JP2002222025A - 携帯型電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ノート型パソコンのような携帯型の電子機器に
おいて、無線データ通信カードの指向性の向上が図れる
ようなＩＣカードの実装構造を提供する。 【解決手段】ノート型パソコンの表示部２の背面部２ｂ
にはカードスロット１が配置されている。このカードス
ロット１は、表示部２の背面２ａの中央上端部に配置さ
れ、カードスロット１を表示部２に配置するために、表
示部２の背面２ａは、両端部と比較すると厚さが厚い構
造となっており、この厚みを増やした分でカードスロッ
ト１の格納スペースを作っているものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、可搬型のＩＣカ
ードをノート型パソコンに格納するための実装構造に関
し、詳しくは、無線通信用ＩＣカードをノートパソコン
に格納する際に最適な実装構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ノート型パソコンのような携帯型
電子機器のネットワーク化により、益々無線カードの需
要が高まってきている。無線カードとは、ノート型パソ
コンの拡張用に設けられたカードスロットにこの無線カ
ードを挿入し、無線によって他の電子機器とのデータ通
信を行うものである。無線でデータ通信が実現できるこ
とにより、携帯型電子機器の機動性がさらに向上するも
のである。そこで、現在のノート型パソコンのほとんど
のシステムでは、ＰＣカードスロット等のＩＣカードス
ロットを内蔵しており、このスロットにＰＣカードタイ
プの無線カードを挿入することにより、ノート型パソコ
ンを無線ネットワークに対応している。そして現在のノ
ート型パソコンは、ＩＣカードスロットが、キーボード
の下面、即ち本体側に搭載されており、キーボード対し
て水平に挿入する形となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一方、無線通信用のＰ
Ｃカード等のＩＣカードは、無線送受信用のアンテナが
必要であり、通信状態を良好にするために、現状では、
ＩＣカードスロットの外にアンテナ部がはみ出る必要が
ある。また無線通信用のＰＣカードによってはアンテナ
部を立てる必要があるカードも存在していた。このよう
に、アンテナ部がはみ出る構造となった場合には、はみ
出た部分が破損する可能性が高くなる。即ち、はみ出た
部分はキーボードの横にあるので、ユーザーが不意に手
などで押してしまい折ってしまう可能性がある。さらに
アンテナの指向性の面でも効率的な位置ではない。つま
り従来のＩＣカードスロットの配置位置に、無線データ
通信用のカードを装着した場合には、本体の側面にアン
テナが配置される状態となるので、カードが装着された
一方の側面に対してはアンテナの通信状態は良好となる
が、他方の面に対しての指向性が悪く通信状態が悪化す
るおそれがある。そこで、本発明は上記のような問題点
を解決するためになされたものであり、ノート型パソコ
ンのような携帯型の電子機器において、無線データ通信
カードの指向性の向上が図れるようなＩＣカードの実装
構造を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、ディスプレ
イが配置された表示部が、装置本体に対し回動可能に接
続されている携帯型電子機器において、前記表示部はデ
ィスプレイが配置された前面部と、この前面部と反対側
に位置し、前記表示部を装置本体に対して開状態とした
場合に、ほぼ上部中央に設けられたカードスロットが配
置された背面部とを有することを特徴とする携帯型電子
機器である。また、本発明は、前記表示部の背面部の上
端の凹部を形成し、この凹部にカードスロットを配置し
たものである。また本発明は、ディスプレイが配置され
た表示部が、装置本体に対し回動可能に接続されている
携帯型電子機器において、前記表示部はディスプレイが
配置された前面部と、この前面部と反対側に位置し、前
記表示部を装置本体に対して開状態とした場合に、ほぼ
上部中央に設けられたＩＣカード収容部が配置された背
面部とを有するものである。このような構成にしたこと
により、カードスロットが表示部の背面中央上端部にあ
るため、ＩＣカードをカードスロットに装着し、表示部
を開状態とした場合には、ＩＣカードが常に本体に対し
て高い位置に配置されるので、無線データ通信カードの
ようなＩＣカードのアンテナの指向性を向上させること
が可能である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図１は、本発明の第１の実施形態
を示すノート型パソコンの構造を示す斜視図である。図
１に示すように、本願発明のカードスロット１は、ノー
ト型パソコンの表示部２の上端部に配置したことを特徴
とするものである。以下、本構造について詳述する。ノ
ート型パソコンは、キーボード３や、ポインティングデ
バイス４等の入力手段が配置された本体５と、本体５に
回動可能に配置され、ディスプレイを有する表示部６か
ら構成されている。表示部２は、その前面部２ａにはデ
ィスプレイ６が配置されており、表示部を本体５から回
動することによりディスプレイ６を閉した状態とするこ
とができる。また表示部の背面部２ｂには本願発明の特
徴とするカードスロット１が配置されている。このカー
ドスロット１は、表示部２の背面２ａの中央上端部に配
置されている。またカードスロット１を表示部２に配置
するために、表示部２の背面２ａは、両端部と比較する
と厚さが厚い構造となっており、この厚みを増やした分
でカードスロット１の格納スペースを作っているもので
ある。カードスロット１には、拡張機能を有するＩＣカ
ードが着脱自在に装着可能となっており、例えば無線デ
ータ通信用のカード型の電子機器が装着される。無線デ
ータ通信用カードがカードスロット１に装着された場合
は、カードスロット１が表示部１の背面中央上端部にあ
るため、表示部を開状態とした時に、無線データ通信カ
ードが常に本体に対して高い位置に配置される。従っ
て、ノート型パソコンのような構造で、無線データ通信
カードのアンテナの指向性を最適に向上させることが可
能である。またスペース的に余裕のある表示部の背面に
カードスロットを搭載することにより、本体から無線デ
ータ通信カードのアンテナ部をはみ出す必要がなくな
り、はみ出したアンテナ部の破損のおそれを防止でき
る。

