JP2002193764A - 顔料系色素を含有した整髪料 - Google Patents

顔料系色素を含有した整髪料

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JP2002193764A
JP2002193764A JP2000392122A JP2000392122A JP2002193764A JP 2002193764 A JP2002193764 A JP 2002193764A JP 2000392122 A JP2000392122 A JP 2000392122A JP 2000392122 A JP2000392122 A JP 2000392122A JP 2002193764 A JP2002193764 A JP 2002193764A
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acid ester
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Katsuhiko Yoshida
勝彦 吉田
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保存安定性、耐光性、透明性、外観等に優れ、
顔料系色素が均一安定に分散化されて鮮明美麗に着色し
た整髪料。 【解決手段】(A)ワックス類と、(B)ヒマシ油0〜
93質量%と、(C)顔料系色素と、(D)ポリオキシ
アルキレン鎖含有化合物;ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油高級脂肪酸モノエステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びそ
の塩、並びにポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群
より選択される1種又は2種以上とを含有することを特
徴とする整髪料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料系色素により
着色されたポマード、チック、整髪油等の整髪料に関
し、更に詳しくは、保存安定性、耐光性、透明性、外観
に優れ、かつ顔料系色素が安定に分散化されて、鮮明美
麗に着色されたポマード、チック、整髪油等の整髪料に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ポマード、チック、整髪油等の油性原料を主成分とする
整髪料では、着色剤として油溶性の染料が用いられてき
た。しかしながら油溶性色素は、安全性の面で問題があ
り、米国のFDAでは一部使用禁止、国内、化粧品工業
会においても配合量規制、また各社自主規制下にある。
このためポマード、チック、整髪油等の整髪料では着色
剤が希少となり、商品イメージの色彩表現付与が非常に
困難であり、また商品価値の面からも問題となってい
る。
【0003】特開昭54−76835号公報では、水溶
性色素を特定の可溶化剤で可溶化し、整髪料を着色する
方法が提案されているが、発色が十分でない等の問題が
あった。
【0004】一方、顔料系色素は、水や油に不溶である
性状から整髪料での使用はほとんどなされていなかっ
た。
【0005】顔料系色素をポマード、チック、整髪油等
の整髪料に応用しようとした時、顔料系色素を、油性原
料中に分散剤を用いて分散させる方法が考えられる。し
かしながら一時的に均一に分散した顔料系色素が、長期
間の経時変化や温度変化によって沈澱したり、凝集をお
こして色ムラを生じたり、また分散剤や原料の種類によ
っては、顔料系色素の変質、変色や耐光性が低下する等
多くの問題があり、未だ満足すべき分散方法は見い出さ
れていなかった。
【0006】したがって、本発明の目的は、保存安定
性、耐光性、透明性、外観等に優れ、顔料系色素が均一
安定に分散化されて、鮮明美麗に着色した整髪料を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ヒマシ油と
ワックス類等の油性原料を主成分とする整髪料における
前記の難点を改良せんとして鋭意研究した結果、顔料系
色素と特定のポリオキシアルキレン鎖含有化合物及びポ
リグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される
1種又は2種以上とを混合し、整髪料に配合した場合、
顔料系色素が均一安定に分散化され、鮮明美麗に着色
し、長期保存しても顔料系色素の沈澱や凝集、変質及び
変色等を生ずることなく、しかも温度変化や光に対して
も安定な、高品質の整髪料が得られることを見い出し、
本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は(A)ワックス類と、
(B)ヒマシ油0〜93質量%と、(C)顔料系色素
と、(D)ポリオキシアルキレン鎖含有化合物;ポリオ
キシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油高級脂肪酸モノエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸及びその塩、並びにポリグリセリン脂肪酸
エステルからなる群より選択される1種又は2種以上と
を含有することを特徴とする整髪料である。
【発明の実施の形態】
【0009】以下、本発明の実施の形態を詳述する。
【0010】本発明に用いられる(A)ワックス類は、
通常毛髪化粧料に用いられるものであり、毛髪の固化を
目的として配合されるものであれば特に制限されない
が、天然モクロウ、合成モクロウ、キャンデリラロウ、
ミツロウ、カルナウバロウ、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、硬化ヒマシ油、半硬化ヒマシ油(ヨウ
素価30〜70)、12−ヒドロキシステアリン酸、モ
ノ12−ヒドロキシステアリン酸グリセリンが、整髪力
に優れ好ましい。本発明の(A)ワックス類は、1種単
独又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その
配合量は整髪料の総量に対して、1〜45質量%が好ま
しく、特に好ましくは2〜45質量%である。
【0011】本発明に用いられる(B)ヒマシ油は、通
常化粧料に用いられるものであれば特に制限されない。
また(D)成分であるポリオキシエチレンヒマシ油及び
/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油で、(B)ヒマ
シ油の一部又は全部を置換することもできる。(B)ヒ
マシ油の配合量は、整髪料の総量に対して、0〜93質
量%であり、好ましくは60〜90質量%である。
【0012】本発明に用いられる(C)顔料系色素は、
水や油に不溶であり、現在施行されている厚生省令第3
0号「医薬品等に使用することができるタール色素を定
める省令(昭和41年8月31日公布)」、並びに厚生
省令第3号(昭和42年1月)及び厚生省令第55号
(昭和47年12月)による前記省令第30号の改正に
規定されている法定の化粧品用タール色素から選択され
るものが好ましい。特に好ましいものとして、赤色20
2号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤
色206号、赤色207号、赤色208号、赤色219
号、赤色220号、赤色221号、赤色226号、赤色
228号、赤色404号、赤色405号、黄色205
号、黄色401号、青色201号、青色204号、青色
404号、だいだい色203号、だいだい色204号、
だいだい色401号、及び法定の化粧品用タール色素か
ら得られるレーキ顔料が挙げられる。
【0013】レーキとは、純色素又は純色素の塩を基剤
[水酸化アルミニウム、安息香酸アルミニウム、硫酸バ
リウム、水酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、ケイ
酸ジルコニウム、ケイ酸、グロスホワイト(水酸化アル
ミニウムと硫酸バリウムの共沈したもの)、炭酸カルシ
ウム、タルク、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛、雲
母、セルロース、高分子化合物、樹脂等]に吸着、共
沈、又はラジカルな結合によって得られる不溶性の色素
をいう。
【0014】本発明に用いられる(C)顔料系色素は、
1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができ
る。その配合量は適量で、特に限定されないが、通常整
髪料の総量に対して、0.00001〜0.1質量%の
範囲内で適用される。
【0015】本発明に用いられる(D)ポリオキシアル
キレン鎖含有化合物は、ポリオキシエチレンヒマシ油、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油高級脂肪酸モノエステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びその塩で
ある。
【0016】ポリオキシエチレンヒマシ油は、ヒマシ油
のエチレンオキサイド付加物であり、エチレンオキサイ
ドの付加モル数[(CH2CH2O)nのnの数を意味す
る。以下同様。]が、3〜60モルのものが好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、硬化ヒマシ油のエ
チレンオキサイド付加物であり、エチレンオキサイドの
付加モル数が、5〜40モルのものが好ましい。ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油高級脂肪酸モノエステルは、
脂肪酸がイソステアリン酸で、エチレンオキサイドの付
加モル数が5〜30モルのものが好ましい。ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステルは、脂肪酸の炭素数
