JP2002192473A - 研磨工具 - Google Patents

研磨工具

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JP2002192473A
JP2002192473A JP2000393630A JP2000393630A JP2002192473A JP 2002192473 A JP2002192473 A JP 2002192473A JP 2000393630 A JP2000393630 A JP 2000393630A JP 2000393630 A JP2000393630 A JP 2000393630A JP 2002192473 A JP2002192473 A JP 2002192473A
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polishing
nonwoven fabric
polishing tool
synthetic resin
tool
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Hideaki Kawabe
秀明 河辺
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KAWABE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 堅牢で、しかも、容易に製作し得る研磨工具
を廉価に提供する。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂繊維により形作られる
と共に研磨材を備えた研磨不織布20と、この研磨不織
布20の備え付けられる面部11aを有すると共に少な
くとも該面部11aが前記熱可塑性合成樹脂繊維20の
合成樹脂よりも融点の低い熱可塑性合成樹脂で構成され
ている基体部10とを有し、該基体部10における前記
面部11aの少なくとも一部を加熱溶融させた状態とす
ると共に、該面部11aに押し付けられ又は押し付けら
れている前記研磨不織布20が、その一部20aを該加
熱溶融された状態にある面部11a内に押し入れられる
と共に該面部11aの固化によって前記基体部10に止
着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、研磨不織布を備
えた研磨工具、特に、製作が容易であり、しかも、使い
勝手の良好な研磨工具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、典型的な従来のポータブルサ
ンダーなどに用いられる研磨工具100を示したもので
あって、円盤状部111に取付け軸112を備えたライ
ナーと称される基体部110に対して、円盤状に構成さ
れた研磨不織布120を、前記円盤状部111の下面に
設けられている面ファスナー130の雌雄の一方側13
0’に対して該研磨不織布120に設けられている当該
面ファスナー130における雌雄の他方側130”を係
合することによって着脱可能に備えつけて構成するよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
面ファスナーを用いた基体部110に対する研磨不織布
120の係合による研磨工具100の構成にあっては、
基体部110と研磨不織布120とに夫々取付け手段と
しての雌雄対をなす面ファスナー130の夫々の側を備
え付ける必要があり、研磨工具100の構成コストが割
高とされる不具合を有すると共に、当該研磨工具100
を高速で回転させて用いた際に前記面ファスナー130
における互いの係合面がずれ出す不具合があった。
【0004】この発明は、かかる従来の研磨工具におけ
る不具合を解消するものであって、堅牢で、しかも、容
易に製作し得る研磨工具の廉価な提供を、その主たる目
的の一つとしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1に記載の発明を、熱可塑性合
成樹脂繊維により形作られると共に研磨材を備えた研磨
不織布と、この研磨不織布の備え付けられる面部を有す
ると共に少なくとも該面部が前記熱可塑性合成樹脂繊維
よりも融点の低い熱可塑性合成樹脂で構成されている基
体部とを有し、該基体部における前記面部の少なくとも
一部を加熱溶融させた状態とすると共に、該面部に押し
付けられ又は押し付けられている前記研磨不織布が、そ
の一部を該加熱溶融された状態にある面部内に押し入れ
られると共に該面部の固化よって前記基体部に止着され
ていることを特徴とする研磨工具としてある。
【0006】このように構成される研磨工具にあって
は、加熱溶融された状態にある前記面部に対して前記研
磨不織布の一部を押し入れられることで、該研磨不織布
が前記基体部に対して容易且つ確実に止着される。
【0007】また、前記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明を、前記請求項1に記載の発明におい
て、前記基体部が、工具保持具に対する被保持部を備え
ていることを特徴とする研磨工具としてある。
【0008】このように構成される研磨工具にあって
は、前記特長に併せて、この研磨工具を回転軸などに備
えられる工具保持具に対して容易且つ確実に取付けて用
いることができる。
【0009】また、前記目的を達成するために、請求項
3に記載の発明を、前記請求項1又は請求項2に記載の
発明において、前記研磨不織布が、前記基体部の前記面
部に対する取付け側の面側に補強用メッシュ材を備えて
いることを特徴とする研磨工具としてある。
【0010】このように構成される研磨工具にあって
は、前記特長に併せて、形崩れを生じ難い研磨不織布を
備えた研磨工具を構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の典型的な各実施
に形態に係る研磨工具Aについて詳細に説明する。
