JP2002222198A - 組合せパターン決定方法及び装置 - Google Patents

組合せパターン決定方法及び装置

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JP2002222198A
JP2002222198A JP2001017162A JP2001017162A JP2002222198A JP 2002222198 A JP2002222198 A JP 2002222198A JP 2001017162 A JP2001017162 A JP 2001017162A JP 2001017162 A JP2001017162 A JP 2001017162A JP 2002222198 A JP2002222198 A JP 2002222198A
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JP2001017162A
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Hiroyuki Somiya
博行 宗宮
Shinichiro Kato
慎一郎 加藤
Hitoshi Kono
仁志 河野
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Central Japan Railway Co
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Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過去に出題された試験問題を基にして新規な組
合せパターンを得る場合であっても、汎用的な抽出プロ
グラムを用いて適切に行えるようにする。 【解決手段】過去に出題された試験問題を、問題単位で
記号化するための対照表(a参照)を基にして問題ファ
イル名を疑似配列化した(b参照)。例えば中学校にお
ける定期テストの問題作成を想定すると、科目・区分・
回数を識別する記号の組合せで特定されるテストについ
て、問題番号と年度による区別がされる。問題番号につ
いては小文字のiの後に第何問目かを示す数字を付ける
ことで特定し、年度については小文字のjの後に年度を
識別するための数字を付けることで特定する。このよう
なファイル名は、i行j列のマトリックス構造に疑似配
列化できる(b参照)。そして、これらのファイル名は
同じディレクトリ内に存在させることで、行要素あるい
は列要素を擬似的なディレクトリとして利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報ファイ
ルを記憶しているファイルデータベースから所定の条件
で複数の情報ファイルを抽出して、前記ファイルの適切
な組合せパターンを決定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
ファイルデータベースの構築は、別途設定されるデータ
ベースファイルによりデータベース情報を格納してお
り、ファイルとデータベースの2つの整合性の管理を行
っている。また、通常のデータベースは、列方向にフィ
ールドと呼ばれるそれぞれ独立の情報を有した構造とな
っており、場合によっては複数のデータベースファイル
のリレーションを設定した、さらに複雑な構造によりデ
ータベースの最適化を図っている。このようなファイル
データベースの構築方法では、ファイルとデータベース
の2つの整合性を管理するための処理が煩雑となり、且
つ専門的な知識が必要であるため、容易に構築すること
が困難である。また、データベースファイルからの情報
取得処理やリレーション処理などによってさらに構築が
困難になる。さらに、そのようなデータベースに格納さ
れた多数の問題ファイル群の中から所定数の問題ファイ
ルを抽出して自動的に問題集を作成するシステムを構築
することを考えた場合には、専門的なプログラミング知
識が必要であり、一般ユーザとしては、専用のファイル
抽出(検索)プログラムを用いることとなる。
【0003】また、このようなリレーショナルデータベ
ースを採用しない場合であっても、上述の自動的に問題
集を作成するシステムを構築することを考えた場合に
は、次のような問題がある。一般的なファイル管理は、
階層化されたディレクトリ(フォルダなどとも呼ばれ
る)によって行っている。つまり、ファイルをフループ
分けする場合に、そのグループを識別するためにディレ
クトリ名を設定することで、より効率的に管理ができる
と考えられている。例えば過去に出題された試験問題を
管理する場合に、出題年度頃にディレクトリ名を設定し
