。例えばPCM方式の場合にはS1〜S7までが
それぞれ1つのコードとして出力されるため、図19
(b)に示すようにまず奇数番目のコードS1,S3,
S5,S7を転送し、のちに偶数番目のコードS2,S
4,S6を転送することが可能である。もし図19
(a)におけるサンプリングレートを44KHzである
とするならば、図19(b)に示すS1〜S7の奇数番
目のコードを転送した時点では、22KHzでサンプリ
ングした場合と同程度の品質の音声データを受信装置で
再構成することが可能である。又S2〜S6までの偶数
番目のコードを転送した時点では受信装置においては、
44KHzでサンプリングしたデータと同様の音声デー
タを再構成することが可能になる。
【0063】又音声データにプライオリティーを付けて
抽出する場合の例として、波長毎或いは帯域毎に優先度
を与えることも可能である。
【0064】或いは音声データがチャネル毎に伝送され
る場合においても、そのチャネル毎に優先度を与えるこ
とが可能である。例えば、左右2チャネルにより右スピ
ーカ、左スピーカに対して音声データを出力するような
場合には右スピーカと左スピーカに出力する音声に対し
て優先度を設定することが可能である。
【0065】次にビデオデータ等の時間軸のあるデータ
の場合について説明する。時間軸に沿って発生するデー
タの場合には、時間軸上のある連続した1つのまとまり
をシーンとして、それぞれのシーンに対して優先度を与
えることが可能である。このシーンとはビデオデータに
おいて画面が大きく転換するような場合でも構わない。
或いは1分単位、1秒単位というように物理的に時間を
単位にして区切って、区切られたまとまりをシーンとす
る場合でも構わない。例えば図1のデータ操作手段50
0に対してビデオデータを表示し、オペレータがそのビ
デオデータを見ることによりマニュアルにより場面転換
を判定してシーンを設定するようにしても構わない。或
いは図1に示すデータ出力手段107において受信して
利用可能に成ったデータを受信側のオペレータが見て、
その中で場面転換がある場合を指定し、これをシーンと
しても構わない。或いはデータ入力手段201において
用いられているデータ入力機器の動作に連動してシーン
を区切っても構わない。例えばテレビカメラがアングル
を変えた場合、或いはズーム比を変えた場合等のタイミ
ングでシーンを区切っても構わない。或いはデータ入力
手段においてビデオテープを用いている場合にはそのテ
ープにタイムコードが記憶されている場合がある。この
タイムコードをチェックすることにより時間を検出する
ことができる。従ってこの時間を検出することにより、
強制的に例えば1分おきにシーンを区切るようにしても
構わない。或いは画像データをベクトル量子化する場合
において算出されるフレーム間差分データを用いてシー
ンを検出しても構わない。差分が大きい時、或いはキー
フレームが転送される時をシーンの区切りとしても構わ
ない。又前述したようなシーンの区切りの方式を組み合
わせて用いる事により、シーンの区切りを付けるように
しても構わない。
【0066】次に、加算減算が可能な構成を有するデー
タの場合について説明する。デジタル楽器を複数制御す
ることが可能なMIDIのような制御データは加算性の
あるデータ構造をしている。例えば、ピアノに割り当て
られたチャネル、バイオリンに割り当てられたチャネル
を加算することによりピアノとバイオリンの協奏曲を得
ることが出来る。従って優先度設定手段101はピアノ
のチャネル、或いはバイオリンのチャネルに対して異な
った優先度を設定する。又高音部、中音部、低音部とい
う音域間に対しても異なった優先度を割り当てるように
してもよい。
【0067】次に複合されたメディアを転送する場合の
例について説明する。テレビ会議システムのようにビデ
オデータとサウンドデータを同時に転送するような場合
が存在する。或いは複合文書のようにテキストと、レイ
アウトと、イメージを複合した文書を転送する場合が存
在する。このように複数のメディアを複合して転送する
場合には、各メディア間で優先度を設定することが可能
である。例えば写真イメージと、その写真を説明するテ
キストが複合された複合文書がある場合には、先ず先に
写真イメージを転送し、後からその写真イメージを説明
したテキストを転送することが考えられる。
【0068】次に、図1に示したデータ抽出手段102
の他の例について説明する。図20はデータ抽出手段1
02の内部構成を示す図である。データ抽出手段102
は送信データ記憶手段105に記憶されているデータの
メディアから他のメディアに変換する機能を有してい
る。図20において1401は原メディアで記憶されて
いる送信データを他のメディアである代行メディアに変
換するメディア変換手段、1403はメディア変換手段
により変換された代行メディアを記録する変換済み送信
データ記憶手段、1402は代行メディアに対して選択
的にデータを抽出する選択的データ抽出手段である。例
えば送信データ記憶手段105には音声データが記録さ
れているものとする。メディア変換手段1401はこの
音声データを音声認識を用いることによりテキストデー
タに変換する。選択的データ抽出手段1402はこの変
換されたテキストを優先度に基づいて選択的に抽出す
る。このように音声データをテキストに変換する事によ
