JP2002199149A - プロダクション・スキャナに接続するためのシステムおよび方法 - Google Patents

プロダクション・スキャナに接続するためのシステムおよび方法

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JP2002199149A JP2001310293A JP2001310293A JP2002199149A JP 2002199149 A JP2002199149 A JP 2002199149A JP 2001310293 A JP2001310293 A JP 2001310293A JP 2001310293 A JP2001310293 A JP 2001310293A JP 2002199149 A JP2002199149 A JP 2002199149A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プロダクション・スキャナに接続するシステ
ムおよび方法を開示する。 【解決手段】 スキャンニング・アプリケーションとス
キャナ装置との間の実時間通信を可能にするドライバを
設ける。このドライバは、各スキャナ装置に1つずつ、
1つまたはそれ以上のパーソナリティ・モジュールに結
合されたアプリケーション・プログラム・インタフェー
スを含む。パーソナリティ・モジュールは特定のスキャ
ナ装置のコマンドおよび制御を容易にする。アプリケー
ション・プログラム・インタフェースはいつでも同時に
2つ以上のパーソナリティ・モジュールと通信して、複
数のスキャナ装置の並列同時作動を可能にすることがで
きる。ドライバはスキャンから結果的に得られた画像デ
ータを共通アクセス可能なバッファに引き渡し、そこで
スキャンニング・アプリケーションはそれを非同期に検
索することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロダクション・
スキャナに接続するためのシステムおよび方法に関す
る。 関連出願 共同譲受人に譲渡された以下の同時係属米国特許出願
は、本願と同日に出願された。この出願は、本願に開示
する実施形態の他の態様に関し、それをさらに記載する
ものであり、以下の文献を援用する。 本願と同時出願の米国特許出願第09/686,995
号「複数のプロダクション・スキャナに接続するための
システムおよび方法」(弁護士参照番号第10432/
33号) 付属書への言及 付属書AおよびBが請求の範囲のすぐ前に含まれ印刷さ
れる。加えて、請求の範囲の後に付属書C、DおよびE
も含まれる(なお、付属書C、DおよびEは、手続補足
書により提出する)。 著作権の告知 本特許文書の開示の一部分に、著作権の保護を受ける資
料が含まれる。著作権の所有者は、それが特許商標庁の
特許ファイルまたは記録にあるので、誰かによる特許文
書または特許開示のファクシミリ複製に異議は無いが、
それ以外ではどんなものでも全著作権を保有する。
【0002】
【技術の分野】ほとんど全てのコンピュータ・ユーザは
彼ら自身のプリンタを所有し、高品質のドキュメントを
生成することができるが、そのようなドキュメントを大
量にかつ例えば製本など特殊仕上げ機能により生成する
能力は依然として、商業印刷所および企業の複写部の範
囲内である。ドキュメントの大量の仕上げ生産は一般的
に生産印刷と呼ばれる。生産プリンタは、大量のドキュ
メントの高速生産が可能な印刷装置である。一般的にこ
れらのプリンタは高い用紙処理能力、複数の供給源から
の複数の媒体の種類を利用する能力、および製本を追加
することによるなどドキュメントを自動的に仕上げる能
力を有する。生産プリンタおよびコンピュータ技術の急
増によって提供されるオートメーションにもかかわら
ず、特にデスクトップ出版の領域では、生産印刷は依然
として複雑であり、しばしば手動プロセスである。
【0003】典型的な印刷所では、顧客が、製本された
小冊子、三折りパンフレット、またはタブ付き三リング
・バインダ式ノートなどの完成品に仕上げたい原稿ドキ
ュメントを持ち込む。加えて、彼らは一般的に、例えば
パンフレット100部など、大量の完成品を必要とす
る。原稿ドキュメントと仕上げ製品を生産するための指
示を合わせた組合せは、「ジョブ」と呼ばれる。ドキュ
メントは、ハード・コピーまたは例えばフロッピー(登
録商標)・ディスク、コンパクト・ディスク、またはテ
ープなど電子的形態のいずれかで持ち込むことができ、
あるいはインターネットなどネットワークを介して印刷
所に送信することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ハード・コピーの形で
印刷所に引き渡されるドキュメントは、それらを編集し
かつそれ以外の生産準備を行なうことができるように、
最初に印刷所のコンピュータ・システムにスキャンしな
ければならない。一般的に、印刷所は、1つまたはそれ
以上のプロダクション・スキャナに結合された1つまた
はそれ以上のワークステーション・コンピュータから成
る1つまたはそれ以上のスキャンニング・ステーション
を有する。消費者等級のスキャナ装置に比較して、プロ
ダクション・スキャナは、大量の原稿を高速度および高
解像度で連続的にスキャンすることができる大量装置で
ある。スキャナは非常に精密かつ信頼できる装置である
傾向があるが、ドキュメントのスキャンニングは依然と
して、特に生産印刷所の大量高速環境に関連して、非常
に資源集約的になり得る。
【0005】典型的な操作では、オペレータがドキュメ
ントをスキャナの自動給紙機に装填する。次にオペレー
タは、スキャンニング・アプリケーションがまだロード
されていなければ、それをワークステーションにロード
し、次いでドキュメントをスキャンするようにスキャナ
に指示する。ひとたびスキャンが完了すると、オペレー
タはスキャンされたドキュメントを見て、忠実な複製が
作成されたことを確認することができる。しかし、しば
しば、スキャンニング・プロセス中にエラーが発生し、
再スキャンニングが必要になることがある。そのような
エラーはオペレータのエラー、またはスキャンニング・
ガラス上の塵、用紙の供給ミス、もしくはランプの故障
などスキャナの誤動作を含む。さらに、時には、原稿ド
キュメントの特徴を考慮して、画像処理アルゴリズム、
コントラスト、またはカラー・バランスなど、スキャン
のパラメータを調整する必要がある。これらの調整は、
原稿ドキュメントの目視検査からは明らかでない場合が
あり、パラメータを正しく設定するために何回か再スキ
ャンを要することもある。大きいドキュメントの場合、
そのような再スキャンは時間と費用がかかり得る。
【0006】大きいドキュメント、印刷所の大作業量、
および必然的なエラーの発生が組み合わさると、スキャ
ンニング・プロセスはできるだけ効率的である必要があ
る。これは一般的に、オペレータのエラーの減少ならび
にエラー回復および是正の費用の減少に言い換えられ
る。1つの解決策は、オペレータがスキャンニング・ワ
ークステーションで使用する、問題を予想してスキャン
ニング動作の直観的かつ効率的な制御を提供する知的か
つ効率的なスキャンニング・アプリケーションを提供す
ることである。残念ながら、そのようなアプリケーショ
ンはしばしば、スキャナの動作ならびにエラーの検出お
よび是正のための状態および事象データのスキャナ・フ
ィードバックに対し必要な制御を提供することができな
い、スキャナのハードウェアおよびソフトウェア・イン
タフェースによって制限される。さらに、これらのイン
タフェースは、複数のスキャナまたはクリーン・ルーム
環境などスキャンニング・ワークステーションから遠隔
的に配置されたスキャナの効率的な管理および動作を可
能にする能力に欠ける。したがって、スキャンニング・
アプリケーションを大量プロダクション・スキャナに接
続するための効率的なシステムおよび方法が必要であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の請求項に
よって明確に定められ、本節のいずれの記載もそれらの
請求項の制限とみなすべきではない。序論として、以下
で記載する好適な実施形態は、第1アプリケーション・
プログラムを第1スキャナに接続するためのドライバに
関する。第1アプリケーション・プログラムはコマンド
を第1スキャナに転送するように働き、第1スキャナは
ドキュメントをスキャンして、画像データおよび状態デ
ータ(ステータスデータ)をスキャンから第1アプリケ
ーション・プログラムに転送するように働く。ドライバ
は、第1アプリケーション・プログラムと結合され、第
1アプリケーション・プログラムからコマンドを受け取
り、かつ画像データおよび状態データを第1アプリケー
ション・プログラムに提供するように働くアプリケーシ
ョン・プログラム・インタフェース(「API」)を含
む。ドライバはさらに、APIおよび第1スキャナに結
合され、第1スキャナから画像データおよび状態データ
を受け取り、かつコマンドを第1スキャナに転送するよ
うに働く第1スキャナ・パーソナリティ・モジュール
(「SPM」)を含む。ここで、APIおよび第1SP
Mは、第1アプリケーション・プログラムと第1スキャ
ナとの間の実時間通信を容易にする。
【0008】好適な実施形態はさらに、第1アプリケー
ション・プログラムを第1スキャナに接続する方法にも
関係し、第1アプリケーション・プログラムは、第1ス
キャナに結合された第1コンピュータ上で実行される。
この方法は、第1アプリケーション・プログラムによっ
て指示された通り第1スキャナで第1ドキュメントの第
1スキャンを開始し、第1スキャンが進行するにつれて
第1スキャナによって生成される第1画像データを受け
取り、第1スキャンが進行するにつれて第1スキャナか
ら第1状態データを受け取り、第1スキャンが進行する
につれて第1画像データおよび第1状態データを第1ア
プリケーション・プログラムに提供し、第1スキャンが
進行するにつれて第1スキャンを調整することを含む。
【0009】
【発明の実施の形態】今、図1を参照すると、商業大量
コピー店または印刷所など典型的な生産印刷所における
生産ワークフロー100を示す流れ図が示されている
(なお、図1aは左図、図1bは右図としてひとつのま
とまった図1を表す。)。ワークフローとは、タスク、
手続きステップ、関係する組織または人々、必要な入出
力情報、および業務プロセスの各ステップで必要なツー
ルと定義される。下で論じるように、生産印刷などの業
務またはプロセスの分析および管理に対するワークフロ
ー法は、オブジェクト指向法と組み合わせることがで
き、これはドキュメント、ページ、データ、およびデー
タベースなど、関係する離散オブジェクトおよびプロセ
スに焦点を合わせる傾向がある。この開示の目的とし
て、用語「オブジェクト指向」は、開示する実施の形態
に適用される場合、オブジェクト指向プログラミング法
が開示の実施形態の唯一の実現方法であることを含意し
ない。
【0010】図1はさらに、印刷所用の典型的なコンピ
ュータ・ネットワーク112をも示す。典型的なデジタ
ル印刷所では、コンピュータ・ネットワーク112を構
成するコンピュータ・ワークステーション114、11
6、サーバ118、120、大量入力装置124、およ
び大量出力装置122のネットワーク112がある。サ
ーバ118、120はネットワーク・サーバ118およ
びプリント・サーバ120を含む。ネットワーク112
のトポロジは一般的に、印刷所のワークフロー100と
整合するように構成される。ネットワーク112は、有
線または無線イーサネット(登録商標)・ネットワーク
またはその他の形として、もしくはローカル・エリア・
ネットワークとして実現することができる。さらに、ネ
ットワーク112は、インターネットなどの広域ネット
ワークへの有線または無線接続、および仮想私設網を介
してなど他のローカル・エリア・ネットワークへの接続
を含むことができる。
【0011】生産ワークフロー100は、ジョブ発生1
02、ジョブ実行依頼104、ジョブ準備106、印刷
生産108、および最終達成110の手続き段階を含
む。代替的に、これらの手続き段階の1つまたはそれ以
上を併合することができるだけでなく、他の追加手続き
段階を設けることもできる。ジョブ発生102は、まと
めて「ジョブ」と定義されるドキュメントおよび指示を
顧客から受け取る手続き段階である。ジョブ発生102
は、顧客がハード・コピーか電子的形態かに関わらず彼
のジョブを物理的に印刷所に持ち込むか、さもなくば電
話、ファックス、郵便、電子メール、もしくはインター
ネットを介してなどローカル・エリア・ネットワークま
たは広域ネットワークのいずれによるかに関わらず、ジ
ョブを印刷所に送信したときに、発生することができ
る。ジョブは2つ以上のドキュメントおよび2組以上の
指示を含むことができることに注意されたい。例えばジ
ョブは、各々が本の1章である多くのドキュメントを、
本の表紙を含むドキュメントと共に含むことができる。
この例示的ジョブは、個々の章のドキュメントから本の
本文を生成するための指示、および表紙を生成するため
の別の組の指示を含むことができる。加えて、下で論じ
る通り、本の本文に表紙を組み付けるための第3組の指
示を設けることができる。
【0012】ジョブ実行依頼104は、印刷所によるジ
ョブの受取り、およびジョブを印刷所の生産システムま
たはワークフロー内に投入することである。一般的に顧
客からの指示は、「チケット」または「ジョブ・チケッ
ト」として知られる専用用紙に書き留められる。チケッ
トは電子的に作成し維持することもできる。さらに、標
準化指示用に予め定められたチケットを利用することも
できる。例えば、印刷所は、ドキュメントを複製し、最
終出力に三穴をあけ、穴をあけた最終出力を三リング・
