JP2002185563A - シリアルデータ転送方法 - Google Patents

シリアルデータ転送方法

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JP2002185563A
JP2002185563A JP2000379697A JP2000379697A JP2002185563A JP 2002185563 A JP2002185563 A JP 2002185563A JP 2000379697 A JP2000379697 A JP 2000379697A JP 2000379697 A JP2000379697 A JP 2000379697A JP 2002185563 A JP2002185563 A JP 2002185563A
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貴宏 荻本
Hamilton Patrick
パトリック・ハミルトン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2LSI間のシリアルデータ転送をLSI当
たり1ピンしか使用せずに、双方向のデータ転送を高速
かつ同期的に行うことができ、さらにシリアルパスのパ
スディレイが複数サイクルであっても、データの入力か
ら出力までを常に一定のサイクルで行うことでシステム
全体のデータミニズムを保証できるシリアルデータ転送
方法を提供する。 【解決手段】 シリアルパスで結ばれた2LSIの一方
をマスタ、他方をスレーブに割り当てたシステムであっ
て、パワーオン直後にマスタとスレーブの間で同期フレ
ーム10,11,21,20を交互に送受信することで
シリアルパスのパスディレイを算出してそれぞれのカウ
ンタを同期させ、以降は一定の時間毎にシリアルパスの
使用権をマスタとスレーブ間で切り替える。さらに、パ
スディレイの値によってフレームを受信してから内部論
理に渡すまでの時間を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2LSI間を接続
するシリアルパス上のデータ転送技術に関し、特にLS
I当たり1ピンのみで、双方向のデータ転送を特別な回
路を使用せずに同期して行うシリアルパス上のデータ転
送方法に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討した技術として、シリア
ルデータ転送技術に関しては、以下のような技術が考え
られる。たとえば、シリアルデータ転送方式としては、
RS−232CやI2Cバス等が知られている。RS−
232Cでは、25本(または9本)の信号ピンを使用
し、通信最高速度は20Kbpsとなっている。I2C
バスの場合も2本の信号ピンを使用し、通信速度は10
0Kbpsまたは400Kbpsとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なシリアルデータ転送技術について、本発明者が検討し
た結果、以下のようなことが明らかとなった。たとえ
ば、前記RS−232CやI2Cバス等によるデータ転
送方式は、通信速度が非常に遅く、さらにRS−232
Cでは25本(または9本)の信号ピンを使用し、また
I2Cバスの場合も2本の信号ピンを使用している。し
かも、これらの方式はデータ転送を非同期で行うため
に、異なるノード間のクロック同期用カウンタを合わせ
てシステム全体の同期を取るといった用途に使用するこ
とはできない。
【0004】従って、前記RS−232CやI2Cバス
等によるデータ転送技術では、シリアルデータ転送の通
信速度は非常に遅く、かつ非同期でしか行えないという
問題が考えられる。
【0005】そこで、本発明の目的は、2LSI間のシ
リアルデータ転送をLSI当たり1ピンしか使用せず
に、双方向のデータ転送を高速かつ同期的に行うことが
できるデータ転送方法を提供することにある。さらに、
シリアルパスのパスディレイが複数サイクルであって
も、データの入力から出力までを常に一定のサイクルで
行うことでシステム全体のデータミニズム(deter
minism)を保証できるシリアルデータ転送方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、シリアルパスで接続された2LSIの一
方をマスタ、他方をスレーブに割り当て、パワーオン後
に同期用フレームを交互にやり取りすることでシリアル
パスのパスディレイを検出し、例えパスディレイが複数
サイクルであったとしても、スレーブ側のフレーム発行
タイミングを自動で調整してシリアルパスを時分割で交
互に使用することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明は、前記検出したパスディレ
イの値を使ってフレーム受信から内部論理へのデータ転
送までのタイミングを自動で調整して、内部論理がフレ
ーム送信部にデータを入力してからフレーム受信部が内
部論理にデータを出力するまでを常に一定のサイクル数
で行うことを特徴とするものである。
【0008】詳細に、本発明のシリアルデータ転送方法
