JP2002188575A - 電動式圧縮機 - Google Patents

電動式圧縮機

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JP2002188575A
JP2002188575A JP2000386621A JP2000386621A JP2002188575A JP 2002188575 A JP2002188575 A JP 2002188575A JP 2000386621 A JP2000386621 A JP 2000386621A JP 2000386621 A JP2000386621 A JP 2000386621A JP 2002188575 A JP2002188575 A JP 2002188575A
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JP
Japan
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gas
fitting portion
bearing
motor
bearing fitting
Prior art date
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JP2000386621A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Higashiyama
彰良 東山
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入ポートと軸受け嵌合部とがハウジングに
一体形成されるにも拘わらず、吸入ガスの圧力損失が少
なくかつ小型で安価な電動式圧縮機を提供すること。 【解決手段】 ガスを吸入するための吸入ポート43を
有する密閉容器15内に、ガス圧縮部19と、電動モー
タ35と、モータの駆動力をガス圧縮部に伝達するため
のシャフト31とを内蔵する。密閉容器は、シャフトの
一端を軸受けした軸受け嵌合部33を有する。吸入ポー
トは軸受け嵌合部に対応して設ける。軸受け嵌合部に切
欠き44などを形成することにより、吸入ポートを密閉
容器内に連通させた吸入ガス通路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリー等から
の電源供給を受けて駆動されるモータを有する電動式圧
縮機に関する。この種の電動式圧縮機は、車載用エアコ
ンディショナーにおいて冷媒を圧縮するための圧縮機と
して使用可能である。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平5−113188号には、
密閉容器内に、ガス圧縮部と、電動モータと、前記モー
タの駆動力を前記ガス圧縮部に伝達するためのシャフト
とを内蔵した電動式圧縮機が開示されている。
【0003】その電動式圧縮機においては、密閉容器
に、シャフトの一端を軸受けした軸受け嵌合部を設けて
いる。ガスを吸入するための吸入ポートはその軸受け嵌
合部に対応して設けられている。さらに、シャフトに軸
方向にのびたガス通路を形成している。こうして、吸入
ポートに吸入されたガスがシャフトのガス通路を通して
ガス圧縮部に供給されるようにしている。
【0004】この構造によれば、吸入ポートと軸受け嵌
合部とがハウジングに一体形成されるため、コストの低
下を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電動式圧縮機ではシャフトにガス通路を設けているた
め、吸入抵抗による圧力損失が生じ易い。この圧力損失
を抑えるためには、シャフトのガス通路を吸入ポートと
同等以上の内径にすることが必要である。これは、シャ
フトの径を大きくし、さらには、シャフトに取付けられ
るモータの径も大きくすることになる。したがって、圧
縮機の小型化が困難である。また、シャフトに吸入ガス
通路の加工を行なうことはコスト高でもある。
【0006】それ故に本発明の課題は、吸入ポートと軸
受け嵌合部とがハウジングに一体形成されるにも拘わら
ず、吸入ガスの圧力損失が少なくかつ小型で安価な電動
式圧縮機を提供することにある。
【0007】本発明の他の課題は、シャフトの軸受け部
分の潤滑において有利な電動式圧縮機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ガスを
吸入するための吸入ポートを有する密閉容器内に、ガス
圧縮部と、電動モータと、前記モータの駆動力を前記ガ
ス圧縮部に伝達するためのシャフトとを内蔵し、前記密
閉容器は、前記シャフトの一端を軸受けした軸受け嵌合
部を有した電動式圧縮機において、前記吸入ポートを前
記軸受け嵌合部に対応して設け、前記軸受け嵌合部に、
