JP2002195026A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2002195026A
JP2002195026A JP2000393161A JP2000393161A JP2002195026A JP 2002195026 A JP2002195026 A JP 2002195026A JP 2000393161 A JP2000393161 A JP 2000393161A JP 2000393161 A JP2000393161 A JP 2000393161A JP 2002195026 A JP2002195026 A JP 2002195026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOx 触媒における現在のNOx 吸蔵能力を
的確に知ることによりエミッション悪化を防止し、NO
x 触媒の許容吸蔵量の回復によって燃費の悪化も防止す
ること。 【解決手段】 現在のNOx 触媒24に吸蔵されている
NOx を還元するのに必要な必要還元剤量がA/Fセン
サ32からの出力に基づき算出され、NOx 触媒24の
吸蔵量と必要還元剤量との関係を表す直線が算出され
る。この直線と現在のNOx 触媒24の吸蔵量との比較
結果に応じてNOx 触媒24の許容吸蔵量が設定され
る。ここで、NOx 触媒24における硫黄被毒度合いに
よって許容吸蔵量が少なくなると、空燃比リッチ制御及
び昇温され許容吸蔵量が回復される。これにより、NO
x 触媒24における現在のNOx 吸蔵能力を的確に知る
ことができ、エミッション悪化が未然に防止され、NO
x 触媒24の許容吸蔵量の回復によって燃費の悪化も防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関からの排
気ガスを浄化するための内燃機関の排気浄化装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の排気浄化装置に関連す
る先行技術文献としては、特開平11−141370号
公報にて開示されたものが知られている。このもので
は、NOx 触媒(NOx 吸収剤)に流入する排気ガスの
空燃比をリーン側からリッチ側に一時的に切換えるリッ
チスパイクを時間間隔を隔てて繰返し与えることによ
り、NOx 触媒(NOx 吸収剤)から吸収されているN
Ox を放出させ還元する技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、時間を徐変しながらNOx 触媒の適正還元剤量を
算出するため、適正還元剤量の算出完了までに時間がか
かり、この算出中に運転条件が変化すると適正還元剤量
が求まらず、還元剤量の過不足によるエミッション悪化
を招くという不具合があった。
【0004】また、前述のものでは、NOx 触媒の劣化
度合いに応じて許容吸蔵量を低下させるとしており、許
容吸蔵量が徐々に少なくなる方向にある。ここで、周知
のように、NOx 触媒は硫黄被毒によって許容吸蔵量が
一旦、低下するが所定の制御により回復させることがで
きる。しかし、NOx 触媒の許容吸蔵量が回復され実際
には多くなっていても、許容吸蔵量が少なく設定された
ままでは、NOx 触媒を有効に利用することができず、
結果として燃費の悪化を招くという不具合があった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、NOx 触媒における現在のN
Ox 吸蔵能力を的確に知ることによりエミッション悪化
を防止し、NOx 触媒の許容吸蔵量の回復によって燃費
の悪化も防止可能な内燃機関の排気浄化装置の提供を課
題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の考え方に
ついて説明する。図19及び図20の特性図に示すよう
に、吸蔵されたNOx 量(流入するNOx が全て吸蔵さ
れたと推定して求めた量)を全て還元するのに必要な燃
料噴射量である必要還元剤量は、NOx 触媒が吸蔵する
NOx 吸蔵量に比例する(B点まで)。しかし、NOx
触媒が入NOxを吸蔵しきれず漏出する点(C点)にお
いては、A,B点を通る直線に対して出NOx として漏
出した量に応じて必要還元剤量は減る。したがって、直
線は途中から折れ曲がる。NOx 触媒からNOx が漏出
しているかを直接検出することはNOx 濃度を測定する
例えば、NOx センサ等を用いなければ分からないの
で、NOx 吸蔵量と必要還元剤量との関係式より推定す
る。この変曲点に相当するNOx 吸蔵量を許容吸蔵量と
する。
【0007】請求項1の内燃機関の排気浄化装置によれ
ば、現在のNOx 触媒に吸蔵されているNOx を還元す
るのに必要な必要還元剤量が第2の空燃比検出手段から
の出力に基づき還元剤量演算手段にて算出され、この必
要還元剤量とNOx 触媒の吸蔵量とから関係式が関係式
演算手段で算出され、関係式学習手段で学習され更新さ
れる。この関係式と現在のNOx 触媒の吸蔵量とが比較
手段で比較される。そして、この比較結果に応じてNO
x 触媒の許容吸蔵量が許容吸蔵量設定手段にて設定さ
れ、許容吸蔵量学習手段で学習され更新される。ここ
で、判定手段にてNOx 触媒における硫黄被毒度合いが
判定され、硫黄被毒回復が必要なときには、回復制御手
段によって内燃機関に対する空燃比がリッチ側に制御、
かつ、触媒温度が昇温制御され、NOx 触媒に吸蔵され
ているSOx が還元され硫黄被毒が回復されたのち、許
容吸蔵量再学習手段で許容吸蔵量が再度学習される。こ
れにより、NOx 触媒における現在のNOx 吸蔵能力を
的確に知ることができ、エミッション悪化が未然に防止
され、NOx 触媒の許容吸蔵量の回復によって燃費の悪
化も防止される。
【0008】請求項2の内燃機関の排気浄化装置におけ
る還元剤量演算手段では、1回目には第2の空燃比検出
手段から所定範囲のリッチ信号が出力されると予測され
るだけの還元剤量が供給され、2回目には第2の空燃比
検出手段による1回目の空燃比挙動に基づき適正還元剤
量が逆算される。即ち、第2の空燃比検出手段からの所
定範囲のリッチ信号が出力された分が差引かれることで
必要還元剤量が正確に算出される。
【0009】請求項3の内燃機関の排気浄化装置では、
適正還元剤量がNOx 触媒の下流側で過剰な空燃比を積
算した過剰空燃比積算値によって求められる。即ち、空
燃比が理論空燃比を越えリッチ側となった空燃比が積算
されることで過剰還元剤量が算出され、この過剰分が与
えられた還元剤量から減算されることで正確に求められ
る。
【0010】請求項4の内燃機関の排気浄化装置では、
適正還元剤量が第1の空燃比検出手段からの出力がリッ
チ側に変化開始した時点から第2の空燃比検出手段から
の出力がリッチ側に変化し始めるまでの時間を求め、更
に、排気ガスが第1の空燃比検出手段から第2の空燃比
検出手段に至るまでのガス輸送遅れ時間を減算すること
で正確に求められる。
【0011】請求項5の内燃機関の排気浄化装置におけ
る関係式演算手段では、リッチ側へパージ制御したとき
のNOx 触媒の吸蔵量に対応する還元剤量を表す点が少
なくとも2点以上求められる。これにより、NOx 触媒
の吸蔵量に対する必要還元剤量を示す関係式としての直
線が簡単に求められる。
【0012】請求項6の内燃機関の排気浄化装置では、
吸蔵量がNOx 触媒がNOx を吸蔵しきれずに漏出する
ことのない十分小さい領域に設定されることで、関係式
