JP2002213949A - 傾斜センサ - Google Patents

傾斜センサ

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JP2002213949A
JP2002213949A JP2001014030A JP2001014030A JP2002213949A JP 2002213949 A JP2002213949 A JP 2002213949A JP 2001014030 A JP2001014030 A JP 2001014030A JP 2001014030 A JP2001014030 A JP 2001014030A JP 2002213949 A JP2002213949 A JP 2002213949A
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Kazunori Fushimi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で車両が上り坂或いは下り坂に停
車していることを検知し得る傾斜センサを提供する。 【解決手段】 スライドドアを有する車両に取着される
傾斜センサ10であって、ケース11に設けられ該ケー
ス11の中央が低く左右の端部に向けて上昇する案内部
12と、磁石体により円盤状に形成され案内部12を転
動する検出体21と、ケース11に設けられ検出体21
の移動を検知してケース11の傾斜状態を判定する磁気
センサ31,32とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドアを有
する車両に取着され停車中の車両の傾斜を検知する傾斜
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】スライドドアを有する車両においては、
車両が傾斜地に停車している場合、スライドドアの移動
方向が上り傾斜にある場合は駆動力が大きくなり、下り
傾斜にある場合はスライドドアが自重で移動するので、
駆動力は小さくなる。従って、電動開閉の車両において
は、この傾斜を検知してモータの出力を調節する必要が
ある。
【0003】従来、利用されている傾斜センサ(特開平
9−315158号)は構造が複雑であり、コスト高に
なるという問題がある。そこで、構造を簡単にした傾斜
センサが開発されている(特開平11−3640号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記構成
の傾斜センサは、傾斜地の方向(上り坂であるか下り坂
であるか)を特定することができないという問題点があ
る。そこで、構造が簡単であって、傾斜の方向を特定で
きる傾斜センサの開発が要望されていた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、構造が簡単で車両が上り坂或いは下
り坂に停車していることを検知し得る傾斜センサを提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採った手段は、実施例で使用する符号を付し
て説明すると、スライドドアを有する車両に取着される
傾斜センサ10であって、ケース11に設けられ該ケー
ス11の中央が低く左右の端部に向けて上昇する案内部
12と、磁石体により円盤状に形成され前記案内部12
を転動する検出体21と、前記ケース11に設けられ前
記検出体21の移動を検知して前記ケース11の傾斜状
態を判定する磁気センサ31,32とから構成されてい
るところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、案内部12は、中央が
低く左右が高いV字形をなし、この案内部12を1個の
検出体21が転動するとともにケース11の左右に夫々
前記検出体21の移動を検知する磁気センサ31,32
を取付けているところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、案内部は、ケースの中
央が低く左または右の端部に向けて上昇する下り坂用案
内部42及び上り坂用案内部43とからなり、各案内部
にそれぞれ検出体44a,44bを転動させるとともに
該ケース11が水平状態における2個の検出体44a,
44bの中間に位置して前記ケース11の傾斜に応じて
何れか一方の検出体の移動を検知する双方向磁気センサ
45を配設したところに特徴を有する。
【0009】請求項4の発明は、磁気センサは、ホール
ICであるところに特徴を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の請求項1,2及び
4に係る第1の実施例の傾斜センサ10につき図1及び
図2を参照して説明する。ケース11は箱状をなしてお
り、内部に溝状の案内部12が形成されている。このケ
ース11は、端面11aが車両の前部側に位置して取付
けられ、端面11bが車両の後部側に位置している。
【0011】案内部12は、ケース11の中央が低く左
の端部即ち端面11aに向けて上昇する下り坂用案内部
12aと、ケース11の中央が低く右の端部即ち端面1
1bに向けて上昇する上り坂用案内部12bとが連続す
るV字状に形成されている。
【0012】そして、案内部12内を磁石体により円盤
状に形成された検出体21が挿入されている。この検出
体21は、ケース11が水平状態においては、案内部1
2の中央に位置している。車両が下り坂に停止したと
き、検出体21は下り坂用案内部12aを左端面まで転
動して停止する。また、上り坂に停止したとき、検出体
21は上り坂用案内部12bを右端面まだ転動し停止す
る。
【0013】磁気センサとしてのホールIC31は、ケ
ース11の端面11a側に取付けられ、磁気センサとし
てのホールIC32は、ケース11の端面11b側に取
付けられている。
【0014】これらのホールIC31及びホールIC3
2は、検出体21の移動に応じて交差する磁束が変化す
るので、交差する磁束がしきい値を超えるとホールIC
31又はホールIC32から信号が出力される。
【0015】従って、車両が下り坂に停止したときは、
検出体21が下り坂用案内部12aを転動してホールI
C31に接近するので、ホールIC31と交差する磁束
が増加して信号を出力し、下り坂に停止していると判定
する。
【0016】また、同様に、車両が上り坂に停止したと
きは、検出体21が上り坂用案内部12bを転動してホ
ールIC32に接近するので、ホールIC32と交差す
る磁束が増加してホールIC32から信号が出力し、上
