JP2002213215A - エンジンの動弁構造 - Google Patents

エンジンの動弁構造

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JP2002213215A
JP2002213215A JP2001009734A JP2001009734A JP2002213215A JP 2002213215 A JP2002213215 A JP 2002213215A JP 2001009734 A JP2001009734 A JP 2001009734A JP 2001009734 A JP2001009734 A JP 2001009734A JP 2002213215 A JP2002213215 A JP 2002213215A
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JP
Japan
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intake
exhaust
engine
variable valve
valve
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JP2001009734A
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Hiroshi Osawa
宏 大澤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/242Arrangement of spark plugs or injectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/18DOHC [Double overhead camshaft]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの動弁構造において、可変バルブリ
フト機構が備えられたエンジンにおいて、ロッカアーム
式動弁機構を採用しても、ロッカアームとプラグホール
のホール形成壁との間の隙間に余裕をもたせ、ロッカア
ームの形状やプラグホールの大きさを最適化することを
可能とし、ロッカアーム比を大きくしてバルブリフタ量
を大きくする等で、エンジンの出力を向上することにあ
る。 【構成】 可変バルブリフト機構が備えられたエンジン
として使用時の可変バルブハウジングに設置される吸気
側カム軸と排気側カム軸との間の距離は、直打式動弁機
構が備えられたエンジンとして使用時のシリンダヘッド
に設置した吸気側カム軸と排気側カム軸との間の距離よ
りも大きく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの動弁
構造に係り、特に異なるタイプのエンジン間において部
品の共通化を図りつつ、エンジンの出力を向上するエン
ジンの動弁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、少なくとも
ロッカアームを介さずに直接的に吸気側・排気側バルブ
を動作する吸気側・排気側カム軸を設置した直打式の動
弁機構が備えられるエンジンのシリンダヘッドの上面
に、可変バルブリフト機構の可変バルブハウジングを設
けることによって、可変バルブリフト機構が備えられた
エンジンとして変更可能な動弁構造がある。
【0003】このようなエンジンの動弁構造としては、
例えば、特開昭62−103448号公報に開示されて
いる。この公報に記載のものは、シリンダヘッド側に対
応したシリンダヘッド側の通路及び穴を、シリンダヘッ
ドの中心点に関して点対称の位置関係に配設し、吸気バ
ルブ・排気バルブを2つとする場合でも、個別のシリン
ダヘッドを不要とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、エン
ジンの動弁構造においては、直打式の動弁機構が備えら
れたエンジンのシリンダヘッドの上面に可変バルブハウ
ジングを設置して、ロッカアームが設けられたロッカア
ーム式動弁機構を備え且つ可変バルブリフト機構が備え
