JP2002196502A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JP2002196502A
JP2002196502A JP2001316177A JP2001316177A JP2002196502A JP 2002196502 A JP2002196502 A JP 2002196502A JP 2001316177 A JP2001316177 A JP 2001316177A JP 2001316177 A JP2001316177 A JP 2001316177A JP 2002196502 A JP2002196502 A JP 2002196502A
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Takao Terabayashi
隆夫 寺林
Hidemi Sato
秀己 佐藤
Hideaki Tanaka
秀明 田中
Yoshitada Oshida
良忠 押田
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Hitachi Ltd
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】断面積が小さく高エネルギ密度をもつレーザ光
により、大面積領域を能率よくマスク投影加工する。 【構成】マスク上のパターンを試料面に投影加工するレ
ーザ加工用光学装置で、投影レンズ3に対しマスク1と
試料2を対向設置する機構と、レーザ光4をマスク面上
に走査する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細く集光し高エネルギ
密度化したレーザ光を用い、上記レーザ光の断面寸法よ
りも広い加工面積領域をもつ材料を、高能率に加工する
レーザ加工用光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光のエネルギを利用して材料を除
去加工する最も一般的な方法としては、従来、レーザ光
を細く絞りエネルギ密度を高めた状態で試料面に照射
し、照射部を熱的あるいは化学的作用によって局部的に
除去する方法がある。また、エス、ピー、アイ、イー、
988巻(1988)第17頁から第23頁(SPIE、Vo
l.988(1988)pp17-23)に開示されているように、加工
パターンを設けたマスクの像を試料面上に投影すること
で、レーザ光の断面積に相当するか、あるいはそれを光
学的に拡大または縮小した面積領域を、一度で加工する
方法がある。さらにエキシマレーザ露光のように、光反
応性が高い材料に対してレーザ光の断面積を大きく拡大
し、レチクル上の加工パターン像を広い範囲にわたって
一括投影加工する寸法などもある。しかしながら、一般
にレーザエネルギにより光反応性を持たない任意の材料
を加工する場合、材料が除去されるためのエネルギ密度
の値にしきい値がある。したがって、上記マスクを用い
て除去加工する方法において、一度に加工する面積を大
きく取るためレーザ光の横断面積を広げると、エネルギ
密度が低下して材料が加工されなくなることからビーム
拡大面積には自ずから制約を生じる。このため、マスク
上のパターンを試料面に投影して除去加工する方法を加
工パターンの面積が大きいものに対して適用する場合
は、小面積のレーザ光により局所領域を加工した後、マ
スクと試料を移動して別の領域を加工するいわゆるステ
ップアンドリピート方式がとられることが常であり、レ
ーザ光を動かしたり、レーザ光に対して相対的にマスク
と試料を動かす方法は用いられていなかった。
【0003】一方、大面積の加工パターンをレーザ光を
用いて加工する方法としては、ケミトロニクス、4(1
989年9月)第149頁から第152頁(CHEMITRONI
CS,Vol 4(1989.9)pp149-152)に記載されているよう
に、光化学的露光法により試料面上に金属薄膜マスクを
形成し、その上に絞ったレーザ光を照射した状態で試料
を移動しながら材料を加工し、その後上記マスクを化学
的にエッチングして除去する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法は、加工
能率がよいがマスクを形成するための光化学的露光工程
とその除去工程とが必要なため、プロセス全体としてみ
ると時間がかかり、また材料を除去するのと同じエネル
ギ密度のレーザ光が上記マスクにも照射されるため、マ
