JP2002203765A - 露光装置及びそのメンテナンス方法 - Google Patents

露光装置及びそのメンテナンス方法

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JP2002203765A
JP2002203765A JP2000399553A JP2000399553A JP2002203765A JP 2002203765 A JP2002203765 A JP 2002203765A JP 2000399553 A JP2000399553 A JP 2000399553A JP 2000399553 A JP2000399553 A JP 2000399553A JP 2002203765 A JP2002203765 A JP 2002203765A
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optical
optical system
exposure apparatus
housings
housing
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JP2000399553A
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Kyoji Nakamura
協司 中村
Eizo Otani
栄三 大谷
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光学系の光学ユニットのメンテナンスを
容易に行うことができる露光装置及びそのメンテナンス
方法を提供する。 【解決手段】 照明光学系IOP1を、少なくとも1つ
の光学素子を有する複数の光学ユニット84A〜84D
から構成する。それらの光学ユニット84A〜84D
を、光学ユニットが載置される載置面にほぼ沿うよう
に、第1の位置と第2の位置との間で移動させる移動機
構134を設ける。この場合、第2の位置は載置面とほ
ぼ連続するように、照明光学系IOP1の架台に対し着
脱可能に装着される作業台142上に設定する。移動機
構134には、第1の位置から第2の位置に移動させる
際に、光学ユニット84A〜84Dを第1の位置での載
置面から浮上させる浮上機構136を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子等を製造するリソグラフィ工程で用い
られる露光装置、及びそのメンテナンス方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子等を製造するリソグラ
フィ工程では、いわゆるスリットスキャン方式、ステッ
プ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置が使用さ
れるようになってきている。この露光装置では、パター
ンが形成されたマスクまたはレチクル(以下、「レチク
ル」と総称する)上を矩形または円弧状の照明領域で照
明し、レチクルとウエハ等の基板とを1次元方向に同期
移動して前記パターンを基板上に逐次転写するようにな
っている。
【0003】この種の露光装置では、光源からの照明光
によりレチクルを照明する照明光学系内に、露光動作中
に可動する可動部材、例えば露光中にレチクル上のパタ
ーン領域外の部分が不要に露光されないように、レチク
ル上の照明領域を制限する可動ブレード(可動ブライン
ドとも呼ばれる)が設けられている。この可動ブレード
は、露光中にレチクルの移動と同期して駆動されるよう
になっている。
【0004】一方、半導体素子の製造工程では、レチク
ルに形成されているパターンをウエハ上に正確に重ね合
わせて転写することが要求される。しかしながら、走査
型露光装置では、上記のように照明光学系内に露光動作
中に可動する可動部材が設けられている。このことか
ら、この可動部材の移動により生じる照明光学系の振動
が、照明光学系を保持する露光本体部に悪影響を与えて
いた。
【0005】すなわち、露光本体部には、レチクルを保
持するレチクルステージ、レチクルのパターンをウエハ
に投影する投影光学系、及びウエハを保持するウエハス
テージ等、これらのレチクルステージ、投影光学系及び
ウエハステージ並びに前記照明光学系を保持する本体コ
ラム、本体コラムに搭載されて両ステージの位置を計測
するレーザ干渉計等が含まれている。このため、上記の
露光動作中の照明光学系の振動、特に露光中の残留振動
がレチクルステージとウエハステージとの同期精度や、
投影光学系と両ステージとの相対位置関係や、干渉計計
測値に影響を与え、結果的に走査型露光装置の露光精度
を低下させることがあった。
【0006】このような問題点に対処するため、次のよ
うな構成の露光装置も提案されてきている。すなわち、
この露光装置では、照明光学系を、露光動作中に可動す
る可動部を含む第1部分光学系と、露光動作中に前記可
動部の可動量以上で可動する可動部を含まない第2部分
光学系とに分離している。そして、第2部分光学系を露
光本体部上に設置するとともに、第1部分光学系を露光
本体部と分離した分離架台上に設置している。
【0007】これにより、露光動作中に可動部が大きく
動き、それに伴って第1部分光学系に振動が発生して、
この振動の残留振動が露光中に残ったとしても、その振
動は第2部分光学系及びこれが設置された露光本体部に
悪影響を殆ど与えることがなくなる。この露光装置で
は、露光中の照明光学系の振動が、露光本体部に与える
影響を軽減することができ、結果的に露光精度の向上を
図ることができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の従来
構成において、第1部分光学系を分離架台上にその各光
学素子の光軸が水平方向を指向するように配置しようと
すれば、露光装置全体の大型化が避けられない。光学素
子等を収容する各筐体(光学素子と筐体で光学ユニット
が構成される)を光軸方向が鉛直方向となるように、分
離架台上に配設された箱形の照明系収容部材内に上方か
ら位置決めしつつ順次収容する。また、第2部分光学系
も光学素子等を光軸方向が水平方向となるように順に配
列した状態で、露光本体部の支持コラム上に設置する。
【0009】近年、半導体素子では、回路パターンの微
細化が著しく、照明光の短波長化が進行している。特
に、ArFエキシマレーザ(194nm)より短波長の
照明光を使用するような場合には、その光路中に酸素が
存在すると、照明光は酸素により吸収され大きくエネル
ギが低下する。このため、照明光の光路内から酸素を排
除するため、その光路内を窒素等の不活性ガスでパージ
が必要となる。そこで、前記第1部分光学系では、隣接
する光学ユニットの筐体間を蛇腹状部材により接続し
て、光路の内外を区画する必要がある。一方、第2部分
光学系は、その全体を収容するようなガスパージ用のカ
バーで前記光路の内外を区画する必要がある。
【0010】このような第1部分光学系において、各光
学ユニット内の光学素子をメンテナンスする場合には、
照明系収容部材内から上方に取り外す必要がある。この
場合、第2部分光学系の上面と天井との間に所定の空間
が存在しないときには、光学ユニットのメンテナンス作
業が一層困難になった。
【0011】さらに、前記第2部分光学系の各光学ユニ
ットをメンテナンスする場合には、その第2部分光学系
の周囲に、温調ラック、温調ラックから延びるダクト等
が配設されているため、側方からメンテナンスを行うの
は困難である。
【0012】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、照明光学系の光学素子群のメンテナンスを容易に
行うことができる露光装置及びそのメンテナンス方法を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、所定のパターンが形
成されたマスクをエネルギビームにより照明する照明光
学系を少なくとも含む露光本体部を備えた露光装置にお
いて、前記照明光学系は少なくとも1つの光学素子を有
する少なくとも1つの光学素子群からなり、その光学素
子群の少なくとも1つをその光学素子群が載置される載
置面を含む面内で、前記エネルギビーム光路中における
第1の位置と前記光路から離れた第2の位置との間で移
動させる移動機構を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この本願請求項1に記載の発明では、照明
光学系の光学素子群をメンテナンスする場合には、その
光学素子群を載置面にほぼ沿って、光路中の第1の位置
から光路より離れた第2の位置に移動させることによ
り、その光学素子群のメンテナンスを容易に行うことが
できる。
【0015】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記第2の位置を前記
載置面上に設定したことを特徴とするものである。この
本願請求項2に記載の発明では、光学素子群のメンテナ
ンスに際して、光学素子群をその載置面に沿って第1の
位置から第2の位置へ容易に移動させることができる。
【0016】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第
2の位置が前記載置面とほぼ連続するように、かつ前記
照明光学系の架台に対し着脱可能に装着される作業台上
に設定したことを特徴とするものである。
【0017】この本願請求項3に記載の発明では、架台
に作業台を装着した状態で、光学素子群を作業台上の第
2の位置に引き出すことにより、その光学素子群のメン
テナンスを容易に行うことができる。
【0018】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記移動機構は、前記第1の位置から前記第2
の位置に移動させる際に、前記光学素子群を前記第1の
位置における載置面から浮上させる浮上機構を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0019】この本願請求項4に記載の発明では、光学
素子群のメンテナンスに際して、光学素子群を第1の位
置での載置面から浮上させた状態で、第1の位置から第
2の位置に移動させることができて、その光学素子群の
移動により載置面が傷付くおそれがなくなる。
【0020】また、本願請求項5に記載の発明は、所定
のパターンが形成されたマスクをエネルギビームにより
照明する照明光学系を少なくとも含む露光本体部を備え
た露光装置において、前記照明光学系は少なくとも1つ
の光学素子を有する複数の光学素子群をそれぞれ独立し
て収容する少なくとも2つの筐体と、前記2つの筐体の
配列方向に沿って前記2つの筐体を互いに連結する連結
部材と、前記連結部材を前記筐体間に着脱可能に保持す
る保持部材とを設けたことを特徴とするものである。
【0021】この本願請求項5に記載の発明では、照明
光学系の光学素子群をメンテナンスする場合には、連結
部材を光学素子群の筐体間から取り外して、その筐体間
に移動用空間を形成した後、光学素子群を筐体とともに
移動用空間側へ移動させることにより、光学素子群のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
【0022】また、本願請求項6に記載の発明は、前記
請求項5に記載の発明において、前記保持部材は、前記
連結部材を前記筐体の配列方向に伸縮させる伸縮機構を
有することを特徴とするものである。
【0023】この本願請求項6に記載の発明では、光学
素子群のメンテナンス時に、伸縮機構にて連結部材を筐
体の配列方向に縮めることにより、その連結部材を筐体
間から容易に取り外すことができる。
【0024】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項5または請求項6に記載の発明において、前記連
結部材は、その少なくとも一方の端面を、連結される2
つの筐体に対して接合するように形成したことを特徴と
するものである。
【0025】この本願請求項7に記載の発明では、連結
部材を光学素子群の筐体間に脱着する際に、連結部材の
