JP2002186599A - 採血器 - Google Patents

採血器

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JP2002186599A
JP2002186599A JP2000390047A JP2000390047A JP2002186599A JP 2002186599 A JP2002186599 A JP 2002186599A JP 2000390047 A JP2000390047 A JP 2000390047A JP 2000390047 A JP2000390047 A JP 2000390047A JP 2002186599 A JP2002186599 A JP 2002186599A
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blood
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pressing
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Hiroshi Ishibashi
広 石橋
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Advance Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実質的な無痛性を有する採血器を提案する。 【解決手段】 生体の挟持可能な部位に接触する接触部
材、前記接触部材に配置され、前記生体の挟持可能な部
位を損傷する損傷部材、前記損傷部材と前記生体の挟持
可能な部位を相対的に移動させ接触損傷させる移動手段
よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、生体において、挟
持可能な部位に適用される採血器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体内情報を得るには、採血をし、採血さ
れた血液成分を分析することが、正確な情報を得る上
で、他の手段とくらべて好適であるが、採血行為そのも
のに、苦痛が伴うため、継続した採血は、よほどでない
限り困難である。他方、血液分析技術の進歩に伴い、簡
易的で、取り扱い容易な分析機器の提案がなされ、少量
の血液で、様々な分析を、手軽にできる様になってきた
が、上述のごとく、採血行為の問題により、このような
優れた機器の使用は限られており、実質的な無痛性と、
簡易性を有する採血器の提案が希求されている。
【0003】先行する採血器としては、例えば特開平9
−182736号公報に示されるように、損傷具の生体
への瞬間的な衝突による手段が示される。この様な、衝
突による損傷は、様々な強度を有する生体皮膚にこの様
な損傷を与える場合、充分な損傷の為の動作が必要であ
るため、過剰な損傷がされることが多々あり、毎日継続
して採血する為の機器としては、不十分である。
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、この様
に、損傷による採血の痛みを抑え、実質的な無痛を得な
がら、且つ血液検査に必要な血液の採取を可能とする器
具の提案をすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み本発明は、生
体の挟持可能な部位に接触する接触部材、前記接触部材
に配置され、前記生体の挟持可能な部位を損傷する損傷
部材、前記損傷部材と前記生体の挟持可能な部位を相対
的に移動させ接触損傷させる移動手段の組み合わせ構成
により簡易的でありながら、実質的な無痛性を有する採
血器を実現した。本発明における生体の挟持可能な部位
とは、耳たぶ、指先、皮膚をつまみ上げた状態、等が示
される。
【0005】本発明における接触部材は、単に接触する
場合や、これを挟持するものを示すもの等を示すもので
あるが、少なくとも、損傷部位へ、固定され損傷環境が
形成されるものであればよい。例えば、貼着されたり、
吸引装着されるがごとき生体固定機能を付加するものが
示される。
【0006】本発明における接触部材に配置された生体
を損傷するための損傷手段とは、例えば針、刃を示す
が、その他鋭利なガラス片、セラミックス片等、鋭利さ
を有するものであればよい。接触部材に配置されたと