り転送するデータ量が少なくなる。
【0069】更に図21はデータ抽出手段の他の例を示
す図である。図において1404は現メディアに対して
データを選択的に抽出する選択的データ抽出手段であ
る。この例においては、まず送信データ記憶部に記憶さ
れた音声データの中から優先度に基づいた選択的な抽出
を行い、抽出したデータを変換前送信データ記憶手段1
403に記憶する。メディア変換手段1401は変換前
送信データ記憶手段に記憶された音声データをテキスト
データに変換する。図20に示す例は変換を先に行い、
抽出を後に行う場合を示しており、図21に示す場合は
先に抽出を行い後で変換を行う場合を示している。この
ように音声データをテキストデータに変換してテキスト
データを先に転送し、後に音声データを転送するという
方法を用いることにより、テキストを用いることにより
先ず概略を把握することが出来、後に音声を受けること
により詳細を把握することができる。テキストというの
は音声から音声認識により生成されたものであるが、音
声の持つ音の高低や音の大小、或いはバックグラウンド
の音等が存在しないものである。従ってこのテキストを
転送しただけでは実際の情報が相手には伝わりにくい。
しかし、音声データに比べてテキストデータはそのデー
タ量が格段に少ないために、先ずテキストを転送してお
き、テキストのような代行メディアにより相手に概略を
把握して貰い、その後に音声のような原メディアにより
詳細を把握してもらうということが可能になる。
【0070】図22は図1に示したデータ抽出手段10
2の他の例を示す図である。1404は送信データ記憶
手段に記憶された現データから概要データを抽出する概
要データ抽出手段、1405は原データから優先度に従
って選択的にデータを抽出する原データ抽出手段であ
る。この例においてはデータ抽出手段は、概要を一早く
伝えるために原データから概要データを抽出する。例え
ば送信データ記憶手段にある原データが1024×10
24の解像度を持つ画像データである場合に概要データ
抽出手段は256×256という解像度を持つ縮小した
画面にデータを圧縮して受信装置に転送する。その後原
データ抽出手段は走査線や色等の優先度に基づいて10
24×1024の原データからデータを選択的に抽出し
て受信装置へ転送する。受信装置側では先に概要データ
を受信しているため256×256の縮小画面を表示す
ることが可能である。その時点でデータが必要ないと判
断した場合には、そのデータの転送ををキャンセルする
ことも可能である。後から詳細なデータが送らてきた場
合には、先に受信した概要データは不要になるため受信
側で不要になったデータを廃棄する。
【0071】次に図1に示したデータ利用手段400の
動作について説明する。図23はデータ利用手段400
にある受信データ記憶手段と、記憶手段106と、デー
タ再構成手段104と、データ出力手段107の関係を
示す図である。図23においては転送手段により転送さ
れてきたデータは受信データ記憶部106にシーケンシ
ャルに書き込まれる。データ再構成手段104は受信デ
ータ記憶手段106に書き込まれたデータを再構成し、
再びこのデータを受信データ記憶手段106に書き戻
す。データ出力手段107は受信データ記憶手段に記憶
された再構成されたデータをシーケンシャルにリード
し、これを表示装置等に出力する。
【0072】次に図24はデータ利用手段400の他の
例を示す図である。転送手段103により転送されたデ
ータはデータ再構成手段104に入力される。データ再
構成手段104は入力したデータを再構成しながら受信
データ記憶手段106に記憶させる。データ出力手段1
07は、受信データ記憶手段106に記憶された再構成
されたデータをシーケンシャルに読み出して表示装置等
に出力する。図23の場合には受信データ記憶手段には
転送データがシーケンシャルに書き込まれ、その後デー
タ再構成手段がシーケンシャルに書き込まれたデータの
関係する部分を読み込むことにより、データを再構成す
る。従って受信データ記憶手段のファイルの構成はデー
タ再構成手段104が関連するデータを容易に読み出せ
るようなファイル構造をもつことが望ましい。また図2
4に示す受信データ記憶手段はデータ再構成手段により
再構成されたデータが、受信データ記憶手段に時間と共
に追加されるため、追加が容易なファイル構造をもつこ
とが望ましい。
【0073】次に図25は受信データ記憶手段106の
構成の一例を示す図である。106aは受信データを受
信して一時的に蓄える受信データバッファである。10
6bは受信データバッファに蓄えられたデータを記憶す
る受信データ記憶部である。この受信データバッファ1
06aから受信データ記憶部106bへのデータの転送
は、あるタイミングで行われ、既に受信データ記憶部に
ある先のデータと新たに受信データバッファに書き込ま
れた新しいデータをマージして受信データ記憶部に記憶
する場合、或いは先に受信データ記憶部に記憶されたデ
ータを新たに受信データバッファに受信したデータで置
き換える場合等が考えられる。このように受信データ記
憶手段106の内部を受信データバッファと受信データ
記憶部という2つの部分に分ける事により受信装置が1
つのファイルを書き込んでいる場合には、そのシステム
が書き込み中のファイルからデータを読み込むことがで
