JP2002199313A - 画素値補正機能付きプリンタおよび画素値補正印刷方法 - Google Patents

画素値補正機能付きプリンタおよび画素値補正印刷方法

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JP2002199313A
JP2002199313A JP2000397980A JP2000397980A JP2002199313A JP 2002199313 A JP2002199313 A JP 2002199313A JP 2000397980 A JP2000397980 A JP 2000397980A JP 2000397980 A JP2000397980 A JP 2000397980A JP 2002199313 A JP2002199313 A JP 2002199313A
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Makoto Fujino
真 藤野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮画像データから画素値が補正された伸長
画像データを、簡単にかつ高速に生成することができる
画素値補正機能付きプリンタおよび画素値補正印刷方法
を提供する。 【解決手段】 DCT処理が施された圧縮画像データ
(符号化データ350)を取り込んで、当該画像データ
にかかる画像の印刷を行う画素値補正機能付きプリンタ
1であって、符号化データ350について、DC成分の
みの値の変更を行うDC成分変更手段141と、DC成
分の変更が行われた画像データを、逆DCT処理して伸
張画像データ(8×8画素ブロック380)を得る逆D
CT手段142と、伸張画像データから印刷データを生
成する印刷データ生成手段とを有してなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DCT(Disc
rete Cosine Transform)処理が
なされた圧縮画像データにかかる印刷画像の画素値補正
印刷技術に関し、圧縮画像データから画素値が補正され
た伸長画像データを、簡単にかつ高速に生成することが
できる画素値補正機能付きプリンタおよび画素値補正印
刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラによる撮影画像を
簡易に印刷できるプリンタが普及するようになってい
る。近時のデジタルカメラは、いわゆる銀塩写真なみに
高解像度化している。
【0003】デジタルカメラの普及に伴い、メモリカー
ドが挿着できるスロットを有するプリンタ、あるいはデ
ジタルカメラとの接続のためのインターフェースを有す
る高解像度のプリンタも市販されるようになっている。
この種のプリンタには、プリントエンジンとして、イン
クジェット式のもの、昇華式のものを採用したものがあ
り、10dpiオーダの解像度での出力が可能となっ
ている。
【0004】図10はメモリカードスロットを有する従
来のプリンタ9の一例を示す概略図である。デジタルカ
メラにより撮影された画像は、JPEG(Joint
Photographic Expert Grou
p)フォーマット(DCT圧縮フォーマット)の形でメ
モリカード200に格納されている。メモリカード20
0に格納されたJPEGフォーマットデータは、メモリ
カードドライブ91を介して記憶装置92にロードされ
る。
【0005】画像の印刷に際しては、記憶装置92に格
納されているJPEGフォーマットデータJDは、逆D
CT装置93により伸張されて再生画像データRDに変
換される。さらに、印刷データ生成手段94は、この再
生画像データRDから印刷データPDを生成して、これ
をプリントバッファ95に格納する。プリントバッファ
95に格納された印刷データPDは、プリントエンジン
部96に出力され、印刷用紙100への印刷が行われ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、デジタルカ
メラで撮影された画像データをそのままプリンタに出力
した場合には、後述する理由により必ずしも出力物とし
て最良な画像品質を得ることができない。
【0007】すなわち、一般にデジタルカメラの画像デ
ータは、モニタで鑑賞されることを前提に生成されるこ
とが多い。しかしながら、画像が、加法混色で再現され
るモニタと、減法混色で再現されるプリンタとでは、色
再現範囲が異なっている。さらには、反射光で観察され
