JP2002223166A - D/a変換回路及び半導体装置 - Google Patents

D/a変換回路及び半導体装置

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JP2002223166A
JP2002223166A JP2001353892A JP2001353892A JP2002223166A JP 2002223166 A JP2002223166 A JP 2002223166A JP 2001353892 A JP2001353892 A JP 2001353892A JP 2001353892 A JP2001353892 A JP 2001353892A JP 2002223166 A JP2002223166 A JP 2002223166A
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bit
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Yukio Tanaka
幸夫 田中
Munehiro Asami
宗広 浅見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いビット数のデジタル信号に対応し、線形
性が良く、占有面積の小さいD/A変換回路を提供す
る。 【解決手段】 n−m+1個(mはnより小さい自然
数)の容量を有し、下位mビットのデジタルビデオ信号
によって、前記n−m+1個の容量のうちの1個の容量
への電荷の充放電が制御され、nビットのデジタルビデ
オ信号のうち、上位n−mビットのデジタルビデオ信号
によって、前記n−m+1個の容量のうちの残りのn−
m個の容量への電荷の充放電が制御されていることを特
徴とするD/A変換回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、D/A変換(デジ
タル/アナログ変換)回路(DAC)に関する。特に、
半導体装置の駆動回路に用いられるDACに関する。ま
た、このDACを用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス基板上に形成された多結晶
シリコン膜を活性層に用いた、薄膜トランジスタ(TF
T)の研究開発が活発に行われている。多結晶シリコン
膜を用いたTFTは、非晶質シリコン膜を用いたTFT
と比べて移動度が2桁以上高いため、TFTのゲート幅
を小さく微細化しても回路の動作に必要な電流値を十分
確保できる。よって、マトリクス型のフラットパネルデ
ィスプレイの画素部とその駆動回路を同一基板上に一体
形成した、システム・オン・パネルの実現が可能であ
る。
【0003】システム・オン・パネルの実現は、ディス
プレイの組立工程や検査工程の削減によるコストダウン
を可能にし、また、フラットパネルディスプレイの小型
化、高精細化をも可能にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フラットパネルディス
プレイの更なる小型化、高精細化を進める上で課題とな
るのは、高速動作が可能で、かつ基板上の占有面積の小
さいDACの実現である。
【0005】DACには様々な種類のものが存在する
が、代表的なものとして容量分割型と、抵抗分割型とが
挙げられる。容量分割型のDACは、抵抗分割型に比べ
て比較的少ない面積で高速に動作させることが可能であ
る。
【0006】図11に、従来の容量分割型のDACの一
例を示す。図11に示す従来の容量分割型のDACは、
nビットのデジタル信号D1〜Dnの各ビットが制御する
n個のスイッチSW[1]〜SW[n]と、各スイッチ
に接続されたn個の容量C、2C、…、2n-1Cと、リ
セットスイッチSWRとを有している。また、この従来
のDACには、電源A(電位VA)、電源B(電位VB
が接続されている。電源Aと電源Bは異なる電位に保た
れている。また、DACから出力されるアナログ信号の
電位VOUTは出力線に与えられる。
【0007】スイッチSW[1]〜SW[n]のそれぞ
れに、対応するビットのデジタル信号が入力される。そ
して入力されたデジタル信号の有する0または1の情報
によって、各容量が電源Aに接続されるか、電源Bに接
続されるかが選択される。
【0008】この従来のDACの動作を順を追って説明
する。この従来のDACの動作は、リセット期間TR
書き込み期間TAとに分けて説明することができる。
【0009】まず、リセット期間TR中、リセットスイ
ッチSWRが閉じる。また、デジタル信号によって、全
てのスイッチSW[1]〜SW[n]が同じ電源に接続
される。ここでは仮に、電源Aに接続されたとする。こ
のリセット期間終了直前における従来のDACの等価回
路図を図12(A)に示す。なおCTは全ての容量の合
成容量を意味する。
【0010】リセット期間TR終了後、書き込み期間TA
が開始され、0または1の任意の情報を有する各ビット
のデジタル信号が、スイッチSW[1]〜SW[n]を
制御する。そして、各ビットの情報に応じて各容量は電
源Aまたは電源Bに接続されることで、電荷がn個の容
量へ充電され、その後定常状態になる。この時の等価回
路図を図12(B)に示す。なおCAは電源Aに接続さ
れた容量の合成容量を意味し、CBは電源Bに接続され
た容量の合成容量を意味する。
【0011】上述したリセット期間TRと書き込み期間
Aの動作を繰り返すことで、デジタル信号をアナログ
信号に変換することが可能である。
【0012】容量分割型のDACは、上述したように抵
抗分割型のDACに比べて比較的少ない面積で高速に動
作するため、フラットパネルディスプレイの小型化を進
める上で有望視されている。しかしフラットパネルディ
スプレイを高精細化するためにデジタル信号のビット数
が増えると、容量分割型のDACの場合でも、その基板
上における占有面積を抑えることが難しくなってくる。
【0013】占有面積を抑えるために、容量分割型のD
ACの各容量を縮小して設計したとすると、最下位ビッ
トに対応する容量の面積及び容量値が小さくなる。容量
は、形成する際のマスク等のずれ、パターニングのなま
り、予測しなかった寄生容量等によって、容量値に多少
のずれが生じる。そのため、容量を縮小して設計する
と、最下位ビットに対応する容量の容量値に占めるずれ
の割合が大きくなり、線形性の良い容量分割型のDAC
を形成するのが難しくなる。
【0014】また、抵抗分割型のDACは、対応するデ
ジタル信号のビット数が増加すると、面積が抑えられな
いばかりではなく、出力抵抗が高くなって高速動作が難
しくなる。
【0015】上述した問題に鑑み、フラットパネルディ
スプレイの更なる小型化、高精細化を進めるために、デ
ジタル信号のビット数が増加しても面積を抑えることが
可能で、なおかつ高速駆動が可能な線形性の良いDAC
の作製を課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、容量分割型
のDACの線形性の良し悪しを左右する、下位ビットに
対応する容量の代わりに、抵抗分割型のDACもしくは
セレクタ回路を用いることを考えた。
【0017】本発明では、例えばnビットのデジタル信
号D1〜Dnに対応するDACには、下位mビット(m<
n)のデジタル信号に対応する1個の容量と、上位n−
mビットに対応するn−m個の容量とが設けられてい
る。以下、下位mビットのデジタル信号に対応する1個
の容量を下位ビット対応容量(CL)と呼ぶ。また以
下、上位n−mビットに対応するn−m個の容量を上位
ビット対応容量(CU)と呼ぶ。
【0018】下位ビット対応容量の容量値はC(Cは定
数)で表され、n−m個の上位ビット対応容量の容量値
は、上位ビットのうち下位の方に対応する容量から順
に、それぞれCU[1]=C、CU[2]=2C、C
U[3]=22C、…、CU[n−m−1]=2n-m-2C、
U[n−m]=2n-m-1Cで表される。
【0019】本発明のDACは、電位の異なる電源A
(電位VA)と電源B(電位VB)に接続されている。そ
して、該2つの電源によるn−m個の上位ビット対応容
