JP2002220291A - セラミック濾材 - Google Patents

セラミック濾材

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JP2002220291A
JP2002220291A JP2001045782A JP2001045782A JP2002220291A JP 2002220291 A JP2002220291 A JP 2002220291A JP 2001045782 A JP2001045782 A JP 2001045782A JP 2001045782 A JP2001045782 A JP 2001045782A JP 2002220291 A JP2002220291 A JP 2002220291A
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density
ceramic filter
open porosity
water absorption
particles
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JP2001045782A
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Takatoshi Kimura
隆俊 木村
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OOKUBEERU TRADE KK
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/06Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by burning-out added substances by burning natural expanding materials or by sublimating or melting out added substances
    • C04B38/063Preparing or treating the raw materials individually or as batches
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Abstract

(57)【要約】 [課題]吸水作用が早期に完了する性質を有し,平衡体
積吸水率が強度,生物膜形成性及び密度間変動が利用上
の観点において適切な範囲にあり,また飽水密度の粒間
変動が小さいことを特徴とする密度自在製造のセラミッ
ク濾材の提供。 [解決手段]膨張性頁岩または膨張成分を添加した粘土
等の珪酸塩鉱物を主原料として造粒後1000℃以上で
焼成される,粒径が1mm〜30mm以内で密度が0.
55g/cc〜1.65g/ccにある形状不特定又は
球形の多孔質粒において,主成分がシリカ(SiO
48%〜60%,アルミナ(Al)18%〜30
%及び酸化第二鉄(Fe)11%〜15%であ
り,密度及び真比重と関係する平衡吸水体積気孔率(開
気孔率)の値が,一定値から密度の変更に伴い絶乾密度
と緩やかに反比例して変化する実験式;[0001]
[数1]:(開気孔率)={(−0.15/真比重)×
(密度)+(0.24±0.025)}を満足する範囲
に在ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】[発明の属する技術分野]本明細書におけ
る用語に関し,有効粒径とは表示された上下の粒径を夫
々超える粒径群が全体重量の5%未満である粒径範囲を
言う。密度とは見掛け密度(g/cc)を,容重とは単
位容積重量(g/cc)を夫々言い,両者共105℃に
て恒量値迄乾燥した試料についての値;所謂絶乾見掛け
密度,絶乾単位容積重量である。飽水密度とは,常温の
