JP2002202782A - メモリカードとそれを用いたデータ配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データのダウンロードに要する時間を短縮可
能で、安価なメモリカードやデータ配信方法を提供する
ことが困難であった。 【解決手段】 メモリカード１１内には、暗号化された
コンテンツデータを記憶するＲＯＭからなる第１の記憶
部１２が設けられている。サーバーにコンテンツデータ
のダウンロード要求を送信すると、サーバーから暗号化
されたコンテンツデータを解読するための暗号解読デー
タのみが送信される。この暗号解読データは、メモリカ
ード１１の第２の記憶部１４に記憶される。この第２の
記憶部１４に記憶された暗号解読データを用いてコンテ
ンツデータが読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体メモ
リを内蔵したメモリカードと、それを用いたデータ配信
方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、配信サーバーから例えばインター
ネット等を介して音楽データやゲームソフトをダウンロ
ードし、このダウンロードした音楽データやゲームソフ
トを再生したり、実行することが可能とされている。

【０００３】サーバーからダウンロードした音楽データ
やゲームソフトを記憶するメディアとしては、例えばＳ
Ｄ（Secure Digital）カードのようなメモリカードが使
用される。このメモリカードの内部には、ＥＥＰＲＯＭ
（Electrically Erasable Programmable Read Only Mem
ory）ような書き替え可能なメモリが設けられており、
このＥＥＰＲＯＭにダウンロードした音楽やゲームソフ
ト等のデジタルコンテンツが記憶される。

【０００４】例えば音楽データをダウンロードする場
合、サーバーより暗号化された音楽データと、この暗号
化された音楽データを解読するための暗号解読データが
送信される。一般に、音楽データは大きなデータである
が、ユーザのダウンロード要求に応じてその都度送信さ
れる。

【０００５】前記暗号解読データは、サーバーにおい
て、例えばメモリカードに付されたシリアル番号に対応
して生成される。このため、暗号解読データはメモリカ
ード毎に異なったデータである。このメモリカード毎に
異なる暗号解読データを用いることにより、違法コピー
の防止を可能としている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽データ
は上述したように大容量のデータである。このため、ダ
ウンロードに長時間を必要とするとともに、多大な通信
費を必要とする。しかも、この大容量のデータを記憶す
るために、メモリカードは大容量のメモリを必要とす
る。このメモリとしては、前述したように複雑な製造プ
ロセスを必要とするＥＥＰＲＯＭが用いられており、こ
の大容量のＥＥＰＲＯＭを内蔵するメモリカードは高価
なものとなっている。

【０００７】一般に、メモリカードは、デジタルコンテ
ンツを何回でも書き換えることが可能であり、且つ小さ
なパッケージに大量のデータを収納することが可能であ
る。しかも、メモリカードのデータを入出力して活用す
る機器の構成も簡単であり、且つ高速なデータ処理が可
能といった多くの利点を持っている。このため、個人ユ
ーザが自分の好みに合わせて様々なデジタルコンテンツ
を収納して活用することが可能である。

【０００８】しかしながら、一般市場において、音楽や
ゲームソフトで、大量の売り上げ数量を得ることができ
るデジタルコンテンツの品数は少なく、且つこれらが販
売されるコンテンツの数量の大半を占めている。この大
半を占める販売数量の多いコンテンツデータを短時間に
ダウンロードすることを可能とし、ユーザの通信コスト
下げ、且つメモリカード自体の製造コストを安く抑える
技術が望まれている。

【０００９】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、データのダ
ウンロードに要する時間を短縮することができ、且つ安
価なメモリカードとそれを用いたデータ配信方法を提供
しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のメモリカード
は、上記課題を解決するため、暗号化されたデータが予
め記憶された読出し専用の第１の記憶部と、前記第１の
記憶部に記憶されたデータを読み出すための暗号解読デ
ータが記憶された書き換え可能なメモリからなる第２の
記憶部と、読出し要求に応じて、前記第２の記憶部に記
憶された暗号解読データに基づき暗号を解読し、この解
読したデータに従って、前記第１の記憶部に記憶された
データを読み出す制御部とを具備している。

【００１１】本発明のデータ配信方法は、サーバーから
供給される暗号解読データを受け、この暗号解読データ
に従って、メモリカードの記憶部に予め暗号化して記憶
されたデータを読み出すことを特徴とする。