端面が筐体に対して離間または接合されて、連結部材の
脱着作業を容易に行うことができる。
【0026】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項7に記載の発明において、前記連結部材は、一端
が連結される一方の前記筐体に対して嵌合するととも
に、他端が連結される他方の前記筐体に対して接合する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0027】この本願請求項8に記載の発明では、光学
素子群の筐体間に連結部材を装着する際に、連結部材の
一端を一方の筐体に嵌合した状態で、保持部材を保持操
作することにより、連結部材の他端が他方の筐体に接合
されて、連結部材を所定位置に容易かつより正確に位置
決め装着することができる。
【0028】また、本願請求項9に記載の発明は、前記
請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記連結部材は複数の連結筒からなり、前記伸
縮機構は隣接配置される連結筒の端部の内周面または外
周面に形成された螺合部からなることを特徴とするもの
である。
【0029】この本願請求項9に記載の発明では、光学
素子群の筐体間に連結部材を脱着する際に、複数の連結
筒間の螺合部を螺退または螺進させることにより、連結
部材を筐体の配列方向へ容易に縮めまたは伸ばすことが
できる。
【0030】また、本願請求項10に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明
において、前記照明光学系の少なくとも一部を、前記エ
ネルギビームが通過するとともに前記各光学素子を収容
する光路室と、露光動作中に可動する可動部を駆動する
ための駆動機構を収容する収容室とに区画し、前記駆動
機構は気体を駆動源とする気体圧駆動機構を含み、前記
気体圧駆動機構に第1の気体を供給する第1供給機構
と、前記光路室に第2の気体を供給する第2供給機構
と、前記収容室は、前記気圧駆動機構を介して前記に第
1の気体が供給されることを特徴とするものである。
【0031】この本願請求項10に記載の発明では、気
体圧駆動機構で使用された第1の気体を、その気体圧駆
動機構を介して収容室内に供給するように構成すれば、
第1の気体の有効利用を図ることができる。また、光路
室内に窒素ガス等の不活性ガスからなる第2の気体を供
給することで、光路室内の吸収性ガスによるエネルギビ
ームの吸収を抑制することができる。この結果、高精度
の露光が可能となる。
【0032】また、本願請求項11に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記照明光学系の少なくとも一部に区画さ
れ、前記エネルギビームが通過するとともに前記光学素
子を収容する光路室と、その光路室内に所定の気体を供
給するための供給管を着脱可能に接続する接続機構と、
その接続機構に設けられ、前記供給管を接続状態に保持
する保持機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0033】この本願請求項11に記載の発明では、気
体の供給管が接続機構を介して光路室に接続された状態
で、保持機構により接続状態に保持されるため、供給管
が誤操作等により接続状態から不用意に離脱されるのを
抑制することができる。
【0034】また、本願請求項12に記載の発明は、所
定のパターンが形成されたマスクをエネルギビームによ
り照明する照明光学系を少なくとも含む露光本体部を備
え、前記照明光学系を少なくとも1つの光学素子を有す
る少なくとも1つの光学素子群で構成した露光装置のメ
ンテナンス方法において、前記光学素子群の少なくとも
1つをその光学素子群が載置される載置面を含む面内
で、前記エネルギビームの光路中における第1の位置と
前記光路から離れた第2の位置との間で移動させ、その
第2の位置において作業することを特徴とするものであ
る。
【0035】この本願請求項12に記載の発明では、前
記請求項1に記載の発明と同様の作用を得ることができ
る。また、本願請求項13に記載の発明は、前記請求項
12に記載の発明において、前記光学素子群の移動に先
立ち、前記第1の位置に配置された状態で、その光学素
子群を収容する筐体間を連結する連結部材を、前記筐体
の配列方向に縮めて前記筐体から離間させ、前記連結部
材を前記筐体間から取り外すことを特徴とするものであ
る。
【0036】この本願請求項13に記載の発明では、前
記請求項5及び請求項6に記載の発明と同様の作用を得
ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
一実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図1に
は、本発明に係る照明光学装置を照明光学系として具備
する一実施形態に係る露光装置10の全体構成が概略的
に示されている。
【0038】この露光装置10は、マスクとしてのレチ
クルRと基板としてのウエハWとを一次元方向(ここで
は、図1における紙面内左右方向であるY軸方向とす
る)に同期移動しつつ、レチクルRに形成された回路パ
ターンを投影光学系PLを介してウエハW上の各ショッ
ト領域に転写する、ステップ・アンド・スキャン方式の
走査型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパであ
る。
【0039】露光装置10は、光源12、この光源12
からの照明光によりレチクルRを照明する照明光学装置
としての照明光学系IOP、レチクルRを保持するマス
クステージとしてのレチクルステージRST、レチクル
Rから射出される照明光(パルス紫外光)をウエハW上
に投射する投影光学系PL、ウエハWを保持する基板ス
テージとしてのウエハステージWSTを備えている。さ
らに、露光装置10は、前記照明光学系IOPの一部、
レチクルステージRST、投影光学系PL、及びウエハ
ステージWST等を保持する本体コラム14、本体コラ
ム14の振動を抑制あるいは除去する防振ユニット、及
びこれらの制御系等を備えている。
【0040】前記光源12としては、ここでは波長19
2〜194nmの間で酸素の吸収帯を避けるように狭帯
化されたパルス紫外光を出力するArFエキシマレーザ
光源が用いられており、この光源12の本体は、半導体
製造工場のクリーンルーム内の床面FD上に設置されて
いる。光源12には、図示しない光源制御装置が併設さ
れており、射出されるパルス紫外光の発振中心波長及び
スペクトル半値幅の制御、パルス発振のトリガ制御、レ
ーザチャンバ内におけるガスの状態の制御等を行うよう
になっている。
【0041】なお、光源12として、波長248nmの
パルス紫外光を出力するKrFエキシマレーザ光源ある
いは波長157nmのパルス紫外光を出力するF2レー
ザ光源等用いてもよい。また、光源12をクリーンルー
ムよりクリーン度が低い別の部屋(サービスルーム)、
あるいはクリーンルームの床下に設けられるユーティリ
ティスペースに設置しても構わない。
【0042】光源12は、図1では作図の都合上その図
示が省略されているが、実際には遮光性のベローズ及び
パイプを介してビームマッチングユニットBMUの一端
(入射端)に接続されている。このビームマッチングユ
ニットBMUの他端(出射端)は、内部にリレー光学系
を内蔵したパイプ16を介して照明光学系IOPの後述
する第1部分照明光学系IOP1に接続されている。
【0043】前記照明光学系IOPは、図2に示すよう
に、可動部分光学系としての第1部分照明光学系IOP
1と、静止部分光学系としての第2部分照明光学系IO
P2との2部分から構成されている。第1部分照明光学
系IOP1は、床面FD上に設置される。また、第2部
分照明光学系IOP2は、図1に示されるように、本体
コラム14を構成する第2の支持コラム52によって下
方から支持されている。
【0044】ここで、図2を参照しつつ、照明光学系I
OPの各構成部分について説明する。前記第1部分照明
光学系IOP1は、パルス紫外光のパルス毎の平均エネ
ルギを調整するために、減光率が異なる複数のNDフィ
ルタを回転可能な円板に配置した可変減光器(不図示)
が設けられている。この可変減光器によって所定のピー
ク強度に調整されたパルス紫外光は、ビーム整形光学系
(不図示)に導かれ、その断面形状を第1フライアイレ
ンズ系(不図示)の入射端の全体形状と相似になるよう
に整形される。次いで、オプティカルインテグレータと
しての第1フライアイレンズ系及び第2フライアイレン
ズ系28Faが設けられ、各フライアイレンズ系の射出
端には面光源(多数の点光源)が形成される。また、両
フライアイレンズ間には、被照射面に生じる干渉縞や微
弱なスペックルを平滑化する振動ミラーが設けられてい
る。さらに、第2フライアイレンズ系28Fa以降に
は、絞り機構28G、補助フィールドレンズ系28F
b、ビームスプリッタ28H、第1リレーレンズ系28
I、及びレチクルブラインド機構を構成する可動視野絞
りとしての可動レチクルブラインド28J等を備えてい
る。
【0045】そして、図2に示すように、前記第2フラ
イアイレンズ系28Faの射出面の近傍に、円板状部材
から成る照明系開口絞り板28Gが配置されている。こ
の照明系開口絞り板28Gには、ほぼ等角度間隔で、例
えば通常の円形開口より成る開口絞り、小さな円形開口
より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さくする
ための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及び
変形光源法用に例えば4つの開口を偏心させて配置して
成る変形開口絞り等が配置されている。この照明系開口
絞り板28Gは、切り換え装置としてのモータ32によ
って回転駆動され、いずれかの開口絞りが第2フライア
イレンズ系28Faの射出面に配置されるようになって
いる。すなわち、本実施形態では、モータ32によって
照明系開口絞り板28G上のいずれかの開口絞りをオプ
ティカルインテグレータの射出面に位置させる切り換え
装置が構成されている。
【0046】前記照明系開口絞り板28Gの後方のパル
ス紫外光の光路上に、透過率が大きく反射率が小さなビ
ームスプリッタ28Hが配置され、更にこの後方の光路
上に、第1リレーレンズ系28I、可動レチクルブライ
ンド28J(図2では図示せず、図1参照)が順次配置
されている。
【0047】可動レチクルブラインド28Jは、可動部
としての例えば2枚のL字型の可動ブレードと、この可
動ブレードを駆動するアクチュエータとを有する。2枚
の可動ブレードは、レチクルRの走査方向に対応する方
向及び走査方向に直交する非走査方向に対応する方向の
位置が可変となっている。この可動レチクルブラインド
28Jは、不要な部分の露光を防止するため、走査露光
の開始時及び終了時に可動ブレードにより後述するよう
に固定レチクルブラインド28Kによって規定されるレ
チクルR上の照明領域をさらに制限するために用いられ
る。
【0048】さらに、ビームスプリッタ28Hの光源1
2側からの反射光路上には、光電変換素子よりなるイン
テグレータセンサ34が配置され、ビームスプリッタ2
8HのレチクルR側からの反射光路上には、インテグレ
ータセンサ34と同様の光電変換素子から成る反射光モ
ニタ38が配置されている。このビームスプリッタ28
Hは、パルス紫外光のうち、大部分を透過(約97%)
し、残りを反射する特性を有する。
【0049】前記固定レチクルブラインド28Kは、第
2照明系ハウジング26Bの入射端近傍のレチクルRの
パターン面に対する共役面からわずかにデフォーカスし
た面に配置され、レチクルR上の照明領域を規定する所
定形状の開口部が形成されている。この固定レチクルブ
ラインド28Kの開口部は、投影光学系PLの円形視野
内の中央で、走査露光時のレチクルRの移動方向(Y軸
方向)と直交したX軸方向に直線的に伸びたスリット状
又は矩形状に形成されているものとする。
【0050】前記第2部分照明光学系IOP2は、第2
照明系ハウジング26Bを有し、この第2照明系ハウジ