粒を常温水中に浸漬し恒重量となるまで吸水させた後
(平衡吸水)に表面水を湿布で軽度に除去した試料にお
ける重量を水中容積により除した商を言う。開気孔率,
閉気孔率,全気孔率は夫々1.00未満の無単位の率で
あり,開気孔率とは粒の平衡吸水率(重量)と密度の積
として計算される平衡体積吸水率の代用語として使用
し,全気孔率は数値1.00と密度(g/cc)を真比
重(2.50等)により除した商との差,閉気孔率は全
気孔率と開気孔率の差であり非吸水性気孔・間隙の体積
率の代用語として使用する。
【0003】本発明は,汚水浄化・排水浄化・水道用浄
水等の水処理分野において生物濾過と称せられ,濾材の
非平滑表面及びそこに通ずる内部間隙に膜状に生成する
好気性または嫌気性微生物の作用によって水質を浄化す
る用途を主とし,他の粗濾過や非生物の浮遊濾過等の直
接濾過用途も含め,各種形態を有する水処理用濾過設備
方式に広範に利用すること目的とする粒状セラミック濾
材に関するものであり,従来当該利用分野では下記種類
の濾材が利用されている。(出典:浄水技術ガイドライ
ン2000;水道技術研究センター編,水は甦るか;飲
水から水辺まで;村上光正著,等) ・浄水施設の前処理用濾過:砂利(2〜6mm),高分
子繊維塊,浮上濾材(プラスチック) ・浄水施設の急速濾過:整粒天然砂,アンスラサイト,
繊維製担体 ・浄水施設の接触濾過:砂利,砕石,プラスチック,セ
ラミック(2〜8mm) ・池等の接触濾過:繊維,セラミック(10〜20m
m) ・浄水施設の生物活性炭濾過:粒状活性炭 ・単独または合併浄化槽:発泡ポリプロピレン,各種形
状のプラスティック製品,多孔質筒状セラミック粒,ガ
ラス質品 ・曝気流動槽:寸法3〜25mmのポリプロピレン系,
ウレタン系,PVA系,高分子ゲル系等プラスティッ
ク,球状や花びら形状の繊維製,活性炭装着物,粒状活
性炭 上掲リストの様に,本発明の主用途である生物濾過用既
存粒状濾材としては,環境汚染の懸念を憂慮すべきと思
われるも様々な形態で利用されている繊維系を含むプラ
スチック材が多く,無機系では粒状活性炭やアンスラサ
イト,砂利及び整粒した天然砂が主であるが,上記リス
トには無く,又夫々極一部の利用に過ぎないが,焼成後
浮遊選別して利用に供する人工軽量骨材やガラス質・珪
酸カルシューム又はアルミナ磁器等の発泡体等も知られ
ている。このうち天然砂は,生物形成能が充分とは言え
ないが,粒度の自由度が高い直接濾過材である点で寧ろ
本発明品と複層利用されるものである。また砂利等は重
量の点で問題があり機械設備の強度や濾材メンテナンス
が大変である。更に,アンスラサイトと粒状活性炭は所
謂炭であり,強度が小さく耐久的とは言えず,高価格で
ある。
【0004】一方,本発明における材質は,生物膜が,
新規の原料主成分比率及びそれに見合った焼成技術によ
り制御される,粒体外周に通じる空隙・孔及び材質本来
の粗表面上に良好に形成させる性質を持つ多孔質の高温
焼成無機珪酸塩であり,主要化学成分の種類上から言え
ば従来の人工軽量骨材と同類と言える。しかし該従来材
は,「無機多孔質,量産可能で安価」という当該用途に
は極めて適するはずの材料でありながらも,元来が軽量
コンクリート用の骨材用途であり又選別等の加工を経済
的に行う手段がないことにもよるが,当該用途に対して
は技術的適格性を著しく欠く為全くと言えるほど利用さ
れていない。従って本発明は,主要化学成分の種類及び
原料の高温膨張性に関しては従来の人工軽量骨材と同類
であるが,その本来の利点を当該用途に積極的に活かす
べく内部空隙の制御や粒間均一性及び密度種の多様性の
各面を抜本的に改善・新化させ,従来の人工軽量骨材と
は「似て非なる」膨張頁岩系など焼成多孔質粒を提供す
る。本発明は,当該利用分野における濾材利用技術,膨
張性頁岩を始めとする膨張性付与珪酸塩鉱物の電気炉及
び回転釜焼成技術に関する知見に基くもので,上記同類
