JP2002197347A - 写真プリントシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真の配布を希望する者が無料で写真を配布
でき、写真のプリント希望者が、無料で写真を入手でき
る写真プリントシステムを提供する。 【構成】 写真プリントシステムは、クライアントパソ
コンＰＣ、サーバーＳ等から構成され、クライアントパ
ソコンとサーバーＳはインターネットにより接続されて
いる。写真の配布を希望するものが、写真の画像データ
をサーバーＳに記憶させ、写真のプリントを希望する者
が、サーバーに記憶された写真を閲覧し、プリントを希
望する旨を入力すると、前記写真の一部に広告が記載さ
れた写真がプリントされる。なお、写真のプリント代や
郵送費などの諸経費は、広告主が負担する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コンピューターを利
用する写真プリントシステムに関するものであり、特
に、プリント希望者に写真を無料で配ることのできる写
真プリントシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】結婚式などのイベントがあった時には、
多数の写真が撮影され、後日、参加者に配布されること
が多い。

【０００３】このような写真のプリントは、写真の撮影
者が、プリントを希望する人の分だけ、写真店でプリン
トて郵送などによって配っており、プリントや発送のた
めに、多大な手間と費用がかかっていた。

【０００４】このような手間をはぶくため、従来から、
コンピュータネットワーク上のサーバーに配布を希望す
る写真を登録し、写真のプリント希望者がサーバーにア
クセスして写真のプリントを注文すると、希望者の費用
で写真がプリントされ、近所の写真店などで受け取れる
という写真プリントシステムがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の写真プ
リントシステムは、写真の配布を希望する者の手間を省
いて写真を配布することはできるものの、写真をプリン
トするためのプリント代金と配布するための郵送費に多
大な費用がかかるという問題点は解決できていなかっ
た。

【０００６】そこで、この発明は、写真の配布を希望す
る者が無料で写真を配布でき、写真のプリント希望者
が、無料で写真を入手できる写真プリントシステムを提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】すなわち、この発明にか
かる写真プリントシステムは、コンピュータを用いて写
真プリントを行う写真のプリントシステムであって、写
真登録者が、写真の画像データをコンピュータに記憶さ
せ、広告主が、広告原稿及び自らがプリント費用の負担
する者の分類属性をコンピュータに記憶させ、プリント
希望者が、前記写真を閲覧し、住所・氏名などの個人情
報を入力して、プリントを希望する旨をコンピュータに
記憶させ、広告主がコンピュータに記憶させた分類属性
と合致するプリント希望者が、コンピュータに記憶され
た複数の画像データの中から、特定の画像データを選択
すると、選択された画像データと前記広告原稿とを合成
して広告入り写真を作成することを特徴とする。そし
て、作成された広告入り写真の画像データは、プリント
作業者によって出力してもよく、コンピュータに接続さ
れたプリンターによって出力してもよい。なお、分類属
性とは、例えば、性別や年齢、勤務先の業種、居住地等
のように、人間を特定の性質で分類するものである。

【０００８】このように、写真の一部に広告の入った写
真をプリントて発送することによって、写真の配布を希
望する者（写真登録者）は、写真を登録するだけで無料
で写真を送付することができ、写真のプリントを希望す
る者は、プリントした写真を無料で入手することができ
る。そして、広告主は閲覧される可能性が高い媒体に、
広告ターゲットをより絞って安価で広告を打つことがで
きる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて、図面に基づいて説明する。

【００１０】図１はこの発明にかかる写真プリントシス
テム１（以下、システム１と略す。）の全体構成を示す
図であり、システム１は、写真登録者、広告主、プリン
ト希望者、プリント作業者とをコンピュータネットワー
クで結びつけ、写真のプリントを行うものである。

