JP2002203699A - 放電ランプ点灯装置および機器 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および機器

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JP2002203699A
JP2002203699A JP2000401995A JP2000401995A JP2002203699A JP 2002203699 A JP2002203699 A JP 2002203699A JP 2000401995 A JP2000401995 A JP 2000401995A JP 2000401995 A JP2000401995 A JP 2000401995A JP 2002203699 A JP2002203699 A JP 2002203699A
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discharge lamp
discharge
voltage
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Yoshiaki Hara
美昭 原
Masami Kobayashi
正実 小林
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】希ガスを封入し、かつ、少なくとも一方が放電
容器の外面に配設された一対の電極を備えた放電ランプ
を比較的広い範囲で調光することが可能な放電ランプ点
灯装置およびこれを用いた機器を提供する。 【解決手段】希ガスを主体とする放電媒体を封入した放
電容器11の外面に少なくとも一方の電極が配設されて
いる一対の電極13、13を備えた放電ランプDDL、
出力トランスTおよびスイッチング手段Q1を備えた高
周波発生手段HFG、高周波動作検出手段HFD、高周
波動作検出信号がほぼ一定のレベルになるようにスイッ
チング手段Q1を負帰還制御する第1の制御手段CC
1、スイッチング手段Q1を制御して高周波出力を変化
させて調光する第2の制御手段CC2、ならびに放電ラ
ンプDDLに印加される電圧のピーク値がほぼ一定にな
るようにスイッチング手段Q1を制御する第3の制御手
段CC3を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は希ガスを主体とする
放電媒体を封入し、かつ一対の電極の少なくとも一方が
放電容器の外面に配設された放電ランプを点灯する放電
ランプ点灯装置およびこれを用いた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】希ガス放電ランプは、希ガス放電により
発生する紫外線で蛍光体を発光させるもので、発光量が
温度に依存しないので、低温時の光束立ち上がり特性が
良好であるとともに、環境負荷の大きい水銀を用いてい
ないという長所を有しているが、水銀蒸気放電による放
電ランプに比べて発光効率が低いという問題がある。
【0003】これに対して、希ガス放電により発生した
紫外線で蛍光体層を励起して可視光を放射する放電ラン
プをパルス点灯することにより、発光効率が向上するこ
とが特開昭58−135563号公報、特開平2−17
4097号公報、特公平8−12794号公報および特
開平9−199285号公報など記載されている。
【0004】また、希ガスを封入した放電容器に対して
一対の電極のうち、少なくとも一方を放電容器の外面に
配設して、誘電体バリヤ放電を生起させることにより、
さらに発光効率が向上する。
【0005】そうして、希ガスを封入し、少なくとも一
方は放電容器の外面に配設された一対の電極を備えた放
電ランプを繰り返し周波数が高周波のパルス点灯する放
電ランプ点灯装置が読取用やサイドライト形バックライ
トなどに用いられるようになった。これらの用途におい
ては、放電ランプの調光が可能であることについての要
求がある。従来は、この要求に応えて高周波発生手段の
スイッチング手段のオンデューティ比を変化させること
により、放電ランプを調光していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高周波発生
手段のスイッチング手段のデューティを変化させると、
これに応じて高周波出力電圧のピーク値が変化する。す
なわち、全光点灯から調光点灯に切り換えると、上記ス
イッチング手段のオンデューティが狭くなるが、これに
伴なって高周波出力電圧のピーク値も低くなる。高周波
出力電圧のピーク値は、放電ランプの放電維持電圧以上
でないと放電ランプが消弧してしまうので、高周波出力
電圧のピーク値が放電維持電圧より高くなるような範囲
内でしかオンデューティを狭くすることができない。そ
の結果、調光範囲が狭くなってしまい、所望の調光範囲
を得ることができないという問題がある。
【0007】また、この種の放電ランプは、上述したよ
うに誘電体バリヤ放電を利用するために、一般に始動電
圧すなわち無負荷電圧およびランプ電圧が非常に高くな
る性質がある。そのため、無負荷状態なのに誤って高周
波電圧を長時間出力させると、高周波発生手段、および
または電用ハーネス線などがダメージを受けやすくな
る。そこで、回路部品に耐圧性能が高いものを使用する
必要があり、そのためコストアップになるとともに、そ
れにもかかわらず信頼性が低下するという問題がる。
【0008】本発明は、希ガスを封入し、かつ、少なく
とも一方が放電容器の外面に配設された一対の電極を備
えた放電ランプを比較的広い範囲で調光することが可能
な放電ランプ点灯装置およびこれを用いた機器を提供す
ることを目的とする。
【0009】本発明は、無負荷状態の検出時に応動して
無負荷電圧を所望に制御するようにした放電ランプ点灯
装置およびこれを用いた機器を提供することを他の目的
とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプ点灯装置は、内部に希ガスを主体とする放電媒体を
封入した放電容器、および少なくとも一方は放電容器の
外面に配設された一対の電極を備えた放電ランプと;高
周波でスイッチングすることにより高周波電圧を発生す
るスイッチング手段および高周波電圧を出力する出力ト
ランスを備え、出力トランスの2次巻線に誘起する高周
波電圧を一対の電極間に印加して放電ランプを点灯する
高周波発生手段と;高周波電圧および高周波電流の少な
くともいずれか一方を検出して高周波動作検出信号を発
生する高周波動作検出手段と;高周波動作検出信号が制
御入力するように構成されて高周波動作検出信号に応動
して高周波動作検出信号がほぼ一定のレベルになるよう
に高周波発生手段のスイッチング手段のスイッチングを
負帰還制御する第1の制御手段と;高周波発生手段のス
イッチング手段を制御して高周波出力を変化させて放電
ランプを調光する第2の制御手段と;全光点灯時および
調光点灯時を通じて放電ランプに印加される電圧のピー
ク値がほぼ一定になるように高周波発生手段のスイッチ
ング手段を制御する第3の制御手段と;を具備している
ことを特徴としている。
【0011】本発明は、放電ランプの調光を行なえるよ
うにした構成を規定している。
【0012】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0013】<放電ランプについて>放電ランプは、少
なくとも放電容器、放電媒体および一対の電極を備え、
一対の電極の少なくとも一方が放電容器の外面に配設さ
れているとともに、放電容器の内部に封入される放電媒
体が希ガスを主体としていて、いわゆる誘電体バリア放
電を行なう構成である。
【0014】(放電容器について)放電容器は、その材
質が気密性と動作温度に対する耐熱性とを備えている誘
電体であればどのようなものであってもよいが、通常は
軟質ガラス、硬質ガラスまたは半硬質ガラスが用いられ
る。紫外線を放電ランプの外部に取り出して照明に用い