が12〜22で、直鎖状、分岐鎖状、飽和、不飽和のい
ずれでもよく、エチレンオキサイドの付加モル数が6〜
20モルのものが好ましい。ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸エステルは、脂肪酸がオレイン酸又はラウリ
ン酸で、エチレンオキサイドの付加モル数が5〜15モ
ルのものが好ましい。ポリエチレングリコール脂肪酸エ
ステルは、脂肪酸がオレイン酸で、エチレンオキサイド
の付加モル数が5〜15モルのものが好ましい。ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルとしては、アルキルがオ
レイルで、エチレンオキサイドの付加モル数が5〜15
モルのものが好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸としては、アルキルの炭素数が12〜22
で、直鎖状、分岐鎖状、飽和、不飽和のいずれでもよ
く、エチレンオキサイドの付加モル数が2〜10モルの
ものが好ましい。
【0017】また本発明に用いられる(D)ポリグリセ
リン脂肪酸エステルは、脂肪酸が、ラウリン酸、ミリス
チン酸、イソステアリン酸、又はオレイン酸で、グリセ
リンの付加モル数が6〜10であるものが好ましい。
【0018】本発明に用いられる(D)ポリオキシアル
キレン鎖含有化合物及びポリグリセリン脂肪酸エステル
は、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることが
でき、その配合量は、整髪料の総量に対して、0.00
05〜3.5質量%が好ましく、特に好ましくは0.0
01〜2.5質量%である。0.0005質量%よりも
少ないと顔料系色素の分散化や均一着色をすることが困
難となり、3.5質量%よりも多くなると化粧料が不透
明化したり外観が悪くなり易い。
【0019】本発明の整髪料の製造方法としては、特に
限定されないが、好適な方法を次に示す。
【0020】まず(C)顔料系色素1質量部と、(D)
ポリオキシアルキレン鎖含有化合物、及びポリグリセリ
ン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種又は2
種以上1〜49質量部とを混合し、50〜80℃まで攪
拌しながら加温する。昇温後、微粉砕機[衝撃式粉砕機
(アトマイザ、ハンマミル、ピンディスクミル、遠心分
級型ミル等)、広義のボールミル(転動ボールミル、振
動ボールミル等)、攪拌式ミル(塔式粉砕機、攪拌槽型
ミル、流通管型ミル、アニュラ型ミル等)、ジェット粉
砕機、せん断ミル、コロイドミル等]及び/又は混錬機
[ホイール型(シンプソンミル、ウェットパンミル
等)、ボール型(回転ミル、サンドグラインダ等)、ブ
レード型(ニーダ、ヘンシェル等)、らいかい機]に
て、粉砕混錬する。微粉砕機及び混錬機は、(C)成分
及び(D)成分の配合比により適宜選択され、また
(C)顔料系色素は、下記に示すろ過材を透過できる程
度[平均粒子径0.5〜5μm、好ましくは平均粒子径
0.5〜1μm]まで、粉砕される。尚、平均粒子径と
は、光学顕微鏡を用いて各粒子の定方向径を測定し、そ
の合計値を、測定した粒子の個数で割った値を意味す
る。
【0021】次に(D)ポリオキシアルキレン鎖含有化
合物、及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群よ
り選択される1種又は2種以上で、混合液の全量に対す
る(C)顔料系色素濃度が0.01〜3質量%(好まし
くは0.1〜1.2質量%)となる様に希釈し、加圧ろ
過を経て、混合液を得る。ろ過を行う際のろ過材として
は、ろ紙(セルロースろ紙、ガラス繊維ろ紙等)、メン
ブランフィルター、及び多孔体フィルター等を挙げるこ
とができ、好ましくは、孔径が0.5〜10μmのもの
であり、特に好ましくは、0.5〜2μmのものであ
る。
【0022】次に(B)ヒマシ油と(A)ワックス類と
の均一混合物(約70〜80℃)に上記混合液を添加
し、均一に混合溶解した後、(液状整髪料の場合)
は、常温まで水冷却した後、容器に充填する。(ポマ
ード状整髪料の場合)は、−10℃の冷凍庫で急冷固化
し、次いで室温まで戻し、容器に充填する。(チック
状整髪料の場合)は、成型器に流し込み、水冷固化、又
はクーリングトンネルを通過させ、冷却固化後、容器に
充填する。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0024】[各試料の製造方法](C)顔料系色素1
質量部と、(D)ポリオキシアルキレン鎖含有化合物及
びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択さ
れる1種又は2種以上9質量部とを混合し、50〜80
℃まで攪拌しながら加温する。昇温後、ホモミキサーに
て10分間攪拌した後、らいかい機にて、60分間らい
かいする。次いで、(D)成分の残量を加え希釈し、加
圧ろ過を行い、混合液を得る。[ろ紙は東洋アドバンテ
