JP2002192798A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2002192798A
JP2002192798A JP2001266046A JP2001266046A JP2002192798A JP 2002192798 A JP2002192798 A JP 2002192798A JP 2001266046 A JP2001266046 A JP 2001266046A JP 2001266046 A JP2001266046 A JP 2001266046A JP 2002192798 A JP2002192798 A JP 2002192798A
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driven roller
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JP2001266046A
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English (en)
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Masaki Shimomura
正樹 下村
Hiroshi Asawa
博 麻和
Hiroyuki Tajima
裕之 田島
Koji Hashiuchi
浩二 橋内
Kenjiro Ishihara
研二郎 石原
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Masahiro Isono
正博 磯野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to DE60134448T priority patent/DE60134448D1/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドと従動ローラの調整を簡単かつ一
義的にできるインクジェット式記録装置を提供するこ
と。 【解決手段】 記録ヘッド100を移動させてペーパー
ギャップを切り替えるペーパーギャップ切替手段200
Aと、従動ローラ202に対し圧力を印加あるいは解放
し、記録媒体に対する押圧力を調整する押圧力調整手段
200Bと、前記ペーパーギャップ切替手段と前記押圧
力調整手段の2系統の駆動を一連で操作する操作手段2
00Cとを備える。これにより、操作手段のみの操作で
ペーパーギャップ切替と押圧力調整を行うことができる
ので、ペーパーギャップ切替と押圧力調整を間違えずに
スムーズに行うことが可能となり、ユーザの使い勝手を
向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体を送りロ
ーラと従動ローラとの間に挟持して送り出しながら、記
録媒体に対し記録ヘッドからインク滴を吐出するインク
ジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式記録装置の1
つであるインクジェット式プリンタは、記録媒体である
例えば紙をオートシートフィーダ(自動連続給紙機構)
あるいは手差しにより供給して、紙送りローラと従動ロ
ーラとの間に挟み込む。そして、紙送りローラを回転さ
せて紙を送り出しながら、記録(プリント)ヘッドの圧
力発生室内のインクを加圧してノズル開口からインク滴
を吐出させることにより、情報を紙上に印刷するように
なっている。
【0003】このような構成のインクジェット式プリン
タでは、通常はいわゆる普通紙と厚紙に対して印刷がで
きるようになっているが、その際の印刷精度を常にほぼ
一定の高精度に保つために、紙面とプリントヘッドのノ
ズル開口面との距離、すなわちペーパーギャップが常に
ほぼ一定になるようにプリントヘッドの移動手段により
プリントヘッドを移動調整している。
【0004】例えば普通紙はばらつきを含めた厚さが約
0.6mm以下であるが、その場合のペーパーギャップ
は約1.2mmとなるようにプリントヘッドは移動調整
されている。そして、厚紙はばらつきを含めた厚さが約
0.7mm〜1.5mmであるので、その場合のプリン
トヘッドは普通紙のときの位置から約0.9mmだけ上
昇移動調整される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、CD―R等の個
人的に情報の記録が可能な情報記録ディスクが普及して
きているが、記録後の情報記録ディスクのラベルも個人
的に印刷したいという要望が高まってきている。そこ
で、情報記録ディスクをいわゆる極厚紙で製作したトレ
イに固定してインクジェット式プリンタに供給するよう
にすれば、情報記録ディスクのラベルを印刷することが
できる。
【0006】ところで、従来のインクジェット式プリン
タでは、対応可能な最大紙厚を上記厚紙の厚さと想定
し、従動ローラが紙送りローラに常に押圧された状態に
あっても、手差しで差し込まれた厚紙の先端により従動
ローラを押し上げ、厚紙を紙送りローラと従動ローラと
の間に挟み込むことができるように設計されている。
【0007】ところが、情報記録ディスクを固定するト
レイ用の極厚紙の厚さは、約1.6mm〜2.5mmに
もなる。このため、この極厚紙を手差しで差し込んで極
厚紙の先端で従動ローラを押しても、図16に示すよう
に極厚紙PPPの先端の押圧力Fは従動ローラ1を回転
させる方向に働いてしまうので、極厚紙PPPの先端で
従動ローラ1を押し上げることができず、極厚紙PPP
を紙送りローラ2と従動ローラ1との間に挟み込むこと
ができない。
【0008】そこで、従動ローラを紙送りローラから離
間(レリース)させてから極厚紙を手差しで差し込んで
紙送りローラと従動ローラとの間に挿入し、その後に従
動ローラを紙送りローラに押圧する従動ローラのレリー
ス手段を備えるようにすればよい。しかし、この従動ロ
ーラのレリース手段を有する従来のインクジェット式プ
リンタでは、プリントヘッドの移動手段の操作レバーと
