JP2002221570A - 航跡追尾装置及び航跡追尾方法 - Google Patents

航跡追尾装置及び航跡追尾方法

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JP2002221570A
JP2002221570A JP2001018110A JP2001018110A JP2002221570A JP 2002221570 A JP2002221570 A JP 2002221570A JP 2001018110 A JP2001018110 A JP 2001018110A JP 2001018110 A JP2001018110 A JP 2001018110A JP 2002221570 A JP2002221570 A JP 2002221570A
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Masaru Kinoshita
賢 木下
Mamoru Yamashita
守 山下
Tadatsugu Nakamura
忠嗣 中村
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Nippon Avionics Co Ltd
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NEC Corp
Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲線あてはめ方式の航跡追尾装置において、
その位置推定の高い精度を維持したまま、速度推定の精
度を向上させる。 【解決手段】 時間kから時間k−n+1までの間に得
られたn個のレーダーデータを用いて、追尾対象物のX
座標に関する変位とY座標に関する変位との近似曲線を
表す時間の二次関数を求める。求めた二次関数に最新の
レーダーデータの時間を代入して位置を推定する。ま
た、求めた二次関数と、最新のレーダーデータ以外のレ
ーダーデータ、好ましくは、時間kから時間k−n+1
までのほぼ中間のレーダーデータの時間を用いて速度を
推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の航跡を追
尾する航跡追尾装置及び航跡追尾方法に関し、特にその
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】航跡追尾装置(又は航跡追尾フィルタ)
は、レーダー等のセンサと組み合わされ、センサが検出
した航空機などの追尾対象物の位置情報(レーダーデー
タ)に基づいて、追尾対象物のより正確な位置及び速度
(速さと方向)等の航跡諸元データを算出(推定)する
ための装置である。この種の航跡追尾装置としては、α
β方式と呼ばれるものがよく知られている。
【0003】αβ方式の航跡追尾装置は、等速直進移動
する追尾対象物の航跡追尾では高い精度を示す。しかし
ながら、この航跡追尾装置は、追尾対象物が急に進行方
向を変えた場合(急旋回した場合)に、その追尾精度が
大きく低下するという欠点がある。そこで、追尾対象物
が急旋回した場合であっても、精度良く航跡を追尾する
ことができる方法として、レーダーデータが示す追尾対
象物の所定のXY直交座標平面上のX座標及びY座標の
時間変化を、それぞれ時間の二次関数で近似し、その二
次関数を用いて最新データの時間における移動体の座標
とその変化率(曲線の傾きであり、移動体の速度に相当
する)を求めるものが提案されている。なお、ここで
は、この方法が、座標(X座標又はY座標)−時間グラ
フに、各点を結ぶような近似曲線をあてはめることに相
当することから、曲線あてはめ方式と呼ぶ。以下、この
曲線あてはめ方式を採用する航跡追尾装置について図8
乃至図13を参照して、詳細に説明する。
【0004】図8に示すように、この航跡追尾装置10
は、レーダーデータ蓄積処理部11、レーダーデータ蓄
積処理部11に接続されたレーダーデータ蓄積部12、
レーダーデータ蓄積処理部11とレーダーデータ蓄積部
12とに接続されたあてはめ曲線計算処理部13、及び
レーダーデータ蓄積部12とあてはめ曲線計算処理部1
3とに接続された航跡諸元計算処理部14とを有してい
る。そして、レーダーデータ蓄積処理部11には、レー
ダーデータ入力装置20が接続され、航跡諸元計算処理
部14には、航跡データ出力装置30に接続されてい
る。
【0005】レーダーデータ入力装置20は、例えば、
レーダー装置であって追尾対象物の位置座標を求め、検
