JP2002208910A - 携帯端末装置、及び、データ送信方法 - Google Patents

携帯端末装置、及び、データ送信方法

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JP2002208910A
JP2002208910A JP2001001420A JP2001001420A JP2002208910A JP 2002208910 A JP2002208910 A JP 2002208910A JP 2001001420 A JP2001001420 A JP 2001001420A JP 2001001420 A JP2001001420 A JP 2001001420A JP 2002208910 A JP2002208910 A JP 2002208910A
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JP2001001420A
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English (en)
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Atsushi Kadowaki
篤史 門脇
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、3GPPのアップリンクの
レートマッチングにおける、SF値およびPhCH数を
特定する特定処理に要する処理時間を短縮することであ
る。 【解決手段】 まずBC部12は、PLパラメータが存
在するか否か判定し(ステップS1)、PLパラメータ
が存在しない場合(ステップS1;No)、SET1を
算出しその値が負であるか否かを判定し、SET1が負
でないという条件を満たすNdataを特定する(ステップ
S2〜S13)。ステップS1においてPLパラメータ
が存在する場合(ステップS1;Yes)、BC部12
は、SET2を算出しその値が負であるか否かを判定
し、SET2が負でないという条件を満たすNdataを特
定する(同図に示すステップS16〜S37)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3GPP規格に基
づいた移動体通信機において、SF値およびPhCH数
を特定する特定処理に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、3GPP(Third Generation Par
tnership Project)規格に基づいた移動体通信機が実現
しつつある。この3GPPと称するプロジェクトは、無
線伝送方式の次世代国際共同規格であり、ネットワーク
技術として、発展型GSM(Global System for Mobile
communication)MAPを前提に、また、無線伝送方式
として、W―CDMA(Wideband-Code Division Multi
ple Access)に基づいたFDD(Frequency Division D
uplex;周波数分割双方向伝送)およびTDD(Time Di
vision Duplex;時分割双方向伝送)を含むと共に、そ
れら2つの伝送方式の運用を可能とするUTRA(Univ
ersal Terrestrial Radio Access)を前提としている。
【0003】この3GPP規格に基づいたレートマッチ
ング(rate maching)におけるSF(Spreading Facto
r)値および物理チャネル(PhCH;Physical CHanne
l)数の特定は、以下に示す3つの条件式、すなわち数
式1〜数式3に基づいて行われる。後述する物理チャネ
ルに割り当てる為のデータ数を決める際、以下の数式1
〜3に示すSET0〜SET2の値を用いる。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】ここで、上記SF値とは、チップレート
(chip rate)とシンボルレート(symbol rate)との比
であり、通信データの精度の度合いを示すものである。
このSF値は、4〜256の間にある“2”の累乗を値
にとり、この値が大きい通信データほどその精度が低い
ものとなる。
【0008】また、チップレートは、通信システムに固
有・不変のクロックデータであり、W―CDMA規格の
