JP2002198473A - 熱伝導材 - Google Patents

熱伝導材

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JP2002198473A
JP2002198473A JP2000395374A JP2000395374A JP2002198473A JP 2002198473 A JP2002198473 A JP 2002198473A JP 2000395374 A JP2000395374 A JP 2000395374A JP 2000395374 A JP2000395374 A JP 2000395374A JP 2002198473 A JP2002198473 A JP 2002198473A
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Hitoshi Shirato
斉 白土
Hirobumi Omura
博文 尾村
Tetsuo Sumiya
哲生 角谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体及び放熱体の表面への界面密着性が高
く、高熱伝導性を有しているにもかかわらず、取り扱い
が容易である高熱伝導材を提供することを目的とする。 【解決手段】 2つの部材間に挟まれるように介在し、
一方の部材の熱を他方の部材に伝える熱伝導材におい
て、高熱伝導材料からなる帯状またはひも状をした高伝
熱体がその一部を両部材との接触面方向にそれぞれ突出
するように、前記高伝熱体よりも柔軟性を有する芯材に
担持されているとともに、高伝熱体の少なくとも突出部
が両部材へ押圧によって部材表面への密着面積を増大す
るように変形可能になっていることを特徴とする構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた熱伝導性お
よび界面密着性を有している熱伝導材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電気・電子部品などの発熱体に
添設して発熱体から伝わった発熱体の熱を放熱させるヒ
ートシンク等の放熱部品との間には、従来、熱が発熱体
から放熱部品に効率よく伝わるようにシリコーンオイル
コンパウンドや、窒化ホウ素、アルミナ、窒化ケイ素ま
たは窒化アルミニウムなどの熱伝導性の高い充填材を高
充填したシリコーンゴムシートなどが用いられている
(例えば、特開平10−139893号公報)。
【0003】すなわち、電気・電子部品に限らず、発熱
体及び放熱体の表面は、平滑でないことが多く、僅かに
凹凸を有している。従って、両者を直接接触させても接
触面積が小さく熱伝導が悪い場合がある。そこで、柔軟
で凹凸に添いやすく高熱伝導性を有する上記のようなシ
リコーンオイルコンパウンドやシリコーンゴムシート等
の熱伝導材を発熱体と放熱体との間に介在させるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記シリコー
ンオイルコンパウンドの場合、柔軟性があり、密着性が
高く、熱抵抗性もよいのであるが、粘稠体であるので、
取り扱い性が悪いとともに塗りムラが発生する恐れもあ
る。一方、上記のシリコーンゴムシートのように、柔軟
性樹脂に高熱伝導性の充填材を充填したような熱伝導材
の場合、高い熱伝導性を得るために、熱伝導性充填材の
充填量を大きくすると、柔軟性が乏して密着性が悪くな
る。したがって、柔軟性はあるが、充填材量が不十分で
熱伝導率が低く、熱抵抗の大きいものにならざるを得な
い。
【0005】そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れ、発熱体及び放熱体の表面への界面密着性が高く、高
熱伝導性を有しているにもかかわらず、取り扱いが容易
である高熱伝導材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる熱伝導材(以下、「請求
項1の熱伝導材」と記す。)は、2つの部材間に挟まれ
るように介在し、一方の部材の熱を他方の部材に伝える