【0012】図1〜図8は、典型的な第1の実施の形態
に係る研磨工具Aを示したものであって、図1では、こ
の実施の形態に係る研磨工具Aを構成する基体部10に
研磨不織布20を取付ける前の状態を斜め上方から見て
示しており、図2では、これを一部破断して側方から見
て示している。図3では、この研磨工具Aを構成する基
体部10に研磨不織布20を取付けた状態を一部破断し
て側方から見て示しており、更に、図4では、その要部
を拡大して断面の状態で示しており、図5では、この基
体部10に研磨不織布20を取付けた状態を上方から見
て示している。図6は、この研磨工具Aを工具保持具B
に取付けた状態を、その要部を破断して、側方から見て
示している。また図7では、この研磨工具Aを工具保持
具Bに取付けた状態を、その回転軸線に直交する向きで
断面して示している。図8は、調整ねじ36を備える前
の状態の工具保持具Bを、その要部を破断して側方から
見て示している。
【0013】図9〜図16は、典型的な第2の実施の形
態に係る研磨工具Aを示したものであって、図9では、
この実施の形態に係る研磨工具Aを構成する基体部10
に研磨不織布20を取付ける前の状態を斜め上方から見
て示しており、図10では、これを一部破断して側方か
ら見て示している。図11では、この研磨工具Aを構成
する基体部10に研磨不織布20を取付けた状態を一部
破断して側方から見て示しており、更に、図12では、
その要部を拡大して断面の状態で示しており、図13で
は、この基体部10に研磨不織布20を取付けた状態を
上方から見て示している。図14は、この研磨工具Aを
工具保持具Bに取付けた状態を、その要部を破断して、
側方から見て示している。また図15では、この研磨工
具Aを工具保持具Bに取付けた状態を、その回転軸線に
直交する向きで断面して示している。図16は、調整ね
じ36を備える前の状態の工具保持具Bを、その要部を
破断して側方から見て示している。
【0014】この発明の典型的な実施の形態に係る研磨
工具Aは、熱可塑性合成樹脂繊維により形作られると共
に研磨材を備えた研磨不織布20と、この研磨不織布2
0の備え付けられる面部11aを有すると共に少なくと
も該面部11aが前記熱可塑性合成樹脂繊維20の合成
樹脂よりも融点の低い熱可塑性合成樹脂で構成されてい
る基体部10とを有し、該基体部10における前記面部
11aの少なくとも一部を加熱溶融させた状態とすると
共に、該面部11aに押し付けられ又は押し付けられて
いる前記研磨不織布20が、その一部20aを該加熱溶
融された状態にある面部11a内に押し入れられると共
に該面部11aを溶融状態としている該面部11aの温
度の低下に伴う該面部11aの固化、即ち、該面部11
aの冷却に伴う固化によって前記基体部10に止着され
ている構成としてある。
【0015】このように構成される研磨工具Aにあって
は、加熱溶融された状態にある前記面部11aに対して
前記研磨不織布20の一部20aを押し入れることで、
この研磨不織布20が前記基体部10に対して容易且つ
確実に止着される特長を有している。
【0016】かかる基体部10に備え付けられる研磨不
織布20は、前記基体部10における少なくとも当該研
磨不織布20の備え付け面部11aを構成する熱可塑性
合成樹脂よりも融点の高い各種の熱可塑性合成樹脂繊維
により形作られると共に、接着剤による接着などによっ
て研磨材を備えた各種形状の可撓性研磨材料として構成
されたものが用いられる。かかる研磨不織布20は、典
型的には、前記熱可塑性合成樹脂繊維を不規則に交錯さ
せた圧縮復元性を備え組織体として構成され、且つ各種
研磨目的に対応した研磨材を備えたものとして構成され
る。
【0017】また、前記基体部10は、少なくとも前記
研磨不織布20の備え付け面部11aが、当該面部11
aに備え付けられる熱可塑性合成樹脂繊維からなる研磨
不織布20よりも融点の低い熱可塑性合成樹脂であれ
ば、いかなる素材によって構成してあってもよく、当該
基体部10における前記面部11aを含む一部を合成樹
脂製としてあっても、また、当該基体部10の全体を合
成樹脂製としてあってもよい。また、当該基体部10の
全体を一種類の合成樹脂によって一体に構成してあって
も、また、夫々に異なる合成樹脂によって構成される各
部を一体に備えたものとして構成してあってもよい。
【0018】また、前記基体部10は、前記面部11a
の少なくとも一部を加熱溶融させた状態として、この加
熱溶融させた面部11aに対して前記研磨不織布20
を、該研磨不織布20の一部20a、典型的には、該研
磨不織布20における繊維端部20a’を押し入れられ
る構成としてあれば良く、当該面部11aの全面を加熱
溶融させ、または、当該面部11aの一部のみを加熱溶
融させて、この加熱溶融させた面部11aに対して前記
研磨不織布20の一部20aを押し入れるようにしてあ
ってもよい。
【0019】かかる基体部10の加熱溶融は、該基体部
10における前記面部11aの少なくとも一部を加熱溶
融させ得るものであれば、いかなる手段によって加熱溶
融されてもよく、また、該面部11aを前もって加熱溶
融して、この加熱溶融された面部11aに前記研磨不織
布20の一部を押し入れるようにしてあっても、また、
前記面部11aに研磨不織布20を押し付けた状態で、
該面部11aを加熱溶融するようにしてあってもよい。
また、該基体部10の加熱溶融は、この基体部10側の
みを加熱状態にしてなされても、また、該基体部10と
研磨不織布20の両者を同時に加熱状態にしてなされて
もよい。かかる基体部10の加熱溶融は、例えば、基体
部10における前記面部11aに前記研磨不織布20を
添装した状態で施される高周波加熱や、当該基体部10
に対する熱盤を用いた加熱溶融や、当該基体部10にお
ける前記面部11aに対する熱風の吹き付けによる加熱
溶融など、当該基体部10に対する研磨不織布20の夫
々の取付けの態様に適合する加熱溶融手段を適宜選択し
て用いることができる。
【0020】なお、前記基体部10は、前記研磨不織布