ておくことはよく行われる。これは、どの年度にどのよ
うな問題が出題されたかを全体的に確認する場合には有
効である。
【0004】しかしながら、例えば過去に出題された試
験問題を基にして新規な組合せパターンを作成しようと
した場合には、出題年度の異なる問題を適宜(例えばラ
ンダムに)選択抽出することが好ましい。この選択作業
をPCなどの処理装置が実行する場合、1つのディレク
トリ内のファイル中からの選択だけでは済まないので、
別のディレクトリを順次開いてファイルを選択する必要
がある。
【0005】したがって、やはり専用のファイル抽出
(検索)プログラムを用いるのが普通であるが、必ずし
もユーザが所望する分野における専用のファイル抽出プ
ログラムが存在するとも限らない。もちろん、専門的な
プログラムの知識を持っていれば、自分の所望するよう
なプログラムを作成できる可能性はあるが、これでは一
般ユーザにとって親切なものではない。汎用のファイル
抽出プログラムを用いて同様のことを実行しようとした
場合、多数のディレクトリ内のファイルを抽出対象とす
ると、その都度ディレクトリを開いて抽出を実行する必
要があり、抽出処理自体に時間がかかってしまう結果と
なる。
【0006】そこで本発明は、例えば過去に出題された
試験問題を基にして新規な組合せパターンを得ようとし
た場合であっても、汎用的なファイル抽出プログラムを
用いて適切に行えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項2
に示す発明は、請求項1に示した組合せパターン決定方
法を実現するための装置としての一例であり、この請求
項2記載の組合せパターン決定装置は次のように構成さ
れたファイルデータベースを用いる。つまり、内容から
みれば複数階層に分類でき複数の情報ファイルであって
も、それを階層化せずに同一ディレクトリ内に存在させ
る。そして、そのファイル名中に、仮に階層化すればデ
ィレクトリ名になり得る「疑似ディレクトリ識別情報」
を含ませるのである。そして、ユーザから疑似ディレク
トリ識別情報を含む抽出条件を用いた情報ファイルの抽
出指示がなされると、ファイル名を基にして抽出条件を
満たす情報ファイルを抽出する。
【0008】このようにして組合せパターンを決定する
ことのメリットを具体例で説明する。例えば小中高の学
校で一般的に行われている定期テストを考えてみる。例
えば中学1年生の第1学期の中間テストの算数の問題を
作成することを考える。この中間テストの問題は過去5
年分存在し、毎回5問が出題されていたとすると、全部
で25問存在するが、これらを同一のディレクトリに存
在させる。その上で、これら25問の各情報ファイルの
ファイル名中には、年度を示す情報と第何問目であるか
を示す情報を含めておく。この例であれば、第何問目で
あるかを示す情報が「疑似ディレクトリ識別情報」とな
り、第1問目という疑似ディレクトリの中に過去5年分
の年度を示す情報が存在するものと扱うことができる。
したがって、この過去5年分の問題中から1問抽出す
る。この抽出の仕方は例えばランダム抽出(請求項3参
照)など適宜採用できる。同様に第2問目から第5問目
までについても、それぞれ過去5年分の問題中から1問
抽出する。このようにすれば、過去5年間の問題から適
切な組合せパターンを決定できる。そして、この抽出処
理は同一ディレクトリ内の情報ファイルにおいて実行さ
れるものであるため、処理速度の向上が期待できる。そ
れでいながら、ディレクトリ構造を採用しなくても、所
望の抽出(この場合は、第1問目〜第5問目それぞれに
ついて過去同じ問目に出題した中からの抽出)が実現で
きる。
【0009】そして、この抽出は、ファイル名に対する
一般的なキーワード検索処理と、上述例であればその検
索結果からランダムに抽出する処理のみで実行できるた
め、専用の抽出プログラムではなく、汎用的なファイル
抽出プログラムを用い、簡単な設定をするだけで対応で
きる。
【0010】なお、例えば過去の問題を記憶しているフ
ァイルデータベースは、全くディレクトリ構造を持って
いてはいけないのではなく、同一のディレクトリ内に存
在するファイルのファイル名中に疑似ディレクトリ識別
情報が含まれていればよい。例えば上述例で言えば、中
学1年生の第1学期の中間テストの算数の問題という同
じディレクトリ内に上述の25問を存在させたが、例え
ば同じ中学1年生でも、科目や1年の内の実施時期によ
って複数のグループに分類できる。その場合、グループ
単位でディレクトリ構造にしてもよいし、しなくてもよ
い。ディレクトリ構造にしない場合には、そのグループ
を識別するための疑似ディレクトリ識別情報をファイル
