JP2002222220A - モジュール性評価方法、モジュール性評価プログラム、モジュール性評価プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents
モジュール性評価方法、モジュール性評価プログラム、モジュール性評価プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体Info
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Abstract
反映できるモジュール性測度及びモジュール性評価値を
用いて、製品設計の定量的客観的評価を行う。 【解決手段】 CPUは、部品属性ファイルを読み取り
(S201)、Vk(x)及び属性の組合わせを求める
(S202)。CPU3は、各属性組合せ、識別子pに
ついて属性適合率mpを求め、第一モジュール性測度M
1を計算する(S203)。次に、CPU3は、連結強
度ファイル63を読取り(S205)、部品要素間の接
合が同一モジュール内にある割合を示す第二モジュール
性測度M2を求める(S207)。つぎに、製品レベル
のモジュール性測度は、重みのを記憶した重みαファイ
ル65から、重みαを読出し(S209)、モジュール
性評価値Mを評価し、モジュール性測度ファイルに記憶
する(S211)。
Description
方法、モジュール性評価プログラム、モジュール性評価
プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒
体に関する。
た部品の複雑な組み合わせであり、使用済み製品をその
まま再使用するのでなければ、分解・解体の過程が必ず
ある。可能な限り分解をしないで後処理できる設計を実
現するため、モジュール性により製品全体から検討する
ことが大切である。製品設計は、必要な分解・解体の深
さや方法による種類が多様であり、当面の手分解の効率
を上げる技術対策も一つの目標として必要ではあるが、
なぜ分解しなければならないのかという原点に立ち返っ
て再検討し、その結果を製品設計に反映させることも必
要である。
が求められている。環境保全問題は、単に技術だけで解
決できる課題ではないが、資源の循環を適切にコントロ
ールして各種の相反する条件をクリアし、生活レベルを
低下することなくより良い技術的方策を見出す必要があ
ろう。製品や資源の循環型の社会では、工業製品のライ
フサイクル・アセスメントによる評価を改善する手掛か
りとして、特に、リデュース(減量)、リユース(再使
用)、リサイクル(再原料化)の3Rがキーワードとな
っている。それらを推進するための技術的な面を掘り下
げてみれば、推奨される製品設計においては、可能な限
り多面的に資源循環上の要求を満足するモジュラー構造
を採用することである。
いくつかの部品要素のまとまりであり、ある役割を持た
せるように設計した単位である。複雑な製品であれば、
そのモジュールを単位として一括した処理操作できる。
よって、資源循環が非常に合理的になるので、役割に応
じて、どのような処理操作が必要となっているかを明ら
かにすることがモジュール設計のひとつの鍵になる。製
品に利用されている資源は、製品の生涯にわたって、い
ろいろな過程を経て形を変えていく。したがって、モジ
ュールを考える場合は、原則的に全過程を熟知する必要
があり、製品や部品等の機能に関連する情報をモジュラ
ー構造の属性に反映させて、合理的で調和のとれた統合
設計が実現されなければならない。
合理化について更に検討すると、モジュールは部品と同
様に一つのまとまりとして扱うことが出来る単位である
から、省エネルギーの視点からは、製作工程の種類、材
料の種類、分解・解体・分別の方法、使用後の処理の方
法など各フェーズにおける操作数が少ないほど、モジュ
ラー構造とする長所が得られる。そして、技術的な対応
もしやすくなる。たとえば機能上から多くの部品からな
る製品であっても、モジュールを構成する部品の素材が
同一であれば、使用後の処理操作を等しく出来る場合が
あり、モジュールの内部まで解体・分解する必要がなく
なる。このように属性が共通な部品をまとめてモジュー
ル化できれば、使用部品の減少と同じ効果を得ることが
出来る。処理方法を合理化するモジュールを作るために
は、モジュール間の相互関係をどのように客観的に表現
するかということを考えなければならない。また、工業
