JP2002210345A - 超臨界水反応装置 - Google Patents

超臨界水反応装置

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JP2002210345A JP2001008783A JP2001008783A JP2002210345A JP 2002210345 A JP2002210345 A JP 2002210345A JP 2001008783 A JP2001008783 A JP 2001008783A JP 2001008783 A JP2001008783 A JP 2001008783A JP 2002210345 A JP2002210345 A JP 2002210345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応器の大型化に代わる超臨界水反応効率の
高い反応器を備えた超臨界水反応装置を提供する。 【解決手段】 本超臨界水反応装置は、反応器の構成が
異なることを除いて、従来の装置と同じ構成を備えてい
る。本反応器60は、反応室43が反応室下部の第1反
応室61と第1反応室61上であって反応室上部の第2
反応室62とに区分されていること、2流体ノズル63
が第2反応室内を下方に延在して、下端開口が第1反応
室と第2反応室62との境界に位置すること、第2反応
室内に流路規制手段として邪魔板64が相互に離隔して
千鳥状配置で配置されていること、及び、第2反応室内
の流体を加熱する電気ヒータ65が第2反応室に対応す
る圧力容器41の部分の外側に設けられている除いて、
従来の反応器と同じ構成を備えている。2流体ノズルの
下端開口は、圧力容器の高さの50%の距離だけ圧力容
器の底部から上方に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超臨界水反応装置
に関し、更に詳細には、PCBやダイオキシン類等の有
機塩素化合物を超臨界水反応処理する際に、被処理液中
の有機塩素化合物を効率的に超臨界水反応により酸化さ
せて、処理流体中の有機塩素化合物濃度を排出基準値以
下にする超臨界水反応装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環境問題に対する認識の高まりと共に、
有機物の酸化、分解能力の高い超臨界水反応を利用し
て、環境汚染物質を分解、無害化する試みが注目されて
いる。すなわち、超臨界水の高い反応性を利用した超臨
界水反応により、従来技術では分解することが難しかっ
た有害な難分解性の有機物、例えば、PCB(ポリ塩素
化ビフェニル)、ダイオキシン、有機塩素系溶剤等を分
解して、二酸化炭素、窒素、水、無機塩などの無害な生
成物に転化する試みである。
【0003】超臨界水反応装置とは、超臨界水の高い反
応性を利用して有機物を分解する装置であって、例え
ば、難分解性の有害な有機物を分解して無害な二酸化炭
素と水に転化したり、難分解性の高分子化合物を分解し
て有用な低分子化合物に転化したりするために、現在、
その実用化が盛んに研究されている。超臨界水とは、超
臨界状態にある水、即ち、水の臨界点を越えた状態にあ
る水を言い、詳しくは、374.1℃以上の温度で、か
つ22.04MPa以上の圧力下にある状態の水を言
う。
【0004】ここで、図8を参照して、PCB、ダイオ
キシン等の有機塩素化合物を超臨界水反応処理して酸化
分解する超臨界水反応装置の基本的な構成を説明する。
図8は代表的な超臨界水反応装置の構成を示すフローシ
ートである。超臨界水反応装置10は、有機塩素化合物
を含む被処理液を超臨界水の存在下で超臨界水反応によ
り処理する装置であって、図8に示すように、超臨界水
反応を行う反応器として、縦型の耐圧密閉型反応器12
を備え、反応器12から処理流体を流出させる処理流体
系統13として、反応器12の処理流体出口に接続され
た処理流体管14に、処理流体にアルカリ水溶液を注入
して中和急冷する中和急冷器15、処理流体を更に冷却
する冷却器16、反応器12内の圧力を制御する圧力制
御弁18、及び、処理流体をガス成分と液成分とに気液
分離する気液分離器20を、順次、備えている。
【0005】中和急冷器15は、アルカリ水溶液注入管
17からアルカリ水溶液を処理流体に注入して、反応器
12内で被処理液中の有機塩素化合物の超臨界水反応に
より発生した塩酸等を中和すると共に処理流体を急激に
冷却する。気液分離器20の上部には、分離したガス成
分を流出させるガス流出管22が接続され、下部には分
離した液成分を流出させる液流出管24が接続されてい
る。更に、ガス流出管22には、気液分離器20の圧力
を制御する背圧弁26が、液流出管24には流出流量を
調整して気液分離器20の液面を制御する液面制御弁2
7が設けてある。
【0006】超臨界水反応装置10は、超臨界水反応に
供する被処理液を反応器12に供給する供給系統とし
て、被処理液ポンプ28と、空気圧縮機30とを備え、
被処理液管32を介して有機塩素化合物を含む被処理液
を反応器12に送入し、かつ、被処理液管32に接続さ
れた空気送入管34を介して酸化剤として空気を被処理
液と共に反応器12に送入する。また、超臨界水反応装
置10には、反応器12内で超臨界水反応を維持するた
めの常温水あるいは超臨界水を補給する補給水管36を
被処理液管32に接続させる。