出座標及び検出時刻を表すレーダーデータを生成する。
あるいは、レーダーデータ入力装置20は、レーダー装
置から送信されてくるレーダーデータを受信する受信装
置である。このレーダーデータ入力装置20は、生成又
は受信したレーダーデータを順次レーダーデータ蓄積処
理部11へ出力する。ここでは、レーダーデータは、所
定のXY座標平面上での追尾対象物の位置(X座標xm
及びY座標xm)と、それを検出した時間tとを
示すデータを含む。
【0006】レーダーデータ蓄積処理部11は、レーダ
ーデータ入力装置20から時系列で順次入力されるレー
ダーデータをレーダーデータ蓄積部12に蓄積する。こ
のとき、レーダーデータ蓄積処理部11は、レーダーデ
ータ蓄積部12に、動作開始時を除き、常に最新のもの
からn個分のレーダーデータが蓄積されているようにす
る。即ち、レーダーデータ蓄積部12は、最新のレーダ
ーデータがk番目のレーダーデータ(xm,ym
)である場合に、それ以前のk−n+1番目のレー
ダーデータ(xmk−n+1,ymk−n+1,t
k−n+1)からk番目のレーダーデータまで、n個の
レーダーデータを蓄積する。
【0007】また、レーダーデータ蓄積処理部11は、
新たなレーダーデータをレーダーデータ蓄積部12に蓄
積するたびに、あてはめ曲線計算処理部13にレーダー
データの入力があったことを通知する。
【0008】あてはめ曲線計算処理部13は、レーダー
データ蓄積処理部11からの通知を受け取ると、レーダ
ーデータ蓄積部12から蓄積されたn個のレーダーデー
タを読み出す。n個のレーダーデータが読み出せない場
合(未だ、n個のレーダーデータが入力されていない場
合)、あてはめ曲線計算処理部13は、何もしない。n
個のレーダーデータを読み出すことができたなら、あて
はめ曲線計算処理部13は、そのレーダーデータを用い
て、X座標の時間変位とY座標の時間変位を表す近似式
(時間の二次関数)を求める。
【0009】例えば、レーダーデータ蓄積部12に蓄積
されているレーダーデータが、図9に示されるように、
XY直交座標平面上で表されるものであるとする。この
場合において、各データのX座標及びY座標を時間の関
数としてグラフに表すと、それぞれ図10及び図11の
ようになる。あてはめ曲線計算処理部13は、これらの
グラフ上の点を結ぶような、時間の二次関数で表される
近似曲線(あてはめ曲線)を求める。即ち、あてはめ曲
線計算処理部13は、図12及び図13に示すような二
次関数、x=a+at+a、及びy=b
t+b 、を求める。なお、近似曲線は、例え
ば、各レーダーデータが示す座標と、その時刻における
曲線上の座標との差(ズレ)の二乗和が最小となるよう
(最小二乗法により)決定される。
【0010】具体的には、あてはめ曲線計算処理部13
は、下記の数式1により、あてはめ曲線の係数a、a
、及びa(即ち、ベクトルA)と、b、b
及びb(即ち、ベクトルB)とを求める。
【0011】
【数1】
【0012】あてはめ曲線計算処理部13は、求めたベ
クトルAk及びBkを表す信号を航跡諸元計算処理部1
4へ出力する。
【0013】航跡諸元計算処理部14では、あてはめ曲
線計算処理部13からのベクトルA とベクトルB
用いて、最新のレーダーデータの時間tにおけるあて
はめ曲線上の点(推定座標)と、その点におけるあては
め曲線の傾き(座標の変化率)とを計算する。これは、
例えば、下記の数式2を用いて行われる。
【0014】
【数2】
【0015】以上のようにして求められた、時刻t
あてはめ曲線上の座標と曲線の傾きとが、それぞれ、追
尾対象物の推定位置(推定座標)及び推定速度(X方向
速さ及びY方向速さ)を表している。これら座標と傾き
を示すデータは、航跡データとして航跡諸元計算処理部
14から航跡データ出力装置30に供給される。
【0016】航跡データ出力装置30は、例えばCRT
等の表示装置であって、その表示画面に表示されたXY
座標平面上の、航跡諸元計算処理部14からの航跡デー
タが示す座標に、追尾対象物を表すマークとその速度を
表すマークを表示する。
【0017】以上のようにして、従来の曲線あてはめ方
式の航跡追尾装置では、追尾対象の位置及び速度を推定
している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の、曲線あてはめ
方式の航跡追尾装置は、追尾対象物が急旋回したような
場合であっても、精度よくその位置座標を算出(推定)
することができる。しかしながら、この航跡追尾装置で