ング26B内には、第1リレーレンズ系28Iとともに
リレー光学系を構成する第2リレーレンズ系28Mを備
える。この第2リレーレンズ系28Mの後方のパルス紫
外光の光路上には、レンズ28Nと、第2リレーレンズ
系28Mを通過したパルス紫外光をレチクルRに向けて
反射するミラーM4が配置されている。このミラーM4
の後方のパルス紫外光の光路上にメインコンデンサレン
ズ28Oが配置されている。なお、第2照明系ハウジン
グ26B内に収納された、各リレーレンズ系28M、レ
ンズ28L、ミラーM4の少なくとも1つが、非露光動
作中に、その光軸が他のレンズ又はミラーの光軸に対し
て可動に構成されている。
【0051】以上の構成において、第1フライアイレン
ズ系28Cの入射面、第2フライアイレンズ系28Fa
の入射面、可動レチクルブラインド28Jのブレードの
配置面、レチクルRのパターン面は、光学的に互いに共
役に設定され、第1フライアイレンズ系28Cの射出面
側に形成される光源面、第2フライアイレンズ系28F
aの射出面側に形成される光源面、投影光学系PLのフ
ーリエ変換面(射出瞳面)は光学的に互いに共役に設定
され、ケーラー照明系となっている。
【0052】このように構成された照明光学系IOPに
より、レチクルステージRST上に保持されたレチクル
R上の所定の照明領域(X軸方向に直線的に伸びたスリ
ット状または矩形状の照明領域)を均一な照度分布で照
明する。ここで、レチクルRに照射される矩形スリット
状の照明光は、図1中の投影光学系PLの円形投影視野
の中央にX軸方向(非走査方向)に細長く延びるように
設定され、その照明光のY軸方向(走査方向)の幅はほ
ぼ一定に設定されている。
【0053】なお、ビームスプリッタ28Hで反射され
たパルス紫外光はインテグレータセンサ34に入射し、
パルス紫外光を検出して得られるインテグレータセンサ
34の出力と、ウエハWの表面上でのパルス紫外光の照
度(露光量)との相関係数が予め求められる。
【0054】また、レチクルRのパターン面からの反射
光は、メインコンデンサレンズ28O、ミラーM4、レ
ンズ28N、第2リレーレンズ系28M、ミラーM3、
レンズ28L、固定レチクルブラインド28Kの開口
部、可動レチクルブラインド28Jのブレードの開口
部、及び第1リレーレンズ系28Iを順次経て、ビーム
スプリッタ28Hで反射され、反射光モニタ38に入射
する。この反射光モニタ38の出力に基づいて、例えば
レチクルRの透過率が求められる。
【0055】なお、照明光学系IOPを構成する各光学
部材を保持する筐体や、これらの筐体間の接合構造等に
ついては、後に更に詳述する。図1に戻り、前記本体コ
ラム14は、べ一スプレートBP上に設けられた複数本
(ここでは4本)の支持部材40A〜40D(但し、紙
面奥側の支柱40C、40Dは図示省略)及びこれらの
支持部材40A〜40Dの上部にそれぞれ固定された防
振ユニット42A〜42D(但し、図1においては紙面
奥側の防振ユニット42C、42Dは図示省略)を介し
てほぼ水平に支持された鏡筒定盤44と、鏡筒定盤44
上に設けられた第1及び第2の支持コラム48、52と
を備えている。
【0056】前記防振ユニット42A〜42Dは、支持
部材40A〜40Dの上部にそれぞれ直列(または並
列)に配置された内圧が調整可能なエアマウントとボイ
スコイルモータとを含んで構成されている。これらの防
振ユニット42A〜42Dによって、べースプレートB
P及び支持部材40A〜40Dを介して、鏡筒定盤44
に伝わる床面FDからの微振動がマイクロGレベルで絶
縁されるようになっている。
【0057】前記鏡筒定盤44の中央部に平面視円形の
開口が形成され、その内部に投影光学系PLがその光軸
方向をZ軸方向として上方から挿入されている。投影光
学系PLの鏡筒部の外周部には、その鏡筒部に一体化さ
れたフランジFLGが設けられている。また、このフラ
ンジFLGは、投影光学系PLを鏡筒定盤44に対して
点と面とV溝とを介して3点で支持するいわゆるキネマ
ティック支持マウントを構成している。
【0058】ウエハベース定盤54は、ベースプレート
BP上に配置される。また、第1の支持コラム48は、
鏡筒定盤44の上面に投影光学系PLを取り囲んで植設
された4本の脚58(紙面奥側の脚は図示省略)と、こ
れら4本の脚58によってほぼ水平に支持されたレチク
ルベース定盤60とを備えている。同様に、第2の支持
コラム52は、鏡筒定盤44の上面に、第1の支持コラ
ム48を取り囲む状態で植設された4本の支柱62(紙
面奥側の支柱は図示省略)と、これら4本の支柱62に
よってほぼ水平に支持された天板64とによって構成さ
れている。この第2の支持コラム52の天板64によっ
て、前述した第2部分照明光学系IOP2が支持されて
いる。
【0059】そして、レチクルステージRST、ウエハ
ステージWSTの移動時等において、本体コラム14に
設けられた振動センサ群の計測値に基づいて求めた本体
コラム14の6自由度方向の振動を除去するように、防
振ユニット42A〜42Dの速度制御を、例えばフィー
ドバック制御あるいはフィ―ドバック制御及びフィード
フォワード制御によって行い、本体コラム14の振動を
効果的に抑制するようになっている。
【0060】前記レチクルステージRSTは、本体コラ
ム14を構成する第1の支持コラム48を構成するレチ
クルベース定盤60上に配置されている。レチクルステ
ージRSTは、例えば磁気浮上型の2次元リニアアクチ
ュエータ等から成るレチクルステージ駆動系によって駆
動され、レチクルRをレチクルベース定盤60上でY軸
方向に大きなストロークで直線駆動するとともに、X軸
方向とθz方向(Z軸回りの回転方向)に関しても微小
駆動が可能な構成となっている。
【0061】前記レチクルステージRSTの一部には、
その位置や移動量を計測するための位置検出装置である
レチクルレーザ干渉計70からの測長ビームを反射する
移動鏡72が取り付けられている。レチクルレーザ干渉
計70は、レチクルベース定盤60に固定され、投影光
学系PLの上端部側面に固定された固定鏡Mrを基準と
して、レチクルステージRSTのXY面内の位置(θz
回転を含む)を例えば、0.5〜1nm程度の分解能で
検出するようになっている。
【0062】上記のレチクルレーザ干渉計70によって
計測されるレチクルステージRST(すなわちレチクル
R)の位置情報(または速度情報)に基づいてレチクル
ステージ駆動系を制御する。
【0063】前記投影光学系PLとしては、ここでは、
物体面(レチクルR)側と像面(ウエハW)側の両方が
テレセントリックで円形の投影視野を有し、石英や螢石
を光学硝材とした屈折光学素子(レンズ素子)のみから
成る1/4、1/5、または1/6縮小倍率の屈折光学
系が使用されている。
【0064】一方、前記ウエハステージWSTは、ウエ
ハべース定盤54上に不図示の防振ユニットを介して配
置され、例えば磁気浮上型の2次元リニアアクチュエー
タ等から成るウエハステージ駆動系によってXY面内で
自在に駆動されるようになっている。そして、このウエ
ハステージWSTの上面に、ウエハWがウエハホルダ7
6を介して真空吸着等により固定されている。
【0065】前記ウエハステージWSTのXY位置及び
回転量(ヨーイング量、ローリング量、ピッチング量)
は、投影光学系PLの鏡筒下端に固定された参照鏡Mw
を基準として、ウエハステージWSTの一部に固定され
た移動鏡78の位置変化を計測するウエハレーザ干渉計
80によって、所定の分解能、例えば0.5〜1nm程
度の分解能でリアルタイムに計測される。
【0066】次に、照明光学系IOPを構成する第1、
第2部分照明光学系IOP1、IOP2の各光学部材を
保持する筐体及びその接合構造について、図2を参照し
て詳細に説明する。
【0067】図2には、第2部分照明光学系IOP2の
全体及び第1部分照明光学系IOP1の一部が断面図に
て示されている。この図3から明らかなように、照明光
学系IOPは、少なくとも1つの光学部材(レンズ又は
ミラー等の光学素子、あるいはレチクルブラインドの絞
り、ブレード等)と、その光学部材を保持する筐体とを
有する光学素子群としての光学ユニットが複数集まって
構成されている。
【0068】これをさらに詳述すると、前記第1部分照
明光学系IOP1は、可動部としての2枚のL字状可動
ブレードBL及びこれを保持する筐体82Aを有する光
学ユニット84A、第1リレーレンズ系28I及びこれ
を保持する筐体82Bを有する光学ユニット84B、ビ
ームスプリッタ28H及びこれを保持する筐体82Cを
有する光学ユニット84C、第2フライアイレンズ系2
8Faと、補助フィールドレンズ系28Fbと、照明系
開口絞り板28Gと、これらを保持する筐体82Dとを
有する光学ユニット84D、並びにその他多数の光学ユ
ニットが順次接合されて構成されている。
【0069】なお、前記筐体82A、82B、82C、
82Dの内表面には、例えばフッ素系の樹脂をコーティ
ングしたり、プラズマ溶射により金属膜、セラミック膜
やステンレス膜等を形成したりして、ケミカルクリーン
処理が施されている。あるいは、これらの筐体82A〜
82Fそのものの素材として、ステンレスあるいはテフ
ロン(登録商標)等のケミカルクリーンな素材を用いて
もよい。なお、以下に述べる全ての筐体についても、上
記と同様にして形成されている。
【0070】前記光学ユニット84Aを構成する筐体8
2Aには、可動量の大きな前記可動ブレードBLが光学
部材として保持されており、この可動ブレードBLは、
筐体82Aの外部に配置されたアクチュエータ86によ
って駆動されるようになっている。この場合、2枚の可
動ブレードBLとアクチュエータ86とによって、前述
した可動レチクルブラインド28Jが構成されている。
【0071】ここで、アクチュエータ86としては、例
えば気体圧駆動機構としてのエアベアリング88によ
り、ガイド面に対して非接触で支持された可動子を有す
るリニアモータが用いられる。このようなアクチュエー
タを用いると、ロータリモータによりボールねじ機構を
介して可動ブレードを駆動する場合に比べて、クリーン
度、及びケミカルクリーン度ともに向上させることがで
きる。すなわち、非接触駆動であるため、接触駆動のリ
ニアガイド等に比べて発塵を低減でき、ボールねじ及び
モータベアリングが不要であるため、これらからの脱ガ
スがなくなり、ケミカルクリーン度を向上させることが
できる。
【0072】また、前記筐体82Aの外部には、アクチ
ュエータ86による可動ブレードBLの駆動量を検出す
るセンサ90が設けられている。走査露光時にセンサ9
0の出力に基づいてアクチュエータ86を制御すること
により、可動ブレードBLをレチクルRと同期移動し
て、不要部分の露光を抑制する。
【0073】前記第1リレーレンズ系28Iは、筐体8
2Bの外部に取り付けられたアクチュエータ92、及び
図示しない移動機構によりXYシフト及びチルト方向の
微少駆動が可能な第1レンズ94と非可動の第2レンズ
96とを有している。この場合、可動ブレードBLの駆
動により筐体82Aを介して筐体82Bに伝わった振動
により、第1リレーレンズ系28Iの光学的な配置が所
期の位置よりずれるおそれがあるが、アクチュエータ9
2により第1レンズ94をXYシフト及びチルト方向の
微小駆動することにより、かかる位置ずれを調整するこ
とができる。
【0074】また、筐体82Bの外部には、アクチュエ
ータ92による第1レンズ94の駆動量を検出するセン
サ98が設けられている。このセンサ98の出力に基づ
いてアクチュエータ92を制御することにより、上記の
補正を行う。
【0075】前記光学ユニット84Cを構成する筐体8
2C内には、ビームスプリッタ28Hがパルス紫外光の
光路に対してほぼ45°の角度をもって斜設されてい
る。また、筐体82Cには、取付部材100、102を
介してインテグレータセンサ34、反射光モニタ38が
外側から装着され、それらの光センサの配線は、筐体8
2C外に配置され、それらの配線が筐体82C内のケミ
カルクリーン度を低下させないように配慮されている。
すなわち、インテグレータセンサ34及び反射光モニタ
38は、それらの受光面のみが筐体82C内に臨んだ状