は、2LSI間を結ぶシリアルパス上のデータ転送にお
いて、各LSI当たり1ピンのみで双方向の通信を高速
で行うことができること、システムのパワーオン直後に
LSI間のパスディレイを自動で算出して、例えディレ
イが複数サイクルであってもLSI間の同期を取り、以
降は一定のサイクル毎にシリアルパスの使用権を切り替
えること、同期決定時に算出するシリアルパスのディレ
イによってフレーム受信からデータ出力までの時間を調
整し、データ送出開始からデータ受信完了までをパスデ
ィレイに関係なく一定のサイクルで行うものである。
【0009】さらに、前記シリアルデータ転送方法にお
けるLSI間の同期の決定において、シリアルパスで結
ばれた2LSIの一方をマスタ、他方をスレーブとし
て、パワーオン直後にマスタとスレーブ間で同期用フレ
ームを交互に送受信することでシリアルパスのディレイ
を算出し、パスディレイを考慮してスレーブ側のフレー
ム送信タイミングを調整する2LSI間の同期決定方法
を採用するものである。
【0010】また、前記シリアルデータ転送方法におい
て、2LSIがそれぞれ別のクロック同期カウンタで動
作するシステムの場合には、シリアルパスの使用権獲得
時に転送データがなければクロック同期カウンタ用の同
期フレームを送出することでシステム全体の同期を取る
ようにしたものである。
【0011】さらに、前記シリアルデータ転送方法にお
いて、パワーオン直後の同期決定時以外にもパスディレ
イが変化した場合には、パスディレイの変化に応じてフ
レーム受信からデータ出力までの時間を調整するように
したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】まず、図1により、本実施の形態のシリア
ルデータ転送方法を実現するためのシステムの一例の構
成を説明する。図1は本発明の一実施の形態で、2個の
LSIおよび2LSI間を接続するシリアルパスで構成
されたシステムの構成図である。
【0014】図1において、本実施の形態のシリアルデ
ータ転送方法を実現するためのシステムは、2個のLS
Iからなり、一方がマスタ100、他方がスレーブ20
0に割り当てられ、このマスタ100とスレーブ200
とがシリアルパス300により接続され、マスタ10
0、スレーブ200の各LSI当たり1ピンのみで双方
向の通信を行うように構成されている。
【0015】マスタ100は、内部論理110、フレー
ム送受信部120、内部論理110からフレーム送受信
部120へのデータ転送路130、およびフレーム送受
信部120から内部論理110へのデータ転送路140
から構成されている。スレーブ200も同様に、内部論
理210、フレーム送受信部220、およびデータ転送
路230,240から構成されている。
【0016】次に、本実施の形態の作用について、図
2、図3、図4、図5により、シリアルデータ転送方法
の一例を説明する。
【0017】図2は図1中のシリアルパス300上に流
れる同期用フレームおよびデータフレームを図式的に示
したものである。図2の上部はシリアルパス300のマ
スタ100側、下部はスレーブ200側でそれぞれ観測
されるフレームを示している。
【0018】フレーム10はマスタ100が送信したマ
スタ同期フレーム(ms)であり、フレーム11はスレ
ーブ200が受信したマスタ同期フレーム(ms)であ
る。フレーム20はマスタ100が受信したスレーブ同
期フレーム(ss)であり、フレーム21はスレーブ2
00が送信したスレーブ同期フレーム(ss)である。
フレーム30はマスタ100が送信したマスタ調整フレ
ーム(mt)であり、フレーム31はスレーブ200が
受信したマスタ調整フレーム(mt)である。フレーム
40はマスタ100が受信したスレーブ調整フレーム
(st)であり、フレーム41はスレーブ200が送信
したスレーブ調整フレーム(st)である。
【0019】フレーム50はマスタ100が送信したデ
ータフレーム(dat)であり、フレーム51はスレー
ブ200が受信したデータフレーム(dat)である。
フレーム60はマスタ100が受信したデータフレーム
(dat)であり、フレーム61はスレーブ200が送
信したデータフレーム(dat)である。同様に、フレ
ーム70はマスタ100が送信したデータフレーム(d
at)、フレーム71はスレーブ200が受信したデー
タフレーム(dat)、フレーム80はマスタ100が
受信したデータフレーム(dat)、フレーム81はス
レーブ200が送信したデータフレーム(dat)であ
る。
【0020】フレーム11はフレーム10と同じフレー
ムであり、フレーム11はフレーム10よりもパスディ
レイ分遅れて観測される。従ってパスディレイが0サイ
クルであれば、フレーム10とフレーム11は同じサイ
クルで観測されることになる。同様に、フレーム20と
フレーム21、フレーム31とフレーム30、フレーム
40とフレーム41、フレーム51とフレーム50、フ
レーム60とフレーム61、フレーム71とフレーム7
0、フレーム80とフレーム81もそれぞれ同じフレー
ムを表している。
【0021】まず、マスタ100のフレーム送受信部1