る場合は、石英ガラスなどの紫外線透過性の放電容器を
用いる。また、放電容器の形状は、制限されない。した
がって、管状、平板状などをなすことができる。管状で
あっても、直管、曲管のいずれであってもよい。さら
に、曲管は円環形、半円形、U字形、W字形、鞍形また
はスパイラル形などであることを許容する。さらにま
た、管の太さおよび長さも任意であり、用途に適したサ
イズを選定すればよい。
【0015】(放電媒体について)放電媒体は、希ガス
を主体としている。希ガスとしては、キセノンが好まし
いが、要すればクリプトン、アルゴン、ネオンおよびヘ
リウムのいずれか1種または任意の複数種を混合して用
いることができる。なお、「希ガスを主体とする」と
は、希ガスに加えてハロゲンなどを含むことを許容し、
放電の主体が希ガスによるものであればよいことを意味
する。
【0016】(一対の電極について)一対の電極は、少
なくともその一方が放電容器の外面に配設されている。
以下、便宜上、放電容器の外面に配設されている電極を
「外部電極」、放電容器の内部に配設されている電極を
「内部電極」という。一対の電極の態様としては、一対
の電極がともに外部電極の態様、および一方が外部電極
で他方が内部電極の態様を採用することができる。一対
の電極のうち少なくとも一方が外部電極であれば、放電
容器の壁を誘電体とする静電容量が電極間に介在するの
で、誘電体バリヤ放電を生起させることができる。
【0017】外部電極は、放電容器の外面にほぼ接触し
て配設される。そして、好適には導電性板状体からな
る。導電性板状体としては、アルミニウム、銀、銅など
の導電性金属の箔、後述する透光性樹脂シートに被着し
た導電性金属の蒸着膜、めっき膜や導電性金属箔、導電
性ペーストをスクリーン印刷して形成した塗布膜、IT
O膜、NESA膜などを利用することができる。外部電
極が導電性板状体からなる場合、外部電極をリボン状に
形成してもよいし、波形状などの異形形状にすることも
できる。
【0018】しかし、外部電極は、導電性板状体に限定
されるものではなく、要すればコイル、メッシュ構造体
などの導電物質製であって、放電容器の外面にほぼ接触
して配設される形態にすることができる。なお、外部電
極が放電容器の外面に「ほぼ接触して配設されている」
とは、外部電極の全体が放電容器の表面の外面に接触し
ていることが望ましいが、これは必須要件ではなく、概
ねにおいて外部電極が放電容器の外面に接触していれば
よいことを意味する。さらに、外部電極は、少なくとも
その一部が放電容器の長手方向すなわち軸方向に延在し
ている大きさを備えていることができる。そして、放電
容器の外周方向においては、全周または外周の一部をな
す角度範囲内に配設することができる。さらにまた、外
部電極がコイル、メッシュ構造体および透明導電膜によ
り構成されている場合、これらの構成は外部電極を透過
して、または外部電極の隙間を通過して、光が外部に導
出されるので、放電容器の全周に配設することができ
る。これに対して、外部電極が金属箔により構成されて
いる場合、外部電極を金属箔で構成する場合、予め金属
箔を後述する透光性樹脂シートの一面に貼着し、透明樹
脂シートに塗布した粘着剤によって放電容器の外面に貼
着することによって配設することができる。しかし、金
属箔を直接放電容器の外面に貼着することもできる。さ
らに、放電容器の軸方向に対して外部電極の幅が変化し
ていてもよい。
【0019】次に、外部電極を放電容器の外面に接触さ
せるには、予め外部電極の接触面に粘着剤を被着させて
おき、粘着剤によって放電容器に貼着することができ
る。しかし、放電容器の外部電極接触予定部に接着剤を
塗布し、その上から外部電極を貼着してもよい。さら
に、粘着剤や接着剤を用いないで、単に外部電極を接触
予定部に当接し、その上から放電容器の全周にわたって
粘着剤を施与した透光性樹脂シートを巻き付けてもよ
い。
【0020】さらに、対をなす電極の配置について説明
する。すなわち、電極配置は、以下に示す種々の態様の
中から任意に選択することができる。
【0021】1 内外電極形配置内外電極形配置は、1
または複数の内部電極と、1または複数の外部電極とを
組にした電極配置である。また、この配置は、内部電極
が短寸のものと、放電容器の長手方向に沿って延在する
長寸のものとに分かれる。
【0022】(1)短寸の内部電極を用いる電極配置 この電極配置においては、通常の内部電極形の蛍光ラン
プに使用するのと同様な短寸の電極を用いる。
【0023】(1−1)放電容器の一端に単一の内部電
極を配置し、放電容器の外面に単一の外部電極を配置す
る電極配置 (1−2)放電容器の両端に一対の内部電極を配置し、
放電容器の外面に単一の外部電極を配置する電極配置 この電極配置の場合、一対の内部電極をともに点灯回路
の一極に接続し、外部電極を点灯回路の他極に接続する
構成と、一対の点灯回路を用意してそれぞれの点灯回路
の一極を内部電極に別に接続し、外部電極を一対の点灯
回路の他極に同電位にして接続する構成とがある。
【0024】(1−3)放電容器の両端に内部電極を配
置し、放電容器の外面に一対の外部電極を配置する電極
配置 この電極配置の場合、内部電極と外部電極とを1対1で
対向させる。
【0025】(1−4)放電容器の両端および中間にそ
れぞれ内部電極を配置し、単一の外部電極を共通に対向
させる配置 (1−5)放電容器の両端および中間にそれぞれ内部電
極を配置し、放電容器の外面に内部電極に対向する外部
電極を配置する電極配置 (2)長寸の内部電極を用いる電極配置 この電極配置においては、放電容器の長手方向の実質的
全長にわたって延在する長さの内部電極を用いる。内部
電極の両端が放電容器の両端を気密に貫通して外部に導
出されている構造と、内部電極の一端のみが放電容器の
一端を気密に貫通して外部に導出されているが、他端は
放電容器の他端近傍の内部に位置している構造とがあ
る。
【0026】2 外部電極形配置 この配置は、放電容器の外面に一対の外部電極を離間対
向して配置する。外部電極は、一対または複数対を放電
容器の長手方向に沿って配置することができる。なお、
アパーチャ形の場合は、外部電極をアパーチャからの光
投射を実質的に阻止しないように配置しなければならな
い。
【0027】一対の電極は、少なくともその一方が放電
容器の内部に放電媒体を通じて放電を生起するように配
設されているのであれば、放電容器の内部および外部の
いずれであってもよい。
【0028】(放電ランプのその他の構成について)必
要に応じて、放電容器の内面側に蛍光体層を配設するこ
とができる。蛍光体層は、本発明における放電容器の必
須要件ではないが、必要に応じて放電容器の内面側にこ
れを形成することができる。蛍光体の種類は放電ランプ
の用途に応じて既知の蛍光体の中から自由に選択するこ
とができる。たとえば、読取用の場合、カラー用におい
ては3波長発光形蛍光体を用いることができる。また、
モノクローム用においては緑色発光形の蛍光体を用いる
ことができる。なお、「放電容器の内面側」とは、放電
容器の内面に直接蛍光体層を形成するばかりでなく、放
電容器の内面にまず保護膜を形成し、その上に蛍光体層
を形成するなど、間接的に蛍光体層を形成することを許
容する意味である。
【0029】<高周波発生手段について>高周波発生手
段は、放電ランプに所要の電圧で、かつ所要の電力の高
周波エネルギーを供給して誘電体バリア放電を行なわせ
る手段である。そして、高周波でスイッチングすること
により高周波電圧を発生するスイッチング手段、および
高周波電圧を出力する出力トランスを備え、出力トラン
スの2次巻線に誘起する高周波電圧を一対の電極間に印
加して放電ランプを点灯するのであれば、その余の構成
は限定されない。なお、「高周波」とは、1KHz以上
の周波数をいい、好ましくは4〜200KHzをいう。
放電ランプに供給される高周波エネルギーは、パルスの
形式である。
【0030】高周波を発生するための回路方式として