態となっている。
【0076】前記光学ユニット84Dを構成する筐体8
2Dには、第2フライアイレンズ系28Fa及び補助フ
ィールドレンズ系28Fbが収容されるとともに、軸受
部104を介して回転軸106を有する照明系開口絞り
板28Gが回転自在に取り付けられている。そして、こ
の照明系開口絞り板28Gは、筐体82Dの外部に設け
られたアクチュェータとしてのモータ32によって回転
駆動されるようになっている。
【0077】前記軸受部104と回転軸106との間に
は、磁性流体シールが用いられている。このため、回転
軸106と軸受部104の間の空隙に一種の潤滑油とし
て機能する磁性流体が入り込み、その軸受部104の気
密性の向上と回転軸106の円滑な回転とを同時に実現
することができる。この場合の磁性流体としては、例え
ばフッ素系のベースオイルが用いらる。フッ素系のべー
スオイルは、ケミカルクリーンな物質であるので、ケミ
カルクリーン度の低下を抑制することができる。
【0078】また、筐体82Dの外部には、モータ32
による照明系開口絞り板28Gの回転量を検出するセン
サ108が設けられている。このセンサ108の出力に
基づいてモータ32を制御する。
【0079】前記光学ユニット84Aの筐体82Aと光
学ユニット84Bの筐体82Bとの間は、その内部を外
気に対して気密状態にすることが可能な接続部としての
伸縮自在の蛇腹状部材110Aを介して、両者間の振動
の伝達が制限された状態で着脱可能に接続されている。
この筐体82A,82B間と同様に、光学ユニット84
Bの筐体82Bと光学ユニット84Cの筐体82Cとの
間、及び光学ユニット84Cの筐体82Cと光学ユニッ
ト84Dの筐体82Dとの間も、伸縮自在の蛇腹状部材
110B,110Cを介して着脱可能に接続されてい
る。
【0080】これらの蛇腹状部材110A,110B,
110Cとしては、例えば約240℃の温度で24時間
程度の2次加硫が施されたフッ素ゴム製のものが用いら
れている。なお、これらの蛇腹状部材110A,110
B,110Cとしては、金属製の筒の少なくとも内面に
ケミカルクリーン処理、例えばフッ素系の樹脂をコーテ
ィングしたものを用いてもよい。また、蛇腹状部材の材
質として、ステンレスなどを用いてもよい。
【0081】前記のように構成された第1部分照明光学
系IOP1における各光学ユニット84A〜84Dの筐
体82A〜82D、特に蛇腹状部材110A〜110C
で接続された筐体82A〜82Dは、蛇腹状部材110
A〜110Cの支持のみでは、各筐体82A〜82Dの
位置が安定しないために、外部から保持する必要性があ
る。
【0082】そこで、図3に示されるように、各筐体8
2A〜82Dの外周部にはフランジ112A,112
B,112C,112Dが設けらけている。これらのフ
ランジ112A〜112Dは筐体82A〜82Dと一体
化されており、筐体82A〜82D及びフランジ112
A〜112Dの材質としては、低熱膨張の材質、例えば
インバーが用いられる。
【0083】また、前記分離架台22上には、ほぼ箱形
の照明系収容部材114が取り付けられ、その一面には
開口部116が形成されるとともに、内側面には複数対
の支持棚118A,118B,118C,118Dが形
成されている。そして、前記各光学ユニット84A〜8
4Dにおける筐体82A〜82Dのフランジ112A〜
112Dが、これらの支持棚118A〜118D上に開
口部116側へ移動可能に載置されて、複数(例えば4
本)の固定ねじ120により所定位置に位置決め固定さ
れている。また、この筐体82A〜82Dの固定状態
で、図4に鎖線で示されるように、照明系収容部材11
4の開口部116に蓋体122が着脱可能に取り付けら
れて、その開口部116が閉塞されている。
【0084】そして、前記蛇腹状部材110A〜110
Cで接続された光学ユニット84A〜84Dの筐体82
A〜82Dにより、第1部分照明光学系IOP1の第1
照明系ハウジング26A(図2参照)が構成され、その
内部にはエネルギビームとしてのパルス紫外光を通過さ
せるとともに、各光学ユニット84A〜84Dの光学部
材を収容するための光路室124が区画形成されてい
る。また、照明系収容部材114内において光路室12
4の外側には、各光学ユニット84A〜84Dにおける
アクチュエータやモータ等の駆動機構を収容するための
収容室126が区画形成されている。
【0085】なお、前記各筐体82A〜82Dのフラン
ジ112A〜112Dと、照明系収容部材114の支持
棚118A〜118Dとの接触部分に、各筐体82A〜
82Dを精度よく保持するために、セラミックや、ステ
ンレス等の金属材料を溶射することが望ましい。
【0086】図2に示されるように、前記光学ユニット
84Aにおける可動ブレードBLのエアベアリング88
には、気体供給源及び供給パイプ等よりなる第1供給機
構128が接続されている。そして、この第1供給機構
128からエアベアリング88にドライエア等の第1の
気体が供給されて、その気体圧によりアクチュエータ8
6の可動子が浮上されるようになっている。
【0087】また、前記蛇腹状部材110A〜110C
で接続された筐体82A〜82D内の光路室124に
は、気体供給源及び供給パイプ等よりなる第2供給機構
130が接続されている。そして、この第2供給機構1
30から光路室124中に、低吸収性ガス(例えば空気
(酸素)の含有濃度が1ppm未満のクリーンな乾燥窒
素ガスあるいはヘリウムガス)等の第2の気体としての
不活性ガスが供給されて、光路室124内のケミカルク
リーン度が向上されるようになっている。
【0088】さらに、前記照明系収容部材114内にお
いて、第1供給機構128の気体噴出部と収容室126
との間には、供給パイプ等よりなる第3供給機構132
が配設されている。そして、可動ブレードBLのエアベ
アリング88で使用されたドライエア等の第1の気体
が、この第3供給機構132を介して収容室126内に
供給されて、収容室126内のクリーン度が向上される
ようになっている。
【0089】次に、前記第1部分照明光学系IOP1に
おいて、各光学ユニット84A〜84Dのメンテナンス
を行うための構成について説明する。図3及び図4に示
されるように、光学ユニット84A〜84Dのメンテナ
ンス時には、照明系収容部材114の開口部116から
蓋体122を取り外して開口部116を開放する。そし
て、この開口部116を介して、メンテナンスしようと
する光学ユニット84A〜84Dの筐体82A〜82D
と、それに隣接する筐体82A〜82Dとの間の蛇腹状
部材110A〜110Cを取り外すようになっている。
【0090】以下、光学ユニット84Bと、支持棚11
8Bとの構成について説明する。なお、他の光学ユニッ
トと支持棚との構成については、光学ユニット84B、
支持棚118Bの構成と同様の構成であるため、説明を
省略する。
【0091】図4に示すように、前記照明系収容部材1
14の支持棚118B上には、複数(例えば4つ)の支
持部材136よりなる移動機構134が配設されてい
る。各支持部材136は、支持棚118Bに螺合された
調整ねじ138と、その調整ねじ138の上端に回転自
在に取り付けられた支持ボール140とから構成されて
いる。そして、通常は図4に実線で示すように、各支持
部材136の調整ねじ138が支持棚118Bの表面か
ら下方位置に螺退移動されて、支持ボール140が筐体
82Bのフランジ112Bから離間した状態に配置され
ている。この状態で、フランジ112Bが固定ねじ12
0によって、支持棚118Bに締め付け固定されてい
る。
【0092】また、光学ユニット84Bのメンテナンス
時には、固定ねじ120を取り外して、支持棚118B
に対する筐体82Bのフランジ112Bの締め付け固定
を解放する。その後、図4に鎖線で示すように、各支持
部材136の調整ねじ138を支持棚118Bの表面か
ら上方位置に螺進移動させることにより、各支持部材1
36の支持ボール140がフランジ112Bに係合し
て、光学ユニット84Bの筐体82Bが支持棚118B
の載置面から浮上されるようになっている。すなわち、
この支持部材136によって、光学ユニット84Bを載
置面から浮上させるための浮上機構が構成されている。
【0093】さらに、光学ユニット84Bのメンテナン
ス時には、筐体82Bを載置した支持棚118Bとその
表面が連続するように、照明系収容部材114の開口部
116の外側に作業台142を着脱可能に装着する。こ
の作業台142の上面両側には、上方位置に配置された
支持部材136の支持ボール140に連続するように、
ローラコンベア144が敷設されている。
【0094】そして、前記のように浮上状態にある筐体
82Bを、照明系収容部材114内の光路中の第1の位
置から、支持棚118B上の載置面にほぼ沿って、光路
より離れた作業台142上の第2の位置に引き出し移動
させ、この第2の位置で光学ユニット84Bのメンテナ
ンス作業を行うようになっている。この場合、筐体82
Bのフランジ112Bが、支持棚118Bの載置面から
浮上された状態で、支持部材136の支持ボール140
及び作業台142のローラコンベア144に支持されて
移動されるため、筐体82Bの引き出し移動に伴い、支
持棚118Bの載置面が傷付くことなくスムーズに行う
ことができる。
【0095】なお、前記第1部分照明光学系IOP1を
構成する残りの光学部材、例えば振動ミラー、第1フラ
イアイレンズ系、ビーム整形光学系、可変減光器も、そ
れぞれ前述と同様にケミカルクリーン処理が施された筐
体に保持されて、光学ユニットを構成している。そし
て、各光学ユニットの筐体が前記と同様の蛇腹状部材を
介して、両者間の振動の伝達が制限された状態で接続さ
れている。
【0096】次に、前記第2部分照明光学系IOP2の
詳細構成について説明する。図5は、図2の第2部分照
明光学系IOP2の詳細を示す。図5に示すように、第
2部分照明光学系IOP2は、メインコンデンサレンズ
28OとミラーM4とレンズ28N、及びこれらを保持
する筐体82Eを有する光学ユニット84Eと、第2リ
レーレンズ系28M及びこれを保持する筐体82Fを有
する光学ユニット84Fと、ミラーM3とレンズ28L
及びこれらを保持する筐体82Gを有する光学ユニット
84Gと、固定レチクルブラインド28K及びこれを保
持する筐体82Hを有する光学ユニット84Hとが、順
次接合されて構成されている。
【0097】前記光学ユニット84Eの筐体82Eと光
学ユニット84Fの筐体82Fとの間は、一端部が光学
ユニット84Eに接触し、他端部が光学ユニット84F
に接触するダクト状の連結部材146Aが配置されてい
る。この連結部材146Aは、後述するように、光学ユ
ニット84E及び光学ユニット84Fの間に着脱自在に
配置される。同様に、光学ユニット84Fの筐体82F
と光学ユニット84Gの筐体82Gとの間も、連結部材
146Aと同様の連結部材146Bにより連結されてい
る。また、光学ユニット84Gの筐体82Gと光学ユニ
ット84Hの筐体82Hとの間は、ケミカルクリーンな
素材により形成されたOリング148を介して接合固定
されている。
【0098】このように、筐体82E〜82Hが連結部
材146A,146Bによって順次連結されることによ
って、第2部分照明光学系IOP2の第2照明系ハウジ
ング26Bが構成されている。そして、この第2照明系
ハウジング26Bの両端(出射端、入射端)に位置する
筐体82E,82Gには、メインコンデンサレンズ28
O及びレンズ28Lに対する外気の接触を遮断するため
のカバーガラス150A,150Bがそれぞれ取り付け
られている。
【0099】さらに、図2に示すように、前記第2部分
照明光学系IOP2における光学ユニット84Hの筐体
82Hと、第1部分照明光学系IOP1における光学ユ
ニット84Aの筐体82Aとの間は、その内部を外気に
対して気密状態にすることが可能な接続部としての伸縮
自在の蛇腹状部材110Dを介して、両者間の振動の伝
達が制限された状態で接続されている。これは、筐体8
2Hと筐体82Aとを強固に接合すると、露光動作中に
可動ブレードBLの駆動に起因して筐体82Aに生じる
振動が、筐体82H側、すなわち本体コラム14に保持