20はパワーオン後にスレーブ200に対してmsフレ
ーム10を発行する。フレーム10はシリアルパス30
0のパスディレイのためにスレーブ200のフレーム送
受信部220へはフレーム11のように到着する。スレ
ーブ200側のフレーム送受信部220は1サイクルを
4分割した4つのクロックを使ってシリアルパス300
の出力をキャプチャしており、シリアルパス300の出
力が変化するポイントを監視する。
【0022】図3に送信側でのフレームビットの変化
と、受信側でのフレームビットの変化例を示している。
フレーム送信部はクロックTK20−TK20間を1サ
イクルとするタイミングでフレームをシリアルパスに送
信し、フレーム受信部は1サイクルを4分割したTK2
0,TK21,TK22,TK23のポイントでシリア
ルパスの出力をキャプチャして、出力が変化するタイミ
ングを見つけ、最適なサンプルポイントを導き出す。
【0023】図4にシリアルパス出力の変化からサンプ
ルポイントを決定する状態遷移ダイアグラムを示す。図
4中の○または●の一つ一つが状態を表している。状態
の遷移はシリアルパス出力値が変化した時に行われ、以
下の条件によってX軸またはY軸方向に遷移する。 (1)TK20−TK21間で出力が変化した場合はY
軸の負方向に遷移する。 (2)TK21−TK22間で出力が変化した場合はX
軸の正方向に遷移する。 (3)TK22−TK23間で出力が変化した場合はY
軸の正方向に遷移する。 (4)TK23−TK20間で出力が変化した場合はX
軸の負方向に遷移する。 (5)●の状態では遷移方向に次の状態がない場合、状
態は遷移しない(例Y=7の状態で出力がTK22−T
K23間で変化しても状態は遷移しない)。
【0024】従って、図3の受信側フレーム例(1)3
20のようにシリアルパス出力の変化がTK23のタイ
ミングと一致するような場合には、TK22−TK23
間またはTK23−TK20間で出力が変化するため、
最終的にはX=0、Y=7の状態まで遷移する。各状態
によってサンプルポイントは以下のように決定される。 (1)X<4、Y<4の場合、TK22でキャプチャし
た値を使用する(図4中のエリア422)。 (2)X>=4、Y<4の場合、TK23でキャプチャ
した値を使用する(図4中のエリア423)。 (3)X>=4、Y>=4の場合、TK20でキャプチ
ャした値を使用する(図4中のエリア420)。 (4)X<4、Y>=4の場合、TK21でキャプチャ
した値を使用する(図4中のエリア421)。
【0025】従って、図3の受信側フレーム例(1)3
20の場合にはTK21がサンプルポイントとして決定
される。また、図3の受信側フレーム例(2)330の
ようにシリアルパスの出力変化がいつもTK23−TK
20間で起こる場合には初期状態によってサンプルポイ
ントにはTK21またはTK22が選択される。
【0026】続いて、図2に戻り、スレーブ200側で
はサンプルポイント決定処理はパワーオン直後から開始
され、msフレーム11を受信するまで続けられる(図
2のスレーブ200側のTrainingと書かれた期
間)。マスタ同期パケット等のフォーマットはあらかじ
め定めておき、サンプルした値が決まったビット列と一
致すればサンプルポイント決定処理を終了する。図5に
フレームフォーマットの一例を示す。なお、ここで決定
したサンプルポイントは次にサンプルポイント決定処理
を行うまで保持されている。
【0027】そして、msフレーム11が最後までサン
プルされると、次はスレーブ200側のフレーム送受信
部220がマスタ100に対してssフレーム21を発
行する。msフレーム11の最後からssフレーム21
の先頭を発行するまでのタイミング(図2中のss L
atency)は上記決定したサンプルポイントによっ
て決定されるが、かならずTK20と同じタイミングに
なる。以下にサンプルポイントから決定されるss L
atency、および変数TSの値を示す。変数TSは
後でスレーブ調整フレーム41内に格納されてマスタ1
00に転送される。
【0028】 サンプルポイント ss Latency TS TK22 2.00サイクル 0 TK23 1.75サイクル 1 TK20 2.50サイクル 2 TK21 2.25サイクル 3 さらに、マスタ100側のフレーム送受信部120はs
sフレーム20を受信すると、スレーブ200側と同様
の処理でサンプルポイントの決定を行う(図2のマスタ
100側のTrainingと書かれた期間)。さら
に、msフレーム10の最後から受信したssフレーム
20の先頭まで(図2中のRound Trip La
tency)を1/4サイクル単位でカウントし、変数
TMを求める。従って、シリアルパス300のパスディ
レイが0の場合にはRound Trip Laten
cyは2サイクル、TM=8となる。
【0029】次に、マスタ100側のフレーム送受信部
120はmtフレーム30を発行し、上記TMをスレー
ブ200側のフレーム送受信部220に対して通知す
る。図5中のmtフレームフォーマットのwvutsr
にTMが設定される。mtフレーム30の先頭はmsフ
レーム10の先頭発行から32×3サイクル後に発行さ