従動ローラのレリース手段の操作レバーとは別個に設け
られており、機構が複雑で一義的に決まらないので設計
が煩雑で設計ミスし易いという欠点があった。
【0009】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、記録ヘッドと従動ロ
ーラの調整を簡単かつ一義的にできるインクジェット式
記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインクジェット式記録装置では、
記録媒体を挟持して送り出す送りローラ及び従動ローラ
と、前記記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッドとを
有するインクジェット式記録装置において、前記記録ヘ
ッドを移動させてペーパーギャップを切り替えるペーパ
ーギャップ切替手段と、前記従動ローラに対し圧力を印
加あるいは解放し、前記記録媒体に対する押圧力を調整
する押圧力調整手段と、前記ペーパーギャップ切替手段
と前記押圧力調整手段の2系統の駆動を一連で操作する
操作手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】これにより、操作手段のみの操作でペーパ
ーギャップ切替手段と押圧力調整手段を動作させること
ができるので、ペーパーギャップ切替と押圧力調整を間
違えずにスムーズに行うことが可能となり、ユーザの使
い勝手を向上させることができる。また、ペーパーギャ
ップ切替と押圧力調整の機能及びそれらの操作機能が一
体化された構成となるので、操作手段、ペーパーギャッ
プ切替手段及び押圧力調整手段の構造が簡易なものとな
り、設計が容易となって設計ミスを減少させることがで
きると共に、製造や組立のコスト及び工数を低減させる
ことができる。
【0012】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記操作手段
は、前記2系統の駆動操作を切り替えて伝達する欠歯歯
車を備えていることを特徴としている。これにより、2
系統の駆動操作の切り替えを単純な部材で機械的に実現
することができるので、確実かつ高精度な切り替え操作
を行うことができる。
【0013】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に記載のインクジェット式記録装置において、前記操
作手段、前記押圧力調整手段及び前記ペーパーギャップ
切替手段は、ギア機構及びリンク機構で構成されている
ことを特徴としている。これにより、操作手段、ペーパ
ーギャップ切替手段及び押圧力調整手段を比較的簡易な
構造の部材で構成することができるので、製造コストを
低減させることができる。
【0014】請求項4に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記操作手段
は、操作レバーを有する第1欠歯歯車と、この第1欠歯
歯車と噛み合わせ可能に配設された第2欠歯歯車と、こ
の第2欠歯歯車と同軸配置された第3欠歯歯車とを備
え、前記押圧力調整手段は、前記第2欠歯歯車と噛み合
わせ可能に配設され、周面の一部が平坦面に形成された
軸を有する第4欠歯歯車と、前記第3欠歯歯車と噛み合
わせ可能に配設された第5欠歯歯車と、一端に前記従動
ローラが回転自在に装着され、他端が前記第4欠歯歯車
の軸に旋回自在に取り付けられている従動ローラアーム
と、一端側が前記従動ローラに係止され、他端側が前記
第4欠歯歯車の軸に接触され、中央部が前記従動ローラ
アームの略中央部に係止されているコイルバネとを備
え、前記ペーパーギャップ切替手段は、一端が前記第5
欠歯歯車の軸にはめ込まれた第1リンクと、この第1リ
ンクの他端にヒンジを介して一端が連結された第2リン
クと、この第2リンクの他端にヒンジを介して一端が連
結された第3リンクと、この第3リンクの一端にヒンジ
を介して一端が連結された第4リンクと、この第4リン
クの他端にヒンジを介して一端がヒンジを介して連結さ
れ、他端が本体に回転可能に軸支持された第5リンク
と、前記第3リンクの他端に連結され、前記プリントヘ
ッドが取り付けられた偏芯カムとを備えていることを特
徴としている。
【0015】これにより、操作手段、ペーパーギャップ
切替手段及び押圧力調整手段を比較的簡易な構造の部材
で構成することができるので、製造コストを低減させる
ことができる。そして、ペーパーギャップ切替手段及び
押圧力調整手段の2系統の駆動操作の切り替えを単純な
構成の操作手段で機械的に実現することができるので、
確実かつ高精度な切り替え操作を行うことができる。
【0016】請求項5に係る発明では、請求項4に記載
のインクジェット式記録装置において、前記操作レバー
に一体的に形成されており、前記押圧力調整手段による
圧力印加時及び圧力解放時の前記操作レバーの位置決め
を行うクリック機構を備えていることを特徴としてい
る。これにより、操作レバーの位置決め時のクリック
が、クリック機構を操作レバーと別体で形成した場合に
比べて、よりダイレクトに伝達されるので、良好な感触
のクリック感を得ることができる。
【0017】請求項6に係る発明では、請求項4または
5に記載のインクジェット式記録装置において、前記押
圧力調整手段による圧力印加時の前記操作レバーのポジ
ションと圧力解放時の前記操作レバーのポジションは、
離間するように配設されていることを特徴としている。
これにより、押圧力調整手段が圧力印加時の状態にある
のか、圧力解放時の状態にあるのかを操作レバーを目視
するのみで明確に判断することができるので、誤操作を
防止することができる。
【0018】請求項7に係る発明では、請求項4〜6の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記第2リンクと前記第4リンクは、記録装置本体
の同一側に配設されていることを特徴としている。これ
により、第2リンクの動作を第4リンクにダイレクトに
伝達することができるので、例えば第2リンクと第4リ
ンクをプリンタ本体の両側にそれぞれ配設したときに生