20の備え付け面部11aを備えた構成としてあれば、
当該基体部10に、更に、該基体部10に研磨不織布2
0を備えて構成される研磨工具Aの保持に用いられる各
種手段や、当該研磨工具Aを各種装置に組み付けるため
の手段などを備えた構成としてあってもよい。
【0021】また、前記構成に係る研磨工具Aにおい
て、前記基体部10が、工具保持具Bに対する被保持部
12を備えている構成とすることによって、この研磨工
具Aを回転軸などに備えられる工具保持具Bに対して容
易且つ確実に取付けて用い得る特長を有している。この
基体部10に備えられる被保持部12は、当該研磨工具
Aの保持に用いられる工具保持具Bに対応して備えられ
ており、1箇所又は複数箇所で当該基体部10を保持す
るように構成されている工具保持具Bに対応して構成さ
れる研磨工具Aにあっては、この工具保持具Bに対して
都合よく組み付けられる一個又は複数個の被保持部12
を備えた基体部10として構成される。
【0022】また、前記構成に係る研磨工具Aにおい
て、前記研磨不織布20が、前記基体部10の前記面部
11aに対する取付け側の面20’側に補強用メッシュ
材21を備えている構成とすることによって、形崩れを
生じ難い研磨不織布20を備えた研磨工具Aを構成でき
る特長を有している。
【0023】(1) 第1の実施の形態に係る研磨工具
A 先ず、図1〜図8に示される第1の実施の形態に係る研
磨工具Aについて具体的に説明する。この図1〜図8に
示される第1の実施の形態に係る研磨工具Aは、熱可塑
性合成樹脂繊維により形作られると共に研磨材を備えた
研磨不織布20と、この研磨不織布20の備え付けられ
る面部11aを有すると共に少なくとも該面部11aが
前記熱可塑性合成樹脂繊維20の合成樹脂よりも融点の
低い熱可塑性合成樹脂で構成されている基体部10とを
有し、該基体部10における前記面部11aの少なくと
も一部を加熱溶融させた状態とすると共に、該面部11
aに押し付けられ又は押し付けられている前記研磨不織
布20が、その一部20aを該加熱溶融された状態にあ
る面部11a内に押し入れられると共に該面部11aの
温度の低下に伴う固化、即ち、該面部11aの冷却に伴
う固化によって前記基体部10に止着されている構成と
してあり、前記基体部10が、工具保持具Bに対する被
保持部12を備えている構成としてある。
【0024】この図示例に係る研磨工具Aは、当該研磨
工具Aの典型例として、各種装置に備えられる駆動軸に
備えられている工具保持具Bや、各種装置の駆動軸に対
して備え付けられる工具保持具Bに対して組み付け用い
られる研磨工具Aを示しており、該工具保持具Bに対し
て組み付け得る角形嵌合い軸部12’を被保持部12と
して備えると共に、該工具保持具Bに対して着脱可能に
組み付けられる基体部10と、この基体部10に対して
該基体部10における加熱溶融させた状態の前記面部1
1aに押し付け、又は押し付けてあって、この加熱溶融
させた状態の面部11a内に、その一部が押し入れられ
て、該面部11aの冷却に伴う固化によって該基体部1
0に止着される研磨不織布20とを備えた構成としてあ
る。
【0025】この図示例にかかる研磨工具Aは、更に具
体的には、円盤状の研磨不織布20を備えた研磨工具A
を、当該研磨工具Aの典型例として示したものであっ
て、通例、ライナーと称される基体部10を構成する盤
状部11の中央部に所謂シャンクとしての被保持部12
を角形嵌合い軸部12’として備えると共に、当該基体
部10における盤状部11の面部11aが少なくとも熱
可塑性合成樹脂製としてあると共に、この盤状部11の
面部11aに対して、この面部11aを構成する熱可塑
性合成樹脂よりも融点の高い熱可塑性合成樹脂製の熱可
塑性合成樹脂繊維からなる前記研磨不織布20を追って
説明する態様で止着した構成としてある。
【0026】かかる研磨工具Aは、更に具体的には、工
具保持具Bに対する被保持部12を角形嵌合い軸部1
2’として盤状部11に一体に備えて構成される熱可塑
性合成樹脂からなる基体部10に、各種の熱可塑性合成
樹脂繊維からなる研磨不織布20、典型的には、夫々の
研磨目的に対応した研磨材を接着剤を用いた接着などに
よって備えた各種熱可塑性合成樹脂繊維からなる不織布
を基材として構成される研磨不織布20を追って説明す
る態様で一体に止着した構成としてあり、前記角形嵌合
い軸部12’を前記工具保持具Bにおける角形嵌合い凹
部33に嵌合すると共に、この研磨工具Aと工具保持具
Bとに備えられている係脱可能な係合手段k相互を係合
して当該研磨工具Aを該工具保持具Bに着脱可能に組み
付け用い得る構成としてある。
【0027】この図示例に係る研磨工具Aを構成する基
体部10は、円盤状をなす盤状部11の上面側の中央部
に、この盤状部11の中心を通る線分の延長線上に軸中
心線t−tを有するように被保持部12としての角形嵌
合い軸部12’を該盤状部11から上方に向けて一体に
突き出し状態に備えた構成としてあり、当該盤状部11
と角形嵌合い軸部12’とを各種の熱可塑性合成樹脂に
よって一体に成形して構成してある。
【0028】この基体部10に備えられる角形嵌合い軸
部12’は、その軸中心線t−tに直交する向きの断面
形状を多角形状、典型的には正多角形の断面形状として
あり、この図示例にあっては、正六角形の断面形状とし
てあると共に、その上端面12aが該角形嵌合い軸部1
2’における軸中心線t−tに直交する面をなす構成と
してあると共に、この突き出し端面としての上端面12
aから該角形嵌合い軸部12’の基部方、即ち、前記盤
状部11の側に向けて凹部14を備えた構成としてあ
る。
【0029】かかる角形嵌合い軸部12’に備えられる
凹部14は、円形孔として構成してあり、この図示例に
あっては、該角形嵌合い軸部12’における軸中心線t
−tを中心として構成される円形の孔としてある。即
ち、この図示例にあっては、前記角形嵌合い軸部12’
の軸中心線t−tを円形孔の中心線として構成される凹
部14として構成してある。
【0030】また、この角形嵌合い軸部12’の外周面