【００１２】さらに、本発明のデータ配信方法は、サー
バーへデータのダウンロード要求を送信し、前記サーバ
ーからのセキュリティデータの送信要求に応じてメモリ
カードに記憶されたセキュリティデータを前記サーバー
へ送信し、前記サーバーから供給される前記セキュリテ
ィデータに対応した暗号解読データを前記メモリカード
に記憶させ、データの読出し要求に従って前記メモリカ
ードに前記暗号解読データの読出し及びこの読み出した
暗号解読データに従って、前記メモリカードに暗号化し
て予め記憶されたデータの読み出しを指示することを特
徴とする。

【００１３】また、本発明のデータ配信方法は、ホスト
コンピュータから供給されるデータのダウンロード要求
に応じて、ホストコンピュータを介して暗号化されたデ
ータが予め記憶されたメモリカードにセキュリティデー
タの送信要求を送信し、メモリカードからホストコンピ
ュータを介して供給される前記セキュリティデータに応
じて、前記暗号化されたデータを解読するための暗号解
読データを生成し、この生成した暗号解読データを前記
ホストコンピュータを介して前記メモリカードに送信す
ることを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１５】（第１の実施形態）図１は、本発明の第１
の実施形態を示すものであり、メモリカードの一例を概
略的に示している。

【００１６】図１において、メモリカード１１内には、
第１の記憶部１２、セキュリティ回路１３、第２の記憶
部１４、制御部としてのＣＰＵ１５、入出力インターフ
ェース１６、及びコネクタ１７が設けられている。

【００１７】前記第１の記憶部１２は、例えばマスクＲ
ＯＭにより構成されている。この記憶部１２にはデジタ
ルコンテンツデータが予め記憶されている。このデジタ
ルコンテンツデータとしては、例えば音楽データやゲー
ムソフト等のプログラムが考えられる。ここでは、音楽
データを例に説明する。

【００１８】図２は、第１の記憶部１２に音楽の曲デー
タを記憶する場合を示している。各曲データ（１）〜
（ｎ）は、ヘッダＨＤ１〜ＨＤｎとともに記憶される。
この曲データは、例えば大量に販売される可能性の高い
ヒット曲により構成されている。ヘッダＨＤ１〜ＨＤｎ
には、例えば各曲データ（１）〜（ｎ）を識別する識別
データやデータ長等の情報を含んでいる。これら曲デー
タ（１）〜（ｎ）及びヘッダＨＤ１〜ＨＤｎは、例えば
暗号化されて第１の記憶部１２に記憶される。

【００１９】尚、メモリカードに記憶されている曲目
は、別途ユーザに認識可能とされており、メモリカード
を購入する際、この曲目によりメモリカードを選択する
ことが可能とされている。但し、通常の読出し動作では
第１の記憶部１２に記憶されたデータは読み出すことが
不可能とされている。

【００２０】前記セキュリティ回路１３は、例えば後述
するヒューズＲＯＭにより構成された図示せぬ第３の記
憶部等により構成されている。このセキュリティ回路１
３には、例えばメモリカード１１に固有のシリアル番号
が記憶されている。

【００２１】前記第２の記憶部１４は、例えばＥＥＰＲ
ＯＭにより構成されている。この第２の記憶部１４に
は、前記第１の記憶部１２に記憶された曲データを読み
出すための暗号解読データが記憶される。この暗号解読
データは、後述するように、サーバーから供給される。
暗号解読データは、例えば曲データ毎に異なっている。
このため、第２の記憶部１４は、少なくとも第１の記憶
部１２に記憶された曲データの数に対応する暗号解読デ
ータを記憶できる容量を有している必要がある。

【００２２】なお、この暗号解読データは曲データ毎に
異なるとともに、各メモリカードによって異なるため、
この暗号解読データを他のメモリカードにコピーして
も、この暗号解読データを用いてデジタルコンテンツを
読み出すことはできない。したがって、デジタルコンテ
ンツの違法コピーを防止できる。

【００２３】前記ＣＰＵ１５は、メモリカード１１全体
の動作を制御するものである。すなわち、このＣＰＵ１
５は、例えば前記セキュリティ回路１３に記憶されたシ
リアル番号の読み出しや、第２の記憶部１４に記憶され
た暗号解読データを解読し、この解読結果に応じて第１
の記憶部１２に記憶された曲データを読み出す等の動作
を行う。

