JP2002204194A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2002204194A
JP2002204194A JP2000401419A JP2000401419A JP2002204194A JP 2002204194 A JP2002204194 A JP 2002204194A JP 2000401419 A JP2000401419 A JP 2000401419A JP 2000401419 A JP2000401419 A JP 2000401419A JP 2002204194 A JP2002204194 A JP 2002204194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波環境の経時変化が生じる場合にもより精
度良く下り送信信号の送信方向を取得する。 【解決手段】 走査エリア16内を走査する検査ビーム
18と、検査ビーム18の受信強度を較正するための較
正波の移動局装置40における受信強度と、検査ビーム
18の送信方向とに基づいて移動局装置40への通信ビ
ームを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局装置と移動
局装置との間で無線による通信信号の授受を行う携帯電
話システム等の無線通信システムに関し、特に、下り通
信信号の伝送効率を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話サービスにおいてもインターネ
ットが利用可能となり、基地局装置から移動局装置に対
する下り通信信号の伝送容量は益々増大し、これに伴い
伝送効率の更なる向上が望まれている。
【0003】伝送効率の向上策として、基地局装置から
所定のエリア内を走査する信号を送信し、移動局装置に
おいてこの信号を最も良く受信できる送信方向を検出
し、該下り信号をこの方向に送信する技術が既に知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、走査される信号の強度に基づいて前記送信
方向を検出するため、電波環境の変化により信号の伝播
状態すなわち移動局装置における受信強度が経時変化す
るような状況下においては、どの方向が下り送信に最適
な方向かを精度よく求めることができないという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
にかかる無線通信システムは、基地局装置と移動局装置
との間で無線による通信信号の授受を行う無線通信シス
テムにおいて、所定の走査エリア内を走査する検査ビー
ムを送信する検査ビーム送信部と、移動局装置における
前記検査ビームの受信強度を較正するための較正波を送
信する較正波送信部と、前記走査エリア内の特定領域に
向けて基地局装置から移動局装置への通信信号を通信ビ
ームとして送信する第一の通信信号送信部と、を備え、
前記第一の通信信号送信部は、前記検査ビームおよび較
正波の移動局装置における受信強度と前記検査ビームの
属性情報とに基づいて通信ビームを形成する。これによ
り、較正波の受信強度に基づいて検査ビームの受信強度
を較正することができるので、電波環境の経時変化の比
較的大きい状況下においても、より好適な下り通信信号
の通信ビームを形成することができる。
【0006】また本発明では、さらに、前記特定領域よ
り広い領域に対して基地局装置から移動局装置への通信
信号を送信する第二の通信信号送信部と、移動局装置に
おける前記検査ビームおよび/または較正波の受信強度
に基づいて、前記通信信号を送信する送信部として前記
第一または第二の通信信号送信部のうちいずれか一つを
選択する送信選択部と、を備えるのが好適である。これ
により、検査ビームあるいは較正波の検出、およびこれ
に基づく通信ビームの形成の信頼性を向上させることが
できる。
【0007】また本発明にかかる移動局装置は、所定の
走査エリア内を走査する検査ビームと、移動局装置にお
ける前記検査ビームの受信強度を較正するための較正波
と、を受信し、前記較正波の受信強度に対する検査ビー
ムの受信強度の比が最大となるタイミングを取得し、こ
のタイミングを示す情報を基地局装置に向けて送信する
のが好適である。これにより、受信強度最大時刻を検出
するための情報容量の増大を抑制することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
無線通信システム10について図面を参照しながら説明
する。なお、以下の実施形態では、CDMAによる携帯
電話システムとして構成した場合の一例を示すが、本発
明は、これには限られず、例えばFDMAあるいはTD
MAなどの他のシステムについても適用することができ
る。まずは図1および図2を参照しながら基地局装置2
0について説明する。
【0009】基地局装置20は、それぞれ管轄エリア1
2(例えばセルまたはセクタ等)を備え、この管轄エリ
ア12内の移動局装置40と無線による通信信号の授受