バインダに取り付ける指示付きの予め印刷されたチケッ
トのはぎ取り式綴りを備えることができる。これが顧客
による一般的な要求である場合、そのような予め印刷さ
れたチケットにより、時間と資源を節約することができ
る。注文を受け付ける店員がしなければならないこと
は、生成するコピーの枚数など、顧客に特定的な詳細を
記入するだけである。予め定められたチケットは、作業
を標準化し、顧客からの指示を書き写す際のエラーを防
止するのに役立てることができる。非常に簡素な印刷所
では、ジョブ実行依頼104は単に、チケットの作成と
共に原稿ドキュメントおよび指示を受け取り、ジョブを
ペーパ・ホルダに入れ、それを後で後続の手続き段階で
処理するための物理的待ち行列にセットするだけとする
ことができる。
【0013】ジョブを電子的に処理する印刷所では、ジ
ョブ実行依頼104は、ジョブを印刷所の電子生産シス
テム内に入れる必要がある。顧客がハード・コピーとし
て持ち込んだドキュメントの場合、ドキュメントは最初
に印刷所のコンピュータ・システム内に電子的にスキャ
ンしなければならない。電子的形態で引き渡されたドキ
ュメントの場合、ドキュメントデータ・ファイルを印刷
所のコンピュータ・システムにロードしなければならな
い。
【0014】ジョブ実行依頼段階104のために、コン
ピュータ・ネットワーク112は1つまたはそれ以上の
「店頭」ワークステーション114を含む。店頭ワーク
ステーション114は、注文受付デスクまたは店員のス
テーションに配置されるか顧客セルフ・サービス用に設
置されたコンピュータ・システムである。これらのワー
クステーション114はジョブ実行依頼段階104用に
使用され、一般的にフロッピー・ディスク、コンパクト
・ディスク、テープ等など多くの様々な種類の電子媒体
を取り扱うように構成される。これらのステーションは
また、インターネットまたは顧客との他の形のネットワ
ーク接続を通してジョブを受信するように構成すること
もできる。さらに、これらのワークステーション114
は一般的に、ワシントン州レドモンドに位置するマイク
ロソフト社によって製造されたマイクロソフト・オフィ
TMファミリの製品によって使用されるような多くの様
々な電子ファイル・フォーマット、もしくはアルダス・
ページメーカ(AldusPagemaker)TM(T
Mは、商標を示す。以下同様。)またはクォークエクス
プレス(QuarkXpress)TMなど種々の他のデ
スクトップ・パブリッシング・プログラム・ファイル・
フォーマットを読み取るように構成される。加えて、こ
れらのステーション114は、ポータブル・ドキュメン
ト・フォーマット(Portable Documen
t Format)TM(「PDF」)、ポストスクリプ
ト(Postscript)TM(「PS」)またはプリ
ンタ制御言語(「PCL」)など、後述する「レディ・
フォー・プリンタ(ready for printe
r)」ファイル・フォーマットも読み取ることができ
る。ジョブ準備ワークステーション116はまた、タグ
ド・イメージ・ファイル・フォーマット(Tagged
Image File Format)(「TIF
F」)、ビットマップ(「BMP」)、およびPCXな
どのイメージ・フォーマットをも受け入れることができ
る。これらのステーション114は、ハード・コピーの
ドキュメントをコンピュータ・システムにスキャンする
ためのスキャナ124を含むこともできる。スキャナは
一般的に操作が複雑な装置であり、一部の印刷所では、
後述するように訓練された職員だけが使用するジョブ準
備ワークステーション116に結合されたジョブ準備段
階106にスキャナ124を配置する(図示するよう
に)ことが好まれる。加えて、店頭コンピュータ114
はまた、生産印刷タスクを完了するための全ての指示を
含むジョブのためのチケットを電子的にまたはハード・
コピーの形で生成する能力をも提供する。チケットを生
成するこのプロセスは、予め定義されたチケットを含め
て自動化するか、手動か、あるいはそれらの組合せとす
ることができる。
【0015】ジョブ準備106は、チケットの指示に従
って印刷するためのドキュメントの準備を含む。ハード
・コピーの形で提出されたドキュメントの場合、ジョブ
準備106は、ドキュメントをスキャンし、忠実な、エ
ラーの無い電子的複製を作成することを含むことができ
る。いったん電子の形になっているドキュメントもま
た、印刷所がドキュメントを編集しかつ印刷するために
使用できる共通ファイル・フォーマットに純化または変
換しなければならない。これは、オペレータが複数の異
なるプログラムを扱う必要性を緩和し、異なる電子ファ
イル・フォーマットを使用して印刷するために複合ドキ
ュメントをひとつに組み付ける必要性を排除する。
【0016】例えば顧客は、1つが本の本文、もう1つ
が特定のページに挿入される写真という、2つの異なる
ドキュメントを持ち込むかもしれない。顧客は次いで、
写真を特定のページに挿入し、最終アセンブリに連続ペ
ージ番号を付け加えるように指示するかもしれない。写
真の画像はアドビ・フォトショップTMフォーマットであ
る一方、本の本文はマイクロソフト・ワードTMフォーマ
ットであるかもしれない。オペレータは各々の個別ソフ
トウェア・パッケージを使用して、どのページに画像を
挿入するかを割り出し、本と写真のページを適切に割り
当てる事ができるが、これは非常に複雑で時間のかかる
プロセスである。また、オペレータがある範囲のソフト
ウェア・パッケージについて訓練し精通していることも
要求され、顧客が使用した特定のパッケージにオペレー
タが精通していないという危険を冒すことでもある。し
たがって、様々なファイル・フォーマットの各々を統一
フォーマットに純化すると、オペレータが単一ソフトウ
ェア・インタフェースを使用してジョブを準備すること
ができるようになり、効率的である。好適な実施形態で
は、全てのドキュメントは、ハード・コピーで提供され
たか電子的に提供されたかにかかわらず、「レディ・フ
ォー・プリンタ」または「プリント・レディ(prin
t ready)」ファイル・フォーマットに純化また
は変換される。好適な実施形態では、レディ・フォー・
プリンタ・フォーマットとして、カリフォルニア州サノ
ゼに位置するアドビ・システムズ社によって開発された
ポータブル・ドキュメント・フォーマットTMを使用す
る。
【0017】レディ・フォー・プリンタ・ファイル・フ
ォーマットとは、データ画像を出力媒体上にラスタ化す
るために、プリンタまたは他の形のハード・コピー出力
装置の内部処理エンジンによって直接解釈することがで
きるプリンタ制御命令と共に印刷される両方のデータを
含むファイル・フォーマットと定義される。ラスタ化と
は、出力媒体の特定の位置に画像データを配置すること
である。そのようなファイル・フォーマットは、どちら
もカリフォルニア州サノゼに位置するアドビ・システム
ズ社によって製造されたポータブル・ドキュメント・フ
ォーマットTM(「PDF」)およびポストスクリプトTM
(「PS」)のみならず、カリフォルニア州パロアルト
に位置するヒューレット・パッカードによって製造され
たプリンタ制御言語(「PCL」)をも含む。非レディ
・フォー・プリンタ・フォーマットの例は、マイクロソ
フト・ワードTMなどパーソナル・コンピュータ・アプリ
ケーション・プログラム用のネイティブ・アプリケーシ
ョン・ファイル・フォーマットを含む。これらのファイ
ル・フォーマットは、印刷する前に、まずレディ・フォ
ー・プリンタ・ファイル・フォーマットに変換しなけれ
ばならない。さらに、タグド・イメージ・ファイル・フ
ォーマット(「TIFF(Tagged Image File Forma
t)」)など一部の画像ファイル・フォーマットは、出
力媒体上のその出力位置を指定し、プリンタの内部処理
エンジンによる解釈のためのプリンタ制御命令を含ま
ず、したがってこの開示の目的ではレディ・フォー・プ
リンタ・ファイル・フォーマットではないフォーマット
にすでになっているビット画像データだけを含む。レデ
ィ・フォー・プリンタ・フォーマットを使用することに
より、画像データのラスタ化を、出力媒体上における画
像データの最終配置のできるだけ近くまで遅らせること
ができる。これは、内部制御論理でラスタ化処理を最適
化させ、結果的にオペレータの期待に沿う可能性がいっ
そう高い出力を生じることにより、生産印刷装置(prod
uction print device)122の最も効率的な使用を可
能にする。
【0018】ジョブ準備段階106のために、コンピュ
ータ・ネットワーク106は、ネットワーク112を介
して店頭ワークステーション114に結合されたジョブ
準備ワークステーション116、スキャナ124、およ
びネットワーク・サーバ118を含む。ここで、句「結
合された」とは、直接接続されること、もしくは1つま
たはそれ以上の中間構成部品を通して間接的に接続され
ることを意味する。そのような中間構成部品は、ハード
ウェアおよびソフトウェアをベースにする構成部品の両
方を含むことができる。ジョブ準備ワークステーション
116は、オペレータにジョブを管理、編集、および印
刷させるワークフロー管理ソフトウェアを実行すること
が好ましい。ネットワーク・サーバ118はジョブの操
作、管理、格納、および達成を可能にするドキュメント
ライブラリ、またはそれらのそれぞれのドキュメントお
よび/またはチケットを含むだけでなく、店頭コンピュ
ータ114からジョブ準備ワークステーション116
へ、およびジョブ準備ワークステーション116から印
刷サーバ120または生産出力装置122へのジョブの
流れも促進し管理する。例示的ドキュメントライブラリ
は、ミネソタ州イーデンプレーリに位置するイントラネ
ット・ソリューションズ社によって製造されたIntr
a.DocTMドキュメント管理システム、およびカナダ
国オンタリオ州ヨークに位置するハミングバード社によ
って製造されたDOCFusionドキュメント管理シ
ステムを含む。好適な実施形態では、ジョブ準備ワーク
ステーション116は、ニューヨーク州ロチェスタに位
置するハイデルバーグ・デジタルL.L.C.によって
製造されたイメージスマート(Imagesmart)
TMワークステーションである。代替的に、カリフォルニ
ア州サンタクララに位置するインテル社によって製造さ
れたペンティアム(Pentium)TMクラスまたはそ
れ以上のプロセッサ、64メガバイトまたはそれ以上の
RAM、20ギガバイトまたはそれ以上のハード・ディ
スク、および適切なディスプレイ装置を含む適切なコン
ピュータ・ハードウェア・プラットフォームを使用する
ことができる。さらに、好適な実施形態では、ネットワ
ーク・サーバ118が開放型ドキュメント管理アーキテ
クチャ(「ODMA(Open Document Management Archi
tecture)」)標準に従い、ドキュメント管理能力およ
びスケーラブルな記憶装置を備えることが好ましい。
【0019】ジョブ準備ワークステーション116はま
た、顧客にサービスを提供することによって印刷生産プ
ロセスに価値を付加する印刷所の能力をも提供する。そ
のようなサービスは、顧客によって提供されたドキュメ
ントに手を加え、顧客が自分では追加しようとしないま
たはできない特徴を追加する能力を含む。そのような特
徴は、複数のドキュメントにまたがってページ番号を付
け加えること、ベイツ・ナンバリング(bates numberin
g)、タブ・ストック(tab stock)のためのページ・レ
イアウトの調整、および綴じ付けを考えた出力の位置合
わせを含む。さらに、ジョブ準備ワークステーション1
16は、スキャンされた画像におけるアーティファクト
の除去、および望まれていないテキストまたはマーキン
グに対するマスキングなど、ドキュメントの誤りを修正
する能力を提供する。ジョブ準備ワークステーション1
16はまた、印刷または製本プロセスによって引き起こ
される、完成品における間違いを防止するために使用す
ることもできる。そのような間違いは、ドキュメントが
折り丁組付けを使用して小冊子/パンフレットに組み付
けられた後で発生するバインダのクリープを含む。バイ
ンダのクリープは、用紙上の画像の配置が、本のページ
数の関数としての綴じ付けの厚さを考慮し損ない、表紙
に近付くにつれてページ上の画像が内側にずれていくと
きに発生する。バインダのクリープは、ドキュメントに
折り丁の組み付けを実行するときに、画像をわずかにず
らすことによって防止される。加えて、ジョブ準備ワー
クステーション116は、オペレータに「組み付け(im
position)」および「折り丁組付け(signature imposi
tion、背丁組付け)」としても知られる最終出力のドキ
ュメントページの管理および割付けを実行させる。加え
て、オペレータはページを組み替え、ページを裏返し、
空白ページを挿入し、ページのトリミングと移動を行
い、裁ち切りページを作成し、「n−up」としても知
られる1枚の用紙に複数のページを配置して校正刷りセ
ット、小冊子、またはパンフレット等を作成することが
できる。さらに、ジョブ準備ワークステーション116
は、オペレータにベイツ番号、ページ番号、ロゴ、およ
び透かし模様など注釈をドキュメントに付け加えさせ
る。これらのサービスは全て、最終出力に価値を付加す
る。ドキュメントのフォーマット化およびその他の変更
は、余白の移動など、ドキュメント全体に帯域的に適用
することができ、あるいは選択されたページにだけ適用
することができる。ドキュメントに対するそのような変
更は、ドキュメント/ページ機能または属性として知ら
れる。さらに、これらの変更は、一般的に顧客によって
設定された原稿ドキュメントフォーマットの特定のイン
スタンスを無効にするので、ドキュメントまたはページ
