JP2002222321A - 資金収集・運用・分配方法 - Google Patents

資金収集・運用・分配方法

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JP2002222321A
JP2002222321A JP2001016719A JP2001016719A JP2002222321A JP 2002222321 A JP2002222321 A JP 2002222321A JP 2001016719 A JP2001016719 A JP 2001016719A JP 2001016719 A JP2001016719 A JP 2001016719A JP 2002222321 A JP2002222321 A JP 2002222321A
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JP2001016719A
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Shinya Nogami
慎也 能上
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の会社が共同開発した製品のバージョン
アップや新機能追加などの改良資金を収集し、運用し、
分配するための新しい仕組みを実現する。 【解決手段】 各会社は、製品の販売開始後を所定期間
ごとに区切った各期における売上に対して、所定の割合
の売上対応資金を算出し、各期ごとに製品に関する情報
および売上情報を公開するとともに、投資家はその公開
情報に基づいて、各期の所定期間に製品に対する出資を
行い、各期ごとに、各会社が算出した売上対応資金およ
び投資家からの出資金を収集し、その収集資金を分配原
資として、改良資金、運用資金、投資家に対する配当資
金にそれぞれ所定の割合で分配し、さらに前期の運用利
益があれば分配原資に加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の会社が共同
開発した製品の販売後に、その製品のバージョンアップ
などの改良・改善に必要な改良資金を集め、必要に応じ
て運用し、適当な時期に各会社に分配したり投資家に配
当する方法などを規定する資金収集・運用・分配方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、会社が新製品の開発資金を調達す
る方法としては、会社の利益の一部をを用いたり、株式
や社債を発行して一般の投資家から出資してもらう方法
が一般的である。また、会社が利益の一部を運用し、そ
の運用利益を新製品の開発資金に回す方法なども利用さ
れている。
【0003】一方、製品の中には例えば製品寿命が短
く、常にバージョンアップや新機能追加などの改良・改
善をしていかなければ売上を継続できないものがある。
このような製品の改良資金は、通常は会社の経営判断の
もとで会社全体の利益の一部などが回されている。した
がって、売れ筋の製品であっても、改良資金の調達がで
きないために改良・改善ができず、売上が低下していく
という悪循環に陥ることがある。
【0004】そこで、製品の売上の一部を次の改良資金
に回すような仕組みがあれば、良循環によってさらに売
上を継続していくことができる場合がある。また、株式
や社債などを購入する一般投資家からみても、そのよう
な製品ごとの改良資金に対する投資は十分に魅力あるも
のと言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の製品
の中には、複数の会社が共同開発したものも少なからず
ある。このような製品では、そのバージョンアップや新
機能追加などの改良・改善も共同で行うことになる。そ
のため、共同開発した複数の会社は、製品の改良資金を
一斉に調達する必要があるが、各会社ごとの売上の違い
や経営基盤の違いなどにより資金の一斉調達が困難とな
り、共同開発による製品の改良・改善が滞ることが想定
される。
【0006】また、一般の投資家から製品ごとに投資を
募るような仕組みもないので、共同開発による製品の改
良・改善のための資金の捻出は専ら各共同開発会社に委
ねられていた。
【0007】このように、共同開発による製品の改良資
金は、従来の資金収集方法では十分かつ迅速に集めるこ
