JP2002198805A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

Info

Publication number
JP2002198805A
JP2002198805A JP2000391494A JP2000391494A JP2002198805A JP 2002198805 A JP2002198805 A JP 2002198805A JP 2000391494 A JP2000391494 A JP 2000391494A JP 2000391494 A JP2000391494 A JP 2000391494A JP 2002198805 A JP2002198805 A JP 2002198805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
jitter
pll
pll circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000391494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Takaoka
岳彦 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Asahi Kasei Microdevices Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Asahi Kasei Microdevices Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Microsystems Co Ltd, Asahi Kasei Microdevices Corp filed Critical Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Priority to JP2000391494A priority Critical patent/JP2002198805A/ja
Publication of JP2002198805A publication Critical patent/JP2002198805A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDR用途として要求されるジッタ特性(ジ
ッタトレランス特性、ジッタトランスファー特性、出力
ジッタ)を大幅に改善したPLL回路の提供。 【解決手段】 PLL回路は、入力信号(NRZ信号)
とPLL出力信号との位相差あるいは周波数差の絶対値
に依らず固定の2値出力(−1、+1)をもつ位相比較
器101と、固定の3値出力(−1、0、+1)をもつ
周波数比較器102と、ループフィルタ103と、発振
器(電圧制御発振器あるいは電流制御発振器など)10
4とを有する。PLL回路は、ジッタトランスファー特
性と、ジッタトレランス特性が独立に制御することが可
能で、何ら特別な調整を必要とせずに、広い周波数引き
込み範囲(プルインレンジ)をもつ。チャージポンプ回
路、Gmセル回路(V−I変換器)を用いることは好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL回路に関
し、特にデジタル伝送分野、SDH/SONET(同期
デジタルハイアラキー/ソネット(同期光通信網))に
代表されるNRZ(非ゼロ復帰)信号のCDR(クロッ
ク/データ・リカバリー回路)用として好適なPLL
(位相ロックループ)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル伝送用クロック/データ・リカ
バリー(あるいはリタイミング)回路(以下、CDRと
略す)用途として要求されるジッタ特性には、ジッタト
レランス特性、ジッタトランスファー特性、および出力
ジッタが含まれる。
【0003】上記ジッタトランスファー特性は、入力信
号に対して、ある周波数の正弦波ジッタを付加し、その
入力正弦波ジッタとCDRから出力されるその周波数成
分のジッタとの比によって決められる。
【0004】また、上記ジッタトレランス特性は、入力
信号に対して、ある周波数の正弦波ジッタを加えてい
き、CDRから出力されるデータがどこまで正しくリカ
バリー(再生)できるか、その限界値を求める(耐力試
験)ものである。
【0005】また、上記出力ジッタとは、入力信号にジ
ッタが無い場合、CDR自身により発生するジッタのこ
とである。
【0006】従来技術においては、周波数引き込み範囲
を大きくするため、図4に示すように、PLL回路の位
相比較器部400には、位相比較器401と周波数比較
器402を併せ持っていた。なお、403、404はチ
ャージポンプ、410はループフイルタ(LP)、42
0は電圧制御発振器(VCO)、および430はD型フ
リップフロップ回路(F/F)である。
【0007】しかしながら、この手法を用いてPLL回
路を構成しても、図5に示すように、ジッタ特性におい
て、特にジッタトレランス特性(図5の(B))とジッ
タトランスファー特性(図5の(A))は、常にトレー
ドオフの関係であった。
【0008】また、2次のPLL回路を構成する場合、
広いプルインレンジを持たせようとすると、図6に示す
ように、Zero点(ゼロ点)とf0:ユニティーゲイ
ン周波数とが、周波数特性上接近し、そのため位相余裕
が減り、PLLループの安定性の劣化が生じ、ジッタト
ランスファー特性においてピーキングが発生してしま
う。なお、図6の(A)はオープンループ特性を示し、