は、追尾対象物が急旋回した場合の速度推定に関して、
αβ方式に比べて精度が低いという問題点がある。
【0019】そこで、本発明は、曲線あてはめ方式の航
跡追尾装置について、その位置推定の高い精度を維持し
たまま、速度推定の精度を向上させることを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、追尾対
象物の位置を所定のXY座標系におけるX座標及びY座
標として検出し、これら座標を表す情報とその検出時間
を表す時間情報を含む検出データを生成する検出手段と
ともに用いられ、前記検出手段から時系列的に供給され
る前記検出データを受けて、前記追尾対象物の位置を前
記検出データの精度より高い精度で推定する航跡追尾装
置において、時系列的に供給される前記検出データを最
新のものからn個分蓄積するデータ蓄積部と、前記デー
タ蓄積部に蓄積されているn個の検出データが示すX座
標の変位とY座標の変位を、それぞれ時間の二次関数と
して表す第1及び第2の近似式を求める曲線計算部と、
前記曲線計算部で求めた前記第1及び前記第2の近似式
に、前記n個の検出データのうちの最新の検出データの
検出時間をそれぞれ代入して推定X座標及び推定Y座標
を求める位置推定部と、前記第1及び第2の近似式によ
ってそれぞれ描かれる曲線の、前記n個の検出データの
うちの最新の検出データ以外の第1の検出データの検出
時間に対応する点の傾きを求め、推定X方向速度及び推
定Y方向速度とする速度推定部と、を備えていることを
特徴とする航跡追尾装置が得られる。
【0021】また、本発明によれば、追尾対象物の位置
を所定のXY座標系におけるX座標及びY座標として検
出し、これら座標を表す情報とその検出時間を表す時間
情報を含む検出データを生成する検出手段から時系列的
に供給される前記検出データを受けて、前記追尾対象物
の位置を前記検出データの精度より高い精度で推定する
航跡追尾方法において、時系列的に供給される前記検出
データを最新のものからn個分をデータ蓄積部に蓄積す
るデータ蓄積ステップと、前記データ蓄積部に蓄積され
ているn個の検出データが示すX座標の変位とY座標の
変位を、それぞれ時間の二次関数として表す第1及び第
2の近似式を求める曲線計算ステップと、前記曲線計算
ステップで求めた前記第1及び前記第2の近似式に、前
記n個の検出データのうちの最新の検出データの検出時
間をそれぞれ代入して推定X座標及び推定Y座標を求め
る位置推定ステップと、前記第1及び第2の近似式によ
ってそれぞれ描かれる曲線の、前記n個の検出データの
うちの最新の検出データ以外の第1の検出データの検出
時間に対応する点の傾きを求め、推定X方向速さ及び推
定Y方向速さとする速度推定ステップと、を含むことを
特徴とする航跡追尾方法が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0023】図1に本発明の第1の形態に係る航跡追尾
装置100を示す。図1において、従来と同一のものに
は、同一番号を付し、その説明を省略する。
【0024】図1に示すように、本実施の形態に係る航
跡追尾装置100は、航跡諸元補正計算処理部15を有
している。この航跡諸元補正計算処理部15は、レーダ
ーデータ蓄積部12、あてはめ曲線計算処理部13、航
跡諸元計算処理部14、及び航跡データ出力部3に接続
されている。
【0025】航跡諸元補正計算処理部15は、まず、航
跡諸元計算処理部14と同様の処理を行う。ただし、こ
こでは、最新のレーダーデータに対応する時間tでは
なく、時間t’(tk−n+1<t’<t)にお
けるあてはめ曲線上の点と、そこにおける曲線の傾きと
を求める。即ち、航跡諸元補正計算処理部15は、下記
の数式3の計算を行う。
【0026】
【数3】 なお、数式3において、αは、例えば0.5である。こ
れは、追尾対象物が等速運動を行っている場合に、時間
k−n+1から時間tまでのあてはめ曲線の傾きの
平均値が、その中間点における傾きにほぼ等しいと考え
られるからである。
【0027】次に、航跡諸元補正計算処理部15は、航
跡諸元計算処理部14が計算した時刻tにおけるあて
はめ曲線上の座標と、自身が計算した時刻t’におけ
るあてはめ曲線の傾きとを、組み合わせた新たな航跡デ
ータを生成するべく下記の数式4の計算を行う。
【0028】
【数4】
【0029】以上のようにして、航跡諸元補正計算処理
部15は、航跡諸元計算処理部14が計算した時刻t
におけるあてはめ曲線上の座標と、自身が計算した時刻
