JP2002199274A - 露出制御装置、撮像装置 - Google Patents

露出制御装置、撮像装置

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JP2002199274A
JP2002199274A JP2000393540A JP2000393540A JP2002199274A JP 2002199274 A JP2002199274 A JP 2002199274A JP 2000393540 A JP2000393540 A JP 2000393540A JP 2000393540 A JP2000393540 A JP 2000393540A JP 2002199274 A JP2002199274 A JP 2002199274A
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luminance
exposure
level
exposure control
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Makoto Azuma
信 東
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像手段で表現可能なレンジ幅をオーバーし
ているような被写体において露出アンダーになることを
防止する。 【解決手段】 被写体を撮像する撮像手段1と、前記撮
像手段が撮像した画像信号に基づき、前記撮像手段の露
出を制御する第1の露出制御部15aおよび第2の露出
制御部51bとを備え、露出制御部15a、15bは、
撮像手段1が撮像した前記被写体の画像において、より
明るいエリアの第1の輝度と、それより暗いエリアの第
2の輝度とをそれぞれ検出し、前記第1の輝度と第2の
輝度とに基づき、前記撮像手段1の露出を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルスチルカメ
ラ等に用いられる露出制御装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタルスチルカメラやビデ
オカメラなどのカメラに用いられる露出制御装置は、C
CDなどの撮像手段(以下CCDと略称する)から得ら
れた映像信号を検出し、その信号を平均するなどの手段
を施して検波信号を得、その検波信号があらかじめ設定
していた目標値と同じ値になるようにカメラの露出を調
節する、フィードバック制御を行っていた。ここでカメ
ラの露出の調節の手段としては、前記CCDの電荷蓄積
時間の制御や、レンズの絞り機構の絞り量制御などが考
えられている。
【0003】図8に、その従来例の一例を示す。図8に
おいて、従来の露出制御装置は、CCDなどの撮像手段
1と、AGCなどの増幅手段2と、そのアナログ信号を
ディジタル信号に変換するAD変換器3と、その得られ
たディジタル信号を所定の画像信号に変換するディジタ
ル信号処理回路4と、ディジタル信号から輝度を検波す
る輝度検波部85と、予め所定の露出制御目標値が設定
された露出制御目標値設定部86と、輝度検波部85か
らの輝度検波出力信号と、露出制御目標値設定部86か
らの前記露出制御目標値とを減算する減算器87と、減
算器87からの減算器出力信号をゼロにする露出レベル
を演算する調節器88と、調節器88の演算出力に基づ
き、タイミングパルスを発生するタイミングパルス発生
器89と備えている。
【0004】このような露出制御装置は、撮像手段1が
撮像した画像信号はフレーム単位で出力されると、AG
C2で増幅され、AD変換器3にてデジタル変換され、
このデジタル変換された信号Vccdを、輝度検波手段
5が検波することにより輝度信号が抽出される。さらに
減算器7にて、輝度信号と、露出制御目標設定部86に
設定された目標値とを減算し、調節器88が、減算器8
7からの減算結果を受けて、この値が0となるような値
を出力し、タイミングパルス発生器89が、調節器9か
ら出力された値に基づくタイミングパルスを撮像手段1
に出力することにより、撮像手段1の露出を制御する。
【0005】この露出制御装置により、カメラの露出レ
ベルは、その露出検波レベルが露出目標値と一致するよ
うに、常時フィードバック制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に自然界には、さ
まざまな明るさの光源がある。最も明るいところでは晴
天時の太陽光線があり、また部屋の中では人工的な光源
であるタングステン電球や蛍光燈などの照明がある。
【0007】この太陽光線と人工の光源である照明とで
は、大きくその照度が異なり、異なる輝度を与える。例
えば、部屋の中を撮影したときに、その被写体中に窓が
あり、そこから太陽光線が入っているシーンなどにおい
ては、前記被写体中の窓の部分の輝度とそれ以外の部分
の輝度とでは、極端な輝度レベルの差がある。
【0008】このような被写体は、前記CCDなどの撮
像手段で表現可能な輝度のレンジ幅をオーバーしている
場合が多い。
【0009】このような被写体に対し、従来の露出制御
手段では、輝度検波レベルを、予め露出制御目標値設定
部86に設定された一定値にするよう露出制御されてい
るだけであるため、高輝度部分があるとその高輝度部分
の輝度によって露出は絞り気味、つまり露出アンダー気
味に撮影されることになるという欠点があった。
【0010】このとき、図8の破線部に示すように、露
出制御目標値設定部86が輝度信号Vccdを受けて、
その平均値に基づいて前記一定値を定めるようにしても
よいが、ある程度のレンジ幅を越えると、露出アンダー
を避けることはできなかった。
【0011】そのような露出アンダーな撮影を避けるた
めの対応としては、目標値を手動で可変に出来るような
機能を搭載したカメラなどが考えられている。しかしそ
の場合、撮影する被写体の露出目標レベルを撮影する度
に微調整しなければならず操作が煩雑になるという欠点
があった。
【0012】また別の方法として、特開平9−1869
28公報に開示された技術に見られるように、微小面積
で極端に明るい被写体である光源のような被写体が検波
エリア内に入ったとき、その影響をなくするようにする
ため、2次元ローパスフィルターで除去しようとした取
り組みがある。
【0013】しかしこの方法の場合、問題は「微小面
積」の大きさであり、ローパスで除去可能な大きさは限
