JP2002177949A - 空ペットボトル用浄水カートリッジ - Google Patents

空ペットボトル用浄水カートリッジ

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JP2002177949A JP2000377411A JP2000377411A JP2002177949A JP 2002177949 A JP2002177949 A JP 2002177949A JP 2000377411 A JP2000377411 A JP 2000377411A JP 2000377411 A JP2000377411 A JP 2000377411A JP 2002177949 A JP2002177949 A JP 2002177949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座部材と一体に形成されるタイプの空ペット
ボトルにも、該座部材を切断することなく、市販され、
数多く出回る空ペットボトルに簡単に取り付けることが
できる浄水カートリッジを提供することを目的とする。 【解決手段】 空ペットボトルの注ぎ口外形とほぼ同径
に、かつ、空ペットボトルの本来のスクリュウキャップ
が空ペットボトルのネジ部に勘合する際に、キャップ内
部に水密にネジ勘合され厚さを有する鍔部材と、該鍔部
材のほぼ中央部に開口する注排水口部と、該鍔部材に続
いて、前記空ペットボトル注ぎ口内にそう通され、注ぎ
口内径に所定長さを有して密着する十字状あるいは一文
字状の突出部を有する中空のネック部と、該ネック部の
直下に配置されたフィルター部と、該フィルター部に続
いて一または二種以上の浄水剤が封入され伸縮可能な調
節部と、該調節部に続いて一または二種以上の浄水剤が
封入される筒部と、同一または二種以上の浄水剤が封入
され外周が水透過の編み目ないしは隙間を有する浄水部
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、市販のペットボト
ル容器の内容物を消費した空ペットボトル容器内に取り
付け、ペットボトル内部に水道水等を取り込み、該水道
水のカルキ除去、酸化還元、イオン交換等を可能とする
空きペットボトル用浄水カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカートリッジとしては、
特開平11−77026号に「ボトル容器に取り付けて
使用する貯水型浄水器」が提案されている。図6は、当
該特開平11−77026号に提案されたボトル容器に
取り付けて使用する貯水型浄水器の装着概略図であり、
図7は、同浄水器のキャップ部分102の断面図であ
る。
【0003】図6、図7において、101は該浄水器の
ネック部分、102は同キャップ部、103は同入水
口、104は同接続部分、105は吸着濾過材部分、1
07はボトル容器のキャップ、108は同ボトル容器、
109はボトル容器の注ぎ口であり、図7では省略され
ている。また、107は前記キャップ部分であり、この
勘合部107には、上外部に前記ボトル容器108のキ
ャップの勘合部107が回動着されるネジ切り部106
が形成され、その内部には、前記ボトル容器108のボ
トル容器注ぎ口109にネジ勘合される勘合部107
が、前記ボトル容器注ぎ口109に密着する注ぎ口シー
ル110を介して配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平11−
77026号に開示されるボトル容器に取り付けて使用
する貯水型浄水器には、つぎのような問題点がある。す
なわち、当該浄水器101の先端では、ボトル容器本来
のキャップ107にネジ勘合し、中部域においては、ボ
トル容器注ぎ口109にネジ勘合する構成としているの
で、強度的弱さがあり、さらには、ボトル容器注ぎ口1
09が挿入されるネジ構造の隙間が形成され、この部分
に汚れが付着し、かつ、汚れに対して水垢や黴が発生し