【００１１】ここで、写真登録者とは、写真の配布を希
望する者又はその依頼を受けた者であり、広告主とは、
広告を希望する者であり、プリント希望者とは上記の写
真のプリントを希望する者であり、プリント作業者とは
写真のプリント、発送を行うものである。例えば、結婚
式の写真にマンションの広告を載せる場合には、新郎・
新婦が写真登録者であり、マンション業者が広告主であ
り、新郎・新婦の親戚や友人がプリント希望者であり、
ＤＰＥ店などがプリント業者である。

【００１２】図１に示すように、システム１は、管理者
によって管理されるサーバーＳ、写真登録者、広告主、
プリント希望者、プリント作業者によって使用される複
数のパソコンＰＣなどから構成されており、サーバーＳ
とパソコンＰＣはインターネットや専用線などのコンピ
ュータネットワークによって互いに結ばれている。

【００１３】パソコンＰＣ_１〜ＰＣ_ｎは、ＷＷＷ閲覧機
能（ブラウザ）を備えたパソコンであり、インターネッ
トを通じてサーバーＳに蓄積されているデータを閲覧・
印刷することができる。なお、プリント作業者のパソコ
ンＰＣ_３には、高性能プリンタＰが接続されている。

【００１４】サーバーＳは、各種演算を行う演算装置Ｓ
１及び各種情報等を記憶する記憶装置Ｓ２を備えてい
る。また、記憶装置Ｓ２は、表形式で情報を記憶する各
種情報記憶部及び情報の処理を行う各種手段等を備えて
おり、これらの内容については以下に説明する。なお、
ここでいう手段とは実行可能な形式で記憶されたプログ
ラムのことである。また、サーバーＳは、以下に説明す
る各情報記憶部及び手段に加えて、データーをモニタに
表示する手段、インターネットに接続する手段、ＷＥＢ
ページを送信する手段などの通常のサーバーが備えてい
る各種手段を備えている。

【００１５】写真登録者情報記憶部Ｓ２ａは、写真登録
者のＩＤ、パスワード等の会員の認証に関する情報、氏
名、住所、メールアドレス、性別、年齢、勤務先、勤務
先業種などの個人情報等を記憶している。

【００１６】写真情報記憶部Ｓ２ｂは、写真の画像デー
タ、写真に対するコメント、個々の写真を識別する写真
ＩＤ及びパスワードのほか、当該写真のプリント希望者
を識別する希望者ＩＤ、各希望者ごとのプリント枚数等
を記憶している。

【００１７】広告情報記憶部Ｓ２ｃは、上記写真に掲載
される広告の広告原稿のほか、広告主の名称、住所など
の広告主情報、広告主のＩＤ及びパスワード等の認証に
関する情報に加えて、自らがプリント費用の負担する者
の分類属性、例えば、性別や年齢、勤務先の業種、居住
地等を記憶している。

【００１８】希望者情報記憶部Ｓ２ｄは、プリントを希
望するプリント希望者の、氏名、住所、メールアドレ
ス、性別、年齢、勤務先、勤務先業種などの個人情報
や、プリント希望者を識別する希望者ＩＤ等を記憶して
いる。

【００１９】これらの各情報記憶部に加えて、記憶装置
Ｓ２は以下に示すような各種手段を記憶している。

【００２０】認証手段Ｓ２ｅは、写真登録者、写真、広
告主に対してＩＤ・パスワードを自動的に設定し、電子
メールによって、写真登録者に写真登録者ＩＤ及びパス
ワード並びに写真ＩＤ及びパスワードを送信し、広告主
に広告主ＩＤ及びパスワード並びに写真ＩＤ及びパスワ
ードを送信するとともに、前記ＩＤやパスワードによ
り、サーバーＳにアクセスする者の認証を行う。

【００２１】記憶手段２ｆは、写真登録者、広告主、プ
リント希望者の端末から入力された各種情報を写真登録
者情報記憶部Ｓ２ａ、写真情報記憶部Ｓ２ｂ、広告情報
記憶部Ｓ２ｃ、希望者情報記憶部Ｓ２ｄに記憶させるも
のである。