製品の生涯を資源の循環という一つの側面から捕らえれ
ば、各フェーズで必要となる処理に関連して環境調和型
設計に配慮すべき必要がある。
要素の属性選択や配置選択による得失の反映できるモジ
ュール性測度及びモジュール性評価値を用いて、製品設
計の定量的客観的評価を行うことを目的とする。本発明
は、モジュールの属性及びモジュール間の関連性に基づ
き、資源循環のうえで合理的な製品設計を実現すること
を目的とする。また、本発明は、モジュール構成による
合理化によって、簡易解体と部品のリユースや転用を可
能にするために、資源循環を考慮した設計を実現するこ
とを目的とする。本発明は、各部品の機能を維持し、使
用材のリデュースを行おうとする設計を実現することを
目的とする。また、本発明は、資源循環に対処し、資源
素材の有効活用を可能とする設計を実現することを目的
とする。
と、処理部が、部品名に対応した属性を記憶したデータ
を部品属性ファイルから、部品名及び属性を読み取るス
テップと、処理部が、部品属性ファイルから読取られた
部品名及び属性に基づき、各属性に該当する部品の集
合、及び、複数の属性の組み合わせを求めるステップ
と、処理部が、求められた属性の組み合わせ毎に、その
組み合わせに含まれる部品の重なりの割合を表す適合率
を求めるステップと、処理部が、求められた適合率に、
各属性の組み合わせに対する重みをつけた値を総和する
ことより、第1モジュール性測度を求めるステップと、
処理部が、求められた第1モジュール性測度をモジュー
ル性測度ファイルに記憶するステップとを含むモジュー
ル性評価方法、モジュール性評価プログラム、モジュー
ル性評価プログラムを記録したコンピュータ読取り可能
な記録媒体を提供する。
ール性測度 環境保全のためには、製品の本来の目的とすべき機能を
保った上で、いくつかの要件を満たすようにしなければ
ならない。そこで、本発明では、「属性」という概念を
取り入れて、環境保全への対応を検討する。まず、モジ
ュールの生成と構成法を説明し、つぎに、その良否を定
量的に評価する方法を説明する。
{x1,x2,…,xm}をSで表現する。そして、属
性kという観点から部品(要素)xiと部品(要素)x
jが同一視できれば(xi〜xj)kと表わし、同値で
あると呼ぶ。属性(属性の種類)kとは、特に設計得失
に関連するものであり、予め適宜のものを適宜の数任意
に設定することができる。例えば、材料種、後処理方
法、製作(又は部品)コストのランク、体積、重量、製
作の難易度、毒性、製品(又は部品)寿命、消耗部品又
は耐久部品の区別、等である。さらに属性kという観点
から同値である要素の集合はSの部分集合Vk(x)を
形成する。ここで、xとは、製品を構成する部分につい
ての部品(要素)の集合である。なお、ここで、部品間
の関係は、同値に限らず予め決められた類似範囲を含む
ようにしてもよい。
を選べば、要素の同値関係は(xi〜xj)mat、そ
の同値要素からなる集合はVmat(x)と表現するこ
とができる。この他に使用後の処理の観点、保守管理性
の観点、価格価値の観点など、いろいろな属性に関して
同値関係を定めることが出来る。実際には主要ないくつ
かの属性(観点)において同値性を同時に満たすような
要素の集合を抽出し、モジュールを構成する候補と考え
る。一般には次のようにVk(x)の積集合を考える。
し、モジュールの可能性を探ってみる。
クチャ・マトリックス(DSM)の説明図を示す。欄外
のアルファベットは部品名をあらわし、行も列も同一の
正方行列である。各元の数値はその行の部品と列の部品
の一致する程度を示す。ここでは、例えば、部品A,
B,C,D,Eの相互について、属性kが完全に一致す
るときの関連度「1」から、まったく関連がない関連度
「4」まで関連度をランク付けすることが出来る。な
お、このようなランク付けの階数は自由に選べる。部品
間の属性のランク付けに基づいて製品の構成に従ってモ
ジュールとして一つになりうる部品をまとまりとして順
序付ければ(行と列を入れ替えれば)対角上にいくつか
のブロックマトリックスになる。例えば、「1」の値に
基づき部品A〜Eを隣り合うように配列することで、
「1」のブロックマトリックス101〜103等が求ま
る。この例では、ブロックマトリックス102に示され
る部品BとCが、属性kについて同一であるかが示され
る。同様にブロックマトリックス103に示される部品
DとEが属性kについて同一であるかが示される。モジ
ュールとしてひとつになり得る部品をまとめる方法とし