定されてしまう。あまり大きな被写体に対応させようと
すると、ローパスの時定数を大きくしなければならず、
このことは、露出制御回路の応答速度にも影響を与える
可能性があるといった欠点があった。
【0014】本発明は上記従来の欠点を解決するもので
あり、高輝度被写体部分の輝度によって露出が絞り気味
になることを防止するとともに、操作が簡単であり、か
つ露出制御の応答にもほとんど影響を与えない露出制御
装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明(請求項1に対応)は、被写体を撮
像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した画像信号に
基づき、前記撮像手段の露出を制御する露出制御手段と
を備え、前記露出制御手段は、前記撮像手段が撮像した
前記被写体の画像において、より明るいエリアの第1の
輝度と、それより暗いエリアの第2の輝度とをそれぞれ
検出し、前記第1の輝度と第2の輝度とに基づき、前記
撮像手段の露出を決定することを特徴とする露出制御装
置である。
【0016】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記第1の輝度と、前記第2の輝度とは、互いに異
なるフレームである前記被写体の画像信号からそれぞれ
検出されることを特徴とする上記本発明である。
【0017】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記露出制御手段は、前記第1の輝度に対する第1
の露出レベルおよび前記第2の輝度に対する第2の露出
レベルを決定し、前記第1の露出レベルと前記第2の露
出レベルとの差に基づいて予め定めた基準に従い、前記
第1の露出レベルまたは前記第2の露出レベルのいずれ
かを、前記撮像手段の露出として決定することを特徴と
する上記本発明である。
【0018】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、前記所定の基準は、前記第1の露出レベルと前記第
2の露出レベルとの差が所定の値より大きい場合、前記
第1の露出レベルを選択し、前記第1の露出レベルと前
記第2の露出レベルとの差が所定の値以下である場合、
前記第2の露出レベルを選択することを特徴とする上記
本発明である。
【0019】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、前記所定の基準は、前記第1の露出レベルと前記第
2の露出レベルとの差が所定の値より小きい場合、前記
第1の露出レベルを選択し、前記第1の露出レベルと前
記第2の露出レベルとの差が所定の値以上である場合、
前記第2の露出レベルを選択することを特徴とする上記
本発明である。
【0020】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、第4の本発明の露出制御装置の前記所定の基準と、
第5の本発明の露出制御装置の前記所定の基準とを選択
的に用いることを特徴とする露出制御装置である。
【0021】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、前記第1の露出レベルを決定する露出制御手段は、
前記画像信号の輝度を検波する第1の輝度検波部と、前
記画像信号の1フレーム分を複数エリアの輝度信号に分
割し、その各分割エリア毎に輝度成分を求める第1のエ
リア輝度検波部、前記画像信号に対応した前記第1のエ
リア輝度検波部からの各輝度成分のうち、最大輝度レベ
ル付近の前記分割エリアの数(Nmax1)を求める第
1の最大輝度レベルエリア数検出部、前記Nmax1
が、ある条件の範囲内になるような露出レベル制御の初
期目標値を設定する第1の初期目標値設定部、および前
記初期目標値を制限する第1の目標値制限部を有する第
1の露出制御目標値設定手段と、前記第1の露出制御目
標値設定手段の出力と、前記輝度検波部が検波した輝度
とを減算する第1の減算器と、前記減算器の出力が0と
なるような露出レベルを演算する第1の調節器とを備え
たことを特徴とする上記本発明である。
【0022】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、、前記第2の露出レベルを決定する露出制御手段
は、前記画像信号の輝度を検波する第2の輝度検波部
と、前記画像信号の1フレーム分を複数エリアの輝度信
号に分割し、その各分割エリア毎に輝度成分を求める第
2のエリア輝度検波部、前記画像出力信号に対応した前
記第2のエリア輝度検波部からの各輝度成分のうち最大
輝度レベル付近の分割エリアの数(Nmax2)を求め
る第2の最大輝度レベルエリア数検出部、前記最大輝度
レベルより一段階低い輝度レベル付近を示すエリア数
(Nmax2’)を求める次点輝度レベルエリア検出
部、前記Nmax2が、ある条件の範囲になるような露
出レベル制御の初期目標値を設定する第2の初期目標値
設定部、前記Nmax2’に基づき、前記初期目標値を
制限する第2の目標値制限部を有する第2の露出制御目
標値設定手段と、前記第2の露出制御目標値設定手段の
出力と、前記輝度検波部が検波した輝度とを減算する第
2の減算器と、前記減算器の出力が0となるような露出
レベルを演算する第2の調節器とを備えたことを特徴と
する上記本発明である。
【0023】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、前記初期目標値制限部による制限の下限値は、前記
Nmax2’に基づくものであることを特徴とする上記
本発明である。
【0024】また、第10の本発明(請求項9に対応)
は、第1から第9のいずれかの本発明の露出制御装置を
備えたことを特徴とする撮像装置である。
【0025】また、第11の本発明(請求項10に対
応)は、第1から第10のいずれかの本発明の全部また
は一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータに
より実行させるためのプログラムおよび/またはデータ
を担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能
なことを特徴とする媒体である。
【0026】また、第12の本発明(請求項11に対
応)は、第1から第10のいずれかの本発明の全部また
