JP2002202949A - ネットワーク接続端末、ネットワーク接続方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成がきわめて簡単で、極めて低コストのネ
ットワーク端末とすることを可能にすることにより、各
所に端末を設置することを可能にし、ＩＤカードを購入
してこれを端末に装着するだけでネットワークに接続さ
れるようにして、誰でも簡単にネットワークを利用する
ことができるようにしたネットワーク接続端末、ネット
ワーク接続方法および装置を得る。 【解決手段】 カードリーダ、ディスプレイ、入力装置
を具備する端末４と、ネットワークに接続するためのソ
フトウエアが格納されているサーバとを有し、端末４
は、そのカードリーダにＩＤカードが装着されることに
より、カードデータを読み取ってサーバに送るようにな
っており、サーバは、端末からのカードデータを受け取
り、カードデータを識別して端末をネットワークに接続
し、端末とネットワークとの間でデータの送受信を可能
にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク端末
をきわめて簡単にすることができるとともに、コンピュ
ータを所有していない人や出張などで外出中の人など
に、安価で手軽にメールを送受信することができる環
境、あるいはウエブサイトを閲覧することができる環境
を提供することができるネットワーク接続端末、ネット
ワーク接続方法およびネットワーク接続装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】インターネットを代表とするネットワー
クを介してメールを交換したり、ウエブサイトを閲覧し
たりするには、一般に端末としてパーソナルコンピュー
タ（以下「パソコン」という）が用いられている。した
がって、出張先などでメール交換をし、あるいはウエブ
サイトの閲覧をしようとするときは、携帯用のパソコン
を持ち歩き、携帯電話などのコードレス回線を通じてイ
ンターネットに接続する必要がある。しかしながら、パ
ソコンを常時持ち歩くことは面倒である。また、パソコ
ンを使用することは、日ごろからパソコンを使用してい
る者にとってはそれほど苦にならないが、パソコンの使
用に慣れていない者にとっては拒絶反応を起こすことも
ある。それに、パソコンの最大の問題点は、過剰な機能
を装備していて、高価なことである。

【０００３】パソコンを持ち歩かなくても、あたかも公
衆電話を使用するように、各地の要所要所にネットワー
ク端末が設置してあれば、出張等で外出中であっても、
またパソコンを持っていなくても、上記端末を使うこと
によってメール交信やウエブサイトの閲覧が可能であ
る。また、上記端末の使い勝手がよく、面倒な初期設定
などが不要で、簡単にネットワークに接続することがで
きるとすれば、パソコンに慣れていない者も気軽に使用
することができる。加えて、上記端末の構成が簡単で、
極めて低コストであるとするならば、自分専用の端末を
導入してネットワークを利用する人が急激に増え、ネッ
トワークを利用した商取引などもますます活発になるこ
とが予想される。

【０００４】一方、発展途上国では、インターネットを
使用したくても、端末が高価なためにインターネットを
使用することができない人々が多く存在している。この
ような国においても、上記のように使い勝手がよく、極
めて低コストの端末を供給することができれば、端末を
ローコストで各所に設置することができ、あるいは個人
の端末購入意欲を増進させることができるため、インタ
ーネット使用者が急激に増大することが予想される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来のネットワーク使用環境の実状に鑑みてなされたも
ので、構成がきわめて簡単で、極めて低コストのネット
ワーク端末とすることを可能にすることにより、各所に
端末を設置することを可能にし、もって、出張などで外
出中であっても、かつ、パソコンを持ち歩いていなくて
も、気軽にネットワークにアクセスすることができるネ
ットワーク接続端末、ネットワーク接続方法および装置
を提供することを目的とする。

【０００６】本発明はまた、特定のプロバイダと面倒な
契約を取り交わさなくても、ＩＤカードを購入してこれ
を端末に装着するだけでネットワークに接続されるよう
にして、誰でも簡単にネットワークを利用することがで
きるようにし、ネットワークの利用環境を提供する側か
ら見れば、利用料を確実に徴収することができるネット
ワーク接続端末、ネットワーク接続方法および装置を提
供することを目的とする。本発明はまた、ＩＤカードを
端末に装着するだけでネットワークに接続されるように
して、ネットワークへの接続をきわめて簡単にしたネッ
トワーク接続端末、ネットワーク接続方法および装置を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
ネットワークに接続するためのソフトウエアが格納され
ているサーバを通じてネットワークに接続することがで
きるネットワーク接続端末であって、カードリーダ、デ
ィスプレイ、入力装置を具備し、ＩＤカードが装着され
ることによりカードデータを読み取ってサーバに送り、
サーバがカードデータを識別することによってネットワ
ークに接続され、ネットワークとの間でデータの送受信
が可能であることを特徴とする。

