JP2002215593A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP2002215593A
JP2002215593A JP2001010556A JP2001010556A JP2002215593A JP 2002215593 A JP2002215593 A JP 2002215593A JP 2001010556 A JP2001010556 A JP 2001010556A JP 2001010556 A JP2001010556 A JP 2001010556A JP 2002215593 A JP2002215593 A JP 2002215593A
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processing means
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JP2001010556A
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Seiji Mizuno
政治 水野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最初に与えられたデータの最終的な処理結果
を得るまでの時間は、一連の処理を単一のプロセッサで
処理した場合の処理時間と等しいか、一般的には長く、
これ以上短縮することはできないという課題があった。 【解決手段】 定常時では、前段の処理手段3の処理結
果を後段の処理手段3が引き継いで処理を実行するパイ
プラインを構成する一方、処理の開始から定常時に至る
過渡時では、処理待ち状態にある後段の処理手段3が前
段の処理手段3に割り付けられている処理の一部を担っ
て前段の処理手段3と並列処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続的に与えら
れるデータを処理するデータ処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】連続的に次々と与えられるデータを滞り
なく処理するようなデータ処理装置においては、データ
に対する一連の処理を直列的に分割し、その分割された
各部分処理を実現する処理装置を同様に直列に接続し、
前段の処理装置の処理結果を後段の処理装置が引き継い
で処理を実行し、各処理装置の処理が連続かつ並行して
行われる、いわゆるパイプライン処理により実現するも
のがみられる。
【0003】このようなデータ処理装置では、以前は、
分割された各部分処理を実現する処理装置をハードウェ
アロジックで構成し、特定の処理に特化したようなもの
が主流であったが、汎用的なプロセッサやディジタル信
号処理プロセッサ(DPS:Digital Sign
al Processor)が登場し、かつ高速化/高
性能化されるのに伴い、各処理装置はプロセッサを主体
とした構成により実現される傾向にある。
【0004】この場合、各処理装置ないしは各プロセッ
サに割り付ける処理を予め静的に決定する方法と、処理
内容やプロセッサの負荷状況に応じて動的に決定/変更
する方法とがある。特に、プロセッサの持つ高い柔軟性
を活かすためには、後者の動的方法が望まれる。
【0005】例えば、特開平5−225153号公報に
は、実行すべき一連の処理が指示されると、その一連の
処理を構成する各部分処理の実行に必要な時間や制約条
件等から、各プロセッサに割り付ける処理の最長の実行
時間が最も短くなるよう、一連の処理を直列的に分割す
る時の最適な分割点を動的に決定し、各プロセッサに割
り付けるような、動的なパイプライン処理の制御方法が
開示されている。
【0006】また、特開平8−22440号公報には、
各プロセッサに割り付けた処理の処理量が変動する場合
に、各プロセッサに一旦処理を割り付けた後、各プロセ
ッサに割り付けた処理の各部分処理が終了する毎に、残
りの部分処理を所定の時間内に実行できるかを調べ、実
行できない場合には、残りの処理を後段のプロセッサに
割り付けるような、動的なパイプライン処理の制御方法
が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータ処理装置
は以上のように構成されているので、内容や負荷状況に
応じて、各プロセッサに割り付ける処理を動的に決定し
て変更するが、あくまで最前段のプロセッサから順に処
理を開始し、前段のプロセッサの処理結果を後段のプロ
セッサが引き継いで処理を行い、最終段のプロセッサの
処理が完了した時点でようやく最終的な処理結果を得る
ので、最初に与えられたデータの最終的な処理結果を得
るまでの時間は、少なくともパイプライン処理を構成す
る全てのプロセッサの処理時間の総和であり、一般的に
は各プロセッサ間の処理結果の受け渡しに要する時間も
加算される。即ち、最初に与えられたデータの最終的な
処理結果を得るまでの時間は、一連の処理を単一のプロ
セッサで処理した場合の処理時間と等しいか、一般的に
は長く、これ以上短縮することはできないという課題が
あった。
【0008】また、最初にデータが与えられた直後の状
態では、最前段のプロセッサのみが処理を行っており、
他のプロセッサは処理待ち状態となっており、データ処
理装置全体のプロセッサの稼働率が低いという課題があ
った。このことは、パイプライン処理の段数が大きくな
るほど、即ち、パイプライン処理を構成するプロセッサ
の数が大きくなるほど、より顕著に表れる。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、最初にデータを与えられてから、
最初のデータの最終的な処理結果を得るまでの時間を短
縮することができるデータ処理装置を得ることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ処
理装置は、定常時では、前段の処理手段の処理結果を後
段の処理手段が引き継いで処理を実行するパイプライン
を構成する一方、処理の開始から定常時に至る過渡時で
は、処理待ち状態にある後段の処理手段が前段の処理手
段に割り付けられている処理の一部を担って前段の処理
手段と並列処理を行うようにしたものである。
【0011】この発明に係るデータ処理装置は、複数の
処理手段の処理状況を管理して、複数の処理手段に対す
る処理の割付を制御する統括制御手段を設けたものであ
る。
【0012】この発明に係るデータ処理装置は、後段の
処理手段の処理状況を管理して、後段の処理手段に対す
る処理の割付を制御する従属制御手段を複数の処理手段
に搭載するようにしたものである。
【0013】この発明に係るデータ処理装置は、複数の
処理手段の処理状況を管理して、複数の処理手段に対す
る処理の割付を制御する統括制御手段を設けるととも
に、後段の処理手段の処理状況を管理して、後段の処理
手段に対する処理の割付を制御する従属制御手段を複数
の処理手段に搭載するようにしたものである。
【0014】この発明に係るデータ処理装置は、基本的
な処理を実行する少なくとも1以上の基本処理手段をグ
ループ化して処理手段を構成するようにしたものであ
る。
【0015】この発明に係るデータ処理装置は、基本処
理手段のグループ分けを変更して処理手段を再構成する
ようにしたものである。
【0016】この発明に係るデータ処理装置は、処理の
開始から定常時に至る過渡時において、処理待ち状態に
ある後段の処理手段を構成する基本処理手段を前段の処
理手段に追加するようにしたものである。
【0017】この発明に係るデータ処理装置は、処理手
段に割り付けられている処理を並列的に分割可能な数を
超えない範囲内で、処理手段を構成する基本処理手段の
数を決定するようにしたものである。
【0018】この発明に係るデータ処理装置は、処理手
段に割り付けられている処理を並列的に分割可能な数を
予め静的に決定したものである。
【0019】この発明に係るデータ処理装置は、処理手
段に割り付けられている処理を並列的に分割可能な数を
動的に決定するようにしたものである。
【0020】この発明に係るデータ処理装置は、一連の
処理で使用する処理パラメータに基づいて並列的に分割
可能な数を算出するようにしたものである。
【0021】この発明に係るデータ処理装置は、並列的
に分割可能な数を外部入力するようにしたものである。
【0022】この発明に係るデータ処理装置は、次に与
えられるデータの入力時刻が確定されている場合、その
入力時刻に間に合う範囲内で、処理待ち状態にある後段
の処理手段に限らず、処理待ち状態にある前段の処理手
段の基本処理手段に処理を割り付けるようにしたもので
ある。
【0023】この発明に係るデータ処理装置は、連続的
に与えられるデータが一定間隔の周期をもって与えられ
ない場合、その入力間隔を吸収し、一定間隔の周期をも
ってデータを処理手段に転送するようにしたものであ
る。
【0024】この発明に係るデータ処理装置は、入力し
たデータを処理手段に転送する際、次に入力するデータ
の転送時刻を処理手段に与えるようにしたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるデ
ータ処理装置を示す構成図であり、図において、1はセ
ンサなどの外部装置や磁気ディスクなどの記憶装置から
連続的に与えられるデータを入力する入力手段、2は入
力手段1により入力されたデータを処理手段3に転送す
る一方、処理手段3の処理結果を出力手段4に転送する
データ転送手段、3はデータ転送手段2により転送され
たデータに対して一連の処理を実行する処理手段、4は
データ転送手段2により転送された処理手段3の処理結
果を外部装置等に出力する出力手段である。なお、ここ
では、データ処理装置が3つの処理手段3を含んでいる
が、これに限るものではなく、1つ以上の処理手段3を
含んでいればよい。
【0026】次に動作について説明する。この実施の形
態1では、定常時においては、複数の処理手段3を直列
的に配置してパイプライン処理を実行し、処理の開始か
ら定常時に至るまでの過渡時においては、より後段の処
理待ち状態の処理手段3を一時的に並列的に配置して並
列処理を行う方式を採る。
【0027】入力手段1は、センサなどの外部装置から
連続的に与えられるデータや、磁気ディスクなど記憶装
置に蓄積されたデータを入力し、一つ一つ連続的に処理
手段3に投入する。
【0028】入力手段1によって投入されたデータは、
複数の処理手段3によって何らかの処理が行われる。処
理手段3の動作は後述する。本発明とは直接関係ない
が、通常、適用する処理の内容は、最初のデータが投入
される以前に予め指示される。あるいは、実行すべき処
理内容に関する情報は、データと共に、またはデータの
一部として各処理手段3に渡されるようにしてもよい。
また、指定された処理を実現するための手段、例えば、
プログラムは、予め各処理手段3に保持されているとよ
い。あるいは、指定された処理を実現するための手段を
各処理手段3に動的に与えるようにしてもかまわない。
【0029】処理手段3によって処理された最終的な処
理結果は、出力手段4に渡される。元となるデータが連
続して与えられるため、各データに対する最終的な処理
結果も一つ一つ連続的に出力手段4に渡される。出力手
段4は、受け取った最終的な処理結果を何らかの外部装
置に出力する。出力手段4は、一つ一つ最終的な処理結
果を受け取る度に外部装置に出力するように構成しても
よく、また、ある程度蓄えた後、一纏めにして出力する
ように構成してもよい。ただし、最終的な処理結果をで
きるだけ早く出力するためには、一つ一つ最終的な処理
結果を受け取る度に外部装置に出力するように構成する
のが好ましい。
【0030】図2は与えられたデータに対する一連の処
理の流れを示す説明図である。入力した一つ一つのデー
タに対しては、幾つかの部分処理を順に施し、所望の最
終的な処理結果を得る。ここで、順に施す部分処理の数
は図2の限りではなく、本発明に直接関係するものでは
ない。
【0031】与えられたデータに対する一連の処理、即
ち、幾つかの部分処理は、具備する処理手段3の数に等
しい数の部分処理群に分割され、各処理手段3に割り付
けられる。ここでは、一連の処理は、3つの部分処理群
に分割され、第一の部分処理群は最前段の処理手段3
に、第二の部分処理群は2段目の処理手段3に、第三の
部分処理群は最終段である3段目の処理手段3に割り付
けられる。
【0032】なお、一連の処理は、各部分処理群の処理
に要する時間が等しくなるよう分割されることが好まし
い。これがかなわない場合、即ち、各部分処理群の処理
に要する時間にばらつきが生じるような場合には、最も
処理時間の長くなる部分処理群の処理時間が最も短くな
るよう分割されることが好ましい。また、場合によって
は、処理手段3間で転送されるデータ量も考慮される。
部分処理群の分割方法によって、処理手段3間で転送さ
れるデータ量が極端に変わる場合には、できるだけ処理
手段3間で転送されるデータ量が小さくなるように分割
されることが好ましい。
【0033】ここで、与えられたデータに対する一連の
処理をどのように分割して各処理手段3に割り付ける
か、これを予め静的に決定するか、動的に決定するか、
あるいは、プロセッサの動作状況によって動的に変更す
るかなどについては、本発明の本質ではなく、適用され
るシステムの性格に応じて最適な方法が選択されるべき
である。
【0034】さらに、各部分処理あるいは各部分処理群
については、それらの処理を複数の処理手段3で並列に
処理を行うための方法が与えられる。即ち、対象とする
各部分処理あるいは各部分処理群について、これをどの
ように分割し、どのような順序で実行するかという手順
が与えられる。分割の仕方としては、大きく分けて、デ
ータ分割と機能分割とが考えられる。
【0035】前者のデータ分割は、対象とするデータを
分割して、各部分データに同質の処理を行うものであ
る。例えば、データがベクタ・データあるいは多次元配
列データであり、個々のベクタ要素あるいは配列要素に
対して同様な処理を施すような場合に適用できる。後者
の機能分割は、同一あるいは異なるデータに異質の処理
を行うような場合に、各処理毎に分割するものである。
これら2つの分割方法が混在することもある。各部分処
理あるいは各部分処理群の並列処理方法は、対象とする
処理の内容や性格に応じて、より最適な方法が選択され
る。
【0036】一般に、各部分処理あるいは各部分処理群
の並列処理方法は、予め検討されて決定される。部分処
理群への分割が動的に決定される場合、あるいは動的に
変更される場合には、各部分処理単位で並列処理方法が
決定されることが好ましい。一方、部分処理群への分割
を予め静的に決定する場合には、各部分処理群単位でよ
り最適な並列処理方法が決定されることが好ましい。な
お、各部分処理あるいは各部分処理群の並列処理方法と
して、どのような方法を採るかは本発明に直接関係する
ものではない。
【0037】各部分処理あるいは各部分処理群の並列処
理方法は、同時に使用する処理手段3の数が変更になっ
た場合でも柔軟に対応できるように決定されることが好
ましい。これがかなわない場合には、予め想定される同
時に使用する処理手段3の数の各々の場合に応じた複数
個の並列処理方法が決定される。
【0038】以上のようにして決定された各部分処理あ
るいは各部分処理群の並列処理方法は、各処理手段3に
割り付けられる。この結果、最前段の処理手段3は、第
一の部分処理群を単一の処理手段のみで行う方法と、第
一、第二、第三の部分処理群を複数の処理手段で行う方
法とが割り付けられる。同様にして、2段目の処理手段
3は、第二の部分処理群を単一の処理手段のみで行う方