ては、例えば、次のように実行すればよい。一例とし
て、部品Bの行を例にとると、部品Aが「3」、Bが
「1」、Cが「1」、Dが「4」、Eが「4」であり、
一致する度合いの高い「1」を示すものは、自己の部品
B以外に、部品Cであると判断される。よって、部品B
とCとが連続して順序づけられる。このブロックマトリ
ックスを構成する部品群(以下クラスターと記す)は一
つのモジュールを構成する候補となる。
Mで検討し、各クラスター間に共通して属する部品群
(積集合)が多ければ多いほど、その製品はモジュール
性が高いことになる。一般には共通部分は限定されるた
め少ない部品によるモジュラー構造となるが、設計変更
などにより部品属性をそろえてモジュール性を改善する
検討の機会を得ることができる。
ているので、それを果たすため、製品又は部品の機能上
から各部品の配置関係を定めなければならない。したが
って、同一属性を有する部品群はモジュール候補である
が、それをそのままモジュールとすることは出来ない場
合がある。その場合は部品群(クラスター)をそれぞれ
の機能に支障ないところまで分割し、新たにクラスター
を再構成する。この再構成された部品群をVk(x)と
する。なお、上述の例えば、x={A、B、C、D、
E}となる。
ラスター間属性適合率mpを次式で定義する。ただし、
pは各属性の組合せの識別子(番号)、また、記号|
|は部品数である。
して得られるクラスターを基に与えられ、共に満足する
部品の割合が多くなれば、この例では関連度「1」に近
づく。部品群Vk(x)の組み合わせによって様々なm
p値が得られるので、本発明では、製品の主要な属性適
合率の総和もって設計特性を評価する。それが第一モジ
ュール性測度M1である。すなわち
pは、属性配慮の価値判断によって重みをつけるパラメ
ータである。重みwpの使い方によっては、たとえば部
品の大きさや価格などのほか、毒性など環境へのインパ
クトがある場合の軽重を、このパラメータを介して配慮
することができる。具体的には、製品ごとに固有なパラ
メータとなるはずであり、生産現場でのデータや、使用
者からのフィードバック情報により、重みwpを経験的
に判断して付与する道を探ることになる。
間配置の観点からも第二モジュール性測度M2を導入し
て評価する。すなわち、製品を構成する部品はその機能
を果たすため空間的に適切に配置する必要があり、その
ような制限下では、構成部品の属性が等しいクラスター
であっても、それを分割してモジュールを設計しなけれ
ばならない。そこでモジュール数が増える得失も評価し
なければならない。この評価は、分割しないで済むモジ
ュール内接合の得点総数の割合によって定める。部品間
の接合には色々なレベルのものが考えられるので、点数
でランク付けを行う。たとえば、分離の対象としなくて
済めば、後処理のために分解・解体・分離するための負
担がなくなるので、その割合を第2モジュール性測度M
2として評価する。これは、環境調和型製品の設計上非
常に重要である。そこで、次の様に第二モジュール性測
度M2を導入する。
を数値化して表現した重みGnである。たとえば、溶接
の時「15」、ボルトナット締めの時「2」、スナップ
フットの時「1」、結合していない時「0」などのラン
ク付けである。式(4)は各種類の接合数に重みを掛け
て和をとり、その比を計算すればよい。
M2が最大値「1」となり、このときDSM上では全て
の接合を示す要素が1つの対角ブロック(「1」の行列
部分)内に含まれる場合、製品は単一モジュールそのも
のとなり使用後に分解・解体無用となる。現実的には単
一モジュールにはならない場合がほとんどであるので0
≦M2≦1の値である。
2つのモジュール性測度M1及びM 2から評価するとす
れば、モジュール性評価値Mは、次のようになる。
パラメータである。(0≦α≦1)
示す。このモジュール性測定装置は、表示部1、入出力
部2、処理部(CPU)3、プログラム記憶部4、画像
処理部5、記憶部6、バス7を備える。記憶部6は、製
品構造ファイル61、部品属性ファイル62、連結強度
ファイル63、属性適合率の重みwp予め記憶した重み
wpファイル64、M1−M2間比率の重みαを予め記
憶した重みαファイル65、属性適合率mpファイル6
6、モジュール性測度ファイル67等を含む。
情報、各ファイルに記憶された設定値、初期値等の入力
情報を、操作者の指示により又は自動的に適宜表示す