場合、3.84Mcps(Mega chip per second)の値
で固定されている。更に、シンボルレートは、アップリ
ンク(uplink)上においてビットレート(bit rate)に
相当するものであり、通信データにおける1ビット単位
データ(ここでは1シンボル)の伝送率を示すものであ
る。
【0009】例えは、図4に示すように、SF値が
“4”の場合、1ビット単位データは、図中符号A1に
示すクロック4つ分に対応するシンボルとなっており
(図中符号A2を参照)、従ってシンボルレート(ビッ
トレート)は、チップレート3.84McpsをこのS
F値“4”で割った値、すなわち960Kspsとな
る。また、SF値が“8”の場合、1ビット単位データ
は、図中符号A1に示すクロック8つ分に対応するシン
ボルとなっており、従ってシンボルレート(ビットレー
ト)は、チップレート3.84McpsをこのSF値
“8”で割った値、すなわち480Kspsとなる。
【0010】ここで、数式1〜3について説明する。ま
ず、数式1に示す記号N4〜N256は、PhCHに割り当
てる種々のビット数であり、これら記号N4〜N256の下
付添え字4〜256はSF値に対応している。すなわ
ち、PhCHに割り当てるビット数とSF値とは1対1
に対応している。
【0011】更に、記号N4〜N256が示すPhCHに割
り当てるビット数は、W―CDMA規格におけるチップ
レート(chip rate)に基づいて特定され、この規格に
おいてそれぞれ定まった値をとるものである。例えば、
4が示すPhCHに割り当てる1フレーム(frame)
(10ms)当たりのビット数は、9600ビットであ
り、N8が示すPhCHに割り当てるビット数は、48
00ビットである(図4参照)。
【0012】更に、数式1に示す記号N4の前に乗じら
れている係数2〜6はそのSF値におけるPhCHの数
であり、この係数が乗じられていないSF値におけるP
hCHの数は“1”である。例えば、N4のSF値とP
hCH数はそれぞれ“4”と“1”であり、2×N4
SF値とPhCH数はそれぞれ“4”と“2”である。
【0013】また、数式2に示す記号RMx(y)はレート
マッチングパラメータに値をとり、その下付添え字yは
トランスポートチャネル(TrCH;Transport CHanne
l)を識別する番号(1〜I)に値をとり、記号min
{RM1、RM2、・・、RM I}は、集合{RM1、RM
2、・・、RMI}の最小値に値をとる。
【0014】また、数式3に示す記号PLは、パンクチ
ュアリングリミット(PL;Puncturing Limit)係数に
値をとる。“PL”とは、TrCHを多重化して1つの
PhCHに収める時にデータを間引きできる割合であ
る。
【0015】数式2および3に示す記号Ndataは、数式
1に示すSET0を構成するN4〜N256、或いは、2×
4〜6×N4のうちの何れかであり、“SET1の値が
負にならない”という条件を満足するものであるか、或
いは、この条件を満足するものがない場合、“SET2
の値が負にならない”という条件を満足するものであ
る。
【0016】すなわち、上記Ndataが特定されると、S
F値及びPhCH数は一意的に決まる。例えば、Ndata
が3×N4に特定された場合、SF値が4であり、Ph
CH数が3であることがわかる。
【0017】上記数式1〜3に基づくSF値および物理
チャネル数の特定処理は、従来、図5に示すフローチャ
ートに従って行われていた。
【0018】図5は、従来のSF値およびPhCH数の
特定処理を説明するフローチャートである。この従来の
特定処理を実行する移動体通信機の概略構成は、図1に
示す本実施の形態における移動体通信機10と同一であ
り、この移動体通信機の備えるBC(Baseband Chipse
t)部により上記SF値およびPhCH数の特定処理が
行われるが、移動体通信機10の構成については後に詳
述する。
【0019】図5に示すように、従来の移動体通信機の
BC部(図示略)は、まず数式2における“SET1の
値が負にならない”という条件を満たすNdataの値をN
4〜N256の中から特定する処理を行う。
【0020】始めに、BC部は、NdataにN256の値を
代入し、そのNdataの値に対するSET1の値を計算す
るルーチン処理を実行する(ステップS101)。次い
でBC部は、このSET1の値が負であるか否かを判定
し(ステップS102)、負でない場合(ステップS1
