JP2002221042A - エンジン洗浄方法及び起泡型エンジン洗浄剤 - Google Patents

エンジン洗浄方法及び起泡型エンジン洗浄剤

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JP2002221042A
JP2002221042A JP2001020719A JP2001020719A JP2002221042A JP 2002221042 A JP2002221042 A JP 2002221042A JP 2001020719 A JP2001020719 A JP 2001020719A JP 2001020719 A JP2001020719 A JP 2001020719A JP 2002221042 A JP2002221042 A JP 2002221042A
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weight
detergent
foaming
foamable
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JP2001020719A
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English (en)
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Kohei Kato
行平 加藤
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SANKO YUSHI KK
Original Assignee
SANKO YUSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダヘッド室を良好に洗浄することができ
る洗浄方法及びその洗浄方法において使用する洗浄剤を
提供する 【解決手段】泡状の洗浄液をエンジンオイル給油孔から
シリンダヘッド室に供給し、シリンダヘッド室を洗浄し
た後、前記エンジンオイル給油孔を閉じてエンジンをア
イドリングして前記洗浄液をエンジンオイルと共にオイ
ルパンに回収する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンのシリンダ上
方のシリンダヘッド室(シリンダヘッドとヘッドカバー
との間の空間)及びその内に配置された機器を洗浄する
ためのエンジン洗浄方法及び起泡型エンジン洗浄剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車エンジンは、社会の要請に
より、軽量化、高出力、省燃比、環境対策が求められて
いる。
【0003】その結果それらの要請を実現するために、
構造が複雑になり、特にシリンダヘッドより上のシリン
ダヘッド室に多くの装置機械が収められている。即ち、
頭でっかちになっている。従って、或る程度使用時間を
経過したエンジンでは、このシリンダヘッド室内の装置
機械が非常に汚れていると指摘されている。
【0004】従来この頭でっかちのシリンダヘッド室の
潤滑はオイルパンより小さなポンプでオイルを汲み上げ
て装置にかける仕組みになっている。
【0005】
【解決すべき課題】しかるにこの部分の清掃は、従来の
エンジンフラシングの方法−前述のように小さなポンプ
でオイルをかける仕組み−では殆ど清掃出来ないと言え
る。
【0006】この発明は上記の如き事情に鑑みてなされ
たものであって、シリンダヘッド室を良好に洗浄するこ
とができる洗浄方法及びその洗浄方法において使用する
洗浄剤を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決すべき手段】この目的に対応して、この発
明のエンジン洗浄方法は、泡状の洗浄液をエンジンオイ
ル給油孔からシリンダヘッド室に供給し、シリンダヘッ
ド室内を洗浄した後、前記エンジンオイル給油孔を閉じ
てエンジンをアイドリングして前記洗浄液をエンジンオ
イルと共にオイルパンに回収することを特徴としてい
る。
【0008】またこの発明の起泡型エンジン洗浄剤は有
機溶剤20重量%以上、浸透剤0.1〜40重量%、水
溶解系起泡洗浄剤10〜50重量%、水10〜40重量
%を1液としてまたは2液として含有することを特徴と
している。
【0009】