たりするおそれがあり衛生上問題がある。
【0005】また、ボトル容器と当該浄水器との取り付
け固定はボトルのボトル容器注ぎ口109のネジ切り部
とネジ勘合されるように構成されるため、構造が複雑と
なり、製造が難しく、コストアップを避けられないとい
う問題があった。さらに、最近のペットボトル108で
は、衛生上の観点から、あるいは、危険物混入の危険か
ら、図8に示すように、封を切る前のキャップ107
は、ネジ構造109下部に形成された座部材111と一
体に形成されるものが多く、このようなタイプのペット
ボトルに、従来のこの種の浄水器を取り付けようとする
と、前記座部材111をニッパー・ペンチ・ハサミ等で
切断してからでなくては、取り付けることができず、一
般的に市販され、数多く出回る空ペットボトルに簡単に
取り付けることが難しいという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために案出されたものであり、本願請求項1に
係る発明は、空ペットボトル用浄水カートリッジにおい
て、同空ペットボトルの注ぎ口外形とほぼ同径に、か
つ、空ペットボトルの本来のスクリュウキャップが空ペ
ットボトルのネジ部に勘合する際に、キャップ内部に水
密にネジ勘合され厚さを有する鍔部材と、該鍔部材のほ
ぼ中央部に開口する注排水口部と、該鍔部材に続いて、
前記空ペットボトル注ぎ口内にそう通され、注ぎ口内径
に所定長さを有して密着する十字状あるいは一文字状の
突出部を有する中空のネック部と、該ネック部の直下に
配置されたフィルター部と、該フィルター部に続いて一
または二種以上の浄水剤が封入され伸縮可能な調節部
と、該調節部に続いて一または二種以上の浄水剤が封入
される筒部と、同一または二種以上の浄水剤が封入され
外周が水透過の編み目ないしは隙間を有する浄水部から
なることを特徴とする。さらに、本願請求項2に係る発
明は、前記請求項1に記載の空ペットボトル用浄水カー
トリッジにおいて、前記前記空ペットボトルの注ぎ口内
径部とほぼ同型に水密に勘合し、さらに、内部に前記浄
水カートリッジ本体が勘合するパッキン部材が前記空ペ
ットボトルの注ぎ口に設けられた取り付けられることを
特徴とする。また、本願請求項3に係る発明は、前記請
求項1に記載の空ペットボトル用浄水カートリッジにお
いて、前記調節部、筒部および浄水部図は、それぞれ取
り外し可能であり、内部に封入される浄水剤を交換可能
に形成したことを特徴とする。つづいて、本願請求項4
に係る発明は、前記請求項3に記載の空ペットボトル用
浄水カートリッジにおいて、前記浄水部の下部が、前記
浄水剤の交換のため取りはずし可能な蓋構造で形成した
ことを特徴とする。また、本願請求項5に係る発明は、
前記請求項1に記載の空ペットボトル用浄水カートリッ
ジにおいて、前記浄水剤が封入される調節部と、前記浄
水剤が封入される筒部と、前記外周が水透過の編み目な
いしは隙間を有する浄水部は、それぞれ浄水剤が封入さ
れた状態で交換可能に構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本願請求項1ないし5に係る発明
の一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本願請求項1ないし5に係る発明の実施の形態のう
ち、第一の実施形態に係る空ペットボトル用浄水カート
リッジの概要を示すもので、この第一の実施の形態にか
かるカートリッジは、市販の大瓶(2リットルまたは
1.5リットル)ペットボトル用に使用する浄水カート
リッジの概要を示す図である。
【0008】図において、符号1は、空ペットボトルの
注ぎ口外形とほぼ同径に、かつ、空ペットボトルの本来
のスクリュウキャップが空ペットボトルのネジ部に勘合
する際に、キャップ内部に水密にネジ勘合され厚さを有
する鍔部材、2は、該鍔部材のほぼ中央部に開口する注
排水口部、3は、該鍔部材に続いて、前記空ペットボト
