JP2002197628A - スライダ実装構造体およびスライダ実装構造体の製造方法およびスライダ取り外し方法 - Google Patents

スライダ実装構造体およびスライダ実装構造体の製造方法およびスライダ取り外し方法

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JP2002197628A
JP2002197628A JP2000391291A JP2000391291A JP2002197628A JP 2002197628 A JP2002197628 A JP 2002197628A JP 2000391291 A JP2000391291 A JP 2000391291A JP 2000391291 A JP2000391291 A JP 2000391291A JP 2002197628 A JP2002197628 A JP 2002197628A
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gimbal
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Toyoki Asada
豊樹 浅田
Yasuo Amano
泰雄 天野
Toru Nishikawa
徹 西川
Haruhiko Yoshikawa
治彦 吉川
Osamu Narisawa
修 成澤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダをジンバル上に実装した後、容易に
スライダのみを取り外し、スライダの交換が行えるよう
にすること。 【解決手段】 ロードビーム(アーム)の先端に取り付
けられるジンバル上に、磁気ヘッドを搭載したスライダ
を接着してなるスライダ実装構造体において、ジンバル
とスライダとの間に、第1接着層と第2接着層とからな
る2層構造接着層を介在させ、ジンバル側の第1接着層
を加熱により接合力が弱まる材料によって形成し、スラ
イダ側の第2接着層を加熱により接合力が損なわれない
材料によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライダ実装構造
体およびスライダ実装構造体の製造方法およびスライダ
取り外し方法に係り、特に、情報の書き込みと読み出し
を行う磁気ヘッドを搭載したスライダの実装技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドを搭載したスライダの実装方
法に関する従来技術としては、例えば、特開平11−1
91211号公報に開示された技術が挙げられる。この
公報に開示された従来技術においては、ハードディスク
装置におけるスウィングアーム部材の骨組みであるステ
ンレス材で構成されたロードビームの先端側に、同じく
ステンレス材で構成されたジンバルを溶接し、このジン
バル上に、磁気ヘッドを搭載したスライダを、熱硬化性
樹脂によって接着するようにしている。そして、ジンバ
ル上に設けた電極とスライダの側面に設けられた電極と
を、金ボールを用いて超音波により接続するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライダを
実装してなるスライダ実装構造体においては、スライダ
をジンバル上に実装した後、スライダの動作確認を行っ
て良否判定を行うようにしているが、この検査工程にお
いて、スライダが不良であると判定された場合には、ス
ライダのみを取り外して交換することが困難であった。
何となれば、ジンバルとスライダの接着には、通常、熱
硬化性樹脂を用いることが多く、熱硬化性樹脂は、一度
硬化すると再溶解できないからである。
【0004】そのため、不良のスライダを実装したスラ
イダ実装構造体は、スライダ以外の周辺部品であるロー
ドビーム、ロードビームの先端側に溶接されたジンバ
ル、ロードビーム上に貼着・固定されたフレキシブルプ
リント基板、フレキシブルプリント基板上に接続された
リードライトICも含めて総てを廃棄しており、製造コ
ストを押し上げる要因となっていた。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、スライダをジンバル上に実装
した後、容易にスライダのみを取り外し、スライダの交
換が行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、アーム(ロードビーム)の先端側に
取り付けられるジンバル上に、磁気ヘッドを搭載したス
ライダを接着してなるスライダ実装構造体において、ジ
ンバルとスライダとの間に、第1接着層と第2接着層と
からなる2層構造接着層を介在させ、ジンバル側の第1
