JP2002207737A - 擬似音生成方法、音発生機器製造方法、擬似音生成データ作成方法、音発生機器製造支援方法、記録媒体および擬似音生成データ作成用サーバ・コンピュータ - Google Patents

擬似音生成方法、音発生機器製造方法、擬似音生成データ作成方法、音発生機器製造支援方法、記録媒体および擬似音生成データ作成用サーバ・コンピュータ

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JP2002207737A
JP2002207737A JP2001005289A JP2001005289A JP2002207737A JP 2002207737 A JP2002207737 A JP 2002207737A JP 2001005289 A JP2001005289 A JP 2001005289A JP 2001005289 A JP2001005289 A JP 2001005289A JP 2002207737 A JP2002207737 A JP 2002207737A
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acoustic
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JP2001005289A
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Iko Terasawa
位好 寺澤
Toshihiro Wakita
敏裕 脇田
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Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のマフラ、楽器等の音発生機器から発
せられる音を擬似的に生成することにより、顧客が音発
生機器を選択する際の手間や時間を軽減するとともに、
顧客が広い範囲の音発生機器の試聴結果から商品を選択
することを可能とする。 【解決手段】自動車のマフラに関し、ユーザの注文に応
じた最終音響特性を有する注文音を擬似的に生成するた
めにマフラの各部品が実現すべき個別音響特性を表す個
別音響特性データであってデータベース50に記憶され
ているものと、そのマフラの音源であるエンジンから発
せられる音であるベース音の音響特性を表すベース音音
響特性データであってデータベース50に記憶されてい
るものとに基づいて音響データを作成してクライアント
・コンピュータ12に送信する。その送信された音響デ
ータに基づき、スピーカ34により、注文音を擬似的に
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のマフラ、楽
器等の音発生機器から発せられる音を生成する技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の音発生機器が存在する。この音発
生機器の種類には、例えば、楽器等、積極的に音を発生
させるものと、自動車、オートバイ等の車両におけるエ
ンジン、排気マフラ(以下、単に「マフラ」という)、
自動車のドア等、付随的に音を発生させるものとがあ
る。
【0003】いずれの種類の音発生機器についても、顧
客(ユーザ)は、それらを商品または製品として選択し
て取得(または購入)する際には、音発生機器から発せ
られる音の種類や特性が重要な選択基準の一つとなる。
【0004】このような事情は、積極的に音を発生させ
る種類の音発生機器については従前から存在するが、近
年、自動車、オートバイ等の車両におけるエンジン、マ
フラ等、付随的に音を発生させる種類の音発生機器につ
いても、その傾向が強まりつつある。自動車、オートバ
イ等から発せられる音が、商品を選択する際の重要な要
因の一つとなりつつあるのである。そのため、顧客は、
音発生機器を選好する際、それから発せられる音を試聴
したいと要望することが多くなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来において
は、顧客は、音を試聴するために、現実の音発生機器が
置かれている場所、例えば、販売店にわざわざ出向き、
その場所で試聴しなければならなかった。
【0006】そのため、従来においては、顧客は、試聴
に多くの時間や手間をかけなければならず、面倒であっ
た。
【0007】さらに、従来においては、同じ仕様の音発
生機器(例えば、同じ種類の製品にそれの一部品として
装着可能である音発生機器)につき、顧客によって選択
可能な種類が複数存在する場合であっても、販売店等に
置かれている現実の音発生機器の種類は限られているの
が普通であった。例えば、顧客が自動車のマフラを選択
することが必要である場合には、一般に、顧客は、試乗
車に予め装着されているマフラのみについて試聴を行
い、そのマフラから発せられる音が自分の好みの音であ
るか否かを判断しなければならなかったのである。
【0008】そのため、従来においては、顧客が試聴可
能である音発生機器の種類に限度があるのが普通であ
り、顧客は、限られた範囲の音発生機器の試聴結果から
商品を選択することを余儀なくされていた。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】それら
の事情に鑑み、本発明は、音発生機器から発せられる音
を擬似的に生成することにより、顧客が音発生機器を選
択する際の手間や時間を軽減するとともに、顧客が広い
範囲の音発生機器の試聴結果から商品を選択することを
可能とすることを課題としてなされたものであり、本発
明によって下記各態様が得られる。各態様は、請求項と
同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて
他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本明
