JP2002180967A - 冷媒圧縮機 - Google Patents

冷媒圧縮機

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JP2002180967A
JP2002180967A JP2000373763A JP2000373763A JP2002180967A JP 2002180967 A JP2002180967 A JP 2002180967A JP 2000373763 A JP2000373763 A JP 2000373763A JP 2000373763 A JP2000373763 A JP 2000373763A JP 2002180967 A JP2002180967 A JP 2002180967A
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JP
Japan
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cylinder
valve
refrigerant compressor
bypass passage
refrigerant
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Pending
Application number
JP2000373763A
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English (en)
Inventor
Hideaki Tsukamoto
秀明 塚本
Tsutomu Kon
努 昆
Kentaro Yamaguchi
賢太郎 山口
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
Nobuhisa Koumoto
伸央 甲元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒圧縮機の始動に際して外部から特別の操
作をせずに、圧縮要素が定常運転に至るまでの始動トル
クを容易に低減することができる冷媒圧縮機を提供する
ことにある。 【解決手段】 シリンダの内壁面から吐出室に連通する
バイパス通路を設けたことによって、冷媒圧縮機の始動
時にシリンダ内で圧縮される冷媒量を少なくできるた
め、始動トルクの低減を図ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫等の冷凍サ
イクルに用いられる密閉型の冷媒圧縮機に係り、特に始
動性を向上させたレシプロ式冷媒圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や冷凍ショーケース等の冷凍装置
には冷凍サイクルが備えられており、この冷凍サイクル
には密閉型の電動圧縮機である冷媒圧縮機が用いられて
いる。この冷媒圧縮機により低圧の冷媒ガスを吸入して
圧縮し、高温・高圧化した冷媒ガスを冷凍サイクルに吐
出させている。
【0003】従来の冷媒圧縮機について図4および、図
5を参照しながらその構成と作用について説明する。
【0004】図4は従来例における圧縮要素の断面図、
図5は従来のバルブ装置の分解斜視図である。図におい
て、1は圧縮要素で、2はシリンダ、3はピストンであ
る。4は弁座板で、吐出孔5及び、吸入孔6が設けられ
ている。7は吐出弁板で吐出リード8を有し、吐出弁押
え9により弁座板4に固定され、吐出孔5を開閉してい
る。10は吸入弁板で吸入リード11を有し、前述の吸
入孔6を開閉している。
【0005】15はシリンダヘッドで、14はシリンダ
ヘッド15と弁座板4の間に設けられたヘッドガスケッ
トである。さらに、シリンダヘッド15と弁座板4によ
り吐出室12が形成されており、吸入室13は弁座板4
の吸入孔6に対応する位置のリンダヘッド15に設けら
れた孔C21に接続された吸入マフラ17内に形成され
ている。
【0006】以上のように構成された従来の冷媒圧縮機
について、以下その動作を説明する。ピストン3はシリ
ンダ2内を往復運動し、まず、ピストン3が後退する時
にシリンダ2内に構成された圧縮室16の圧力は低下し
て、吐出リード8は閉じて吸入リード11が開くため、
冷媒は吸入マフラ17の吸入室13から吸入孔6を通っ
て圧縮室16に吸入される。次に、ピストン3が前進し
始めるとすぐに圧縮室16の圧力は上昇し始めるため吸
入リード11は閉じて、圧縮室16の冷媒は圧縮され、
圧縮室16と吐出室12の圧力差が所定の値に達すると
吐出リード8が開き、圧縮室16の冷媒は吐出孔5を通
って吐出室12に吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、冷媒圧縮機の始動時にピストン3が往復
運動を始めると圧縮要素1は圧縮を開始するため冷媒圧
縮機が定常運転に達するまでに大きな始動トルクを必要
とするので、この始動トルクを確保するため、始動コン
デンサーを設けたり、さらにはモータの出力を大きくす
ることで、定常運転時のモータ効率の低下とモータ小型
化の制約をもたらすという問題点を有していた。
【0008】本発明は上記の問題点を解決するもので、
