JP2002209441A - 有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス - Google Patents

有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス

Info

Publication number
JP2002209441A
JP2002209441A JP2001012513A JP2001012513A JP2002209441A JP 2002209441 A JP2002209441 A JP 2002209441A JP 2001012513 A JP2001012513 A JP 2001012513A JP 2001012513 A JP2001012513 A JP 2001012513A JP 2002209441 A JP2002209441 A JP 2002209441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endophyte
useful
italian ryegrass
plant
bacteria
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001012513A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Sasaki
亨 佐々木
Eri Kasai
恵里 笠井
Hiroshi Okazaki
博 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE
JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE SEED ASSOCIATION
Original Assignee
JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE
JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE SEED ASSOCIATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE, JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE SEED ASSOCIATION filed Critical JAPAN GRASSLAND FARMING FORAGE
Priority to JP2001012513A priority Critical patent/JP2002209441A/ja
Publication of JP2002209441A publication Critical patent/JP2002209441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有用エンドファイト菌が感染したイタリアン
ライグラスを提供する。 【解決手段】 メドウフェスクの植物体内に共生するエ
ンドファイト菌から、アルカロイドのロリンを産生し、
エルゴバリンとロリトレムBは産生しない有用エンドフ
ァイト菌を選抜し、これをイタリアンライグラスに人為
的に感染させ、害虫に対する抵抗性を付与したことを特
徴とするイタリアンライグラス、及びその作出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有用エンドファイ
ト菌が感染した害虫抵抗性のイタリアンライグラスに関
するものであり、更に詳しくは、エンドファイト菌の中
から家畜毒性のない有用エンドファイト菌を選抜し、こ
の有用エンドファイト菌を人為的に感染させ、害虫抵抗
性を付与しイタリアンライグラス及びその作出方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】エンドファイト菌は、糸状菌の一種であ
り、植物に共生する菌である。この菌の産生するアルカ
ロイドにより、エンドファイト菌に感染している植物体
は、耐虫性、耐病性が強まり、その結果、植物体の生長
が旺盛になる場合がある。エンドファイト菌が産生する
アルカロイドは、主にエルゴバリン、ロリトレムB、ペ
ラミン及びロリンがある。エルゴバリンとロリトレムB
は、家畜に対して毒性があるが、一方、ペラミンとロリ