前記吸入ポートを前記密閉容器内に連通させた吸入ガス
通路を設けたことを特徴とする電動式圧縮機が得られ
る。
【0009】前記シャフトは前記軸受け嵌合部の内側に
軸受けを介して支持されており、前記吸入ガス通路は、
前記軸受け嵌合部の内周面に形成した複数の切欠きから
なってもよい。
【0010】前記軸受け嵌合部は前記密閉容器の内側に
突出しており、前記切欠きは前記軸受け嵌合部の外周面
にまでのびていてもよい。
【0011】前記ガス圧縮部は前記モータからみて前記
軸受け嵌合とは反対側にあり、前記モータの外周部に設
けた通路を通してガスが前記ガス圧縮部に供給されても
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施の形態に係る電
動式圧縮機を示す縦断面図であり、図2は図1のII−
II線に沿って得られた断面図である。図1及び図2の
電動式圧縮機は、吐出ハウジング11と、中間ハウジン
グ12と、吸入ハウジング13とを備えている。吐出ハ
ウジング11と中間ハウジング12と吸入ハウジング1
3はいずれも金属材料より作られ、ボルト14a,14
bによって互いに連結されて密閉容器15を構成してい
る。
【0014】吐出ハウジング11は、端面に吐出ポート
16を備えている。吐出ハウジング11内には、この吐
出ハウジング11に固定された固定スクロール部材17
と、これに対向した可動スクロール部材18とが配置さ
れ、これらの固定及び可動スクロール部材17,18に
よって、ガス冷媒を圧縮するガス圧縮部19が構成され
ている。
【0015】固定スクロール部材17は、底板21と、
この底板21の一面に設けられた渦巻体22と、この底
板21の他面に設けられた固定部23とを備えている。
固定部23は、ネジ24によって、吐出ハウジング11
の端壁に固定されている。
【0016】可動スクロール部材18は、底板26と、
この底板26の一面に設けられた渦巻体27と、この底
板27の他面側から円筒状に突出したボス部28とを備
えている。ボス部28の周囲の底板26面と中間ハウジ
ング12の一端との間には、可動スクロール部材18の
自転を阻止して旋回運動を可能にするボールカップリン
グからなる回転阻止機構29が設けられている。
【0017】中間ハウジング12内から吸入ハウジング
13内にかけてのびたシャフト31が設けられている。
シャフト31の一端31aは、吸入ハウジング13の端
壁32から圧縮部19側に向かって突出した軸受け嵌合
部33の内側に、ころがり軸受34を介して支持されて
いる。
【0018】モータ(電動部)35は、中間ハウジング
12及び吸入ハウジング13の内壁部に設けられたステ
ータ36と、その周囲に設けられたコイル37と、ステ
ータ36内に設けられ、シャフト31の周囲に、このシ
ャフト31に固定して設けられたロータ38とを備えて
いる。
【0019】シャフト31の他端には大径部31bが設
けられ、ころがり軸受39を介して中間ハウジング12
内に支持されている。この大径部31bの端部から突出
して偏心ピン31cが設けられている。偏心ピン31c
は、ボス部28に軸受け41を介して支持された偏心ブ
ッシュ42内に挿通されている。
【0020】以上の構成は、従来技術による電動式圧縮
機とほぼ同じである。
【0021】図1及び図2の電動圧縮機においては、さ
らに、シャフト31及び軸受け嵌合部33と同軸上に位
置した吸入ポート43を吸入ハウジング13の端壁32
に設ける。吸入ポート43は軸受け嵌合部33の内側に
連通している。軸受け嵌合部33の内周面には、放射状
に複数具体的には4つの切欠き44を形成している。こ
れらの切欠き43は合わせて、吸入ポート43を吸入ハ
ウジング13の内部に連通させた吸入ガス通路を構成す
る。
【0022】この電動圧縮機の運転時には、冷媒ガスが
吸入ポート43を通して軸受け嵌合部33に流入し、さ
らに切欠き44やころがり軸受け34の隙間を通して吸
入ハウジング13に流入する。この際、冷媒ガスに含ま
れた潤滑油がころがり軸受け34に供給され、これを潤
滑する。吸入ハウジング13に流入した冷媒ガスは、さ
らに、モータ35のステータ36とロータ3との隙間や
ステータ36の外周部に設けたガス通路45を通して中
間ハウジング12の内部に流入する。冷媒ガスはさら
に、ころがり軸受け39の隙間や開孔46などを通して
吐出ハウジング11の内部に流入し、回転阻止機構29
の隙間を通してガス圧縮部19の周囲に到達し、ガス圧
縮部19に取り込まれる。ころがり軸受け39や回転阻
止機構29を冷媒ガスが通るとき、冷媒ガスに含まれた
潤滑油がころがり軸受け39や回転阻止機構29に供給
され、これらを潤滑する。
【0023】図1及び図2の電動圧縮機によると、吸入
ポートと軸受け嵌合部とがハウジングに一体形成される