は、インバータやスイッチングレギュレータを用いるの
が一般的であるが、これに限定されるものではなく、た
とえば発振器および電力増幅器から構成されている高周
波発生手段であってもよい。
【0031】出力トランスは、1次巻線と2次巻線とを
導電的に絶縁するように作用し、少なくとも1次巻線お
よび2次巻線を備えていれば、3次巻線や複数の1次巻
線または2次巻線を備えていることが許容される。ま
た、出力トランスの2次巻線に誘起する出力電圧を印加
することによって、放電ランプが誘電体バリヤ放電を行
なうので、2次巻線に誘起される電圧を高く設定する必
要があり、したがって出力トランスは、昇圧形である方
が好ましいが、要すれば降圧形または等圧形であっても
よい。
【0032】スイッチング手段は、スイッチングにより
高周波を発生するように作用するが、そのための回路構
成として、前述のようにインバータ、スイッチングレギ
ュレータなど適宜の回路方式を選択することができる。
したがって、スイッチング手段の数は、回路方式にした
がって単一または複数を用いることができる。また、ス
イッチング手段は、MOSFET、バイポーラトランジ
スタなどの半導体スイッチを用いることができる。
【0033】<高周波動作検出手段について>高周波動
作検出手段は、高周波発生手段のスイッチング手段のス
イッチングを負帰還制御することにより、安定な高周波
電圧を出力するための負帰還信号を高周波動作検出信号
として出力するための手段である。高周波動作検出信号
は、負帰還の制御形式に応じて、その信号形式が選択さ
れる。すなわち、定電圧制御を行なう場合には、高周波
電圧を検出する。定電流制御では高周波電流、また定電
力制御では電力したがって高周波電圧および高周波電流
をそれぞれ検出する。高周波電圧および高周波電流のい
ずれも出力トランスの1次側または2次側において検出
することができる。しかし、高周波電圧の検出は、一般
的に昇圧トランスが用いられることから、絶縁を考慮す
れば1次側において検出するのがよい。
【0034】また、定電力制御のために高周波電圧およ
び高周波電流をそれぞれ検出する場合、それらを各別に
検出してもよいし、単一の検出回路で電圧および電流を
擬似的に検出してもよい。なお、検出回路の具体的な構
成としては、既知の種々の手段を適宜採用することがで
きるので、特段限定されない。
【0035】<第1の制御手段について>第1の制御手
段は、少なくとも正常時に高周波発生手段が高周波を発
生するためのスイッチング手段のスイッチングに対する
負帰還制御を行なう手段である。しかし、無負荷時や異
常放電時などの異常時にスイッチング手段がそのスイッ
チングを停止させたり、オンデューティを小さくしてス
イッチングさせたりして、保護動作を行なうように制御
する機能を付加して第1の制御手段を構成することがで
きる。なお、第1の制御手段は、正常時に負帰還制御を
行なう部分と、異常時の保護動作制御とを行なう部分と
が別に構成されていてもよいし、スイッチングレギュレ
ータICのようなICを主体とするように外見上一体的
で統括的に構成されていてもよい。
【0036】また、第1の制御手段は、高周波動作検出
信号が制御入力したときに負帰還制御を行なう。負帰還
制御は、放電ランプに供給されて放電ランプを付勢する
高周波出力を電圧、電流または電力を帰還してスイッチ
ング手段のスイッチングをPWM制御、周波数制御また
は電圧制御により、電圧、電流または電力、したがって
高周波動作検出信号がほぼ一定のレベルになるようにす
る制御である。
【0037】<第2の制御手段について>第2の制御手
段は、高周波発生手段のスイッチング手段を制御して放
電ランプを調光する手段である。そして、調光するため
に高周波発生手段の高周波出力を低下させる。高周波発
生手段の高周波出力を低下させる具体的な構成は自由で
あるが、たとえば第2の制御手段が第1の制御手段を制
御することにより、スイッチング手段が第1の制御手段
を経由して制御されるように構成することができる。し
かし、第2の制御手段は、第1の制御手段と別に、すな
わち第1の制御手段に対して並列的に構成されていても
よい。
【0038】また、調光は、段階的な調光であってもよ
いし、連続的な制御であってもよい。
【0039】<第3の制御手段について>第3の制御手
段は、全光点灯時および調光点灯時を通じて高周波発生
手段のスイッチング手段を制御して放電ランプに印加さ
れる電圧のピーク値がほぼ一定になるように制御する手
段である。すなわち、上記電圧のピーク値は、全光点灯
時のおよび調光点灯時のいずれにおいても一定になるよ
うに第3の制御手段は、高周波発生手段を制御する。
【0040】<本発明の作用について>本発明において
は、第3の制御手段を備えていることによって、調光点
灯時においても全光点灯時に放電ランプに印加される電
圧のピーク値とほぼ同じ値のピーク値の電圧が印加され
るので、放電ランプの放電の立ち消えと無関係に調光度
を設定することが可能になる。このため、調光範囲を従
来のこの種放電ランプ点灯装置のそれより拡大すること
ができる。
【0041】請求項2の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1記載の放電ランプ点灯装置において、第2の制
御手段は、高周波発生手段のスイッチング手段に対する
ドライブ信号の発振周波数を変化させることにより放電
ランプを調光することを特徴としている。
【0042】本発明は、調光時に放電ランプの印加電圧
のピーク値を一定に維持しやすい構成を規定している。
すなわち、高周波発生手段のスイッチング手段のスイッ
チングを制御して、出力トランスの2次巻線に電圧が誘
起されるいわゆるオン期間を一定にして、オフ期間を引
き延ばす、換言すればスイッチングの周期を大きくす
る、したがって周波数を低くすることにより、実質的に
出力電圧が低減するので、調光点灯を行うことができ
る。そして、全光点灯時および調光点灯時を通じてオン
期間が一定であれば、出力トランスの出力電圧のピーク
値を一定に維持するのが容易になる。
【0043】また、本発明の実施に際しては、高周波発
生手段から出力される高周波の周波数を決定する機能を
第1の制御手段に付与しておくのが好ましい。
【0044】そうして、本発明においては、全光点灯時
および調光点灯時を通じて放電ランプに印加される電圧
のピーク値を一定にしやすくなる。
【0045】請求項3の発明の放電ランプ点灯装置は、
内部に希ガスを主体とする放電媒体を封入した放電容
器、および少なくとも一方は放電容器の外面に配設され
た一対の電極を備えている放電ランプと;直流電源、直
流電源間に接続した出力トランス、ならびに出力トラン
スの1次巻線と直列的に接続して1次側回路を形成する
スイッチング手段を含む高周波発生手段と;高周波発生
手段のスイッチング手段の両端間に現れる高周波電圧を
検出して高周波動作検出信号を発生する高周波動作検出
手段と;高周波動作検出信号が制御入力するように構成
されて高周波動作検出信号に応動して高周波動作検出信
号がほぼ一定のレベルになるように高周波発生手段のス
イッチング手段のスイッチングを負帰還制御する第1の
制御手段と;第1の制御手段を制御して高周波発生手段
のスイッチング手段に対するドライブ信号の発振周波数
を変化させることによって放電ランプを調光する第2の
制御手段と;放電ランプに印加される高周波電圧の各周
期における所定値以上のパルスに応動して高周波動作検
出手段を作用させる第3の制御手段と;を具備している
ことを特徴としている。
【0046】本発明は、請求項1および2と同様に放電
ランプの全光点灯時および調光点灯時を通じて放電ラン
プに印加される電圧のピーク値をほぼ一定に維持するこ
とで調光範囲を拡張する構成を規定している。以下、請
求項1および2と異なる構成を中心に説明する。
【0047】<高周波発生手段について>高周波発生手
段は、直流電源、出力トランスおよびスイッチング手段