とができず、バージョンアップなどのタイミングを失す
るおそれがあった。
【0008】本発明は、複数の会社が共同開発した製品
のバージョンアップや新機能追加などの改良資金を収集
し、運用し、分配するための新しい仕組みとして、(1)
各会社の業績や他の製品に影響を受けずかつ影響を与え
ずにその資金を収集し運用する仕組み、(2) 共同開発製
品に関する必要な情報の開示により一般投資家からの出
資を可能とする仕組み、(3) 集めた資金を適当な時期に
各会社に改良資金として分配し、投資家に配当する仕組
みを実現する資金収集・運用・分配方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の会社が
共同開発した製品の販売後に、その製品のバージョンア
ップなどの改良・改善に必要な改良資金を収集し、運用
し、各会社に分配し、投資家に配当する資金収集・運用
・分配方法であって、各会社は、製品の販売開始後を所
定期間ごとに区切った各期における売上に対して、所定
の割合の売上対応資金を算出し、各期ごとに製品に関す
る情報および売上情報を公開するとともに、投資家はそ
の公開情報に基づいて、各期の所定期間に製品に対する
出資を行い、各期ごとに、各会社が算出した売上対応資
金および投資家からの出資金を収集し、その収集資金を
分配原資として、改良資金、運用資金、投資家に対する
配当資金にそれぞれ所定の割合で分配し、さらに前期の
運用利益があれば分配原資に加える。
【0010】また、収集資金に対する改良資金と運用資
金と配当資金の分配割合を各期ごとに独立に設定しても
よい。さらに、各期の所定の期間に投資家から出資を募
った場合には、その期末に収集資金を改良資金、運用資
金および配当資金として所定の割合で分配し、各期の所
定の期間に投資家からの出資を募らなかった場合には、
その期末に収集資金を運用資金および配当資金として所
定の割合で分配してもよい。
【0011】また、運用利益は、改良資金、運用資金お
よび配当資金の分配原資となるとともに、各会社への配
当として分配してもよい。また、売上対応資金の算出割
合と、改良資金の分配割合を各会社ごとに独立に設定し
てもよい。
【0012】また、製品に関する情報および売上情報を
逐次収集し、インターネットその他を介して公開しても
よい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の資金収集・運用
・分配方法の概要を示す。ここでは、資金の収集・運用
・分配を処理する手段としてバーチャルカンパニー(仮
想会社)を想定するが、独立した会社あるいは共同開発
した各会社の一部がそれを担うような構成としてもよ
い。
【0014】以下、製品開発から製品の改良資金の収
集、運用、分配までの基本的な流れについて説明する。
会社A,B,Cは、それぞれ開発資金M円をかけ、技術
提携により製品を共同開発する。各会社は、それぞれ独
自の販売ルートによりその製品を販売し、例えば1年後
にそれぞれa1円、b1円、c1円の売上を計上する。
ここで、各会社A,B,Cは、各売上a1円、b1円、
c1円から開発資金M円を引いた額(a1,b1,c1
よりMが大きい場合は0)のそれぞれXa %、Xb %、
Xc %をバーチャルカンパニーの会計処理部1に拠出す
る。なお、各会社の拠出割合は、会社規模などに応じて
設定される。これが、図中のの流れである。
【0015】また、バーチャルカンパニーは、投資家2
に対して投資の参考になる製品情報や売上情報などを逐
次開示し、例えば販売開始から半年経過後の1カ月間と
いうような期間を限定して出資を募る。投資家2は、そ
の開示情報をもとに出資金をバーチャルカンパニーの会
計処理部1に拠出する。いま、1口d円として、1口の
出資者がm人、3口の出資者がn人いたとする。これ
が、図中のの流れである。
【0016】これにより、製品販売1年後において、バ
ーチャルカンパニーの会計処理部1に集まった資金(収
集資金)は、 会社A (a1−M)×Xa %円 会社B (b1−M)×Xb %円 会社C (c1−M)×Xc %円 1口出資者m人 d×m円 3口出資者n人 3d×n円 となり、その収集資金の合計をW1円とする。
【0017】ここで、会計処理部1は、収集資金W1円
のY%を製品の改良資金3として確保する。なお、製品
