JP2002183431A - 保険制度の運営適正化提案装置及びその方法 - Google Patents

保険制度の運営適正化提案装置及びその方法

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JP2002183431A
JP2002183431A JP2000379376A JP2000379376A JP2002183431A JP 2002183431 A JP2002183431 A JP 2002183431A JP 2000379376 A JP2000379376 A JP 2000379376A JP 2000379376 A JP2000379376 A JP 2000379376A JP 2002183431 A JP2002183431 A JP 2002183431A
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insurance system
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JP2000379376A
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Mikiyoshi Takeuchi
幹佳 竹内
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Sumitomo Life Insurance Co
Original Assignee
Sumitomo Life Insurance Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを用いて、保険制度の運営状態
を分析し、それに応じて保険制度を適正化するための個
別募集の方法並びに制度改善の方法を提案する。 【解決手段】 分析用パラメータ算出部2が保険制度を
分析するために必要なパラメータを算出し、制度分析部
3が算出されたパラメータに基づいて保険制度の運営状
態を分析し、この分析の結果に基づいて個別提案部4が
保険制度を適正化するべく保険の加入対象者に対する個
別募集の方法を提案し、別途必要保障額算出部6により
算出された保険の加入対象者の必要保障額と、個別提案
部4が提案した個別募集方法の提案に基づいて、提案書
作成部7が加入対象者の保険提案書を作成する。また、
制度分析部3による分析の結果、保険制度の運営状態の
危険度が高くはないと判断された場合、制度改善提案部
5が個別募集の方法とは別に、制度の改善提案を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いて、保険制度、例えば団体保険制度の運営状態を分析
することによって現状を把握し、それに応じて保険制度
を適正化するよう個別募集の方法を提案し、さらにまた
制度が危険であると分析された場合には、制度改善の方
法をも提案することを特徴とする保険制度の運営適正化
提案装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】保険には個人が個人的に入る保険と会社
を通じて入る団体保険とがある。団体保険は、個人ごと
ではなく団体(会社)ごとに保険料を決め、収支計算も
個々の団体毎に行うため危険度の少ない職種が多い会社
ほど保険料が有利となり、また、総保険金額が大きいほ
どスケールメリットにより一般的に個人保険より低廉な
保険料となっているケースが多い。さらに、1企業の専
用のグループ保険を作ることによってリスクが明瞭とな
り、リスク回避の可能性が大きくなり、また対数の法則
により、加入人数が多いほどリスクが分散する。さらに
また、加入推奨(募集行為)が団体によって行なわれ
(大量販売)、また事務処理も団体単位で行なわれるた
め(大量管理)、個人保険に比べ保険料を低く抑えるこ
とができる。こうしたことから、団体保険は福利厚生の
一環として現在多数の企業に採用されている。
【0003】団体保険の中でも特に任意加入団体定期保
険制度は、契約者は団体であるが、加入者は団体ではな
く、従業員が任意に加入する従業員拠出型の保険制度で
あり、団体・加入者(個人)・保険制度の三者の利害が
複雑に絡み合っている点に特徴がある。
【0004】なお、三者の利害とは、以下のとおりであ
る。 保険制度:任意加入団体定期保険には「加入率」が一定
以上なければ、制度を維持できないというルールがあ
る。制度を維持するためには、人員構成や平均加入保険
金額や総保険金額(スケールメリット)を考慮すること
により低廉な保険料を実現し、加入率を上げることが望
ましい。低廉な保険料の実現については後述する。 団体:総保険金額もしくは保険料が増大すれば、契約団
体に支払われる団体事務費が増える(スケールメリッ
ト)。また、福利厚生の一環としての最適な団体保険を
維持・管理する必要がある。 個人:低廉な保険料で、且つ必要保障額(被保険者が死
亡した後、遺族が生活していくために必要な金額)に過
不足のない保障を得る。
【0005】次に、任意加入団体定期保険の保険料にお
ける特徴を説明する。任意加入団体定期保険の保険料計
算方式は、加入者全員の保険料合計を求め、平均の保険
料を計算し、それを若年者も高齢者も公平に負担すると
いう平均保険料方式が一般的である。そのため、任意加
入団体定期保険は、死亡率の差異から若い人ほど保険料
が安くなり高齢者ほど保険料が高くなる傾向を有する個
人保険に比べ、一般的に高齢者の方が割安感があり加入
しやすく逆に若年層は加入しにくい傾向を有する。
【0006】このように任意加入団体定期保険は個人保
険にはない特徴を呈しているが、例えば、古い伝統的な
大企業で団体の人員構成がもともと高齢者に偏っている
場合や、あるいは制度発足から何年も経ち制度が成熟し
てきた場合には、加入者の年齢構成の高齢者へのシフト
により、保険料の増加、若年層の加入率ダウン、一層の
保険料アップ、加入率の更なるダウンという悪循環が発
生する危険を常にはらんでいる。上述のように、任意加
入団体定期保険制度には「加入率」が一定以上なけれ
ば、制度を維持できないというルールがあるため、この
悪循環に陥り、加入率が一定の値(例えば35%)を下
回った場合、契約が維持できず、解約ということにな
り、結局は制度だけではなく、加入者が不利益を被るこ
とになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するため、制度全体の運営が適正なものとなっているか
否かを分析・診断し制度改善提案を行なうことは、従来
から行なわれてきたが、システマティックに行なわれて
いたわけではなく、経験的で極めてあいまいなものであ
る。さらにそうした提案は制度全体に関するものであ
り、個別募集行為はそれと全くリンクしない考え方で別
途行われていたため、個別募集自体が制度改悪となる場
合もあった。逆にいえば、適正化されていない募集の積
み重ねが制度の悪化につながっており、制度の悪化があ
るレベル以上に達してしまった時に、制度の仕組み自体
の変更という大改変を必要とさせているとも言える。
【0008】以下に、保険料の算出方法及びスケールメ
リットの観点から、従来の募集行為における問題点を詳
細に説明する。任意加入団体定期保険の平均保険料は、
各加入者の年齢に応じた保険料の合計額から総保険金額
に応じた割引額を差し引いた後、団体の総保険金額で除
して求めるため、保険料を決めるファクターとしては次
の3つが存在する。 人員構成:加入者が若年層に偏っていれば保険料は安
く、逆に高年齢層に偏っていれば保険料は高くなる。 各年齢毎の平均加入保険金額:若年層の平均加入保険
金額が高ければ、保険料は安くなり、逆に高年齢層の平
均加入保険金額が高ければ、保険料は高くなる。 総保険金額:総保険金額が大きいほど割引額が大きく
なり、保険料が安くなる。
【0009】従来、上記3つのファクターに基づいて制
度分析を行い、制度改善提案を行ってはいるが、実際の
制度運営、つまり個別募集時には、結局人員構成の分
布や年齢毎の平均加入保険金額の要素は無視され、
の総保険金額を増やし、スケールメリットを生かすとい