を含んで構成されている。直流電源は、交流電源を整流
して得た整流化直流電源および電池電源のいずれであっ
てもよい。スイッチング手段は、直流電圧を高周波でス
イッチングすることにより、高周波を発生する。出力ト
ランスは、高周波をスイッチング手段のある1次側と導
電的に絶縁して、2次側へ出力する。
【0048】<高周波動作検出手段について>高周波動
作検出手段は、高周波発生手段のスイッチング手段の両
端間に現れる高周波電圧を検出する。したがって、高周
波発生手段を電力変換効率の高いスイッチングレギュレ
ータやインバータで構成することができる。
【0049】<第3の制御手段について>第3の制御手
段は、放電ランプに印加される高周波電圧の各周期にお
ける所定値以上のパルスに応動して高周波動作検出手段
を作用させる。
【0050】<本発明の作用について>一対の外部電極
を備えた放電ランプをパルス点灯する場合においては、
デューティ比如何によってはリンギングを生じて複数の
パルス電圧が放電ランプに印加されるが、その場合であ
ってもピーク値の大きい主たる最初のパルスが高周波発
生手段により制御されるとともに、ピーク値およびエネ
ルギーが大きくて放電ランプの点灯に対する貢献が大き
い。これに対して、リンギングによるパルス電圧は、放
電ランプの主として外面側における電極間の浮遊静電容
量が影響して発生するものであり、このパルス電圧が帰
還されると、円滑な制御が困難になってしまう。
【0051】そこで、本発明においては、所定値以上の
パルスを帰還して負帰還制御を行うようにしているの
で、出力電圧の各周期における最初のパルスのピーク値
がほぼ一定に維持される。最初のパルスは、上記のよう
に放電ランプの点灯に対する影響が大きいから、最初の
パルスのみを帰還して負帰還制御するだけで調光範囲を
拡張することが可能である。
【0052】そうして、本発明においては、負帰還制御
が誤動作なく確実に行われる。
【0053】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項3記載の放電ランプ点灯装置において、第3の制
御手段は、高周波発生手段のスイッチング手段の両端間
に現れる高周波電圧に応動することにより放電ランプに
印加される高周波電圧の各周期における最初のパルスを
検出してこれに応動することを特徴としている。
【0054】本発明は、負帰還制御を行うための回路構
成を簡単、かつ安価にするのに好適な構成を規定してい
る。
【0055】すなわち、高周波発生手段のスイッチング
手段の両端間に現れる電圧は、放電ランプの電極間に現
れるランプ電圧に近似することが分かっているが、この
事実を利用することにより、出力トランスがたとえ昇圧
形であったとしても、1次側の低圧回路部分のみで負帰
還回路を構成することができる。このため、回路部品に
耐圧性能の低いものを使用することができるとともに、
信頼性も高くなる。
【0056】請求項5の発明の放電ランプ点灯装置は、
内部に希ガスを主体とする放電媒体を封入した放電容
器、および少なくとも一方は放電容器の外面に配設され
た一対の電極を備えた放電ランプと;高周波でスイッチ
ングすることにより高周波電圧を発生するスイッチング
手段および高周波電圧を出力する出力トランスを備え、
出力トランスの2次巻線に誘起する高周波電圧を一対の
電極間に印加して放電ランプを点灯する高周波発生手段
と;高周波電圧および高周波電流の少なくともいずれか
一方を検出して高周波動作検出信号を発生する高周波動
作検出手段と;高周波動作検出信号が制御入力するよう
に構成されて正常時には高周波動作検出信号に応動して
高周波動作検出信号がほぼ所定のレベルになるように高
周波発生手段のスイッチング手段のスイッチングを負帰
還制御する第1の制御手段と;出力トランスの2次巻線
に放電ランプが接続していない無負荷状態を検出する無
負荷検出手段と;無負荷検出手段が無負荷状態を検出し
たときに高周波動作検出手段の検出出力を強制的に変化
させる無負荷制御手段と;を具備していることを特徴と
している。
【0057】本発明は、放電ランプの高周波発生手段へ
の接続が何らかの原因で外れた、いわゆる無負荷状態の
ときに、高周波発生動作が行われることによる問題の発
生を防止する構成を規定している。
【0058】一対の電極のうち少なくとも一方が放電容
器の外面に配設された放電ランプは、誘電体バリア放電
を利用するために、一般に始動電圧すなわち無負荷電圧
およびランプ電圧が非常に高くなる性質がある。また、
点灯回路側においては、高周波発生手段のスイッチング
手段のオンデューティを変えて無負荷電圧を設定してい
る。オンデューティは、実使用条件に対して余裕度を大
きめに設定しているため、無負荷電圧が所望値より高く
なることが多く、また無負荷電圧を所望値に設定するこ
とができなかった。たとえば、点灯時のランプ電圧が1
000〜1400V0-pであるのに対して、無負荷電圧
が4000〜5000V0-pにも達する。このため、無
負荷時に高周波発生手段が作動し続けると、高周波発生
手段が自ら発生する高電圧のために破壊してしまうとい
う問題がある。
【0059】そこで、本発明においては、無負荷電圧を
放電ランプが始動し得る範囲で所望値に制御可能にする
ことにより、上述した問題を解決するものである。
【0060】<無負荷検出手段について>無負荷検出手
段は、出力トランスの2次側の無負荷状態を検出し、か
つ第1の制御手段に制御入力される高周波動作検出信号
を第2のレベルに強制的に変化させる手段である。高周
波発生手段が作動しているときに、出力トランスの2次
側が負荷状態にあるか、無負荷状態にあるかは、出力ト
ランスの2次側の電圧、電流または負荷であるところの
放電ランプの作動状態たとえば温度、光などによって検
出することができる。本発明においては、そのずれによ
り検出してもよい。
【0061】<無負荷制御手段について>無負荷制御手
段は、高周波発生手段の出力トランスの2次巻線に放電
ランプが接続していない無負荷状態を検出する無負荷検
出手段が無負荷状態を検出したときに、高周波動作検出
手段の検出出力を強制的に変化させる。これを行うに
は、たとえばスイッチを備えて高周波動作検出手段の高
周波動作検出信号の出力部の一部または全部を短絡した
り、開放したりして、そのレベルを小さくすればよい。
あるいは、反対に高周波動作検出信号を増幅して、その
レベルを大きくしてもよい。したがって、高周波動作検
出信号の出力のレベルは、正常時に通常呈する高周波動
作検出信号のレベルとは、電気的に判別可能な明らかに
異なるレベルであればよい。
【0062】<その他の構成について> 1 シャットダウン機能について 無負荷状態になったときに、たとえ本発明により出力電
圧が適当な値に制御されるにしても、その状態が長時間
継続するとやはり危険であるとともに、点灯回路にスト
レスがかかるので、所定時間無負荷状態が継続した場合
には、高周波発生手段をシャットダウンさせるように構
成することができる。これを具体化するには、たとえば
第1の制御手段をICにより構成し、ICの内部にタイ
マ機能に連動するシャットダウン回路を組み込むことに
より可能になる。これにより、無負荷状態の検出後、所
定時間経過したときに、高周波発生手段が自動的にその
動作を停止する。
【0063】2 調光機能について 調光を可能にするために、請求項1または2に規定する
調光機能を付加することができる。
【0064】<本発明の作用について>本発明において
は、無負荷検出手段が無負荷状態を検出すると、無負荷
制御手段が作用して高周波動作検出手段の検出出力を強
制的に変化させる。そして、強制的に変化された検出出
力が第1の制御手段に制御入力される結果、負帰還制御
により高周波発生手段のスイッチング手段のスイッチン
グが制御されて高周波出力電圧が所望の値になる。たと
えば、放電ランプの点灯時にランプ電圧したがって高周
波発生手段の出力電圧が1000Vで、無負荷時に45
00Vになる場合において、無負荷制御手段によって高