としての直線を正確に求めることができる。
【0013】請求項7の内燃機関の排気浄化装置におけ
る関係式学習手段では、今回算出された直線の傾きと基
準傾きとの偏差が所定範囲内であるときには、直線が更
新され記憶される。これにより、求められた傾きを用い
た直線に対する信頼性が向上される。
【0014】請求項8の内燃機関の排気浄化装置におけ
る比較手段では、現在のNOx 触媒の吸蔵量に対応する
還元剤量を表す点が関係式に対し所定範囲内または所定
範囲外にあるか、即ち、関係式の近傍にあるか否かによ
って、適切な還元剤量が正確に求められる。
【0015】請求項9の内燃機関の排気浄化装置におけ
る許容吸蔵量設定手段では、比較手段での比較結果で現
在のNOx 触媒の吸蔵量に対する還元剤量を表す点が関
係式に対し所定範囲内、即ち、関係式の近傍にあるとき
にはNOx 触媒の吸蔵能力に余裕があるとして許容吸蔵
量が増量される。また、この点が関係式に対し所定範囲
外、即ち、関係式の近傍にないときにはNOx 触媒の吸
蔵能力を越えている可能性があるとして許容吸蔵量が減
量される。これにより、NOx 触媒からNOxが漏出す
ることが防止されると共に、NOx 触媒の吸蔵能力が最
大限に発揮される。
【0016】請求項10の内燃機関の排気浄化装置にお
ける許容吸蔵量設定手段では、許容吸蔵量学習が完了す
るまでの初回においては許容吸蔵量が少ない方から多く
なる方に向かって探される。これにより、NOx 触媒の
吸蔵能力を越えて許容吸蔵量が設定されることがないた
め、NOx 触媒からNOx が漏出することが未然に防止
される。
【0017】請求項11の内燃機関の排気浄化装置にお
ける許容吸蔵量学習手段では、比較手段での比較結果が
所定範囲内で最大となる許容吸蔵量が学習値とされ、内
燃機関の運転状態毎に学習値が設定され、次回に用いら
れる。これにより、現在のNOx 触媒の吸蔵能力を最大
限に発揮するための適切な許容吸蔵量が正確に求められ
る。
【0018】請求項12の内燃機関の排気浄化装置にお
ける判定手段では、現在のNOx 触媒の許容吸蔵量と所
定値とが比較され、許容吸蔵量が所定値以下であると硫
黄被毒度合いが進んでいると判定される。これにより、
NOx 触媒に対して硫黄被毒回復制御を行なう好適なタ
イミングが求められる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関の排気浄化装置が適用された内燃機関とそ
の周辺機器を示す概略構成図である。
【0021】図1において、内燃機関10は直列4気筒
(#1気筒〜#4気筒)4サイクルの火花点火式として
構成されている。内燃機関10の上流側の図示しないエ
アクリーナから吸入された空気は吸気通路11、サージ
タンク12、吸気マニホルド13を通過し、吸気マニホ
ルド13内で#1気筒〜#4気筒に対応する#1インジ
ェクタ14a〜#4インジェクタ14dから噴射された
燃料と混合され、所定の空燃比(Air-Fuel Ratio)の混
合気として各気筒(#1気筒〜#4気筒)に分配供給さ
れる。また、内燃機関10の#1気筒〜#4気筒に設け
られた点火プラグ15a〜15dには図示しない点火回
路から逐次、高電圧が供給され、#1気筒〜#4気筒の
混合気が所定タイミングで点火燃焼される。そして、燃
焼後の排気ガスは排気マニホルド21に接続された排気
通路23の上流側に設置された触媒コンバータとしての
三元触媒22を通過し、この排気通路23の下流側に設
置された触媒コンバータとしてのNOx 触媒24を通過
したのち大気中に排出される。
【0022】また、排気通路23途中で三元触媒22の
上流側には、排気ガス中の空燃比を検出するA/Fセン
サ31が配設されている。そして、排気通路23途中で
NOx 触媒24の下流側には排気ガス中の空燃比を検出
するA/Fセンサ32が配設されている。
【0023】ECU(Electronic Control Unit:電子制
御ユニット)40は、周知の各種演算処理を実行する中
央処理装置としてのCPU、制御プログラムを格納した
ROM、各種データを格納するRAM、入出力回路及び
それらを接続するバスライン等からなる論理演算回路と
して構成されている。ECU40によってA/Fセンサ
31からの空燃比信号やA/Fセンサ32からの空燃比
信号及び図示しない各種センサからの各種入力信号41
が読込まれ演算処理され、#1インジェクタ14a〜#
4インジェクタ14d、図示しない点火回路や各種アク
チュエータに各種出力信号42が出力され、内燃機関1
0の運転状態が制御される。なお、ECU40によるA
/Fセンサ31からの空燃比信号に基づく空燃比フィー
ドバック制御については周知であり、本実施例の説明中
では省略されている。
【0024】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関の排気浄化装置で使用されているECU4
0による処理手順について各制御毎に説明する。
【0025】《NOx 触媒24に対するNOx 吸蔵及び
回復制御のメインルーチン:図2参照》なお、このNO
x 吸蔵及び回復制御ルーチンはイグニッションスイッチ
(図示略)のON(オン)後、ECU40にて繰返し実
行される。
【0026】図2において、まず、ステップS101で
内燃機関10の運転状態がリーン制御領域にあるかが判
定される。ステップS101の判定条件が成立せず、即
ち、リーン制御領域にないときには後述のNOx 触媒2
4の吸蔵量が算出できないためリーン制御領域になるま
で待ってステップS102に移行する。ステップS10
2では、後述の吸蔵量演算処理によってΣ吸蔵量が算出
される。なお、Σ吸蔵量は積算演算された吸蔵量を表
す。
【0027】次にステップS103に移行して、ステッ
プS102で算出されたΣ吸蔵量が許容吸蔵量以上であ
るかが判定される。この許容吸蔵量とは、NOx 触媒2
4の現在の能力で吸蔵可能なNOx の吸蔵量であり、後
述の許容吸蔵量学習処理によって算出される。ステップ
S103の判定条件が成立せず、即ち、Σ吸蔵量が許容
吸蔵量未満と少ないときにはNOx 触媒24に未だ吸蔵
余裕があるためステップS102に戻り、同様の処理が
繰返し実行される。一方、ステップS103の判定条件
が成立、即ち、Σ吸蔵量が許容吸蔵量以上と多くなると
ステップS104に移行し、リーン制御が一旦終了とさ
れる。
【0028】次にステップS105に移行して、直線学
習フラグが「1」にセットされているかが判定される。
ステップS105の判定条件が成立、即ち、直線学習フ
ラグが「0」のままであり、未だNOx 触媒24の特性
を表す直線が学習済でないときにはステップS106に
移行し、後述の直線学習処理が実行されたのちステップ
S101に戻り、同様の処理が繰返し実行される。一
方、ステップS105の判定条件が成立、即ち、直線学
習フラグが「1」にセットされており、直線が学習済で
あるときにはステップS107に移行し、許容吸蔵量学
習フラグが「1」にセットされているかが判定される。
ステップS107の判定条件が成立せず、即ち、許容吸
蔵量学習フラグが「0」のままであり、NOx 触媒24
の許容吸蔵量が未だ学習済でないときにはステップS1
08に移行し、後述の許容吸蔵量学習処理が実行された
のちステップS101に戻り、同様の処理が繰返し実行
される。
【0029】一方、ステップS107の判定条件が成
立、即ち、許容吸蔵量学習フラグが「1」にセットされ
ており、NOx 触媒24の許容吸蔵量が学習済であると