は一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータに
より実行させるためのプログラムおよび/またはデータ
であることを特徴とする情報集合体である。
【0027】以上のような本発明の露出制御装置は、そ
の一例として、撮像素子で撮像して得られる連続した画
像フレーム信号をフレーム1、フレーム2とするとき、
まずフレーム1の画像出力信号から代表する輝度検波レ
ベルを検出する第1の輝度検波手段と、前記フレーム1
から露出制御の目標値を可変設定制御する第1の目標値
設定手段と、前記第1の輝度検波信号が前記目標値にな
るように露出制御するための第1の調節手段とを備え、
他方フレーム2の画像出力信号から代表する輝度検波レ
ベルを検出する第2の輝度検波手段と、前記フレーム2
から露出制御の目標値を可変設定制御する第2の目標値
設定手段と、前記第2の輝度検波信号が前記目標値にな
るように露出制御するための第2の調節手段とを備える
ものである。
【0028】これにより、高輝度被写体部分の輝度によ
って露出が絞り気味になることを防止するとともに、操
作が簡単であり、かつ露出制御の応答にもほとんど影響
を与えない露出制御装置が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0030】(実施の形態1)以下に、本発明の実施の
形態1について、図1を用いて説明する。
【0031】図1は、本発明の実施の形態1による露出
制御装置を用いた撮像装置として、CCDなどの撮像手
段からの画像信号を入力してAD変換し、デジタルデー
タを生成して所定の処理を行うビデオカメラを例とした
ブロック図である。ただし、図8に示す従来例と同一ま
たは相当する手段には、同一符号を付し、詳細な説明を
省略する。
【0032】本発明のビデオカメラは、従来例と同様、
画像信号をフレーム単位で出力する撮像手段1、AGC
2と、AD変換器3、ディジタル信号処理回路4を備え
るとともに、画像信号分別器14と,第1の露出制御部
15aおよび第2の露出制御部15bの、2つの露出制
御部とを備えている。
【0033】第1の露出制御部15aは、撮像手段1が
撮像した画像信号の輝度レベル検出をする第1の輝度検
波部5と、第1の露出制御目標値設定手段6と、前記6
からの出力値ref1と前記検波部5の出力信号を減算
する第1の減算器7と、前記7出力信号をゼロにするよ
うな露出レベルを演算する第1の調節器8とを備え、第
2の露出制御部15bは、撮像手段1が撮像した画像信
号の輝度レベル検出をする第2の輝度検波部9と、第2
の露出制御目標値設定手段10と、前記10からの出力
値ref2と前記検波部9からの信号を減算する第2の
減算器11と、前記11出力信号をゼロにするような露
出レベルを演算する第2の調節器12とを備えている。
【0034】また、タイミングパルス発生器13は、第
1の露出制御部15aから出力された値に基づき、撮像
手段1の露出レベルを調節し、第2の露出制御部15b
から出力された値に基づき、撮像手段1の露出レベルを
調節する。ただし上記の説明において、第1の露出制御
部15aは、本発明の第1の露出レベルを決定する露出
制御手段に、第2の露出制御部15bは、本発明の第2
の露出レベルを決定する露出制御手段に、それぞれ相当
する。
【0035】以上のような構成を有する、本発明の実施
の形態1による露出制御装置の動作は次のようなもので
ある。
【0036】撮像手段1から出力される画像信号の隣り
合うフレームがフレーム1、フレーム2と交互に繰り返
されていると、画像信号分別器14は、ディジタル化さ
れた画像信号の入力を受けると、これをフレーム1に属
するものと、フレーム2に属するものとに分けて、フレ
ーム1の画像信号は、第1の露出制御部15aへ出力
し、フレーム2の画像信号は、第2の露出制御部15b
へ出力する。
【0037】次に、第1の露出制御部15aはフレーム
1の画像信号に対し露出制御を行い、第2の露出制御部
15bはフレーム2の画像信号に対し露出制御を行い、
それぞれの露出レベルを得るための出力を、タイミング
パルス発生器13へ出力する。
【0038】したがって、タイミングパルス発生器13
は、前記撮像手段に入力する画像信号が、フレーム1の
ものと,フレーム2のものと交互に変わる場合、それぞ
れのフレームの画像信号に応じたタイミングパルスを撮
像手段1に出力するため、撮像手段1は、その画像信号
のフレームが変わる毎に露出レベルが交互に制御され、
フレーム毎に異なる露出レベルが得られることとなる。
【0039】このように、本実施の形態の露出制御装置
は、ひとつの撮像手段に対して、二つの露出制御部を有
しており、露出制御手段毎の露出レベルに基づき、露出
制御毎に独立した露出レベルで、撮像手段1の露出を設
定することができる。
【0040】従って、異なる2つの制御方式の露出制御
部を用いて露出制御を行った場合、露出制御部毎に、異
なる露出レベルが得られることになる。
【0041】例えば、第1の露出制御部15aの第1の
輝度検波部5が、輝度信号のピーク検波のような方式を
とるものであり、第2の露出制御部15bの輝度検波部
9が、輝度信号の平均値検波のような方式をとるもので
ある場合、コントラストの大きな被写体の露出を制御す
る際に、フレーム1の画像信号に従えば、白とびが少な
くなるような露出制御となり、一方フレーム2の画像信
号に従えば、黒つぶれが発生しにくくなるような露出制
御といった特徴をほぼ同時に作り出すことができる。
【0042】以下の実施の形態2,3においては、上記
フレーム1とフレーム2とのそれぞれの画像信号に対し
て行われる、互いに異なる露出制御方式を有する2つの
露出制御部について、効果が大きい方式の実施例につい
て説明する。
【0043】(実施の形態2)まず図2は、図1に示す
第1の露出制御部15aの、第1の露出制御目標値設定
手段6の内部ブロック図である。このブロックではフレ
ーム1の画像信号のみを処理対象にしている。図におい
て、61は一フレーム分の画像を複数のエリアに分割
し、分割されたエリア毎の輝度を求めるエリア分割検波
部、62は所定の輝度設定値Ymaxが設定されたYm
ax設定部、63は設定値Ymaxとエリア分割検波部
61の出力とから、所定の輝度を有するエリア数(Nm
ax1)を検出する最大輝度レベルエリア数検出部、6
4はNmax1を所定の値域内に収めるための目標値を
設定する目標値設定部、65は、目標値設定部64から