【０００８】請求項２記載の発明は、カードリーダ、デ
ィスプレイ、入力装置を具備する端末と、ネットワーク
に接続するためのソフトウエアが格納されているサーバ
とを用いるネットワーク接続方法であって、ＩＤカード
が端末に装着されることにより、端末はカードデータを
読み取ってサーバに送り、サーバは、端末からのカード
データを受け取り、カードデータを識別すると端末をネ
ットワークに接続して、端末とネットワークとの間でデ
ータの送受信を可能にすることを特徴とする。

【０００９】請求項３記載の発明は、ネットワーク接続
装置に関するもので、カードリーダ、ディスプレイ、入
力装置を具備する端末と、ネットワークに接続するため
のソフトウエアが格納されているサーバとを有し、上記
端末は、そのカードリーダにＩＤカードが装着されるこ
とにより、カードデータを読み取ってサーバに送るよう
になっており、上記サーバは、端末からのカードデータ
を受け取り、カードデータを識別して端末をネットワー
クに接続し、端末とネットワークとの間でデータの送受
信を可能にすることを特徴とする。

【００１０】請求項４記載の発明は、請求項３記載の発
明において、ＩＤカードはプリペイドカードであって、
使用期限が定められていることを特徴とする。請求項５
記載の発明は、請求項３記載の発明において、サーバは
メールサーバを有し、端末とネットワークとの間でメー
ル交換を可能にしたことを特徴とする。請求項６記載の
発明は、請求項３記載の発明において、サーバはウエブ
サーバを有し、端末からネットワーク内のウエブサイト
を閲覧可能にしたことを特徴とする。

【００１１】請求項７記載の発明は、請求項３記載の発
明において、ＩＤカードは書き換え不能の固有のＩＤデ
ータと書き換え可能なデータを記録していることを特徴
とする。請求項８記載の発明は、請求項３記載の発明に
おいて、ＩＤカードは、既に取得しているメールアドレ
スまたは新たなメールアドレスを記録することができ、
このメールアドレスを用いて端末からメールの送受信を
可能としたことを特徴とする。

【００１２】請求項９記載の発明は、請求項３記載の発
明において、サーバは、センターに配備されたウエブサ
ーバ、メールサーバ、認証サーバと、上記センターに回
線を介して接続された地域拠点に配備された基本ソフト
サーバとを含み、上記地域拠点に回線を通じて端末が接
続されていることを特徴とする。請求項１０記載の発明
は、請求項３記載の発明において、ユーザーは、ディス
プレイ上で利用するソフトウエアの言語を選択すること
ができることを特徴とする。

【００１３】請求項１１記載の発明は、請求項３記載の
発明において、端末にはプリンタが併設されていること
を特徴とする。請求項１２記載の発明は、請求項３記載
の発明において、端末には記憶媒体を装着することがで
き、記憶媒体にデータを保存することができることを特
徴とする。

【００１４】請求項１３記載の発明は、請求項４記載の
発明において、プリペイド式ＩＤカードは自動販売機で
販売されることを特徴とする。請求項１４記載の発明
は、請求項４記載の発明において、プリペイド式ＩＤカ
ードは、端末を利用したネットワーク上の決済に利用可
能であることを特徴とする。請求項１５記載の発明は、
請求項４記載の発明において、プリペイド式ＩＤカード
は、利用期限を更新することによって継続使用または再
使用が可能であることを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるネットワーク接続端末、ネットワーク接続方法
および装置の実施の形態について説明する。図１におい
て、一つの本部システム１を中心として、この本部シス
テム１に複数のセンター２が接続され、各センター２同
士も接続されてネットワークを構成している。本部シス
テム１または各センター２は、外部のネットワーク、例
えばインターネットに適宜の回線を通じて接続されてい
る。各センター２には複数の地域拠点３が接続され、各
地域拠点３にはさらに複数の端末４が接続されている。
本部システム１と各センター２との間、各センター２間
は各種回線、例えば、銅線のケーブル、光ケーブル、衛
星通信、電波などを使った通信回線の中から適宜のもの
が選択されて接続されている。同様に、センター２と地
域拠点３との間、地域拠点３と端末４との間も、適宜の
回線が選択されて接続されている。