ル注ぎ口内にそう通され、注ぎ口内径に所定長さを有し
て密着する十字状あるいは一文字状の突出部、4は、前
記突出部を有する中空のネック部、5は、該ネック部の
直下に配置されたフィルター部、6は、一または二種以
上の浄水剤が封入される筒部と、7は、同一または二種
以上の浄水剤が封入され外周が水透過の編み目ないしは
隙間を有する浄水部、8は、該フィルター部に続いて一
または二種以上の浄水剤が封入され伸縮可能な調節部を
示す。
【0009】前記ボトルの注ぎ口の外形大きさに形成さ
れる鍔部材1の厚さは、空ペットボトルの本来のスクリ
ュウキャップが当該ペットボトルのネジ部に勘合する際
に、キャップ内部に水密にネジ勘合され厚さを有する。
具体的には、1〜2mm程度の厚さを有する。なお、
1.5リットルのペットボトル注ぎ口は、例えば、日本
コカ・コーラ(株)から発売されているペットボトルの
注ぎ口は、外形24mm、内径22mm、厚さ1mm、
深さ22mmであり、2リットルタイプのペットボトル
注ぎ口は、例えば、アサヒ飲料(株)から発売されてい
るペットボトルの注ぎ口は、外形24mm、内径22m
m、厚さ2mm、深さ19mmであるので、前記鍔部材
の外径は、外形24mmであれば良く、多少の誤差があ
っても、キャップが勘合され、水密が確保されれば、大
きさ、厚さは、それほど厳密は寸法でなくても良い。
【0010】また、この鍔部材1と前記空ペットボトル
注ぎ口との間には、一部が前記空ペットボトルの注ぎ口
内にそう通され、水密に形成されるパッキン部材が配置
され、前記鍔部材1とペットボトル注ぎ口戸のすき間か
らの水漏れを防止するように形成されている。
【0011】また、該鍔部材のほぼ中央部には、図2に
示すように、ペットボトルに水道水等を注入し、飲用す
る際には、排水するために注排水口部が形成される。さ
らに、該鍔部材に続いて、前記空ペットボトル注ぎ口内
にそう通され、注ぎ口内径に所定長さを有して密着する
十字状あるいは一文字状の突出部を有する中空のネック
部を有する。図2は、十文字状突出部を有する中空ネッ
ク部の概略構成を示す図である。
【0012】すなわち、図2に示されるように、本実施
の形態に係る空ペットボトル用浄水カートリッジは、前
記突出部10によって、該カートリッチ注ぎ口と空ペッ
トボトルの注ぎ口11との間で該カートリッジをペット
ボトル内で支え、かつ、周囲に形成される隙間によっ
て、当該ペットボトルに出入する水道水等の流通を容易
にする外周流路を形成する。このように流路を区切るこ
とにより、例えば、流入に際しては、真ん中から水が流
入されると、その外側から空気が排出され、さらに、ボ
トルから水を取り出す際には、外周流路から水が排出さ
れ、反対の上側から空気が流入される等、水の出入に対
して、スムーズになる。
【0013】さらに、前記カートリッジには、前記ネッ
ク部の直下に配置されたフィルター部が設けられ、異
物、不純物等が内部に混入するのを防ぐ。さらに、該フ
ィルター部に続く調節部と筒部と浄水部には、一または
二種以上の浄水剤が封入される。また、該筒部6および
浄水部7、調節部8は、それぞれ取り外し可能である。
そのため、内部に封入される同一または二種以上の浄水
剤も交換が可能である。これにより、浄水剤のみの交換
が可能となり、前記筒部6および浄水部7、調節部8を
形成する部材を購入する必要がなくなるため浄水剤の汚
れに応じて、交換することができる。また、取りはずし
可能な個所が多い構成としたため、掃除出来る範囲が広
がり、水垢や塵の付着を防げ、衛生面から見ても有効で
ある。また、現在問題視されているゴミ処理問題の観点
から見ても、不燃物ゴミの減少に繋がる有効である。次
に、カートリッジの浄水剤の材質およびこれらの配置に
ついて説明する。
【0014】図3は、空ペットボトル用浄水カートリッ
ジの浄水材の材質およびその配置例を示す概略図であ
る。図において、30は、既に、鍔部材1として説明し
たものと同じものであり、空ペットボトルの注ぎ口外形