るプリンタの出力物(ハードコピー)は、モニタで観察
される出力結果(ソフトコピー)よりも画質の良否の判
断が容易であり、厳しく評価される性質を有している。
【0008】したがって、モニタでの観察されていると
きには特に不満のない画像データであっても、これをプ
リントした場合には、不満の残る画像となることが多
い。
【0009】また、デジタルカメラの画像データは、撮
影時の致命的失敗を抑制するため、画素値の取り得る範
囲0〜255を十分に活かしきれていない場合が多い。
これは、プリンタの持つダイナミックレンジを活かせな
いことにつながる。
【0010】したがって、デジタルカメラの画像データ
を良好にプリントアウトするためには、図11に示すよ
うな画素値補正回路98により、再生画像データに画素
値変更処理を施すことで、印刷画像全体の画素値を変更
するプリンタ9′を用いることが望まれている。
【0011】しかし、このプリンタ9′では、画素値変
更処理を1つの画素ごとに行わなければならないため、
一画像あたりの印刷に時間がかかるという問題がある。
【0012】本発明の目的は、圧縮画像データから画素
値が補正された伸長画像データを、簡単にかつ高速に生
成することができる画素値補正機能付きプリンタおよび
画素値補正印刷方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画素値補正機能
付きプリンタは、DCT処理が施された圧縮画像データ
を取り込んで、当該画像データにかかる画像の印刷を行
うプリンタに応用されるもので、圧縮画像データのN×
N画素ブロックについて、DC成分のみの値の変更を行
うDC成分変更手段と、DC成分の変更が行われたJP
EG画像等の画像データを、逆DCT処理して伸張画像
データを得る逆DCT手段と、伸張画像データから印刷
データを生成する印刷データ生成手段とを有してなるこ
とを特徴とする。
【0014】DC成分変更手段による処理は、(1)符
号化データについて、(2)復号化された量子化DCT
係数について、または(3)DCT係数について行うこ
とができる。
【0015】DC成分は、N×N画素ブロックの、
(1)の符号化データについて、DC成分変更手段によ
る処理を行う場合、符号化データの、DC成分の符号語
の値を、画素ブロックごとに変更する。(2)の復号化
された量子化DCT係数、(3)のDCT係数につい
て、DC成分変更手段による処理を行う場合、係数行列
のDC成分の係数(通常、第1行第1列の行列要素)の
値を変更する。
【0016】本発明の画素値補正機能付きプリンタに
は、DC成分の値を変更するDC成分値設定ユーザイン
タフェースをさらに有することができ、またDC成分の
値の変更を、外部機器から行うための入力インターフェ
ースを有することもできる。
【0017】本発明の画素値補正印刷方法は、DCT処
理が施された圧縮画像データを取り込んで印刷を行うも
ので、圧縮画像データについて、DC成分のみの値の変
更を行うDC成分変更処理ステップと、DC成分の変更
が行われた画像データを、逆DCT処理して伸張画像デ
ータを得る逆DCT処理ステップと、伸張画像データか
ら印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を
有してなることを特徴とする。
【0018】DC成分変更処理ステップは、(1)符号
化データについて、(2)復号化された量子化DCT係
数について、または(3)DCT係数について行なうこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の画素値補正機能付
きプリンタの一実施例を示す説明図である。
【0020】図1において、プリンタ1は、メモリカー
ドドライブ11、I/Oポート(シリアルポート)1
2、記憶装置13、逆DCT装置14、印刷データ生成
手段15、プリントバッファ16、プリントエンジン部
17、DC成分値設定手段(ユーザインタフェース)1
8を含んで構成されている。なお、図1では、操作ボタ
ンやスイッチ、あるいは稼動状況表示用のディスプレイ
やランプ等の、ユーザインターフェースは、本実施形態
の理解には必須ではないので図示していない。
【0021】メモリカードドライブ11には、デジタル
カメラ用のメモリカード200を装着することができ
る。本実施形態では、メモリカード200には、JPE
GフォーマットデータJDが記録されているものとす
る。
【0022】ユーザは、図示しないユーザインターフェ
ースを介して、メモリカード200に格納された画像の