られたエンジンを構成した場合に、ロッカアームと可変
バルブハウジングのプラグホールのプラグホール形成壁
との間の隙間が少なくなり、ロッカアームの形状やプラ
グホールの大きさに制約を受けてしまい、このため、ロ
ッカアーム比が小さくなってバルブリフタ量が小さくな
る等で、エンジンの出力を向上することができないとい
う不都合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上述の不都合を
除去するためにこの発明は、少なくともロッカアームを
介さずに直接的に吸気側・排気側バルブを動作する吸気
側・排気側カム軸を設置した直打式動弁機構が備えられ
るエンジンのシリンダヘッドの上面に可変バルブリフト
機構の可変バルブハウジングを設けることによって可変
バルブリフト機構が備えられたエンジンとして変更可能
なエンジンの動弁構造において、可変バルブリフト機構
が備えられたエンジンとして使用時の前記可変バルブハ
ウジングに設置される前記吸気側カム軸と前記排気側カ
ム軸との間の距離は、直打式動弁機構が備えられたエン
ジンとして使用時の前記シリンダヘッドに設置した前記
吸気側カム軸と前記排気側カム軸との間の距離よりも大
きく設定されたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明は、可変バルブリフト機
構が備えられたエンジンとして使用時の可変バルブハウ
ジングに設置される吸気側カム軸と排気側カム軸との間
の距離は、直打式の動弁機構が備えられたエンジンとし
て使用時のシリンダヘッドに設置した吸気側カム軸と排
気側カム軸との間の距離よりも大きく設定されているの
で、可変バルブリフト機構が備えられたエンジンにおい
て、ロッカアーム式の動弁機構を採用しても、ロッカア
ームと可変バルブハウジングのプラグホール形成壁との
間の隙間に余裕をもたせ、ロッカアームの形状やプラグ
ホールの大きさを最適化にすることが可能となり、ロッ
カアーム比を大きくしてバルブリフタ量を大きくする等
で、エンジンの出力を向上することができる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜8、この発明の第1実施
例を示すものである。図1、2において、2は多気筒用
(3気筒:♯1、♯2、♯3)で可変バルブリフタ機構
を備えている4サイクルのエンジンである。このエンジ
ン2は、図8に示す多気筒用(3気筒:♯1、♯2、♯
3)で可変バルブリフタ機構を備えていない第1エンジ
ンであるベース用エンジン202を基に構成されるもの
である。よって、このエンジン2は、ベース用エンジン
202をベースとして構成された第2エンジンになるも
のである。
【0008】先ず、可変バルブリフタ機構を備えていな
い図8のベース用エンジン202の構成について説明す
る。
【0009】図8に示す如く、第1エンジンとなる多気
筒用(3気筒:♯1、♯2、♯3)のベース用エンジン
202においは、シリンダブロック204の上部に第1
シリンダヘッドとしてのシリンダヘッド206が上下方
向からのシリンダヘッド取付ボルト(図示せず)によっ
て固定され、また、このシリンダヘッド206の上部に
ガスケット208を介して第1シリンダヘッドカバーと
してのシリンダヘッドカバー210が載置してカバー取
付ボルト212で固定して設けられている。
【0010】シリンダブロック204には、各気筒毎
で、シリンダ214とこのシリンダ214に摺動可能に
内蔵したピストン216とシリンダヘッド206のヘッ
ド側窪部218とによって燃焼室220が形成されてい
る。
【0011】シリンダヘッド206には、各気筒毎で、
燃焼室220に連通する吸気側、排気側ポート222、
224が設けられ、また、この吸気側、排気側ポート2
22、224を開閉する第1吸気側バルブ、第1排気側
バルブとしての吸気側、排気側バルブ226、228が
設けられている。この吸気側、排気側バルブ226、2
28は、吸気側、排気側ステム226A、228Aをシ
リンダヘッド206に吸気側、排気側ステムガイド23
0、232によって軸方向移動可能に保持して設けられ
ている。
【0012】また、シリンダヘッド206には、幅方向