を行う。図2は、セル12c内の一つのセクタ12sを
管轄エリア12とする基地局装置20の一例を示し、図
1はこれに対応する基地局装置20のブロック図であ
る。
【0010】また基地局装置20は、管轄エリア12毎
に所定の通信チャネル系列内から通信チャネルを割り当
てる。通信チャネル系列は、隣接する管轄エリア12で
は互いに通信干渉が生じないように設定されるととも
に、通信チャネル系列内の通信チャネル同士についても
通信干渉が生じないように設定される。
【0011】また基地局装置20は、複数(本実施形態
ではn個)の送受信信号を並列処理可能に構成される。
本実施形態では基地局装置20は、送信側要素として、
変調処理およびチャネル処理(例えばベースバンド変
調,拡散変調,あるいは周波数変調等)を行う変調部2
2、送信に必要な各種処理(例えば周波数変換,増幅
等)を行う送信部24、送受信を切り替えるまたは共用
する共用器26、およびアレイアンテナ28を、それぞ
れn個ずつ備える。また受信側要素として、受信に必要
な各種処理(例えば周波数変換,フィルタリング,増幅
等)を行う受信部30、および復調処理(例えば逆拡
散,ベースバンド復調,あるいは周波数復調等)を行う
復調部32を、それぞれn個ずつ備える。各要素はそれ
ぞれ一つずつ接続され、各側でそれぞれn個の処理ライ
ンが形成される。なお共用器26およびアレイアンテナ
28は送受信で共用される。上記各部は制御部34例え
ばCPUにより制御される。また、制御に必要な各種パ
ラメータは記憶部36(例えばROM,RAM,ハード
ディスク等)に記憶される。
【0012】また基地局装置20は、移動局装置40と
の間で通信を確立するための信号(以下、通信制御信号
と記す)を送信するための処理ライン(添え字c)と、
所定の走査エリア16内を走査する検査ビーム信号を送
信するための処理ライン(添え字d)と、および移動局
装置40との間の通信信号を送信するための処理ライン
(添え字s)とを備える。
【0013】通信制御信号は、制御部34において生成
され、管轄エリア12全域に送信される。例えばCDM
Aシステムの場合には、通信制御信号として、移動局装
置40が基地局装置20と同期をとり、かつ符号の種類
を識別するための同期信号、移動局装置40が符号の同
期・同定を行うためのパイロット信号、および基地局装
置20毎の移動局装置40に対する報知信号等がある。
上記各通信制御信号には、それぞれ個別に通信チャネル
が割り当てられる。本実施形態では、この通信制御信号
(例えばパイロット信号)を、移動局装置40における
検査ビーム信号の受信強度の経時変化を較正するための
較正波として用いる。このため、特に較正波として用い
る通信制御信号については、常時一定の送信電力で送信
するか、あるいは送信電力の経時変化を記録して較正を
行う装置においてこの経時変化を取得可能にしておくの
が望ましい。後者の場合、さらに移動局装置40で較正
処理を行う場合には、較正波の送信電力の経時変化を示
す情報を移動局装置40に対する報知信号に含めてもよ
い。また、較正波として用いる通信制御信号は、管轄エ
リア12を受信領域とするビーム(換言すれば、管轄エ
リア12内の受信位置による電界強度(受信強度)の差
が少ないビーム;例えばコセカントビーム)として送信
するのが好適である。また、較正波(すなわち較正波と
して用いる通信制御信号のビーム)は、上記検査ビーム
より広い領域で受信されるビーム(すなわち検査ビーム
より幅の広いビーム)として送信するのが好適である。
【0014】検査ビーム信号は、制御部34において生
成され、検査領域18d内の移動局装置40が受信可能
な検査ビーム18として送信される。検査ビーム信号に
は固有の通信チャネルが割り当てられる。CDMAシス
テムの場合には、検査ビームの符号を、通信制御信号あ
るいは通信信号と直交する符号を用いることができる。
また検査ビーム18は、なるべくビーム幅を狭くすると
ともに、少なくとも所定の走査単位(例えば検査ビーム
18の周方向走査1回)内では受信位置による受信強度
の差が無いように形成する。このため、検査ビーム18
は、ビーム形状(ビーム幅、送信方向等)が一定の状態
で鉛直軸を中心に周方向に沿って走査するのが好適であ
る。この場合、さらに、図3に一点鎖線で示すように、
径の異なる同心円状に走査を反復して管轄エリア12内
のほぼ全域を走査してもよい。なお、検査ビーム18の
形状、検査領域18dおよび走査エリア16は、制御部
34からの指向性制御信号に基づいてアレイアンテナ2
8において変更自在である。
【0015】ここで図3および図4を参照して検査ビー
ム18の走査パターンについて説明する。図3は、走査
エリア16の走査の一例を示す説明図を、また図4は、
走査パターンの一例を示す図である。検査ビーム18の
走査パターンは、移動局装置40の分布に応じて設定す
ることができる。例えば、図3中の移動局装置40の分
布密度が高い領域(ハッチング領域)では、図4に示す
ように他の領域より走査速度を低くする。これにより、