とほぼ同径に、かつ、空ペットボトルの本来のスクリュ
ウキャップが空ペットボトルのネジ部に勘合しても、該
鍔部材を包含して水密にネジ勘合して形成される厚さを
有するように構成される。また、31は、同フィルター
部5として説明したものと同じものであり、前記ネック
部4の直下に配置される。32は、脱塩素セラミックス
ボール、33は、脱塩素セラミックスボールとその下層
に配される甲斐石34を分けるためのフィルター部、そ
の下部には順に医王石35、抗菌活性炭36、生物ミネ
ラルセラミックス37が配置されている。
【0015】前記脱塩素セラミックスボール32は、素
焼き構造を有するものであり、化学反応を利用して瞬時
にカルキ臭(遊離塩素臭)を除去線とするものである。
この種の脱塩素剤として一般に多く利用されている活性
炭と比較すると、活性炭はカルキ臭を解媒作用を利用し
て除去するため、その除去に長時間を要するのに比べ
て、当該脱塩素セラミックスボール32は、短時間で済
み、広い付着面積を必要とする活性炭に比べて小面積で
済む。
【0016】また、甲斐石34とは古生層から産出した
総合ミネラル原石であり、さらに、医王石35とは薬石
として名高く、これらの両石はミネラルを溶出し、また
多孔質で強い吸着力及びイオン交換機能を持っており、
カルキ臭を取り有害な有機化合物を吸着除去、同時に水
のpHをアルカリ方向にイオン交換する効能を有する。
つまり、水道水のミネラル分に更にミネラルが加わり身
体に良い活性化した水に仕上げることができる。
【0017】よって、ここでは有害な有機化合物や金属
イオンの除去、抗菌力、強い還元力、消臭作用、イオン
交換によるpHのアルカリ度付加及び溶出によるミネラ
ル付加の働きをする。また、前記抗菌活性炭36は、多
孔質で1グラムあたりの表面積は1000平方メートル
と広く、その広面積を利用した高性能な不純物除去が行
われる。カルキ臭やカビ臭を限りなく減少させ、現在問
題にもなっている環境ホルモン(ビスフェノールA、ノ
ニルフェノール)も吸着除去する効能もある。
【0018】また、生物ミネラルセラミックス37は、
野草・海藻・樹木の葉など50種類あまりから抽出した
生物ミネラル成分を配合したものであり、水に触れただ
けで、そのみずは野生植物の生命エネルギーと共鳴波動
を備えた酸化還元力の高い水に変質し、一般にこの水
は、生体バランスウォーターと称されている。
【0019】そして、このような配置構成としたので、
上部から入水され流れてきた水は、フィルター部31で
第一段階の不純物除去が行われ、次に、該フィルター部
31を通過した水は、前記脱塩素セラミックスボール3
2によりカルキ臭除去され、さらに、下部に配置された
フィルター部33により第二段階の不純物除去が行われ
る。そして、さらに、下部に流れた水は前記甲斐石3
4、前記医王石35により鉱物ミネラルが付加され、次
に、前記抗菌活性炭36部を通過する際に雑菌の繁殖抑
制・脱臭が加えられ、最後に前記生物ミネラルセラミッ
クス37により生物ミネラルが付加される。
【0020】この配置は、単なる一例として挙げたもの
であって、この配列が異なるものであっても本発明の作
用効果に違いが生じるものではなく、この配置に限定さ
れるものではない。また、各種の浄水剤も、この材質に
限定されるものではなく、異なる物質であっても、浄水
作用を有する限り、適宜選択して使用することができ
る。
【0021】なお、本実施の形態に係る浄水カートリッ
ジを小瓶タイプの空ペットボトルに利用する場合は、空
ペットボトルの本来のスクリュウキャップを利用して、
空ペットボトルのネジ部に勘合して、キャップ内部に水
密にネジ勘合されるように用いる点等では、前記第1の
実施の形態にかかる浄水カートリッジと同様であり、し
たがって、その基本的な構成は、ほぼ前述の第一の実施
の形態に示したものと変わりはない。
【0022】しかしながら、小瓶タイプの空ペットボト
ルは、大瓶タイプのペットボトルと比べて、その鍔口径
厚さ、および前記突出部の大きさが異なるので、それら