周波動作検出手段の検出出力を正常点灯時の1/3程度
に小さくなるように制御すると、第1の制御手段を介し
た負帰還制御によって出力電圧を3000V程度にする
ことができる。
【0065】請求項6の発明の機器は、機器本体と;機
器本体に装備された請求項1ないし5のいずれか一記載
の放電ランプ点灯装置と;を具備していることを特徴と
している。
【0066】本発明は、内部に希ガスを主体とする放電
媒体を封入した気密な放電容器、および少なくとも一方
は放電容器の外面に配設された一対の電極を備え、放電
ランプ点灯装置の出力端に接続された放電ランプの発光
を利用する目的のあらゆる機器に適応するものである。
なお、「機器本体」とは、機器を構成する全ての要素か
ら放電ランプ点灯装置を除いた部分をいう。
【0067】機器としては、たとえば照明器具、画像読
取装置およびこれを組み込んだファクシミリ、スキャナ
および複写機など、液晶などのバックライト装置、なら
びに車載用計器の指針などである。
【0068】特に本発明において用いる放電ランプは、
少なくとも一方の電極が放電容器の外面に配設されてい
る外面電極であるから、電極の間に形成されるスリット
から外部に導出する構成を採用しやすいので、画像読取
装置やバックライト装置に好適である。しかし要すれ
ば、外面電極を透光性または外部電極内の隙間を光が出
射するような構成にすれば、発光の導出に指向性がなく
なるので、指向性のない方が設計しやすい照明器具など
として利用することもできる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0070】図1は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態を示す回路図である。
【0071】図2は、同じく放電ランプの正面図であ
る。
【0072】図3は、同じく放電ランプの拡大横断面図
である。
【0073】図4は、同じく放電ランプの外部電極およ
び透光性樹脂シートの展開図である。
【0074】図1において、DCは直流電源、HFGは
高周波発生手段、DDLは放電ランプ、HFDは高周波
動作検出手段、CC1は第1の制御手段、CC2は第2
の制御手段、CC3は第3の制御手段である。
【0075】<直流電源DCについて>直流電源DC
は、商用交流を整流し、平滑化してなり、負極が接地さ
れている。なお、fは過電流フューズ、C1は平滑コン
デンサである。
【0076】<高周波発生手段HFGについて>高周波
発生手段HFGは、スイッチングレギュレータからな
り、昇圧形の出力トランスT、スイッチング手段Q1お
よび共振コンデンサC2を備えている。出力トランスT
は、図示極性の1次巻線wpおよび2次巻線wsを備え
た絶縁形として構成されている。なお、2次巻線wsの
一端は接地されている。スイッチング手段Q1は、MO
SFETからなる。そして、出力トランスTの1次巻線
wpおよびスイッチング手段Q1は、直列接続して直流
電源DCの両極間に接続している。共振コンデンサC2
は、出力トランスTの1次巻線wp側から見たインダク
タンスと並列共振回路を形成するように1次巻線wpと
並列に接続している。
【0077】そうして、高周波発生手段HFGは、後述
する第1の制御手段CC1によってスイッチング手段Q
1のスイッチングが制御されることにより、出力トラン
スTの2次巻線ws間に高電圧の高周波パルス電圧を誘
起して出力する。
【0078】<放電ランプDDLについて>放電ランプ
DDLは、その一対の外部電極13、13が出力トラン
スTの2次巻線wsの両端間に接続することにより、高
周波発生手段HFGから付勢されるように構成されてい
る。
【0079】また、放電ランプDDLは、図2ないし図
4に示すように、放電容器11、蛍光体層12、一対の
外部電極13、13、アパーチャ14、透光性樹脂シー
ト15、透光性絶縁チューブ16を具備している。
【0080】放電容器11は、細長くて両端が気密に封
止された直径8mm、実効長さ272mmのガラスバル
ブ11aからなり、一端に排気チップオフ部11bを備
え、内部に放電媒体としてキセノンが封入されている。
【0081】蛍光体層12は、放電容器1の内面に長手
方向に沿ったスリット状の部分を除いて形成されてい
る。
【0082】一対の外部電極13、13は、それぞれア
ルミニウム箔からなり、図4に示すように、蛇行して波
形状をなしているが、全体としては図2および図3に簡
略化して示すように、平行に離間対向して放電容器11
の外面に貼着することにより配設されている。そして、
外部電極12は、予め後述する透光性樹脂シート15の
一面に貼着され、透光性樹脂シート15を放電容器1の
外周に巻き付けることによって放電容器11の外面の所
定位置に配設される。
【0083】また、外部電極13は、波形状の電極主部
13a、端子接続部13bおよび端子13cからなる。
電極主部13aは、波形状をなして放電容器11の長手
方向の大部分にわたり延在するように構成されている。
端子接続部13bは、電極主部13aの一端に接続して
配設され、端子13cとの接触面積が大きくなるように
方形状に形成されている。端子13cは、端子接続部1
3bに導電性接着剤により接着されているとともに、透
光性樹脂シート15および透光性熱収縮チューブ16か
ら外部へ突出している。
【0084】アパーチャ14は、放電容器11の長手方
向に沿って蛍光体層12がスリット状に形成されていな
い部分により形成されている。したがって、放電容器1
1のアパーチャ13の部分は、ガラスバルブ11aを介
して放電容器11の内部が素通しになって見える。
【0085】透光性樹脂シート15は、透明なPETか
らなり、放電容器11の実質的全長にわたる長さで、か
つ放電容器11の周囲方向に対してアパーチャ14の上
から被覆するような幅を有している。上述したように、
一面に一対の外部電極13、13を所定間隔で貼着し、
さらにその上にアクリル系粘着剤を施与して放電容器1
1の外面に貼着されている。これにより一対の外部電極
13、13は、アパーチャ14を挟んでその両側位置に
配設されるが、アパーチャ14の上にも透光性樹脂シー
ト15が貼着されている。
【0086】透光性絶縁チューブ16は、透明フッ素樹
脂からなり、外部電極13、13およびアパーチャ14
の上から放電容器11の全周を被覆している。
【0087】<高周波動作検出手段HFDについて>高
周波動作検出手段HFDは、電圧分割器VD、抵抗器R
3、R4、ダイオードD1およびコンデンサC3にて構
成されている。電圧分割器VDは、抵抗器R1およびR
2の直列回路からなり、出力トランスTの1次巻線wp
およびスイッチング手段Q1の接続点と接地点との間に
接続している。そして、その抵抗器R2の両端電圧すな
わち電圧分割器VDの分割された出力電圧を抵抗器R3
およびダイオードD1を直列に介して抵抗器R4および
コンデンサC3の並列回路に印加するように構成されて
いる。
【0088】そうして、スイッチング手段Q1がオフの
ときにその両端間に現れる高周波電圧は、電圧分割器D
Vの抵抗器R2の両端電圧として分割され、ダイオード
D1により整流され、さらに抵抗器R3、R4により分
圧され、コンデンサC3により積分されて出力する。
【0089】<第1の制御手段CC1について>第1の
制御手段CC1は、スイッチングレギュレータ用ICか
らなり、電源端子1、2、ゲートドライブ信号出力端子
3、スイッチング制御入力端子4および調光制御端子5
を備えている。電源端子1、2は、直流電源DCの両極
間に接続している。ゲートドライブ信号出力端子3は、
スイッチング手段Q1のゲートに接続している。スイッ
チング制御入力端子4は、高周波動作検出手段HFDの
出力端である抵抗器R4およびコンデンサC3の並列回
路に接続している。調光制御端子5については後述す
る。
【0090】<第2の制御手段CC2について>第2の
制御手段CC2は、調光端子t1、一対のスイッチQ