細書に記載の技術的特徴のいくつかおよびそれらの組合
せのいくつかの理解を容易にするためであり、本明細書
に記載の技術的特徴やそれらの組合せが以下の態様に限
定されると解釈されるべきではない。
【0010】(1) 複数の音響要素を有する音発生機
器であって、それと共に使用される音源からベース音が
その音発生機器に入力されるとそのベース音の音響特性
が前記複数の音響要素によって変化させられて最終音を
出力するもののその最終音をユーザの注文に応じた最終
音響特性を有するように擬似的に生成する方法であっ
て、ユーザの注文に応答し、コンピュータが、その注文
に応じた最終音響特性を有する前記最終音である注文音
を擬似的に生成するために前記各音響要素が実現すべき
個別音響特性を表す個別音響特性データを、各音響要素
ごとにそれの各種類に関連付けて個別音響特性データが
予め記憶させられたデータベースにおいて検索する第1
ステップと、その第1ステップにおいて前記複数の音響
要素に関してそれぞれ検索された複数の個別音響特性デ
ータと、前記ベース音の音響特性を表すベース音音響特
性データであって前記データベースに予め記憶させられ
たものとに基づき、前記コンピュータが、音を電気的に
生成する音生成装置により前記注文音を擬似的に生成す
る第2ステップとを含む擬似音生成方法[請求項1]。
この方法においては、音発生機器が複数の音響要素を含
むように構成される場合に、ユーザの注文に応じた最終
音響特性を有する最終音である注文音を擬似的に生成す
るために各音響要素が実現すべき個別音響特性を表す個
別音響特性データと、その音発生機器の音源から発せら
れる音であるベース音の音響特性を表すベース音音響特
性データとに基づき、音を電気的に生成する音生成装置
により、注文音が擬似的に生成される。したがって、こ
の方法によれば、音発生機器に関するユーザの注文に応
じた注文音が、現実の音発生機器なしで、擬似的に生成
されるため、ユーザは、注文音が自分の好みに合致した
ものであるか否かを容易に判断し得る。この方法におい
て「音発生機器」の一例は、車両用のマフラである。マ
フラという用語は、広義で使用される場合と、狭義で使
用される場合とがある。前者の場合には、エンジンとし
ての内燃機関の排気ポートに接続され、そのエンジンか
らの排気ガスを排気アウトレットまで誘導して大気に放
出させるとともに、その誘導過程において消音作用を行
う、いわゆる排気消音装置を意味する。これに対して、
後者の場合には、その排気消音装置の一部品として、拡
張室、膨張室等によって主に消音作用を行う消音器を意
味する。そして、いずれの場合にも、マフラは、複数の
部品を、そのマフラの音源であるエンジンの音に対する
複数の音響要素として備えるように構成されるのが一般
的である。また、この方法において「データベース」
は、例えば、コンピュータに内蔵されたものとしたり、
外付けされたものとしたり、通信ネットワークを介して
接続されたものとすることが可能である。このような解
釈は、下記の各項においても適用される。また、この方
法において「音生成装置」は、例えば、スピーカとした
り、イヤホンとしたり、ヘッドホンとすることが可能で
ある。 (2) 複数の音響要素を有する音発生機器であって、
それと共に使用される音源からベース音がその音発生機
器に入力されるとそのベース音の音響特性が前記複数の
音響要素によって変化させられて最終音を出力するもの
を、その音発生機器から出力される最終音がユーザの注
文に応じた最終音響特性を有するように製造する方法で
あって、ユーザの注文に応答し、コンピュータが、その
注文に応じた最終音響特性を有する前記最終音である注
文音を擬似的に生成するために前記各音響要素が実現す
べき個別音響特性を表す個別音響特性データを、各音響
要素ごとにそれの各種類に関連付けて個別音響特性デー
タが予め記憶させられたデータベースにおいて検索する
第1ステップと、その第1ステップにおいて前記複数の
音響要素に関してそれぞれ検索された複数の個別音響特
性データと、前記ベース音の音響特性を表すベース音音
響特性データであって前記データベースに予め記憶させ
られたものとに基づき、前記コンピュータが、音を電気
的に生成する音生成装置により前記注文音を擬似的に生
成する第2ステップと、その擬似的に生成された注文音
を実際に出力するように前記複数の音響要素の組み合わ
せを選択することにより、前記音発生機器を製造する第
3ステップとを含む音発生機器製造方法[請求項2]。
この方法においては、前記(1)項に係る方法における
と同様にして擬似的に生成された注文音を実際に出力す
るように複数の音響要素の組み合わせを選択することに
より、音発生機器が製造される。したがって、この方法
によれば、ユーザは、現実の音発生機器の試聴なしで、
自分の好みに合った音発生機器を製造してもらうことが
可能となる。 (3) ユーザが使用するクライアント・コンピュータ
に通信ネットワークを介して通信可能に接続されたサー
バ・コンピュータにおいて、複数の音響要素を有する音
発生機器であって、それと共に使用される音源からベー
ス音がその音発生機器に入力されるとそのベース音の音
響特性が前記複数の音響要素によって変化させられて最
終音を出力するもののその最終音をユーザの注文に応じ
た最終音響特性を有するように擬似的に生成するための
擬似音生成データを作成する方法であって、ユーザの注
文が前記クライアント・コンピュータから前記サーバ・
コンピュータに送信されることに応答し、前記サーバ・
コンピュータが、その注文に応じた最終音響特性を有す
る前記最終音である注文音を擬似的に生成するために前
記各音響要素が実現すべき個別音響特性を表す個別音響
特性データを、各音響要素ごとにそれの各種類に関連付
けて個別音響特性データが予め記憶させられたデータベ
ースにおいて検索する第1ステップと、その第1ステッ