02;No)、Ndataの値をN256の値に特定してこの
一連の処理を終了する。また、ステップS102におい
てSET1の値が負である場合、BC部は、N128の値
をNdataの値として後段のステップS103に移行す
る。
【0021】以降、BC部は、“SET1の値が負にな
らない”という条件を満たすNdataの値を特定するまで
dataにN128〜N4の値を順次代入すると共に、各N
dataの値に対するSET1の値を計算し、上記ステップ
S101〜S102と同じ処理をその都度繰り返す。
【0022】もし、ステップS101〜ステップS11
4に至るまでに“SET1の値が負にならない”という
条件を満たすNdataの値をN4〜N256の中から特定する
ことができなかった場合(ステップS114;Ye
s)、BC部はステップS201に移行し、数式3にお
ける“SET2の値が負にならない”という条件を満た
すNdataの値を、N4〜N256、及び、2×N4〜6×N4
の中から特定する処理を行う。
【0023】BC部は、再びNdataにN256の値を代入
し、そのNdataの値に対するSET2の値を計算するル
ーチン処理を実行する(ステップS201)。次いでB
C部は、このSET2の値が負であるか否かを判定し
(ステップS202)、負でない場合(ステップS20
2;No)、Ndataの値をN256の値に特定してこの一
連の処理を終了する。
【0024】以降、BC部は、“SET2の値が負にな
らない”という条件を満たすNdataの値を特定するまで
dataの値にN128〜N4、及び、2×N4〜5×N4の値
を順次代入すると共に、各Ndataの値に対するSET2
の値を計算し、上記ステップS201〜S202と同じ
処理をその都度繰り返す。
【0025】もし、ステップS201〜ステップS22
2に至るまでに“SET2の値が負にならない”という
条件を満たすNdataの値を、N4〜N256、及び、2×N
4〜5×N4の値の中から特定することができなかった場
合(ステップS222;Yes)、BC部は、Ndata
値を6×N4の値に特定してこの一連の処理を終了す
る。
【0026】この従来の移動体通信機のBC部(図示
略)は、上述したSF値およびPhCH数の特定処理に
より特定されたSF値およびPhCH数に基づいて、上
位レイヤに属する複数のTrCHから供給される通信デ
ータを下位レイヤに属するPhCHに割り当てて外部通
信サーバ(図示略)に送信する(図3参照)。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の3GPPのレートマッチングにおけるS
F値およびPhCH数の特定方法においては、以下のよ
うな問題点があった。図5に示すように、従来はまず
“SET1の値が負にならない”という条件を満たすN
dataの値を、SET0に含まれるN4〜N256の中から特
定し、この条件を満たすNdataの値が特定できい場合、
“SET2の値が負にならない”という条件を満たすN
dataの値を、SET0を構成するN4〜N256、及び、2
×N4〜6×N4の中から特定していた。従って、上記従
来の特定方法によると、SF値およびPhCH数を特定
する為には処理する必要のない多数の工程を処理しなけ
ればならず、処理速度の低下を招いていた。
【0028】本発明の課題は、3GPPのアップリンク
のレートマッチングにおける、SF値およびPhCH数
を特定する特定処理に要する処理時間の短縮を図ること
である。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段等の説明中、括弧書きにより実施の形
態に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述す
る図面参照符号等である。
【0030】請求項1記載の発明は、上位レイヤに形成
された論理チャネルにおける通信データを、下位レイヤ
に形成された物理チャネルを介してアップリンク上に送
信する送信手段(例えば、図1に示すBC部12)を備
えた携帯端末装置(例えば、図1に示す移動体通信機1
0)において、前記送信手段は、前記通信データ送信時
におけるシンボルレートを指定する拡散パラメータと、
該拡散パラメータによって定まるビット幅を有する前記
物理チャネルの数を指定するチャネル数パラメータと
を、前記論理チャネルと前記物理チャネル間における前
