JP2002197007A - クライアント・サーバシステムのデータ転送方法、中継サーバ及び記録媒体 - Google Patents

クライアント・サーバシステムのデータ転送方法、中継サーバ及び記録媒体

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JP2002197007A
JP2002197007A JP2000392111A JP2000392111A JP2002197007A JP 2002197007 A JP2002197007 A JP 2002197007A JP 2000392111 A JP2000392111 A JP 2000392111A JP 2000392111 A JP2000392111 A JP 2000392111A JP 2002197007 A JP2002197007 A JP 2002197007A
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Masao Tezuka
正男 手塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はクライアント・サーバシステムのデー
タ転送方法、中継サーバ、及び記録媒体に関し、中継サ
ーバがサーバへの要求及びデータ転送完了までの処理を
担うことにより、クライアントの処理を少なくする。 【解決手段】クライアントBが中継サーバCに対して、
サーバAからのデータ転送RPC要求を送る処理と、中
継サーバCがクライアントBからのデータ転送RPC要
求を受信したことに応じて、サーバAに対してデータ転
送要求を送る処理と、サーバAが中継サーバCからのデ
ータ転送要求を受信したことに応じて、サーバAの保持
するデータを中継サーバCへ転送する処理と、中継サー
バCがサーバAからの転送データを受信して、該転送デ
ータを中継サーバCの記憶手段に保存する処理とで構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクライアント・サー
バシステムに利用されるクライアント・サーバシステム
のデータ転送方法、中継サーバ及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の説明図を図12に示す。図12
において、A図はシステム構成図、B図はデータ転送時
の制御シーケンスを示す。以下、図12に基づいて従来
例を説明する。
【0003】従来、図12のA図に示すように、複数の
クライアント(例えば、クライアントA、B)とサーバ
(例えば、サーバA)を有し、前記クライアントとサー
バ間をネットワーク(例えば、公衆網)で接続したクラ
イアント・サーバシステムが知られていた。
【0004】このようなクライアント・サーバシステム
において、例えば、サーバAがファイル(音楽データ、
画像データ、プログラムデータ等のデータを格納したフ
ァイル)を有するサーバの場合、クライアントBからサ
ーバAに対しデータ転送要求を出し(コマンドを発行
し)、このデータ転送要求に応じて、サーバAからクラ
イアントBへ前記ファイルのデータを転送する場合があ
る。このデータ転送時の制御シーケンスを図12のB図
に示す。
【0005】図12のB図に示したように、先ず、クラ
イアントBはサーバAに対してデータ転送要求を行う
(図の参照)。この場合、クライアントBは転送要求
対象データの種類等の情報をサーバAへ送る。
【0006】サーバAでは前記クライアントBからのデ
ータ転送要求を受信すると、サーバAのファイルから、
クライアントBから要求されたデータを検索し、その検
索結果のデータをクライアントBへ送信する(図の参
照)。そして、クライアントBはサーバAから転送され
たデータを受信する。
【0007】サーバAは、このようにしてクライアント
Bから要求されたデータを全て送信すると、クライアン
トBへデータ転送完了を通知する(図の参照)。そし
て、クライアントBでは、サーバAからのデータ転送完
了通知を受信すると、通信終了処理を行い、ネットワー
クを切断してこの処理を終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。
【0009】すなわち、前記のようなクライアント・サ
ーバシステムにおいて、サーバからクライアントへ大量
のデータを転送する場合、その転送にかかる時間はサー
バのデータ読み出し速度、クライアントのデータ書き込
み速度、クライアント・サーバ間のデータ転送速度に依
存する。
【0010】特に、クライアント・サーバ間のデータパ
スが複数のデータパスに分割されるとき、そのデータ転
送速度を決定するのは、その中で最も速度の遅いパスで
ある。また、クライアントはデータ転送を要求している
間、その処理にタスクを占有されてしまい、他の処理を
効率的に行うことができない。
【0011】このように、遅いデータパスに繋がるクラ
イアントがデータ転送の処理要求をサーバに対して行う
ことが問題であり、全ての処理が完了するまでの間、ク
ライアントはその処理を続行しなければならない。
【0012】更に、サーバAからクライアントBへ大量
のデータを転送すると、データ転送時間も長くなり、デ
ータ量も多くなる。特に、サーバAとクライアントBと
の間のデータパスがデータ転送速度の遅いパスであれ
ば、通信時間が長くなり、かつ、通信料金も高くなる。
【0013】本発明は、このような従来の課題を解決
し、クライアントからの要求に応じて、中継サーバがサ
ーバへのデータ転送要求及びデータ転送完了までの処理
を担うことにより、クライアントの処理を少なくするこ
とを目的とする。また、本発明は、要求元のクライアン
トが、サーバからの転送データの受信を行わないように
することで、該クライアントの処理を少なくし、クライ
アント側の通信料金を安くすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するため、次のように構成した。
【0015】(1) :クライアント、サーバ、及び前記ク
ライアントとサーバ間の中継を行う中継サーバを有し、
これらクライアント、中継サーバ、及びサーバ間をそれ
ぞれネットワークで接続したクライアント・サーバシス
テムのデータ転送方法であって、クライアントが中継サ
ーバに対して、データ転送要求を送るステップと、中継
サーバが前記クライアントからのデータ転送要求を受信
したことに応じて、サーバに対してデータ転送要求を送