【００２２】写真合成手段Ｓ２ｇは、プリント希望者が
写真のプリントを希望すると、当該希望者が、広告主の
設定した分類属性と合致する場合に、写真の画像データ
と広告原稿とを合成して、広告入り写真を作成するもの
である。

【００２３】データ送信手段Ｓ２ｈは、広告入り写真の
画像データと、当該写真のプリントを希望する希望者の
情報をプリント作業者の端末に送信するものである。

【００２４】このようにして構成されたシステム１によ
り、（１）広告主が、広告原稿と希望する分類属性を記
憶させたのち、（２）写真登録者が写真の画像データを
記憶させ、（３）プリント希望者が写真を閲覧して、写
真のプリントを申し込み、（４）プリントした写真を入
手するまでの手順について、図２から図７に基づいて以
下に説明する。

【００２５】（１）広告の登録 広告を希望する広告主が、サーバーＳにアクセスして、
広告登録画面（図２参照）を表示させ、広告原稿、分類
属性、広告希望枚数を入力し、「登録ボタン」などによ
り広告情報記憶部Ｓ２ｃに記憶させたのち、広告希望枚
数に応じた広告料を管理者に支払って、広告の登録が完
了する。

【００２６】（２）画像データの登録 写真登録者が、サーバーＳにアクセスし、その写真登録
画面（図３参照）によって、配布したい写真の画像デー
タや自分の住所、氏名等の個人情報を入力すると、入力
された情報は、記憶手段Ｓ２ｆによって写真登録者情報
記憶部Ｓ２ａ及び写真情報記憶部Ｓ２ｂに記憶される。
なお、画像データの入力は、「参照ボタン」によって入
力する画像データを選択し、「写真の掲載ボタン」を押
すことによって行うことができ、これを複数回繰り返す
ことによって、複数の写真を記憶させることができる。

【００２７】情報が記憶されると、認証手段Ｓ２ｆによ
って、写真登録者ＩＤとパスワードが発行され、当該写
真の掲載されているＷｅｂページのＵＲＬ，閲覧に必要
な写真ＩＤ及びパスワードとともに電子メールによって
写真登録者のメールアドレスに送信される。このような
電子メールの一例を図４（ａ）に示す。

【００２８】このようにして、ＵＲＬと写真ＩＤなどが
写真登録者に通知されると、写真登録者は写真を配布し
たい人、例えば、親族や友人などに電子メール（図４
（ｂ）参照）により、これらの情報を通知する。

【００２９】（３）写真の閲覧及びプリントの申し込み 写真登録者から、（１）で示す電子メールを受け取った
もののうち、写真のプリントを希望する者（以下、希望
者と略す。）は、サーバーＳにアクセスし、写真ＩＤ及
びパスワードを入力して、アルバム画面（図５参照）を
表示させ、プリントを希望する写真とその大きさを選択
し、プリント申し込み画面（図６参照）を表示させる。

【００３０】希望者が、プリントする枚数、氏名、住所
などの個人情報などを入力して、「申し込み」ボタンを
押すと、入力された情報が希望者情報記憶部Ｓ２ｄ等に
記憶されるとともに、希望者の分類属性が広告主によっ
て記憶されたものと合致する場合には、写真合成手段Ｓ
２ｇによって広告入り写真が合成され、広告入り写真の
画像データと希望者の個人情報が、データ送信手段Ｓ２
ｈによってプリント作業者の端末に送信される。

【００３１】（４）写真のプリント及び配送 プリント作業者の端末が画像データなどを受け取ると、
プリント作業者は高性能プリンタＰによって広告入り写
真（図７参照）を印刷し、郵便又は宅配便にて希望者に
発送する。

【００３２】このようにして、広告入り写真が発送され
すべての取引が完了する。

【００３３】上記のように、このシステム１を使用する
ことによって、写真登録者は無料で写真を配布すること
ができ、その写真の希望者は無料で写真を手に入れるこ
とができる。また、広告主は閲覧される可能性が高い媒
体である写真に、分類属性により広告ターゲットを絞っ
て、写真の送料やプリント代という比較的安い費用でで
広告を打つことができる。