る。入出力部2は、各ファイルに対して予め設定値又は
初期値等の情報の入力、モジュール性測定プログラムの
入力、出力情報や入力情報を他の装置又は媒体に出力等
を行う。CPU3は、装置全体のファイル読出し/書込
み処理、データ転送処理等の各種処理及び制御を行うと
共に、モジュール性測定プログラムを実行する。プログ
ラム記憶部4は、モジュール性測定プログラムが記憶さ
れ、CPU3によりロードされる。画像処理部5は、中
間結果や最終結果等を画像処理して、表示部1に表示す
る。記憶部6は、後述するように各種データを記憶す
る。バス7は、各部を接続しデータを伝送する手段であ
り、内部バス等が使用される。
法についてのフローチャートを示す。以下に、具体的に
モジュール性測度の値を算出し、それにより製品の構造
依存性を実証する。部品数に制限は無いが、説明の便宜
のため、一例として、5つの部品(または下位のモジュ
ール)からなる製品を例にして、可能となるモジュール
構成を示し、それに対するモジュール性測度を求める方
法を示す。ここで、部品名をA,B,C,D,Eとす
る。また、属性kとしては、一例として、材料属性とし
て材料1及び2に、後処理属性としてリサイクル及び焼
却を定める。
ると、CPU3は、モジュール性測度ファイル67に記
憶されたM初期値を0にセットする(S101)。ここ
で、モジュール性測度ファイル67には、第1及び第2
モジュール性測度M1及びM 2、モジュール性評価値M
が記憶される。つぎに、操作者は、入出力部2により、
評価製品の設計状態を入力する(S103)。ここで
は、例えば、使用部品、その属性、連結状態、評価のた
めの各種重み等を設定する。
び後処理)を記憶した部品属性ファイル62の説明図を
示す。この例では、部品A,D,Eが材料1で、部品
B,Cが材料2とする。また、使用後の処理として、部
品A,B,Cはマテリアル・リサイクル(リサイク
ル)、部品D,Eはサーマル・リサイクル(焼却)とさ
れるものとする。
カルに表現した説明図を示す。図5(a)のように、こ
の例では、部品属性テーブル62に基づき属性(材料種
と後処理)が一致する部品をひとつのモジュールとして
まとめることにより、破線で囲ったような3つのモジュ
ラー構造になる。図5(b)のように製品構造ファイル
61は、このモジュール番号に対応して、モジュールに
含まれる部品を記憶する。なお、上述した図1のような
DSMを製品構造ファイル61として記憶してもよい。
また、部品属性ファイル62で示した各属性の一致度に
応じて関連度を求め、それによって製品構造ファイル6
1を作成するようにしてもよい。
素間の連結強度ファイル63の説明図を示す。図のよう
なDSMで表現すれば、太い実線の四角301〜303
がモジュールを構成する部品関係を示し、また、各マト
リックス中に記入した数値が対応する部品間の連結強度
を示す。連結強度ファイル63には、このような情報が
マトリックス状に適宜記憶される。また、この数値と連
結種との関係は、部品間連結強度ファイルとして記憶す
ることができる。この例では便宜のため、接合は全てス
ナップフィット(接合強度 1)とした。そのうち、太
い実線枠によると、部品B−C間の接合はモジュール内
接合であるが、部品A−B間の接合はモジュール外接合
となっている。
と、CPU3は表示部1により、モジュールを構成を変
更する否かを表示し、操作者によりそれが判断する(S
105)。なお、モジュール構成では、例えば、部品属
性の相互参照により、共通する部品毎にクラスターを構
成してから、製品として機能する単位まで分けてモジュ
ールとする。ステップS105でモジュール構成を変更
する場合には、操作者は入出力部2を用いてその旨入力
し、CPU3は、モジュールの再構成を実行する(S1
07)。モジュール再構成では、各部品(要素)連結関
係を操作者が入出力部2により適宜設定する。設定され
たデータは、記憶部6の所定のファイルに記憶される。
つぎに、ステップS105でモジュール構成を変更しな
い場合、又は、ステップS107でモジュールを再構成
した場合、CPU3は、記憶部6を参照して、モジュー
ル性評価値Mを計算する(S109)。すなわち、モジ
ュール構成の与えられた製品に対し、上述の式にしたが
って、記憶部6の部品属性データ、連結強度データ、各
種重みデータ等を用いて、モジュール性評価値Mを計算
する。
めのフローチャートを示す。まず、CPU3は、部品属
性ファイル62を読み取り(S201)、Vk(x)及