ンは、家畜に対して毒性がないにも関わらず、植物体に
耐虫性を付与することができる。芝地などに利用される
緑化用品種については、殺虫剤や殺菌剤の農薬の軽減を
目的に、近年では積極的に植物体内のエンドファイト菌
の感染率を高くしている。このような観点から、エンド
ファイト菌は微生物資材として認識されるようになって
きた。そして、近年、家畜に対して毒性を持たない有用
エンドファイト菌として、例えば、エルゴバリンとロリ
トレムBを産生しない菌の探索が国内外で行われるよう
になった。
【0003】イタリアンライグラスは、主に飼料作物に
利用されるイネ科牧草であり、国内で重要な基幹草種の
1つである。本草種の育種は、国内では1955年から
始められ、現在までの農林登録品種は18品種である。
しかしながら、エンドファイト菌が産生するアルカロイ
ドが家畜に対して毒性があるのでエンドファイト菌の感
染品種を飼料作物に利用することは不適当との考えか
ら、又は、エンドファイト菌の存在を知らなかったこと
から、国内の公的研究機関及び民間研究機関において、
エンドファイト菌を積極的に利用した飼料作物用イタリ
アンライグラスの育種は行われておらず、これまで、エ
ンドファイト菌を利用した牧草育種法は見落とされてい
た。このことは、他の飼料作物用草種についても同様で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンドファイト菌と植
物の間には草種親和性と呼ばれる現象がある。これは、
例えば、メドウフェスクの植物体内に共生するエンドフ
ァイト菌は、同草種の他個体の植物体内でも共生できる
場合があるが、他草種の植物体内で共生することは困難
で、特にイタリアンライグラスにおいて次世代の種子ま
で伝播した例は報告されていない。このような状況の中
で、本発明者らは、有用エンドファイト菌の探索と当該
エンドファイト菌を積極的に利用した飼料作物用イタリ
アンライグラスを作出することを目標として研究を重ね
た結果、イネ科植物のメドウフェスクの植物体内に共生
するエンドファイト菌のうちから有用エンドファイト菌
を発見し、次に、この有用エンドファイトをイタリアン
ライグラス育成系統に人工接種することにより、有用エ
ンドファイト菌が感染し、害虫抵抗性の付与された飼料
作物用イタリアンライグラスを作出し、更に有用エンド
ファイト菌が種子伝播により次世代に移行することを確
認し、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明は、アルカロイドのロリンを産生
し、エルゴバリンとロリトレムBは産生しない有用エン
ドファイト菌を人為的にイタリアンライグラスに感染さ
せ、害虫抵抗性を付与したイタリアンライグラスを提供
することを目的とするものである。また、本発明は、上
記有用エンドファイト菌として、真菌類中の子のう菌の
無性世代でNeotyphodium属に属する菌株E
to8(FERM P−18172)を人為的にイタリ
アンライグラスに感染させ、害虫に対する抵抗性を付与
したイタリアンライグラスを提供することを目的とする
ものである。更に、本発明は、上記有用エンドファイト
菌を人為的にイタリアンライグラスに感染させ、害虫抵
抗性を付与したイタリアンライグラスを作出する方法を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、以下の技術的手段から構成される。 (1)メドウフェスクの植物体内に共生するエンドファ
イト菌から、アルカロイドのロリンを産生し、エルゴバ
リンとロリトレムBは産生しない有用エンドファイト菌
を選抜し、これをイタリアンライグラスに人為的に感染
させ、害虫に対する抵抗性を付与したことを特徴とする
イタリアンライグラス。 (2)有用エンドファイト菌が、メドウフェスク品種か
ら分離した糸状菌Neotyphodiumに属する菌
株Eto8(FERM P−18172)である、前記
(1)に記載のイタリアンライグラス。 (3)メドウフェスクの植物体内に共生するエンドファ
イト菌から、アルカロイドのロリンを産生し、エルゴバ
リンとロリトレムBは産生しない有用エンドファイト菌
を選抜し、これをイタリアンライグラスに人為的に感染
させ、害虫に対する抵抗性を付与したイタリアンライグ
ラスを作出することを特徴とする、害虫に対する抵抗性
を付与したイタリアンライグラスの作出方法。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について更に詳細に
