JP2002209882A - Ct断層像の画像診断方法及びその装置 - Google Patents

Ct断層像の画像診断方法及びその装置

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JP2002209882A JP2000394018A JP2000394018A JP2002209882A JP 2002209882 A JP2002209882 A JP 2002209882A JP 2000394018 A JP2000394018 A JP 2000394018A JP 2000394018 A JP2000394018 A JP 2000394018A JP 2002209882 A JP2002209882 A JP 2002209882A
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/548Remote control of the apparatus or devices

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な走査であるラスタースキャンと、簡単
な論理で特定の組織の包含率を容易に測定可能なことを
課題とする。 【解決手段】 被検体のCT断層像につき特定の組織の
包含率を求めるCT断層像の画像診断方法において、表
示画面上のCT断層像につき指定された関心領域Rの2
値画像を生成し、得られた第1の2値画像につき前記関
心領域に対応する第1の画素数(面積SRに相当)を求
める工程と、前記関心領域Rに含まれるCT断層像を特
定の組織のCT閾値範囲内で2値化し、得られた第2の
2値画像につき前記特定の組織に対応する第2の画素数
(面積SFに相当)を求める工程と、前記第1,第2の
画素数の比(SF/SRに相当)を求める工程とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCT断層像の画像診
断方法及びその装置に関し、更に詳しくは被検体のCT
断層像につき特定の組織の包含率を求めるCT断層像の
画像診断方法及びその装置に関する。
【0002】X線又はMR方式によるCT装置では、被
検体のCT断層像を表示画面に表示すると共に、特定の
組織(脂肪等)の画像を指定することで、特定の組織の
比率(例えば脂肪率等)を求めることが行われる。以
下、具体的に説明する。
【0003】
【従来の技術】図8は従来技術を説明する図で、X線C
T装置における場合を示している。図8(A)におい
て、表示画面13aには被検体100のCT断層像が表
示され、ここには、皮下脂肪101、背骨102、肝臓
103、肝脂肪104等の各組織が含まれる。
【0004】この状態で、操作者が脂肪を抽出するため
のCT閾値範囲(例えば−150<CT数<−50)を
入力すると、CPUは上記図8(A)のCT断層像を入
力されたCT閾値範囲内で2値化し、図8(B)に示す
如く、メモリ11bに脂肪101,104の2値画像を
生成する。
【0005】更に、操作者が図8(A)の肝臓103に
沿って測定領域を指定した後、カーソルCで例えば肝臓
内の脂肪104の一点を指定すると、図8(B)ではメ
モリ11bの対応画素位置が選択され、CPUは該画素
位置を開始点として隣接するビット「1」の領域を、図
示の如く、定まった規則・手順により検索し、こうして
肝臓内脂肪104の領域(画素数)を求める。その後、
同様に求めた測定領域の画素数で除算し、脂肪率を求め
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記隣接する
ビット「1」の領域をある定まった規則により検索する
方式であると、肝臓内脂肪領域104の特定に複雑な検
出アルゴリズムと多大の時間を要していた。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、簡単な走査であるラ
スタースキャンと、簡単な論理で特定の組織の包含率を
容易に測定可能なCT断層像の画像診断方法及びその装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の画像診