された第2部分照明光学系IOP2側にそのまま伝達さ
れることとなって、好ましくないためである。
【0100】次に、前記本体コラム14に対する第2部
分照明光学系IOP2の装着構成について説明する。図
3に示すように、本体コラム14における第2の支持コ
ラム52の天板64上には、光学ユニット84E,84
F,84Gの配列方向に延びる一対の凸状の載置面15
2(図7参照)が形成されている。この凸状の載置面1
52は、各ベースプレートの配列方向長さと略同じ長さ
を有する。すなわち、ベースプレート間には、この凸状
の載置面152は形成されていないものとする。光学ユ
ニット84E,84F,84Gの筐体82E,82F,
82Gは、ベースプレート154A,154B,154
C上に搭載された状態で載置面152上に載置されてい
る。そして、図6(図5の上面図を示す図である)に示
すように、複数の固定ねじ156により載置面152上
に固定されている。すなわち、各ベースプレート154
A〜154Cは、各プレートの四隅にそれぞれ設けられ
た固定ねじ156によって載置面に固定されている。
【0101】なお、光学ユニット84E,84Gについ
ては、それらの筐体82E,82Gがベースプレート1
54A,154Cに対して、図示しない複数の固定ねじ
により固定されている。これに対して、第2リレーレン
ズ系28Mを収容した光学ユニット84Fについては、
その筐体82Fがベースプレート154B上の図示しな
いV溝上に位置決め支持された状態で、一対のバンド1
57により締め付け固定されている。
【0102】また、図5に示すように、メインコンデン
サレンズ28Oを収容した光学ユニット84Eにおいて
は、筐体82E内のメインコンデンサレンズ28O及び
カバーガラス150Aがベースプレート154Aの下面
より下方に突出しないように配置されている。これによ
り、後述するように光学ユニット84Eのメンテナンス
を行う際に、筐体82Eを載置面152にほぼ沿って支
障なく移動させることができるようになっている。
【0103】図6に示すように、前記第2の支持コラム
52の天板64の後側上面には、各一対の第1位置決め
コマ158A,158B,158Cが取り付けられてい
る。そして、これらの第1位置決めコマ158A〜15
8Cが各光学ユニット84E〜84Gのベースプレート
154A〜154Cの端縁に接触することにより、光学
ユニット84E〜84Gの配列方向と直交する方向の位
置が規制されるようになっている。なお、光学ユニット
84E〜84Gを天板64上に最初に装着する際には、
図6に鎖線で示されるように、天板64の上面に基準位
置決めコマ160を仮止めし、この基準位置決めコマ1
60に基づいて、光学ユニット84E〜84Gを配列方
向と直交する方向に位置決めした後、各第1位置決めコ
マ158A〜158Cが天板64上に取り付けられる。
【0104】前記天板64の紙面左側上面及び中央上面
には、第2位置決めコマ162及び第3位置決めコマ1
64が取り付けられている。そして、第2位置決めコマ
162が光学ユニット84Eのベースプレート154A
の左側の端縁に接触することにより、光学ユニット84
Eの配列方向の左端位置が規制されるようになってい
る。また、第3位置決めコマ164が光学ユニット84
E,84F間において、それらのベースプレート154
A,154Bの互いに対向する端縁に接触することによ
り、光学ユニット84E,84Fの配列方向の位置が規
制されるようになっている。
【0105】図5に示されるように、前記天板64の右
端縁には円弧状の切欠部166が形成されている。そし
て、この切欠部166が光学ユニット84Gの筐体82
Gの下方突出部分に接触することによって、その光学ユ
ニット84Gの配列方向の位置が規制されるようになっ
ている。
【0106】次に、前記第2部分照明光学系IOP2に
おいて、各光学ユニット84E〜84Gのメンテナンス
を行うための構成について説明する。さて、この光学ユ
ニット84E〜84Gのメンテナンス時には、メンテナ
ンスしようとする光学ユニット84E〜84Gの筐体8
2E〜82Gと、それに隣接する筐体82E〜82Gと
の間の連結部材146A,146Bを取り外すようにな
っている。
【0107】以下、筐体82E,82F間を連結する連
結部材146Aについて、図9を参照して説明する。筐
体82E,82F間を連結する一方の連結部材146A
は一対の連結筒168A,168Bに分割して構成さ
れ、それらの連結筒168A,168Bが互いに対向す
る側の端部間には伸縮機構170が設けられている。こ
の伸縮機構170は、一方の連結筒168Aの外周面に
形成された雄状螺合部172と、他方の連結筒168B
の内周面に形成された雌状螺合部174とから構成され
ている。そして、この伸縮機構170の螺合部172,
174が螺進されたときには、筐体82E,82Fの配
列方向における連結部材146Aの長さが縮められ、螺
合部172,174が螺退されたときには、連結部材1
46Aの長さが伸ばされるようになっている。
【0108】前記連結部材146Aにおける一方の連結
筒168Aの端部には嵌合部176が形成され、他方の
連結筒168B側の端部には接合部178が形成されて
いる。そして、この嵌合部176が筐体82Eの端面に
Oリング180を介して嵌合されて、複数の固定ねじ1
82により固定されている。また、この嵌合部176側
が固定された状態で、伸縮機構170にて連結部材14
6Aが収縮状態から伸ばされることにより、接合部17
8が筐体82Fの対向端部にOリング184を介して接
合されている。
【0109】従って、光学ユニット84E,84Fをメ
ンテナンスする際には、伸縮機構170により連結部材
146Aを伸張状態から縮めれば、接合部178が筐体
82Fの端面から離間し、そして、固定ねじ182を取
り外すことによって連結部材146Aを筐体82E,8
2F間から容易に取り外すことができる。そして、この
連結部材146Aを取り外した状態で、両筐体82E,
82F間には、光学ユニット84E,84Fを配列方向
に沿って移動させるための移動用空間を形成することが
できる。
【0110】さらに、第5図に示されるように、筐体8
2F,82G間を連結する他方の連結部材146Bにお
いても、前記連結部材146Aと同様に、一対の連結筒
186A,186Bに分割して構成され、それらの連結
筒186A,186B間に同一構造の伸縮機構188が
設けられている。従って、光学ユニット84F,84G
をメンテナンスする際にも、伸縮機構188により連結
部材146Bを伸張状態から縮めれば、筐体82Fに嵌
合する嵌合部の固定ねじを取り外すことにより、連結部
材146Bを筐体82F,82G間から容易に取り外す
ことができる。
【0111】すなわち、この実施形態においては、前記
伸縮機構170,188により、連結部材146A,1
46Bを筐体82E,82F間、または筐体82F,8
2G間に着脱可能に連結保持するための保持部材が構成
されている。
【0112】図6及び図7に示されるように、各光学ユ
ニット84E〜84Gのベースプレート154A〜15
4Cには、複数(例えば4つ)のボールプランジャ19
2よりなる移動機構190が配設されている。各ボール
プランジャ192は、ベースプレート154A〜154
Cに嵌合固定された有蓋筒状のホルダ194と、そのホ
ルダ194の下端に出没可能に収容された支持ボール1
96と、その支持ボール196を突出方向に付勢するバ
ネ198とから構成されている。
【0113】そして、通常は図7に実線で示させるよう
に、固定ねじ156にてベースプレート154A〜15
4Cが天板64上の載置面152に締め付け固定される
ことにより、各ボールプランジャ192の支持ボール1
96がバネ198の付勢力に抗して、ホルダ194内の
没入位置に配置されている。これにより、各光学ユニッ
ト84E〜84Gの筐体82E〜82Gが載置面152
上の所定位置に載置固定されるようになっている。
【0114】また、光学ユニット84E〜84Gのメン
テナンス時には、前記のように各筐体82E〜82G間
から連結部材146A,146Bを取り外した後、固定
ねじ156を緩めて、載置面152に対するベースプレ
ート154A〜154Cの締め付け固定を解放する。す
ると、各ボールプランジャ192の支持ボール196が
バネ198の付勢力により、ホルダ194の下端から突
出した位置に移動される。これにより、図7に鎖線で示
されるように、光学ユニット84E〜84Gの筐体82
E〜82Gが持ち上げられて、そのベースプレート15
4A〜154Cが載置面152から浮上されるようにな
っている。すなわち、このボールプランジャ192によ
って、光学ユニット84E〜84Gを載置面152から
浮上させるための浮上機構が構成されている。
【0115】そして、光学ユニット84Eをメンテナン
スする場合には、前記連結部材146A及び位置決めコ
マ164の取り外しに伴い筐体82E,82F間に形成
された移動用空間に対応させて、図6に鎖線で示される
ように、天板64の前部に第1部分照明光学系IOP1
のメンテナンス時と同様の作業台142を装着する。こ
の状態で、筐体82Eを載置面152から浮上された状
態にて、ボールプランジャ192を介して移動用空間側
(図6に矢印で示される右側)に移動させた後、作業台
142上に引き出し移動させれば、その作業台142上
で光学ユニット84Eのメンテナンス作業を容易に行う
ことができる。
【0116】同様に、光学ユニット84Fをメンテナン
スする場合にも、前記作業台142の装着状態で、筐体
82Fを移動用空間側(図6に矢印で示される左側)に
移動させた後、作業台142上に引き出し移動させれ
ば、その作業台142上で光学ユニット84Fのメンテ
ナンス作業を容易に行うことができる。また、光学ユニ
ット84Gをメンテナンスする場合には、天板64の右
側部に図示しない作業台を装着し、この状態で筐体82
Gを図6に矢印で示される右側に移動させて、作業台上
に引き出すことにより、その作業台142上で光学ユニ
ット84Gのメンテナンス作業を容易に行うことができ
る。
【0117】次に、前記第2部分照明光学系IOP2に
対する低吸収性ガス等の気体の供給構成について説明す
る。図5、図6及び図8に示されるように、前記第2リ
レーレンズ系28Mを収容する筐体82Fは、複数の鏡
筒200A,200B,200C,200Dに分割して
構成され、それらの鏡筒200A〜200D内に第2リ
レーレンズ系28Mの各レンズ202A,202B,2
02C,202Dが収容されて、固定されている。そし
て、各鏡筒200A〜200Dが、それらの対向端部に
おいてOリング206A,206B,206Cを介して
互いに接合され、複数の固定ねじ208A,208B,
208Cにより固定されている。
【0118】図6及び図8に示されるように、前記筐体
82Fの鏡筒200C,200Dの外周部には、供給用
接続機構210A,210Bが設けられている。これら
の供給用接続機構210A,210Bには図10に示す
ように供給管212A,212Bが着脱可能に接続さ
れ、図示しない気体供給源から、これらの供給管212
A,212Bを介して、筐体82Fにおける鏡筒200
C内のレンズ202Cの両側の光路室中に、前記低吸収
性ガス等の気体が供給されるようになっている。
【0119】前記各供給用接続機構210A,210B
には、供給管212A,212Bが接続された状態で、
Cリング214が着脱可能に取り付けられるようになっ
ている。供給管212A,212Bは、供給用接続機構
210A,210Bに対して、一旦、供給用接続機構2
10A,210B側に押し付けることによって、供給用
接続機構210A,210Bから取り外すことができ
る。そこで、このCリング214により、接続状態の供
給管212A,212Bが、誤って供給用接続機構21
0A,210B側に押し付け移動されて、接続状態から
解除されるのが抑制されるようになっている。すなわ
ち、このCリング214により、供給管212A,21
2Bを接続機構210A,210Bに対する接続状態に
保持するための保持機構が構成されている。
【0120】図8に示されるように、前記筐体82Fに
おける鏡筒200A,200B,200Dの内周面に