うち、所定のJPEGフォーマットデータJDを記憶装
置13にロードすることができる。
【0023】シリアルポート12は、コンピュータ等の
外部機器のポートと接続される。このシリアルポート1
2を介して、JPEGフォーマットデータを外部機器か
ら記憶装置13にロードすることができるほか、後述す
るDC成分の値の変更を、外部機器から行うための入力
インターフェースとしても使用される。
【0024】逆DCT処理装置14は、JPEG画像デ
ータの伸張を行い再生画像データ(伸張画像データ)R
Dを得るものであり、DC成分変更手段141および逆
DCT手段142とからなり、JPEGフォーマット画
像の8×8画素ブロック(実空間画像データ)ごとの画
素値の平均値をシフトアップまたはシフトダウンするこ
とにより変更すること、もしくは前記平均値を図示しな
いテーブルを参照して変更することができる。
【0025】なお、図1では、プリンタ1を機能的に表
現しているため、中央処理装置や、プログラム格納RO
Mの図示はしていないが、逆DCT処理装置14の機能
は、中央処理装置、およびROMに格納された処理プロ
グラムにより達成することができる。もちろん、中央処
理装置に代えて、DSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)を搭載した専用処理回路を用いることもできる。
【0026】DC成分変更手段141は、後述するよう
に(図7〜図9参照)、JPEGフォーマットデータJ
Dの画素ブロックにかかる、(1)符号化データのDC
成分、(2)量子化DCT係数のうちのDC成分、また
は(3)DCT係数のうちのDC成分、に変更を加える
こと(DC成分の値を変更すること)ができる。
【0027】逆DCT手段142は、後述するようにD
C成分に変更が加えられたDCT係数に逆DCTを施し
8×8画素ブロックを再生する(すなわち、再生画像デ
ータRDを生成する)ことができる。
【0028】図3は、デジタルカメラで撮影した画像
(Y,Cb,Cr実画像データ)を、本発明のプリンタ
(図1のプリンタ1)におよび従来のプリンタ(たとえ
ば、図9のプリンタ9′)に転送して、Y,M,C画像
データに変換するまでの処理の流れを例示する図であ
る。
【0029】図3において、カメラ側処理51では、
Y,Cb,Cr実画像データ(実空間データ)をDCT
処理して、周波数空間の画像データに変換している。
【0030】周波数空間のY,Cb,Cr画像データ
が、カメラ側処理51から本発明のプリンタ側処理52
に渡されると、プリンタ側処理52では当該周波数空間
の画像データに逆DCT処理を施すが、この逆DCT処
理に際してDC成分の値の変更がなされる。
【0031】逆DCT処理によりY,Cb,Cr実画像
データ(実空間画像データ)が生成され、この実画像デ
ータは行列演算によりRGB画像データに変換され、さ
らにLUTを参照してYMC画像データに変換される。
【0032】一方、周波数空間のY,Cb,Cr画像デ
ータが、カメラ側処理51から従来のプリンタ側処理5
3(図11のプリンタ9′による処理)に渡されると、
逆DCT処理が行われ、Y,Cb,Cr実画像データに
変換される。従来のプリンタ側処理53においては、こ
の実画像データについてDC成分の値の変更がなされ
る。
【0033】DC成分の値が変更されたY,Cb,Cr
実画像データ(実空間画像データ)は、行列演算により
RGB画像データに変換され、さらにLUTを参照して
YMC画像データに変換される。
【0034】図4(A)に、逆DCT処理装置14によ
る符号化データ(「350」で示す)の再生画像データ
RD(「380」で示す)への復元結果を示す。また、
逆DCT処理装置14の処理の意味を明確にするため
に、図4(B)に、図11に示した逆DCT処理装置9
3による符号化データ(「350」で示す)の再生画像
データRD(「390」で示す)への復元結果を示す。
図4(A),(B)では、再生画像データRD(「38
0」,「390」)を構成する各画素には具体的な値を
示してある。
【0035】本実施形態では、再生画像データRD
(「380」)の画素値変更量は「−20」となるよう
に設定されている。すなわち、逆DCT処理装置14
は、再生画像データRD(「380」)の各画素値(図4
(A)参照)が、図11に示した再生画像データRD
(「390」)の各画素値(図4(B)参照)よりも、そ
れぞれ「20」小さくなるように逆DCT処理を行う。
【0036】印刷データ生成手段15は、再生画像デー