両側に夫々位置されるとともに長手方向に指向させて第
1吸気側バルブ、第1排気側バルブとしての吸気側、排
気側カム軸234、236が軸支して設けられている。
この吸気側、排気側カム軸234、236は、各気筒に
対応した各位置及び一端部位の位置で、吸気側、排気側
カム234A、236Aを備え、シリンダヘッド208
に吸気側ハウジング取付ボルト238・238、排気側
ハウジング取付ボルト240・240によって取付けら
れた吸気側、排気側カムハウジング242、244によ
って軸支して設けられている。
【0013】吸気側、排気側バルブ226、228は、
油圧タペット式で直接的に動作する直打式の吸気側、排
気側動弁機構246、248によって開閉駆動される。
この吸気側、排気側動弁機構246、248において
は、吸気側、排気側ステム226A、228Aの各端部
近傍に吸気側、排気側リテーナ250、252が設けら
れ、また、シリンダヘッド206に当接される吸気側、
排気側シート254、256との間に吸気側、排気側ス
プリング258、260が弾設されている。
【0014】また、吸気側、排気側バルブ226、22
8には、吸気側、排気側ステム226A、228Aの各
端部に有蓋円筒形状の吸気側、排気側タペット262、
264が外装して設けられている。この吸気側、排気側
タペット262、264は、シリンダヘッド208の吸
気側、排気側タペットガイド孔266、268に軸方向
に摺動可能に保持して設けられ、各頂部に吸気側、排気
側シム270、272が当接して設けられている。
【0015】このベース用エンジン202においては、
吸気側カム軸234の中心234Cと排気側カム軸23
6の中心236Cとの間の距離であるが第1軸間距離A
で設定されている。
【0016】次いで、可変バルブリフタ機構を備えてい
る第2エンジンである図1のエンジン2について説明す
る。
【0017】図1に示す如く、第2エンジンとなる多気
筒用(3気筒:♯1、♯2、♯3)のエンジン2におい
ては、シリンダブロック4の上部に第2シリンダヘッド
としてのシリンダヘッド6が上下方向からのシリンダヘ
ッド取付ボルト(図示せず)によって固定され、このシ
リンダヘッド6の上部に可変バルブリフト機構8の可変
バルブハウジング10が載置されるとともに、この可変
バルブハウジング10の上部にガスケット12を介して
第2シリンダヘッドカバーとしてのシリンダヘッドカバ
ー14が載置され、これら可変バルブハウジング10及
びシリンダヘッドカバー14が取付ボルト16でシリン
ダヘッド6に固定して設けられている。このエンジン2
には、図2、3に示す如く、吸気側と排気側との間の中
央側で各気筒に対応して上方から可変バルブハウジング
10のプラグホール形成壁18A−1、18A−2、1
8A−3によってプラグホール18−1、18−2、1
8−3が形成されているとともに、このプラグホール1
8−1、18−2、18−3内には点火プラグ20−
1、20−2、20−3が取り付けられている。可変バ
ルブハウジング10には、図5に示す如く、後述するチ
ェーンカバー58の延長部10Aが一体成型されてい
る。
【0018】シリンダブロック4には、各気筒毎で、シ
リンダ22とこのシリンダ22に摺動可能に内蔵したピ
ストン24とシリンダヘッド6のヘッド側窪部26とに
よって燃焼室28が形成されている。
【0019】シリンダヘッド6には、各気筒毎で、燃焼
室28に連通する吸気側、排気側ポート30、32が設
けられ、また、この吸気側、排気側ポート30、32を
開閉する第2吸気側バルブ、第2排気側バルブとしての
吸気側、排気側バルブ34、36が設けられている。吸
気側、排気側バルブ34、36は、吸気側、排気側ステ
ム34A、36Aをシリンダヘッド6に吸気側、排気側
ステムガイド38、40によって軸方向移動可能に保持
して設けられている。
【0020】また、可変バルブハウジング10の上部の
吸気側、排気側カム軸受け部42、44には、幅方向両
側に夫々位置されるとともに長手方向に指向させて第2
吸気側カム軸、第2排気側カム軸としての吸気側、排気
側カム軸46、48が軸支して設けられている。この吸
気側、排気側カム軸46、48は、各気筒に対応した各
位置及び一端部位の位置で、吸気側、排気側カム46