の改良資金3は、直ちに各会社に所定の比率で分配する
か、改良・改善にゴーサインがでるまでプールしてもよ
い。例えば、会社A,B,Cへの分配割合をYa %、Y
b %、Yc %(Ya +Yb +Yc =100)とすると、各会
社への分配額は、 会社A W1×Y%×Ya %円 会社B W1×Y%×Yb %円 会社C W1×Y%×Yc %円 となる。これが、図中のの流れである。
【0018】また、会計処理部1は、収集資金W1円の
Z1%の運用資金4を運用部門5に運用を委ねる。これ
が、図中のの流れである。収集資金W1円の残りの(1
00−Y−Z1)%は、この時点における投資家2への配
当とする。各投資家2への配当は出資口数に応じて行わ
れる。これが、図中のの流れである。
【0019】運用部門5は、例えば6カ月後の運用利益
6(z1円)を会計処理部1に回す。これが、図中の
流れである。また、各会社A,B,Cは、製品販売1年
後から1年半後までの6カ月間で売上a2円、b2円、
c2円を計上し、各会社はバーチャルカンパニーに対し
て例えば一律の拠出割合Xs %で拠出するものとする。
このように、製品販売1年以降は例えば6カ月ごとに、
運用利益と各会社から売上の一部をバーチャルカンパニ
ーの会計処理部1に集め、投資家2への配当と運用部門
4への運用委託に分配する。ここで、製品販売1年半後
の収集資金は、 会社A a2×Xs %円 会社B b2×Xs %円 会社C c2×Xs %円 運用利益 z1 円 となり、その収集資金の合計をW2円とする。
【0020】この収集資金W2円のZ2%は運用部門4
に運用を委ね、残りの(100−Z2)%はこの時点におけ
る投資家2への配当とする。各投資家2への配当は出資
口数に応じて行われる。これが、図中の流れである。
なお、運用利益z1円は、投資家へ分配すると同様に、
各会社A,B,Cに配当として分配するようにしてもよ
い。
【0021】また、必要に応じて、半年ごとに集まった
資金の一部を製品の改良資金3の積み増しに回してもよ
い。このとき、所定の期間を限定して投資家から新たな
出資を募ってもよい。この場合には、製品開発1年後と
同様の分配処理(,,)が行われる。以下、所定
の期間(例えば3年間)が経過するまで、半年ごとに上
記のいずれかの処理を繰り返すことにより、各会社には
製品の改良資金を確保できるとともに、出資者も半年ご
とに売上に応じた配当を受けることができる。
【0022】各会社は、改良資金を投入して製品のバー
ジョンアップなどを行うことにより、さらに製品寿命が
延び、売上を延ばすことができるので、投資家にとって
も配当の継続や上乗せが期待できる。また、各会社や投
資家からの資金調達は、製品ごとに限定したものである
ので、仮に売上が芳しくない場合でもその影響は最小限
にとどめることができる。
【0023】図2は、本発明の資金収集・運用・分配方
法を実現するシステム構成の一例を示す。図において、
会計処理部1は、各会社A,B,…における共同開発製
品の売上情報(日付、個数、金額、売上店名、顧客情
報、その時点での売上総額等)を収集する売上情報収集
部11と、投資家2からの投資情報(日付、投資額、投
資家名、投資総額等)を収集する投資情報収集部12
と、運用部門5における資金の運用管理を行う運用管理
部13と、資金の分配に関する処理を行う資金分配処理
部14を有する。さらに、売上情報は売上情報データベ
ース15に格納され、投資情報は投資情報データベース
16に格納され、資金の運用情報は運用情報データベー
ス17に格納される。各データベースは互いに連動し
て、一定時間ごとに情報のやりとりが行われる。また、
各データベースの情報は、通信処理装置18を介してイ
ンターネットに接続され、蓄積情報が投資家2や各会社
などに常時公開されている。また、各データベースの情
報は、バーチャルカンパニーや各会社などに設置される
情報表示器19にリアルタイムで表示される。
【0024】ここで、図3に示すスケジュールを参照
し、数値例を用いて具体的に説明する。図1の説明に用
いた各パラメータの数値は次の通りとする。なお、ここ
に示す例はモデルケースである。