名中に含ませればよい。
【0011】また、ランダム抽出に際しては、請求項4
に示すように、情報ファイルの属性を遺伝子コード化
し、それに対して遺伝的アルゴリズムを適用してランダ
ム抽出を行うことが考えられる。このようにすれば、出
題者の意図に合致する組合せパターンが得られる可能性
が高くなる。
【0012】また、請求項5に示すように、抽出した情
報ファイルを表示手段に表示し、その表示された前記情
報ファイルに対する評価を入力手段を介して受け付け、
その受け付けた評価を次回の抽出処理に反映させるよう
にしてもよい。この反映のさせ方は種々考えられるが、
要は、出題者の意図に合致する組合せパターンを得られ
る可能性を高くするために行う。したがって、例えばエ
キスパートシステムなどの人工知能を組み込み、出題者
の問題設定のための技法を模倣するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
【0014】図1(a)は本発明を適用した一実施例と
しての試験問題作成装置1の基本構成を示すブロック図
である。この試験問題作成装置1は、予め用意されたフ
ァイルデータベースDBを保持する記憶手段10と、作
成すべき問題についての抽出条件をユーザ(問題作成
者)が指示するための入力手段20と、ファイルデータ
ベースDBから前記指示された抽出条件に対応する複数
の問題ファイルを抽出して、適切な組合せパターン(問
題ファイル集)を決定する制御手段30を備えている。
この実施例の試験問題作成装置1では、更に、決定され
た問題ファイル集を構成する問題ファイルを所定の形式
で割り付けることにより問題用紙の画像を作成する画像
作成手段40と、問題作成者に対して種々の情報を表示
するためのディスプレイ50が設けられている。
【0015】実際には、この試験問題作成装置1はパー
ソナルコンピュータを用いて構成することができる。す
なわち、記憶手段10は、パーソナルコンピュータに内
蔵されているハードディスクなどを用いることができ、
入力手段20は、このパーソナルコンピュータ用のキー
ボードやマウス及び入力処理を行うためのソフトウエア
によって実現できる。また、制御手段は、このパーソナ
ルコンピュータ本体および抽出ソフト、抽出エンジンな
どのソフトウエアによって実現できる。画像作成手段4
0は、このパーソナルコンピュータ本体および専用のソ
フトウエアによって実現できる。ディスプレイ50は、
このパーソナルコンピュータに接続された一般的なディ
スプレイ装置であり、入力手段20による抽出条件の入
力作業を行う際に必要なメッセージを表示したり(図1
(b)参照)、画像作成手段40で作成された画像を表
示するためなどに用いられる。
【0016】続いて、記憶手段10内に用意されるファ
イルデータベースDBの構成について、図2(a)及び
(b)を参照して説明する。図2(a)は、過去に出題
された試験問題を、問題単位(つまり、ある試験問題が
5問で構成されているとすると、第1問、第2問といっ
た単位)で記号化するための対照表を示したものであ
り、図2(b)はこの対照表を基にして問題ファイル名
を疑似配列化したものである。
【0017】ここでは、例えば中学校(あるいは中学校
対応の学習塾)における、いわゆる定期テストの問題を
作成することを想定し、科目・区分・回数で区別する。
科目は例えば国語・算数・理科・社会・英語などであ
り、それぞれ英字のa,b,c,d,eなどを対応させ
る。また、区分は、1年生・2年生・3年生であり、そ
れぞれ英字のs、m、lを対応させる。また回数は、1
学期の中間テスト・1学期の期末テスト・2学期の中間
テスト・2学期の期末テストなどであり、それぞれ実施
順番に応じて数字の1,2,3,4…を対応させる。こ
れによって、例えば国語の1年生の1学期の中間テスト
は、as1という英数字の組合せで特定できることとな
り、算数の3年生の2学期の期末テストは、bl4とい
う英数字の組合せで特定できることとなる。
【0018】そして、このように3文字の英数字の組合
せで特定されるテストについて、問題番号と年度による
区別がされる。ここで、問題番号については、小文字の
iの後に第何問目かを示す数字を付けることで特定す
る。つまり、第1問目はi01,第2問目はi02,第
3問目はi03…という具合である、また、年度につい
ては、小文字のjの後に年度を識別するための数字を付
けることで特定する。ここでは、データベースに記憶す
る最古の年度を01として、そこから新しくなるにつれ
て数字を1ずつ大きくするようにしている。例えば19
96年から2000年までの5年間のデータがあるとす