例外としても知られる。
【0020】印刷生成のワークフロー100における次
の段階は、印刷生成段階108である。印刷生成段階1
08で、印刷用の最終形式のドキュメントは印刷サーバ
120に送られ、それはジョブを最終出力装置122に
配布する。手動印刷所では、この段階108は、生成の
準備ができたジョブをオペレータが所望の出力装置12
2に手動的に引き渡してジョブを開始することに類似し
ている。印刷生成段階108は、印刷所の出力資源を管
理する。そのような管理は、印刷所の適切な装置122
の待ち行列にジョブを入れ、利用できる装置122にジ
ョブを発送し、様々な装置122に加えられる負荷を均
衡させ、それを特定の装置122に送る前にジョブを分
割またはRIP処理するなどジョブを前処理することを
含む。RIPはラスタ・イメージ・プロセッサを表わ
し、レディ・フォー・プリンタ・データをラスタ・イメ
ージに変換するハードウェアおよび/またはソフトウェ
アである。それはまた、ページ画像を出力媒体上にラス
タ化するための一般用語でもある。
【0021】印刷生成段階108で使用する印刷サーバ
120は、ネットワーク112を通してジョブ準備ワー
クステーション116およびネットワーク・サーバ11
8に結合される。さらに、印刷サーバ120は、印刷所
の様々な出力装置122に結合される。一部の出力装置
122は、出力されるデータの電子的転送をサポートし
ないかもしれず、手動操作ステップが必要になるかもし
れないことに注意されたい。そのような装置は、部分的
に仕上げられたドキュメントを手動で製本機に転送して
生産を完成させることが必要な特殊製本機を含むかもし
れない。印刷サーバ120は、ネットワーク112に結
合された別個のコンピュータとして実現することが好ま
しいが、ネットワーク・サーバ118、ジョブ準備ワー
クステーション116、または店頭ワークステーション
114上で実行されるソフトウェアをベースとする印刷
サーバを使用することもできる。好適な実施形態では、
印刷サーバ120は、一般的にUNIX(登録商標)ま
たはウィンドウズ(登録商標)NTオペレーティング・
システムを実行する独立コンピュータ・ワークステーシ
ョン、ソフトウェア印刷サーバ・エンジン、およびソフ
トウェア印刷・サーバ・アプリケーションを含むことが
できる。印刷サーバ・アプリケーションは、印刷サーバ
の動作を構成し管理するユーザ・インタフェース能力を
提供する。印刷サーバ・エンジンは、印刷サーバの自動
化プロセスを実行する。これらのプロセスは、ジョブお
よびジョブ内容(つまりドキュメント)をスプールし待
ち行列に入れ、印刷ジョブの属性およびこれらの属性が
印刷エンジンによっていかに満たされるかに基づいてジ
ョブを特定の生産出力装置に指し向け、全てのプリンタ
を完全に利用し続けるように、例えば白黒ジョブからカ
ラーを分離するように様々な生産出力装置の間でジョブ
の負荷均衡を図り、複数の入力通信および印刷プロトコ
ルを受け入れてそれら生産出力装置122が理解する通
信および印刷プロトコルに翻訳する通信ゲートウェイと
して働くことを含む。
【0022】生産印刷ワークフロー100の最終段階は
最終履行段階(final fulfillmentstage)110であ
る。最終履行段階110は、完成品が生産出力装置12
2で生成される段階である。生産出力装置は、印刷ドキ
ュメントの大量生産用に設計されたプリンタなどのコン
ピュータ出力装置である。そのような装置は、混合媒体
型でありステープル綴じまたは製本など様々な完成度の
大量のドキュメントを非常に高速で生産する能力を含む
ことが好ましい。例示的出力装置は、ニューヨーク州ロ
チェスタに位置するハイデルバーグ・デジタルL.L.
C.によって製造されたデジマスタTMデジタル大量プリ
ンタ、およびニューヨーク州ロチェスタに位置するネク
スプレス社によって製造されたネクスプレスTMカラー・
プリンタを含む。
【0023】今、図2を参照すると、好適な実施形態の
ジョブ実行依頼および準備段階104、106のユーザ
機能性ワークフロー200を示す流れ図が示されてい
る。ユーザ・ワークフロー200は、入力ソース段階
(input source stage)202、プレフライト段階(pr
eflight stage)204、および生成段階(production
stage)206を含む。入力ソース段階202では、ジ
ョブの全てのドキュメントが様々な入力ソース208か
らひとつに収集される。詳述した通り、収集されたドキ
ュメントは全て、レディ・フォー・プリンタ・フォーマ
ット、好ましくはポータブル・ドキュメント・フォーマ
ットTMに変換される。この変換は手動もしくは自動化プ
ロセス、またはそれらの組合せとすることができる。例
えばネットワーク・サーバ118に特殊ディレクトリを
作成することができ、そこに、例えば顧客からドキュメ
ントを受け取りそれらを店頭ワークステーション114
に入力する店員が、様々なファイル・フォーマットのデ
ータ・ファイルを入れることができる。このディレクト
リを監視する自動化論理はファイルの配置に気を付け、
それらをレディ・フォー・プリンタ・フォーマットに自
動的に変換する(またはそれらに手動変換のフラグを立
てる)。自動化論理で処理できないドキュメントは、手
動変換のフラグを立てることができる。変換されたドキ
ュメントは次いでプレフライト段階204に渡され、そ
こでそれらは生成のために準備される。変換されたドキ
ュメントのこの転送は、ドキュメントをネットワーク・
サーバ118の特殊ディレクトリに移すことによって、
またはドキュメントをジョブ準備ワークステーション1
16に転送する事によって起こり、ネットワーク・サー
バ118の特殊ディレクトリではそれらはジョブ準備ワ
ークステーション116によってアクセスが可能であ
る。このプロセスは手動または自動とすることができ、
生成の準備を待つドキュメントの待ち行列にドキュメン
トを入れることを含むことができる。さらに、このプロ
セスは、利用可能なジョブ準備ワークステーション11
6に現在ログインしている様々なオペレータの能力、熟
練レベル、または訓練レベルと同様に、それぞれの待ち
行列におけるジョブの現在のロード/バックログの手動
または自動決定を含むことができる。これらの要素を考
慮に入れて、ジョブは自動的または手動的に、技術的に
も便宜的にもジョブを最もよく処理できるオペレータに
送ることができる。この機能性は、印刷所で働く様々な
オペレータの能力、熟練レベル、および訓練レベルを追
跡するオペレータ・データベースを作成することによっ
て実現することができる。このデータベースは、各ステ
ーション116におけるジョブのロード/バックログを
均衡させる待ち行列管理ソフトウェアと結合することが
できる。
【0024】プレフライト段階204で、ドキュメント
は本などに組み立て、注釈を付け、編集し、組付けまた
は他のページ特徴を適用させることができる。ドキュメ
ントの生成のための準備が終わると、それらは生成段階
206に渡される。生成段階206で、準備されたドキ
ュメントは(チケットからの)生成指示と共に、ニュー
ヨーク州ロチェスタに位置するハイデルバーグ・デジタ
ルL.L.C.によって製造されたプリント・ファイル
・ダウンローダ(Print File Downlo
ader)TMアプリケーション・プログラムなどのファ
イル・ダウンローダを使用して、印刷サーバに、または
直接生産出力装置122に提出される。このユーザ機能
性ワークフロー116は、ハードウェア、ソフトウェ
ア、および手動で実行される構成部品の組合せとして実
現することができ、先に生産印刷ワークフローで詳述し
た1つまたはそれ以上の構成部品を含むことができる。
【0025】生産印刷ワークフローに関するさらなる情
報については、2000年5月17日出願の「生産印刷
ワークフローにおいてページを表示し管理するためのシ
ステムおよび方法」と称する米国特許出願第09/57
3,368号、第09/572,368号、2000年
5月17日出願の「生産印刷ワークフローを表示し制御
するためのシステムおよび方法」と称する米国特許出願
第09/573,026号、第09/572,026
号、2000年5月17日出願の「ジョブ・ストリーム
内での印刷資源の効率的利用」と称する米国特許出願第
09/573,108号、第09/572,108号、
2000年5月17日出願の「生産印刷ワークフローに
おいて複合ドキュメントを実行するためのシステムおよ
び方法」と称する米国特許出願第09/573,341
号、第09/572,341号、2000年5月17日
出願の「生産印刷ワークフローにおけるページの視覚的
表示のためのシステムおよび方法」と称する米国特許出
願第09/573,093号、第09/572,093
号、および2000年5月17日出願の「再スキャンな
しのインタラクティブ・ハードコピー・リサンプリン
グ」と称する米国特許出願第09/573,478号、
第09/572,478号を参照されたい。
【0026】ジョブがハード・コピーの形で印刷所に持
ち込まれた場合、それは上述の通り、最初に印刷所のコ
ンピュータ・システム内にスキャンしなければならな
い。スキャンは、印刷所のワークフローのジョブ実行依
頼104またはジョブ準備106の段階で行われる。一
般的に、ドキュメントは、ジョブ準備ワークステーショ
ン116(「スキャナ・ホスト」または「スキャナ・ホ
スト・ワークステーション」)に結合された生産/大量
スキャナ124の自動給紙機に装填される。好適な実施
形態では、プロダクション・スキャナ124は、ニュー
ヨーク州ロチェスタに位置するハイデルバーグ・デジタ
ルL.L.C.によって製造されたイメージダイレクト
・スキャナ(ImageDirect Scanne
r)である。オペレータは次いで、スキャナ124に結
合されたジョブ準備ワークステーション116からスキ
ャンを開始し、制御する。オペレータは、ジョブ準備ワ
ークステーション116にロードされたスキャンニング
・アプリケーション・プログラムを用いて、スキャナ1
24と対話する。スキャンニング・アプリケーション
は、スキャナのパラメータを設定し、スキャンを開始し
かつ制御し、スキャンの結果を見る能力を提供する。ス
キャンニング・アプリケーションは一般的に、スキャナ
12あるいはジョブ準備ワークステーション116のメ
ーカとは異なる第三者企業によって作成されたコンピュ
ータ・プログラムである。一例はカリフォルニア州サノ
ゼに位置するアドビ・システムズ社である。
【0027】技術上知られている通り、コンピュータ・
ワークステーション上で実行されるアプリケーション・
プログラムは、ドライバと呼ばれるインタフェース・プ
ログラムを用いて、そのワークステーションに結合され
た外部ハードウェア装置と接続する。ドライバは、装置
と装置を使用するプログラムとの間の翻訳プログラムの
ように働く。コンピュータに結合された各装置は一般的
に、そのドライバだけが知るそれ自身の専用コマンド・
セットを有する。対照的に、大部分のアプリケーション
・プログラムは、汎用コマンドを使用することによって
これらの装置へのアクセスの仕方を知っているだけであ
る。したがって、ドライバはアプリケーション・プログ
ラムから汎用コマンドを受け取り、次いでそれらを装置
用の専用コマンドに翻訳する。基本的に、オペレーティ
ング・システムとコンピュータのマザーボード上に直接
位置しない事実上全てのハードウェアとの間の経路は、
これらの特殊ドライバ・プログラム内を通る。ドライバ
の機能の多くは、ハードウェア・サブシステムの電気信
号と、オペレーティング・システムおよびアプリケーシ
ョン・プログラムの高水準プログラミング言語との間の
翻訳プログラムとしてのものである。例えばドライバは
オペレーティング・システムがファイルとして定義した
データを受け取り、それらを、記憶装置の特定の場所に
配置されたビット・ストリームまたはプリンタ内の一連
のレーザ・パルスに変換する。ドライバを介して制御さ
れるハードウェアの種類には非常に幅広い違いがあるの
で、ドライバ・プログラムが機能する方法には必然的に
違いがあるが、大部分のドライバは、装置が要求された
ときに実行され、他のプロセスとほとんど同様に機能す
る。オペレーティング・システムは、ハードウェア資源
ができるだけ素早く解除されてさらなる用途に使用でき
るように、高優先メモリ・ブロックをドライバに割り当
てる。ドライバがオペレーティング・システムから分離
している1つの理由は、オペレーティング・システム自
体を変更し、再コンパイルし、再分布する必要なく、新
しい機能をドライバに、およびしたがってハードウェア
・サブシステムに追加できるようにするためである。新
しいハードウェア装置のドライバの開発を通して、その
ような開発はしばしばオペレーティング・システムの発
行者ではなくサブシステムのメーカによって行われるか
支払われ、総合的システムの入力/出力能力を大幅に向
上することができる。
【0028】例示的ドライバ・プログラムは、アプリケ
ーション・プログラムが、直接的かネットワークを介す
るなど間接的かにかかわらず、ワークステーションに結
合されたプリンタ上で出力を印刷することを可能にする
プリンタ・ドライバである。異なる会社によって製造さ
れた異なるプリンタは一般的に、その会社の財産である
様々な特徴を提供し、様々なコマンドを利用する。先に
説明した通り、ドライバ・プログラムはアプリケーショ
ン・プログラムと種々の利用可能なプリンタとの間で1
層の抽象化が可能なので、アプリケーション・プログラ
ムは、利用可能な様々なプリンタの全てを利用するそれ
自体の能力を維持したり、または後に開発された装置を
扱うために更新したりする必要が無い。ドライバは、ア
プリケーション・プログラムが一般的にアプリケーショ