3、Q4および抵抗器R7〜R12により構成されてい
る。
【0091】調光端子t1は、プラス(正)極性の電位
からなる調光指令信号を外部から受ける端子である。
【0092】一対のスイッチQ3、Q4は、いずれもバ
イポーラトランジスタからなる。スイッチQ3は、その
ベースが抵抗器R7を介して調光端子t1に接続すると
ともに、抵抗器R8を介して接地している。また、コレ
クタがスイッチQ4のベースに接続し、エミッタが接地
している。スイッチQ4は、そのベースがさらにそれぞ
れ抵抗器R9またはR10を介して直流電源DCの両極
に接続し、コレクタが抵抗器R11を介して第1の制御
手段CC1の調光制御端子5に接続し、エミッタが接地
している。抵抗器R12は、第1の制御手段CC1の調
光制御端子5と電源端子2との間に接続している。
【0093】<3の制御手段CC3は、スイッチQ2、
ツエナーダイオードZD1、ダイオードD2および抵抗
器R5、R6によって構成されている。
【0094】スイッチQ2は、バイポーラトランジスタ
からなり、そのコレクタ・エミッタが高周波動作検出手
段HFDの抵抗器R4に対して直列に挿入されている。
【0095】ダイオードD2、ツエナーダイオードZD
1および抵抗器R5、R6は直列回路を形成し、直列回
路の一端であるダイオードD2のアノードが高周波動作
検出手段HFDの電圧分割器VDの出力端子に接続し、
他端である抵抗器R6の回路上外側の端子がスイッチQ
2のエミッタに接続している。抵抗器R5およびR6の
接続点がスイッチQ2のベースに接続している。
【0096】そうして、ツエナーダイオードZD1のツエ
ナー電圧は、リンギングにより発生する電圧より高く設
定されていて、したがって高周波の各周期においてピー
ク値の高い主たるパルス電圧に対してのみオンする。
【0097】<回路動作について> 1.全光点灯時の動作 高周波発生手段HFGは、スイッチング手段Q1および
出力トランスTがスイッチングレギュレータとして動作
するので、出力トランスTの2次巻線wsに高周波高電
圧を誘起して出力する。そして、出力された高周波電圧
は、パルスとして放電ランプDDLの一対の外部電極1
3、13間に印加されるので、放電ランプDDLを始動
し、点灯させる。放電ランプDDLは、点灯すると、そ
の放電容器11内においてキセノンの誘電体バリヤ放電
により紫外線が放射されて、蛍光体層12を照射するの
で、蛍光体が励起されて可視光が発生する。可視光は、
アパーチャ14から集中的に外部へ放射される。
【0098】高周波発生手段HFGの高周波発生動作を
通じて、高周波動作検出手段HFDは、その電圧分割器
VDの抵抗器R2の両端にスイッチング手段Q1のオフ
期間にランプ電圧に近似した1次側の高周波電圧が現れ
る。この電圧は、前述のようにダイオードD1により整
流され、分圧され、第2の制御手段CC2のスイッチQ
2がオンしているときに積分されて高周波動作検出信号
となって第1の制御手段CC1のスイッチング制御入力
端子4に入力する。第1の制御手段CC1は、入力した
高周波動作検出信号に基づいて演算を行い、高周波動作
検出信号がほぼ一定のレベルになるようにスイッチング
手段Q1のオンデューティを負帰還制御する。その結
果、高周波は定電圧制御される。
【0099】図5は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における電圧、電流波形図である。
【0100】図において、(a)は高周波動作検出手段
HFDにおけるダイオードD1の出力電圧波形、(b)
はスイッチQ2のベース電流波形、をそれぞれ示す。
【0101】図の(a)においては、高周波出力電圧が
各周期においてピーク値が高い最初のパルスPfの後に
リンギングによるピーク値の低い振動電圧Prが生じ
る。また、(b)においては、最初のパルスPfに同期
してベース電流が流れる。すなわち、高周波発生手段H
FGの高周波出力電圧の各周期における最初のパルスP
fの整流電圧が第2の制御手段CC2のツエナーダイオー
ドZDに印加されると、ツエナーダイオードZDがその
ツエナー電圧より高いので、オンし、これに伴って
(b)に示すベース電流が流れてスイッチQ2がオンす
る。その結果、スイッチQ2がオンしている間、すなわ
ち最初のパルスPfの間、抵抗器R4の両端に帰還電圧
が現れ、コンデンサC3により積分されて、第1の制御
手段CC1のスイッチング制御端子4に高周波動作検出
信号を送出する。このため、第1の制御手段CC1は、
高周波出力電圧の各周期における最初のパルスPfのピ
ーク値が一定のレベルになるように負帰還制御を行う。
なお、高周波電圧における最初のパルスPfのピーク値
と時間幅とはほぼ比例するので、オンデューティも一定
に制御される。
【0102】2.調光点灯時の動作 放電ランプDDLを調光するときには、第3の制御手段
CC3の調光端子t1にプラス(正)の極性の電圧を調
光指令信号として印加する。これにより抵抗器R7を介
してスイッチQ3にベース電流が流れるので、スイッチ
Q3はオンする。スイッチQ3がオンすると、スイッチ
Q4のベース・エミッタ間が短絡されるため、スイッチ
Q4はオフする。そのため、第1の制御手段CC1の調
光制御端子5には抵抗器R12のみが接続する。これに
対して、調光指令信号が到来しなければ、スイッチQ4
はオンしているので、調光制御端子5には抵抗器R11
およびR12が並列接続している。したがって、それら
の合成抵抗は抵抗器R12単体より小さくなっている。
要するに、調光端子t1に調光指令信号が到来すると、
第1の制御手段CC1の調光制御端子に外付けされる抵
抗値が大きくなる。
【0103】ところで、第1の制御手段CC1の内部に
は調光制御端子5に接続するコンデンサが内蔵され、外
付けの抵抗器R12または抵抗器R11およびR12と
時定数回路を形成するように構成されている。そして、
この時定数回路は、スイッチング手段Q1に対して送出
するゲートドライブ信号の発振周波数を決定している。
したがって、調光するときには時定数が大きくなるの
で、スイッチング手段Q1のスイッチング周波数が低く
なる。しかし、第2の制御手段CC2は、全光点灯時と
同じ動作を行い、高周波出力電圧の各周期における最初
のパルスのピーク値は一定に維持される。また、上記パ
ルスのオン時間幅も一定に維持される。
【0104】その結果、スイッチング手段Q1のオン時
間は一定であるが、オフ時間が長くなり、したがってオ
ンデューティ比が小さくなるから、高周波出力電圧の実
効値が低減し、放電ランプは調光点灯を行う。
【0105】次に、高周波出力電圧にリンギングが生じ
る理由について説明する。
【0106】図6は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における放電ランプの等価回路図である。
【0107】すなわち、放電ランプの等価回路は、コン
デンサCIN1、負荷抵抗RおよびコンデンサCIN
2の直列回路と、コンデンサCOUT1と、コンデンサ
UT2との並列回路からなっている。コンデンサC
IN1およびコンデンサC 2は、外部電極13と放
電容器11の内面との間に形成される静電容量である。
したがって、コンデンサCIN1およびコンデンサC
IN2の静電容量は、外部電極13の面積、放電容器1
1の構成材料であるガラスの比誘電率および厚さ、なら
びに外部電極13を放電容器11の外面に貼着している
粘着剤の比誘電率および厚さにより決定する。
【0108】これに対して、コンデンサCOUT1、C
OUT2は、外部電極13、13間の主として放電容器
11の外面に沿って形成される静電容量である。このた
め、コンデンサCIN1およびコンデンサCIN2の静
電容量に比較すると、相対的に小さい。
【0109】そうして、前記パルス電圧P1の周期は、
コンデンサCIN1、負荷抵抗RおよびコンデンサC
IN2の直列回路と出力トランスTの2次側から見たイ
ンダクタンスとの共振により決定される。これに対し