れる。以下、マスタ100側のフレーム送受信部120
からは32サイクル毎にフレームを発行する。
【0030】続いて、スレーブ200側のフレーム送受
信部220はmsフレーム11の33bit目を受信し
てから32×2サイクル後からシリアルパス出力のサン
プルを開始し、mtフレーム31を受信する。その後s
sフレーム21の先頭発行から32×2サイクル後にs
tフレーム41の先頭を発行する。stフレーム41内
にはmsフレーム11の受信時に算出した前記TSを図
5中のstフレームフォーマットのyxに設定してマス
タ100側のフレーム送信部120に対して通知する。
【0031】さらに、マスタ100側のフレーム送受信
部120はmtフレーム30の最後を送信してからRo
und Trip Latency後からシリアルパス
出力のサンプルを開始し、stフレーム40を受信す
る。マスタ100側のフレーム送受信部120がstフ
レーム40の受信を完了すると、フレーム送受信部12
0,220ともss LatencyおよびRound
Trip Latencyの値を得ることができるた
め、シリアルパス300のパスディレイ(((Roun
d Trip Latency)−(ss Laten
cy))DIV2)を算出できる。
【0032】本実施の形態で示した例ではパスディレイ
は0〜4サイクルまで対応できるため、パスディレイが
4サイクル未満の場合はスレーブ200側のフレーム送
出サイクルを4サイクルに満たない分遅らせることでマ
スタ100側のフレーム送受信部120のフレーム先頭
発行開始からスレーブ200側のフレーム送受信部22
0のフレーム先頭発行開始までを16サイクル、スレー
ブ200側のフレーム送受信部220のフレーム先頭発
行開始からマスタ100側のフレーム送受信部120の
フレーム先頭発行開始までも16サイクルに固定でき
る。このスレーブ200側のフレーム送受信部220が
フレーム発行を遅らせるサイクル数Tは前記TM,TS
を用いると次の式で算出できる。
【0033】T=(((42−TM)+((2+TS)
MOD4))DIV8) ただし、マスタ100とスレーブ200間のクロックス
キューが大きい場合にはシリアルパス300のパスディ
レイを正確に算出できなくなる。そのため、以下の条件
式が成立する場合にはエラー検出し、同期処理を中断す
る。
【0034】((42−TM)+((2+TS)MOD
4))MOD8=0 続いて、スレーブ200側のフレーム送受信部220は
datフレーム51を受信した後、datフレーム61
の送信をTサイクル遅らせ、マスタ100側のフレーム
送受信部120はdatフレーム60のサンプルをTサ
イクル遅らせることでマスタ100−スレーブ200間
での同期を取ることができている。
【0035】以降、スレーブ200側のフレーム送受信
部220は32サイクル毎にフレームの送信を行うこと
で、シリアルパス300を16サイクル毎にマスタ10
0、スレーブ200が時分割で交互に使用することで調
停処理の必要もなくシリアルパス300上で双方向のデ
ータ通信を実現できる。
【0036】本実施の形態で使用したフレームフォーマ
ットではdatフレーム10bit中に含まれるデータ
ビットは8bitであり、32サイクルで8bitのデ
ータ転送を双方向に行うことができる。従って、133
MHzのクロックで動作させた場合には片方向33Mb
psのデータ転送速度を得ることができる。
【0037】また、フレーム送受信部120,220が
フレームを受信してから内部論理110,210へのデ
ータ転送路140,240へのデータ出力をTサイクル
遅らせることで、例えばマスタ100側のフレーム送受
信部120が内部論理110からデータ転送路130を
通ってデータを受信してからスレーブ200側のフレー
ム送受信部220が内部論理210に対してデータ転送
路240を通してデータを転送するまでを、シリアルパ
ス300のディレイに関係なく常に一定のサイクル数で
行うことができる。この性質を利用すれば、データフレ
ームの代わりにクロック同期用のフレームを送信するこ
とで、マスタ100、スレーブ200それぞれが属する
異なるクロック同期カウンタ間のカウンタ合わせを行え
るため、システム全体のクロック同期を取ることができ
る。
【0038】さらに、調整フレーム(mt,st)およ
びデータフレームの受信時にもサンプルポイントの決定
処理を行うことで、温度変化などによるシリアルパス3
00のディレイ変化にもある程度対応することができ
る。
【0039】従って、本実施の形態によれば、シリアル
パス300で結ばれた2LSIの一方をマスタ100、
他方をスレーブ200に割り当て、パワーオン直後にマ
スタ100とスレーブ200の間で同期フレーム10,
11,21,20を交互に送受信することでシリアルパ
ス300のパスディレイを算出してそれぞれのカウンタ
を同期させ、以降は一定の時間毎にシリアルパス300
の使用権をマスタ100とスレーブ200間で切り替え
ることで調停処理が不要となり、送受信を高速で行うこ
とができる。
【0040】さらに、パスディレイの値によってフレー
ム受信部がフレームを受信してから内部論理に渡すまで