スクの損傷を生じやすいという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の欠点をな
くし、高いエネルギ密度をもつレーザ光を用いて、マス
ク上に形成された加工パターンが広い面積を試料面上に
投影し、試料面を能率よく加工するためのレーザ加工用
光学装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、マスク面上
に形成した加工パターンを投影レンズを用いて試料面上
に投影することにより、上記試料面を加工パターンに做
って加工するレーザ加工用光学装置において、投影レン
ズを挾みマスクと試料とが互いに光学的結像関係を保つ
ように対向して設置可能な機構と、入射レーザ光をマス
ク面上で二次元に走査するための光学的手段を備えるこ
とにより達成できる。
【0007】
【作用】本発明の基本概念を図1に示す。図1(a)は
マスクと試料を固定してレーザ光を走査することで大面
積領域を加工するための光学系の基本レイアウトを示
し、(b)はレーザ光を固定してマスクと試料を一体で
移動走査することで、大面積領域を加工するための光学
系レイアウトをそれぞれ示している。図において、1は
加工パターンが形成されたマスク、2は試料、3はマス
ク上の加工パターン像を試料面に投影するための投影レ
ンズ、4はレーザ光、5は試料台、6は入射レーザ光の
方向を変えるためのプリズムもしくはミラー、7は投影
レンズ3′を出たレーザ光の方向を変えるとともに、試
料面上に投影されるマスク像の向きをマスクと同じ方向
にするための変換光学系、3′はマスク上の加工パター
ン像を試料面へ1:1投影するための投影レンズをそれ
ぞれ表わしている。
【0008】図1(a)においては、マスク1と試料2
を位置合わせしたのち、上記マスク1に垂直でかつ投影
レンズ3の光軸に平行に入射するレーザ光4を、別に設
けた駆動系により例えば矢印のようにマスク面上を走査
するように動かすことで、マスク面上の加工パターンが
試料面に投影される。
【0009】つぎに図1(b)においては、マスク1と
試料2とは同じ試料台5に搭載される。マスク1を通過
したレーザ光4がプリズム6や投影レンズ3′を通過す
るときに像の反転や倒置を生じるが、それを変換光学系
7により元のマスク1と同じ向きで試料面2に投影する
ようにし、かつ投影レンズ3′を1:1投影レンズにし
ておけば、ビーム4を固定して試料台5のみを別に設け
た駆動系で移動走査することにより、マスク1面上の加
工パターンを試料2の面上に投影できる。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図2は本発明によるレーザ加工用光学装置の第1実
施例を示す図、図3は上記実施例のビーム分割用9面体
プリズムの説明図、図4は上記9面体プリズムにより分
割されたレーザ光の再重畳と重畳点でのエネルギ密度分
布を示す図、図5は上記分割されたレーザ光の各要素光
路の概要を示す図、図6は投影レンズ表面におけるレー
ザ光の状態を示す図、図7はマスクの構造を示す図、図
8は本発明によるレーザ加工用光学装置の第2実施例を
示す図、図9は本発明の第3実施例を示す図、図10は
本発明の第4実施例を示す図、図11は本発明の第5実
施例を示す図、図12は本発明の第6実施例を示す図、
図13は本発明の第7実施例を示す図、図14は本発明
の第8実施例を示す図、図15は本発明の第9実施例を
示す図、図16は本発明の第10実施例を示す図、図1
7は本発明の第11実施例を示す図である。
【0011】第1実施例 図2に示す本発明の第1実施例は、大口径両テレセント
リック光学系とプリズムとの組合せにより、エキシマレ
ーザ光を用いてマスク上の加工パターン像を広い範囲に
わたり試料面に投影して加工するものである。図におい
て、9はレーザ発振器、10はビーム拡大系、11はビ
ーム分割用多面体プリズム、12は開口絞り、13は集
光レンズ、14はテレセントリックレンズ、15は組合
せプリズム、16は入射角補正レンズをそれぞれ意味す
る。
【0012】レーザ発振器9を出た長方形断面のエキシ
マレーザ光4をビーム拡大系10により正方形に拡大整
形したのち、多面体プリズム11、開口絞り12、集光
レンズ13、テレセントリックレンズ14を通り、組合
せプリズム15に至る。さらに、上記組合せプリズム1
5を出たレーザ光4は、入射角補正レンズ16を経て表
面に加工パターンが形成されたマスク1に到達する。こ