熱伝導材において、高熱伝導材料からなる帯状または線
状をした高伝熱体がその一部を両部材との接触面方向に
それぞれ突出するように、前記高伝熱体よりも柔軟性を
有する芯材に担持されているとともに、高伝熱体の少な
くとも突出部が両部材へ押圧によって部材表面への密着
面積を増大するように変形可能になっていることを特徴
とする構成とした。
【0007】上記構成において、高熱伝導材料として
は、特に限定されないが、通常、放熱シートなどとして
使用されている熱伝導材に配合される各種充填材を用い
ることができる。例えば、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化ベリリウム、酸化チタン、酸化インジウ
ムすず(ITO)などの酸化物類;窒化ホウ素、窒化ケ
イ素、窒化アルミニウムなどの窒化物類;炭化ケイ素な
どの炭化物類;銅、銀、鉄、アルミニウム、ニッケル、
チタンなどの金属充填材;各種合金充填材;ダイヤモン
ド、カーボンなどの炭素系充填材;石英、石英ガラスな
どのシリカ粉類などが挙げられる。なお、高熱伝導材料
の熱伝導率は、10W/m・K以上あることが好まし
い。すなわち、熱伝導率が高いほど、高熱伝導材料の使
用量を少なく抑えることが出来るため、得られる熱伝導
材の柔軟性を高めて、密着性に優れた熱伝導材を得るこ
とができる。
【0008】高伝熱体は、帯状または線状をしている
と、紐やワイヤーなどのように縒り合わせて形成したも
のであっても、縒り合わせずに形成したものであっても
よいが、特に、接触面積が大きい帯状をしていることが
好ましい。また、このとき、高伝熱体が帯状をしている
場合の帯幅は、芯材を全体的に覆う幅であってもよく、
特に限定されないが、厚みは、500μm以下であるこ
とが好ましい。
【0009】すなわち厚みが500μmを超えると、柔
軟性が低下し、2つの部材間に熱伝導材を挟ませるとき
の締め付け圧力を強くしなければならなくなるのに加え
て、無理に締め付けたときに高伝熱体が折れ曲がってし
まい、熱伝導効率が悪くなってしまうおそれがある。
【0010】また、高伝熱体が、線状をしている場合、
径は、0.1μm〜500μmの範囲にあることが好ま
しい。すなわち、径が0.1μm以下であると、取り扱
い時に切れやすく、この熱伝導材を、たとえば部材とし
てコンピューターにおけるCPUとヒートシンクとの間
に介在させるような場合、電気回路をショートさせる原
因になってしまうおそれがある。一方、径が500μm
を超えると、柔軟性が低下し、2つの部材間に熱伝導材
を挟ませるときの締め付け圧力を強くしなければならな
くなるのに加えて、無理に締め付けたときに高伝熱体が
折れ曲がってしまい、熱伝導効率が悪くなってしまうお
それがある。
【0011】また、高伝熱体は、押圧により部材表面へ
の密着面積を増大するように変形可能となっていれば、
変形可能な力としては、特に限定されないが、本発明の
請求項3に記載の熱伝導材(以下、「請求項3の熱伝導
材」と記す。)のように、高伝熱体が0.1MPa(1
kgf/cm2)以下の力で変形可能となっていると、
弱い力で部材表面に密着面積を増大させることが可能と
なるため、より効率良く界面密着性を高めることができ
るようになり好ましい。
【0012】また、芯材を形成する材料としては、高伝
熱体よりも柔軟性を有していれば特に限定されないが、
たとえば、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リエーテル系樹脂、二重結合を有するモノマーを単独重
合または共重合させてなるアクリル系樹脂、スチレン系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、オ
レフィン系樹脂、天然あるいは合成ゴム系樹脂などが挙
げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上
併用されてもよい。さらに、これらの樹脂は架橋されて
いてもよい。加えて、これら樹脂に柔軟性を損なわない
範囲で、高熱伝導材料を練りこむようにすると、より優
れた熱伝導性を得ることができるため好ましい。
