JP2002210049A - ゴルフパターヘッド - Google Patents
ゴルフパターヘッドInfo
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Abstract
をつかみ易くする。 【解決手段】 中空部2及びシャフトが挿入されるホゼ
ル部4を有する金属製のゴルフパターヘッドにおいて、
ヘッド本体1の体積を90〜120mlに形成し、ヘッ
ド最大幅を40〜60mmに形成し、フェース部3の肉
厚を1〜3mmに形成し、ヘッド最大幅に対するヘッド
本体1の重心深度が42〜50%の範囲にある。
Description
するフェース部の背後に中空部を有し、かつシャフトが
挿入されるホゼル部を有する金属製のゴルフパターヘッ
ドに関する。
スや銅合金など比較的比重の大きい材料を用いた場合、
一般に体積が小さくなる。そのため、パターヘッドはヘ
ッド自身の慣性モーメントが小さく、スイートエリアが
狭いので、打点のばらつきによって転がる距離がばらつ
き易く、一般ゴルファーには好ましくなかった。そのた
め、トウ側とヒール側の肉厚を厚くして、スイートエリ
アを比較的大きくした、所謂ピン型パターヘッドが開発
された。しかし、ピン型パターヘッドはヘッド幅が狭い
ため、振動の減衰が速く打感が手に残りにくく距離感が
つかみにくいといった問題があった。また、比較的比重
の小さいアルミ合金などを使用して、ヘッド幅を広くし
て打感の向上を図り、距離感をつかみ易くしたものも開
発された。ヘッド幅の広いパターヘッドの代表例は、所
謂マレット型と呼ばれるものである。
ルミ合金製単体のゴルフパターヘッドでは、素材(アル
ミ合金)の比重が小さすぎるため、アルミ合金をムクの
まま、すなわち中空部を設けないで用いていた。このア
ルミ合金の材料をゴルフパターヘッドに用いた場合で
も、重量バランスを考えて多量の比重の大きい材料の錘
を用いて調整を行っていた。しかし、ヘッド幅を広くし
て打感を向上させながら、ゴルフパターヘッドに適切な
機能設計をするには、アルミ合金を用いても不十分であ
った。
さで、打感が良く、距離感のつかみ易いゴルフパターヘ
ッドを提供することを目的とする。
め、この発明は、中空部及びシャフトが挿入されるホゼ
ル部を有する金属製のゴルフパターヘッドにおいて、ヘ
ッド本体の体積を90〜120mlに形成し、ヘッド最
大幅を40〜60mmに形成し、フェース部の肉厚を1
〜3mmに形成し、ヘッド最大幅に対するヘッド本体の
重心深度が42〜50%の範囲にあるものである。
を図面を参照にして説明する。
ドの正面図であり、ヘッド本体1をステンレス材料(S
US630)を用い鋳造し、内部に後述する中空部2を
有する。ヘッド本体1のフェース部3の背後に中空部2
が存在し、シャフト(図示せず)が挿入されるホゼル部
4がヘッド本体1と一体的に鋳造されている。また、ヘ
ッド本体1の上面をクラウン部5、側周面をサイド部6
と呼ぶ。前記ホゼル部4の上端は、クラウン部5よりも
高い位置にある。これによりヘッド本体1の重心が高く
なる。なお、下面には後述するソール部7が形成され、
このソール部7はヘッド本体1の大部分とは別個に鋳造
し、後から溶接してヘッド本体1を構成する。なお、フ
ェース部3には種類の異なるステンレス材料(SUS3
04)を用い、このSUS304を鍛造にてフェース部
3に形成し、ソール部7にSUS630を用いて鋳造
し、このSUS630で鋳造されたものにフェース部3
(SUS304、鍛造)とソール部7(SUS630、
鋳造)を夫々溶接することによりヘッド本体1を形成す
ることができる。
り、符号xはヘッド幅、pはフェースプログレッショ
ン、αはロフト角を夫々示す。ヘッド幅xは、40〜6
0mmの範囲内とする。ヘッド幅xの最大幅が40mm
未満であると、ヘッドの重心軸周りの慣性モーメントが
小さくなり、また、ヘッド幅xが狭くなると、ボールを
打ったときに生じる振動が直ぐに減衰してしまい、打球
感が手に残りにくく、ゴルファーにとって、距離感のつ
かみにくいゴルフパターヘッドとなってしまう。反対に
ヘッド幅が60mm超もあると、グリーン周りから、パ
ターを使用して寄せる場合に、ソール幅も広くなってし
まうことから、ダフリ易いゴルフパターヘッドとなって
しまい、扱い辛くなってしまうためである。その範囲
は、上限については、60mm以下、好ましくは58m
m以下、更に好ましくは55mm以下であり、下限につ
いても40mm以上、好ましくは42mm以上、更に好
ましくは45mm以上である。
の重心深度が42〜50%の範囲、44〜49%が好ま
しく、特に45〜48%にあることが好ましい。ヘッド