量の充電は、上位n−mビットのデジタル信号の各ビッ
トによって制御されている。
【0020】また、本発明のDACが有する下位mビッ
トに対応する抵抗分割型のDACまたはセレクタ回路に
おいて、下位mビットのデジタル信号がアナログに変換
され、下位ビット対応アナログ信号(電位VL)とし
て、下位ビット用出力線に入力される。下位ビット用出
力線に入力された下位ビット対応アナログ信号によっ
て、下位ビット対応容量が充電される。
【0021】本発明のDACが有する容量は、全て1つ
の出力線に接続されており、デジタル信号の各ビットが
有する1または0の情報により、各容量に充電される電
荷の量によって、出力線の電位、言いかえるとアナログ
信号の電位が定まる。
【0022】上記構成により、高速駆動が可能で、かつ
面積を比較的抑えることができるという容量分割型の利
点を生かしつつ、線形性を崩さないで高いビット数のデ
ジタル信号に対応するDACを形成することができる。
【0023】以下に、本発明の構成を示す。
【0024】本発明によって、nビットのデジタル信号
(nは自然数)をアナログ信号に変換するD/A変換回
路であって、前記D/A変換回路はn−m+1個(mは
nより小さい自然数)の容量を有しており、前記nビッ
トのデジタル信号のうち、下位mビットのデジタル信号
によって、前記n−m+1個の容量のうちの1個の容量
への電荷の充電が制御され、前記nビットのデジタル信
号のうち、上位n−mビットのデジタル信号によって、
前記n−m+1個の容量のうちの残りのn−m個の容量
への電荷の充電が制御されていることを特徴とするD/
A変換回路が提供される。
【0025】本発明によって、nビットのデジタル信号
(nは自然数)をアナログ信号に変換するD/A変換回
路であって、前記D/A変換回路はn−m+1個(mは
nより小さい自然数)の容量を有しており、前記nビッ
トのデジタル信号のうち、下位mビットのデジタル信号
によって、前記n−m+1個の容量のうちの、容量値が
C(Cは定数)である1個の容量への電荷の充電が制御
され、前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−m
ビットのデジタル信号によって、前記n−m+1個の容
量のうちの残りのn−m個の容量への電荷の充電が制御
されており、前記残りのn−m個の容量は、その容量値
がそれぞれC、2C、22C、…、2n-m-1で表されるこ
とを特徴とするD/A変換回路が提供される。
【0026】本発明によって、nビットのデジタル信号
(nは自然数)をアナログ信号に変換するD/A変換回
路であって、前記D/A変換回路はn−m+1個(mは
nより小さい自然数)の容量と、2 m個の抵抗とを有し
ており、前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビ
ットのデジタル信号と前記2m個の抵抗とによって定め
られた電荷が、前記n−m+1個の容量のうちの1個の
容量へ充電され、前記nビットのデジタル信号のうち、
上位n−mビットのデジタル信号によって定められた電
荷が、前記n−m+1個の容量のうちの残りのn−m個
の容量へ充電されていることを特徴とするD/A変換回
路が提供される。
【0027】本発明によって、nビットのデジタル信号
(nは自然数)をアナログ信号に変換するD/A変換回
路であって、前記D/A変換回路はn−m+1個(mは
nより小さい自然数)の容量と、2 m個の抵抗とを有し
ており、前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビ
ットのデジタル信号と前記2m個の抵抗とによって定め
られた電荷が、前記n−m+1個の容量のうちの1個の
容量へ充電され、前記2m個の抵抗の抵抗値は全て同じ
であり、前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−
mビットのデジタル信号によって定められた電荷が、前
記n−m+1個の容量のうちの残りのn−m個の容量へ
充電されていることを特徴とするD/A変換回路が提供
される。
【0028】本発明によって、nビットのデジタル信号
(nは自然数)をアナログ信号に変換するD/A変換回
路であって、前記D/A変換回路はn−m+1個(mは
nより小さい自然数)の容量と、2 m本の階調電圧線と
を有しており、前記nビットのデジタル信号のうち、下
位mビットのデジタル信号によって、前記2m本の階調
電圧線のうちの1本が選択され、前期選択された階調電
圧線の電位によって前記n−m+1個の容量のうちの容
量値がC(Cは定数)である1個の容量へ電荷が充電さ
れ、前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−mビ
ットのデジタル信号によって、前記n−m+1個の容量
のうちの残りのn−m個の容量への電荷の充電が制御さ
れており、前記残りのn−m個の容量は、その容量値が
それぞれC、2C、22C、…、2n-m-1で表されること
を特徴とするD/A変換回路が提供される。
【0029】本発明は、前記2m個の抵抗が直列に接続
されていることを特徴としていても良い。
【0030】本発明は、前記2m個の抵抗のうち、一方
の端子が他の抵抗に接続されていない2つの抵抗は、該
端子がそれぞれ低電圧側の電源と、高電圧側の電源に接
続されていることを特徴としていても良い。
【0031】本発明は、リセット期間において前記n−
m+1個の容量へ充電される電荷の量が、常に特定の値
に保たれることを特徴としていても良い。
【0032】本発明は、前記D/A変換回路を有するこ
とを特徴としていても良い。
【0033】本発明は、表示装置、デジタルスチルカメ
ラ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、モバイル
コンピュータ、DVDプレーヤー、ヘッドマウントディ
スプレイ、ビデオカメラまたは携帯電話であることを特
徴としていても良い。
【0034】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1に本発明の
DACの構成を示す。
【0035】図1に示すDACは、下位mビットのデジ
タル信号を、下位ビット対応抵抗分割型DAC(R−D
AC)101において下位ビット対応アナログ信号に変
換することで、nビットのデジタル信号をアナログ信号
に変換している。
【0036】また、下位mビットに対応する1個の下位
ビット対応容量(CL)と、上位n−mビットに対応す
るn−m個の上位ビット対応容量(CU[1]、C
U[2]、CU[3]、…、CU[n−m−1]、CU[n
−m])とを有している。
【0037】下位ビット対応容量CLの容量値はCL=C
(Cは定数)で表され、上位ビット対応容量CUの容量
値は、上位ビットのうち、下位の方に対応する容量から
順にCU[1]=C、CU[2]=2C、CU[3]=22
C、…、CU[n−m−1]=2n-m-2C、CU[n−
m]=2n-m-1Cで表される。
【0038】下位ビット対応容量CLが有する2つの電
極は、一方は出力線102に接続されており、もう一方
は下位mビットのデジタル信号に対応している抵抗分割
型のDAC(下位ビット対応抵抗分割型DAC(R−D
AC))101の下位ビット用出力線103に接続され
ている。
【0039】R−DAC101は、2m個の抵抗R
L[1]、RL[2]、RL[3]、…、R L[2m]と、
m個のスイッチSW[1]、SW[2]、SW
[3]、…、SW[2m]とを有する。
【0040】2m個の抵抗の抵抗値は全て同じであり、
L[1]=RL[2]=RL[3]=…=RL[2m]=
R(Rは定数)で表される。
【0041】また、2m個の抵抗RL[1]、R
L[2]、RL[3]、…、RL[2m]は全て直列に接続
されており、接続の両端に位置する抵抗RL[1]とRL
[2m]は電源Aと電源Bにそれぞれ接続されている。
【0042】また、電源Aの電位と、直列に接続されて
いる各抵抗間の電位とが、2m個のスイッチSW
[1]、SW[2]、SW[3]、…、SW[2m]の