始動時の始動トルクを低減できる冷媒圧縮機を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、冷凍機油を貯溜した密閉
容器内に、電動機部と、この電動機部に回転軸を介して
連結する圧縮要素とを、回転軸心を垂直方向にして配設
し、前記回転軸に備えた偏芯部の回転を前記圧縮要素の
シリンダ内を往復摺動するピストンに伝え、シリンダの
トップ側に弁座板を介して吸入室と吐出室とを配置した
構造を備えた冷媒圧縮機において、前記シリンダの内壁
面から吐出室に連通するバイパス通路を設けたことによ
って、冷媒圧縮機の始動時にシリンダ内で圧縮される冷
媒量を少なくできるため、始動トルクの低減を図ること
ができるものである。
【0010】請求項2にかかる発明は、前記バイパス通
路のシリンダ側開口は、圧縮行程の中間位置から上死点
までの圧縮室内に位置することによって、シリンダ内で
圧縮される冷媒量を効果的に少なくできるため、始動ト
ルクの低減を図ることができるものである。
【0011】請求項3にかかる発明は、前記バイパス通
路の途中あるいは吐出室側開口部には、シリンダ側に向
かって通路を閉鎖する弁構造を備えたことによって、始
動時のシリンダ内で圧縮される冷媒量を少なくできると
共に、通常運転時にシリンダ内への逆流を防止できるも
のである。
【0012】請求項4にかかる発明は、前記弁構造に用
いる閉鎖弁は、吐出弁よりも低い圧力でバイパス通路を
開放するリード弁あるいはフラッパー弁であることによ
って、始動時のシリンダ内で圧縮される冷媒量を効果的
に少なくできると共に、通常運転時にシリンダ内への逆
流を防止できるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】先ず本発明に係る冷媒圧縮機につ
いて図面を参照して説明する。なお、従来例と同一構成
のものについては説明を省略する。
【0014】図1は本発明の一実施形態である圧縮要素
の断面図、図2はバルブ装置の一部を示す解斜視図であ
る。図中18はシリンダ2の内壁面から吐出室12に連
通するバイパス通路で、シリンダ2側の開口A19は圧
縮行程の中間位置から上死点までの圧縮室16に位置し
ており、吐出室12側の開口B20は弁座板4に設けた
孔D22のシリンダヘッド15側に位置し、吐出室12
から圧縮室16に向かって逆流を阻止するために、バイ
パス通路18を閉鎖する弁構造を備えている。この弁構
造に用いている閉鎖弁24は吐出弁5の吐出リード8よ
りも低い圧力でバイパス通路18を開放するように設定
されており、本実施例ではリード形状としている。ま
た、吸入弁板10にはシリンダ2側と弁座板4側とのバ
イパス通路18を連通するための孔E23を設けてい
る。
【0015】この構成により、冷媒圧縮機が始動して圧
縮室16の圧力が上昇し始め、吐出室12より僅かに圧
力が高くなると閉鎖弁24が開き、圧縮された冷媒ガス
はバイパス通路18から吐出室12に送られ、圧縮室1
6の圧力上昇が抑えられる。これにより、始動時の始動
トルクの低減が図れ、始動コンデンサーの廃止を可能と
する他、モータの効率向上、小型化による冷媒圧縮機の
効率向上,小型化を可能とするものである。
【0016】また、本実施例によれば、冷媒圧縮機が始
動後通常運転となり吐出室12の圧力が所定の圧力まで
上昇し、この背圧により閉鎖弁24が常時バイパス通路
18を閉鎖する状態では、シリンダ2側のバイパス通路
18を共鳴マフラとして利用することが可能で、吸入行
程で作動する吸入弁板10の吸入リード11が吸入終了
時に弁座板4の吸入孔6を閉じる時に生じる当接騒音を
打ち消す消音効果を得ることができる。
【0017】図3は本発明の別の実施形態である圧縮要
素の断面図である。図中18はシリンダ2の内壁面から
吐出室12に連通するバイパス通路で、シリンダ2側の
開口A19は圧縮行程の中間位置から上死点までの圧縮
室16に位置しており、吐出室12側の開口B20は弁
座板4に設けた孔D22のシリンダヘッド15側に位置
している。
【0018】バイパス通路18途中の圧縮室16寄りに
は、吐出室12から圧縮室16に向かって逆流を阻止す
るために、バイパス通路18を閉鎖する弁構造を備えて
いる。この弁構造に用いている閉鎖弁24は吐出弁5の
吐出リード8よりも低い圧力でバイパス通路18を開放
するように設定されており、本実施例では円板状のフラ
ッパー形状としている。
【0019】この構成により、冷媒圧縮機が始動して圧
縮室16の圧力が上昇し始め、吐出室12より僅かに圧
力が高くなると閉鎖弁24が開き、圧縮された冷媒ガス
はバイパス通路18から吐出室12に送られ、圧縮室1
6の圧力上昇が抑えられる。これにより、始動時の始動
トルクの低減が図れ、始動コンデンサーの廃止を可能と
する他、モータの効率向上、小型化による冷媒圧縮機の
効率向上,小型化を可能とするものである。
【0020】また、本実施例によれば、冷媒圧縮機が始
動後通常運転となり吐出室12の圧力が所定の圧力まで
上昇し、この背圧により閉鎖弁24が常時バイパス通路
18を閉鎖する状態では、シリンダ2側のバイパス通路
18の容積が少ないことから、圧縮行程中に残留した冷
媒ガスが吸入行程で再膨張することによる体積効率の低
下を極力少なくすることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、冷凍機油を貯溜した密閉容器内に、電動機部と、