A、48Aを備え、シリンダヘッド6に吸気側ハウジン
グ取付ボルト50・50、排気側ハウジング取付ボルト
52・52によって取付けられた吸気側、排気側カムハ
ウジング54、56によって軸支して設けられている。
吸気側、排気側カム軸46、48は、チェーンカバー5
8側端に設けた吸気側、排気側スプロケット60、62
とタイミングチェーン64とにより図示しないクランク
軸のクランクスプロケットに連絡されている。
【0021】吸気側、排気側バルブ34、36は、ロッ
カアーム式の吸気側、排気側動弁機構66、68及び吸
気側、排気側可変バルブリフタ機構8−1、8−2によ
って開閉駆動される。これらロッカアーム式の吸気側、
排気側動弁機構66、68及び吸気側、排気側可変バル
ブリフタ機構8−1、8−2は、図5に示す如く、シリ
ンダヘッド6とシリンダヘッドカバー14との間に介設
した可変バルブハウジング10の各吸気側、排気側取付
空間70−1・70−2・70−3、72−1・72−
2・72−3に夫々配設されている。
【0022】可変バルブハウジング10には、吸気側、
排気側カム軸46、48の回転で吸気側、排気側バルブ
34、36を開閉動作させる吸気側、排気側ロッカアー
ム74、76が吸気側、排気側ロッカアーム軸78、8
0で軸支されている。この吸気側、排気側ロッカアーム
74、76の吸気側、排気側スリッパ部74A、76A
は、吸気側、排気側シム82、84を介して吸気側、排
気側ステム34A、36Aの各先端に接して設けられて
いる。
【0023】また、吸気側、排気側ステム34A、36
Aにはシリンダヘッド6の吸気側、排気側バルブガイド
孔86、88内で吸気側、排気側リテーナ90、92が
設けられ、また、シリンダヘッド6に当接される吸気
側、排気側シート94、96との間に吸気側、排気側ス
プリング98、100が弾設されている。
【0024】吸気側可変バルブリフト機構8−1と排気
側可変バルブリフト機構8−2とは、同一構成なので、
ここでは、吸気側可変バルブリフト機構8−1の構成に
ついてのみ説明する。
【0025】図3、4に示す如く、吸気側可変バルブリ
フタ機構8−1において、吸気側カム46Aを段階的に
切り換えるものであり、一の気筒毎で、吸気カム軸46
には、吸気カム46Aとして、吸気側バルブ34に対応
した低速用プロフィールを有する第1、第2低速用カム
102−1L、102−2Lと、この第1低速用カム1
02−1Lと第2低速用カム102−2L間で低速用プ
ロフィールよりも大きな高速用プロフィールを有する高
速用カム102Hとがユニットとして設けられている。
【0026】また、吸気側ロッカアーム軸78には、第
1、第2低速用カム102−1L、102−2Lと高速
用カム102Hとに対応して、吸気側ロッカアーム74
として、第1、第2低速用ロッカアーム74−1L、7
4−2Lと高速用ロッカアーム74Hとが設けられてい
る。また、吸気側ロッカアーム74及び吸気側ロッカア
ーム軸78内には、第1、第2低速用カム102−1
L、102−2Lと高速用カム102Hとを動作する油
圧回路104−1として、油圧室106−1と、一側、
他側プランジャ108−1A、108−1Bと、一側、
他側スプリング110−1A、110−1Bと、一側、
他側プランジャ受け部112−1A、112−Bと、油
圧通路114−1とが設けられている。また、排気側に
おいても、油圧回路104−2として、油圧室106−
2、プランジャ受け部112−2、油圧通路114−2
等が設けられている。
【0027】この吸気側可変バルブリフタ機構8−1に
おいては、油圧通路114−1に付加された油圧は、吸
気側ロッカアーム軸78内の油圧室106−1に付加さ
れ、この油圧によって一側、他側プランジャ108−1
A、108−1Bが両側に移動することで、第1、第2
低速用ロッカアーム74−1L、74−2Lと高速用ロ
ッカアーム74Hとが一体的に動作することができ、吸
気側バルブ34は、高速用カム102Hに沿ったバルブ
作動を行う。一方、油圧通路114−1に油圧が付加さ
れない場合には、一側、他側プランジャ108−1A、
108−1Bが一側、他側スプリング110−1A、1
10−1Bの付勢力で中心側に移動し、一側、他側プラ