きないという制限を持っている場合においても、受信デ
ータ記憶手段106全体としては読み込みと書き込みの
両方が可能になる。
【0074】次に優先度設定手段101が優先度を設定
する場合の例について説明する。前述したように優先度
設定手段101により設定された優先度に基づきデータ
抽出手段102がデータの抽出を行うが、この優先度は
必ずしも固定的なものではなくダイナミックに変更され
るものであって構わない。例えばAという要素とBとい
う要素が存在し、Aの要素の優先度がBの要素よりも大
きい場合について考える。データ抽出手段がAという要
素とBという要素を抽出可能である場合であって、かつ
転送手段103がその転送が回線の空き状態からAの要
素の転送をすることができないが、Bの要素の転送は可
能であるという場合には回線の転送効率を考慮してBと
いう要素の優先度をAよりも高く設定することにより、
Bの要素を先に転送することが考えられる。
【0075】図26は優先度を割り当てる場合に各要素
に均一の優先度を与えるのではなく、各要素に対応して
優先度を変化させる場合の一例を示す図である。図26
(a)はフレームナンバーが増加する毎に優先度を低く
設定した場合の例である。また図26(b)は図4に示
したように一定の間隔をおいてフレームを送信する場合
の優先度の変化について示したものである。
【0076】また図27はある情報が発生してからその
経過時間が過ぎるに従って優先度が減少する場合の例を
示したものである。例えば、シーン8が出現してから2
0分がすでに経過している場合には、優先度5が与えら
れていたのに対して、さらにシーン8が転送されないま
ま40分経過した場合には、優先度が5から1に下げら
れた例を示している。このように、経過時間が過ぎれば
過ぎる程優先度を減少させるのは、その要素が過去にな
ればなる程、重要性が失われることを考慮したものであ
る。
【0077】尚、今まで説明した優先度はそれぞれ優先
度が一つある場合について説明したが、優先度を複数持
ち、予め与えた条件式によって実際の優先度を算出する
ようにしても構わない。例えば図26(b)に示すよう
な優先度の割当を持つと同時に、図27に示すような優
先度の割当をも持つ場合には、フレームナンバーとその
フレームが実際に出現してからどの位の経過時間がたっ
たかという2つの優先度に基づいて実際の優先度が決定
される。またその場合には重み付けを行って優先度を算
出するようにしても構わない。
【0078】又優先度を変化させる場合の一例として、
目標上限値を設け、上限に達した場合、或いは上限に近
づく場合に優先度を下げるという方式も考えられる。例
えば画像フレームを10fpsを目標上限値として転送
する場合に8fpsを達成した時点で優先度を落とし、
他の要素に転送の機会を与えることができる。
【0079】尚、以上述べたような優先度の変更は常に
行うようにしても構わないが常時優先度の評価を行うこ
とによりプロセッサの負荷が増大する。このため優先度
の変更を断続的に行うようにしても構わない。断続的に
行うことによりプロセッサの負荷を下げることが可能で
ある。
【0080】次に図28は優先度設定手段による優先度
の設定を受信装置からのフィードバック情報に基づいて
行う場合を示している。図28において1801は受信
側に優先度設定手段が設定した上限目標値に対する達成
率を表示してオペレータにモニタさせる受信側達成率モ
ニタ手段である。1802は受信側において優先度の変
更を指示する受信側優先度指示手段である。受信側にい
るオペレータは受信側達成率モニタ手段により表示され
た目標上限値に対する達成率をモニタすることが出来
る。オペレータはこの達成率をモニタすることにより優
先度の変更を受信側優先度指示手段1802により指示
することができる。受信側優先度指示手段1802は転
送手段103を介してこの優先度の変更指示を優先度設
定手段101にフィードバックすることができる。優先
度設定手段101はこのフィードバック情報を考慮して
実際の優先度を調整する。
【0081】次に図29は送信装置において優先度を調
整する場合の一例を示す図である。図において1805
は送信側において目標上限値に対する達成率を表示して
オペレータにモニタさせる送信側達成率モニタ手段であ
る。1806はオペレータからの優先度の変更指示を受
け付ける送信側優先度指示手段である。1807は優先
度の変更指示に基づいて優先度を調整或いは決定する優
先度調整決定手段である。このように、送信側において
も送信側達成率モニタ手段及び送信側優先度指示手段を
設けることにより、送信側にいるオペレータによって優
先度を調整することが可能になる。
【0082】尚送信側或いは受信側の達成率モニタ手段
が表示する達成率の表示方法は例えば目標上限値に対す
る達成率をパーセンテージで表示したり、或いは棒グラ
フ等を用いて表示することが可能である。或いはこれら
パーセンテージや棒グラフによる割合表示ではなく実際
に実データを表示するようにしても構わない。例えば送
信側で30fpsの映像が存在しており、そのうち10
fps相当分を転送している状態において、送信側達成
率モニタ手段1805は送信装置の表示装置に対して1
0fpsの画像を実際に表示する。オペレータはこの1
0fpsの画像を実際に見ることができ、十分な情報で