【0007】従来の超臨界水反応装置10で使用されて
いる反応器12は、反応カートリッジを有しない、圧力
容器のみからなる通常の非圧力バランス型反応器と、圧
力容器と、圧力容器内に設けられた反応カートリッジと
を有する圧力バランス型反応器とに大別される。
【0008】ここで、図9を参照して、非圧力バランス
型反応器の構成を説明する。図9は一般的な非圧力バラ
ンス型反応器の構成を示す模式的断面図である。反転筒
を有しない一般的な非圧力バランス型反応器40は、最
も構成が単純な反応器であって、図9に示すように、縦
型圧力容器41と、圧力容器41の頂部に設けられた2
流体ノズル42とから形成されていて、圧力容器41内
は超臨界水を収容して反応室43を構成する。処理流体
を流出させる処理流体ノズル44は、通常、圧力容器4
1の上部に設けられている。但し、場合によっては、処
理流体ノズル44が、圧力容器41の底部に設けられる
こともある。
【0009】2流体ノズル42は、下端に開口を有する
内管部42aと、内管部42aを取り巻いて二重管構造
を構成し、内管部42aとの間に環状部42bを形成
し、下端に環状開口を有する外管部42cとから構成さ
れている。2流体ノズルを使用するときには、図8で、
空気送入管34は、2流体ノズル42の内管部42aと
外管部42bとの間の環状部42cに、被処理液管32
は2流体ノズル42の内管部42aに接続されている。
2流体ノズル42は、内管部42aから被処理液を、か
つ環状部42bから酸素含有ガスとして空気を流入さ
せ、環状部42bの下端環状開口から反応器42内に流
出する空気流によって内管部42aの下端開口から流出
する被処理液をアトマイジングすることにより、反応器
42内の超臨界水域、つまり反応室43に噴霧状で被処
理液と空気とを分散させる。反応室43内で、被処理液
中の有機塩素化合物は、超臨界水反応により酸化され、
処理液となって処理液ノズル44から流出する。
【0010】次に、図10を参照して、圧力バランス型
反応器の構成を説明する。図10は一般的な圧力バラン
ス型反応器の構成を示す模式的断面図である。反転筒を
有しない一般的な圧力バランス型反応器45は、図10
に示すように、圧力容器として形成された外円筒体46
と、外円筒体46と相互に連通する内円筒体として設け
られ、超臨界水を収容して反応域49を形成する反応カ
ートリッジ47との2重円筒体として形成されている。
2流体ノズル55から被処理液と空気とを噴霧状で反応
カートリッジ47内の反応域49に流入させ、かつ、圧
力バランス用ガス送入口50から外円筒体46と反応カ
ートリッジ47との間の環状部51に、圧力バランス用
ガスとして、例えば空気を供給する。圧力バランス用空
気は、図8で空気送入管34から分岐した圧力バランス
用空気送入管(図示せず)から供給される。圧力バラン
ス用ガスは、反応カートリッジ47と2流体ノズル55
との上部間隙52を介して環状部51から反応域49に
流入し、酸化剤の一部として消費される。
【0011】反応カートリッジ47内の反応域49に流
入した被処理液中の有機塩素化合物は、超臨界水中で酸
化され、処理流体として処理流体ノズル56から流出す
る。圧力バランス型反応器45では、反応カートリッジ
47の内外の圧力差は殆ど無いため、反応カートリッジ
47を非圧力容器として薄い肉厚で形成できるので、反
応カートリッジ47を高価な耐食性金属、例えばインコ
ネル625等のニッケル合金で形成しても、コストが嵩
まないという利点がある。また、環状部51は腐食性が
強い雰囲気ではないので、外円筒体46は必ずしも反応
カートリッジ47と同じ材質で形成する必要はなく、通
常、耐熱/耐圧性炭素鋼、或いはステンレス鋼で形成さ
れる。
【0012】上述の従来の反応器40及び45では、被
処理液ノズルとして2流体ノズルが設けられているが、
2流体ノズルに限ることはなく、図8に示すように、通
常のノズルを使用して、被処理液と空気等の混合流体を
流入させても良い。また、反応器45では、有底の反応
カートリッジ47が設けられているが、有底に限らず、
底部を有しない反応カートリッジを圧力容器の底部に溶
接接合等によって接合しても良い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PCBやダ
イオキシンを処理する場合、排出基準値として規定され
ているPCB濃度は3μg/リットル、ダイオキシン濃
度は10pgTEQ/Lリットルであって、極めて低い
濃度である。処理流体中のPCBやダイオキシン類の濃
度を排出基準値以下に低下させるためには、被処理液中
の有機塩素化合物に対する超臨界水反応を完全に終結さ
せることが必要であって、そのためには、充分な被処理
液の滞留時間が必要になり、従って、超臨界水域となる
反応室の容積を大きくする必要がある。この結果、反応
器40では圧力容器41を大型化する必要があり、反応
器45では反応カートリッジ47及び圧力容器46の容
積を大きくする必要がある。
【0014】しかし、圧力容器及び反応カートリッジを
大きくすることは、特に設計圧力及び設計温度が高く、
耐食性材料を必要とする圧力容器を大型化することは、
反応器のコストの大幅な増大を招くことになり、PCB
やダイオキシン類の経済的な処理が難しくなる。そこ
で、本発明の目的は、PCBやダイオキシン類等の有機
塩素化合物の超臨界水反応処理に際し、反応器の大型化
に代わる超臨界水反応効率の高い反応器を備えた超臨界