ン・プログラム・インタフェースまたはAPIと対話す
るための標準ソフトウェア・インタフェースを提供す
る。ドライバは次いで、これらの汎用対話を装置特定的
コマンドに変換して、取り付けられた装置を制御する。
加えて、ドライバは、特定の装置のベンダ特定的な機能
を制御するためのユーザ・インタフェースをも提供する
ことができる。例えば、二重化をサポートするプリンタ
は、ユーザ・インタフェースを提供できるドライバを使
用して接続することができ、オペレータに二重化機能を
選択させることができる。さらに、ドライバは、装置を
ワークステーションに接続する特定のハードウェア・イ
ンタフェースを制御するようにもプログラムされる。そ
のようなハードウェア・インタフェースは、技術上周知
の通り、スモール・コンピュータ・システム・インタフ
ェース(「SCSI」)、ユニバーサル・シリアル・バ
ス(「USB」)、シリアル、パラレル、およびIEE
E1394(「ファイヤワイヤ(Fire Wire)」)を含
む。異なる装置が取り付けられた場合、ユーザは新しい
ドライバをロードするだけで、アプリケーション・プロ
グラムは新しいハードウェアと接続することができる。
スキャナ124は一般的に、SCSIインタフェースを
利用してジョブ準備ワークステーション116と物理的
に結合される。
【0029】スキャナ・ドライバは一般的に、カリフォ
ルニア州ボールダークリークに位置するトゥェイン(T
WAIN)グループによって定義されたTWAIN、お
よびカリフォルニア州サノゼに位置するピクセル・トラ
ンスレーション社によって開発され、米国規格協会仕様
ANSI/AIIM MS61−1996でも規定され
たイメージ・アンド・スキャナ・インタフェース仕様
(「ISIS」)の2種類がある。TWAINおよびI
SISに基づくドライバは低量スキャンに要求される基
本的機能性を提供するが、一般的に、生産印刷所で行わ
れるような生産/大量スキャンニングの要求には不適切
であることが分かっている。そのような要求は、効率的
なエラー検出、訂正、および診断能力を伴った、複数の
大量原稿を高解像度および高速度で連続的にスキャンす
る能力を含む。さらに、印刷所はしばしば、異なるメー
カによって製造された複数のスキャナ124を効率的に
かつ最小限の資源で同時に作動させる必要がある。これ
には通常、一人のオペレータが複数のスキャナ124を
1つのジョブ準備ワークステーション116に接続して
そこから操作することが要求される。
【0030】TWAI仕様に基づいて作成されたドライ
バはジョブ指向である。ジョブは、スキャンニング属性
の全て、例えば画像の解像度およびビットの深さなどの
スキャンニングおよび画像処理属性、用紙プレクス(シ
ンプレックスまたはデュプレックス)などの一定/スキ
ャナ独立属性の全て、およびバーコード読取り能力など
特定のスキャナに特定的な属性の集合と定義される。T
WAINドライバは全てのジョブ・パラメータをセット
アップし、次いでスキャンを開始する。しかし、ひとた
び開始すると、パラメータはスキャンが完了または停止
するまで変更できない。したがって、パラメータを間違
って設定した場合、スキャンは停止して完全に再始動す
る必要がある。これは、例えばスキャン・エラーが10
0ページのドキュメントの10ページ目に発生した場
合、問題が生じ得る。この例では、エラーを考慮してス
キャナ124を調整することができるようになる前に、
スキャンを完了させなければならず、あるいはスキャン
を停止し、再ロードし、再始動しなければならず、いず
れの場合にも著しい遅れを招く。
【0031】さらに、TWAINに基づくドライバは、
スキャンしたドキュメントをスキャナ・ハードウェア・
インタフェースからスキャンニング・アプリケーション
へ一度に1画像ずつ引き渡す。これは、ドライバが各画
像ごとにスキャナのハードウェア・インタフェースから
アプリケーション・プログラムにハンドシェークしなけ
ればならない(つまりアプリケーションを中断し、接続
を確立し、データを引き渡す)ことを意味する。これ
は、特に大量環境において、および単一スキャンニング
・アプリケーションを利用して、同時にスキャンする複
数のスキャナ124を管理する場合に、アプリケーショ
ン・プログラムにとって不必要なオーバヘッドを生じ
る。加えて、TWAINドライバは同一ワークステーシ
ョンと複数のスキャナの接続をサポートするが、複数の
スキャナを同一ワークステーションから同時に操作する
ことをサポートしない。オペレータは、任意の一時にス
キャンニングに使用する1つの特定のスキャナ124を
選択し、異なるスキャナ124を選択する前にそのスキ
ャンが完了するのを待たなければならない。
【0032】ISISドライバは装置/スキャナ特定的
ドライバであり、スキャナへのユーザ・インタフェース
を提供しない。代わりに、ISISドライバは、アプリ
ケーション・プログラムがスキャナへのユーザ・インタ
フェースを提供することを要求する。さらに、ISIS
標準は、TWAIN標準がユーザ指定可能な属性を広範
囲に使用して行なうような、スキャナ・ジョブを定義す
る包括的な方法を提供しない。ISISインタフェース
は、ユーザがスキャナ・ジョブをセットアップするため
に、TWAINドライバが行なうようなスキャナ特定的
なユーザ・インタフェースを表示する能力を提供しな
い。ISISのやり方では、アプリケーションが全ての
ユーザ・インタフェース・ソフトウェアを提供しなけれ
ばならない。このやり方は、複数の種類のスキャナ12
4の使用においてコヒーレント・ユーザ・インタフェー
スを提供しながら、これらのスキャナ124を取り扱う
ことができることが必要なスキャンニング・アプリケー
ションの場合には機能的である。ISISは、スキャナ
・ジョブを定義する包括的な方法を提供する上で、TW
AINほど頑健ではない。しばしばスキャナのベンダ
は、要求される機能性を実行するために、ISISのア
プリケーション・プログラム・インタフェース(「AP
I」)に向上を要求する必要がある。さらに、アプリケ
ーションがISIS APIとの必要な対話を実行し
て、スキャナ124の自動給紙機に装填された1組の原
稿ドキュメントのスキャンニング・プロセスを開始した
後、ISISドライバは、ドキュメント全体がスキャン
し終わるまで、ホスト・コンピュータの全部のコンピュ
ータ電力を消費する。最後に、ISISに基づくドライ
バは、複数のスキャナが同一ワークステーションから同
時に操作されることをサポートしない。ISISドライ
バ用に作成されたアプリケーションは、1つのドライバ
だけがホスト・コンピュータにロードされることを想定
している。
【0033】TWAINおよびISISに基づくドライ
バは両方ともさらに、実時間情報をスキャンニング・ホ
スト・ワークステーション・コンピュータに供給する能
力に欠けている。そのような実時間情報または状態デー
タは、ランプ温度およびスキャナのパラメータ設定など
の状態情報を含む。状態データはさらに、用紙の送りミ
スまたはランプの故障など、スキャンニング・イベント
についての情報を含む。実時間とは、スキャンを進行し
ながら、スキャンが完了するまで待つことなく、スキャ
ンニング・アプリケーションに状態データを提供できる
ことを意味する。実時間は、ユーザが充分に即時と感じ
る、またはコンピュータが何らかの外部プロセス(例え
ば絶えず変化する天候の視覚化を提示する)に遅れずに
ついていくことができるコンピュータ応答のレベルであ
る。
【0034】本実施の形態は、ここでバーチャル・スキ
ャナ・ドライバ(Virtual ScannerDriver)またはVS
Dと呼ぶ、アプリケーション開発者のために改善された
スキャナ・インタフェース解決策を説明する。好適な実
施の形態は、ジョブ準備ワークステーション116と結
合されたスキャナ124の銘柄とは独立した単一API
に単一アプリケーションを連絡させる能力を備えてい
る。さらに、ジョブ準備ワークステーション124に結
合された特定のスキャナ124のベンダ特定的な機能性
を包含する、パーソナリティ・モジュール(personally
module)またはPMも提供する。PMはVSD AP
Iをスキャナ124に接続する。PMはスキャンニング
の3つの側面、つまりスキャナ124への連絡方法(U
SB、SCSI、シリアル、パラレル、ファイヤワイヤ
等)、スキャナ124から来る画像データおよび状態デ
ータの引渡し方法、ならびにスキャナ124自体によっ
て提供されるもの以上に要求される増強された画像処理
を提供する。
【0035】ワークステーション116に結合されたス
キャナ124の種類ごとに、ジョブ準備ワークステーシ
ョン116にロードされるPMを提供することにより、
VSDは、スキャンニング・アプリケーションによって
特定のスキャナ124でスキャンを開始するように指示
されたときに、自動的に適切なPMを利用することがで
きる。VSDは、オペレータによって選択されたスキャ
ナ124に基づいて、どのPMを使用するかを動的に選
択する。
【0036】さらに、VSDおよびPMは、スキャナ1
24とワークステーション116との間の実時間連絡を
促進または可能にする。つまりVSDおよびPMは、ス
キャンがスキャナ124で進行している間に、スキャナ
124が画像および/または状態データをワークステー
ション116に送り、ワークステーション116がスキ
ャナ124にコマンドを送ることを可能にする。例え
ば、VSDはスキャナの状態、イベント、およびスキャ
ナ124によって提供されるその他のテレメトリ・デー
タをはじめとするスキャナ124の状態データの実時間
フィードバックを提供する。この情報は、スキャンの進
行中、およびスキャンが完了した後で提供される。この
情報は、スキャンが進行している間に、スキャンを停止
または再始動する必要なく、オペレータがスキャン・パ
ラメータを調整するために使用することができる。これ
は、スキャン品質が徐々に劣化しているが、まだスキャ
ン・ジョブが危険にさらされる時点には至っていないと
きに便利である。そのような状況で、実時間調整つまり
ワークステーション116からのコマンドは、スキャン
を停止および/または開始する遅延無しで、スキャン品
質を改善し、劣化を除去することができる。さらに、診
断アプリケーションなどのアプリケーションは、VSD
によって提供された実時間フィードバックを利用して、
ランプの故障など差し迫ったハードウェアの故障を検出
することができる。自動化スキャン品質アプリケーショ
ンは、進行中のスキャンの品質を監視し、様々なスキャ
ナ・パラメータおよび画像処理アルゴリズムを自動的に
調整して、スキャナ・ガラス上の塵、または原稿の送り
ミスによって生じる歪んだ画像など、品質の劣化を是正
することができる。そのようなアプリケーションはさら
に、スキャンニング・プロセスを自動化し、オペレータ
のエラーを低減し、それにより効率およびスループット
を改善することができる。
【0037】加えて、VSDは、画像ごとにアプリケー
ションにハンドシェークすることなく、画像データをス
キャンニング・アプリケーションに引き渡す。好適な実
施形態では、一般的にドキュメントのスキャンされた各
ページの個別画像ファイルからなる画像データは、好ま
しくはジョブ準備ワークステーション116のファイル
・システム内に配置された、VSDおよびスキャンニン
グ・アプリケーションが共通にアクセス可能なバッファ
記憶装置に引き渡される。このバッファ記憶装置はラン
ダム・アクセス・メモリ内、ローカル・ハード・ディス
ク上、またはネットワーク・ディスク上に配置すること
ができる。好適な実施形態では、VSDは、ハイパーテ
キスト・トランスファ・プロトコル(Hypertext Transf
er Protocol)によって指定されたユニフォーム・リソ
ース・ロケータ(Uniform Resource Locator)を利用し
て、ジョブ準備ワークステーション116に結合された
装置ハードウェアとは独立した、一様な汎用ファイルを
ベースにした引渡し方法を提供する。技術上周知の通
り、ファイル・トランスファ・プロトコル(「FTP」
および「TFTP」)およびネットワーク・ファイル・
システム(「NFS」)をはじめ、他のファイル引渡し
プロトコルも使用できることは理解されるであろう。画
像データをバッファ記憶装置に引き渡すことにより、ス
キャンニング・アプリケーションはデータが必要な時に
非同期に画像データを検索することができる。これによ
りスキャンニング・アプリケーションは、同一のスキャ
ンニング・アプリケーションおよびジョブ準備ワークス
テーション116から複数のスキャナの同時動作を効率
的に操作し、サポートすることができる。さらに、これ
によりVSDは、複数のスキャンニング124が作動し
ているときでさえも、スキャナ124の定格速度と実質
的に同一速度で画像データの引渡しを実行することがで
きる。好適なスキャナであるイメージダイレクト・スキ
ャナの場合、この速度は65ページ/分である。
【0038】今、図3を参照すると、VSD308の第
1実施形態を利用する生産スキャンニング・システムの
ブロック図が示されている。システム300はジョブ準
備ワークステーション116、スキャナ302、スキャ
ンニング・アプリケーション306、およびバッファ記
憶装置316を含む。ジョブ準備ワークステーション1
16は、ニューヨーク州ロチェスタに位置するハイデル
バーグ・デジタルL.L.C.によって製造されたデジ
マスタTM9110によって使用されるスキャン・ホスト
(Scan Host)TMステーションであることが好
ましい。代替的に、カリフォルニア州サンタクララに位
置するインテル社によって製造されたペンティアムTM
ラス以上のプロセッサ、64メガバイト以上のRAM、
20ギガバイト以上のハード・ディスク、および適切な