ある場合には残りの20fps分の未転送のデータに対
する優先度を低くする。逆に10fpsの画像が十分で
ないと判断した場合には残りの20fpsに相当するデ
ータに対する優先度を高くすることにより早急に満足の
いく映像が得られる。
【0083】次に図30を用いて優先度の変更を行う場
合の操作方式について説明する。図30はシーン間にお
いて優先度を指定する場合の優先度指定画面を表示の一
例を示す図である。図において301は優先度を高くす
るシーンを登録するための優先パレット、302はシー
ンが記録表示されているシーンプール、303はシーン
プール302から優先パレット301へ登録するための
ポップアップメニューである。優先パレットには優先度
を高くするシーンを3つ登録することができる。一方、
プール302には受信した、或いは送信するシーンが表
示される。例えばシーン11の優先度を高くした場合に
は、先ずマウス等によりシーン11をクリックすること
によりシーン11をハイライトさせる。シーン11をク
リックする事によりポップアップメニュー303が表示
される。次にマウスでポップアップメニュー303の矢
印1を選択することにより、シーン11は優先パレット
の第1番目のパレットに移動する。このようにしてシー
ン11の優先度を上げることができる。もしフレームレ
ートや解像度をマニュアルにより指定したい場合には、
優先パレット301に備えられたフレームレート301
a、或いは解像度301bの各点をマウスで指定するこ
とにより所望のフレームレート、或いは所望の解像度を
指定することが可能である。また優先パレット301に
登録したシーンを再びプール302に戻す場合には、矢
印304を選択することにより対応するシーンがプール
302に退出することになる。
【0084】尚図30に示す例においては、選択及び退
出を矢印を指定することにより行ったが、他の方法を用
いても構わない。例えばプール12を優先パレット2に
移動させる場合には、シーン12上でマウスをクリック
し、そのままマウスを優先パレット2の領域までドラッ
グし、マウスボタンを放すことによりシーン12を優先
パレット2に移動するようにしても構わない。
【0085】次に図31は優先度を指示する場合の他の
例を示す図である。図31は達成率モニタ手段と優先度
指示手段が1つの画面に対して達成率を表示すると共
に、同様の表示から優先度の変更指示が行える例を示し
ている。この例では、0分〜5分までがシーン1、5分
〜10分までがシーン2である場合を示しており、シー
ン1においては7fpsという目標上限値を設定してい
た場合に対して、その達成度合いが示されている。オペ
レータが5分経過後に7fpsという目標上限値が低い
と判断した場合には、5分〜10分の間に設定された7
fpsという目標上限値をマウスで指定し、目標上限値
を9fpsの所にドラッグすることにより目標上限値の
指定をすることができる。このように目標上限値を高く
設定することで実際の達成度合いは低くなるが、目標上
限値を高くすることにより優先度が高くなり徐々に達成
の度合いが高くなる。
【0086】尚、ビデオ情報を転送時に優先度を指示す
るための判断材料として詳細な静止画像を選択的に転送
するという方式も考えられる。例えばシーンの変化時に
そのシーンの第1フレームを静止画像として優先度指示
のための判断材料になるように詳細なデータとして送
り、それをモニタさせる。或いはシーンの変化時から一
定時間経過時のフレームの詳細な静止画像を優先度指示
の判断材料として転送しモニタさせることにより、その
シーンに対する優先度指示を行うことが可能である。
【0087】次に、図1に示したデータ再構成手段10
4の動作の一例について説明する。データ再構成手段1
04は受信データが送られた来た場合にその受信データ
を用いて補完を行う。この補完は各メディアにおいて適
切なものを用いるものとする。データ再構成手段104
は補完を行って生成した補完データを用いてデータを利
用できる形式にするが、後に実データが送られたきた場
合には補完データをこの実データで置き換える。
【0088】又、データ再構成手段104の他の動作例
として予め共通に用意出来るデータを送受信側に用意し
ておき、変化分を選択的に抽出しデータの再構成をこの
予め用意しておいた共通データと変化分に基づいて行う
ようにしても構わない。例えば右チャネルと左チャネル
を持つサウンドデータがある場合において、右チャネル
のサウンドデータは不変であるという場合において、送
信側と受信側において右チャネルのサウンドデータを予
め記憶手段に記憶させておく。送信側は左チャネルのデ
ータのみを受信側に転送する。受信側は予め記憶してお
いた右チャネルのサウンドデータに対して転送されてき
た左チャネルの音を付加することにより、データの再構
成を行うことができる。或いは予め共通なデータを用意
できない場合には送信側から受信側に転送されたデータ
を受信側に蓄積しておき、この蓄積したデータを共通デ
ータと見なすようにしても構わない。送信側は前に送っ
たデータと類似するデータを送信する場合には前に送っ
たデータとの差分のみを転送し、受信側は蓄積した共通
データと送られてくる差分データを用いてデータを再構
成することが可能である。
【0089】実施例2.図32はこの発明に係る協調処