この電動機部に回転軸を介して連結する圧縮要素とを、
回転軸心を垂直方向にして配設し、前記回転軸に備えた
偏芯部の回転を前記圧縮要素のシリンダ内を往復摺動す
るピストンに伝え、シリンダのトップ側に弁座板を介し
て吸入室と吐出室とを配置した構造を備えた冷媒圧縮機
において、前記シリンダの内壁面から吐出室に連通する
バイパス通路を設けたことによって、冷媒圧縮機の始動
時にシリンダ内で圧縮される冷媒量を少なくできるた
め、始動トルクの低減を図ることができ、始動コンデン
サーの廃止を可能とする他、モータの効率向上, 小型
化を可能とする効果を有する。
【0022】請求項2の発明によれば、前記バイパス通
路のシリンダ側開口は、圧縮行程の中間位置から上死点
までの圧縮室内に位置することによって、シリンダ内で
圧縮される冷媒量を効果的に少なくできるため、始動ト
ルクの低減を図ることができ、始動コンデンサーの廃止
を可能とする他、モータの効率向上, 小型化を可能と
する効果を有する。
【0023】請求項3の発明によれば、前記バイパス通
路の途中あるいは吐出室側開口部には、シリンダ側に向
かって通路を閉鎖する弁構造を備えたことによって、始
動時のシリンダ内で圧縮される冷媒量を少なくできると
共に、通常運転時にシリンダ内への逆流を防止すること
ができ、冷媒圧縮機の始動トルクの低減と運転効率の低
下を防止することが可能になる。
【0024】請求項4の発明によれば、前記弁構造に用
いる閉鎖弁は、吐出弁よりも低い圧力でバイパス通路を
開放するリード弁あるいはフラッパー弁であることによ
って、始動時のシリンダ内で圧縮される冷媒量を効果的
に少なくできると共に、通常運転時にシリンダ内への逆
流を防止することができ、冷媒圧縮機の始動トルクの低
減と運転効率の低下を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である冷媒圧縮機の圧縮要
素の断面図。
【図2】同実施形態であるバルブ装置の一部を示す解斜
視図。
【図3】本発明の別の実施形態である冷媒圧縮機の圧縮
要素の断面図。
【図4】従来の冷媒圧縮機の圧縮要素の断面図。
【図5】同冷媒圧縮機のバルブ装置の分解斜視図。
【符号の説明】 2 シリンダ 4 弁座板 5 吐出孔 6 吸入孔 7 吐出弁板 8 吐出リード 10 吸入弁板 11 吸入リード 12 吐出室 15 シリンダヘッド 16 圧縮室 18 バイパス通路 24 閉鎖弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 賢太郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松森 裕之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 甲元 伸央 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB01 AC03 BA04 CC11 CD03 3H045 AA03 AA09 AA12 AA27 BA04 CA03 DA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機油を貯溜した密閉容器内に、電動
    機部と、この電動機部に回転軸を介して連結する圧縮要
    素とを、回転軸心を垂直方向にして配設し、前記回転軸
    に備えた偏芯部の回転を前記圧縮要素のシリンダ内を往
    復摺動するピストンに伝え、シリンダのトップ側に弁座
    板を介して吸入室と吐出室とを配置した構造を備えた冷
    媒圧縮機において、前記シリンダの内壁面から吐出室に
    連通するバイパス通路を設けたことを特徴とする冷媒圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 前記バイパス通路のシリンダ側開口は、
    圧縮行程の中間位置から上死点までの圧縮室内に位置す
    ることを特徴とする請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記バイパス通路の途中あるいは吐出室
    側開口部には、シリンダ側に向かって通路を閉鎖する弁
    構造を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の冷媒圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記弁構造に用いる閉鎖弁は、吐出弁よ
    りも低い圧力でバイパス通路を開放するリード弁あるい
    はフラッパー弁であることを特徴とする請求項3に記載
    の冷媒圧縮機。
JP2000373763A 2000-12-08 2000-12-08 冷媒圧縮機 Pending JP2002180967A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101234822B1 (ko) * 2006-09-06 2013-02-20 삼성전자주식회사 밀폐형 압축기

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