り坂に停止していると判定する。
【0017】電動開閉制御装置においては、この傾斜セ
ンサ10が上り坂と判断した場合、スライドドアを開移
動する場合は負荷が軽くなるので、モータの出力を小さ
く調節し、閉移動する場合は負荷が重くなるので、モー
タの出力を大きく調節する。
【0018】また、傾斜センサが下り坂と判断した場合
は、スライドドアを開放する場合は負荷が重くなるの
で、モータの出力を大きく調節し、閉鎖する場合は負荷
が軽くなるので、モータの出力を小さく調節する。
【0019】上記実施例によれば、次の効果を奏する。 (1) 案内部12を、下り坂用案内部12aと上り坂
用案内部12bとが連続するV字状に形成し、内部を検
出体21が転動するように構成したので、車両の停車位
置、傾斜に応じて検出体21が転動する案内部が決ま
り、転動方向が特定できる。 (2)ケース11の左右にホールIC31及びホールI
C32を設け、検出体21が接近する方向のホールIC
から信号を出力するようにしたので、車両の傾斜方向を
特定することができる。 (3)しかも、ホールICは交差磁束の大きさにより信
号を出力させるので、電気接触体により通電させる構成
のものに比べて振動等によるチャタリングの発生がな
く、傾斜方向を判定する確実度が向上する。 (4)案内部12をV字状に形成し中央を低くしたの
で、検出体21は常に中央に位置しており、平地を走行
中の安定性が高い。 (5)構造が簡単であり、コストを低減できる。
【0020】図3及び図4は、請求項1,3及び4に係
る第2の実施例の傾斜センサ10を示すもので、この第
2の実施例においては、下り坂用案内部42と上り坂用
案内部43が間隔をおいて平行に設けられている。下り
坂用案内部42はケース11の中央が低く左の端部即ち
即ち端面11aに向けて上昇する。また、上り坂用案内
部43は、ケース11の中央が低く右の端部即ち端面1
1bに向けて上昇する。そして、下り坂用案内部42に
は磁石体により円盤状に形成された検出体44aが挿入
され、上り坂用案内部43には円盤状に形成された検出
体44bが挿入されている。これらの検出体44a、4
4bは同一特性を有しており、図4に示すようにN極、
S極を同一方向に向けて配置される。これら検出体44
a及び検出体44bは、ケース11が水平状態に置かれ
たとき即ち、検出体44a、44bが最低位置にあると
き、相互に対向するように配置されている。
【0021】双方向磁気センサとしての双方向ホールI
C45は、ケース11に取付けられている。その位置
は、検出体44a、44bの中間であって両者から等距
離にある。
【0022】この双方向ホールIC45は、ケース11
が水平状態に置かれたときは、検出体44a、44bか
ら同量の磁束が交差するので、信号を出力しない。
【0023】ここで、車両が下り坂に停止すると、検出
体44aは下り坂用案内部42を転動して終端で停止す
る。検出体44bは、そのままの位置に留まる。従っ
て、ホールIC45は検出体44bの磁束のみと交差し
て(+)電圧を出力する。
【0024】一方、車両が上り坂に停止すると、検出体
44bは上り坂用案内部43を転動して終端で停止す
る。検出体44aは、そのままの位置に留まる。従っ
て、ホールIC45は検出体44aの磁束のみと交差し
て(−)電圧を出力する。
【0025】従って、ホールIC45が(+)電圧を出
力した場合は下り坂と判定し、ホールIC45が(−)
電圧を出力した場合は上り坂と判定することができる。
【0026】この第2の実施例においても、第1の実施
例と同様の効果を奏することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、スライドドアを有する車両に
取着される傾斜センサであって、ケースに設けられ該ケ
ースの中央が低く左右の端部に向けて上昇する案内部
と、磁石体により円盤状に形成され前記案内部を転動す
る検出体と、前記ケースに設けられ前記検出体の移動を
検知して前記ケースの傾斜状態を判定する磁気センサと
から構成されているので、構造が簡単でありコストを低
減し得ると共に傾斜を検知しその傾斜方向を特定するこ
とができ、しかも、平地を走行中の安定性が高いという
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の縦断正面図である。
【図2】 内部構造を示す平面図である。
【図3】 本発明の第2の実施例の縦断正面図である。
【図4】 内部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
10 傾斜センサ 11 ケース 12 案内部 12a 下り坂用案内部 12b 上り坂用案内部 21 検出体 31 ホールIC(磁気センサ) 32 ホールIC(磁気センサ) 40 傾斜センサ 42 下り坂用案内部 43 上り坂用案内部 44a 検出体 44b 検出体 45 双方向ホールIC(双方向磁気センサ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドアを有する車両に取着される
    傾斜センサであって、 ケースに設けられ該ケースの中央が低く左右の端部に向
    けて上昇する案内部と、磁石体により円盤状に形成され
    前記案内部を転動する検出体と、前記ケースに設けられ
    前記検出体の移動を検知して前記ケースの傾斜状態を判
    定する磁気センサとから構成されていることを特徴とす
    る傾斜センサ。
  2. 【請求項2】 案内部は、中央が低く左右が高いV字形
    をなし、この案内部を1個の検出体が転動するとともに
    ケースの左右に夫々前記検出体の移動を検知する磁気セ
    ンサを取付けていることを特徴とする請求項1記載の傾
    斜センサ。
  3. 【請求項3】 案内部は、ケースの中央が低く左または
    右の端部に向けて上昇する下り坂用案内部及び上り坂用
    案内部とからなり、各案内部にそれぞれ検出体を転動さ
    せるとともに該ケースが水平状態における2個の検出体
    の中間に位置して前記ケースの傾斜に応じて何れか一方
    の検出体の移動を検知する双方向磁気センサを配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
  4. 【請求項4】 磁気センサは、ホールICであることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の傾斜センサ。
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