の際、上記マスク1の上には開口絞り12の像が集光レ
ンズ13によって結像され、このマスク1上に結像され
た開口絞り12の像の大きさに相当する面積の部分が、
両テレセントリック投影レンズ3によって試料2の上に
投影される構造になっている。本実施例においては投影
倍率を1:1とした。なお、テレセントリックレンズ1
4は集光レンズ13を出たレーザ光を平行光にするため
に設けてある。また、本両テレセントリックレンズ3は
原理的には入射光と出射光が光軸に平行であるが、レン
ズ口径が大きいためレーザ光がレンズ中心から離れると
収差のために像歪が大きくなったり、解像度が低下する
など投影精度が悪くなる。そこで、精度を確保する必要
があり、レンズの半径方向外周に向うにしたがってレー
ザ光を光軸に対して僅かずつ漸次傾斜させることで投影
精度の低下を補正するために、入射角補正レンズ16が
使われている。上記の光学系において、互いにその対角
面が直交するように対向設置された組合せプリズム15
のそれぞれを、互いに直交する方向に動かすことによっ
てレーザ光4をマスク1の上で走査し、その結果として
試料2が上記マスク1と同じパターンで加工される。こ
こで、レーザ光走査に上記のように直角プリズムを用い
る利点としては、上記プリズムの移動距離が、走査した
い距離の1/2だけですむということが挙げられる。
【0013】ところで、多面体プリズム11を本発明で
用いた目的は、投影レンズ3の中におけるレーザ光4の
集光により、上記投影レンズ3が損傷するのを防ぐこと
にある。つぎに、その原理について、9面体プリズムを
例にとって説明する。
【0014】図3に本実施例で用いたビーム分割用の9
面体プリズムの形状とレーザ光の分割状況を示してい
る。上記9面体プリズムは、9個の面をもつ多面体プリ
ズムであって、一端に9面体プリズムのそれぞれの面を
有し、かつ、互いの長さが僅かずつ異なる四角柱ブロッ
クをプリズムの面の数だけ設け、その後端面に多面体プ
リズムが形成されるように、上記各ブロックを合体合成
させるように形成したものである。図4は上記9面体プ
リズムによって分割されたレーザ光が、再重畳されたと
きの断面内におけるエネルギ密度の分布を示し、図5に
は分割されたレーザ光の各要素に対する光路概要を示
す。また、図6はレーザ光の各分割要素のレンズ表面に
おける配置を示している。
【0015】上記に示した各図において、17は分割さ
れたレーザ光の一要素を示し、18は分割後のレーザ光
の再重畳点を示している。また、19は上記レーザ光が
再重畳された点におけるレーザ光の横断面内のエネルギ
密度分布を示し、20は分割されたレーザ光の主光線を
示し、21、22は両テレセントリック投影レンズ3を
構成するレンズ要素を示し、23は投影レンズ3の内部
におけるレーザ光の集光点をそれぞれ示している。な
お、図5においては、作図の都合上、上記分割後におけ
るレーザ光の各要素を、1本の線で表わしている。
【0016】図5において、9面体プリズム11によっ
て9個の要素に分割されたレーザ光4の各要素17は所
定の角度で進行し、点18において再重畳されたのち再
び分離進行する。上記再重畳の状態を示したのが図3で
ある。この際、レーザ光4は各辺方向それぞれ3個の部
分に分れ、主光線20以外の各要素が主光線20に反転
合成されるため、図4の19に示すように再重畳点では
分割前よりもエネルギ密度が高く、かつ分布の一様性が
良くなるという利点がある。この再重畳点18の所に開
口絞り12を設けておき、この像を集光レンズ13によ
ってマスク1の上に結像し、さらに上記マスク1上の開
口絞り像を投影レンズ3によって試料面に投影するの
が、図1および図5に示した光学系の基本的な考え方で
ある。
【0017】ところで両テレセントリック対物レンズ
は、通常その構成上レンズ光軸方向の中央付近を境にし
て2つの部分に分かれる構造になっており、レンズ系を
この2つの部分に分ける点においてレーザ光が最も絞ら
れる。例えば投影倍率1:1の本実施例の投影レンズ3
では、レンズの光軸方向の中心23を境にして上下対称
のレンズ要素21、22にわかれる。したがって、レン
ズ面上でのエネルギ密度としては、レンズ要素21、2
2の集光点23側が最も高くなる。そして、試料2の表
面でのエネルギ密度を高く取ろうとすればするほど、レ
ンズ面上でのエネルギ密度も高くなり、ついにはレンズ
が損傷することになる。そこで、試料2の表面でのエネ
ルギ密度が高くなった場合でもレンズ損傷が発生しにく