タRDを、印刷データPDに変換することができる。印
刷データ生成手段15の機能も、逆DCT処理装置14
の場合と同様、中央処理装置、およびROMに格納され
た処理プログラムにより達成することもできるし、DS
P(デジタルシグナルプロセッサ)を搭載した専用処理
回路により達成することもできる。
【0037】プリントバッファ16には、印刷データ生
成手段15により生成された印刷データPDが格納され
る。この印刷データPDは、順次プリントエンジン部1
7に出力され、プリントエンジン部17は、印刷データ
PDにかかる画像を印刷用紙100に印刷することがで
きる。
【0038】DC成分値設定手段18は、ユーザがDC
成分の値の設定(変更)を行うためにプリンタに設けら
れる。図1では、DC成分値設定手段18は、ダイヤル
で示してあるが、もちろんこれには限定されない。ま
た、シリアルポート12を介して接続されたコンピュー
タ等の外部機器から、上記DC成分値の設定変更を行う
こともできる。なお、DC成分の設定値(変更値)は、
図示しない不揮発性レジスタ等に格納されている。もち
ろん、DC成分の値の設定は、プリンタ製造者がプリン
タ製造時ないし出荷時に設定しておくことで、ユーザに
DC成分の値の設定(変更)を許さないようにもでき
る。
【0039】ところで、デジタルカメラにより撮影され
た画像(原画像)は、通常、デジタルカメラ内の処理装
置によりJPEGフォーマットに変換される。図5に示
すように、原画像のJPEGフォーマット画像への変換
は、原画像の着目画素ブロック(8×8画素ブロック)
310を単位として行われる。
【0040】まず、着目画素ブロック310について、
DCT処理が行われ、DCT係数(周波数空間データ)
320が求められる。図5では、着目画素ブロック31
0の各画素の平均値は、「98.8」である。
【0041】つぎに、このDCT係数320は、量子化
テーブル330を用いて、量子化DCT係数340に変
換される。
【0042】写真画像では、局在する画素同士の画素値
の変化は小さい。このため、JPEGフォーマットで
は、量子化されたDCT係数340の高周波成分は、
「0」となる場合が多い。したがって、図7ではDCT
係数340の要素のうち高周波成分の多くは「0」とな
っている。
【0043】さらに、量子化DCT係数340は、符号
化され、符号化データ350が生成される。そして、画
像を構成する8×8画素ブロックについての符号化デー
タから符号化データ(JPEG画像データ)350が作
成される。この符号化データ350のDC成分の値は、
着目画素ブロック310につての量子化DCT係数34
0のDC成分の値(「−14」)と、前画素ブロックの
量子化DCT係数のDC成分の値(ここでは「−12」
とする)との差分「2」を意味している。
【0044】まず、本実施形態の理解を容易にするため
に、従来の、図10に示したプリンタ9または図11に
示した従来のプリンタによる、符号化データ350の画
素ブロック390への変換例を図6に示す。図6では、
符号化データ350の復号化により、量子化DCT係数
360が生成され、この量子化DCT係数360は、量
子化テーブル330を用いて逆量子化され、逆量子化D
CT係数370が生成される。そして、逆量子化DCT
係数370は、逆DCT手段93により逆DCTが施さ
れ、8×8画素ブロック390(再生画像データRD)
が生成される。
【0045】以下、図1のプリンタの処理の流れを、図
2により説明する。
【0046】まず、記憶装置13から、逆DCT装置1
4にJPEG圧縮画像データが取り込まれると(S11
0)、DC成分変更手段141により、JPEG圧縮画
像データの8×8画素ブロック(着目画素ブロック31
0)にかかるデータごとに、(1)符号化データについ
て、(2)復号化された量子化DCT係数について、ま
たは(3)DCT係数について、DC成分のみの値の変
更が行われる(DC成分変更処理ステップS120)。
【0047】ここで、上記(1)の場合には後述するよ
うに、符号化データのDC成分には、ブロックの差分値
が記録されているため、DC成分の変更に際しては、当
該ブロック自身の値が所望の値となるように変更され
る。
【0048】つぎに、すでにDC成分の値が変更されて
いるDCT係数が、逆DCT手段142により、8×8
画素ブロックに変換され復元される(逆DCT処理ステ
ップ130)。
【0049】そして、印刷データ生成手段15により、
8×8画素ブロックから印刷データが生成される(印刷
データ生成ステップ140)。