【００３４】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲
内において種々な変形を加えることができる。

【００３５】例えば、上記の実施例においては、写真登
録者自ら写真の画像データをサーバーＳに登録したが、
この他にも、例えば、写真店やコンビニエンスストアー
で写真を預かって登録してもよく、現像前のフイルムを
預かり、いわゆる同時プリントとともに画像データを登
録するようにしてもよい。また、画像データの登録に際
して、写真登録者から一定の料金を徴収するようにして
もよく、登録した写真を希望者がプリントすると、写真
登録者に一定額がキャッシュバックされるようにした
り、希望者にプレゼントが与えられるようにしてもよ
い。

【００３６】また、広告効果のないプリントやイタズラ
を防ぐため、１度にプリントできる枚数を制限したり、
メールアドレスによる希望者や登録者の制限、例えばフ
リーメールの場合は受け付けない、などの対抗措置をと
ってもよい。

【００３７】さらに、上記実施例においては、結婚式の
写真に広告を入れる場合について述べたが、写真として
はこの他にも、芸能人などの人物や景色の写真など様々
な写真を使用することができる。

【００３８】加えて、上記の実施例において、プリント
作業者により、写真のプリント作業が行われ希望者に発
送されたが、店頭や各家庭に置かれたプリンタによって
印刷し、手渡しするようにしてもよい。また、写真の画
像データの入力、広告入り写真の作成及びプリントを店
頭に置かれた端末で行い、サーバには写真登録者やプリ
ント希望者の個人情報やプリント枚数だけを記憶させて
もよい。さらに、写真の登録に際しては、専用のアプリ
ケーションをホームページからダウンロードして使用す
るようにしてもよい。そして、各端末はパソコンであっ
たが、パソコン以外の専用端末（コンビニ端末など）、
ＰＤＡ、ゲーム機であってもよく、これらが異なるハー
ドウェアから構成されていてもよい。

【００３９】

【発明の効果】このように、この発明にかかる写真のプ
リントシステムは、広告主が、写真に広告を入れるのと
引き換えにプリント費用を負担するので、人に写真を配
りたい人は無料で写真を配布することができ、写真のプ
リントを希望する人も無料で写真を手に入れることがで
きる。そして、プリントされた写真は何度も閲覧され、
保存されるため、広告主は広告効果の高い広告媒体を写
真のプリント費用程度を負担するだけで入手することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明にかかる写真プリントシステムの全体
構成を示す図である。

【図２】広告登録画面の画面構成を示す図である。

【図３】写真登録画面の画面構成を示す図である。

【図４】電子メールの一例を示す図である。

【図５】アルバム画面の面構成を示す図である。

【図６】プリント申し込み画面の画面構成を示す図であ
る。

【図７】広告入り写真の一例を示す図である。

【符号の説明】

Ｓ サーバー ＰＣ パソコン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータを用いて写真のプリントを
   行う写真プリントシステムであって、 写真登録者が、写真の画像データをコンピュータに記憶
   させ、 広告主が、広告原稿及び自らがプリント費用の負担する
   者の分類属性をコンピュータに記憶させ、 プリント希望者が、前記写真を閲覧し、住所・氏名など
   の個人情報を入力して、プリントを希望する旨をコンピ
   ュータに記憶させ、 広告主がコンピュータに記憶させた分類属性と合致する
   プリント希望者が、コンピュータに記憶された複数の画
   像データの中から、特定の画像データを選択すると、 選択された画像データと前記広告原稿とを合成して広告
   入り写真の画像データを作成することを特徴とする写真
   プリントシステム。
2. 【請求項２】 広告入り写真の画像データ及びプリント
   希望者の個人情報をプリント作業者のコンピュータに送
   信することを特徴とする請求項１に記載の写真プリント
   システム。
3. 【請求項３】 コンピュータに接続されたプリンターに
   よって、広告入り写真の画像データを出力することを特
   徴とする請求項１に記載の写真プリントシステム。