【００２４】前記コネクタ１７は、メモリカード１１と
例えばパーソナルコンピュータを接続し、前記入出力イ
ンターフェース１６は、コネクタ１７を介してＣＰＵ１
５とパーソナルコンピュータとの間でデータを入出力す
る。

【００２５】図３は、本発明のシステム構成の一例を示
しており、図１と同一部分には同一符号を付す。

【００２６】図３において、メモリカード１１は、ホス
トコンピュータとしての例えばパーソナルコンピュータ
２１に接続される。すなわち、パーソナルコンピュータ
２１には、例えばコネクタ２２が接続され、このコネク
タ２２にメモリカード１１のコネクタ１７が接続され
る。パーソナルコンピュータ２１は、インターネット２
３を介して音楽配信サーバー２４に接続される。ホスト
コンピュータとしては、パーソナルコンピュータに限ら
ず、携帯端末装置を使用することも可能である。

【００２７】上記構成において、メモリカード１１に予
め記憶された曲データを読み出す場合の動作について説
明する。

【００２８】図４は、メモリカード１１、パーソナルコ
ンピュータ２１、サーバー２４の動作を示している。メ
モリカード１１の所要の曲データを読み出す場合、先
ず、パーソナルコンピュータ２１からサーバー２４に、
ダウンロード要求を送信する（ＳＴ１）。このダウンロ
ード要求は、例えば曲データに対応してユーザに知らさ
れている番号（以下、曲番と称す）等により構成されて
いる。サーバー２４は、ダウンロード要求を受けると、
メモリカード１１に設定されたシリアル番号の要求信号
を送信する。パーソナルコンピュータ２１は、このシリ
アル番号の要求信号に応じて、メモリカード１１のＣＰ
Ｕ１５にシリアル番号の要求信号を送信する。ＣＰＵ１
５は、この要求信号に応じて、セキュリティ回路１３か
らシリアル番号を読み出す。このシリアル番号は、ＣＰ
Ｕ１５、パーソナルコンピュータ２１を介してサーバー
２４に送信される。

【００２９】サーバー２４は、シリアル番号を受ける
と、例えばこのシリアル番号と前記曲番より、この曲番
に対応した曲データを解読するための暗号解読データを
生成する（ＳＴ２）。サーバー２４は、暗号解読データ
を生成すると、これを送信する。

【００３０】尚、シリアル番号は、音楽配信側が発行す
るものであるため、サーバー２４は、このシリアル番号
に対応したメモリカードに記憶された曲データを知るこ
とができる。したがって、サーバー２４は、このダウン
ロード要求に対して暗号解読データのみを送信し、デジ
タルコンテンツデータの配信業務を省略することができ
る。

【００３１】パーソナルコンピュータ２１は、暗号解読
データを受けると、これをメモリカード１１に供給す
る。メモリカード１１のＣＵＰ１５は、この暗号解読デ
ータを第２の記憶部１４に記憶させる。

【００３２】この後、パーソナルコンピュータ２１から
メモリカード１１に対して再生要求を供給する（ＳＴ
３）。すなわち、パーソナルコンピュータ２１から再生
したい曲データの曲番を入力する。

【００３３】すると、メモリカード１１のＣＰＵ１５
は、第２の記憶部１４からこの曲番に対応した暗号解読
データを読み出し解読する。次いで、ＣＰＵ１５は、こ
の解読結果に従って第１の記憶部１２に記憶された対応
する曲データを読み出す（ＳＴ４）。この読み出された
曲データは、パーソナルコンピュータ２１に供給され、
このパーソナルコンピュータ２１により再生される（Ｓ
Ｔ５）。

【００３４】上記第１の実施形態によれば、メモリカー
ド１１の第１の記憶部１２に予め複数の曲データを暗号
化して記憶させ、サーバー２４より、曲データを読み出
すために必要な暗号解読データのみをダウンロードして
いる。したがって、大容量の曲データをサーバーからダ
ウンロードする必要がないため、ダウンロードに要する
時間を短縮することができるとともに、ユーザの通信コ
ストを大幅に低減することができる。

【００３５】しかも、第１の記憶部１２はＲＯＭにより
構成されている。このＲＯＭはＥＥＰＲＯＭに比べると
構成が簡単で製造が容易である。このため、ＥＥＰＲＯ
Ｍを使用する場合に比べて、メモリカードの製造コスト
を低減することができる。さらに、ＲＯＭはＥＥＰＲＯ
Ｍに比べると構成が簡単であるため、チップ面積が小さ
い。したがって、同一サイズのパッケージの場合、ＥＥ
ＰＲＯＭに比べて記憶容量を増大できる利点を有してい
る。

