JP2002210993A - インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法

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JP2002210993A
JP2002210993A JP2001006147A JP2001006147A JP2002210993A JP 2002210993 A JP2002210993 A JP 2002210993A JP 2001006147 A JP2001006147 A JP 2001006147A JP 2001006147 A JP2001006147 A JP 2001006147A JP 2002210993 A JP2002210993 A JP 2002210993A
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Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Takeshi Yazawa
剛 矢澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイピング後の予備吐出の前に設けた待機時
間を必要最小限にすることによって吐出不良の発生をな
くすとともに、スループットを極力低下させることなく
効率的にワイピングや予備吐出動作を行うことができる
インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法を提
供すること。 【構成】 被記録材にインクを吐出する吐出口を有する
記録ヘッド1と、該記録ヘッド1の吐出口面を払拭する
ためのワイピング手段と、被記録材への記録とは無関係
の吐出口からのインク吐出を行う予備吐出手段とを含ん
で構成されるインクジェット記録装置において、前記記
録ヘッド1の使用頻度を記憶するEEPROM(記憶手
段)46と、該EEPROM46の使用頻度から前記ワ
イピング手段による記録ヘッド1の吐出口面への払拭の
後に行う待機時間を決定するMPU(決定手段)42を
設け、ワイピング動作後に前記MPU42によって決定
された待機時間後に予備吐出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドよりイ
ンクを吐出して被記録材上に画像記録を行うインクジェ
ット記録装置とその画像安定性と画像信頼性を確保する
ための記録ヘッドの回復方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコスト、装置が小型化し易い、カラー化が容
易等等の理由からプリンタや複写機等に利用されてい
る。
【0003】インクジェット記録方式は、記録ヘッドか
らインク液滴を紙やOHPフィルム等の記録媒体に吐出
させて記録するため、吐出した主インク滴以外に発生し
た微細なインク滴(ミスト)や記録媒体へ吐出したイン
ク滴の跳ね返り等によって記録ヘッドの吐出口面にイン
クが付着し、これが吐出口の周りに多量に集まったり、
これに紙粉等の異物が付着すると吐出が阻害されて思わ
ぬ方向に吐出したり(ヨレ等)、インク液滴が吐出しな
い(不吐出)といった弊害を引き起こす。
【0004】そこで、インクジェット記録装置ではミス
トや記録媒体からのインク滴の跳ね返りによる吐出口面
の不要なインク及び紙粉等のインク吐出部の付着物を清
掃除去する手段としてゴム等の弾性部材で構成されたブ
レードと記録手段の吐出口面を相対移動により掃拭(ワ
イピング)する構成を一般的に採用している。
【0005】上記ワイピング動作はインクジェット記録
装置の信頼性を高めるための重要な技術となっている。
従来のインクジェット記録装置のワイピング制御におい
ては、記録時間による制御や記録ドット数による制御、
更にはこれらを組み合わせた制御が行われている。この
ワイピングの動作は記録ヘッドの吐出口面に付着したイ
ンクの濡れが吐出不良を引き起こす前に実行されるよう
に設定されるのが一般的である。
【0006】特開平7−125228号公報には、記録
ドット数及び記録時間をカウントして記録ドット数及び
記録時間のそれぞれに基づいて記録中のワイピング動作
の時期を制御する技術が記載されている。
【0007】オンデマンド型のインクジェット記録方式
の記録動作においては、1つの記録ヘッドに設けられた
複数の吐出口の全てを常に使用している訳ではなく、或
る時間以上使用されない不使用ノズルがある。
【0008】又、カラー記録装置のように複数の記録ヘ