説明する。本発明では、イネ科植物のメドウフェスク
Festuca pratensis Hud.)の
植物体内に共生するエンドファイト菌であって、アルカ
ロイドのロリンを産生し、エルゴバリンとロリトレムB
は産生しない有用エンドファイト菌が用いられる。本発
明は、上記特定のアルカロイドを選択的に産生するエン
ドファイト菌を用いることが重要である。この有用エン
ドファイト菌は、メドウフェスクの植物体に共生するエ
ンドファイト菌から上記アルカロイドのうち、ロリンを
産生するが、エルゴバリンとロリトレムBを産生しない
菌体を選抜することで得られる。上記メドウフェスクと
しては、上記エンドファイト菌が共生するものであれば
適宜の植物体が用いられ、その品種等は特に限定される
ものではない。上記有用エンドファイト菌は、例えば、
メドウフェスクについて、アルカロイド分析を行い、そ
の結果に基づき、目的のエンドファイト菌をスクリーニ
ングすることで選抜することができる。スクリーニング
方法は、第1段階として、植物組織に共生するエンドフ
ァイト菌を染色し、生物顕微鏡でエンドファイトが感染
する植物体を選別する方法、エンドファイト菌が共生す
る植物体の一部位からエンドファイト菌を分離すること
による感染植物体の選別方法、抗原抗体反応を利用した
選別方法がある。第2段階として、エンドファイトに感
染した植物体について、各種のアルカロイド含有率を化
学分析により求める。ロリンはガスクロマトグラフによ
り、エルゴバリンとロリトレムBは高速液体クロマトグ
ラフにより測定する。
【0008】次に、上記有用エンドファイト菌は、イタ
リアンライグラス(Loliummultifloru
Lam.)の植物体に接種されるが、この被接種植
物としては、飼料作物用イタリアンライグラスであれば
適宜のものが用いられ、その育成系統は特に制限される
ものではない。本発明において、上記有用エンドファイ
ト菌は、例えば、被接種植物の無菌幼苗の分裂組織付近
に、穴をあけて挿入して接種する方法、又は被接種植物
体から誘導されたカルスに傷をつけて挿入する方法等が
例示されるが、それらに限らず、エンドファイト菌を接
種できる方法であれば適宜の接種方法が用いられる。上
記有用エンドファイト菌を接種した幼苗は、例えば、素
寒天培地、又は塩濃度が半分の1/2MS培地上で2週
間から2ヶ月の育苗と順化の後、移植して栽培すること
により目的のエンドファイト菌が感染したイタリアンラ
イグラス植物体を得ることができる。この有用エンドフ
ァイト菌が感染したイタリアンライグラスは、当該有用
エンドファイト菌の効果により、害虫抵抗性が向上する
ことが予測され、特に、アブラムシに対しては抵抗性が
確認されており、かつ、エンドファイト非感染植物に比
較して生育が旺盛であったため、飼料作物の重要育種目
標である飼料生産性も向上することが予測される。ま
た、上記有用エンドファイト菌を感染させる方法で、特
に、接種個体の草勢、草丈及び越冬性を向上させること
ができ、更に、有用エンドファイト菌を種子伝播によ
り、次世代へ移行させることができる。以上のことか
ら、本発明は、畜産農家に対して貢献するところは大き
い。
【0009】本発明により、メドウフェスクの植物体か
ら分離した有用エンドファイト菌の菌株Eto8は、2
001年1月19日に経済産業省産業技術総合研究所生
命工学工業技術研究所に寄託番号FERM P−181
72として寄託されている。この菌株Eto8は、イネ
科植物のメドウフェスク(Festuca prate
nsis Hud.)から分離され、分生子はかぎ型
で、長さが5.0〜7.0μm、幅が約1.0μmであ
り、120℃、15分のオートクレーブで殺菌したPD
A培地(ジャガイモエキス、ブドウ糖、寒天、水、pH
5.6±0.2)上で40日間(約23℃、暗黒条件)
培養した場合、菌叢の直径は約2cmとなり、好気性、
23℃の条件で培養し、保存することができる。
【0010】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明は、以下の実施例により何ら限定され
るものではない。 実施例1 (1)有用エンドファイト菌のイタリアンライグラスへ
の人工接種 1)接種した有用エンドファイト菌 有用エンドファイト菌として、イネ科植物のメドウフェ
スク(Festucapratensis Hud.)