分布密度が比較的高い領域においても、移動局装置40
において受信強度が最大となる送信方向をより精度良く
検出することができる。
【0016】また本実施形態では、下り通信信号は、以
下の3つの送信モードのうちいずれか一つにより送信さ
れる。なお、下り通信信号は、有線回線から有線回線イ
ンタフェース38を介して、制御部34によりそれぞれ
割り当てられた変調部s(22s)に入力される。な
お、通信信号をいずれのモードにより送信するかは制御
部34が決定する。この送信モードの選択については後
に詳しく述べる。
【0017】(1)特定領域パケットモード: 通信信
号は、走査エリア16内の特定領域60aに向けて、通
信ビーム60により送信される。この送信モードでは、
通信信号を、管轄エリア12内の比較的狭い領域に向け
た比較的少数の移動局装置40に対する通信ビームとし
て送信し、より高い伝送効率を確保する。即時性の要求
が比較的低い通信信号(例えばインターネット経由の文
書情報[画像情報を含む]、電子メール等)のうち、特
に容量の比較的大きな信号は、この送信モードにより送
信する。この送信モードによる通信信号の送信を行う各
部が、本発明における第一の通信信号送信部に相当す
る。なお、この送信モードでは、一つの通信チャネルに
複数の移動局装置に対する信号を含めるパケット通信に
より通信信号が送信される。
【0018】通信ビーム60の形状および特定領域60
aは、制御部34からの指向性制御信号に基づいてアレ
イアンテナ28において適宜変更自在である。図5に示
すように、例えば、複数の移動局装置40が特定領域6
0a内に含まれるように通信ビーム60を形成してもよ
いし、あるいは互いに所定距離以内で隣接する複数の移
動局装置40がそれぞれ個別の通信ビーム60により下
り通信信号を受信するように、通信ビーム60aを、他
方の移動局装置40を迂回する非対称の先細形状として
もよい。後者の場合、特定領域60aは各移動局装置4
0が個別に受信可能な領域となる。
【0019】(2)広域パケットモード: 通信信号
は、上記特定領域より広い領域(管轄エリア12(12
s)全域)で受信可能なビームにより送信される。特定
領域パケットモードによる送信ができないまたは不要な
場合等(例えば移動局装置40における受信強度が最大
となる通信信号の送信方向が検出できない場合、基地局
装置20の通信チャネル資源の余裕が少なくなった場
合、あるいは比較的容量の少ない通信信号を送信する場
合等)に、このモードが採用される。この送信モードに
よる通信信号の送信を行う各部が、本発明における第二
の通信信号送信部に相当する。なお、この送信モードで
も、一つの通信チャネルに複数の移動局装置に対する信
号を含めるパケット通信により通信信号が送信される。
【0020】(3)専用チャネルモード: 移動局装置
40毎に固有の通信チャネルが割り当てられ、通信信号
は、上記特定領域より広い領域(管轄エリア12(12
s)全域)で受信可能なビームにより送信される。即時
性が要求される信号(例えば通話信号等)は、このモー
ドにより送信する。このモードによる通信信号の送信を
行う各部が、本発明における第三の通信信号送信部に相
当する。
【0021】またこの基地局装置20は、受信側構成と
して、ランダムアクセス信号を受信するための処理ライ
ン(添え字r)、および移動局装置40からの上り通信
信号を受信するための処理ライン(添え字s)とを備え
る。復調部32により復調された上り通信信号は、有線
回線インタフェース38を介して有線回線に送信される
とともに、制御部34に入力される。
【0022】次に、図6を参照して移動局装置40につ
いて説明する。移動局装置40は、通信制御信号を受信
するための処理ライン(添え字c)、所定の走査エリア
16内を走査する検査ビーム信号を受信するための処理
ライン(添え字d)、および基地局装置20との間の通
信信号を受信するための処理ライン(添え字s)、ラン
ダムアクセス信号を送信するための処理ライン(添え字
r)、および移動局装置40との間の通信信号を送信す
るための処理ライン(添え字s)を備える。
【0023】アンテナ42により受信された各信号は、
共用器44を経由して受信部46に入力される。受信部
46において受信のために必要な所定の処理(例えばフ
ィルタリング,周波数変換あるいは増幅等)を施された
後、受信信号は復調部48に入力され復調される。ま
た、送信する信号は、変調部50において変調された
後、さらに送信部52において送信のために必要な所定
の処理(例えばフィルタリング,周波数変換あるいは増
幅等)を施された後、共用器44およびアンテナ42を
経由して送信される。
【0024】次に、本実施形態にかかる無線通信システ
ム10の各部の動作について説明する。まず、図6およ
び図7を参照して、受信強度最大時刻の検出について説
明する。図7は、受信強度最大時刻の検出の説明図であ
る。
【0025】移動局装置40の制御部54(検査ビーム
強度検出部541)は、復調部d(48d)より検査ビ
ーム信号の受信強度(|d(t)2|)を検出する。また、制