び属性の組合わせを求める(S202)。ここでは、 Vmat1(x)={A,D,E} Vmat2(x)={B,C} Vrcycle(x)={A,B,C} Vincin(x)={D,E} となる。よって、属性の組合わせの識別子pは、材料属
性(mat1又はmat2)と後処理属性(rcycl
e又はincin)との組み合わせの数だけ定められ
る。
子pについて属性適合率mpを求める。 m1 =|Vmat1(x)∩Vrcycle(x)|/|Vmat1(x)∪ Vrcycle(x)| =1/5 m2 =|V mat1(x)∩Vincin(x)|/|Vmat1(x)∪ Vinsin(x)| =2/3 m3 =|V mat2(x)∩Vrcycle(x)|/|Vmat2(x) ∪Vrcycle(x)| =2/3 m4 =|V mat2(x)∩Vincin(x)|/|Vmat2(x)∪ Vinsin(x)| =0/4=0
合である属性適合率mpを記憶した属性適合率ファイル
66の説明図を示す。属性適合率mpファイル66に
は、上述の各mp値が記憶される。
率mpにより、式(3)を用いて第一モジュール性測度
M1を計算する(S203)。ただし、それぞれの部品
の体積や重さの違いや、その他の価値や寿命などの違い
によって重みwiを考えることも出来るが、製品固有の
データは現場からのフィードバックにより与えるべきも
のとし、ここでは便宜上、重みは考えず均等とする。よ
って、次式のようになる。 M1=(1/3)(1/5+2/3+2/3)=23/
45 また、CPU3は、求められた第1モジュール性測度M
1をモジュール性測度ファイル67に記憶する。
一モジュール内にある割合を示す第二モジュール性測度
M2を調べる。まず、CPU3は、連結強度ファイル6
3を読取る(S205)。次にCPU3は、全接合(A
−B,B−C,C−D,D−E間)のうち、モジュール
内接合(B−C,D−E間)の割合を、式(4)により
求める(S207)。この場合、2/4となる。また、
CPU3は、求められた第2モジュール性測度M2をモ
ジュール性測度ファイル67に記憶する。
は、重みのを記憶した重みαファイル65から、重みα
を読出す(S209)。次に、CPU3は、モジュール
性評価値Mを式(5)により評価する(S211)。た
とえばαを0.5として(M1とM2の平均値)定めら
れていれば、この例では、次のようになる。 M=(1/2)(23/45+2/4)=0.506 また、CPU3は、求められたモジュール性評価値Mを
モジュール性測度ファイル67に記憶する。
求まり、先のフローチャートに戻る。つぎに、CPU3
は、使用部品、その配置、連続状態、属性を、モジュー
ル性評価値M、第1及びモジュール性測度M1及びM2
等とともに又はこれらのうち適宜のデータを表示部1の
画面に表示する(S111)。CPU3は、モジュール
性評価値Mが既にモジュール性測度ファイル67に記憶
されている値より大きくなったか(S113)、又は、
設計変更回数が予め定められた上限回数に達したか(S
115)を判断し、いずれかに該当する場合は、今回ス
テップS103又はS107で設定された設計状態を改
良された設計状態として、表示部1に出力する(S11
9)。設計者(操作者)の再計算の要求が入出力部2か
ら入力された場合、又は、ステップS113及びS11
5のいずれにも該当しない場合は、設計者は、表示部1
を用いて部品属性、連続状態、各種重み等の変更を入力
し(S117)、CPU3は、記憶部6の各ファイルに
入力データを記憶し、ステップS103に戻り、処理を
繰り返す。
うな値を示すかを説明する。図9は、単一の材料から作
られた製品において、複数通りの後処理パターンを想定
した場合の説明図を示す。図9(a)は、後処理とし
て、部品A〜Cをリサイクルし、部品D,Eを焼却とし
たものである。図9(b)と図9(c)は、後処理の配
置を変えたバリエィションである。
って求めれば、それぞれM値が0.625,0.41
7,0.100となる。このように値が異なる最大の誘
因は部品配置によって、製品を分解するときに解放しな
ければならない接合個所の数による。モジュール間の接
合数は、後処理の違いにより、図9(a)では接合C−
Dの1つ、図9(b)ではB−CとD−Eの2つ、そし
て図9(c)では全ての接合の4つである。この例では
後処理上、もっとも優れた設計は、M値に基づき値が大
きい図9(a)と判断できる。