じやすいガタ等による伝達不可という事態を防止するこ
とができる。
【0019】請求項8に係る発明では、請求項1〜7の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記押圧力調整手段による圧力解放時は、前記ペー
パーギャップが最大となっていることを特徴としてい
る。これにより、圧力解放時のプリントヘッドと記録ス
テージの間隔及び従動ローラと送りローラとの間隔は、
両者共に十分に離れているので、厚い記録媒体であって
も各間隔の間を確実にかつスムーズに通すことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリ
ンタの構成例を斜め前方から見た斜視図、図2は、それ
を斜め後方から見た斜視図である。このインクジェット
式プリンタは、本体101内に記録(プリント)ヘッド
100、図示しないヘッド駆動機構、図示しないオート
シートフィーダ(自動連続給紙機構)、ペーパーギャッ
プ切替手段/押圧力調整手段200が配設され、本体1
01の前面に排紙口102が設けられ、本体101の後
面に手差し用の給紙口103が設けられている。
【0022】さらに、本体101の後面の給紙口103
の上部には、オートシートフィーダ用のトレイ104が
配設され、給紙口103の脇にはペーパーギャップ切替
手段/押圧力調整手段200の操作手段200C(図3
参照)を構成する操作レバー201が本体101から突
き出すように配設されている。
【0023】プリントヘッド100は、例えばイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインクカー
トリッジ105を備えており、フルカラー印刷が可能な
ように構成されている。そして、プリントヘッド100
のインク吐出タイミング及びヘッド駆動機構の走査が、
本体101に内蔵されている専用コントローラボード等
により制御され、高精度なインクドット制御、ハーフト
ーン処理等が実行されるようになっている。
【0024】また、トレイ104に給紙される記録用紙
は、オートシートフィーダにより自動的に送り出され、
図示しない紙送りローラと図示しない従動ローラに挟持
されてさらに送り出され、排紙口102から排出される
ようになっている。給紙口103に手差しで給紙される
記録用紙は、同様に紙送りローラと従動ローラに挟持さ
れて送り出され、排紙口102から排出されるようにな
っている。
【0025】トレイ104から給紙される記録用紙とし
ては、普通紙、専用紙、推奨OHPシート、光沢紙、光
沢フィルム、ラベルシート、官製葉書等が利用できる。
手差しで給紙される記録用紙としては、上記各用紙の他
に厚紙、極厚紙(情報記録ディスク用トレイも含む)等
の厚手のもの、すなわち折り曲げが困難なものが利用で
きる。
【0026】操作手段200Cを構成する操作レバー2
01は、本体101に直線状に設けられているスリット
110に沿って図示矢印a方向に段階的にスライドし、
ペーパーギャップ切替手段/押圧力調整手段200をセ
ット可能なようになっている。ここで、ペーパーギャッ
プ切替手段は、記録用紙の厚さに左右されずに印刷精度
を常にほぼ一定の高精度に保つために、紙面とインクジ
ェット式プリントヘッド100のノズル開口面との距
離、すなわちペーパーギャップが常にほぼ一定になるよ
うにプリントヘッド100を移動調整するようになって
いる。
【0027】押圧力調整手段は、記録用紙を紙送りロー
ラと従動ローラとの間に挟持し、あるいは記録用紙を紙
送りローラと従動ローラとの間から抜き出すために、従
動ローラに圧力を印加して従動ローラを紙送りローラに
押圧し、あるいは上記圧力を解放して従動ローラを紙送
りローラから離間(レリース)するようになっている。
【0028】図3は、ペーパーギャップ切替手段/押圧
力調整手段200における操作手段200Cとペーパー
ギャップ切替手段200A及び押圧力調整手段200B
の関係を示すブロック構成図である。図3に示すよう
に、操作手段200Cはペーパーギャップ切替手段20
0Aと押圧力調整手段200Bにそれぞれ機械的に連関
して配設されている。すなわち、操作手段200Cを構
成する1本の操作レバー201のみの段階的なスライド
操作により、ペーパーギャップ切替手段200Aと押圧
力調整手段200Bを動作させて、プリントヘッド10
0及び従動ローラ202を所望の状態にセットすること
ができる。
【0029】図4は、操作手段200C、ペーパーギャ
ップ切替手段200A及び押圧力調整手段200Bの詳
細例を示す側面図である。操作手段200Cは、操作レ
バー201を有する第1欠歯歯車211、第2欠歯歯車
212及び第3欠歯歯車214を備えている。ペーパー
ギャップ切替手段200Aは、第1リンク231、第2
リンク232、第3リンク233、第4リンク234、
第5リンク235及びプリントヘッドが取り付けられた
偏芯カム236を備えている。押圧力調整手段200B
は、周面の一部が平坦面に形成された軸213aを有す
る第4欠歯歯車213、第5欠歯歯車215、一端に従
動ローラ202が回転自在に装着されている従動ローラ
アーム204及びコイルバネ205を備えている。
【0030】操作レバー201は、第1欠歯歯車211
の円周部から突き出るようにして一体成形されており、
第1欠歯歯車211の軸211aを中心に図示矢印a方
向に往復旋回可能となっている。また、第1欠歯歯車2
11には、クリック機構220を構成する波形のラチェ
ット歯221が一体成形されている。ラチェット歯22
1の波形の凹部は、操作レバー201の旋回位置である
位置A、位置B、位置C、位置Dに合わせて形成されて
いる。そして、このラチェット歯221には、クリック
機構220を構成するラチェット222がコイルバネ2
23により押圧されている。
【0031】これにより、ユーザが操作レバー201を
旋回させて位置A、位置B、位置C、位置Dに位置決め
する際に、ラチェット222がラチェット歯221の波
形の凸部から凹部にはまり込むので、ユーザは良好なク
リック感により操作レバー201が各位置に確実に位置