は、各複数本の切欠溝216A,216B,216Cが
光軸方向に沿って延長形成されている。そして、前記供
給管212Aから供給用接続機構210Aを介して、鏡
筒200C内のレンズ202Cの一側(図5,図6及び
図8の左側)の光路室中に供給された気体が、切欠溝2
16B,216Aを介して、筐体82E内に光路室中に
導かれるようになっている。また、供給管212Bから
供給用接続機構210Bを介して、鏡筒200C内のレ
ンズ202Cの他側(図5,図6及び図8の右側)の光
路室中に供給された気体が、切欠溝216Cを介して、
筐体82G内に光路室中に導かれるようになっている。
【0121】図6に示されるように、筐体82Eの外周
前部、筐体82Gの外周前部及び外周側部には排出用接
続機構218A,218B,218Cが突設されてい
る。これらの排出用接続機構218A〜218Cには排
出管220A,220B,220Cが着脱可能に接続さ
れ、光路室中の気体が排出用接続機構218A〜218
Cから、これらの排出管220A〜220Cを介して排
出されるようになっている。これにより、第2部分照明
光学系IOP2の光路室内のケミカルクリーン度が向上
されるようになっている。なお、前述した投影光学系P
Lの鏡筒内にも、前記低吸収性ガス等の気体がパージさ
れている。
【0122】次に、上述のようにして構成された露光装
置10における露光動作について説明する。前提とし
て、ウエハW上のショット領域を適正露光量(目標露光
量)で走査露光するための各種の露光条件が予め設定さ
れる。また、図示しないレチクル顕微鏡及び図示しない
オフアクシス・アライメントセンサ等を用いたレチクル
アライメント、ベースライン計測等の準備作業が行わ
れ、その後、アライメントセンサを用いたウエハWのフ
ァインアライメント(EGA(エンハンスト・グローバ
ル・アライメント)等)が終了し、ウエハW上の複数の
ショット領域の配列座標が求められる。
【0123】このようにして、ウエハWの露光のための
準備動作が終了すると、レチクルステージRSTとウエ
ハステージWSTとのY方向の走査を開始し、両ステー
ジRST,WSTがそれぞれの目標走査速度に達する
と、パルス紫外光によってレチクルRのパターン領域が
照明され始め、走査露光が開始される。
【0124】特に上記の走査露光時にレチクルステージ
RSTのY軸方向の移動速度VrとウエハステージWS
TのY軸方向の移動速度Vwとが、投影光学系PLの投
影倍率(1/4倍、1/5倍あるいは1/6倍)に応じ
た速度比に維持されるように、レチクルステージRST
及びウエハステージWSTを同期制御する。
【0125】そして、レチクルRのパターン領域の異な
る領域がパルス紫外光で逐次照明され、パターン領域全
面に対する照明が完了することにより、ウエハW上の第
1ショットの走査露光が終了する。これにより、レチク
ルRのパターンが投影光学系PLを介して第1ショット
に縮小転写される。
【0126】次に、第2ショットに対して、上記と同様
の走査露光を行う。このようにして、ウエハW上のショ
ットの走査露光と次ショット露光のためのステッピング
動作とが繰り返し行われ、ウエハW上の露光対象ショッ
トの全てにレチクルRのパターンが順次転写される。
【0127】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1) この露光装置10では、所定のパターンが形成
されたレチクルRをエネルギビームにより照明する照明
光学系IOPを含む露光本体部が装備されている。ま
た、照明光学系IOPが少なくとも1つの光学素子を有
する複数の光学ユニット84A〜84D,84E〜84
Gからなっている。そして、これらの光学ユニット84
A〜84Gには、その光学ユニットが載置される載置面
にほぼ沿うように、光路中の第1の位置と光路から離れ
た第2の位置との間で移動させるための移動機構13
4,190が設けられている。このため、照明光学系I
OPの光学ユニット84A〜84Gをメンテナンスする
場合には、その光学ユニット84A〜84Gを載置面に
ほぼ沿って、光路中の第1の位置から光路より離れた第
2の位置に移動させることにより、その光学ユニット8
4A〜84Gのメンテナンスを容易に行うことができ
る。
【0128】(2) この露光装置10では、前記第2
の位置が載置面上でその載置面と連続するように、かつ
照明光学系IOPの架台に対し着脱可能に装着される作
業台142上に設定されている。このため、架台に作業
台142を装着した状態にて、光学ユニット84A〜8
4Gを載置面より大きく位置換えすることなく、その載
置面に沿って第1の位置から作業台142上の第2の位
置に引き出すことにより、その光学ユニット84A〜8
4Gのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0129】(3) この露光装置10では、前記移動
機構134,190が、光学ユニット84A〜84Gを
第1の位置から第2の位置に移動させる際に、第1の位
置での載置面から浮上させる浮上機構を備えている。こ
のため、光学ユニット84A〜84Gのメンテナンスに
際して、光学ユニット84A〜84Gを第1の位置での
載置面から浮上させた状態で、第1の位置から第2の位
置に移動させることができて、その光学ユニット84A
〜84Gの移動を載置面が傷付くおそれもなく手軽に行
うことができる。
【0130】(4) この露光装置10では、前記照明
光学系IOPの第2部分照明光学系IOP2が、各光学
ユニット84E〜84Gをそれぞれ独立して収容する筐
体82E〜82Gと、各筐体82E〜82Gを配列方向
に沿って互いに連結する連結部材146A,146B
と、連結部材146A,146Bを筐体82E〜82G
間に着脱可能に保持する保持部材とから構成されてい
る。そして、前記保持部材が連結部材146A,146
Bを筐体82E〜82Gの配列方向に伸縮させる伸縮機
構170,188で構成されている。このため、第2部
分照明光学系IOP2の光学ユニット84E〜84Gを
メンテナンスする場合には、伸縮機構170,188に
より連結部材146A,146Bを筐体82E〜82G
の配列方向に縮めて、連結部材146A,146Bと筐
体82E〜82Gとの連結を解放した状態で、連結部材
146A,146Bを筐体82E〜82G間から取り外
して移動用空間を形成した後、光学ユニット84E〜8
4Gを移動用空間側へ移動させることにより、その光学
ユニット84E〜84Gのメンテナンスを容易に行うこ
とができる。
【0131】(5) この露光装置10では、前記連結
部材146A,146Bが、その少なくとも一方の端面
を、連結される一対の筐体82E〜82Gに対して接合
するように形成されている。このため、連結部材146
A,146Bを光学ユニット84E〜84Gの筐体82
E〜82G間に脱着する際に、連結部材146A,14
6Bを筐体82E〜82Gの配列方向に縮めまたは伸ば
すことにより、その連結部材146A,146Bの端面
が筐体82E〜82Gに対して離間または接合されて、
連結部材146A,146Bの脱着作業を容易に行うこ
とができる。
【0132】(6) この露光装置10では、前記連結
部材146A,146Bの一端が一方の筐体82E〜8
2Gに対して嵌合されるとともに、他端が他方の筐体8
2E〜82Gに対して接合されるようになっている。こ
のため、光学ユニット84E〜84Gの筐体82E〜8
2G間に連結部材146A,146Bを装着する際に、
連結部材146A,146Bの一端を一方の筐体82E
〜82Gに嵌合した状態で、その連結部材146A,1
46Bを筐体82E〜82Gの配列方向に伸ばすことに
より、連結部材146A,146Bの他端が他方の筐体
82E〜82Gに接合されて、連結部材146A,14
6Bを所定位置に容易かつ正確に位置決め装着すること
ができる。
【0133】(7) この露光装置10では、前記連結
部材146A,146Bが複数の連結筒168A,16
8B,186A,186Bからなり、前記伸縮機構17
0,188が隣接配置される連結筒168A,168
B,186A,186Bの端部の内周面または外周面に
形成された螺合部172,174からなっている。この
ため、光学ユニット84E〜84Gの筐体82E〜82
G間に連結部材146A,146Bを脱着する際に、複
数の連結筒168A,168B,186A,186B間
の螺合部172,174を螺退または螺進させることに
より、連結部材146A,146Bを筐体82E〜82
Gの配列方向へ容易に縮めまたは伸ばすことができる。
【0134】(8) この露光装置10では、前記第1
部分照明光学系IOP1の少なくとも一部が、エネルギ
ビームを通過させるとともに各光学素子を収容する光路
室124と、露光動作中に可動する可動部を駆動するた
るの駆動機構を収容する収容室126とに区画されてい
る。また、駆動機構が気体を駆動源とする気体圧駆動機
構88を含んでいる。そして、気体圧駆動機構88には
第1供給機構128により第1の気体が供給され、光路
室124には第2供給機構130により第2の気体が供
給され、収容室126には第3供給機構132により第
1の気体が供給されるようになっている。
【0135】このため、気体圧駆動機構88で使用され
た第1の気体が、その気体圧駆動機構88を介して収容
室126内に供給されるようにすることで、第1の気体
の有効利用を図ることができる。また、光路室124内
に窒素ガス等の第2の気体を供給することで、光路室1
24内の吸収性ガスによるエネルギビームの吸収を抑制
することができる。この結果、高精度の露光が可能とな
る。
【0136】(9) この露光装置10では、前記第2
部分照明光学系IOP2における光路室の区画壁に、光
路室内へ窒素ガス等の気体を供給するための供給管21
2A,212Bを着脱可能に接続する接続機構210
A,210Bが設けられている。そして、この接続機構
210A,210Bには供給管212A,212Bが接
続された状態に保持するための保持機構214が設けら
れている。このため、気体の供給管212A,212B
が接続機構210A,210Bを介して光路室に接続さ
れた状態で、保持機構214によりその接続状態に保持
されて、供給管212A,212Bが誤操作等により接
続状態から不用意に離脱されるのを抑制することができ
る。
【0137】(10) この露光装置10では、前記照
明光学系IOPが、露光動作中に可動する可動部を含む
可動部分光学系としての第1部分照明光学系IOP1
と、露光動作中にほぼ静止状態にある静止部分光学系と
しての第2部分照明光学系IOP2とに分離されてい
る。そして、第2部分照明光学系IOP2が露光本体部
上に配置されるとともに、第1部分照明光学系IOP1
が露光本体部とは分離した分離架台22上に設置されて
いる。このため、露光動作中に可動部が動いて第1部分
照明光学系IOP1に振動が発生し、この振動の残留振
動が露光中に残ったとしても、その振動が第2部分照明
光学系IOP2及びこれが設置された露光本体部に悪影
響を与えることはほとんどない。よって、露光中の照明
光学系の振動が、露光本体部に与える影響を軽減するこ
とができて、露光精度の向上を図ることができる。
【0138】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に
説明する。
【0139】この第2実施形態では、図11及び図12
に示されるように、第2部分照明光学系IOP2におけ
る各光学ユニット84E〜84Gのベースプレート15
4A〜154Cが、複数のクランプ部材222により第
2の支持コラム52の天板64上にクランプ保持される
ようになっている。すなわち、天板64上にはクランプ
部材222が支軸224を介して回動可能に取り付けら
れ、このクランプ部材222と天板64との間には、ク
ランプ部材222を図12に鎖線で示す解放位置に回動
付勢するためのバネ226が介装されている。
【0140】前記クランプ部材222の挿通孔228か
ら、ベースプレート154A〜154Cの凹部230を
介して天板64に固定ねじ232が螺合されている。そ
して、この固定ねじ232を締め付けることにより、ク