の鍔口径厚さおよび前記突出部の大きさに対応させる必
要がある。また、前述の第一の実施の形態に係る浄水カ
ートリッジに比し、全体としての長さが短くなければな
らない。小瓶タイプの500ミリリットルのペットボト
ル注ぎ口は、例えば、大塚製薬(株)から出されている
500ミリリットルのペットボトルの注ぎ口は、外形2
4mm、内径20mm、厚さ2mm、深さ23mmであ
る。
【0023】他には、サントリーから出されている50
0ミリリットルのペットボトルの注ぎ口は、外形24m
m、内径20mm、厚さ2mm、深さ22mmである。
また、キリンビバレッジ(株)から出されている500
ミリリットルのペットボトルの注ぎ口は、外形24m
m、内径22mm、厚さ1mm、深さ22mmであるの
で、前記鍔部材の外径は、外形24mmに対応しなけれ
ばならず、また、その鍔部材1の厚さは、前記ぺットボ
トルの注ぎ口キャップの深さで水密を確保する厚さ、具
体的には、1〜2mmであれば良く、多少の誤差があっ
ても、前記キャップが勘合され、水密が確保されれば、
大きさ、厚さは、それほど厳密な寸法でなくても良い。
【0024】なお、このタイプの浄水カートリッジの全
長は、小瓶のペットボトルの全長に対応して、前述する
第一の実施の形態の大瓶タイプのペットボトル用浄水カ
ートリッジの縦長さに比し、短く形成される。
【0025】なお、これらの小瓶タイプに使用するため
に、その鍔口径厚さおよび前記突出部の大きさあるいは
全長を小瓶タイプに適合させたカートリッジを作成する
ことを説明したが、上述するように、これらの小瓶タイ
プのものは、前述の第一の実施の形態のものと基本的構
成を同じにするので、基本的には、前述の第一の実施の
形態にかかる浄水カートリッジを用い、その相違する部
材についてのみ、例えば、その鍔部材1および前記中空
ネック部4、突出部3を小瓶用のペットボトルタイプの
寸法に適合するものと交換し、さらに、前記調節部8の
長さを調節して、小瓶用に対応させても良い。該調節部
8は、空ペットボトルの縦方向に対して伸縮可能な機能
を備えるため、小瓶タイプの空ペットボトルに使用する
ときには、その縦長さを短く縮めるのである。
【0026】なお、前記の第一および第二の実施形態に
係る浄水カートリッジについては、前記鍔部材1、注排
水口部2、中空のネック部4等で構成したが、5に示す
ように、空ペットボトル注ぎ口と本実施の形態にかかる
浄水カートリッジの密着を高めるため、パッキン部材2
0を設けるようにしても良い。図4は、このようなペッ
トボトル注ぎ口に挿入・密着タイプのパッキン部材20
を使用する本願発明の一実施の態様例を示す図であり、
図5は、そのパッキン部材20の外形概略を示す図であ
る。図4、図5において、符号20は、前述の空ペット
ボトル注ぎ口とカートリッジを密着させるためのパッキ
ン部材、21は空ペットボトル容器、22は、前記浄水
カートリッジ本体、23、24は、前記浄水剤封止部、
25はフィルター部を示す。
【0027】該パッキン部材20は、図5に示すとお
り、その上から空ペットボトル本来のキャップ(図示
外)を装着しても、キャップ内に納まる直径lの水密を
確保できる鍔部材11を有する外形からなり、その材質
は、シリコン部材、又はゴム部材等弾力を有し変形可能
な部材で構成される。このように構成することにより、
空ペットボトル注ぎ口にそう通されれば、その弾力で内
部に密着し、抜けにくくなるとともに、前記浄水カート
リッジ本体22を内部にしっかりと支える。したがっ
て、高さhについては限定されないが、適宜の高さ長を
有し、かつ、内側方向に突出し、前記浄水カートリッジ
の所定首位置に設けられた間隙部26内に係合する環状
突起27を有し、該浄水カートリッジ22をしっかりと
支持する。
【0028】なお、該パッキン部材20は、前述するよ
うに、ペットボトル注ぎ口のを覆い、かつ、キャップを
装着しても完全に内部に納まる直径lを有する鍔部材1
1を備えることは、前記第1の実施の形態に係る浄水カ