う要素しか考えられていないのが現状である。スケール
メリットの拡大が団体及び制度の利益になると考えら
れ、年齢や保険金額の偏った加入によって悪影響が出る
場合があることは、さほど考慮されていない。
【0010】ここで保険料割引額の一例を図15に示
す。確かに総保険金額が増えれば保険料が下がるが、総
保険金額の大きさによっては、割引の効果が頭打ちとな
る。さらには、人員構成の分布や年齢毎の平均加入保険
金額の要素を考慮しないと、保険金額の不適性な募集運
営によって加入者が高齢者に偏ったり高齢者層の平均保
険金額が不当に高くなった場合には、逆に保険料が高く
なることもあり得るため、制度・個人にとっては悪影響
となる可能性が高い。
【0011】このように従来は、募集にあたって、制度
の状況によって制度、ひいては個人・団体にとって最適
な募集行為の方法が何であるかという分析あるいは提案
は行われていなかった。本発明は、そのような事情に鑑
みてなされたものであり、制度をシステマティックに分
析することで制度の現状を把握し、分析された制度の現
状に基づいて毎回の募集を制度・個人ひいては団体にと
っても適正化されていくように運営・誘導し、制度の悪
化を未然に防ぐ保険制度の運営適正化提案装置及びその
方法を提供することを目的としている。
【0012】さらに制度の運営状態の危険度が高い場合
には、個別募集とは別に制度改善方法の提案を行なうこ
とで、制度の維持存続を図ることが可能な保険制度の運
営適正化提案装置及びその方法を提供することを目的と
している。
【0013】なお、スケールメリットについては、上記
の保険料の設定以外に以下のポイントがある。それは、
配当率が被保険者数(加入者数)の規模によって決定さ
れることである。被保険者と配当率の関係の一例を図1
6に示す。図に示されるように被保険者数のランクの幅
が非常に大きい場合に、募集を行なう前の状況がランク
の境目にある場合は被保険者数の増加によって配当率が
大きく上昇するため、スケールメリットの恩恵を享受で
きるが、境目にない場合は被保険者数が多少増加しても
配当率に変化が生じない。また、ランクの境目にあって
も既に被保険者数自体が充分に大きい場合(例えば図1
6の被保険者数5000人以上)には、被保険者数が増
加しても配当率の上昇率が比較的小さいため、スケール
メリットの恩恵は少ない。効果の少ないスケールメリッ
トのために、やみくもに被保険者数を増加させることに
よりかえって制度が危険な状態となってしまう場合もあ
り得る。従って、被保険者数を意識しつつ、制度の状況
に応じて募集を行う必要がある。
【0014】このようなスケールメリットのポイントを
考慮し、システマティックに募集行為を提案する装置や
手法は従来には無かった。従って本発明は、上述したス
ケールメリットの効果をも考慮した保険制度の運営適正
化提案装置及びその方法を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る保険制度の運営適正化提案装置は、
保険制度を分析するために必要なパラメータを算出する
分析用パラメータ算出手段と、前記分析用パラメータ算
出手段により算出されたパラメータに基づいて保険制度
の運営状態を分析する制度分析手段とを備えてなるもの
である。
【0016】このような構成によれば、的確に保険制度
の運営状態を知ることができ、保険制度の今後の運営方
針を判断するために必要な分析結果を得ることが可能と
なる。
【0017】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、前記分析用パラメータ算出手段が算
出するパラメータは、保険制度全体の平均保険料及び加
入率を含み、前記制度分析手段による分析には、前記分
析用パラメータ算出手段により算出された保険制度全体
の平均保険料及び加入率に基づく保険制度の運営状態の
危険度の分析が含まれることを特徴とする。
【0018】このような構成によれば、保険制度の今後
の運営方針を判断するために必要な運営状態の危険度を
的確に知ることができる。
【0019】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、前記分析用パラメータ算出手段によ
る算出処理には、保険制度の年齢層別の合計保険料額、
加入率、加入者数、平均加入保険金額、合計保険金額を
算出し、算出された各パラメータと年齢層との関数を各
々回帰分析することにより求め各々の傾きを数値化する
ことを含み、前記制度分析手段の分析には、前記分析用
パラメータ算出手段により算出された傾きに基づく保険
制度の運営状態の分析が含まれることを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、保険制度を容易
に分析することが可能となり、保険制度の運営状態を的
確に知ることができる。
【0021】さらに、本発明に係る保険制度の運営適正
化提案装置において、保険制度における保険料及び所定
の年数後の予想保険料に基づいて保険制度の状態を総合
的に診断する総合診断手段を備えたことを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、保険制度の総括
的な診断結果を得ることができるため、保険制度全体の
運営状態を的確に知ることが可能となる。なお、本発明
の実施の形態において、所定の年数後の予想保険料は、
所定の年数後において現状の加入状況がそのまま推移し
た場合に予想される保険料を算出したものであり、例え
ば、5年後の保険料を予想する場合、予測条件として2
9才以下及び66才以上では現状のデータをそのまま使
用し、30才から65才では現状の25才から60才の
データを使用することで算出している。さらにまた、本
発明の実施の形態では、算出された予想保険料の変動に
よる加入者数の変動を加味した予想保険料の算出も行な
っている。
【0023】さらに、本発明に係る保険制度の運営適正
化提案装置において、前記制度分析手段の分析結果に基
づいて保険制度を適正化するべく保険の加入対象者に対
する個別募集の方法を提案する個別提案手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0024】このような構成によれば、保険制度の運営
状態の分析結果に対応した的確な個別募集の方法を容易
に知ることができる。
【0025】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、前記個別提案手段における前記個別
募集の方法とは、保険金を拡大するための保険金額拡大
策か、加入者を拡大するための加入者数拡大策か、保険
制度を適正化するための制度適正化策のいずれかである
ことを特徴とする。
【0026】このような構成によれば、保険制度の運営
状態の分析結果に対応した的確な個別募集の方法を容易
且つ具体的に知ることができるため、保険制度を適切に
運営していくことが可能となる。
【0027】なお、本発明の実施の形態において、具体
的に、保険金額拡大策とは、加入対象者全員に申込書を
送付したり、全員の現加入内容の最高ランクの保険金額
を推奨保険金額として示したりする等の方法であり、加
入者数拡大策とは、加入対象者全員に申込書を送付す
る、全員の現加入内容の1ランク上の保険金額を推奨保
険金額として示したりする等の方法であり、制度適正化
策とは、加入年齢制限や加入金額の制限を行う等の方法
である。
【0028】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、保険制度を適正化するための前記個
別募集以外の制度適正化方法を提案する制度改善提案手
段を備え、前記制度分析手段により分析された結果、保
険制度の運営状態の危険度が高いと判断された場合、前
記制度改善提案手段は前記個別募集以外の所定の制度適
正化の方法を提案することを特徴とする。
【0029】このような構成により、保険制度の分析に
より制度の運営状態が危険であると判断された場合に、
個別の募集方法による適正化だけではなく、さらに制度
の運営状態を効果的に改善するための方法を知ることが
可能となる。