それぞれを介して下位ビット用出力線103に与えられ
るように、配線が接続されている。なお図1とは異な
り、電源Bの電位と、直列に接続されている各抵抗間の
電位とが、2m個のスイッチSW[1]、SW[2]、
SW[3]、…、SW[2m]のそれぞれを介して下位
ビット用出力線103に与えられるように、配線が接続
されていても良い。
【0043】上位ビット対応容量がそれぞれ有する2つ
の電極のうち、一方の電極は、上位n−mビットのうち
下位に対応する容量から順に、それぞれn−m個のスイ
ッチSW[2m+1]、SW[2m+2]、…、SW[2
m+n−m−1]、SW[2m+n−m]を介して、電源
Aまたは電源Bに接続されるようになっている。またも
う一方の電極は、全て出力線102に接続されている。
【0044】書き込み期間において、上位ビット対応容
量の一方の電極が電源Aと電源Bのどちらに接続される
かは、n−m個のスイッチSW[2m+1]、SW[2m
+2]、…、SW[2m+n−m−1]、SW[2m+n
−m]にそれぞれ入力される、上位n−mビットの各ビ
ットが有する情報によって決まる。
【0045】また出力線102はリセット用スイッチS
Rを介して、リセット用電源に接続されている。な
お、リセット用電源の電位VRと電源Aの電位VAは、同
じであっても良いし、異なっていても良い。また、リセ
ット用電源の電位VRと電源Bの電位VBは、同じであっ
ても良いし異なっていても良い。リセット用スイッチS
Rは、リセット信号(Res)によってそのスイッチ
ングが制御されている。
【0046】なお出力線102は配線容量(CW)を有
しており、VGはグランドの電位を意味する。ただし配
線容量は必ずしもグランドと出力線102との間に形成
されていなくとも良く、グランド以外の電源と出力線と
の間に形成されていても良い。
【0047】次に図1に示した本発明のDACの動作に
ついて、順を追って説明する。本発明のDACの動作
は、リセット期間TRと書き込み期間TAとに分けて説明
することができる。図2に、本発明のDACが有する各
スイッチの、リセット期間TRと書き込み期間TAとにお
ける動作について示す。
【0048】まず、リセット期間TR中、リセット信号
(Res)によってリセットスイッチSWRがオンにな
る。
【0049】また、下位mビットのデジタル信号によっ
て、R−DAC101が有する2m個のスイッチSW
[1]、SW[2]、SW[3]、…、SW[2m
は、スイッチSW[1]のみがオンとなり、残りは全て
オフになる。
【0050】さらに、上位n−mビットのデジタル信号
によって、上位n−mビットに対応するn−m個のスイ
ッチSW[2m+1]、SW[2m+2]、…、SW[2
m+n−m−1]、SW[2m+n−m]が、全て電源A
に接続される。
【0051】このリセット期間TR終了直前における、
本発明のDACの等価回路図を、図3(A)に示す。容
量CTは、下位ビット対応容量CLと、全ての上位ビット
対応容量CU[1]、CU[2]、…、CU[n−m]の
合成容量に相当する。容量CTは、式1に示すように表
される。
【0052】
【式1】
【0053】この合成容量CTに蓄えられる電荷Q
T0は、以下の式2で表される。
【0054】
【式2】
【0055】リセット期間TRにおいて配線容量(CW
に蓄えられる電荷QW0は、以下の式3で表される。
【0056】
【式3】
【0057】リセット期間TR終了後、書き込み期間TA
が開始され、デジタル信号によってスイッチSW[1]
〜SW[2m+n−m]の動作が制御される。
【0058】まず、下位mビットに対応するm個のスイ
ッチSW[1]、SW[2]、…、SW[2m−1]、
SW[2m]は、下位mビットのデジタル信号D1
2、…、Dm-1、Dmによって、その動作が制御され
る。
【0059】具体的には、下位mビットのデジタル信号
1〜Dmはそれぞれ1または0の情報を有しており、下
位mビットのデジタル信号が有する情報の1または0の
m個の組み合わせは2m組存在する。その下位mビット
のデジタル信号が有する情報の2m組の組み合わせによ
って、2m個のスイッチSW[1]、SW[2]、SW
[3]、…、SW[2m]のいずれか1つのみが選択さ
れ、オンになる。
【0060】デジタル信号D1〜Dmが与えられれば、ス
イッチSW[t](1≦t≦2m)が選択されてオンに
なる。ここで、D1〜Dmには、次の式4の関係が成り
立つ。
【0061】
【式4】
【0062】スイッチSW[t](1≦t≦2m)が選
択されてオンになった場合、下位ビット用出力線103
の電位VLOUTは、以下の式5で表される。ただし、RL
[0]=0と定義した。
【0063】
【式5】
【0064】2m個の抵抗RL[1]、RL[2]、R
L[3]、…、RL[2m]の抵抗値は全て同じであるの
で、式5から以下の式6が導き出せる。
【0065】
【式6】
【0066】式6に式4を代入すれば、下位mビットD
1〜Dmにより定まる次の式7で与えられる電位V
LOUTが、下位ビット用出力線103に与えられる。
【0067】
【式7】
【0068】一方、上位n−mビットに対応するn−m
個のスイッチSW[2m+1]、SW[2m+2]、…、
SW[2m+n−m−1]、SW[2m+n−m]は、上
位n−mビットのデジタル信号Dm+1、Dm+2、…、D
n-1、Dnに1対1で対応しており、各ビットが有する0
または1の情報によって、その動作が制御される。
【0069】具体的には、n−m個のスイッチSW[2
m+1]、SW[2m+2]、…、SW[2m+n−m−
1]、SW[2m+n−m]を介して、上位ビット対応
容量C U[1]、CU[2]、…、CU[n−m]のそれ
ぞれの一方の電極と、電源Aまたは電源Bとが接続され
る。各ビットが有する情報が0のとき、電源Aと接続さ
れ、1のときは電源Bと接続される。
【0070】この書き込み期間TA終了直前における、
本発明のDACの等価回路図を、図3(B)に示す。容
量CAは上位ビット対応容量のうち電源Aに接続された
ものの合成容量であり、容量CBは上位ビット対応容量
のうち電源Bに接続されたものの合成容量である。合成
容量CA、CBは次の式8、式9で表される。
【0071】
【式8】
【0072】
【式9】
【0073】書き込み期間TAにおいて容量CAに蓄積さ
れる電荷QAは、以下の式10で表される。
【0074】
【式10】
【0075】書き込み期間TAにおいて容量CBに蓄積さ
れる電荷QBは、以下の式11で表される。
【0076】
【式11】
【0077】書き込み期間TAにおいて配線容量CWに蓄
えられる電荷QWは、以下の式12で表される。
【0078】
【式12】
【0079】また、書き込み期間TAにおいて下位ビッ
ト対応容量CLに蓄えられる電荷QLは、以下の式13で
表される。
【0080】
【式13】
【0081】また、CAとCBは、以下の式14の関係が
成り立っている。
【0082】
【式14】
【0083】ここで電荷保存の法則より、以下の式15
が成り立つ。
【0084】
【式15】
【0085】式1〜式15より、以下の式16が導き出
される。
【0086】
【式16】
【0087】式16より、nビットのデジタル信号に対
する、アナログ信号の電位を、図4にグラフにして示
す。図4に示したとおり、入力したnビットのデジタル
信号に対して、線形性を有するアナログ信号の電位V
OUTが出力線に与えられる。
【0088】上述したリセット期間TRと書き込み期間
Aの動作を連続して行うことで、nビットのデジタル
信号をアナログ信号に変換することが可能である。
【0089】本発明は上記構成によって、高速駆動が可
能で、かつ面積を比較的抑えることができるという容量
分割型の利点を生かしつつ、線形性を崩さないで高いビ
ット数のデジタル信号に対応するDACを形成すること
ができる。
【0090】なお図1とは異なり、電源Bの電位と、直
列に接続されている各抵抗間の電位とが、2m個のスイ
ッチSW[1]、SW[2]、SW[3]、…、SW
[2m]のそれぞれを介して下位ビット用出力線103
に与えられるように配線が接続されている場合、VOUT
は以下の式17で表される。