は、例えば、損傷手段が、生体皮膚に空間を介して配置
されるか、あるいは、損傷はしないが配置されるかとい
った程度の状態であり、損傷手段が、損傷する際の、移
動量、損傷手段の大きさ等によって、適宜選択される。
本発明における挟持部材は、例えば、耳たぶにある程度
の時間、挟持維持される場合であれば、洗濯ばさみがご
とき構造、瞬間的に、損傷作業が終了するものであれ
ば、ホッチキスがごとき構造が例示されるが、これに限
られるものではない。生体における挟持可能部位は、挟
持状体に於いて、生体組織が少ない状態であり、刺激を
与えた場合であっても、痛みとしては非常に少なくてす
むと共に、その部位を挟持することによる刺激が、生体
が感ずる痛みを充分緩和することが可能である。従っ
て、挟持できる部位であれば、その厚さは特に限定され
るものではないが薄い部分が好ましい。本発明における
前記損傷部材と前記生体の挟持可能な部位を相対的に移
動させ接触損傷させる移動手段とは、例えば、損傷手段
を、生体へ衝突させる為に備えられたもの、或いは損傷
手段を固定し、生体を、吸引により持ち上げて損傷手段
と接触させ、損傷を与える吸引するもの、損傷手段側に
対し反対面の生体挟持部位を押圧して、生体と損傷手段
を接触損傷させるもの、又、移動には、生体に対し、垂
直方向での接触を示すほか、角度をつけて、損傷手段が
生体表面を移動する様なものも含まれるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、接触部材と損傷手段を
具備するものであり、接触部材としては、生体挟持可能
な部位の片面へ、手持ち等による押しつけによる固定、
貼着、吸引、その他固定具による接触部材を固定する機
能を有するものが含まれるが、好適には、洗濯ばさみ、
ホッチキスなどのような生体を挟持できる構成によるも
のの方が、損傷する部位を固定して、良好な損傷環境を
形成する事ができるなどの点で好ましい。
【0008】損傷手段は、上述の如く刃、針その他、鋭
利な部分をもつものによって構成されるが、これは、複
数、単数何れでもよく、この損傷手段は、接触部材内に
配置され、損傷時、これが上下に素早くあるいは緩慢に
移動して、生体に接触して損傷する動作が例示される。
又、接触部材内に、生体と接触するか或いは、ある程度
の距離を保って保持されるような状態で固定し、生体表
面を吸引により、持ち上げて損傷手段と接触損傷させる
構成、損傷手段が装着された生体表面とは、反対の面を
押し上げて、損傷手段と接触させる構成が例示される。
この様な損傷手段を固定し、その周辺を吸引する構造と
しては実開平5−63506が好適に利用される。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例につき、図面を参照して
詳細に説明する。図1において、11は、筐体であり、
中空状の円柱型を有し、プラスチック等の軽量素材で形
成されている、上部に、穿刺部12の皮膚方向への移動
を調整する調整部16を装備すると共に、筐体11の下
面には、皮膚表面を伸張させるための伸張部14が装着
されている。中空部には、穿刺部12が、その周辺をゴ
ム、バネ、等の弾性部材13を介して接続されている。
穿刺部12は、先端を鋭利な刃物或いは針で形成され、
側面部には、調整部16との係止関係を形成するための
凹部15が形成されている。調整部16は、図1(d)
に示すように、調整支持部161に対し、軸部162が
形成され、軸部162にバネ部163が装着されてい
る。調整支持部161は、軸部162を中心に回動可能
とすると共に、バネ部163の弾性力により、調整支持
部161の先端であって、穿刺部12の凹部15と係止
関係を有する係止部165を穿刺部12方向へ、押圧す
る方向に力がかかるように形成されている。164は、
外部操作を行う操作部であり、この部分に多少力をいれ
ることで、矢印方向へ回動する。
【0010】伸張部14は、非変形性の部材で形成さ
れ、一端を筐体11の中空縁部に接続し、そこを中心と
して揺動する。伸張部14は、少なくとも長方形状の板
状体であればよく、他端に、皮膚との摩擦係数が大きく
なるようなゴムなどのシートが付されていることが好ま
しい。又、必要に応じて、筐体11と、対向する様に、
生体を挟み込むための挟持具17が設けられていても良
い。この挟持具17は、ほぼ筐体11と同様の面積を有
するものであり、生体を挟み込む程度の構成又はある程