ンジャ108−1A、108−1Bが一側、他側プラン
ジャ受け部112−1A、112−1Bから抜け出し、
第1、第2低速用ロッカアーム74−1L、74−2L
と高速用ロッカアーム74Hとがばらばらに動作して、
吸気側バルブ34は、低速用カム102L(102−1
L、102−2L)に沿った動作をする。
【0028】また、図1、7に示す如く、この吸気側、
排気側可変バルブリフト機構8−1、8−2が備えられ
たエンジン2として使用時の可変バルブハウジング10
に設置される吸気側カム軸46の中心46Cと排気側カ
ム軸48の中心48Cとの間の距離である第2軸間距離
Bは、図8の直打式の吸気側、排気側動弁機構246、
248が備えられたエンジン202として使用時のシリ
ンダヘッド206に設置した吸気側カム軸234と排気
側カム軸236との間の既存の第1軸間距離Aよりも大
きく設定されている。この可変バルブハウジング10に
設置される吸気側カム軸46の中心46Cと排気側カム
軸48の中心48Cとの間の距離Bは、可変バルブハウ
ジング10を設置することで、自由に設定することが可
能なものである。
【0029】また、吸気側、排気側可変バルブリフト機
構8−1、8−2が備えられたエンジン2として使用時
において、可変バルブハウジング10の上面10Dと吸
気側バルブ34の軸心34Cとが交わる交点O1と、可
変バルブハウジング10の上面10Dと排気側バルブ3
6の軸心36Cとが交わる交点O2とを結ぶバルブ軸心
間距離Cは、可変バルブハウジング10に設置された吸
気側カム軸46と排気側カム軸48との間の第2軸間距
離Bよりも大きく設定されている。
【0030】従って、第1軸間距離Aと第2軸間距離B
とバルブ軸心間距離Cとにおいては、A<B<Cの関係
がある。
【0031】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0032】図1のエンジン2においては、吸気側、排
気側可変バルブリフタ機構8−1、8−2が同一な作用
をするので、ここでは、吸気系についてのみ説明する。
【0033】この吸気側可変バルブリフタ機構8−1に
おいては、油圧通路114−1に付加された油圧は、吸
気側ロッカアーム軸78内の油圧室106−1に付加さ
れ、この油圧によって一側、他側プランジャ108−1
A、108−1Bが両側に移動することで、第1、第2
低速用ロッカアーム74−1L、74−2Lと高速用ロ
ッカアーム74Hとが一体的に動作することができ、吸
気側バルブ34は、高速用カム102Hに沿ったバルブ
作動を行う。一方、油圧通路114−1に油圧が付加さ
れない場合には、一側、他側プランジャ108−1A、
108−1Bが一側、他側スプリング110−1A、1
10−1Bの付勢力で中心側に移動し、一側、他側プラ
ンジャ108−1A、108−1Bが一側、他側プラン
ジャ受け部112−1A、112−1Bから抜け出し、
第1、第2低速用ロッカアーム74−1L、74−2L
と高速用ロッカアーム74Hとがばらばらに動作して、
吸気側バルブ34は、低速用カム102L(102−1
L、102−2L)に沿った動作をする。この場合に、
エンジン2には可変バルブリフタ機構8が吸気側と排気
側とで且つ各気筒毎に対して設けられているので、吸気
側と排気側とで各バルブを精度良く動作させることがで
きる。
【0034】一方、図8のベース用エンジン202にお
いては、吸気側、排気側バルブ226、228は、油圧
タペット式で直接的に動作する直打式の吸気側、排気側
動弁機構246、248によって開閉駆動される。
【0035】ところで、この実施例においては、可変バ
ルブリフト機構を備えていないベース用エンジン202
と可変バルブリフト機構8を備えているエンジン2とに
おいて、吸気側、排気側可変バルブリフト機構8−1、
8−2が備えられたエンジン2として使用時の可変バル
ブハウジング10に設置される吸気側カム軸46と排気
側カム軸48との間の第2軸間距離Bは、直打式の吸気
側、排気側動弁機構246、248が備えられたエンジ
ン202として使用時のシリンダヘッド206に設置し
た吸気側カム軸234と排気側カム軸236との間の既
存の第1軸間距離Aよりも大きく設定されていることか