水反応装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、課題を解決
するために、従来の形式の反応器の反応室と、超臨界水
反応のメカニズムとの関係を調べた結果、(1)被処理
液と空気の分散が悪いために、超臨界水反応に対する寄
与度が比較的低いデッドゾーンが、反応室内、特に被処
理液ノズルから遠い反応室領域に存在すること、また、
(2)被処理液ノズルから離隔した反応室領域では、反
応室内の流体の温度が被処理液ノズルに近い反応室上部
に比べて比較的低く、その結果、超臨界水反応の反応速
度が低くなるために、超臨界水反応の終結に時間がかか
っていること、(3)反応室の上部に処理流体ノズルを
設けた場合であっても、反応室内で被処理液が被処理液
ノズルからショートカット経路で処理流体ノズルに到達
し、そのまま処理流体管に流出するおそれがあることが
判った。そして、反応器の反応室を効率的に働かすに
は、デッドゾーンを無くすこと、被処理液ノズルから遠
い反応室領域の流体温度を被処理液ノズルに近い反応室
上部と同じ程度の温度に上昇させること、被処理液がシ
ョートカット経路で処理流体ノズルに到達しないように
することが必要であることを見い出した。
【0016】そこで、反応室を2つの反応室に区分し、
従来と異なって第1の反応室を反応室下部に設け、第2
の反応室を第1の反応室の上、つまり反応室上部に設
け、2流体ノズルの下端開口が第1の反応室と第2の反
応室との境界に位置するように、第2の反応室を通って
2流体ノズルを下方に延在させる。そして、先ず、第1
の反応室で被処理液中の有機塩素化合物の99%以上を
超臨界水反応によって酸化させ、次いで上向き流れで第
2の反応室に導入し、残余の有機塩素化合物を完全に超
臨界水反応により酸化させるように反応器を設計するこ
とを設計基準とした。そして、第2の反応室では、被処
理液と空気の分散を良くしてデッドゾーンを消滅させる
ために、流体流路を規制して流体を強制的に流路に沿っ
て流すようにする流路規制手段を設けること、更には、
第2の反応室の流体温度を第1の反応室と同じ程度の温
度に上昇させる加熱手段を設けることにより、第2の反
応室の超臨界水反応を促進し、反応器全体での超臨界水
反応の効率を高めることを着想した。この方針で反応器
を設計することにより、処理流体中の有機塩素化合物濃
度を排出基準以下に確実に低下させることができること
を実験によって確認し、本発明を発明するに到った。
【0017】上記目的を達成するために、本発明に係る
超臨界水反応装置(以下、第1の発明と言う)は、超臨
界水を収容して超臨界水域を形成し、有機物を含む被処
理液と、酸化剤を含む流体(以下、酸化剤含有流体)を
超臨界水域に導入して、超臨界水域で超臨界水反応によ
り有機物を分解し、処理流体を超臨界水域から流出させ
る反応器を有する、超臨界水反応装置において、反応器
が、内部を超臨界水域の反応室とする縦型圧力容器とし
て形成され、被処理液と酸化剤含有流体とを導入する被
処理液ノズルを圧力容器の頂部に、処理流体を流出させ
る処理流体ノズルを圧力容器の上部にそれぞれ備え、反
応室が、反応室下部の第1の反応室と、第1の反応室上
であって反応室上部の第2の反応室とに区分され、被処
理液ノズルが第2の反応室内を下方に延在して、被処理
液ノズルの下端開口が第1の反応室と第2の反応室との
境界に位置することを特徴としている。
【0018】第1及び次の第2の発明で、酸化剤含有流
体とは、過酸化水素水等の液体、及び空気等の酸素含有
ガスを含む概念である。また、被処理液ノズルは、被処
理液と酸化剤含有流体とを第1の反応室に導入できる限
り、その構成には制約はなく、好適には2流体ノズルを
使用する。また、被処理液に含まれる有機物の組成、濃
度には、制約はなく、第1から第4の発明に係る超臨界
水反応装置は、例えばPCB、ダイオキシン類等の有機
塩素化合物の超臨界水反応処理に最適である。また、P
CB、ダイオキシン類等の有機塩素化合物の超臨界水反
応処理に第1から第4の発明に係る超臨界水反応装置を
適用することにより、処理流体中のPCB、ダイオキシ
ン類等の有機塩素化合物濃度を排出基準値以下にするこ
とができる。
【0019】第1及び以下の第2の発明の超臨界水反応
装置に設ける流路規制手段は、流体流路を規制して流体
を強制的に流路に沿って流すようにすることができる限
り、その構成には制約はない。例えば、流路規制手段
が、第2の反応室の上から下に邪魔板を相互に離隔して
千鳥状配置で設け、流体を邪魔板に沿って迂流させる流
路規制手段、第2の反応室の上から下にディスク状板体
とドーナツ状板体とを交互に離隔配置してなる流路規制
手段、及び第2の反応室を横断する多孔板からなる流路
規制手段の少なくともいずれか、又はその組み合わせで
も良い。
【0020】第1及び第2の発明では、好適には、超臨
界水反応を持続させる温度、例えば第1の反応室の流体
温度と同じ温度に第2の反応室内の流体を加熱する加熱
手段を第2の反応室に設ける。加熱手段の構成には制約
はなく、例えば圧力容器の外側に設けるのであれば、加
熱手段として、通常の電気式加熱炉、電気式パイプヒー
タ、マイクロヒータ、誘導加熱炉などを設ける。また、
反応カートリッジの外側であれば、電気式パイプヒー
タ、マイクロヒータ、誘導加熱炉などを設ける。
【0021】本発明に係る更に別の超臨界水反応装置