ッドを有する場合でも、記録データが転送されない(記
録をしない)記録ヘッド全体が不使用の場合もある。
【0009】このように吐出口面がキャップされない状
態でキャリッジが走査又は停止されると、或る時間連続
してインク吐出が行われない吐出口面及び吐出口内のイ
ンクが蒸発乾燥してしまい、結果として吐出性能の低
下、記録画像の低下を引き起こしてしまう。
【0010】上記現象を防止するためにインクジェット
記録装置では、一般的に或る時間間隔毎に記録データと
は無関係に所定の場所でインクの吐出を行い、ノズル内
のインクを排出してフレッシュなインクにすることによ
って吐出状態を常に適性に保つことが行われている。こ
のようなインク吐出動作のことは予備吐出と呼ばれてい
る。
【0011】上記予備吐出動作は、前述したワイピング
動作の後にも行われるのが通常である。これは、ワイピ
ング動作によってワイパーブレードに付着した増粘した
インク等が吐出口内に押し込まれることがあり、このブ
レードにより押し込まれたインクを排除するために予備
吐出動作を行う。
【0012】上記予備吐出による吐出インクは、被記録
材や記録装置内部に飛散して汚れが発生しないように、
回復ユニットのキャップ内や別に設けた予備吐出ポジシ
ョンと呼ばれる場所に向けて吐出され、最終的に廃イン
クタンク内に貯蔵される。
【0013】又、ノズル内に気泡が入ったり、ノズル内
のインクが増粘・固着することによりノズル内に目詰ま
りが発生した場合や、ワイピング動作や予備吐出では除
去し切れなかった吐出口面の異物等を取り除く手段とし
てはキャップとこれに接続された吸引ポンプから成る吸
引回復手段がある。これは吸引ポンプによって発生した
負圧によりノズル内からインクを吸出し、ヘッド内の気
泡や増粘したインクや異物等を取り除き、正常な吐出に
回復するようにしている。この吸引回復動作の後には、
記録ヘッドの吐出口面に残留したインク滴を除去するた
めにワイピング動作を行い、更に予備吐出を行うように
するのが一般的である。ワイピング後の予備吐出に関し
ては、特開平10−128989号公報にワイピング後
に待機時間を置いた後に予備吐出を行うようにする技術
が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、画像記録中にワイピング動作を行うと一律に
待機時間を設ける制御しか行われていない。本発明者等
はこの問題について更なる検討を行った結果、図6に示
すように、ブレード18が記録ヘッド1に突入当接する
部分でインクが堆積し、この堆積インク量が多くなると
ワイピングによる記録ヘッド1の吐出口内部への増粘イ
ンクの押し込みが多くなり、これによって吐出口が蓋を
されたような状態になり、予備吐出によるノズル内の増
粘インクの排出が良好になされず、吐出不良を引き起こ
し易くなることが分かった。そして、この堆積インク量
が多くなり、記録ヘッド1ヘのノズル内へのインク押し
込み量が多くなる程、回復に必要な待機時間が長くなる
ことを見出した。
【0015】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ワイピング後の予備吐出の前
に設けた待機時間を必要最小限にすることによって吐出
不良の発生をなくすとともに、スループットを極力低下
させることなく効率的にワイピングや予備吐出動作を行
うことができるインクジェット記録装置及び記録ヘッド
の回復方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、被記録材にインクを吐出する吐出口を有
する記録ヘッドと、該記録ヘッドの吐出口面を払拭する
ためのワイピング手段と、被記録材への記録とは無関係
の吐出口からのインク吐出を行う予備吐出手段とを含ん
で構成されるインクジェット記録装置において、前記記
録ヘッドの使用頻度を記憶する記憶手段と、該使用頻度
記憶手段の使用頻度から前記ワイピング手段による記録
ヘッドの吐出口面への払拭の後に行う待機時間を決定す
る決定手段を設け、ワイピング動作後に前記決定手段に
よって決定された待機時間後に予備吐出を行うようにし
たことを特徴とする。
【0017】又、本発明は、被記録材にインクを吐出す
る吐出口を有する記録ヘッドと、該記録ヘッドの吐出口
面を払拭するためのワイピング手段と、被記録材への記
録とは無関係の吐出口からのインク吐出を行う予備吐出
手段とを含んで構成されるインクジェット記録装置の記
録ヘッドの回復方法において、前記ワイピング手段によ
る記録ヘッドの吐出口面に対する払拭の後に記録ヘッド
の使用頻度に応じた待機時間を設け、待機時間後に予備