ィック社製、生産用ろ紙No.28(1.0μm)を用
いる。] 次に(B)ヒマシ油と(A)ワックス類との均一混合物
(約70〜80℃)に上記混合液を添加し、均一に混合
溶解した後、(ポマード状整髪料の場合)は、−10
℃の冷凍庫で急冷固化し、次いで室温まで戻し、容器に
充填する。(チック状整髪料の場合)は、成型器に流
し込み、クーリングトンネルを通過させ、冷却固化後、
容器に充填する。
【0025】[試験方法] ・保存安定性は、0℃及び45℃の恒温室に一年間保存
した場合の外観(透明性、着色性、顔料系色素の凝集の
有無)を肉眼で観察した結果を示した。 ・耐光性は試料をウェザーメーター(スガ試験機社製)
により主波長380nmの紫外線を24時間照射した後
の外観(変色、退色の有無)を観察した結果を示した。
【0026】実施例1、2 表1に示す組成で、上記の製造方法に従い、ポマード状
整髪料を得た。尚、以下の配合量の単位は質量%であ
る。
【0027】 (表1) 成分 実施例1 実施例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 天然モクロウ 10.0 3.0 合成モクロウ − 3.0 硬化ヒマシ油 1.0 − 半硬化ヒマシ油(IV=60) − 10.0 青色404号 0.005 0.0002 黄色401号 0.001 − モノオレイン酸POE(6)ソルビタン 0.5 0.02 モノオレイン酸POE(20)ソルビタン − 0.1 ヒマシ油 残 量 残 量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100.0 100.0
【0028】実施例1及び2は、均一に着色され、鮮明
な青色、黄緑色を呈しており、透明性も良好であった。
次にウェザーメーターにより耐光性試験を行った。その
結果、色相、透明性、外観等に何ら変化(異常)なく、
耐光性も優れている事が認められた。また、実施例1及
び2を0℃及び45℃の各恒温室中に一年間放置した結
果は何れの場合も色相、透明性、外観等、製造直後と何
ら変化なく良好で、長期保存しても温度変化に対して極
めて安定であることが認められた。
【0029】比較例1、2 比較例1及び2はモノオレイン酸POE(6)ソルビタ
ン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタンの替わり
に、モノオレイン酸ソルビタンを使用する他は実施例1
及び2と同様にポマード状整髪料を調製した。
【0030】比較例1及び2の色相は不鮮明で、耐光性
試験を行った結果かなり退色(変色)して、耐光性も不
良であることが認められた。また0℃及び45℃の恒温
室中に一年間放置した結果、顔料系色素が部分的に凝集
した。
【0031】実施例3 表2に示す組成で、上記の製造方法に従い、チック状整
髪料を得た。尚、以下の配合量の単位は質量%である。
【0032】 (表2) 成分 実施例3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 天然モクロウ 5.0 キャンデリラロウ 3.0 ミツロウ 15.0 赤色202号 0.002 モノオレイン酸POE(6)ソルビタン 0.2 ヒマシ油 残 量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100.0
【0033】実施例3は、鮮明な赤色に均一に着色さ
れ、外観も良好である。次にウェザーメーターにより耐
光性試験を行った結果、色相、外観等に何ら変化なく、
耐光性も優れている事が認められた。また、実施例3を
0℃及び45℃の各恒温室中に一年間放置した結果、何
れの場合も、色相、外観等、製造直後と何ら変化なく、
長期保存しても温度変化に対して極めて安定であること
が認められた。
【0034】比較例3〜5 比較例3〜5は、モノオレイン酸POE(6)ソルビタ
ンの替わりに、順番にPOE(2)セチルエーテル、P
OE(100)硬化ヒマシ油、モノステアリン酸デカグ
リセリルを使用する他は実施例3と同様にチック状整髪
料を調製した。
【0035】上記製造方法において、顔料系色素を分散
させる際、加圧ろ過を行うが、実施例と同様に東洋アド
バンティック社製、生産用ろ紙No.28(1.0μ
m)を用いた結果、ろ過工程で固まり、ろ過混合液の調
製が不可能であった。そのため、未ろ過混合液で着色し
たが、顔料系色素が部分的に凝集し着色にムラが生じ
た。
【0036】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明の整髪料は、
ポリオキシアルキレン鎖含有化合物及び/又はポリグリ
セリン脂肪酸エステルにより顔料系色素が均一安定に分
散化されているので、鮮明美麗に着色されており、長期
保存しても、該顔料系色素の沈澱、凝集、変質、変色を
全く生じることがない。しかも温度変化や光に対しても
著しく安定であり、その商品価値のきわめて高いもので
ある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ワックス類と、(B)ヒマシ油0