御部54(較正波強度検出部542)は、復調部c(4
8c)より較正波の受信強度(|c(t)2|)を検出する。
前述したように、この較正波としては、通信制御信号の
いずれか(例えばパイロット信号)を用いるのが好適で
ある。そして制御部54(受信強度算出部543)は、
同時刻の検査ビームおよび較正波の受信強度に基づい
て、検査ビームの受信強度の較正波の受信強度に対する
比(|d(t)2|/|c(t)2|;受信強度比)を算出する。図7
は、検査ビームの走査2回分の検査ビームおよび較正波
の受信強度およびこれらの比(受信強度比)の算出結果
である。図に示すように、通信状況は時々刻々と変化す
るため、検査ビームの受信強度のみから受信強度最大時
刻およびその際の通信ビームの送信方向を判別する場
合、検査ビームの受信強度が最大となる時刻が、本来受
信強度が最大となるはずの時刻からずれてしまう場合が
ある。また、この図には示さないが、マルチパスが生じ
ている場合等には、本来受信強度が最大となるべきパス
の方向を取得できない可能性が生じてしまう。これに対
し、本発明では、較正波により検査ビームの受信強度の
経時変化(すなわちフェージング)の影響を抑制するこ
とができるので、より精度良く受信強度最大時刻を算出
することができる。なお、制御部54は、検査ビームお
よび/または較正波の受信強度が所定の閾値より低い時
間帯が所定時間以上存在した場合には、受信強度最大時
刻を検出しない。
【0026】また制御部54(基準タイミング検出部5
44)は、通信制御信号から受信強度最大時刻検出の基
準タイミングfを示す基準タイミング信号を検出する。
この基準タイミングfは、例えば検査ビームの走査開始
時点とすることができる。なお、制御部54は、基準タ
イミングfをどの通信制御信号のどのタイミング(ある
いは信号)とするかについては、別途報知信号等から取
得しておくことができる。
【0027】この基準タイミングfは通信制御信号と同
期させるのが好適である。これにより、移動局装置40
は、より容易に基準タイミングfを検出することができ
るようになる。さらに検査ビームの走査を通信制御信号
に同期させてもよい。これら各場合で基準タイミングf
はパイロット信号1フレームに同期させても良いし、パ
イロット信号内の1タイムスロットに同期させても良
い。
【0028】上記受信強度比の算出結果は記憶部56に
逐次格納され、所定時間が経過した時点(例えば次の基
準タイミングが検出された時点)までの上記受信強度比
の算出結果に基づいて、制御部54(受信強度最大時刻
検出部545)は、この受信強度比が最大となる時刻と
して受信強度最大時刻を検出する。制御部54は、受信
強度最大時刻を示す情報を、変調部50に入力し、上り
通信信号により基地局装置20に報告する。なお、受信
強度最大時刻は、標準時刻(t1,t2)として送信し
てもよいし、あるいは基準タイミングを基準とする時刻
(基準タイミング検出からの経過時間:T1,T2)と
してもよい。この情報は、変調部r(50r)によりラ
ンダムアクセス信号として送信してもよいし、変調部s
(50s)により通信信号として送信してもよい。
【0029】次に、基地局装置20における各処理につ
いて図4および図8を参照して説明する。図8は、基地
局装置20の制御部34および記憶部36の機能ブロッ
ク図である。
【0030】制御部34(属性情報検出部341)は、
移動局装置40より受信した受信強度最大時刻と、検査
ビームの送信状態を示すパラメータとしての属性情報
(例えば送信方向等)の経時変化プロファイルと、に基
づいて、受信強度最大時刻における検査ビームの属性情
報を検出する。なお、この経時変化プロファイルは、記
憶部36に格納される現行の走査パターン(例えば図4
に示すような走査パターン)としてもよいし、検査ビー
ムの属性情報を検出する何らかの手段を有する場合には
その検出結果の経時変化としてもよい。図4の例の場合
には、受信強度最大時刻t1における属性情報として検
査ビームの送信方向(角度)θ1が取得される。なお、
この検査ビームの属性情報は、受信強度最大時刻におけ
る検査ビーム形状が把握できる情報であればよく、例え
ば検査ビームに対するアレイアンテナの指向性制御パラ
メータ等を用いてもよい。
【0031】制御部34(送信モード選択部342)
は、下り通信信号の信号種別および受信強度最大時刻の
検出結果等に基づいて、下り通信信号の送信モードを選
択する。より具体的には、まず、該通信信号が音声信号
であった場合には専用チャネルモードとし、それ以外の
信号の場合には特定領域パケットモードあるいは広域パ
ケットモードのうちいずれかとする。次に、受信強度最
大時刻(すなわち検査ビームの送信方向)が検出されな
かった場合、あるいは検出されたものの基地局装置20
で受信されていなかった場合には、専用チャネルモード
あるいは広域パケットモードとする。前述のように、受
信強度最大時刻は、移動局装置40において検査ビーム
および/または較正波の受信強度が所定の閾値より低い