【００１６】本部システム１、センター２、地域拠点３
の配置は任意であるが、例えば、本部システム１は日本
国内に１箇所あるものとすると、センター２を都道府県
単位で配置し、地域拠点３は都道府県内を適宜細分化し
て例えばＰＨＳの基地局のようにそれぞれの地域に配置
する。各センター２には、図２に示す認証サーバ５、ア
プリケーションサーバ６、データベースサーバ７、メー
ルサーバ１１、ウエブサーバ１２、アプリケーションサ
ーバ１３、広告配信サーバ１４が配置されている。

【００１７】上記アプリケーションサーバ６は、多国語
をサポートするブラウザを有している。サポートされる
言語は、現在パソコンで扱うことができる中国語（繁
体）、中国語（簡体）、日本語、英語（Ｕ．Ｓ）、タイ
語、チェコ語、ポーランド語、ポルトガル語、ポルトガ
ル語(ブラジル)、アラビア語、イタリア語、イギリス英
語、デンマーク語、ロシア語、トルコ語、ドイツ語、オ
ーストラリア英語、オランダ語、カタロニア語、カナダ
英語、ノルウェー語、ギリシャ語、ハンガリー語、バス
ク語、フランス語、フィンランド語、ヘブライ語、スウ
ェーデン語、スロバキア語、スロベニア語、ベトナム
語、スペイン語、韓国語の全てまたは一部とする。ま
た、将来、パソコンで扱うことができる言語が増えた場
合は、それをサポートできるようにするとよい。

【００１８】前記地域拠点３には、基本ソフト（ＯＳ）
サーバを設置する。一つの地域拠点３には、複数の接続
装置を設置することができる。一つの接続装置に対して
最大２０台程度の端末４を接続することができるが、通
常は３〜５台の端末４を接続する。端末４は、コンビニ
エンスストア、駅の売店、ガソリンスタンド、スーパー
マーケット、デパート、公衆電話ボックス、銀行の自動
現金支払機の傍、その他適宜の場所に設置することがで
きる。もちろん、家庭や事業所に設置してもよい。

【００１９】端末４は、最低限、カードリーダ、ディス
プレイ、入力装置を具備していればよい。ユーザーは、
ＩＤカードを購入してこれを端末４のカードリーダに装
着するようになっていて、ＩＤカードを装着するだけ
で、端末４が地域拠点３、センター２を介して、インタ
ーネットなどのネットワークに接続され、ネットワーク
上で提供される全てのサービスを利用することができる
ようになっている。上記入力装置は、キーボード、マウ
ス、タッチパネル、その他の種類の中から任意のものを
一つまたは複数組み合わせて用いることができる。

【００２０】図３は、公衆が利用可能な端末４の例を示
す。この端末４は銀行などに設置されている現金自動支
払機と略同じ大きさになっていて、アイＤカード２０を
挿入することによってそのデータを読み取るカードリー
ダ２１と、ＣＲＴなどからなるディスプレイ２２と、入
出力装置としてのキーボード２３が端末本体に一体に組
み込まれている。図３に示す端末は一例を示すものであ
って、このような外観のものに限定されるものではな
い。カードリーダ、ディスプレイ、入力装置は独立して
いて、これらがケーブルで接続されていてもよい。

【００２１】ＩＤカードは、磁気カード、ＩＣカード、
その他適宜の、データ保存可能なカードからなる。ＩＤ
カードは、端末４が設置されている場所、例えば、コン
ビニエンスストア、駅の売店、ガソリンスタンド、スー
パーマーケット、デパートなどに設置してある販売端末
などで購入することができる。図２に符号８で示すブロ
ックはＩＤカード販売端末を示している。ＩＤカード販
売端末８でＩＤカードを販売する際に、ユーザーデータ
と利用データを登録する。