品における技術的問題点をことごとく解決すると共に,
多彩な設備方式に対応するため系統的に類別焼成される
密度多様のセラミック濾材を提供する技術であり,概要
の一は,従来品における長期間に亘る緩速吸水性を改
め,その手段として新規の特徴的化学組成により原料の
易焼成性を高め,原料粒子及び間隙組織を所謂焼結・一
部融着的な状態にし,適度に緻密化して非吸水性の孔・
間隙を形成出来るようにする。その二は,焼成条件を目
的密度に従い微調整することにより,該非緩速吸水の結
果である平衡体積吸水率(開気孔率)が密度と直線的関
係を持ち且つ密度間格差が小である多孔質粒とするもの
で,言わば粒内部の閉気孔及び開気孔の組成をを特定密
度範囲で制御する。従って,本発明が関係する技術は,
粘土類を主体とする膨張性珪酸塩鉱物の高温焼成に関す
る鉱物化学,並びに試験用電気炉,回転釜による焼成技
術及び試験技術,更には濾材利用のための評価技術等で
あり,産業上の利用分野は[0003]に記述した通り
水処理の濾過分野であるが,[0019]及び[002
0]に説明の如く更なる利用分野である軽量コンクリー
トに関する技術がこれに加わる。尚,請求項2,3及び
4の記載は,夫々請求項1発明濾材の適用性を更に高め
る為の手段である。
【0005】[従来の技術]本発明は,下記の如く既存
の人工軽量骨材の濾材用途としての技術的問題点を解決
することを目的とする。 (1)密度分布が著しく広い。公表値が1.3g/cc
や1.45g/ccの中〜高密度製品の場合でも乾燥品
を試験すると水中浸漬時の浮粒率は5〜10%に達する
のが普通であり,密度の変動係数(標準偏差の3倍/平
均密度)は30%に達するものが多い。利用の実機プロ
セスでは多量な濾材を充填するので事前に上記浮粒分を
除去することは事実上困難であり,残留するものは逆流
洗浄時に流れてしまう。また過重量品の混在も逆流洗浄
時に膨張圧が偏って不具合を生ずるので適さない。 (2)密度の変動に伴い当然強度の変動も大きい (3)利用分野が必要とする多様な密度品を系統的に提
供する技術も無い。従来技術では,同一焼成した粒群中
では小径粒の方が密度大となる傾向があることを利用し
焼成後篩い分けて異種密度品とすることはあるが,密
度,粒径共に限られる。他方,単に膨張の程度を変えて
各種密度に焼成しようとしても,上記篩分け分別の場合
も同様であるが,上記(1)及び(2)の問題は解決さ
れないままとなる。また,尚従来品を利用するとすれ
ば,篩い分け後の製品を水中浸漬し浮粒を除去した後に
塩水等比重の小さい液体に浸漬・攪拌して上層部以上を
利用する,所謂浮遊選別のような高コストで非進歩的・
非実用的手段しかない。 (4)平衡吸水量に至るまでの期間が著しく長く,一般
的市場商品である密度1.2〜1.45g/ccの如く
中〜重量級のもので通常は1〜2ヶ月掛かかり,中には
1年に亘って徐々に吸水し続ける粒もある。また上記の
如く高密度であっても平衡吸水率が25〜35重量%と
一般的に大であり,粒間変動も極めて大きい。このため
に新設や濾材交換時の濾過設備の馴らし期間が長期化
し,また濾層内飽水重量の粒間変動が著しくなり特に逆
流洗浄に問題を生ずるので当該用途には適さない。
【0006】[発明が解決しようとする課題]本発明
は,上記した人工軽量骨材の濾材用途としての問題点を
解消すると共に,密度0.55〜1.65g/cc以内
で任意の密度に類別焼成するための特性を提供するもの
であるが,更に具体的には下記(1)〜(4)の特性を
有せしめる。 (1)何れの密度品種においても,水中浸漬後平衡吸水
状態までの到達期間として,従来のように30日以上場
合により1年に亘る緩速吸水ではなく,7日間以内の短
期であること。種々検討の結果,該課題達成のための必
要条件は,何れの密度品においても開気孔率が0.24
以下でなければならない。。因みに従来品の場合は,
[0019]比較例に在るように,平衡吸水期間30日