得られた出力を、上限レベル設定部67に設定された上
限値と、下限レベル設定部66に設定された下限値との
間に収まるよう制限する制御幅制限部である。ただし上
記の説明において、第1の露出制御目標値決定手段6
は、本発明の第1の露出制御目標値設定手段、エリア分
割検波部61は本発明の第1のエリア輝度検波部、第1
の最大輝度エリア数検出部63は本発明の第1の最大輝
度レベルエリア数検出部、目標値設定部64は本発明の
第1の初期目標値設定部、下限レベル設定部66,上限
レベル設定部67および制御幅制限部65は、本発明の
第1の目標値制限部にそれぞれ相当する。
【0044】このような構成を有する第1の露出制御部
15aを含む、本実施の形態の露出制御装置の動作を以
下に説明する。
【0045】エリア分割検波部61において、フレーム
1の画像信号の一画面を複数のエリアに分割し各エリア
毎に輝度成分を検出する。一方、Ymax設定部62に
設定された設定値Ymaxに基づき、最大輝度レベルエ
リア数検出部63で前記複数のエリアごとの輝度レベル
のうち、前記Ymax以上の輝度レベルを示すエリアの
数を求め、これをNmax1とする。目標値設定部64
は、自らが有する所定の値K1,K2とを参照して、N
max1の値がK2≦Nmax1≦K1となるように制
御し、この値により露出目標値ref1’を求める。
【0046】さらに下限値refminから上限値re
fmaxまでの範囲となるよう、制限幅制限部65で制
限をかけ、減算器7への出力信号ref1を得る。
【0047】このときの処理のフローチャートを図4に
示す。
【0048】最大輝度レベルエリア数検出部63は、Y
max以上の輝度レベルを示すエリアの個数を検出する
と(S41)、目標値設定部64は、この値が上限の一
定個数値K1以上であるかどうか判断を行い(S4
2)、K1以上で有れば目標値をレベルダウンし(S4
5)、制限幅設定部65へ出力する。一方K1より少な
ければ、下限の一定個数値K2よりも少ないかどうかを
判断し(S43)、少なければ値をレベルアップして
(S43)、少なくなければ、Nmax1とK2は同値
であるとして、この値に基づく制御値ref1’を生成
して、制御幅制限部65へ出力する。制御幅制限部65
は、制御値ref’1が、下限レベル設定部66に設定
した下限値refminおよび上限レベル設定部67に
設定した上限値refmaxとの間に収まるよう制限し
て(S56)、出力信号ref1を得る(S47)。
【0049】この制御により、フレーム1の画像信号
は、その画面内の最大輝度エリアNmax1が一定にな
るように露出制御されることになり、白とびした画像が
きわめて発生しにくくなる。
【0050】(実施の形態3)つぎに、図3は、図1に
示す第2の露出制御部15bの第2の露出制御目標値設
定手段10の内部ブロック図である。このブロックでは
る第1の露出制御目標値設定手段6と異なり、フレーム
2の画像信号のみを処理対象にしている。図において、
101は一フレーム分の画像を複数のエリアに分割し、
分割されたエリア毎の輝度を求めるエリア分割検波部、
102は所定の輝度設定値Ymaxが設定されたYma
x設定部、103は設定値Ymaxとエリア分割検波部
101の出力とから、所定の輝度を有するエリア数(N
max2)を検出する最大輝度レベルエリア数検出部、
104はYmaxより低い所定の輝度設定値Ymax’
が設定されたYmax’設定部、105は設定値Yma
x’とエリア分割検波部101の出力とから、所定の輝
度を有するエリア数(Nmax2’)を検出する次点輝
度レベルエリア数検出部、106はNmax2を所定の
値域内に収めるための目標値を設定する目標値設定部、
107は、目標値設定部106から得られた出力を、上
限レベル設定部109に設定された上限値と、Nmax
2’に基づく下限レベル設定部108に設定された下限
値との間に収まるよう制限する制御幅制限部である。た
だし上記の説明において、第2の露出制御目標値設定手
段10は、本発明の第2の露出制御目標値設定手段、エ
リア分割検波部101は本発明の第2のエリア輝度検波
部、Ymax設定部102および第2の最大輝度エリア
数検出部103は本発明の第2の最大輝度レベルエリア
数検出部、Ymax’設定部104および次点輝度エリ
ア数検出部105は本発明の次点輝度レベルエリア数検
出部、目標値設定部106は本発明の第2の初期目標値
設定部、下限レベル設定部108,上限レベル設定部1
09および制御幅制限部107は、本発明の第2の目標
値制限部にそれぞれ相当する。
【0051】このような構成を有する第2の露出制御部
15bを含む、本実施の形態の露出制御装置の動作を以
下に説明する。
【0052】エリア分割検波部101において、フレー
ム2の画像信号の一画面を複数のエリアに分割し各エリ
ア毎に輝度成分を検出する。一方、Ymax設定部10
2に設定された設定値Ymaxに基づき、最大輝度レベ
ルエリア数検出部103で前記複数のエリアごとの輝度
レベルのうち、前記Ymax以上の輝度レベルを示すエ
リアの数を求め、これをNmax2とする。目標値設定
部106は、自らが有する所定の値K1,K2とを参照
して、Nmax2の値がK2≦Nmax1≦K1となる
ように制御し、この値により露出目標値ref2’を求
める。
【0053】さらに、ref2’に対し、下限値ref
minから上限値refmaxまでの範囲となるよう、
制限幅制限部107で制限をかけ、減算器11への出力
信号ref2を得る。
【0054】以上の動作において、下限値refmin
は、以下の処理により制御される値となっている。
【0055】次点輝度レベルエリア数検出部105は、
前記最大レベルYmax以下で、かつYmax’設定部
104の設定値Ymax’以上の輝度レベルを示すエリ
アの数を求め、これをNmax’とする。その値Nma
x’を下限レベル設定部108に入力し、下限レベル設
定部108は、このNmax’を用いて、図6に示す特
性に従ってrefminを求める。
【0056】図6は、Nmax’とrefminとの対
応を示す図であり、図において、下限レベル設定部10
8には所定の値N1,N2が予め設定されており、N
1,N2との間には、N1<N2という関係が維持され
ているものとする。また、refmin1およびref
min2は、refminの上限、下限をそれぞれ示
す。
【0057】例えば、Nmax’の値がN1より低い場