【００２２】ユーザーデータとは、ユーザー個人を識別
するための固有のデータで、接続ＩＤ、パスワード、性
別、年齢などのデータである。上記接続ＩＤは、所定桁
数の英数字で表示するものとし、個々のＩＤカードごと
に予め付与されていてもよいし、ユーザーが任意に設定
するようにしてもよい。ただし、ユーザーが任意に設定
する場合は、同じＩＤが二重登録されないようにチェッ
クする機能をサーバにもたせる必要がある。上記利用デ
ータとは、ネットワークを利用するために必要なデータ
で、メールアドレスなどのメール設定情報、ウエブサイ
ト・ブックマーク、使用言語などである。これらの登録
データは、ＩＤカードとサーバに保存されている。ユー
ザー個人に固有のデータは一般に書き換え不要のＩＤデ
ータであり、利用データは書き換え可能なデータであ
る。

【００２３】前述のように、本実施の形態にかかるネッ
トワーク接続方法および装置は、多数の言語をサポート
していて、選択した言語によって端末のディスプレイに
表示するようになっているため、上記のようにＩＤカー
ドを購入する際に使用ソフトウエアの言語を選択して指
定する。

【００２４】ＩＤカードはプリペイドカードになってい
て、有効期限に応じて購入金額が段階的に定められてい
る。有効期限は、例えば、１週間、１ヶ月、３ヶ月、６
ヶ月、１２ヶ月、というように定められていて、旅行
先、あるいは出張先などにおいて短期的に使用する場合
は有効期間１週間のカードを購入すればよく、家庭や事
業所などで長期的に使用するのであれば、６ヶ月、１２
ヶ月、というような長期間有効なカードを購入すればよ
い。こうすることによって、短期的なユーザーからヘビ
ーユーザーまで、目的に応じた使い分けができる。

【００２５】また、有効期間が過ぎたカードであって
も、それをＩＤカード販売端末８に装着して料金を投入
すると、料金に応じた期間だけ有効なＩＤカードとする
ことができる。したがって、最初に１枚のＩＤカードを
購入しておけば、半永久的に同じカードを使用すること
ができる。また、購入時の登録データを継続して使用す
ることができる。したがって、継続使用時の手続きは、
最初の購入時の手続きよりも簡単である。なお、電子決
済システムを導入しておけば、端末４でＩＤカードの有
効期限延長手続きを行なうようにすることもできる。

【００２６】さらに、ＩＤカードに登録されているデー
タのある種のもの、例えば利用データは、端末４または
ＩＤカード販売端末８を利用していつでも書き換えるこ
とができる。また、必要に応じてメールアドレスも登録
することができる。メールアドレスは、既に所有してい
るアドレスであってもよいし、ＩＤカードを使用する場
合に用いる専用の新たなアドレスとしてもよい。

【００２７】本発明にかかるネットワーク接続方法およ
び装置を用いて事業を展開する場合、ウエブサイトにお
いてユーザーに各種コンテンツを提供することができ
る。コンテンツの種類を大別すると、「地域特化型」、
「使用言語特化型」、「ユーザーカスタマイズ型」、
「ノンジャンル」、「ユーザーサポート」などがある。
その他のサービスとして、ＩＰ公衆電話サービス、イン
タラクティブなゲームなどのサービス、各種アプリケー
ション提供（ＡＳＰ）、各種ダウンロードサービスなど
を盛り込むこともできる。

【００２８】図２は、本発明にかかる方法および装置の
信号系統の例を示す。既に説明した通り、各センター２
には、認証サーバ５、アプリケーションサーバ６、メー
ルサーバ１１、ウエブサーバ１２、アプリケーションサ
ーバ１３、広告配信サーバ１４が配置されている。デー
タベースサーバ７は、ユーザーデータの蓄積、各端末４
の利用データの蓄積を行なう。データベースサーバ７は
センター２に配置してデータを分散管理してもよいが、
本部システム１において一括管理してもよい。ＩＤカー
ド販売端末８はデータベースサーバ７に接続されてい
て、ＩＤカード販売端末８から取り入れられるユーザー
データ、利用データのあらゆるデータが蓄積される。

【００２９】ここで、端末４の使用手順について図４乃
至図６を参照しながら説明する。図４はＩＤカードを端
末４に装着する前のディスプレイの初期画面で、カード
の挿入を促すメッセージが表示されている。ＩＤカード
を端末４のカードリーダに装着すると、図５に示すよう
にユーザーＩＤ表示欄とパスワード入力欄が表示され
る。ユーザーＩＤはＩＤカードに記録されていて、これ
をカードリーダが読み取ることによってユーザーＩＤ表
示欄に表示される。ユーザーは、自己のパスワードをパ
スワード入力欄に入力する。

