JP2002177011A - ゴルフ用靴のスパイク鋲の埋設固定方法及びその埋設固定方法によりスパイク鋲を埋設したゴルフ用靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴルフ用靴の靴底にスパイク鋲を確実に固定す
ることが出来ると供に取外し、及び交換作業も容易に行
うことが出来ゴルフ用靴のスパイク鋲の埋設固定方法及
びその埋設固定方法によりスパイク鋲を埋設したゴルフ
用靴を提供する。 【解決手段】スパイク鋲２は、合成樹脂材料またはゴム
状弾性材料により先端が略円錐状に形成された突起部２
ａと、その基端部に一体的に形成された円盤状の頭部２
ｂとにより構造され、このスパイク鋲２の頭部２ｂを予
め靴底１に形成された断面略Ｔ字状の係合凹部３にスパ
イク鋲埋設手段４で圧入させて埋設固定するものであ
る。断面略Ｔ字状の係合凹部３は、靴底１の水平な表面
１ａから内部に向かって形成された垂直な鋲孔３ａと、
これに直交する向きに形成された係止孔３ｂとから構造
され、前記スパイク鋲２の頭部２ｂが係合凹部３の係止
孔３ｂに係合して埋設固定される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ゴルフ用靴のス
パイク鋲の埋設固定方法及びその埋設固定方法によりス
パイク鋲を埋設したゴルフ用靴に係わり、更に詳しくは
スパイク鋲の取付け，取外しが簡単で、靴底の構造及び
スパイク鋲の形状もシンプルで安価に製造できるゴルフ
用靴のスパイク鋲の埋設固定方法及びその埋設固定方法
によりスパイク鋲を埋設したゴルフ用靴の靴底の構造に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在市販されているゴルフ用靴の靴底に
は、種々の形状のスパイク鋲が埋設固定されたものがあ
り、そしてスパイク鋲の素材としては、金属や合成樹脂
材料、ゴムまたは金属と合成樹脂材料との複合構造のも
のが一般的である。また、鋲の形状設けピンタイプ、爪
タイプのものがあり、それぞれの靴底への固定方法とし
てはネジ式が一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のスパイク鋲は、スパイク鋲自体の構造も複雑で
製作し難いと言う問題があり、また靴底へのスパイク鋲
の固定を確実にするために金属ナット等を靴底内に埋設
させているため、ゴルフ用靴の靴底の構造が複雑になる
と言う問題があった。

【０００４】更に、金属鋲がゴルフのラウンド中に靴底
から欠落し、芝刈り機が損傷する事故等の環境問題にも
影響を与えており、また逆にスパイク鋲が摩耗したり、
損傷した場合の交換時に、スパイク鋲のネジ部と金属ナ
ットとが錆び付いて簡単に取外すことが出来ないと言う
問題もあった。

【０００５】また、一般のゴルフ用靴は、ゴム製靴底に
金属ナットが埋め込まれており、リサイクルのためのゴ
ムと金属との分別が出来難いのが現状であった。

【０００６】この発明の目的は、ゴルフ用靴の靴底にス
パイク鋲を確実に固定することが出来ると供に、取外
し、及び交換作業も容易に行うことが出来、また靴底の
構造及びスパイク鋲の構造も簡単であるため安価に製作
出来るゴルフ用靴のスパイク鋲の埋設固定方法及びその
埋設固定方法によりスパイク鋲を埋設したゴルフ用靴を
提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、この発明のゴルフ用靴のスパイク鋲の埋設
固定方法は、予め靴底表面から内部に向かって垂直な鋲
孔とこれに交叉する係止孔とから成る断面略Ｔ字状の係
合凹部を靴底に形成しておき、この係合凹部に、該係合
凹部と対応した形状に形成したスパイク鋲をその先端が
靴底から突出するようにスパイク鋲埋設手段により埋設
固定することを要旨とするものである。

【０００８】前記スパイク鋲は、靴底の複数箇所に埋設
固定し、またスパイク鋲は、合成樹脂材料またはゴム状
弾性材料により断面略Ｔ字状に形成し、このスパイク鋲
をスパイク鋲埋設手段により埋設固定するものである。

【０００９】以上のような方法によりスパイク鋲を靴底
に埋設固定するので、スパイク鋲を確実に固定すること
が出来ると供に、取外し、及び交換作業も容易に行うこ
とが出来る。

【００１０】また、この発明のスパイク鋲を埋設したゴ
ルフ用靴は、ゴルフ用靴の靴底に、靴底表面から内部に
向かって垂直な鋲孔とこれに交叉する係止孔とから成る
断面略Ｔ字状の係合凹部を形成し、この係合凹部に、こ
の係合凹部に対応する形状で形成したスパイク鋲をその
先端が靴底から突出するように埋設固定したことを要旨
とするものである。

【００１１】前記スパイク鋲は、合成樹脂材料またはゴ
ム状弾性材料により断面略Ｔ字状に形成し、このスパイ
ク鋲を、靴底の複数箇所に埋設するものである。

【００１２】このように構成することで、スパイク鋲を
確実に固定することが出来る上に、取外し、及び交換作
業も容易に行うことが出来、また靴底の構造及びスパイ
ク鋲の構造も簡単であるため安価に製作出来るものであ
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。