【0050】上記の印刷データは、プリントバッファ1
6に格納され、適宜、プリントエンジン部17に送られ
る(印刷ステップ150)。
【0051】以下に、JPEG画像を印刷する場合の動
作例を図7〜図9により説明する。なお、カラーのJP
EG圧縮画像データは、通常、Y,Cb,Crの3チャ
ンネルからなるが、ここではYチャンネルの場合につい
て説明する。また、ここでの例では、前述したように再
生された8×8画素ブロックの画素値を、補正処理を行
わない場合の画素値よりも、「20」小さくする場合を
示している。
【0052】まず、図7を参照しつつ、逆DCT処理装
置14の第1動作例を説明する。
【0053】第1動作例では、8×8画素ブロック(着
目画素ブロック310)ごとの符号化データ350が、
DC成分変更手段141の処理対象となる。DC成分変
更手段141は、符号化データ350のDC成分の値
(図7では「010」で示す)を取り出す。そして、こ
の取り出した値に、変更を加える。図7では、DC成分
の値に変更を加えた後の符号化データを符号350′で
便宜上示してある。符号化データ350のDC成分を、
符号化データ350′に変換するためにDC成分変更手
段141が必要とする情報は、着目画素ブロック310
の量子化DCT係数340のDC成分(ここでは「1
4」)、画素値の変更量(ここでの例では「−2
0」)、および前画素ブロックとの差分(ここでの例で
は「−2」)、および量子化テーブル330の行列要素
“00”(ここでの例では「16」)である。
【0054】そして、符号化データ350′の値(図7
では「110」で示す)を復号化することで図7、復号
化された量子化DCT係数360が生成される。符号化
データ350のDC成分の値の変更は、量子化DCT係
数360のDC成分の値に反映され、当該DC成分の値
は「−24」となる。 復号化された量子化DCT係数
360は、量子化テーブル330を用いて逆量子化さ
れ、逆量子化DCT係数370が生成される。
【0055】逆量子化DCT係数370のDC成分の値
は「−384」であり、この値は、再生された8×8画
素ブロックの、画素値の平均値を意味する。画素値の平
均値は、(DC係数のレベル・シフト値)+(逆量子化
DCT係数370のDC成分)/8により求められる。
ここでは、(DC係数のレベル・シフト値)=128、
(逆量子化DCT係数370のDC成分)=−384な
ので、画素値の平均値は「80」となる。
【0056】したがって、たとえばDC成分の値を大き
くすれば画像全体は明るくなるし、小さくすれば画像全
体は暗くなる。なお、Yチャンネルの場合、上述したよ
うにDC成分の値の変化が明暗の変化となるが、Cbチ
ャンネルの場合は青み−黄みの変化になり、Crチャン
ネルの場合は赤み−緑みの変化になる。
【0057】そして、DCT係数370には、逆DCT
手段142により逆DCTが施され、8×8画素ブロッ
ク380(再生画像データRD)が生成される。
【0058】図4に示されるように、8×8画素ブロッ
ク380(図4と図7の画素ブロック380は同一)の
各画素値は、補正処理を行わない場合の8×8画素ブロ
ック390の各画素値より「20」小さくなる。
【0059】図11の、色補正回路98を持つ従来のプ
リンタ9′を使用して、画素値を補正する場合には、8
×8画素ブロック380の64個の画素値それぞれにつ
いて、変更を行わなければならない。これに対して、本
発明による場合には、上記の動作例に示すように、DC
成分変更手段141により、符号化データ350のDC
成分の値を変更するだけで、上記したように、再生画像
データRD全体の画素値を一括変更することができる。
したがって、1画像当たりの、画素値補正にかかる時
間、ひいては印刷時間が長くなるという不都合は生じな
い。
【0060】つぎに、図8を参照しつつ、逆DCT処理
装置14の第2動作例を説明する。
【0061】第2動作例では、逆DCT処理装置14
は、まず、8×8画素ブロックごとの符号化データ35
0を、復号化することで量子化DCT係数360を生成
する。
【0062】第2動作例では、復号化された量子化DC
T係数360が、DC成分変更手段141の処理対象と
なる。DC成分変更手段141は、量子化DCT係数3
60のDC成分(ここでの例では、「−14」)を書き
換える(書き換えの処理を、黒塗り矢印で明示してあ
る)。
【0063】DC成分変更手段141は、 (量子化DCT係数360のDC成分)+8×(再生さ
れる画素ブロックの画素値の変更量)/(量子化テーブ