決めされたことを認識することができる。すなわち、操
作レバー201とラチェット歯221が仮に別体で形成
されていた場合は、上記クリック感は第1欠歯歯車21
1の軸211aを一旦介して伝達されるので感触は悪く
なるが、この例では操作レバー201とラチェット歯2
21は一体で形成されているので、上記クリック感は直
接的に伝達されて良好な感触となり、操作レバー201
が各位置に確実に位置決めされたことをユーザに認識さ
せることができる。
【0032】ここで、操作レバー201が位置Aに位置
決めされているときは、厚さが普通の記録用紙、すなわ
ち普通紙等を使用する位置であり、位置Bに位置決めさ
れているときは、厚さがやや厚手の記録用紙、すなわち
厚紙を使用する位置であり、位置Cに位置決めされてい
るときは、厚さがかなり厚手の記録用紙、すなわち情報
記録ディスク用トレイも含む極厚紙を使用する位置であ
り、位置Dに位置決めされているときは、従動ローラ2
02が紙送りローラ203から離間(レリース)してい
る位置である。
【0033】ペーパーギャップを調整する操作レバー2
01の位置A、位置B、位置Cは、図4に示すように比
較的近接した位置に配設されているが、従動ローラ20
2を紙送りローラ203から離間(レリース)する操作
レバー201の位置Dは、各位置A、B、Cから所定距
離だけ離間した位置に配設されている。これにより、ユ
ーザは、操作レバー201を操作した際に、ペーパーギ
ャップを調整したのか、あるいは従動ローラ202を紙
送りローラ203から離間(レリース)したのかを目視
及び操作感覚で明確に認識することができ、誤操作を防
止することができる。
【0034】第1欠歯歯車211は、第2欠歯歯車21
2と噛み合わせ可能に配設され、この第2欠歯歯車21
2は、第4欠歯歯車213と噛み合わせ可能に配設され
ている。また、第2欠歯歯車212と同軸配置された第
3欠歯歯車214は、第5欠歯歯車215と噛み合わせ
可能に配設されている。
【0035】第4欠歯歯車213の軸213aは、周面
の一部が平坦面に形成された所謂D軸になっている。こ
のD軸213aには、一端に従動ローラ202が回転自
在に装着されている従動ローラアーム204の他端が旋
回自在に取り付けられている。この従動ローラアーム2
04の略中央部には、一端側が従動ローラ202に係止
され、他端側がD軸213aに接触されているコイルバ
ネ205の中央部が係止されている。
【0036】第5欠歯歯車215の軸215aには、ヒ
ンジ231aにより略L字状に連結された第1及び第2
リンク231、232のうち、第1リンク231の自由
端がはめ込まれている。そして、第2リンク232の自
由端は、ヒンジ233a、234aにより略U字状に連
結された第3、第4及び第5リンク233、234、2
35のうち、第3リンク233のヒンジ233a側の端
部にヒンジ232aにより連結されている。第3リンク
233の自由端は、偏芯カム236を介してプリントヘ
ッド100に連結され、第5リンク235の自由端は、
本体101に回転可能に軸支持されている。
【0037】ここで、例えば、第2リンク232を本体
101の正面から見て左側に配設し、第4リンク234
を本体101の正面から見て右側に配設し、第2リンク
232と第4リンク234の間を新たなリンク機構で連
結する構成とした場合、本体101の正面から見て左側
のスペースには余裕ができ、設計の自由度を向上させる
ことができる。ところが、第2リンク232の動作は新
たなリンク機構を介して第4リンク234に伝達される
ことになるので、それらの間のガタ等により伝達ロスが
生じたり、伝達が不可能になるおそれがある。
【0038】しかし、この例の第2リンク232と第4
リンク234は、本体101の同一側、すなわち本体1
01の正面から見て左側にまとめて配設されているの
で、第2リンク232の動作を第4リンク234に直接
的に確実に伝達することができ、伝達ロスが生じたり、
伝達が不可能になるような事態を防止することができ
る。
【0039】なお、第1欠歯歯車211の下方には、第
1欠歯歯車211の回転によりオートシートフィーダを
オン/オフさせるリミットスイッチ241とプリンタを
オン/オフさせるリミットスイッチ242が配設されて
いる。また、紙送りローラ203には、記録用紙への印
刷時に制御用として使用されるエンコーダ243が取り
付けられている。
【0040】以上のように、ペーパーギャップ切替手段
200Aと押圧力調整手段200Bの2系統の駆動を一
連で操作する操作手段200Cを備えているので、操作
手段200Cのみの操作でペーパーギャップ切替と押圧
力調整を行うことができる。このため、ペーパーギャッ
プ切替と押圧力調整を間違えずにスムーズに行うことが
可能となり、ユーザの使い勝手を向上させることができ
る。
【0041】また、ペーパーギャップ切替と押圧力調整
の機能及びそれらの操作機能が一体化された構成となる
ので、操作手段200C、ペーパーギャップ切替手段2
00A及び押圧力調整手段200Bの構造が簡易なもの
となり、設計が容易となって設計ミスを減少させること
ができると共に、製造や組立のコスト及び工数を低減さ
せることができる。
【0042】このような構成において、その動作の概略
を図4〜図11を参照して説明する。図4の状態、すな
わち操作レバー201が位置Aに位置決めされていると
きは、図5に示すように、従動ローラ202は紙送りロ
ーラ203との間に送られてきた普通紙Pを押圧するよ
うにD軸213aに押されているコイルバネ205の弾
性力が印加される。また、図5に示すように、プリント
ヘッド100は普通紙Pに合わせたペーパーギャップh
aとなるように移動される。
【0043】このときのプリントヘッド100は、例え
ば普通紙のばらつきを含めた厚さが約0.6mm以下で
あるため、ペーパーギャップhaが約1.2mmとなる
ように移動調整されている。なお、このときのリミット
スイッチ241、242は共にオンとなり、本体101
の前面に配設されている図1に示すランプ106、10
7が点灯する。
【0044】次に、図6の状態、すなわち操作レバー2