て、パルス電圧P2〜P4は、いわゆるリンギングによ
るパルスであり、その周期は、コンデンサCOUT1、
OUT2と出力トランスTの2次側から見たインダク
タンスとの共振により決定される。
【0110】上述のように、外部電極を備えていて、誘
電体バリヤ放電を行なう放電ランプは、内部電極間で放
電を行なう放電ランプとはかなり相違した動作を行い、
これに伴って放電ランプ点灯装置も異なった制御と構成
が要求される。
【0111】図7は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
2の実施形態を示す回路図である。
【0112】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0113】本実施形態は、無負荷時に高周波出力電圧
を所望値に制御する点で異なる。すなわち、無負荷検出
手段NLDおよび無負荷制御手段NLCを備えている。
【0114】<無負荷検出手段NLDについて>無負荷
検出手段NLDは、抵抗器R13およびダイオードD3
からなる。
【0115】抵抗器R13は、小さな抵抗値であり、出
力トランスTの2次巻線wsおよび放電ランプDDLの
外部電極13の間に直列に挿入されている。ダイオード
D3は、抵抗器R13の電圧降下を整流して無負荷検出
信号を得る。
【0116】<無負荷制御手段NLCについて>無負荷
制御手段NLCは、一対のスイッチQ5、Q6、ダイオ
ードD4および抵抗器R14〜R19から構成されてい
る。
【0117】一対のスイッチQ5、Q6は、いずれもバ
イポーラトランジスタからなる。スイッチQ5は、その
ベースが抵抗器R14を介して無負荷検出手段NLDの
ダイオードD3のカソードに接続し、コレクタが抵抗器
R15を介してコレクタ電源(図示しない。)に接続
し、エミッタ・ベース間に抵抗器R16が接続し、さら
にエミッタが高周波動作検出手段HFDの抵抗器R4お
よびコンデンサC3の一方の接続点に接続している。ス
イッチQ6は、そのベースが抵抗器R17を介してスイ
ッチQ5のコレクタに接続し、コレクタが抵抗器R18
およびダイオードD4を直列に介して高周波動作検出手
段HFDの分圧器VDの出力端子に接続し、エミッタ・
ベース間に抵抗器R19が接続し、さらにエミッタが高
周波動作検出手段HFDの抵抗器R4およびコンデンサ
C3の一方の接続点に接続している。
【0118】<回路動作について>正常時においては、
放電ランプDDLが点灯してランプ電流が流れると、無
負荷検出手段NLDの抵抗器R13にランプ電流が流れ
るので電圧降下を生じ、接地電位との間に電位差を生じ
るので、ダイオードD3のカソードに直流電圧が現れ
る。そして、無負荷制御手段NLCにおいては、そのス
イッチQ5のベースに上記直流電圧に基づいてベース・
エミッタ間にベース電流が流れるので、スイッチQ5は
オンする。スイッチQ5がオンすると、スイッチQ6
は、そのベース・エミッタ間がスイッチQ5によって短
絡されるので、オフする。したがって、無負荷制御手段
NLCは、高周波動作検出手段HFDに対して開放され
ているので、何も作用しない。
【0119】次に、無負荷状態になると、無負荷検出手
段NLDの抵抗器R13にランプ電流が流れなくなるの
で、電圧降下は生じないから、直流電圧はダイオードの
カソードに現れなくなる。そのため、無負荷制御手段N
LCのスイッチQ5はオフし、スイッチQ6はオンす
る。その結果、高周波動作検出手段HFDのダイオード
D1、抵抗器R3、R4の直列回路にダイオードD4、
抵抗器R18およびスイッチQ6の直列回路が並列接続
するので、抵抗器R4の両端に現れる電圧が小さくな
り、したがって高周波動作検出信号が強制的に小さく変
化させられる。その結果、第1の制御手段CC1に制御
入力する高周波動作検出信号が小さくなるから、負帰還
制御によって高周波出力電圧が制御された値まで上昇す
る。なお、このときの高周波出力電圧は、無負荷制御手
段NLCがない場合の高周波出力電圧より低く制御され
ていることに留意すべきである。
【0120】図8は、本発明の照明装置の一実施形態と
しての画像読取装置を示す概念的断面図である。
【0121】図において、21は画像読取光学系、22
は信号処理装置、23は原稿載置面、24は点灯回路、
25はケースである。
【0122】画像読取光学系21は、本実施形態におい
ては放電ランプ21a、ミラー21b、集積レンズ21
cおよび電荷結合素子21dを主たる構成要素としてい
る。なお、図示しないが、放電、セルフォニックレンズ
および電荷結合素子を主たる構成要素とすることもでき
る。放電ランプ21aは、図2ないし図4に示す構造で
ある。そして、そのアパーチャから出射した光は、原稿
載置面23を介して図示しない原稿に向けて照射され
る。原稿からの反射光は、ミラー21bで所定方向へ反
射され、集積レンズ21cで集光され、電荷結合素子2
1dすなわちCCDで受光されるように配置されてい
る。
【0123】信号処理装置22は、受光手段21bの出
力信号を処理して画像信号を形成する。
【0124】点灯回路24は、放電21aを高周波で点
灯する。
【0125】ケース25は、以上の各構成要素を内部に
収納している。
【0126】そうして、画像読取光学系21と、原稿載
置面23とを相対的に走査する。すなわち、いずれか一
方または双方が反対方向へ図示しない駆動機構により駆
動されて移動していく過程で、電荷結合素子21dが移
動方向に対して直角方向に順次原稿面からの反射光を受
光して行く。なお、本実施形態の画像読取装置は、複写
機、イメージスキャナおよびファクシミリなどのOA機
器に適応する。
【0127】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、希
ガスを主体とする放電媒体を封入した放電容器の外面に
少なくとも一方の電極が配設されている一対の電極を備
えた放電ランプ、出力トランスおよびスイッチング手段
を備えた高周波発生手段、高周波を検出して高周波動作
検出信号を出力する高周波動作検出手段、高周波動作検
出信号が制御入力してその高周波動作検出信号が一定の
レベルになるようにスイッチング手段を負帰還制御する
第1の制御手段、高周波発生手段のスイッチング手段を
制御して高周波出力を変化させて調光する第2の制御手
段、ならびに全光点灯時および調光点灯時を通じて放電
ランプに印加される電圧のピーク値がほぼ一定になるよ
うに高周波発生手段のスイッチング手段を制御する第3
の制御手段を具備していることにより、調光範囲を拡張
した放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0128】請求項2の発明によれば、加えて第2の制
御手段が高周波発生手段のスイッチング手段に対するド
ライブ信号の発振周波数を変化させることにより、全光
点灯時および調光点灯時を通じて放電ランプに印加され
る電圧のピーク値をほぼ一定にしやすい放電ランプ点灯
装置を提供することができる。
【0129】請求項3の発明によれば、加えて高周波発
生手段が直流電源に接続した出力トランスの1次巻線と
直列にスイッチング手段を接続してそのスイッチングに
より高周波を発生し、第3の制御手段が高周波電圧の所
定値以上のパルスに応動することにより、負帰還制御が
誤動作なく確実に行われる放電ランプ点灯装置を提供す
ることができる。
【0130】請求項4の発明によれば、加えて第3の制
御手段が高周波発生手段のスイッチング手段の両端間に
現れる電圧に応動することにより、低圧回路部分のみで
負帰還回路を構成できるので、回路構成が簡単化でき、
安価で、信頼性の高い放電ランプ点灯装置を提供するこ
とができる請求項5の発明によれば、希ガスを主体とす
る放電媒体を封入した放電容器の外面に少なくとも一方
の電極が配設されている一対の電極を備えた放電ラン
プ、出力トランスおよびスイッチング手段を備えた高周
波発生手段、高周波を検出して高周波動作検出信号を出