には、この外周面を巡る向きに、前記係合手段kの一方
側を構成する凹部13を備えた構成としてある。この角
形嵌合い軸部12’に備えられる凹部13は、この図示
例にあっては、該角形嵌合い軸部12’の軸中心線t−
tを巡るように該角形嵌合い軸部12’の外周面に一連
に連続する溝状のものとして構成してあり、典型的に
は、この角形嵌合い軸部12’の軸中心線t−tと直交
する面に沿った該角形嵌合い軸部12’の外周面に一連
に連続して備えられる断面が弧状をなす溝状凹部1
3’、より典型的には、半円よりも小さい円弧の弧状断
面として構成される溝状凹部13’として構成してあ
る。
【0031】かかる構成からなるライナーとしての基体
部10に備え付けられる研磨不織布20は、前記基体部
10、より典型的には、該基体部10を構成する前記盤
状部11を構成する熱可塑性合成樹脂よりも融点の高い
熱可塑性合成樹脂製の熱可塑性合成樹脂繊維によって構
成してあり、研磨目的に対応した各種形状、各種熱可塑
性合成樹脂繊維からなるものとして構成用いられるもの
であって、例えば、前記盤状部11を構成する熱可塑性
合成樹脂よりも融点の高い各種の合成樹脂製の熱可塑性
合成樹脂繊維からなる不織布を基材とし、この基材に、
各種の研磨材を接着剤で支持固定した可撓性研磨材料
を、夫々構成される研磨工具Aに対応した形状にして構
成される。
【0032】この図示例にあっては、当該研磨不織布2
0の一例として、不規則に交錯された熱可塑性合成樹脂
繊維の三次元網状組織などとして円盤状に形作られた圧
縮復元性に優れた研磨不織布20を前記基体部10にお
ける盤状部11の面部11aよりも大きい直径で、しか
も、比較的厚さを備えたものとして構成してあり、前記
盤状部11における面部11a、この図示例にあっては
該盤状部11を一体に備える前記基体部10を構成する
熱可塑性合成樹脂よりも融点の高い合成樹脂製の熱可塑
性合成樹脂繊維によって、当該研磨不織布20を備えて
構成される研磨工具Aを用いた研磨に際して、当該研磨
不織布20が研磨対象面に対して都合よく接触研磨し得
る形態を維持する保形力を備えたものとして構成してあ
る。
【0033】なお、この実施の形態に係る研磨工具Aを
構成する研磨不織布20は、この研磨不織布20を構成
する熱可塑性合成樹脂繊維が重ね合わせの状態、絡み合
わせの状態、又は、これらの混在された状態などの任意
の状態で当該繊維相互が不規則に交錯して接着剤などで
止め付けられて、この繊維相互間に相当の間隙を備える
ように構成されたマット状をなす構成としてあり、当該
研磨不織布20が、夫々の研磨目的に対応する研磨に適
する研磨面や当該研磨に適する形態の維持や研磨対象面
に研磨に適するように都合よく接触される圧縮復元性な
どの当該研磨に要請される各種特性を備えた構成として
あり、例えば、前記重ね合わせの状態、絡み合わせの状
態、又は、これらの混在された状態などの任意の状態で
接着剤などで止め付けられて構成される繊維間の間隙
を、当該研磨不織布20が前記各諸特性を備え得るに適
した間隙とするように、前記重ね合わせの状態、絡み合
わせの状態、又は、これらの混在された状態にしたマッ
ト状繊維体を押圧した状態で、このマット状繊維体の構
成繊維相互を接着剤などによって止め付けて当該研磨不
織布20を構成する。
【0034】この実施の形態に係る研磨工具Aを構成す
る研磨不織布20は、前記熱可塑性合成樹脂繊維によっ
て構成されるマット状材によって構成してあり、円形の
研磨側の面20”と円形の取付け側の面20’を備える
と共に該取付け側の面20’と研磨側の面20”とが平
行とされており該取付け側の面20’と研磨側の面2
0”間が該取付け側の面20’及び研磨側の面20”に
直交する帯状をなす面とされた円盤状に構成してあり、
しかも、この取付け側の面20’側に補強用メッシュ材
21を備えた構成としてあり、この補強用メッシュ材2
1の網目から、該研磨不織布20における熱可塑性合成
樹脂繊維の繊維端部20a’が外方に突き出した構成と
してある。
【0035】かかる構成からなる研磨不織布20は、前
記基体部10における円形の面部11aに対して同心
状、即ち、当該研磨不織布20における中心線を前記基
体部10の角形嵌合い軸部12’における軸中心線t−
tと同一の線上に位置付けるようにして、該研磨不織布
20における前記取付け側の面20’を前記基体部10
における盤状部11の面部11aに押し付けた状態で、
少なくとも該面部11aを加熱溶融して、この加熱溶融
させた面部11aに、該研磨不織布20の一部20aを
押し入れ状態になすと共に、この加熱溶融された面部1
1aの自然冷却又は強制冷却による固化で前記基体部1
0に止着され、又は、少なくとも前記基体部10におけ
る盤状部11の面部11aを加熱溶融させると共に、こ
の加熱溶融された面部11aに該研磨不織布20におけ
る取付け側の面20’を押し付け、この研磨不織布20
の一部20aを、この加熱溶融された面部11aに押し
入れ状態になすと共に、この加熱溶融された面部11a
の自然冷却又は強制冷却による固化で前記基体部10に
止着されて、当該研磨工具Aを構成する。
【0036】かかる研磨不織布20の基体部10に対す
る止着は、少なくとも前記盤状部11の面部11aが加
熱溶融され、しかも、この加熱溶融された面部11aに
対して前記研磨不織布20の一部20aが押し入れられ
る手段であれば、いかなる手段によって止着されていて
もよく、例えば、前記盤状部11の面部11aに前記研
磨不織布20における取付け側の面20’を押し付けた
状態で、この研磨不織布20と前記盤状部11とに高周
波加熱を施してなすことができる。また、かかる研磨不
織布20の基体部10に対する止着は、例えば、前記盤
状部11の面部11aに前記研磨不織布20における取
付け側の面20’を押し付けた状態で、この研磨不織布
20と前記盤状部11とに熱盤による加熱を施してなす
ことができる。また、かかる研磨不織布20の基体部1
0に対する止着は、例えば、前記盤状部11を熱風によ