(以下、第2の発明と言う)は、超臨界水を収容して超
臨界水域を形成し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を
含む流体(以下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入
して、超臨界水域で超臨界水反応により有機物を分解
し、処理流体を超臨界水域から流出させる反応器を有す
る、超臨界水反応装置において、反応器が、圧力容器
と、圧力容器と相互に連通し、内部を超臨界水域の反応
室とする反応カートリッジとの2重筒体であって、被処
理液と酸化剤含有流体とを反応室内に供給する被処理液
ノズルの下端開口が反応室に臨み、処理流体を流出させ
る処理流体ノズルが反応カートリッジの上部から圧力容
器を貫通して設けられ、圧力容器と反応カートリッジと
の間に圧力バランス用ガスが供給される、圧力バランス
型反応器として構成され、反応室が、反応室下部の第1
の反応室と、第1の反応室上であって反応室上部の第2
の反応室とに区分され、被処理液ノズルが第2の反応室
内を下方に延在して、被処理液ノズルの下端開口が第1
の反応室と第2の反応室との境界に位置することを特徴
としている。
【0022】第2の発明では、反応カートリッジの構成
には制約はなく、有底の反応カートリッジでも、底が無
い反応カートリッジの筒体を圧力容器の底部に接合した
ものでも良い。
【0023】第1の発明では、好適には、第1の反応室
と第2の反応室を区分する境界は、圧力容器の高さの2
0%以上80%以下、好ましくは40%以上60%以下
の距離だけ圧力容器の底部から上方に位置し、第2の発
明では、好適には、第1の反応室と第2の反応室を区分
する境界は、反応カートリッジの高さの20%以上80
%以下、好ましくは40%以上60%以下の距離だけ反
応カートリッジの底部から上方に位置するようにする。
これにより、超臨界水反応の終結させる上から、第1の
反応室と第2の反応室の容積比率を最適に決め、反応室
全体の所要容積を小さくすることができる。最も好まし
くは、第2の反応室の容積を第1の反応室の容積と同じ
にする。尚、第1の反応室の寸法、容積は、被処理液ノ
ズルが通常のノズルであれば、第1の反応室への被処理
液と酸化剤含有流体の導入パターン、被処理液が2流体
ノズルであれば、噴霧パターンによって決定される。
【0024】本発明に係る更に別の超臨界水反応装置
(以下、第3の発明という)は、超臨界水を収容して超
臨界水域を形成し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を
含む流体(以下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入
して、超臨界水域で超臨界水反応により有機物を分解
し、処理流体を超臨界水域から流出させる反応器を有す
る、超臨界水反応装置において、反応器が、内部を超臨
界水域の反応室とする縦型圧力容器として形成され、被
処理液と酸化剤含有流体とを導入する被処理液ノズルを
圧力容器の頂部に、処理流体を流出させる処理流体ノズ
ルを圧力容器の底部にそれぞれ備え、圧力容器の上部を
貫通する入口を有し、圧力容器の外側から内側に圧力容
器を貫通して反応室内に延在し、出口を処理液ノズルに
接続させた蛇管を備え、反応室内の流体を蛇管内に流し
て、反応室の延長部を構成することを特徴としている。
【0025】第3及び次の第4の発明では、蛇管は、い
わば第2の反応室として設けられており、圧力容器内の
反応室、つまり第1の反応室内の超臨界水によって加熱
されるので、加熱手段を設ける必要がない。
【0026】本発明に係る更に別の超臨界水反応装置
(以下、第4の発明という)は、超臨界水を収容して超
臨界水域を形成し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を
含む流体(以下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入
して、超臨界水域で超臨界水反応により有機物を分解
し、処理流体を超臨界水域から流出させる反応器を有す
る、超臨界水反応装置において、反応器が、圧力容器
と、圧力容器と相互に連通し、内部を超臨界水域の反応
室とする反応カートリッジとの2重筒体であって、圧力
容器と反応カートリッジとの間に圧力バランス用ガスが
供給される、圧力バランス型反応器として構成され、被
処理液と酸化剤含有流体とを反応室内に供給する被処理
液ノズルが圧力容器の上部を貫通して反応室内に位置す
るように設けられ、かつ、処理流体ノズルが反応カート
リッジの底部に設けられ、反応カートリッジの上部に入
口を有し、反応カートリッジの外側から内側に貫通して
反応室内に延在し、出口を処理流体ノズルに接続させた
蛇管を備え、反応室内の流体を蛇管内に流して、反応室
の延長部を構成することを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。実施形態例1 本実施形態例は、第1の発明に係る超臨界水反応装置の
実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の超臨界
水反応装置に設けた反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の超臨界水反応装置は、反応器60の構成