【0091】
【式17】
【0092】配線の接続によって、式16または式17
を適宜選択する。
【0093】(実施の形態2)本実施の形態では、本発
明のDACにおいて、R−DACの代わりにセレクタ回
路を用いる構成について説明する。
【0094】図5にセレクタ回路を用いた本発明のDA
Cの構成を示す。図5に示すDACは、下位mビットの
デジタル信号を、下位mビットに対応するセレクタ回路
(下位ビット対応セレクタ回路)201において下位ビ
ット対応アナログ信号に変換することで、nビットのデ
ジタル信号をアナログ信号に変換している。
【0095】また、下位mビットに対応する1個の下位
ビット対応容量(CL)と、上位n−mビットに対応す
るn−m個の上位ビット対応容量容量(CU[1]、CU
[2]、CU[3]、…、CU[n−m−1]、CU[n
−m])とを有している。
【0096】下位ビット対応容量CLの容量値はCL=C
(Cは定数)で表され、上位ビット対応容量CUの容量
値は、上位ビットのうち、下位の方に対応する容量から
順にCU[1]=C、CU[2]=2C、CU[3]=22
C、…、CU[n−m−1]=2n-m-2C、CU[n−
m]=2n-m-1Cで表される。
【0097】下位ビット対応容量CLが有する2つの電
極は、一方は出力線202に接続されており、もう一方
は下位ビット対応セレクタ回路201の下位ビット用出
力線203に接続されている。
【0098】下位ビット対応セレクタ回路201は、2
m本の階調電圧線205と、2m個のスイッチSW
[1]、SW[2]、SW[3]、…、SW[2m]と
を有する。
【0099】2m本の階調電圧線205の電位は、それ
ぞれ、VA+(VB−VA)/2m、VA+2(VB−VA
/2m、VA+3(VB−VA)/2m、…、VA+(2m
1)(VB−VA)/2m、VBで表される。
【0100】また、各階調電圧線205の電位が、2m
個のスイッチSW[1]、SW[2]、SW[3]、
…、SW[2m]のそれぞれを介して下位ビット用出力
線203に与えられるように、配線が接続されている。
【0101】上位ビット対応容量がそれぞれ有する2つ
の電極のうち、一方の電極は、上位n−mビットのうち
下位に対応する容量から順に、それぞれn−m個のスイ
ッチSW[2m+1]、SW[2m+2]、…、SW[2
m+n−m−1]、SW[2m+n−m]を介して、電源
Aまたは電源Bに接続されるようになっている。またも
う一方の電極は、全て出力線202に接続されている。
【0102】上位ビット対応容量の一方の電極が電源A
と電源Bのどちらに接続されるかは、n−m個のスイッ
チSW[2m+1]、SW[2m+2]、…、SW[2m
+n−m−1]、SW[2m+n−m]にそれぞれ入力
される、上位n−mビットの各ビットが有する情報によ
って決まる。
【0103】また出力線202はリセット用スイッチS
Rを介して、リセット用電源に接続されている。な
お、リセット用電源の電位VRと電源Aの電位VAは、同
じであっても良いし、異なっていても良い。また、リセ
ット用電源の電位VRと電源Bの電位VBは、同じであっ
ても良いし異なっていても良い。リセット用スイッチS
Rは、リセット信号(Res)によってそのスイッチ
ングが制御されている。
【0104】なお出力線202は配線容量(CW)を有
しており、VGはグランドの電位を意味する。ただし配
線容量は必ずしもグランドと出力線202との間に形成
されていなくとも良く、グランド以外の電源と出力線と
の間に形成されていても良い。
【0105】次に図5に示した本発明のDACの動作に
ついては、リセット期間TRと書き込み期間TAとに分け
て説明することができる。各スイッチの動作は実施の形
態1で示した場合と同じであるので、ここでは説明を省
略する。デジタル信号が各スイッチの動作を制御するこ
とで、出力線に入力されるアナログ信号の電位が、デジ
タル信号のビットに対して線形性を有する。
【0106】本発明は上記構成によって、高速駆動が可
能で、かつ面積を比較的抑えることができるという容量
分割型の利点を生かしつつ、線形性を崩さないで高いビ
ット数のデジタル信号に対応するDACを形成すること
ができる。
【0107】
【実施例】 以下に、本発明の実施例について説明す
る。
【0108】(実施例1)本実施例では、図1に示した
本発明のDACにおいて、m=2の場合ついて説明す
る。
【0109】図6に本実施例のDACの構成を示す。図
6に示すDACは、下位2ビットのデジタル信号を、下
位ビット対応抵抗分割型DAC301において下位ビッ
ト対応アナログ信号に変換することで、nビットのデジ
タル信号をアナログ信号に変換している。
【0110】下位2ビットに対応する1個の下位ビット
対応容量(CL)と、上位n−2ビットに対応するn−
2個の上位ビット対応容量(CU[1]、CU[2]、C
U[3]、…、CU[n−3]、CU[n−2])とを有
している。
【0111】下位ビット対応容量CLの容量値はCL=C
(Cは定数)で表され、上位ビット対応容量CUの容量
値は、上位ビットのうち、下位の方に対応する容量から
順にCU[1]=C、CU[2]=2C、CU[3]=22
C、…、CU[n−3]=2n -4C、CU[n−2]=2
n-3Cで表される。
【0112】下位ビット対応容量CLが有する2つの電
極は、一方は出力線302に接続されており、もう一方
は下位2ビットのデジタル信号に対応している抵抗分割
型のDAC(下位ビット対応抵抗分割型DAC(R−D
AC))301の下位ビット用出力線303に接続され
ている。
【0113】R−DAC301は、4個の抵抗R
L[1]、RL[2]、RL[3]、RL[4]と、4個の
スイッチSW[1]、SW[2]、SW[3]、SW
[4]とを有する。
【0114】4個の抵抗の抵抗値は全て同じであり、R
L[1]=RL[2]=RL[3]=RL[4]=R(Rは
定数)で表される。
【0115】また、4個の抵抗RL[1]、RL[2]、
L[3]、RL[4]は全て直列に接続されており、接
続の両端に位置する抵抗RL[1]とRL[4]は電源A
と電源Bにそれぞれ接続されている。
【0116】また、電源Aの電位と、直列に接続されて
いる各抵抗間の電位とが、22個のスイッチSW
[1]、SW[2]、SW[3]、SW[4]のそれぞ
れを介して下位ビット用出力線303に与えられるよう
に、配線が接続されている。なお図6とは異なり、電源
Bの電位と、直列に接続されている各抵抗間の電位と
が、4個のスイッチSW[1]、SW[2]、SW
[3]、SW[4]のそれぞれを介して下位ビット用出
力線303に与えられるように、配線が接続されていて
も良い。
【0117】上位ビット対応容量がそれぞれ有する2つ
の電極のうち、一方の電極は、上位n−2ビットのうち
下位に対応する容量から順に、それぞれn−2個のスイ
ッチSW[5]、SW[6]、…、SW[n+1]、S
W[n+2]を介して、電源Aまたは電源Bに接続され
るようになっている。またもう一方の電極は、全て出力
線302に接続されている。
【0118】上位ビット対応容量の一方の電極が電源A
と電源Bのどちらに接続されるかは、n−2個のスイッ
チSW[5]、SW[6]、…、SW[n+1]、SW
[n+2]にそれぞれ入力される、上位n−2ビットの
各ビットが有する情報によって決まる。
【0119】また出力線302はリセット用スイッチS
Rを介して、リセット用電源に接続されている。な
お、リセット用電源の電位VRと電源Aの電位VAは、同
じであっても良いし、異なっていても良い。また、リセ
ット用電源の電位VRと電源Bの電位VBは、同じであっ
ても良いし異なっていても良い。リセット用スイッチS
Rは、リセット信号(Res)によってそのスイッチ
ングが制御されている。
【0120】なお出力線302は配線容量(CW)を有
しており、VGはグランドの電位を意味する。ただし配
線容量は必ずしもグランドと出力線302との間に形成
されていなくとも良く、グランド以外の電源と出力線と
の間に形成されていても良い。
【0121】次に図6に示した本発明のDACの動作に
ついては、リセット期間TRと書き込み期間TAとに分け