プにおいて前記複数の音響要素に関してそれぞれ検索さ
れた複数の個別音響特性データと、前記ベース音の音響
特性を表すベース音音響特性データであって前記データ
ベースに予め記憶させられたものとに基づき、前記サー
バ・コンピュータが、音を電気的に生成する音生成装置
であって前記クライアント・コンピュータに接続された
ものにより前記注文音を擬似的に生成するために前記擬
似音生成データを作成し、その作成された擬似音生成デ
ータをそのクライアント・コンピュータに送信する第2
ステップとを含む擬似音生成データ作成方法[請求項
3]。この方法によれば、前記(1)項に係る方法にお
けると同様な原理に従い、サーバ・コンピュータによ
り、音を電気的に生成する音生成装置であってクライア
ント・コンピュータに接続されたものにより注文音を擬
似的に生成するためにそのクライアント・コンピュータ
に送信することが必要な擬似音生成データが作成され
る。その作成された擬似音生成データは、そのクライア
ント・コンピュータに送信される。したがって、この方
法によれば、ユーザは、注文した音が本当に自分の好み
に合っているか否かを、ユーザによる聴取が可能な位
置、例えば、自分にとって身近な場所の一例である自宅
において試聴可能となる。よって、この方法によれば、
顧客は、音発生機器から発せられる音を試聴するため
に、現実の音発生機器が置かれている場所(例えば、販
売店)に出向くことが不可欠ではなくなり、商品選択に
かかる手間や時間を容易に軽減し得る。 (4) (a)ユーザが使用するクライアント・コンピ
ュータと、(b)複数の音響要素を有する音発生機器で
あって、それと共に使用される音源からベース音がその
音発生機器に入力されるとそのベース音の音響特性が前
記複数の音響要素によって変化させられて最終音を出力
するものを、その音発生機器から出力される最終音がユ
ーザの注文に応じた最終音響特性を有するように製造す
る製造者が使用するサーバ・コンピュータとが通信ネッ
トワークを介して通信可能に互いに接続された通信シス
テムにおいて、ユーザの注文に応じた音を出力する音発
生機器を製造することを支援する音発生機器製造支援方
法であって、ユーザの注文が前記クライアント・コンピ
ュータから前記サーバ・コンピュータに送信されること
に応答し、そのサーバ・コンピュータが、その注文に応
じた最終音響特性を有する前記最終音である注文音を擬
似的に生成するために前記各音響要素が実現すべき個別
音響特性を表す個別音響特性データを、各音響要素ごと
にそれの各種類に関連付けて個別音響特性データが予め
記憶させられたデータベースにおいて検索する第1ステ
ップと、その第1ステップにおいて前記複数の音響要素
に関してそれぞれ検索された複数の個別音響特性データ
と、前記ベース音の音響特性を表すベース音音響特性デ
ータであって前記データベースに予め記憶させられたも
のとに基づき、前記サーバ・コンピュータが、音を電気
的に生成する音生成装置であって前記クライアント・コ
ンピュータに接続されたものにより前記注文音を擬似的
に生成するためにそのクライアント・コンピュータに送
信することが必要な擬似音生成データを作成し、その作
成された擬似音生成データをそのクライアント・コンピ
ュータに送信する第2ステップと、その送信された擬似
音生成データに基づいて前記音生成装置によって生成さ
れた注文音が前記ユーザの注文に合致することとがその
ユーザにより確認されたことを表す確認データが前記ク
ライアント・コンピュータから前記サーバ・コンピュー
タに送信されることに応答し、そのサーバ・コンピュー
タが、前記注文音を実際に出力するように前記複数の音
響要素の組み合わせを選択することによって前記音発生
機器を製造するための製造データであって前記データベ
ースに予め記憶させられたものを、その音発生機器を製
造すべき場所に送信する第3ステップとを含む音発生機
器製造支援方法[請求項4]。この方法においては、前
記(1)項に係る方法におけると同様にして擬似的に生
成された注文音を実際に出力するように複数の音響要素
の組み合わせを選択することにより、音発生機器が製造
される。したがって、この方法によれば、ユーザは、現
実の音発生機器の試聴なしで、自分の好みに合った音発
生機器を製造してもらうことが可能となる。 (5) (1)ないし(4)項のいずれかに記載の方法
を実施するためにコンピュータにより実行されるプログ
ラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体[請
求項5]。この記録媒体に記録されているプログラムが
コンピュータにより実行されれば、前記の各項に係る方
法と同じ作用効果が実現され得る。本項における「記録
媒体」は種々の形式を採用可能であり、例えば、フロッ
ピー(登録商標)ディスク等の磁気記録媒体、CD、C
D−ROM等の光記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、
ROM等のアンリムーバブル・ストレージ等の少なくと
も1つを採用可能である。 (6) ユーザが使用するクライアント・コンピュータ
に通信ネットワークを介して通信可能に接続されたサー
バ・コンピュータであって、複数の音響要素を有する音
発生機器であって、それと共に使用される音源からベー
ス音がその音発生機器に入力されるとそのベース音の音
響特性が前記複数の音響要素によって変化させられて最
終音を出力するもののその最終音を前記ユーザの注文に
応じた最終音響特性を有するように擬似的に生成するた
めの擬似音生成データを作成してそのクライアント・コ
ンピュータに送信するものであって、ユーザの注文が前
記クライアント・コンピュータから当該サーバ・コンピ
ュータに送信されることに応答し、その注文に応じた最
終音響特性を有する前記最終音である注文音を擬似的に
生成するために前記各音響要素が実現すべき個別音響特
性を表す個別音響特性データを、各音響要素ごとにそれ