が異なることを除いて、前述した超臨界水反応装置10
と同じ構成を備えている。このことは、以下の実施形態
例2についても同様である。
【0028】本実施形態例の超臨界水反応装置に設けら
れた反応器60は、図1に示すように、反応室43が、
反応室下部の第1反応室61と、第1反応室61上であ
って反応室上部の第2反応室62とに区分されているこ
と、2流体ノズル63が第2反応室62内を下方に延在
して、下端開口が第1反応室61と第2反応室62との
境界に位置すること、第2反応室62内に流路規制手段
として複数枚の邪魔板64が相互に離隔して千鳥状配置
で配置されていること、及び、第2反応室62内の流体
を加熱する加熱ヒータ、例えば電気ヒータ65が第2反
応室62に対応する圧力容器41の部分の外側に設けら
れている除いて、前述の反応器40と同じ構成を備えて
いる。第1反応室61と第2反応室62を区分する境界
は、つまり2流体ノズル63の下端開口は、圧力容器4
1の高さの50%の距離だけ圧力容器41の底部から上
方に位置する。
【0029】邪魔板64とは、図2に示すように、第2
反応室62の内径と同じ直径の円板64aを所定の弦6
4bに沿って切断し、面積の小さい部分を流体通過口6
6にした形状の板体である。弦64bは、図2に示すよ
うに、例えば中心角θが120°の弦である。流体通過
口66を交互に千鳥状に配置した配列で、邪魔板64を
相互に離隔して設けることにより、流体を邪魔板64に
沿って迂流させる流路規制手段を形成することができ
る。
【0030】2流体ノズル63の構造は、長さが異なる
ことを除いて2流体ノズル42(図9)と同じである。
電気ヒータ65は、第2反応室62内の流体を第1反応
室61内の流体の温度に加熱する加熱容量を備えてい
る。
【0031】本実施形態例では、第1反応室61で被処
理液中の有機塩素化合物の99%以上を超臨界水反応に
よって酸化させ、次いで圧力容器41の底部に衝突した
流体は上向き流れで第2反応室62に流入し、残余の有
機塩素化合物を完全に超臨界水反応により酸化して、処
理流体ノズル44から処理液として流出させる。
【0032】本実施形態例では、第2反応室62に流路
規制手段を設けて、超臨界水反応に寄与しないデッドゾ
ーンを消滅させることにより、第2反応室62全体を超
臨界水反応の進行に有効に使うことができる。なお、邪
魔板64を設けず、2流体ノズル63の下端開口部を反
応室43のほぼ中央部としたのみでも、第2反応室62
全体を超臨界水反応の進行に有効に使うことができる。
また、電気ヒータ75を設けて、第2反応室62内の流
体を第1反応室61内の流体と同じ温度に加熱すること
により、第2反応室62での超臨界水反応の反応速度を
増大させ、超臨界水反応の進行をより促進することがで
きる。よって、本実施形態例の超臨界水反応装置を適用
することにより、PCBやダイオキシン類の処理に際し
ても、反応器を大型化することなく、コンパクトな反応
器で経済的に処理液中の残留PCBやダイオキシン類濃
度を排出基準値以下に維持することができる。以下の実
施形態例2も、本実施形態例と同様の効果を有する。
【0033】実施形態例2 本実施形態例は、第2の発明に係る超臨界水反応装置の
実施形態の一例であって、図3は本実施形態例の超臨界
水反応装置に設けた反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の超臨界水反応装置に設けられた反応器7
0は、図3に示すように、反応室49が反応室下部の第
1反応室71と、第1反応室71上であって、反応室上
部の第2反応室72とに区分されていること、2流体ノ
ズル73が第2反応室72内を下方に延在して、下端開
口が第1反応室71と第2反応室72との境界に位置す
ること、第2反応室72内に流路規制手段として複数枚
の邪魔板74が相互に離隔して配置されていること、及
び、第2反応室72内の流体を加熱する加熱ヒータ、例
えば電気式パイプヒータ75が第2反応室72に対応す
る反応カートリッジ54の部分の外側に設けられている
除いて、前述の反応器45と同じ構成を備えている。第
1反応室71と第2反応室72を区分する境界、つまり
2流体ノズル73の下端開口は、反応カートリッジ47
の高さの50%の距離だけ反応カートリッジ47の底部
から上方に位置する。
【0034】邪魔板74は、流体通過口76を有し、円
板75aの直径が反応カートリッジ47の内径であるこ
とを除いて、実施形態例1の邪魔板75と同じ構成であ
って、実施形態例1と同じ配列で設けられている。な
お、邪魔板74を設けず、2流体ノズル73の下端開口
部を反応室49のほぼ中央部としたのみでも、第2反応
室72全体を超臨界水反応の進行に有効に使うことがで
きる。電気式パイプヒータ75は、パイプ内に電気抵抗
発熱線を気密封止で挿入した形式のヒータであって、第
2反応室72内の流体を第1反応室71内の流体の温度
に加熱する加熱容量を備えている。
【0035】流路規制手段の変形例1 上述の実施形態例1から実施形態例4では、流路規制手
段として邪魔板を千鳥状配置で相互に離隔して設けてい
るが、流路規制手段の構成はこれに限らず、例えば次に
説明するようなものがある。図4を参照し、実施形態例
1の反応器を例にして、流路規制手段の変形例1を説明
する。図4(a)及び(b)は、それぞれ、流路規制手
段の変形例1として設けられた、ディスク状板体及びド
ーナツ状板体の平面図であり、図4(c)はディスク状