くなるよう、レンズ部分においては、例えば図6に示す
ように入射レーザ光を9個の要素に分割しておくこと
で、レンズに加わるエネルギ密度を1/9に低減するの
が9面体プリズム11の役割である。その方法は、図5
においてマスク1に入射するレーザ光の主光線以外の分
割要素が主光線に対して適度の角度θを持ち、かつマス
ク1の表面で1つに重なるようにすることである。上記
θの値としては、各分割要素17が対物レンズ3におけ
るレンズ要素21、22の集光点23側の表面で完全に
分離し、かつ分離したのち試料面で再重畳した時に投影
精度に影響しない範囲で選定する。上記θの値は図3の
αと集光レンズ13の倍率から決まる。なお、図3にお
いてエキシマレーザ光のエネルギ密度分布がガウス分布
をとる方向では、レーザ光の空間的コヒーレンシーによ
り光の干渉が起き投影精度が劣化することがあるため、
光路長を変えるという意味で9面体プリズムの中心部分
の長さをLだけ長くしてある。
【0018】上記9面体プリズム11の効果を定量的に
説明する。図5において、発振器を出たのちあらかじめ
21mm角に整形された波長248nmのエキシマレー
ザ光4を、合成石英ガラスにより作製された9面体プリ
ズム11によって、一辺が7mm角の正方形の要素に分
割する。この要素は点18において再重畳され7mm角
の寸法になる。上記再重畳点の像を集光レンズ13によ
ってマスク1の表面に4mm角で結像し、さらにそのマ
スク像を両テレセントリック投影レンズ3を用いて試料
2の表面に4mm角で投影する。例えば今、試料2の表
面でエネルギ密度が0.5J/cm2必要であるとする
と、本実施例での光学系では投影倍率1:1であるの
で、マスク1の表面でもエネルギ密度は0.5J/cm
2となる。この際、ビーム分割がないと、上記レンズ要
素21、22の集光点23側の表面でのエネルギ密度は
10J/cm2近くになりレンズ損傷が発生する。そこ
で、マスク1へのレーザ光入射角度θを1度(9面体プ
リズムの面角度α=1.143度)にすることで、この
点のエネルギ密度を約0.9J/cm2まで低減するこ
とができた。
【0019】なお、マスク1の表面に形成される加工パ
ターンは通常Crなどの金属を蒸着法などで付着させて
形成するが、エキシマレーザ除去加工などのようにマス
クそのものに加わるエネルギ密度が高い場合には損傷す
ることが多い。そこで本実施例では、合成石英板上に誘
電体で反射膜を形成することによりレーザパワーに対し
て耐性が高いマスクを製作することができた。さらに、
僅かなレーザエネルギの吸収によるパターン寸法精度の
劣化を避けるため、マスクを図7に示すような方法で冷
却した。なお、図7において、24は合成石英ガラス基
板、25は誘電体反射膜で形成された加工パターン、2
6はカバーガラス、27は冷却ガスをそれぞれ示してい
る。
【0020】つぎに、本発明によるレーザ加工用光学装
置の第2実施例を図8に示す。本実施例はガルバノミラ
ーによりレーザ光を走査して加工する装置であって、図
8において、28はレーザ光を2軸に走査するためのガ
ルバノミラー、29は上記ガルバノミラーを用いてレー
ザ光4を二次元に走査した時の光路長変化により生じる
結像性能の劣化とレーザ光の回転を、補正するための光
学系である。本実施例は上記のレーザ光を走査するため
の構成が異なっている以外は、図2に示した第1実施例
と同じである。
【0021】図9に本発明の第3実施例を示す。本実施
例はレーザ光を同一試料台上のマスクと試料に走査して
加工するための光学系である。図9において、30、3
1は直角プリズム、32は試料台、33は上記試料台3
2に設けた開口部を示しており、第1実施例および第2
実施例で記載した要領によりレーザ光を走査して、マス
ク1上のパターンを試料2に投影することができる。本
実施例の特徴はマスクと試料とを同一試料台上に搭載で
きるため、装置の機械的構造が簡単になるということで
ある。
【0022】以上記載した実施例は、いずれもマスクお
よび試料を静止してレーザ光を移動走査する方法であっ
たが、つぎに本発明の別の実施例として、レーザ光を固
定してマスクと試料とを一体で移動走査し、上記マスク
面上の加工パターンを試料面上に投影する例について説
明する。以後の実施例は投影倍率が1:1の場合に適用
可能なものである。
【0023】図10から図12に本発明の第4実施例か
ら第6実施例を示す。上記各図において、3′は図1で
記載した3と同じ投影レンズ、34はその面内で二次元
に移動可能な試料台、35は通称アミチ(Amici)プリ