【0013】なお、芯材の硬度は、熱伝導材としての密
着性を確保することができるのであれば特に限定されな
いが、取り扱いの容易さ等の観点から、芯材の硬度は、
ショアA硬度2〜50の範囲内にあることが好ましい。
【0014】また、芯材から高伝熱体の一部が突出する
形態としては、芯材の一方から突出している高伝熱体
と、芯材の他方から突出している高伝熱体とが高伝熱状
態で繋がっていれば特に限定されないが、たとえば、本
発明の請求項2にかかる熱伝導材(以下、「請求項2の
熱伝導材」と記す。)のように、高伝熱体が、その中間
部が芯材内を貫通した状態で芯材に担持されている形態
などが挙げられる。
【0015】なお、高伝熱体の一部が突出している部分
の形態としては、特に限定されないが、たとえば、髭
状、パイル状で突出している形態、あるいはこれら突出
している部分が折れ曲がっている形態、さらには前記折
れ曲がっている部分が厚肉に形成されている形態などが
挙げられる。また、このときの突出している長さは、特
に限定されないが、突出部分が折れ曲がったときに、隣
接している突出部分に当たらない程度の長さであること
が好ましい。
【0016】また、高伝熱体と芯材との比率としては、
体積比として、1/99〜40/60の範囲にあること
が好ましい。すなわち、高伝熱体の割合が少なすぎる
と、放熱特性が悪くなってしまい、高伝熱体の割合が高
すぎると、得られた熱伝導体の柔軟性が低下してしまう
おそれがある。
【0017】また、熱伝導体の形状としては、たとえ
ば、ブロック形状やパイプ形状などが挙げられるが、特
に、本発明の請求項4に記載した熱伝導材(以下、「請
求項4の熱伝導材」と記す。)のように、シート状に形
成されていることが好ましい。さらに、熱伝導体は、部
材との接触面に接着層を備えていてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる熱伝導材の
実施の形態を図面とともに説明する。
【0019】図1は、本発明にかかる熱伝導材の1実施
の形態を示した側面視断面図である。図2は、熱伝導材
1が、部材としてのヒートシンクHに接触している状態
を示した側面視断面図である。
【0020】熱伝導材1は、図1に示したように、芯材
2と、高伝熱体3とを備えている。芯材2は、アクリル
樹脂など柔軟性および弾性を有する原料樹脂に窒化物か
らなる高伝熱材料を含有させた樹脂材料により、ショア
硬度A2〜A50、厚み50μm〜2000μmのシー
ト状に形成されている。
【0021】金属繊維などの繊維状に形成された高伝熱
材料からなる高伝熱体3は、径が0.1μm〜500μ
mの範囲に調整されており、その中間部32が芯材内2
2を貫通した状態、且つ、突出部31が芯材2から突出
するように芯材2に担持されている。なお、高伝熱体3
が貫通されているピッチは、高伝熱体3を形成する材料
や、芯材2の伝導性により適宜決定されるようになって
いる。
【0022】上記構成をしている熱伝導材1は、図2に
示したように、ヒートシンクHに接触させたとき、高伝
熱体3の突出部31が、折れ曲がり変形をすることによ
り、ヒートシンクHと熱伝導材1との密着面積が向上す
るようになっている。また、芯材2において、変形した
突出部31が臨んでいる部分21は、突出部31の分だ
け窪むとともに、芯材2の有している弾性力によりヒー
トシンクH方向に突出部31を付勢するようになってい
る。
【0023】次に、熱伝導材1の製造方法を図面ととも
に説明する。図3(a)〜(d)は、熱伝導材1の製造
過程を示した説明図である。 まず、図3(a)に示したように、高伝熱体3が並列
された状態で収納されている型B内に、芯材2を形成す
る樹脂材料Aを流し込み、シート体1aを得る。
【0024】次に、図3(b)に示したように、シー
ト体1aを積み重ねた後、所定の厚みに切断して、図3
(c)に示した芯材2の原型となる切断物1bを得る。 次に、図3(d)に示したように、切断物1bにおけ
る芯材が露出する部分の端部を溶剤で溶かし、高伝熱体
3の突出部31が、芯材2から突出された状態とする。 以上の操作により、熱伝導材1を得ることができる。
【0025】熱伝導材1は、上述したように、芯材2か