断方法は、被検体のCT断層像につき特定の組織の包含
率を求めるCT断層像の画像診断方法において、表示画
面上のCT断層像につき指定された関心領域Rの2値画
像を生成し、得られた第1の2値画像につき前記関心領
域に対応する第1の画素数(面積SRに相当)を求める
工程と、前記関心領域Rに含まれるCT断層像を特定の
組織のCT閾値範囲内で2値化し、得られた第2の2値
画像につき前記特定の組織に対応する第2の画素数(面
積SFに相当)を求める工程と、前記第1,第2の画素
数の比(SF/SRに相当)を求める工程とを備えるもの
である。
【0009】本発明(1)によれば、第1,第2の画素
数(面積SR,SFに相当)は第1,第2の2値画像を領
域番号付処理(ラベリング)した画像に対する簡単な計
数処理(ヒストグラム演算等)で得られるため、特定の
組織の包含率を容易かつ高速に測定可能である。
【0010】本発明(2)のソフトウェアは、コンピュ
ータに上記本発明(1)に記載の画像診断方法を実行さ
せるためのコンピュータ実行可能なソフトウェアであ
る。このようなソフトウェアは、CD−ROM等の記憶
媒体で提供されても良いし、又は有線/無線の通信回線
を介して提供されても良い。
【0011】本発明(3)の画像診断装置は、被検体の
CT断層像につき特定の組織の包含率を求めるCT断層
像の画像診断装置において、表示画面上のCT断層像に
つき指定された関心領域の2値画像を生成し、得られた
第1の2値画像につき前記関心領域に対応する第1の画
素数を求める手段と、前記関心領域に含まれるCT断層
像を特定の組織のCT閾値範囲内で2値化し、得られた
第2の2値画像につき前記特定の組織に対応する第2の
画素数を求める手段と、前記第1,第2の画素数の比を
求める手段とを備えるものである。
【0012】好ましくは本発明(4)においては、上記
本発明(3)において、第2の2値画像を互いに孤立し
た領域(連続領域)に分割すると共に、これらを識別可
能な態様でラベリング(領域番号付処理)した第3の画
像を生成する手段と、表示画面上の第3の画像につき選
択された1又は2以上の第3の画像に対応する第3の画
素数を求める手段と、前記第1,第3の画素数の比を求
める手段とを備えるものである。
【0013】本発明(4)によれば、第2の2値画像を
互いに孤立した連続領域に分割して領域番号付処理した
後、領域番号毎の画素数を測定(ヒストグラム測定)す
ることにより、指定したCT閾値範囲内に含まれる異な
る組織(皮下脂肪,体脂肪,肝脂肪等)の包含率を容易
に測定できる。
【0014】本発明(5)のX線CT装置は、被検体を
挟んで相対向するX線管及びX線検出器を備え、X線検
出器の検出信号に基づき被検体のCT断層像を再構成す
るX線CT装置であって、上記本発明(3)又は(4)
に記載の画像診断装置を備えるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0016】図2は実施の形態によるX線CT装置の要
部構成図で、本発明のX線CT装置への適用例を説明す
る。このX線CT装置は、大きく分けて、X線ファンビ
ームにより被検体100のアキシャル/ヘリカルスキャ
ン・読取を行う走査ガントリ30と、被検体100を載
せて体軸方向に移動させる撮影テーブル20と、操作者
が操作する遠隔の操作コンソール10とから構成され
る。
【0017】走査ガントリ30において、40は回転陽
極型のX線管、41はX線管40の制御(管電圧kV,
管電流mA等)を行うX線制御部、50はX線曝射範囲
(主に体軸方向)の制限を行うコリメータ、51はコリ
メータ50の体軸方向の開口幅や位置の制御を行うコリ
メータ制御部、70はチャネルCH方向に並ぶ多数(n
=1000程度)のX線検出器(素子)が体軸方向の1
列又は2列以上に配列されているX線検出器、80はX
線検出器70の各検出信号に基づき被検体100の投影
データを生成し、収集するデータ収集部(DAS)、6
0は走査ガントリ(X線撮影系)30を被検体体軸の回
りに回転させる回転制御部である。
【0018】操作コンソール10において、11はX線
CT装置の主制御・処理(スキャン制御,CT断層像の
再構成処理,本発明による組織包含率の演算等)を行う