図6の(B)はクローズドループ特性を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述の従来技
術においては、プルインレンジ(周波数引き込み範囲)
を大きくとり、ジッタトランスファー特性を改善させる
ことは困難であった。また、上述のように、ジッタトラ
ンスファー特性と、ジッタトレランス特性は、トレード
オフの関係にあったため、カットオフ周波数を下げるな
どをしてジッタトランスファー特性を向上させると、ジ
ッタトレランス特性が劣化してしまっていた。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ジッタトランスファー特性に影響を与
えずにジッタトレランス特性の性能を向上させることを
可能としたPLL回路を提供することにある。
【0011】本発明の更なる目的は、出力ジッタをも抑
えることを可能としたPLL回路を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の更なる目的は、ジッタトラ
ンスファー特性のカットオフ周波数(fc)を低周波側
に下げることができ、かつピーキングを抑え、広いプル
インレンジを持つことを可能としたPLL回路を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のPLL回路の発明は、入力信号とPLL
出力信号を入力して、該入力信号と該PLL出力信号と
の位相差の絶対値に依らず固定の2値出力(−1、+
1)をもつ位相比較器と、入力信号とPLL出力信号を
入力して、該入力信号と該PLL出力信号との周波数差
の絶対値に依らず固定の3値出力(−1、0、+1)を
もつ周波数比較器と、前記周波数比較器の出力を入力す
るループフィルタと、前記位相比較器の出力と前記ルー
プフイルタの出力を入力して前記PLL出力を生成する
信号発振器とを具備することを特徴とする。
【0014】ここで、前記信号発振器は電流制御発振器
であることを特徴とすることができる。
【0015】また、前記信号発振器は電圧制御発振器で
あることを特徴とすることができる。
【0016】また、前記位相比較器の出力を入力する第
1および第2のチャージポンプ回路と、前記周波数比較
器の出力を入力する第3のチャージポンプ回路を有し、
前記第1のチャージポンプの出力は前記電流制御発振器
の入力端子に接続し、前記第2および第3のチャージポ
ンプ回路の出力は前記ループフィルタの入力端子に接続
することを特徴とすることができる。
【0017】また、前記ループフィルタと前記信号発振
器間にGmセル回路またはV−I変換器を接続したこと
を特徴とすることができる。
【0018】また、前記PLL回路の前記入力信号はN
RZ信号であり、前記PLL回路はCDR(クロック/
データ・リカバリー回路)用として用いられることを特
徴とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0020】(基本構成と基本動作)図1に本発明のP
LL回路の基本構成を示す。本発明のPLL回路は、入
力信号とPLL出力信号を入力して、入力信号とPLL
出力信号との位相差の絶対値に依らず固定の2値出力
(−1、+1)をもつ位相比較器101と、入力信号と
PLL出力信号を入力して、入力信号とPLL出力信号
との周波数差の絶対値に依らず固定の3値出力(−1、
0、+1)をもつ周波数比較器102と、周波数比較器
102の出力を入力するループフィルタ(LPF)10
3と、位相比較器101の出力とループフイルタ103
の出力を入力してPLL出力を生成する信号発振器(例
えば、電圧制御発振器(VCO)あるいは電流制御発振
器(ICO)など)104ととを有することを特徴とす
る。本発明の2値出力の位相比較器101、および3値
出力の周波数比較器104の動作特性を図2に示す。
【0021】本発明のPLL回路は、後述のように、ジ
ッタトランスファー特性と、ジッタトレランス特性が独
立に制御することが可能で、何ら特別な調整を必要とせ
ずに、広い周波数引き込み範囲(プルインレンジ)をも
ち、CDR(デジタル伝送用クロック/データ・リカバ
リー(あるいはリタイミング))用途として要求される
ジッタ特性(ジッタトレランス特性、ジッタトランスフ
ァー特性、出力ジッタ)を飛躍的に改善することができ
る。
【0022】図1および図2を参照して、まず最初に本
発明PLL回路を用いたCDRのジッタトランスファー
特性について述べ、次にジッタトレランス特性について
述べ、最後に出力ジッタについて述べる。
【0023】まず、ジッタトランスファー特性について
述べる。図1に示す回路構成を参照すると、位相比較器
101のみからなるPLLループは、位相比較器101
と発振器104とで1次のPLL回路を構成しているこ
とがわかる。また、図1に示す回路構成により、周波数
比較器102のみのPLLループに着目すると、周波数
比較器102と、ループフィルタ103と、発振器10
4とで2次のPLL回路を構成していることがわかる。
【0024】ここで、図2の(B)に示す周波数比較器
102の動作特性図を参照すると、PLL出力と入力信
号(NRZ信号)との周波数が互いに一致している場合
の、3値出力の「0」と示されている区間においては、
周波数比較器102が比較動作しないため、周波数比較
器102等から成る2次のPLL回路は、動作しなくな
ることがわかる。そのため、本発明のPLL回路全体で
は、位相比較器101からなる1次のPLL回路として
動作することにより、ジッタトランスファー特性におい
て、任意のカットオフ周波数を決めることができ、ピー