【００３０】カードリーダで読み取られたデータおよび
入力されたパスワードデータは認証サーバ５に送られ、
真正なユーザーであるかどうかが判定される。真正なユ
ーザーであると認証されると、アプリケーションサーバ
６が有している多言語をサポートすることができるブラ
ウザが起動され、ＩＤカードに記録されている言語で対
応するように設定され、図６に示すようなメニュー画面
がディスプレイに表示される。図６に示すメニュー項目
は、「ユーザー設定」、「各種機能設定」、「料金・利
用記録」、「ヘルプ」、「ウエブページ」、「メー
ル」、「保存ファイル」、「オプション」である。メニ
ュー項目は適宜変更、増減することができる。

【００３１】端末４からは、任意のメニュー項目を選択
することにより、そのディスプレイによって、上記アプ
リケーションサーバ６を経てメールサーバ１１、ウエブ
サーバ１２、アプリケーションサーバ１３、広告配信サ
ーバ１４の内容を閲覧することができる。メールサーバ
１１は、端末４の入力装置から入力され送信されてきた
メールを、そのメールのアドレスあてに送信するととも
に、外部から送信されてきたメールを保存し、端末４と
ネットワークとの間でメールを交換することを可能にし
ている。

【００３２】上記ウエブサーバ１２は、ネットワーク上
にウエブサイトを配信するもので、運営主体が提供する
前述の各種コンテンツの配信、あるいは、ユーザーごと
のホームページの配信を可能にしている。また、外部の
ネットワーク上に存在しているウエブサイトを端末４の
ディスプレイで閲覧可能としている。

【００３３】上記アプリケーションサーバ１３は、端末
４において使用するアプリケーションソフトを提供する
ものである。前述のように、端末４は、カードリーダ、
ディスプレイ、入力装置を有する最小限の構成からな
り、アプリケーションソフトは保有していない。そこ
で、アプリケーションサーバ１３に保存されているアプ
リケーションソフトの中から必要なものだけを選択して
使用する。例えば、ワープロソフト、表計算ソフトなど
を選択して使用することができ、これにより、端末４を
用いてパソコンと全く同じように使うことができる。

【００３４】広告配信サーバ１４は、例えばウエブサイ
トの検索画面、あるいは、ウエブサイトのトップページ
などにバナー広告、その他の態様の広告を配信するため
のものである。メールサーバ１１、ウエブサーバ１２、
アプリケーションサーバ１３は、端末４からの指令によ
って機能するが、広告配信サーバ１４は所定の条件下に
おいて一方的に動作し、広告が配信される。

【００３５】図１に示す例えばセンター２からは、端末
４からの要求によって各種アプリケーションソフトを配
信し、端末４においてダウンロードすることができるよ
うにしてもよい。ただし、この場合は、端末４に所定容
量以上の記憶媒体が接続または装着されている必要があ
る。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、光
磁気ディスクなど、機械的に駆動される媒体であっても
よいし、機械的駆動部分のない適宜の規格の半導体メモ
リーなどであってもよい。また、上記のように記録媒体
を用いる場合は、記録媒体にメールその他のデータをバ
ックアップすることもできるようにするとよい。さら
に、端末４にプリンタを併設し、必要に応じてプリント
出力するようにすることもできる。家庭や事業所以外の
公衆が利用できる場所に設置された端末４においては、
プリンタの使用を有料としてもよい。この場合の料金の
決済は前述のとおりにすればよい。

【００３６】上記アプリケーションソフトはフリーウエ
アである場合もあるし、有料のシェアウエアである場合
もある。有料ソフトウエアをダウンロードした場合は、
ネットワーク上で電子的な決済を行なってもよいし、Ｉ
Ｄカードのプリペイドカード機能を利用して残高から差
し引くようにしてもよい。ただし、ＩＤカード購入時の
支払額に応じて有効期限が定められる仕組みにする場合
は、ＩＤカードの有効期限が支払額に応じて短縮される
ようにしてもよい。