度挟持する力が働く様な構成を有するものであることが
より好ましいものである。
【0011】次に動作を説明する。筐体11の伸張部1
4の部分を、生体に当接装着する。伸張部14は、生体
に向かって、開くように動作し、両伸張部14間の生体
皮膚表面が伸張した状態で、図1(b)で示すように生
体皮膚表面と接触する。穿刺部12を上方向に引っ張り
上げる。弾力性部材13は、延びた状態となり、穿刺部
12の凹部15と、調整部16の係止部165とが図1
(d)で示すように係止状態となる。図1(b)で示す
状態は、手持ち状態で固定されるか、或いは、伸張部1
4の表面に塗布された粘着剤により貼着固定されるか、
固定バンド等その他の固定具により、固定されてもよい
が、短時間で採血操作が完了する場合は、手持ち状態で
充分な場合もある。次に図1(d)で示す調整部16の
操作部164を矢印方向へ回動させる。この回動によ
り、係止部165と、凹部15との係止状態が解除さ
れ、延びた状態の弾力性部材13の弾性により、穿刺部
12は、皮膚方向に勢いよく移動し、皮膚の生体挟持部
位Hに衝突する(図1(c))。
【0012】その後、弾力性部材13は、皮膚から離
れ、元に戻り、図1(a)で示すような状態となる。穿
刺部が衝突した部分は、損傷し、血が表出する。穿刺度
を調整する場合は、穿刺部の情報への移動距離により調
整し、長くなれば、衝突の程度が大きくなり、より皮膚
に損傷を与え、採血量を大きくできるが、より痛みが伴
うことになり、その移動距離は、適宜選択される。尚、
生体挟持部位は、片面だけでは、安定しないため、挟持
具17を用いて、生体挟持部位を挟持固定して使用され
ることが好ましい。挟持力が働くことで生体を刺激し、
その刺激と損傷の際の刺激が相殺されることで、より痛
みを和らげることができる。尚、実質的な無痛には、よ
り主観的に感ずる痛みを除き、チクッとした多少の刺激
があっても、少なくとも継続して採血行為ができる程度
を含むものである。
【0013】次に図2に示す実施例を説明する。図2で
示す実施例は洗濯ばさみ形状を有しており、上部挟持部
201と下部挟持部202が、軸部204を中心に回動
するものとする。バネ部203は、軸部204に装着
し、穿刺部方向に挟持力が発揮されるように構成されて
いる。205,206は、把持部であり、この両方を把
持し、両方向へ力を加えることで、生体挟持部位と採血
器との接続を開放する様な力を両挟持部に与える。20
7は、穿刺部であり、単数ないし複数の鋭利な部材で形
成されている。208は、円柱状の空隙である。空隙2
08は、生体と穿刺部207との間隙を形成するもので
あるが、少なくとも穿刺部207が、生体を穿刺しない
程度で、接触する位のものであれば、穿刺部と生体との
間に間隙が無くても良い。
【0014】209は、押圧部であり、上下に摺動す
る。中間にバネ210が配置され、バネ210は、下部
挟持部202に一体的に形成された凸部211を端部に
固定され、上方向へ移動することにより、下方向へ戻る
力を発揮するような弾性を有する。図2(e)に押圧部
の拡大した図を示す。212は、押圧部209の端部で
あり、表面が略球形状を示すが、少なくともこの面は、
摺動部材213の衝突で、押圧部209が、より抵抗が
無く押し上げられるような形状であればよい。213
は、摺動部材であり、中間に中空溝部214が、軸方向
に形成され、その途中に凸部215が、中空溝部214
の両側に配置されている。図2(b)は、摺動部材を底
面方向から見た図である。216は、バネ部であり、摺
動部材213と接続させ、摺動時に弾性を発揮させる。
217から220は、解除ボタンを示し、その拡大図を
図2(d)に示す。217は、押圧部であり、使用者が
押圧する部分である。218は、係止解除部であり、凸
部215との係止を解除する部位である。219は、係
止部であり、係止解除部218より大きい形状を有する
部位である。220は、バネ部であり、図では、板バネ
状を示すものであり、押圧部217の押圧力により、移
動した解除ボタンを元に戻すような弾性を発揮する。
【0015】次に動作を説明する。把持部205と20
6側に力を加え、穿刺部207と、押圧部209の方向
を開くように力を加え、生体挟持部位Hを挟み込み把持
部を離す。生体挟持部位Hの形成は、耳たぶ等、既に挟
持可能な状態の場合は、その状態を示し、腹部、腕部等
においては、当該挟持部で皮膚を引っ張り上げたり、挟