ら、吸気側、排気側可変バルブリフト機構8−1、8−
2が備えられたエンジン2において、ロッカアーム式の
吸気側、排気側動弁機構66、68を採用しても、吸気
側、排気側ロッカアーム74、76と可変バルブハウジ
ング10のプラグホール形成壁18Aとの間の隙間、特
に、高速用ロッカアーム74Hとプラグホール形成壁1
8Aとの間の隙間に余裕をもたせ、レイアウトの自由度
を大きくし、吸気側、排気側ロッカアーム74、76の
形状やプラグホール18の大きさを最適化することが可
能となり、ロッカアーム比を大きくしてバルブリフタ量
を大きくする等で、エンジンの出力を向上することがで
きる。
【0036】また、吸気側、排気側可変バルブリフト機
構8−1、8−2が備えられたエンジン2として使用時
において、可変バルブハウジング10の上面10Dと吸
気側バルブ34の軸心34Cとが交わる交点O1と、可
変バルブハウジング10の上面10Dと排気側バルブ3
6の軸心36Cとが交わる交点O2とを結ぶバルブ軸心
距離Cは、可変バルブハウジング10に設置された吸気
側カム軸46と排気側カム軸48との間の第2軸間距離
Bよりも大きく設定されていることから、吸気側、排気
側カム軸46、48が吸気側、排気側バルブ34、36
の各軸線34C、36C上から外れることで、ロッカア
ーム比を大きくとることが可能となり、これにより、バ
ルブリフタ量を大きくし、エンジン2の排気量を大きく
しなくても、エンジン2の出力を向上することが可能と
なる。また、例えば、タイミングチェーン64の駆動の
場合に、図2に示す如く、チェーンライン62Lが従来
よりも外側にはみ出ることがなくなり、タイミングチェ
ーン64の長さを変更するだけで対応することができ
る。更に、図5に示す如く、可変バルブハウジング10
にチェーンカバー58の延長部10Aが一体成型されて
いるので、チェーンカバー58の幅方向の形状の変更を
不要とし、チェーンカバー58も既存のものを流用する
ことができ、部品点数を低減するとともに、組付工数を
削減することができる。更にまた、このような構成によ
り、図7に示す如く、高速側ロッカアーム74Hとプラ
グホール18との間の隙間を確保させることができ、こ
の場合に、この吸気側、排気側の各高速側ロッカアーム
74Hを吸気側、排気側の各カム側の位置に保持する吸
気側、排気側リターンスプリング116−1、116−
2が設けられる。
【0037】更に、ベース用エンジン202は、吸気
側、排気側バルブ226、228を直接的に動作する直
打式の吸気側、排気側動弁機構246、248を有し、
一方、吸気側・排気側可変バルブリフト機構8−1、8
−2が備えられたエンジン2は、吸気側・排気側ロッカ
アーム74、76を介して吸気側・排気側バルブ34、
36を駆動するローカアーム式の動弁機構66、68を
有することから、可変バルブリフト機構を備えていない
ベース用エンジン202では、部品点数が少なく機構が
簡単な直打タイプを利用し、可変バルブリフト機構8を
備えたエンジン2では、機構や油圧システムが簡単なロ
ッカアームを介するタイプを利用するので、これら両タ
イプの長所のみを利用した配分が可能となり、簡単で、
簡素な構成とすることができる。
【0038】図9は、この発明の第2実施例を示すもの
である。
【0039】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0040】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、例えば、可変バルブハウジング1
0のプラグホール形成壁18A−1には、吸気側、排気
側ロッカアーム軸78、80を逃がすために、吸気側、
排気側切欠部122、124をプラグホール18内に窪
ませて形成した。これにより、図9に示す吸気側カム軸
46と排気側カム軸48との間の第2軸間距離B1は、
図7の第2軸間距離Bに比べて小さく、つまり、B1<
Bに設定可能になるものである。
【0041】この第2実施例の構成によれば、吸気側カ
ム軸46と排気側カム軸48との第2軸間距離B1を小
さく設定可能になるので、部品設置用の空間を大きくさ
せ、可変バルブリフタ機構8の部品のレイアウトを成立
させながら、大きなロッカアーム比を実現し、エンジン