るステップと、サーバが前記中継サーバからのデータ転
送要求を受信したことに応じて、該サーバの保持するデ
ータを中継サーバへ転送するステップと、中継サーバが
前記サーバからの転送データを受信して、該転送データ
を中継サーバの記憶手段に保存するステップとを有する
ことを特徴とする。
【0016】(2) :前記(1) のクライアント・サーバシ
ステムのデータ転送方法において、前記中継サーバは、
前記サーバに対してデータ転送要求を送った後、サーバ
からのデータ転送要求を受信したことに応じて、前記ク
ライアントへ命令受信を通知することを特徴とする。
【0017】(3) :前記(1) のクライアント・サーバシ
ステムのデータ転送方法において、前記中継サーバと前
記クライアント間の通信は、前記命令受信を通知するこ
とにより切断可能となることを特徴とする請求項2のク
ライアント・サーバシステムのデータ転送方法。
【0018】(4) :前記(1) のクライアント・サーバシ
ステムのデータ転送方法において、前記クライアント
は、前記中継サーバに対して無線通信回線を介して接続
される携帯情報端末(携帯電話機、PHS電話機も含
む)であることを特徴とする。
【0019】(5) :クライアント、サーバ、及び前記ク
ライアントとサーバ間の中継を行う中継サーバとを有
し、これらクライアント、中継サーバ、及びサーバ間を
それぞれネットワークで接続したクライアント・サーバ
システムに使用する前記中継サーバであって、クライア
ントから、データ転送RPC(RPC:Remote Procedu
re Call )要求を受信したことに応じて、サーバに対し
てデータ転送要求を送るデータ転送要求処理手段と、サ
ーバからの転送データを受信して、該転送データを記憶
手段に保存するデータ保存手段とを有することを特徴と
する。
【0020】(6) :コンピュータに、クライアントか
ら、データ転送RPC要求を受信したことに応じて、サ
ーバに対してデータ転送要求を送るデータ転送要求処理
手段と、サーバからの転送データを受信して、該転送デ
ータを記憶手段に保存するデータ保存手段の機能を実現
するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体。
【0021】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。
【0022】(a) :前記(1) では、クライアントがサー
バの保持するデータの転送を要求する場合、クライアン
トが中継サーバに対してデータ転送要求を送るステップ
と、中継サーバがクライアントからの前記要求を受信し
たことに応じて、サーバに対してデータ転送要求を送る
ステップと、サーバが中継サーバからのデータ転送要求
を受信したことに応じて、該サーバの保持するデータを
中継サーバへ転送するステップと、中継サーバがサーバ
からの転送データを受信して、該転送データを中継サー
バの記憶手段に保存するステップとを実行することでデ
ータ転送を実現する。
【0023】このように、クライアントが直接サーバに
対してデータ転送の処理を要求するのではなく、中継サ
ーバに対してデータ転送要求(コマンド)を送り、中継
サーバがサーバに対してデータ転送要求を行う。そし
て、要求されたデータを、サーバから中継サーバへ転送
し、該転送データを中継サーバの記憶手段に保存するこ
とでデータ転送を終了することができる。
【0024】この場合、サーバと中継サーバの間は、比
較的高速のデータ転送速度を有するパス(高速パス)で
接続されていて、中継サーバとクライアントとの間は、
前記サーバと中継サーバ間のパスに比べて、低速のデー
タ転送速度を有するパス(低速パス)で接続されている
ものとすれば、サーバから中継サーバへ転送されるデー
タは、高速パスを転送されるから、短時間で大量のデー
タが転送できる。
【0025】また、サーバからの大量の転送データはク
ライアントへは転送されず、全て中継サーバへ転送され
中継サーバに保存されるから、クライアント側では、通
信データ量も少なく、通信時間も短くて済み、通信コス
トが安くなる。
【0026】更に、このクライアント・サーバシステム
では、クライアントからの要求を中継サーバへ送り、該
中継サーバがクライアントの代わりにサーバへアクセス
して、クライアントから要求されたデータを受信する。
すなわち、データ転送速度の速いパス上にある中継サー
バC(仮想クライアントとして機能する)にデータを保
存することにより、見かけ上、クライアントの処理を完
了させ、クライアントを他の処理のために開放すること
ができる。
【0027】(b) :前記(2) では、中継サーバは、サー
バに対してデータ転送要求を送った後、サーバからのデ
ータ転送要求を受信したことに応じて、クライアントへ
命令受信を通知する。このようにすれば、クライアント
は中継サーバが命令を受信したことを知ることができ
る。
【0028】(c) :前記(3) では、中継サーバと前記ク
ライアント間の通信は、前記命令受信を通知することに
より切断可能となる。このようにすれば、クライアント
は前記切断により他の処理を行うことが可能になる。
【0029】(d) :前記(4) では、クライアントは、中
継サーバに対して無線通信回線を介して接続される携帯
情報端末(例えば、携帯電話機)を用いる。このため、
例えば、クライアントの利用者(携帯電話機の利用者)
が、外出先で携帯電話機を操作することで、中継サーバ
に対してデータ転送RPC要求を送信すれば、前記(a)
の処理により、例えば、勤務先の会社内にある中継サー
バの記憶手段(例えば、コンピュータのハードデイスク
装置)に要求したデータを保存することができる。
【0030】このようにすれば、データ転送速度の速い
パス上にある中継サーバC(仮想クライアントとして機
能する)に大量のデータを保存することにより、見かけ
上、クライアントである携帯電話機の処理を完了させ、
該携帯電話機を他の処理のために開放することができ
る。また、携帯電話機側では、通信データ量も少なく通
信時間も短くて済み、通信コストも安くて済む。
【0031】(e) :前記(5) では、中継サーバのデータ
転送要求処理手段は、クライアントから、データ転送R
PC要求を受信したことに応じて、サーバに対してデー
タ転送要求を送る。また、データ保存手段は、サーバか
らの転送データを受信して、該転送データを記憶手段に
保存する。
【0032】このように、中継サーバは、クライアント
からの要求に応じてサーバへのデータ転送要求及びデー