の接合が複数になる場合にM値がどのように変化するか
を示す説明図である。一例として、第1のモジュールは
部品A〜C、第2のモジュールは部品D,Eを含む。モ
ジュール間の接合数は、図10(a)〜(d)に示され
るように、それぞれ1〜4となっている。接合数が1か
ら4まで増えるにしたがって、M値は、上述と同様に求
めると、順に0.625、0.550、0.500、
0.464と減っていく。M値は、ある部品を取り付け
るとき、接合個所が少なくなれば分解しやすいという一
般的な常識にも一致する。
料属性のパターンを変化されたときの説明図である。単
一材料の場合の図9や図10と比較すれば、図11
(a)のように、材料属性と後処理属性が順序よく配置
された時のM=0.875を除けば、図11(b)、
(c)のM値は、材料種が増えたために低下(悪化)し
ている。逆に考えれば、製品の機能上から部品配置に制
約があれば、まず材料の種類を減らすことにより、M値
を改善することができることが分かる。
評価装置及び方法は、資源循環を容易にするモジュラー
構造製品を定量的に評価できる一つの指針となる。ここ
で注意しなければならないことは、M値は、相対的な評
価により同種製品の設計改善に利用する目的で提案され
たものである。絶対的評価は製品の機能目的が異なれ
ば、属性や重みの与え方のみならず経験的データの解釈
も異なり、統一的な基準設定に研究の余地が残っている
ためである。
ール性評価(処理)プログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体、モジュール性評価(処理)プ
ログラムを含みコンピュータの内部メモリにロード可能
なプログラム又はプログラム製品、モジュール性評価
(処理)プログラムを含みコンピュータが使用可能な記
録媒体にストアされたプログラム又はプログラム製品等
により提供されることができる。
素の属性選択や配置選択による得失の反映できるモジュ
ール性測度及びモジュール性評価値を用いて、製品設計
の定量的客観的評価を行うことができる。本発明による
と、モジュールの属性及びモジュール間の関連性に基づ
き、資源循環のうえで合理的な製品設計を実現すること
ができる。また、本発明によると、モジュール構成によ
る合理化によって、簡易解体と部品のリユースや転用を
可能にするために、資源循環を考慮した設計を実現する
ことができる。本発明によると、各部品の機能を維持
し、使用材のリデュースを行おうとする設計を実現する
ことができる。また、本発明によると、資源循環に対処
し、資源素材の有効活用を可能とする設計を実現するこ
とができる。
リックス(DSM)の説明図。
フローチャート。
記憶した部品属性ファイル62の説明図。
図。
ル63の説明図。
ャート。
pを記憶した属性適合率ファイル66の説明図。
りの後処理パターンを想定した場合の説明図。
場合にM値がどのように変化するかを示す説明図。
化されたときの説明図。
Claims (10)
- 【請求項1】処理部が、部品名に対応した属性を記憶し
たデータを部品属性ファイルから、部品名及び属性を読
み取るステップと、 処理部が、部品属性ファイルから読取られた部品名及び
属性に基づき、各属性に該当する部品の集合、及び、複
数の属性の組み合わせを求めるステップと、 処理部が、求められた属性の組み合わせ毎に、その組み
合わせに含まれる部品の重なりの割合を表す適合率を求
めるステップと、 処理部が、求められた適合率に、各属性の組み合わせに
対する重みをつけた値を総和することより、第1モジュ
ール性測度を求めるステップと、 処理部が、求められた第1モジュール性測度をモジュー
ル性測度ファイルに記憶するステップとを含むモジュー
ル性評価方法。 - 【請求項2】前記適合率は、第1の属性に該当する部品
集合と、第2の属性に該当する部品集合との、交わりと
結びとの割合により求めることを特徴とする請求項1に
記載のモジュール性評価方法。 - 【請求項3】処理部が、各部品間の接合強度を記憶した
連結強度ファイルから接合強度を読み取り、前記連結強
度ファイル又はモジュールの連結関係を表すモジュール
構造を記憶した製品構造ファイルからモジュール内接合
又はモジュール外接合を表すデータを読み取るステップ
と、 処理部が、前記連結強度ファイル又は前記製品構造ファ
イルから読み取られた接合強度とモジュール内接合又は
モジュール外接合を表すデータとに基づき、製品内の各
部品の接合強度の総和に対するモジュール内接合の接合