【0030】さらに、本発明に係る保険制度の運営適正
化提案装置において、前記個別募集以外の所定の制度適
正化の方法とは、保険料引き下げ策もしくは加入率引き
上げ策であることを特徴とする。
【0031】このような構成によれば、保険制度の運営
状態の分析結果に対応した的確な制度適正化の方法を容
易且つ具体的に知ることができるため、保険制度を改善
しつつ適切に運営していくことが可能となる。
【0032】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、保険の加入対象者の必要保障額を算
出する必要保障額算出手段と、前記個別提案手段による
提案及び前記必要保障額算出手段による必要保障額に基
づいて加入対象者の保険提案書を作成する個別提案書作
成手段とを備えたことを特徴とする。
【0033】このような構成によれば、保険制度のみな
らず、加入者個人の必要保障額を考慮した個別募集の提
案書を作成することができるので、作成された提案書を
加入対象者に配布することによって、制度を適切な方向
へ誘導していくことができるだけでなく、個人にとって
も適切な保険金額で保険に加入することが可能となる。
【0034】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、前記必要保障額算出手段は、少なく
とも、被保険者の生年月日、配偶者の生年月日、子供の
生年月日、被保険者の勤務する企業における一般的な年
収のいずれかのパラメータに基づいて必要保障額を算出
することを特徴とする。
【0035】このような構成によれば、簡単なパラメー
タのみで必要保障額を算出することが可能となるため、
被保険者に対し煩雑なデータ入力を強いることなく、個
々人の属性に応じた必要保障額を、容易且つ迅速に算出
することが可能となる。
【0036】なお本発明の実施の形態においては、必要
保障額は、例えば、遺族生活費を企業ごとのモデル年収
から算出したり、子供の教育費等を全て私立大学へ進学
する設定とする等、簡単な仕組みで算出するようにして
いる。
【0037】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、前記提案書作成手段は、前記必要保
障額算出手段により算出された必要保障額から他の保険
で得ることができる保険金額もしくは公的保障または被
保険者の勤務する企業の弔慰金規定で得ることができる
金額を差し引くことにより今後加入すべき保険金額を算
出し、該今後加入すべき保険金額と前記個別提案手段で
提案された方法に基づいて加入対象者に対する推奨保険
金額を導出し、所定の加入対象者に対し前記推奨保険金
額を表示した保険提案書を作成することを特徴とする。
【0038】このような構成によれば、今後加入すべき
保険金額を基に、別途個別提案手段で提案された制度運
営の方法に則った形で個々の加入対象者毎に推奨保険金
額を導出し、保険提案書を作成することが可能となるの
で、保険制度を適切な方向へ誘導していくことができる
だけでなく、ひいては個人にとっても適切な保険金額で
保険に加入することが可能となる。なお、本発明によっ
て、推奨保険金額が前述した必要保障額と一致しなくと
も、提案された運営方法で推奨保険金額で適切に個別募
集を行なうことで、結果として低廉な保険料を得ること
ができるため、最終的には制度だけでなく個々の加入者
の利害を満たすこととなる。
【0039】また、本発明に係る保険制度の運営適正化
提案装置において、前記保険は、任意加入団体定期保険
であることを特徴とする。
【0040】このように、適正化する保険が団体保険で
あれば、個々の契約企業に毎に最適な運営方法を導出す
ることが可能となる。
【0041】また、本発明は、保険制度の運営適正化提
案方法であって、コンピュータを用いて行なわれる保険
制度の運営適正化提案方法において、保険制度を分析す
るために必要なパラメータを算出する分析パラメータ算
出ステップと、前記分析用パラメータ算出ステップで算
出したパラメータに基づいて保険制度の運営状態を分析
する制度分析ステップと、前記制度分析ステップの結果
に基づいて保険制度を適正化するべく保険の加入対象者
に対する個別募集の方法を提案する個別提案ステップ
と、保険の加入対象者の必要保障額を算出する必要保障
額算出ステップと、前記個別提案ステップによる提案及
び前記必要保障額算出ステップによる必要保障額に基づ
いて加入対象者の保険提案書を作成する提案書作成ステ
ップとを備えたことを特徴とするものである。
【0042】このような方法によれば、加入対象者の必
要保障額を考慮して保険制度の運営状態を適正化するよ
う保険提案書を作成できるとともに、それにより制度の
状態が改善されることにより、加入対象者個人にとって
も望ましい保険に加入することが可能となる。
【0043】また、本発明は、コンピュータを用いて行
われる保険制度の運営適正化提案を行うプログラムを記
録した媒体であって、保険制度を分析するために必要な
パラメータを算出し、前記分析用パラメータに基づいて
保険制度の運営状態を分析する処理をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録していることを特徴と
するものである。
【0044】このような媒体によれば、保険制度の運営
状態の的確な分析を行う装置、あるいは方法の使用を容
易に普及させることができる。
【0045】さらに、本発明は、コンピュータを用いて
行われる保険制度の運営適正化提案を行うプログラムを
記録した媒体であって、保険制度を分析するために必要
なパラメータを算出し、前記分析用パラメータに基づい
て保険制度の運営状態を分析し、前記分析結果に基づい
て保険制度を適正化するべく保険の加入対象者に対する
個別募集の方法を提案する処理をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムを記録していることを特徴とする
ものである。
【0046】このような媒体によれば、保険制度の運営
適正化のための提案を行う装置、あるいは方法の使用を
容易に普及させることができる。
【0047】さらに、本発明は、コンピュータを用いて
行われる保険制度の運営適正化提案を行うプログラムを
記録した媒体であって、保険制度を分析するために必要
なパラメータを算出し、前記分析用パラメータに基づい
て保険制度の運営状態を分析し、前記分析結果に基づい
て保険制度を適正化するべく保険の加入対象者に対する
個別募集の方法を提案し、保険の加入対象者の必要保障
額を算出し、前記提案された個別募集の方法及び前記算
出された必要保障額に基づいて加入対象者の保険提案書
を作成する処理をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録していることを特徴とするものである。
【0048】このような媒体によれば、保険制度の運営
適正化を容易且つ迅速に実現するための装置、あるいは
方法の使用を容易に普及させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明における保険制度の
運営適正化提案装置の実施の形態について説明する。な
お、本実施の形態では、任意加入団体定期保険(以下、
団体保険又は保険)を導入している企業(以下、団体)
に対し、現在運営されている団体保険の運営が適正化す
るような運営方法の方向性を指し示し、最終的に加入対
象者への保険提案書を作成する運営適正化提案装置を提
供している。以下にその概要を示す。
【0050】先ず、団体が有する団体保険加入者データ
及び未加入者データから、団体保険自体の制度について
の分析に必要なパラメータである制度全体の保険料や加
入率を算出する。また、年齢層別の加入者数等のグラフ
化したものを回帰分析して傾きを数値化する。そしてこ
れらのパラメータに基づいて団体保険の制度の運営状態
を分析し、制度にとって適正化するような個別募集の方
法を提案する。例えば、分析結果として加入者数が年齢
層が高くなるにつれて高くなる傾向が示された場合、若
年層の加入率を高めるように個別募集をかけるような方