記通信データの転送レートをマッチングさせるレートマ
ッチングパラメータと、そのレートマッチングを補正す
る補正率を指定する補正パラメータとから決定するパラ
メータ決定手段(例えば、図1に示すBC部12)を備
えたことを特徴とする。
【0031】請求項1記載の発明によれば、上位レイヤ
に形成された論理チャネルにおける通信データを、下位
レイヤに形成された物理チャネルを介してアップリンク
上に送信する送信手段を備えた携帯端末装置において、
前記送信手段は、前記通信データ送信時におけるシンボ
ルレートを指定する拡散パラメータと、該拡散パラメー
タによって定まるビット幅を有する前記物理チャネルの
数を指定するチャネル数パラメータとを、前記論理チャ
ネルと前記物理チャネル間における前記通信データの転
送レートをマッチングさせるレートマッチングパラメー
タと、そのレートマッチングを補正する補正率を指定す
る補正パラメータとから決定する。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の携
帯端末装置において、前記パラメータ決定手段は、前記
補正パラメータが予め設定されているか否かを判定し、
その判定結果に応じて前記拡散パラメータと前記チャネ
ル数パラメータとを決定する工程を適宜変更することを
特徴とする。
【0033】従って、請求項1、及び請求項2記載の発
明によれば、補正パラメータが予め設定されているか否
かで拡散パラメータとチャネル数パラメータとを決定す
る工程を適宜変更できるので、補正パラメータを用いて
拡散パラメータとチャネル数パラメータとを決定できる
場合、補正パラメータを用いないで処理する工程を省略
することが可能となり、処理工程を効率化できると共
に、処理時間の短縮化が図られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の一実
施の形態におけるSF値およびPhCH数の特定処理に
ついて詳細に説明する。図1は、上記特定処理を行う移
動体通信機10の内部構成を示す概略ブロック図であ
る。
【0035】図1に示すように、移動体通信機10は、
CPU11、BC部12、記憶装置13、アンテナ1
4、RF部15、キー部16、LCD17、スピーカ1
8、及び、マイク19により構成される。バス20a
は、CPU11と記憶装置13とを接続し、バス20b
は、CPU11とBC部12とを接続し、バス20c
は、BC部12とRF部15とを接続する。また、キー
部16〜マイク19は、何れも信号ラインを介してCP
U11と接続している。
【0036】CPU(Central Processing Unit)11
は、記憶装置13内に記憶されている移動体通信機10
の動作(例えは、通信データの送受信に係る動作)を制
御する主制御プログラム、キー部16から入力される各
種指示信号、その指示信号により特定されたアプリケー
ションプログラム、マイク19から入力された音声信
号、及び、RF部15との間で入出力されるデジタル送
信データ等を、後述する記憶装置13内に形成されたワ
ークメモリエリア内(図示略)に格納する。更に、CP
U11は、この入力指示および入力データに応じて記憶
装置13内に格納された所定アプリケーションプログラ
ムに従って各種処理を実行し、その処理結果を上記ワー
クメモリエリアに格納すると共に、LCD17やスピー
カ18に出力したり、或いは、BC部12、RF部15
及びアンテナ14を介して外部に送信する。
【0037】BC(Baseband Chipset)部12は、RF
部15から供給された通信データのフレーム処理および
デコード処理等を行うと共に、RF部15に供給する通
信データのエンコード処理およびフレーム処理を行うベ
ースバンド部と、CPU11や記憶装置13等を相互に
接続し、その間におけるデータの流れを制御するチップ
セット部とを具備する。
【0038】BC部12は、特に移動体通信機10のレ
ートマッチングにおけるSF値およびPhCH数を特定
する特定処理(図2、或いは図5参照)を行う。
【0039】記憶装置13は、移動体通信機10を制御
する主制御プログラムや、各種アプリケーションプログ
ラム等を格納すると共に、これら各種プログラムを実行
する際に必要となる各種データや、これらのプログラム
を実行した際に生じる各種データ等を格納するワークメ
モリエリアを備える。例えば、記憶装置13は、レイヤ
2におけるTrCH#1、#2、及びレイヤ1における