ートリッジ22と同じである。また、本実施の形態で
は、前記浄水カートリッジ22の先端が当該パッキン部
材20の鍔部材11表面まで達しない構成としたが、こ
れは、適宜先端が表面まで達するようにしても良い。ま
た、この実施の形態においては、該パッキン部材20を
シリコン部材又はゴム部材により構成したが、本発明を
空ペットボトルの注ぎ口内径部にそう通した場合に、密
着するものであれば、材質を問うものではない。
【0029】すなわち、該パッキン部材は、空ペットボ
トルの本来のスクリュウキャップが空ペットボトルのネ
ジ部に勘合する際に前記鍔部材1を覆い込んでネジ勘合
するため、その材質がシリコン部材、又はゴム部材等弾
力を有し変形可能な部材であれば、高度な密の接着が可
能となるものであれば材質は問わない。なお、空ペット
ボトルの注ぎ口外形とほぼ同径に形成されること、該鍔
部材のほぼ中央部に開口する注排水口部を構成すること
等は前記第一の実施の形態の場合と同じである。
【0030】なお、前記浄水部7は、底部に浄水剤のみ
の交換を可能とするため取りはずし可能な蓋構造の構成
としても良い。これにより、浄水剤のみの交換が可能と
なる。また、前記筒部6および浄水部7、調節部8は、
それぞれ浄水剤が封入された状態で交換可能な構成とし
ても良い。これにより、より消耗の激しい浄水剤が封入
された部材のみの交換をすれば良く、一部材が摩耗した
としても、全部材を交換する必要はなくなる。さらに、
前記鍔部1、注排水口部2、突出部3、ネック部4をシ
リコン部材を用いて、一体構成とすれば、前記シリコン
製パッキン部材を独立して準備する必要がなくなる。
【0031】
【発明の効果】本願各請求項に係る発明は上述のような
構成としたので、特開平11−77026号に開示され
るボトル容器に取り付けて使用する貯水型浄水器で問題
とされていた個所は以下のように解決される。
【0032】空ペットボトルの注ぎ口外形とほぼ同径
に、かつ、空ペットボトルの本来のスクリュウキャップ
が空ペットボトルのネジ部に勘合しても、該鍔部材を包
含して水密にネジ勘合して形成される厚さを有する鍔部
材で構成するため、当該浄水器の先端でのボトル容器本
来のキャップにネジ勘合する際、中部域におけるボトル
容器注ぎ口のネジ勘合の際の強度的弱さは発生せず、強
度は高い。
【0033】さらに、上述構造とするため、即ち、空ペ
ットボトルのネジ構造に合わせた構造部をもたないた
め、ボトル注ぎ口が挿入されるネジ構造の隙間の形成に
よるこの部分の汚れの付着問題、汚れに対して水垢や黴
が発生したりする衛生上の問題は発生せず、清潔であ
る。
【0034】また、ボトル容器と当該浄水器との取り付
け固定は、該浄水器を空ペットボトル注ぎ口から挿入
し、該鍔部を空ペットボトル注ぎ口上部にのせ、空ペッ
トボトルのキャップ部を該鍔部材もろとも閉める簡易構
造である。その結果、ボトルの注ぎ口のネジ切り部とネ
ジ勘合されるような複雑構造であるための製造難題、そ
のためのコストアップも発生せず、簡易構造の結果量産
が可能となり、さらに低コスト製造が可能になる。
【0035】また、前述の構成であるため、最近のペッ
トボトルでの封を切る前のキャップに見られるネジ構造
下部に形成された座部材をわざわざ切断して使用する等
の手間を省くことができ、装着時間が短縮され、したが
って、ペンチ、ニッパー等の工具が手元にない場合に
も、簡単に本発明を利用することができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項1ないし5に係る発明の実施の形態
のうち、第一の実施形態にかかる空ペットボトル用浄水
カートリッジの概要を示す図。
【図2】第一の実施形態にかかる空ペットボトル用浄水
カートリッジの十文字状突出部を有する中空ネック部の
概略構成を示す断面図。
【図3】空ペットボトル用浄水カートリッジの浄水材の
材質およびその配置例を示す概略図。
【図4】ペットボトル注ぎ口に挿入・密着タイプのパッ