キングを抑えることが可能となる。
【0025】次に、ジッタトレランス特性について述べ
る。入力信号に入力ジッタを加えていくと、図2の
(A)に示す周波数比較器102の動作特性図より、3
値出力の「−1」あるいは「+1」の区間になり、周波
数比較器102からなる2次のPLL回路が、動作を行
う。この2次のPLL回路により、入力ジッタに対し
て、十分なオープンループゲインを確保することが可能
となり、入力ジッタに対しての耐力を向上させることが
可能となる。
【0026】最後に、出力ジッタについて述べる。出力
ジッタとしての本PLL回路のジッタ量は、位相比較器
101からなる1次のPLL回路により決められる。位
相比較器101は、2値出力なので固定の変動量しかた
め、常に一定のジッタ量となり、出力ジッタの変動幅を
抑えることが可能となる。
【0027】(第1の実施形態の構成と動作)図3は本
発明を適用した一実施形態のCDR用途向けのPLL回
路の構成を示す。同図に示すように、本実施形態のPL
L回路は、入力信号であるNRZ信号とPLL出力とな
る同期信号を入力信号とする位相比較器301と周波数
比較302器の両比較器を併せ持ち、それらの出力を入
力とする位相比較器用チャージポンプ回路303、30
4を2つもち、周波数比較器用チャージポンプ回路30
5とそれらの出力を入力とするGmセル回路(V−I変
換器)306、およびループフィルタ307と、それら
の入力を制御信号とする電流制御発振器(ICO)30
8を有する。
【0028】ここで、チャージポンプ回路303〜30
5を用いたのは、発振器としてICO308を用いたこ
とによる。また、Gmセル回路306を用いたのは、後
述する、サブループ320のゲイン調節を任意に行える
ようにするためである。
【0029】上記の位相比較器301と第1の位相比較
器用チャージポンプ回路303と、ICO308とか
ら、1次のPLLループの帯域を決めるメインループ3
10が構成される。また、位相比較器301、第2の位
相比較器用チャージポンプ回路304、周波数比較器3
02、周波数比較器用チャージポンプ回路305、Gm
セル回路(V−I変換器)306、ループフィルタ30
7、およびICO308から、2次のPLLループの帯
域を決めるサブループ320が構成される。
【0030】ジッタ特性のうちのジッタトランスファー
特性を決める制御ループは、メインループ310により
決まり、プルインレンジは、サブループ320により決
まるので、プルインレンジを広く取ることが可能とな
る。この際、サブループ320の特性がジッタトランス
ファー特性に影響を与えないように、メインループ31
0とサブループ320のループ特性を決める必要があ
る。また、位相比較器301でメインループ310を決
める必要があるため、図2の(B)に示すように、周波
数比較器302は、±0.25UIpp(データレート
の1/4周期分)の位相差不感帯を設けてある。なお、
UIppは、データレート周期を1とした時のUnit
Interval(単位インターバル)の略である。
【0031】上記のように、ジッタトランスファー特性
を決める制御ループは、メインループ310により決ま
り、ジッタトレランス特性を決める制御ループは、サブ
ループ302により決まるので、ジッタトランスファー
特性とジッタトレランス特性は、従来方式と異なり、独
立に制御することができる。以上述べた本発明の特有な
作用を以下にさらに詳述する。
【0032】上述のように、ジッタトランスファー特性
を特徴づけるPLLループの帯域は、メインループ31
0により決定される。メインループ310は、位相比較
器301とその出力を入力とする第1の位相比較器用チ
ャーシポンプ303、その出力を入力とするICO(電
流制御発振器)308から構成される。ここで、ICO
308からは、RCLK(再生クロック)と同位相のi
clkと、90°位相の異なるqclkを出力してい
る。RCLK(iclk)と入力信号のNRZであるI
NDATAが、位相比較器301の入力となる。
【0033】これらのRCLKとINDATAとの位相
差を位相比較器301により抽出が行われるが、この
際、位相比較器301は、位相差の絶対値に依らず固定
のゲインでアップ信号(UP)、ダウン信号(DN)を
出力する。この一定ゲインをA Θと略す。また、第1の
位相比較器用チャーシポンプ303の電流ゲインをIt
と略し、ICO308の電流に対する周波数ゲインをK
icoとすると、メインループ310の伝達関数H(s)main
は、以下の(1)式のように表記することができる。
【0034】
【数1】
【0035】また、上述のように、ジッタトレランス特
性を特徴づけるPLLループの帯域は、サブループ32
0により決定される。サブループ320は、位相比較器
301、第2の位相比較器用チャージポンプ回路30
4、周波数比較器302、周波数比較器用チャージポン
プ回路305、Gmセル回路306、ループフィルタ3
07、およびICO308から構成される。ここで、周
波数比較器302は、上述のように、iclk,qcl
kを入力とし、INDATAとを比較することにより、
周波数差を検出するが、位相差が±0.25UIpp以
上ある周波数差(位相差も含む)を検出し、絶対値に依
らず、固定のゲインで周波数アップ信号(FUP)、周
波数ダウン(FDN)を出力する。その際、周波数比較
器302は、iclk,qclkを入力とし、両入力信
号を比較することにより、周波数比較器302に±0.
25UIppの不感帯を作り、周波数比較器302はそ
の不感帯で周波数比較を行っている。この一定ゲインを
Θと略す。また、第2の位相比較器用チャージポンプ