PhCH#1にそれぞれ割り当てられた各種パラメータ
(図3における図中符号B,C、及び,Dを参照)、数
式1に示すSET0を構成するN256〜6×N4の値、数
式2に示すSET1、及び、数式3に示すSET2の値
等を格納する。
【0040】特に、記憶装置13は、移動体通信機10
のレートマッチングにおけるSF値およびPhCH数の
特定処理を行うプログラムを格納する。
【0041】また、記憶装置13は、電話番号やメール
アドレス、或いは送信メールのテキストデータ等を複数
記録するメモリエリアや、外部通信サーバ(図示略)か
らダウンロードした各種データ、受信メールのテキスト
データ、或いはその添付データ等を複数記録する為のメ
モリエリアを備える。
【0042】RF部15は、増幅器、変調器、及び復調
器を具備し、アンテナ14で受信した外部からの通信デ
ータをこの増幅器で増幅し、復調器で復調してBC部1
2に出力する。また、BC部12から供給された通信デ
ータをこの変調器で変調し、増幅器で増幅してアンテナ
14に供給する。
【0043】キー部16は、オンフックキー及びオフフ
ックキー、電話番号や文字データを主に入力するテンキ
ー、或いは、実行キー等を備える。
【0044】LCD(Liquid Crystal Display)17
は、CPU11から供給された各種表示情報を表示す
る。例えば、移動体通信機10が備える各種機能の選択
をユーザに促す為のメニュー画面、メール編集画面、電
話帳を検索する検索画面、或いは、着信を報知する着信
画面等である。
【0045】スピーカ18は、CPU11から入力され
る呼び出し音信号や、通話時における通信相手の音声信
号等のアナログ音声信号を放音する。
【0046】マイク19は、通話中、ユーザの音声が入
力され、その音声をアナログ音声信号に変換してCPU
11に出力する。
【0047】次に、外部通信サーバに通信データを送信
する際に行われるレートマッチングにおけるSF値およ
びPhCH数の特定処理を説明する。図2は、本実施の
形態におけるSF値およびPhCH数の特定処理を説明
するフローチャートである。図2に示すN4〜N256は、
W―CDMA規格におけるチップレートに基づいて特定
されたものであり、例えば、1フレーム(frame)(1
0ms)当たりのビット数は、N4は9600ビットで
あり、N8は4800ビットである(図4参照)。
【0048】図2に示すように、BC部12は、まず、
数式3に示すPLパラメータが与えられているか否かを
判定し(ステップS1)、PLパラメータが与えられて
いない場合(ステップS1;No)、NdataにN256
値を代入し、そのNdataの値に対するSET1の値を計
算するルーチン処理を実行する(ステップS2)。
【0049】またステップS1において、PLパラメー
タが与えられている場合(ステップS1;Yes)、B
C部12は、NdataにN4の値を代入し、そのNdata
値に対するSET1の値を計算するルーチン処理を実行
した後(ステップS14)、このSET1の値が負であ
るか否かを判定する(ステップS15)。
【0050】ステップS15において、SET1の値が
負であった場合(ステップS15;Yes)、BC部1
2はステップS16に移行し、SET1の値が負でなか
った場合(ステップS15;No)、ステップS2に移
行して、NdataにN256の値を代入し、そのNdataの値
に対するSET1の値を計算するルーチン処理を実行す
る。
【0051】ステップS2において、BC部12は、N
dataにN256の値を代入して得られたSET1の値が負
であるか否かを判定し(ステップS3)、負でない場合
(ステップS3;No)、Ndataの値をN256の値に特
定してこの一連の処理を終了する。また、ステップS3
においてSET1の値が負である場合、BC部は、N
128の値をNdataの値として後段のステップS4に移行
する。
【0052】以降、BC部12は、“SET1の値が負
にならない”という条件を満たすN dataの値を特定する
までNdataにN128〜N4の値を順次代入すると共に、各
da taの値に対するSET1の値を計算し、上記ステッ
プS2〜S3と同じ処理をその都度繰り返す。
【0053】もし、ステップS2〜S13に至るまでに
“SET1の値が負にならない”という条件を満たすN
dataの値をN4〜N256の中から特定することができなか
った場合(ステップS13;Yes)、BC部12は、