タ転送完了までの処理を担うことにより、クライアント
の処理を少なくすることができる。また、中継サーバの
前記処理により、要求元のクライアントが、サーバから
の転送データの受信を行わないようにすることができる
ので、該クライアントの処理を少なくし、クライアント
側の通信料金も安くできるようになる。
【0033】(f) :前記(6) では、コンピュータが、前
記記録媒体のプログラムを読み出して実行することによ
り、クライアントから、データ転送RPC要求を受信し
たことに応じて、サーバに対してデータ転送要求を送る
処理と、サーバからの転送データを受信して、該転送デ
ータを記憶手段に保存する処理を行う。 このように、
中継サーバは、クライアントからの要求に応じてサーバ
へのデータ転送要求及びデータ転送完了までの処理を担
うことにより、クライアントの処理を少なくすることが
できる。また、中継サーバの前記処理により、要求元の
クライアントが、サーバからの転送データの受信を行わ
ないようにすることができるので、該クライアントの処
理を少なくし、クライアント側の通信料金も安くできる
ようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0035】§1:システムの説明とデータ転送時の概
要説明 システムの説明図を図1に示す。図1において、A図は
システム構成図、B図はデータ転送時の説明図を示す。
以下、図1に基づいて、システムの構成とデータ転送時
の処理を説明する。
【0036】(1) :システムの構成 このシステムは、サーバ(例えば、サーバA)と、複数
のクライアント(例えば、クライアントA、B)と、中
継サーバ(例えば、中継サーバC)を、それぞれネット
ワークで接続したクライアント・サーバシステムの1例
である。この場合、サーバAには、音楽データ、画像デ
ータ、プログラムデータ等を格納したファイルを備え、
クライアントからの要求に応じて前記ファイルのデータ
を転送するようになっている。
【0037】また、サーバAと中継サーバCは、比較的
高速のデータ転送速度を有するパス(高速パス)で接続
されており、中継サーバCとクライアントA、Bは、前
記サーバAと中継サーバC間のパスに比べて、低速のデ
ータ転送速度を有するパス(低速パス)で接続されてい
るものとする。この例では、サーバAと中継サーバC間
のパスは公衆網(例えば、インターネット)であり、中
継サーバCとクライアントB間のパスは公衆網(例え
ば、携帯電話機のネットワーク)で構成する。
【0038】このクライアント・サーバシステムでは、
クライアントからのデータ転送要求を中継サーバCへ送
り、該中継サーバCがクライアントの代わりにサーバA
へアクセスして、クライアントから要求されたデータを
受信する。すなわち、データ転送速度の速いパス上にあ
る中継サーバC(仮想クライアントとして機能する)に
データを保存することにより、見かけ上、クライアント
の処理を完了させ、クライアントを他の処理のために開
放できるようにするものである。
【0039】前記サーバAは、例えば、インターネット
上の公知のWWWサーバであり、このWWWサーバに前
記ファイルを備えたもので構成する。またクライアント
Bは、データ転送RPC(RPC:Remote Procedure C
all )のコマンド発行機能や、通信機能を有する携帯電
話機(携帯電話機と呼ばれるものだけでなく、PHS電
話機等の各種携帯型電話機を含む)で構成する。また、
中継サーバCは以下に説明する機能を備えた中継サーバ
で構成する。
【0040】なお、前記RPCとは、プログラム間の通
信方式の一つであり、プログラム内のプロシージャ(プ
ログラム中に含まれる手続き)をネットワーク内の他の
コンピュータに任せる方式を言う。実行結果は通常のプ
ロシージャ呼び出しと同じように返り値として渡され
る。この技術は、分散コンピューティング環境の中核を
なす技術であり、公知であるから詳細な説明は省略す
る。
【0041】本明細書において、クライアントBから中
継サーバCへ送る「データ転送RPC要求」とは、クラ
イアントBが、サーバAからのデータ転送処理を中継サ
ーバCへ委託するための命令(コマンド)であり、クラ
イアントBから中継サーバCへ前記命令を送ると、中継
サーバCはサーバAへデータ転送要求を出し、サーバA
からの転送データを受信して、該中継サーバCの記憶手
段に保存する処理を行う。
【0042】(2) :データ転送時の概要説明 図1のB図に示したように、サーバAにファイルが有
り、このファイルのデータをクライアントBからの要求
に応じて中継サーバCへ転送する処理について説明す
る。この場合、クライアントBは中継サーバCに対し
て、サーバAからのデータ転送RPC要求(コマンド)
を送り、中継サーバCがサーバAに対してデータ転送要
求を送り、サーバAから転送されたデータを中継サーバ
Cが受信して保存する。
【0043】この場合、クライアントBとサーバAの間
は中継サーバCを介して高速パス(パス1)と低速パス
(パス2)の伝送路により接続されているものとする。
すなわち、この例では、サーバAと中継サーバCとの間
はデータ転送速度=10の高速パスで接続されており、
中継サーバCとクライアントBとの間は、データ転送速
度=1の低速パスで接続されているものとする。
【0044】また、パス1とパス2の間のデータ転送速
度は10対1とする(この数値は相対値であり、パス1
がパス2に対して10倍データ転送速度が速いことを意
味する)。更に、サーバA、クライアントB、中継サー
バCのデータ読み込み速度、書き込み速度は共に等し
く、10と仮定する。
【0045】今、相対値100サイズのデータをクライ
アントBがサーバAに対して要求した場合、そのデータ
転送に要する時間は100であると言える。これはパス
2が全体の速度を決定しているからである。これに対し
てクライアントBが中継サーバCに対してRPCとし
て、サーバAのデータを中継サーバCへ収納するように
要求すると、データ転送に要する時間は10になる。
【0046】これはデータ転送速度の遅いパス2を使用
していないからである。クライアントBはこの方法によ
り90という時間を他の処理に有効に割り当てることが
できるからである。
【0047】§2:中継サーバの詳細な説明 (1) :中継サーバの構成 中継サーバの機能ブロック図を図2に示す。以下、図2
に基づいて中継サーバCの機能を詳細に説明する。な
お、図2では、クライアントBと中継サーバCとサーバ