    〜93質量%と、(C)顔料系色素と、(D)ポリオキ
    シアルキレン鎖含有化合物;ポリオキシエチレンヒマシ
    油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
    レン硬化ヒマシ油高級脂肪酸モノエステル、ポリオキシ
    エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
    ングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール
    脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
    ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びそ
    の塩、並びにポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群
    より選択される1種又は2種以上とを含有することを特
    徴とする整髪料。
  2. 【請求項2】 (D)ポリオキシアルキレン鎖含有化合
    物、及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より
    選択される1種又は2種以上が、整髪料の全量を基準と
    して、0.0005〜3.5質量%含有されていること
    を特徴とする請求項1記載の整髪料。
  3. 【請求項3】 (A)ワックス類が、天然モクロウ、合
    成モクロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、カルナウバ
    ロウ、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、硬化
    ヒマシ油、半硬化ヒマシ油(ヨウ素価30〜70)、1
    2−ヒドロキシステアリン酸、モノ12−ヒドロキシス
    テアリン酸グリセリンからなる群より選択される1種又
    は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の整髪料。
  4. 【請求項4】 (A)ワックス類が、整髪料の全量を基
    準として、1〜45質量%含有されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載された整髪料。
  5. 【請求項5】 (C)顔料系色素が法定の化粧品用ター
    ル色素から選択される1種又は2種以上であることを特
    徴とする請求項1〜4記載のいずれか1項に記載された
    整髪料。
  6. 【請求項6】 (C)顔料系色素が、赤色202号、赤
    色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206
    号、赤色207号、赤色208号、赤色219号、赤色
    220号、赤色221号、赤色226号、赤色228
    号、赤色404号、赤色405号、黄色205号、黄色
    401号、青色201号、青色204号、青色404
    号、だいだい色203号、だいだい色204号、だいだ
    い色401号、及び法定の化粧品用タール色素から得ら
    れるレーキ顔料からなる群より選択される1種又は2種
    以上であることを特徴とする請求項1〜5記載のいずれ
    か1項に記載された整髪料。
  7. 【請求項7】 (C)顔料系色素が、整髪料の全量を基
    準として、0.00001〜0.1質量%含有されてい
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    された整髪料。
  8. 【請求項8】 (C)顔料系色素1質量部と、(D)ポ
    リオキシアルキレン鎖含有化合物、及びポリグリセリン
    脂肪酸エステルからなる群より選択される1種又は2種
    以上1〜49質量部とを粉砕混練し、更に(D)ポリオ
    キシアルキレン鎖含有化合物、及びポリグリセリン脂肪
    酸エステルからなる群より選択される1種又は2種以上
    で、混合液の全量に対する(C)顔料系色素濃度が0.
    01〜3質量%となる様に希釈し、ろ過を経て得られる
    混合液を配合することを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載された整髪料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520828A (ja) * 2009-03-20 2012-09-10 ナチュラ コスメティコス ソシエダッド アノニマ チブサノキエキス沈澱から不溶性物質を得る方法、チブサノキエキス沈澱からの物質およびその用途

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