板体及びドーナツ状板体の配置図である。ディスク状板
体80は、図4(a)に示すように、第2反応室62の
内径Dより小さい直径dの円板であり、ドーナツ状板体
81は、図4(b)に示すように、第2反応室62の内
径と同じ外径で、ディスク状板体80の直径dより小さ
い直径d′の円形開口82を中心に有する環状板であ
る。
【0036】ディスク状板体80とドーナツ状板体81
とは、図4(c)に示すように、第2反応室62内で上
から下に向かって相互に離隔して交互に配置される。流
体は、ディスク状体80に衝突して、ディスク状体80
の周辺部から一様に上方に流れ、次いでドーナツ状体8
0で流路を縮小して再び次のディスク状体80に向かっ
て流れる。これにより、流体はディスク状体80及びド
ーナツ状体81に沿って流れる。
【0037】流路規制手段の変形例2 図5を参照し、実施形態例1の反応器を例にして、流路
規制手段の変形例2を説明する。図5(a)及び(b)
は、それぞれ、流路規制手段の変形例2として設けられ
た多孔板の平面図及び多孔板の配置図である。多孔板8
3は、図5(a)に示すように、第2反応室62の内径
Dと同じ直径の円板に細孔84を一様な分布で貫通させ
た板体であって、図5(b)に示すように、第2反応室
62内で上から下に向かって相互に離隔して複数枚配置
される。流体は、最下段の多孔板83で一様に分散して
細孔84を通って上方に向かい、更に次段の多孔板83
で、更に分散して上方に向かう。
【0038】実施形態例3 本実施形態例は、第3の発明に係る超臨界水反応装置の
実施形態の一例であって、図6は本実施形態例の超臨界
水反応装置に設けた反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の超臨界水反応装置に設けられた反応器9
0は、図6に示すように、超臨界水域である反応室91
を内部に有する縦型圧力容器92として形成され、2流
体ノズル93を圧力容器92の頂部に、処理流体ノズル
94を圧力容器92の底部にそれぞれ備えている。2流
体ノズルル93が反応室91内を下方に延在して、下端
開口93aが、圧力容器92の底部から上方に圧力容器
92の高さの50%の高さ位置に位置している。
【0039】本実施形態例では、圧力容器92の上部を
貫通する入口95を有し、圧力容器92の外側から内側
に圧力容器92を貫通して反応室91内に延在し、出口
96を処理流体ノズル94に接続させた蛇管97が設け
られている。蛇管97は、反応室91内の流体を入口9
5から導入して蛇管内に流し、反応室91の延長部、つ
まり第2反応室を構成している。本実施形態例では、蛇
管97内の流体が反応室91内の超臨界水域の流体によ
ってほぼ同じ温度に加熱されるので、実施形態例1又は
2のように、第2反応室内の流体を反応室91の流体温
度と同じ温度に加熱する加熱手段を必要としない。
【0040】実施形態例4 本実施形態例は、第4の発明に係る超臨界水反応装置の
実施形態の一例であって、図7は本実施形態例の超臨界
水反応装置に設けた反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の超臨界水反応装置に設けられた反応器1
00は、図7に示すように、縦型圧力容器101と、間
隙103aを介して圧力容器101と相互に連通し、内
部を反応室102として超臨界水を収容する反応カート
リッジ103との2重筒体であって、バランス用ガス送
入ノズル104から圧力容器101と反応カートリッジ
103との間に圧力バランス用ガスとしてバ空気が供給
される、圧力バランス型反応器として構成されている。
【0041】2流体ノズル105が、圧力容器101の
上部を貫通して反応室102内を下方に延在し、下端開
口105aが、反応室102の底部から上方に反応カー
トリッジ103の高さの50%の高さ位置に位置するよ
うに設けられている。また、処理流体ノズル106が反
応室102の底部に設けられ、反応カートリッジ103
及び圧力容器101を貫通している。
【0042】更に、反応カートリッジ103の上部に入
口107を有し、反応カートリッジ103の外側から内
側に貫通して反応室102内に延在し、出口108を処
理流体ノズル106に接続させた蛇管109が、設けら
れている。蛇管109は、反応室102内の流体を入口
107から導入して蛇管内に流し、反応室102の延長
部、つまり第2反応室を構成している。本実施形態例で
は、蛇管109内の流体が反応室102内の超臨界水域
の流体によってほぼ同じ温度に加熱されるので、実施形
態例1又は2のように、第2反応室内の流体を反応室1
02の流体温度と同じ温度に加熱する加熱手段を必要と
しない。
【0043】実施形態例3及び4の変形例 実施形態例3及び4では、2流体ノズル93及び105
がそれぞれ反応室91及び102内を下方まで延在して
いるが、必ずしも、これに限らず、2流体ノズル93及
び105が、従来の被処理液ノズルと同様に、圧力容器
及び反応カートリッジの比較的上部に下端開口を位置さ
せるようにしても良い。
【0044】また、実施形態例1から4では、被処理液
ノズルとして2流体ノズルを例にして説明しているが、
2流体ノズルに限らず、図8に示すように、被処理液と
空気とを予め混合し、混合した流体を導入する形式のノ
ズルでも良い。
【0045】
【発明の効果】第1及び第2の発明によれば、反応室下