ら高伝熱体3の突出部31が突出しているため、他の部
材に接触させたとき、この突出部31が他の部材との接
触面積を増大するように倒れるようになっている。した
がって、他の部材との間との界面密着性に優れ、非常に
効率良く熱伝導を行うことができる。また、非常に製造
が容易であるため、製造を行うのに特別な技術を要する
ことがない。さらに、高伝熱体3は、芯材2の柔軟性を
損なわせることがなく、取り扱いも容易である。
【0026】なお、本発明にかかる熱伝導材は、上記実
施の形態に限定されない。たとえば、図4に示したよう
に、芯材20aの中心にアルミ箔などの高熱伝導材料か
らなる部材22aを介在させ、一端が突出部31aとな
っているとともに、多端が部材22aに接するようにな
っている高伝熱体30aが設けられている熱伝導材10
aのような形態をしていても良い。また、図5に示した
ように、一本の長い帯状または線状の高伝熱体30bが
芯材20bに担持されている熱伝導剤10bのような形
態をしていても良い。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1)図3(a)に示したように、高伝熱体3と
して径180μmの銅線が一方向に並列された状態で、
略10本/10mmの割合で収納されている型B内に、
アクリル樹脂(2EHA/AA=90/10)が70V
OL%と窒化ホウ素が30VOL%とからなる樹脂材料
Aを溶剤(酢酸エチル)で希釈して(溶剤50wt%)
流し込み、その後、乾燥・硬化させて厚さ400μmを
したシート体1aを得た。
【0028】次に、シート体1aを100枚積み重ねて
プレスすることで、図3(b)に示したように幅30m
m、高さ35mm、長さ300mmの塊を得た後、40
0μmの厚みで高伝熱体3の向きと垂直方向に切断し
て、図3(c)に示したような切断物1bを得た。
【0029】次に、図3(d)に示したように、切断物
1bにおける表面部分をそれぞれ150μm、酢酸エチ
ル溶液により溶かして、熱伝導材1を得た。このとき高
伝熱体3と芯材2との体積比は、高伝熱体3:芯材2=
熱伝導29vol%:芯材71volとなった。
【0030】(実施例2)図6(a)に示したように、
厚み25μm、巾100μmの金からなる帯状長尺品を
高伝熱体300として、略25本/10mmとなるよう
に略等間隔で1列に並べ、アクリル樹脂(2EHA/A
A=90/10)が70VOL%と窒化ホウ素が30V
OL%とからなる樹脂材料Aを溶剤(酢酸エチル)で希
釈した状態(溶剤50wt%)キャスティングした。こ
のときの厚みは200μmであったが、その後乾燥・硬
化させることで130μmの厚みをしたシートを得るこ
とができた。
【0031】上述した操作により得られたシートを10
0枚重ねてプレスすることで、幅30mm、高さ11m
m、長さ300mmの塊100aを得た後、図6(b)
に示したように、400μmの厚みで高伝熱体300の
向きから30°の方向に切断して、切断物100bを得
た。次に、図6(c)に示したように、切断物100b
における表面部分それぞれ約100μmを酢酸エチル溶
液に浸漬して溶かし、熱伝導材100を得た。このとき
高伝熱体と芯材との体積比は、高伝熱体:芯材=11v
ol%:71vol%となった。
【0032】(比較例1)市販の熱伝導シート(信越シ
リコン社製:製品名TC−100TKC)を熱伝導材と
して用いた。 (比較例2)市販の熱伝導グリース(信越シリコン社
製:製品名G747)を約70μmに塗工したものを熱
伝導材として用いた。
【0033】(比較例3)A液(ビニル基を有するオル
ガノシロキサン)と、B液(H−Si基を有するオルガ
ノシロキサン)の2液性の付加反応型シリコーン(東レ
ダウコーニング社製、SE−1885)を、A液38容
量部、B液27容量部で混合するとともに、この混合液
に窒化ホウ素(電気化学工業社製、デカボロンナイトラ
イドSGP)40容量部、反応遅延剤としてのマレイン
酸ジメチル0.015容量部を加え室温下で混合してス
ラリーを得た。
【0034】得られたスラリーを断面凹状の金型内に流
し込み、平板状の蓋で150℃で10分間加熱プレス