ディスプレイ装置を含む適切なコンピュータ・ハードウ
ェア・プラットフォームを使用することができる。さら
に、スキャナ302は、同じくハイデルバーグ・デジタ
ルL.L.C.によって製造されたイメージダイレクト
・スキャナであることが好ましい。スキャナ302は、
ハードウェア・インタフェース304を使用してジョブ
準備ワークステーション116に結合される。ハードウ
ェア・インタフェース304は好ましくはSCSIイン
タフェースである。代替的に、ハードウェア・インタフ
ェース304はUSB、ファイヤワイヤ、シリアル、ま
たはパラレル・インタフェースとすることができる。さ
らに、スキャナ302は、技術上周知の通りイーサネッ
トまたは他の匹敵するネットワーク・インタフェース/
アーキテクチャを利用して、ネットワークを介してジョ
ブ準備ワークステーション116に結合することができ
る。ハードウェア・インタフェース304は、高帯域
幅、高スループット双方向通信をサポートすることが好
ましい。バッファ記憶装置316は、ジョブ準備ワーク
ステーション116のファイル・システムと結合され、
好ましくは物理的にステーション116と接続されたハ
ード・ディスク・ドライブであることが好ましい。代替
実施形態では、バッファ記憶装置306は、ランダム・
アクセス・メモリ、スキャナ302と結合された専用ハ
ード・ドライブ、またはネットワーク・ドライブなどの
リモート・ディスク・ドライブとすることができる。ジ
ョブ準備ワークステーション116のオペレーティング
・システムは、スキャンニング・アプリケーション30
6およびVSD308の両方からバッファ記憶装置31
6への共通アクセスを可能にすることが好ましい。
【0039】スキャンニング・アプリケーション306
は、ジョブ準備ワークステーション116上で実行され
るソフトウェア・プログラムであり、これによりオペレ
ータがスキャン・ジョブを開始し制御するだけでなく、
結果的に得られる画像を編集するなど、または生産プリ
ンタ122へ結果を送ることにより、スキャンの結果を
一覧し、操作することも可能になる。好適な実施形態で
は、スキャンニング・アプリケーション306は、ニュ
ーヨーク州ロチェスタに位置するハイデルバーグ・デジ
タルL.L.C.によって製造されたデジマスタTM91
10によって使用されるスキャン・ホストTMソフトウェ
アである。システム300はさらに、スキャンニング・
アプリケーション306と結合されたVSD3308を
含む。スキャンニング・アプリケーション306は、技
術上知られる通り、VSD308のAPI310を介し
てVSD308と連絡する。API310は、スキャン
ニング・アプリケーション306が使用できる様々なス
キャナ302にコヒーレントな均質ユーザ・インタフェ
ースを提供する。このAPI310については付属書A
でより詳しく記述する。VSD308はさらに、1つま
たはそれ以上のPM312A、Bを含む。PM312
A、Bは、ジョブ準備ワークステーション116に接続
されているか、接続することができる各々のスキャナ3
02に対して定義される。PM312A、Bは、API
310とスキャナ302に対するハードウェア・インタ
フェース304との間のインタフェース・ギャップに架
橋する。PM312A、Bは特定のスキャナ302のス
キャナ特定的属性を包含し、API310からの汎用コ
マンドをスキャナ302が理解する特定的コマンドに翻
訳する。さらに、PM312A、Bは、これらのコマン
ドをフォーマットして、スキャナ302をジョブ準備ワ
ークステーション116に接続するために使用される特
定のハードウェア・インタフェース304を通して転送
する、ハードウェア・インタフェース連結性314A、
Bを含む。PM312A、Bはスキャナ装置302への
通信インタフェースを提供するので、スキャンニング・
アプリケーション306はこの側面を取り扱う必要が無
い。これは、通信の開始および維持を含む。上述した通
り、通信のインタフェースはSCSI、ファイヤワイ
ヤ、ファイバ・チャネル、USB、シリアルまたはパラ
レル等の型のインタフェースとすることができる。PM
312A、Bはさらに、バッファ記憶装置316に対す
る直接インタフェース318を提供する。これによりP
M312A、Bはスキャナ302からバッファ記憶装置
306へ画像データを引き渡すことができ、そこからス
キャンニング・アプリケーション306は非同期にそれ
を検索することができる。PM312A、Bは、局所的
にジョブ準備ステーション116にまたはネットワーク
・ドライブ上など遠隔的に配置することができる宛先バ
ッファ記憶装置316に、スキャンされた画像データを
引き渡す責任を担う。遠隔バッファ記憶装置316への
画像データの引渡しを可能にするために、PM312
A、Bは、FTPまたはNFSなどの何らかの形のファ
イル・システム・プロトコル、もしくは上述したような
HTTPなど他のプロトコルを使用することができる。
最後に、PM312A、Bはスキャナ装置302自体で
サポートすることができない(ネイティブでない)画像
処理機能を識別して提供する。特定の画像処理機能がス
キャナ302で利用できない場合、PM312A、Bは
ソフトウェア代替物を提供する。このようにして、VS
D308はスキャンニング・アプリケーション306に
均一な機能セットを提供することができ、スキャナ30
2の実際に利用可能な機能セットによって制限されな
い。PM312A、Bによって実現される好適なスキャ
ナ・インタフェースについては、付属書Cでより詳しく
記述する。このようにして、VSD308は、スキャン
ニング・アプリケーション306およびスキャナ/ベン
ダ特定的インタフェース属性を具現化するPM312
A、Bに接続する共通API310へと論理的に区分さ
れる。さらに、上述の通り、API310は、スキャン
ニング・アプリケーション306からコマンドを受け取
り、それらをPM312A、Bに渡すことができ、PM
312A、Bは、スキャンが進行中に、および画像また
は状態データがスキャナ302からPM312A、Bに
転送されている間に、これらのコマンドをスキャナ30
2に渡すことができ、PM312A、Bは画像または状
態データを、後にスキャンニング・アプリケーション3
06が検索できるようにバッファ記憶装置316に転送
し、それによりスキャナ302とスキャンニング・アプ
リケーション306/ワークステーション116との間
の実時間通信が促進される/可能になる。VSD308
のソフトウェア・アーキテクチャに関するさらなる詳細
については、付属書Bを参照されたい。
【0040】今、図4を参照すると、VSD408の第
2実施形態を利用する第2スキャンニング・システム4
00のブロック図が示されている。この図は、複数のス
キャナ402A〜Cを同時に利用できるスキャンニング
・システム400を示す。スキャンニング・システム4
00は、ハードウェア・インタフェース404A〜Cを
使用してスキャナ402A〜Cと結合されたジョブ準備
ワークステーション116を含む。各スキャナ402A
〜Cは異なる種類とすることができ、上述の通り異なる
ハードウェア・インタフェース404A〜Cを使用して
ジョブ準備ワークステーション116と接続することが
できることは理解されるであろう。さらに、スキャンニ
ング400は、上述の通り、共通アクセス可能なバッフ
ァ記憶領域416を含み、PM414A〜Cはスキャナ
402A〜Cの定格速度で画像データを引き渡すことが
可能になり、かつスキャンニング・アプリケーション4
06はハンドシェーキングを必要とせずに画像データを
非同期に検索することが可能になる。
【0041】図4はさらに、VSD API410と結
合されたPM414A〜Cを示す。これらのPM414
A〜Cは、図3の実施形態について上述したように作動
する。基本的に、スキャンニング・アプリケーション4
06は、適切なコマンドをVSD API410に送る
ことによって、スキャナ402A〜C上でスキャンを開
始する。次いでAPI410は各スキャナ402〜C用
に適切なPM412A〜Cをロードする。各PM412
A〜Cは、他のPM412A〜Cと実質的に並列に共存
し同時実行することができ、単一のスキャンニング・ア
プリケーション406およびVSD API410から
のスキャナ402A〜Cの同時操作が可能になる。さら
に、VSD API410およびPM412A〜Cは、
上述したようにスキャンがこれらのスキャナ402A〜
Cで進行しているときに、スキャンニング・アプリケー
ション406/ワークステーション116が実時間に1
つまたはそれ以上のスキャナ402A〜Cと連絡し/作
動してそこから画像データを受け取ることを促進する/
可能にする。代替実施形態では、そのような同時スキャ
ンニング能力は、複数のスキャンニング・アプリケーシ
ョン406をジョブ準備ワークステーション116上で
実質的に並列に実行させ作動させることによって実現す
ることができる。そのようなマルチタスキングは技術上
よく知られている。さらに、スキャンニング・アプリケ
ーション406は単一のVSD API408と通信し
て、述べた通り複数のPM412A〜Cにより複数のス
キャナ402A〜Cを制御することができ、あるいは代
替的にVSD API408はそれ自体、各PM412
A〜Cを備えたジョブ準備ワークステーション116上
で複数回インスタンシエーションを行なうことができ
る。
【0042】加えて、付属書A〜Eも含まれる。付属書
AはVSD APIのインタフェース使用をより詳しく
記述する。付属書BはVSDのソフトウェア・アーキテ
クチャをより詳しく記述する。付属書Cは、VSD P
Mによって実現される好適なスキャナのSCSIをベー
スとするユーザ・インタフェースについて記述する。付
属書Dは、VSD PMによって実現される好適なスキ
ャナのSCSIをベースとする診断インタフェースにつ
いて記述する。
【0043】付属書Eを参照すると、好適なイメージダ
イレクト・スキャナのための例示的VSDおよびPMの
コンピュータ・コードが含まれている。このコードは、
64Mbまたはそれ以上のランダム・アクセス・メモ
リ、20GBまたはそれ以上のハード・ディスク、およ
びカリフォルニア州サンタクララに位置するインテル社
によって製造されたペンティアム・クラス以上のプロセ
ッサを含むコンピュータ・システムでコンパイルするよ
うに意図されている。さらに、このコードは、ワシント
ン州レドモンドに位置するマイクロソフト社によって製
造されたマイクロソフト・ビジュアル・ステューディオ
(Microsoft Visual Studio)
バージョン6.0を使用してコンパイルするように意図
されている。当業界の通常の熟練者は、付属書の1〜4
ページに指定するように、コード・ファイルをディレク
トリ構造にロードしなければならないことを理解される
であろう。ロード後、周知の通りVSDコードをコンパ
イルし実行するために、ファイル作成(make fi
le)を実行しなければならない。
【0044】したがって、上記の詳細説明は限定ではな
く例示とみなされるように意図されており、本発明の精
神および範囲を定義するように意図されているのは、全
ての均等物を含む以下の請求項であることを理解された
い。
【0045】付属書A バーチャル・スキャナ・ドライバ・インタフェース仕様
【0046】はじめに バーチャル・スキャナ・ドライバ(VSD)は、デジタ
ル・ハイ・ボリューム(DHV)製品の環境内でのスキ
ャンニング・ワークフローへのアクセスに備えている。
VSDは、下にあるスキャナに対する汎用の拡張可能な
インタフェースを介して、このアクセスを提供する。V
SDの目的は、各々の個別スキャナによって提供される
特定のインタフェースに関係なく、クライアントが複数
のモデルおよび型のスキャナにアクセスできるようにす
ることである。 目的 本書はVSDへのインタフェースを提示する。VSDは
DHV環境内でのスキャンニング・ワークフローに対す
るインタフェースを提供する。本書では、このインタフ
ェースについて、それが提供するオペレーションおよび
型の定義を含めて説明する。本書はまた、VSDクライ
アントによるインタフェースへのアクセスおよび使用に
関する情報も提供する。 範囲 本書では、VSDによって提供されるインタフェースに
ついて述べ、それがDHV環境で使用される状況につい
て述べる。これは、このインタフェースを明らかにする
ために必要な場合、VSD構成要素の設計および実装に
関する詳細をも含む。 読者 本書は、VSDに接続するクライアント・ソフトウェア
の開発者の要求を満たすように意図されている。本書は
また、スキャナ・ソフトウェアおよびVSDの開発者お
よび保守担当者、ならびにVSDによって提供される機
能性に関係するプロジェクト・プランナおよび管理者に
も役立つかもしれない。 用語、頭字語、および略語 本節では、本書全体を通して使用する用語、頭字語、お
よび略語を定義する。
【0047】
【表1】
【0048】概要 本節では、VSDインタフェースについて高水準の記述
を提示する。これは、インタフェースの目的、その使用
環境、およびその内容の概略についての考察を含む。
【0049】インタフェースの目標 VSDインタフェースの一次目的は、クライアントに対
しスキャンニング・ワークフローの汎用表現を提供する
ことである。ワークフローは、VSDインタフェースに
よって提供されるオペレーションによって記述される。
汎用表現を提供することにより、任意のクライアント
が、VSDを使用するように構成されたどのスキャナと
も通信することが可能になる。さらに、多くの様々なス
キャナが、クライアントの実現に影響することなく、V
SDを使用するように構成することができる。VSDイ
ンタフェースの二次目的は、サポートされるスキャナの