合はrefmin1とし、Nmax’の値がN2より高
い場合はrefmin2となるように、refminは
制御されるものとする。このとき次点輝度レベルエリア
の数Nmax’がN2より大きいときはrefminは
低く設定され、同じくN1より小さいときはrefmi
nは大きく設定され、下限レベル設定部108から出力
される。
【0058】このときの処理のフローチャートを図5に
しめす。
【0059】最大輝度レベルエリア数検出部103は、
Ymax以上の輝度レベルを示すエリアの個数Nmax
2を検出し(S51)、次点輝度レベルエリア数検出部
104は、Ymax’以上でYmaxより小さい輝度レ
ベルを示すエリアの個数Nmax2’を検出する(S5
2)。
【0060】目標値設定部106は、Nmax2が上限
の一定個数値K1以上であるかどうか判断を行い(S5
3)、K1以上で有れば目標値をレベルダウンし(S5
6)、制限幅設定部107へ出力する。一方K1より少
なければ、下限の一定個数値K2よりも少ないかどうか
を判断し(S44)、少なければ値をレベルアップして
(S55)、少なくなければ、Nmax2とK2は同値
であるとして、この値に基づく制御値ref2’を生成
して、制御幅制限部107へ出力する。
【0061】一方、下限レベル設定部108において
は、Nmax2’に基づき、refminを計算する
(S57)。
【0062】最後に、制御幅制限部107は、制御値r
ef’2が、下限レベル設定部108が計算した下限値
refminおよび上限レベル設定部109に設定した
上限値refmaxとの間に収まるよう制限して(S5
8)、出力信号ref2を得る(S59)。
【0063】次に、図7(a)(b)を参照して、本実
施の形態の場合、露出レベルがどのように制御されるか
説明する。
【0064】まず図7(a)の場合であるが、この場合
Nmax2>K1・・・(条件1)であり、かつNma
x2’<N1・・・(条件2)であるので、図5のフロ
ーチャートに示すようにref2はどんどん減算されて
いき(S53に基づく)、輝度レベルは全体的に低くな
っていくが、上記条件1,2を満足する限り最終的には
refminで制限を受けることになり、かつrefm
inは図6より、refmin=refmin1となっ
ている。
【0065】この図7(a)の場合は、被写体の輝度の
ヒストグラムが2つの大きな群に分かれていることを示
しており、いわば撮像手段で表現可能なレンジ幅をオー
バーしているような被写体に相当するが、その場合re
fminは比較的レベルが大きな状態で維持されてお
り、Nmax2がK1以上でも許容されて露出レベルが
refmin1によって比較的高い値に維持しているこ
とを意味する。
【0066】一方図7(b)のような場合、Nmax2
>K1・・・(条件1)では先の図7(a)と同じであ
るが、Nmax2’>N2・・・(条件3)であるの
で、図5に示すフローチャートからref2はどんどん
減算されていくものの(S56に基づく)、下限値re
fminは、先に述べた図6に示す特性に基づき、re
fmin=refmin2となる。
【0067】つまりこの場合、Nmax2’のレベルが
大きく、上記図7(a)の場合に見られたところの、
「2つの大きな群に分かれている」とは認められないこ
とを意味し、refminは最低限の値にまで制御され
ることになり、フレーム1の制御の場合と同じく白とび
防止が働くことになる。
【0068】上記図7(a)、(b)の例でわかること
は、フレーム2は「2つの大きな群に分かれている」ヒ
ストグラムを示す場合にのみ、黒つぶれがきわめて発生
しにくいように作動することである。
【0069】(実施の形態4)実施の形態2,3の露出
制御部をそれぞれ備えた露出制御装置がスチルカメラに
応用され、かつそのスチルカメラにおいて、シャッター
SWが押され、記録モードに入った場合について説明す
る。
【0070】いま、記録モードに入る直前の時の第1の
露出制御手段15aの出力をhssout1、第2の露
出制御手段15bの出力をhssout2とし、hss
out1,hssout2のいずれも大きいほど露出を
よく絞る方向に設定する場合、記録モードでの露出レベ
ルhssoutとしては、 (1)hssout2≦hssout1+constの
とき hssout=hssout1 (2)hssout2 > hssout1+cons
tのとき hssout=hssout2 とする。ただしここでconstは一定数である。
【0071】たとえば、hssout2がhssout
1より一定以下の場合(上記(1)の場合)にはフレー
ム1の画像信号に合わせた露出で記録できるし、反対に
hssout2がhssout1より一定以上大きいと
きはフレーム2の画像信号に合わせた露出で記録可能と
なる。
【0072】これまでの露出制御方式では、たとえばC
CDなどの撮像素子出力信号から得られた画像信号が一
部高輝度となり白とびしていたとすると、その個所はど
の程度露出アンダー方向にすると白とびしなくなるかが
あらかじめ判断できなかった。
【0073】つまり画像のもつDレンジが記録前に判明
しない場合があったが、本発明によれば画像のもつDレ
ンジがどの程度あるのかがhssout1,hssou
t2という値で判明することになる。
【0074】たとえば、hssout1とhssout
2があまりかけ離れた値でない場合、被写体のDレンジ
はあまり大きくないと判断され、白とびしないような撮
影をしておくのがよいと判断され、フレーム1の露出で
撮影するのが適当と考えられるし、反対にhssout
1とhssout2との差があまりに大きいとき、どう
考えてもどちらかの画像を撮影したいのだと判断するの
が適当であり、どちらかと言うと明るくなる側で撮影す
るためフレーム2で撮影するのが適当と判断されるが、
それらの要求に対して露出直前に判断可能となることが
わかる。
【0075】なお、ユーザの好みや状況によっては、上
記の条件は逆転させても良い。すなわち、記録モードで
の露出レベルhssout’として、 (3)hssout2>hssout1+constの
とき hssout’=hssout1 (4)hssout2≦hssout1+constの
とき hssout’=hssout2 とする。ただしここでconstは一定数である。
【0076】hssout1とhssout2があまり
かけ離れた値でない場合であって、被写体のDレンジは
あまり大きくないと判断されても、白とびを考慮した撮