吐出を行うようにしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明に係るインクジェット記録装
置の一部を破断した斜視図であり、同図において、1は
ヘッドカートリッジであり、このカートリッジ1は上方
にインクタンク部、下方に記録ヘッド部を有しており、
記録ヘッドを駆動するための信号等を受容するためのコ
ネクタが設けられている。尚、以下の説明では、記録手
段1A〜1Dの全体又は任意の1つを指す場合、 単に記
録手段(記録ヘッド、ヘッドカートリッジ)1で示すこ
とにする。
【0020】2はキャリッジであり、これには4個のヘ
ッドカートリッジ1A,1B,1C,1Dが位置決めさ
れて交換可能に搭載されており、しかも、記録ヘッド1
を駆動するための信号等を伝達するためのコネクタホル
ダーが設けられており、記録ヘッド1と電気的に接続さ
れるようになっている。
【0021】前記複数のヘッドカートリッジ1のタンク
部にはそれぞれ異なる色のインク(例えばイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのインク)が収容されてい
る。
【0022】キャリッジ2は主走査方向に延在させて装
置本体設置されたガイドシャフト3に沿って往復移動可
能に案内支持されおり、このキャリッジ2は主走査モー
タ4によってモータプーリ5、従動プーリ6及びタイミ
ングベルト7を介して駆動され、その位置及び往復移動
が制御される。
【0023】而して、用紙等の被記録媒体は8は、記録
ヘッド1による記録位置の前後に配置されて被記録媒体
8の挟持搬送を行うための搬送ローラ対9,10,1
1,12によって、 記録ヘッド1の吐出口面と対向する
位置(記録部)を通して搬送される。被記録媒体8は記
録部において平坦な記録面を形成するようにその裏面を
プラテン(不図示)によって支持されている。このと
き、キャリッジ2に搭載された各ヘッドカートリッジ1
の記録ヘッド1部はキャリッジ2から下方へ突出して搬
送ローラ10,12間に位置し、 記録ヘッド1部の吐出
口形成面は被記録材8の記録面に平行に対向するように
なっている。
【0024】本実施の形態に係るインクジェット記録装
置においては、回復系ユニット14が図1の左側にある
ホームポジション側に配設されている。回復系ユニット
14において、15はヘッドカートリッジ1の吐出口面
にそれぞれ対応して設けられたキャップであり、このキ
ャップ15は上下方向に昇降可能である。そして、キャ
リッジ2がホームポジションにあるときには、記録ヘッ
ド1部の吐出口面と接合してこれをキャッピングし、記
録ヘッド1の吐出口内のインクが乾燥蒸発することによ
る増粘・固着やごみ等の付着に起因する吐出不良が防が
れている。
【0025】又、キャップ15はポンプ16と連通され
ており、記録ヘッド1が万一吐出不良になった場合や吐
出口内にインクが無くなったとき、キャップ15と記録
ヘッド1部の吐出口面とを接合させ、ポンプ16を用い
てキャップ15内に負圧を生じさせてインクを吸引排出
する吸引回復動作も行う。尚、キャップ15は予備吐出
を行う場所も兼ねている。
【0026】或る時間連続してインク吐出が行われない
吐出口はインクが蒸発乾燥してしまい、結果として吐出
性能の低下や記録画像の低下を引き起こすため、 これを
防止するためにインクジェット記録装置では一般的に或
る時間間隔毎に記録データとは無関係に所定の場所でイ
ンク吐出を行い、ノズル内のインクを排出することによ
ってフレッシュなインクにする予備吐出と呼ばれる動作
を行っている。尚、予備吐出を行う場所はキャップ15
内に限らず、別の場所に予備吐出受け部を設けるように
構成されることもある。
【0027】更に、18はゴム等の弾性部材で構成され
たワイピング部材としてのブレードであり、17はブレ
ード18を保持するためのブレードホルダーである。ワ
イピング部材としてのブレード18は吐出口面を傷付け
ることのないように一般的に記録ヘッド1よりも硬度の
低い材料で構成されている。
【0028】又、ブレード18と記録ヘッド1との相対
的な位置関係に対する許容度を増すために、ブレード1
8は弾性部材で作られる場合が多い。ブレード18に使
用される材料としては、 天然ゴム、ニトリルゴム、ブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、塩素化ブ
チルゴム、シリコンゴム、ポリスチレンラバー、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタンゴム等の弾性体が一般的に使用
される。又、その他にポリウレタン、ポリエチレン等の
