JP2002192383A - 表面硬度の高いハンダボールの製造方法および装置 - Google Patents
表面硬度の高いハンダボールの製造方法および装置Info
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Abstract
る表面硬度の高いハンダボールの製造方法および装置を
提供する。 【解決手段】溶融ハンダの液滴を、溶融ハンダの凝固温
度から10〜50℃低い温度に保たれた不活性ガス流中
を不活性ガス流に逆らって落下させる表面硬度の高いハ
ンダボールの製造方法、および容器1の上方に低部に溶
融ハンダを液滴状に落下させることのできる穴7を設け
た坩堝2を設け、容器の内部には不活性ガスを下方から
上方に向かって流すことができかつ上下が開口している
冷却塔5を設け、前記冷却塔の下方に受皿13を設けた
表面硬度の高いハンダボールの製造装置。
Description
工程で製造することのできる表面硬度の高いハンダボー
ルの製造方法および装置に関するものである。
の内でもBGA型と呼ばれる形式のパッケージが多く採
用されており、このBGA型パッケージは外側にはハン
ダバンプが格子状に並んでいるのが特徴である。この格
子状に並んでいるハンダバンプは、Sn:1〜65質量
%を含有し残りがPbおよび不可避不純物からなる組成
のPb−Sn系ハンダボールまたはSnおよびInの合
計量が1〜65質量%含有し、残りがPbおよび不可避
不純物からなる組成のPb−Sn−In系ハンダハンダ
ボールを吸着して基板上に格子状に並べ、次いで接合さ
せることにより形成される。これらハンダボールは、ハ
ンダ線を所定の長さに切断したのち、ハンダ溶融温度以
上に加熱した油中に入れ、冷却後、ハンダボールとして
回収する方法、または溶融ハンダを底に微小系の穴の明
いた坩堝にから油中に落下させて固める液滴法により製
造されている。
ールの製造方法は、いずれも油中のハンダボールを油中
から回収し、洗浄および乾燥するが、この洗浄及び乾燥
の工程でハンダボール同士の接触によりハンダボールの
表面に傷がつきやすく、また洗浄工程で使用する設備の
他に洗浄液を廃棄するための処理設備をも必要とするな
ど設備費がかかり、したがって量産には適しているもの
の特殊な寸法を有するハンダボールを少量生産する場合
にはコスト的に高価なものとなる。また、ハンダボール
の凝固にはシリコンオイルなどの油を使用するが、劣化
した油の処理も多くの問題を含んでいる。
かかる課題を解決すべく研究を行った結果、(a)溶融
ハンダの液滴を不活性ガス流に逆らって不活性ガス流中
を落下させ冷却させることによりハンダボールが得ら
れ、この方法は油を使用する工程が無いところから洗浄
および乾燥の工程を省略することができ、これら工程の
省略により製造コストを削減することができ、さらにこ
れら工程の省略により得られるハンダボールの表面傷の
発生を少なくすることができる、(b)引け巣を発生さ
せることなく表面硬度の高いハンダボールを製造するに
は、溶融ハンダの液滴を、溶融ハンダの凝固温度から1
0〜50℃低い温度に保たれた不活性ガス流に逆らって
不活性ガス流中を落下させることが必要である、という
研究結果が得られたのである。
なされたものであって、 (1)溶融ハンダの液滴を、溶融ハンダの凝固温度から
10〜50℃低い温度に保たれた不活性ガス流中を不活
性ガス流に逆らって落下させる表面硬度の高いハンダボ
ールの製造方法、に特徴を有するものである。
流の温度を溶融ハンダの凝固温度から10〜50℃低い
温度に限定したのは、不活性ガス流の温度を溶融ハンダ
の凝固温度から50℃より低い温度にすると、溶融ハン
ダの液滴が凝固する際に引け巣が発生するので好ましく
なく、一方、不活性ガス流の温度が溶融ハンダの凝固温
度に近いと凝固速度が遅くなって、表面硬度が得られな
いという理由によるものである。また、溶融ハンダの液
滴を不活性ガス流に逆らって落下させるのは、不活性ガ
ス中を自然落下させると、冷却塔の高さを高くしなけれ
ばならず、コストがかかるためである。
ボールの製造方法およびその方法を実施するための装置
を図1の断面図に基づいて詳述する。図1において、1
は容器、2は坩堝、3は溶融ハンダ、4はハンダボー
ル、5は冷却塔、6は液滴ハンダ、7は坩堝の底に設け
られた穴、13は受皿である。冷却塔5には不活性ガス
11を導入する供給口9および不活性ガス11を排出す
る排出口8が設けられており、供給口9にはホース12
が接続されており、不活性ガス11はホース12により
冷却塔5に供給できるようになっている。冷却塔5は高
さ:500〜600mm、直径:100mm、肉厚:2
〜3mmの寸法を有するガラス製の冷却塔が好ましい。
容器1内部の不活性ガス雰囲気の圧力は安全弁10によ
り一定に保たれている。
ールを製造するには、まず、容器1内に設置された冷却
塔5にハンダの凝固温度より10〜50℃低い温度に加
熱された不活性ガス11をホース12を介して供給し続
け、冷却塔5内に上昇する不活性ガス流を形成し、さら
に容器1内を不活性ガス雰囲気に保持する。不活性ガス
11はArガスでも良いがコスト面から見て窒素ガスが
最も好ましい。
入し、溶融ハンダ3の表面に圧力をかけて坩堝2の底に
形成された穴7から溶融ハンダを液滴状に滴下させて液
滴ハンダ6を形成させ、冷却塔5内を落下させる。液滴
ハンダ6は冷却塔5内の不活性ガス流に逆らって落下し
受皿13に到達する前に凝固してハンダボール4とな