Aがそれぞれネットワークを介して接続された状態を示
している。
【0048】このクライアント・サーバシステムは、図
1に示すシステム例と同じであるが、以下の説明では、
ファイルを有するサーバAと、クライアントBと、中継
サーバCで構成されたシステムの例について説明する。
この場合、クライアントBは、前記データ転送RPCの
コマンド発行機能や、通信機能を有する携帯電話機で構
成し、サーバAは、音楽データ、画像データ、プログラ
ムデータ等の配信サービスを行う公知のサーバ(WWW
サーバ)で構成する。また、中継サーバCはインターネ
ットへのアクセス機能(プログラム)を備えた装置で構
成する。
【0049】なお、前記音楽データや画像データの配信
が有料であれば、クライアントBにID(利用者の識別
情報)を要求し、該クライアントBから受信したIDを
基に、データの配信が可能か否かの認証を必要とするも
のとする。
【0050】中継サーバCは、ハードディスク装置等の
外部記憶装置22を備えると共に、サーバAに接続する
ための上位ネットワーク接続ポート11と、クライアン
トBに接続するための下位ネットワーク接続ポート12
と、サーバAとの接続処理の制御を行うサーバ接続処理
制御部13と、認証時の中継処理の制御を行う認証中継
処理制御部14と、クライアントBとの接続処理の制御
を行うクライアントの接続処理制御部15と、クライア
ントBからの命令処理の制御を行うクライアントからの
命令処理制御部16と、クライアントBへの通知処理の
制御を行うクライアントへの通知処理制御部17と、デ
ータ転送命令中継処理の制御を行う転送命令中継処理制
御部18と、エラー処理の制御を行うエラー処理制御部
19と、状況更新処理の制御を行う状況更新処理制御部
20と、外部記憶装置22の制御を行う外部記憶装置制
御部21等を備えている。
【0051】前記構成のクライアント・サーバシステム
において、クライアントBが中継サーバCに対して、サ
ーバAからのデータ転送RPC要求を出し、この要求を
受けた中継サーバCがサーバAに対してデータ転送を要
求し、その転送データを中継サーバCが受信(代理受
信)し、該中継サーバCの外部記憶装置22に保存する
処理を実現する。
【0052】なお、前記サーバ接続処理制御部13と、
認証中継処理制御部14と、クライアント接続処理制御
部15と、クライアントからの命令処理制御部16と、
クライアントへの通知処理制御部17と、転送命令中継
処理制御部18と、エラー処理制御部19と、状況更新
処理制御部20と、外部記憶装置制御部21は、プログ
ラムの実行により実現する手段である。
【0053】(2) :中継サーバの処理 前記構成の中継サーバCの処理は次の通りである。先
ず、中継サーバCでは、下位ネットワーク接続ポート1
2を介してクライアントBからの接続要求を受信する
と、クライアント接続制御部15からサーバ接続処理制
御部13へ受信情報を送り、該サーバ接続処理制御部1
3が、前記受信した接続要求を上位ネットワーク接続ポ
ート11を介してサーバAに転送する。
【0054】次に、中継サーバCが、サーバAから認証
のためのID要求を受信すると、認証中継処理制御部1
4は、受信したID要求をクライアントBへ転送し、ク
ライアントBからのID受信を待つ。その後、中継サー
バCが、クライアントBからのIDを受信すると、認証
中継処理制御部14はそのIDをサーバAへ転送(中継
処理)する。
【0055】その後、中継サーバCはサーバAからの認
証結果通知を受信すると、認証中継処理制御部14は、
認証結果をクライアントBへ転送する。この時、認証結
果が認証OKならば、クライアント接続制御部15及び
サーバ接続処理制御部13の制御により、クライアント
Bは中継サーバCを介してサーバAと接続する。
【0056】この場合、クライアント接続処理制御部1
5がクライアントBと中継サーバCとを接続し、サーバ
接続処理制御部13がサーバAと中継サーバCとを接続
する。このようにして、中継サーバCを介してクライア
ントBとサーバAとが接続された状態になる。
【0057】この状態で、中継サーバCがクライアント
Bからファイル・データ検索要求を受信すると、前記要
求をクライアントからの命令処理制御部16から転送命
令中継処理制御部18へ受信情報を送り、該転送命令中
継処理制御部18が、前記検索要求をサーバAへ転送す
る。
【0058】その後、中継サーバCは、サーバAからフ
ァイル名、データ名リストを受信すると、転送命令中継
処理制御部18からクライアントへの通知処理制御部1
7へ転送情報を送り、該クライアントへの通知処理制御
部17がファイル名、データ名リストをクライアントB
へ転送する。
【0059】次に、中継サーバCは、クライアントBか
らの選択名を受信すると、クライアントからの命令処理
制御部16から転送命令中継処理制御部18へ受信情報
を送り、該転送命令中継処理制御部18が、その情報よ
り転送データサイズを取得し、外部記憶装置制御部21
に依頼して、保存スペースの確保ができたか否かを判断
する。
【0060】その結果、保存スペースの確保が出来た
ら、中継サーバCは、クライアントBからの最終結果の
通知方法の受信を待ち、クライアントBからの最終結果
の通知方法を受信したら、クライアントからの命令処理
制御部16は、クライアントBからのデータ転送命令を
受信する。
【0061】この場合のデータ転送命令は、クライアン
トBが発行したデータ転送RPC命令であり、中継サー
バCがこのデータ転送命令を受信すると、クライアント
への通知処理制御部17は、クライアントBへ命令受信
を通知する。なお、前記処理で保存スペースが確保でき
なかった場合(例えば、外部記憶装置22に十分な空き
容量がなかった場合)には、クライアントへの通知処理
制御部17は、クライアントBへエラー通知を送る。
【0062】このようにして、中継サーバCは、クライ
アントBからのデータ転送命令を受信し、命令受信をク
ライアントBへ通知したら、転送命令中継処理制御部1
8は、サーバAへデータ転送開始を通知する。そして、
転送命令中継処理制御部18は、サーバAに対し、デー
タ転送命令を発行する。
【0063】その後、中継サーバCは、サーバAからの
データを受信すると、転送命令中継処理制御部18は、
そのデータを外部記憶装置制御部21へ送り、外部記憶
装置制御部21の制御により、サーバAから転送された
データを外部記憶装置22に保存する。
【0064】この時、エラー処理制御部19は、データ
保存処理中にエラーが発生したか否かを監視し、エラー