法と、第一、第二、第三の部分処理群を複数の処理手段
で行う方法とが割り付けられる。また、最終段である3
段目の処理手段3は、第三の部分処理群を単一の処理手
段のみで行う方法と、第一、第二、第三の部分処理群を
複数の処理手段で行う方法とが割り付けられる。
【0039】図3は処理開始時(第1番目のデータを入
力する時)からの各処理手段3の動作の様子を示す説明
図である。まず、第1番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、各処理手段3
に転送される。ここで、入力手段1によって入力された
データの全て、あるいはその一部が各処理手段3に転送
される。各処理手段3に転送されるデータは、全ての処
理手段3で同一かもしれないし、異なるかもしれない。
これらは第一の部分処理群の並列処理方法に依存する。
また、入力手段1によって入力されたデータは、入力手
段1から直接各処理手段3に転送するように構成しても
よく、一旦最前段の処理手段3に転送した後に、最前段
の処理手段3から残りの処理手段3に転送するように構
成してもよい。
【0040】各処理手段3は、第1番目のデータあるい
はその一部を受け取ると、割り付けられている第一の部
分処理群の並列処理方法の処理を開始する。ここでは、
同時に3つの処理手段3が使用されるので、3つの処理
手段3を使用する場合の第一の部分処理群の並列処理方
法に基づき、第一の部分処理群に含まれる部分処理A〜
Cが処理される。決定された第一の部分処理群の並列処
理方法によっては、必要に応じて、各処理手段3の間で
中間的な処理結果を転送したり、同期処理などを行った
りするかもしれない。こうして、3つの処理手段3を同
時に使用し、第一の部分処理群の処理結果が得られる。
【0041】こうして得られた第一の部分処理群の処理
結果の全てあるいはその一部は、データ転送手段2を介
して、2段目及び3段目の処理手段3に転送される。2
つの処理手段3に転送される処理結果は、同一のもので
あるかもしれないし、異なるかもしれない。これらは第
二の部分処理群の並列処理方法に依存する。また、第一
の部分処理群の処理結果は、第一の部分処理群の処理を
行なった3つの処理手段3から直接2段目及び3段目の
処理手段3に転送するように構成してもよく、一旦2段
目の処理手段3に転送した後に、2段目の処理手段3か
ら3段目の処理手段3に転送するように構成してもよ
い。
【0042】2段目及び3段目の処理手段3は、第一の
部分処理群の処理結果の全てあるいはその一部を受け取
ると、割り付けられている第二の部分処理群の並列処理
方法の処理を開始する。ここでは、同時に2つの処理手
段3が使用されるので、2つの処理手段3を使用する場
合の第二の部分処理群の並列処理方法に基づき、第二の
部分処理群に含まれる部分処理D〜Gが処理される。決
定された第二の部分処理群の並列処理方法によっては、
必要に応じて、2つの処理手段3の間で中間的な処理結
果を転送したり、同期処理などを行ったりするかもしれ
ない。こうして、2つの処理手段3を同時に使用し、第
二の部分処理群の処理結果が得られる。
【0043】2段目及び3段目の処理手段3による第二
の部分処理群の処理を終了すると、その処理結果はデー
タ転送手段2を介して3段目の処理手段3に転送され
る。3段目の処理手段3は、第二の部分処理群の処理結
果を受け取ると、割り付けられている第三の部分処理群
の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処理手段3
のみが使用されているので、第三の部分処理群に含まれ
る部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処理手
段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部分処
理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果が得
られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2を介
して出力手段4に転送される。
【0044】以上のような第1番目のデータに対する一
連の処理に随時並行して、第2番目のデータに対する処
理が開始される。第2番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、最前段及び2
段目の処理手段3に転送される。
【0045】最前段及び2段目の処理手段3は、第2番
目のデータを受け取ると、割り付けられている第一の部
分処理群の並列処理方法の処理を開始する。ここでは、
同時に2つの処理手段3が使用されるので、2つの処理
手段3を使用する場合の第一の部分処理群の並列処理方
法に基づき、第一の部分処理群に含まれる部分処理A〜
Cが処理される。最前段及び2段目の処理手段3による
第一の部分処理群の処理が終了すると、その処理結果は
データ転送手段2を介して2段目の処理手段3に転送さ
れる。
【0046】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第二の部分処理群に含
まれる部分処理D〜Gを順に処理していく。2段目の処
理手段3は、第二の部分処理群の処理を終了すると、デ
ータ転送手段2を介して、その処理結果を3段目の処理
手段3に転送する。
【0047】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。
【0048】以上のような第2番目のデータに対する一
連の処理に随時並行して、第3番目のデータに対する処
理が開始される。第3番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、最前段の処理
手段3に転送される。
【0049】最前段の処理手段3は、第3番目のデータ
を受け取ると、割り付けられている第一の部分処理群の
処理を開始する。ここでは、同時に1つの処理手段3が
使用されるので、第一の部分処理群に含まれる部分処理
A〜Cを順に処理していく。最前段の処理手段3は、第
一の部分処理群の処理が終了すると、その処理結果をデ
ータ転送手段2を介して2段目の処理手段3に転送す
る。
【0050】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでも、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第二の部分処理群に含
まれる部分処理D〜Gを順に処理していく。2段目の処
理手段3は、第二の部分処理群の処理を終了すると、デ
ータ転送手段2を介して、その処理結果を3段目の処理
手段3に転送する。
【0051】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでも、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。
【0052】以上のようにして、具備する全ての処理手
段3が単独で割り付けられた部分処理群を処理するよう
になった時点で、本データ処理装置は定常時の動作に移
行する。
【0053】図4は定常時における各処理手段3の動作
の様子を示す説明図である。第m番目のデータに着目し
て動作を説明する。前記の通り、各処理手段3には、最
前段の処理手段3から順に部分処理群が割り付けられて
いる。まず、第m番目のデータは入力手段1によって入
力され、データ転送手段2を介して、最前段の処理手段
3に転送される。
【0054】最前段の処理手段3は、第m番目のデータ
を受け取ると、割り付けられている第一の部分処理群の
処理を開始する。即ち、第一の部分処理群に含まれる部
分処理A〜Cを順に処理していく。最前段の処理手段3
は、第一の部分処理群の処理を終了すると、データ転送
手段2を介して、その処理結果を2段目の処理手段3に
転送する。
【0055】2段目の処理手段3は、最前段の処理手段
3から第m番目のデータに対する第一の部分処理群の処
理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部分処
理群の処理を開始する。即ち、第二の部分処理群に含ま
れる部分処理D〜Gを順に処理していく。2段目の処理
手段3は、第二の部分処理群の処理を終了すると、デー
タ転送手段2を介して、その処理結果を3段目の処理手
段3に転送する。
【0056】3段目の処理手段3は、2段目の処理手段
3から第m番目のデータに対する第二の部分処理群の処
理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部分処
理群の処理を開始する。即ち、第三の部分処理群に含ま
れる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処理
手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部分
処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果が
得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2を
介して出力手段4に転送される。
【0057】出力手段4は、最後段の処理手段3から最
終的な処理結果を受け取ると、この最終的な処理結果を
外部装置に出力する。
【0058】ここで、入力手段1、3つの処理手段3及
び出力手段4は、並行して動作している。即ち、入力手
段1が第m番目のデータの入力処理を行っているときに
は、並行して、最前段の処理手段3は第m−1番目のデ
ータに対する第一の部分処理群の処理が、2段目の処理
手段3は第m−2番目のデータに対する第二の部分処理
群の処理が、3段目の処理手段3は第m−3番目のデー
タに対する第三の部分処理群の処理が、出力手段4は第
m−4番目のデータに対する最終的な処理結果の出力処
理が行われる。
【0059】さらに、これらの動作は連続して行われる
ので、次のタイミングにおいては、入力手段1による第
m+1番目のデータの入力処理と、最前段の処理手段3
は第m番目のデータに対する第一の部分処理群の処理
と、2段目の処理手段3は第m−1番目のデータに対す
る第二の部分処理群の処理と、3段目の処理手段3は第
m−2番目のデータに対する第三の部分処理群の処理
と、出力手段4は第m−3番目のデータに対する最終的
な処理結果の出力処理とが並行して行われることとな
る。
【0060】このようにして、定常時には、3つの処理
手段3によるパイプライン処理によって、連続的に与え
られるデータは滞りなく次々と処理される。
【0061】図5は何らかの理由により処理を中断した
後、処理を再開する時の各処理手段3の動作の様子を示
す説明図である。ここでは、第n番目のデータの処理を
行なった後、一時処理を中断し、第n+1番目のデータ
から処理を再開している。第n番目のデータまでの処理
は、上記の定常時と同様に動作する。処理を再開した直
後である第n+1番目のデータからの動作は次の通りで
ある。
【0062】第n+1番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、最前段及び2
段目の処理手段3に転送される。ここで、入力手段1に
よって入力された第n+1番目のデータの全て、あるい
はその一部が最前段及び2段目の処理手段3に転送され
る。最前段及び2段目の処理手段3に転送されるデータ
は、同一かもしれないし、異なるかもしれない。これら
は第一の部分処理群の並列処理方法に依存する。また、
入力手段1によって入力された第n+1番目のデータ
は、入力手段1から直接各処理手段3に転送するように
構成してもよく、一旦最前段の処理手段3に転送した後
に、最前段の処理手段3から2段目の処理手段3に転送
するように構成してもよい。
【0063】最前段及び2段目の処理手段3は、第n+
1番目のデータを受け取ると、割り付けられている第一
の部分処理群の並列処理方法の処理を開始する。ここで
は、同時に2つの処理手段3が使用されるので、2つの
処理手段3を使用する場合の第一の部分処理群の並列処
理方法に基づき、第一の部分処理群に含まれる部分処理
A〜Cが処理される。最前段及び2段目の処理手段3に
よる第一の部分処理群の処理が終了すると、その処理結
果はデータ転送手段2を介して2段目の処理手段3に転
送される。
【0064】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第二の部分処理群に含
まれる部分処理D〜Gを順に処理していく。2段目の処
理手段3は、第二の部分処理群の処理を終了すると、デ
ータ転送手段2を介して、その処理結果を3段目の処理
手段3に転送する。
【0065】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。
【0066】以上のような第n+1番目のデータに対す
る一連の処理に随時並行して、第n+2番目のデータに
対する処理が開始される。第n+2番目のデータは入力
手段1によって入力され、データ転送手段2を介して、
最前段の処理手段3に転送される。
【0067】最前段の処理手段3は、第n+2番目のデ
ータを受け取ると、割り付けられている第一の部分処理
群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処理手段
3が使用されているので、第一の部分処理群に含まれる
部分処理A〜Cを順に処理していく。最前段の処理手段
3は、第一の部分処理群の処理が終了すると、その処理
結果をデータ転送手段2を介して2段目の処理手段3に
転送する。
【0068】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでも、同時に1つの処
理手段3のみが使用されているので、第二の部分処理群
に含まれる部分処理D〜Gを順に処理していく。2段目
の処理手段3は、第二の部分処理群の処理を終了する
と、データ転送手段2を介して、その処理結果を3段目
の処理手段3に転送する。
【0069】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでも、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。
【0070】以上のようにして、具備する全ての処理手
段3が単独で割り付けられた部分処理群を処理するよう
になった時点、即ち、第n+3番目のデータ以降は、本
データ処理装置は再び定常時の動作に移行する。
【0071】このように、本実施の形態によるデータ処
理装置では、処理の開始から定常時に至るまでの過渡時
においては、より後段の処理待ち状態の処理手段3を一
時的に並列的に配置して並列処理を行うので、処理の開
始時や再開時に最終的な処理結果を得るまでの時間を短
縮することができる。
【0072】なお、上記では、連続して与えられるデー
タが、ある一定間隔の周期を持って与えられているよう
に示されているが、この限りではなく、データは不定の
間隔で連続的に与えられてもかまわない。
【0073】また、過渡時及び定常時における各処理手
段3の動作やデータの流れは、予め静的に決定しておい
てもよいし、プロセッサの動作状況によって動的に決
定、変更するようにしてもよい。一般に定常時の動作が
静的に決定される場合には、過渡時の動作も静的に決定
されるであろう。また、定常時の動作が動的に決定、変
更される場合には、過渡時の動作も動的に決定、変更さ
れることが好ましい。ただし、この限りでなく、定常時
の動作が静的に決定される場合であっても過渡時の動作