きにはステップS109に移行し、後述の適正還元剤量
演算処理で算出された適正還元剤量が必要還元剤量とし
て設定される。次にステップS110に移行して、リッ
チパージ制御が開始される。このリッチパージ制御と
は、リーン燃焼中に吸蔵したNOx を空燃比を一時的に
リッチにして、吸蔵したNOx をNOx 触媒から放出さ
せ還元することである。次にステップS111に移行し
て、リッチパージ制御による供給還元剤量が必要還元剤
量に等しくなったかが判定される。ステップS111の
判定条件が成立せず、即ち、未だ供給還元剤量が必要還
元剤量に等しくなっていないときにはリッチパージ制御
が繰返される。そして、ステップS111で供給還元剤
量が必要還元剤量に等しくなるとステップS112に移
行し、リッチパージ制御が終了されたのちステップS1
01に戻り、同様の処理が繰返し実行される。
【0030】〈イニシャルルーチン:図3参照〉なお、
このイニシャルルーチンはイグニッションスイッチ(図
示略)のON(オン)直後に1回だけ、学習値を除いて
ECU40にて実行される。
【0031】図3において、ステップS201で、各フ
ラグや変数が「0」に初期設定されたのち、本ルーチン
を終了する。
【0032】〈リーン制御ルーチン:図4参照〉なお、
このリーン制御ルーチンは所定時間毎にECU40にて
繰返し実行される。
【0033】図4において、ステップS301で、A/
Fセンサ31からの空燃比信号やA/Fセンサ32から
の空燃比信号及び図示しない各種センサからの各種入力
信号41が読込まれ運転条件検出処理が実行され、更
に、ステップS302にて、運転状態に見合った後述の
TAU(燃料噴射量)演算処理が実行され、このときの
TAUが算出される。次にステップS303に移行し
て、後述の許容吸蔵量学習処理で算出された許容吸蔵量
学習値が許容吸蔵量に設定される。なお、許容吸蔵量学
習値の初期値としては、NOx 触媒24における耐久後
の低い値を予め入れておき、最初、許容吸蔵量を小さい
方から大きい方へ探すことでエミッション悪化を防止す
ることができる。
【0034】次にステップS304に移行して、後述の
直線学習処理による直線上のポイント1が算出されポイ
ント1終了フラグが「1」にセットされているかが判定
される。ステップS304の判定条件が成立せず、ポイ
ント1終了フラグが「0」のままであり、未だポイント
1が未確定であるときにはステップS305に移行し、
ステップS303で設定された許容吸蔵量がα1 、即
ち、関係式である直線上のα1 (入NOx 量)が横軸の
X1 に設定される。一方、ステップS304の判定条件
が成立するときにはステップS306に移行し、後述の
直線学習処理による直線上のポイント2が算出されポイ
ント2終了フラグが「1」にセットされているかが判定
される。ステップS306の判定条件が成立せず、ポイ
ント2終了フラグが「0」のままであり、未だポイント
2が未確定であるときにはステップS307に移行し、
ステップS303で設定された許容吸蔵量がα2 、即
ち、関係式である直線上のα2 (入NOx 量)が横軸の
X2 に設定される。
【0035】一方、ステップS306の判定条件が成
立、即ち、ポイント1終了フラグが「1」及びポイント
2終了フラグが「1」にセットされているとき、または
ステップS305またはステップS307における処理
ののちステップS308に移行し、後述の吸蔵量演算処
理が実行される。次にステップS309に移行して、後
述の吸蔵量演算処理によって算出されたΣ吸蔵量がステ
ップS303で設定された許容吸蔵量以上であるかが判
定される。ステップS309の判定条件が成立せず、即
ち、Σ吸蔵量が許容吸蔵量未満と少ないときにはNOx
触媒24に未だ吸蔵余裕があるためステップS301に
戻り、同様の処理が繰返し実行される。そして、ステッ
プS309の判定条件が成立、即ち、Σ吸蔵量が許容吸
蔵量以上となるとNOx 触媒24に吸蔵余裕がないため
リーン制御できないとして、本ルーチンを終了する。
【0036】〈TAU(燃料噴射量)演算のサブルーチ
ン:図5参照〉なお、このTAU演算ルーチンは、図4
のステップS302または後述の図7のステップS60
1または後述の図12のステップS1101または後述
の図15のステップS1401による割込毎にECU4
0にて実行される。
【0037】図5において、ステップS401で、その
ときの運転条件に見合った基本噴射量TPが算出され
る。次にステップS402に移行して、リーン制御中で
あるかが判定される。ステップS402の判定条件が成
立、即ち、リーン制御中であるときにはステップS40
3に移行し、TAUが次式(1)にて算出されたのち、
本ルーチンを終了する。ここで、LFAFは空燃比フィ
ードバック係数の学習値、KAF1 は目標空燃比にする
ための係数である。
【0038】
【数1】 TAU=TP×LFAF×KAF1 ・・・(1)
【0039】一方、ステップS402の判定条件が成立
せず、即ち、リーン制御中でないときにはステップS4
04に移行し、TAUが次式(2)にて算出されたの
ち、本ルーチンを終了する。ここで、KAF2 は目標空
燃比にするための係数である。
【0040】
【数2】 TAU=TP×LFAF×KAF2 ・・・(2)
【0041】〈吸蔵量演算のサブルーチン:図6参照〉
なお、この吸蔵量演算ルーチンは図4のステップS30
8による割込毎にECU40にて実行される。
【0042】図6において、ステップS501で、吸蔵
量が次式(3)にて算出される。ここで、NOx 濃度は
内燃機関10の機関回転数と負荷とをパラメータとする
マップ(図示略)により算出される。ここで、計測時間
とは前回吸蔵量算出から今回吸蔵量算出までに要した時
間である。
【0043】
【数3】 吸蔵量←(単位時間当たり吸入空気量)×(NOx 濃度)×(計測時間) ×(NOx 密度) ・・・(3)
【0044】次にステップS502に移行して、前回ま
でのΣ吸蔵量にステップS501で算出された吸蔵量が
加算されてΣ吸蔵量が算出されたのち、本ルーチンを終
了する。
【0045】〈リッチパージ制御ルーチン:図7参照〉
なお、このリッチパージ制御ルーチンは、図2のステッ
プS110〜ステップS112までのリッチパージ制御
中、ECU40にて繰返し実行される。
【0046】図7において、まず、ステップS601
で、上述の図5によるTAU演算処理が実行される。次
にステップS602に移行して、直線学習フラグが
「1」にセットされているかが判定される。ステップS
602の判定条件が成立せず、即ち、直線学習フラグが
「0」のままであり、未だ直線が学習済でないときには
ステップS603に移行し、後述の直線学習処理が実行
される。
【0047】一方、ステップS602の判定条件が成
立、即ち、直線学習フラグが「1」にセットされてお
り、直線が学習済であるときにはステップS604に移
行し、許容吸蔵量学習フラグが「1」にセットされてい
るかが判定される。ステップS604の判定条件が成立
せず、即ち、許容吸蔵量学習フラグが「0」のままであ
り、未だ許容吸蔵量学習値が算出されていないときには
ステップS605に移行し、後述の許容吸蔵量学習処理
が実行される。
【0048】一方、ステップS604の判定条件が成
立、即ち、許容吸蔵量学習フラグが「1」にセットされ
ているときにはステップS606に移行し、後述の適正
還元剤量演算処理で算出された適正還元剤量が必要還元
剤量として設定される。次にステップS607に移行し