設定および型に関する拡張性である。VSDが進化する
ので、ワークフローおよびしたがってサポートされるオ
ペレーションは基本的に同じままである。しかし、スキ
ャナの設定の数および型は変化することがある。これに
より、潜在的に新しい能力を備えた新しいスキャナを、
再び既存のクライアントの実現に影響することなく、V
SDの下でサポートすることができる。
【0050】使用環境(Context) VSDは、DHV環境のコンテキストで実行するように
設計されている。VSDインタフェースは、この環境内
でスキャンニング・ワークフロー機能性をクライアント
に提供する。クライアントはこのインタフェースを使用
して、スキャナと接続し、スキャン・ジョブを介して画
像捕捉を管理する。VSDは、DHV環境内のスキャン
・ホストに常駐する。各スキャン・ホストに対してVS
Dがインストールされ、任意の接続されたスキャナのた
めのインタフェースを提供する。クライアントはVSD
インタフェースを利用して、特定のスキャン・ホストに
接続された特定のスキャナにアクセスすることができ
る。DHV環境は、クライアントがスキャン・ホストお
よび対応するVSDを発見するメカニズムを提供する。
【0051】スキャン・ホスト上の各スキャナにアクセ
スするために、VSDはそのスキャナのスキャナ・パー
ソナリティ・モジュール(SPM)と通信する。SPM
は、特定のスキャナの機能性を提供するソフトウェア構
成要素である。VSDインタフェースはこのスキャナ機
能性をラップして拡張可能な汎用表現にする。これによ
りクライアントは、特定のスキャナ・インタフェースに
関係なく、スキャナにアクセスすることができる。これ
はまた、様々なスキャナをVSDおよびそのクライアン
トが使用するように構成することをも可能にする。
【0052】スキャンニング・ワークフローに加えて、
VSDはスキャナリソースへのアクセスを調整する。V
SDインタフェースは、ロッキング機能を介して特定の
スキャナのスキャン・ジョブの直列化を明示的に実行す
る。これにより、一人のクライアントだけが特定の一時
にスキャナでスキャン・ジョブを実行できることが保証
される。このようにしてVSDは、複数のクライアント
が、回線争奪(コンテンション)を引き起こすことなく
複数のスキャナにアクセスすることを可能にする。図5
は、VSDクライアント、VSD、およびSPMのイン
タフェーシングを示す。
【0053】使用モデル VSDインタフェースを介して提供されるスキャナの機
能性にアクセスするために、クライアントは最初に、コ
ンフィギュレーションの中でどのスキャナが利用可能か
を決定しなければならない。クライアントは、VSDイ
ンタフェースを介して提供されるスキャナ列挙機能を使
用して、この決定を行なう。これにより、クライアント
は適切なスキャナを識別することができる。
【0054】
【表2】
【0055】スキャナを識別した後、クライアントはそ
のスキャナを使用することをVSDに登録しなければな
らない。これにより、VSDはそのスキャナのために資
源を管理し、クライアントが思いがけなく切断した場合
に、適切に対応することができる。クライアントがスキ
ャナを登録すると、VSDは、そのスキャナのSPMが
それ以前に始動していなければ(つまり他のクライアン
トがまだ登録していなければ)、それを始動する。スキ
ャナの登録後、クライアントはそのスキャナの状態標識
を受け取る。スキャナが使用禁止されていなければ、ス
キャナによって生成されたイベントがクライアントに転
送される。これらのイベントは、状態変化標識およびス
キャナのVSD追跡状態の変化を含む。スキャナが使用
禁止されていないと仮定して、クライアントはVSDの
操作を介してスキャナの初期状態標識を検索することが
できる。そうすることにより、生成されたイベントを介
して更新情報が到着し、クライアントはスキャナの状態
を追跡することができる。
【0056】
【表3】
【0057】適切なフォーマットで画像を捕捉するため
に、クライアントはスキャナの設定を交渉しなければな
らない。これは、スキャナがどの設定をサポートするか
を決定し、所望の画像捕捉のために適切な値を設定する
ことを含む。これは、VSDインタフェースを通して提
供されるスキャナ設定操作を介して達成される。
【0058】
【表4】
【0059】適切なスキャンニング値を設定した後、ク
ライアントは、選択したスキャナから画像を捕捉する手
順に進むことができる。クライアントは最初に、独占的
アクセス権を得るために、スキャナをロックしなければ
ならない。これにより、クライアントは特定のスキャナ
を使用しようとする試みで衝突しないことが保証され
る。クライアントがスキャナに対してロックを掛ける
と、それは画像を捕捉し始めることができる。クライア
ントは、必要に応じてスキャナを休止したり再始動する
ことによって、画像捕捉シーケンスを制御することがで
きる。クライアントはまた、希望する場合、画像捕捉を
取り消すこともできる。VSDインタフェースにより、
クライアントはスキャナのロッキングや画像捕捉を使用
可能にする操作ができる。
【0060】
【表5】
【0061】代替的に、クライアントはスキャナに対す
るVSDアクセスを使用禁止にすることを選択し、こう
して異なるメカニズム(例えば診断ソフトウェア)によ
るアクセスを可能にすることもできる。スキャナが使用
禁止状態の間に他のクライアントがスキャナを使用しよ
うとするのを防止するために、ここでもクライアントは
まず最初にスキャナをロックしなければならない。スキ
ャナを使用禁止にした場合、クライアントはその後スキ
ャナを再び使用可能状態にし、ロックを解除することが
できる。これによりVSDは再びスキャナにアクセスし
て、システムで画像捕捉のためにそれを利用することが
できる。VSDインタフェースは、スキャナを使用可能
にしたり使用禁止にする操作を提供する。
【0062】
【表6】
【0063】クライアントがスキャナを使用し終わった
ら、そのクライアントはスキャナのロックを解除し、そ
のスキャナの登録を取り消すことができる。これにより
VSDは、クライアントがもうスキャナに関心を示さな
くなったときに、スキャナ資源を解除することができ
る。VSDインタフェースは、この目的のためにロック
解除および登録取消しの機能を備えている。
【0064】
【表7】
【0065】従属性 本節では、VSDインタフェースのアクセスおよび使用
に関する従属性について提示する。
【0066】クライアント・アクセス VSD機能性にアクセスするために、クライアントはV
SDインタフェースに接続しなければならない。これ
は、VSDのスキャン・ホストを捜し出し、インタフェ
ースを実現するソフトウェア構成要素に接続することを
含む。DHV環境は、この目的のためのメカニズムを提
供する。クライアント接続を容易にするために、VSD
インタフェースはDHV環境で発行しなければならな
い。
【0067】スキャナ・アクセス スキャン・ホストに接続されたスキャナにアクセスする
ために、VSDは各スキャナのSPMを識別し、捜し出
すことができなければならない。これを容易にするため
に、VSDは、接続されたスキャナに関する構成情報
(configurationinformation)を必要とする。この情報
は、スキャン・ホストの動作環境内でVSDによってア
クセス可能でなければならない。
【0068】インタフェースの説明 本節では、VSDインタフェースの内容を提示し、それ
が提供するオペレーションおよび型について述べる。V
SDインタフェースは、クライアントがスキャナと対話
し、画像を得ることを可能にする多数のオペレーション
を包含する。このインタフェースはまた、スキャナによ
ってサポートされる特性、状態標識、およびイベントに
ついて多数の型定義をも含む。
【0069】オペレーション VSDインタフェースは、VSD構成要素によって実現
されるオペレーション、およびVSDクライアントによ
って実現されるコールバック・オペレーションを定義す
る。
【0070】VSDオペレーション VSDインタフェースは以下のオペレーションを提供す
る。
【0071】
【表8】
【表9】
【表10】
【0072】クライアント・オペレーション VSDは、コールバックを通してそのクライアントにイ
ベント情報を伝達しなければならない。このコールバッ
クは、上述のクライアント登録オペレーションに渡され
たインタフェース上に提供される。VSDクライアント
は、VSDへの接続を可能にするためにこのインタフェ
ースを実現しなければならない。コールバックの定義は
次の通りである。
【0073】
【表11】
【0074】例外 VSDは、クライアントによって呼び出されたオペレー
ションに応答して、例外を生成する場合がある。オペレ
ーションによって返却される例外は、オペレーションが
無事に完了できなかったことを示す。特定の例外は、ク
ライアントが正しく形成されていないオペレーション・
パラメータまたは特性設定値を渡さなかったこと、ある
いはスキャナがオペレーションを実行できない状態であ
ることを示す場合がある。VSDは以下の例外を生成す
ることがある。
【0075】
【表12】
【表13】
【0076】型 VSDインタフェースは、プロパティ、状態インジケー
タ、およびイベント識別子のタイプ定義をサポートす
る。このインタフェースはまた、特性設定および状態に
関連するマニフェスト値をも定義する。VSDインタフ
ェースは以下の特性をサポートする。
【0077】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【0078】状態インジケータ(status indicator) VSDインタフェースは以下の状態インジケータをサポ
ートする。
【0079】
【表20】
【0080】イベント VSDインタフェースは以下のイベントをサポートす
る。
【0081】
【表21】
【0082】実現上の考慮事項 本節では、VSDインタフェースの実現に関する詳細を
提示する。これは、VSDの構成要素により利用される
技術の説明のみならず、VSDが実行される目標環境に
ついても記述する。
【0083】アーキテクチャ VSDアーキテクチャは、CORBAおよびCOMの両
方のために設計された構成要素を包含する。アーキテク
チャの各レベルで、構成要素はそれらのクライアントに
対するインタフェースを提供する。これらのインタフェ
ースは、本書で記載するインタフェースの特定的実現で
ある。
【0084】CORBA VSDは、最上レベルにCORBAインタフェースを提
供する。このインタフェースにより、CORBAクライ
アントは、VSDおよび下にあるスキャン・ソフトウェ
アによって実現される機能性にアクセスすることができ
る。このインタフェースへのアクセスはオブジェクト・
リクエスト・ブローカ(ORB)によって調整され、C
ORBAの中心を成す位置透過的方法呼出しメカニズム
を備えている。
【0085】VSDの機能性をクライアントが利用でき
るようにするために、ORBはVSD実現を捜し出すこ
とができなければならない。これを促進するために、V
SDはORBに登録される。これによりクライアントは
ORBサービスを使用してVSDに結合し、そのインタ
フェースにアクセスすることができる。このシナリオで
は、VSDはCORBAサーバとして働く。VSDの実
際のCORBAサーバ構成要素は、次節で記述する下に
あるCOM構成要素の代理として働く。これは、COR
BA構成要素がCOM構成要素への転送動作以上のこと
をほとんど行なわず、道に沿ってCORBAからCOM
への必要なデータ変換が実行されることを意味する。
【0086】COM 上述の通り、VSDのCORBA層はCOM構成要素と
対話する。この構成要素は完全VSDインタフェースを
実現し、SPMと対話して必要な機能性を達成する。C
OM構成要素に全インタフェースを実現させることは、
(CORBA層に先立つ)COMクライアントをインタ
フェースでサポートできるという意味で有利である。
【0087】COM構成要素は、COM特定的オブジェ
クトおよびインタフェース情報をシステム・レジストリ
に発行することによって、クライアントに利用可能にな
る。これにより、CORBAのCOM代理層などのCO
Mクライアントは、標準COMイディオムを使用して、
VSD機能性にアクセスすることができる。
【0088】環境 VSDはDHVソフトウェアの構成要素として目標化さ
れる。DHVは、スキャナ・ワークステーションへの接
続を介してスキャナのインストールをサポートする。こ
のスキャナ・ワークステーションは、VSDおよびSP
Mの動作環境を提供する。動作環境はウィンドウズNT
である。
【0089】実行 前節で述べたように、VSDの機能性は、CORBA
ORBを介して最上レベルでクライアントに利用可能に
なる。ORBによりクライアントはVSD実現に結合
し、インタフェースにアクセスすることができる。この
結合動作により、VSD実行可能コードが始動するメカ
ニズムが提供される。システムの最初のVSDクライア
ントが結合を試みると、ORBはVSDに実行を開始さ
せる。ひとたび開始すると、VSDはそれ自体を構成
し、クライアントにサービスを提供し始める。
【0090】構成 VSDは、スキャナ・ワークステーションにインスール
されたスキャナを決定するために、構成情報を必要とす
る。この情報により、VSDは、どのスキャナがワーク
ステーションに接続されているか、およびどのソフトウ
ェア・モジュールがこれらのスキャナを特にサポートす
るかを決定することができる。VSDはNT環境で実行
されるので、その構成情報はNTシステム・レジストリ
に格納される。初期化後、VSDはレジストリを調べて
その構成を決定し、この情報を用いて必要なソフトウェ
ア構成要素を始動させる。この構成段階が完了すると、