理方式の一例を示す図である。送信装置40において、
500はデータの操作を行うデータ操作手段である。5
40はデータ操作手段によりデータを出力するデータ出
力手段である。541はデータ出力手段540から出力
されるデータを表示する表示手段である。542はデー
タ出力手段540に対してデータを提供するデータ提供
手段である。543は送信側装置において受信装置50
との間で同期をとるための同期制御手段である。544
は表示手段に対して複数の位置を指定することが可能な
ポイント指示手段である。
【0090】又受信装置50において、520は転送手
段103から転送されてくるデータの操作指示を受け取
り、送信装置と同様のデータを出力するデータ出力手段
である。552は送信装置40のデータ提供手段542
と同様のデータを提供するデータ提供手段である。55
1はデータ出力手段から出力されるデータを表示する表
示手段である。553は送信装置40と受信装置50と
の間で同期制御を行う同期制御手段である。555は送
信装置のポイント指示手段544から送られてくる指示
に基づき表示手段551に対して複数のマークを表示す
るマーク表示手段である。
【0091】次に同期制御手段543及び同期制御手段
553の動作について説明する。この実施例における同
期制御手段543及び553は予め転送手段103が転
送に必要とする遅延時間を知っているものとする。及び
送信装置内部における伝送遅延及び送信装置の機械的な
動作遅延の時間も知っているものとする。さらに、受信
装置50における伝送時間及びデータ出力手段の機械的
な動作遅延時間も予め知っているものとする。送信装置
40側においてデータ操作手段500がデータの操作を
開始するとデータ操作手段500はデータの操作指示を
データ出力手段520に伝える。例えばデータ操作手段
がビデオテープに格納されたデータを表示手段に表示す
る場合を考えてみる。データ提供手段542及び555
には同一のビデオテープが備わっているものとする。先
ず送信装置40においてデータ操作手段によりプレーの
ボタンが押された場合データ提供手段542にあるビデ
オテープが回転しはじめ、データ出力手段540はビデ
オテープからの映像を表示手段541に出力する。同時
にデータ操作手段500は転送手段103を介して受信
装置のデータ出力手段に対してもデータ提供手段552
にあるビデオテープのプレーを開始するよう指示命令を
出す。データ出力手段520はデータ提供手段552に
あるビデオテープのプレーを開始する。この場合には受
信装置側では伝送遅延時間及び機械的な動作遅延時間が
間に入っていることにより遅れて画像の再生が行われる
ことになる。しかし、同期制御手段553は受信装置の
データ出力手段520によるビデオテープからの映像の
再生が送信装置における映像の再生と正確に同期するよ
うにデータ出力手段を操作する。例えば、同期制御手段
553はデータ出力手段520に対して遅延時間に相当
する分だけテープを早送りさせることにより送信装置に
おける画像の再生と受信装置における画像の再生を正確
に同期させる。
【0092】前述した例においては同期制御手段553
が受信装置のデータ出力手段に対してテープを早送りさ
せる場合について説明したが、他の方法により同期を取
るようにしても構わない。例えば、データ操作手段50
0がビデオテープからの画像の再生を停止する指示を出
した場合について考える。データ操作手段500がデー
タ出力手段に対して100フレーム目で画像の再生を停
止するという指示を出した場合、受信装置の出力手段5
22も同様に100フレーム目で画像の再生を停止する
旨の指示が転送される。しかし、実際にこの100フレ
ーム目で画像の再生を停止する旨の指示が受信装置のデ
ータ出力手段520に到着するときには、すでに100
フレーム目の画像を再生し終わっており100フレーム
目以降の画像フレームの再生をしてしまっている。この
場合には同期制御手段553はデータ手段に対してビデ
オテープの巻き戻しを命令し、100フレーム目が来た
時に画像の再生を停止させるように制御する。次に送信
装置の同期制御手段543が同期制御を行う場合につい
て説明する。前述したようにデータ操作手段500がデ
ータの再生を開始する指示を出した場合には受信装置の
データ出力手段は遅延時間分だけ遅れてそのデータの再
生を開始する。即ち、同期制御手段543はデータ出力
手段540のプレー開始を遅延時間分だけ遅らせる。デ
ータ出力手段540が遅延時間分だけ画像の再生を停止
するため受信装置50のデータ出力手段520が実際に
画像の再生を開始するのと同期して、送信装置40にお
いて画像の再生を開始する。
【0093】前述した例においては同期制御手段543
及び553が伝送遅延時間及び動作遅延時間を予め知っ
ている場合について説明したが、機器構成が代わる場合
或いはシステム構成が代わる場合にはこれらの遅延時間
も変化する場合が考えられる。このような場合には同期
制御手段543及び553は伝送遅延時間を実測し、実
測した伝送遅延時間を用いて同期制御を行うようにして
もよい。例えば同期制御手段はテストコマンドを定期的
に相手装置に送ることにより、実際に相手装置との間で
生じている遅延時間を測定する。
【0094】次に図32に示した構成において、一方の