ル330の“00”成分) の演算を行うことで、量子化DCT係数360のDC成
分を、量子化DCT係数361に変換することができ
る。
【0064】本動作例では、(量子化DCT係数360
のDC成分)=−14、(再生される画素ブロックの画
素値の変更量)=−20、(量子化テーブル330の
“00”成分)=16なので、図8量子化DCT係数3
61のDC成分は、「−24」となる。
【0065】上記のようにしてDC成分が書き換えられ
た量子化DCT係数361は、量子化テーブル330を
用いて逆量子化され、DCT係数370が生成される。
本動作例でも、第1動作例と同様、逆量子化DCT係数
370のDC成分の値は「−384」であり、この値
は、図5の8×8画素ブロックの、画素値の平均値「8
0」を意味する。この後、DCT係数370には、逆D
CT手段142により逆DCTが施され、8×8画素ブ
ロック380(再生画像データRD)が生成される。
【0066】第2動作例では、DC成分変更手段141
により、量子化DCT係数360のDC成分の値「−1
4」を「−24」に変更するだけで、再生画像データR
D全体の画素値を一括変更することができる。したがっ
て、図10または図11における従来のプリンタが有し
ていた、画素値補正にかかる時間、ひいては1画像当た
りの印刷時間が長くなるという不都合は生じない。
【0067】さらに、図9を参照しつつ、逆DCT処理
装置14の第3動作例を説明する。
【0068】第3動作例では、逆DCT処理装置14
は、まず、圧縮画像の8×8画素ブロックごとの符号化
データ350を復号化することで量子化DCT係数36
0を生成する。そして、復号化された量子化DCT係数
360を、量子化テーブル330を用いて逆量子化し、
DCT係数370を生成する。
【0069】第3動作例では逆量子化されたDCT係数
370が、DC成分変更手段141の処理対象となる。
DC成分変更手段141は、DCT係数370のDC成
分(ここでの例では、「−224」)を書き換える(書
き換えの処理を、黒塗り矢印で明示してある)。
【0070】DC成分変更手段141は、 (逆量子化されたDCT係数370のDC成分)+8×
(再生される画素ブロックの画素値の変更量) の演算を行うことで、DCT係数370のDC成分を、
DCT係数371に変換することができる。
【0071】本動作例では、(DCT係数370のDC
成分)=−224、(再生される画素ブロックの画素値
の変更量)=−20なので、図9DCT係数371のD
C成分は、「−384」となる。この逆量子化DCT係
数370の値は、本動作例でも、第1,第2動作例と同
様、図5の8×8画素ブロックの、画素値の平均値「8
0」を意味する。この後、上記のようにしてDC成分が
書き換えられたDCT係数371には、逆DCT手段1
42により逆DCTが施され、8×8画素ブロック38
0(再生画像データRD)が生成される。
【0072】第3動作例では、DC成分変更手段141
により、DCT係数370のDC成分の値「−224」
を「−384」に変更するだけで、再生画像データRD
全体の画素値を一括変更することができる。したがっ
て、1画像当たりの画素値補正にかかる時間、ひいては
印刷時間が長くなるという不都合は生じない。
【0073】
【発明の効果】画像の画素値を、圧縮状態で変更してい
るので、簡単にかつ高速に、画素値が補正された伸長画
像データを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画素値補正機能付きプリンタの一実施
例を示す説明図である。
【図2】図1のプリンタの処理の流れを示す説明図であ
る。
【図3】デジタルカメラで撮影した画像(Y,Cb,C
r実画像データ)を、本発明のプリンタおよび従来のプ
リンタに転送して、Y,M,C画像データに変換するま
での処理の流れを例示する図である。
【図4】(A)は逆DCT処理装置による符号化データ
の再生画像データRDへの復元結果を示す図。(B)は
図11の逆DCT処理装置による符号化データの再生画
像データRDへの復元結果を示す図である。
【図5】原画像のJPEGフォーマット画像への変換処
理の流れを示す説明図である。
【図6】従来のプリンタによる、符号化データから画素
ブロックへの変換例を示す図である。
【図7】逆DCT処理装置の第1動作例の説明図であ
る。
【図8】逆DCT処理装置の第2動作例の説明図であ
る。
【図9】逆DCT処理装置の第3動作例の説明図であ
る。
【図10】メモリカードスロットを有する従来のプリン