ため、コストの低下を図ることができる。さらに、シャ
フト31にガス通路を設けることは不要であるため、吸
入抵抗による圧力損失は少なく、したがってシャフト3
1の径や35モータの径を小さくして、圧縮機の小型化
を図ることができる。
【0024】図3は本発明の第2の実施の形態に係る電
動式圧縮機を示す縦断面図であり、図4は図2のIV−
IV線に沿って得られた断面図である。同様な部分につ
いては、同じ参照符号を付して説明を省略する。
【0025】図3及び図4の電動圧縮機においては、軸
受け嵌合部33は吸入ハウジング13の内側に突出して
おり、4つの切欠き43は軸受け嵌合部33の内周面か
ら外周面にまで放射方向にのびている。結果として、軸
受け嵌合部33は4つの指片47によりころがり軸受け
34を支持した構成になっている。
【0026】図3及び図4の電動圧縮機によると、図1
及び図2の電動圧縮機と同等な作用効果を奏する上に、
吸入抵抗による圧力損失をさらに少なくすることが可能
である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸入ポートと軸受け嵌合部とがハウジングに一体形成さ
れるにも拘わらず、吸入ガスの圧力損失が少なくかつ小
型で安価な電動式圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電動式圧縮機
を示す縦断面図である。
【図2】図1の電動圧縮機のII−II線に沿って得ら
れた断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電動式圧縮機
を示す縦断面図である。
【図4】図3の電動圧縮機のIV−IV線に沿って得ら
れた断面図である。
【符号の説明】
11 吐出ハウジング 12 中間ハウジング 13 吸入ハウジング 15 密閉容器 16 吐出ポート 17 固定スクロール部材 18 可動スクロール部材 19 ガス圧縮部 29 回転阻止機構 31 シャフト 32 仕切壁 33 軸受け嵌合部 34 ころがり軸受け 35 モータ(電動部) 36 ステータ 37 コイル 38 ロータ 39 ころがり軸受 41 軸受け 42 偏心ブッシュ 43 吸入ポート 44 切欠き 45 通路 46 開孔 47 指片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを吸入するための吸入ポートを有す
    る密閉容器内に、ガス圧縮部と、電動モータと、前記モ
    ータの駆動力を前記ガス圧縮部に伝達するためのシャフ
    トとを内蔵し、前記密閉容器は、前記シャフトの一端を
    軸受けした軸受け嵌合部を有した電動式圧縮機におい
    て、前記吸入ポートを前記軸受け嵌合部に対応して設
    け、前記軸受け嵌合部に、前記吸入ポートを前記密閉容
    器内に連通させた吸入ガス通路を設けたことを特徴とす
    る電動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シャフトは前記軸受け嵌合部の内側
    に軸受けを介して支持されており、前記吸入ガス通路
    は、前記軸受け嵌合部の内周面に形成した複数の切欠き
    からなる請求項1に記載の電動式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記軸受け嵌合部は前記密閉容器の内側
    に突出しており、前記切欠きは前記軸受け嵌合部の外周
    面にまでのびている請求項2に記載の電動式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記ガス圧縮部は前記モータからみて前
    記軸受け嵌合とは反対側にあり、前記モータの外周部に
    設けた通路を通してガスが前記ガス圧縮部に供給される
    請求項1−3のいずれかに記載の電動式圧縮機。
JP2000386621A 2000-12-20 2000-12-20 電動式圧縮機 Pending JP2002188575A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014009608A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
US9816499B2 (en) 2011-01-28 2017-11-14 Mitsubishi Heavy Industries Automotive Thermal Systems Co., Ltd. Electric compressor with blocking plate

Cited By (3)

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