【0025】 M=5000万円、 a1=2億円、 b1=7500万円、c1=3億5000万円、 Xa =10%、 Xb =20%、 Xc =10%、 d=10万円、 m=500 人、 n=500 人、 W1=2億5000万円、 Y=40%、 Ya =40%、 Yb =20%、 Yc =40%、 Z1=10%、 z1=100 万円、 a2=5000万円、b2=3000万円、c2=1億2000万円、 Xs =30%、 W2=6100万円、 Z2=10%、 z2=150 万円。
【0026】会社A,B,Cは、それぞれ開発資金5000
万円をかけて製品を共同開発し、それぞれの販売ルート
で販売を開始する。このときの売上情報は、図2に示す
売上情報収集部11を介して売上情報データベース15
に逐次蓄積される。この売上情報は、製品情報とともに
例えばインターネットを介して一般に公開される。ま
た、図2に示す情報表示器19を適当な場所に設置し
て、一般の人が製品情報および売上情報などを逐次確認
できるようにしてもよい。ここで、販売開始から6カ月
後の一定期間(例えば1カ月)だけ1口10万円で投資家
から出資を募ると、1口出資者が500 人、3口出資者が
500 人集まったとする。総口数は2000口、出資総額は2
億円となる。なお、投資情報も図2に示す投資情報収集
部12を介して投資情報データベース16に逐次蓄積さ
れ、同様に公開される。
【0027】一方、販売開始から1年経過後に各会社
A,B,Cの売上が集計され、それぞれ2億円、7500万
円、3億5000万円あったとする。各会社は、それぞれの
売上に対して開発資金5000万円を引いた額から、10%、
20%、10%の割合でバーチャルカンパニーに売上対応資
金を拠出する。その割合は、会社規模等に応じて予め決
められる。ここでは、各会社A,B,Cの拠出額は、そ
れぞれ1500万円、500 万円、3000万円となり、その時点
における収集資金の合計は投資家からの出資額を加えて
2億5000万円となる。
【0028】この収集資金に対して、改良資金に40%
(1億円)、運用資金に10%(2500万円)、投資配当に
50%(1億2500万円)を分配する。さらに、改良資金
は、各会社A,B,Cに対する分配割合を2:1:2と
し、それぞれ4000万円、2000万円、4000万円を分配す
る。この改良資金は、例えば売上が落ちてきてバージョ
ンアップが必要になった時など、適当なタイミングをみ
て各会社に分配されて製品の改良に使われる。
【0029】また、投資配当は1口当たり62,500円とな
り、出資口数に応じて1口出資者には62,500円、3口出
資者には187,500 円が配当される。なお、最初の収集資
金の一部は改良資金として分配されるので、投資配当が
出資額を上回るためには相当の売上が必要となる。ま
た、売上が伸び悩めば、投資配当は出資額に対して大幅
に低いものとなる。これらは、投資時点における売上情
報などを用いて投資家が自らリスク判断することにな
る。
【0030】次に、販売開始から1年半経過後に、直前
の6カ月間の各会社A,B,Cの売上が集計され、それ
ぞれ5000万円、3000万円、1億2000万円あったとする。
また、2500万円の運用資金の運用利益が100 万円あった
とする。各会社は、それぞれの売上に対して一律に30%
(前期の拠出割合と同様に各会社ごとに設定してもよい
が、ここでは一律とする)の割合でバーチャルカンパニ
ーに資金を拠出する。したがって、各会社A,B,Cの
拠出額は、それぞれ1500万円、900 万円、3600万円とな
り、その時点における収集資金の合計は運用利益を加え
て6100万円となる。
【0031】この収集資金に対して、運用資金に10%
(610 万円)、投資配当に90%(5490万円)を分配す
る。運用資金の総額は3110万円となる。投資配当は1口
当たり27,450円となり、出資口数に応じて1口出資者に
は27,450円、3口出資者には82,350円が配当される。し
たがって、配当総額は、それぞれ89,950円、269,850 円
となり、まだ出資額を上回ってはいない。
【0032】次に、販売開始から2年経過後に、直前の
6カ月間の各会社A,B,Cの売上が集計され、それぞ
れ4000万円、1500万円、9000万円あったとする。また、
3110万円の運用資金の運用利益が150 万円あったとす
る。各会社は、それぞれの売上に対して一律に30%(前
期の拠出割合から変更してもよいが、ここでは同一とす
る)の割合でバーチャルカンパニーに売上対応資金を拠
出する。したがって、各会社A,B,Cの拠出額は、そ