01が位置Aから位置Dに位置決めされたときは、第1
欠歯歯車211の図示矢印b1方向の回転により、最初
は第2欠歯歯車212と共に第4欠歯歯車214が図示
矢印c1方向に回転し、さらに第5欠歯歯車215が図
示矢印d1方向に回転する。これにより、各リンク23
1〜235が図示矢印e1方向に旋回するので、図7に
示すように、プリントヘッド100は図示矢印f1方向
に移動、すなわち上昇する。
【0045】さらに、上記動作途中で、図6に示すよう
に、第3欠歯歯車213が図示矢印g1方向に回転し始
めるので、図7に示すように、コイルバネ205がD軸
213aの平坦部にかかり、従動ローラ202はコイル
バネ205の弾性力から解放されて紙送りローラ203
から図示矢印m1方向に離間(レリース)される。な
お、このときのリミットスイッチ241、242は共に
オフとなり、本体101の前面に配設されている図1に
示すランプ106、107が点滅する。
【0046】図6に示すように、操作レバー201が位
置Aから位置Dに位置決めされたときは、従動ローラ2
02が紙送りローラ203から図示矢印m1方向に離間
(レリース)されると共に、プリントヘッド100が図
示矢印f1方向に上昇して最大のペーパーギャップをあ
けることになる。したがって、この状態であれば極厚紙
や情報記録ディスク用トレイ等であっても、従動ローラ
202及びプリントヘッド100に干渉することなく各
間隔をスムーズに通すことができる。
【0047】次に、図8の状態、すなわち操作レバー2
01が位置Dから位置Bに位置決めされたときは、第1
欠歯歯車211の図示矢印b2方向の回転により、第2
欠歯歯車212と共に第4欠歯歯車214が図示矢印c
2方向に回転し、さらに第5欠歯歯車215が図示矢印
d2方向に回転する。これにより、各リンク231〜2
35が図示矢印e2方向に旋回するので、図9に示すよ
うに、プリントヘッド100は図示矢印f2方向に移
動、すなわち下降する。
【0048】このときのプリントヘッド100は、例え
ば厚紙のばらつきを含めた厚さが約0.7mm〜1.5
mmであるため、図5の普通紙のときの位置から約1.
2mmあけた位置となるように移動調整される。また、
同時に、図8に示すように、第3欠歯歯車213が図示
矢印g2方向に回転し、図9に示すように、コイルバネ
205がD軸213aに押されるようになるので、従動
ローラ202は図示矢印m2方向に旋回して紙送りロー
ラ203との間に送られてきた厚紙PPを押圧するよう
にD軸213aに押されているコイルバネ205の弾性
力が印加される。なお、このときのリミットスイッチ2
41はオフ、リミットスイッチ242はオンとなり、本
体101の前面に配設されている図1に示すランプ10
6が点滅し、ランプ107が点灯する。
【0049】次に、図10の状態、すなわち操作レバー
201が位置Dから位置Cに位置決めされたときは、第
1欠歯歯車211の図示矢印b2方向の回転により、第
2欠歯歯車212と共に第4欠歯歯車214が図示矢印
c2方向に回転し、さらに第5欠歯歯車215が図示矢
印d2方向に回転する。これにより、各リンク231〜
235が図示矢印e2方向に旋回するので、図11に示
すように、プリントヘッド100は図示矢印f2方向に
移動、すなわち下降する。
【0050】このときのプリントヘッド100は、例え
ば極厚紙のばらつきを含めた厚さが約1.6mm〜2.
5mmであるため、図5の普通紙のときの位置から約
2.5mmあけた位置となるように移動調整される。ま
た、同時に、図10に示すように、第3欠歯歯車213
が図示矢印g2方向に回転し、図11に示すように、コ
イルバネ205がD軸213aに押されるようになるの
で、従動ローラ202は図示矢印m2方向に旋回して紙
送りローラ203との間に送られてきた極厚紙PPPを
押圧するようにD軸213aに押されているコイルバネ
205の弾性力が印加される。なお、このときのリミッ
トスイッチ241はオフ、リミットスイッチ242はオ
ンとなり、本体101の前面に配設されている図1に示
すランプ106が点滅し、ランプ107が点灯する。
【0051】図12は、ペーパーギャップ切換手段/押
圧力調整手段200の別の詳細例を示す断面図である。
図12に示すペーパーギャップ切換手段/押圧力調整手
段200では、図4に示すペーパーギャップ切換手段/
押圧力調整手段200の各構成部品は同一であるが、押
圧力調整手段200Bの部品構成が一部異なっている。
なお、図12では、操作手段200C及び押圧力調整手
段200Bの一部とプリントヘッド100のみを示し、
操作手段200C及び押圧力調整手段200Bの他部及
びペーパーギャップ切換手段200Aは省略しており、
また同一構成部品は同一番号を付している。
【0052】図12に示す押圧力調整手段200Bは、
周面の一部が平坦面に形成された軸213aを有する図
示しない第4欠歯歯車、図示しない第5欠歯歯車、一端
に従動ローラ202が回転自在に装着されている従動ロ
ーラアーム204及びコイルバネ205を備えており、
各構成部品は図4に示す押圧力調整手段200Bと同一
であるが、以下の点で異なる部品構成となっている。
【0053】すなわち、図4に示す押圧力調整手段20
0Bは、軸213aが回転することによりコイルバネ2
05の一端を押すことで、コイルバネ205の他端が従
動ローラアーム204の一端に装着されている従動ロー
ラ202を紙送りローラ203に押し付ける。そして、
軸213aがさらに回転することによりコイルバネ20
5の一端の押圧を解除することで、コイルバネ205の
他端の押圧も解除して従動ローラ202を紙送りローラ
203から離間するようになっている。
【0054】これに対し、図12に示す押圧力調整手段
200Bは、コイルバネ205の一端は本体フレーム1
08に予め固定されており、コイルバネ205の他端が
復元力により従動ローラアーム204の一端に装着され
ている従動ローラ202を紙送りローラ203に押し付
ける。そして、軸213aが回転することにより従動ロ
ーラアーム204の他端を押すことで、従動ローラ20
2がコイルバネ205の他端を押し上げて紙送りローラ