dataの値をN4の値に特定してこの一連の処理を終了
する。
【0054】ステップS16において、BC部12は、
dataにN256の値を代入し、そのNdataの値に対する
SET2の値を計算するルーチン処理を実行する(ステ
ップS16)。次いでBC部12は、このSET2の値
が負であるか否かを判定し(ステップS17)、負でな
い場合(ステップS17;No)、Ndataの値をN25 6
の値に特定してこの一連の処理を終了する。また、ステ
ップS17においてSET2の値が負である場合、BC
部12は、N128の値をNdataの値として後段のステッ
プS18に移行する。
【0055】以降、BC部12は、“SET2の値が負
にならない”という条件を満たすN dataの値を特定する
までNdataの値にN128〜N4、及び、2×N4〜5×N4
の値を順次代入すると共に、各Ndataの値に対するSE
T2の値を計算し、上記ステップS16〜S17と同じ
処理をその都度繰り返す。
【0056】もし、ステップS16〜S37に至るまで
に“SET2の値が負にならない”という条件を満たす
dataの値を、N4〜N256、及び、2×N4〜5×N4
値の中から特定することができなかった場合(ステップ
S37;Yes)、BC部12は、Ndataの値を6×N
4の値に特定してこの一連の処理を終了する。
【0057】BC部12は、上述したSF値およびPh
CH数の特定処理により特定されたSF値およびPhC
H数に基づいて、上位レイヤに属するTrCH#1、#
2から供給される通信データを下位レイヤに属するPh
CH#1に割り当て、外部通信サーバに送信する。
【0058】次いで、上記SF値およびPhCH数が特
定された後、TrCH#1、#2における通信データを
PhCH#1に割り当てる際のデータの流れについて説
明する。図3は、TrCH#1、#2における通信デー
タをPhCH#1に割り当てる際のデータの流れを示す
図である。
【0059】まず、TrCH#1、#2にそれぞれ割り
当てられた図中符号B、Cに示す各種パラメータ、及び
PhCH#1に割り当てられた図中符号Dに示す各種パ
ラメータを、図3を参照しながら説明し、その後、Tr
CH#1、#2における通信データをPhCH#1に割
り当てる際のデータの流れを説明する。
【0060】これら図中符号B、Cに示す各種パラメー
タは、TrCH#1、#2における通信データをPhC
H#1に割り当てる際に行われるレートマッチングで必
要となる。
【0061】図中符号B、Cに示すように、TrCH#
1、#2それぞれに割り当てられた各種パラメータは、
“Transport Block Size”、“C
RCSize”、“エラー訂正方法”、“RMパラメー
タ”等である。
【0062】“Transport Block Si
ze”は、TrCH#1、#2における通信データB
1、C1のデータ長をビット数で表したもので、通信デ
ータB1のデータ長は3480ビットであり、通信デー
タC1のデータ長は50ビットである。
【0063】“CRC Size”は、CRC(Cyclic
Redundancy Check)において付加されるチェック用デ
ータのビット幅を表したものである。通信データB2が
有するチェック用データのビット幅は16ビットであ
り、通信データC2が有するチェック用データのビット
幅は12ビットである。
【0064】“エラー訂正方法”は、ターボ符号化、畳
み込み符号化等、符号化を伴う種々のエラー訂正法や、
符号化を伴わないエラー訂正法の中から特定のエラー訂
正法を指定するものであり、TrCH#1における通信
データB1に対するエラー訂正法はターボ符号化であ
り、TrCH#2における通信データC1に対するエラ
ー訂正法は畳み込み符号化である。
【0065】また、“RMパラメータ”は、TrCH#
1、#2における2つの通信データB3、C3が多重化
される際、その多重化後の通信データD1のデータ長
と、ターボ符号化、及び畳み込み符号化後の通信データ
B4、C4のデータ長との比率を表したものであり、T
rCH#1、#2におけるRMパラメータは“1対1”
である。このRMパラメータで指定された比率、或いは
後述するPL(Puncturing Limit)パラメータにより更
に補正された比率に基づいて通信データB3、C3が圧
縮伸長され、その圧縮伸長された通信データから上記多
重化後の通信データD1が形成される。
【0066】図3の図中符号Dに示すように、PhCH