ランプ部材222がバネ226の付勢力に抗して図12
に実線で示すクランプ位置に回動されて、ベースプレー
ト154A〜154Cが天板64上にクランプ保持され
るようになっている。また、固定ねじ232を緩めるこ
とにより、クランプ部材222がバネ226の付勢力に
より、図12に鎖線で示す解放位置に回動されて、ベー
スプレート154A〜154Cのクランプが解放される
ようになっている。
【0141】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態における(1)〜(10)に記載の効果に加え
て、以下のような効果を得ることができる。 (11) この露光装置10では、第2部分照明光学系
IOP2における各光学ユニット84E〜84Gのベー
スプレート154A〜154Cが、複数のクランプ部材
222によって、第2の支持コラム52の天板64上に
クランプ保持されるようになっている。このため、特に
光学ユニット84E〜84Gの後方側に位置する固定部
分に、このクランプ構成を用いることにより、光学ユニ
ット84E〜84Gのメンテナンス時における着脱作業
を容易に行うことができる。
【0142】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に
説明する。
【0143】この第3実施形態では、図13及び図14
に示されるように、第1部分照明光学系IOP1におけ
る光学ユニット84A〜84Dの移動機構234が前記
第1実施形態と異なっている。すなわち、この移動機構
234は、筐体82A〜82Dのフランジ112A〜1
12Dの両側に回転可能に支持された複数(例えば各2
個)の支持ローラ236と、照明系収容部材114の各
支持棚118A〜118Dの両側部に延長配置された一
対のガイドレール238とから構成されている。
【0144】前記各ガイドレール238の上面には、支
持ローラ236に対応する複数(例えば2つ)の凹所2
40が形成されている。そして、光学ユニット84A〜
84Dの筐体82A〜82Dが支持棚118A〜118
D上の所定位置に配置されたときには、図14に実線で
示されるように、各支持ローラ236がガイドレール2
38上の凹所240に係合されて、フランジ112A〜
112Dが支持棚118A〜118D上の載置面に接合
載置される。この状態で、フランジ112A〜112D
上から支持棚118A〜118Dに固定ねじ120が螺
合されることにより、筐体82A〜82Dが支持棚11
8A〜118Dに固定されるようになっている。
【0145】また、光学ユニット84A〜84Dのメン
テナンスを行う場合には、固定ねじ120を取り外した
後、筐体82A〜82Dを支持棚118A〜118D上
の載置面に沿って、図14の矢印方向に移動させると、
同図に鎖線で示されるように、各支持ローラ236がガ
イドレール238の凹所240から離脱して、ガイドレ
ール238の頂面に係合される。これにより、筐体82
A〜82Dのフランジ112A〜112Dが支持棚11
8A〜118Dの載置面から浮上されるようになってい
る。すなわち、この実施形態では、支持ローラ236等
によって、光学ユニット84A〜84Dを浮上させるた
めの浮上機構が構成されている。
【0146】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態における(1)〜(10)に記載の効果とほぼ同
様の効果を得ることができる。 (変更例)なお、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。
【0147】・ 前記各実施形態において、照明光学系
IOPを、可動部分光学系としての第1部分照明光学系
IOP1と、静止部分光学系としての第2部分照明光学
系IOP2とに分離することなく、照明光学系IOPを
露光本体部上に設置してなる露光装置において、その照
明光学系IOPの各光学ユニットを、載置面にほぼ沿っ
て、光路中の第1の位置から光路外の第2の位置に移動
させて、メンテナンスを行うように構成してもよい。
【0148】・ 前記各実施形態において、照明光学系
IOPの各光学ユニットを、モータ等の駆動機構によ
り、光路中の第1の位置と光路外の第2の位置との間で
移動させるように構成してもよい。
【0149】・ 前記各実施形態において、第2部分照
明光学系IOP2の各光学ユニット84E〜84G間を
連結する連結部材146A,146Bの伸縮機構17
0,188として、前記螺合部172,174に代えて
スナップロックタイプの伸縮機構の構成を採用してもよ
い。
【0150】・ 前記各実施形態において、第2部分照
明光学系IOP2の各光学ユニット84E〜84G間を
連結する連結部材146A,146Bとして、長手方向
に伸縮可能な蛇腹状部材を用いてもよい。
【0151】・ 前記各実施形態において、第2部分照
明光学系IOP2の各光学ユニット84E〜84G間を
連結する連結部材146A,146Bの両端部を、対応
する筐体82E〜82Gに接合させるように構成しても
よい。
【0152】・ 前記各実施形態において、第1部分照
明光学系IOP1の光学ユニット84A〜84Dの移動
機構として、図7に示される第2部分照明光学系IOP
2の光学ユニット84E〜84Gの移動機構190を用
いてもよい。
【0153】・ 前記各実施形態において、第2部分照
明光学系IOP2の光学ユニット84E〜84Gの移動
機構として、図3及び図4、または図13及び図14に
示される第1部分照明光学系IOP1の光学ユニット8
4A〜84Dの移動機構134,234を用いてもよ
い。
【0154】・ 前記各実施形態において、第1部分照
明光学系IOP1の光学ユニット84A〜84Dの移動
機構、あるいは第2部分照明光学系IOP2の光学ユニ
ット84E〜84Gの移動機構として、エアガイド、油
圧ガイド、磁気作用等で、筐体82A〜82Gを載置面
から浮上させるように構成してもよい。
【0155】以上のように変更して構成した場合でも、
前述した各実施形態における効果とほぼ同様の効果を得
ることができる。また、露光装置全体として、次のよう
に変更して具体化することもできる。
【0156】・ すなわち、前記実施形態では、光源と
して、ArFエキシマレーザ光源あるいはF2レーザ光
源を用いるものとしたが、本発明がこれに限定されるも
のではなく、例えば波長247nmのKrFエキシマレ
ーザ光源、波長146nmのKr2レーザ光源、波長1
26nmのAr2レーザ光源等の真空紫外光源を用いて
もよい。このうちで、より短波長のパルス紫外光を用い
る場合には、解像力の一層の向上、ひいては一層高精度
な露光が可能となる。
【0157】・ また、前記実施形態では、オプティカ
ルインテグレータとしての第2フライアイレンズ系28
Faの射出面の近傍に開口絞りとして照明系開口絞り板
28Gが配置された場合について説明したが、これに代
えて開口数を連続的に可変な虹彩絞りを配置してもよ
い。
【0158】・ また、前記実施形態では、オプティカ
ルインテグレータ(ホモジナイザ)としてフライアイレ
ンズを用いるものとしたが、その代わりにロッド・イン
テグレータを用いるようにしてもよい。ロッド・インテ
グレータを用いる照明光学系では、ロッド・インテグレ
ータはその射出面がレチクルRのパターン面とほぼ共役
になるように配置されるので、例えばロッド・インテグ
レータの射出面に近接して前述の可動レチクルブライン
ド28Jの可動ブレードBLを配置する。従って、この
照明光学系はロッド・インテグレータを境にして2分割
され、前記実施形態と同様に、可動レチクルブラインド
はロッド・インテグレータが配置される第1部分に設け
られ、固定ブラインドは本体コラムに固定される第2部
分に設けられる。なお、ロッド・インテグレータを用い
る照明光学系は、例えば米国特許第5,675,401
号に開示されている。また、フライアイレンズとロッド
・インテグレータとを組み合わせる、あるいは2つのロ
ッド・インテグレータを直列に配置してダブルオプティ
カルインテグレータとしてもよい。
【0159】・ また、例えば前記実施形態と同様に紫
外光を用いる露光装置であっても、投影光学系として反
射光学素子のみからなる反射系、または反射光学素子と
屈折光学素子とを有する反射屈折系(カタディオプトリ
ック系)を採用してもよい。ここで、反射屈折型の投影
光学系としては、例えば特開平8−171054号公報
(及びこれに対応する米国特許第5,668,672
号)、並びに特開平10−20195号公報(及びこれ
に対応する米国特許第5,835,275号)などに開
示される、反射光学素子としてビームスプリッタと凹面
鏡とを有する反射屈折系、または特開平8−33469
5号公報(及びこれに対応する米国特許第5,689,
377号)、並びに特開平10−3039号公報などに
開示される。反射光学素子としてビームスプリッタを用
いずに凹面鏡などを有する反射屈折系を用いることがで
きる。
【0160】・ この他、特開平10−104513号
公報(及び米国特許第5,488,229号)に開示さ
れる、複数の屈折光学素子と2枚のミラー(凹面鏡であ
る主鏡と、屈折素子又は平行平面板の入射面と反対側に
反射面が形成される裏面鏡である副鏡)とを同一軸上に
配置し、その複数の屈折光学素子によって形成されるレ
チクルパターンの中間像を、主鏡と副鏡とによってウエ
ハ上に再結像させる反射屈折系を用いてもよい。この反
射屈折系では、複数の屈折光学素子に続けて主鏡と副鏡
とが配置され、照明光が主鏡の一部を通って副鏡、主鏡
の順に反射され、さらに副鏡の一部を通ってウエハ上に
達することになる。
【0161】・ また、反射屈折型の投影光学系として
は、例えば円形イメージフィールドを有し、かつ物体面
側、及び像面側が共にテレセントリックであるととも
に、その投影倍率が1/4倍又は1/5倍となる縮小系
を用いてもよい。また、この反射屈折型の投影光学系を
備えた走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が投影
光学系の視野内でその光軸をほぼ中心とし、かつレチク
ル又はウエハの走査方向とほぼ直交する方向に沿つて延
びる矩形スリット状に規定されるタイプであってもよ
い。かかる反射屈折型の投影光学系を備えた走杏型露光
装置によれば、例えば波長157nmのF2レーザ光を
露光用照明光として用いても100nmL/Sパターン
程度の微細パターンをウエハ上に高精度に転写すること
が可能である。
【0162】・ また、真空紫外光としてArFエキシ
マレーザ光やF2レーザ光などが用いられるが、DFB
半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外
域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウ
ム(又はエルビウムとイットリビウムの両方)がドープ
されたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用
いて紫外光に波長変換した高調波を用いてもよい。
【0163】例えば、単一波長レーザの発振波長を1.
51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長が18
9〜199nmの範囲内である8倍高調波、又は発生波
長が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が
出力される。特に発振波長を1.544〜1.553μ
mの範囲内とすると、発生波長が193〜194nmの
範囲内の8倍高調波、即ちArFエキシマレーザ光とほ
ぼ同一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57
〜1.58μmの範囲内とすると、発生波長が157〜
158nmの範囲内の10倍高調波、即ちF2レーザ光
とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。
【0164】また、発振波長を1.03〜1.12μm
の範囲内とすると、発生波長が147〜160nmの範
囲内である7倍高調波が出力され、特に発振波長を1.