強度の総和を計算し、第2モジュール性測度を求めるス
テップと、 処理部が、求められた第2モジュール性測度をモジュー
ル性測度ファイルに記憶するステップとをさらに含む請
求項1又は2に記載のモジュール性評価方法。 - 【請求項4】処理部が、第1及び第2モジュール性測度
を重みをつけて加算することで、モジュール性評価値を
求めるステップと、 処理部が、求めたモジュール性評価値をモジュール性測
度ファイルに記憶するステップとをさらに含む請求項1
乃至3のいずれかに記載のモジュール性評価方法。 - 【請求項5】部品名に対応した属性を部品属性ファイル
に記憶すること、 属性が同一の部品をまとめたモジュールを表すデータを
製品構造ファイル又は連結強度ファイルに記憶するこ
と、 モジュール内接合又はモジュール外接合を識別するため
の情報と、各部品間の連結強度情報を連結強度ファイル
に記憶することのいずれか又は複数を行うことにより設
計状態を入力するステップをさらに含むことを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載のモジュール性評価
方法。 - 【請求項6】第1及び第2モジュール性測度、モジュー
ル性評価値、モジュール構造及び属性情報のいずれか又
は複数を、モジュール性測度ファイル、部品属性ファイ
ル、製品構造ファイル又は連結強度ファイルから読取
り、表示装置に表示するステップをさらに含むことを特
徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のモジュール
性評価方法。 - 【請求項7】求められたモジュール性評価値と、既にモ
ジュール性測度ファイルに記憶されているそれとを比較
することで、モジュール性評価値が大きいモジュール構
造を改良されたものとして求めることを特徴とする請求
項1乃至6のいずれかに記載のモジュール性評価方法。 - 【請求項8】部品属性、モジュール構造、連結強度、各
種重みのいずれか又は複数を入力してモジュール構成を
変更又は再構成するステップと、 変更又は再構成された情報により第1又は第2モジュー
ル性測度、又は、モジュール性評価値を求めることを特
徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のモジュール
性測度評価方法。 - 【請求項9】処理部が、部品名に対応した属性を記憶し
たデータを部品属性ファイルから、部品名及び属性を読
み取る手順と、 処理部が、部品属性ファイルから読取られた部品名及び
属性に基づき、各属性に該当する部品の集合、及び、複
数の属性の組み合わせを求める手順と、 処理部が、求められた属性の組み合わせ毎に、その組み
合わせに含まれる部品の重なりの割合を表す適合率を求
める手順と、 処理部が、求められた適合率に、各属性の組み合わせに
対する重みをつけた値を総和することより、第1モジュ
ール性測度を求める手順と、 処理部が、求められた第1モジュール性測度をモジュー
ル性測度ファイルに記憶する手順とをコンピュータに実
行させるためのモジュール性評価プログラム。 - 【請求項10】処理部が、部品名に対応した属性を記憶
したデータを部品属性ファイルから、部品名及び属性を
読み取る手順と、 処理部が、部品属性ファイルから読取られた部品名及び
属性に基づき、各属性に該当する部品の集合、及び、複
数の属性の組み合わせを求める手順と、 処理部が、求められた属性の組み合わせ毎に、その組み
合わせに含まれる部品の重なりの割合を表す適合率を求
める手順と、 処理部が、求められた適合率に、各属性の組み合わせに
対する重みをつけた値を総和することより、第1モジュ
ール性測度を求める手順と、 処理部が、求められた第1モジュール性測度をモジュー
ル性測度ファイルに記憶する手順とをコンピュータに実
行させるためのモジュール性評価プログラムを記録した
コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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2001
- 2001-01-25 JP JP2001016596A patent/JP3865587B2/ja not_active Expired - Fee Related
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