ると、1996年はj01,1997年はj02,……
2000年はj05という具合である。
【0019】したがって、問題ファイル名は、国語の1
年生の1学期の中間テストに関して、以下のように設定
されている。 [年度] [問題番号] [問題ファイル名] 1996年の第1問 → as1i01j01 1996年の第2問 → as1i02j01 ……………… 1996年の第5問 → as1i05j01 1997年の第1問 → as1i01j02 1997年の第2問 → as1i02j02 ……………… 1997年の第5問 → as1i05j02 ……………… ……………… 2000年の第1問 → as1i01j05 2000年の第2問 → as1i02j05 ……………… 2000年の第5問 → as1i05j05 このようなファイル名は、図2(b)に示すように、i
行j列のマトリックス構造に疑似配列化することができ
る。このようにすると、同じ行には、年度は異なるが同
じ問目(例えば第1問目とか第2問目)に出題された問
題が並ぶこことなる。例えば1行目の5つのファイル名
は、過去5年間に第1問目として出題された問題に対応
する。一方、同じ列には、同じ年度に出題された問題が
出題順に並ぶこととなる。例えば1列目の5つのファイ
ル名は、1996年に出題された第1問目〜第5問目の
問題に対応する。そして、これら国語の1年生の1学期
の中間テストに関する過去25問は同じディレクトリ内
に存在させる。
【0020】同様に、科目・区分・回数が1つでも異な
るグループ毎にそれぞれ25問ずつ対応しているとする
と、これら25問は必ず同一ディレクトリに存在させ
る。なお、本実施例の場合には、国語の1年生の1学期
の中間テストに関する問題ファイル名中に「as1」と
いう英数字の組合せを含ませているので、ファイル名自
体でどのような科目・区分・回数であるか特定できるよ
うにしている。したがって、全ての問題ファイルを同じ
ディレクトリ内に存在させても区別は付く。
【0021】続いて、本実施例の試験問題作成装置1の
動作について説明する。まず、問題作成者は、キーボー
ドやマウスなどを操作して、作成すべき問題について科
目・区分・回数を指示する。具体的には、抽出ソフトを
起動させるとメニュー画面がディスプレイに表示され
る。そのメニュー画面においては、図1(b)に示すよ
うに科目・区分・回数についての選択肢がそれぞれ表示
されるため、問題作成者がキーボードやマウスなどを操
作してその中から所望のものを選択することによって指
示する。図1(b)の場合であれば、各選択肢の横に白
丸(○)が付いており、その部分が黒丸(●)となって
いるものが現在選択中のものを示している。したがっ
て、問題作成者はキーボードやマウスなどを操作して所
望の選択肢の横を黒丸にする。例えば科目として国語、
区分として1年生、回数として1学期の中間テストを選
択して(図1(b)はこの状態を示している)、抽出開
始を指示すると、抽出ソフトが抽出エンジンを用いてフ
ァイル抽出処理を実行する。なお、図1(b)に示すよ
うに、画面右上に抽出開始ボタンがあるので、例えばキ
ーボードやマウスなどを操作してカーソルをこの部分に
移動させて実行指示を入力すればこの抽出開始を指示で
きる。
【0022】ファイル抽出は抽出エンジンがファイル名
に基づいて行うが、ここでは、科目として国語(記号
a)、区分として1年生(記号s)、回数として1学期
の中間テスト(記号1)が指示されているので、ファイ
ル名の先頭から3文字が「as1」であるファイル名中
より抽出を行うこととなる。つまり、図2(b)に示す
25個のファイル名が対象となる。そして、第1問目か
ら第5問目までのそれぞれについて、過去5年間の問題
の内からランダムに抽出するため、図2(b)に示す擬
似的なマトリックス配列構造の内の第1行の構成要素群
の内からランダムに1つのファイル名を抽出し、同様に
第2行〜第5行の各構成要素群の内からそれぞれランダ
ムに1つのファイル名を抽出する。この場合、列要素の
j01〜j05の内からランダム選択するため、抽出エ
ンジン内で例えば乱数を用いて無作為に選択を行うよう
にすればよい。
【0023】このようにして、第1問目から第5問目ま
でのそれぞれに対応するついて、問題ファイル名が抽出
されるため、制御手段30は、その問題ファイル名に対
応する問題ファイルを記憶手段10(例えばハードディ
スク)から順次読み出す。そして、画像作成手段40
が、その読み出された問題集ファイル(ここでは5問の
問題ファイルで構成される)を所定の形式で割り付ける
ことにより問題用紙の画像を作成し、その画像をディス
プレイ50に表示させる。これにより、問題作成者は、