て説明することができる。各スイッチの動作は実施の形
態1で示した場合と同じであるので、ここでは説明を省
略する。デジタル信号が各スイッチの動作を制御するこ
とで、出力線に入力されるアナログ信号の電位が、デジ
タル信号のビットに対して線形性を有する。
【0122】本発明は上記構成によって、高速駆動が可
能で、かつ面積を比較的抑えることができるという容量
分割型の利点を生かしつつ、線形性を崩さないで高いビ
ット数のデジタル信号に対応するDACを形成すること
ができる。
【0123】なお本実施例ではm=2の場合について述
べたが、本発明はこれに限定されない。mの値は、設計
者が適宜選択することが可能である。
【0124】(実施例2)本実施例では、図5に示した
本発明のDACにおいて、m=2の場合ついて説明す
る。
【0125】図7に本実施例のDACの構成を示す。図
7に示すDACは、下位2ビットのデジタル信号を、下
位ビット対応セレクタ回路401において下位ビット対
応アナログ信号に変換することで、nビットのデジタル
信号をアナログ信号に変換している。
【0126】また、下位2ビットに対応する1個の下位
ビット対応容量(CL)と、上位n−2ビットに対応す
るn−2個の上位ビット(対応容量容量CU[1]、CU
[2]、CU[3]、…、CU[n−3]、CU[n−
2])とを有している。
【0127】下位ビット対応容量CLの容量値はCL=C
(Cは定数)で表され、上位ビット対応容量CUの容量
値は、上位ビットのうち、下位の方に対応する容量から
順にCU[1]=C、CU[2]=2C、CU[3]=22
C、…、CU[n−3]=2n -4C、CU[n−2]=2
n-3Cで表される。
【0128】下位ビット対応容量CLが有する2つの電
極は、一方は出力線402に接続されており、もう一方
は下位ビット対応セレクタ回路401の下位ビット用出
力線403に接続されている。
【0129】下位ビット対応セレクタ回路401は、4
本の階調電圧線405と、4個のスイッチSW[1]、
SW[2]、SW[3]、SW[4]とを有する。
【0130】4本の階調電圧線405の電位は、それぞ
れ、VA+(VB−VA)/4、VA+2(VB−VA)/
4、VA+3(VB−VA)/4、VBで表される。
【0131】また、各階調電圧線405の電位が、4個
のスイッチSW[1]、SW[2]、SW[3]、…、
SW[4]のそれぞれを介して下位ビット用出力線40
3に与えられるように、配線が接続されている。
【0132】上位ビット対応容量がそれぞれ有する2つ
の電極のうち、一方の電極は、上位n−2ビットのうち
下位に対応する容量から順に、それぞれn−2個のスイ
ッチSW[5]、SW[6]、…、SW[n+1]、S
W[n+2]を介して、電源Aまたは電源Bに接続され
るようになっている。またもう一方の電極は、全て出力
線402に接続されている。
【0133】上位ビット対応容量の一方の電極が電源A
と電源Bのどちらに接続されるかは、n−2個のスイッ
チSW[5]、SW[6]、…、SW[n+1]、SW
[n+2]にそれぞれ入力される、上位n−2ビットの
各ビットが有する情報によって決まる。
【0134】また出力線402はリセット用スイッチS
Rを介して、リセット用電源に接続されている。な
お、リセット用電源の電位VRと電源Aの電位VAは、同
じであっても良いし、異なっていても良い。また、リセ
ット用電源の電位VRと電源Bの電位VBは、同じであっ
ても良いし異なっていても良い。リセット用スイッチS
Rは、リセット信号(Res)によってそのスイッチ
ングが制御されている。
【0135】なお出力線402は配線容量(CW)を有
しており、VGはグランドの電位を意味する。ただし配
線容量は必ずしもグランドと出力線402との間に形成
されていなくとも良く、グランド以外の電源と出力線と
の間に形成されていても良い。
【0136】図7に示した本発明のDACの動作につい
ては、リセット期間TRと書き込み期間TAとに分けて説
明することができる。各スイッチの動作は実施の形態1
で示した場合と同じであるので、ここでは説明を省略す
る。デジタル信号が各スイッチの動作を制御すること
で、出力線に入力されるアナログ信号の電位が、デジタ
ル信号のビットに対して線形性を有する。
【0137】本発明は上記構成によって、高速駆動が可
能で、かつ面積を比較的抑えることができるという容量
分割型の利点を生かしつつ、線形性を崩さないで高いビ
ット数のデジタル信号に対応するDACを形成すること
ができる。
【0138】(実施例3)本実施例では、本発明のDA
Cに用いられるスイッチの一例を示す。
【0139】図8に示すように、本実施例のスイッチ
は、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとを有し
ている。デジタル信号と、デジタル信号の極性が反転し
た信号(反転デジタル信号)とが、それぞれINとIN
bとに入力される。
【0140】INとINbとに入力されるデジタル信号
と反転デジタル信号とによって、入力端子に与えられた
電位が、サンプリングされて出力端子に与えられる。
【0141】なお、本発明のDACに用いられるスイッ
チは、図8に示した構成に限定されない。
【0142】また本実施例の構成は、実施例1または2
と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0143】(実施例4)本実施例では、本発明のDA
Cに用いられるTFTの作成工程の一例について説明す
る。なお図9にはpチャネル型TFTとnチャネル型T
FTを1つづつ作成する工程についてのみ示したが、本
発明で用いられる全てのトランジスタは図9に示した工
程に基づいて作成することが可能である。
【0144】図9(A)において、基板1001にはコ
ーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなど
に代表されるバリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウ
ケイ酸ガラスなどのガラス基板の他に、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)など光
学的異方性を有しないプラスチック基板を用いることが
できる。また、石英基板を用いても良い。ガラス基板を
用いる場合には、ガラス歪み点よりも10〜20℃程度
低い温度であらかじめ熱処理しておくとその後の工程で
基板が変形することを防ぐことができる。
【0145】基板1001のTFTを形成する表面に、
基板1001からの不純物拡散を防ぐために、酸化シリ
コン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜など
の絶縁膜から成る下地膜1002を10〜200nmの厚
さで形成する。下地膜は前記絶縁膜の一層で形成しても
良いし、複数の層で形成しても良い。
【0146】島状半導体層1003、1004は、非晶
質構造を有する半導体膜をレーザーアニール法や熱アニ
ール法、またはラピットサーマルアニール法(RTA
法)などで結晶化させた結晶質半導体膜から形成する。
また、スパッタ法、プラズマCVD法、熱CVD法など
で形成した結晶質半導体膜から形成しても良い。或いは
特開平7−130652号公報で開示された技術に従っ
て、触媒元素を用いる結晶化法で結晶質半導体層100
3、1004を形成することもできる。結晶化の工程で
はまず、非晶質半導体層が含有する水素を放出させてお
くことが好ましく、400〜500℃で1時間程度の熱
処理を行い含有する水素量を5atom%以下にしてから結
晶化させると膜表面の荒れを防ぐことができるので良
い。いずれにしても、このように形成した結晶質半導体
膜を選択的にエッチングして所定の場所に島状半導体層
1003、1004を形成する。
【0147】または、基板1001上に単結晶シリコン
層を形成したSOI(Silicon On Insulators)基板と
しても良い。SOI基板にはその構造や作製方法によっ
ていくつかの種類が知られているが、代表的には、SI