’におけるあてはめ曲線の傾きとの組み合わせから
なる航跡データを、航跡データ出力装置3へ出力する。
【0030】以上の結果、航跡データ出力装置3の表示
画面には、従来の曲線あてはめ方式の航跡追尾装置とは
異なる推定結果、(位置及び速度)が表示される。
【0031】次に、本実施の形態による航跡追尾装置1
00を用いて、航空機の航跡追尾をシミュレーションに
より実験した結果を以下に示す。
【0032】ここで、レーダーデータを生成するレーダ
ー装置(レーダー1及びレーダー2)と、追尾対象物で
ある航空機の飛行経路との関係は、図2のようなもので
あった。また、レーダーは、航空機が、速度500ノッ
トで図2の右方向へ120秒間直進し、その後、3G
(Gは、重力加速度)の加速度の向心力にて27秒間、
進行方向を約180度変更するまで右旋回して、さらに
図の左方向へ120秒間直進して飛行する様子を観測し
た。なお、レーダー1及びレーダー2は、6秒毎に、交
互にレーダーデータを航跡追尾装置100へ出力する。
【0033】所定のXY直交座標面に、レーダー1及び
レーダー2からのレーダーデータが示す座標をプロット
した様子を図3に示す。図3において破線が、実際の航
空機の航路であり、“+”がレーダーデータが示す座標
である。なお、各レーダーの精度は、距離に関する誤差
が、平均が0データマイルで、標準偏差が0.3データ
マイル、方位角に関する誤差が、平均が0度で、標準偏
差が0.2度の正規分布であるとする。なお、1データ
マイルは6000フィートに相当する距離の単位であ
る。
【0034】図4に、本実施の形態による航跡追尾装置
100の出力結果(推定結果)を示す。図4において
“○”が、推定座標を示し、その“○”に付加された直
線線分が推定速度(速さと方向)を示している。比較の
ため、図5(a)にαβ方式の航跡追尾装置による推定
結果を、図5(b)に従来の曲線あてはめ方式の航跡追
尾装置による推定結果を示す。図4と図5(a)とを比
較すると、αβ方式による航跡追尾装置では、航空機が
旋回する部分では、求めた推定座標が実際の位置座標か
ら大きくずれている。これに対して、本実施の形態によ
る航跡追尾装置100では、実際の航路から若干のずれ
は見られるものの、精度よく航空機の座標を推定するこ
とができている。なお、その構成上、本実施の形態によ
る航跡追尾装置では、従来の曲線あてはめ方式の航跡追
尾装置と推定座標は一致する。図4と図5(b)とを比
較すると、そのことが理解される。
【0035】次に、本実施の形態による航跡追尾装置の
推定速度の精度が向上していることを明らかにするた
め、上記実験を20回繰り返し、各時点での航空機の位
置及び速度(速さ及び方向)について、それぞれ、誤差
の平均値及び標準偏差を求めた。その結果を時間の関数
として、図6及び図7に示す。
【0036】図6(a),(b)、及び(c)は、それ
ぞれ位置、速さ、及び方向についての誤差の平均値の時
間的変化を示している。また、図7(a),(b)、及
び(c)は、それぞれ位置、速さ、及び方向についての
誤差の標準偏差の時間的変化を示している。各図におい
て、実線はαβ方式の航跡追尾装置による結果、破線
は、従来の曲線あてはめ方式の航跡追尾装置による結
果、及び一点鎖線は、本実施の形態による航跡追尾装置
による結果をそれぞれ示す。なお、位置に関しては、上
述したように、本実施の形態による航跡追尾装置は、従
来の曲線あてはめ方式による航跡追尾装置と同じ結果が
得られるので、図6(a)及び図7(a)において、そ
の図示は省略している。
【0037】図6(a)及び図7(a)を見ると、図4
と図5とを比較して得た結論が確認できる。即ち、本実
施の形態による航跡追尾装置により求めた位置に関する
推定値の誤差は、その平均値及び標準偏差ともに、αβ
方式のものに比べ、ほぼ全時間帯で、低い値を示してい
る。
【0038】また、図6(b)及び図7(b)を見る
と、本実施の形態による航跡追尾装置により求めた速さ
に関する推定値の誤差は、その平均値及び標準偏差とも
に、αβ方式のものに近く、従来の曲線あてはめ方式の
場合の様な精度の悪化は見られない。
【0039】さらに、図6(c)及び図7(c)を見る
と、本実施の形態による航跡追尾装置により求めた方向
に関する推定値の誤差は、平均値では、従来の曲線あて
はめ方式のものに比べて旋回時には大きくなっている
が、標準偏差についてはかなり低下している。
【0040】以上のことから、本実施の形態による航跡
追尾装置は、従来の曲線あてはめ方式のものに比べて、