ズム、36はドーブ(Dove)プリズム、37はペチャン
(Pechan)プリズムとそれぞれ呼ばれる単体もしくは複
合プリズムである。
【0024】図10に示す第4実施例では、試料台34
の開口部33の上に搭載されたマスク1の像を、投影レ
ンズ3′により同一試料台34上搭載した試料2の上に
投影する。この方式では入射レーザ光4がマスク1を通
り試料2に到達するためには、少なくとも2度折り曲げ
られなければならない。そして、レーザ光4がプリズム
30と投影レンズ3′を通過することで、マスク像の倒
置と180度の回転とを生じるが、それをアミチ(Amic
i)プリズム35によって上記マスク1と同じ方向に戻
し、かつ、レーザ光4が試料面に直角に入るように補正
する。この状態でマスク1と試料2を試料台34と共に
一体で動かすと、マスク1の像が試料2の上に1:1で
投影される。この方法によれば投影レンズ3′の口径を
小さくすることができるとともに、テレセントリックに
する必要がないため、レーザ光4のレンズ内部における
集光を避けることができる。このため光学設計が容易に
なると同時に光学系全体の構造も簡単にできる。精度を
確保するためには、試料台を移動する際のマスクと試料
との相対位置変化が小さく、試料台34の移動速度の一
様性が高ければよい。
【0025】図11に示す第5実施例は上記第4実施例
の変形例で、上記アミチプリズム35の代りに、直角プ
リズム31と試料面上での像の方向を補正するためのド
ーブ(Dove)プリズムを用いたものであり、図10に示
す第4実施例と同様の結果が得られる。
【0026】同様に図12に示す第6実施例は、上記第
5実施例の変形例で、上記ドーブプリズム36の代りに
ペチャン(Pechan)プリズム37を用いたものであり、
上記第4実施例および第5実施例と同様の結果が得られ
る。
【0027】つぎに、図13から図17にかけて、レー
ザ光を固定しマスクと試料とを一体に移動走査し、マス
ク面上の加工パターンを試料面上に投影するための別の
変形例を示す。上記各図において、38はマスクと試料
とを平行に対向設置し、かつ、それらを一体で移動走査
する機能をもつ試料台であり、図13に示す第7実施例
は通称ポロ(Porro)プリズム2型39を用いた例、図
14に示す第8実施例はポロプリズム1型40を用いた
例、図15に示す第9実施例はヘンソルト(Hensolt)
プリズム41を用いた例、図16に示す第10実施例は
レマン−スペンガー(Leman-Spenger)プリズム42を
用いた例、図17に示す第11実施例はアッベ(Abbe)
プリズムA型43を用いた例をそれぞれ示している。
【0028】これらの実施例は、マスク1と試料2とを
試料台38のそれぞれ別の載置片に搭載した状態で平行
に対向設置し、その間に投影光学系を設ける構造であ
る。この際、マスク1を通過したレーザ光4が投影レン
ズ3′を通過する際に生じる像の180度の回転を補正
するための、複合プリズムもしくは単体プリズムを上記
投影レンズ3′の後に設けるのが特徴である。そして、
上記各実施例も投影倍率が1:1の場合において適用可
能なものである。
【0029】図13に示す第7実施例において、試料台
38の開口部33上に搭載されたマスク1を通過したレ
ーザ光4は、投影レンズ3′を通ったのち試料2に到達
し、上記マスク1の像を試料2に投影する。この際、上
記試料台38の移動走査によりマスク像を1:1で試料
面に投影するためには、投影倍率が1:1であることは
もちろん、試料面上に結像されるマスク像の向きが現実
のマスクと同じでなければならない。しかしながら、レ
ーザ光4が投影レンズ3′を通過する際に像の180度
回転が生じるため、これを補正する手段として複合プリ
ズムもしくは単体プリズムを投影レンズ3′の後に設け
ることによって、上記補正が達成される。図14から図
17に示す上記各実施例は、像の回転を補正するための
プリズムに上記した各種プリズムをそれぞれ用いた例で
あって、得られる結果はいずれも同じである。
【0030】上記各実施例のうち、図10〜図17に示
す第4実施例から第11実施例は、像の回転や倒置を補
正するためのプリズムを、投影レンズの後に置いた例を
示したが、投影レンズの前に置いても同じ機能を得るこ
とができる。
【0031】さらに、上記直角プリズム30の代りに、
例えばペンタプリズムを用い、上記各種プリズムを適宜
組合わせることにより同様の光学系が構成できるのは明
らかであるが、通常の直角プリズムなどのできるだけ簡