抽出された問題の内容を確認できるため、例えば作成さ
れた問題が不適当であると思えば、上述の抽出作業を再
度行うことができる。
【0024】なお、本試験問題作成装置1が印刷装置と
接続されているのであれば、このようにしてディスプレ
イ50に表示した内容を印刷して、実際の問題用紙とし
て出力させることもできる。以上説明したように、本実
施例の試験問題作成装置1によれば、科目・区分・回数
で特定されるグループ(例えば1年生の国語の第1学期
中間テストの問題)に属する過去の問題は同一のディレ
クトリ内に存在しているが、この場合は行要素である問
題番号(i01〜i05)が「疑似ディレクトリ識別情
報」となり、第1問目という疑似ディレクトリの中に過
去5年分の年度を示す情報が存在するものと扱うことが
できる。つまり、図2(b)の第1行を構成するファイ
ル名が第1問目という疑似ディレクトリの中に存在する
ものとして扱える。したがって、第1問目から第5問目
までのそれぞれについて、過去5年分の問題中から1問
抽出する抽出が簡単なキーワード検索とランダム検索の
組合せだけで実行でき、過去5年間の問題から適切な組
合せパターンを決定できる。そして、この抽出処理は実
際には、同一ディレクトリ内の情報ファイルにおいて実
行されるものであるため、処理速度の向上が期待でき
る。つまり、ディレクトリを用いた階層構造を採用しな
くても、所望の抽出(この場合は、第1問目〜第5問目
それぞれについて過去同じ問目に出題した中からの抽
出)を、専用の抽出プログラムではなく、汎用的なファ
イル抽出プログラムを用い、簡単な設定をするだけで実
現できることとなる。
【0025】なお、上述したように、抽出した結果(つ
まり問題集ファイル)をディスプレイ50に表示させ
て、問題作成者の確認を得るようにしている。必ずしも
問題作成者の意図に沿ったものとなっているとは限らな
いからである。その場合、再度の抽出が指示された場合
には、抽出結果には不満足という評価であり、再度の抽
出が指示されなかった場合には、抽出結果には満足とい
う評価となる。
【0026】ところで、上述の抽出エンジンは抽出ソフ
トの実行によって指示されたファイル名群の中からラン
ダム抽出するものであったが、遺伝的アルゴリズムを組
み込んだ抽出エンジンを採用しても良い。ここで、一般
的な遺伝的アルゴリズム(GA:genetic アル
ゴリズム)について簡単に説明する。遺伝的アルゴリズ
ムとは、生物の遺伝にならったアルゴリズムであり、問
題構造を数値列(遺伝子型)へ置き換えて、遺伝的操作
を行うことを特徴とする確率的なアルゴリズムである。
遺伝的アルゴリズムでは、対象問題の定式化が大きな課
題である。対象問題の定式化とは、遺伝子をどうする
か、どういう操作手法を用いるかについて決定すること
である。構成要素でどの手法(遺伝子構造、交叉方法、
突然変異方法など)を用いるかは、どのような問題を解
きたいかに依存する。ここで、交叉とは、一般には、0
1のビット列または数値列として問題を表現し、その数
値列のある部分で切って、つなぎ合わせること(すなわ
ち、個体間の数値列の入れ替え)をいう。交叉には、交
叉する位置が1つで固定の一点交叉(単純交叉)と、交
叉する位置が複数で固定の複数点交叉とがある。また、
突然変異とは、一般的には、数値列の一部をランダムに
変更することである。
【0027】このような遺伝的アルゴリズムを用いるこ
とにより、以下のような特徴がある。評価の高い個体が
次世代に残る確率が高くなる。多様な準最適解が見つか
る。問題構造(表現型)を、数値列(遺伝子配列)へ置
き換えて操作するため、情報を計算しやすい形式に圧縮
できる。操作が簡単である。淘汰、増殖、交叉によって
解の多様性を減少、収束に向かわせることができる。突
然変異によって解の多様性を増加させることができる。
【0028】したがって、本実施例の場合であれば、問
題の属性を遺伝子コード化することで、世代交代の過程
において出題者の意図に合致する組合せパターンが得ら
れる可能性が高くなるのである。また、このような遺伝
的アルゴリズムに限らず、問題作成者の意図に沿うよう
な抽出ができるようにする工夫は様々ある。例えばエキ
スパートシステムなどの人工知能を組み込み、問題作成
者の意図を指示することで、過去の出題傾向を自動的に
分析して、より問題作成者の意図に沿った抽出を行わせ
るようにすることは可能である。
【0029】[その他] (1)上記実施例では、年度を識別するために、jの後
につける記号として例えば01という2桁の数字で表し
たが、例えば西暦や元号を用いて識別してもよい。西暦
を用いる場合であれば、1996年はj1996,19