は動的に決定、変更されてもよく、また、定常時の動作
が動的に決定、変更される場合であっても過渡時の動作
は静的に決定されてもよい。
【0074】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2によるデータ処理装置を示す構成図であり、図にお
いて、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので
説明を省略する。5は全処理手段3の処理状況を管理し
て、全処理手段3に対する処理の割付を制御する統括制
御手段である。
【0075】図7は統括制御手段5の保持する管理テー
ブル6の一例を示す説明図である。統括制御手段5の保
持する管理テーブル6は、具備する全ての処理手段3に
関する動作状態を含んでいる。他に何らかの付加情報を
含んでいてもかまわない。各処理手段3の動作状態とし
ては、少なくとも、処理待ちであるか、処理中であるか
の2つの動作状態をとる。他の動作状態を含んでいても
かまわない。処理開始前の初期化時においては、統括制
御手段5は管理テーブル6を初期化する。即ち、管理テ
ーブル6内の各処理手段3の動作状態を処理待ちとす
る。
【0076】図3を用いて、処理開始時、即ち、第1番
目のデータを入力する時からの動作を説明する。第1番
目のデータは入力手段1によって入力され、データ転送
手段2を介して、所望の処理手段3に転送される。ここ
で、入力手段1によって入力されたデータは、入力手段
1から直接各処理手段3に転送するように構成してもよ
く、一旦最前段の処理手段3に転送した後に、最前段の
処理手段3から残りの処理手段3に転送するように構成
してもよい。
【0077】この時、どの処理手段3に転送すべきか
は、統括制御手段5によって決定される。即ち、転送元
となる入力手段1もしくは最前段の処理手段3は、統括
制御手段5に転送先となる処理手段3を問い合わせた
後、回答として得られた転送先の処理手段3にデータを
転送する。
【0078】統括制御手段5は、入力手段1もしくは最
前段の処理手段3から転送先となる処理手段3の問い合
わせを受けると、保持する管理テーブル6を参照して、
各処理手段3に割り付けられる処理を決定し、これに応
じて転送先となる処理手段3を決定する。
【0079】統括制御手段5は、今から割り付けるべき
処理が第一の部分処理群であることを認識し、まず、定
常時に第一の部分処理群が割り付けられる最前段の処理
手段3について、管理テーブル6内の動作状態が処理待
ちであるかを確認し、処理待ちでなければ処理待ちとな
るまで待つ。最前段の処理手段3の動作状態が処理待ち
となると、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新
し、転送先とする処理手段3に追加する。続いて、最前
段の処理手段3より後段の処理手段3について、即ち、
2段目の処理手段3と3段目の処理手段3について、管
理テーブル6内の動作状態を参照し、処理待ちであれ
ば、これを処理中と更新し、転送先とする処理手段3に
追加する。ここでは、2段目及び3段目の処理手段3の
動作状態は処理待ちであるので、いずれの処理手段3
も、動作状態は処理中と更新され、転送先とする処理手
段3に追加される。
【0080】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる入力手段1もしくは最前段の処理手段
3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に対し
て、第一の部分処理群を割り付けたことを伝達する。
【0081】入力手段1もしくは最前段の処理手段3
は、統括制御手段5から転送先の処理手段3が回答され
ると、データの全てあるいはその一部を所望の処理手段
3に転送する。ここで、最前段の処理手段3から転送す
る場合には、転送先の処理手段3に含まれる最前段の処
理手段3を除いた2段目及び3段目の処理手段3に転送
することとなる。なお、各処理手段3に転送されるデー
タは、全ての処理手段3で同一かもしれないし、異なる
かもしれない。これらは第一の部分処理群の並列処理方
法に依存する。
【0082】最前段及び2段目、3段目の処理手段3
は、第1番目のデータあるいはその一部を受け取ると、
統括制御手段5によって割り付けられた第一の部分処理
群の並列処理方法の処理を開始する。ここでは、同時に
3つの処理手段3が使用されるので、3つの処理手段3
を使用する場合の第一の部分処理群の並列処理方法に基
づき、第一の部分処理群に含まれる部分処理A〜Cが処
理される。決定された第一の部分処理群の並列処理方法
によっては、必要に応じて、各処理手段3の間で中間的
な処理結果を転送したり、同期処理などを行ったりする
かもしれない。こうして、3つの処理手段3を同時に使
用し、第一の部分処理群の処理結果が得られる。
【0083】各処理手段3は第一の部分処理群の処理を
終了すると、その旨、統括制御手段5に通知する。統括
制御手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テーブ
ル6内の通知のあった処理手段3の動作状態を処理待ち
とする。
【0084】ここで、統括制御手段5は、第一の部分処
理群を割り付けた全ての処理手段3が処理を完了したこ
とを確認した後に、管理テーブル6内の動作状態を処理
待ちと更新するのが好ましい。あるいは、第一の部分処
理群を割り付けた全ての処理手段3が処理を完了した後
に、統括制御手段5に処理終了の通知を行うのがよい。
【0085】第一の部分処理群の処理結果の全てあるい
はその一部は、データ転送手段2を介して、所望の処理
手段3に転送される。第一の部分処理群の処理結果は、
第一の部分処理群の処理を行なった3つの処理手段3か
ら直接所望の処理手段3に転送するように構成してもよ
く、一旦2段目の処理手段3に転送した後に、2段目の
処理手段3から残りの処理手段3に転送するように構成
してもよい。
【0086】ここでも、統括制御手段5によって転送先
となる処理手段3が決定される。転送元となる3つの処
理手段3もしくは2段目の処理手段3は、統括制御手段
5に転送先となる処理手段3を問い合わせた後、回答と
して得られた転送先の処理手段3にデータを転送する。
【0087】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、先の手順と同様にして、再
び保持する管理テーブル6を参照して、各処理手段3に
割り付けられる処理を決定し、これに応じて転送先とな
る処理手段3を決定する。
【0088】即ち、統括制御手段5は、次に割り付ける
べき処理が第二の部分処理群であることを認識し、ま
ず、定常時に第二の部分処理群が割り付けられる2段目
の処理手段3について、管理テーブル6内の動作状態が
処理待ちであるかを確認し、処理待ちでなければ処理待
ちとなるまで待つ。2段目の処理手段3の動作状態が処
理待ちとなると、管理テーブル6内の動作状態を処理中
と更新し、転送先とする処理手段3に追加する。続い
て、2段目の処理手段3より後段の処理手段3につい
て、即ち、3段目の処理手段3について、管理テーブル
6内の動作状態を参照し、処理待ちであれば、これを処
理中と更新し、転送先とする処理手段3に追加する。こ
こでは、3段目の処理手段3の動作状態は処理待ちであ
るので、動作状態は処理中と更新され、転送先とする処
理手段3に追加される。
【0089】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる3つの処理手段3もしくは2段目の処
理手段3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に
対して、第二の部分処理群を割り付けたことを伝達す
る。
【0090】第一の部分処理群の処理結果の転送元とな
る3つの処理手段3もしくは2段目の処理手段3は、統
括制御手段5から転送先の処理手段3が回答されると、
処理結果の全てあるいはその一部を所望の処理手段3に
転送する。ここで、2段目の処理手段3から転送する場
合には、転送先の処理手段3に含まれる2段目の処理手
段3を除いた3段目の処理手段3に転送することとな
る。なお、各処理手段3に転送されるデータは、全ての
処理手段3で同一かもしれないし、異なるかもしれな
い。これらは第二の部分処理群の並列処理方法に依存す
る。
【0091】2段目及び3段目の処理手段3は、第一の
部分処理群の処理結果の全てあるいはその一部を受け取
ると、割り付けられている第二の部分処理群の並列処理
方法の処理を開始する。ここでは、同時に2つの処理手
段3が使用されるので、2つの処理手段3を使用する場
合の第二の部分処理群の並列処理方法に基づき、第二の
部分処理群に含まれる部分処理D〜Gが処理される。決
定された第二の部分処理群の並列処理方法によっては、
必要に応じて、2つの処理手段3の間で中間的な処理結
果を転送したり、同期処理などを行ったりするかもしれ
ない。こうして、2つの処理手段3を同時に使用し、第
二の部分処理群の処理結果が得られる。
【0092】各処理手段3は第二の部分処理群の処理を
終了すると、その旨、統括制御手段5に通知する。統括
制御手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テーブ
ル6内の通知のあった処理手段3の動作状態を処理待ち
とする。ここでも、第二の部分処理群を割り付けた全て
の処理手段3が処理を完了したことを保証するのが好ま
しい。
【0093】第二の部分処理群の処理結果の全てあるい
はその一部は、データ転送手段2を介して、所望の処理
手段3に転送される。第二の部分処理群の処理結果は、
第二の部分処理群の処理を行なった2つの処理手段3か
ら直接所望の処理手段3に転送するように構成してもよ
く、一旦3段目の処理手段3に転送した後に、3段目の
処理手段3から残りの処理手段3に転送するように構成
してもよい。
【0094】ここでも、上記と同じく、転送先となる処
理手段3は、統括制御手段5によって決定される。転送
元となる2つの処理手段3もしくは3段目の処理手段3
は、統括制御手段5に転送先となる処理手段3を問い合
わせた後、回答として得られた転送先の処理手段3にデ
ータを転送する。
【0095】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、先の手順と同様にして、再
び保持する管理テーブル6を参照して、各処理手段3に
割り付けられる処理を決定し、これに応じて転送先とな
る処理手段3を決定する。
【0096】即ち、統括制御手段5は、次に割り付ける
べき処理が第三の部分処理群であることを認識し、ま
ず、定常時に第三の部分処理群が割り付けられる3段目
の処理手段3について、管理テーブル6内の動作状態が
処理待ちであるかを確認し、処理待ちでなければ処理待
ちとなるまで待つ。3段目の処理手段3の動作状態が処
理待ちとなると、管理テーブル6内の動作状態を処理中
と更新し、転送先とする処理手段3に追加する。続い
て、3段目の処理手段3より後段の処理手段3につい
て、管理テーブル6内の動作状態を参照し、処理待ちで
あれば、これを処理中と更新し、転送先とする処理手段
3に追加する。ここでは、3段目の処理手段3は、最後
段の処理手段3であるので、より後段の処理手段3は存
在しないため、転送先とする処理手段3は3段目の処理
手段3のみとなる。
【0097】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる2つの処理手段3もしくは3段目の処
理手段3に回答すると共に、転送先とする処理手段3、
即ち、3段目の処理手段3に対して、第三の部分処理群
を割り付けたことを伝達する。
【0098】第二の部分処理群の処理結果の転送元とな
る2つの処理手段3もしくは3段目の処理手段3は、統
括制御手段5から転送先の処理手段3が回答されると、
処理結果の全てあるいはその一部を所望の処理手段3に
転送する。ここで、3段目の処理手段3から転送する場
合には、転送先の処理手段3に含まれる3段目の処理手
段3を除いて転送するが、転送先の処理手段3には3段
目の処理手段3のみが含まれるため、特に転送は行われ
ない。なお、転送先の処理手段3が1つであるため、第
二の部分処理群の処理結果の全てが転送先の処理手段
3、即ち、3段目の処理手段3に集約される。
【0099】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理する。
【0100】3段目の処理手段3は、第三の部分処理群
の処理を終了すると、第三の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、統括制御手段5に
は通知しない。即ち、以後、統括制御手段5の保持する
管理テーブル6において、3段目の処理手段3の動作状
態は処理中のままとなる。
【0101】また、3段目の処理手段3は、最後段の処
理手段3であるので、第三の部分処理群の処理を終了す
ると、所望の最終的な処理結果が得られる。この最終的
な処理結果はデータ転送手段2を介して出力手段4に転
送される。
【0102】以上のような第1番目のデータに対する一
連の処理に随時並行して、第2番目のデータに対する処
理が開始される。第2番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、所望の処理手
段3に転送される。この転送先の処理手段3も、第1番
目のデータの場合と同様に、統括制御手段5によって決
定される。
【0103】統括制御手段5は、入力手段1もしくは最
前段の処理手段3から転送先となる処理手段3の問い合
わせを受けると、先の手順と同様にして、再び保持する
管理テーブル6を参照して、各処理手段3に割り付けら
れる処理を決定し、これに応じて転送先となる処理手段
3を決定する。
【0104】即ち、統括制御手段5は、今から割り付け
るべき処理が第一の部分処理群であることを認識し、ま
ず、定常時に第一の部分処理群が割り付けられる最前段
の処理手段3について、管理テーブル6内の動作状態が
処理待ちであるかを確認し、処理待ちでなければ処理待
ちとなるまで待つ。最前段の処理手段3の動作状態が処
理待ちとなると、管理テーブル6内の動作状態を処理中
と更新し、転送先とする処理手段3に追加する。続い
て、最前段の処理手段3より後段の処理手段3につい
て、即ち、2段目の処理手段3と3段目の処理手段3に
ついて、管理テーブル6内の動作状態を参照し、処理待
ちであれば、これを処理中と更新し、転送先とする処理
手段3に追加する。ここでは、2段目の処理手段3の動
作状態は処理待ちであるので、動作状態は処理中と更新
され、転送先とする処理手段3に追加される。一方、3
段目の処理手段3の動作状態は処理中であるので、動作
状態は更新されず、転送先とする処理手段3にも追加さ
れない。
【0105】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を、転送元となる入力手段1もしくは最前段の処理手
段3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に対し
て、第一の部分処理群を割り付けたことを伝達する。
【0106】入力手段1もしくは最前段の処理手段3
は、統括制御手段5から転送先の処理手段3が回答され
ると、データの全てあるいはその一部を所望の処理手段
3に転送する。ここで、最前段の処理手段3から転送す
る場合には、転送先の処理手段3に含まれる最前段の処
理手段3を除いた2段目の処理手段3に転送することと
なる。
【0107】最前段及び2段目の処理手段3は、第1番
目のデータあるいはその一部を受け取ると、統括制御手