203から離間するようになっている。
【0055】操作手段200Cは、操作レバー201を
有する第1欠歯歯車211、図示しない第2欠歯歯車及
び図示しない第3欠歯歯車を備えており、各構成部品及
び部品構成は図4に示す操作手段200Cと同一であ
る。すなわち、操作レバー201は、第1欠歯歯車21
1の円周部から突き出るようにして一体成形されてお
り、第1欠歯歯車211の軸211aを中心に図示矢印
a方向に往復旋回可能となっている。また、第1欠歯歯
車211には、クリック機構220を構成する波形のラ
チェット歯221が一体成形されている。ラチェット歯
221の波形の凹部は、操作レバー201の旋回位置で
ある位置A、位置B、位置C、位置Dに合わせて形成さ
れている。そして、このラチェット歯221には、クリ
ック機構220を構成するラチェット222がコイルバ
ネ223により押圧されている。
【0056】これにより、図4に示す操作手段200C
と同様に、ユーザが操作レバー201を旋回させて位置
A、位置B、位置C、位置Dに位置決めする際に、ラチ
ェット222がラチェット歯221の波形の凸部から凹
部にはまり込むので、ユーザは良好なクリック感により
操作レバー201が各位置に確実に位置決めされたこと
を認識することができる。
【0057】また、ペーパーギャップを調整する操作レ
バー201の位置A、位置B、位置Cは、比較的近接し
た位置に配設されているが、従動ローラ202を紙送り
ローラ203から離間(レリース)する操作レバー20
1の位置Dは、各位置A、B、Cから所定距離だけ離間
した位置に配設されている。これにより、ユーザは、操
作レバー201を操作した際に、ペーパーギャップを調
整したのか、あるいは従動ローラ202を紙送りローラ
203から離間(レリース)したのかを目視及び操作感
覚で明確に認識することができ、誤操作を防止すること
ができる。
【0058】このような構成において、その動作の概略
を図12〜図15を参照して説明する。図12の状態、
すなわち操作レバー201が位置Aに位置決めされてい
るときは、従動ローラ202は紙送りローラ203との
間に送られてきた普通紙Pを押圧するようにコイルバネ
205の復元力が印加される。また、プリントヘッド1
00は普通紙Pに合わせたペーパーギャップhaとなる
ように移動される。
【0059】このときのプリントヘッド100は、例え
ば普通紙のばらつきを含めた厚さが約0.6mm以下で
あるため、ペーパーギャップhaが約1.2mmとなる
ように移動調整されている。なお、このときのリミット
スイッチ241、242は共にオンとなり、本体101
の前面に配設されている図1に示すランプ106、10
7が点灯する。
【0060】次に、図13の状態、すなわち操作レバー
201が位置Aから位置Dに位置決めされたときは、第
1欠歯歯車211の回転により、プリントヘッド100
は図示矢印f1方向に移動、すなわち上昇する。さら
に、上記動作途中で、D軸213aの円周部が従動ロー
ラアーム204の他端を押下げるので、従動ローラアー
ム204の一端は持ち上げられ、従動ローラ202は紙
送りローラ203から図示矢印m1方向に離間(レリー
ス)される。なお、このときのリミットスイッチ24
1、242は共にオフとなり、本体101の前面に配設
されている図1に示すランプ106、107が点滅す
る。
【0061】図13に示すように、操作レバー201が
位置Aから位置Dに位置決めされたときは、従動ローラ
202が紙送りローラ203から図示矢印m1方向に離
間(レリース)されると共に、プリントヘッド100が
図示矢印f1方向に上昇して最大のペーパーギャップを
あけることになる。したがって、この状態であれば極厚
紙や情報記録ディスク用トレイ等であっても、従動ロー
ラ202及びプリントヘッド100に干渉することなく
各間隔をスムーズに通すことができる。
【0062】次に、図14の状態、すなわち操作レバー
201が位置Dから位置Bに位置決めされたときは、第
1欠歯歯車211の回転により、プリントヘッド100
は図示矢印f2方向に移動、すなわち下降する。このと
きのプリントヘッド100は、例えば厚紙のばらつきを
含めた厚さが約0.7mm〜1.5mmであるため、図
12の普通紙のときの位置から約1.2mmあけた位置
となるように移動調整される。
【0063】また、同時に、従動ローラアーム204の
他端がD軸213aの平坦部にかかるので、従動ローラ
アーム204の一端はコイルバネ205の復元力により
押し下げられ、従動ローラ202は紙送りローラ203
との間に送られてきた厚紙PPを押圧する。なお、この
ときのリミットスイッチ241はオフ、リミットスイッ
チ242はオンとなり、本体101の前面に配設されて
いる図1に示すランプ106が点滅し、ランプ107が
点灯する。
【0064】次に、図15の状態、すなわち操作レバー
201が位置Dから位置Cに位置決めされたときは、第
1欠歯歯車211の回転により、プリントヘッド100
は図示矢印f2方向に移動、すなわち下降する。このと
きのプリントヘッド100は、例えば極厚紙のばらつき
を含めた厚さが約1.6mm〜2.5mmであるため、
図12の普通紙のときの位置から約2.5mmあけた位
置となるように移動調整される。
【0065】また、図14と同様に、従動ローラアーム
204の他端はD軸213aの平坦部にかかっており、
従動ローラアーム204の一端はコイルバネ205の復
元力により押し下げられているが、従動ローラ202は
紙送りローラ203との間に送られてきた極厚紙PPP
を押圧する。なお、このときのリミットスイッチ241
はオフ、リミットスイッチ242はオンとなり、本体1
01の前面に配設されている図1に示すランプ106が
点滅し、ランプ107が点灯する。
【0066】以上の各実施形態のインクジェット式プリ
ンタは、プリントヘッド100を移動させて、間隔の異
なるペーパーギャップを切り替えるペーパーギャップ切
替手段200Aと、従動ローラ220に対し圧力を印加
あるいは解放し、厚さが異なる記録用紙に対する押圧力
を調整する押圧力調整手段200Bとの2系統の駆動操