法を提案する等である。なお、分析及び提案は、装置に
よりシステマティックに実行される。
【0051】さらに個別募集方法の提案とは別途に、加
入対象である個々人の必要保障額を算出する。この必要
保障額も、予め企業が有する加入者データ及び未加入者
データからシステマティックに算出される。この必要保
障額及び上述の提案された個別募集の方法に基づいて最
終的に個別募集のための保険提案書を作成する。例え
ば、上述の例の如く若年層の加入率を高めるような方向
へ導く場合、将来的に保険料が下がるよう加入対象者に
対して推奨保険金額を大きく設定して保険提案書を作成
するか、加入対象者を制限して一定年齢未満のみに対し
て保険提案書を作成する等である。どのような形で保険
提案書を作成するかは、分析結果に基づいてシステマテ
ィックに行なわれる。
【0052】また、団体保険制度の分析の結果、制度運
営において維持存続が極めて危険な状態であれば、個別
募集による適正化の他に制度改善のための効果的な方法
を提案する。この場合には個別募集のための保険提案書
を作成するのみならず、団体が制度改善のために提案さ
れた方法を採用していくよう導く形で、運営を適正な方
向へ導いていく。例えば、加入者率が極端に低すぎて危
険度が高い場合には、加入率を引き上げるために、退職
後継続加入や会社掛けの全員加入団体保険を採用する等
の方法を提案する。このような提案も、上述の保険提案
書と同様、分析結果に基づいてシステマティックに行な
われる。
【0053】次に、本実施の形態における処理の流れに
ついて図面に基づき詳細に説明する。先ず、本実施例に
おける運営適正化提案装置の構成について述べる。図1
は本発明における保険制度の運営適正化提案装置の概要
を示すブロック図である。同図において、保険制度運営
適正化提案装置1は、保険制度の運営状態を分析するた
めのパラメータを算出するための分析用パラメータ算出
部2、算出されたパラメータから運営状態の危険度の判
断も含めた各種分析を行なう制度分析部3、分析された
結果に基づいて個別募集の方法を提案する個別提案部
4、また、制度分析の結果、危険度が高かった場合に個
別募集のような間接的な方法によらず直接的に制度を改
善する方法の提案を行なう制度改善提案部5を備えてい
る。さらに、別途個々人の必要保障額を算出する必要保
障額算出部6により算出された必要保障額と個別提案部
4にて提案された募集方法に基づいて加入対象者に保険
の提案書を作成する提案書作成部7を備えている。
【0054】さらに、本実施の形態においては、分析用
パラメータ算出部2は、未加入者の情報を含む加入対象
者の情報を蓄積した加入対象者データベース8から、パ
ラメータ算出に必要な情報を取得して算出する。また、
個別提案部4及び制度提案部5が提案した内容は、パソ
コン等の入出力装置9においてディスプレイに表示さ
れ、団体が現在の保険制度の状態を的確且つ明瞭に認識
することができるようになっている。なお、提案された
内容は、ディスプレイによる表示でなくとも、紙などに
印刷するようにしてもよい。また、入出力装置9は、提
案作成部7が保険提案書を作成する際に別途必要な情報
を入力する際、及び提案作成部7が作成した保険提案書
をディスプレイに表示する際にも用いられる。なお、作
成された提案書は、個別募集の際の申込書として使用さ
れ、本実施の形態では加入対象者にEメール等の形で配
信される。さらにまた、入出力装置9は、複数のオペレ
ータが使用することができるよう複数備えておいてもよ
く、1台に限定するものではない。
【0055】図2は、図1に示す運営適正化提案装置1
を用いた処理フローである。先ず、加入対象者データベ
ース8に蓄積されたデータに基づいて保険制度を分析す
るためのパラメータを分析用パラメータ算出部2にて算
出する(S101)。本実施の形態で算出されるパラメ
ータは以下のとおりである。 制度全体における平均保険料、加入率、加入者数、総保
険金額 年齢層別における合計保険料額、加入率、加入者数、平
均加入保険金額、合計保険金額 なお、年齢層別のパラメータについては、各々年齢層と
の間の関数を回帰分析によって求め、その傾きを数値化
しておく。また、制度全体における加入者数及び総保険
金額は、個別提案の段階で使用するパラメータであり分
析段階では使用しないが、この段階において予め算出し
ておく。
【0056】算出されたパラメータから、制度分析部3
により制度の現状について分析し、その結果を示す(S
102)。先ず、年齢層別に算出したパラメータの各数
値の範囲により、予め定められた判断結果表示用の文言
の中から適した文言を選択し、入出力装置9のディスプ
レイに表示し、制度の現状を団体に理解させる。本実施
の形態においては、求められた傾きを使用してグラフ化
し、グラフ化された傾斜角度の範囲に応じて分析する。
各数値の範囲とそれに対応する文言の一例を以下に示
す。
【0057】(1)年齢層別の加入者数 傾き≧30度の場合「加入者数は年齢が高くなるほ
ど、多くなる傾向が顕著です。保険料のレートの高い高
齢者が多いと、平均保険料が高くなる要因となります。
若年層の加入を増やすか高齢者の加入を少なくする方策
が必要あるかもしれません。」 5度≦傾き<30度の場合「加入者数は年齢が高くな
るほど、多くなる傾向があります。保険料のレートの高
い高齢者が多いと、平均保険料が高くなる要因となりま
す。若年層の加入を増やすか高齢者の加入を少なくする
方策が必要あるかもしれません。」 −5度≦傾き<5度の場合「加入者数は年齢に関わら
ず、平均的になっており、うまく運営されています。」 傾き<−5度の場合「加入者数は年齢が若いほど、多
くなっております。制度にとって良い傾向です。」
【0058】(2)年齢層別の平均加入額 傾き≧30度の場合「年代別の平均加入額は年齢が高
くなるほど、高くなる傾向が顕著です。若年層の加入額
を高めるように保険料を下げる、あるいは保障内容の充
実を考えるか、高齢者の保険金額を低くする方策を考え
る必要があります。」 5度≦傾き<30度の場合「年代別の平均加入額は年
齢が高くなるほど、高くなる傾向があります。若年層の
加入額を高めるように保険料を下げる、あるいは保障内
容の充実を考えるか、高齢者の保険金額を低くする方策
を考える必要があります。」 −5度≦傾き<5度の場合「年代別の平均加入額は年
齢に関わらず、平均的になっております。制度にとって
良い傾向であるといえます。」 傾き<−5度の場合「年代別の平均加入額は年齢が若
いほど、高くなっております。若年層にとっても魅力的
な制度になっていることがうかがえます。」
【0059】(3)年齢層別の合計保険金額 傾き≧30度、及び5度≦傾き<30度の場合
「(1)年代別の加入者数及び(2)年代別の平均加入
額の結果から、年代別の合計保険金額は年齢が高くなる
ほど、高くなります。」 −5度≦傾き<5度の場合「(1)年代別の加入者数
及び(2)年代別の平均加入額の結果を見ると、年代別
の合計保険金額は年齢に関わりなく平均的になってお
り、制度としては健全に運営されていると言えます。」 傾き<−5度の場合「(1)年代別の加入者数及び
(2)年代別の平均加入額の結果を見ると、年代別の合
計保険金額は年齢が低いほど大きくなっております。保
険料は低い水準となるはずです。」
【0060】(4)年齢層別の合計保険料額 傾き≧30度の場合「(3)の結果より、年代別の合
計保険金額は年齢が高くなるほど、高くなる傾向が顕著
です。((1)でと判断された場合)若年層の加入
率を高める、高齢者の加入を少なくする((2)で
と判断された場合)若年層の平均加入額を高める、ある
いは高齢者の保険金額を減らす方策を考える必要があり
ます。」 5度≦傾き<30度の場合「(3)の結果より、合計
保険金額は年齢が高くなるほど、高くなっております。
((1)でと判断された場合)若年層の加入率を高
める、高齢者の加入を少なくする((2)でと判断
された場合)若年層の平均加入額を高める、あるいは高
齢者の保険金額を減らす方策を考える必要がありま
す。」 −5度≦傾き<5度の場合「合計保険金額は年齢に関
わりなく平均的になっており、うまく運営されていま
す。」 傾き<−5度の場合「合計保険金額は年齢が高くなる