接着層を加熱により接合力が弱まる材料によって形成
し、スライダ側の第2接着層を加熱により接合力が損な
われない材料によって形成する。そして、2層構造接着
層によってジンバル上にスライダを接着した後、ジンバ
ル上の電極とスライダの側面に設けた電極とを金ボール
などにより接続する。この後、スライダの動作確認を行
ってスライダの良否を判定し、スライダが不良である場
合には、第1接着層を加熱して、この第1接着層を溶融
または軟化させ、この状態でスライダに外力を加えるこ
とにより、ジンバル上からスライダを取り外すようにさ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明の各実施形態の説明
に先立ち、本発明が適用されるスライダ実装構造体につ
いて説明する。図18は、スライダ実装構造体の平面図
であり、図19は、スライダ実装構造体が搭載されるハ
ードディスク装置の平面図である。
【0008】図18において、1は、スウィングアーム
部材の骨組みとなるステンレス材よりなるロードビーム
(アーム)、2は、ロードビーム1の先端側に溶接によ
り取り付けられたステンレス材よりなるジンバル、3
は、情報を読み書きする図示せぬ磁気ヘッドを搭載し、
ジンバル2上に接着より取り付けられたスライダ、4、
4は、ロードビーム1上に接着等の適宜の手段で取り付
けられたフレキシブルプリント基板、5はフレキシブル
プリント基板4上に搭載されたリードライトICであ
る。ジンバル2上には、薄膜形成技術により、絶縁層と
その上に設けた電極およびこの電極からの引き出し線と
が形成されており、ジンバル2上の電極は、スライダ3
の側面に形成された電極(すなわち、磁気ヘッドからの
引き出し電極)と接続され、ジンバル2上の引き出し線
は、フレキシブルプリント基板の引き出し線と接続され
てる。
【0009】図18は、上記した構成のスライダ実装構
造体を含むハードディスク装置の構成を示しており、同
図において、6は磁気ディスク、7は、磁気ディスク6
を回転駆動するスピンドルモータの回転軸、8は、ロー
ドビーム1の基端部を回転可能に保持する軸支部、9
は、ロードビーム1を回動させるための永久磁石10お
よびコイル11で構成されるボイスコイルモータ、12
は、ロードビーム1とコイル11とを連結する連結部材
である。
【0010】次に、本発明の実施の形態を、図面を用い
て説明する。
【0011】図1は、本発明の第1実施形態に係るスラ
イダ実装構造体の要部説明図である。図1において、2
は前記したジンバル、21は、ジンバル2上に成膜され
た図示せぬ絶縁層上に形成した電極、22は、ジンバル
2上に成膜された図示せぬ絶縁層上に形成した引き出し
線、23は、ジンバル2上に成膜された図示せぬ絶縁層
上に形成した金属層(電極や引き出し線と同時に形成し
たもの)、24は、金属層23上に被着形成された第1
接着層としてのハンダ層、25は、ハンダ層24上に被
着形成された第2接着層としての熱硬化性樹脂層、3
は、第1、第2接着層からなる2層構造接着層を介して
ジンバル2上に接着された前記したスライダ、26はス
ライダ3の側面に形成された電極、27は、ジンバル2
上の電極21とスライダ3の電極26とを接続した金ボ
ールである。
【0012】また、図2は、本発明の第2実施形態に係
るスライダ実装構造体の要部説明図である。図2におい
て、2は前記したジンバル、21は、ジンバル2上に成
膜された図示せぬ絶縁層上に形成した電極、22は、ジ
ンバル2上に成膜された図示せぬ絶縁層上に形成した引
き出し線、28は、ジンバル2上の所定部位に被着形成
された第1接着層としての熱可塑性樹脂層、25は、熱
可塑性樹脂層28上に被着形成された第2接着層として
の熱硬化性樹脂層、3は、第1、第2接着層からなる2
層構造接着層を介してジンバル2上に接着された前記し
たスライダ、26はスライダ3の側面に形成された電
極、27は、ジンバル2上の電極21とスライダ3の電
極26とを接続した金ボールである。
【0013】図3は、図1または図2の上面から見た図
であり、同図において、29はジンバル2に穿設した透
孔(切り欠き)である。
【0014】次に、図4〜図6を用いて、図1に示した
第1実施形態のスライダ実装構造体の製造方法を説明す
る。
【0015】図4の(a)に示すように、電極21、引
き出し線22、金属層23を形成したジンバル2を用意
し、次に、図4の(b)に示すように、金属層23上に
ハンダペースト24Aをディスペンサ31で塗布する
(ステップA1)。ここで、金属層23の材料は、C
u、Ni、Auのいずれかが好ましい。また、ハンダの
材料は、Sn−Pb系、Sn−Ag系、Sn−Ag−C
u系、Sn−Ag−Cu−Bi系が好ましい。
【0016】次に、図4の(c)に示すように、ホット