み込むこと等の動作により形成される。穿刺部207と
押圧部209間は、バネ部203の力により挟持力が働
き、その部位に固定される。予め、摺動部材213を把
持部206方向へ摺動させる。この摺動により、凸部2
15と係止部215と解除ボタンの係止部219が係合
し、バネ216は、圧縮された状態となる。
【0016】この状態で、押圧部209は、下部挟持部
202からその端部212が突出した状態となっている
(図2(a))。次に、解除ボタンの押圧部217を把
持上部方向へ押す。係合状態となっている凸部215と
係止部219は、係止部219が、上部挟持部201方
向へ移動し、凸部215の位置に対し係止部219から
係合係止解除部219へ移動することから係合状態が解
除され、圧縮したバネ216が開放されることから、勢
いよく摺動部材213が、端部212に衝突し、押圧部
209を上部挟持部方向へ押し上げる。この押圧部20
9の移動により、生体への押圧力が発生し、図2(b)
で示すように穿刺部207に生体が接触穿刺する。
【0017】摺動部材213は、バネ216の開放力に
より更に摺動し、押圧部209の端部212は、中空溝
部214に到達する。端部212が、この中空溝部21
4に到達すると、押圧部209の上部挟持部201方向
への押圧力によって圧縮されていたバネ210の開放力
が働き、押圧部209は、瞬間的に元に戻り、図2
(c)の様に、穿刺部207と皮膚とは離れた状態とな
って、皮膚の損傷部位が開放され、血液Bが表出する。
この様に摺動部材213が摺動することにより、瞬間的
な穿刺及び解除がされ、更に生体挟持部を挟持押圧する
事から、痛みをより低減して、採血が可能となる。
【0018】本実施例については、摺動部材の摺動力に
よる押圧部の押圧穿刺が行われたが、この押圧力を空気
圧に置き換えても良い。これは例えば、図3に示す実施
例により示される。221は、空気圧出力部であり、外
部に設けた空気圧貯留部223からの空気圧を、開閉弁
222を介して導管で接続するような構成を有する。空
気圧貯留部223は、ポンプ、簡易的な圧搾空気ボンベ
によって構成され、開閉弁222が開放されると、圧搾
空気が空気圧出力部221に伝わり、挟持生体部位を押
圧する。この押圧により、穿刺部207に生体が接触穿
刺する(図3の点線部分)。開閉弁222が閉じ、空気
圧出力部221の空気圧が外部へ放出されると、生体挟
持部への押圧力が解除し、皮膚に生じた損傷部から血液
が表出し、採血される。
【0019】次に図4に他の実施例を示し説明する。図
4でしめす実施例は、ホッチキス型の構造を有する。4
01は、上部押圧体であり、下部押圧体403及び中間
体402と、軸部404を中心に接続し、それぞれ、軸
部404を中心に回動可能としている。上部押圧体40
1は、下方向に開放されたコの字状を有すると共に、中
間体402は、上方向に開放されたコの字状を形成し、
下部押圧体403は、平板状で、いずれも上面から見た
場合、長方形状を有する。405,406は、バネであ
り、バネ405は、上部押圧体401と、中間体402
を接続して押圧時に弾力性を与えている。バネ406
は、下部押圧体403と、中間体402を接続して押圧
時に弾力性を与えている。
【0020】407は、摺動部材であり、支持棒408
により上部押圧体401が連結している。摺動部材40
7は、中間体402上を支持棒408が上部押圧体40
1と中間体402の間を開閉することで、長手方向に左
右に摺動する。損傷支持部付近を拡大した図を図4
(c)に示す。409は、損傷支持部であり、円筒状に
形成され、その上部側面410が中間体402から多少
突出するように配置され、摺動部材407が上部側面4
12を移動すると損傷支持部409は、軸411を中心
にC1方向に回転する。損傷支持部409の左側側面に
は、鋭利な刃状の損傷部412が装着され、損傷部41
2は、損傷支持部409が回転するとそれに連動して回
転する。軸411にはバネ413が配置されている。、
バネ413は、損傷支持体411が回転すると圧縮され
逆方向(C2)へ回転するような反発力が形成されるよ
うに装着されてる。
【0021】次に動作を説明する。生体挟持部位Hを中
間体402と下部挟持体403の間に挟み込み上部押圧
体401と、下部挟持体403を把持して、両者方向へ
押圧力を与える。上部挟持体401と中間体402、下
部挟持体403は、重なる方向で移動し、それぞれの間