ほど低くなっております。保険料は低いと思われま
す。」
【0061】(5)年齢層別の加入率 傾き≧30度の場合「加入率は年齢が高くなるほど、
高くなる傾向が顕著です。逆に言えば、若年層の加入率
を高める余地があるともいえます。保険料を下げれば、
若年層の加入率が高まり、さらに保険料が下がるという
好循環となります。」 5度≦傾き<30度の場合「加入率は年齢が高くなる
ほど、高くなる傾向があります。逆に言えば、若年層の
加入率を高める余地があるともいえます。保険料を下げ
れば、若年層の加入率が高まり、さらに保険料が下がる
という好循環となります。」 −5度≦傾き<5度の場合「加入率は年齢に関わりな
く平均的になっており、うまく運営されています。」 傾き<−5度の場合「加入率は年齢が若いほど高くな
っており、うまく運営されています。」
【0062】上述したような分析結果は、入出力装置9
のディスプレイに表示される。図3に、年齢層別の加入
率の分析結果の表示例を示す。なお、上述した傾斜角度
は、各パラメータの単位及びグラフ化する場合の単位毎
の間隔の取り方によって異なってくるが、予め単位及び
間隔を定めておきグラフ化することで、常に一定の分析
結果を出力することができる。本実施の形態では、上述
した各パラメータの分析結果は、図3に示されるような
間隔をとった場合の傾斜角度に基づいたものとなってい
る。
【0063】さらに、本実施の形態では、分析用パラメ
ータ算出部2において算出された制度全体における平均
保険料、加入率、加入者数、総保険金額を、現状のまと
めとして表にして表示する。図4に、現状のまとめの表
示例を示す。
【0064】さらにまた、制度全体の保険料のみなら
ず、5年後の保険料及び10年後の保険料を加入状況が
現状のまま推移した場合と、保険料の上昇分を加味した
場合の双方において予測し、保険制度に関する総合的な
診断を下す。なお、本実施の形態において、加入状況が
現状のまま推移した場合の5年後の保険料の算出する場
合、その予測条件として加入者数及び加入金額は、29
才以下及び66才以上では現状のデータをそのまま使用
し、30才から65才では現状の25才から60才のデ
ータを使用することで算出しており、加入状況が現状の
まま推移した場合の10年後の保険料を算出する場合、
29才以下及び66才以上では現状のデータをそのまま
使用し、30才から34才では、現状の25才から29
才のデータ、35才から65才では現状の25才から5
5才のデータを使用することで算出している。
【0065】また、保険料の上昇分を加味した場合の5
年後及び10年後の保険料を算出する場合、予測条件と
して加入者数は、加入状況が現状のまま推移した場合と
同様の予測条件を使用し、加入金額は、現在の年齢別平
均保険金額を使用して算出する。こうして算出された保
険料の推移と将来予測も、入出力装置9のディスプレイ
に表示される。保険料の推移と将来予測の表示例を図5
に示す。
【0066】次に、上述のように算出された保険料及び
現状の加入率、並びに、上述の年齢層別の分析結果によ
り、予め定められた判断結果表示用の文言の中から適し
た文言を選択し、総合的な診断として入出力装置9のデ
ィスプレイに表示する。保険料及び加入率の範囲とそれ
に対応する文言の一例を以下に示す。
【0067】(a)現状の保険料が対万4円を上回る場
合 「保険料が高くなっているのは、 (上述の(1)でと判断された場合)加入者数が高
齢者側に偏っている、という原因があります。保険料を
下げ、若年層が加入しやすい制度にしていくことが必要
です。 (上述の(2)でと判断された場合)平均加入保険
金額が高齢者の方が高い、という原因があります。高齢
者の加入制限などにより保険料を引き下げるか、また保
障の充実など保険の魅力をアップさせ、若年層の平均加
入保険金額を引き上げていくことも必要です。 (上述の(5)でと判断された場合)加入率を見る
と、若年層の加入率を高める余地があるといえます。上
記の方策を採れば、若年層の加入率が高まり、さらに保
険料が下がるという好循環が生まれる可能性が高くなり
ます。」
【0068】(b)現状の保険料が対万4円を下回り、
5年後には対万4円を上回る場合 「現状では、平均保険料は対万○円ですが、5年後には
対万4円を上回り保険料が割高と感じられるようになっ
てきます。その場合、若年層の加入の減少、保険料の更
なるアップという悪循環が起こる可能性が高くなりま
す。今のうちに、保険料を引き下げるような制度改善が
望まれます。」
【0069】(c)現状の保険料及び5年後の予想保険
料ともに対万4円を下回る場合 「保険料を見ると制度は今後も健全に運営されていくと
思われます。特に制度の改善の必要はありませんが、常
に制度の状況をチェックしていくことは必要です。」
【0070】(d)加入率について 「全体として加入率はX%です。 (X>50%の場合)加入率に問題はありません。 (X<50%の場合)契約を維持することはできます
が、保険料の引き下げ等を行なった方が良いと思われま
す。A+B契約を行なえば、加入率を100%にするこ
とができます。」なお、A+B契約とは、任意加入団体
定期保険(B)の他に、会社掛けの全員加入団体保険
(A)を採用することを意味する。
【0071】このような総合的診断結果も、入出力装置
9のディスプレイに表示される。総合的な診断結果の表
示例を図6上段に示す。
【0072】次に、保険制度の運営状況の危険度を判断
して、個別募集方法の提案や制度改善提案を行なってい
く。危険度は、制度全体の加入率及び平均保険料から判
断する(S103)。加入率が35%以上及び平均保険
料が対万4円未満の場合には、危険度は高くはないと判
断され(S103、YES)、個別提案部4により個別
募集方法の提案のみが行なわれる(S104)。
【0073】また、加入率が40%未満又は平均保険料
が対万4円以上の場合には、危険度が高いと判断され
(S103、NO)、個別募集の方法の提案のみなら
ず、制度改善提案部5により制度自体の改善提案が行な
われる(S105)。図7に、加入率と平均保険料の範
囲による危険度の高さに応じた個別募集の方法と制度改
善提案を行なうか否かを示した表の一例を示す。
【0074】図示されるように、それぞれの範囲によっ
て募集の提案を行なう。以下に個別募集の提案の一例を
示す。 保険金額拡大策:加入対象者全員に申込書を送付する。
また、加入対象者全員に、現加入内容の最高ランクの保
険金額をおすすめとしてデフォルト表示する。 加入者数拡大策:加入対象者全員に申込書を送付する。
また、加入対象者全員に、現加入内容の1ランク上の保
険金額をおすすめとしてデフォルト表示する。 適正化策:適正化策については、以下に図8のフローチ
ャートを用いてその提案方法を説明する。
【0075】適正化策については、上述の年齢層別デー
タにおける数値化された傾きから判断し、提案を行な
う。なお、判断や提案の表示及び団体からの回答が必要
な場合の入力作業には、入出力装置9が使用される。先
ず、加入年齢制限が必要であるかどうかを判断する(S
201)。本実施の形態において、年齢層別加入者数で
傾きが5度以上の場合は、加入年齢制限が必要であると
判断され(S201、YES)、団体に加入年齢制限が
可能であるか否か回答してもらう(S202)。これは
画面にダイアログボックス等が表示され、それに対して
団体の担当者が回答をマウス等で入力する形で応答する
(図示せず)。加入年齢制限が可能であると回答された
場合には(S202、YES)、何歳から加入年齢制限
が可能であるかを回答してもらい、団体が回答した年齢
以上の募集を停止するように勧める(S203)。ま
た、本提案に基づき、後述の提案書作成部7において団
体が回答した年齢未満のみに対して申込書(保険提案
書)作成処理を行なう。
【0076】年齢層別加入者数で傾きが5度以上でない
場合(S201、NO)、あるいは団体から加入年齢制
限を行なうことが不可能であると回答された場合(S2
02、NO)、加入金額の制限が必要かどうかを判断す
る(S204)。年齢層別平均加入保険金額で傾きが5
度以上の場合は、加入金額の制限が必要であると判断さ