の各種類に関連付けて個別音響特性データが予め記憶さ
せられたデータベースにおいて検索する第1手段と、そ
の第1手段において前記複数の音響要素に関してそれぞ
れ検索された複数の個別音響特性データと、前記ベース
音の音響特性を表すベース音音響特性データであって前
記データベースに予め記憶させられたものとに基づいて
前記擬似音生成データを作成し、その作成された擬似音
生成データを前記クライアント・コンピュータに送信す
る第2手段とを含む擬似音生成データ作成用サーバ・コ
ンピュータ[請求項6]。このサーバ・コンピュータに
よれば、前記(3)項に係る方法と基本的に同じ原理に
従い、ユーザは、注文した音が本当に自分の好みに合っ
ているか否かを、ユーザによる聴取が可能な位置、例え
ば、自分にとって身近な場所の一例である自宅において
試聴可能となる。よって、このサーバ・コンピュータに
よれば、顧客は、音発生機器から発せられる音を試聴す
るために、現実の音発生機器が置かれている場所(例え
ば、販売店)に出向くことが不可欠ではなくなり、商品
選択にかかる手間や時間を容易に軽減し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な一
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】本実施形態は音発生機器製造方法に関する
ものである。この音発生機器製造方法(以下、単に「本
方法」という)は、本発明の一側面である擬似音生成方
法の一実施形態と、別の側面である擬似音生成データ作
成方法の一実施形態と、さらに別の側面である音発生機
器製造支援方法の一実施態様とを含んでいる。
【0013】本方法を概略的に説明すれば、本方法によ
れば、ユーザ(顧客)は、自動車のマフラを単品で注文
する場合、または、自動車を注文する際にそれの一部品
としてマフラを選択する場合に、そのマフラが発する音
(排気音)がユーザの好みに合うように、マフラを注文
することが可能となる。ユーザがマフラの種類とそれの
排気音の音響特性とを指定すれば、それらに対応する音
(注文音)が擬似音として生成され、ユーザにより聴取
(試聴)される。その聴取された擬似音がユーザの要望
を満たすものであるために、ユーザが発注を確定すれ
ば、その擬似音を発するマフラがユーザのために工場内
で製造される。
【0014】マフラは、それの音源であるエンジンから
入力された音がベース音として入力されると、そのベー
ス音を消音するように作用する。マフラは、音が伝達さ
れる方向に沿って並んだ複数の部品により構成されてお
り、その結果、マフラから出力される音である最終音
が、ベース音の音響特性と、それら複数の部品の伝達特
性(音を伝達する特性)とによって決まることとなる。
【0015】例えば、マフラが前述の広義の意味を有す
る場合には、マフラは、例えば、特開2000−257
418号公報に記載されているように、エンジンの排気
ポートから排気アウトレットに向かって(すなわち、排
気ガスの流れに沿って)、第1排気管、触媒コンバー
タ、第2排気管、サブマフラ、第3排気管、第4排気
管、メインマフラおよび第5排気管をそれらの順に並ん
で互いに接続されて構成される。この例においては、第
5排気管の両端のうち第4排気管に接続される端とは反
対側の端に上記排気アウトレットが形成されることにな
る。また、この例においては、それら複数の構成部品が
それぞれ複数の音響要素を構成することになる。
【0016】これに対して、マフラが前述の狭義の意味
を有する場合には、マフラは、例えば、上記公報に記載
されているように、エンジンの排気ガスの流れに沿って
並んだ複数の拡張室と、インレットパイプおよびアウト
レットパイプとを備えるように構成される。この例にお
いては、それら複数の構成部品がそれぞれ複数の音響要
素を構成することになる。
【0017】そして、本方法においては、ユーザの好み
に合ったマフラを製造するために、そのマフラの複数の
構成部品の組み合わせ(すなわち、製品構成)を最適化
することが、擬似音の生成・試聴を通して行われる。
【0018】図1には、本方法が実施されるために利用
される通信システム10がブロック図により概念的に示
されている。
【0019】この通信システム10においては、複数の
クライアント・コンピュータ12(図においては1つの
クライアント・コンピュータ12のみが代表的に示され
ている)と、サーバ・コンピュータ14とが通信ネット
ワークとしてのインターネット20を介して通信可能に
互いに接続されている。
【0020】各クライアント・コンピュータ12は、製
品を注文する各ユーザにとって身近な場所の一例である
自宅において、各ユーザにより使用されるものである。
【0021】これに対して、サーバ・コンピュータ14
は、ユーザの注文に応じて製品を製造する工場において
使用される工場用コンピュータ端末16に通信可能に接
続されている。サーバ・コンピュータ14と工場用コン
ピュータ端末16とは、インターネット20(オープン
・ネットワークの一例)を介して接続される場合や、ク
ローズド・ネットワークを介して接続される場合があ
る。
【0022】以上のように構成された通信システム10
と、クライアント・コンピュータ12、サーバ・コンピ
ュータ14および工場用コンピュータ端末16とは、互
いに共同して音発生機器製造システムを構成している。
この音発生機器製造システムにおいて本方法が実施され
る。
【0023】図1に示すように、クライアント・コンピ
ュータ12は、本体28と、画面30を有するモニタ3
2(出力装置の一例)と、2個のスピーカ34(音生成
装置の一例)とを含むように構成されている。クライア
ント・コンピュータ12は、さらに、ポインティングデ
バイスとしてのマウス36(入力装置の一例)を備えて
おり、ユーザは、画面30の表示内容に応答する意思表
示をそのマウス36を介してクライアント・コンピュー
タ12に入力し得る。