て、1噴射当たり還元剤量FQが次式(4)にて算出さ
れる。
【0049】
【数4】 FQ←TAU×(単位時間当たり噴射量)×(還元剤密度) ・・・(4)
【0050】次にステップS608に移行して、1噴射
が終了するまで待ってステップS609に移行する。ス
テップS609では、前回の必要還元剤量からステップ
S607で算出された1噴射当たり還元剤量FQが減算
され今回の必要還元剤量とされる。次にステップS61
0に移行して、必要還元剤量が「0」となったかが判定
される。ステップS610の判定条件が成立せず、即
ち、必要還元剤量が「0」となっておらず、未だ必要還
元剤量が必要であるときにはステップS607に戻り、
同様の処理が繰返し実行される。そして、ステップS6
10の判定条件が成立、即ち、必要還元剤量が「0」と
なったとき、またはステップS603またはステップS
605の処理ののちステップS611に移行し、Σ吸蔵
量が「0」に戻されたのち、本ルーチンを終了する。
【0051】〈直線学習のサブルーチン:図8参照〉な
お、この直線学習ルーチンは、図2のステップS106
または図7のステップS603の割込毎にECU40に
て実行される。
【0052】図8において、ステップS701では、ポ
イント1終了フラグが「1」にセットされているかが判
定される。ステップS701の判定条件が成立せず、即
ち、ポイント1終了フラグが「0」のままであり、未だ
ポイント1が未確定であるときにはステップS702に
移行し、後述のポイント1演算処理による直線上のポイ
ント1が算出されたのち、本ルーチンを終了する。一
方、ステップS701の判定条件が成立、即ち、ポイン
ト1終了フラグが「1」にセットされているときにはス
テップS703に移行し、後述のポイント2演算処理に
よる直線上のポイント2が算出される。次にステップS
704に移行して、ステップS702で算出されたポイ
ント1とステップS703で算出されたポイント2とか
ら後述の直線演算処理によって直線が算出され、本ルー
チンを終了する。
【0053】〈許容吸蔵量学習のサブルーチン:図9参
照〉なお、この許容吸蔵量学習ルーチンは、図2のステ
ップS108または図7のステップS605の割込毎に
ECU40にて実行される。
【0054】図9において、ステップS801で、適正
還元剤量算出フラグが「1」にセットされているかが判
定される。ステップS801の判定条件が成立せず、即
ち、適正還元剤量算出フラグが「0」のままであり、未
だ適正還元剤量が算出されていないときにはステップS
802に移行し、後述の適正還元剤量演算処理が実行さ
れ、適正還元剤量が算出される。一方、ステップS80
1の判定条件が成立、即ち、適正還元剤量算出フラグが
「1」で、既に適正還元剤量が算出されているときには
ステップS802がスキップされる。
【0055】次にステップS803に移行して、今回の
計算還元剤量(i) が次式(5)にて算出される。ここ
で、aは後述の直線演算処理で算出される直線の傾き、
bは後述の直線演算処理で算出される直線の切片であ
る。
【0056】
【数5】 計算還元剤量(i) ←a×許容吸蔵量(i) +b ・・・(5)
【0057】次にステップS804に移行して、今回の
還元剤量が直線上にあるかを知るため、今回の計算還元
剤量(i) から許容量KGを減算した値が今回の適正還元
剤量(i) を越えているかが判定される。ステップS80
4の判定条件が成立するときには今回の計算還元剤量
(i) が直線より上にあり、許容吸蔵量が大き過ぎるとし
てステップS805に移行し、許容吸蔵量から所定量K
が減算され許容吸蔵量学習値とされ、本ルーチンを終了
する。
【0058】一方、ステップS804の判定条件が成立
せず、即ち、今回の計算還元剤量(i) から許容量KGを
減算した値が今回の適正還元剤量(i) 以下と小さいとき
にはステップS806に移行し、前回の還元剤量が直線
上にあったかを知るため、前回の計算還元剤量(i-1) か
ら許容量KGを減算した値が前回の適正還元剤量(i-1)
を越えているかが判定される。ステップS806の判定
条件が成立しないときには今回の計算還元剤量(i) 及び
前回の計算還元剤量(i-1) が共に直線上にあるため、許
容吸蔵量を今より大きくできる可能性があるとしてステ
ップS807に移行し、許容吸蔵量に所定量Kが加算さ
れ許容吸蔵量学習値とされ、本ルーチンを終了する。
【0059】一方、ステップS806の判定条件が成
立、即ち、前回の計算還元剤量(i-1)から許容量KGを
減算した値が前回の適正還元剤量(i-1) を越えていると
きにはステップS808に移行し、前回の計算還元剤量
(i-1) が直線上になく今回の計算還元剤量(i) が直線上
にあるので、現在の許容吸蔵量が適正値であるとして許
容吸蔵量学習フラグが「1」にセットされ、本ルーチン
を終了する。
【0060】〈ポイント1及びポイント2演算のサブル
ーチン:図10参照〉なお、このポイント1及びポイン
ト2演算ルーチンは、図8のステップS702またはス
テップS703の割込毎にECU40にて実行される。
【0061】図10において、ステップS901で、後
述の適正還元剤量演算処理が実行される。次にステップ
S902に移行して、ポイント1終了フラグが「1」に
セットされているかが判定される。ステップS902の
判定条件が成立せず、即ち、ポイント1終了フラグが
「0」のままであり、未だポイント1が未確定であると
きにはステップS903に移行し、ステップS901で
算出された適正還元剤量がY1 とされる。次にステップ
S904に移行して、ポイント1終了フラグが「1」に
セットされたのち、本ルーチンを終了する。
【0062】一方、ステップS902の判定条件が成
立、即ち、ポイント1終了フラグが「1」にセットされ
ているときにはステップS905に移行し、ステップS
901で算出された適正還元剤量がY2 とされる。次に
ステップS906に移行して、ポイント2終了フラグが
「1」にセットされたのち、本ルーチンを終了する。
【0063】〈直線演算のサブルーチン:図11参照〉
なお、この直線演算ルーチンは図8のステップS704
の割込毎にECU40にて実行される。
【0064】図11において、まず、ステップS100
1で、直線の傾きa1 が次式(6)にて算出される。
【0065】
【数6】 a1 =(Y2 −Y1 )/(X2 −X1 ) ・・・(6)
【0066】次にステップS1002に移行して、ステ
ップS1001で算出された直線の傾きa1 と予め格納
されている直線の傾きaとの偏差の絶対値が所定値未満
であるかが判定される。ステップS1002の判定条件
が成立するときにはNOx 触媒24が正常であるとして
ステップS1003に移行し、ステップS1001で算
出された直線の傾きa1 が予め格納されている直線の傾
きaとして設定される。次にステップS1004に移行
して、直線の切片bが次式(7)にて算出される。
【0067】
【数7】 b=Y1 −aX1 ・・・(7)
【0068】一方、ステップS1002の判定条件が成
立せず、即ち、ステップS1001で算出された直線の
傾きa1 と予め格納されている直線の傾きaとの偏差の
絶対値が所定値以上と大きいときにはNOx 触媒24が
劣化している可能性等があり直線が求められないためス
テップS1003及びステップS1004がスキップさ
れる。次にステップS1005に移行して、直線学習フ
ラグが「1」にセットされたのち、本ルーチンを終了す
る。
【0069】〈適正還元剤量演算のサブルーチン:図1