れ(S204、YES)、団体に加入金額制限が可能で
あるか否かを回答してもらう(S205)。加入金額制
限が可能であると回答された場合には(S205、YE
S)、何歳からいくら制限することが可能であるかを回
答してもらい、団体が回答した年齢以上の加入対象者
に、回答した保険金額ランク以下のみ加入させるような
募集方法を勧める。既加入者は減額か解約でそれ以外の
選択はできないようにする(S206)。
【0077】年齢層別平均加入保険金額で傾きが5度以
上でない場合(S204、NO)、あるいは団体から加
入金額制限を行なうことが不可能であると回答された場
合(S205、NO)、必要保障額による適正化を行な
うよう提案する(S207)。なお、必要保障額による
適正化に関しては、加入者数の制限または加入金額の制
限を採用した場合であっても、それら制限と併用して、
若年層にのみ必要保障額の計算・表示を行なって若年層
のニードを喚起するようにしてもよい。必要保障額によ
る適正化の具体的な処理に関しては後述する。
【0078】図7において、加入率が40%以上50%
未満であり、平均保険料が3.5円以上4円未満である
場合には、別途設けられた判断基準により提案する。こ
の範囲では、募集方法によってスケールメリットを享受
できる可能性があるか否かを判断する必要があるためで
ある。判断のためのフローチャートを図9に示す。
【0079】先ず、総保険金額が50億円未満、あるい
は割引率ランクの境目の前後5%以内にある場合には
(S301、YES)、保険金額拡大策を提案する(S
302)。そうでない場合であって(S301、N
O)、加入者数が3500人未満、あるいは配当率ラン
クの境目の前後5%以内にある場合(S303、YE
S)には、加入者数拡大策を提案する(S304)。そ
うでない場合には(S303、NO)、上述した適正化
策を提案する(S305)。
【0080】図6下段に、個別提案の表示例を示す。図
においては、加入者拡大策を提案しているが、その提案
を見た団体がその方策に賛成か否かを下部の「OK」
「NO」のボタンをクリックすることによって入力す
る。「OK」のボタンがクリックされた場合に、その方
策に応じた提案書作成部7により保険提案書が作成され
ることとなる。
【0081】次に、制度運営の危険度が高いと判断され
た場合に行なわれる、制度改善提案について説明する。
図10に、加入率と平均保険料の範囲による危険度の高
さに応じた制度改善提案の方法を示した表の一例を示
す。
【0082】図示されるように、それぞれの範囲によっ
て制度改善の提案を行なう。以下に制度改善提案の具体
的な例を示す。 保険料引下提案 1.来年度以降の高齢者の保険金額制限・加入制限 2.一時払退職後終身保険を導入する 3.第2B制度を導入する 4.A+B契約とする 5.半年払い特約を導入する 6.強制加入の災害関係特約をはずす
【0083】なお、第2B制度とは、高齢者層だけ切り
離したグループを作り、運営していくものである。ま
た、本実施の形態では、上記6つの方策を導入した場合
の保険料を試算し、試算の結果、保険料引下げ効果の高
い順に提案する。提案は入出力装置9のディスプレイに
て表示される。
【0084】また、保険料引下策において、特に若年層
の負担軽減が必要な場合には、以下の提案を行なう。 1.配当を傾斜按分方式へ変更する 2.年群式へ変更する 以上の2つの方策を導入した場合の保険料を試算し、試
算の結果、保険料引下げ効果の高い順に提案する。提案
は入出力装置9のディスプレイにて表示される。
【0085】加入率引上策 1.A+B契約への変更 2.医療のセット募集 3.年金払い特約の付加 4.損保とのセット 5.退職後継続加入(保険金額の制限は行なう) 6.一時払退職後終身保険制度の導入 なお、2から6については、保障の充実で保険の魅力を
増大させる策として提案する。
【0086】なお、本実施の形態では、保険料引下策と
加入率引上策が同時に必要な場合には、保険料引下策に
おいて、4のA+B契約を最上位にして提案することと
する。
【0087】図11に制度改善提案の表示例を示す。図
示されているのはA+B契約の提案の一例であり、例え
ばこのような提案の表示の際に、提案を導入した場合の
団体の負担額や保険料等を含む試算結果を表示してもよ
い。
【0088】次に、図2における必要保障額算出(S1
06)の処理を説明する。本処理は、加入対象者個人に
とって適切な保険金額を導出するための処理であると同
時に、図8におけるS207の必要保障額による適正化
の提案のために必要な処理である。
【0089】必要保障額の計算は、計算に必要なデータ
を被保険者が入力して行なわれるのが一般的であるが、
本発明においては、そのような煩雑なデータ入力を行な
うことなく既存のデータに基づいて処理される。任意加
入団体定期保険では、本人の他に配偶者及び子供も付随
して加入できる仕組みとなっており、本人だけでなく家
族も付随して加入する場合が多い。従って、家族の性別
・生年月日等のデータはマスターファイルに(本実施の
形態では加入対象者データベース8に)格納されている
ため、これら既存のデータを利用することが可能とな
る。
【0090】では具体的な計算方法を説明する。必要保
障額は本人が死んだ後の支出から本人が死んだ後の収入
を差し引いた額である。本実施の形態では以下のように
求める。 必要保障額={遺族生活費(本人が死んだ場合の遺族の
生活費)+その他の支出(教育費等)}−{公的保障+
被保険者の勤務する企業の弔慰金規定で得ることができ
る金額}
【0091】先ず、遺族生活費を、以下の式にて求め
る。 遺族生活費=現在の生活費×遺族生活費率 なお、遺族生活費は、配偶者ありの場合は配偶者の平均
余命まで、配偶者なしの場合は末子22歳までの遺族生
活の累計とする。
【0092】ここで、現在の生活費は、以下の式にて求
める。 現在生活費=(本人の税込年収+配偶者の税込年収)×
乗数 ここで、配偶者の配偶者の税込年収は0とする。本人の
税込年収は、団体ごとに各年齢ごとのモデル年収を予め
加入対象者データベース8に格納しておき、それらデー
タを利用することとする。また乗数の一例を以下に示
す。 本実施の形態では、この乗数は、貯蓄広報委員会の家計
の過去1年間の収入・支出状況における平均モデル世帯
(年収別)から推定している。
【0093】また、遺族生活費率の一例を以下に示す。 配偶者あり、22歳未満の子がいる期間=子供あり生活
費率=0.7 配偶者あり、22歳未満の子がない期間=子供なし生活
費率=0.5 配偶者なし、22歳未満の子が2人以上いる期間=子供
あり生活費率=0.7 配偶者なし、22歳未満の子が1人だけいる期間=子供
なし生活費率=0.5 上記以外(配偶者なし、22歳未満の子なし)=0 本実施の形態では、この数値は、総務庁の家計調査年報
における世帯人員別1世帯当たりの1ヶ月の平均収入と
支出から推定している。
【0094】次に、その他の支出を算出する。その他の
支出の例及び本実施の形態における算出方法を以下に示
す。 子供の教育費=文部省発表数値における公私立別費用
(大学進学希望コース)を使用するが、すべて私立大学
に進学する設定とする。 子供の結婚援助金額=1人200万円 住居費=本来は団体信用生命保険がついた持ち家がある
場合と借家の場合では遺族の生活費に大きな違いが出て
くるが、ここでは計算から省く。 葬儀費用=405万円 緊急時の予備資金=500万円
【0095】次に収入を求める。公的保障の例及び算出
方法の一例を以下に示す。 1.配偶者64歳まで=遺族基礎年金+遺族厚生年金+
中高齢寡婦加算 2.配偶者65歳以降=配偶者の老齢基礎年金+遺族厚
生年金+経過的中高齢寡婦加算+遺族基礎年金 3.18歳以下の子供のみ=遺族基礎年金+遺族厚生年
金 なお、遺族厚生年金額は、本人の平均標準報酬月額が必
要であるが、ここでは企業ごとに例えば3000人以上
の企業の年齢別モデル賃金と本人の税込年収により平均
標準報酬月額を簡便法で算出することとする。
【0096】また、被保険者の勤務する企業の弔慰金規
定で得ることができる金額は、団体ごとに予め加入対象
者データベース8に格納しておくこととする。