って加熱溶融させると共に、この加熱溶融された盤状部
11の面部11aに前記研磨不織布20における取付け
側の面20’を押し付けるようにしてなすことができ
る。
【0037】かかる基体部10に対する研磨不織布20
の止着は、この研磨不織布20における取付け側の面2
0’の一部20a、より具体的には、当該取付け側の面
20’に沿った当該研磨不織布20の一部20a、更
に、具体的には、前記溶融された面部11a内に押し入
れられる当該研磨不織布20の取付け側の面20’に沿
った熱可塑性合成樹脂繊維の繊維端部20a’を、この
研磨不織布20を構成する熱可塑性合成樹脂繊維の合成
樹脂と前記面部11aを構成する熱可塑性合成樹脂との
融点の差を利用して、当該面部11a内に押し入れ、こ
の面部11a内に押し入れられる当該研磨不織布20の
一部20aを、当該面部11aにおける加熱状態の解消
による当該面部11aの固化によって、該面部11aに
一体に止め付けることによってなされる。
【0038】かかる研磨不織布20は、当該研磨不織布
20を前記基体部10に備え付けて構成される研磨工具
Aにおいて夫々に対応する研磨目的に適合すると共に前
記面部11aを構成する熱可塑性合成樹脂よりも融点の
高い熱可塑性合成樹脂製の熱可塑性合成樹脂繊維で構成
されておれば、いかなる熱可塑性合成樹脂繊維によって
構成してあってもよく、また、この研磨不織布20の備
え付けられる基体部10は、この研磨不織布20を備え
て構成される研磨工具Aにおいて夫々に対応する研磨目
的に適合すると共に当該基体部10を構成する少なくと
も前記面部11aが前記研磨不織布20を構成する熱可
塑性合成樹脂繊維の合成樹脂よりも融点の低い熱可塑性
合成樹脂によって構成してあれば、いかなる素材によっ
て構成してあってもよく、例えば、前記基体部10をポ
リプロピレン製の基体部10とし、且つ、前記研磨不織
布20を、このポリプロピレンよりも融点の高いナイロ
ン繊維製の研磨不織布20として典型的な研磨工具Aを
構成する。
【0039】なお、前記溶融された面部11aの冷却
は、この加熱溶融された面部11aにおける温度の低下
を意味しており、加熱溶融された面部11aに対して冷
風を加えるなどの強制冷却による冷却や、この加熱溶融
された面部11aに対する加熱を中止すると共にこれを
常温内に放置することによって当該面部11aの温度を
常温に戻す自然冷却による冷却など、当該加熱溶融され
た面部11aにおける溶融状態を解消して該面部11a
を固化する全ての態様の冷却を意味している。
【0040】かかる基体部10に研磨不織布20を備え
て構成される典型的な研磨工具Aは、その被保持部12
を各種の工具保持具に保持させて用い得るものであっ
て、この図示例にあっては、前記被保持部12として構
成される角形嵌合い軸部12’を受け入れ保持して当該
研磨工具Aを一体に回転するように保持する工具保持具
Bを、当該研磨工具Aの典型的な保持手段の一例として
示している。
【0041】この研磨工具Aの取付け用いられる工具保
持具Bは、前記研磨工具Aに備えられている角形嵌合い
軸部12’が嵌合されて該研磨工具Aと前記工具保持具
Bとを一体に回転させる角形嵌合い凹部33と、この角
形嵌合い凹部33に嵌合される該研磨工具Aにおける角
形嵌合い軸部12’を、当該角形嵌合い凹部33から抜
け出さないように該研磨工具Aを当該工具保持具Bに対
して係脱可能に係合する係合手段kとを備えた構成とし
てあり、典型的には、前記研磨工具Aにおける嵌合い部
としての角形嵌合い軸部12’の嵌合組み付けられる他
方嵌合い部としての角形嵌合い凹部33を備えると共
に、この角形嵌合い凹部33の内壁面から、球体の一部
を突き出すように圧縮コイルバネ38で付勢された係合
球体37を、前記一方の係合手段kとしての凹部13に
係合される他方の係合手段kとして備えた保持具本体部
31と、前記角形嵌合い凹部33に嵌合される前記研磨
工具Aにおける角形嵌合い軸部12’の軸中心線t−t
と同一の線上に回転軸線x−xを有するように、即ち、
前記角形嵌合い凹部33の中心線と同一の線上に該回転
軸線x−xを有するように、該保持具本体部31に一体
に備えられている回転軸32とを有する構成としてあ
る。
【0042】この保持具本体部31に備えられる前記角
形嵌合い軸部12’の嵌合い部としての角形嵌合い凹部
33は、前記回転軸32の備えられている側と反対の側
にある該保持具本体部31の面から、前記回転軸32の
側に向けて設けられた底止まりの角形孔、具体的には、
前記研磨工具Aにおける角形嵌合い軸部12’が略密に
嵌り合って該研磨工具Aを一体に回転させる角形断面の
底止まりの孔として構成してあり、該角形嵌合い凹部3
3に前記研磨工具Aにおける角形嵌合い軸部12’を該
工具保持具Bと研磨工具Aとが一体に回転されるように
嵌合組み付けた際に、この研磨工具Aにおける角形嵌合
い軸部12’が該工具保持具Bにおける回転軸32と同
心で回転し得る態様に設けてある。かかる保持具本体部
31に備えられる角形嵌合い凹部33は、典型的には、
前記角形嵌合い軸部12’に対応した断面形状が正多角
形状の角形嵌合い凹部33として構成してあり、この図
示例にあっては前記角形嵌合い軸部12’の略密に嵌り
合う断面形状が正六角形状の底止まりの孔として構成し
てあって、この孔の中心線、即ち、多角形の中心を通る
線分が前記回転軸32における回転軸線x−x上に位置
付けられる構成としてあって、この角形嵌合い凹部33
に嵌合される前記研磨工具Aにおける角形嵌合い軸部1
2’の軸中心線t−tが該回転軸32の回転軸線x−x
上に位置付けられるように当該角形嵌合い軸部12’が
該角形嵌合い凹部33に嵌合状態に組み付けられる構成
としてあると共に、この角形嵌合い凹部33の底面33
aが該角形嵌合い凹部33の中心を通る線分、即ち、前
記回転軸32の回転軸線x−xに直交する向きの面とし
て構成してある。
【0043】かかる保持具本体部31に備えられる係合
手段kは、この保持具本体部31における前記角形嵌合
い凹部33内に嵌合された前記研磨工具Aの角形嵌合い