タの一例を示す図である。
【図11】メモリカードスロットを有し、かつ逆DCT
装置を有するプリンタを示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 11 メモリカードドライブ 12 シリアルポート 13 記憶装置 14 逆DCT装置 15 印刷データ生成手段 16 プリントバッファ 17 プリントエンジン部 18 DC成分値設定手段 51 カメラ側処理 52 本発明におけるプリンタ側処理 53 従来技術におけるプリンタ側処理 141 DC成分変更手段 142 逆DCT手段 100 印刷用紙 200 メモリカード 310 着目画素ブロック 320 DCT係数 330 量子化テーブル 340 DCT係数 350 符号化データ 360 量子化DCT係数 370 逆量子化DCT係数 380 8×8画素ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) 5J064 Fターム(参考) 2C087 AA09 AA15 AC05 AC07 BA03 BA07 BB16 BD36 BD40 2C187 AC05 AC08 5C052 AA11 CC11 CC12 CC20 DD02 FA02 FA03 FB01 FD00 FD02 FD13 5C059 KK15 LA00 MA00 MA23 MC32 SS14 SS28 UA05 5C078 AA04 BA57 5J064 AA01 BA16 BB04 BB11 BC02 BD03 BD07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCT処理が施された圧縮画像データを
    取り込んで、当該画像データにかかる画像の印刷を行う
    画素値補正機能付きプリンタであって、 前記圧縮画像データについて、DC成分のみの値の変更
    を行うDC成分変更手段と、 前記DC成分の変更が行われた画像データを、逆DCT
    処理して伸張画像データを得る逆DCT手段と、 前記伸張画像データから印刷データを生成する印刷デー
    タ生成手段と、を有してなることを特徴とする画素値補
    正機能付きプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記DC成分変更手段による処理は、 (1)符号化データについて、 (2)復号化された量子化DCT係数について、また
    は、 (3)DCT係数について、行われることを特徴とする
    請求項1に記載の画素値補正機能付きプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記DCT処理が施された圧縮画像デー
    タは、JPEG画像であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画素値補正機能付きプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記DC成分の値を変更する、DC成分
    値設定ユーザインタフェースをさらに有することを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の画素値補正機能付
    きプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記DC成分の値の変更を、外部機器か
    ら行うための入力インターフェースを有することを特徴
    とする請求項1〜4の何れかに記載の画素値補正機能付
    きプリンタ。
  6. 【請求項6】 DCT処理が施された圧縮画像データを
    取り込んで印刷を行う画素値補正印刷方法であって、 前記圧縮画像データについて、DC成分のみの値の変更
    を行うDC成分変更処理ステップと、 前記DC成分の変更が行われた画像データを、逆DCT
    処理して伸張画像データを得る逆DCT処理ステップ
    と、 前記伸張画像データから印刷データを生成する印刷デー
    タ生成ステップと、を有してなることを特徴とする画素
    値補正印刷方法。
  7. 【請求項7】 前記DC成分変更処理ステップは、 (1)符号化データについて、 (2)復号化された量子化DCT係数について、また
    は、 (3)DCT係数について、行うことを特徴とする請求
    項6に記載の画素値補正印刷方法。
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