【0024】サーバ・コンピュータ14は、図2に示す
ように、プロセシングユニット40(以下、「PU」と
略称する)とメモリ42とがバス44により互いに接続
されて構成されている。この構成は、クライアント・コ
ンピュータ12の本体28の構成と基本的に同じであ
る。
【0025】メモリ42は、ROM,RAM,磁気ディ
スク,光ディスク等の記録媒体を含むように構成され
る。このメモリ42には、後に詳述する音受注プログラ
ムおよび製品発注プログラムを始めとし、各種プログラ
ムが予め記憶されている。このメモリ42には、さら
に、ユーザによる発注手続を支援するためにクライアン
ト・コンピュータ12の画面30に表示する画像(例え
ば、Webページ)が、それを定義するための注文支援
表示データとして、予め記憶されている。
【0026】図1に示すように、サーバ・コンピュータ
14にはデータベース50が外付けされている。データ
ベース50は、図2に示すように、音響データベース5
2を含むように構成されている。
【0027】音響データベース52は、ベース音音響特
性データベース54を備えている。このベース音音響特
性データベース54には、ユーザにより選択可能な複数
種類のマフラの各音源であるエンジンのベース音の各音
響特性(音波形を含む)が、それを表すベース音音響特
性データとして、エンジンの種類と、そのエンジンが搭
載される車種とに関連付けて予め記憶させられている。
図1に示すように、エンジンの種類は、例えば、4気筒
と6気筒と8気筒とに分類される。車種は例えば、乗用
車とスポーツカーとに分類される。
【0028】音響データベース52は、さらに、図2に
示すように、部品別伝達特性データベース56を備えて
いる。この部品別伝達特性データベース56には、マフ
ラを構成する各部品の伝達特性(個別音響特性の一例)
を表す伝達特性データが、マフラの種類と、各部品の位
置と、各部品の種類とに関連付けて予め記憶させられて
いる。図1に示すように、マフラの種類は、例えば、A
タイプとBタイプとCタイプとに分類される。各部品の
位置は、各部品の1つのマフラにおける位置である。各
部品の種類は、マフラ内の同じ位置に交換可能に取り付
けられる複数の部品の種類である。
【0029】図2に示すように、音響データベース52
は、さらに、部品構成データベース58を備えている。
この部品構成データベース58には、マフラに関してユ
ーザにより選択可能な各種類(特性)の最終音を実現す
るために組み合わせることが最適である複数の部品の組
み合わせである部品構成が、それを表す部品構成データ
として、最終音の各種類(後述のユーザの好みの種類)
と、マフラの種類と、車種とに関連付けて予め記憶させ
られている。部品構成データが車種に関連付けて記憶さ
せられるのは、車種によって装着されるマフラが異なる
ことがあるからである。
【0030】図2に示すように、データベース50は、
以上説明した音響データベース52の他に、製造データ
ベース60を備えている。この製造データベース60に
は、ユーザの注文に応じたマフラを製造するために必要
な製造データが、複数種類の部品構成(または、マフラ
の最終音の複数の種類)にそれぞれ関連付けて予め記憶
させられている。
【0031】図3には、サーバ・コンピュータ14によ
り実行される音受注プログラムの内容が概念的にフロー
チャートで表されている。このプログラムは、任意のユ
ーザからの受注リクエストがクライアント・コンピュー
タ12からサーバ・コンピュータ14に送信されるのに
応答して実行が開始される。
【0032】この音受注プログラムにおいては、まず、
ステップS1(以下、単に「S1」で表す。他のステッ
プについても同じとする)において、メモリ42から注
文支援表示データが読み出され、それが今回の顧客(ユ
ーザ)のクライアント・コンピュータ12に送信され
る。その注文支援表示データを受信したクライアント・
コンピュータ12は、そのデータに基づき、注文支援の
ための画像を画面30に表示させる。
【0033】この表示の一例が図1に示されている。こ
の例においては、まず、「音の好み」、「車種」、「エ
ンジン」および「マフラ」という各項目につき、選択可
能な複数の選択肢が表示される。この例においては、
「音の好み」という項目に、「迫力のある音」という用
語で表現された選択肢と、「きれいな音」という用語で
表現された選択肢とが関連付けられている。
【0034】「音の好み」という項目について選択可能
な複数の選択肢が、例えば、音に関する専門的な用語を
用いて表現されるようにして本発明を実施することが可
能である。しかし、そのようにした場合には、音に関し
て専門的な知識を有しないユーザは、自分の好みに合っ
た音を注文することが困難となってしまう。そこで、本
実施形態においては、そのような専門的知識なしで、通
常の人間が有する感性を基準に選択できる用語を用いて
「音の好み」という項目についての選択可能な複数の選
択肢が表現されている。音に関して専門的な知識を有し
ないユーザでも、自分の好みの音の種類を容易に特定可
能な形容詞を用いて表現されているのである。
【0035】この注文支援画像上においてユーザは、マ
ウス36により、項目ごとに、自分に適した選択肢を選
択する。図1の例においては、「音の好み」という項目
については「きれいな音」という選択肢が選択され、
「車種」という項目については「乗用車」という選択肢
が選択され、「エンジン」という項目については「6気
筒」という選択肢が選択され、「マフラ」という項目に
ついては「Aタイプ」という選択肢が選択されている。
この選択結果は、クライアント・コンピュータ12から
インターネットを経由してサーバ・コンピュータ14に
送信される。
【0036】その後、サーバ・コンピュータ14におい
ては、S2において、上記選択結果が受信される。続い
て、S3において、その受信された選択結果、すなわ
ち、今回のユーザの注文内容に合った注文音を擬似的に