【００３７】図２に示すデータベースサーバ７には、各
端末４の利用状況、メールサーバ１１、ウエブサーバ１
２、アプリケーションサーバ１３、広告配信サーバ１４
の稼動状況、ＩＤカード販売端末８によるＩＤカードの
販売実績、各種登録関係などのデータが蓄積される。上
記データベースサーバ７は、これを例えば図１に示す本
部システム１内に配備しておけば、これに蓄積されたデ
ータを分析することによって各種経営情報を得ることが
でき、経営情報に基づいて経営戦略を立てることもでき
る。

【００３８】家庭や事業所などに端末４を設置する場
合、端末４は買い取りとしてもよいし、レンタルとして
もよい。いずれにせよ、端末４は、最小限の構成とし
て、カードリーダ、ディスプレイ、入力装置があればよ
いから、極めてローコストで、パソコンと同等の働きを
する端末を導入することができる。

【００３９】既に説明した通り、使用言語や、利用地域
を特定することができるため、これに応じた広告配信を
することにより、極めて効率のよい広告配信を行なうこ
とができる。

【００４０】前記ＩＤカードには、その記憶容量をある
程度以上に大きなものにしておけば、多機能のカードに
することができる。例えば、キャッシュカード、クレジ
ットカード、ポイントカード、身元保証カードなどの機
能を兼用させることもできる。また、多機能のカードに
する可能性があることから、各種仕様ないしは各種ラン
クのＩＤカードを用意してもよい。すなわち、最も基本
的な仕様ないしはランクは、端末４の使用を可能にする
だけのものとし、これに各種の機能が付加されるごとに
高い仕様ないしはランクのカードが発行されるようにす
る。

【００４１】端末４には、周辺機器を接続することがで
きるスロット、ターミナルなどを設けておくとよい。こ
れによって、前述の記憶媒体を使用可能な環境にするデ
ィスクドライブ装置、あるいは半導体メモリーなどを接
続することができる。また、携帯電話、ＰＤＡ、その他
の携帯端末を接続することができるようにし、これらの
携帯端末を、端末４、地域拠点３、センター２を介して
インターネットなどのネットワークに接続することがで
きるようにすると便利である。

【００４２】本発明は、例えば、学習塾や予備校、各種
学校などにおいて、多数の学生、生徒が端末を使って個
別に学習することができるようにしたシステムに導入す
れば、安価にシステムを構築することができる。また、
各種事業所、団体その他のＬＡＮに導入しても効果的で
ある。

【００４３】

【発明の効果】請求項１、請求項２および請求項３記載
の発明によれば、端末はカードリーダ、ディスプレイ、
入力装置を具備していればよく、かかる簡単な構成の端
末を使用することによって、インターネットなどのネッ
トワークに接続することができるため、極めてローコス
トでネットワークを利用できる環境を提供することがで
きる。また、端末のカードリーダにＩＤカードを装着す
るだけで端末がネットワークに接続されるため、パソコ
ンを端末として使用する場合に比べて、手順が極めて簡
単であり、パソコンを扱ったことのない者であっても、
気軽に使用することができる。

【００４４】請求項４記載の発明によれば、ＩＤカード
はプリペイドカードであることから、事業者にとって
は、不良債権の発生を回避することができる利点があ
り、ユーザーにとっては、使用料の支払を忘れて支払額
が膨張することを回避できる利点がある。

【００４５】請求項５記載の発明によれば、端末とネッ
トワークとの間でメールの交換を行なうことができ、請
求項６記載の発明によれば、端末からネットワーク内の
ウエブサイトを閲覧することができる。

【００４６】請求項８記載の発明によれば、既に取得し
ているメールアドレスを用いてメールの送受信を行なう
ことができるし、入手したＩＤカードに関して固有のメ
ールアドレスを用いてメールの送受信を行なうこともで
きる。

【００４７】請求項１０記載の発明によれば、ユーザー
は、任意の言語を選択することにより、選択した言語で
端末のディスプレイ上に表示させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるネットワーク接続方法および装
置の実施の形態を示すブロック図である。