【００３６】尚、暗号解読データは、シリアル番号と前
記曲番により生成する場合に限らず、シリアル番号のみ
で生成したり、シリアル番号と前記曲番及びその他のデ
ータにより生成してもよい。シリアル番号のみで暗号解
読データを生成した場合、例えばメモリカード１１に記
憶された曲データの全てを読み出し可能とすることがで
きる。この暗号解読データ及びこの暗号解読データに対
応する曲データの読み出し条件は、例えばデジタルコン
テンツの利用料金との関係等を考慮して規定される。

【００３７】また、メモリカード１１に暗号解読データ
を記憶させた状態において、曲データを再生するための
装置としては、パーソナルコンピュータに限定されるも
のではなく、音楽データの再生機能を有する携帯機器等
を使用可能なことは勿論である。

【００３８】（第２の実施形態）図５は、本発明の第２
の実施形態を示している。第２の実施形態は、第１の実
施形態を変形したものであり、第１の実施形態と同一部
分には同一符号を付す。

【００３９】図５において、図１と異なるのは、第２の
記憶部３１がヒューズＲＯＭにより構成されている点で
ある。

【００４０】図６は、ヒューズＲＯＭの一例を示してい
る。このヒューズＲＯＭにおいて、メモリセルＭＣはヒ
ューズ３１ａと、このヒューズ３１ａに直列接続された
ダイオード３１ｂとにより構成されている。このメモリ
セルＭＣは列線Ｘ１、Ｘ２〜Ｘｎと、行線Ｙ１、Ｙ２〜
Ｙｎの交差部に配置されている。

【００４１】メモリセルＭＣにデータを記憶する場合、
行線にハイレベルの書き込み電圧が印加され、列線はロ
ーレベルに設定される。例えば行線Ｙ２を書き込み電
圧、列線Ｘ２をローレベルに設定すると、メモリセルＭ
Ｃ２２のヒューズが切断され、このメモリセルＭＣ２２
にデータが記憶される。

【００４２】一方、メモリセルのデータを読み出す場
合、読み出し回路３１ｃにより、１つの行線に読み出し
電圧が供給される。この読み出し電圧は書き込み電圧よ
り低い電圧である。この読み出し電圧に応じて、ヒュー
ズが切断されていないメモリセルが接続された列線の電
位はハイレベルとなり、ヒューズが切断されたメモリセ
ルが接続されている列線の電位はローレベルとなる。こ
の列線の電位が読み出し回路３１ｃにより検出される。

【００４３】上記ヒューズＲＯＭは、データを設定する
際にヒューズを切断する。このため、ＥＥＰＲＯＭと同
様にデータな書き換えができない。したがって、ＥＥＰ
ＲＯＭの場合に比べて書き換え回数倍の記憶容量を有す
る必要がある。

【００４４】ところで、第１の記憶部１２に記憶された
曲データを別のメモリカードにコピーすることがある。
この場合、コピー元のメモリカードのデータを読み出せ
ないようにする必要がある。すなわち、この場合、コピ
ー元のメモリカードの第２の記憶部３１に記憶されてい
るコピーされた曲データに対応する暗号解読データを例
えば破壊する必要がある。

【００４５】さらに、これとは逆に、このメモリカード
に他のメモリカードから上記コピーした曲データを再度
コピーしたり、サーバーから再度ダウンロードすること
が考えられる。この場合、第２の記憶部３１にコピー又
はダウンロードされた曲データに対応する暗号解読デー
タを記憶する必要がある。このようなメモリカードの使
用形態を考慮し、第２の記憶部３１の記憶容量は、コピ
ー回数やダウンロード回数の上限に対応して決定する必
要がある。

【００４６】上記第２の実施形態によれば、第２の記憶
部３１をヒューズＲＯＭにより構成している。このヒュ
ーズＲＯＭは、ＥＥＰＲＯＭに比べて構成が容易であ
り、製造が容易である。このため、製造コストを低減す
ることができる。

【００４７】尚、第２の実施形態は、ヒューズＲＯＭを
第２の記憶部３１に適用した場合について説明したが、
ヒューズＲＯＭを第１の記憶部１２に適用することも可
能である。