影をしておくのがよいと判断され、敢えてフレーム2の
画像信号向けの露出レベルで撮影する場合も想定できる
し、反対にhssout1とhssout2との差があ
まりに大きいとき、どちらかの画像を撮影したいのだと
判断するのが適当であるときに、敢えてどちらかと言う
と暗くなる側で撮影するためフレーム1の画像信号向け
の露出レベルで撮影する場合も想定できる。なお、
(1)(2)からなる条件と、(3)(4)からなる条
件の設定は、ユーザの好みで切り換えられるようにすれ
ばよい。
【0077】このように、本実施の形態による露出制御
装置をスチルカメラに用いることにより、被写体の輝度
のレンジが大きい場合でも、露出アンダーとなることが
少なくなる。なお、本発明の露出制御装置をも散る撮像
装置としては、デジタルスチルカメラでも良いし、(ス
チル撮影機能を持つ)ビデオカメラに用いても良い。さ
らに、銀塩カメラ用の露出計として独立して用いても良
い。
【0078】なお、上記の説明においては、本発明の露
出制御手段の実施の形態は、第1の露出制御部15aと
第2の露出制御部15bとを備えたものとして説明を行
ったが、本発明の露出制御手段の構成は、これに限定す
るものではなく、第1の露出制御部15aの輝度検波部
5および第2の露出制御部15bの輝度検波部9と、第
1の露出制御部15aの第1の露出制御目標値設定手段
6および第2の露出制御部15bの第2の露出制御目標
値設定手段10と、第1の露出制御部15aの減算器7
および第2の露出制御部15bの減算器11と、第1の
露出制御部15aの調節器8および第2の露出制御部1
5bの調節器12とは、同一の構成として実現しても良
い。
【0079】すなわち、本発明の露出制御手段は、輝度
検波部5および9の機能をする一つの輝度検波部と、第
1の露出制御目標値設定手段6および第2の露出制御目
標値設定手段10の機能を有する一つの露出制御目標値
設定手段と、一つの減算器と、一つの調節器とを有する
構成とすることができる。この場合、AD変換器3を経
て入力した画像信号の、フレームが切り替わる毎に、輝
度検波部の動作は輝度検波部5の動作と輝度検波部9の
動作とを交互に行うようにし、露出制御目標値設定手段
の動作は第1の露出制御目標値設定手段6の動作と第2
の露出制御目標値設定手段10の動作とを交互に行うよ
うにする。
【0080】このように、本発明の露出制御手段は、同
一の構成にて、入力する信号のフレームが入れ替わる度
に、異なる露出制御方式にて動作させるようにしてもよ
い。また、さらに輝度検波部、露出制御目標値設定手
段、減算器、調節器を有する新たな露出制御部を付加
し、三つ以上の露出制御部を備えた構成としてもよい。
【0081】要するに、本発明の露出制御手段は、被写
体の画像において、より明るいエリアの第1の輝度と、
それより暗いエリアの第2の輝度とをそれぞれ検出し、
第1の輝度と第2の輝度とに基づき、撮像手段の露出を
決定することができるものであれば、その構成に限定さ
れるものではない。
【0082】また、上記の説明においては、本発明の露
出制御手段の実施の形態は、第1の露出制御部15aと
第2の露出制御部15bとに、画像信号分別器14を用
いて、異なるフレームの画像信号を入力させるものとし
て説明を行ったが、本発明の露出制御手段は、これに限
定するものではなく、同一のフレームの画像信号を分岐
させ、同時に第1の露出制御部15aと第2の露出制御
部15bとに入力させて、各部毎に露出制御の動作を並
列して行わせるようにしてもよい。要するに、本発明の
露出制御手段は、被写体の画像において、より明るいエ
リアの第1の輝度と、それより暗いエリアの第2の輝度
とをそれぞれ検出し、第1の輝度と第2の輝度とに基づ
き、撮像手段の露出を決定することができるものであれ
ば、被写体の画像信号の種類や入力の形態に限定される
ものではない。
【0083】また、第1の露出制御部15aおよび第2
の露出制御部15bの構成は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、一方が、ある画面内の明るいエリア
の第1の輝度を検出し、他方が前記ある画面内にてそれ
より暗いエリアの第2の輝度を検出できるものであれば
よい。したがって、2つの露出部制御部のお互いの構成
は、同一のものでも、互いに異なるものでもよい。
【0084】また、上記の説明においては、本発明の実
施の形態における露出制御装置について説明を行った
が、本発明は、上述した本発明の全部または一部の手段
の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させ
るためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒
体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み
取られた前記プログラムおよび/またはデータが前記コ
ンピュータと協動して前記機能を実行する媒体として実
現してもよい。
【0085】また、本発明は、上述した本発明の全部ま
たは一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータ
により実行させるためのプログラムおよび/またはデー
タであり、前記コンピュータと協動して前記機能を実行
することを特徴とする情報集合体として実現してもよ
い。
【0086】また、上記において、データとは、データ
構造、データフォーマット、データの種類などを含む。
また、媒体とは、ROM等の記録媒体、インターネット
等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体を含む。ま
た、担持した媒体とは、例えば、プログラムおよび/ま
たはデータを記録した記録媒体や、プログラムおよび/
またはデータを伝送する伝送媒体等をふくむ。
【0087】さらに、コンピュータにより処理可能と
は、例えば、ROMなどの記録媒体の場合であれば、コ
ンピュータにより読みとり可能であることであり、伝送
媒体の場合であれば、伝送対象となるプログラムおよび
/またはデータが伝送の結果として、コンピュータによ
り取り扱えることであることを含み、情報集合体とは、
例えば、プログラムおよび/またはデータ等のソフトウ
エアを含むものである。
【0088】したがって、以上説明した様に、本発明の