発泡体又は焼結体が使用されることもある。
【0029】本実施の形態においては、キャリッジ2の
移動によって駆動されるブレード昇降機構(不図示)に
より、ブレードホルダー17に支持されたブレード18
は記録ヘッドの吐出口形成面に付着したインクをワイピ
ングすべく突出(上昇)した位置(ワイピング位置)
と、記録ヘッドの吐出口面と干渉しないように後退(下
降)した位置(機位置)とに昇降可能となっている。
【0030】そして、本実施の形態では、キャリッジ2
が図中左のホームポジションのキャップ位置へ移動した
ときにブレード18がワイピング位置に上昇するように
してあり、キャップ位置から記録領域側ヘ移動するとき
にブレード18は記録ヘッド1部の吐出口面と当接しな
がら相対移動してワイピングが行われる。更に、キャリ
ッジ2が記録領域側に移動してブレード18が吐出口面
から外れるとブレード18は待機位置に降下し、吐出口
面と干渉しなくなるようになっている。
【0031】前記記録ヘッド(記録手段)1は熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録手
段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換
体を備えたものである。
【0032】図2は前記記録ヘッド1のインク吐出部
(記録吐出部)13の構造を模式的に示す部分斜視図で
ある。
【0033】図2において、被記録媒体8と所定の間隔
(例えば約0.5〜2.0mm程度)を置いて対面する
吐出口面21には所定のピッチで複数の吐出口22が形
成され、共通液室23と吐出口22とを連通する各液路
24の壁面に沿ってインク吐出のためのエネルギーを発
生する電気熱変換体(発熱抵抗体等)25が配置されて
いる。尚、本実施の形態において記録ヘッド1は、吐出
口22の列がキャリッジ2の主走査方向と交叉する方向
に並ぶような位置関係でキャリッジ2に搭載されてい
る。
【0034】そして、前記記録ヘッド1は、駆動信号を
印加することによって前記電気熱変換体25に熱エネル
ギーを発生せしめ、この熱エネルギーによって液路24
内のインクを膜沸騰させ、気泡の成長・収縮によって生
じる圧力によってインク滴を吐出させて記録を行うもの
である。
【0035】上述のように構成されたインクジェット記
録装置の各部を制御する制御構成の一例を図3に基づい
て説明する。
【0036】図3において、41はプリント信号を入力
するインターフェイス、42はマイクロプロセッサユニ
ット(MPU)、43はこのMPU42が実行する制御
プログラムを格納するプログラムROM、44は前記プ
リント信号や記録ヘッド1に供給されるプリントデータ
等の各種データを保存しておくDRAMである。又、4
5は記録ヘッド1に対するプリントデータの供給制御を
行うゲートアレイであり、インターフェイス41とMP
U42とDRAM44との間のデータの転送制御も行う
ようになっている。46は電気的に読み書き可能なRO
M(例えばEEPROM)であり、記録されたデータは
装置の電源を切られても保持されるようになっており、
インクジェット記録装置の実行した累積記録枚数等が記
憶されている。4は記録ヘッド1を搭載したキャリッジ
2を搬送するためのキャリアモータ、2Oはプリント用
紙搬送のための搬送モータ、47は記録ヘッド1を駆動
するためのヘッドドライバ、48,49はそれぞれ搬送
モータ20とキャリアモータ4を駆動するためのモータ
ドライバである。50は各種センサであり、これには紙
の有無を検出するセンサやキャリッジ2のホームポジシ
ョンセンサ、温度センサ等が含まれており、各種センサ
50によってキャリッジ2の位置や被記録媒体8の有無
や環境温度を認識している。
【0037】而して、インターフェイスに41に信号が
入力されると、ゲートアレイ45とMPU42との間で
印字信号が記録用の画像データに変換される。そして、
モータドライバ48,49が駆動されるとともに, ヘッ
ドドライバ47に送られる画像データに従って記録ヘッ
ド1が駆動されて記録が行われる。
【0038】図4は本発明に係るインクジェット記録装
置の印字中での記録ヘッド回復方法の一実施形態を示す
フローチャートである。
【0039】印字命令が入力されて印字がスタートする
と、先ず、ステップS1でワイピングを行うか否かを判
断するためのドットカウンタをリセットしてスタートさ
せ、記録ヘッドからのインクドットを発生させるための
ビート数のカウントを始める。
【0040】そして、ステップS2で1スキャンの記録
が終了したか否かをチェックし、1スキャンの記録が終