回路304、周波数比較器用チャージポンプ回路305
のそれぞれの電流ゲインをI2,I3と略すと、サブルー
プ320の伝達関数H(s)subは、以下の(2)式のよう
表記することができる。
【0036】
【数2】
【0037】ここで、簡略のためC1≫C2とし、C2
1よりも十分小さいとし、これらによる効果を無視し
た。C2は、高周波ノイズを除去するために存在してい
る。
【0038】また、I3≫I2としてループの安定性を加
味し、I2による効果がサブループ320に及ぼす影響
が小さいようなI2を決める必要がある。
【0039】上記の(2)式で示されているように、サ
ブループ320は、2次のPLLを構成しており、上記
のように、I3≫I2と仮定すると、サブルーブ320
は、B Θ*I3の項によって決まることがわかる。
【0040】(2)式のAΘ*I2の項は、サブループ
320で用いられているキャパシタC1からなるループ
フィルタ307の位相周波数差の積分された電圧(Vl
pf)が、実デバイス上の微少リーク、定常位相誤差を
補正するために補助的な作用をになうように設計されて
いる。これにより、ループフィルタ307を安定的な一
定値電圧としておくことで、周波数比較器302が急激
な反応をしないようにすることができ、そのため出力ジ
ッタを抑える効果も得られる。
【0041】また、周波数比較器302が通常動作時に
位相比較器301のメインループ310に影響を与えな
いように位相差±0.25UIppの不感帯をもってい
るため、周波数が合わせ込まれ位相差が、±0.25U
Ipp以下となった時には、(2)式のゲインBΘは、
Θ=0となるので、CDRとしてのジッタトランスフ
ァー特性をきめるCDRのループ特性、PLL帯域は、
H(s)sub
【0042】
【外1】
【0043】0となり、(1)式がそのままPLL回路
全体のループ特性となる。
【0044】また、前述のように、プルインレンジを広
くとるため、2次のPLLを構成する際に発生しやすい
ジッタトランスファー特性のピーキングを、(1)式で
表されるH(s)mainの特性のメインループ310で一次
のPLLの構成することにより、理論上無くすことが可
能となる。
【0045】出力ジッタに関しても、(1)式におい
て、AΘが固定ゲインのため、それ以上のジッタを発生
することが無いことがわかる。
【0046】さらに、CDRにとって重要な特性である
ジッタトレランス特性に関しては、(2)式において、
±0.25UIpp以上の位相差、あるいは周波数差が
検出された場合にはBΘ≠0となり、その結果、サブル
ープ302が作用して2次のPLLループとなり、入力
ジッタに対してロックが外れること無く、良好な特性を
得ることができる。
【0047】最後に、CDR用途の本PLL回路を用い
たデータリカバリーについて述べる。本PLL回路に用
いられている位相比較器301は、2値出力の位相比較
器のため、位相差による動作特性としては、不感帯をも
たない常に入力信号のセンター、つまり入力信号のアイ
・パターンの中心でPLL回路がロックすることを容易
にしている。このため、BER(Bit Error
Rate;ビット誤り率)特性を劣化させない。BER
は、入力信号とノイズ(S/N Rate;信号対雑音
比)により、再生データにどれだけのエラーを発生する
かを示したもので、誤り率ともいう。
【0048】(他の実施形態)上記の本発明の実施形態
では、発振器として、電流制御発振器(ICO)を例示
したが、本発明はこれに限定されず、例えば電圧制御発
振器(VCO)などでもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力信号とPLL出力信号との位相差あるいは周波数差
の絶対値に依らず固定の2値出力(−1、+1)をもつ
位相比較器と、固定の3値出力(−1、0、+1)をも
つ周波数比較器と、ループフィルタと、発振器とにより
PLL回路を構成したので、ジッタトランスファー特性
とジッタトレランス特性が独立に制御することが可能で
あり、何ら特別な調整を必要とせずに、広い周波数引き
込み範囲(プルインレンジ)をもち、その結果、デジタ
ル伝送分野(SDH/SONET)用途CDRのPLL
回路に要求されるジッタ特性(ジッタトランスファー特
性、ジッタトレランス特性、出力ジッタ)を飛躍的に改
善することができる。
【0050】従って、本発明は、デジタル伝送分野での
リジェネレータ用途PLL回路としても有効である。ま
た、本発明は、広いプルインレンジをも持つことから、
高データ・レートにおいても自走周波数精度をあまり必
要としないという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCRD用途PLL回路の基本構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明のCRD用途PLL回路を構成する2値
出力の位相比較器の動作特性(A)、および3値出力の
周波数比較器の動作特性(B)を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施形態のCRD用途PLL回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】従来のCRD用途PLL回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図5】従来のCRD用途PLL回路のジッタトランス
ファー特性(A)、およびジッタトレランス特性(B)
を示すグラフである。
【図6】従来のCRD用途PLL回路におけるジッタト