作の切り替えを、操作手段200Cを構成する1本の操
作レバー201に連結された第2欠歯歯車212及び第
3欠歯歯車214という単純な部材で機械的に実現する
ことができるので、確実かつ高精度な切り替え操作を行
うことができる。
【0067】すなわち、1本の操作レバー201の操作
により、第2欠歯歯車212及び第3欠歯歯車214を
介してペーパーギャップ切替手段200Aによるプリン
トヘッド100の異なる間隔のペーパーギャップの設定
及び押圧力調整手段200Bによる従動ローラ202の
圧力の印加と、押圧力調整手段200Bによる従動ロー
ラ202の圧力の解放との段階的な切り替えをスムーズ
に行うことができる。さらに、操作手段200C、ペー
パーギャップ切替手段200A及び押圧力調整手段20
0Bをギア機構及びリンク機構で構成しているので、簡
易な機構で構成することができる。
【0068】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。例え
ば、ペーパーギャップ切替手段200Aと押圧力調整手
段200Bとの2系統の駆動操作の切り替えを行う第2
欠歯歯車212及び第3欠歯歯車214は、別個に製作
して同軸となるように接合してもよく、あるいは予め一
体で製作してもよい。
【0069】また、上述した各実施形態では、操作レバ
ー201の切替位置は、厚さが普通の記録用紙、すなわ
ち普通紙等を使用する位置Aと、厚さがやや厚手の記録
用紙、すなわち厚紙を使用する位置Bと、厚さがかなり
厚手の記録用紙、すなわち情報記録ディスク用トレイも
含む極厚紙を使用する位置Cと、従動ローラ202が紙
送りローラ203から離間(レリース)している位置D
の4段階が連設された場合を説明したが、これに限定さ
れるものではなく、第1のペーパーギャップを設定する
位置Pと、少なくとも第1のペーパーギャップより大き
い第2のペーパーギャップを設定する位置Qと、従動ロ
ーラ202が紙送りローラ203から離間(レリース)
している位置Rの3段階が連設された場合であれば本発
明を適用することができる。
【0070】また、連設された切替位置はA、B、C、
Dの順に限られるものではなく、任意の順で本発明を適
用することができる。例えば、上記切替位置P、Q、R
の場合は、切替位置P、Q、Rの場合、切替位置R、
P、Qの場合、切替位置P、R、Qの場合が適用でき
る。
【0071】また、押圧力調整手段200Bでの従動ロ
ーラ202の押圧手段としてはコイルバネ205、30
5に限定されるものではなく、ゴム等の弾性部材であれ
ば適用可能である。また、D軸213aを鋭角の扇状に
形成すれば、操作レバー201の操作角度を大きくとる
ことができる。
【0072】さらに、上述した各実施形態では、インク
ジェット式記録装置としてプリンタを例に説明したが、
これに限定されるものではなく、記録媒体の送り機構を
有する装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー
装置等であっても適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録装置によれば、操作手段のみの操作で
ペーパーギャップ切替手段と押圧力調整手段を動作させ
ることができるので、ペーパーギャップ切替と押圧力調
整を間違えずにスムーズに行うことが可能となり、ユー
ザの使い勝手を向上させることができる。また、操作手
段、ペーパーギャップ切替手段及び押圧力調整手段の構
造が簡易なものとなるので、設計が容易となって設計ミ
スを減少させることができると共に、製造や組立のコス
ト及び工数を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例
を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタを斜め後方か
ら見た斜視図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタの操作手段と
ペーパーギャップ切替手段及び押圧力調整手段の関係を
示すブロック構成図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタのペーパーギ
ャップ切替手段/押圧力調整手段の第1の状態の詳細例
を示す側面図である。
【図5】図1のインクジェット式プリンタのペーパーギ
ャップ切替手段/押圧力調整手段の第1の動作例を示す
側面図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタのペーパーギ
ャップ切替手段/押圧力調整手段の第2の状態の詳細例
を示す側面図である。
【図7】図1のインクジェット式プリンタのペーパーギ
ャップ切替手段/押圧力調整手段の第2の動作例を示す
側面図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタのペーパーギ
ャップ切替手段/押圧力調整手段の第3の状態の詳細例
を示す側面図である。
【図9】図1のインクジェット式プリンタのペーパーギ
ャップ切替手段/押圧力調整手段の第3の動作例を示す
側面図である。
【図10】図1のインクジェット式プリンタのペーパー
ギャップ切替手段/押圧力調整手段の第4の状態の詳細
例を示す側面図である。
【図11】図1のインクジェット式プリンタのペーパー
ギャップ切替手段/押圧力調整手段の第4の動作例を示
す側面図である。
【図12】図1のインクジェット式プリンタの別のペー
パーギャップ切替手段/押圧力調整手段の第1の状態の
詳細例を示す側面図である。
【図13】図1のインクジェット式プリンタの別のペー
パーギャップ切替手段/押圧力調整手段の第2の状態の
詳細例を示す側面図である。
【図14】図1のインクジェット式プリンタの別のペー
パーギャップ切替手段/押圧力調整手段の第3の状態の
詳細例を示す側面図である。
【図15】図1のインクジェット式プリンタの別のペー
パーギャップ切替手段/押圧力調整手段の第4の状態の
詳細例を示す側面図である。