の1個体から分離した菌株Eto8を用いた。このEt
o8は、電子顕微鏡による胞子の形態の観察、及び、培
地上での培養特性から、真菌類中の子のう菌の無性世
代、Neotyphodium uncinatum
同定された。Eto8が感染していた個体について、ア
ルカロイド分析を行った結果、エルゴバリンとロリトレ
ムBは検出されず、ロリンが検出された。
【0011】2)被接種植物 被接種植物として、イタリアンライグラス系統JNIR
−1を用いた。このJNIR−1は、飼料作物用イタリ
アンライグラス品種を母材にした育成系統であり社団法
人日本草地畜産種子協会から入手可能である。
【0012】3)接種方法 接種に供試したエンドファイト菌株は、PDA培地上で
増殖させたEto8である。被接種植物は、素寒天培地
上、及び、1/2MS培地上で発芽させた育成系統JN
IR−1の無菌幼苗の合計254個体である。接種方法
は、幼苗の分裂組織付近にメスで穴をあけ、その穴にE
to8の菌を挿入した。接種した幼苗は各培地上で2週
間から2ヶ月間の間、育苗を行い、順化後、土の詰めら
れた鉢に移植した。エンドファイト菌の感染の有無を、
被接種植物の葉鞘組織についてSahaら(1998)
の方法により確認した結果、14個体で感染が認められ
た。表1に、有用エンドファイト菌株Eto8のイタリ
アンライグラス育成系統JNIR−1への接種成功率を
示す。
【0013】
【表1】
【0014】これら14個体を含む菌糸検出個体26個
体について、植物体内でのEto8の共生状況を調査し
た結果、23個体は接種8ヶ月後の4月中旬の節間伸長
開始直後でも共生していることが確認された。表2に、
幼苗時に菌糸が検出された個体における節間伸長開始直
後の成植物体内での有用エンドファイト菌Eto8の検
出率を示す。
【0015】
【表2】
【0016】(2)菌糸検出個体のアブラムシ類の一種
Schizaphis jaroslavi(Mor
dvilko))に対する抵抗性 次に、菌糸検出個体について、そのSchizaphi
jaroslaviに対する抵抗性を調べた。Sc
hizaphis jaroslavi 5個体と共に
菌糸検出個体と菌糸非検出個体の葉身を湿ったろ紙を敷
いたガラスシャーレ内に入れ、6、24、30及び48
時間後の葉身上の個体数を調査した。この結果、菌糸非
検出個体に比較して菌糸検出個体の葉身上における2
4、30及び48時間後のSchizaphis ja
roslaviの個体数は1%水準で有意に少なかっ
た。表3に、菌糸検出個体及び菌糸非検出個体の葉身で
Schizaphis jaroslavi 15個体
を飼育した場合、6、24、30及び48時間後の葉身
上におけるSchizaphis jaroslavi
の個体数を示す。この試験から、有用エンドファイト菌
株Eto8が共生したイタリアンライグラス系統JNI
R−1は、Schizaphis jaroslavi
に対する抵抗性が付与されたことが明らかになった。
【0017】
【表3】
【0018】(3)菌糸検出個体の農業特性 次に、菌糸検出個体の農業特性を調べるために、菌糸検
出21個体と菌糸非検出21個体を圃場で栽培し、草
勢、草丈及び越冬性を調査した。表4に、菌糸検出21
個体と菌糸非検出21個体における草勢、越冬性及び草
丈の比較を示す。この結果、菌糸非検出個体に比較して
菌糸検出個体の草勢、草丈及び越冬性は有意に優れる場
合が多く、有意差が認められなかった草丈の場合でも、
その平均値は、菌糸検出個体が菌糸非検出個体よりも高
かった。
【0019】
【表4】
【0020】(4)有用エンドファイト菌の次世代への
移行 次に、有用エンドファイト菌の種子伝播、つまり、次世
代への移行を調査するために、菌糸検出23個体から、
個体毎に採種を行った。採種種子各19から20粒と採
種種子からの幼苗各4から20個体をSahaら(19
98)の方法に従って調査した結果、採種種子中のEt
o8の検出率は10〜90%であり、幼苗のEto8の
検出率は11〜100%であった。表5に、菌糸検出個
体の採種種子各19から20粒と採種種子からの幼苗各
4から20個体におけるEto8の検出率を示す。この
試験から、接種したEto8は次世代へ移行したことが
明らかになった。
【0021】
【表5】
【0022】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明は、メドウフ
ェスクの植物体内に共生するエンドファイト菌から、ア
ルカロイドのロリンを産生し、エルゴバリンとロリトレ
ムBは産生しない有用エンドファイト菌を選抜し、これ
をイタリアンライグラスに人為的に感染させ、害虫に対
する抵抗性を付与したことを特徴とするイタリアンライ
グラスに係るものであり、本発明により、1)有用エン
ドファイト菌を積極的に利用した飼料作物用イタリアン
ライグラスの育種を行うことができる、2)有用エンド
ファイト菌を感染させた害虫抵抗性の飼料作物用イタリ
アンライグラスを提供することができる、3)アルカロ
イドのロリンを産生し、エルゴバリン、ロリトレムBを
産生しない新規な有用エンドファイト菌の菌株Eto8
を提供することができる、4)上記有用エンドファイト
菌を感染させ、害虫抵抗性を付与した飼料作物用イタリ
アンライグラスの作出方法を提供することができる、
5)アブラムシ抵抗性が付与されたイタリアンライグラ
スを提供することができる、6)上記有用エンドファイ
ト菌を感染させることで、接種個体の草勢、草丈及び越
冬性を向上させることができる、7)有用エンドファイ
ト菌を種子伝播により、次世代へ移行させることができ
る、という格別の効果が奏される。
フロントページの続き (72)発明者 岡崎 博 栃木県那須郡西那須野町東赤田388番地5 社団法人日本草地畜産種子協会 飼料作 物研究所内 Fターム(参考) 4B065 AA58X AA88X AC14 AC20 BA30 CA18 CA53 CA60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メドウフェスクの植物体内に共生するエ
    ンドファイト菌から、アルカロイドのロリンを産生し、
    エルゴバリンとロリトレムBは産生しない有用エンドフ
    ァイト菌を選抜し、これをイタリアンライグラスに人為
    的に感染させ、害虫に対する抵抗性を付与したことを特
    徴とするイタリアンライグラス。
  2. 【請求項2】 有用エンドファイト菌が、メドウフェス
    ク品種から分離した糸状菌Neotyphodium
    属する菌株Eto8(FERM P−18172)であ
    る、請求項1に記載のイタリアンライグラス。
  3. 【請求項3】 メドウフェスクの植物体内に共生するエ
    ンドファイト菌から、アルカロイドのロリンを産生し、
    エルゴバリンとロリトレムBは産生しない有用エンドフ