了すると、ステップS3でドットカウント値が予め設定
しておいた閾値Nwip と比較し、ドットカウント値が閾
値Nwip を超えているか否かを調べる。この閾値Nwip
は、印字によって記録ヘッドに付着したインクミストの
堆積によってノズルからの正常なインク吐出を阻害しな
いように設定される。ステップS3で閾値Nwip を超え
ていた場合はステップS4に進み、ワイピングを実行す
る。
【0041】次に、総記録枚数を読み込み(ステップS
5)、この値から待機時間を決定する(ステップS
6)。待機時間の決定は図5に示すように記録枚数に対
する待機時間のテーブルを予め作成しておき、ステップ
S5の総記録枚数からこのテーブルを参照することによ
って決定される。
【0042】次に、ステップS7にて決定された時間だ
け待機し、キャップ又は予備吐出口にて予備吐出を実行
する(ステップS8)。そして、ステップS9にてワイ
ピングを行うためのドットカウンタをリセットしてスタ
ートさせ、次のワイピングタイミングを判断するように
する。そして、ステップS10にて印字が全て終了した
か否かをチェックし、終了していなければステップS2
に戻り、次のスキャン記録を行う。
【0043】ステップS10にて印字が全て終了してい
れば本処理を終了する。ステップ3にてドットカウント
値がNwip を超えていなかった場合は、ワイピングをし
ないでステップS10に進むようにする。
【0044】尚、本実施の形態では、印字中におけるワ
イピングを例に説明したが、印字中のワイピングだけに
限らず、吸引回復動作の後のワイピング、それ以外のワ
イピング動作の何れにおいても上記のような判断でワイ
ピング後の待機時間を設定するようにしても良い。
【0045】ワイピング後の待機時間については、ワイ
ピング動作終了直後からタイマーをスタートしても良
く、ワイピング動作を終了し、キャリッジが予備吐出位
置に移動してからタイマーをスタートするようにしても
良い。
【0046】本実施の形態では、インクジェット記録装
置での総記録枚数で説明したが、記録ヘッドとインクタ
ンクが分離不可能に一体的に形成された使い捨てタイプ
の記録ヘッドに代表されるように記録ヘッドが交換でき
る記録装置においては、ヘッド交換時に記録枚数カウン
タがリセットできるよう構成し、その記録ヘッドに対す
る総記録枚数から待機時間を変えるようにしても良い。
【0047】他の実施の形態としては、記録ヘッドの使
用頻度として総ワイピング回数をカウントしていき、こ
の総ワイピング回数に応じて待機時間を変えるようにし
たものが考えられる。記録ヘッドのワイパーブレードの
突入当接部分でのインクの堆積はワイピングの回数が多
いほど堆積量も多くなるため、このように記録ヘッドに
対する総ワイピング回数に応じて待機時間を変えるよう
にするのも効果的である。
【0048】又、記録ヘッドの使用頻度として記録ヘッ
ドの総吐出ドット数をカウントするようにしても良い。
記録ヘッドは吐出したドット数が多いほど記録ヘッドの
吐出口面へのインク付着量が多くなるため、ワイピング
時のインク掻き取り量も多くなる。更に、この場合は吐
出デューティ(記録ヘッドの全ノズルから単位時間当た
りに吐出する総ドット数)が高い場合の方が、吐出デュ
ーティが低い場合に比べて吐出口面へのインク付着量が
多くなる場合があるため、このような場合には吐出デュ
ーティに応じて重み付けをするようにして加算するよう
にしても良い。
【0049】記録ヘッドの使用頻度の例は、上述した記
録枚数、ワイピング回数、吐出ドット数だけに限らず、
吸引回復回数等でも良く、これらを組み合わせても良
い。
【0050】又、前記実施の形態では記録装置に不揮発
性のメモリを持たせて記録ヘッドの使用頻度を記憶させ
るようにしたが、記録ヘッド自体に不揮発性のメモリを
持たせ、記録ヘッド内に使用頻度を記憶させるようにし
ても良い。こうすれば、記録ヘッドを取り外し交換され
ても記録ヘッドに情報が残るため、再びその記録ヘッド
を戻してもその記録ヘッドの使用頻度が分かるようにな
る。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、記録ヘッドの使用頻度に応じてワイピング後の
待機時間を変更できるようにしたため、ワイピング後の
予備吐出の前に設けた待機時間を必要最小限にすること
によって吐出不良の発生を無くし、記録装置のスループ
ットを極力低下させることなく、長期に亘って安定した
記録画像とインク吐出の信頼性を良好に維持することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一部を