が発生したら、サーバAへエラー通知を送り、エラーが
発生しなければ、状況更新処理制御部20は、状況(デ
ータ保存状況)を更新し、転送命令中継処理制御部18
が、データ転送終了か否かを判断する。その結果、終了
でなければ、データ転送を継続し、終了であれば、サー
バAからの送信終了通知の受信を待つ。
【0065】その後、転送命令中継処理制御部18が、
サーバAから送信終了通知を受信すると、クライアント
への通知処理制御部17は、クライアントBへ完了を通
知し、この処理を終了する。
【0066】§3:クライアント、中継サーバ、及びサ
ーバのフローチャートによる処理説明 (1) :クライアントの処理 クライアントの処理フローチャートを図3に示す。以
下、図3に基づいて、クライアントの処理を説明する。
なお、S1〜S11は各処理ステップを示す。
【0067】先ず、クライアントBは中継サーバCに対
して、サーバAとの接続要求を送信する(S1)。その
後、中継サーバCを介してサーバAからのID要求を受
信すると(S2)、サーバAでの認証に必要なID(ク
ライアントBの識別情報)を送信し(S3)、サーバA
からの認証結果通知を待つ(S4)。
【0068】この場合の認証は、サーバAのデータが有
料配信を行うような場合、予め決めたIDを提示し、そ
のIDを基にデータ転送してよいクライアントなのかど
うかをサーバAが認証し、認証されたクライアントにだ
けデータ転送する場合に必要なものであり、無料でのデ
ータ転送が行われている場合には不要である。
【0069】次に、サーバAからの認証結果を受信し、
認証が得られた場合にはネットワークの接続処理を行う
(S5)。次に、中継サーバCから、サーバAへのファ
イル・データ検索要求を送り(S6)、サーバAからの
ファイル名、データ名リストの受信を待つ(S7)。そ
の後、サーバAからのファイル名、データ名リストを受
信すると、そのリストから希望するファイル名、データ
名を選択し(S8)、その選択情報を中継サーバCを介
してサーバAに送る。
【0070】次に、最終結果の通知方法を選択して(S
9)中継サーバCへ送り、送信を指示する(S10)。
この時、クライアントBは中継サーバCに対して、デー
タ転送RPCの命令(コマンド)を発行する。その後、
中継サーバCからの命令受信通知を受信すると(S1
1)、以降、切断可能な状態になる。
【0071】なお、その後、クライアントBは、中継サ
ーバCが処理しているデータ保存処理を確認したり、中
継サーバCからの完了通知を受信して結果を確認したり
することができる。
【0072】(2) :中継サーバの処理 中継サーバの処理フローチャート(その1)を図4に示
し、中継サーバの処理フローチャート(その2)を図5
に示し、中継サーバの処理フローチャート(その3)を
図6に示す。以下、図4〜6に基づいて、中継サーバの
処理を説明する。なお、S21〜S47は各処理ステッ
プを示す。
【0073】中継サーバCは、クライアントBからのデ
ータ転送RPC要求(コマンド)を受信して中継処理を
行い、サーバAから転送されたデータを中継サーバCの
外部記憶装置22に保存する処理を行う。
【0074】先ず、クライアントBからの接続要求を受
信すると(S21)、前記受信した接続要求をサーバA
へ転送する(S22)。次に、サーバAからのID要求
を受信すると(S23)、そのID要求をクライアント
Bへ転送し(S24)、クライアントBからのID受信
を待つ(S25)。その後、クライアントBからのID
を受信すると、そのIDをサーバAへ転送(中継処理)
する(S26)。
【0075】そして、サーバAからの認証結果の受信を
待ち(S27)、認証結果を受信すると、認証結果をク
ライアントBへ転送する(S28)。そして、中継サー
バCとサーバA及びクライアントBとの接続を行い、ク
ライアントBからのファイル・データ検索要求の受信を
待つ(S29)。
【0076】なお、サーバAでの認証が不要の場合(デ
ータを無料配信するような場合)は、サーバAからID
要求はない。この時、サーバAから認証不要の通知があ
ると、その通知をクライアントBへ転送し、S29の処
理へ移行する。
【0077】次に、クライアントBからのファイル・デ
ータ検索要求を受信すると、受信したファイル・データ
検索要求をサーバAへ転送する(S30)。その後、サ
ーバAから、ファイル名、データ名リストを受信すると
(S31)、受信したファイル名、データ名リストをク
ライアントBへ転送し(S32)、クライアントBから
の選択名の受信を待つ(S33)。
【0078】このようにしてクライアントBからの選択
名を受信すると、その情報より転送データサイズを取得
し(S34)、保存スペースの確保ができたか否かを判
断する(S35)。そして、保存スペースの確保が出来
た場合には、クライアントBからの最終結果の通知方法
の受信を待ち(S36)、クライアントBからの最終結
果の通知方法を受信したら、クライアントBからのデー
タ転送命令の受信を待つ(S37)。この時、中継サー
バCは、クライアントBからのデータ転送RPCの命令
を受信する。
【0079】このようにして、クライアントBからのデ
ータ転送命令を受信したら、クライアントBへ命令受信
を通知し(S38)、サーバAへデータ転送開始を通知
する(S39)。次に、サーバAに対し、データ転送命
令を発行し(S40)、サーバAから転送されたデータ
を外部記憶装置22に保存する(S41)。
【0080】この時、エラーが発生したか否かを判断し
(S42)、エラーが発生しなければ、状況を更新し
(S43)、終了か否かを判断する(S44)。その結
果、終了でなければ、S40の処理へ移行し、終了であ
れば、サーバAからの送信終了通知の受信を待つ(S4
5)。
【0081】その後、サーバAからの送信終了通知を受
信すると、クライアントBへ完了を通知し、この処理を
終了する。一方、S35の処理で保存スペースが確保で
きなかった場合は、S42の処理へ移行する。また、S
42の処理で、エラーが発生した場合には、エラー通知
(クライアントB、或いはサーバAへ通知)を行い(S
47)、この処理を終了する。
【0082】(3) :サーバの処理 サーバの処理フローチャートを図7に示す。。以下、図
7に基づいて、サーバの処理を説明する。なお、S51
〜S62は各処理ステップを示す。
【0083】サーバAは、中継サーバCからのデータ転
送要求を受信し、この要求に応じてファイルのデータを
中継サーバCへ転送する処理を行う。この場合、ファイ