【実施例】以下、この発明の詳細を一実施例について説
明する。まず、この発明の起泡型エンジン洗浄剤につい
て説明する。配合割合は重量%である。この発明の起泡
型エンジン洗浄剤は、有機溶剤20重量%以上、浸透剤
0.1〜40重量%、水溶解系起泡洗浄剤10〜50重
量%、水10〜40重量%を含有する。ここでは鉱油で
あるエンジンオイルの泡立ちをさせないために、溶剤に
鉱油を使用しないで、グリコールエーテルを使用した。
【0010】起泡洗浄剤には、水溶解系のジメチルアミ
ンオキサイド、ジヒドロキシエチルアルキルアミンオキ
サイド、ジメチルラウリルエトキシアミンオキサイド等
の三級アミンの誘導体等の天然油脂より合成した高級ア
ルコールのアミン化物及び合成されたカルボン酸から合
成されたアミン化物を使用した。配合割合は10〜50
%である。使用し易いようにこれ等の三級アミンの誘導
体には等量から倍量の水を添加する。
【0011】これら三級アミン誘導体は洗浄力や起泡力
は良好であるが、鉱油との相溶性が全くない。この欠点
を補うには溶剤として20%以上のグリコールエーテル
特にトリグリコールエーテルを採用することで解決し
た。即ち三級アミンの誘導体にトリグリコールエーテル
を20%以上添加するとその物質は水溶性であると同時
に鉱油に殆ど透明に分散する。トリグリコールエーテル
の量を増加すると鉱油に対する分散性は増大する。鉱油
に三級アミンの誘導体とトリグリコールエーテル混合物
を混合させると泡は消滅する。鉱油に分散したこれ等三
級アミンの誘導体は混合液を攪拌しても、再び起泡する
ことはない。
【0012】洗浄力を更に向上させ浸透力を増加させる
目的で浸透剤を配合する。配合割合は0.1〜40%と
する。浸透剤の一例としてはプロピレンカーボネートを
使用することができる。ただし、プロピレンカーボネー
トは浸透性と洗浄力は優れており、金属に対する洗浄性
も優れているが、アミンと共存すると徐々に分解して炭
酸ガスを発生するので、分解を抑制する処理をするか、
或いは2液タイプの洗浄剤として構成する場合に使用す
る。
【0013】防錆剤は必要に応じて添加することとし、
その場合の配合割合は1%以下とし、特に有機系防錆剤
が好ましく、例えばポリオキシエチレン・アレキルエー
テルリン酸塩、ポリオキシエチレン・アルキルフェニー
ルエーテルリン酸塩その他の親水性かつ親油性の防錆剤
を使用する。このような防錆材料を含む市販の防錆剤と
しては、例えばアデカホスフェートAPM45(商品
名)を使用することができる。持続性の防錆剤を添加す
ることで、ヘッド室での防錆力を付与できる。極圧剤は
必要に応じて添加することとし、その場合の配合割合は
1%以下とし、例えば前記の通り有機モリブテンを使用
することができる。極圧剤を添加することでヘッド室で
の潤滑性能を安定化できる。水は10〜40%である。
さらに洗浄後に機器に塗布する極圧剤を別液とした3液
タイプの洗浄剤として構成することもできる。
【0014】次にこの組成の起泡型エンジン洗浄剤を用
いたエンジンシリンダヘッド室の洗浄方法について説明
する。エアゾールまたは噴霧機またはコアースプレーに
より、泡状の洗浄液をエンジンのヘッドカバーにあるエ
ンジンオイル給油孔よりヘッド室に充満させてヘッド室
の汚れや堆積物に洗浄剤を直接接触させて、剥離浮遊さ
せ、その後でヘッドカバーの給油孔キャップを締めて、
エンジンをアイドリングすることで、洗浄液を全てエン
ジンオイルと一緒にオイルパンに戻す。
【0015】(実験例)次の組成の起泡型エンジン洗浄
剤を調整して自動車エンジンのシリンダーヘッド室に注
入し、エンジンフラッシュを行い、その後エンジンオイ
ルと共にオイルパンにもどし、オイルパン内のオイルの
状態を官能試験を行った。また、エンジンの排気ガスの
状態を官能試験した。
【0016】 (1)発泡型エンジン洗浄剤の組成 トリグリコールエーテル(有機溶剤) 40重量% プロピレンカーボネート(浸透剤) 14重量% ジメチルアミンオキサイド(水溶解系起泡洗浄剤) 15重量% 水 残 有機モリブデン(極圧剤) 1重量% 有機防錆剤 1重量%
【0017】(2)試験方法 (i)洗浄性能 室温で起泡型エンジン洗浄剤を起泡させてシリンダヘッ
ド室内のカムに接触させ1分間保持した後、エンジンオ
イルで洗浄した後、カムを目視観察した。カム表面の汚
れが良好に除去されているのが確認された。 (ii)起泡性能 起泡型洗浄剤をエアゾルにしてメスシリンダに注入した