れぞれ1200万円、450 万円、2700万円となり、その時点
における収集資金の合計は運用利益を加えて4500万円と
なる。
【0033】この収集資金に対して、運用資金に10%
(450 万円)、投資配当に90%(4050万円)を分配す
る。運用資金の総額は3560万円となる。投資配当は1口
当たり20,250円となり、出資口数に応じて1口出資者に
は20,250円、3口出資者には60,750円が配当される。し
たがって、配当総額は、それぞれ110,200 円、330,600
円となり、出資額を上回ることになる。
【0034】なお、資金運用は例えば売上が低迷したと
きに停止し、その元本を投資配当の一部にして投資リス
クの軽減に用いたり、製品の改良資金の一部として各会
社に分配するようにしてもよい。
【0035】ここで、製品販売1年後に分配された改良
資金により、その6カ月後に製品のバージョンアップが
行われた場合について、図4を参照して説明する。諸条
件は次の通りである。
【0036】 M=5000万円、 a1=2億円、 b1=7500万円、c1=3億5000万円、 Xa =10%、 Xb =20%、 Xc =10%、 d=10万円、 m=500 人、 n=500 人 (1回目の投資)、 W1=2億5000万円、 Y=40%、 Ya =40%、 Yb =20%、 Yc =40%、 Z1=10%、 z1=1000万円、 d=10万円、 m=500 人、 n=500 人 (2回目の投資)、 a2=2億5000万円、b2=1億円、c2=4億円、 Xs =20%、 W2=3億6000万円、 Y=40%、 Ya =40%、 Yb =20%、 Yc =40%、 Z2=10%。
【0037】製品販売開始から1年後の資金収集・分配
は、図3に示す例と同じである。本例では、そのときに
各会社A,B,Cにそれぞれ4000万円、2000万円、4000
万円分配された改良資金により製品のバージョンアップ
が行われとする。その情報は例えば1年6カ月後に公開
され、売上のアップを見込んで新たな投資家から出資を
募る。ここでは、前回と同じ規模の投資が行われ、新た
に総口数2000口、出資総額2億円の投資があったとす
る。なお、投資の累計口数は4000口となる。
【0038】一方、販売開始から2年目の各会社A,
B,Cの売上が集計され、バージョンアップの効果によ
りそれぞれ2億5000万円、1億円、4億万円の売上があ
ったとする。各会社は、それぞれの売上に対して一律に
20%の割合でバーチャルカンパニーに売上対応資金を拠
出する。ここでは、各会社A,B,Cの拠出額は、それ
ぞれ5000万円、2000万円、8000万円となり、その時点に
おける収集資金の合計は投資家からの出資額を加えて3
億6000万円となる。
【0039】この収集資金に対して、改良資金に40%
(1億40万円)、運用資金に10%(3600万円)、投資配
当に50%(1億8000万円)を分配する。さらに、改良資
金は、各会社A,B,Cに対する分配割合を2:1:2
とし、それぞれ4160万円、2080万円、4160万円を分配す
る。この改良資金は、同様に適当なタイミングをみて各
会社に分配されて製品の改良に使われる。
【0040】また、投資総口数は4000口になっているの
で、投資配当は1口当たり45,000円となり、出資口数に
応じて1口出資者には45,000円、3口出資者には135,00
0 円が配当される。なお、最初からの投資家に対する配
当総額は、それぞれ107,500円、322,500 円となり、出
資額を上回ることになる。以下同様に、資金収集を行い
ながら、改良資金、運用資金、投資配当にそれぞれ分配
する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の資金収集
・運用・分配方法は、従来の株式や社債などと異なり、
製品ごとに独立に改良資金の調達・計画・使用と柔軟な
資金運用が可能となる。特に、共同開発した製品につい
て、複数の会社間の調整が容易になり、必要な改良資金
を計画的に収集し、各会社に分配することができる。
【0042】したがって、売れ筋の製品についてはさら
に研究開発を推進することができるとともに、売れ行き
が芳しくない製品については初期開発資金および本発明
による収集資金の中で賄うことができ、損失の影響を最
小限に抑えることができる。また、製品情報とともに売