装置に対して主導権を持たせるような方式が考えられ
る。例えば送信装置40に対して主導権を持たせた場合
データのプレー、及び早送り、早戻し、ストップ全て送
信装置に持たせて行うようにしても構わない。或いは受
信装置52は現在プレー中のデータをストップすること
しか出来ないようにしても構わない。次に、送信装置及
び受信装置の両方においてデータの編集及び加工をでき
るような方式にしても構わない。即ち単にデータを表示
するばかりでなく、互いにそのデータを協調しあいなが
ら編集したり加工したりするようにしても構わない。
【0095】又、送信装置及び受信装置で扱うデータの
種類は必ずしも同じものである必要は無い。例えばデー
タ提供手段542はアナログビデオデータを提供し、デ
ータ提供手段552はデジタルビデオデータを提供する
ような場合でも構わない。同期制御手段543と同期制
御手段553はアナログビデオデータとデジタルビデオ
データの対応関係をとり、互いに同一内容のデータが表
示できるように制御する。
【0096】又、次にデータ操作手段500にリセット
機能を持たせるようにしても構わない。このリセット機
能は送信装置と受信装置の同期をとるためのリセット機
能である。回線の故障或いは装置の故障等により送信装
置と受信装置の同期が取れなくなる場合が発生する。こ
のような場合にはデータ操作手段500が同期リセット
機能を働かせることにより両者の同期を取り戻す。例え
ばデータ操作手段は第100番目のフレームで停止する
ようなリセットを行い、その指示を受信装置に対して転
送することができる。受信装置は第100番目のフレー
ムで停止するように自己の装置を調整する。
【0097】次に図32に示したポイント指示手段54
4及びマーク指示手段555の動作について図33を用
いて説明する。図33において331は現在のカーソ
ル、331a、331b、331cは残留表示されたカ
ーソルである。ポイント指示手段544はカーソルが任
意の位置にある場合にその位置にカーソルを残留表示す
ることを指示することができる。カーソルを残留表示す
る旨の指示は転送手段により受信装置に転送されマーク
表示手段555はカーソルがある位置にカーソルを残留
表示させる。このようにして、カーソル331a及び3
31b及び331cが残留表示される。複数のカーソル
が表示されることにより送信側と受信側においては共通
の位置を其のカーソルを用いて指定することができる。
例えば、残留表示された順番にA,B,Cという記号を
付けてカーソルを残留表示させている場合に、カーソル
A,カーソルB,カーソルCとを用いることにより、そ
のカーソルが指し示しているものを指定することができ
る。現在のカーソル331を改めて指し示したい場所に
移動することなく、単に残留表示されているカーソルを
用いて目的のものを指定することが出来る。
【0098】又、この応用例として残留表示されたカー
ソルにコメントを付したり、或いはハイパーリンクを設
定しても構わない。例えばカーソルAをクリックするこ
とによりカーソルAに付したコメントがポップアップメ
ニューにより表示される。或いはハイパーリンク情報が
表示される。またこのように複数表示されたカーソルは
一定時間経過後に自動消去するようにしても構わない。
【0099】実施例3.上記実施例1においては、階層
的に分離出来るデータを優先度に基づいて抽出して転送
する場合を説明し、実施例2においてはデータを共有
し、互いに同期制御を行う場合について説明したが、こ
の実施例1と実施例2を組み合わせて用いることも可能
である。
【0100】即ち送信装置40は実施例1のようにデー
タ抽出手段102が抽出したデータを受信装置に転送す
る。受信装置50は転送されたデータを再構成すること
によりデータの利用を即座に可能にする。そして送信装
置はデータ操作手段500を用いて現在転送中のデータ
に対するデータ操作を開始する。送信側のデータ提供手
段542には予め全てのデータが蓄積されている場合、
或いはテレビカメラ等から順次データが送られてくる場
合等が考えられるが、いずれの場合にしても完全なデー
タをデータ出力手段540を用いて表示手段541に出
力することができる。それに対して受信装置50にある
データ提供手段552はデータ再構成手段104により
再構成されたデータしか存在していない。しかし、実施
例1で述べたようにデータ再構成手段104により再構
成されたデータは即座に利用することが可能である。従
って、データ操作手段500からのデータ再生指示が送
られてきた場合にデータ出力手段520はデータ再構成
手段104により再構成されたデータを用いて協調処理
を行うことが可能である。
【0101】その際、同期制御手段543及び553は
互いに対応する部分が表示されるように制御する。例え
ば、送信装置40においてはフレーム番号F0〜F10
まで順番に表示する場合、受信装置のデータ提供手段5
52においてはまだフレームF0とF5しか利用できな
い場合が存在するが、その場合にはデータ出力手段54
0がフレームF0〜F4を表示している間にはデータ出
力手段520はフレームF0を表示する。またデータ出
力手段540がフレームF5〜F10を表示している場
合にはフレーム出力手段520はF5を出力する。この
ような同期の対応は同期制御手段543及び553が行
う。
【0102】尚、このように実施例1と実施例2を組み