以上及び60日以上,開気孔率は0.35及び0.37
である。 (2)特に低強度である低密度域で,最軽量の0.55
g/cc密度種の圧砕強度は1MPa以上,0.8g/
cc密度品種の場合で2MPa以上を確保することを必
要とする。 (3)密度1.3g/cc以上等の高密度領域では全気
孔率が低く小寸法の空隙・気孔でありまた高熱負荷焼成
でもあるので,特に本発明の場合の如く易焼成性原料は
焼成過多を招き易く,開気孔を過度に消滅してしまい利
用時の生物膜形成に必要な多孔性を欠く恐れがあるので
予防的手段を必要とする。 (4)濾材利用上又は供給上の事情により相隣接する密
度種を混合利用する場合も多いが,開気孔率の密度種間
格差が大であると混合品の飽水密度範囲は,絶乾密度範
囲の拡大の上更に該開気孔率格差が加わることにより甚
大となり,飽水密度分布が可及的小の濾材適性に問題を
生ずるので,解決手段を必要とする。 (5)本発明の密度範囲である0.55〜1.65g/
cc以内で任意の密度種に類別焼成を行う際,何れの密
度品においても密度及び飽水密度とも粒間変動が充分小
となるための焼成上の好ましい仕組みを有すること。
【0007】利用特性向上を図る為,下記(6)〜
(8)記載の特徴付与を更なる課題とする。 (6)汎用濾材として,濾層内バルキング緩和,原水の
流れ及び逆洗浄圧一様性の向上 (7)汎用濾材として,濾材への生物膜形成性が更に高
く,脱落性が小であること。 (8)生物濾過を利用する浮遊流動槽等への利用に際
し,濾材への生物膜形成性が更に高く,且つ脱落性が甚
だ小であること
【0008】[課題を解決する為の手段]上記課題
(1)〜(5)解決のため,膨張性頁岩または膨張成分
を添加した粘土等の珪酸塩鉱物を主原料として造粒後1
000℃以上で焼成され,粒径が1mm〜30mm以内
で密度が0.55g/cc〜1.65g/ccにある多
孔質粒において,主成分がシリカ(SiO)48%〜
60%,アルミナ(Al)18%〜30%及び酸
化第二鉄(Fe)11%〜15%であり,密度及
び真比重と関係する開気孔率の値が,一定値から密度と
反比例して変化する実験式;[0001][数1]を満
足する範囲に在ることを特徴とする。
【0009】前記した課題(6)の解決手段は,請求項
1記載の特徴に,球状の外形を有することが更なる特徴
として加わる。また,課題(7)は,請求項1または2
記載の濾材を,利用が求める粒径に二次加工を加えるこ
とにより,一または複数個の多孔質破断外面を有するこ
とを特徴とする。更に課題(8)については,請求項1
または2記載の濾材に二次加工を加えることにより,粒
体表皮乃至はそれに付随する表層部の一部または全部が
除去された多孔面を有することを特徴とする。
【0010】[作用]Fe含有量が11〜15%
と従来の人工軽量骨材の場合(7%程度が多い)より増
量するので,焼成時の融材(フラックス)効果を増幅
し,為に粒体を構成する粒子及びその周辺組織を焼着・
焼結及び一部融着することで粒子間空隙及び微細な孔・
空隙を閉鎖して閉気孔を多く形成するため,焼成粒を水
中浸漬するとその吸水作用は,窯内での膨張段階から既
に空隙が比較的広く焼成中も閉鎖されることがない大空
隙部分に先ずは起こり,以後2〜3日掛かって微細な開
気孔の奥まで届いてゆくが,閉気孔までは到達しない。
従って,従来技術のように吸水が粒子間の微細部分を伝
って粒内全体に1ヶ月以上,場合により1年間等の長期
に亘り緩速に行われることはなくなり,平衡までの吸水
期間は何れの密度種も3〜5日間で終了する。
【0011】本発明の多孔質粒の気泡組成特性を表す
[0001][数1]は,原料の易焼成性が粒子間を閉
じ閉気孔を形成し易い本発明の特性を有する密度種を多
様に類別焼成するための方法の一端を示唆するものでも
ある。即ち,通常の焼成では密度の制御は,1.0を真
比重で除した商を係数として(真比重が通例である2.