#1に割り当てられた各種パラメータは、“Punct
uring Limit”、及び“チャネルビットレー
ト”等である。
【0067】“Puncturing Limit”
は、上記PLパラメータを表しており、PhCH#1に
おけるPLパラメータは18%である。すなわち、通信
データB3、C3が上記RMパラメータに基づいて多重
化される際、更に82%(=100%―18%)程度ま
で圧縮が可能であり、上記RM、及びPLパラメータに
基づく通信データの圧縮後、多重化された通信データD
1を得る。
【0068】“チャネルビットレート”は、PhCH#
1が有するビット幅であり、10ms(micro second)
の間に伝送されるビット数を表している。図中符号D2
に示す通信データは、960kbps(kilo bit per s
econd)であり、W―CDMA規格の場合、SF値が4
(=チップレート3.84Mcps/シンボルレート9
60ksps)である(図4参照)。
【0069】次いで、TrCH#1、#2における通信
データをPhCH#1に割り当てる際のデータの流れを
図3に基づいて説明する。
【0070】BC部12はまず、図中符号B、Cに示す
パラメータ“CRC Size”に基づいて、通信デー
タB1、C1にCRCのチェック用データ(16ビッ
ト、及び12ビット)をそれぞれ付加し、通信データB
2、C2を作成する。
【0071】次いで、BC部12は、図中符号B,Cに
示すパラメータ“エラー訂正法”に基づいて、通信デー
タB2、C2に対するエラー訂正処理を行う。すなわ
ち、BC部12は、通信データB2に対してはターボ符
号化(符号化率1/3)によるエラー訂正処理を行い、
通信データC2に対しては畳み込み符号化(符号化率1
/3)によるエラー訂正処理を行って通信データB3、
C3を作成する。
【0072】これら通信データB3、C3において付加
された12ビット、8ビットのデータは、何れも符号化
レジスタ(図示略)の中身を付け足したものであり、そ
れぞれ“ターミネーション(termination)”、“テー
ルビット(tailbit)”と称される。これら付加された
12ビット、8ビットのデータは、通信データB2、C
2に符号化率1/3の逆数を乗じて伸長された1156
8ビットや、186ビットの通信データ全て残らず符号
化レジスタを通し切る為、ビット数を底上げしてこのレ
ジスタ内に必要なビット(情報)が残ることを防止する
為のものである。
【0073】次いでBC部12は、通信データB3、C
3に対し、図中符号B、Cに示す“RMパラメータ”1
対1と、図中符号Dに示す“チャネルビットレート”9
60kbpsと、“Puncturing Limi
t”18%とに基づいて、複数のTrCHの通信データ
(本実施例では、TrCH#1、#2にある2つの通信
データB3、C3)を多重化して、1つ若しくはそれ以
上のPhCH(本実施例では、1つのPhCH#1)に
割り当てる為、これらの通信データのボリュームを増減
させるレートマッチング処理を行って通信データB4、
C4を作成する。
【0074】次いで、BC部12は、これら2つの通信
データB4、C4を多重化して通信データD1を作成
し、その通信データD1から送信用単位フレームD2
(10msに伝送されるデータ量)を作成してPhCH
#1に割り当て、この送信用単位フレームD2をPhC
H#1からアップリンク上に出力する。
【0075】以上説明したように、本実施の形態におけ
るSF値およびPhCH数の特定処理によれば、数式2
に示すPLパラメータが存在するか否かが判定され、P
Lパラメータが存在する場合と存在しない場合とで処理
工程が異なる。すなわち、PLパラメータが存在しない
場合、BC部12は、SET1を算出しその値が負であ
るか否かを判定する工程(図2に示すステップS2〜S
13)を処理し、PLパラメータが存在する場合、SE
T2を算出しその値が負であるか否かを判定する工程
(同図に示すステップS16〜S37)を処理する。
【0076】従って、PLパラメータが存在するか否か
で処理工程が異なるので、PLパラメータが存在するに
も拘わらず、PLパラメータと無関係なSET1の算出
に係るステップS2〜S13を処理することがなくなる
ので、SF値およびPhCH数の特定処理が効率化さ
れ、処理時間の短縮化が図られる。
【0077】また、PLパラメータが存在する場合にお
いても、SF値およびPhCH数を特定する為の最多ス