099〜1.106μmの範囲内とすると、発生波長が
157〜158μmの範囲内の7倍高調波、即ちF2レ
ーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。この場
合、単一波長発振レーザとしては例えばイットリビウム
・ドープ・ファイバーレーザを用いることができる。
【0165】・ また、半導体素子などのマイクロデバ
イスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露
光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル
またはマスクを製造するために、ガラス基板またはシリ
コンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも
本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やV
UV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に
透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英
ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ
化マグネシウム、または水晶などが用いられる。また、
プロキシミティ方式のX線露光装置、または電子線露光
装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブ
レンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコン
ウエハなどが用いられる。
【0166】・ 勿論、半導体素子の製造に用いられる
露光装置だけでなく、液晶表示素子などを含むディスプ
レイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスブ
レート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に
用いられる、デバイスパターンをセラミックウエハ上に
転写する露光装置、及び撮像素子(CCDなど)の製造
に用いられる露光装置などにも本発明を適用することが
できる。
【0167】・ なお、前記実施形態では、本発明が、
スキャニング・ステッパに適用された場合について説明
したが、マスクと基板とを静止した状態でマスクのパタ
ーンを基板に転写するとともに、基板を順次ステップ移
動させるステップ・アンド・リピ―ト方式の縮小投影露
光装置や、投影光学系を用いることなくマスクと基板と
を近接配置あるいは密着させてマスクのパターンを基板
に転写するプロキシミティ露光装置あるいはコンタクト
露光装置にも、本発明は好適に適用できるものである。
【0168】また、半導体デバイスは、デバイスの機能
・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づい
たレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエ
ハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置に
よりレチクルのパターンをウエハに転写するステップ、
デバイス組み立てステップ(ダイシングエ程、ボンディ
ングエ程、パッケージエ程を含む)、検査ステップ等を
経て製造される。
【0169】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、照明光学系の光学素子群を載置面に
ほぼ沿って、光路中の第1の位置から光路より離れた第
2の位置に移動させることにより、その光学素子群のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
【0170】また、本願請求項2に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、光学素
子群を載置面に沿って第1の位置から第2の位置へ容易
に移動させることができる。
【0171】また、本願請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に
加えて、架台に作業台を装着した状態で、光学素子群を
作業台上の第2の位置に引き出すことにより、その光学
素子群のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0172】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、光学素子群を載置面から浮上さ
せた状態で、第1の位置から第2の位置に移動させるこ
とができる。従って、その光学素子群の移動により載置
面が傷付くおそれがなくなる。
【0173】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、連結部材を光学素子群の筐体間から取り外して、そ
の筐体間に移動用空間を形成した後、光学素子群を筐体
とともに移動用空間側へ移動させることにより、光学素
子群のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0174】また、本願請求項6に記載の発明によれ
ば、前記請求項5に記載の発明の効果に加えて、連結部
材を筐体の配列方向に縮めることにより、その連結部材
を筐体間から容易に取り外すことができる。
【0175】また、本願請求項7に記載の発明によれ
ば、前記請求項5または請求項6に記載の発明の効果に
加えて、連結部材の端面が筐体に対して離間または接合
されて、連結部材を筐体間に対して容易に脱着すること
ができる。
【0176】また、本願請求項8に記載の発明によれ
ば、前記請求項7に記載の発明の効果に加えて、連結部
材の一端を一方の光学素子群の筐体に嵌合した状態で、
保持部材を保持操作することにより、連結部材の他端が
他方の筐体に接合されて、連結部材を筐体間の所定位置
に容易かつ正確に位置決め装着することができる。
【0177】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、前記請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、光学素子群の筐体間に連結部材
を脱着する際に、複数の連結筒間の螺合部を螺退または
螺進させることにより、連結部材を筐体の配列方向へ容
易に縮めまたは伸ばすことができる。
【0178】また、本願請求項10に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、気体圧駆動機構で使用された第
1の気体を、その気体圧駆動機構を介して収容室内に供
給するように構成すれば、第1の気体の有効利用を図る
ことができる。また、光路室内での吸収性ガスによるエ
ネルギビームの吸収を抑制することができて、高精度の
露光を行うことができる。
【0179】また、本願請求項11に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記
載の発明の効果に加えて、光路室内に気体を供給するた
めの供給管を、光路室に対する接続状態に保持すること
ができて、その供給管が誤操作等により接続状態から不
用意に離脱されるのを抑制することができる。
【0180】また、本願請求項12に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明と同様の効果を得ること
ができる。また、本願請求項13に記載の発明によれ
ば、前記請求項5及び請求項6に記載の発明と同様の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の露光装置の全体構成を概略的
に示す側面図。
【図2】 照明光学系における第2部分照明光学系の全
体と、第1部分照明光学系の一部について、各光学ユニ
ットの保持構成を示す断面図。
【図3】 図2の第1部分照明光学系における光学ユニ
ットのメンテナンス方法を説明する斜視図。
【図4】 第1部分照明光学系の光学ユニットの移動機
構を示す断面図。
【図5】 図2の第2部分照明光学系の拡大断面図。
【図6】 図2の第2部分照明光学系の詳細構成を示す
拡大平面図。
【図7】 第2部分照明光学系の光学ユニットの移動機
構を示す断面図。
【図8】 図5の第2部分照明光学系における第2リレ
ーレンズ系の光学ユニットを拡大して示す断面図。
【図9】 図5の第2部分照明光学系における光学ユニ
ットの連結部材を拡大して示す断面図。
【図10】 図6の第2部分照明光学系に対する気体の
供給管を拡大して示す平面図。
【図11】 第2実施形態における第2部分照明光学系
の光学ユニットの固定構成を示す部分平面図。
【図12】 図11の12−12における断面図。
【図13】 第3実施形態における第1部分照明光学系
の光学ユニットの移動機構を示す部分断面図。
【図14】 図13の移動機構の部分側面図。
【符号の説明】
10…露光装置、14…露光本体部の一部を構成する本
体コラム、26A…第1照明系ハウジング、26B…第
2照明系ハウジング、82A〜82H…筐体、84A〜
84H…光学素子群としての光学ユニット、88…気体
圧駆動機構としてのエアベアリング、114…照明系収
容部材、118A〜118D…支持棚、124…光路
室、126…収容室、128…第1供給機構、130…
第2供給機構、134…移動機構、136…浮上機構を
構成する支持部材、142…作業台、146A,146
B…連結部材、152…載置面、168A,168B…
連結筒、170…保持部材としての伸縮機構、172…
雄状螺合部、174…雌状螺合部、176…嵌合部、1
78…接合部、186A,186B…連結筒、188…
保持部材としての伸縮機構、190…移動機構、192
…浮上機構を構成するボールプランジャ、210A,2
10B…供給用接続機構、212A,212B…供給
管、214…保持機構としてのCリング、234…移動
機構、236…浮上機構を構成する支持ローラ、IOP
…照明光学系、IOP1…第1部分照明光学系、IOP
2…第2部分照明光学系、R…マスクとしてのレチク
ル、RST…露光本体部の一部を構成するマスクステー
ジとしてのレチクルステージ、W…基板としてのウエ
ハ、WST…露光本体部の一部を構成する基板ステージ
としてのウエハステージ、PL…露光本体部の一部を構
成する投影光学系。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンが形成されたマスクをエ
    ネルギビームにより照明する照明光学系を少なくとも含
    む露光本体部を備えた露光装置において、 前記照明光学系は少なくとも1つの光学素子を有する少
    なくとも1つの光学素子群からなり、その光学素子群の
    少なくとも1つをその光学素子群が載置される載置面を
    含む面内で、前記エネルギビーム光路中における第1の
    位置と前記光路から離れた第2の位置との間で移動させ
    る移動機構を備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の位置を前記載置面上に設定し
    たことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の位置が前記載置面とほぼ連続
    するように、かつ前記照明光学系の架台に対し着脱可能
    に装着される作業台上に設定したことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記移動機構は、前記第1の位置から前
    記第2の位置に移動させる際に、前記光学素子群を前記
    第1の位置における載置面から浮上させる浮上機構を備
    えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれ
    か一項に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 所定のパターンが形成されたマスクをエ
    ネルギビームにより照明する照明光学系を少なくとも含
    む露光本体部を備えた露光装置において、 前記照明光学系は少なくとも1つの光学素子を有する複
    数の光学素子群をそれぞれ独立して収容する少なくとも
    2つの筐体と、前記2つの筐体の配列方向に沿って前記
    2つの筐体を互いに連結する連結部材と、前記連結部材
    を前記筐体間に着脱可能に保持する保持部材とを設けた
    ことを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、前記連結部材を前記筐
    体の配列方向に伸縮させる伸縮機構を有することを特徴
    とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記連結部材は、その少なくとも一方の
    端面を、連結される2つの筐体に対して接合するように
    形成したことを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記連結部材は、一端が連結される一方
    の前記筐体に対して嵌合するとともに、他端が連結され
    る他方の前記筐体に対して接合するようにしたことを特
    徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記連結部材は複数の連結筒からなり、
    前記伸縮機構は隣接配置される連結筒の端部の内周面ま
    たは外周面に形成された螺合部からなることを特徴とす
    る請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載の露光
    装置。
  10. 【請求項10】 前記照明光学系の少なくとも一部を、
    前記エネルギビームが通過するとともに前記各光学素子
    を収容する光路室と、露光動作中に可動する可動部を駆
    動するための駆動機構を収容する収容室とに区画し、前
    記駆動機構は気体を駆動源とする気体圧駆動機構を含
    み、前記気体圧駆動機構に第1の気体を供給する第1供
    給機構と、前記光路室に第2の気体を供給する第2供給
    機構と、前記収容室は、前記気圧駆動機構を介して前記
    に第1の気体が供給されることを特徴とする請求項1〜
    請求項9のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記照明光学系の少なくとも一部に区
    画され、前記エネルギビームが通過するとともに前記光
    学素子を収容する光路室と、その光路室内に所定の気体
    を供給するための供給管を着脱可能に接続する接続機構
    と、その接続機構に設けられ、前記供給管を接続状態に
    保持する保持機構とを備えたことを特徴とする請求項1
    〜請求項10のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 所定のパターンが形成されたマスクを
    エネルギビームにより照明する照明光学系を少なくとも
    含む露光本体部を備え、前記照明光学系を少なくとも1
    つの光学素子を有する少なくとも1つの光学素子群で構
    成した露光装置のメンテナンス方法において、 前記光学素子群の少なくとも1つをその光学素子群が載
    置される載置面を含む面内で、前記エネルギビームの光
    路中における第1の位置と前記光路から離れた第2の位
    置との間で移動させ、その第2の位置において作業する
    ことを特徴とする露光装置のメンテナンス方法。
  13. 【請求項13】 前記光学素子群の移動に先立ち、前記
    第1の位置に配置された状態で、その光学素子群を収容
    する筐体間を連結する連結部材を、前記筐体の配列方向
    に縮めて前記筐体から離間させ、前記連結部材を前記筐
    体間から取り外すことを特徴とする請求項12に記載の
    露光装置のメンテナンス方法。
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