2の出力を向上することができる。
【0042】図10は、この発明の特別構成であり、第
3実施例を示すものである。
【0043】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、吸気側についてのみ説明すると、
吸気側ロッカアーム74は、第1、第2吸気側ロッカア
ーム74−1、74−2の二つの部材で構成される。第
1吸気側ロッカアーム74−1は、基端側が外側に配置
されて第1吸気側ロッカアーム軸78−1で支持される
とともに、先端側の自由端が中央側に配置されて第1ス
リッパ部122−1が下方に指向し、基端側の上面に吸
気側カム46が当接される。第2吸気側ロッカアーム7
4−2は、基端側が中央側に配置されて第2吸気側ロッ
カアーム軸78−2で支持され且つ基端側の上面に第1
吸気側ロッカアーム74−1の第1スリッパ部122−
1を当接させているとともに、先端側の自由端が外側に
配置されて第2スリッパ部122−が下方に指向して吸
気側バルブ34の先端側に接している。
【0044】この第3実施例の構成によれば、吸気側カ
ム軸46の回転により、第1吸気側ロッカアーム74−
1の先端側が下方に動作されると、この第1吸気側ロッ
カアーム74−1によって第2吸気側ロッカアーム74
−2の基端側が下方に押圧動作され、そして、この第2
吸気側ロッカアーム74−2の先端側が吸気側バルブ3
4の先端側を押圧動作することから、第1、第2吸気側
ロッカアーム74−1、74−2の組み合わせにによっ
て全体的にロッカアーム比を大きくすることが可能とな
り、これにより、バルブリフタ量を大きくして、エンジ
ン2の出力を向上することができる。
【0045】図11は、この発明の特別構成であり、第
4実施例を示すものである。
【0046】この第4実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、カム軸(図示せず)と吸排気バル
ブ(図示せず)との間には、カム軸の回転に伴って回転
中心P1を中心として回転する歯車(図示せず)を設
け、また、この歯車には、ベース円の中心P2から外れ
て回転中心P1を中心として回転するカム132を設け
た。
【0047】この第4実施例の構成によれば、カム13
2が回転中心O1を中心に回転すると、カム132の回
転中心がベース円の中心P2から外れていることから、
従来のようにカム132の回転中心をベース円の中心P
2とした場合に比べて、大きな距離Mのバルブリフタ量
を得ることができ、よって、エンジン2の出力を向上す
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、可変バルブリフト機構が備えられたエン
ジンとして使用時の可変バルブハウジングに設置される
吸気側カム軸と排気側カム軸との間の距離は、直打式動
弁機構が備えられたエンジンとして使用時のシリンダヘ
ッドに設置した吸気側カム軸と排気側カム軸との間の距
離よりも大きく設定されていることにより、可変バルブ
リフト機構が備えられたエンジンにおいて、ロッカアー
ム式動弁機構を採用しても、ロッカアームとプラグホー
ル形成壁との間の隙間に余裕をもたせ、ロッカアームの
形状やプラグホールの大きさを最適化することが可能と
なり、ロッカアーム比を大きくしてバルブリフタ量を大
きくする等で、エンジンの出力を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変バルブリフト機構を備えた第2エンジンの
断面図である。
【図2】可変バルブリフト機構を備えた第2エンジンの
平面図である。
【図3】吸気側、排気側カム軸を除いた可変バルブハウ
ジングの平面図である。
【図4】図3の可変バルブリフト機構の要部拡大平面図
である。
【図5】可変バルブハウジングの平面図である。
【図6】図5のVI−VI線による可変バルブハウジン
グの断面図である。
【図7】ロッカアームとプラグホール形成壁との距離を
説明する第2エンジンの断面図である。
【図8】可変バルブリフト機構を備えていない第1エン
ジンの断面図である。
【図9】第2実施例においてプラグホール形成壁に切欠
部を形成した第2エンジンの断面図である。