段5によって割り付けられた第一の部分処理群の並列処
理方法の処理を開始する。ここでは、同時に2つの処理
手段3が使用されるので、2つの処理手段3を使用する
場合の第一の部分処理群の並列処理方法に基づき、第一
の部分処理群に含まれる部分処理A〜Cが処理される。
各処理手段3は第一の部分処理群の処理を終了すると、
その旨、統括制御手段5に通知する。統括制御手段5
は、処理終了の通知を受けると、管理テーブル6内の通
知のあった処理手段3の動作状態を処理待ちとする。
【0108】第一の部分処理群の処理結果の全てあるい
はその一部は、データ転送手段2を介して、所望の処理
手段3に転送される。この転送先の処理手段3も、統括
制御手段5によって決定される。
【0109】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、次に割り付けるべき処理が
第二の部分処理群であることを認識し、まず、定常時に
第二の部分処理群が割り付けられる2段目の処理手段3
について、管理テーブル6内の動作状態が処理待ちであ
るかを確認し、処理待ちでなければ処理待ちとなるまで
待つ。2段目の処理手段3の動作状態が処理待ちとなる
と、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新し、転
送先とする処理手段3に追加する。続いて、2段目の処
理手段3より後段の処理手段3について、即ち、3段目
の処理手段3について、管理テーブル6内の動作状態を
参照し、処理待ちであれば、これを処理中と更新し、転
送先とする処理手段3に追加する。ここでは、3段目の
処理手段3の動作状態は処理中であるので、動作状態は
更新されず、転送先とする処理手段3にも追加されな
い。
【0110】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる2つの処理手段3もしくは2段目の処
理手段3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に
対して、第二の部分処理群を割り付けたことを伝達す
る。
【0111】第一の部分処理群の処理結果の転送元とな
る2つの処理手段3もしくは2段目の処理手段3は、統
括制御手段5から転送先の処理手段3が回答されると、
処理結果の全てあるいはその一部を所望の処理手段3に
転送する。ここで、2段目の処理手段3から転送する場
合には、転送先の処理手段3に含まれる2段目の処理手
段3を除いて転送するが、転送先の処理手段3には2段
目の処理手段3のみが含まれるため、特に転送は行われ
ない。なお、転送先の処理手段3が1つであるため、第
一の部分処理群の処理結果の全てが転送先の処理手段
3、即ち、2段目の処理手段3に集約される。
【0112】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されているので、第二の部分処理群
に含まれる部分処理D〜Gを順に処理する。
【0113】2段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理を終了すると、第二の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、統括制御手段5に
は通知しない。即ち、以後、統括制御手段5の保持する
管理テーブル6において、2段目の処理手段3の動作状
態は処理中のままとなる。
【0114】また、2段目の処理手段3は、定常時に移
行したので、特に統括制御手段5に転送先を問い合わせ
ることなく、定常通り、第二の部分処理群の処理結果を
データ転送手段2を介して、3段目の処理手段3に転送
する。
【0115】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。
【0116】以上のような第2番目のデータに対する一
連の処理に随時並行して、第3番目のデータに対する処
理が開始される。第3番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、最前段の処理
手段3に転送される。この転送先の処理手段3も、第1
番目及び第2番目のデータの場合と同様に、統括制御手
段5によって決定される。
【0117】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、今から割り付けるべき処理
が第一の部分処理群であることを認識し、まず、定常時
に第一の部分処理群が割り付けられる最前段の処理手段
3について、管理テーブル6内の動作状態が処理待ちで
あるかを確認し、処理待ちでなければ処理待ちとなるま
で待つ。最前段の処理手段3の動作状態が処理待ちとな
ると、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新し、
転送先とする処理手段3に追加する。続いて、最前段の
処理手段3より後段の処理手段3について、即ち、2段
目の処理手段3と3段目の処理手段3について、管理テ
ーブル6内の動作状態を参照し、処理待ちであれば、こ
れを処理中と更新し、転送先とする処理手段3に追加す
る。ここでは、2段目及び3段目の処理手段3の動作状
態はいずれも処理中であるので、動作状態は更新され
ず、転送先とする処理手段3にも追加されない。
【0118】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる入力手段1もしくは最前段の処理手段
3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に対し
て、第一の部分処理群を割り付けたことを伝達する。
【0119】入力手段1もしくは最前段の処理手段3
は、統括制御手段5から転送先の処理手段3が回答され
ると、データの全てあるいはその一部を所望の処理手段
3に転送する。ここで、最前段の処理手段3から転送す
る場合には、転送先の処理手段3に含まれる最前段の処
理手段3を除いて転送するが、転送先の処理手段3には
最前段の処理手段3のみが含まれるため、特に転送は行
われない。また、入力手段1から転送する場合には、転
送先の処理手段3が定常時と同じ最前段の処理手段3の
みであるため、定常時に移行したものと判断し、以後、
特に統括制御手段5に転送先を問い合わせることなく、
定常通り、最前段の処理手段3に転送するようにする。
なお、転送先の処理手段3が1つであるため、第一の部
分処理群の処理結果の全てが転送先の処理手段3、即
ち、2段目の処理手段3に集約される。
【0120】最前段の処理手段3は、第1番目のデータ
あるいはその一部を受け取ると、統括制御手段5によっ
て割り付けられた第一の部分処理群の並列処理方法の処
理を開始する。ここでは、同時に1つの処理手段3が使
用されているので、第一の部分処理群に含まれる部分処
理A〜Cを順に処理してする。
【0121】最前段の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、第一の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、統括制御手段5に
は通知しない。即ち、以後、統括制御手段5の保持する
管理テーブル6において、最前段の処理手段3の動作状
態は処理中のままとなる。
【0122】また、最前段の処理手段3は、定常時に移
行したので、特に統括制御手段5に転送先を問い合わせ
ることなく、定常通り、第一の部分処理群の処理結果を
データ転送手段2を介して、2段目の処理手段3に転送
する。
【0123】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第二の部分処理群に含
まれる部分処理D〜Gを順に処理する。2段目の処理手
段3は、既に定常時に移行しているので、定常通り、第
二の部分処理群の処理を終了すると、データ転送手段2
を介して、その処理結果を3段目の処理手段3に転送す
る。
【0124】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。
【0125】以上のようにして、本データ処理装置は定
常時の動作に移行する。以後、定常時の動作は、実施の
形態1と同様であるので、ここでは説明は省略する。な
お、定常時の動作においては、統括制御手段5は全く介
在せず性能劣化は生じない。
【0126】続いて、図5を用いて、何らかの理由によ
り処理を中断した後、再び処理を再開する時の動作を説
明する。ここでは、第n番目のデータの処理を行なった
後、一時処理を中断し、第n+1番目のデータから処理
を再開している。第n番目のデータまでの処理は、定常
時と同様に動作する。
【0127】入力手段1は、第n番目のデータを入力
し、最前段の処理手段3に転送した後に、何らかの理由
により処理が中断することを知ると、その旨、最前段の
処理手段3に通知する。
【0128】最前段の処理手段3は、第n番目のデータ
に対する第一の部分処理群の処理を終了し、その処理結
果を2段目の処理手段3に転送すると、入力手段1から
処理の中断が通知されたことを認識する。
【0129】最前段の処理手段3は、処理の中断を認識
すると、その旨、2段目の処理手段3に通知すると共
に、統括制御手段5に処理が終了した旨通知する。統括
制御手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テーブ
ル6内の最前段の処理手段3の動作状態を処理待ちとす
る。
【0130】2段目の処理手段3は、第n番目のデータ
に対する第二の部分処理群の処理を終了し、その処理結
果を3段目の処理手段3に転送すると、最前段の処理手
段3から処理の中断が通知されたことを認識する。
【0131】2段目の処理手段3は、処理の中断を認識
すると、その旨、3段目の処理手段3に通知すると共
に、統括制御手段5に処理が終了した旨通知する。統括
制御手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テーブ
ル6内の2段目の処理手段3の動作状態を処理待ちとす
る。
【0132】3段目の処理手段3は、第n番目のデータ
に対する第三の部分処理群の処理を終了し、その処理結
果を出力手段4に転送すると、2段目の処理手段3から
処理の中断が通知されたことを認識する。
【0133】3段目の処理手段3は、処理の中断を認識
すると、統括制御手段5に処理が終了した旨通知する。
統括制御手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テ
ーブル6内の3段目の処理手段3の動作状態を処理待ち
とする。
【0134】処理が再開されると、第n+1番目のデー
タは入力手段1によって入力され、データ転送手段2を
介して、所望の処理手段3に転送される。この転送先の
処理手段3も統括制御手段5によって決定される。
【0135】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、今から割り付けるべき処理
が第一の部分処理群であることを認識し、まず、定常時
に第一の部分処理群が割り付けられる最前段の処理手段
3について、管理テーブル6内の動作状態が処理待ちで
あるかを確認し、処理待ちでなければ処理待ちとなるま
で待つ。最前段の処理手段3の動作状態が処理待ちとな
ると、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新し、
転送先とする処理手段3に追加する。続いて、最前段の
処理手段3より後段の処理手段3について、即ち、2段
目の処理手段3と3段目の処理手段3について、管理テ
ーブル6内の動作状態を参照し、処理待ちであれば、こ
れを処理中と更新し、転送先とする処理手段3に追加す
る。ここでは、2段目の処理手段3の動作状態は処理待
ちであるので、動作状態は処理中と更新され、転送先と
する処理手段3に追加される。一方、3段目の処理手段
3の動作状態は処理中であるので、動作状態は更新され
ず、転送先とする処理手段3にも追加されない。
【0136】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる入力手段1もしくは最前段の処理手段
3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に対し
て、第一の部分処理群を割り付けたことを伝達する。
【0137】入力手段1もしくは最前段の処理手段3
は、統括制御手段5から転送先の処理手段3が回答され
ると、データの全てあるいはその一部を所望の処理手段
3に転送する。ここで、最前段の処理手段3から転送す
る場合には、転送先の処理手段3に含まれる最前段の処
理手段3を除いた2段目の処理手段3に転送することと
なる。
【0138】最前段及び2段目の処理手段3は、第n+
1番目のデータあるいはその一部を受け取ると、統括制
御手段5によって割り付けられた第一の部分処理群の並
列処理方法の処理を開始する。ここでは、同時に2つの
処理手段3が使用されているので、2つの処理手段3を
使用する場合の第一の部分処理群の並列処理方法に基づ
き、第一の部分処理群に含まれる部分処理A〜Cが処理
される。各処理手段3は第一の部分処理群の処理を終了
すると、その旨、統括制御手段5に通知する。統括制御
手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テーブル6
内の通知のあった処理手段3の動作状態を処理待ちとす
る。
【0139】第一の部分処理群の処理結果の全てあるい
はその一部は、データ転送手段2を介して、所望の処理
手段3に転送される。この転送先の処理手段3も、統括
制御手段5によって決定される。
【0140】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、次に割り付けるべき処理が
第二の部分処理群であることを認識し、まず、定常時に
第二の部分処理群が割り付けられる2段目の処理手段3
について、管理テーブル6内の動作状態が処理待ちであ
るか確認し、処理待ちでなければ処理待ちとなるまで待
つ。2段目の処理手段3の動作状態が処理待ちとなる
と、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新し、転
送先とする処理手段3に追加する。続いて、2段目の処
理手段3より後段の処理手段3について、即ち、3段目
の処理手段3について、管理テーブル6内の動作状態を
参照し、処理待ちであれば、これを処理中と更新し、転
送先とする処理手段3に追加する。ここでは、3段目の
処理手段3の動作状態は処理中であるので、動作状態は
更新されず、転送先とする処理手段3にも追加されな
い。
【0141】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる2つの処理手段3もしくは2段目の処
理手段3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に
対して、第二の部分処理群を割り付けたことを伝達す
る。
【0142】第一の部分処理群の処理結果の転送元とな
る2つの処理手段3もしくは2段目の処理手段3は、統
括制御手段5から転送先の処理手段3が回答されると、
処理結果の全てあるいはその一部を所望の処理手段3に
転送する。ここで、2段目の処理手段3から転送する場
合には、転送先の処理手段3に含まれる2段目の処理手
段3を除いて転送するが、転送先の処理手段3には2段
目の処理手段3のみが含まれるため、特に転送は行われ
ない。なお、転送先の処理手段3が1つであるため、第
一の部分処理群の処理結果の全てが転送先の処理手段