ところ、良好に起泡していることが目視で確認された。 (iii)消泡性能 洗浄後のエンジンオイルを目視観察したところ、起泡は
良好に削滅していることが確認された。 (iv)異臭性 洗浄後のエンジンオイルを臭気観察したところ異臭はな
かった。(v)排気ガス臭気 洗浄後のエンジオイルを燃焼させて臭気観察したところ
異臭はなかった。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
のエンジン洗浄剤では洗浄液として、全く鉱油を使用し
ないで、洗浄・起泡剤として鉱油不溶性で水溶性の三級
アミンの誘導体等の強力な洗浄・起泡剤を採用し限られ
た少量の水の添加でそれらの性能が発揮し易い雰囲気を
作る。
【0019】更に水溶性で而も鉱油に対する相容性又は
分散性に優れたグリコールエーテル特にトリグリコール
エーテルを添加することで、洗浄力を確保しつつ、エン
ジンオイルに分散させて、回収性能を高めることができ
る。このように、洗浄液を泡状にすることでヘッド部分
を出来るだけ少ない洗浄液で全ての部分の洗浄を可能に
する。特に、ヘッド部分の構造から泡で充満させる方法
が最もよい。また、出来た泡が完全に消えるのでエンジ
ンの潤滑を妨げない。かつ鋼材に対する腐食成分を含ま
ないのでエンジン内部を腐食させたり、溶かしたりする
ことはない。しかも、エンジンオイルの本来の性質であ
る潤滑性を侵すことがない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/16 C11D 3/16 3/20 3/20 3/43 3/43 17/00 17/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泡状の洗浄液をエンジンオイル給油孔か
    らシリンダヘッド室に供給し、シリンダヘッド室内を洗
    浄した後、前記エンジンオイル給油孔を閉じてエンジン
    をアイドリングして前記洗浄液をエンジンオイルと共に
    オイルパンに回収することを特徴とするエンジン洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 有機溶剤20重量%以上、浸透剤0.1
    〜40重量%、水溶解系起泡洗浄剤10〜50重量%、
    水10〜40重量%を1液としてまたは2液として含有
    することを特徴とする起泡型エンジン洗浄剤。
  3. 【請求項3】 防錆剤および/または極圧剤を含有する
    ことを特徴とする請求項2記載の起泡型エンジン洗浄
    剤。
  4. 【請求項4】 前記有機溶剤はグリコールエーテル、特
    にトリグリコールエーテルであることを特徴とする請求
    項2記載の起泡型エンジン洗浄剤。
  5. 【請求項5】 前記浸透剤はプロピレンカーボネートと
    し、前記起泡型エンジン洗浄剤は2液型であることを特
    徴とする請求項2記載の起泡型エンジン洗浄剤。
  6. 【請求項6】 前記有機防錆剤はポリオキシエチレン・
    アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレン・アル
    キルフェニールエーテルリン酸塩その他の親水性かつ親
    油性の防錆剤であることを特徴とする請求項2記載の起
    泡型エンジン洗浄剤。
  7. 【請求項7】 前記極圧剤は有機モリブデンであること
    を特徴とする請求項2記載の起泡型エンジン洗浄剤。
  8. 【請求項8】 前記水溶解系起泡剤はジメチルアミンオ
    キサイド、ジヒドロキシエチルアルキルアミンオキサイ
    ドおよび/またはジメチルラウリルエトキシアミンオキ
    サイド等の天然油脂より合成した高級アルコールのアミ
    ン化物及び合成されたカルボン酸から合成されたアミン
    化物であることを特徴とする請求項2記載の起泡型エン
    ジン洗浄剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5106695B1 (ja) * 2012-04-02 2012-12-26 修 小川 ディーゼルエンジン用内部洗浄剤及びこれを用いた洗浄システム
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