軸部12’が該角形嵌合い凹部33から抜け出さないよ
うに該研磨工具Aにおける係合手段kとしての凹部13
に対して係脱可能に係合される係合球体37を備えた構
成としてあり、当該係合球体37を、該角形嵌合い凹部
33内に嵌合される該角形嵌合い軸部12’の凹部13
に対応する位置の該角形嵌合い凹部33の内壁面から、
その球体の一部を圧縮コイルバネ38によって突き出す
ように設けてある。
【0044】かかる係合手段kは、更に典型的には、軸
方向、即ち、一方の軸端から他方軸端側に向けて底止ま
りの操作孔36aを備えると共に外周部が雄ねじ部36
bとされた調整ねじ36に対して、該操作孔36aの底
部側に一端側を接するように圧縮コイルバネ38を内装
し且つ該圧縮コイルバネ38によって該操作孔36aの
開口側に向けて付勢されるように係合球体37を内装す
ると共に、該圧縮コイルバネ38によって付勢される係
合球体37が、前記操作孔36aの縮径開口縁部に当接
されて、その半球面よりも少ない球体の一部を該操作孔
36aから前記軸方向に突き出すように備えられた構成
とし、この係合球体37を備えた調整ねじ36を前記保
持具本体部31に設けられている雌ねじ孔35に螺入
し、この調整ねじ36に備えられている前記係合球体3
7が、該保持具本体部31における前記角形嵌合い凹部
33の内壁面から、その球体の一部を突き出すように当
該調整ねじ36を前記雌ねじ孔35に対して螺入位置決
めをして構成される。
【0045】なお、図中36cは、前記調整ねじ36の
操作穴であって、レンチなどの各種工具を用いた当該調
整ねじ36の螺回動に用いられるものであって、この図
示例にあっては、六角穴として構成してある。
【0046】かかる保持具本体部31に備えられる係合
手段kは、当該保持具本体部31の角形嵌合い凹部33
に嵌合される前記研磨工具Aにおける角形嵌合い軸部1
2’に備えられている係合手段kとしての凹部13に都
合よく当該係合手段kを構成する係合球体37が係合さ
れる位置に備えられて、該角形嵌合い凹部33に嵌め合
わされた研磨工具Aにおける角形嵌合い軸部12’が当
該角形嵌合い凹部33から抜け出すのを効果的に防止す
る形態に備えられておれば、いかなる形態に備えられて
いてもよく、この図示例にあっては、前記工具保持具B
を構成する保持具本体部31の外周面から該工具保持具
Bの角形嵌合い凹部33内に貫通するように備えられて
いる該工具保持具Bの前記回転軸32の回転軸線x−x
に直交する向きの雌ねじ孔35に夫々前記調整ねじ36
をねじ入れて構成してあり、この図示例にあっては、前
記角形嵌合い凹部33内に嵌合される前記角形嵌合い軸
部12’を巡る向きにある各外周面に沿って一連に備え
られている凹部13における該角形嵌合い軸部12’の
軸中心線t−tを含む面に直交する向きの面部に向けて
一端を開口するように前記保持具本体部31の外周面と
前記角形嵌合い凹部33間に連通して前記回転軸線x−
xに直交する向きに備えられている各雌ねじ孔35に夫
々前記調整ねじ36をねじ入れて構成してあり、特に、
この図示例にあっては、前記保持具本体部31における
外周面の3方向から、前記回転軸線x−xに向けて、互
いに等間隔に備えられる3個の雌ねじ孔35を、各雌ね
じ孔35が、前記正六角形状をなす角形嵌合い凹部33
における長方形状をなす面の幅側の中央で開口するよう
に設け、この各雌ねじ孔35にねじ入れられた前記調整
ねじ36に備えられている前記夫々の係合球体37によ
って、角形嵌合い凹部33内に嵌合される前記研磨工具
Aにおける前記角形嵌合い軸部12’が、その軸中心線
y−yを前記工具保持具Bにおける回転軸線x−x上に
偏りなく位置付けられ得るように、該係合球体37を該
角形嵌合い軸部12’における係合手段kとしての凹部
13に係脱可能に係合し得る構成としてある。
【0047】かかる構成からなる工具保持具Bは、更
に、前記保持具本体部31における角形嵌合い凹部33
内、より具体的には、該角形嵌合い凹部33の底面33
aから、この角形嵌合い凹部33内に嵌合される前記研
磨工具Aにおける角形嵌合い軸部12’の凹部14に対
して少なくとも一部を密着するように嵌合される嵌合い
軸部34、より具体的には、前記角形嵌合い凹部33の
底面33aから、前記工具保持具Bの回転軸32の回転
軸線x−x上に軸中心線s−sを有し且つ前記角形嵌合
い凹部33内に嵌合される前記研磨工具Aにおける角形
嵌合い軸部12’の円形孔状をなす凹部14に対して嵌
合される円錐台状をなす嵌合い軸部34を、該角形嵌合
い凹部33内に突き出すように設けてあり、この嵌合い
軸部34の外周面が該凹部14の開口縁に密に接するよ
うに該嵌合い軸部34を前記凹部14に嵌合するよう
に、前記角形嵌合い軸部12’を前記角形嵌合い凹部3
3に嵌合することによって、前記研磨工具Aを該工具保
持具Bに対して、該研磨工具Aにおける角形嵌合い軸部
12’の軸中心線t−tを該工具保持具Bの回転軸32
の回転軸線x−x上に位置付けた状態で、この研磨工具
Aにおける回転中心線y−yを前記工具保持具Bにおけ
る回転軸線x−x上に正確に位置付けるように、前記各
係合手段k相互の係合によって着脱可能に組み付けて用
いることができる。
【0048】なお、かかる研磨工具Aの取付けに用いら
れる前記工具保持具Bは、当該工具保持具Bを前記回転
軸32と前記保持具本体部31とを一体のものとして構
成してあっても、また、この回転軸32と保持具本体部
31とを各種部材の組み付けによって構成してあっても
よい。
【0049】かかる工具保持具Bは、例えば、図示例に
おけるように、ブロック材30と、このブロック材30
に備えられている雌ねじ孔30dに螺着されて該ブロッ
ク材30に一体に組み付けられる軸部材30’とで構成
し、このブロック材30と軸部材30’との一体の組付
け体として構成される工具保持具Bが、前記嵌合い軸部
34を備えた角形嵌合い凹部33及び調整ねじ35のね
じ入れ用雌ねじ孔35などを備えた保持具本体部31、
及び、前記回転軸32などの各構成を備えるように構成