MOX(Separation by Implanted Oxygen)、ELTR
AN(Epitaxial Layer Transfer:キャノン社の登録商
標)基板、Smart-Cut(SOITEC社の登録商標)などを使
用することができる。勿論、その他のSOI基板を使用
することも可能である。
【0148】ゲート絶縁膜はプラズマCVD法、スパッ
タ法、減圧CVD法などにより、膜厚を40〜150nm
としてシリコンを含む絶縁膜で形成する。例えば、酸化
シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜など
から形成する。これを第1の形状のゲート絶縁膜100
5とする。そして、第1の形状のゲート絶縁膜1005
上にゲート電極を形成するための導電層1006を形成
する。この導電層1006は耐熱性を有する導電性材料
から形成することが望ましく、単層で形成しても良い
が、必要に応じて二層あるいは三層といった複数の層か
ら成る積層構造としても良い。例えば、タングステン
(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデ
ン(Mo)から選ばれた元素、または前記元素を成分と
する合金か、前記元素を組み合わせた合金膜で形成す
る。また、これらの元素の窒化物である窒化タングステ
ン(WN)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(T
iN)、窒化モリブデン(MoN)やシリサイド化物で
あるタングステンシリサイド、タンタルシリサイド、チ
タンシリサイド、モリブデンシリサイドなどとの積層構
造を形成しても良い。そして、第1の形状のマスク10
07を形成する。第1の形状のマスク1007はフォト
リソグラフィーの技術を用いてレジスト材料で形成す
る。
【0149】そして図9(B)で示すように、導電層1
006をエッチング処理する。エッチング処理はドライ
エッチング法を用い、好ましくはICPエッチング装置
を用いて行う。エッチングガスにはCF4とCl2の混合
ガスを用い、基板にバイアス電圧を印加して行い、少な
くとも島状半導体層1003、1004上に第1のテー
パー形状を有する導電層1008、1009を形成す
る。テーパー部の形状は、上記エッチングガスの混合
比、エッチング時の圧力、基板側に印加するバイアス電
圧によって変化させることができる。最もテーパー形状
を制御できるのは基板側に印加するバイアス電圧であ
る。
【0150】ドライエッチングでは、フッ素(F)や塩
素(Cl)などの元素または該元素を含む分子の中性種
やイオン種により行われる。通常、中性種によるエッチ
ングが支配的であると等方性にエッチングが進み、テー
パー形状は形成されにくくなる。基板側に正または負の
バイアス電圧を印加することにより異方性のエッチング
が成される。テーパー形状を形成するためのエッチング
は、基板側にバイアス電圧を印加すると同時に、被膜と
レジストとのエッチング速度の差(選択比とも呼び、被
加工物のエッチング速度/レジストのエッチング速度で
表す)をある一定の範囲の値として、レジストを同時に
エッチングしながら行う。最初に形成するレジストの形
状を適したものとすることにより、レジストの端部から
徐々にエッチングされ、下地にある被膜にテーパー形状
を形成することができる。第1の形状のマスク1007
の形状も変化し、第2の形状のマスク1010が形成さ
れる。また、エッチングが進むと導電層1006の下層
にあるゲート絶縁膜1005の表面が露呈され、ゲート
絶縁膜も表面からある程度エッチングされて第2の形状
のゲート絶縁膜1011が形成される。
【0151】そして、レジスト1010をマスクとし
て、第1のドーピング処理を行い、島状半導体層100
3、1004にn型を付与するの不純物元素を添加す
る。ドーピング処理は不純物元素をイオン化し電界で加
速して半導体層に注入するイオンドープ法やイオン注入
法で行う。n型を付与する不純物元素はゲート絶縁膜を
通してその下の半導体層1003、1004に添加す
る。一部のn型の不純物元素はテーパー形状が形成され
た第1の形状のゲート電極1008、1009の端部及
びその近傍を通してその下の半導体層に添加することが
できる。
【0152】第1の不純物領域1012、1013には
一導電型の不純物元素の濃度が1×1020〜1×1021
atoms/cm3の濃度で含まれるようにする。また、第2の
不純物領域1014、1015は第1の不純物領域10
12、1013に比較して第2の形状のゲート絶縁膜1
011の厚さが増加する分半導体層に添加される不純物
元素の濃度が低下し、第2の不純物領域1014、10
15内で必ずしも均一な濃度分布を取り得ないが、1×
1017〜1×1020atoms/cm3の濃度範囲で不純物元素
が添加されるようにする。
【0153】第2の不純物領域1014、1015はゲ
ート絶縁膜1011と導電層1008、1009のテー
パー部の下に形成される。第2の不純物領域1014、
1015における不純物元素の濃度分布は、第1の不純
物領域1012、1013から遠ざかるにつれ減少す
る。この減少の割合は、イオンドープにおける加速電圧
やドーズ量などの条件、テーパー部の角度や第1の形状
のゲート電極1008、1009の厚さにより異なって
くる。
【0154】次に、図9(C)に示すように第2のエッ
チング処理を行う。第2のエッチング処理は第1の形状
を有するゲート電極1008、1009のチャネル長方
向の幅を短くするようにエッチングする。エッチングの
方法は、第1のエッチング処理と同じでありICPエッ
チング装置を用いる。エッチングガスには同様にCF 4
とCl2の混合ガスを用い、基板側にバイアス電圧を印
加して行い、第2の形状のゲート電極1016、101
7を形成する。第2のエッチング処理においても下地で
あるゲート絶縁膜1011の一部が表面からエッチング
されることにより第2の形状のゲート絶縁膜1018が
形成される。図9(C)において、第2のテーパー形状
を有する導電層1016、1017の端部にもテーパー
部が形成される。
【0155】そして、レジスト1021をマスクとし
て、第2のドーピング処理を行い、島状半導体層100
3、1004にn型の不純物元素を添加する。この場
合、一部の不純物元素は第2の形状のゲート電極101
6、1017の端部及びその近傍を通してその下の半導
体層に添加することができる。
【0156】第2のドーピング処理では、半導体層に1
×1016〜5×1018atoms/cm3の濃度で一導電型の不
純物元素が含まれるようにする。この処理では第1のド
ーピング処理で形成された第1の不純物領域1012、
1013と第2の不純物領域1014、1015にも重
ねて一導電型の不純物元素が添加されるが、添加量が低
いためその影響を無視することができる。新に形成され
る第3の不純物領域1019、1020にはn型の不純
物元素の濃度が1×1016〜5×1018atoms/cm3の濃
度で含まれるようにする。第3の不純物領域1019、
1020は第2の形状のゲート電極1016、1017
の厚さが増加する分半導体層に添加される不純物元素の
濃度が低下し、第3の不純物領域1019、1020内
で必ずしも均一な濃度分布を取り得ないが上記濃度範囲
で不純物元素が含まれるようにする。
【0157】第3の不純物領域1019、1020は第
2の形状のゲート絶縁膜1018と第2の形状のゲート
電極1016、1017のテーパー部の下に形成され
る。第3の不純物領域1019、1020の濃度分布
は、第1の不純物領域1012、1013から遠ざかる
につれ減少する。第2の形状のゲート電極1016、1
017はゲート電極として用いる。このように、ゲート
電極の端部をテーパー形状として、テーパー部を通して
不純物元素をドーピングすることにより、テーパー部の
下に存在する半導体層中に、徐々に前記不純物元素の濃
度が変化するような不純物領域を形成することができ
る。本発明はこのような不純物領域を積極的に活用す
る。このような不純物領域を形成することにより、ドレ
イン領域近傍に発生する高電界を緩和して、ホットキャ