    ァイト菌を選抜し、これをイタリアンライグラスに人為
    的に感染させ、害虫に対する抵抗性を付与したイタリア
    ンライグラスを作出することを特徴とする、害虫に対す
    る抵抗性を付与したイタリアンライグラスの作出方法。
JP2001012513A 2001-01-19 2001-01-19 有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス Pending JP2002209441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012513A JP2002209441A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012513A JP2002209441A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002209441A true JP2002209441A (ja) 2002-07-30

Family

ID=18879509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001012513A Pending JP2002209441A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002209441A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029227A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-08 Grasslanz Technology Limited Grass endophytes
JP2015517812A (ja) * 2012-06-01 2015-06-25 アグリカルチャー ビクトリア サービシーズ プロプライエタリー リミテッド 共生体を含む人工種子の大規模生成のための方法
JP2019151609A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 アヲハタ株式会社 植物の成長促進用組成物およびその利用

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10271930A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nippon Shiryo Sakumotsu Shiyushi Kyokai フェスクおよびフェスクへの共生菌の導入方法
US6111170A (en) * 1997-05-27 2000-08-29 New Zealand Pastoral Agriculture Research Institute Limited Tall fescue endophytes

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10271930A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nippon Shiryo Sakumotsu Shiyushi Kyokai フェスクおよびフェスクへの共生菌の導入方法
US6111170A (en) * 1997-05-27 2000-08-29 New Zealand Pastoral Agriculture Research Institute Limited Tall fescue endophytes

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6011003300, 佐々木 亨ら他2名, "‘フェスク類及びライグラス類の牧草用国内流通品種におけるエンドファイト感染の調査’", Japanese Society of Grassland Science, 2000, 46(別), p.160−161, 日本草地学会 *
JPN6011003304, 大木 健広ら他2名, "‘植物と相利共生するエンドファイト’", 植物の化学調節, 1999, Vol.34, No.1, p.55−65 *
JPN6011003305, R.A.PRESTIDGE, "‘Susceptibility of Italian ryegrasses(Lolium multiflorum Lam.) to Argentine stem weevil(Listronotus", New Zealand Journal of Agricultural Research, 1991, Vol.34, No.1, p.119−125 *
JPN6011003306, Hironori Koga et al., "‘Incidence of the Endophytic Fungus, Acremonium uncinatum, in Meadow Fescue(Festuca pratensis) Ecot", 草地試験場研究報告, 1994, No.49, p.35−40 *

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029227A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-08 Grasslanz Technology Limited Grass endophytes
US7585660B2 (en) 2002-09-27 2009-09-08 Grasslanz Technology Limited Grass endophytes
JP2015517812A (ja) * 2012-06-01 2015-06-25 アグリカルチャー ビクトリア サービシーズ プロプライエタリー リミテッド 共生体を含む人工種子の大規模生成のための方法
US10051777B2 (en) 2012-06-01 2018-08-21 Agriculture Victoria Services Pty Ltd Method for large scale generation of artificial seeds comprising symbiota
JP2019151609A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 アヲハタ株式会社 植物の成長促進用組成物およびその利用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Talgø et al. Sydowia polyspora associated with current season needle necrosis (CSNN) on true fir (Abies spp.)