することができる。
【0050】かかる図示例に係るブロック材30は、下
部側が円盤状部30aとされていると共に上部側が円錐
台状部30bとされた一体形状のものとしてあり、該円
盤状部30aと円錐台状部30bの中心線を中心線とす
るように該円盤状部30aの下端面30fの中央部と前
記円錐台状部30bの上端面30eの中央部との間を一
連に孔状をなすように連通する凹部30c及び該凹部3
0cよりも小さい孔径の雌ねじ孔30dとを備え、しか
も、この円盤状部30aの外周面と前記凹部30cとの
間を連通する複数の雌ねじ孔35を該円盤状部30aの
中心から放射方向の向きに備えた構成としてある。
【0051】このブロック材30に備えられる凹部30
cは、該ブロック材30の下端面30f,即ち、前記円
盤状部30aの面から前記円錐台状部30bの側に向け
て角形孔状に凹む構成、より具体的には、前記角形嵌合
い軸部12’が嵌り合う形状、寸法の凹部30c、即
ち、この図示例にあっては、前記の断面形状が六角形状
をなす角形嵌合い軸部12’が密に入れ込まれて、相互
に回り止めの状態に嵌め付けられる六角形状の角孔状凹
部30cとしてあると共に、この凹部30cの底面30
gと前記円錐台状部30bの上端面30eとの間を連通
するように前記雌ねじ孔30dが該雌ねじ孔30dの孔
周縁に前記底面30gを段差状に残すように備えられて
いる構成としてある。
【0052】かかるブロック材30に備えられている前
記正六角形状の角孔状凹部30cの中心を通る線と、前
記雌ねじ孔30dの中心線とが同一線上に位置付けられ
ているとともに、これらの各線が、前記ブロック材30
における円盤状部30a及び円錐台状部30bの中心を
通る線上に位置付けられている構成としてあり、この円
盤状部30aの外周面と前記凹部30cとの間を連通す
るように備えられている前記雌ねじ孔35の中心を通る
線が角孔状凹部30cを構成する長方形状の内壁面の幅
側の中心を通り且つ前記円盤状部30aの中心を通る線
に直交する構成としてあり、この図示例にあっては、前
記雌ねじ孔35を、前記正六角形状の角孔状凹部30c
を構成する長方形状をなす6個の内壁面のうちの1個お
きにある内壁面に夫々開口するように備えられた3個の
雌ねじ孔35としてあると共に、この雌ねじ孔35にお
ける中心線が前記内壁面における幅(短辺)の中心を通
り且つ前記円盤状部30aの中心を通る線に直交する構
成としてある。
【0053】かかるブロック材30に組み付けられて工
具保持具Bを構成する軸部材30’は、軸部30’a
と、この軸部30’aに鍔部30’bを介して一体に連
続して備えられている雄ねじ部30’cと、この雄ねじ
部30’cに一体に連続して備えられている円錐台状を
なす凸部30’dとを備えた構成としてあり、この軸部
30’aと雄ねじ部30’cと凸部30’dとが夫々の
軸中心線を同一の線上に備えた構成としてあり、前記鍔
部30’bを前記ブロック材30の上端面30eに突き
当てるように該雄ねじ部30’cを前記雌ねじ孔30d
にねじ入れた際に、前記凸部30’dが、前記底面30
gから凹部30c内に突き出すように構成してある。
【0054】かかる構成からなる軸部材30’を、この
軸部材30’における前記鍔部30’bを前記ブロック
材30の上端面30eに突き当てるように該軸部材3
0’における前記雄ねじ部30’cを前記ブロック材3
0における雌ねじ孔30dにねじ入れて、該軸部材3
0’とブロック材30とを一体のものとして工具保持具
Bを構成する。
【0055】このように軸部材30’をブロック材30
に組み付けて構成される工具保持具Bは、前記軸部3
0’aが該工具保持具Bにおける前記回転軸32とされ
ると共に、互いに組み付けられる前記ブロック材30及
び前記雄ねじ部30’c並びに前記鍔部30’bが該工
具保持具Bにおける前記保持具本体部31とされ、ま
た、前記凹部30cが該工具保持具Bにおける前記角形
嵌合い凹部33とされ、前記凸部30’dが該工具保持
具Bにおける嵌合い軸部34とされ、前記工具保持具B
を当該ブロック材30と軸部材30’との組み付けによ
って容易に構成することができる。
【0056】(2) 第2の実施の形態に係る研磨工具
A 次いで、図9〜図16に示される第2の実施の形態に係
る研磨工具Aについて具体的に説明する。この図9〜図
16に示される第2の実施の形態に係る研磨工具Aは、
熱可塑性合成樹脂繊維により形作られると共に研磨材を
備えた研磨不織布20と、この研磨不織布20の備え付
けられる面部11aを有すると共に少なくとも該面部1
1aが前記熱可塑性合成樹脂繊維20の合成樹脂よりも
融点の低い熱可塑性合成樹脂で構成されている基体部1
0とを有し、該基体部10における前記面部11aの少
なくとも一部を加熱溶融させた状態とすると共に、該面
部11aに押し付けられ又は押し付けられている前記研
磨不織布20が、その一部20aを該加熱溶融された状
態にある面部11a内に押し入れられると共に該面部1
1aの温度低下に伴う固化、即ち、該面部11aの冷却
に伴う固化によって前記基体部10に止着されている構
成としてあり、前記基体部10が、工具保持具Bに対す
る被保持部12を備えている構成としてあって、補強用
メッシュ材21を有しない研磨不織布20を用いて前記
研磨工具Aを構成した以外の構成を前記第1の実施の形
態に係る研磨工具Aと同一又は実質的に同一の構成とし
てあり、同一の態様で用いられる。従って、前記第1の
実施の形態に係る研磨工具Aの構成と同一又は実質的に
同一の構成部分に同一の番号を付して、その説明を省略
する。
【0057】この第2の実施の形態に係る研磨工具Aを
構成する研磨不織布20は、補強用メッシュ材21を有
しない研磨不織布20として構成してあり、前記第1の
実施の形態に係る研磨工具Aを構成する研磨不織布20
におけると同様に前記基体部10における盤状部11の
面部11aよりも大きい直径で、しかも、比較的厚い円
盤状をなす研磨不織布20として構成してあり、前記盤
状部11における面部11a、この図示例にあっては該