座標に関する推定精度を低下させることなく、速度に関
する推定精度が向上していると言える。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態に係る航
跡追尾装置について説明する。なお、本実施の形態によ
る航跡追尾装置の構成は、図1に示したものと同じであ
って、航跡諸元補正計算処理部15の動作が、上述した
ものとは異なっている。
【0042】即ち、上記第1の実施の形態では、時間t
’におけるあてはめ曲線の傾きをX方向の速さ及びY
方向の速さとし、これらを合成して進行方向を求めた
が、本実施の形態では、速さを求めるための時間t
とは異なる時間t”(tk− n+1<t”<t
ただし、t”≠t’)におけるあてはめ曲線の傾き
から進行方向を求める。この場合、時間t”における
あてはめ曲線上の点と、その点でのあてはめ曲線の傾き
は、上記数式3において、t’をt”に置き換える
ことで得ることができる。
【0043】このように、速さを求めるための時間
’とは異なる時間t”を用いて進行方向を求める
ことにより、方向に関する推定誤差を小さくすることが
できる。
【0044】また、下記の数式5を用いて、2つの時間
’及びt”から、追尾対象物の位置、速度を求め
るようにしてもよい。このようにすることで、速さを推
定するための計算と、進行方向を推定するための計算と
を別々に行う必要がなく、演算処理の簡略化を実現で
き、推定精度の向上も実現することができる。
【0045】
【数5】
【0046】なお、この場合は、第1の実施の形態と同
様、数式4を用いて、航跡諸元補正計算処理部15で得
られた結果と航跡諸元計算処理部14にて得られた結果
とが組み合わされ、航跡データとして航跡データ出力装
置30へ出力される。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、曲線あてはめ方式の航
跡追尾装置において、位置推定に関しては近似式の決定
に使用した最新のデータの時間を使用し、速度推定に関
しては、最新のデータ以外のデータの時間を使用するよ
うにしたことで、位置推定の精度を低下させることな
く、速度推定の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る航跡追尾装置のブ
ロック図である。
【図2】図1の航跡追尾装置の効果を検証するための実
験を説明するための図である。
【図3】図2の実験により得られたレーダーデータが示
す航空機の座標と実際の航空機の座標との関係を示す図
である。
【図4】図1の航跡追尾装置により得られた推定結果を
示す図である。
【図5】(a)は、αβ方式の航跡追尾装置により選ら
れた推定結果を、(b)は、従来の曲線あてはめ方式の
航跡追尾装置により得られた推定結果を、それぞれ示す
図である。
【図6】αβ方式、従来の曲線あてはめ方式、及び図1
の航跡追尾装置による推定結果を比較するためのグラフ
であって、(a)推定位置の誤差平均、(b)推定速度
の誤差平均、及び(c)推定方向の誤差平均の時間変化
を示すグラフである。
【図7】αβ方式、従来の曲線あてはめ方式、及び図1
の航跡追尾装置による推定結果を比較するためのグラフ
であって、(a)推定位置の誤差の標準偏差、(b)推
定速度の誤差の標準偏差、及び(c)推定方向の誤差の
標準偏差の時間変化を示すグラフである。
【図8】従来の曲線あてはめ方式の航跡追尾装置のブロ
ック図である。
【図9】一連のレーダーデータと座標の関係を示す図で
ある。
【図10】図9のレーダーデータから得たX座標の時間
変化を示すグラフである。
【図11】図9のレーダーデータから得たY座標の時間
変化を示すグラフである。
【図12】図10のグラフにあてはめ曲線を描いたもの
である。
【図13】図11のグラフにあてはめ曲線を描いたもの
である。
【符号の説明】
10 航跡追尾装置 20 レーダーデータ入力装置 30 航跡データ出力装置 11 レーダーデータ蓄積処理部 12 レーダーデータ蓄積部 13 あてはめ曲線計算処理部 14 航跡諸元計算処理部 15 航跡諸元補正計算処理部 100 航跡追尾装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 守 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 中村 忠嗣 東京都港区西新橋三丁目20番1号 日本ア ビオニクス株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AC01 AC06 AE04 AK22 BB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 追尾対象物の位置を所定のXY座標系に