場合には検出しないので、この送信モード選択部342
は、結果的に検査ビームおよび/または較正波の受信強
度に基づいて送信モードを選択することになる。
【0032】次いで制御部34(通信ビーム決定部34
3)は、選択された送信モード、検査ビームの送信方向
(ここで処理中の移動局装置40以外の移動局装置40
に対する検査ビームの送信方向を含む)、通信信号の伝
送容量、あるいは各移動局装置40の分布等に基づい
て、通信ビームを決定する。より具体的には、該通信信
号の送信モードが専用チャネルモードおよび広域パケッ
トモードであった場合には、通信ビームを、管轄エリア
12全域にわたって受信可能なビームとする。他方、特
定領域パケットモードであった場合には、特定領域に対
する通信ビームを形成する。この場合、通信ビーム決定
部343は、検査ビームおよび較正波の移動局装置にお
ける受信強度と検査ビームの属性情報とに基づいて通信
ビームを形成する。より具体的には、通信ビームを、受
信強度最大時刻における検査ビームの送信方向に送信さ
れるビームとする。あるいは、通信ビームを、該時刻に
おける検査ビームと同一若しくは相似のビーム形状を備
えたビームとする。また通信ビームの形状は、さらに、
通信信号の伝送容量あるいは移動局装置40の分布に基
づいて決定することができる。例えば前述したように、
所定距離以内の近傍に移動局装置40が複数存在し、そ
の伝送容量が、一つの通信ビームとして所定時間内に送
信可能な容量であった場合には、これら複数の移動局装
置40に対する下り通信信号を、一つの通信ビームによ
り送信してもよい。また逆に、互いに隣接する移動局装
置40に対して個別の通信ビームとする場合には、図5
に示したような非対称形状の通信ビームとすることがで
きる。そして制御部34は、移動局装置40に対する通
信ビームを変更した場合には、記憶部36に記憶された
通信ビームパターン361を更新する。
【0033】次に制御部34(通信チャネル割当部34
4)は、通信チャネル系列から、下り通信信号に対する
通信チャネルを割り当てる。特定領域パケットモードに
おいて、他の通信ビームと干渉の少ない方向(例えば他
の通信ビームと重なりの生じない方向)に送信する場合
には、該他の通信ビームと同じ通信チャネルを割り当て
ることができる。これ以外の場合は、通信チャネル系列
の中から適宜通信チャネルを選択する。
【0034】また制御部34(走査パターン決定部34
5)は、管轄エリア12あるいは走査エリア内における
移動局装置40の分布(例えばこれら各移動局装置40
に対する通信ビームの送信方向)に基づいて、次回の検
査ビームの走査パターンを決定する。より具体的には、
所定の角度範囲あたりの移動局装置40の数が所定の閾
値以上であった場合、その角度範囲における走査速度を
遅くする。さらにこの場合、該移動局装置40の数に応
じてこの速度を規定することができる。そして制御部3
4は、この走査パターン363を次回の走査パターン3
63として記憶部に格納する。
【0035】また制御部34は、通信信号の各処理ライ
ン(すなわち、通信信号の処理ライン(添え字s)およ
びランダムアクセス信号の処理ライン(添え字r))に
対してそれぞれ割り当てている移動局装置40、通信チ
ャネル、送信モード、送信方向等を互いに関連付けて例
えば割当リスト362として記憶している。制御部34
は、これら各情報が更新される度にこの割当リスト36
2を更新する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電波環境の経時変化の大きい状況下においても、より好
適な下り通信信号の通信ビームを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
の基地局装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
の管轄エリアおよび検査ビームを示す説明図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
の管轄エリアにおける検査ビームの走査を示す説明図で
ある。
【図4】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
における検査ビームの属性情報(送信方向)の経時変化
プロファイル(走査パターン)の一例を示す図である。
【図5】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
における通信ビームの一例を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
の移動局装置のブロック図である。
【図7】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
の移動局装置における検査ビームおよび較正波の受信強
度の経時変化をの一例を示す図である。
【図8】 本発明の実施形態にかかる無線通信システム