エア供給手段32から吹き出されるホットエアによって
ハンダペースト24Aを加熱して、ハンダペースト24
Aを溶融させ、図4の(d)に示すように、金属層23
上にハンダ層24を形成する(ステップA2、A3)。
なお、ハンダペースト24Aの溶融方法は、ホットエア
以外に、リフロ装置、ホットプレートなど、加熱機能が
ついている他の手段を用いてもよいことは言うまでもな
い。
【0017】次に、図5の(e)に示すように、ハンダ
層24の上に、ディスペンサ33によって熱硬化性樹脂
25Aを塗布する(ステップA4)。なお、塗布する熱
硬化性樹脂25Aとしては、エポキシ系樹脂、ウレタン
樹脂系が好ましい。
【0018】次に、図5の(f)に示すように、ボンデ
ィングツール34によってスライダ3を吸着した状態
で、スライダ3を熱硬化性樹脂25A上に載置し、この
状態でスライダ3を介して熱硬化性樹脂25Aを押しつ
ぶすようにして、図5の(g)に示すように、スライダ
3を熱硬化性樹脂25A(熱硬化性樹脂層25)上に搭
載する(ステップA5、A6)。
【0019】次に、図6の(h)に示すように、スライ
ダ3を搭載したジンバル2を高温槽35内に入れて加熱
し、熱硬化性樹脂層25を硬化させる(ステップA
7)。なお、加熱温度は、スライダ3の耐熱性を考慮
し、120℃以下であることが好ましい。また、熱硬化
性樹脂層25の加熱手段には、ホットプレートを用いて
もよい。
【0020】次に、図6の(i)に示すように、ジンバ
ル2上の電極21とスライダ3の側面に設けられた電極
26とを接続させるために、両電極21、26に金ボー
ル27が接触するように、キャピラリ36を用いて超音
波で金ボール8を両電極21、26に接続し、これによ
り、図6の(j)に示すように、ジンバル2上の電極2
1とスライダ3の電極26とを電気的に接続させる(ス
テップA8、A9)。
【0021】この後、ジンバル2をロードビーム1に溶
接し、また、ロードビーム1にフレキシブルプリント基
板4を搭載することによって、スライダ実装構造体が作
製されることになる(なお、ジンバル2とロードビーム
1と一体化した状態において、スライダ3を実装するよ
うにしてもよく、これは以下の実施形態においても同様
である)。然る後、スライダ3(磁気ヘッド)の動作確
認を行い、スライダ3の正常な動作を確認できれば、ス
ライダ実装構造体の製造工程は終了する。
【0022】しかし、スライダ3の動作が正常でなくス
ライダ3が不良であると検査工程で判定された場合、こ
のままでは、スライダ実装構造体の全体が不良品となっ
てしまう。そこで、本発明では、スライダ3が不良であ
る場合には、このスライダ3をジンバル2から取り外
し、新たなスライダ3に交換する。図7を用いて、スラ
イダ3の取り外し方法を説明する。
【0023】まず、図7の(a)に示すように、ホット
エア供給手段32からのホットエアによりハンダ層24
を加熱し、ハンダ層25を溶融させる(ステップB
1)。
【0024】次に、図7の(b)に示すように、ハンダ
層25が溶融している状態において、スライダ3の側面
をピンセット37で掴んでスライダ3を持ち上げ、ジン
バル2上からスライダ3を取り外す(ステップB2)。
このとき、スライダ3の側面から外力を加えてスライダ
3を滑らし、これにより、ジンバル2上からスライダ3
を取り外すようにしてもよい。また、スライダ3を取り
外した後、ジンバル2の電極21上に金ボール27が残
留していた場合、金ボール27の側面から外力を加え、
金ボール27をジンバル3の電極21から取り外せばよ
い。
【0025】これによって、ジンバル2上から不良判定
されたスライダ3が金ボール27と共に取り外され、図
7の(c)に示すように、ジンバル2上には、ハンダ層
24のみが残された状態となる(ステップB3)。この
図7の(c)に示した状態は、ジンバル2がロードビー
ム1と一体化されていることを除くと、前述した図4の
(d)の状態に相当し、したがって、図5の(e)以降
の工程を再度行うことにより、ジンバル2上に新たなス
ライダ3を実装することが可能となる。
【0026】次に、本発明の第1実施形態における前記
ハンダ層24の他の作成方法について、図8を用いて説
明する。図8に示した方法はハンダ印刷法である。
【0027】まず、図8の(a)に示すように、電極2
1、引き出し線22、金属層23を形成したジンバル2
を用意し、次に、図8の(b)に示すように、金属層2
3に対応している部位が開口しているマスク38をジン
バル2上に重ね合わせた状態で、図示せぬスキージによ
り、ハンダペースト24Aを金属層23上に印刷(塗
布)する(ステップC1)。
【0028】次に、図8の(c)に示すように、ホット
エア供給手段32から吹き出されるホットエアによって
ハンダペースト24Aを加熱して、ハンダペースト24