ルのデータを転送するのに認証が必要であれば(例え
ば、有料のデータ配信サービスを行っているような場
合)、クライアントBの認証を行い、データ転送可能と
判断した場合にデータ転送を行う。この場合のデータ転
送は、高速ネットワークを使い、大量のデータを中継サ
ーバCへ転送し、中継サーバCの外部記憶装置22に保
存する。
【0084】先ず、サーバAは、中継サーバCを介して
クライアントBから送られた接続要求を受信すると(S
51)、認証有りか否か(認証が必要か否か)を判断し
(S52)、認証有りであれば、クライアントBのID
(識別情報)を要求し(S53)、クライアントBから
のIDの受信を待つ(S54)。
【0085】そして、クライアントBからのIDを受信
すると、認証を行い(S55)、認証結果を通知する
(S56)。次に、クライアントBからのファイル・デ
ータ検索要求の受信を待ち(S57)、クライアントB
からのファイル・データ検索要求を受信したら、ファイ
ル名、データ名リストを、中継サーバCを介してクライ
アントBへ送信する(S58)。
【0086】なお、S52の処理で、認証無しの場合
は、S53〜S56の処理を行うことなく、S57の処
理へ移行する。また、認証処理で認証が不可の場合に
は、その旨クライアントBへ通知し、処理をやり直す
か、処理を終了する。
【0087】次に、中継サーバCからの送信命令(デー
タ転送命令)の受信を待ち(S59)、送信命令を受信
したら、データ転送を行い(S60)、終了したか否か
を判断する(S61)。その結果、終了していなければ
S59の処理へ移行し、終了したら送信終了を中継サー
バCへ通知して(S62)、終了処理を行う。
【0088】§4:システム全体の詳細な処理 システム全体の処理説明図(その1)を図8に示し、シ
ステム全体の処理説明図(その2)を図9に示し、シス
テム全体の処理説明図(その3)を図10に示す。以
下、図8〜図10に基づいて、クライアント・サーバシ
ステム全体の処理を説明する。なお、図8〜図10のS
1〜S62は図3〜図7の各処理ステップに対応してい
る。
【0089】先ず、クライアントBは中継サーバCに対
し、サーバAへの接続要求を送る(S1)。中継サーバ
CはクライアントBからの前記接続要求を受信すると、
その接続要求をサーバAへ転送する(S22)。サーバ
Aは前記接続要求を受信すると、認証有りか否かを判断
し(S52)、認証有りの場合はクライアントBに対し
IDを要求する(S53)。
【0090】このID要求はサーバAから中継サーバC
へ送られた後、中継サーバCからクライアントBへ転送
(中継)される(S24)。クライアントBは前記ID
要求を受信すると、クライアントBのID(利用者のI
D)を中継サーバCへ送信し(S3)、中継サーバCが
クライアントBからのIDを受信すると、受信したID
をサーバAへ転送(中継処理)する(S26)。
【0091】サーバAはクライアントBからのIDを受
信すると、そのIDを用いて認証を行い(S55)、そ
の結果通知を中継サーバCへ送り(S56)、中継サー
バCがクライアントBへ結果通知を転送する(S2
8)。
【0092】次に、クライアントBは前記結果通知を受
信すると、ネットワークの接続を行う(S5)。そし
て、クライアントBはファイルデータ検索要求を中継サ
ーバCへ送る(S6)。中継サーバCは前記ファイルデ
ータ検索要求を受信するとそのファイルデータ検索要求
をサーバAへ転送する(S30)。サーバAは前記ファ
イルデータ検索要求を受信すると、ファイル名、データ
名リストを中継サーバCへ送信する(S58)。
【0093】中継サーバCは前記サーバAからのファイ
ル名、データ名リストを受信すると、そのファイル名、
データ名リストをクライアントBへ転送する(S3
2)。クライアントBは前記ファイル名、データ名リス
トを受信すると、そのリストから希望するファイル名、
データ名を選択し、選択名(選択情報)を中継サーバC
へ送る(S8)。そして、最終結果の通知方法を選択し
(S9)、送信を指示する(S10)。この時、クライ
アントBは中継サーバCに対して、データ転送RPCの
命令を発行する。
【0094】一方、中継サーバCは前記クライアントB
からの選択情報を受信すると(S33)、転送データサ
イズを取得し(S34)、保存スペースの確保ができた
か否かを判断する(S35)。その結果、保存スペース
の確保ができたら、クライアントBからの最終結果の通
知方法を受信し(S36)、データ転送命令を受信し
(S37)、命令受信をクライアントBへ通知し(S3
8)、サーバAへ転送開始を通知する(S39)。クラ
イアントBは、前記中継サーバCからの命令受信通知を
受信すると、以降切断可能な状態になる。
【0095】次に、中継サーバCはサーバAに対しデー
タ転送命令を発行する(S40)。サーバAはデータの
送信命令(中継サーバCからのデータ転送命令)を受信
すると(S59)、中継サーバCに対しデータ転送を行
い(S60)、転送対象のデータが全て終了するまで
(S61)、データ転送を継続して行う。そして、転送
対象データが全て終了すると、送信終了を中継サーバC
へ送る(S62)。
【0096】中継サーバCは、サーバAからのデータを
受信すると、そのデータを外部記憶装置22に保存する
処理を行い(S41)、エラーが発生したか否かを判断
する(S42)。その結果、エラーが発生したらエラー
通知(クライアントB、或いはサーバAに通知)を行い
(S47)、終了処理を行う。
【0097】しかし、エラーがなければ、状況更新(デ
ータ保存処理の状況更新)を行い(S43)、受信した
データがなくなるまで(S44)、データ保存処理を行
う。この時、クライアントBは中継サーバCへアクセス
してデータ保存処理の結果を確認することができる。そ
の後、中継サーバCは、受信データの保存が全て終了
し、サーバAからの送信終了通知を受信すると、クライ
アントBに対して完了を通知する(S46)。
【0098】クライアントBは前記中継サーバCからの
完了通知により結果を確認することができる。以上の処
理により、クライアントBからサーバAに要求したデー
タを中継サーバCの外部記憶装置22に保存することが
できる。
【0099】§5:具体的な装置例と記録媒体の説明 図11は具体的な装置例である。前記中継サーバCは、
ワークステーション、パーソナルコンピュータ等の任意
のコンピュータにより実現することができる。この装置
は、コンピュータ本体31と、該コンピュータ本体31