3、即ち、2段目の処理手段3に集約される。
【0143】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第二の部分処理群に含
まれる部分処理D〜Gを順に処理する。
【0144】2段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理を終了すると、第二の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、統括制御手段5に
は通知しない。即ち、以後、統括制御手段5の保持する
管理テーブル6において、2段目の処理手段3の動作状
態は処理中のままとなる。
【0145】ここで、2段目の処理手段3は、定常時に
移行したが、処理再開後の最初の処理であるため、第二
の部分処理群の処理結果の転送先は統括制御手段5によ
って決定される。
【0146】第二の部分処理群の処理結果は、第二の部
分処理群の処理を行なった2段目の処理手段3から直接
所望の処理手段3に転送するように構成してもよく、一
旦3段目の処理手段3に転送した後に、3段目の処理手
段3から残りの処理手段3に転送するように構成しても
よいので、転送元となる2段目もしくは3段目の処理手
段3は、統括制御手段5に転送先となる処理手段3を問
い合わせた後、回答として得られた転送先の処理手段3
にデータを転送する。
【0147】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、次に割り付けるべき処理が
第三の部分処理群であることを認識し、まず、定常時に
第三の部分処理群が割り付けられる3段目の処理手段3
について、管理テーブル6内の動作状態が処理待ちであ
るかを確認し、処理待ちでなければ処理待ちとなるまで
待つ。3段目の処理手段3の動作状態が処理待ちとなる
と、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新し、転
送先とする処理手段3に追加する。続いて、3段目の処
理手段3より後段の処理手段3について、管理テーブル
6内の動作状態を参照し、処理待ちであれば、これを処
理中と更新し、転送先とする処理手段3に追加する。こ
こでは、3段目の処理手段3は、最後段の処理手段3で
あり、より後段の処理手段3は存在しないため、転送先
とする処理手段3は3段目の処理手段3のみとなる。
【0148】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる2段目もしくは3段目の処理手段3に
回答すると共に、転送先とする処理手段3、即ち、3段
目の処理手段3に対して、第三の部分処理群を割り付け
たことを伝達する。
【0149】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理する。
【0150】3段目の処理手段3は、第三の部分処理群
の処理を終了すると、第三の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、統括制御手段5に
は通知しない。即ち、以後、統括制御手段5の保持する
管理テーブル6において、3段目の処理手段3の動作状
態は処理中のままとなる。
【0151】また、3段目の処理手段3は、最後段の処
理手段3であるので、第三の部分処理群の処理を終了す
ると、所望の最終的な処理結果が得られる。この最終的
な処理結果はデータ転送手段2を介して出力手段4に転
送される。
【0152】以上のような第n+1番目のデータに対す
る一連の処理に随時並行して、第n+2番目のデータに
対する処理が開始される。第n+2番目のデータは入力
手段1によって入力され、データ転送手段2を介して、
所望の処理手段3に転送される。この転送先の処理手段
3も統括制御手段5によって決定される。
【0153】統括制御手段5は、転送先となる処理手段
3の問い合わせを受けると、今から割り付けるべき処理
が第一の部分処理群であることを認識し、まず、定常時
に第一の部分処理群が割り付けられる最前段の処理手段
3について、管理テーブル6内の動作状態が処理待ちで
あるかを確認し、処理待ちでなければ処理待ちとなるま
で待つ。最前段の処理手段3の動作状態が処理待ちとな
ると、管理テーブル6内の動作状態を処理中と更新し、
転送先とする処理手段3に追加する。続いて、最前段の
処理手段3より後段の処理手段3について、即ち、2段
目の処理手段3と3段目の処理手段3について、管理テ
ーブル6内の動作状態を参照し、処理待ちであれば、こ
れを処理中と更新し、転送先とする処理手段3に追加す
る。ここでは、2段目及び3段目の処理手段3の動作状
態はいずれも処理中であるので、動作状態は更新され
ず、転送先とする処理手段3にも追加されない。
【0154】統括制御手段5は、転送先とする処理手段
3を転送元となる入力手段1もしくは最前段の処理手段
3に回答すると共に、転送先とする処理手段3に対し
て、第一の部分処理群を割り付けたことを伝達する。
【0155】入力手段1もしくは最前段の処理手段3
は、統括制御手段5から転送先の処理手段3が回答され
ると、データの全てあるいはその一部を所望の処理手段
3に転送する。ここで、最前段の処理手段3から転送す
る場合には、転送先の処理手段3に含まれる最前段の処
理手段3を除いて転送するが、転送先の処理手段3には
最前段の処理手段3のみが含まれるため、特に転送は行
われない。また、入力手段1から転送する場合には、転
送先の処理手段3が定常時と同じ最前段の処理手段3の
みであるため、定常時に移行したものと判断し、以後、
特に統括制御手段5に転送先を問い合わせることなく、
定常通り、最前段の処理手段3に転送するようにする。
なお、転送先の処理手段3が1つであるため、第一の部
分処理群の処理結果の全てが転送先の処理手段3、即
ち、2段目の処理手段3に集約される。
【0156】最前段の処理手段3は、第1番目のデータ
あるいはその一部を受け取ると、統括制御手段5によっ
て割り付けられた第一の部分処理群の並列処理方法の処
理を開始する。ここでは、同時に1つの処理手段3が使
用されているので、第一の部分処理群に含まれる部分処
理A〜Cを順に処理してする。
【0157】最前段の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、第一の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、統括制御手段5に
は通知しない。即ち、以後、統括制御手段5の保持する
管理テーブル6において、最前段の処理手段3の動作状
態は処理中のままとなる。
【0158】また、最前段の処理手段3は、定常時に移
行したので、特に統括制御手段5に転送先を問い合わせ
ることなく、定常通り、第一の部分処理群の処理結果
を、データ転送手段2を介して、2段目の処理手段3に
転送する。
【0159】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第二の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第二の部分処理群に含
まれる部分処理D〜Gを順に処理する。2段目の処理手
段3は、既に定常時に移行しているので、定常通り、第
二の部分処理群の処理を終了すると、データ転送手段2
を介して、その処理結果を3段目の処理手段3に転送す
る。
【0160】3段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理結果を受け取ると、割り付けられている第三の部
分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に1つの処
理手段3のみが使用されるので、第三の部分処理群に含
まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3段目の処
理手段3は、最後段の処理手段3であるので、第三の部
分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な処理結果
が得られる。この最終的な処理結果はデータ転送手段2
を介して出力手段4に転送される。以上のようにして、
本データ処理装置は再び定常時の動作に移行する。
【0161】このように、本実施の形態によるデータ処
理装置では、処理の開始から定常時に至るまでの過渡時
においては、より後段の処理待ち状態の処理手段3を一
時的に並列的に配置して並列処理を行い、かつ統括制御
手段5によって動的にこれを決定するので、プロセッサ
の動作状況に柔軟に対応しつつ、処理の開始時や再開時
に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮することが
できる。
【0162】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3によるデータ処理装置を示す構成図であり、図にお
いて、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので
説明を省略する。7は後段の処理手段3の処理状況を管
理して、後段の処理手段3に対する処理の割付を制御す
る従属制御手段である。
【0163】次に動作について説明する。各処理手段3
に付加される従属制御手段7は、自処理手段3の処理結
果を引き継ぎ処理を行う後段の処理手段3の動作を管理
する。即ち、最前段の処理手段3に付加される従属制御
手段7は、2段目の処理手段3の動作を管理し、2段目
の処理手段3に付加される従属制御手段7は、3段目の
処理手段3の動作を管理する。3段目の処理手段3に付
加される従属制御手段7は、最後段の処理手段3である
ので、特に管理の対象とする処理手段3はない。ここ
で、最後段となる3段目の処理手段3には従属制御手段
7を付加しなくてもよい。具備する処理手段3の並びを
自由に変更したいような場合には、全ての処理手段3に
従属制御手段7を付加するのが好ましい。
【0164】各従属制御手段7は、自処理手段3で行な
った処理の処理結果を次の処理手段3に転送した時点
で、後段の処理手段3が処理を開始したものと判断す
る。各処理手段3は、その前段の処理手段3から処理結
果を受け取ると、割り付けられている処理を開始し、そ
の処理が終了した時点で、その処理結果を次段の処理手
段3に転送すると共に、前段の処理手段3に処理が終了
した旨通知する。各処理手段3の従属制御手段7は、そ
の後段の処理手段3から処理終了の通知を受けると、管
理対象としている後段の処理手段3の処理が終了したも
のと判断する。
【0165】即ち、各従属制御手段7は、管理対象とす
る後段の処理手段3の動作について、処理結果を転送し
てから処理終了の通知を受け取るまでの期間を処理中で
あると認識し、処理終了の通知を受け取ってから次の処
理結果を転送するまでの期間を処理待ちであると認識す
る。
【0166】図9はその動作の様子を示す説明図であ
る。第1番目のデータは入力手段1によって入力され、
データ転送手段2を介して、最前段の処理手段3に転送
される。最前段の処理手段3は、入力手段1から第1番
目のデータを受け取ると、付加された従属制御手段7に
よって、次段である2段目の処理手段3が処理待ちであ
るか、処理中であるかを判断する。ここでは、2段目の
処理手段3に一度も処理結果を転送していないので、2
段目の処理手段3は処理待ちとなる。
【0167】最前段の処理手段3の従属制御手段7は、
次段である2段目の処理手段3が処理待ちであると判断
すると、自処理手段3である最前段の処理手段3に割り
付けられている処理、即ち、第一の部分処理群を次段で
ある2段目の処理手段3にも割り付けるものとして判断
し、次段である2段目の処理手段3に第一の部分処理群
を割り付けることを伝達すると共に、入力手段1から転
送された第1番目のデータの全てあるいはその一部を転
送する。この時、転送されるデータは、第一の部分処理
群の並列処理方法に依存する。これ以降、最前段の処理
手段3の従属制御手段7は、次段である2段目の処理手
段3が処理中であると判断する。
【0168】最前段及び2段目の処理手段3は、第1番
目のデータあるいはその一部を受け取り、割り付けられ
ている第一の部分処理群の並列処理方法の処理を開始す
る。ここでは、同時に2つの処理手段3が使用されるの
で、2つの処理手段3を使用する場合の第一の部分処理
群の並列処理方法に基づき、第一の部分処理群に含まれ
る部分処理A〜Cが処理される。決定された第一の部分
処理群の並列処理方法によっては、必要に応じて、各処
理手段3の間で中間的な処理結果を転送したり、同期処
理などを行ったりするかもしれない。こうして、2つの
処理手段3を同時に使用し、第一の部分処理群の処理結
果が得られる。
【0169】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、その旨、前段である最前段の処理
手段3に通知する。最前段の処理手段3の従属制御手段
7は、次段である2段目の処理手段3から処理終了の通
知を受け取ると、これ以降、次段である2段目の処理手
段3が処理待ちであると判断する。
【0170】最前段及び2段目の処理手段3は、第一の
部分処理群の処理を終了すると、得られた第一の部分処
理群の処理結果を2段目の処理手段3に集約する。即
ち、最前段の処理手段3の処理結果が2段目の処理手段
3に転送される。これ以降、最前段の処理手段3の従属
制御手段7は、次段である2段目の処理手段3が処理中
であると判断する。
【0171】2段目の処理手段3は、最前段の処理手段
3から第一の部分処理群の処理結果を受け取ると、付加
された従属制御手段7によって、次段である3段目の処
理手段3が処理待ちであるか、処理中であるかを判断す
る。ここでは、3段目の処理手段3に一度も処理結果を
転送していないので、3段目の処理手段3は処理待ちと
なる。
【0172】2段目の処理手段3の従属制御手段7は、
次段である3段目の処理手段3が処理待ちであると判断
すると、自処理手段3である2段目の処理手段3に割り
付けられている処理、即ち、第二の部分処理群を次段で
ある3段目の処理手段3にも割り付けるものとして判断
し、次段である3段目の処理手段3に第二の部分処理群
を割り付けることを伝達すると共に、保持する第一の部
分処理群の処理結果の全てあるいはその一部を転送す
る。この時、転送されるデータは、第二の部分処理群の
並列処理方法に依存する。これ以降、2段目の処理手段
3の従属制御手段7は、次段である3段目の処理手段3
が処理中であると判断する。
【0173】2段目及び3段目の処理手段3は、第一の
部分処理群の処理結果あるいはその一部を受け取り、割
り付けられている第二の部分処理群の並列処理方法の処
理を開始する。ここでは、同時に2つの処理手段3が使
用されるので、2つの処理手段3を使用する場合の第二
の部分処理群の並列処理方法に基づき、第二の部分処理
群に含まれる部分処理D〜Gが処理される。決定された
第二の部分処理群の並列処理方法によっては、必要に応
じて、各処理手段3の間で中間的な処理結果を転送した
り、同期処理などを行ったりするかもしれない。こうし
て、2つの処理手段3を同時に使用し、第二の部分処理
群の処理結果が得られる。
【0174】2段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理を終了すると、その旨、前段である最前段の処理
手段3に通知する。最前段の処理手段3の従属制御手段
7は、次である2段目の処理手段3から処理終了の通知
を受け取ると、これ以降、次段である2段目の処理手段
3が処理待ちであると判断する。