に配置されたバネ405と406は圧縮され、支持棒4
08は、摺動部材407を、損傷支持体方向へ摺動させ
る。摺動部材407は、損傷支持部409を回転させ
(C1)、バネ413は、圧縮されると共に損傷部41
2が回転して皮膚を損傷させる(図)4(b))。
【0022】上下の挟持体401と402の押圧力をゆ
るめると、圧縮されていたバネ405と406の反発力
により、生体挟持部位は、中間体402と下部挟持体4
03から離れ、損傷支持体409がバネ413の反発力
で逆方向に回転(C2)し図4(a)の状態に戻る。損
傷により生じた皮膚損傷部から血液が表出し、これを採
血する。この様な構成により、ホッチキスの使用がごと
き作業で、簡易に採血できるとと共に、生体挟持部の押
圧及び、損傷工程の短時間化による痛みの低減、解消を
図ることができる。
【0023】又本発明は、一度損傷した部分に適合する
部材を常時、損傷した部分に据え置き、必要に応じて、
抜き取り併せて吸引して、体液を採取する構成も示すこ
とができる。図5に於いて、501は、挟持体であり、
2つの挟持側面を連結部505を介して弾力性を有しな
がら連結し、例えば耳たぶを継続的に挟持して使用され
る。502は、中空体であり、中空部には、蓋部503
が上下に移動可能とするようにして配置されている。蓋
部503の上下の移動は、手動或いはモータ、バネ等の
弾力性部材等を用いることで自動的に行われても良い。
蓋部503は、一度損傷した部分に挿入され、継続的に
挿入状態が維持される様に使用される為、その表面或い
はその素材を、生体親和性のある材料で形成されてい
る。これは、例えば、チタン材で形成されたり、ハイド
ロキシアパタイト、リン酸三カルシウムなどのリン酸カ
ルシウム化合物で形成ざれてもよい。蓋部503は、刃
状又は針状で、生体を損傷能力を有するもので形成され
ても良い。504は、血液採取部であり、ここから、血
液を含浸した多孔質材、毛細管を介して外部へ血液を取
り出す部分である。
【0024】本実施例の動作を説明する。最初、耳たぶ
に損傷を与える。この時蓋部503が損傷部を兼ねる場
合は、挟持体501で耳たぶ等を挟み、蓋部503を生
体に押圧して損傷させる。蓋部503を持ち上げる(5
03U)。損傷部から表出した血液は、持ち上げられた
蓋部503の上方向への移動による吸引力により、表出
が促進される。504に、採血するための毛細管、含浸
材を挿入して、採取する。その後、蓋部503を降ろ
す。再び採血する場合は、蓋部を上げることにより実施
され、耳たぶに装着したままで、同一部位から継続的に
血液の採取が可能となる。尚、本発明では、蓋部に生体
親和性部材が使用されるが、これが生体と癒着しない程
度の部材、例えばチタンが好ましいが、〜数日おきと短
時間で採血する場合は、ハイドロキシアパタイトでも良
い場合もある。
【0025】
【発明の効果】以上詳述の如く本発明は、生体の挟持可
能な部位への採血を行う組み合わせ構成を提案すること
により、簡易且つ実質的無痛性を有する血液の表出及び
採血を行うことができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する為の図である。
【図2】本発明の他の実施例を説明する為の図である。
【図3】本発明の他の実施例を説明する為の図である。
【図4】本発明の他の実施例を説明する為の図である。
【図5】本発明の他の実施例を説明する為の図である。
【符号の説明】
11 筐体 12 損傷部 13 弾性部材 14 伸張部 15 凹部 16 調整部 17 挟持体 H 生体挟持部位

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の挟持可能な部位に接触する接触
    部材、前記接触部材に配置され、前記生体の挟持可能な
    部位を損傷する損傷部材、前記損傷部材と前記生体の挟
    持可能な部位を相対的に移動させ接触損傷させる移動手
    段よりなる採血器。
  2. 【請求項2】前記接触部材が、挟持手段を有する請求項
    1に記載の採血器。
  3. 【請求項3】前記損傷部材が、前記衝撃部材に装着され
    てなる請求項1に記載の採血器。
  4. 【請求項4】前記移動手段が、正又は負の空気圧、機械
    的圧力よりなる請求項1に記載の採血器。
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