リアの発生を防ぎ、TFTの劣化を防止することができ
る。
【0158】次に図9(D)に示すように島状半導体層
1003をレジストマスク1022で覆い、島状半導体
層1004にp型を付与する不純物元素を添加する。こ
の場合も第2の形状のゲート電極1017をマスクとし
てp型を付与する不純物元素を添加し、自己整合的に不
純物領域を形成する。ここで形成される不純物領域10
23はジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形
成する。不純物領域1023のp型を付与する不純物元
素の濃度は、2×1020〜2×1021atoms/cm 3となる
ようにする。
【0159】しかしながら、この不純物領域1023は
詳細にはn型を付与する不純物元素を含有する3つの領
域に分けて見ることができる。第4の不純物領域102
3aは1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度でn型
を付与する不純物元素を含み、第5の不純物領域102
3bは1×1017〜1×1020atoms/cm3の濃度でn型
を付与する不純物元素を含み、第5の不純物領域102
3cは1×1016〜5×1018atoms/cm3の濃度でn型
を付与する不純物元素を含んでいる。しかし、これらの
不純物領域1023b、1023cのp型を付与する不
純物元素の濃度を1×1019atoms/cm3以上となるよう
にし、第4の不純物領域1023aにおいては、p型を
付与する不純物元素の濃度をn型を付与する不純物元素
の濃度の1.5から3倍となるようにすることにより、
第4の不純物領域1023aでpチャネル型TFTのソ
ース領域およびドレイン領域として機能するために何ら
問題は生じない。また、第6の不純物領域1023cは
一部が第2の形状のゲート電極1017と重なって形成
される。
【0160】以上のようにして、島状半導体層1003
にソース領域またはドレイン領域となる第1の不純物領
域1024、ゲート電極と重ならないLDD領域を形成
する第2の不純物領域1025、ゲート電極と一部が重
なるLDD領域を形成する第3の不純物領域1026及
びチャネル形成領域1027が形成される。また、島状
半導体層1004にソース領域またはドレイン領域とな
る第1の不純物領域1028、ゲート電極と重ならない
LDD領域を形成する第2の不純物領域1029、ゲー
ト電極と一部が重なるLDD領域を形成する第3の不純
物領域1030及びチャネル形成領域1031が形成さ
れる。
【0161】その後、図9(E)に示すように、必要に
応じて層間絶縁膜1032を形成しソース領域またはド
レイン領域とコンタクトを形成する配線1034を形成
しても良い。
【0162】なお、本発明のDACにおいて用いられる
トランジスタは、単結晶シリコンを用いて形成されたト
ランジスタであっても良いし、ポリシリコンやアモルフ
ァスシリコンを用いた薄膜トランジスタであっても良
い。
【0163】本実施例は、実施例1〜実施例3と自由に
組み合わせて実施することが可能である。
【0164】
【0165】(実施例5)本発明のDACを有する半導
体装置は、様々な電子機器に用いることができる。
【0166】本発明のDACを用いた電子機器として、
ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレ
イ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシ
ステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコ
ンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機
器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、
携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた
画像再生装置(具体的にはデジタルビデオディスク(D
VD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるデ
ィスプレイを備えた装置)などが挙げられる。それら電
子機器の具体例を図10に示す。
【0167】図10(A)は表示装置であり、筐体20
01、支持台2002、表示部2003、スピーカー部
2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の
DACは表示部2003またはその他制御回路に用いる
ことができる。なお、表示装置は、パソコン用、TV放
送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置
が含まれる。
【0168】図10(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッタ
ー2106等を含む。本発明のDACは表示部2102
またはその他制御回路に用いることができる。
【0169】図10(C)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2
203、キーボード2204、外部接続ポート220
5、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の
DACは表示部2203またはその他制御回路に用いる
ことができる。
【0170】図10(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明のDACは表示部2302またはその他制御
回路に用いることができる。
【0171】図10(E)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部
B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部240
5、操作キー2406、スピーカー部2407等を含
む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表
示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発
明のDACはこれら表示部A、B2403、2404ま
たはその他制御回路に用いることができる。なお、記録
媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども
含まれる。
【0172】図10(F)はゴーグル型ディスプレイ
(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体250
1、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明
のDACは表示部2502またはその他制御回路に用い
ることができる。
【0173】図10(G)はビデオカメラであり、本体
2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポ
ート2604、リモコン受信部2605、受像部260
6、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キ
ー2609、接眼部2610等を含む。本発明のDAC
は表示部2602またはその他制御回路に用いることが
できる。
【0174】ここで図10(H)は携帯電話であり、本
体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力
部2704、音声出力部2705、操作キー2706、
外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。
本発明のDACは表示部2703またはその他制御回路
に用いることができる。
【0175】また、上記電子機器はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画を