中央処理装置、11aはそのCPU、11bはCPU1
1aが使用するRAM,ROM等からなる主メモリ(M
EM)、12はキーボードやマウス等を含む指令やデー
タの入力装置、13はスキャン計画やスキャン結果のC
T断層像等を表示するための表示装置(CRT)、14
はCPU11aと走査ガントリ30及び撮影テーブル2
0との間で各種制御信号CSやモニタ信号MSのやり取
りを行う制御インタフェース、15はデータ収集部80
からの投影データを一時的に蓄積するデータ収集バッフ
ァ、16はX線CT装置の運用に必要な各種アプリケー
ションプログラムや各種演算用/補正用のデータファイ
ル等を格納している二次記憶装置(ハードディスク等)
である。
【0019】係る構成により、X線管40からのファン
ビームは被検体100を透過してX線検出器70に一斉
に入射する。データ収集部80は、X線検出器70の各
検出信号を積分及びA/D変換して対応する投影データ
を生成し、これらを収集してデータ収集バッファ15に
格納する。更に、走査ガントリ30が僅かに回転した各
ビューで上記同様の投影を行い、こうして走査ガントリ
1回転分の投影データを収集・蓄積する。
【0020】更に、アキシャル/ヘリカルスキャン方式
に従って撮影テーブル20を被検体100の体軸方向に
間欠的/連続的に移動させ、こうして被検体100の所
要撮影領域についての全投影データを収集・蓄積する。
これらは、膨大な量となるため、最終的には二次記憶装
置16に格納する。そして、スキャン終了すると、CP
U11aは得られた全投影データに基づき被検体100
のCT断層像を再構成し、表示装置13に表示する。
【0021】このCT断層像を見た操作者(技師等)
は、以下に述べる画像診断処理の支援の下で、CT断層
像内に含まれる特定の組織(脂肪等)の包含率を容易に
求めることが可能である。
【0022】図3は実施の形態による脂肪率測定処理の
フローチャート、また図4,図5はそのイメージ図
(1),(2)であり、以下、肝脂肪率の測定例を具体
的に説明する。図3において、被検体100のCT断層
像を表示装置13に表示すると、この処理に入力する。
ステップS11では操作者が画面上の一つのCT断層像
を選択する。図4(A)に選択された一例のCT断層像
を示す。このCT断層像には、皮下脂肪101、背骨1
02、肝臓103、肝脂肪104等の各組織が含まれ
る。
【0023】ステップS12では操作者が表示画面13
a上で所望の領域Rを指定する。領域Rの指定には公知
のグラフィック描画機能を利用できる。例えば、図4
(B)に示す如く、肝臓104の周囲をカーソルCでプ
ロット(又はトレース)する。このプロット情報は滑ら
かな曲線で補間され、こうして複雑な形の領域でも容易
に指定できる。
【0024】ステップS13ではメモリ11b上に領域
Rに対応するマスク画像(第1の2値画像)を生成す
る。図4(C)にマスク画像を示す。この例では、領域
Rの各矩形部分はビット「1」であり、それ以外の空白
部分はビット「0」である。
【0025】ステップS14ではマスク画像の領域Rの
画素数(面積SR)をヒストグラム測定により求める。
図4(D)及び(d)にヒストグラム測定のイメージを
示す。図において、メモリ11bをラスタースキャン
し、かつヒストグラム測定し、ビット「1」の画素数
{領域Rの総画素数(面積SR)}を求める。
【0026】以下の処理では表示画面13a上のCT断
層像をマスク画像でマスク{図5(A)に示す如く、肝
臓103の部分のCT断層像を抽出}しながら、以下の
領域Rのマスク付2値化、マスク付ラベリングを行う。
ステップS16では肝臓103の部分のCT断層像を、
別途に指定されたCT閾値(例えば−150〜−50)
の範囲内で、領域Rをマスクしつつ2値化する。
【0027】図5(B)の挿入図(b)に線減弱係数μ
とCT値(CT数)の関係を示す。ある組織tのCT値
(CT)tは、水wと組織tの線減弱係数を夫々μw,μ
tとするときに、(1)式、 (CT)t={(μt−μw)/μw}×1000 (1) により与えられる。空気の線減弱係数μair≒0である
ので、空気のCT値=−1000となり、水のCT値=