合わせる場合でも回線の使用効率の面からみてさほど問
題は生じない。なぜならば実施例1で説明した通り優先
度の指定が終わってから実施例2の協調動作を開始する
ものとすると、実施例2に示した協調動作の場合はデー
タ転送量が少ないので回線には空き容量が生ずる。この
空き容量を用いて実施例1に示したデータの転送を行う
ことが可能である。
【0103】又このように実施例1と実施例2を組み合
わせることにより優先度の変更を自動的に行うことが出
来る。例えば実施例2に示した協調動作を行っている場
合、その協調動作のために表示されているシーン、或い
はその協調動作が行われている部分に対するデータは特
に優先的に転送すべきであると考えられるために、優先
度設定手段101は現在協調動作により閲覧されている
データの優先度を高くする。また実施例1と実施例2を
組み合わせることにより受信装置50側からの指定によ
り送信データ記憶手段に記憶されているデータを早送り
しながら(ブラウズしながら)受信装置50側において
優先度の指定を行うことが可能になる。
【0104】実施例4.上記実施例1から3においては
通信方向が片方向である場合について説明したが、これ
を対称な構成として双方向とするようにしても構わな
い。
【0105】実施例5.上記実施例においては通信回線
を1つだけ用いる場合について説明したが、それ以外に
音声通信のための通信回線を設けてオペレータが互いに
電話等により会話をしながら協調動作を円滑に進めるよ
うにしても構わない。
【0106】実施例6.また上記実施例2においては協
調動作を行う場合に、送信装置および受信装置にはオペ
レータがそれぞれ存在している場合を前提にして説明し
たが、受信装置側にオペレータが不在の場合には送信装
置から送られてくる操作記録を蓄積しておくようにして
も構わない。このように操作記録を蓄積しておくことに
より、受信装置ではオペレータが後からその蓄積した操
作記録を再生することができる。
【0107】実施例7.また上記実施例において転送手
段103が1対1の転送を行う場合について説明した
が、1対n、n対1またはn対nの転送を行うような場
合でも構わない。また転送手段が1対n、n対1、n対
nの転送を行う場合には接続した相手により要求が異な
る場合が存在する。例えば受信装置Aは10fpsの品
質を要求し、受信装置Bは5fpsの品質を要求するよ
うな場合がある。この場合には転送手段103がそれぞ
れの要求に応じた変換を行って、転送するようにしても
構わない。或いは、接続した受信装置の機器の制限によ
り同一データを転送出来ない場合も存在する。例えば受
信装置Aが1024×1024の解像度で表示すること
が出来、受信装置が256×256の解像度でしかデー
タを表示出来ない場合にはそれぞれの解像度に変換して
データを転送する。
【0108】実施例8.上記実施例1においては転送手
段103が存在し、送信装置40と受信装置50は遠隔
地にある場合を前提にして説明したが、転送手段103
は必ずしも回線を用いてデータを転送する場合に限ら
ず、例えばバスを用いてデータを転送する場合でも構わ
ない。従って送信装置と受信装置は同一場所に存在する
ような場合であっても構わない。
【0109】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば階層的に
分離することが可能なデータを転送する場合に、優先度
の高いデータから先に転送して、すべてのデータ転送が
終わる前にそのデータを利用できるようにしたので、デ
ータの転送開始直後から送信側と受信側の両方において
データの利用を開始することが可能になる。
【0110】又、この発明によれば同期制御手段が伝送
遅延時間を考慮して同期制御を行うので正確な協調動作
を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る協調処理方式の構成を示す図で
ある。
【図2】この発明のビデオデータのフレームを示す図で
ある。
【図3】この発明のビデオデータの転送順序を示す図で
ある。
【図4】この発明のビデオデータの転送順序を示す図で
ある。
【図5】この発明のビデオデータの転送順序を示す図で
ある。
【図6】この発明のビデオデータの転送順序を示す図で
ある。
【図7】この発明のフレームデータの他の例を示す図で
ある。
【図8】この発明のフレームデータの他の例を示す図で
ある。
【図9】この発明の注目領域の例を示す図である。
【図10】この発明の注目対象の例を示す図である。
【図11】この発明の注目対象の例を示す図である。
【図12】この発明の注目領域を補完する例を示す図で
ある。
【図13】この発明の注目領域の一例を示す図である。
【図14】この発明の階層データの一例を示す図であ
る。
【図15】この発明の色彩情報の一例を示す図である。
【図16】この発明の色彩情報の一例を示す図である。
【図17】この発明の色彩情報の一例を示す図である。
【図18】この発明の走査線情報を示す図である。
【図19】この発明の音声データの一例を示す図であ
る。
【図20】この発明のデータ抽出手段の一例を示す図で
ある。
【図21】この発明のデータ抽出手段の一例を示す図で
ある。
【図22】この発明のデータ抽出手段の一例を示す図で
ある。