生成するための音響データ(擬似音生成データの一例)
が作成される。
【0037】このS3の詳細が図4に音生成ルーチンと
してフローチャートで表されている。このルーチンにお
いては、まず、S31において、今回のユーザにより選
択された「車種」と「エンジン」の種類とに対応するベ
ース音音響特性データが、音響データベース52のうち
のベース音音響特性データベース54において検索され
る。
【0038】次に、S32において、今回のユーザによ
り選択された「音の好み」と「車種」と「マフラ」とに
対応する部品構成データが、音響データベース52のう
ちの部品構成データベース58において検索される。
【0039】続いて、S33において、その検索された
部品構成データにより表される部品構成、すなわち、複
数の部品の組み合わせ(「マフラの種類」と「各部品の
位置」と「各部品の種類」とを特定し得る情報である)
に対応する複数の伝達特性データが、音響データベース
52のうちの部品別伝達特性データベース56において
検索される。
【0040】その後、S34において、前記検索された
ベース音音響特性により表されるベース音音響特性に対
して、周波数領域ごとに、上記検索された複数の伝達特
性データの加算処理が行われる。
【0041】続いて、S35において、その加算処理に
より取得された音響特性(最終音響特性の一例)に対し
て、時間軸上でのフィルタ処理が行われる。このフィル
タ処理の内容が、上記加算処理の内容と共に、図1の右
上部に概念的に示されている。そのフィルタ処理によ
り、今回のユーザの好みに合った注文音をそのユーザの
スピーカ34で再生するためにクライアント・コンピュ
ータ12に送信することが必要な音響データが作成され
る。注文音を擬似的に再現するためのデータが作成され
るのである。
【0042】その後、図3のS4において、その作成さ
れた音響データがサーバ・コンピュータ14からクライ
アント・コンピュータ12に送信される。
【0043】その後、クライアント・コンピュータ12
においては、疑似音生成プログラムにより、図5のS4
1において、その音響データが受信され、続いて、S4
2において、その受信された音響データに基づいてスピ
ーカ34が駆動される。それにより、そのスピーカ34
において注文音が擬似的に生成される。この擬似的な注
文音により、ユーザは、それが本当に自分の好みに合っ
たものであるか否かを判断する。自分の好みに合ったも
のである場合には、ユーザは、S43において、今回の
注文の内容を確認したことを示す意志表示をクライアン
ト・コンピュータ12に対して行う。例えば、画面30
上の特定位置においてマウス36をクリックするのであ
る。この意思表示に応答し、クライアント・コンピュー
タ12は、ユーザが今回の注文の内容を確認したことを
示す確認データをサーバ・コンピュータ14に送信す
る。
【0044】その後、サーバ・コンピュータ14におい
ては、図3のS5において、クライアント・コンピュー
タ12から確認データが受信され、これにより、受注が
完了する。
【0045】図6には、サーバ・コンピュータ14によ
り実行される製品発注プログラムの内容が概念的にフロ
ーチャートで表されている。このプログラムは、受注の
完了後に実行が開始される。
【0046】この製品発注プログラムにおいては、ま
ず、S51において、ユーザの注文に合った音響特性を
有するマフラを製造するための製造データが製造データ
ベース60において検索される。具体的には、ユーザの
注文に合った部品構成に対応する製造データが検索され
る。
【0047】次に、S52において、その検索された製
造データが工場内にある工場用コンピュータ端末16に
送信される。その製造データを工場用コンピュータ端末
16が受信すると、ユーザの好みに合った音響特性を有
するマフラを製造するための指示が工場内の担当部署に
出される。その結果、ユーザは、現実の製品の音の試聴
なしで、自分の好みに合った音を出力するマフラを注文
して購入し得る。
【0048】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図4のS32とS33とが互いに共同し
て請求項1ないし4のいずれかにおける「第1ステッ
プ」の一例を構成し、同図のS31、S34およびS3
5と図5のS41およびS42とが互いに共同して請求
項1または2における「第2ステップ」の一例を構成
し、図6のS51とS52とが互いに共同して請求項2
または4における「第3ステップ」の一例を構成してい
るのである。
【0049】さらに、本実施形態においては、図4のS
31とS34とS35とが互いに共同して請求項3また
は4における「第2ステップ」の一例を構成しているの
である。
【0050】さらに、本実施形態においては、音響デー
タベース52が請求項1ないし3および6のいずれかに
おける「データベース」の一例を構成し、データベース
50が請求項4における「データベース」の一例を構成
しているのである。
【0051】さらに、本実施形態においては、少なくと
もサーバ・コンピュータ14が請求項5における「コン
ピュータ」の一例を構成し、少なくとも音受注プログラ
ムが同請求項における「プログラム」の一例を構成し、
少なくともメモリ42が同請求項に係る「記録媒体」の
一例を構成しているのである。
【0052】さらに、本実施形態においては、サーバ・
コンピュータ14のうち図4のS32とS33とを実行
する部分が請求項6における「第1手段」の一例を構成
し、同図のS31とS34とS35とを実行する部分が
同請求項における「第2手段」の一例を構成しているの
である。
【0053】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、これは例示であり、前記[課題を
解決するための手段および発明の効果]の欄に記載の態
様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、