5であれば係数は0.4)密度に反比例するかたちで熱
負荷容量(回転釜焼成の場合には原料送入容量)を増減
するが,本発明の場合の熱負荷容量の増減は,原料の易
焼成性があるので[0001][数1]における開気孔
率の対密度係数値にあるが如く,通常よりも15%程度
小さくすることで実施される。而して,該数式の開気孔
率は,焼成熱量,熟成時間(回転釜の場合,バーナー位
置による焼成帯の位置)及び送入量の微調整により実施
される。一方,利用上の観点から開気孔率の上下限につ
いて種々検討の結果,粒の低密度領域で不足しやすい圧
砕強度は,開気孔率が0.24を超えると下限である
1.0MPaを下回る。また生物膜形成に関係する吸水
多孔性は,開気孔率0.10が下限と考える。今,真比
重を通常の程度である2.50とし,類別焼成品の密度
(g/cc)を0.55,0.8,1.2,1.4及び
1.65とした時の各密度における開気孔率,全気孔
率,閉気孔率及び飽水密度の各値を[0001][数
1]等から求めると表−1のようになる。この結果から
明らかな様に,本発明によれば平均開気孔率は最軽量の
0.55g/cc密度品でも平均0.21であるの1M
Pa以上の圧砕強度は充分確保でき,生物濾過用濾材と
して利用時の吸水多孔性も最高密度の1.65g/cc
でも平均0.14であり充分である。また,同表におけ
る飽水密度の算出値からも明らかな様に,従来の様に吸
水量の粒間変動が大きく飽水密度が過大になる様なこと
はない。 また,開気孔率を全密度範囲において例えば0.18付
近に揃える方策もあるが,密度0.55g/ccや0.
8g/cc等軽量粒では比較的大寸法の空隙・気孔が多
いので,開気孔率を本発明より小の0.18にするには
更に焼け易い原料にするか,過剰な熱エネルギーを与え
る必要がある。逆に密度1.4g/cc超の重量粒では
低密度種より体積当り多大な熱エネルギーで焼成され,
また高密度ほど空隙・気孔は微細で少量であるため過度
に少ない開気孔率になりやすい傾向がある為,開気孔率
を本発明の0.14〜0.16を0.18にするには原
料の易焼成性を減ずる必要があるが,密度種による主原
料の変更は実工程では厄介である。斯様に本発明では,
密度種の上下限付近で必要充分な開気孔率となり,また
密度に連続で緩やかに反比例する開気孔率であるので,
必要品質の確保,単一主原料により全密度種範囲をカバ
ー可能,不要な熱量抑制,焼成窯安定運転に都合が良
い。
【0012】また,[0001][数1]の開気孔率を
有するためには,密度及び吸水率の代用特性値,例えば
簡易測定法による容重及び短時間吸水量,を焼成中の粒
について定時測定して焼成制御に活かし,また工程に不
具合が生じた場合や上記定時測定等により規準外品質が
生じた場合には,焼成中の蔵入れダンパ切替え操作等に
より分別する等の品質管理が要点であり,密度種毎に密
度制御が充分に為されるので,焼成粒の粒間密度の変動
は必然小さくなる。回転釜焼成例では,上記した品質管
理方法により密度0.55〜1.3g/cc間にある密
度種域では粒間密度最大上下変動幅0.06g/cc,
他方,密度1.4g/cc以上の高密度域では変動が大
きく0.15g/ccが,また体積平衡吸水率(開気孔
率)の最大上下変動幅は各密度品共0.025が得られ
ている。
【0013】課題(6)の解決手段によれば,焼成粒は
球形であるので濾過層内の粒間空隙が一様になり,同時
に濾過能率上問題となるバルキング゛現象も緩和される
ので,原水流の濾層水平断面における一様性を増し濾過
性能,逆洗浄性共向上する。また,課題(7)及び
(8)の解決手段によれば,主用途は積層濾過と曝気流
動槽(浮遊濾過槽)の如く夫々異なるが,外面に多孔組
織が露出する形態の粒であるので,生物膜形成と脱落防
止に卓効がある。
【0014】[発明の実施の形態]本発明の粒径範囲は
0.5〜30mmであるが,更に好ましくは2〜20m
mである。0.5mm未満では焼成機中で融着−窯内コ
ーティング事故が起こり易く,また30mm以上では破
粒が起こり易いので適さない。回転釜焼成の場合の有効
径は,特に限定するものではないが,製造目的とする中
心径の上下4mm以下が好ましく,更に実際例では汎用
の密度種;例えば0.7±0.07(g/cc),1.