の基地局装置の制御部および記憶部のブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 無線通信システム、12 管轄エリア、16 走
査エリア、18 検査ビーム、20 基地局装置、34
制御部、341 属性情報検出部、342送信モード
選択部、343 通信ビーム決定部、344 通信チャ
ネル割当部、345 走査パターン決定部、36 記憶
部、361 通信ビームパターン、362 割当リス
ト、363 走査パターン、40 移動局装置、54
制御部、541 検査ビーム強度検出部、542 較正
波強度検出部、543 受信強度算出部、544 基準
タイミング検出部、545 受信強度最大時刻検出部、
56 記憶部、60 通信ビーム、60a 特定領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 EA04 FA05 FA17 FA20 FA26 FA29 FA32 GA02 HA05 HA10 JA07 5K059 CC02 CC04 5K067 AA01 CC24 DD43 DD44 EE02 EE10 FF16 GG01 GG11 KK02 KK03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局装置と移動局装置との間で無線に
    よる通信信号の授受を行う無線通信システムにおいて、 所定の走査エリア内を走査する検査ビームを送信する検
    査ビーム送信部と、 移動局装置における前記検査ビームの受信強度を較正す
    るための較正波を送信する較正波送信部と、 前記走査エリア内の特定領域に向けて基地局装置から移
    動局装置への通信信号を通信ビームとして送信する第一
    の通信信号送信部と、 を備え、 前記第一の通信信号送信部は、前記検査ビームおよび較
    正波の移動局装置における受信強度と前記検査ビームの
    属性情報とに基づいて通信ビームを形成することを特徴
    とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、さらに、 前記特定領域より広い領域に対して基地局装置から移動
    局装置への通信信号を送信する第二の通信信号送信部
    と、 移動局装置における前記検査ビームおよび/または較正
    波の受信強度に基づいて、前記通信信号を送信する送信
    部として前記第一または第二の通信信号送信部のうちい
    ずれか一つを選択する送信選択部と、 を備えた無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のうちいずれかに記載
    の無線通信システムにおいて、 前記第一または第二の通信信号送信部は、一つの通信チ
    ャネル内に複数の移動局装置に対する信号を含めること
    のできるパケット通信により前記通信信号を送信し、 無線通信システムは、さらに、前記通信信号を移動局装
    置毎の通信チャネルにより送信する第三の通信信号送信
    部を備えることを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 基地局装置と移動局装置との間で無線に
    よる通信信号の授受を行う無線通信システムにおいて、 所定の走査エリア内を走査する検査ビームを送信する検
    査ビーム送信部と、 前記走査エリア内の特定領域に向けて基地局装置から移
    動局装置への通信信号を送信する通信信号送信部と、 前記走査エリア内の特定領域に向けて基地局装置から移
    動局装置への通信信号を通信ビームとして送信する通信
    信号送信部と、 を備え、 前記通信信号送信部は、移動局装置における前記検査ビ
    ームの受信強度が所定期間内で最大となる受信強度最大
    時刻と、前記検査ビームの属性情報の経時変化プロファ
    イルとに基づいて通信ビームを形成することを特徴とす
    る無線通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の無線通信システムにお
    いて、 さらに、複数の移動局装置における前記受信強度最大時
    刻および前記経時変化プロファイルに基づいて前記検査
    ビームの走査パターンを生成する走査パターン生成部を
    備えることを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 基地局装置と移動局装置との間で無線に
    よる通信信号の授受を行う無線通信システム用の移動局
    装置であって、 所定の走査エリア内を走査する検査ビームと、移動局装
    置における前記検査ビームの受信強度を較正するための
    較正波と、を受信し、前記較正波の受信強度に対する検
    査ビームの受信強度の比が最大となるタイミングを取得
    し、このタイミングを示す情報を基地局装置に向けて送
    信する移動局装置。
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