構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウ
ェア的に実現しても良い。
【0089】また、本発明の露出制御装置は、その一例
として、撮影レンズと、絞り量が可変設定自在なアイリ
スと、該アイリスの絞り量を制御する絞り量制御手段
と、該アイリスを介して入射した被写体光を撮像素子と
を備える露出制御装置において、前記撮像素子で撮像し
て得られる連続した画像フレーム信号をフレーム1、フ
レーム2とするとき、まずフレーム1の画像出力信号か
ら代表する輝度検波レベルを検出する第1の輝度検波手
段と、前記フレーム1から露出制御の目標値を可変設定
制御する第1の目標値設定手段と、前記第1の輝度検波
信号が前記目標値になるように露出制御するための第1
の調節手段とを備え、他方フレーム2の画像出力信号か
ら代表する輝度検波レベルを検出する第2の輝度検波手
段と、前記フレーム2から露出制御の目標値を可変設定
制御する第2の目標値設定手段と、前記第2の輝度検波
信号が前記目標値になるように露出制御するための第2
の調節手段とを備えるものであり、これによってCCD
撮像素子で撮像している被写体について、2種類の異な
る露出制御原理にもとずく露出レベルと、露出目標値と
をほぼ同時に検出可能となる。
【0090】また、本発明の露出制御装置は、その一例
として、上記一例において、フレーム1制御手段とし
て、フレーム1から代表する輝度検波レベルを検出する
第1の輝度検波手段と、前記フレーム1の画像出力信号
一画面分の映像信号から複数エリアの輝度信号に分割し
各分割エリア毎に輝度成分を求める第1のエリア輝度検
波手段と、フレーム1に対応した前記輝度検波部出力か
らの各輝度成分のうち最大輝度レベル付近の分割エリア
の数(Nmax1)を求める第1の最大輝度レベルエリ
ア数検出部と、前記Nmax1がある条件の範囲になる
よう露出制御の目標値を可変制御する第1の目標値可変
手段と、前記第1の輝度検波信号が前記目標値になるよ
うに露出制御するための第1の調節手段とを備えるもの
であり、これにより第1の目標値設定手段の出力が被写
体中の高輝度被写体部分であることをしめすことが可能
となる。
【0091】また、本発明の露出制御装置は、その一例
として、上記一例において、フレーム2制御手段とし
て、フレーム2から代表する輝度検波レベルを検出する
第2の輝度検波手段と、前記フレーム2の画像出力信号
一画面分の映像信号から複数エリアの輝度信号に分割し
各分割エリア毎に輝度成分を求める第2のエリア輝度検
波手段と、フレーム2に対応した前記輝度検波部出力か
らの各輝度成分のうち最大輝度レベル付近の分割エリア
の数(Nmax2)を求める第2の最大輝度レベルエリ
ア数検出部と、前記最大輝度レベルより一段階低い輝度
レベル付近を示すエリア数(Nmax2’)検出部と、
前記Nmax2がある条件の範囲になるよう露出制御の
目標値を可変制御する第2の目標値可変手段と、該目標
値可変手段の制御範囲を制限するようにした露出目標値
制限手段と、前記Nmax2’による該露出目標値制限
手段の制限値制御手段と、前記第2の輝度検波信号が前
記目標値になるように露出制御するための第2の調節手
段とを備えるものであり、これにより第2の目標値設定
手段の出力が被写体中の高輝度被写体部分以外であるこ
とをしめすことが可能となる。
【0092】また、本発明の露出制御装置は、その一例
として、上記一例において、前記第1の調節手段から求
まる露出制御結果から得た撮像素子の第1の露出レベル
と、他方前記第2の調節手段から求まる第二の露出レベ
ルとが大きくかけ離れているときは露出レベル2の撮影
を選択し、逆に第1の露出レベルと第2の露出レベルと
が小さいときは露出レベル1を選択して記録時の露出レ
ベルとする判断手段を備えるものであり、これにより第
1の目標値設定手段の出力と第2の目標値設定手段の出
力との大小関係により、露出レベルを露出レベル1重点
にするか露出レベル2重点にするかの選択が可能とな
る。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、CCDな
どの撮像手段で表現可能なレンジ幅をオーバーしている
ような被写体においても、またそうでない被写体におい
ても、極端な高輝度部分の存在の為に露出アンダーにな
ることを適応的に防止できるうえに、あまり極端な高輝
度部がない場合や、輝度分布が撮像手段のDレンジ内に
ある被写体においては、表現可能な限界まで最適な露出
制御ができるように制御しうる露出制御装置およびそれ
を用いた撮像装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による露出制御記録装置
を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2による露出制御記録装置
の目標値設定部6の内部を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3による露出制御記録装置
の目標値設定部10の内部を示すブロック図
【図4】目標値設定部6の内部処理を説明するフローチ
ャート
【図5】目標値設定部10の内部処理を説明するフロー
チャート
【図6】本発明の実施の形態による露出制御記録装置の
下限レベル設定部108の入出力特性を示すグラフを示
す図
【図7】(a)被写体の輝度分布が大きく2つに分かれ
ている場合のヒストグラムパターンの一例を示す図 (b)被写体の輝度分布があまりはっきりとは分かれて
ない場合のヒストグラムパターンの一例を示す図
【図8】従来の露出制御記録装置を示すブロック図
【符号の説明】
1 撮像手段 2 AGC 3 AD変換器 4 信号処理部 5 第1の輝度検波部 6 第1の露出制御目標値設定手段 7 第1の減算器 8 第1の調節器 9 第2の輝度検波部 10 第2の露出制御目標値設定手段 11 第2の減算器 12 第2の調節器 13 タイミングパルス発生器 14 画像信号分別器 15a 第1の露出制御部 15b 第2の露出制御部 61 エリア分割検波部 62 Ymax設定部 63 最大輝度レベルエリア数検出部 64 目標値設定部 65 制御幅制限部 66 下限レベル設定部 67 上限レベル設定部 101 エリア分割検波部 102 Ymax設定部 103 最大輝度レベルエリア数検出部 104 Ymax’設定部 105 次点輝度レベルエリア数検出部 106 目標値設定部 107 制御幅制限部 108 下限レベル設定部 109 上限レベル設定部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段が撮像した画像信号に基づき、前記撮像手