単な光学部品によって光学系を構成することが、光学装
置を製作する上で有利である。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明によるレーザ加工用
光学装置は、マスク面上に形成した加工パターンを投影
レンズを用いて試料面上に投影することにより、上記試
料面を加工パターンに做って加工するレーザ加工用光学
装置において、投影レンズを挾みマスクと試料とが互い
に光学的結像関係を保つように対向して設置可能な機構
と、入射レーザ光をマスク面上で二次元に走査するため
の光学的手段を備えたことにより、小さい断面積に絞ら
れたレーザ光を用いて、大面積のマスク上に形成された
加工パターンを試料面に能率よく投影し、加工すること
ができ、かつ、エネルギ密度が高いレーザ光に対して
も、レンズやマスクの損傷を防止することができるとい
う効果がある。このため、従来からのレーザ加工の適用
範囲を大幅に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスクおよび試料面をレーザ光で走査するレー
ザ加工用光学装置の基本概念を示す図である。
【図2】本発明によるレーザ加工用光学装置の第1実施
例を示す図である。
【図3】上記実施例のビーム分割用9面体プリズムの説
明図である。
【図4】上記9面体プリズムにより分割されたレーザ光
の再重畳と重畳点でのエネルギ密度分布を示す図であ
る。
【図5】上記分割されたレーザ光の各要素光路の概要を
示し、レンズ内のレーザ光エネルギ密度上昇があって
も、投影レンズの損傷防止ができる原理を説明する図で
ある。
【図6】投影レンズ表面におけるレーザ光の状態を示す
図である。
【図7】マスクの構造を示す図である。
【図8】本発明によるレーザ加工用光学装置の第2実施
例を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す図である。
【図11】本発明の第5実施例を示す図である。
【図12】本発明の第6実施例を示す図である。
【図13】本発明の第7実施例を示す図である。
【図14】本発明の第8実施例を示す図である。
【図15】本発明の第9実施例を示す図である。
【図16】本発明の第10実施例を示す図である。
【図17】本発明の第11実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 マスク 2 試料 3、3′ 投影レンズ 4 レーザ光 5、32 試料台 11 多面体プリズム 12 開口絞り 13 集光レンズ 15 組合せ直角プリズム 16 入射角補正レン
ズ 33 開口 34 移動可能試料台 35 アミチプリズム 36 ドーブプリズム 37 ペチャンプリズム 38 対向設置試料台 39 ポロ2型プリズム 40 ポロ1型プリズ
ム 41 ヘンソルトプリズム 42 レマン−スペン
ガープリズム 43 アッベプリズム
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月18日(2001.10.
18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 露光方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 秀明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 押田 良忠 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 2H042 CA12 CA17 2H097 AA03 CA05 CA06 CA17 GB00 4E068 CD09 CD10 CD14 CE03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスク面上に形成した加工パターンを投影
    レンズを用いて試料面上に投影することにより、上記試
    料面を加工パターンに做って加工するレーザ加工用光学
    装置において、投影レンズを挾みマスクと試料とが互い
    に光学的結像関係を保つように対向して設置可能な機構
    と、入射レーザ光をマスク面上で二次元に走査するため
    の光学的手段とを備えたことを特徴とするレーザ加工用
    光学装置。
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