【0175】同時に、3段目の処理手段3は、第二の部
分処理群の処理を終了すると、その旨、前段である2段
目の処理手段3に通知する。2段目の処理手段3の従属
制御手段7は、次段である3段目の処理手段3から処理
終了の通知を受け取ると、これ以降、次段である3段目
の処理手段3が処理待ちであると判断する。
【0176】また、2段目及び3段目の処理手段3は、
第二の部分処理群の処理を終了すると、得られた第三の
部分処理群の処理結果を3段目の処理手段3に集約す
る。即ち、2段目の処理手段3の処理結果が3段目の処
理手段3に転送される。これ以降、2段目の処理手段3
の従属制御手段7は、次段である3段目の処理手段3が
処理中であると判断する。
【0177】3段目の処理手段3は、2段目の処理手段
3から第二の部分処理群の処理結果を受け取ると、次段
の処理手段3はないので、直ちに、割り付けられている
第三の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に
1つの処理手段3のみが使用されるので、第三の部分処
理群に含まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3
段目の処理手段3は、最後段の処理手段3であるので、
第三の部分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な
処理結果が得られる。この最終的な処理結果はデータ転
送手段2を介して出力手段4に転送される。
【0178】この時、3段目の処理手段3は、第三の部
分処理群を単一の処理手段3で処理したことから、定常
時に移行したものとして判断し、処理が終了しても、そ
の旨、前段である2段目の処理手段3には通知しない。
即ち、以後、2段目の処理手段3の従属制御手段7は、
3段目の処理手段3は処理中であると判断する。
【0179】以上のような第1番目のデータに対する一
連の処理に随時並行して、第2番目のデータに対する処
理が開始される。第2番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、最前段の処理
手段3に転送される。
【0180】最前段の処理手段3は、入力手段1から第
2番目のデータを受け取ると、付加された従属制御手段
7によって、次段である2段目の処理手段3が処理待ち
であるか、処理中であるかを判断する。ここでは、2段
目の処理手段3は処理待ちとなる。
【0181】最前段の処理手段3の従属制御手段7は、
次段である2段目の処理手段3が処理待ちであると判断
すると、自処理手段3である最前段の処理手段3に割り
付けられている処理、即ち、第一の部分処理群を次段で
ある2段目の処理手段3にも割り付けるものとして判断
し、次段である2段目の処理手段3に第一の部分処理群
を割り付けることを伝達すると共に、入力手段1から転
送された第1番目のデータの全てあるいはその一部を転
送し、これ以降、次段である2段目の処理手段3が処理
中であると判断する。
【0182】最前段及び2段目の処理手段3は、第1番
目のデータあるいはその一部を受け取り、割り付けられ
ている第一の部分処理群の並列処理方法の処理を開始す
る。ここでは、同時に2つの処理手段3が使用されるの
で、2つの処理手段3を使用する場合の第一の部分処理
群の並列処理方法に基づき、第一の部分処理群に含まれ
る部分処理A〜Cが処理される。
【0183】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、その旨、前段である最前段の処理
手段3に通知する。最前段の処理手段3の従属制御手段
7は、次段である2段目の処理手段3から処理終了の通
知を受け取ると、これ以降、次段である2段目の処理手
段3が処理待ちであると判断する。
【0184】最前段及び2段目の処理手段3は、第一の
部分処理群の処理を終了すると、得られた第一の部分処
理群の処理結果を2段目の処理手段3に集約する。即
ち、最前段の処理手段3の処理結果が2段目の処理手段
3に転送される。これ以降、最前段の処理手段3の従属
制御手段7は、次段である2段目の処理手段3が処理中
であると判断する。
【0185】2段目の処理手段3は、最前段の処理手段
3から第一の部分処理群の処理結果を受け取ると、付加
された従属制御手段7によって、次段である3段目の処
理手段3が処理待ちであるか、処理中であるかを判断す
る。ここでは、3段目の処理手段3は処理中となる。
【0186】2段目の処理手段3の従属制御手段7によ
って、次段である3段目の処理手段3が処理中であると
判断されると、2段目の処理手段3は、直ちに、割り付
けられている第二の部分処理群の処理を開始する。ここ
では、同時に1つの処理手段3が使用されるので、第二
の部分処理群に含まれる部分処理D〜Gが順に処理され
る。
【0187】2段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理を終了すると、第二の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、前段である最前段
の処理手段3には通知しない。即ち、以後、最前段の処
理手段3の従属制御手段7は、2段目の処理手段3は処
理中であると判断する。
【0188】また、2段目の処理手段3は、定常時に移
行したので、定常通り、第二の部分処理群の処理結果
を、データ転送手段2を介して、3段目の処理手段3に
転送する。
【0189】3段目の処理手段3は、2段目の処理手段
3から第二の部分処理群の処理結果を受け取ると、既に
定常時に移行しているので、直ちに、割り付けられてい
る第三の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時
に1つの処理手段3のみが使用されているので、第三の
部分処理群に含まれる部分処理H〜Iを順に処理してい
く。3段目の処理手段3は、最後段の処理手段3である
ので、第三の部分処理群の処理を終了すると、所望の最
終的な処理結果が得られる。この最終的な処理結果はデ
ータ転送手段2を介して出力手段4に転送される。
【0190】以上のような第2番目のデータに対する一
連の処理に随時並行して、第3番目のデータに対する処
理が開始される。第3番目のデータは入力手段1によっ
て入力され、データ転送手段2を介して、最前段の処理
手段3に転送される。
【0191】最前段の処理手段3は、入力手段1から第
3番目のデータを受け取ると、付加された従属制御手段
7によって、次段である2段目の処理手段3が処理待ち
であるか、処理中であるかを判断する。ここでは、2段
目の処理手段3は処理中となる。
【0192】最前段の処理手段3の従属制御手段7は、
次段である2段目の処理手段3が処理中であると判断さ
れると、最前段の処理手段3は、直ちに、割り付けられ
ている第一の部分処理群の処理を開始する。ここでは、
同時に1つの処理手段3が使用されるので、第一の部分
処理群に含まれる部分処理A〜Cが順に処理される。
【0193】最前段の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、第一の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、定常通り、第一の部分処理群の処理結果を、デ
ータ転送手段2を介して、2段目の処理手段3に転送す
る。
【0194】2段目の処理手段3は、最前段の処理手段
3から第一の部分処理群の処理結果を受け取ると、既に
定常時に移行しているので、直ちに、割り付けられてい
る第二の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時
に1つの処理手段3が使用されるので、第二の部分処理
群に含まれる部分処理D〜Gが順に処理される。そし
て、その処理結果は、データ転送手段2を介して、3段
目の処理手段3に転送される。
【0195】3段目の処理手段3は、2段目の処理手段
3から第二の部分処理群の処理結果を受け取ると、既に
定常時に移行しているので、直ちに、割り付けられてい
る第三の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時
に1つの処理手段3のみが使用されるので、第三の部分
処理群に含まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。
3段目の処理手段3は、最後段の処理手段3であるの
で、第三の部分処理群の処理を終了すると、所望の最終
的な処理結果が得られる。この最終的な処理結果はデー
タ転送手段2を介して出力手段4に転送される。
【0196】以上のようにして、本データ処理装置は定
常時の動作に移行する。以後、定常時の動作は、上記実
施の形態1と同様であるので、ここでは説明は省略す
る。なお、定常時の動作においては、従属制御手段7は
全く介在せず、性能劣化は生じない。
【0197】続いて、図5を用いて、何らかの理由によ
り処理を中断した後、処理を再開する時の動作を説明す
る。ここでは、第n番目のデータの処理を行なった後、
一時処理を中断し、第n+1番目のデータから処理を再
開している。第n番目のデータまでの処理は、定常時と
同様に動作する。
【0198】入力手段1は、第n番目のデータを入力
し、最前段の処理手段3に転送した後に、何らかの理由
により処理が中断することを知ると、その旨、最前段の
処理手段3に通知する。
【0199】最前段の処理手段3は、第n番目のデータ
に対する第一の部分処理群の処理を終了し、その処理結
果を2段目の処理手段3に転送すると、入力手段1から
処理の中断が通知されたことを認識する。最前段の処理
手段3は、処理の中断を認識すると、その旨、2段目の
処理手段3に通知する。
【0200】2段目の処理手段3は、第n番目のデータ
に対する第二の部分処理群の処理を終了し、その処理結
果を3段目の処理手段3に転送すると、最前段の処理手
段3から処理の中断が通知されたことを認識する。2段
目の処理手段3は、処理の中断を認識すると、その旨、
3段目の処理手段3に通知すると共に、前段である最前
段の処理手段3に処理が終了した旨通知する。最前段の
処理手段3の従属制御手段7は、次段である2段目の処
理手段3から処理終了の通知を受け取ると、これ以降、
次段である2段目の処理手段3が処理待ちであると判断
する。
【0201】3段目の処理手段3は、第n番目のデータ
に対する第三の部分処理群の処理を終了し、その処理結
果を出力手段4に転送すると、2段目の処理手段3から
処理の中断が通知されたことを認識する。3段目の処理
手段3は、処理の中断を認識すると、前段である2段目
の処理手段3に処理が終了した旨通知する。2段目の処
理手段3の従属制御手段7は、次段である3段目の処理
手段3から処理終了の通知を受け取ると、これ以降、次
段である3段目の処理手段3が処理待ちであると判断す
る。
【0202】処理が再開されると、第n+1番目のデー
タは入力手段1によって入力され、データ転送手段2を
介して、最前段の処理手段3に転送される。
【0203】最前段の処理手段3は、入力手段1から第
n+1番目のデータを受け取ると、付加された従属制御
手段7によって、次段である2段目の処理手段3が処理
待ちであるか、処理中であるかを判断する。ここでは、
2段目の処理手段3は処理待ちとなる。
【0204】最前段の処理手段3の従属制御手段7は、
次段である2段目の処理手段3が処理待ちであると判断
すると、自処理手段3である最前段の処理手段3に割り
付けられている処理、即ち、第一の部分処理群を次段で
ある2段目の処理手段3にも割り付けるものとして判断
し、次段である2段目の処理手段3に第一の部分処理群
を割り付けることを伝達すると共に、入力手段1から転
送された第1番目のデータの全てあるいはその一部を転
送し、これ以降、次段である2段目の処理手段3が処理
中であると判断する。
【0205】最前段及び2段目の処理手段3は、第1番
目のデータあるいはその一部を受け取り、割り付けられ
ている第一の部分処理群の並列処理方法の処理を開始す
る。ここでは、同時に2つの処理手段3が使用されるの
で、2つの処理手段3を使用する場合の第一の部分処理
群の並列処理方法に基づき、第一の部分処理群に含まれ
る部分処理A〜Cが処理される。
【0206】2段目の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、その旨、前段である最前段の処理
手段3に通知する。最前段の処理手段3の従属制御手段
7は、次段である2段目の処理手段3から処理終了の通
知を受け取ると、これ以降、次段である2段目の処理手
段3が処理待ちであると判断する。
【0207】最前段及び2段目の処理手段3は、第一の
部分処理群の処理を終了すると、得られた第一の部分処
理群の処理結果を2段目の処理手段3に集約する。即
ち、最前段の処理手段3の処理結果が2段目の処理手段
3に転送される。これ以降、最前段の処理手段3の従属
制御手段7は、次段である2段目の処理手段3が処理中
であると判断する。
【0208】2段目の処理手段3は、最前段の処理手段
3から第一の部分処理群の処理結果を受け取ると、付加
された従属制御手段7によって、次段である3段目の処
理手段3が処理待ちであるか、処理中であるかを判断す
る。ここでは、3段目の処理手段3は処理中となる。
【0209】2段目の処理手段3の従属制御手段7によ
って、次段である3段目の処理手段3が処理中であると
判断されると、2段目の処理手段3は、直ちに、割り付
けられている第二の部分処理群の処理を開始する。ここ
では、同時に1つの処理手段3が使用されるので、第二
の部分処理群に含まれる部分処理D〜Gが順に処理され
る。
【0210】2段目の処理手段3は、第二の部分処理群
の処理を終了すると、第二の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、処理が終了しても、その旨、前段である最前段
の処理手段3には通知しない。即ち、以後、最前段の処
理手段3の従属制御手段7は、2段目の処理手段3は処
理中であると判断する。
【0211】また、2段目の処理手段3は、定常時に移
行したので、定常通り、第二の部分処理群の処理結果
を、データ転送手段2を介して、3段目の処理手段3に
転送する。
【0212】3段目の処理手段3は、2段目の処理手段
3から第二の部分処理群の処理結果を受け取ると、次段
の処理手段3はないので、直ちに、割り付けられている
第三の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時に
1つの処理手段3のみが使用されるので、第三の部分処
理群に含まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。3
段目の処理手段3は、最後段の処理手段3であるので、
第三の部分処理群の処理を終了すると、所望の最終的な
処理結果が得られる。この最終的な処理結果はデータ転
送手段2を介して出力手段4に転送される。
【0213】この時、3段目の処理手段3は、第三の部
分処理群を単一の処理手段3で処理したことから、定常
時に移行したものとして判断し、処理が終了しても、そ
の旨、前段である2段目の処理手段3には通知しない。
即ち、以後、2段目の処理手段3の従属制御手段7は、
3段目の処理手段3は処理中であると判断する。
【0214】以上のような第n+1番目のデータに対す
る一連の処理に随時並行して、第n+2番目のデータに
対する処理が開始される。第n+2番目のデータは入力
手段1によって入力され、データ転送手段2を介して、
最前段の処理手段3に転送される。
【0215】最前段の処理手段3は、入力手段1から第