    段の露出を制御する露出制御手段とを備え、 前記露出制御手段は、前記撮像手段が撮像した前記被写
    体の画像において、より明るいエリアの第1の輝度と、
    それより暗いエリアの第2の輝度とをそれぞれ検出し、
    前記第1の輝度と第2の輝度とに基づき、前記撮像手段
    の露出を決定することを特徴とする露出制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の輝度と、前記第2の輝度と
    は、互いに異なるフレームである前記被写体の画像信号
    からそれぞれ検出されることを特徴とする請求項1に記
    載の露出制御装置。
  3. 【請求項3】 前記露出制御手段は、前記第1の輝度に
    対する第1の露出レベルおよび前記第2の輝度に対する
    第2の露出レベルを決定し、 前記第1の露出レベルと前記第2の露出レベルとの差に
    基づいて予め定めた基準に従い、前記第1の露出レベル
    または前記第2の露出レベルのいずれかを、前記撮像手
    段の露出として決定することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の露出制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の基準は、前記第1の露出レベ
    ルと前記第2の露出レベルとの差が所定の値より大きい
    場合、前記第1の露出レベルを選択し、 前記第1の露出レベルと前記第2の露出レベルとの差が
    所定の値以下である場合、前記第2の露出レベルを選択
    することを特徴とする請求項1または2に記載の露出制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の基準は、前記第1の露出レベ
    ルと前記第2の露出レベルとの差が所定の値より小きい
    場合、前記第1の露出レベルを選択し、 前記第1の露出レベルと前記第2の露出レベルとの差が
    所定の値以上である場合、前記第2の露出レベルを選択
    することを特徴とする請求項1または2に記載の露出制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の露出制御装置の前記所
    定の基準と、請求項5に記載の露出制御装置の前記所定
    の基準とを選択的に用いることを特徴とする露出制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の露出レベルを決定する露出制
    御手段は、 前記画像信号の輝度を検波する第1の輝度検波部と、 前記画像信号の1フレーム分を複数エリアの輝度信号に
    分割し、その各分割エリア毎に輝度成分を求める第1の
    エリア輝度検波部、前記画像信号に対応した前記第1の
    エリア輝度検波部からの各輝度成分のうち、最大輝度レ
    ベル付近の前記分割エリアの数(Nmax1)を求める
    第1の最大輝度レベルエリア数検出部、前記Nmax1
    が、ある条件の範囲内になるような露出レベル制御の初
    期目標値を設定する第1の初期目標値設定部、および前
    記初期目標値を制限する第1の目標値制限部を有する第
    1の露出制御目標値設定手段と、 前記第1の露出制御目標値設定手段の出力と、前記輝度
    検波部が検波した輝度とを減算する第1の減算器と、 前記減算器の出力が0となるような露出レベルを演算す
    る第1の調節器とを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の露出制御装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の露出レベルを決定する露出制
    御手段は、 前記画像信号の輝度を検波する第2の輝度検波部と、 前記画像信号の1フレーム分を複数エリアの輝度信号に
    分割し、その各分割エリア毎に輝度成分を求める第2の
    エリア輝度検波部、前記画像出力信号に対応した前記第
    2のエリア輝度検波部からの各輝度成分のうち最大輝度
    レベル付近の分割エリアの数(Nmax2)を求める第
    2の最大輝度レベルエリア数検出部、前記最大輝度レベ
    ルより一段階低い輝度レベル付近を示すエリア数(Nm
    ax2’)を求める次点輝度レベルエリア検出部、前記
    Nmax2が、ある条件の範囲になるような露出レベル
    制御の初期目標値を設定する第2の初期目標値設定部、
    前記Nmax2’に基づき、前記初期目標値を制限する
    第2の目標値制限部を有する第2の露出制御目標値設定
    手段と、 前記第2の露出制御目標値設定手段の出力と、前記輝度
    検波部が検波した輝度とを減算する第2の減算器と、 前記減算器の出力が0となるような露出レベルを演算す
    る第2の調節器とを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の露出制御装置。
  9. 【請求項9】 前記初期目標値制限部による制限の下限
    値は、前記Nmax2’に基づくものであることを特徴
    とする請求項8に記載の露出制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の露
    出制御装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のいずれかに記載の本
    発明の全部または一部の手段の全部または一部の機能を
    コンピュータにより実行させるためのプログラムおよび
    /またはデータを担持した媒体であって、コンピュータ
    により処理可能なことを特徴とする媒体。
  12. 【請求項12】 請求項1から9のいずれかに記載の本
    発明の全部または一部の手段の全部または一部の機能を
    コンピュータにより実行させるためのプログラムおよび
    /またはデータであることを特徴とする情報集合体。
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