Aを溶融させ、図8の(d)に示すように、金属層23
上にハンダ層24を形成する(ステップC2、C3)。
なお、ハンダペースト24Aの溶融には、リフロ装置、
ホットプレートを用いてもよい。
【0029】このようなハンダ印刷法によって、ハンダ
層24を形成してもよい。
【0030】また、本発明の第1実施形態における前記
ハンダ層24の他の作成方法について、図9、図10を
用いて説明する。図9、図10に示した方法はハンダメ
ッキ法である。
【0031】まず、図9の(a)に示すように、電極2
1、引き出し線22、金属層23を形成したジンバル2
を用意し、次に、図9の(b)に示すように、ジンバル
2上に感光性レジストを塗布し、ジンバル2上に一定の
膜厚でレジスト膜39を形成する(ステップD1)。
【0032】次に、図9の(c)に示すように、金属層
23に対向する部分以外を透光部としたマスク40をジ
ンバル2上に重ね合わせ、露光装置を用いて、光をレジ
スト39に向けて照射させ、金属層23上以外のレジス
ト膜39を硬化させた後、未硬化のレジスト膜39をエ
ッチングにより除去して、図9の(d)に示すように、
金属層23のみを露呈させたレジスト膜39を得る(ス
テップD2、D3)。
【0033】次に、図10の(e)に示すように、ジン
バル2をハンダメッキ槽41のメッキ液中42に挿入し
て、10分間程度浸漬させ、図10の(f)に示すよう
に、金属層23上にハンダ層24を形成する(ステップ
D4、D5)。
【0034】次に、エッチングを行って、図10の
(g)に示すように、ジンバル2上の総てのレジスト膜
39を除去する(ステップD6)。
【0035】このようなハンダメッキによって、ハンダ
層24を形成してもよい。
【0036】次に、図11〜図13を用いて、図2に示
した第2実施形態のスライダ実装構造体の製造方法を説
明する。
【0037】図11の(a)に示すように、電極21、
引き出し線22を形成したジンバル2を用意し、次に、
図11の(b)に示すように、ジンバル2上のスライダ
搭載予定部位に、熱可塑性樹脂シート28Aを敷く(ス
テップE1)。なお、熱可塑性樹脂をディスペンサで塗
布するようにしてもよい。ここで、熱可塑性樹脂は、ア
クリル系樹脂、シアノアクリレート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ABSのいずれかが好ましい。
【0038】次に、図11の(c)、(d)に示すよう
に、テフロン(登録商標)シート44を貼り付けたボン
ディングツール43を、熱可塑性樹脂シート28A(ま
たは、塗布した熱可塑性樹脂)押し付けて加圧・加熱
し、熱可塑性樹脂シート28Aをジンバル2上に貼り付
けて、熱可塑性樹脂層28とする(ステップE2、E
3)。なお、この際の加熱温度は、100〜150℃程
度あることが好ましい。
【0039】次に、図12の(e)に示すように、熱可
塑性樹脂層28の上に、ディスペンサ33によって熱硬
化性樹脂25Aを塗布する(ステップE4)。なお、塗
布する熱硬化性樹脂25Aとしては、エポキシ系樹脂、
ウレタン樹脂系が好ましい。
【0040】次に、図12の(f)に示すように、ボン
ディングツール34によってスライダ3を吸着した状態
で、スライダ3を熱硬化性樹脂25A上に載置し、この
状態でスライダ3を介して熱硬化性樹脂25Aを押しつ
ぶすようにして、図12の(g)に示すように、スライ
ダ3を熱硬化性樹脂25A(熱硬化性樹脂層25)上に
搭載する(ステップE5、E6)。
【0041】次に、図13の(h)に示すように、スラ
イダ3を搭載したジンバル2を高温槽35内に入れて加
熱し、熱硬化性樹脂層25を硬化させる(ステップE
7)。なお、加熱温度は、スライダ3の耐熱性を考慮
し、120℃以下であることが好ましい。また、熱硬化
性樹脂層25の加熱手段には、ホットプレートを用いて
もよい。
【0042】次に、図13の(i)に示すように、ジン
バル2上の電極21とスライダ3の側面に設けられた電
極26とを、超音波を用いて金ボール8によって接続す
る(ステップE8)。
【0043】この後、ジンバル2をロードビーム1に溶
接し、また、ロードビーム1にフレキシブルプリント基
板4を搭載することによって、スライダ実装構造体が作
製されることになる。
【0044】然る後、スライダ3(磁気ヘッド)の動作
確認を行い、スライダ3の正常な動作を確認できれば、
スライダ実装構造体の製造工程は終了し、スライダ3が
不良である場合には、このスライダ3をジンバル2から
取り外し、新たなスライダ3に交換する。この際の、ス
ライダ3の取り外し方法は、図7を用いて先に説明した
のと同様で、ホットエアなどで熱可塑性樹脂層28を加
熱して、熱可塑性樹脂層28を溶融させることで、簡単
・容易に行える。