97年はj1997,……2000年はj2000とい
う具合である。また、元号を用いる場合であれば、平成
8年はjh08,平成9年はjh09という具合であ
る。この場合は、例えば昭和62年をjs62とするこ
とで、元号の切り替わりにも対応できる。このように年
度の識別の仕方は種々考えられるが、西暦の場合であれ
ば4桁、元号の場合には平成・昭和などの区別も付ける
ために3桁が必要となるのに対して、最古のものから順
番に数字を割り付ける手法であれば、たとえ数十年分の
問題を対象にしても2桁で済む。実際問題として、10
0年以上も前の過去の問題を参照する必要性は薄いの
で、最近の10年間、多くても30年間程度を参照すれ
ば十分であると考えられる。したがって、上記実施例の
方法であれば該当部分が2桁で済むため、ファイル名が
短くなるというメリットはある。もちろん、西暦や元号
を使用する場合には、データ入力の際のファイル名の設
定作業が簡単になる可能性がある。
【0030】(2)上記実施例では、図2(b)に示す
ように、i行j列の擬似的な2次元マトリックス配列構
造としたが、必要に応じて、3次元以上の(擬似的な)
マトリックス配列構造とすることもできる。 (3)上記実施例では、例えば国語の1年生の1学期の
中間テストに関する問題であれば、ファイル名中に「a
s1」という英数字の組合せを含ませており、ファイル
名自体でどのような科目・区分・回数であるか特定でき
るようにした。しかし、科目・区分・回数を識別する3
文字の英数字の組合せをディレクトリ名として、階層構
造にしても特段問題ないと考えられる。一般的に、過去
問を組み合わせて問題作成する場合を考えると、同じ科
目、同じ区分で且つ同じ回数(例えば1学期の中間テス
ト)における問題であって、出題年度が異なるものの中
から選択すればよいからである。但し、科目・区分・回
数という枠を超えた抽出対象にしたい場合には、抽出対
象とする範囲内の問題ファイルを同じディレクトリ内に
存在させることが好ましい。例えば、同じ1年生の国語
の学年末テストについて考えた場合、もちろん過去に同
じ学年末テストにおいて出題された問題中から抽出して
もよいが、1学期の中間テストから始まり、同じ科目・
区分において出題された全てのテストにおける問題中か
ら抽出してもよい。そのようにするのであれば、科目と
区分によるグループ分け(例えば1年生の国語)までは
行い、その科目と区分で識別するまでは階層構造とすれ
ばよい。その場合は、上記実施例の問題番号と年度に回
数という要素が増えた3次元の擬似的マトリックス配列
構造として、同じディレクトリ中に存在させればよい。
【0031】(4)上記実施例では、試験問題の作成の
場合を例にとって説明したが、ファイル名の設定の仕方
(ネーミングルール)次第では、種々の分野への適用が
可能となる。例えば半導体回路の配置パターンを自動的
に選択することが考えられる。半導体回路の配置パター
ンについては、最適な配置を追求するため試行を繰り返
すが、この試行に際して、過去に行った配置パターンを
基にして適宜組み合わせると最適に近い配置パターンが
得られる可能性がある。したがって、この試行すべき配
置パターンを装置に決定させるようにすれば、有効であ
る。
【0032】また、これ以外にも、アパレル分野におけ
る各種服飾品に施す模様の自動選択や組合せ、家屋の外
壁パターンや内装パターンの自動選択や組合せ、など様
々な分野へ適用できる。そして、上記実施例の場合に
は、ijで規定されるマトリックス配列の内、行を構成
するファイル名群から1つ抽出するという制限を付け
た。これは、各問題がそれぞれある程度の学習範囲をカ
バーしていることを考慮したものであり、この制限を外
すと、偏った分野からの出題となってしまうからであ
る。しかし、そのような事情がない分野であれば、例え
ば図2(b)に示すような25個のファイル名中から任
意に5個のファイル名を選択するといったパターンも考
えられる。例えば上述したアパレル分野における模様の
自動選択や組合せや、家屋の外壁パターンや内装パター
ンの自動選択や組合せに関しては、このような制限を付
けない抽出も適用可能である。
【0033】(5)上記実施例では、入力手段10とし
てキーボードやマウスを例に挙げたが、それ以外にも、
例えばディスプレイ50と一体に構成されたタッチスイ
ッチを用い、画面上のボタンを直接指で触るだけで入力
作業ができるようにしたり、音声認識による入力手法を
採用し、問題作成者が音声にて入力できるようにしても
よい。その場合は、入力すべき事項をディスプレイ50
に表示しても良いし、あるいは別途設けたスピーカから