上情報などがリアルタイムで公表されることにより、投
資家の投資判断に寄与できるとともに、出資を促してよ
り多くの改良資金を調達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の資金収集・運用・分配方法の概要を示
す図。
【図2】本発明の資金収集・運用・分配方法を実現する
システム構成の一例を示す図。
【図3】本発明による資金の収集・運用・分配例1を示
す図。
【図4】本発明による資金の収集・運用・分配例2を示
す図。
【符号の説明】
1 会計処理部 2 投資家 3 改良資金 4 運用資金 5 運用部門 6 運用利益 11 売上情報収集部 12 投資情報収集部 13 運用管理部 14 資金分配処理部 15 売上情報データベース 16 投資情報データベース 17 運用情報データベース 18 通信制御部 19 情報表示器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の会社が共同開発した製品の販売後
    に、その製品のバージョンアップなどの改良・改善に必
    要な資金(以下「改良資金」という)を収集し、運用
    し、各会社に分配し、投資家に配当する資金収集・運用
    ・分配方法であって、 前記各会社は、前記製品の販売開始後を所定期間ごとに
    区切った各期における売上に対して、所定の割合の売上
    対応資金を算出し、 前記各期ごとに製品に関する情報および売上情報を公開
    するとともに、前記投資家はその公開情報に基づいて、
    前記各期の所定期間に前記製品に対する出資を行い、 前記各期ごとに、前記各会社が算出した前記売上対応資
    金および前記投資家からの出資金を収集し、その収集資
    金を分配原資として、前記改良資金、運用を行う運用資
    金、前記投資家に対する配当資金にそれぞれ所定の割合
    で分配し、さらに前期の運用利益があれば分配原資に加
    えることを特徴とする資金収集・運用・分配方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の資金収集・運用・分配
    方法において、 前記収集資金に対する改良資金と運用資金と配当資金の
    分配割合を前記各期ごとに独立に設定することを特徴と
    する資金収集・運用・分配方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の資金収集・運用・分配
    方法において、 前記各期の所定の期間に前記投資家から出資を募った場
    合には、その期末に前記収集資金を前記改良資金、運用
    資金および配当資金として所定の割合で分配し、前記各
    期の所定の期間に前記投資家からの出資を募らなかった
    場合には、その期末に前記収集資金を前記運用資金およ
    び配当資金として所定の割合で分配することを特徴とす
    る資金収集・運用・分配方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の資金収
    集・運用・分配方法において、 前記運用利益は、前記改良資金、運用資金および配当資
    金の分配原資となるとともに、前記各会社への配当とし
    て分配することを特徴とする資金収集・運用・分配方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の資金収
    集・運用・分配方法において、 前記売上対応資金の算出割合と、前記改良資金の分配割
    合を前記各会社ごとに独立に設定することを特徴とする
    資金収集・運用・分配方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の資金収集・運用・分配
    方法において、 前記製品に関する情報および売上情報を逐次収集し、イ
    ンターネットその他を介して公開することを特徴とする
    資金収集・運用・分配方法。
JP2001016719A 2001-01-25 2001-01-25 資金収集・運用・分配方法 Pending JP2002222321A (ja)

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