ランスファーのピーキング例を示し、(A)はオープン
ループ特性を、(B)はクローズド特性を示すブロック
図である。
【符号の説明】
101 位相比較器 102 周波数比較器 103 ループフィルタ(LPF) 104 信号発振器 301 位相比較器 302 周波数比較器 303 第1の位相比較器用チャージポンプ回路 304 第2の位相比較器用チャージポンプ回路 305 周波数比較器用チャージポンプ回路 306 Gmセル回路(V−I変換器) 308 電流制御発振器(ICO) 310 メインループ 320 サブループ 401 位相比較器 402 周波数比較器 403 第1のチャージポンプ 404 第2のチャージポンプ 410 ループフィルタ(LPF) 420 電圧制御発振器(VCO)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号とPLL出力信号を入力して、
    該入力信号と該PLL出力信号との位相差の絶対値に依
    らず固定の2値出力(−1、+1)をもつ位相比較器
    と、 入力信号とPLL出力信号を入力して、該入力信号と該
    PLL出力信号との周波数差の絶対値に依らず固定の3
    値出力(−1、0、+1)をもつ周波数比較器と、 前記周波数比較器の出力を入力するループフィルタと、 前記位相比較器の出力と前記ループフイルタの出力を入
    力して前記PLL出力を生成する信号発振器とを具備す
    ることを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記信号発振器は電流制御発振器である
    ことを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記信号発振器は電圧制御発振器である
    ことを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記位相比較器の出力を入力する第1お
    よび第2のチャージポンプ回路と、前記周波数比較器の
    出力を入力する第3のチャージポンプ回路を有し、前記
    第1のチャージポンプの出力は前記電流制御発振器の入
    力端子に接続し、前記第2および第3のチャージポンプ
    回路の出力は前記ループフィルタの入力端子に接続する
    ことを特徴とする請求項2に記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】 前記ループフィルタと前記信号発振器間
    にGmセル回路またはV−I変換器を接続したことを特
    徴とする請求項1なし4のいずれかに記載のPLL回
    路。
  6. 【請求項6】 前記PLL回路の前記入力信号はNRZ
    信号であり、前記PLL回路はCDR(クロック/デー
    タ・リカバリー回路)用として用いられることを特徴と
    する請求項1なし5のいずれかにに記載のPLL回路。
JP2000391494A 2000-12-22 2000-12-22 Pll回路 Withdrawn JP2002198805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391494A JP2002198805A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 Pll回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391494A JP2002198805A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 Pll回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002198805A true JP2002198805A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18857620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000391494A Withdrawn JP2002198805A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 Pll回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002198805A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014030120A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Hiroshima Univ 位相同期ループ回路及びデッドゾーン生成回路
JP2015057891A (ja) * 2012-09-28 2015-03-26 アナパス・インコーポレーテッド データ伝送方法及びデータ復元方法
JP2016021628A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 シナプティクス・ディスプレイ・デバイス合同会社 Cdr回路及び半導体装置
US9729681B2 (en) 2012-09-28 2017-08-08 Anapass Inc. Data transmission method and data restoration method
CN108964717A (zh) * 2018-08-02 2018-12-07 重庆川仪自动化股份有限公司 基于单根控制线nrz电流编码电路