【0045】図14は、本発明の第3実施形態にスライ
ダ実装構造体の要部説明図である。本実施形態のスライ
ダ実装構造体が、図1に示した第1実施形態のスライダ
実装構造体と異なるのは、ジンバル2上の電極21とス
ライダ3の電極26との接続に、金ボールに代えて導電
性接着材を用いた点と、ジンバル2上の電極21と引き
出し線22上にもハンダ層を形成した点である。図14
において、24’は、電極21および引き出し線22上
に形成したハンダ層、51は、ジンバル2上の電極21
とスライダ3の電極26とを接続する導電性接着材であ
る。なお、第1実施形態のスライダ実装構造体と同様
に、金属層23の上のみにハンダ層24を設ける構成と
してもよい。
【0046】次に、図15〜図17を用いて、図14に
示した第3実施形態のスライダ実装構造体の製造方法を
説明する。
【0047】まず、図15の(a)に示すように、電極
21、引き出し線22、金属層23を形成したジンバル
2を用意し、次に、図15の(b)に示すように、ジン
バル2をハンダメッキ槽41のメッキ液中42に挿入し
て、10分間程度浸漬させ、図15の(c)に示すよう
に、金属層23上にハンダ層24を形成すると共に、電
極21および引き出し線22上にもハンダ層24’を形
成する(ステップF1、F2)。
【0048】次に、図16の(c)に示すように、金属
層23上のハンダ層24の上に、ディスペンサ33によ
って熱硬化性樹脂25Aを塗布する(ステップF3)。
【0049】次に、図16の(d)に示すように、ボン
ディングツール34によってスライダ3を吸着した状態
で、スライダ3を熱硬化性樹脂25A上に載置し、この
状態でスライダ3を介して熱硬化性樹脂25Aを押しつ
ぶすようにして、図16の(e)に示すように、スライ
ダ3を熱硬化性樹脂25A(熱硬化性樹脂層25)上に
搭載する(ステップF4、F5)。
【0050】次に、図17の(f)に示すように、ジン
バル2上の電極21(この場合は、電極21上のハンダ
層24’)とスライダ3の側面に設けた電極26とを接
続させるために、ディスペンサ52によって銀ペースト
などの導電性接着材ペースト51Aを塗布し、ジンバル
2上の電極21(電極21上のハンダ層24’)とスラ
イダ3の電極26とを電気的に接続する。
【0051】次に、図17の(g)に示すように、スラ
イダ3を搭載したジンバル2を高温槽35内に入れて加
熱し、熱硬化性樹脂25Aと導電性接着材ペースト51
Aを硬化させ、図17の(h)に示すように、熱硬化性
樹脂層25と硬化させた導電性接着材51とを得る(ス
テップF7、F8)。なお、加熱温度は、スライダ3の
耐熱性を考慮し、120℃以下が好ましい。また、熱硬
化性樹脂25Aと導電性接着材ペースト51Aの硬化条
件が異なる場合は、スライダ3を搭載直後、まず熱硬化
性樹脂25Aを硬化させ、次に、導電性接着材ペースト
51Aを塗布した後、この導電性接着材ペースト51A
を硬化させるようにしてもよい。
【0052】この後、ジンバル2をロードビーム1に溶
接し、また、ロードビーム1にフレキシブルプリント基
板4を搭載することによって、スライダ実装構造体が作
製されることになる。
【0053】然る後、スライダ3(磁気ヘッド)の動作
確認を行い、スライダ3の正常な動作を確認できれば、
スライダ実装構造体の製造工程は終了し、スライダ3が
不良である場合には、このスライダ3をジンバル2から
取り外し、新たなスライダ3に交換する。この際の、ス
ライダ3の取り外し方法は、図7を用いて先に説明した
のと同様で、ホットエアなどでハンダ層24を加熱し
て、ハンダ24を溶融させることで、簡単・容易に行え
る。なお、導電性接着材51も金ボール27と同様に、
外力によって簡単に剥がすことが可能である。
【0054】以上説明したように、本発明によるスライ
ダ実装構造体は、ジンバル2とスライダ3との間に、ハ
ンダ層24と熱硬化性樹脂層25、または熱可塑性樹脂
層28と熱硬化性樹脂層24の、2層構造接着層を介在
させた構造をとっており、今まで、スライダ3の取り外
しができなかったものが、本発明ではスライダ3を簡
単、容易に取り外すことが可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ジンバル
上にスライダを実装した後、容易にスライダのみを取り
外し、スライダを交換することができるので、歩留まり
向上に大いに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体の要部説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るスライダ実装構造
体の要部説明図である。