力する高周波動作検出手段、高周波動作検出信号が制御
入力してその高周波動作検出信号が所定のレベルになる
ようにスイッチング手段を負帰還制御する第1の制御手
段、無負荷検出手段、ならびに無負荷を検出したときに
高周波動作検出手段の検出出力を強制的に変化させる無
負荷制御手段を具備していることにより、無負荷時に高
周波出力電圧を所望値に制御する放電ランプ点灯装置を
提供することができる。
【0131】請求項6の発明によれば、機器本体および
機器本体に装備された請求項1ないし5の放電ランプ点
灯装置を具備していることにより、請求項1ないし5の
発明の効果を有する機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
を示す回路図
【図2】同じく放電ランプの正面図
【図3】同じく放電ランプの拡大横断面図
【図4】同じく放電ランプの外部電極および透光性樹脂
シートの展開図
【図5】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における電圧、電流波形図
【図6】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における放電ランプの等価回路図
【図7】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形態
を示す回路図
【図8】本発明の照明装置の一実施形態としての画像読
取装置を示す概念的断面図
【符号の説明】
1…電源端子 2…電源端子 3…ゲートドライブ信号出力端子 4…スイッチング制御入力端子 5…調光制御端子 11…放電容器 13…外部電極 C1…平滑コンデンサ C2…共振コンデンサ CC1…第1の制御手段 CC2…第2の制御手段 CC3…第3の制御手段 DC…直流電源 DDL…放電ランプ HFG…高周波発生手段 HFD…高周波動作検出手段 Q1…スイッチング手段 Q2…スイッチ T…出力トランス VD…電圧分割器 wp…1次巻線 ws…2次巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA19 BA03 BB01 DD04 DE05 EA02 EB05 EB07 GA03 GB04 GC04 HA10 3K098 CC40 CC61 DD01 DD22 DD35 EE13 EE32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に希ガスを主体とする放電媒体を封入
    した放電容器、および少なくとも一方は放電容器の外面
    に配設された一対の電極を備えた放電ランプと;高周波
    でスイッチングすることにより高周波電圧を発生するス
    イッチング手段および高周波電圧を出力する出力トラン
    スを備え、出力トランスの2次巻線に誘起する高周波電
    圧を一対の電極間に印加して放電ランプを点灯する高周
    波発生手段と;高周波電圧および高周波電流の少なくと
    もいずれか一方を検出して高周波動作検出信号を発生す
    る高周波動作検出手段と;高周波動作検出信号が制御入
    力するように構成されて高周波動作検出信号に応動して
    高周波動作検出信号がほぼ一定のレベルになるように高
    周波発生手段のスイッチング手段のスイッチングを負帰
    還制御する第1の制御手段と;高周波発生手段のスイッ
    チング手段を制御して高周波出力を変化させて放電ラン
    プを調光する第2の制御手段と;全光点灯時および調光
    点灯時を通じて放電ランプに印加される電圧のピーク値
    がほぼ一定になるように高周波発生手段のスイッチング
    手段を制御する第3の制御手段と;を具備していること
    を特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】第2の制御手段は、高周波発生手段のスイ
    ッチング手段に対するドライブ信号の発振周波数を変化
    させることにより放電ランプを調光することを特徴とす
    る請求項1記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】内部に希ガスを主体とする放電媒体を封入
    した放電容器、および少なくとも一方は放電容器の外面
    に配設された一対の電極を備えている放電ランプと;直
    流電源、直流電源間に接続した出力トランス、ならびに
    出力トランスの1次巻線と直列的に接続して1次側回路
    を形成するスイッチング手段を含む高周波発生手段と;
    高周波発生手段のスイッチング手段の両端間に現れる高
    周波電圧を検出して高周波動作検出信号を発生する高周
    波動作検出手段と;高周波動作検出信号が制御入力する
    ように構成されて高周波動作検出信号に応動して高周波
    動作検出信号がほぼ一定のレベルになるように高周波発
    生手段のスイッチング手段のスイッチングを負帰還制御
    する第1の制御手段と;第1の制御手段を制御して高周
    波発生手段のスイッチング手段に対するドライブ信号の
    発振周波数を変化させることによって放電ランプを調光
    する第2の制御手段と;放電ランプに印加される高周波
    電圧の各周期における所定値以上のパルスに応動して高
    周波動作検出手段を作用させる第3の制御手段と;を具
    備していることを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】第3の制御手段は、高周波発生手段のスイ
    ッチング手段の両端間に現れる高周波電圧に応動するこ
    とにより放電ランプに印加される高周波電圧の各周期に
    おける最初のパルスを検出してこれに応動することを特
    徴とする請求項3記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】内部に希ガスを主体とする放電媒体を封入
    した放電容器、および少なくとも一方は放電容器の外面
    に配設された一対の電極を備えた放電ランプと;高周波
    でスイッチングすることにより高周波電圧を発生するス
    イッチング手段および高周波電圧を出力する出力トラン
    スを備え、出力トランスの2次巻線に誘起する高周波電
    圧を一対の電極間に印加して放電ランプを点灯する高周
    波発生手段と;高周波電圧および高周波電流の少なくと
    もいずれか一方を検出して高周波動作検出信号を発生す
    る高周波動作検出手段と;高周波動作検出信号が制御入
    力するように構成されて正常時には高周波動作検出信号
    に応動して高周波動作検出信号がほぼ所定のレベルにな
    るように高周波発生手段のスイッチング手段のスイッチ
    ングを負帰還制御する第1の制御手段と;出力トランス
    の2次巻線に放電ランプが接続していない無負荷状態を
    検出する無負荷検出手段と;無負荷検出手段が無負荷状
    態を検出したときに高周波動作検出手段の検出出力を強
    制的に変化させる無負荷制御手段と;を具備しているこ
    とを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】機器本体と;機器本体に装備された請求項
    1ないし5のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;
    を具備していることを特徴とする機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021052491A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 東芝ライテック株式会社 電源装置
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