2参照〉なお、この適正還元剤量演算ルーチンは図9の
ステップS802または図10のステップS901の割
込毎にECU40にて実行される。
【0070】図12において、まず、ステップS110
1で、上述の図5によるTAU演算処理が実行される。
次にステップS1102に移行して、1噴射当たり還元
剤量FQが上式(4)にて算出される。次にステップS
1103に移行して、1噴射が終了するまで待ってステ
ップS1104に移行する。ステップS1104では、
前回までのΣFQにステップS1102で算出された1
噴射当たり還元剤量FQが加算され今回のΣFQが設定
される。なお、ΣFQは積算演算された1噴射当たり還
元剤量FQを表す。
【0071】次にステップS1105に移行して、NO
x 触媒24の下流側の空燃比でありA/Fセンサ32の
出力信号に基づくNOx 触媒後空燃比が所定値“1”未
満であるかが判定される。ステップS1105の判定条
件が成立せず、即ち、NOx触媒後空燃比がリーンまた
はストイキ近傍にあるときにはステップS1106に移
行し、NOx 触媒後空燃比が所定値“2”未満であるか
が判定される。ステップS1106の判定条件が成立、
即ち、NOx 触媒後空燃比が所定値“2”未満とほぼス
トイキ近傍にあるときにはステップS1107に移行
し、前回までのΣ空燃比に今回の空燃比が加算され今回
のΣ空燃比が設定される。なお、Σ空燃比は積算演算さ
れた空燃比を表す。
【0072】次にステップS1108に移行して、カウ
ンタNが「+1」インクリメントされたのち、ステップ
S1101に戻り、同様の処理が繰返し実行される。一
方、ステップS1106の判定条件が成立せず、即ち、
NOx 触媒後空燃比が所定値以上と大きくリーン側にあ
るときにはステップS1107及びステップS1108
をスキップしてステップS1101に戻り、同様の処理
が繰返し実行される。
【0073】一方、ステップS1105の判定条件が成
立、即ち、NOx 触媒後空燃比がリッチであるときには
ステップS1109に移行し、リーン制御へ移行された
のちステップS1110に移行し、Σ空燃比をカウンタ
N値で除算して還元中平均空燃比が算出される。次にス
テップS1111に移行して、Σ空燃比が「0」に戻さ
れ、カウンタNが「0」にクリアされる。
【0074】次にステップS1112に移行して、後述
の空燃比リッチ間の過剰空燃比積算処理が実行される。
この空燃比リッチ間の過剰空燃比とは、適正還元剤量を
算出するためリーン側からリッチ側へ空燃比制御したと
き、余分な噴射量によりNOx 触媒後空燃比が理論空燃
比を越え実際にリッチとなった空燃比をいう。次にステ
ップS1113に移行して、後述の適正量演算処理が実
行される。次にステップS1114に移行して、適正還
元剤量算出フラグが「1」にセットされる。次にステッ
プS1115に移行して、ΣFQが「0」に戻されたの
ち、本ルーチンを終了する。
【0075】〈空燃比リッチ間の過剰空燃比積算のサブ
ルーチン:図13参照〉なお、この空燃比リッチ間の過
剰空燃比積算ルーチンは図12のステップS1112の
割込毎にECU40にて実行される。
【0076】図13において、ステップS1201で、
空燃比が算出される。次にステップS1202に移行し
て、NOx 触媒後空燃比が還元中平均空燃比を越えてい
るかが判定される。ステップS1202の判定条件が成
立せず、即ち、NOx 触媒後空燃比が還元中平均空燃比
以下と小さいときにはステップS1203に移行し、過
剰空燃比が設定される。次にステップS1204に移行
して、カウンタNが「+1」インクリメントされる。次
にステップS1205に移行して、前回までのΣ過剰空
燃比に今回の過剰空燃比が加算され今回のΣ過剰空燃比
が設定されたのちステップS1201に戻り、同様の処
理が繰返し実行される。なお、Σ過剰空燃比は積算演算
された過剰空燃比を表す。
【0077】一方、ステップS1202の判定条件が成
立、即ち、NOx 触媒後空燃比が還元中平均空燃比を越
え大きいときにはステップS1206に移行し、Σ過剰
空燃比がカウンタN値で除算されリッチ間平均空燃比が
算出される。次にステップS1207に移行して、Σ過
剰空燃比が「0」に戻され、カウンタNが「0」にクリ
アされたのち、本ルーチンを終了する。
【0078】〈適正量演算のサブルーチン:図14参
照〉なお、この適正量演算ルーチンは図12のステップ
S1113の割込毎にECU40にて実行される。
【0079】図14において、ステップS1301で、
還元中平均空燃比からリッチ間平均空燃比が減算され、
それらの偏差としてのΔ空燃比が算出される。次にステ
ップS1302に移行して、過剰還元剤量が次式(8)
にて算出される。ここで、14.7は理論空燃比(スト
イキ)の空燃比である。
【0080】
【数8】 過剰還元剤量←(吸入空気量)×(Δ空燃比)/14.7 ・・・(8)
【0081】次にステップS1303に移行して、ΣF
Qから過剰還元剤量が減算され適正還元剤量が算出され
たのち、本ルーチンを終了する。
【0082】〈適正還元剤量演算のサブルーチンの変形
例:図15参照〉なお、この適正還元剤量演算ルーチン
の変形例は図9のステップS802または図10のステ
ップS901の割込毎にECU40にて実行される。
【0083】図15において、まず、ステップS140
1で、上述の図5によるTAU演算処理が実行される。
次にステップS1402に移行して、噴射開始されたの
ちステップS1403に移行し、内燃機関排出空燃比が
リッチ側に変化したかが判定される。ステップS140
3で内燃機関排出空燃比がリッチ側に変化するまで待っ
てステップS1404に移行する。ステップS1404
では、内燃機関排出空燃比がリッチ側に変化開始した時
刻が記憶される。次にステップS1405に移行して、
NOx 触媒後空燃比がリッチであるかが判定される。
【0084】ステップS1405でNOx 触媒後空燃比
がリッチとなるまで待ってステップS1406に移行す
る。ステップS1406では、リーン制御へ移行された
のちステップS1407に移行し、NOx 触媒後空燃比
がリッチになった時刻が記憶される。次にステップS1
408に移行して、後述の適正量演算処理が実行され
る。次にステップS1409に移行して、適正還元剤量
算出フラグが「1」にセットされたのち、本ルーチンを
終了する。
【0085】〈適正量演算のサブルーチン:図16参
照〉なお、この適正量演算ルーチンは図15のステップ
S1408の割込毎にECU40にて実行される。
【0086】図16において、ステップS1501で、
予めECU40のROMに格納されている運転領域毎の
ガス輸送遅れ時間TDLYが算出されたのちステップS
1502に移行する。ステップS1502では、図15
のステップS1407で記憶されたNOx 触媒後空燃比
がリッチになった時刻から図15のステップS1404
で記憶された内燃機関排出空燃比がリッチ側に変化開始
した時刻及びステップS1501で算出されたガス輸送
遅れ時間TDLYが減算され必要噴射時間が算出され
る。次にステップS1503に移行して、ステップS1
502で算出された必要噴射時間に基づき必要噴射回数
が算出される。ここで、必要噴射回数は必要噴射時間を
噴射周期で除算することで求められる。
【0087】次にステップS1504に移行して、適正
還元剤量が次式(9)にて算出されたのち、本ルーチン
を終了する。
【0088】
【数9】 適正還元剤量←TAU×(単位時間当たり噴射量)×(還元剤密度) ×(必要噴射回数) ・・・(9)