キン部材20を使用する本願発明の実施の態様の一例を
示す図。
【図5】前記パッキン部材20の外形概略図。
【図6】従来提出されている特開平11−77026号
の「ボトル容器に取り付けて使用する貯水型浄水器」装
着概略図。
【図7】従来提出されている特開平11−77026号
の「ボトル容器に取り付けて使用する貯水型浄水器」装
着断面図。
【図8】キャップの座部材を有するペットボトルにおい
て、その座部材を切断する必要があることを示す図。
【符号の説明】
1・・・鍔部材、 2・・・注排水口部、 3・・・突出部、 4・・・ネック部、 5・・・フィルター部、 7・・・浄水部、 8・・・調節部、 11・・・注ぎ口、 20・・・パッキン部材、 31・・・フィルター部、 33・・・フィルター部、 34・・・甲斐石、 35・・・医王石、 36・・・抗菌活性炭、 37・・・生物ミネラルセラミックス、 102・・・キャップ部分、 106・・・ネジ切り部、 107・・・勘合部、 108・・・ペットボトル、 109・・・ボトル容器注ぎ口、 110・・・注ぎ口シール、 111・・・座部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空ペットボトルの注ぎ口外形とほぼ同径
    に、かつ、空ペットボトルの本来のスクリュウキャップ
    が空ペットボトルのネジ部に勘合する際に、キャップ内
    部に水密にネジ勘合され厚さを有する鍔部材と、該鍔部
    材のほぼ中央部に開口する注排水口部と、該鍔部材に続
    いて、前記空ペットボトル注ぎ口内にそう通され、注ぎ
    口内径に所定長さを有して密着する十字状あるいは一文
    字状の突出部を有する中空のネック部と、該ネック部の
    直下に配置されたフィルター部と、該フィルター部に続
    いて一または二種以上の浄水剤が封入され伸縮可能な調
    節部と、該調節部に続いて一または二種以上の浄水剤が
    封入される筒部と、同一または二種以上の浄水剤が封入
    され外周が水透過の編み目ないしは隙間を有する浄水部
    からなることを特徴とする空ペットボトル用浄水カート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 前記空ペットボトル用浄水カートリッジ
    は、前記空ペットボトルの注ぎ口内径部とほぼ同型に水
    密に勘合し、さらに、内部に該浄水カートリッジ本体が
    勘合するパッキン部材が前記空ペットボトルの注ぎ口に
    設けられて取り付けられることを特徴とする前記請求項
    1に記載の空ペットボトル用浄水カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記調節部、筒部および浄水部図は、そ
    れぞれ取り外し可能であり、内部に封入される浄水剤を
    交換可能に形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    空ペットボトル用浄水カートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記浄水部の下部が、前記浄水剤の交換
    のため取りはずし可能な蓋構造で形成したことを特徴と
    する請求項3に記載の空ペットボトル用浄水カートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 前記浄水剤が封入される調節部と、前記
    浄水剤が封入される筒部と、前記外周が水透過の編み目
    ないしは隙間を有する浄水部は、それぞれ浄水剤が封入
    された状態で交換可能に構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の空ペットボトル用浄水カートリッジ。
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