破断した斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置のインク
吐出部を模式的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明に係るインクジェット記録装置の制御系
の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る記録ヘッド回復方法の手順を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における記録ヘッドの使用
頻度から待機時間を決定するためのテーブルである。
【図6】ワイピングによる記録ヘッドヘのブレード突入
当接部における掻き取りインクの堆積状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 8 被記録媒体(被記録材) 14 回復系ユニット 15 キャップ 18 ブレード(ワイピング手段) 21 吐出口面 22 吐出口 23 共通液室 24 液路 25 電気熱変換体 42 マイクロプロセッサユニット(MPU:決定
手段) 43 ROM 44 DRAM 46 ROM(記憶手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材にインクを吐出する吐出口を有
    する記録ヘッドと、該記録ヘッドの吐出口面を払拭する
    ためのワイピング手段と、被記録材への記録とは無関係
    の吐出口からのインク吐出を行う予備吐出手段とを含ん
    で構成されるインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドの使用頻度を記憶する記憶手段と、該使
    用頻度記憶手段の使用頻度から前記ワイピング手段によ
    る記録ヘッドの吐出口面への払拭の後に行う待機時間を
    決定する決定手段を設け、ワイピング動作後に前記決定
    手段によって決定された待機時間後に予備吐出を行うよ
    うにしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドの使用頻度とは、記録ヘ
    ッドに対する総記録枚数であることを特徴とする請求講
    1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドの使用頻度とは、記録ヘ
    ッドに対する総ワイピング回数であることを特徴とする
    請求講1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドの使用頻度とは、記録ヘ
    ッドに対する総吐出ドット数であることを特徴とする請
    求講1記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドの使用頻度を記憶する記
    憶手段は、前記記録ヘッド内に設けた不揮発性メモリで
    あることを特徴とする請求講1記載のインクジェット記
    録装置。
  6. 【請求項6】 被記録材にインクを吐出する吐出口を有
    する記録ヘッドと、該記録ヘッドの吐出口面を払拭する
    ためのワイピング手段と、被記録材への記録とは無関係
    の吐出口からのインク吐出を行う予備吐出手段とを含ん
    で構成されるインクジェット記録装置の記録ヘッドの回
    復方法において、 前記ワイピング手段による記録ヘッドの吐出口面に対す
    る払拭の後に記録ヘッドの使用頻度に応じた待機時間を
    設け、待機時間後に予備吐出を行うようにしたことを特
    徴とする記録ヘッドの回復方法。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドの使用頻度とは記録ヘッ
    ドに対する総記録枚数であることを特徴とする請求講6
    に記載の記録ヘッドの回復方法。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドの使用頻度とは、記録ヘ
    ッドに対する総ワイピング回数であることを特徴とする
    請求項6記載の記録ヘッドの回復方法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドの使用頻度とは、記録ヘ
    ッドに対する総吐出ドット数であることを特徴とする請
    求項6記載の記録ヘッドの回復方法。
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