に接続されたディスプレイ装置32、入力装置(キーボ
ード/マウス等)33、リムーバブルディスクドライブ
(「RDD」という)34、ハードディスク装置(「H
DD」という)35等で構成されている。なお、図2に
示した外部記憶装置22の1例として、前記ハードデイ
スク装置35を用いる。
【0100】そして、コンピュータ本体31には、内部
の各種制御や処理を行うCPU36と、プログラムや各
種データを格納しておくためのROM37(不揮発性メ
モリ)と、メモリ38と、インタフェース制御部(「I
/F制御部」という)39と、通信制御部40等が設け
てある。なお、前記RDD34には、フレキシブルディ
スクドライブや光ディスクドライブ等が含まれる。
【0101】前記構成の装置において、例えば、HDD
35のハードデイスク(記録媒体)に、前記中継サーバ
Cの処理、或いは制御を実現するためのプログラムを格
納しておき、このプログラムをCPU36が読み出して
実行することにより、前記中継サーバCが行う処理、或
いは制御を実行する。
【0102】しかし、本発明は、このような例に限ら
ず、例えば、HDD35のハードディスクに、次のよう
にしてプログラムを格納し、このプログラムをCPU3
6が実行することで前記処理、或いは制御を行うことも
可能である。
【0103】:他の装置で作成されたリムーバブルデ
ィスクに格納されているプログラム(他の装置で作成し
たプログラムデータ)を、RDD34により読み取り、
HDD35の記録媒体に格納する。
【0104】:通信回線を介して他の装置から伝送さ
れたプログラム等のデータを、通信制御部40を介して
受信し、そのデータをHDD35の記録媒体に格納す
る。
【0105】(その他の説明) (1) :クライアントBは携帯電話機に限らず、他の任意
の携帯情報端末やノート型パーソナルコンピュータ等で
実施可能である。この場合、携帯情報端末やノート型パ
ーソナルコンピュータ等には、前記携帯電話機と同じ機
能(データ転送RPCコマンド発行機能、その他、必要
な通信機能等)を備えたもので構成する。
【0106】(2) :サーバAは、インターネット上のW
WWサーバに限らず、他の任意のサーバ(例えば、LA
N上のサーバ)に適用可能である。
【0107】(3) :中継サーバCは、クライアントBの
属する会社内の装置に限らず、他の任意の場所に設置さ
れた中継サーバで実施可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
【0109】(1) :請求項1では、クライアントがサー
バの保持するデータの転送を要求する場合、クライアン
トが中継サーバに対して、データ転送要求を送るステッ
プと、中継サーバがクライアントからの前記要求を受信
したことに応じて、サーバに対してデータ転送要求を送
るステップと、サーバが中継サーバからのデータ転送要
求を受信したことに応じて、該サーバの保持するデータ
を中継サーバへ転送するステップと、中継サーバがサー
バからの転送データを受信して、該転送データを中継サ
ーバの記憶手段に保存するステップとを実行することで
データ転送を実現する。
【0110】このように、クライアントが直接サーバに
対してデータ転送の処理を要求するのではなく、中継サ
ーバに対してデータ転送を送り、中継サーバがサーバに
対してデータ転送要求を行う。そして、要求されたデー
タを、サーバから中継サーバへ転送し、該転送データを
中継サーバの記憶手段に保存することでデータ転送を終
了することができる。
【0111】この場合、サーバと中継サーバの間は、比
較的高速のデータ転送速度を有するパス(高速パス)で
接続されていて、中継サーバとクライアントとの間は、
前記サーバと中継サーバ間のパスに比べて、低速のデー
タ転送速度を有するパス(低速パス)で接続されている
ものとすれば、サーバから中継サーバへ転送されるデー
タは、高速パスを転送されるから、短時間で大量のデー
タが転送できる。
【0112】また、サーバからの大量の転送データはク
ライアントへは転送されず、全て中継サーバへ転送され
中継サーバに保存されるから、クライアント側では、通
信データ量も少なく、通信時間も短くて済み、通信コス
トが安くなる。
【0113】更に、このクライアント・サーバシステム
では、クライアントからの要求を中継サーバへ送り、該
中継サーバがクライアントの代わりにサーバへアクセス
して、クライアントから要求されたデータを受信する。
すなわち、データ転送速度の速いパス上にある中継サー
バC(仮想クライアントとして機能する)にデータを保
存することにより、見かけ上、クライアントの処理を完
了させ、クライアントを他の処理のために開放すること
ができる。
【0114】(2) :請求項2では、中継サーバは、サー
バに対してデータ転送要求を送った後、サーバからのデ
ータ転送要求を受信したことに応じて、クライアントへ
命令受信を通知する。このようにすれば、クライアント
は中継サーバが命令を受信したことを知ることができ
る。
【0115】(3) :請求項3では、中継サーバと前記ク
ライアント間の通信は、前記命令受信を通知することに
より切断可能となる。このようにすれば、クライアント
は前記切断により他の処理を行うことが可能になる。
【0116】(4) :請求項4では、クライアントは、中
継サーバに対して無線通信回線を介して接続される携帯
情報端末(例えば、携帯電話機)を用いる。このため、
例えば、クライアントの利用者(携帯電話機の利用者)
が、外出先で携帯電話機を操作することで、中継サーバ
に対してデータ転送RPC要求を送信すれば、前記(a)
の処理により、例えば、勤務先の会社内にある中継サー
バの記憶手段(例えば、コンピュータのハードデイスク
装置)に要求したデータを保存することができる。
【0117】このようにすれば、データ転送速度の速い
パス上にある中継サーバC(仮想クライアントとして機
能する)に大量のデータを保存することにより、見かけ
上、クライアントである携帯電話機の処理を完了させ、
該携帯電話機を他の処理のために開放することができ
る。また、携帯電話機側では、通信データ量も少なく通
信時間も短くて済み、通信コストも安くて済む。
【0118】(5) :請求項5では、中継サーバのデータ
転送要求処理手段は、クライアントから、データ転送R
PC要求を受信したことに応じて、サーバに対してデー
タ転送要求を送る。また、データ保存手段は、サーバか
らの転送データを受信して、該転送データを中継サーバ
の記憶手段に保存する。