り、受皿13の中に貯まる。このようにして製造したハ
ンダボールは、ただちに所定のサイズに分級して製品と
することができる。液滴ハンダ6は不活性ガス流に逆ら
って落下する途中で急冷され、表面硬度の高いハンダボ
ールとなる。
製造方法は、従来の液滴法に比べて洗浄および乾燥の工
程を省略することができ、工程数が少ない分だけハンダ
ボール表面の傷、凹み、および変形が少なくなる。
0mm、肉厚:2mmの寸法を有するガラス製の冷却塔
を設置し、表1に示される組成のPb−Sn系ハンダお
よびPb−Sn−In系ハンダのそれぞれの凝固温度よ
り30℃低い表1に示される温度に加熱されたガス圧:
5PSIの窒素ガスを冷却塔内に供給して冷却塔内を上
昇する窒素ガス流を形成し、この状態で表1に示される
組成の溶融ハンダを坩堝内に装入し、溶融ハンダの表面
に圧力をかけて坩堝の底に形成された直径:150μm
の穴から溶融ハンダを液滴状に滴下させて冷却塔内を落
下させた。液滴ハンダは冷却塔内の不活性ガス流に逆ら
って落下し受皿に到達する前に凝固してハンダボールと
なり、受皿の中に貯まっていた。このようにして製造し
たハンダボールを分級して直径:300μmのハンダボ
ールを製造した。このようにして得られたハンダボール
100000個をサンプルとして取り出し、これを40
倍の光学顕微鏡にて観察し、表面に傷のあるボール、へ
こみのあるボールおよび変形したボールの数を測定し、
不良ハンダボール発生率を求めてその結果を表1に示し
た。
−Sn−In系ハンダの溶湯を通常の液滴法によりシリ
コンオイルに落下させ、シリコンオイル中にて強制冷却
させ、ハンダボールを作製し、脱脂のための洗浄および
乾燥させた後、ただちに分級して製品とした。このよう
にして得られたハンダボール100000個をサンプル
として取り出し、これを40倍の光学顕微鏡にて観察
し、表面に傷のあるボール、へこみのあるボールおよび
変形したボールの数を測定し、不良ハンダボール発生率
を求めてその結果を表1に示した。
方法を実施した実施例1〜4で得られたハンダボール
は、従来の製造方法を実施した従来例1〜4で得られた
ハンダボールに比べて不良ハンダボール発生率が格段に
少ないことが分かる。
いハンダボールの製造方法は、従来の表面硬度の高いハ
ンダボールの製造方法に比べて不良品発生率が減少して
コストを低減することができ、産業上優れた効果をもた
らすものである。
方法を実施するための装置の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融ハンダの液滴を、溶融ハンダの凝固
温度から10〜50℃低い温度に保たれた不活性ガス流
中を不活性ガス流に逆らって落下させることを特徴とす
る表面硬度の高いハンダボールの製造方法。 - 【請求項2】 前記ハンダは、Sn:1〜65質量%を
含有し、残りがPbおよび不可避不純物からなる組成を
有するPb−Sn系ハンダであることを特徴とする請求
項1記載の表面硬度の高いハンダボールの製造方法。 - 【請求項3】 前記ハンダは、SnおよびInの合計量
が1〜65質量%含有し、残りがPbおよび不可避不純
物からなる組成を有するPb−Sn−In系ハンダであ
ることを特徴とする請求項1記載の表面硬度の高いハン
ダボールの製造方法。 - 【請求項4】 容器の上方に低部に溶融ハンダを液滴状
に落下させることのできる穴を設けた坩堝を設け、容器
の内部には不活性ガスを下方から上方に向かって流すこ
とができかつ上下が開口している冷却塔を設け、前記冷
却塔の下方に受皿を設けたことを特徴とする表面硬度の
高いハンダボールの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399725A JP4172150B2 (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 不良ハンダボール発生率の少ないハンダボールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4172150B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1309529C (zh) * | 2004-12-08 | 2007-04-11 | 云南锡业集团有限责任公司研究设计院 | Ic封装用焊锡球“熔融机电整合”一次成型工艺及装置 |
CN103600083A (zh) * | 2013-09-12 | 2014-02-26 | 苏州米莫金属科技有限公司 | 一种粉末冶金制粉装置 |
CN105983681A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-10-05 | 无锡刚正精密吸铸有限公司 | 无模钢球铸造装置 |
CN107445140A (zh) * | 2016-05-24 | 2017-12-08 | 福特全球技术公司 | 碳球及其制造方法 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000399725A patent/JP4172150B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4172150B2 (ja) | 2008-10-29 |
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