n+2番目のデータを受け取ると、付加された従属制御
手段7によって、次段である2段目の処理手段3が処理
待ちであるか、処理中であるかを判断する。ここでは、
2段目の処理手段3は処理中となる。
【0216】最前段の処理手段3の従属制御手段7は、
次段である2段目の処理手段3が処理中であると判断さ
れると、最前段の処理手段3は、直ちに、割り付けられ
ている第一の部分処理群の処理を開始する。ここでは、
同時に1つの処理手段3が使用されので、第一の部分処
理群に含まれる部分処理A〜Cが順に処理される。
【0217】最前段の処理手段3は、第一の部分処理群
の処理を終了すると、第一の部分処理群を単一の処理手
段3で処理したことから、定常時に移行したものとして
判断し、定常通り、第一の部分処理群の処理結果を、デ
ータ転送手段2を介して、2段目の処理手段3に転送す
る。
【0218】2段目の処理手段3は、最前段の処理手段
3から第一の部分処理群の処理結果を受け取ると、既に
定常時に移行しているので、直ちに、割り付けられてい
る第二の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時
に1つの処理手段3が使用されるので、第二の部分処理
群に含まれる部分処理D〜Gが順に処理される。そし
て、その処理結果は、データ転送手段2を介して、3段
目の処理手段3に転送される。
【0219】3段目の処理手段3は、2段目の処理手段
3から第二の部分処理群の処理結果を受け取ると、既に
定常時に移行しているので、直ちに、割り付けられてい
る第三の部分処理群の処理を開始する。ここでは、同時
に1つの処理手段3のみが使用されるので、第三の部分
処理群に含まれる部分処理H〜Iを順に処理していく。
3段目の処理手段3は、最後段の処理手段3であるの
で、第三の部分処理群の処理を終了すると、所望の最終
的な処理結果が得られる。この最終的な処理結果はデー
タ転送手段2を介して出力手段4に転送される。以上の
ようにして、本データ処理装置は再び定常時の動作に移
行する。
【0220】このように、本実施の形態によるデータ処
理装置では、処理の開始から定常時に至るまでの過渡時
においては、より後段の処理待ち状態の処理手段3を一
時的に並列的に配置して並列処理を行い、かつ従属制御
手段7によって動的にこれを決定するので、プロセッサ
の動作状況に柔軟に対応しつつ、処理の開始時や再開時
に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮することが
できる。
【0221】なお、上記においては、各従属制御手段7
は、次段の処理手段3に対してのみ処理を割り付けてい
るが、次段の処理手段3が処理待ちであるときに、その
次段の処理手段3に、その次段の処理手段3の管理する
処理手段3、即ち、次々段の処理手段3の動作状態を尋
ね、これも処理待ちであるときには、次段及び次々段の
処理手段3に処理を割り付けるようにしてもよい。ま
た、さらに先の処理手段3が存在する場合は、同様にし
て、これらの処理手段3に処理を割り付けるようにして
もよい。あるいは、各従属制御手段7は、次段の処理手
段3のみでなく、その先の処理手段3をも同時に管理す
るようにしてもよい。
【0222】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4によるデータ処理装置を示す構成図であり、図に
おいて、図6及び図8と同一符号は同一または相当部分
を示している。
【0223】本実施の形態によるデータ処理装置では、
従属制御手段7と統括制御手段5とを用いて、各処理手
段3の動作を管理することにより、後段の処理待ち状態
の処理手段3を把握し、一時的に並列的に配置して並列
処理を行う方式を採る。
【0224】統括制御手段5に関する基本動作は上記実
施の形態2に準ずる。また、従属制御手段7に関する基
本動作は上記実施の形態3に準ずる。
【0225】統括制御手段5と従属制御手段7は、場面
に応じて使い分けるように構成してもよい。例えば、処
理開始から定常時に至るまでの過渡時の制御には統括制
御手段5を使用し、処理再開から定常時に至るまでの過
渡時の制御には従属制御手段7を使用するように構成で
きる。あるいは、この逆で、処理開始から定常時に至る
までの過渡時の制御には従属制御手段7を使用し、処理
再開から定常時に至るまでの過渡時の制御には統括制御
手段5を使用するように構成できる。
【0226】統括制御手段5と従属制御手段7は、入力
手段1あるいは処理手段3に応じて使い分けるように構
成してもよい。例えば、入力手段1及び最前段の処理手
段3は統括制御手段5を使用し、2段目及び3段目の処
理手段3は従属制御手段7を使用するように構成でき
る。入力手段1あるいはどの処理手段3がどちらを使用
するかは、この限りではない。
【0227】統括制御手段5と従属制御手段7とを、常
に同時に使用しながら動作するように構成してもよい。
この場合の動作は、例えば次の通りである。過渡時にお
いて、入力手段1あるいは各処理手段3は、次の処理手
段3にデータを転送する必要が生じると、まず、自処理
手段3の従属制御手段7により、次段の処理手段3の動
作状態を確認し、処理待ちであれば、さらに統括制御手
段5に転送先を問い合わせることにより、転送先の処理
手段3を得ると共に、より後段の処理手段3に処理を割
り付ける。
【0228】実施の形態5.図11はこの発明の実施の
形態5によるデータ処理装置を示す構成図であり、図に
おいて、図6と同一符号は同一または相当部分を示すの
で説明を省略する。8は基本的な処理を実行する基本処
理手段である。
【0229】各処理手段3は、1つないしは複数の基本
処理手段8から構成される。各処理手段3は、定常時に
各処理手段3に割り付けられる処理を所定の時間内に行
うために最低限必要な基本処理手段8を含む。ここで
は、各処理手段3は3つの基本処理手段8を含んでいる
が、より多いまたはより少ない基本処理手段8を含んで
いてもよい。また、各処理手段3を構成する基本処理手
段8の数は、全ての処理手段3で同一である必要はな
い。
【0230】また、各処理手段3は、1つないしは複数
の基本処理手段8を論理的にグループ化したものである
と見なすことができる。このグループ化を変更すること
により、各処理手段3を構成する基本処理手段8の数を
変更することができるように構成してもよい。
【0231】また、いずれの処理手段3にも属さない、
1つないしは複数の基本処理手段8が存在してもよい。
このような基本処理手段8は、過渡時において使用する
ように構成してもよい。また、定常時にも使用するよう
に構成してもよい。
【0232】入力手段1もしくは処理手段3が、次段の
処理手段3もしくは出力手段4にデータを転送する場合
には、転送元となる入力手段1もしくは処理手段3は、
次段の処理手段3を構成する各基本処理手段8に直接転
送するように構成してもよい。あるいは、次段の処理手
段3を構成する基本処理手段8の一つに一旦転送した
後、その基本処理手段8から残りの他の基本処理手段8
に転送するように構成してもよい。また、転送元となる
処理手段3は、その処理手段3を構成する各基本処理手
段8から、直接、次段の処理手段3もしくは出力手段4
に転送するように構成してもよい。あるいは、転送元と
なる処理手段3を構成する基本処理手段8の一つに一旦
転送し、データを集約した後に、次段の処理手段3もし
くは出力手段4に転送するように構成してもよい。
【0233】図12は統括制御手段5の保持する管理テ
ーブル9の一例を示す説明図である。統括制御手段5の
保持する管理テーブル9は、具備する全ての基本処理手
段8に関する動作状態、定常時に属する処理手段3、現
在に属する処理手段3を含んでいる。他に何からの付加
情報を含んでいてもかまわない。各基本処理手段8の動
作状態としては、少なくとも処理待ちであるか、処理中
であるかの2つの動作状態をとる。他の動作状態を含ん
でいてもかまわない。
【0234】処理開始前の初期化時においては、統括制
御手段5は管理テーブル9を初期化する。ここで、管理
テーブル9内の各基本処理手段8の動作状態を処理待ち
とする。
【0235】本実施の形態によるデータ処理増置の全体
の動作は、上記実施の形態2に準ずる。即ち、処理開始
や処理再開から定常時に至るまでの過渡時においては、
入力手段1もしくは処理手段3が、次段の処理手段3に
データを転送する時に、統括制御手段5が介在し、その
データの転送先や処理の割り付けを行うことにより、よ
り後段の処理待ちである処理手段3を一時的に並列的に
配置することにより、処理時間の短縮を図る。定常時に
おいては、特に統括制御手段5が介在することなく、前
段の処理手段3から順にパイプライン処理が行われる。
【0236】ここで、過渡時における統括制御手段5に
関する動作は次の通りである。入力手段1もしくは処理
手段3は、データを入力すると、あるいは、割り付けら
れた処理を終了すると、それらのデータを次の処理手段
3に転送するために、その転送先を統括制御手段5に問
い合わせる。
【0237】統括制御手段5は、転送先の問い合わせを
受けると、保持する管理テーブル9を参照して、各基本
処理手段8に割り付けられる処理を決定し、これに応じ
て転送先となる基本処理手段8を決定する。
【0238】統括制御手段5は、今から割り付けるべき
処理が何であるかを認識し、その処理が定常時に割り付
けられる処理手段3に属する基本処理手段8について、
管理テーブル9内の動作状態が処理待ちであるか確認
し、処理待ちでなければ処理待ちとなるまで待つ。これ
らの基本処理手段8の動作状態が処理待ちとなると、管
理テーブル9内の動作状態を処理中と更新し、転送先と
する基本処理手段8に追加する。
【0239】続いて、前記処理手段3より後段の処理手
段3に属する基本処理手段8について、管理テーブル9
内の動作状態を参照し、処理待ちであれば、これを処理
中と更新し、転送先とする基本処理手段8に追加する。
【0240】ここで、統括制御手段5は、各処理手段3
に属する基本処理手段8の全てを転送先とする基本処理
手段8に追加するようにしてもよい。この場合、処理手
段3に属する基本処理手段8のうち、いずれか一つの基
本処理手段8の動作状態を参照し、処理待ちであれば、
その処理手段3に属する全ての基本処理手段8につい
て、動作状態を処理中と更新し、転送先とする基本処理
手段8に追加するようにしてもよい。
【0241】また、統括制御手段5は、各処理手段3に
属する基本処理手段8の一部を転送先とする基本処理手
段8に追加するようにしてもよい。この場合、処理手段
3に属する基本処理手段8の一つ一つについて、順に、
動作状態を参照し、処理待ちであれば、動作状態を処理
中と更新し、転送先とする基本処理手段8に追加するよ
うにしてもよい。
【0242】さらに、統括制御手段5は、転送先とする
基本処理手段8の数が、対象とする処理を並列的に分割
可能な最大の分割数を越えないようにしてもよい。例え
ば、統括制御手段5は、割り付ける処理に関する最大分
割数を処理情報管理テーブル10として保持し、これを
参照することによって行われる。
【0243】図13は統括制御手段5が保持する処理情
報管理テーブル10の一例を示す説明図である。統括制
御手段5が保持する処理情報管理テーブル10は、各処
理手段3に割り付けられる部分処理群について、その部
分処理群を並列に処理する場合の最大分割数を含む。
【0244】この処理情報管理テーブル10内の最大分
割数は、予め静的に決定するように構成してもよい。あ
るいは、動的に決定して変更するように構成してもよ
い。例えば、各部分処理群の最大分割数は、一連の処理
で使用する処理パラメータ(データサイズ等)によって
変化する場合がある。よって、一連の処理で使用する処
理パラメータ等の情報から、各部分処理群の最大分割数
を算出し、変更するように構成してもよい。あるいは、
オペレータや外部装置等から、所望の最大分割数を与
え、変更するように構成してもよい。
【0245】統括制御手段5は、割り付けの対象とする
処理の最大分割数を処理情報管理テーブル10から獲得
し、後段の処理手段3に属する基本処理手段8につい
て、管理テーブル9内の動作状態が処理待ちであった場
合、これを処理中と更新し、転送先とする基本処理手段
8に追加した後、転送先とする基本処理手段8の数と最
大分割数とを比較し、これが等しければ、直ちに転送先
とする基本処理手段8を決定し、これ以降の基本処理手
段8に関する処理、即ち、動作状態を確認し転送先とす
る基本処理手段8に追加する処理を中止する。
【0246】統括制御手段5は、後段の処理手段3に属
する基本処理手段8の全てについて動作状況を確認した
後、あるいは、転送先とする基本処理手段8の数が最大
分割数に達した時点で、転送先とする基本処理手段8を
決定し、転送元となる入力手段1もしくは処理手段3
に、決定された転送先とする基本処理手段8を回答す
る。また、転送先とする基本処理手段8に対して、対象
とする処理を割り付けたことを伝達すると共に、管理テ
ーブル9内のそれらの現在属する処理手段3を、対象と
する処理が定常時に割り付けられる処理手段3として更
新する。
【0247】転送元となる入力手段1もしくは処理手段
3は、統括制御手段5から転送先の基本処理手段8が回
答されると、データの全てあるいはその一部を所望の基
本処理手段8に転送する。ここで、各基本処理手段8に
転送されるデータは、全ての基本処理手段8で同一かも
しれないし、異なるかもしれない。これらは対象とする
処理の並列処理方法に依存する。
【0248】転送先となった基本処理手段8は、転送元
の入力手段1もしくは処理手段3からデータを受け取る
と、割り付けられた処理を開始する。ここでは、同時に
割り付けられた基本処理手段8の数に応じて、割り付け
られた処理の並列処理方法に基づき処理が進められる。
割り付けられた処理の並列処理方法によっては、必要に
応じて、各基本処理手段8の間で中間的な処理結果を転
送したり、同期処理などを行ったりするかもしれない。
【0249】各基本処理手段8は割り付けられた処理を
終了すると、同時に割り付けられた基本処理手段8の数
が定常時の数より大きい場合には、過渡時であると判断
し、統括制御手段5に処理が終了した旨通知する。統括
制御手段5は、処理終了の通知を受けると、管理テーブ
ル9内の通知のあった基本処理手段8の動作状態を処理
待ちとし、現在属する処理手段3を定常時に属する処理
手段3と同じ処理手段3に更新する。
【0250】ここで、統括制御手段5は、先に割り付け
た全ての基本処理手段8、即ち、現在属する処理手段3
が同じ処理手段3となっている全ての基本処理手段8が
処理を完了したことを確認した後に、管理テーブル9を
更新するのが好ましい。あるいは、割り付けた全ての基
本処理手段8の処理が完了した後に、統括制御手段5に
処理終了の通知を行うのがよい。
【0251】各基本処理手段8は、処理終了の通知を統
括制御手段5に送った後、得られた処理結果の転送先
を、再び統括制御手段5に問い合わせ、回答のあった転
送先に処理結果を転送する。
【0252】一方、各基本処理手段8は、割り付けられ
た処理を終了した時、同時に割り付けられた基本処理手
段8の数が定常時の数と等しい場合には、定常時に移行
したものと判断し、処理が終了しても、その旨、統括制
御手段5には通知しない。即ち、以後、統括制御手段5
の保持する管理テーブル9において、これらの基本処理
手段8の動作状態は処理中のままとなる。
【0253】また、各基本処理手段8は、定常時に移行
したので、特に統括制御手段5に転送先を問い合わせる
ことなく、定常通り、次の処理手段3に処理結果を転送
する。
【0254】実施の形態6.図1を用いて説明する。本
実施の形態によるデータ処理装置では、後段の処理待ち