音声にガイダンスするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例の試験問題作成装置の概略構成
を示すブロック図であり、(b)はディスプレイへのメ
ニュー画面表示例を示す説明図である。
【図2】(a)は、過去に出題された試験問題を、問題
単位で記号化するための対照表の説明図であり、(b)
は(a)の対照表を基にして問題ファイル名を疑似配列
化した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
DB…ファイルデータベース、1…試験問題作成装置、
10…記憶手段、20…入力手段、30…制御手段、4
0…画像作成手段、50…ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 仁志 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 5B075 MM11 ND03 ND20 ND35 NK46 PP02 PP03 PP22 PP30 PQ02 PQ03 PQ16 PR03 QS20 UU40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力手段、 複数の情報ファイルを記憶しているファイルデータベー
    スから所定の条件で複数の情報ファイルを抽出して、前
    記ファイルの適切な組合せパターンを決定する制御手段
    を備えた情報処理装置における組合せパターン決定方法
    であって、 前記ファイルデータベース中の同一ディレクトリ内に存
    在する複数の情報ファイルは、その内容から複数階層に
    分類でき、そのファイル名中に、仮に階層化すればディ
    レクトリ名になり得る疑似ディレクトリ識別情報を含ん
    でおり、 前記制御手段が、 前記疑似ディレクトリ識別情報を含む抽出条件を用いた
    前記情報ファイルの抽出指示を前記入力手段を介して受
    け付け、 その受け付けた抽出指示を満たす前記情報ファイルを、
    前記ファイル名を基にして抽出することを特徴とする情
    報処理装置における組合せパターン決定方法。
  2. 【請求項2】入力手段、 複数の情報ファイルを記憶しているファイルデータベー
    スから所定の条件で複数の情報ファイルを抽出して、前
    記ファイルの適切な組合せパターンを決定する制御手段
    を備えた組合せパターン決定装置であって、 前記ファイルデータベース中の同一ディレクトリ内に存
    在する複数の情報ファイルは、その内容から複数階層に
    分類でき、そのファイル名中に、仮に階層化すればディ
    レクトリ名になり得る疑似ディレクトリ識別情報を含ん
    でおり、 前記制御手段が、 前記疑似ディレクトリ識別情報を含む抽出条件を用いた
    前記情報ファイルの抽出指示を前記入力手段を介して受
    け付け、 その受け付けた抽出指示を満たす前記情報ファイルを、
    前記ファイル名を基にして抽出することを特徴とする組
    合せパターン決定装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の組合せパターン決定装置に
    おいて、 前記制御手段による情報ファイルの抽出は、ランダム抽
    出であることを特徴とする組合せパターン決定装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の組合せパターン決定装置に
    おいて、 前記情報ファイルの属性を遺伝子コード化し、それに対
    して遺伝的アルゴリズムを適用して、前記ランダム抽出
    を行うことを特徴とする組合せパターン決定装置。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれか記載の組合せパタ
    ーン決定装置において、 さらに表示手段を備え、 前記制御手段が、 前記抽出した前記情報ファイルを前記表示手段に表示
    し、 前記表示された前記情報ファイルに対する評価を前記入
    力手段を介して受け付け、 その受け付けた評価を次回の抽出処理に反映させること
    を特徴とする組合せパターン決定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020177507A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社サイトビジット 試験問題予測システム及び試験問題予測方法

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