2±0.06(g/cc),1.4±0.15(g/c
c)等の夫々に対し利用上から必要とされる粒径;例え
ば2〜5mm,5〜9mm,8〜16mm,は別々に焼
成する方が品質の均斎性の上から好ましい。密度の範囲
については,0.55〜1.65g/cc間で自在であ
るが,範囲外の0.55g/cc未満では1.0MPa
未満の強度しか得られず,また1.65g/cc超では
例えば回転釜の場合窯内コーティングや密度,開気孔率
制御に異常を来し易く,また両者共当該分野での用途は
ない。
【0015】本発明濾材の主原料は,最も一般的には膨
張頁岩であるが,粘土類やフライアッシュと珪藻土を易
造粒性,排煙成分,膨張安定性,焼成物強度,焼成物P
H値(7〜8.5)等の観点で成分調整,粉末度調整し
た膨張性のある又は膨張性を付与した珪酸塩質のもので
良い。主成分であるシリカ(SiO)並びにアルミナ
(Al)含有量については,発明者の知見から,
夫々48〜60%,18〜30%であり,更に好ましく
は夫々51〜55%,21〜25%である。目的とする
焼成粒の密度に適した膨張性の制御は,特に限定するも
のでなく,膨張性頁岩の場合膨張性大小の原料を混合使
用したり,粘土や他の場合同様膨張成分を添加して調整
する。本発明の一要件である鉄分(Fe)の量
は,銅ガラミ等の鉄原料を添加することにより焼成物ベ
ースにおける全Feが11〜15%,更に好まし
くは12〜13%になるよう造粒の前段で原料調合する
が,密度種に依らず同一主原料とする。この様に多量の
鉄成分は焼成時の融材(フラックス)効果を増幅し原料
を易焼成性にするが,15%超では溶融傾向過多となり
密度,開気孔率を適切には制御できず,また窯内リング
生成の問題を起こし易く焼成に支障を来す。また11%
未満では焼成粒の長期継続吸水防止,高強度化,及び閉
気孔率制御の作用が不充分である。
【0016】造粒工程は,濾材品種を多様化する意味で
1〜3mm等の小粒径にも対応可能で,また粒度分布を
一定範囲に制御可能な機種,例えばパン型やアイリッヒ
式造粒機が挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。造粒粒径は,目的とする製品の粒径が得られる様事
前の試験用電気炉テスト等で確認する。焼成機は,回転
釜は一般的で適しているが,電気炉,移動床炉,他機種
でも可能であり,特に限定するものではない。焼成温度
については,1000℃未満では生焼けが多くなり適さ
ず,回転釜の場合更に好ましくは1100〜1220℃
である。
【0017】請求項1記載の[0001][数1]から
計算される開気孔率は,最小密度である0.55g/c
c及び最大密度の1.65g/cc内において,表−1
にある様に,0.232〜0.116であるが,該範囲
の上限を超えると密度0.6や0.8g/ccの粒では
強度が低すぎ,上記下限を超えると粒表面に通ずる空隙
・気孔が少なすぎるので生物濾過には好ましくない。ま
た,上記の両端を超えると低密度領域又は高密度領域に
おける気孔率制御が充分には出来ず同一易焼成性原料に
より全密度種領域を網羅することは出来ない。また,上
記数式に関する本発明の実施形態は,例えば回転釜焼成
の場合,以下の記述に限定するものではないが,目的密
度種に応じて膨張するよう調節した原料について,単位
時間の原料送入容量を[0001][数1]に準じて密
度に逆比例するかたちで調節し(高密度になるに従い窯
の断面充填率を減じる,但し焼成物重量換算では原則的