【図10】第3実施例において第2エンジンの半断面図
である。
【図11】第4実施例においてカム部位の概略構成図で
ある。
【符号の説明】 2 エンジン 4 シリンダブロック 6 シリンダヘッド 8 可変バルブリフト機構 8−1 吸気側可変バルブリフト機構 8−2 排気側可変バルブリフト機構 10 可変バルブハウジング 34 吸気側バルブ 36 排気側バルブ 46 吸気側カム軸 48 排気側カム軸 66 吸気側動弁機構 68 排気側動弁機構 74 吸気側ロッカアーム 76 排気側ロッカアーム 104 油圧回路 114 油圧通路
フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA03 AA08 AA12 AA19 BA03 BA06 BA18 BA19 BA28 BA30 BA34 BA36 BA40 BA41 BB05 BB12 BB21 BB25 BB26 CA02 CA04 CA09 CA21 CA29 CA31 CA33 CA34 CA41 CA45 CA52 CA57 DA08 DA12 DA22 FA36 GA00 3G018 AA06 AB04 AB07 AB17 BA03 BA09 BA13 BA17 BA35 BA36 CA19 CB02 DA03 DA69 DA83 DA85 FA03 FA06 GA14 GA17 GA18 3G024 AA18 AA19 AA73 DA03 DA10 DA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともロッカアームを介さずに直接
    的に吸気側・排気側バルブを動作する吸気側・排気側カ
    ム軸を設置した直打式動弁機構が備えられるエンジンの
    シリンダヘッドの上面に可変バルブリフト機構の可変バ
    ルブハウジングを設けることによって可変バルブリフト
    機構が備えられたエンジンとして変更可能なエンジンの
    動弁構造において、可変バルブリフト機構が備えられた
    エンジンとして使用時の前記可変バルブハウジングに設
    置される前記吸気側カム軸と前記排気側カム軸との間の
    距離は、直打式動弁機構が備えられたエンジンとして使
    用時の前記シリンダヘッドに設置した前記吸気側カム軸
    と前記排気側カム軸との間の距離よりも大きく設定され
    たことを特徴とするエンジンの動弁構造。
  2. 【請求項2】 前記可変バルブリフト機構が備えられた
    エンジンとして使用時において、前記可変バルブハウジ
    ングの上面と前記吸気側バルブの軸線とが交わる交点
    と、前記可変バルブハウジングの上面と前記排気側バル
    ブの軸線とが交わる交点とを結ぶ距離は、前記可変バル
    ブハウジングに設置された前記吸気側カム軸と前記排気
    側カム軸との間の距離よりも大きく設定されたことを特
    徴とする請求項1に記載のエンジンの動弁構造。
  3. 【請求項3】 前記可変バルブリフト機構が備えられた
    エンジンは、ロッカアームを介して吸気側・排気側バル
    ブを駆動するロッカアーム式動弁機構を有することを特
    徴とする請求項1に記載のエンジンの動弁構造。
  4. 【請求項4】 前記可変バルブハウジングには、タイミ
    ングチェーンを覆うチェーンカバーの延長部が一体的に
    設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の動弁構造。
  5. 【請求項5】 前記可変バルブハウジングのプラグホー
    ルを形成するプラグホール形成壁には、前記ロッカアー
    ム軸を逃がすための切欠部を形成したことを特徴とする
    請求項1に記載のエンジンの動弁構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2020060117A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 ダイハツ工業株式会社 内燃機関のフロントカバー

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