本体1の重心深度は、フェース先端部からの重心位置と
の距離とほぼ等しいこととなる。つまり、ヘッド最大幅
の中間位置辺りで、ヘッド本体1の慣性モーメントはほ
ぼ最大となる。しかし、ヘッド最大幅の中間位置である
50%より後方に重心があると、スイング中にヘッドの
後方が下がり、ダフリ易くなり、ロフト角が設計値より
大きくなり易くなる。一般にパターヘッドの場合、ロフ
ト角αが一般に1.5〜5.0°、特に2.5〜4.5
°の範囲にあるが、ヘッドの後方が下がることによりボ
ールを打ったときに芝生から浮いたり、ボールが回転し
ないまま芝生の上を移動する距離が長くなるため、距離
感がつかみにくくなってしまう。逆に、重心深度が浅い
と、ヘッドの重心軸周りの慣性モーメントが小さくなる
ばかりか、フェース上の重心高さが低くなり、前述した
のと同様、ボールを打ったときに芝生から浮き易くな
り、ボールが回転しないまま芝生の上を移動する距離が
長くなるため、距離感がつかみにくくなってしまう。
フェース部3の厚さ(肉厚)を1〜3mmと薄くするこ
とにより、重心を深くすることができるので、好まし
い。より好ましくは2.0〜2.7mmとする。勿論フ
ェース部3の厚さを1〜2mmの範囲内とすることもで
きる。また、ヘッド最大幅の半分の位置より後方にヘッ
ド本体1より比重の大きい錘Wを溶接、嵌合、かしめ、
接着、その他固定手段により固定することにより重心を
より深くできるので好ましい(図3参照)。図3では、
ソール部7に凹部8を設け、この凹部8内に錘Wを収容
し、固着した。
の厚さを2.0mm以下特に1.0mm以下とすること
によって、ヘッド本体1がボールを打ったときに微妙に
振動し、距離感がつかみ易い。特に、クラウン部5を2
mm以下、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは
1mm以上薄くするとホゼル部4が振動し、打球感がつ
かみ易くなる。但し、0.5mm未満であると成形しに
くく、0.5mm以上が好ましい。
4〜9の材料が好ましく、具体的には、チタニウム及び
その合金、炭素鋼やマルエイジング鋼、ステンレス鋼な
どの鋼、真鍮や青銅、ベリリウムカッパーなどの銅合金
が好ましい。例えば比重の小さい、およそ2.7のアル
ミ合金であると、軽すぎて、中空部をほとんど形成する
ことができず、ヘッドの重心軸周りの慣性モーメントが
大きくならず、あまり好ましくない。
鍛造方法、鋳造方法、プレス成形等どれによっても成形
可能であるが、中空部2を形成させるには、複雑な形状
を成形することができる鋳造法を用いるのが好ましい。
しかし、部分的に、鍛造やプレス成形を用いた方が、材
料の特性を生かせたり、コストが安くなるなどの利点が
ある。特にフェース面に硬度の軟らかい材料などを用い
るのであれば、フェース面は形状が単純であるから、鍛
造で行うことが好ましい。また鍛造やプレス成形では、
クラウン部5を薄く成形できるのでヘッドを適度に大き
くすることができ、好ましい。この時、フェース面に純
チタンや低炭素鋼、SUS304などを用い、ヘッド本
体1より軟らかい材料を用いることによって、ゴルフボ
ールを打ったときの打球感が柔らかくなり好ましい。ま
た、ソール部7なども、形状が単純であるため、鍛造や
プレス成形などにより容易に成形できるので好ましい。
しかし、クラウン部5やシャフトを固定するホゼル部4
であっても、鍛造やプレス成形で成形しても構わない。
5よりも高い位置としたが、これは重心を高くし、ロフ
ト角により、ボールを打った時(パッティングした時)
にボールが跳ねにくくするためである。シャフトを固定
するための接着代は、高さ方向に5mmもあれば、パタ
ーの場合接着による強度は十分であるが、10〜25m
mが好ましい。長くすることで、ホゼル部4も長くな
り、より重心を高くすることができるためである。
ェース部3の面とシャフト軸との関係を示し、0〜13
mm、好ましくは4〜10mmとするのが良い。シャフ
ト軸線より、フェース部3の面を前方に出すことによっ
て、ひっかけ(右打ちの場合、誤って目標に対し左側に
打ち出すこと)にくくなるためである。フェースプログ
レッションを13mmより出すと、構え辛く、反対に右
に打ち出し易くなる。そのため、ホゼル部4をフェース
面寄りに設けるため、フェース面寄りに重心位置がある
ため、図3に示すような錘Wなどを利用して重心を深く
することが好ましい。
g程度の重さが振り易く、特に315g〜345gが、
クラブ長さ33〜35インチの長さにした時に最も振り
易く好ましい。さらに、ヘッド本体1の体積を90〜1
20mlとしたのは、ゴルファーにとって扱い易いヘッ
ドの大きさであり、ヘッドの重心周りの慣性モーメント