VSDおよび下にある構成要素は機能する。
【0091】付属書B バーチャル・スキャナ・ドライブ・ソフトウェアのアー
キテクチャ
【0092】はじめに バーチャル・スキャナ・ドライバ(VSD)は、デジタ
ル・ハイ・ボリューム(DHV)製品の環境内でのスキ
ャンニング・ワークフローへのアクセスに備えている。
VSDは、下にあるスキャナに対する汎用の拡張可能な
インタフェースを介して、このアクセスを提供する。V
SDの目的は、各々の個別スキャナによって提供される
特定のインタフェースに関係なく、クライアントが複数
のモデルおよび型のスキャナにアクセスできるようにす
ることである。
【0093】目的 本書はVSDのアーキテクチャを提示する。VSDは多
数のソフトウェア構成要素から成り、それらが一緒に作
動して必要な機能性を提供する。本書は、これらの構成
要素の構造および対話に関する情報を提供する。本書
は、これらの構成要素に接続してアクセスを提供するた
めに使用されるツールおよび技術の考察を含む。
【0094】範囲 本書はVSDのアーキテクチャに関する。本書は、VS
Dを構成するソフトウェア構成要素、それらの対話、お
よびこれらの構成要素にアクセスするためのメカニズム
を提供する。アーキテクチャを明確にするために必要な
場合、これらの構成要素の実現に関する詳細も含まれ
る。
【0095】読者 本書は、VSDのアーキテクチャ全体に関わるソフトウ
ェアの開発者および保守担当者を対象とする。本書はま
た、特定のVSDクライアントおよび特定のスキャナ構
成要素の開発者、ならびにVSDによって提供される機
能性に関わるプロジェクト・プランナおよび管理者にも
役立つかもしれない。 用語、頭字語、および略語
【0096】
【表22】
【0097】アーキテクチャの概要 本節では、VSDのアーキテクチャの最高水準の概要を
提供する。これは、DHV環境全体の概観、およびVS
Dを構成するソフトウェア構成要素の列挙を含む。
【0098】DHV環境 VSDはDHV環境の状況で実行するように設計され、
スキャンニング・ワークフローはこの環境内でクライア
ントに提供される。DHV環境は、UnixおよびWi
ndows NTの動作環境の下で実行される構成要素
の集合を含む。主要なDHV構成要素は、生産機能性の
大部分を提供する多数のUnixアプリケーションを含
む。これは、印刷、スキャン、およびコピー・ジョブを
管理する構成要素を含む。一般的に、このグループ内の
構成要素は、共通オブジェクト・リクエスト・ブローカ
・アーキテクチャ(CORBA)をサポートするオブジ
ェクト・リクエスト・ブローカ(ORB)を介して通信
する。DHVのVSDクライアントはこれらの構成要素
の中に常駐し、ORBを使用してVSDと通信する。
【0099】DHV製品のスキャンニング・サポートを
提供する構成要素は、スキャン・ホストに常駐するWi
ndows NTに基づく構成要素である。これらの構
成要素は一般的に、NT環境によって提供される構成要
素オブジェクト・モデル(COM)サポートを用いて相
互通信する。これらの構成要素は、他のDHV構成要素
との通信をサポートするためにCORBAを使用許可す
ることもできる。VSDはNT環境に常駐し、他の構成
要素との通信のためにCORBAおよびCOMの両方の
方法を使用する。
【0100】高水準アーキテクチャ DHV環境のスキャンニング・ワークフローは、基本的
に3つの構成要素クラスによってサポートされる。これ
らはVSDクライアント、VSD自体、および多数のス
キャナ・パーソナリティ・モジュールを含み、様々なス
キャナをサポートする。
【0101】VSDクライアント構成要素はVSDと通
信して、DHVに対してスキャンニング・ワークフロー
を使用可能にする。この構成要素はVSD機能性を利用
してスキャナにアクセスし、画像キャプチャのためにこ
れらのスキャナでスキャン・ジョブを管理する。ネット
ワークされたスキャン・ホストを突き止め、ORBを介
してVSDとの通信を開始するのはクライアントの役割
である。
【0102】VSDは、DHVに対してスキャンニング
・ワークフローを使用可能にするための機能性を提供す
る構成要素である。この機能性は、汎用の拡張可能なイ
ンタフェースを通して提供される。クライアントはこの
インタフェースを介して、スキャンニング・タスクのた
めにVSDを利用する。様々なモデルおよび型のスキャ
ナをサポートするために、VSDはスキャン・ホストに
接続されたスキャナにスキャナ・パーソナリティ・モジ
ュール(SPM)を利用する。各SPMは特定のスキャ
ナを管理し、スキャン・ジョブを介する画像キャプチャ
のサポートを提供する。
【0103】スキャナ・パーソナリティ・モジュール
(SPM)は、特定のモデルおよび型のスキャナのサポ
ートを提供する構成要素である。この構成要素は、一般
的にSCSIインタフェースを介してスキャナとの全て
の直接対話を処理する。その機能性を提供するために、
SPMはソフトウェア・インタフェースを提供する。こ
のインタフェースにより、スキャン・ジョブ、スキャナ
状態報告、イベント伝搬、およびスキャナからの画像キ
ャプチャをサポートするために必要なその他の機能性の
管理が可能になる。
【0104】以下の図6は、DHV環境におけるVSD
のコンテキストを示す。 VSD構成要素アーキテクチャ 本節では、DHVスキャンニング・サブシステムの構成
要素アーキテクチャについて述べる。これは、VSD自
体の構成要素アーキテクチャの提示を含む。これはま
た、VSDクライアントおよびSPMなどサポート構成
要素に関する関連情報、およびこれらの構成要素がVS
Dと対話するためのメカニズムをも含む。
【0105】VSD構成要素 VSDはCORBA構成要素およびCOM構成要素から
成る。これらの構成要素は一緒に作動して、VSDクラ
イアントのためにスキャナへのアクセスを提供する。
【0106】CORBAのCOMプロキシ 最上レベルで、VSDはCORBAインタフェースをそ
のクライアントに提供する。このインタフェースは、C
ORBAサーバとして働くVSDの構成要素によって提
供される。これはORBによるアクセスを含意し、この
構成要素をCORBA環境内で登録することが必要であ
る。ORBへの登録により、CORBAクライアントが
VSDに結合する手段がもたらされ、位置透過的方法呼
出しが容易になる。要するに、CORBAサーバ構成要
素は、VSDにCORBA連結性を提供する。VSDの
CORBA構成要素は、下にあるCOMオブジェクトの
プロキシとして働く。この構成要素は方法呼出しをCO
M構成要素に転送し、必要なCORBAからCOMへの
データ型変換を実行する。この構成要素はまた、方法呼
出しの処理中にエラーが発生した場合、CORBA例外
処理をも可能にする。最後に、この構成要素は、VSD
クライアントによって実現されるクライアント・インタ
フェースを通してのイベントの受渡しを可能にする。
【0107】VSD COMオブジェクト VSDアーキテクチャのCOM構成要素は、NT環境で
スキャナへのアクセスを容易にする。この構成要素は全
VSD機能性を実現し、COM環境でスキャナ・ワーク
フローを完全に使用可能にする。この点で、この構成要
素はCOMサーバとして働き、最高水準のCORBA構
成要素などのクライアントをサポートする。これには、
NT環境のCOMサブシステムへの登録が必要である。
この構成要素の登録により、標準COMイディオムを使
用して下にある機能性にアクセスすることが可能にな
る。
【0108】VSD COMオブジェクトは、スキャナ
の構成情報をVSDインタフェースを介してそのクライ
アントに提供する。この情報はローカル・スキャン・ホ
ストに接続されたスキャナを記述し、クライアントがア
クセスするスキャナを選択することを可能にする。スキ
ャナの構成情報は、スキャン・ホスト内で局所的にNT
システム・レジストリに格納される。VSD COMオ
ブジェクトはこの構成記憶を利用して、必要な情報をそ
のクライアントに提供する。
【0109】スキャナにアクセスする手段を提供した
後、VSD COMオブジェクトはそのクライアントに
実際にスキャナを接続しなければならない。COM構成
要素は、構成されたスキャナの各々に対してSPMを使
用することによりこれを達成する。VSD COMオブ
ジェクトは特定のスキャナのためにSPMをロードし
て、そのスキャナへのアクセスを提供する。次いでスキ
ャンニング・ワークフロー・オペレーションが、クライ
アントの要求に基づいてVSDによってSPMに送られ
る。最後に、スキャナへのアクセスがもはや必要でなく
なると、VSDはSPMをアンロードする。このように
して、VSD COM構成要素は資源を管理して、その
クライアントの必要に応じたスキャナへのアクセスを可
能にする。
【0110】サポート構成要素 DHVの画像キャプチャを完全に使用可能にするため
に、VSDはSPMおよびVSDクライアントの両方と
対話する。これらの構成要素は、クライアントがプロセ
スを操縦し、SPMがスキャナ連結性を提供して、スキ
ャンニング・ワークフローのためのサポートを完遂す
る。
【0111】VSDクライアント VSDクライアントは、VSDを利用してスキャナにア
クセスしかつスキャン・ジョブを管理し、画像キャプチ
ャ・プロセスを操縦する。DHVの場合、クライアント
はDHV環境内に存在するCORBAクライアントであ
る。そういうものとして、これらのクライアントは、V
SD CORBAサーバと同様に、ORBに登録しなけ
ればならない。VSDにアクセスするためには、クライ
アントは適切なスキャン・ホストおよび対応するVSD
実現を捜し出さなければならない。CORBAの用語集
では、これはVSD CORBAサーバと結合すること
を含める。クライアントがVSDに結合されると、それ
はVSD方法にアクセスし始める。
【0112】特定のスキャナを画像キャプチャのために
利用するために、クライアントはそのスキャナをVSD
に登録しなければならない。そうする際に、クライアン
トはVSDからのコールバックを可能にするインタフェ
ースを提供する。クライアントは、VSDインタフェー
スで要求されたときにイベントの受け渡しを容易にする
ために、このインタフェースを実現する。このようにし
て、クライアントとVSDとの間に双方向通信が確立す
る。
【0113】スキャナ・パーソナリティ・モジュール スキャナ・パーソナリティ・モジュールは、スキャン・
ホストに接続されたスキャナに直接通信を提供する。S
PMは、スキャン・ホスト上でNT動作環境の状況で実
行されるCOMオブジェクトである。これらの構成要素
はVSDによって管理され、そのクライアントのスキャ
ナ・アクセス要求を満たす。VSDによるSPMへのア
クセスを可能にするために、これらの構成要素をNT環
境のCOMサブシステムに登録しなければならない。登
録により、標準COMイディオムを介してのこれらの構
成要素へのアクセスが可能になる。
【0114】スキャナの機能性を効果的に提供するため
に、SPMはスキャン・ホスト上で適切なスキャナを対
応付けなければならない。これは事実上、VSDが接続
されたスキャナを記述する構成情報を用いてSPMを識
別できなければならないことを意味する。これは、スキ
ャン・ホストのNTシステム・レジストリにスキャナの
登録と共にSPM構成情報を含めることによって達成さ
れる。
【0115】以下の図7は、VSD構成要素の高水準ア
ーキテクチャを示す。 アーキテクチャの従属性 本節ではVSDアーキテクチャの従属性を提示する。こ
れは、VSDの実行をサポートするために必要なサービ
スおよび構成要素に関する情報を含む。
【0116】CORBAデーモン(daemon) DHVの目的のために、VSDはそのクライアントに対
してCORBAサーバとして働く。CORBAを介して
機能性を提供するために、VSDはCORBAアーキテ
クチャからのサポートを必要とする。このサポートはC
ORBAデーモンによって提供される。CORBAデー
モンは、そのホスト・システムでのCORBAオブジェ
クトの実行およびそれに対する連結性を提供する構成要
素である。したがってVSDは、スキャン・ホストでの
CORBAデーモンの実行に依存する。
【0117】CORBAサーバ登録 CORBAデーモンのサポートを得るために、CORB
Aオブジェクトをホスト・システムに登録しなければな
らない。そうすることにより、CORBAデーモンはイ
ンタフェースをオブジェクトに関連付け、オブジェクト
・クライアントに結合サービスを提供することができ
る。CORBAサポートを得るために、VSDは適切な
CORBAオブジェクトおよびインタフェースの登録を
必要とする。
【0118】ORBの実行 実行時にCORBAオブジェクトへの連結性を提供する
には、CORBAデーモンをホスト・システム上で実行
しなければならない。このデーモン・プロセスにより、
CORBAインタフェースを介してクライアントをオブ
ジェクトに接続するORBサービスが提供される。DH
V環境の場合、ORBはデーモン・プロセスの状況で実
行される。
【0119】CORBAサービスが利用できることを確
実にするために、CORBAデーモンは、クライアント
がオブジェクトを結合しようとする前に実行しなければ
ならない。一般的にCORBAデーモンは、ホスト・シ
ステムがブートされるときに始動する。したがって、ス
キャン・ホストのNT環境では、CORBAデーモン
は、ブート時に始動するNTサービスとして実行され
る。
【0120】COMサポート VSDはそのクライアントにCORBAインタフェース
を提供するが、下にある機能性はCOMを介して実現さ
れる。COMイディオムは、CORBA層にサポートを
提供したり、SPMに接続するために、VSDによって
使用される。したがってVSDは、スキャン・ホスト上