部の第1の反応室と、第1の反応室上であって反応室上
部の第2の反応室とに反応室を区分し、被処理液ノズル
を第2の反応室内を下方に延在させて、被処理液ノズル
の下端開口を第1の反応室と第2の反応室との境界に位
置させ、かつ、好ましくは流体流路を規制して流体を強
制的に流路に沿って流すようにする流路規制手段を第2
反応室内に設け、第2反応室のデッドゾーンを無くして
反応室全体が超臨界水反応に寄与するように構成するこ
とにより、第1反応室で有機物の大部分に超臨界水反応
処理を施して酸化し、更に残りの微量の有機物を第2反
応室で超臨界水反応により完全に酸化することができ
る。また、第3及び第4の発明によれば、反応室の流体
を管内に流す蛇管を反応室内に設け、蛇管の管内を反応
室の延長部とすることにより、反応室の延長部の流体を
反応室の温度と同じ温度に維持して、第1反応室で有機
物の大部分に超臨界水反応処理を施して酸化し、更に残
りの微量の有機物を第2反応室で超臨界水反応により完
全に酸化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の超臨界水反応装置に設けられた
反応器の構成を示す断面図である。
【図2】流路規制手段の一例である邪魔板の平面図であ
る。
【図3】実施形態例2の超臨界水反応装置に設けられた
反応器の構成を示す断面図である。
【図4】図4(a)及び(b)は、それぞれ、流路規制
手段の変形例1として設けられた、ディスク状板体及び
ドーナツ状板体の平面図であり、図4(c)はディスク
状板体及びドーナツ状板体の配置図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、それぞれ、流路規制
手段の変形例2として設けられた多孔板の平面図及び多
孔板の配置図である。
【図6】実施形態例3の超臨界水反応装置に設けられた
反応器の構成を示す断面図である。
【図7】実施形態例4の超臨界水反応装置に設けられた
反応器の構成を示す断面図である。
【図8】代表的な超臨界水反応装置の構成を示すフロー
シートである。
【図9】般的な非圧力バランス型反応器の構成を示す模
式的断面図である。
【図10】一般的な圧力バランス型反応器の構成を示す
模式的断面図である。
【符号の説明】
10 従来の超臨界水反応装置 12 反応器 13 処理流体系統(第1の処理流体系統) 14 処理流体管 15 中和急冷器 16 冷却器 17 アルカリ水溶液注入管 18 圧力制御弁 20 気液分離器 22 ガス流出管 24 液流出管 26 背圧弁 27 液面制御弁 28 被処理液ポンプ 30 空気圧縮機 32 被処理液管 34 空気送入管 36 補給水管 40 一般的な非圧力バランス型反応器 41 縦型圧力容器 42 2流体ノズル 43 反応室 44 処理流体ノズル 45 一般的な圧力バランス型反応器 46 圧力容器として形成された外円筒体 47 反応カートリッジ 49 反応室 50 圧力バランス用ガス送入口 51 環状部 52 上部間隙 55 2流体ノズル 56 処理流体ノズル 60 実施形態例1の超臨界水反応装置に設けられた反
応器 61 第1反応室 62 第2反応室 63 2流体ノズル 64 邪魔板 65 電気ヒータ 66 流体通過口 70 実施形態例2の超臨界水反応装置に設けられた反
応器 71 第1反応室 72 第2反応室 73 2流体ノズル 74 邪魔板 75 電気式パイプヒータ 76 流体通過口 80 ディスク状板体 81 ドーナツ状板体 82 円形開口 83 多孔板 84 細孔 90 実施形態例4の超臨界水反応装置に設けられた反
応器 91 反応室 92 縦型圧力容器 93 2流体ノズル 94 処理流体ノズル 95 入口 96 出口 97 蛇管 100 実施形態例4の超臨界水反応装置に設けられた
反応器 101 縦型圧力容器 102 反応室 103 反応カートリッジ 104 バランス用ガス送入ノズル 105 2流体ノズル 106 処理流体ノズル 107 入口 108 出口 109 蛇管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 35/06 C07B 35/06 37/06 37/06 C07C 25/18 C07C 25/18 // C07D 319/24 C07D 319/24 (72)発明者 大江 太郎 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内 Fターム(参考) 2E191 BA12 BA13 BA15 BC01 BD11 4D050 AA20 AB19 BB01 BB09 BC01 BC02 BD02 BD06 CA20 4H006 AA05 AC13 AC26 BE30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超臨界水を収容して超臨界水域を形成
    し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を含む流体(以
    下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入して、超臨界
    水域で超臨界水反応により有機物を分解し、処理流体を
    超臨界水域から流出させる反応器を有する、超臨界水反
    応装置において、 反応器が、内部を超臨界水域の反応室とする縦型圧力容