表示する機会が増してきている。本発明のDACは、高
速動作が可能で、かつ高いビット数のデジタル信号をア
ナログ信号に変換することが可能であり、出力するアナ
ログ信号の線形性も確保することができるので、有用で
ある。
【0176】以上の様に、本発明のDACの適用範囲は
極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可
能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜4に
示したいずれの構成のDACを用いても良い。
【0177】
【発明の効果】本発明は構成により、高速駆動が可能
で、かつ面積を比較的抑えることができるという容量分
割型の利点を生かしつつ、線形性を崩さないで高いビッ
ト数のデジタル信号に対応するDACを形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を有するDACの構成を示す
図。
【図2】 本発明のDACが有するスイッチの動作を
説明する図。
【図3】 本発明のDACの等価回路図。
【図4】 本発明のDACにおいて、デジタル信号の
ビット数と出力されるアナログ信号の電位の関係を示す
図。
【図5】 本発明の構成を有するDACの構成を示す
図。
【図6】 本発明の構成を有するDACの構成を示す
図。
【図7】 本発明の構成を有するDACの構成を示す
図。
【図8】 本発明のDACに用いられるスイッチの回
路図
【図9】 TFTの作製工程を示す図。
【図10】 本発明のDACを用いた電子機器の図。
【図11】 従来の容量分割型のDACの構成を示す
図。
【図12】 従来の容量分割型のDACの等価回路図。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】nビットのデジタル信号(nは自然数)を
    アナログ信号に変換するD/A変換回路であって、 前記D/A変換回路はn−m+1個(mはnより小さい
    自然数)の容量を有しており、 前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビットのデ
    ジタル信号によって、前記n−m+1個の容量のうちの
    1個の容量への電荷の充電が制御され、 前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−mビット
    のデジタル信号によって、前記n−m+1個の容量のう
    ちの残りのn−m個の容量への電荷の充電が制御されて
    いることを特徴とするD/A変換回路。
  2. 【請求項2】nビットのデジタル信号(nは自然数)を
    アナログ信号に変換するD/A変換回路であって、 前記D/A変換回路はn−m+1個(mはnより小さい
    自然数)の容量を有しており、 前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビットのデ
    ジタル信号によって、前記n−m+1個の容量のうち
    の、容量値がC(Cは定数)である1個の容量への電荷
    の充電が制御され、 前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−mビット
    のデジタル信号によって、前記n−m+1個の容量のう
    ちの残りのn−m個の容量への電荷の充電が制御されて
    おり、 前記残りのn−m個の容量は、その容量値がそれぞれ
    C、2C、22C、…、2n-m-1で表されることを特徴と
    するD/A変換回路。
  3. 【請求項3】nビットのデジタル信号(nは自然数)を
    アナログ信号に変換するD/A変換回路であって、 前記D/A変換回路はn−m+1個(mはnより小さい
    自然数)の容量と、2 m個の抵抗とを有しており、 前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビットのデ
    ジタル信号と前記2m個の抵抗とによって定められた電
    荷が、前記n−m+1個の容量のうちの1個の容量へ充
    電され、 前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−mビット
    のデジタル信号によって定められた電荷が、前記n−m
    +1個の容量のうちの残りのn−m個の容量へ充電され
    ていることを特徴とするD/A変換回路。
  4. 【請求項4】nビットのデジタル信号(nは自然数)を
    アナログ信号に変換するD/A変換回路であって、 前記D/A変換回路はn−m+1個(mはnより小さい
    自然数)の容量と、2 m個の抵抗とを有しており、 前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビットのデ
    ジタル信号と前記2m個の抵抗とによって定められた電
    荷が、前記n−m+1個の容量のうちの1個の容量へ充
    電され、 前記2m個の抵抗の抵抗値は全て同じであり、 前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−mビット
    のデジタル信号によって定められた電荷が、前記n−m
    +1個の容量のうちの残りのn−m個の容量へ充電され
    ていることを特徴とするD/A変換回路。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4において、前記2
    m個の抵抗は直列に接続されていることを特徴とするD
    /A変換回路。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記2m個の抵抗のう
    ち、一方の端子が他の抵抗に接続されていない2つの抵
    抗は、該端子がそれぞれ低電圧側の電源と、高電圧側の
    電源に接続されていることを特徴とするD/A変換回
    路。
  7. 【請求項7】nビットのデジタル信号(nは自然数)を
    アナログ信号に変換するD/A変換回路であって、 前記D/A変換回路はn−m+1個(mはnより小さい
    自然数)の容量と、2 m本の階調電圧線とを有してお
    り、 前記nビットのデジタル信号のうち、下位mビットのデ
    ジタル信号によって、前記2m本の階調電圧線のうちの
    1本が選択され、前期選択された階調電圧線の電位によ
    って前記n−m+1個の容量のうちの容量値がC(Cは
    定数)である1個の容量へ電荷が充電され、 前記nビットのデジタル信号のうち、上位n−mビット
    のデジタル信号によって、前記n−m+1個の容量のう
    ちの残りのn−m個の容量への電荷の充電が制御されて
    おり、 前記残りのn−m個の容量は、その容量値がそれぞれ
    C、2C、22C、…、2n-m-1で表されることを特徴と
    するD/A変換回路。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれか1項にお
    いて、リセット期間において前記n−m+1個の容量へ
    充電される電荷の量は、常に特定の値に保たれることを
    特徴とするD/A変換回路。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか1項にお
    いて、前記D/A変換回路を有することを特徴とする半
    導体装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、表示装置、デジタル
    スチルカメラ、ノートブック型パーソナルコンピュー
    タ、モバイルコンピュータ、DVDプレーヤー、ヘッド
    マウントディスプレイ、ビデオカメラまたは携帯電話で
    あることを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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