し、厚み200μmのグリーンシートを得た。そして、
このグリーンシートを50枚積層した後、これを乾燥し
て150℃で22時間乾燥して積層固化物を得た。この
積層固化物を積層方向と垂直に200μm厚で切断して
シート状に形成した熱伝導シートを熱伝導材として用い
た。
【0035】以上の実施例1、実施例2および比較例1
〜比較例3における熱伝導材のそれぞれを、図7に示し
た測定装置Sを用いて以下のようにして熱抵抗値を測定
し、その結果とともに、それぞれの熱伝導材の取り扱い
容易性を表1に示した。測定装置Sを用いた熱抵抗値の
測定は、アルミニウム製の冷却器s1の上に、サンプル
となる熱伝導材s2を乗せ、さらにその上に熱源となる
IC(韓国製:7805 UC8847、電力量3.5
W)を乗せた。
【0036】以上の状態で、ボルトs3により、締め付
けトルク1N/mで締め付け、ICに電源を入れた5分
後のT1部分とT2部分との温度を測定した。なお、冷
却器s1は、内部に恒温水槽s4から23℃の水を循環
供給されるようになっている。また、熱抵抗値の計算は
以下のようにして行った。 熱抵抗値(℃/W)=(T1−T2)/(ICへの供給
電力量)
【0037】
【表1】
【0038】表1の結果より、実施例1および実施例2
は、比較例1〜比較例3と比べて、ICおよび冷却器と
の界面密着度を高めて優れた伝熱性を有しているにもか
かわらず、取り扱いも容易であることがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る請求項1または請求項2の
熱伝導材は、発熱体及び放熱体の表面への界面密着性が
高く、高熱伝導性を有しているにもかかわらず、取り扱
いが容易である。したがって、電気部品の放熱部材とし
て優れた効果を発揮する。放散させることができる。
【0040】また、請求項3の熱伝導材は、上記効果に
加えて、芯材から突出している部分が0.1MPa以下
の力で変形可能となっているため、より容易にしかも確
実に部材との間の界面密着性を高めることができ、効率
良く一方の部材の熱を他方の部材へ伝導させることがで
きる。また、請求項4の熱伝導材は、上記効果に加え
て、シート形状をしているため、使い勝手に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる熱伝導材の1実施の形態を示し
た側面視断面図である。
【図2】図1に示した熱伝導材がヒートシンクに接触し
ている状態を示した側面視断面図である。
【図3】図1に示した熱伝導材の製造過程を示した説明
図である。
【図4】本発明にかかる熱伝導材の他の実施形態を示し
た側面視断面図である。
【図5】本発明にかかる熱伝導材の他の実施形態を示し
た側面視断面図である。
【図6】本発明にかかる熱伝導材の他の製造過程を示し
た説明図である。
【図7】熱抵抗値を測定する装置の概略図である。
【符号の説明】
1 熱伝導材 2 芯材 3 高伝熱体 31 突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの部材間に挟まれるように介在し、一
    方の部材の熱を他方の部材に伝える熱伝導材において、
    高熱伝導材料からなる帯状または線状をした高伝熱体が
    その一部を両部材との接触面方向にそれぞれ突出するよ
    うに、前記高伝熱体よりも柔軟性を有する芯材に担持さ
    れているとともに、高伝熱体の少なくとも突出部が両部
    材へ押圧によって部材表面への密着面積を増大するよう
    に変形可能になっていることを特徴とする熱伝導材。
  2. 【請求項2】高伝熱体が、その中間部が芯材内を貫通し
    た状態で芯材に担持されている請求項1に記載の熱伝導
    材。
  3. 【請求項3】高伝熱体が0.1MPa以下の力で変形可
    能となっている請求項1または請求項2に記載の熱伝導
    材。
  4. 【請求項4】シート状に形成されている請求項1〜請求
    項3の何れかに記載の熱伝導材。
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