    器として形成され、被処理液と酸化剤含有流体とを導入
    する被処理液ノズルを圧力容器の頂部に、処理流体を流
    出させる処理流体ノズルを圧力容器の上部にそれぞれ備
    え、 反応室が、反応室下部の第1の反応室と、第1の反応室
    上であって反応室上部の第2の反応室とに区分され、被
    処理液ノズルが第2の反応室内を下方に延在して、被処
    理液ノズルの下端開口が第1の反応室と第2の反応室と
    の境界に位置することを特徴とする超臨界水反応装置。
  2. 【請求項2】 超臨界水を収容して超臨界水域を形成
    し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を含む流体(以
    下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入して、超臨界
    水域で超臨界水反応により有機物を分解し、処理流体を
    超臨界水域から流出させる反応器を有する、超臨界水反
    応装置において、 反応器が、圧力容器と、圧力容器と相互に連通し、内部
    を超臨界水域の反応室とする反応カートリッジとの2重
    筒体であって、被処理液と酸化剤含有流体とを反応室内
    に供給する被処理液ノズルの下端開口が反応室に臨み、
    処理流体を流出させる処理流体ノズルが反応カートリッ
    ジの上部から圧力容器を貫通して設けられ、圧力容器と
    反応カートリッジとの間に圧力バランス用ガスが供給さ
    れる、圧力バランス型反応器として構成され、 反応室が、反応室下部の第1の反応室と、第1の反応室
    上であって反応室上部の第2の反応室とに区分され、被
    処理液ノズルが第2の反応室内を下方に延在して、被処
    理液ノズルの下端開口が第1の反応室と第2の反応室と
    の境界に位置することを特徴とする超臨界水反応装置。
  3. 【請求項3】 流体流路を規制して流体を強制的に流路
    に沿って流すようにする流路規制手段が、第2の反応室
    内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の超臨界水反応装置。
  4. 【請求項4】 流路規制手段が、第2の反応室の上から
    下に邪魔板を相互に離隔して千鳥状配置で設け、流体を
    邪魔板に沿って迂流させる流路規制手段、第2の反応室
    の上から下にディスク状板体とドーナツ状板体とを交互
    に離隔配置してなる流路規制手段、及び第2の反応室を
    横断する多孔板からなる流路規制手段の少なくともいず
    れかであることを特徴とする請求項3に記載の超臨界水
    反応装置。
  5. 【請求項5】 超臨界水反応を持続させる温度に第2の
    反応室内の流体を加熱する加熱手段が、第2の反応室に
    設けてあることを特徴とする請求項1から4のうちのい
    ずれか1項に記載の超臨界水反応装置。
  6. 【請求項6】 超臨界水を収容して超臨界水域を形成
    し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を含む流体(以
    下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入して、超臨界
    水域で超臨界水反応により有機物を分解し、処理流体を
    超臨界水域から流出させる反応器を有する、超臨界水反
    応装置において、 反応器が、内部を超臨界水域の反応室とする縦型圧力容
    器として形成され、被処理液と酸化剤含有流体とを導入
    する被処理液ノズルを圧力容器の頂部に、処理流体を流
    出させる処理流体ノズルを圧力容器の底部にそれぞれ備
    え、 圧力容器の上部を貫通する入口を有し、圧力容器の外側
    から内側に圧力容器を貫通して反応室内に延在し、出口
    を処理流体ノズルに接続させた蛇管を備え、反応室内の
    流体を蛇管内に流して、反応室の延長部を構成すること
    を特徴とする超臨界水反応装置。
  7. 【請求項7】 超臨界水を収容して超臨界水域を形成
    し、有機物を含む被処理液と、酸化剤を含む流体(以
    下、酸化剤含有流体)を超臨界水域に導入して、超臨界
    水域で超臨界水反応により有機物を分解し、処理流体を
    超臨界水域から流出させる反応器を有する、超臨界水反
    応装置において、 反応器が、圧力容器と、圧力容器と相互に連通し、内部
    を超臨界水域の反応室とする反応カートリッジとの2重
    筒体であって、圧力容器と反応カートリッジとの間に圧
    力バランス用ガスが供給される、圧力バランス型反応器
    として構成され、 被処理液と酸化剤含有流体とを反応室内に供給する被処
    理液ノズルが圧力容器の上部を貫通して反応室内に位置
    するように設けられ、かつ、処理流体ノズルが反応カー
    トリッジの底部に設けられ、 反応カートリッジの上部に入口を有し、反応カートリッ
    ジの外側から内側に貫通して反応室内に延在し、出口を
    処理流体ノズルに接続させた蛇管を備え、反応室内の流
    体を蛇管内に流して、反応室の延長部を構成することを
    特徴とする超臨界水反応装置。
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