0(基準)となる。また骨の線減弱係数μb≒2μwと考
えると、骨のCT値≒1000となる。この状態で、一
般に脂肪のCT値は約−50〜−150の範囲とされ
る。
【0028】図5(B)に2値化された肝脂肪104の
像を示す。ここでは、肝脂肪104の部分がビット
「1」で、それ以外の部分はビット「0」である。この
ような2値画像を記憶するメモリ11bは、1画素当た
り1ビットあれば良い。
【0029】但し、この例では、後に、肝脂肪104の
領域を互いに孤立した連続領域に分ける領域番号付(ラ
ベリング)処理を行うため、1画素当たり複数(例えば
12)ビットを割当てる。これにより、4095=2
12−1までの領域分割が可能となる。この場合は、肝
脂肪104の部分が画素データ「1」で、それ以外の部
分は画素データ「0」とする。
【0030】ステップS17ではノイズ部分の画素デー
タを除去する。このノイズ除去は、図5(B)に示す如
く、例えばメモリ11b上で3×3画素のノイズ除去論
理フィルタを走査させ、注目画素Pの周囲画素が全て画
像データ=「0」である場合における該注目画素Pを画
像データ「0」で置換することにより行う。他にも様々
なタイプのノイズ除去フィルタを1回又は複数回繰り返
して使用できる。
【0031】ステップS18では各孤立した脂肪連続領
域を抽出するために、領域番号付(ラベリング)処理を
行う。図5(C)において、ここでは3つの脂肪連続領
域が分離され、夫々にラベル〜が付与されている。
本実施の形態では、この領域番号付(ラベリング)処理
を制御の簡単なラスタスキャン方式によって実現してい
る。その詳細は図6,図7に従って後述する。
【0032】ステップS19では操作者が表示画面13
a上で所望の脂肪領域Fの領域番号(ラベル)を選択す
る。即ち、ラベル領域〜のいずれかを選択する。こ
のとき、画面上の各ラベル領域には、各領域に合成した
符号情報を表示しても良いし、或いは、各領域を色分け
し、又は異なるパターンで塗り分けても良い。上記いず
れにしても、操作者は各領域〜の場所及び形状を明
瞭に認識できる。
【0033】ステップS20では選択された脂肪領域F
の画素数(面積SF)を例えばヒストグラム測定により
求める。図5(D)及びその挿入図(d)にそのイメー
ジを示す。この測定は選択されたラベルの画素数を計数
することで容易に行える。ステップS21では脂肪率を
F/SRの演算により求める。ステップS22では求め
た脂肪率を表示画面に表示する。
【0034】かくして、本実施の形態によれば、操作者
は、まず関心領域Rを指定することで、該関心領域Rと
共に、そこに含まれる関心組織の各領域がラベル表示さ
れる。次に関心組織の領域を選択することで、該組織の
包含率が求まる。従って、多様な医療目的の診断を柔軟
かつ容易に行える。
【0035】なお、上記の如くラベル領域〜が全て
肝脂肪の場合は、わざわざ領域〜に分離し、かつラ
ベリングをするまでもなく、上記図5(B)の2値画像
の状態から肝脂肪の包含率を一挙に求められる。即ち、
この場合は上記ステップS18,S19の処理を省略で
きる。
【0036】しかし、実際には関心領域R内に他の皮下
脂肪や体脂肪が含まれる場合も少なくなく、これらをC
T閾値のみで峻別することは実際上困難である。従っ
て、この様なときに上記領域分離・ラベリングの処理が
有用となる。即ち、図5(D)において、この場合の操
作者は、例えば領域を体脂肪と判断したことにより、
肝脂肪としては領域,のみを選択可能である。これ
により、肝臓内の肝脂肪率が適正に求まる。同様にし
て、被検体100内の皮下脂肪率又は体脂肪率のみを求
めることも容易に可能となる。
【0037】かくして、本実施の形態によれば、所望の
関心領域Rに含まれる所望の組織tの包含率が、必要な
らユーザの判断を加味しつつ、かつ簡単な操作と処理ア
ルゴリズムの下で、高速かつ適正に求まる。
【0038】図6は実施の形態による領域分離・ラベリ
ング処理のフローチャートで、上記ステップS18の処
理で実行される。また図7はそのイメージ図で、以下、
図6,図7を参照して領域分離・ラベリング処理を詳細
に説明する。
【0039】図7において、この処理は、基本的にはメ
モリ11bを3×3のブロック窓Wでラスタスキャンす