【0119】このように、中継サーバは、クライアント
からの要求に応じてサーバへのデータ転送要求及びデー
タ転送完了までの処理を担うことにより、クライアント
の処理を少なくすることができる。また、中継サーバの
前記処理により、要求元のクライアントが、サーバから
の転送データの受信を行わないようにすることができる
ので、該クライアントの処理を少なくし、クライアント
側の通信料金も安くできるようになる。
【0120】(6) :請求項6では、コンピュータが、記
録媒体のプログラムを読み出して実行することにより、
クライアントからデータ転送RPC要求を受信したこと
に応じて、サーバに対してデータ転送要求を送る処理
と、サーバからの転送データを受信して、該転送データ
を記憶手段に保存する処理を行う。
【0121】このように、中継サーバは、クライアント
からの要求に応じてサーバへのデータ転送要求及びデー
タ転送完了までの処理を担うことにより、クライアント
の処理を少なくすることができる。また、中継サーバの
前記処理により、要求元のクライアントが、サーバから
の転送データの受信を行わないようにすることができる
ので、該クライアントの処理を少なくし、クライアント
側の通信料金も安くできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムの説明図
であり、A図はシステム構成図、B図はデータ転送時の
説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における中継サーバの機能
ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるクライアントの処
理フローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における中継サーバの処理
フローチャート(その1)である。
【図5】本発明の実施の形態における中継サーバの処理
フローチャート(その2)である。
【図6】本発明の実施の形態における中継サーバの処理
フローチャート(その3)である。
【図7】本発明の実施の形態におけるサーバの処理フロ
ーチャートである。
【図8】本発明の実施の形態におけるシステム全体の処
理説明図(その1)である。
【図9】本発明の実施の形態におけるシステム全体の処
理説明図(その2)である。
【図10】本発明の実施の形態におけるシステム全体の
処理説明図(その3)である。
【図11】本発明の実施の形態における具体的な装置例
である。
【図12】従来例の説明図であり、A図はシステム構成
図、B図はデータ転送時の制御シーケンス図である。
【符号の説明】
11 上位ネットワーク接続ポート 12 下位ネットワーク接続ポート 13 サーバ接続処理制御部 14 認証中継処理制御部 15 クライアント接続処理制御部 16 クライアントからの命令処理制御部 17 クライアントへの通知処理制御部 18 転送命令中継処理制御部 19 エラー処理制御部 20 状況更新処理制御部 21 外部記憶装置制御部 22 外部記憶装置 31 コンピュータ本体 32 ディスプレイ装置 33 入力装置 34 リムーバブルディスクドライブ(RDD) 35 ハードディスク装置(HDD) 36 CPU(中央処理装置) 37 ROM(リードオンリ・メモリ) 38 メモリ 39 インタフェース制御部(I/F制御部) 40 通信制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クライアント、サーバ、及び前記クライア
    ントとサーバ間の中継を行う中継サーバを有し、これら
    クライアント、中継サーバ、及びサーバ間をそれぞれネ
    ットワークで接続したクライアント・サーバシステムの
    データ転送方法であって、 クライアントが中継サーバに対して、データ転送要求を
    送るステップと、 中継サーバが前記クライアントからのデータ転送要求を
    受信したことに応じて、サーバに対してデータ転送要求
    を送るステップと、 サーバが前記中継サーバからのデータ転送要求を受信し
    たことに応じて、該サーバの保持するデータを中継サー
    バへ転送するステップと、 中継サーバが前記サーバからの転送データを受信して、
    該転送データを中継サーバの記憶手段に保存するステッ
    プとを有することを特徴とするクライアント・サーバシ
    ステムのデータ転送方法。
  2. 【請求項2】前記中継サーバは、前記サーバに対してデ
    ータ転送要求を送った後、サーバからのデータ転送要求
    を受信したことに応じて、前記クライアントへ命令受信
    を通知することを特徴とする請求項1記載のクライアン
    ト・サーバシステムのデータ転送方法。
  3. 【請求項3】前記中継サーバと前記クライアント間の通
    信は、前記命令受信を通知することにより切断可能とな
    ることを特徴とする請求項2記載のクライアント・サー
    バシステムのデータ転送方法。
  4. 【請求項4】前記クライアントは、前記中継サーバに対
    して無線通信回線を介して接続される携帯情報端末であ
    ることを特徴とする請求項1記載のクライアント・サー
    バシステムのデータ転送方法。
  5. 【請求項5】クライアント、サーバ、及び前記クライア
    ントとサーバ間の中継を行う中継サーバとを有し、これ
    らクライアント、中継サーバ、及びサーバ間をそれぞれ
    ネットワークで接続したクライアント・サーバシステム
    に使用する前記中継サーバであって、 クライアントから、データ転送RPC要求を受信したこ
    とに応じて、サーバに対してデータ転送要求を送るデー
    タ転送要求処理手段と、 サーバからの転送データを受信して、該転送データを記
    憶手段に保存するデータ保存手段とを有することを特徴
    とする中継サーバ。
  6. 【請求項6】コンピュータに、 クライアントから、データ転送RPC要求を受信したこ
    とに応じて、サーバに対してデータ転送要求を送るデー
    タ転送要求処理手段と、 サーバからの転送データを受信して、該転送データを中
    継サーバの記憶手段に保存するデータ保存手段の機能を
    実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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