【0089】〈硫黄被毒度合い判定ルーチン:図17参
照〉なお、この硫黄被毒度合い判定ルーチンは許容吸蔵
量学習フラグが「1」にセット、即ち、NOx 触媒24
における許容吸蔵量が学習済となったのちの所定時間毎
にECU40にて繰返し実行される。
【0090】図17において、ステップS1601で、
現在の許容吸蔵量が所定値以下であるかが判定される。
この所定値とは、NOx 触媒24の硫黄被毒度合いを判
定するため予め設定された値である。ステップS160
1の判定条件が成立、即ち、現在の許容吸蔵量が所定値
以下と少なくなっているときにはステップS1602に
移行し、後述の硫黄被毒回復制御処理が実行される。次
にステップS1603に移行して、ステップS1602
による硫黄被毒回復制御処理の実施により硫黄被毒が回
復(許容吸蔵量が回復)されているはずなので、再度許
容吸蔵量を学習させるため許容吸蔵量学習フラグが
「0」にリセットされたのち、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS1601の判定条件が成立せず、即
ち、現在の許容吸蔵量が所定値を越え大きいときには何
もすることなく、本ルーチンを終了する。
【0091】〈硫黄被毒回復制御のサブルーチン:図1
8参照〉なお、この硫黄被毒回復制御ルーチンは図17
のステップS1602の割込毎にECU40にて実行さ
れる。
【0092】図18において、ステップS1701で、
点火時期変更として、例えば、所定量遅角されたのちス
テップS1702に移行し、点火時期遅角によるトルク
ダウンを補うためにスロットル開度変更として、例え
ば、所定開度up(開側へ制御)されることにより、排
気ガスが昇温される。次にステップS1703に移行し
て、NOx 触媒24の触媒推定温度が所定値を越えてい
るかが判定される。ステップS1703の判定条件が成
立せず、即ち、触媒推定温度が所定値以下と低いときに
はステップS1701に戻り、同様の処理が繰返し実行
される。
【0093】一方、ステップS1703の判定条件が成
立、即ち、触媒推定温度が所定値を越え高くなるとステ
ップS1704に移行し、カウンタNが「+1」インク
リメントされたのちステップS1705に移行する。ス
テップS1705では、空燃比リッチ制御が実行された
のちステップS1706に移行し、カウンタN値が所定
回数以上であるかが判定される。ステップS1706の
判定条件が成立せず、即ち、カウンタN値が所定回数未
満と小さいときにはステップS1703に戻り、同様の
処理が繰返し実行される。一方、ステップS1706の
判定条件が成立、即ち、カウンタN値が所定回数以上と
なるとステップS1707に移行し、空燃比リッチ制御
が終了され、本ルーチンを終了する。
【0094】このように、本実施例の内燃機関の排気浄
化装置は、内燃機関10で検出される種々のパラメータ
に基づき内燃機関10の運転状態を検出するECU40
にて達成される運転状態検出手段と、内燃機関10の運
転状態に基づき燃料噴射量TAUを算出するECU40
にて達成される燃料噴射量演算手段と、燃料噴射量TA
Uに基づき内燃機関10に燃料を供給する燃料供給手段
と、内燃機関10の排気通路23途中に設置され、排気
ガスを浄化する三元触媒22と、内燃機関10の排気通
路23途中の三元触媒22の下流側に設置され、排気ガ
ス中のNOx (窒素酸化物)を浄化するNOx 触媒24
と、内燃機関10の排気通路23途中の三元触媒22の
上流側に配設され、排気ガス中の空燃比を検出する第1
の空燃比検出手段としてのA/Fセンサ31と、内燃機
関10の排気通路23途中のNOx 触媒24の下流側に
配設され、排気ガス中の空燃比または酸素濃度を検出す
る第2の空燃比検出手段としてのA/Fセンサ32と、
現在のNOx 触媒24に吸蔵されているNOx を還元す
るのに必要な燃料噴射量である必要還元剤量をA/Fセ
ンサ32からの出力に基づいて算出するECU40にて
達成される還元剤量演算手段と、NOx 触媒24の吸蔵
量と必要還元剤量との関係式を算出するECU40にて
達成される関係式演算手段と、前記関係式演算手段で算
出された関係式を学習するECU40にて達成される関
係式学習手段と、現在のNOx 触媒24の吸蔵量と学習
された関係式とを比較するECU40にて達成される比
較手段と、前記比較手段による比較結果に応じてNOx
触媒24の許容吸蔵量を設定するECU40にて達成さ
れる許容吸蔵量設定手段と、前記許容吸蔵量設定手段で
設定された許容吸蔵量を学習するECU40にて達成さ
れる許容吸蔵量学習手段と、NOx 触媒24における硫
黄被毒度合いを判定するECU40にて達成される判定
手段と、前記判定手段による判定結果で硫黄被毒回復が
必要なときには、内燃機関10に対する空燃比をリッチ
側に制御、かつ、触媒温度を昇温制御し、NOx 触媒2
4が吸蔵しているSOx を還元し硫黄被毒を回復させる
ECU40にて達成される回復制御手段と、前記回復制
御手段によるNOx 触媒24の硫黄被毒回復後は、許容
吸蔵量を再度学習するECU40にて達成される許容吸
蔵量再学習手段とを具備するものである。
【0095】したがって、現在のNOx 触媒24に吸蔵
されているNOx を還元するのに必要な必要還元剤量が
A/Fセンサ32からの出力に基づき算出され、NOx
触媒24の吸蔵量と必要還元剤量とから算出され学習に
よって更新される関係式としての直線と現在のNOx 触
媒24の吸蔵量とが比較される。そして、この比較結果
に応じてNOx 触媒24の許容吸蔵量が設定され、学習
によって更新される。ここで、NOx 触媒24における
硫黄被毒度合いが判定され、硫黄被毒回復が必要なとき
には、内燃機関に対する空燃比がリッチ側に制御、か
つ、触媒温度が昇温制御され、NOx 触媒24が吸蔵し
ているNOx が還元され硫黄被毒が回復されたのち、許
容吸蔵量が再度学習される。これにより、NOx 触媒2
4における現在のNOx 吸蔵能力を的確に知ることがで
き、エミッション悪化が未然に防止され、NOx 触媒2
4の許容吸蔵量の回復によって燃費の悪化も防止され
る。
【0096】また、本実施例の内燃機関の排気浄化装置
のECU40にて達成される還元剤量演算手段は、1回
目にA/Fセンサ32が所定範囲のリッチ信号を出力す
ると予測される還元剤量を供給し、2回目ではA/Fセ
ンサ32による1回目の空燃比挙動に基づいて適正還元
剤量を逆算し、必要還元剤量を算出するものである。こ
の適正還元剤量は、NOx 触媒24の下流側における過
剰な空燃比を積算した過剰空燃比積算値から算出するも
のである。また、適正還元剤量は、A/Fセンサ31か
らの出力がリッチ側に変化開始した時点からA/Fセン
サ32からの出力がリッチ側に変化し始めるまでの時間
とガス輸送遅れ時間とに基づいて算出するものである。
【0097】つまり、1回目にはA/Fセンサ31から
所定範囲のリッチ信号が出力されると予測されるだけの
還元剤量が供給され、2回目にはA/Fセンサ32によ
る1回目の空燃比挙動に基づき適正還元剤量が逆算され
る。即ち、A/Fセンサ32からの所定範囲のリッチ信
号が出力された分が差引かれることで必要還元剤量が正
確に算出される。この適正還元剤量がNOx 触媒24の
下流側で過剰な空燃比を積算した過剰空燃比積算値によ
って求められる。即ち、空燃比が理論空燃比を越えリッ
チ側となった空燃比が積算されることで過剰還元剤量が
算出され、この過剰分が与えられた還元剤量から減算さ