【0097】以上のように支出全て及び収入全てを計算
して、必要保障額を算出する。なお、必要保障額は、図
1のフローチャートにおいては個別募集の提案の後の処
理としているが、予め個別提案とは別途に算出しておい
てもよい。
【0098】必要保障額を算出した後、上述の個別提案
を考慮して保険提案書を作成する(S107)。ここ
で、既に算出された必要保障額から加入対象者本人が加
入している他の保険の保険金額を差し引いて今後加入す
べき保険金額を求め、保険提案書に盛り込む。しかしな
がら、他の保険については予め把握することができない
ため、本実施の形態では、保険提案書には予めマクロを
組み込んでおき、メールにて保険提案書を配信し、配信
された保険提案書が開かれた時に、「他の保険で用意し
ている保障額はいくらですか?」というダイアログボッ
クスを表示させ、本人に回答してもらう(図示せず)。
この金額を差し引きして、その結果を保険提案書に反映
させることとする。
【0099】加入者拡大策をとった場合の保険提案書の
一例を図12に示す。この提案書は、加入者全員に配布
され、図示されるように全員に現加入内容の1ランク上
の保険金額を「おすすめ保険金額」としてデフォルト表
示する。メール配信された加入対象者は、希望する保険
金額を「変更後保険金額」に入力し返信することで、す
ぐに保険金額の変更もしくは新規の申込を行なうことが
できる。
【0100】保険金額拡大策をとった場合の保険提案書
の一例を図13に示す。この提案書は、加入者全員に配
布され、図示されるように全員に現加入内容の最高ラン
クの保険金額を「おすすめ保険金額」としてデフォルト
表示する。図12と同様、メール配信された加入対象者
は、希望する保険金額を「変更後保険金額」に入力し返
信することで、すぐに保険金額の変更もしくは新規の申
込を行なうことができる。
【0101】適正化策をとった場合の保険提案書の一例
を図14に示す。この提案書は、上述で説明したよう
に、場合によって一定年齢未満の加入対象者に配布(加
入年齢制限)するか、配布先は全員であるが一定年齢以
上の加入対象者に対しては保険金額を制限する形で配布
(加入金額制限)するか、それ以外の場合には、必要保
障額に基づいた適正化された保険金額で全員に配布する
かのいずれかに当たるものである。
【0102】ここで、必要保障額による適正化について
説明する。この適正化とは、先に求めた今後加入すべき
保険金額の結果を上回る最小のランクをおすすめ金額と
して保険提案書に表示するものであり、さらにまた、同
時に年齢層別の必要保障額のグラフを表示することで、
若年層には高い保険金額への加入、高齢者には低い保険
金額への加入を無理なく誘導するものである。
【0103】図14は、必要保障額による適正化の表示
例であり、図に示されるように、必要保障額(図では7
864万円)から本人が入力した現在加入の他の保険金
額の合計(図では3000万円)を差し引いて、今後加
入すべき保険金額(4864万円)を求め、それを上回
る最小の金額(5000万円)をおすすめ保険金額とし
て表示している。
【0104】図14においても図12と同様、メール配
信された加入対象者は、希望する保険金額を「変更後保
険金額」に入力し返信することで、すぐに保険金額の変
更もしくは新規の申込を行なうことができる。ただし、
保険金額を制限する方策を採用している場合には、団体
が回答した年齢以上の加入者には、予めマクロ等を組み
込んでおき、団体が回答した保険金額ランク以下のみの
入力が可能な、制限のある保険提案書となっている。つ
まり、団体が回答した年齢以上の既加入者は減額か解約
で、それ以外の選択はできないようになっている。
【0105】また、図示されるように必要保障額のグラ
フを表示し、さらに「必要保障額は年齢が上がるにつ
れ、減っていきます」というコメントを表示することに
よって、若年層にはより高い保険金額に、高齢層にはよ
り低い保険金額に加入するよう誘導する。さらにまた、
加入年齢制限や加入金額制限の方法をとる場合であって
も、このようなグラフやコメントを表示してさらに望ま
しい状態へ誘導することももちろん可能であるし、より
好ましい実施形態となる。
【0106】なお、図12から図14では、おすすめの
保険金額を1つだけ記載しているが、ベストプラン、ベ
タープランとして2つのおすすめを表示してもよい。
【0107】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能であるのはもちろんである。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、募集に
あたって、制度の運営状況を分析し、その結果、制度に
とって最適な選択が何であるか判断し、別途算出した個
人の必要保障額を考慮しつつ毎回の個別募集を制度が適
正化するよう誘導するようにしたため、制度の悪化を未
然に防ぎ、制度だけでなく、ひいては個人や団体にとっ
ても望ましい状態へ移行することが可能となる。また、
このような処理をコンピュータを用いてシステマティッ
クに行なうようにしたため、容易かつ迅速に個別募集の
方針を決定し、運営に反映させることができる。
【0109】さらにまた、制度の分析の結果、制度の運
営状況が極めて危険な状態であり、個別募集だけでは改
善できないと判断された場合、個別募集の他に別途制度
を改善するための提案を行なうようにしたので、個別募
集だけでは適正化が難しい場合でも別途適切な対応を取
ることができ、制度の維持が図れると共に、それにより
個人・団体の利益を損なうことなく最終的にはこれら三
者にとって最適な運営が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における保険制度の運営適正化提案装置
の概要を示すブロック図である。
【図2】同装置における適正化提案の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図3】年齢層別の加入率の分析結果の表示例である。
【図4】制度全体の平均保険料、加入率、加入者数、総
保険金額現状を現状のまとめとして示した一例である。
【図5】保険料の推移と将来予測の表示例である。
【図6】総合的な診断結果及び個別提案の表示例であ
る。
【図7】加入率と平均保険料の範囲による危険度の高さ
に応じた個別募集の方法と制度改善提案を行なうか否か
を示した表の一例である。
【図8】適正化策の提案を行なうためのフローチャート
である。
【図9】加入率が40%以上50%未満であり、平均保
険料が3.5円以上4円未満である場合において、個別
募集の方法の判断をするためのフローチャートである。
【図10】加入率と平均保険料の範囲による危険度に応
じた制度改善提案の方法を示した表の一例である。
【図11】制度改善提案の表示例である。
【図12】加入者拡大策をとった場合に作成された保険
提案書の一例である。
【図13】保険金額拡大策をとった場合に作成された保
険提案書の一例である。
【図14】適正化策をとった場合に作成された保険提案
書の一例である。
【図15】保険料割引額の一例である。
【図16】被保険者と配当率の関係の一例である。
【符号の説明】
1 保険制度運営適正化提案装置 2 分析用パラメータ算出部 3 制度分析部 4 個別提案部 5 制度改善提案部 6 必要保障額算出部 7 提案書作成部 8 加入対象者データベース 9 入出力装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 234 G06F 17/60 234E

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保険制度を分析するために必要なパラメ
    ータを算出する分析用パラメータ算出手段と、 前記分析用パラメータ算出手段により算出されたパラメ
    ータに基づいて保険制度の運営状態を分析する制度分析
    手段とを備えてなる保険制度の運営適正化提案装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保険制度の運営適正化
    提案装置において、 前記分析用パラメータ算出手段が算出するパラメータ