【図3】図1または図3の上面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体の製造工程の説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体の製造工程の説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体の製造工程の説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体からスライダを取り外す工程の説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体における、ハンダ層の製造工程の他の例を示す説明図
である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構造
体における、ハンダ層の製造工程のさらに他の例を示す
説明図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るスライダ実装構
造体における、ハンダ層の製造工程のさらに他の例を示
す説明図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るスライダ実装構
造体の製造工程の説明図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るスライダ実装構
造体の製造工程の説明図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るスライダ実装構
造体の製造工程の説明図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係るスライダ実装構
造体の要部説明図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るスライダ実装構
造体の製造工程の説明図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係るスライダ実装構
造体の製造工程の説明図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係るスライダ実装構
造体の製造工程の説明図である。
【図18】本発明が適用されるスライダ実装構造体の平
面図である。
【図19】スライダ実装構造体が搭載されるハードディ
スク装置の平面図である。
【符号の説明】
1 ロードビーム(アーム) 2 ジンバル 3 スライダ 4 フレキシブルプリント基板 5 リードライトIC 6 磁気ディスク 8 軸支部 9 ボイスコイルモータ 21 電極 22 引き出し線 23 金属層 24 ハンダ層 25 熱硬化性樹脂層 26 電極 27 金ボール 28 熱可塑性樹脂層 51 導電性接着材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 吉川 治彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 成澤 修 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5D042 NA01 PA10 TA06 5D059 AA01 BA01 CA01 DA03 DA04 DA36 EA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームの先端側に取り付けられるジンバ
    ル上に、磁気ヘッドを搭載したスライダを接着してなる
    スライダ実装構造体において、 ジンバルとスライダとの間に、第1接着層と第2接着層
    とからなる2層構造接着層を介在させ、ジンバル側の第
    1接着層を加熱により接合力が弱まる材料によって形成
    し、スライダ側の第2接着層を加熱により接合力が損な
    われない材料によって形成したことを特徴とするスライ
    ダ実装構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記第1接着層は、ハンダによって形成されたものであ
    り、前記第2接着層は、熱硬化性樹脂によって形成され
    たものであることを特徴とするスライダ実装構造体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 前記第1接着層は、ハンダペーストを塗布もしくは印刷
    した後加熱処理されて形成されたもの、あるいは、ハン
    ダメッキによって形成されたものであることを特徴とす
    るスライダ実装構造体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、 前記第1接着層は、熱可塑性樹脂によって形成されたも