れることで正確に求められる。また、変形例では、適正
還元剤量がA/Fセンサ31からの出力がリッチ側に変
化開始した時点からA/Fセンサ32からの出力がリッ
チ側に変化し始めるまでの時間を求め、更に、排気ガス
がA/Fセンサ31からA/Fセンサ32に至るまでの
ガス輸送遅れ時間を減算することで正確に求められる。
【0098】そして、本実施例の内燃機関の排気浄化装
置のECU40にて達成される関係式演算手段は、2回
のリッチ側へのパージ制御に対応するNOx 触媒24の
吸蔵量とそれに対応する還元に必要な還元剤量とを表す
点から直線を算出するものである。この吸蔵量は、NO
x 触媒24がNOx を吸蔵しきれずに漏出することのな
い十分小さい領域に設定するものである。つまり、リッ
チ側へパージ制御したときのNOx 触媒24の吸蔵量に
対する還元剤量を表す点が少なくとも2点以上求められ
る。これにより、NOx 触媒の吸蔵量に対する必要還元
剤量を示す関係式としての直線が簡単かつ正確に求めら
れる。
【0099】更に、本実施例の内燃機関の排気浄化装置
のECU40にて達成される関係式学習手段は、今回算
出された直線の傾きaが予め設定された基準傾きa1 に
対し所定範囲内にあるときのみ、更新学習するものであ
る。つまり、今回算出された直線の傾きと基準傾きとの
偏差が所定範囲内であるときには、直線が更新され記憶
される。これにより、求められた傾きを用いた直線に対
する信頼性が向上される。また、本実施例の内燃機関の
排気浄化装置のECU40にて達成される比較手段は、
現在のNOx 触媒24の吸蔵量とその還元に必要な還元
剤量とを表す点が、関係式としての直線に対し所定範囲
内または所定範囲外にあるかを比較するものである。し
たがって、現在のNOx 触媒24の吸蔵量に対する還元
剤量を表す点が関係式に対し所定範囲内または所定範囲
外にあるか、即ち、関係式の近傍にあるか否かによっ
て、適切な還元剤量が正確に求められる。
【0100】そして、本実施例の内燃機関の排気浄化装
置のECU40にて達成される許容吸蔵量設定手段は、
比較手段による比較結果が所定範囲内にあるときには許
容吸蔵量を増量、また、比較手段による比較結果が所定
範囲外にあるときには許容吸蔵量を減量するものであ
る。つまり、比較手段での比較結果で現在のNOx 触媒
24の吸蔵量に対する還元剤量を表す点が関係式に対し
所定範囲内、即ち、直線の近傍にあるときにはNOx 触
媒24の吸蔵能力に余裕があるとして許容吸蔵量が増量
される。また、この点が直線に対し所定範囲外、即ち、
直線の近傍にないときにはNOx 触媒24の吸蔵能力を
越えている可能性があるとして許容吸蔵量が減量され
る。これにより、NOx 触媒24からNOx が漏出する
ことが防止されると共に、NOx 触媒24の吸蔵能力が
最大限に発揮される。
【0101】加えて、本実施例の内燃機関の排気浄化装
置のECU40にて達成される許容吸蔵量設定手段は、
許容吸蔵量学習が完了するまでの初回には許容吸蔵量を
少ない方から多くなる方に向かって探すものである。こ
れにより、NOx 触媒24の吸蔵能力を越えて許容吸蔵
量が設定されることがないため、NOx 触媒24からN
Ox が漏出することが未然に防止される。また、本実施
例の内燃機関の排気浄化装置のECU40にて達成され
る許容吸蔵量学習手段は、比較手段による比較結果が所
定範囲内で最大となる許容吸蔵量を学習値とし、内燃機
関10の運転状態毎に学習値を設定し、次回に反映する
ものである。これにより、現在のNOx触媒の吸蔵能力
を最大限に発揮するための適切な還元剤量が正確に求め
られる。そして、本実施例の内燃機関の排気浄化装置の
ECU40にて達成される判定手段は、現在のNOx 触
媒24の許容吸蔵量が所定値以下であるかによって硫黄
被毒度合いを判定するものである。これにより、NOx
触媒に対して硫黄被毒回復制御を行なう好適なタイミン
グが求められる。
【0102】ところで、上記実施例では、第2の空燃比
検出手段としてA/Fセンサ32を用いているが、上記
変形例では、O2 センサを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の排気浄化装置が適用された内燃機関とその
周辺機器を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の排気浄化装置で使用されているECUにお
けるNOx 触媒に対するNOx 吸蔵及び回復制御の処理
手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の排気浄化装置で使用されているECUにお
けるイニシャル処理を示すフローチャートである。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の排気浄化装置で使用されているECUにお
けるリーン制御の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の排気浄化装置で使用されているECUにお
けるTAU演算の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】 図6は図4における吸蔵量演算の処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の排気浄化装置で使用されているECUにお
けるリッチパージ制御の処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】 図8は図2及び図7における直線学習の処理
手順を示すフローチャートである。
【図9】 図9は図2及び図7における許容吸蔵量学習
の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 図10は図8におけるポイント1及びポイ
ント2演算の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 図11は図8における直線演算の処理手順
を示すフローチャートである。
【図12】 図12は図9及び図10における適正還元
剤量演算の処理手順を示すサブルーチンである。
【図13】 図13は図12における空燃比リッチ間の
過剰空燃比積算の処理手順を示すサブルーチンである。
【図14】 図14は図12における適正量演算の処理
手順を示すサブルーチンである。
【図15】 図15は図9及び図10における適正還元
剤量演算の処理手順の変形例を示すサブルーチンであ
る。
【図16】 図16は図15における適正量演算の処理
手順を示すサブルーチンである。
【図17】 図17は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関の排気浄化装置で使用されているECU
における硫黄被毒度合い判定の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図18】 図18は図17における硫黄被毒回復制御
の処理手順を示すサブルーチンである。
【図19】 図19は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関の排気浄化装置で用いられているNOx
触媒におけるNOx 吸蔵量と必要還元剤量との関係を示
す特性図である。
【図20】 図20は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関の排気浄化装置で用いられているNOx