【００４８】（第３の実施形態）図７は、本発明の第３
の実施形態を示し、第１、第２の実施形態と同一部分に
は同一符号を付し異なる部分についてのみ説明する。

【００４９】第３の実施形態において、第１、第２の記
憶部４１、４２は、ＯＴＰ（One Time PROM）としての
例えばＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ROM）によ
り構成されている。ＥＰＲＯＭは、電気的にデータが書
き込まれ、この書き込まれたデータは紫外線により消去
される。しかし、ＯＴＰの場合、紫外線照射用の窓を有
していないため、データを消去することができない。し
たがって、データを１回のみ書き込むことができる。

【００５０】上記第１の記憶部４１は、第１の記憶領域
４１ａ、第２の記憶領域４１ｂを有している。第１の記
憶領域４１ａには第１の実施形態と同様に暗号化された
複数の曲データが予め記憶される。第２の記憶領域４１
ｂは空き領域であり、前記曲データ以外の別の曲データ
を書き込むことが可能とされている。

【００５１】また、第２の記憶部４２も、第１の記憶領
域４２ａ、第２の記憶領域４２ｂを有している。第１の
記憶領域４２ａには、第１の記憶部４１の第１の記憶領
域４１ａに予め記憶された曲データを読み出すための暗
号解読データが記憶される。また、第２の記憶領域４２
ｂには、第１の記憶部４１の第２の記憶領域４２ｂに記
憶される曲データを読み出すための暗号解読データが記
憶される。

【００５２】上記構成において、動作について説明す
る。メモリカード１１に予め記憶されている曲データを
読み出す場合は、第１の実施形態に記載した動作と同様
である。

【００５３】一方、このメモリカードの場合、第１の記
憶部４１に設けられた空き領域としての第２の記憶領域
４１ｂに曲データを書き込むことができる。第１の記憶
領域４１ａに記憶された曲データは、大量に販売される
ヒット曲であるが、それ以外の曲データを好むユーザ
は、例えばサーバーから曲データを購入することが考え
られる。

【００５４】図８は、サーバーから曲データを購入する
場合の動作を示しており、図４と同一部分には同一符号
を付している。図６に示すように、サーバー２４に希望
の曲番のダウンロード要求を送信すると（ＳＴ１１）、
サーバー２４からシリアル番号の要求が送信される。こ
れに応じてメモリカード１１からシリアル番号が読み出
され、サーバー２４に送信される。

【００５５】サーバー２４は、このシリアル番号と曲番
とから暗号解読データを生成する（ＳＴ２）。さらに、
サーバー２４は、このシリアル番号及び前記ダウンロー
ド要求時の曲番からメモリカード１１に記憶されていな
い曲データのダウンロード要求と判断し、生成した暗号
解読データと要求された曲番に対応する暗号化された曲
データとを送信する（ＳＴ１２）。この曲データと前記
暗号解読データはパーソナルコンピュータ２１を介して
メモリカード１１に供給される。メモリカード１１のＣ
ＰＵ１５は、曲データを第１の記憶部４１の第２の記憶
領域４１ｂに記憶させ、暗号解読データを第２の記憶部
４２の第２の記憶領域４２ｂに記憶させる。

【００５６】第１の記憶部４１の第２の記憶領域４１ｂ
に記憶された曲データは、第２の記憶部４２の第２の記
憶領域４２ｂに記憶された暗号解読データを用いて読み
出される。この曲データの読み出し及び再生動作は、第
１の実施形態と同様である。

【００５７】上記第３の実施形態によれば、第１の記憶
部４１、第２の記憶部４２を書き込みが可能で、消去が
できないＥＰＲＯＭにより構成している。したがって、
従来のＥＥＰＲＯＭに比べて製造プロセスが容易であ
り、製造コストを低減できるとともに、記憶容量を増大
することが可能である。

【００５８】また、メモリカード１１に予め記憶されて
いない所望の曲データを第１の記憶部３１の第２の記憶
領域３１ｂに記憶することにより、所望の曲データを１
つのメモリカード１１に記憶することができる。したが
って、複数の曲データを統一して管理することができ便
利である。