状態の処理手段3のみでなく、前段の処理待ち状態の処
理手段3をも使用して、一時的に並列的に配置して並列
処理を行う方式を採る。
【0255】本データ処理装置においては、連続的に与
えられるデータが、予め定められたある一定間隔の周期
を持って与えられる時など、次に与えられるデータの入
力時刻が確定されるような場合に適用される。
【0256】連続的に与えられるデータが、センサなど
の外部装置や磁気ディスクなどの記憶装置から、一定間
隔の周期を持って与えられない時であっても、入力手段
1で入力間隔のばらつきを吸収し、各処理手段3には一
定間隔の周期を持って、入力したデータを転送するよう
に構成すれば、次に与えられるデータの入力時刻を確定
することができる。即ち、入力手段1は、入力するデー
タが一定の周期で与えられる場合であっても、そうでな
い場合であっても、予め定めた一定の周期で、各処理手
段3に入力したデータを転送するように構成してもよ
い。
【0257】また、入力手段1は、あるデータを入力し
た時に、次に入力するデータを各処理手段3に転送する
時刻を定め、次に入力したデータを、先に定めた時刻に
達したときに、各処理手段3に転送するように構成して
もよい。
【0258】図14は処理開始時(第1番目のデータを
入力する時)からの各処理手段3の動作の様子を示す説
明図である。第1番目のデータに対する第一の部分処理
群の処理は、この処理を定常時に行う最前段の処理手段
3と、これより後段で処理待ちの処理手段3、即ち、2
段目及び3段目の処理手段3によって処理される。
【0259】第1番目のデータに対する第二の部分処理
群の処理は、この処理を定常時に行う2段目の処理手段
3と、これより後段で処理待ちの処理手段3、即ち、3
段目の処理手段3と、次の入力に十分間に合うので、こ
れより前段で処理待ちの処理手段3、即ち、最前段の処
理手段3とによって処理される。
【0260】第1番目のデータに対する第三の部分処理
群の処理は、この処理を定常時に行う3段目の処理手段
3によって処理される。これより前段の処理手段3、即
ち、最前段及び2段目の処理手段3は処理待ちである
が、次の入力に間に合わない可能性があるので使用され
ない。
【0261】次に、第2番目のデータに対する第一の部
分処理群の処理は、この処理を定常時に行う最前段の処
理手段3と、これより後段で処理待ちの処理手段3、即
ち、2段目の処理手段3によって処理される。
【0262】第2番目のデータに対する第二の部分処理
群の処理は、この処理を定常時に行う2段目の処理手段
3によって処理される。これより後段で処理待ちの処理
手段3、即ち、3段目の処理手段3は処理中であり、こ
れより前段の処理手段3、即ち、最前段の処理手段3は
処理待ちであるが、次の入力に間に合わない可能性があ
るので使用されない。
【0263】第2番目のデータに対する第三の部分処理
群の処理は、この処理を定常時に行う3段目の処理手段
3によって処理される。これより前段の処理手段3であ
る最前段の処理手段3は処理中であり、2段目の処理手
段3は処理待ちであるが、次の入力に間に合わない可能
性があるので使用されない。
【0264】これ以降、第3番目のデータに対する処理
から定常時に移行する。即ち、第一の部分処理群の処理
は最前段の処理手段3で、第二の部分処理群の処理は2
段目の処理手段3で、第三の部分処理群の処理は3段目
の処理手段3で行われる。
【0265】なお、以上のような動作は、予め静的に決
定しておいてもよいし、何らかの手段、例えば、上記実
施の形態2の統括制御手段5などにより、動的に決定、
変更するように構成してもよい。
【0266】このように、本実施の形態によるデータ処
理装置では、処理の開始から定常時に至るまでの過渡時
においては、より後段の処理待ち状態の処理手段3に加
え、より前段の処理待ち状態の処理手段3を、一時的に
並列的に配置し並列処理を行うので、処理の開始時や再
開時に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮するこ
とができる。
【0267】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、定常
時では、前段の処理手段の処理結果を後段の処理手段が
引き継いで処理を実行するパイプラインを構成する一
方、処理の開始から定常時に至る過渡時では、処理待ち
状態にある後段の処理手段が前段の処理手段に割り付け
られている処理の一部を担って前段の処理手段と並列処
理を行うように構成したので、処理の開始時や再開時に
最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮することがで
きる効果がある。
【0268】この発明によれば、複数の処理手段の処理
状況を管理して、複数の処理手段に対する処理の割付を
制御する統括制御手段を設けるように構成したので、プ
ロセッサの動作状況に柔軟に対応しつつ、処理の開始時
や再開時に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮す
ることができる効果がある。
【0269】この発明によれば、後段の処理手段の処理
状況を管理して、後段の処理手段に対する処理の割付を
制御する従属制御手段を複数の処理手段に搭載するよう
に構成したので、プロセッサの動作状況に柔軟に対応し
つつ、処理の開始時や再開時に最終的な処理結果を得る
までの時間を短縮することができる効果がある。
【0270】この発明によれば、複数の処理手段の処理
状況を管理して、複数の処理手段に対する処理の割付を
制御する統括制御手段を設けるとともに、後段の処理手
段の処理状況を管理して、後段の処理手段に対する処理
の割付を制御する従属制御手段を複数の処理手段に搭載
するように構成したので、プロセッサの動作状況に柔軟
に対応しつつ、処理の開始時や再開時に最終的な処理結
果を得るまでの時間を短縮することができる効果があ
る。
【0271】この発明によれば、基本的な処理を実行す
る少なくとも1以上の基本処理手段をグループ化して処
理手段を構成するように構成したので、処理手段の処理
を分割することができる効果がある。
【0272】この発明によれば、基本処理手段のグルー
プ分けを変更して処理手段を再構成するように構成した
ので、処理の開始時や再開時に最終的な処理結果を得る
までの時間を短縮することができる効果がある。
【0273】この発明によれば、処理の開始から定常時
に至る過渡時において、処理待ち状態にある後段の処理
手段を構成する基本処理手段を前段の処理手段に追加す
るように構成したので、処理の開始時や再開時に最終的
な処理結果を得るまでの時間を短縮することができる効
果がある。
【0274】この発明によれば、処理手段に割り付けら
れている処理を並列的に分割可能な数を超えない範囲内
で、処理手段を構成する基本処理手段の数を決定するよ
うに構成したので、無駄な基本処理手段の構成を防ぐこ
とができる効果がある。
【0275】この発明によれば、処理手段に割り付けら
れている処理を並列的に分割可能な数を予め静的に決定
する構成したので、無駄な基本処理手段の構成を防ぐこ
とができる効果がある。
【0276】この発明によれば、処理手段に割り付けら
れている処理を並列的に分割可能な数を動的に決定する
ように構成したので、基本処理手段の数の最適化を図る
ことができる効果がある。
【0277】この発明によれば、一連の処理で使用する
処理パラメータに基づいて並列的に分割可能な数を算出
するように構成したので、基本処理手段の数の最適化を
図ることができる効果がある。
【0278】この発明によれば、並列的に分割可能な数
を外部入力するように構成したので、基本処理手段の数
の最適化を図ることができる効果がある。
【0279】この発明によれば、次に与えられるデータ
の入力時刻が確定されている場合、その入力時刻に間に
合う範囲内で、処理待ち状態にある後段の処理手段に限
らず、処理待ち状態にある前段の処理手段の基本処理手
段に処理を割り付けるように構成したので、処理の開始
時や再開時に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮
することができる効果がある。
【0280】この発明によれば、連続的に与えられるデ
ータが一定間隔の周期をもって与えられない場合、その
入力間隔を吸収し、一定間隔の周期をもってデータを処
理手段に転送するように構成したので、処理の開始時や
再開時に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮する
ことができる効果がある。
【0281】この発明によれば、入力したデータを処理
手段に転送する際、次に入力するデータの転送時刻を処
理手段に与えるように構成したので、処理の開始時や再
開時に最終的な処理結果を得るまでの時間を短縮するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるデータ処理装
置を示す構成図である。
【図2】 与えられたデータに対する一連の処理の流れ
を示す説明図である。
【図3】 処理開始時(第1番目のデータを入力する
時)からの各処理手段の動作の様子を示す説明図であ
る。
【図4】 定常時における各処理手段の動作の様子を示
す説明図である。
【図5】 何らかの理由により処理を中断した後、処理
を再開する時の各処理手段の動作の様子を示す説明図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態2によるデータ処理装
置を示す構成図である。
【図7】 統括制御手段の保持する管理テーブルの一例
を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるデータ処理装
置を示す構成図である。
【図9】 管理対象とする後段の処理手段の動作を示す
構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態4によるデータ処理
装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態5によるデータ処理
装置を示す構成図である。
【図12】 統括制御手段の保持する管理テーブルの一
例を示す説明図である。
【図13】 統括制御手段が保持する処理情報管理テー
ブルの一例を示す説明図である。
【図14】 処理開始時(第1番目のデータを入力する
時)からの各処理手段の動作の様子を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 入力手段、2 データ転送手段、3 処理手段、4
出力手段、5 統括制御手段、6 管理テーブル、7
従属制御手段、8 基本処理手段、9 管理テーブ
ル、10 処理情報管理テーブル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に与えられるデータを入力する入
    力手段と、上記入力手段により入力されたデータに対し
    て一連の処理を実行する複数の処理手段とを備えたデー
    タ処理装置において、定常時では、前段の処理手段の処
    理結果を後段の処理手段が引き継いで処理を実行するパ
    イプラインを構成する一方、処理の開始から定常時に至
    る過渡時では、処理待ち状態にある後段の処理手段が前
    段の処理手段に割り付けられている処理の一部を担って
    前段の処理手段と並列処理を行うことを特徴とするデー
    タ処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の処理手段の処理状況を管理して、
    上記複数の処理手段に対する処理の割付を制御する統括
    制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のデー
    タ処理装置。
  3. 【請求項3】 後段の処理手段の処理状況を管理して、
    後段の処理手段に対する処理の割付を制御する従属制御
    手段を複数の処理手段に搭載することを特徴とする請求
    項1記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の処理手段の処理状況を管理して、
    上記複数の処理手段に対する処理の割付を制御する統括
    制御手段を設けるとともに、後段の処理手段の処理状況
    を管理して、後段の処理手段に対する処理の割付を制御
    する従属制御手段を上記複数の処理手段に搭載すること
    を特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 基本的な処理を実行する少なくとも1以
    上の基本処理手段をグループ化して処理手段を構成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれ
    か1項記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 基本処理手段のグループ分けを変更して
    処理手段を再構成することを特徴とする請求項5記載の
    データ処理装置。
  7. 【請求項7】 処理の開始から定常時に至る過渡時にお
    いて、処理待ち状態にある後段の処理手段を構成する基
    本処理手段を前段の処理手段に追加することを特徴とす
    る請求項6記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 処理手段に割り付けられている処理を並
    列的に分割可能な数を超えない範囲内で、処理手段を構
    成する基本処理手段の数を決定することを特徴とする請
    求項5から請求項7のうちのいずれか1項記載のデータ
    処理装置。
  9. 【請求項9】 処理手段に割り付けられている処理を並
    列的に分割可能な数を予め静的に決定したことを特徴と
    する請求項8記載のデータ処理装置。
  10. 【請求項10】 処理手段に割り付けられている処理を
    並列的に分割可能な数を動的に決定することを特徴とす
    る請求項8記載のデータ処理装置。
  11. 【請求項11】 一連の処理で使用する処理パラメータ
    に基づいて並列的に分割可能な数を算出することを特徴
    とする請求項10記載のデータ処理装置。
  12. 【請求項12】 並列的に分割可能な数を外部入力する
    ことを特徴とする請求項10記載のデータ処理装置。
  13. 【請求項13】 次に与えられるデータの入力時刻が確
    定されている場合、その入力時刻に間に合う範囲内で、
    処理待ち状態にある後段の処理手段に限らず、処理待ち
    状態にある前段の処理手段の基本処理手段に処理を割り
    付けることを特徴とする請求項1から請求項12のうち
    のいずれか1項記載のデータ処理装置。
  14. 【請求項14】 入力手段は、連続的に与えられるデー
    タが一定間隔の周期をもって与えられない場合、その入
    力間隔を吸収し、一定間隔の周期をもってデータを処理
    手段に転送することを特徴とする請求項13記載のデー
    タ処理装置。
  15. 【請求項15】 入力手段は、入力したデータを処理手
    段に転送する際、次に入力するデータの転送時刻を処理
    手段に与えることを特徴とする請求項13または請求項
    14記載のデータ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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