    は、保険制度全体の平均保険料及び加入率を含み、 前記制度分析手段による分析には、前記分析用パラメー
    タ算出手段により算出された保険制度全体の平均保険料
    及び加入率に基づく保険制度の運営状態の危険度の分析
    が含まれることを特徴とする保険制度の運営適正化提案
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の保険制度
    の運営適正化提案装置において、 前記分析用パラメータ算出手段による算出処理には、保
    険制度の年齢層別の合計保険料額、加入率、加入者数、
    平均加入保険金額、合計保険金額を算出し、算出された
    各パラメータと年齢層との関数を各々回帰分析すること
    により求め各々の傾きを数値化することを含み、 前記制度分析手段の分析には、前記分析用パラメータ算
    出手段により算出された傾きに基づく保険制度の運営状
    態の分析が含まれることを特徴とする保険制度の運営適
    正化提案装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の保険制度の運営適正化提案装置において、 保険制度全体における保険料及び所定の年数後の予想保
    険料並びに加入率に基づいて保険制度の状態を総合的に
    診断する総合診断手段を備えたことを特徴とする保険制
    度の運営適正化提案装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の保険制度の運営適正化提案装置において、 前記制度分析手段の分析結果に基づいて保険制度を適正
    化するべく保険の加入対象者に対する個別募集の方法を
    提案する個別提案手段を備えたことを特徴とする保険制
    度の運営適正化提案装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の保険制度の運営適正化
    提案装置において、 前記個別提案手段における前記個別募集の方法とは、保
    険金を拡大するための保険金額拡大策か、加入者を拡大
    するための加入者数拡大策か、保険制度を適正化するた
    めの制度適正化策のいずれかであることを特徴とする保
    険制度の運営適正化提案装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の保険制度
    の運営適正化提案装置において、 保険制度を適正化するための前記個別募集以外の制度適
    正化方法を提案する制度改善提案手段を備え、 前記制度分析手段により分析された結果、保険制度の運
    営状態の危険度が高いと判断された場合、前記制度改善
    提案手段は前記個別募集以外の所定の制度適正化の方法
    を提案することを特徴とする保険制度の運営適正化提案
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の保険制度の運営適正化
    提案装置において、 前記個別募集以外の所定の制度適正化の方法とは、保険
    料引き下げ策もしくは加入率引き上げ策であることを特
    徴とする保険制度の運営適正化提案装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の保険制度の運営適正化提案装置において、 保険の加入対象者の必要保障額を算出する必要保障額算
    出手段と、 前記個別提案手段による提案及び前記必要保障額算出手
    段による必要保障額に基づいて加入対象者の保険提案書
    を作成する個別提案書作成手段とを備えたことを特徴と
    する保険制度の運営適正化提案装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の保険制度の運営適正
    化提案装置において、 前記必要保障額算出手段は、少なくとも、被保険者の生
    年月日、配偶者の生年月日、子供の生年月日、被保険者
    の勤務する企業における一般的な年収、公的保障、被保
    険者の勤務する企業の弔慰金規定で得ることができる金
    額のいずれかのパラメータに基づいて必要保障額を算出
    することを特徴とする保険制度の運営適正化提案装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の保
    険制度の運営適正化提案装置において、 前記提案書作成手段は、前記必要保障額算出手段により
    算出された必要保障額から他の保険で得ることができる
    保険金額を差し引くことにより今後加入すべき保険金額
    を算出し、該今後加入すべき保険金額と前記個別提案手
    段で提案された方法に基づいて加入対象者に対する推奨
    保険金額を導出し、所定の加入対象者に対し前記推奨保
    険金額を表示した保険提案書を作成することを特徴とす
    る保険制度の運営適正化提案装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載の保険制度の運営適正化提案装置において、 前記保険は、任意加入団体定期保険であることを特徴と
    する保険制度の運営適正化提案装置。
  13. 【請求項13】 コンピュータを用いて行なわれる保険
    制度の運営適正化提案方法において、 保険制度を分析するために必要なパラメータを算出する
    分析パラメータ算出ステップと、 前記分析用パラメータ算出ステップで算出したパラメー
    タに基づいて保険制度の運営状態を分析する制度分析ス
    テップと、 前記制度分析ステップの結果に基づいて保険制度を適正
    化するべく保険の加入対象者に対する個別募集の方法を
    提案する個別提案ステップと、 保険の加入対象者の必要保障額を算出する必要保障額算
    出ステップと、 前記個別提案ステップによる提案及び前記必要保障額算
    出ステップによる必要保障額に基づいて加入対象者の保
    険提案書を作成する提案書作成ステップとを備えたこと
    を特徴とする保険制度の運営適正化提案方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータを用いて行われる保険制
    度の運営適正化提案を行うプログラムを記録した媒体で
    あって、 保険制度を分析するために必要なパラメータを算出し、 前記分析用パラメータに基づいて保険制度の運営状態を
    分析する処理をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録した媒体。
  15. 【請求項15】 コンピュータを用いて行われる保険制
    度の運営適正化提案を行うプログラムを記録した媒体で
    あって、 保険制度を分析するために必要なパラメータを算出し、 前記分析用パラメータに基づいて保険制度の運営状態を
    分析し、 前記分析結果に基づいて保険制度を適正化するべく保険
    の加入対象者に対する個別募集の方法を提案する処理を
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    媒体。
  16. 【請求項16】 コンピュータを用いて行われる保険制
    度の運営適正化提案を行うプログラムを記録した媒体で
    あって、 保険制度を分析するために必要なパラメータを算出し、 前記分析用パラメータに基づいて保険制度の運営状態を
    分析し、 前記分析結果に基づいて保険制度を適正化するべく保険
    の加入対象者に対する個別募集の方法を提案し、 保険の加入対象者の必要保障額を算出し、 前記提案された個別募集の方法及び前記算出された必要
    保障額に基づいて加入対象者の保険提案書を作成する処
    理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    した媒体。
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