テップ数は減少するので処理工程の効率化が図られる。
【0078】更に、移動体通信機10の能力により、使
用できるSF値が予め決められている場合、そのステッ
プの処理を行わないことにより、更に処理時間を短縮す
ることができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1、及び請求項2記載の発明によ
れば、補正パラメータが予め設定されているか否かで拡
散パラメータとチャネル数パラメータとを決定する工程
を適宜変更できるので、補正パラメータを用いて拡散パ
ラメータとチャネル数パラメータとを決定できる場合、
補正パラメータを用いないで処理する工程を省略するこ
とが可能となり、処理工程を効率化できると共に、処理
時間の短縮化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるSF値およびPhCH数
の特定処理を行う移動体通信機10の内部構成を示す概
略ブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるSF値およびPhCH数
の特定処理を説明するフローチャートである。
【図3】本実施の形態における、TrCH#1、#2の
通信データを、PhCH#1に割り当てる際のデータの
流れを示す図である。
【図4】W―CDMA規格における、チップレート、及
び、各種シンボルレートのビット幅を示す図である。
【図5】従来のSF値およびPhCH数を特定する特定
処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 移動体通信機 11 CPU 12 BC部 13 記憶装置 14 アンテナ 15 RF部 16 キー部 17 LCD 18 スピーカ 19 マイク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上位レイヤに形成された論理チャネルにお
    ける通信データを、下位レイヤに形成された物理チャネ
    ルを介してアップリンク上に送信する送信手段を備えた
    携帯端末装置において、 前記送信手段は、 前記通信データ送信時におけるシンボルレートを指定す
    る拡散パラメータと、該拡散パラメータによって定まる
    ビット幅を有する前記物理チャネルの数を指定するチャ
    ネル数パラメータとを、前記論理チャネルと前記物理チ
    ャネル間における前記通信データの転送レートをマッチ
    ングさせるレートマッチングパラメータと、そのレート
    マッチングを補正する補正率を指定する補正パラメータ
    とから決定するパラメータ決定手段を備えたことを特徴
    とする携帯端末装置。
  2. 【請求項2】前記パラメータ決定手段は、前記補正パラ
    メータが予め設定されているか否かを判定し、その判定
    結果に応じて前記拡散パラメータと前記チャネル数パラ
    メータとを決定する工程を適宜変更することを特徴とす
    る請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 【請求項3】上位レイヤに形成された論理チャネルにお
    ける通信データを、下位レイヤに形成された物理チャネ
    ルを介してアップリンク上に送信する工程を含んだデー
    タ送信方法において、 前記アップリンク上に送信する工程は、 前記通信データ送信時におけるシンボルレートを指定す
    る拡散パラメータと、該拡散パラメータによって定まる
    ビット幅を有する前記物理チャネルの数を指定するチャ
    ネル数パラメータとを、前記論理チャネルと前記物理チ
    ャネル間における前記通信データの転送レートをマッチ
    ングさせるレートマッチングパラメータと、そのレート
    マッチングを補正する補正率を指定する補正パラメータ
    とから決定する工程を含むことを特徴とするデータ送信
    方法。
  4. 【請求項4】前記拡散パラメータおよびチャネル数パラ
    メータを決定する工程は、前記補正パラメータが予め設
    定されているか否かを判定し、その判定結果に応じて前
    記拡散パラメータと前記チャネル数パラメータとを決定
    する工程を適宜変更することを特徴とする請求項3記載
    のデータ送信方法。
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