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014030120A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Hiroshima Univ 位相同期ループ回路及びデッドゾーン生成回路
JP2015057891A (ja) * 2012-09-28 2015-03-26 アナパス・インコーポレーテッド データ伝送方法及びデータ復元方法
JP2016140100A (ja) * 2012-09-28 2016-08-04 アナパス・インコーポレーテッド データ伝送方法及びデータ復元方法
US9729681B2 (en) 2012-09-28 2017-08-08 Anapass Inc. Data transmission method and data restoration method
JP2016021628A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 シナプティクス・ディスプレイ・デバイス合同会社 Cdr回路及び半導体装置
CN108964717A (zh) * 2018-08-02 2018-12-07 重庆川仪自动化股份有限公司 基于单根控制线nrz电流编码电路
CN108964717B (zh) * 2018-08-02 2021-05-28 重庆川仪自动化股份有限公司 基于单根控制线nrz电流编码电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lee et al. A 155-MHz clock recovery delay-and phase-locked loop
US7907022B2 (en) Phase-locked loop and method for operating the same
US8019022B2 (en) Jitter-tolerance-enhanced CDR using a GDCO-based phase detector
EP2903164B1 (en) Apparatus and methods for phase-locked loops with soft transition from holdover to reacquiring phase lock
US6826246B1 (en) Phase locked loop with control voltage centering
JPS63253741A (ja) 位相同期ル−プ回路
US7009456B2 (en) PLL employing a sample-based capacitance multiplier
US11218156B2 (en) Clock and data recovery devices with fractional-N PLL
US20050046490A1 (en) Adaptive loop bandwidth circuit for a PLL
US20030227989A1 (en) Method and apparatus for clock-and-data recovery using a secondary delay-locked loop
US7983370B2 (en) Clock and data recovery circuit
US20020163325A1 (en) Linear fast-locking digital phase detector
US8208596B2 (en) System and method for implementing a dual-mode PLL to support a data transmission procedure
JP2002525954A (ja) データ信号回復およびクロック信号再生のための回路
US7158602B2 (en) Phase locked loop circuit and clock reproduction circuit
US7149270B2 (en) Clock recovery circuit
JP2002198805A (ja) Pll回路
CN111147071B (zh) 一种应用于时钟数据恢复电路的比例通路增益调节器
US7598816B2 (en) Phase lock loop circuit with delaying phase frequency comparson output signals
CA2293173A1 (en) Agile phase noise filter using vcxo and frequency synthesis
US7843274B2 (en) Phase lock loop apparatus
EP3895319A1 (en) Phase-locked loop (pll) with direct feedforward circuit
EP1025645B1 (en) Modified third order phase-locked loop
US5929678A (en) Frequency synthesis circuit having a charge pump
US6549598B1 (en) Clock signal extraction circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070402

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304