改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である音発生機器製造方法
が実施される際に利用されるハードウエア資源を概念的
に示す系統図である。
【図2】図1におけるサーバ・コンピュータ14および
データベース50の構成を概念的に示すブロック図であ
る。
【図3】図2におけるメモリ42に記憶されている音受
注プログラムを概念的に表すフローチャートである。
【図4】図3におけるS3の詳細を音響データ作成ルー
チンとして概念的に表すフローチャートである。
【図5】図1におけるクライアント・コンピュータ12
により実行される疑似音生成プログラムを概念的に表す
フローチャートである。
【図6】図2におけるメモリ42に記憶されている製品
発注プログラムを概念的に表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 通信システム 12 クライアント・コンピュータ 14 サーバ・コンピュータ 16 工場用コンピュータ端末 20 インターネット 30 画面 34 スピーカ 50 データベース 52 音響データベース 54 ベース音音響特性データベース 56 部品別伝達特性データベース 58 部品構成データベース 60 製造データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 15/04 302 G10K 15/04 302Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音響要素を有する音発生機器であ
    って、それと共に使用される音源からベース音がその音
    発生機器に入力されるとそのベース音の音響特性が前記
    複数の音響要素によって変化させられて最終音を出力す
    るもののその最終音をユーザの注文に応じた最終音響特
    性を有するように擬似的に生成する方法であって、 ユーザの注文に応答し、コンピュータが、その注文に応
    じた最終音響特性を有する前記最終音である注文音を擬
    似的に生成するために前記各音響要素が実現すべき個別
    音響特性を表す個別音響特性データを、各音響要素ごと
    にそれの各種類に関連付けて個別音響特性データが予め
    記憶させられたデータベースにおいて検索する第1ステ
    ップと、 その第1ステップにおいて前記複数の音響要素に関して
    それぞれ検索された複数の個別音響特性データと、前記
    ベース音の音響特性を表すベース音音響特性データであ
    って前記データベースに予め記憶させられたものとに基
    づき、前記コンピュータが、音を電気的に生成する音生
    成装置により前記注文音を擬似的に生成する第2ステッ
    プとを含む擬似音生成方法。
  2. 【請求項2】 複数の音響要素を有する音発生機器であ
    って、それと共に使用される音源からベース音がその音
    発生機器に入力されるとそのベース音の音響特性が前記
    複数の音響要素によって変化させられて最終音を出力す
    るものを、その音発生機器から出力される最終音がユー
    ザの注文に応じた最終音響特性を有するように製造する
    方法であって、 ユーザの注文に応答し、コンピュータが、その注文に応
    じた最終音響特性を有する前記最終音である注文音を擬
    似的に生成するために前記各音響要素が実現すべき個別
    音響特性を表す個別音響特性データを、各音響要素ごと
    にそれの各種類に関連付けて個別音響特性データが予め
    記憶させられたデータベースにおいて検索する第1ステ
    ップと、 その第1ステップにおいて前記複数の音響要素に関して
    それぞれ検索された複数の個別音響特性データと、前記
    ベース音の音響特性を表すベース音音響特性データであ
    って前記データベースに予め記憶させられたものとに基
    づき、前記コンピュータが、音を電気的に生成する音生
    成装置により前記注文音を擬似的に生成する第2ステッ
    プと、 その擬似的に生成された注文音を実際に出力するように
    前記複数の音響要素の組み合わせを選択することによ
    り、前記音発生機器を製造する第3ステップとを含む音
    発生機器製造方法。
  3. 【請求項3】 ユーザが使用するクライアント・コンピ
    ュータに通信ネットワークを介して通信可能に接続され
    たサーバ・コンピュータにおいて、複数の音響要素を有
    する音発生機器であって、それと共に使用される音源か
    らベース音がその音発生機器に入力されるとそのベース
    音の音響特性が前記複数の音響要素によって変化させら
    れて最終音を出力するもののその最終音をユーザの注文
    に応じた最終音響特性を有するように擬似的に生成する
    ための擬似音生成データを作成する方法であって、 ユーザの注文が前記クライアント・コンピュータから前
    記サーバ・コンピュータに送信されることに応答し、前
    記サーバ・コンピュータが、その注文に応じた最終音響
    特性を有する前記最終音である注文音を擬似的に生成す
    るために前記各音響要素が実現すべき個別音響特性を表
    す個別音響特性データを、各音響要素ごとにそれの各種
    類に関連付けて個別音響特性データが予め記憶させられ
    たデータベースにおいて検索する第1ステップと、 その第1ステップにおいて前記複数の音響要素に関して
    それぞれ検索された複数の個別音響特性データと、前記
    ベース音の音響特性を表すベース音音響特性データであ
    って前記データベースに予め記憶させられたものとに基
    づき、前記サーバ・コンピュータが、音を電気的に生成
    する音生成装置であって前記クライアント・コンピュー