の時間を調節することで、フレーム送信部にデータが送
られてからフレーム受信部がデータを出力するまでを、
パスディレイに関係なく一定の時間で行うことができ
る。
【0041】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態
においては、パスディレイは0〜4サイクル、またサン
プルポイントを決定する状態遷移はX=0〜7、Y=0
〜7の例を説明したが、他のサイクル数や状態遷移につ
いても広く適用可能である。また、フレームのフォーマ
ットについても、図5の例に限られるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、2
LSI間を接続するシリアルパスにおいて、LSI当た
り1ピンの信号線で、双方向のデータ転送を高速に、か
つ同期的に行うことができる。さらに、シリアルパスの
ディレイが複数サイクルであったとしても、自動で認識
し、データ出力までのサイクルを調整することで、内部
論理がフレーム送受信部へデータを入力してからフレー
ム送受信部が内部論理へデータを出力するまでを常に一
定のサイクルで行うことができる。この結果、システム
全体のデータミニズム(determinism)を保
証することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のシリアルデータ転送方
法を実現するための、2個のLSIおよび2LSI間を
接続するシリアルパスで構成されたシステムを示す構成
図である。
【図2】本発明の一実施の形態において、シリアルパス
上に流れる同期用フレームおよびデータフレームを示す
説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態において、フレーム送受
信部での送信側フレームビットの変化と、受信側フレー
ムビットの変化を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態において、フレーム送受
信部で使用されるシリアルパス出力変化のタイミングか
らサンプルポイントを決定する状態遷移ダイアグラムを
示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態において、各フレームの
フォーマットを示す説明図である。
【符号の説明】
10,11…マスタ同期フレーム、20,21…スレー
ブ同期フレーム、30,31…マスタ調整フレーム、4
0,41…スレーブ調整フレーム、50,51,60,
61,70,71,80,81…データフレーム、10
0…マスタ、200…スレーブ、300…シリアルパ
ス、110,210…内部論理、120,220…フレ
ーム送受信部、130,140,230,240…デー
タ転送路。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B077 FF11 NN02 5K018 AA01 BA03 CA01 5K029 AA11 AA18 CC01 DD04 DD13 DD21 KK22 5K034 AA01 AA05 AA11 AA12 DD01 EE05 HH65 MM05 5K047 AA11 AA15 BB05 HH01 HH17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2LSI間を結ぶシリアルパス上のシリ
    アルデータ転送方法において、 各LSI当たり1ピンのみで双方向の通信を行い、 前記シリアルパスで結ばれた2LSIの一方をマスタ、
    他方をスレーブに割り当て、パワーオン直後に前記マス
    タと前記スレーブの間で同期用フレームを交互に送受信
    し、前記シリアルパスのパスディレイを自動で算出して
    前記マスタと前記スレーブとの間で同期を取り、一定の
    サイクル毎に前記シリアルパスの使用権を切り替え、 前記算出されたパスディレイの値によってフレーム受信
    からデータ出力までの時間を調整し、データ送出開始か
    らデータ受信完了までを一定のサイクルで行うことを特
    徴とするシリアルデータ転送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリアルデータ転送方法
    において、 前記2LSIがそれぞれ別のクロック同期カウンタで動
    作するシステムの場合には、前記シリアルパスの使用権
    獲得時に転送データがなければクロック同期カウンタ用
    の同期フレームを送出してシステム全体の同期を取るこ
    とを特徴とするシリアルデータ転送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシリアルデータ転送方法
    において、 前記パワーオン直後の同期決定時以外で前記パスディレ
    イが変化した場合には、前記パスディレイの変化に応じ
    てフレーム受信からデータ出力までの時間を調整するこ
    とを特徴とするシリアルデータ転送方法。
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