が十分に大きい値が得られるためである。90ml未満
だと、ヘッド体積が小さく、ヘッドの重心周りの慣性モ
ーメントが小さくなり、スイートエリアから少し外れて
も、予想以上に転がり距離が短くなるので好ましくな
い。一方ヘッド体積が120mlを超える大型ヘッドで
あると、ゴルファーがボールに向かって構えたときに、
大きすぎてフェース面のどこで打って良いか迷ってしま
い、かえって、ゴルファーにとって距離感のつかみにく
いパターとなってしまう。
ス素材SUS630を用い、鋳造にて成形した。 ソール部7・・・SUS630、鋳造 ヘッド本体1の大部分にソール部7を溶接し、ソール部
7の後端に凹部8を設けてタングステンを主成分とした
金属の錘W(33g)を設けた(図3参照)。
・SUS630、鋳造 フェース部3・・・SUS304、鍛造 ソール部7・・・SUS630、鋳造 これらを夫々溶接し、実施例1と同様の錘Wを図3に示
すように設けた。
4及び図5に示す比較例を用意した。比較例1のゴルフ
パターヘッドは、図4に示すように、ホゼル部を有せず
ヘッド本体部100のクラウン部101にシャフト取り
付け孔102を設けるゴルフパターヘッドである。比較
例2のゴルフパターヘッドは、図5に示すように、ヘッ
ド本体200のヒール側にシャフト取り付け用のホゼル
部201を有する形状である。また、後部に真鍮の錘2
02を設けてある。いずれの比較例もフェース部を符号
Fで示す。実施例のゴルフパターヘッドと比較例のゴル
フパターヘッドについては、全てマレット型のゴルフパ
ターヘッドを使用した。比較例は、マレット型のゴルフ
パターヘッドに用いられるアルミ合金をヘッド本体に使
用する中空部のないゴルフパターヘッドである。形状等
の具体的な数値は〔表1〕に示す。
較例のゴルフパターヘッドについて、シャフト及びグリ
ップを付けて試打評価を行った。その結果を〔表2〕に
示す。
ドやピン型パターヘッドに比べ、ヒール側に延出した部
分が無く、グリーン周りでもダフリにくく、扱い易いと
の評価を得ることができた。
は、従来のゴルフパターヘッドに比べ、距離感,打感と
も優れたものができた。
ば、中空部及びシャフトが挿入されるホゼル部を有する
金属製のゴルフパターヘッドにおいて、ヘッド本体の体
積を90〜120mlに形成し、ヘッド最大幅を40〜
60mmに形成し、フェース部の肉厚を1〜3mmに形
成し、ヘッド最大幅に対するヘッド本体の重心深度が4
2〜50%の範囲にあるので、扱い易い大きさとなり、
打感も良く、距離感をつかみ易い。また、ヘッド本体を
鋳造で成形する場合、中空部の成形が容易となり、特に
クラウン部やサイド部の肉厚を薄く(例えば1mm以
下)形成することができ、ボールを打ったときの微妙な
振動をゴルファーが感じ、距離感をつかみ易くなる。
を鍛造により、ヘッド本体のクラウン部やソール部と比
べ軟らかい材料からつくることにより、打感の柔らかさ
を出すこともできる。
Claims (5)
- 【請求項1】 中空部及びシャフトが挿入されるホゼル
部を有する金属製のゴルフパターヘッドにおいて、 ヘッド本体の体積を90〜120mlに形成し、 ヘッド最大幅を40〜60mmに形成し、 フェース部の肉厚を1〜3mmに形成し、 ヘッド最大幅に対するヘッド本体の重心深度が42〜5
0%の範囲にあることを特徴とするゴルフパターヘッ
ド。 - 【請求項2】 鋳造によりヘッド本体を形成したことを
特徴とする請求項1に記載のゴルフパターヘッド。 - 【請求項3】 ヘッド本体を構成するフェース部、ソー
ル部、クラウン部、サイド部の少なくとも1以上の部分
を鍛造により形成したことを特徴とする請求項1又は2
に記載のゴルフパターヘッド。 - 【請求項4】 ホゼル部の上端がクラウン部よりも高い
位置にあり、ホゼル部の長さを10〜25mmとしたこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
のゴルフパターヘッド。 - 【請求項5】 クラウン部の厚さを0.5mm以上、2
mm以下としたことを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれか1項に記載のゴルフパターヘッド。
Priority Applications (1)
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- 2001-01-17 JP JP2001008881A patent/JP4854117B2/ja not_active Expired - Fee Related
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