る単純な制御により、領域分離・ラベリング処理を一挙
に行うものである。
【0040】図6において、ステップS31ではメモリ
11bのアドレスレジスタx=0,y=0に初期化す
る。ステップS32ではブロック窓W内の注目画素デー
タP=「1」(脂肪領域内)か否かを判別し、「1」で
ない場合は、「0」(脂肪領域外)であるので、ステッ
プS38に進む。なお、ステップS38以降の処理は後
述する。
【0041】また上記ステップS32の判別で注目画素
データP=「1」(脂肪領域内)の場合は、更にステッ
プS33で当該ブロック窓W内に既にラベリングされた
他の画素はあるか否かを判別する。ラベリングされた画
素が無い場合は、とりあえず孤立した脂肪領域に遭遇し
たとみなせるので、ステップS37で当該注目画素Pを
新たな番号でラベリングする。
【0042】また上記ステップS33の判別で既にラベ
リングされた他の画素がある場合は、当該注目画素Pを
既にラベリングされた他の画素(例えばアドレスの若い
方の画素)と同一の番号でラベリングする。ステップS
35では当該ブロック窓W内に異なるラベルの他の画素
はあるか否かを判別し、ある場合はステップS36でこ
れらのラベルが接続していたという情報を記憶する。ま
た異なるラベルの他の画素がない場合は、ステップS3
6の処理をスキップする。
【0043】上記いずれの場合も、そのステップS38
ではxに+1する。ステップS39ではx=n(メモリ
判定領域外)か否かを判別し、x=nでない場合はステ
ップS32に戻る。またx=nの場合はステップS40
でx=0,y=y+1に更新する。ステップS41では
y=m(スキャン終了)か否かを判別し、y=mでない
場合はステップS32に戻り、またy=mの場合は、ス
テップS42で必要なら再度ラスタースキャンを行い上
記接続していたラベル番号のふり直しを行う。
【0044】次に上記の処理を図7の具体例で説明す
る。タイミングaではその注目画素データPに新たなラ
ベルが付与される。次のタイミングbではそのブロッ
ク窓W内に既にラベリングされた他の画素があるの
で、この注目画素データPには同一のラベルが付与さ
れる。またこの時点では、このブロック窓W内には他の
種類のラベルは付与されていない。こうして、孤立した
領域内の隣接する画素には同一のラベルが順次付与され
る。
【0045】次のタイミングcではその注目画素データ
Pに新たなラベルが付与される。同様にして、その次
のタイミングdではその注目画素データPに新たなラベ
ルが付与される。更に、その次のタイミングeでは、
そのブロック窓W内に既にラベリングされた他の画素
があるので、この注目画素データPには同一のラベル
が付与される。
【0046】しかし、この時点では、このブロック窓W
内の右上に他のラベルが存在する。そこで、これらの
ラベル,が接続していたという情報を記憶する。こ
のような状態は、とりあえず孤立していると判断され、
互いに異なる番号を付与されたような2つの領域がその
後に合流する時点で発生する。以下、同様にして領域分
割・ラベリング処理を行う。
【0047】こうして、やがてメモリ11bのラスタス
キャンを終了すると、この例では上記ラベル,が接
続していたという情報が記憶されている。そこで、この
場合はメモリ11bを再度ラスタスキャン(但し、通常
の1画素づつを読み出すラスタスキャン)し、ラベル
の画素をラベルに書き換える。こうして、領域分割・
ラベリング処理が単純なラスタースキャンのアルゴリズ
ムで、高速に行われる。
【0048】なお、上記実施の形態では脂肪率測定への
適用例を述べたが、本発明は任意組織の包含率測定に適
用できる。
【0049】また、上記実施の形態ではX線CT装置へ
の適用例を述べたが、これに限らない。例えばMR装置
でもMR検出によるCT断層像が表示されるから、本発
明を適用可能である。
【0050】また、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、処理及びこれらの組合せの様々な変更が行え
ることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、CT断