    タに接続されたものにより前記注文音を擬似的に生成す
    るために前記擬似音生成データを作成し、その作成され
    た擬似音生成データをそのクライアント・コンピュータ
    に送信する第2ステップとを含む擬似音生成データ作成
    方法。
  4. 【請求項4】 (a)ユーザが使用するクライアント・
    コンピュータと、(b)複数の音響要素を有する音発生
    機器であって、それと共に使用される音源からベース音
    がその音発生機器に入力されるとそのベース音の音響特
    性が前記複数の音響要素によって変化させられて最終音
    を出力するものを、その音発生機器から出力される最終
    音がユーザの注文に応じた最終音響特性を有するように
    製造する製造者が使用するサーバ・コンピュータとが通
    信ネットワークを介して通信可能に互いに接続された通
    信システムにおいて、ユーザの注文に応じた音を出力す
    る音発生機器を製造することを支援する音発生機器製造
    支援方法であって、 ユーザの注文が前記クライアント・コンピュータから前
    記サーバ・コンピュータに送信されることに応答し、そ
    のサーバ・コンピュータが、その注文に応じた最終音響
    特性を有する前記最終音である注文音を擬似的に生成す
    るために前記各音響要素が実現すべき個別音響特性を表
    す個別音響特性データを、各音響要素ごとにそれの各種
    類に関連付けて個別音響特性データが予め記憶させられ
    たデータベースにおいて検索する第1ステップと、 その第1ステップにおいて前記複数の音響要素に関して
    それぞれ検索された複数の個別音響特性データと、前記
    ベース音の音響特性を表すベース音音響特性データであ
    って前記データベースに予め記憶させられたものとに基
    づき、前記サーバ・コンピュータが、音を電気的に生成
    する音生成装置であって前記クライアント・コンピュー
    タに接続されたものにより前記注文音を擬似的に生成す
    るためにそのクライアント・コンピュータに送信するこ
    とが必要な擬似音生成データを作成し、その作成された
    擬似音生成データをそのクライアント・コンピュータに
    送信する第2ステップと、 その送信された擬似音生成データに基づいて前記音生成
    装置によって生成された注文音が前記ユーザの注文に合
    致することとがそのユーザにより確認されたことを表す
    確認データが前記クライアント・コンピュータから前記
    サーバ・コンピュータに送信されることに応答し、その
    サーバ・コンピュータが、前記注文音を実際に出力する
    ように前記複数の音響要素の組み合わせを選択すること
    によって前記音発生機器を製造するための製造データで
    あって前記データベースに予め記憶させられたものを、
    その音発生機器を製造すべき場所に送信する第3ステッ
    プとを含む音発生機器製造支援方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の方
    法を実施するためにコンピュータにより実行されるプロ
    グラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体。
  6. 【請求項6】 ユーザが使用するクライアント・コンピ
    ュータに通信ネットワークを介して通信可能に接続され
    たサーバ・コンピュータであって、複数の音響要素を有
    する音発生機器であって、それと共に使用される音源か
    らベース音がその音発生機器に入力されるとそのベース
    音の音響特性が前記複数の音響要素によって変化させら
    れて最終音を出力するもののその最終音を前記ユーザの
    注文に応じた最終音響特性を有するように擬似的に生成
    するための擬似音生成データを作成してそのクライアン
    ト・コンピュータに送信するものであって、 ユーザの注文が前記クライアント・コンピュータから当
    該サーバ・コンピュータに送信されることに応答し、そ
    の注文に応じた最終音響特性を有する前記最終音である
    注文音を擬似的に生成するために前記各音響要素が実現
    すべき個別音響特性を表す個別音響特性データを、各音
    響要素ごとにそれの各種類に関連付けて個別音響特性デ
    ータが予め記憶させられたデータベースにおいて検索す
    る第1手段と、 その第1手段において前記複数の音響要素に関してそれ
    ぞれ検索された複数の個別音響特性データと、前記ベー
    ス音の音響特性を表すベース音音響特性データであって
    前記データベースに予め記憶させられたものとに基づい
    て前記擬似音生成データを作成し、その作成された擬似
    音生成データを前記クライアント・コンピュータに送信
    する第2手段とを含む擬似音生成データ作成用サーバ・
    コンピュータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040019688A (ko) * 2002-08-29 2004-03-06 주식회사 싸이언 소음 모니터링 시스템
CN101927766A (zh) * 2009-06-25 2010-12-29 现代自动车株式会社 用于提供个性化驾驶声音的系统

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JP2011006049A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Hyundai Motor Co Ltd 個人向け走行音提供システム

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