【００５９】尚、第２の実施形態は、第１の実施形態に
適用した場合について説明したが、これに限らず、第３
の実施形態に適用することも可能である。

【００６０】さらに、第１乃至第３の実施形態は、メモ
リカードに曲データを記憶する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、ゲームソフトやそ
の他のプログラム、データ等を記憶することも可能であ
る。

【００６１】また、本発明の第１乃至第３の実施形態
は、セキュリティ機能を有するメモリカードに適用する
ことが可能である。

【００６２】その他、本発明の要旨を変えない範囲にお
いて、種々変形実施可能なことは勿論である。

【００６３】

【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
データのダウンロードに要する時間を短縮することがで
き、且つ安価なメモリカードとそれを用いたデータ配信
方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態を示すものであり、メ
モリカードの一例を概略的に示す構成図。

【図２】デジタルコンテンツの一例を説明するために示
す図。

【図３】本発明のシステム構成の一例を示す構成図。

【図４】第１の実施形態の動作を説明するために示す
図。

【図５】本発明の第２の実施形態を示すものであり、メ
モリカードの一例を概略的に示す構成図。

【図６】第２の実施形態に適用されるヒューズＲＯＭの
一例を示す回路図。

【図７】本発明の第３の実施形態を示すものであり、メ
モリカードの一例を概略的に示す構成図。

【図８】第３の実施形態の動作を説明するために示す
図。

【符号の説明】

１１…メモリカード、 １２、３１…第１の記憶部、 １３、３２…セキュリティ回路、 １４、４１…第２の記憶部、 １５…ＣＰＵ、 ２１…パーソナルコンピュータ、 ２４…サーバー、 ３１ａ、３２ａ…第１の記憶領域、 ３１ｂ、３２ｂ…第２の記憶領域。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 9/08 Ｈ０４Ｌ 9/00 ６０１Ｂ Ｆターム(参考） 5B035 AA13 BB09 BC05 CA29 5B058 CA13 KA12 KA35 YA16 5J104 AA01 AA16 EA01 EA04 EA26 NA02 NA05 NA35 NA36 NA37 NA41 PA07

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 暗号化されたデータが予め記憶された読
   出し専用の第１の記憶部と、 前記第１の記憶部に記憶されたデータを読み出すための
   暗号解読データが記憶された書き換え可能なメモリから
   なる第２の記憶部と、 読出し要求に応じて、前記第２の記憶部に記憶された暗
   号解読データに基づき暗号を解読し、この解読したデー
   タに従って、前記第１の記憶部に記憶されたデータを読
   み出す制御部とを具備することを特徴とするメモリカー
   ド。
2. 【請求項２】 前記第１の記憶部は、ＲＯＭにより構成
   されていることを特徴とする請求項１記載のメモリカー
   ド。
3. 【請求項３】 前記第１、第２の記憶部は、１度だけ書
   き換えが可能なＲＯＭにより構成されていることを特徴
   とする請求項１記載のメモリカード。
4. 【請求項４】 前記第２の記憶部は、ヒューズＲＯＭに
   より構成されていることを特徴とする請求項１記載のメ
   モリカード。
5. 【請求項５】 サーバーから供給される暗号解読データ
   を受け、この暗号解読データに従って、メモリカードの
   記憶部に予め暗号化して記憶されたデータを読み出すこ
   とを特徴とするデータ配信方法。
6. 【請求項６】 サーバーへデータのダウンロード要求を
   送信し、 前記サーバーからのセキュリティデータの送信要求に応
   じてメモリカードに記憶されたセキュリティデータを前
   記サーバーへ送信し、 前記サーバーから供給される前記セキュリティデータに
   対応した暗号解読データを前記メモリカードに記憶さ
   せ、 データの読出し要求に従って前記メモリカードに前記暗
   号解読データの読出し及びこの読み出した暗号解読デー
   タに従って、前記メモリカードに暗号化して予め記憶さ
   れたデータの読み出しを指示することを特徴とするデー
   タ配信方法。
7. 【請求項７】 ホストコンピュータから供給されるデー
   タのダウンロード要求に応じて、ホストコンピュータを
   介して暗号化されたデータが予め記憶されたメモリカー
   ドにセキュリティデータの送信要求を送信し、 メモリカードからホストコンピュータを介して供給され
   る前記セキュリティデータに応じて、前記暗号化された
   データを解読するための暗号解読データを生成し、この
   生成した暗号解読データを前記ホストコンピュータを介
   して前記メモリカードに送信することを特徴とするデー
   タ配信方法。