【図16】従来のインクジェット式プリンタの問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】
100 プリントヘッド 101 本体 102 排紙口 103 給紙口 104 トレイ 105 インクカートリッジ 106 ランプ 107 ランプ 110 スリット 200 ペーパーギャップ切替手段/押圧力調整手
段 200A ペーパーギャップ切替手段 200B 押圧力調整手段 200C 操作手段 201 操作レバー 202 従動ローラ 203 紙送りローラ 204 従動ローラアーム 205 コイルバネ 211 第1欠歯歯車 212 第2欠歯歯車 213 第4欠歯歯車 214 第3欠歯歯車 215 第5欠歯歯車 213a D軸 231 第1リンク 232 第2リンク 233 第3リンク 234 第4リンク 235 第5リンク 241 リミットスイッチ 242 リミットスイッチ 243 エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 裕之 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 橋内 浩二 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 石原 研二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 小林 洋一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 磯野 正博 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 FA10 HA12 HA29 2C059 BB02 BB06 BB13 BB15 BB16 BB17 BB25 2C064 CC05 CC11 DD01 DD08 DD12 DD13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を挟持して送り出す送りローラ
    及び従動ローラと、 前記記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッドとを有す
    るインクジェット式記録装置において、 前記記録ヘッドを移動させてペーパーギャップを切り替
    えるペーパーギャップ切替手段と、 前記従動ローラに対し圧力を印加あるいは解放し、前記
    記録媒体に対する押圧力を調整する押圧力調整手段と、 前記ペーパーギャップ切替手段と前記押圧力調整手段の
    2系統の駆動を一連で操作する操作手段とを備えたこと
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記操作手段は、前記2系統の駆動操作
    を切り替えて伝達する欠歯歯車を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記操作手段、前記押圧力調整手段及び
    前記ペーパーギャップ切替手段は、ギア機構及びリンク
    機構で構成されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記操作手段は、操作レバーを有する第
    1欠歯歯車と、この第1欠歯歯車と噛み合わせ可能に配
    設された第2欠歯歯車と、この第2欠歯歯車と同軸配置
    された第3欠歯歯車とを備え、 前記押圧力調整手段は、前記第2欠歯歯車と噛み合わせ
    可能に配設され、周面の一部が平坦面に形成された軸を
    有する第4欠歯歯車と、前記第3欠歯歯車と噛み合わせ
    可能に配設された第5欠歯歯車と、一端に前記従動ロー
    ラが回転自在に装着され、他端が前記第4欠歯歯車の軸
    に旋回自在に取り付けられている従動ローラアームと、
    一端側が前記従動ローラに係止され、他端側が前記第4
    欠歯歯車の軸に接触され、中央部が前記従動ローラアー
    ムの略中央部に係止されているコイルバネとを備え、 前記ペーパーギャップ切替手段は、一端が前記第5欠歯
    歯車の軸にはめ込まれた第1リンクと、この第1リンク
    の他端にヒンジを介して一端が連結された第2リンク
    と、この第2リンクの他端にヒンジを介して一端が連結
    された第3リンクと、この第3リンクの一端にヒンジを
    介して一端が連結された第4リンクと、この第4リンク
    の他端にヒンジを介して一端がヒンジを介して連結さ
    れ、他端が本体に回転可能に軸支持された第5リンク
    と、前記第3リンクの他端に連結され、前記プリントヘ
    ッドが取り付けられた偏芯カムとを備えていることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記操作レバーに一体的に形成されてお
    り、前記押圧力調整手段による圧力印加時及び圧力解放
    時の前記操作レバーの位置決めを行うクリック機構を備
    えていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧力調整手段による圧力印加時の
    前記操作レバーのポジションと圧力解放時の前記操作レ
    バーのポジションは、離間するように配設されているこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第2リンクと前記第4リンクは、記
    録装置本体の同一側に配設されていることを特徴とする
    請求項4〜6の何れか一項に記載のインクジェット式記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧力調整手段による圧力解放時
    は、前記ペーパーギャップが最大となっていることを特
    徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
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