JP4313980B2 (ja) 共生菌を用いたイネ科植物の病虫害防除方法、防除剤および防除剤を結合した種子
Narisawa et al. Suppression of clubroot and Verticillium yellows in Chinese cabbage in the field by the root endophytic fungus, Heteroconium chaetospira
US7976857B2 (en) Grass endophytes
Tan et al. Biological control of alligatorweed (Alternanthera philoxeroides) with a Fusarium sp.
CN110200016B (zh) 防治马铃薯疮痂病并能促进马铃薯生长的链霉菌菌株pbsh9及其应用
Danielsen et al. Genetic characteristics of Fusarium verticillioides isolates from maize in Costa Rica
CN111763646B (zh) 长形赖氨酸芽孢杆菌、微生物菌剂、生防药剂及其制备方法和应用
CA2216261C (en) A rough bluegrass and method of introducing an endophytic fungus into a rough bluegrass
Dervis et al. Genetic and pathogenic characterization of Verticillium dahliae isolates from eggplant in Turkey
JP2002209441A (ja) 有用エンドファイト菌が感染したイタリアンライグラス
Madhav et al. Phenotyping rice for molecular plant breeding
Selvi et al. Screening of cucurbitaceous rootstocks against root knot nematode Meloidogyne incognita Kofoid and White.
Pankaj et al. Biocontrol of Meloidogyne graminicola using rhizobacteria on rice seedlings
Kumar et al. Effect of seed treatment of fungicides and biocides against spot blotch of wheat caused by Bipolaris sorokiniana
CN110724640B (zh) 番茄根结线虫生防菌、其制剂及其应用
CN113388662B (zh) 一种利用组培苗鉴定不同香蕉品种对枯萎病4号生理小种热带型抗性的方法
JP2572631B2 (ja) 植物病害用防除菌及びそれによる植物病害の防除方法
Motholo et al. Comparison of wheat growth-response to endophytic'Beauveria bassiana'(Hypocreales: Cordycipitaceae) derived from an insect versus plant host
Haile Isolation and Culture of Epichloё for Reinfection of Endophyte-Free Southeastern Wildrye (Elymus glabriflorus)
Elaidey et al. Epidemiology and survival of Macrophomina phaseolina and Colletotrichum acutatum, the causal organisms of strawberry crown and root rot diseases in Egypt
CN110205258B (zh) 防治马铃薯疮痂病的链霉菌菌株pbs9及其应用
JP2732905B2 (ja) ウリ科作物の病害防除微生物および病害防除法
Kumar Evaluation of Nematophgaous Ability of Drechslerella dactyloides in Vicinity of Soil and Biocontrol Potential against Root Knot Disease of Brinjal
RILEY et al. Venche TALGØa, b, Gary A. CHASTAGNERc, Iben M. THOMSENd, Thomas CECHe

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110630