【０００６】また、カードスロットを表示部側に配置す
ることで、例えばカードスロットの反対側、即ち表示部
の前面にカード挿入状況などを表示することによりユー
ザに視覚的に分かり易くすることが可能となる。また、
上記第１の実施例に類似した第２の実施例を図面を用い
て説明する。図２は、第１の実施例で説明したノート型
パソコンにおいて、表示部２の背面部２ｂの構造を示し
た背面図である。図２では、ノート型パソコンの本体５
に回動可能に接続された表示部２の背面２ｂが示されて
いる。背面２ｂの上端部２ｃは、カードスロット１を配
置する部分を窪ませるように、凹部２ｄを形成してい
る。即ち、この凹部２ｄは、カードスロット１を設ける
中央部を最低部とし、表示部の両端に渡るに従って凹部
の深さが浅くなるような構造としている。そして、凹部
の中央に設けられたカードスロット１には、無線データ
通信カード等のＩＣカード７が着脱自在に挿入される。
無線データ通信カードは、カードスロット１に装着し、
カードの先端部７ａに設けられたアンテナを利用して、
他の電子機器と無線によりデータの送受信をするもので
ある。従って例えカードスロットにデータ通信カードが
装着されていたとしても無線発信の指向性を良好とする
ためにアンテナ部７ａのみは露出されている必要があ
る。この点に関して、本実施形態では無線データ通信カ
ードをカードスロット１に装着した場合に、アンテナ部
が露出しているが、表示部の上端２ｃのよりも低い位置
にアンテナ部の露出を止めることができる。このような
構造とすることで、露出した部部分、即ちアンテナ部が
ノートパソコン本体の外形形状から露出することを防止
できるために、アンテナ部の破損を防止することができ
る。

【０００７】次に、本発明の第３の実施例について、図
面を用いて説明する。図３は、本発明の第３の実施例を
示す、ノート型パソコンの斜視図である。図３に示すよ
うに、ノート型パソコンの本体５には、上記第１、第２
の実施例と同様にキーボード３、ポインティングデバイ
ス４が配置されており、表示部２が本体と回動可能に接
続されている。表示部２の前面には、ディスプレイ６が
設けられ、表示部２を回動することにより、ディスプレ
イ６を閉状態とすることができる。そして、この第３の
実施例では、表示部２の背面２ｂの上端中央部に、ＩＣ
カードを複数収納可能な収納スペースを設けたものとな
っている。この収納スペースに複数枚のＩＣカードを挿
入可能とすることにより、近年のデジタルカメラや、シ
リコンオーディオプレーヤ等で利用される、ＩＣカード
である小型メモリカードを複数保管することができる。
これにより、従来持ち運びの際にはノート型パソコン
と、小型メモリカードを保管するホルダーなどの両方を
持たなければならないという問題点を解決できるもので
ある。以上、上述したように、本願発明によれば、ノー
ト型パソコンのような携帯型電子機器の、表示部の上端
中央部に、ＩＣカードスロットを設けたことにより、無
線データ通信用カードをカードスロットに装着した場合
には、無線データ通信カードが常に本体に対して高い位
置に配置されるので、無線データ通信カードのアンテナ
の指向性を向上させることが可能である。またスペース
的に余裕のある表示部の背面にカードスロットを搭載す
ることにより、本体から無線データ通信カードのアンテ
ナ部をはみ出す必要がなくなり、はみ出したアンテナ部
の破損のおそれを防止できる。

【０００８】また、表示部の上端背面に複数のＩＣカー
ドが収納可能なカード収容部を設ければ、各種の小型メ
モリカードを複数保管することができ、携帯性に優れた
電子機器とすることができる。

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ノ
ート型パソコンのような携帯型の電子機器において、無
線データ通信カード等のＩＣカードを実装するカードス
ロットを表示部の上部中央に設けたとこにより、カード
スロットに無線データ通信カード等を装着した場合にそ
の指向性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係わるノート型パソ
コンを示す斜視図。

【図２】本発明の第２の実施形態に係わるノート型パソ
コンの背面を示す背面図。

【図３】本発明の第３の実施例に関わるノート型パソコ
ンを示す斜視図。

【符号の説明】

１…カードスロット、 ２…表示部、 ３…キーボード ４…ポインティングデバイス ５…本体 ６…ディスプレイ ７…ＩＣカード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 嘉彦 東京都青梅市末広町２丁目９番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 青山 能正 東京都青梅市末広町２丁目９番地 株式会 社東芝青梅工場内 Ｆターム(参考） 5B058 CA02 KA01 KA06 KA12 KA24

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスプレイが配置された表示部が、装置
   本体に対し回動可能に接続されている携帯型電子機器に
   おいて、 前記表示部はディスプレイが配置された前面部と、この
   前面部と反対側に位置し、前記表示部を装置本体に対し
   て開状態とした場合に、ほぼ上部中央に設けられたカー
   ドスロットが配置された背面部とを有することを特徴と
   する携帯型電子機器。
2. 【請求項２】前記表示部の背面部上端に凹部を形成し、
   この凹部にカードスロットを配置したことを特徴とする
   請求項１記載の携帯型電子機器。
3. 【請求項３】ディスプレイが配置された表示部が、装置
   本体に対し回動可能に接続されている携帯型電子機器に
   おいて、 前記表示部はディスプレイが配置された前面部と、この
   前面部と反対側に位置し、前記表示部を装置本体に対し
   て開状態とした場合に、ほぼ上部中央に設けられたＩＣ
   カード収容部が配置された背面部とを有することを特徴
   とする携帯型電子機器。