に略同じ),該送入量,燃焼バーナの窯内軸方向位置,
吹込み燃料量を適切に微調整しながら,定時採取焼成粒
サンプルにおける密度及び平衡吸水率の簡易法代用値で
ある容重値及び短時間吸水量測定結果を活用して開気孔
率及び密度を制御する焼成を行う。尚,[0001]
[数1]は実焼成における実験式であり,上記数式中の
密度勾配及び定数値を超過することは低密度領域での強
度不足,高密度領域での開気孔率不足を誘発するので適
切ではないが,該数式中加減印(±)表示の上下変動範
囲値について更に好ましくは(±)0.020である。
【0018】請求項2記載の物質は,上記請求項1の原
料造粒の際に球形に造粒し焼成することで得られる。ま
た,請求項3記載の濾材は,請求項1記載の物質を,特
に限定するものではないが,インパクトブレーカーやロ
ール間圧砕機又はジョークラッシャーにより破砕し,利
用者要求等により2〜5mmや5mm以下,場合によっ
ては5mm以下の粒径に篩分け,分級することにより得
られる。請求項4の発明は,用途を特に限定するもので
はないが,曝気しながら水中で浮粒させる濾材により生
物濾過を実施する設備方式に利用すると,一定の飽水密
度と生物膜の形成性及び曝気や濾材衝突による脱落防止
性の点で適する。当該粒体は,請求項1または2発明の
多孔質粒を,焼成後にライナー内張り鋼鉄製回転円筒な
どにより粒表面の薄皮を磨耗除去することにより得ら
れ,磨耗除去後の粒径及び飽水密度は,上記した磨耗除
去の方法と共に特に限定するものではないが,好ましく
は8〜15mm,0.95〜1.05g/ccである。
【0019】[実施例]及び[比較例] (1)濾材用途 回転釜焼成による請求項1及び2発明濾材数例につい
て,物性及び化学成分と市販人工軽量骨材の例を表−2
及び表−3に,また表−4には各種濾過設備方式への本
発明品種適用例を掲げる。 (2)軽量コンクリート用途への実施及び比較例 表−2中から使用した砂利の種類(No.)とコンクリ
ートの配合及び物性を表−5に,供試細骨材の性質を表
−6に示す。
【0021】[発明の効果]本発明と類似する種類の主
成分から成る従来の軽量コンクリート用人工軽量骨材
は,低環境汚染懸念,軽量性,多孔質性,低製造コスト
等の優れた利点により,水処理濾過分野における根幹的
濾過形態の一である生物濾過のための濾過素材として本
質的には最適であるが,当該濾過分野はコンクリート骨
材用要求性能に比べると遥かに木目細かく且つ多様な技
術要素・性能を必要とするので,従来の人工軽量骨材の
技術ではこれに全く追随出来ず,その為該分野には今日
まで有効利用されていない。斯かる状況において本発明
は,新規の技術概念と試験用電気炉及び実機焼成により
得られた結果及び該分野における利用技術上の知見に基
ずき,人口軽量骨材利用による従来の問題点をことごと
く解決する。具体的には, (1)本発明の粒体は,膨張性頁岩等から成る原料中の
酸化第二鉄成分を従来比1.5〜2倍量にする手段によ
り微細な粒子間隙や空隙を閉鎖され,利用時に従来の人
工軽量骨材の様に,その性状は粒体間でもバラバラであ
るが,1ヶ月以上〜1ヵ年の如く長期に亘って緩速吸水
する弊害がなく,粒体間及び密度の異なる品種間でも有
意差の無い状況で3〜5日間で終了する。 (2)非閉鎖状態で残す間隙・空隙の体積率(開気孔
率)は,類別焼成の密度に対し緩やかな直線関係で変化
し略定範囲に制御されるので,該制御課程で必然実施さ
れる密度変動が小なる効果もあり,何れの密度品の場合