    のであり、前記第2接着層は、熱硬化性樹脂によって形
    成されたものであることを特徴とするスライダ実装構造
    体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 前記第1接着層は、熱可塑性樹脂シートを加熱・圧着し
    て形成されたもの、あるいは、熱可塑性樹脂を塗布して
    形成されたものであることを特徴とするスライダ実装構
    造体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1つに記載にお
    いて、 前記ジンバル上に形成した電極と前記スライダ側面に設
    けられた電極とを、金属ボールまたは導電性接着材によ
    って接続したことを特徴とするスライダ実装構造体。
  7. 【請求項7】 アームの先端側に取り付けられるジンバ
    ル上に、磁気ヘッドを搭載したスライダを接着してなる
    スライダ実装構造体の製造方法において、 ジンバル上に、加熱により接合力が弱まる材料よりなる
    第1接着層を形成する工程と、 第1接着層上に、加熱により接合力が損なわれない材料
    よりなる第2接着層を形成する工程と、 硬化前の第2接着層の上にスライダを載置した後、第2
    接着層を加熱して硬化させることにより、スライダをジ
    ンバル上に固定する工程とを、具備したことを特徴とす
    るスライダ実装構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載において、 前記第1接着層は、ハンダによって形成されたものであ
    り、前記第2接着層は、熱硬化性樹脂によって形成され
    たものであり、 前記第1接着層の形成工程は、前記ジンバル上の所定部
    位に、ハンダペーストを塗布または印刷した後、加熱処
    理してハンダ層を形成する工程、または、前記ジンバル
    上の所定部位にハンダメッキによるハンダ層を形成する
    工程であることを特徴とするスライダ実装構造体の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載において、 前記第1接着層は、熱可塑性樹脂によって形成されたも
    のであり、前記第2接着層は、熱硬化性樹脂によって形
    成されたものであり、 前記第1接着層の形成工程は、前記ジンバル上の所定部
    位に熱可塑性樹脂シートを加熱・圧着して熱可塑性樹脂
    層を形成する工程であることを特徴とするスライダ実装
    構造の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9の何れか1つに記載に
    おいて、 前記したスライダをジンバル上に固定する工程の後、前
    記ジンバル上に形成した電極と前記スライダ側面に設け
    られた電極とを、金属ボールまたは導電性接着材によっ
    て接続する工程と、 前記スライダの動作確認を行って前記スライダの良否を
    判定する工程と、 不良と判定された場合に、前記第1接着層を加熱して、
    前記ジンバルから不良判定された前記スライダを取り外
    す工程と、 前記スライダが取り外された前記スライド上に、再度新
    たなスライダを接着する工程と、 新たに接着された前記スライダの電極と前記ジンバル上
    の電極とを接続する工程とを、具備したことを特徴とす
    るスライダ実装構造の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至6の何れか1つに記載の
    スライダ実装構造体、または、請求項7乃至9の何れか
    1つに記載の製造方法により製造されたスライダ実装構
    造体から前記スライダを取り外すスライダ取り外し方法
    であって、 前記第1接着層を加熱して、この第1接着層を溶融また
    は軟化させ、この状態で前記スライダに外力を加えるこ
    とにより、前記ジンバル上から前記スライダを取り外す
    ようにしたことを特徴とするスライダ取り外し方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7859793B2 (en) 2006-05-15 2010-12-28 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head assembly that facilitates recovery of a magnetic head slider

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