のNT環境に組み込まれたCOMサブシステムに従属す
る。
【0121】COMサーバ登録 COMサブシステムからサポートを得るために、COM
オブジェクトをホスト・システムに登録しなければなら
ない。COMオブジェクトの登録は、NTシステム・レ
ジストリにエントリ数を書き込むことによって達成され
る。オブジェクトの実現によっては、自己登録ができる
場合がある(例えばEXEサーバ)。そうでなければ、
システム・ツールを使用してオブジェクトおよびそのイ
ンタフェースを登録することができる(例えばDLLサ
ーバの場合)。COMを介してサービスを提供するため
に、VSDはスキャン・ホストにおけるCOMサブシス
テムの登録を必要とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】好適な生産印刷のワークフローを示す流れ図で
ある。
【図2】好適な実施形態のユーザ機能性のワークフロー
を示す流れ図である。
【図3】第1実施形態によるスキャナ・インタフェース
のブロック図である。
【図4】第2実施形態によるスキャナ・インタフェース
のブロック図である。
【符号の説明】
100 生産ワークフロー 112 コンピュータ・ネットワーク 114 コンピュータ・ワークステーション 116 コンピュータ・ワークステーション 118 ネットワーク・サーバ 120 プリント・サーバ 122 大量出力装置 124 大量入力装置
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月30日(2001.10.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】好適な生産印刷のワークフローを示す流れ図で
ある。
【図2】好適な実施形態のユーザ機能性のワークフロー
を示す流れ図である。
【図3】第1実施形態によるスキャナ・インタフェース
のブロック図である。
【図4】第2実施形態によるスキャナ・インタフェース
のブロック図である。
【図5】VSDクライアント、VSD、およびSPMの
インタフェーシングである。
【図6】DHV環境におけるVSDのコンテキストであ
る。
【図7】VSD構成要素の高水準アーキテクチャであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンセン,デヴィット アール. アメリカ合衆国 14472 ニューヨーク州 ハニーイェ フォールズ シブルリー ロード 265 Fターム(参考) 5B047 AA01 BC21 BC23 5C062 AA05 AA16 AA27 AB17 BB00 BD01

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1アプリケーション・プログラムを第1
    スキャナにインターフェースするためのドライバであっ
    て、前記第1アプリケーション・プログラムは前記第1
    スキャナにコマンドを転送するように働き、前記第1ス
    キャナはドキュメントをスキャンして画像データおよび
    状態データを前記スキャンから前記第1アプリケーショ
    ン・プログラムに転送するように働き、前記ドライバ
    が、 前記第1アプリケーション・プログラムと結合され、前
    記第1アプリケーション・プログラムから前記コマンド
    を受け取るように働くアプリケーション・プログラム・
    インタフェース(「API」)と、 前記APIおよび前記第1スキャナと結合され、前記第
    1スキャナから前記画像データおよび前記状態データを
    受け取り、前記画像データおよび前記状態データを前記
    第1アプリケーション・プログラムに提供し、かつ前記
    コマンドを前記第1スキャナに送信するように働く第1
    スキャナ・パーソナリティ・モジュール(「SPM」)
    とを備え、 前記APIおよび前記第1SPMが、前記第1アプリケ
    ーション・プログラムと前記第1スキャナとの間の実時
    間通信を容易にするドライバ。
  2. 【請求項2】前記第1スキャナが第1型であり、前記第
    1SPMが前記第1型に関連付けられ、前記ドライバが
    さらに、前記第1APIと結合されかつ第2型のスキャ
    ナに関連付けられた第2SPMを備えた請求項1に記載
    のドライバ。
  3. 【請求項3】前記第1SPMがさらに、前記コマンドを
    前記第1スキャナに転送しながら、前記第1スキャナか
    ら前記画像データおよび前記状態データを同時に受け取
    るように働く、請求項1に記載のドライバ。
  4. 【請求項4】前記第1SPMがさらに、前記第1アプリ
    ケーション・プログラムが非同期にアクセス可能なバッ
    ファに前記画像データを提供するように働く、請求項1
    に記載のドライバ。
  5. 【請求項5】前記バッファがハード・ディスクを含む、
    請求項4に記載のドライバ。
  6. 【請求項6】前記第1SPMがさらに、前記スキャンの
    進行中に、前記コマンドを前記第1スキャナに実質的に
    同時に転送するように働く、請求項1に記載のドライ
    バ。
  7. 【請求項7】前記コマンドがスキャン品質を調整するコ
    マンドを含む、請求項6に記載のドライバ。
  8. 【請求項8】前記ワークステーション上で実行する1つ
    またはそれ以上のアプリケーション・プログラムを、前
    記ワークステーションに結合された1つまたはそれ以上
    のスキャナにインターフェースするためにコンピュータ
    ・ワークステーション内にインプリメントされたシステ
    ムであって、前記1つまたはそれ以上のスキャナの各々
    がスキャナ・インタフェースを含み、前記システムが、 前記1つまたはそれ以上のアプリケーション・プログラ
    ムからコマンドを受け取るように働く第1モジュール
    と、 前記第1モジュールに結合され、前記1つまたはそれ以
    上のスキャナのうちの第1スキャナに関連付けられた第
    2モジュールであって、前記第2モジュールが前記1つ
    またはそれ以上のスキャナのうちの前記第1スキャナの
    前記スキャナ・インタフェースと結合され、前記第1モ
    ジュールから前記コマンドを受け取り、前記コマンドを
    前記スキャナ・インタフェースに変換するように働き、
    前記第2モジュールがさらに前記1つまたはそれ以上の
    スキャナのうちの前記第1スキャナから前記スキャナ・
    インタフェースを介して画像データおよび状態データを
    受け取り、前記画像データおよび前記状態データを前記
    1つまたはそれ以上のアプリケーション・プログラムに
    供給するよう働く第2モジュールとを備え、 前記1つまたはそれ以上のスキャナのうちの前記第1ス
    キャナでスキャンが進行中に、前記第2モジュールが前
    記コマンドを前記スキャナ・インタフェースに変換し、
    かつ前記画像データおよび前記状態データを受け取るこ
    とができ、 前記1つまたはそれ以上のスキャナのうちの前記第1ス
    キャナでスキャンが進行中に、前記第2モジュールが前
    記コマンドを前記スキャナに変換し、かつ前記画像デー
    タおよび前記状態データを前記1つまたはそれ以上のア
    プリケーション・プログラムに供給することができるシ
    ステム。
  9. 【請求項9】前記第1モジュールがさらに、前記1つま
    たはそれ以上のアプリケーションの全てに統一な(unif
    orm)インタフェースを提供するように働く、請求項8
    に記載のシステム。
  10. 【請求項10】前記スキャナ・インタフェースがさらに
    ハードウェア・インタフェースおよびソフトウェア・イ
    ンタフェースを含む、請求項8に記載のシステム。
  11. 【請求項11】前記コマンドが進行中のスキャンを再調
    整するコマンドを含む、請求項8に記載のシステム。
  12. 【請求項12】前記コマンドが前記進行中のスキャンの
    スキャン品質を再調整するコマンドを含む、請求項11
    に記載のシステム。
  13. 【請求項13】バッファをさらに含み、前記バッファに
    前記1つまたはそれ以上のアプリケーション・プログラ
    ムが非同期にアクセスすることができ、前記第1モジュ
    ールがさらに前記画像データを前記バッファに格納する
    ように働く、請求項8に記載のシステム。
  14. 【請求項14】前記バッファがハード・ディスクを含
    む、請求項13に記載のシステム。
  15. 【請求項15】第1アプリケーション・プログラムを第
    1スキャナに接続する方法であって、前記第1アプリケ
    ーション・プログラムが前記第1スキャナに結合された
    第1コンピュータ上で実行し、前記方法が、(a)前記
    第1アプリケーション・プログラムによって指示される
    通りに前記第1スキャナ上で第1ドキュメントの第1ス
    キャンを開始し、(b)前記第1スキャンが進行するに
    つれて、前記第1スキャンによって生成された第1画像
    データを受け取り、(c)前記第1スキャンが進行する
    につれて、前記第1スキャナから第1状態データを受け
    取り、(d)前記第1スキャンが進行するにつれて、前
    記第1画像データおよび前記第1状態データを前記第1
    アプリケーション・プログラムに供給し、(e)前記第
    1スキャンが進行するにつれて、前記第1スキャンを調
    整することを含む方法。
  16. 【請求項16】(e)の処理が、前記受け取った第1画
    像データおよび前記受け取った第1状態データに基づい
    て前記第1スキャンを調整することをさらに含む、請求
    項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】(e)の処理が、前記第1アプリケーシ
    ョン・プログラムによって指示される通りに前記第1ス
    キャンを調整することをさらに含む、請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】前記調整が自動である、請求項17に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】(e)の処理が、前記第1スキャナの画
    像処理アルゴリズムを調整することをさらに含む、請求
    項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】(e)の処理が、前記第1スキャナの画
    像処理の解像度を調整することをさらに含む、請求項1
    5に記載の方法。
  21. 【請求項21】(e)の処理が、前記第1スキャナのビ
    ット深度(bit depth)を調整することをさらに含む、
    請求項15に記載の方法。
  22. 【請求項22】(d)の処理が、前記第1アプリケーシ
    ョン・プログラムがアクセス可能なバッファ領域に前記
    第1画像データを供給することをさらに含む、請求項1
    5に記載の方法。
  23. 【請求項23】前記格納領域がハード・ドライブを含
    む、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】前記バッファ領域が前記第1アプリケー
    ション・プログラムによって非同期にアクセス可能であ
    る、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】前記第1スキャンが毎分約65ページの
    速度で進行する、請求項15に記載の方法。
  26. 【請求項26】(a)の処理が、前記第1スキャンを開
    始するために前記第1アプリケーション・プログラムに
    よって生成された1つまたはそれ以上の汎用コマンドを
    第1モジュールで受け取り、前記1つまたはそれ以上の
    汎用コマンドを前記第1モジュールに結合された第2モ
    ジュールに転送し、前記1つまたはそれ以上の汎用コマ
    ンドを前記第2モジュールで1つまたはそれ以上の特定
    コマンドに変換し、前記1つまたはそれ以上の特定コマ
    ンドを前記第2モジュールから前記第1スキャナに転送
    することをさらに含み、 (b)の処理が、前記第2モジュールによって前記第1
    画像データを受け取ることをさらに含み、 (c)の処理が、前記第2モジュールによって前記第1
    状態データを受け取ることをさらに含み、 (d)の処理が、前記第2モジュールから前記第1アプ
    リケーション・プログラムに前記第1画像データおよび
    前記第1状態データを転送することをさらに含む、請求
    項15に記載の方法。
  27. 【請求項27】前記第1スキャナが第1型であり、前記
    第2モジュールが前記第1型に関連付けられ、前記方法
    が、前記第1モジュールに結合されかつ第2型の第2ス
    キャナに関連付けられた第3モジュールを提供すること
    をさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】前記第3モジュールが前記第2モジュー
    ルの代わりに前記第1モジュールに結合される、請求項
    27に記載の方法。
  29. 【請求項29】前記第3モジュールが前記第2モジュー
    ルと同時に前記第1モジュールに結合される、請求項2
    7に記載の方法。
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