盤状部11を一体に備える前記基体部10を構成する熱
可塑性合成樹脂よりも融点の高い合成樹脂製の熱可塑性
合成樹脂繊維、例えば、前記基体部10をポリプロピレ
ン製基体部10とした場合、このポリプロピレンよりも
融点の高い合成樹脂からなる熱可塑性合成樹脂繊維、例
えば、ナイロン繊維などの繊維を重ね合わせの状態、絡
み合わせの状態、又は、これらの混在された状態などの
任意の状態で当該繊維相互を接着剤などで止め付けて、
不規則に交錯し且つ繊維相互間に相当の間隙を備えるよ
うに構成したマット状をなすと共に研磨材を備えた構成
とし、当該研磨不織布20が、夫々の研磨目的に対応す
る研磨に適する研磨面や当該研磨に適する形態の維持や
研磨対象面に研磨に適するように都合よく接触される弾
性などの当該研磨に要請される各種特性を備えるように
構成してあり、円形をなす取付け側面20’に沿った当
該研磨不織布20の一部20a,より典型的には、当該
取付け側面20’を構成している当該研磨不織布20に
おける繊維端部20a’が、前記加熱溶融された面部1
1a内に押し入れられる構成としてあり、補強用メッシ
ュ材21を有しない以外の構成を前記第1の実施の形態
に係る研磨工具Aを構成する研磨不織布20と同一又は
実質的に同一の構成としてあり、且つ、同一の態様で前
記基体部10に備え付けられて研磨工具Aを構成するよ
うにしてあると共に、当該研磨不織布20を備えて構成
される研磨工具Aが前記第1の実施の形態に係る研磨工
具Aにおけると同一の態様で工具保持具Bに着脱可能に
組み付けて用いられる。
【0058】
【発明の効果】この発明に係る研磨工具は、熱可塑性合
成樹脂繊維により形作られると共に研磨材を備えた研磨
不織布と、この研磨不織布の備え付けられる面部を有す
ると共に少なくとも該面部が前記熱可塑性合成樹脂繊維
よりも融点の低い熱可塑性合成樹脂で構成されている基
体部とを有し、該基体部における前記面部の少なくとも
一部を加熱溶融させた状態とすると共に、該面部に押し
付けられ又は押し付けられている前記研磨不織布が、そ
の一部を該加熱溶融された状態にある面部内に押し入れ
られて、該面部の固化によって前記基体部に止着されて
いることから、加熱溶融された状態にある前記面部に対
して前記研磨不織布の一部を押し入れることで、該研磨
不織布が前記基体部に対して容易且つ確実に止着できる
利点を有している。
【0059】また、前記構成に係る研磨工具において、
前記基体部が工具保持具に対する被保持部を備えた構成
とすることによって、前記特長に併せて、この研磨工具
を回転軸などに備えられる工具保持具に対して容易且つ
確実に取付けて用い得る利点を有している。
【0060】また、前記構成に係る研磨工具において、
前記研磨不織布が前記基体部の前記面部に対する取付け
側の面に補強用メッシュ材を備えた構成とすることによ
って、前記特長に併せて、形崩れを生じ難い研磨不織布
を備えた研磨工具を構成できる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な第1の実施の形態に係る研磨工具を構
成する基体部と研磨不織布との止着前の状態を示した斜
視図
【図2】同基体部と研磨不織布との止着前の状態を一部
破断して示した側面図
【図3】同基体部と研磨不織布とを止着した状態を一部
破断して示した側面図
【図4】同基体部と研磨不織布とを止着した状態の要部
の断面図
【図5】同基体部と研磨不織布とを止着した状態の平面
【図6】同研磨工具を工具保持具に取付けた状態を、そ
の要部を破断して示した側面図
【図7】同研磨工具を工具保持具に取付けた状態の平断
面図
【図8】同工具保持具の主要部を、その一部を破断して
示した側面図
【図9】典型的な第2の実施の形態に係る研磨工具を構
成する基体部と研磨不織布との止着前の状態を示した斜
視図
【図10】同基体部と研磨不織布との止着前の状態を一
部破断して示した側面図
【図11】同基体部と研磨不織布とを止着した状態を一
部破断して示した側面図
【図12】同基体部と研磨不織布とを止着した状態の要
部の断面図
【図13】同基体部と研磨不織布とを止着した状態の平
面図
【図14】同研磨工具を工具保持具に取付けた状態を、
その要部を破断して示した側面図
【図15】同研磨工具を工具保持具に取付けた状態の平
断面図
【図16】同工具保持具の主要部を、その一部を破断し
て示した側面図
【図17】従来の研磨工具の主要部を示した側面図
【符号の説明】
A 研磨工具 B 工具保持具 10 基体部 11a 面部 12 被保持部 20 研磨不織布 20a 一部 21 補強用メッシュ材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂繊維により形作られる
    と共に研磨材を備えた研磨不織布と、この研磨不織布の
    備え付けられる面部を有すると共に少なくとも該面部が
    前記熱可塑性合成樹脂繊維よりも融点の低い熱可塑性合
    成樹脂で構成されている基体部とを有し、該基体部にお
    ける前記面部の少なくとも一部を加熱溶融させた状態と
    すると共に、該面部に押し付けられ又は押し付けられて
    いる前記研磨不織布が、その一部を該加熱溶融された状
    態にある面部内に押し入れられると共に該面部の固化に
    よって前記基体部に止着されていることを特徴とする研
    磨工具。
  2. 【請求項2】 前記基体部が、工具保持具に対する被保
    持部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の研
    磨工具。
  3. 【請求項3】 前記研磨不織布が、前記基体部の前記面
    部に対する取付け側の面側に補強用メッシュ材を備えて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の研
    磨工具。
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