触媒への入NOx 及び出NOx におけるNOx 濃度を示
す特性図である。
【符号の説明】
10 内燃機関 14a,14b,14c,14d インジェクタ(燃料
供給手段) 22 三元触媒 23 排気通路 24 NOx 触媒 31 A/Fセンサ(第1の空燃比検出手段) 32 A/Fセンサ(第2の空燃比検出手段) 40 ECU(電子制御ユニット)
フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AA17 AA28 AB03 AB06 BA11 BA33 CA18 CB02 CB05 DA01 DA02 DB11 DB13 DC02 EA18 EA30 EA34 EA35 FB10 FB12 HA36 HA37 HA42

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関で検出される種々のパラメータ
    に基づき前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検
    出手段と、 前記内燃機関の運転状態に基づき燃料噴射量を算出する
    燃料噴射量演算手段と、 前記燃料噴射量に基づき前記内燃機関に燃料を供給する
    燃料供給手段と、 前記内燃機関の排気通路途中に設置され、排気ガスを浄
    化する三元触媒と、 前記内燃機関の排気通路途中の前記三元触媒の下流側に
    設置され、排気ガス中のNOx (窒素酸化物)を浄化す
    るNOx 触媒と、 前記内燃機関の排気通路途中の前記三元触媒の上流側に
    配設され、排気ガス中の空燃比を検出する第1の空燃比
    検出手段と、 前記内燃機関の排気通路途中の前記NOx 触媒の下流側
    に配設され、排気ガス中の空燃比または酸素濃度を検出
    する第2の空燃比検出手段と、 現在の前記NOx 触媒に吸蔵されているNOx を還元す
    るのに必要な燃料噴射量である必要還元剤量を前記第2
    の空燃比検出手段からの出力に基づいて算出する還元剤
    量演算手段と、 前記NOx 触媒の吸蔵量と前記必要還元剤量との関係式
    を算出する関係式演算手段と、 前記関係式演算手段で算出された前記関係式を学習する
    関係式学習手段と、 現在の前記NOx 触媒の吸蔵量と学習された前記関係式
    とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に応じて前記NOx 触媒の
    許容吸蔵量を設定する許容吸蔵量設定手段と、 前記許容吸蔵量設定手段で設定された前記許容吸蔵量を
    学習する許容吸蔵量学習手段と、 前記NOx 触媒における硫黄被毒度合いを判定する判定
    手段と、 前記判定手段による判定結果で硫黄被毒回復が必要なと
    きには、前記内燃機関に対する空燃比をリッチ側に制
    御、かつ、触媒温度を昇温制御し、前記NOx 触媒が吸
    蔵しているSOx (硫黄酸化物)を還元し硫黄被毒を回
    復させる回復制御手段と、 前記回復制御手段による前記NOx 触媒の硫黄被毒回復
    後は、前記許容吸蔵量を再度学習する許容吸蔵量再学習
    手段とを具備することを特徴とする内燃機関の排気浄化
    装置。
  2. 【請求項2】 前記還元剤量演算手段は、1回目に前記
    第2の空燃比検出手段が所定範囲のリッチ信号を出力す
    ると予測される還元剤量を供給し、2回目では前記第2
    の空燃比検出手段による1回目の空燃比挙動に基づいて
    適正還元剤量を逆算し、前記必要還元剤量を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記適正還元剤量は、前記NOx 触媒の
    下流側における過剰な空燃比を積算した過剰空燃比積算
    値から算出することを特徴とする請求項2に記載の内燃
    機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記適正還元剤量は、前記第1の空燃比
    検出手段からの出力がリッチ側に変化開始した時点から
    前記第2の空燃比検出手段からの出力がリッチ側に変化
    し始めるまでの時間とガス輸送遅れ時間とに基づいて算
    出することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排
    気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記関係式演算手段は、少なくとも2つ
    以上の異なる前記NOx 触媒の吸蔵量とそれに対応する
    還元に必要な還元剤量とを表す点から直線を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記吸蔵量は、前記NOx 触媒がNOx
    を吸蔵しきれずに漏出することのない十分小さい領域に
    設定することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の
    排気浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記関係式学習手段は、今回算出された
    直線の傾きが予め設定された基準傾きに対し所定範囲内
    にあるときのみ、更新学習することを特徴とする請求項
    5に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記比較手段は、現在の前記NOx 触媒
    の吸蔵量とそれに対応する還元に必要な還元剤量とを表
    す点が、前記関係式に対し所定範囲内または所定範囲外
    にあるかを比較することを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関の排気浄化装置。
  9. 【請求項9】 前記許容吸蔵量設定手段は、前記比較手
    段による比較結果が所定範囲内にあるときには前記許容
    吸蔵量を増量、また、前記比較手段による比較結果が所
    定範囲外にあるときには前記許容吸蔵量を減量すること
    を特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
  10. 【請求項10】 前記許容吸蔵量設定手段は、前記許容
    吸蔵量学習が完了するまでの初回には前記許容吸蔵量を
    少ない方から多くなる方に向かって探すことを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  11. 【請求項11】 前記許容吸蔵量学習手段は、前記比較
    手段による比較結果が所定範囲内で最大となる前記許容
    吸蔵量を学習値とし、前記内燃機関の運転状態毎に学習
    値を設定し、次回に反映することを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  12. 【請求項12】 前記判定手段は、現在の前記NOx 触
    媒の前記許容吸蔵量と所定値との比較によって硫黄被毒
    度合いを判定することを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関の排気浄化装置。
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