    おけるX座標及びY座標として検出し、これら座標を表
    す情報とその検出時間を表す時間情報を含む検出データ
    を生成する検出手段とともに用いられ、前記検出手段か
    ら時系列的に供給される前記検出データを受けて、前記
    追尾対象物の位置を前記検出データの精度より高い精度
    で推定する航跡追尾装置において、 時系列的に供給される前記検出データを最新のものから
    n個分蓄積するデータ蓄積部と、 前記データ蓄積部に蓄積されているn個の検出データが
    示すX座標の変位とY座標の変位を、それぞれ時間の二
    次関数として表す第1及び第2の近似式を求める曲線計
    算部と、 前記曲線計算部で求めた前記第1及び前記第2の近似式
    に、前記n個の検出データのうちの最新の検出データの
    検出時間をそれぞれ代入して推定X座標及び推定Y座標
    を求める位置推定部と、 前記第1及び第2の近似式によってそれぞれ描かれる曲
    線の、前記n個の検出データのうちの最新の検出データ
    以外の第1の検出データの検出時間に対応する点の傾き
    を求め、推定X方向速さ及び推定Y方向速さとする速度
    推定部と、 を備えていることを特徴とする航跡追尾装置。
  2. 【請求項2】 前記速度推定部が、前記推定X方向速さ
    と前記推定Y方向速さとから推定進行方向を求めること
    を特徴とする請求項1の航跡追尾装置。
  3. 【請求項3】 前記速度推定部が、前記第1及び第2の
    近似式によってそれぞれ描かれる曲線の、前記n個の検
    出データのうちの最新の検出データ以外の第2の検出デ
    ータの検出時間に対応する点の傾きを求めてその時点に
    おけるX方向速さ及びY方向速さを求め、これらX方向
    速さとY方向速さとから推定進行方向を求めることを特
    徴とする請求項1の航跡追尾装置。
  4. 【請求項4】 追尾対象物の位置を所定のXY座標系に
    おけるX座標及びY座標として検出し、これら座標を表
    す情報とその検出時間を表す時間情報を含む検出データ
    を生成する検出手段から時系列的に供給される前記検出
    データを受けて、前記追尾対象物の位置を前記検出デー
    タの精度より高い精度で推定する航跡追尾方法におい
    て、 時系列的に供給される前記検出データを最新のものから
    n個分をデータ蓄積部に蓄積するデータ蓄積ステップ
    と、 前記データ蓄積部に蓄積されているn個の検出データが
    示すX座標の変位とY座標の変位を、それぞれ時間の二
    次関数として表す第1及び第2の近似式を求める曲線計
    算ステップと、 前記曲線計算ステップで求めた前記第1及び前記第2の
    近似式に、前記n個の検出データのうちの最新の検出デ
    ータの検出時間をそれぞれ代入して推定X座標及び推定
    Y座標を求める位置推定ステップと、 前記第1及び第2の近似式によってそれぞれ描かれる曲
    線の、前記n個の検出データのうちの最新の検出データ
    以外の第1の検出データの検出時間に対応する点の傾き
    を求め、推定X方向速さ及び推定Y方向速さとする速度
    推定ステップと、 を含むことを特徴とする航跡追尾方法。
  5. 【請求項5】 前記速度推定ステップが、前記推定X方
    向速さと前記推定Y方向速さとから推定進行方向を求め
    るステップを含むことを特徴とする請求項4の航跡追尾
    方法。
  6. 【請求項6】 前記速度推定ステップが、前記第1及び
    第2の近似式によってそれぞれ描かれる曲線の、前記n
    個の検出データのうちの最新の検出データ以外の第2の
    検出データの検出時間に対応する点の傾きを求めてその
    時点におけるX方向速さ及びY方向速さを求め、これら
    X方向速さとY方向速さとから推定進行方向を求めるこ
    とを特徴とする請求項4の航跡追尾方法。
  7. 【請求項7】 前記曲線計算ステップ及び前記速度推定
    ステップが、行列演算により行われることを特徴とする
    請求項4、5、又は6の航跡追尾方法。
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