【図23】この発明の利用手段の一例を示す図である。
【図24】この発明の利用手段の一例を示す図である。
【図25】この発明の利用手段の一例を示す図である。
【図26】この発明の優先度を変更する場合の一例を示
す図である。
【図27】この発明の優先度を変更する場合の一例を示
す図である。
【図28】この発明の受信装置からのフィードバックの
例を示す図である。
【図29】この発明の優先度決定手段の一例を示す図で
ある。
【図30】この発明の優先度変更の操作方式を示す図で
ある。
【図31】この発明の優先度変更の操作方式を示す図で
ある。
【図32】この発明に係る協調処理方式の他の実施例を
示す構成図である。
【図33】この発明のポイント指示手段とマーク表示手
段を説明するための図である。
【図34】従来のファイル転送を用いた一括転送方式を
示す図である。
【図35】従来のテレビ電話会議端末の構成を示す図で
ある。
【図36】従来のJPEGの符号化方式を示す図であ
る。
【図37】従来の遠隔協調動作方式の一例を示す図であ
る。
【図38】従来の情報蓄積通信装置を示す図である。
【図39】従来の情報伝送方式を示す図である。
【符号の説明】
40 送信装置 50 受信装置 101 優先度設定手段 102 データ抽出手段 103 転送手段 104 データ再構成手段 105 送信データ記憶手段 105a 送信データバッファ 106 受信データ記憶手段 107 データ出力手段 201 データ入力手段 300 データ提供手段 301 データ抑制手段 400 データ利用手段 500 データ操作手段 600 負荷監視手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 初美 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報電子研究所内 (72)発明者 神田 準史郎 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報電子研究所内 Fターム(参考) 5C064 AA02 AC01 AC04 AC08 AC11 AD00 AD14 5K034 DD01 HH01 HH02 HH16 HH18 HH63 MM21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置と受信装置の間で協調動作を行
    なう協調処理方式において、以下の要素を有する協調処
    理方式 (a)送信装置と受信装置の各々に設けられ、互いに対
    応するデータを提供するデータ提供手段、(b)上記送
    信装置のデータ提供手段により提供されるデータの操作
    開始に基づいて、上記受信装置のデータ提供手段により
    提供されるデータの操作開始を指示するデータ操作指示
    手段、(c)上記送信装置のデータ提供手段により提供
    されるデータの操作開始から上記受信装置のデータ提供
    手段により提供されるデータの操作開始までの遅延時間
    分だけ、データの操作を調整して送信装置と受信装置の
    データの操作同期をとる同期制御手段。
  2. 【請求項2】 送信装置と受信装置の間で協調動作を行
    なう協調処理方式において、上記送信装置は、(a)上
    記送信装置のデータ提供手段により提供されるデータの
    優先度を設定する優先度設定手段、(b)上記優先度設
    定手段により設定された優先度に基づいて、上記データ
    提供手段により提供されるデータから転送するデータを
    選択的に抽出するデータ抽出手段、(c)上記データ抽
    出手段により抽出したデータを転送する転送手段を有
    し、上記受信装置は、(a)上記転送手段により転送さ
    れたデータを受信するとともに、上記転送手段によるデ
    ータの転送中にそれまでに受信したデータを利用可能な
    形式のデータに再構成して上記受信側のデータ提供手段
    に記憶させるデータ再構成手段、(b)上記転送手段に
    よるデータの転送中に、上記データ操作指示手段からの
    指示に基づき、上記受信側のデータ提供手段から提供さ
    れるデータの操作を開始するデータ使用手段を有してい
    ることを特徴とする請求項1記載の協調処理方式。
  3. 【請求項3】 上記優先度設定手段は、上記送信装置が
    操作中のデータの優先度を高くするとともに、上記デー
    タ抽出手段は、上記送信装置が操作中のデータを優先的
    に抽出することを特徴とする請求項2記載の協調処理方
    式。
  4. 【請求項4】 送信装置と受信装置の間で協調動作を行
    なう協調処理方式において、協調処理に用いるデータを
    画面に表示するとともに、上記画面の位置を指定するカ
    ーソルを表示する表示手段と、上記カーソルを用いて画
    面上に複数の位置を指定するポイント指定手段と、上記
    指定された位置にマークを表示するマーク表示手段を備
    えたことを特徴とする協調処理方式。
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Cited By (5)

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