層像に基づく簡単な操作及び処理で特定の組織の包含率
を容易かつ正確に測定可能となり、CT断層像を利用し
た医療の拡大、発達に寄与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるX線CT装置の要部構成図で
ある。
【図3】実施の形態による脂肪率測定処理のフローチャ
ートである。
【図4】実施の形態による脂肪率測定処理のイメージ図
(1)である。
【図5】実施の形態による脂肪率測定処理のイメージ図
(2)である。
【図6】実施の形態による領域分離・ラベリング処理の
フローチャートである。
【図7】実施の形態による領域分離・ラベリング処理の
イメージ図である。
【図8】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
10 操作コンソール 11 中央処理装置 11a CPU 11b 主メモリ(MEM) 12 入力装置 13 表示装置(CRT) 14 制御インタフェース 15 データ収集バッファ 16 二次記憶装置 20 撮影テーブル 30 走査ガントリ 40 X線管 41 X線制御部 50 コリメータ 51 コリメータ制御部 60 回転制御部 70 X線検出器 80 データ収集部(DAS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西出 明彦 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 佐藤 彰子 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA29 DA10 FD01 FD09 FD11 FF18 FF28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体のCT断層像につき特定の組織の
    包含率を求めるCT断層像の画像診断方法において、 表示画面上のCT断層像につき指定された関心領域の2
    値画像を生成し、得られた第1の2値画像につき前記関
    心領域に対応する第1の画素数を求める工程と、 前記関心領域に含まれるCT断層像を特定の組織のCT
    閾値範囲内で2値化し、得られた第2の2値画像につき
    前記特定の組織に対応する第2の画素数を求める工程
    と、 前記第1,第2の画素数の比を求める工程とを備えるこ
    とを特徴とするCT断層像の画像診断方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータに請求項1に記載の画像診
    断方法を実行させるためのソフトウェア。
  3. 【請求項3】 被検体のCT断層像につき特定の組織の
    包含率を求めるCT断層像の画像診断装置において、 表示画面上のCT断層像につき指定された関心領域の2
    値画像を生成し、得られた第1の2値画像につき前記関
    心領域に対応する第1の画素数を求める手段と、 前記関心領域に含まれるCT断層像を特定の組織のCT
    閾値範囲内で2値化し、得られた第2の2値画像につき
    前記特定の組織に対応する第2の画素数を求める手段
    と、 前記第1,第2の画素数の比を求める手段とを備えるこ
    とを特徴とする画像診断装置。
  4. 【請求項4】 第2の2値画像を互いに孤立した領域に
    分割すると共に、これらを識別可能な態様でラベリング
    した第3の画像を生成する手段と、 表示画面上の第3の画像につき選択された1又は2以上
    の第3の画像に対応する第3の画素数を求める手段と、 前記第1,第3の画素数の比を求める手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像診断装置。
  5. 【請求項5】 被検体を挟んで相対向するX線管及びX
    線検出器を備え、X線検出器の検出信号に基づき被検体
    のCT断層像を再構成するX線CT装置であって、請求
    項3又は4に記載の画像診断装置を備えることを特徴と
    するX線CT装置。
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