【図２】上記実施の形態を示す機能ブロック図である。

【図３】本発明に使用可能な端末外観の例を示す斜視図
である。

【図４】本発明における端末のディスプレイ表示例を示
すものでカード挿入前の例を示す図である。

【図５】本発明における端末のディスプレイ表示例を示
すものでカード挿入時の初期画面の例を示す図である。

【図６】本発明における端末のディスプレイ表示例を示
すものでメニュー画面の例を示す図である。

【符号の説明】

１ 本部システム ２ センター ３ 地域拠点 ４ 端末 ７ データベースサーバ ８ ＩＤカード販売端末 １１ メールサーバ １２ ウエブサーバ １３ アプリケーションサーバ ２０ カード ２１ カードリーダ ２２ ディスプレイ ２３ 入力装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 陽市郎 神奈川県横浜市西区戸部町３丁目94番地 株式会社デュコム内 Ｆターム(参考） 5B085 AA08 AE12 BA06 BC01 BG07 CA04 CA07

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続するためのソフトウ
   エアが格納されているサーバを通じてネットワークに接
   続することができるネットワーク接続端末であって、 カードリーダ、ディスプレイ、入力装置を具備し、 ＩＤカードが装着されることによりカードデータを読み
   取ってサーバに送り、サーバがカードデータを識別する
   ことによってネットワークに接続され、ネットワークと
   の間でデータの送受信が可能なネットワーク接続端末。
2. 【請求項２】 カードリーダ、ディスプレイ、入力装置
   を具備する端末と、ネットワークに接続するためのソフ
   トウエアが格納されているサーバとを用いるネットワー
   ク接続方法であって、 ＩＤカードが端末に装着されることにより、端末はカー
   ドデータを読み取ってサーバに送り、 サーバは、端末からのカードデータを受け取り、カード
   データを識別すると端末をネットワークに接続して、端
   末とネットワークとの間でデータの送受信を可能にする
   ことを特徴とするネットワーク接続方法。
3. 【請求項３】 カードリーダ、ディスプレイ、入力装置
   を具備する端末と、ネットワークに接続するためのソフ
   トウエアが格納されているサーバとを有し、 上記端末は、そのカードリーダにＩＤカードが装着され
   ることにより、カードデータを読み取ってサーバに送る
   ようになっており、 上記サーバは、端末からのカードデータを受け取り、カ
   ードデータを識別して端末をネットワークに接続し、端
   末とネットワークとの間でデータの送受信を可能にする
   ことを特徴とするネットワーク接続装置。
4. 【請求項４】 ＩＤカードはプリペイドカードであっ
   て、使用期限が定められている請求項３記載のネットワ
   ーク接続装置。
5. 【請求項５】 サーバはメールサーバを有し、端末とネ
   ットワークとの間でメール交換を可能にした請求項３記
   載のネットワーク接続方法。
6. 【請求項６】 サーバはウエブサーバを有し、端末から
   ネットワーク内のウエブサイトを閲覧可能にした請求項
   ３記載のネットワーク接続装置。
7. 【請求項７】 ＩＤカードは書き換え不能の固有のＩＤ
   データと書き換え可能なデータを記録している請求項３
   記載のネットワーク接続装置。
8. 【請求項８】 ＩＤカードは、既に取得しているメール
   アドレスまたは新たなメールアドレスを記録することが
   でき、このメールアドレスを用いて端末からメールの送
   受信を可能とした請求項３記載のネットワーク接続装
   置。
9. 【請求項９】 サーバは、センターに配備されたウエブ
   サーバ、メールサーバ、認証サーバと、上記センターに
   回線を介して接続された地域拠点に配備された基本ソフ
   トサーバとを含み、上記地域拠点に回線を通じて端末が
   接続されている請求項３記載のネットワーク接続装置。
10. 【請求項１０】 ユーザーは、ディスプレイ上で利用す
    るソフトウエアの言語を選択することができる請求項３
    記載のネットワーク接続装置。
11. 【請求項１１】 端末にはプリンタが併設されている請
    求項３記載のネットワーク接続装置。
12. 【請求項１２】 端末には記憶媒体を装着することがで
    き、記憶媒体にデータを保存することができる請求項３
    記載のネットワーク接続装置。
13. 【請求項１３】 プリペイド式ＩＤカードは自動販売機
    で販売される請求項４記載のネットワーク接続装置。
14. 【請求項１４】 プリペイド式ＩＤカードは、端末を利
    用したネットワーク上の決済に利用可能である請求項４
    記載のネットワーク接続装置。
15. 【請求項１５】 プリペイド式ＩＤカードは、利用期限
    を更新することによって継続使用または再使用が可能で
    ある請求項４記載のネットワーク接続装置。