でも適切で一様な飽水密度を保持する。従って,上記
(1)の効果と併せ,濾材利用時に濾過時間の進行に伴
って濾層内で粒体重さに差が出ることが無くなり,逆流
洗浄時の動力負荷軽減や安定膨張性が重要である合併浄
化槽や生物濾層の他,浮遊状態保持のため微妙な飽水密
度保持を要する浮遊濾槽など広範な設備方式に適合す
る。 (3)特定する広域範囲で自在な密度種,粒径種の濾材
を提供する。 (4)更に,球形種や破砕・分級種は濾過性向上に効果
があり,また多孔質粒の表皮部を二次加工して除去し表
層付近の多孔質部を露出させる手段により,最新の濾過
方式の一である曝気流動槽式の生物濾過に必要な濾材性
状;生物膜形成が実施されにくいのでその形成促進,流
動・衝突による該膜の剥離防止に著効がある。したがっ
て本発明の濾材は,本来の材質上から来る非環境汚染
性,軽量・多孔質性,製造経済性の利点に加え上記の技
術進歩により水処理濾過分野の極めて多様な設備方式に
適合する多様な無機濾材として新機軸を開く。更に,本
発明は必ずしもセラミック濾材としての用途のみなら
ず,良質で特徴ある軽量コンクリート用人工軽量骨材の
粗骨材・中骨材・細骨材として大いに利用出来る。即
ち,本発明中の粒径で粗・中骨材領域にある粒体は,各
密度種が有する開気孔率と略完全に比例した圧砕強度を
有する好都合もあり,各種密度品と天然砂,従来の人工
軽量細骨材又は下記する本発明の細骨材と組み合わせ使
用することによりコンクリートの乾燥密度1.05〜
1.8(kg/l)間で自在なコンクリート乾燥密度に
設計出来る新規性を有し,また該コンクリートは高性能
減水剤を使用しなくても28日圧縮強度で密度に応じて
17〜60(MPa)の如く高強度を発現する。また,
請求項3記載物質に属し[0019]表−4の各コンク
リートに使用したものであるが,本発明の中密度乃至高
密度品種を粉砕,分級品した細骨材は,従来の人工軽量
細骨材よりも10%以上軽量であるが,同一コンクリー
ト密度において従来品を凌ぐコンクリート強度を実現す
るので,高強度超軽量コンクリート用等の新規軽量細骨
材としての利用価値が高い。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨張性頁岩または膨張成分を添加した粘土
    等の珪酸塩鉱物を主原料とし,造粒後1000℃以上で
    焼成される,粒径が1mm〜30mm以内,密度が0.
    55g/cc〜1.65g/cc以内にある多孔質粒に
    おいて,主成分がシリカ(SiO)48%〜60%,
    アルミナ(Al)18%〜30%及び酸化第二鉄
    (Fe)11%〜15%であり,開気孔率の値が
    密度及び真比重に対して[0001] 【数1】 を満足する範囲であることを特徴とする水処理用セラミ
    ック濾材。
  2. 【請求項2】外形が球体であることを更なる特徴とする
    請求項1記載のセラミック濾材。
  3. 【請求項3】粒径20mm以下で,外面が一又は複数個
    の多孔質破砕面,破断面又は粉砕面で成る,請求項1又
    は2記載の二次加工物であることを特徴とするセラミッ
    ク濾材。
  4. 【請求項4】表皮乃至はそれに付随する表層組織の一部
    又は大部分が除去され,多孔部が露出した外観である,
    請求項1又は2記載の二次加工物であることを特徴とす
    るセラミック濾材。
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