【００１４】図１は、この発明にかかるゴルフ用靴のス
パイク鋲の埋設固定方法によりスパイク鋲を埋設したゴ
ルフ用靴の靴底の正面図、図２は図１のＡ−Ａ矢視断面
図、図３はスパイク鋲の斜視図を示し、この実施形態で
は、ゴム状弾性材料から成る靴底１の所定箇所に７本の
スパイク鋲２が固定されている。

【００１５】前記スパイク鋲２は、図２及び図３に示す
ように、合成樹脂材料またはゴム状弾性材料により先端
が略円錐状に形成された突起部２ａと、その基端部に一
体的に形成された円盤状の頭部２ｂとにより構造され、
このスパイク鋲２の頭部２ｂを予め靴底１に形成された
断面略Ｔ字状の係合凹部３に圧入させて埋設固定するも
のである。

【００１６】前記断面略Ｔ字状の係合凹部３は、靴底１
の水平な表面１ａから内部に向かって形成された垂直な
鋲孔３ａと、これに直交する向き（必ずしも直交する向
きとは限らず、垂直な鋲孔３ａと所定の角度で交叉する
向きのものでも良い）に形成された係止孔３ｂとから構
造され、前記スパイク鋲２の頭部２ｂが係合凹部３の係
止孔３ｂに係合して埋設固定される。

【００１７】前記スパイク鋲２の埋設固定方法は、図２
及び図３に示すように前記係合凹部３と対応した形状に
形成された断面略Ｔ字状のスパイク鋲２を、その先端の
突起部２ａが靴底１から突出するように、例えば、図４
及び図５に示すようなスパイク鋲用エアーガン等のスパ
イク鋲埋設手段４を使用して固定する。

【００１８】上記スパイク鋲埋設手段４は、従来のスパ
イクタイヤ用のスパイク鋲用エアーガンを応用したもの
を使用し、予め靴底１に形成された断面略Ｔ字状の係合
凹部３の垂直な鋲孔３ａにエアーガンの先端に設けられ
た開閉可能な分割突起４ａを挿入する。

【００１９】そして、この分割突起４ａにより鋲孔３ａ
を少なくともスパイク鋲２の頭部２ｂの径に拡径させ、
この状態からエアーガンの内部に組み込まれた図示しな
いエアーシリンダー，圧縮ピストン，コイルバネ等の突
出機構により断面略Ｔ字状のスパイク鋲２を、その頭部
２ａ側から圧入させて頭部２ａを係合凹部３の係止孔３
ｂに係合させると供に、突起部２ａは垂直な鋲孔３ａに
保持させ、スパイク鋲２の嵌合固定と同時に、その反動
でエアーガンの先端の分割突起４ａを係合凹部３の係止
孔３ｂから抜き取って作業を完了させる。

【００２０】一本のスパイク鋲２の打ち込み時間は数秒
単位で行うことが出来、従って一足分のスパイク鋲２の
打ち込み作業時間は、数十秒単位で行うことも可能であ
り、また係合凹部３に埋設固定されたスパイク鋲２は、
靴底１の素材とするゴム状弾性部材の弾性力により保持
されるものである。

【００２１】また、スパイク鋲２が脱落したり、損傷し
て新たスパイク鋲２を打ち込む場合や、交換する場合に
も、簡単に行うことが出来る。

【００２２】以上のような方法によりスパイク鋲２を靴
底１に埋設固定するので、スパイク鋲２を確実に固定す
ることが出来ると供に、取外し、及び交換作業も容易に
行うことが出来る。

【００２３】また、スパイク鋲２は、合成樹脂材料また
はゴム状弾性材料により断面略Ｔ字状に形成し、このス
パイク鋲２を、靴底１の複数箇所に埋設して構成するの
で、スパイク鋲２を確実に固定することが出来る上に、
取外し、及び交換作業も容易に行うことが出来、また靴
底の構造及びスパイク鋲２の構造も簡単であるため安価
に製作出来るものである。

【００２４】

【発明の効果】この発明は、上記のように予め靴底表面
から内部に向かって垂直な鋲孔とこれに交叉する係止孔
とから成る断面略Ｔ字状の係合凹部を靴底に形成してお
き、この係合凹部に、該係合凹部と対応した形状に形成
したスパイク鋲をその先端が靴底から突出するようにス
パイク鋲埋設手段により埋設固定するので、スパイク鋲
を確実に固定することが出来ると供に、取外し、及び交
換作業も容易に行うことが出来る効果がある。

【００２５】また、ゴルフ用靴の靴底に、靴底表面から
内部に向かって垂直な鋲孔とこれに交叉する係止孔とか
ら成る断面略Ｔ字状の係合凹部を形成し、この係合凹部
に、この係合凹部に対応する形状で形成したスパイク鋲
をその先端が靴底から突出するように埋設固定したの
で、スパイク鋲を確実に固定することが出来る上に、取
外し、及び交換作業も容易に行うことが出来、また靴底
の構造及びスパイク鋲の構造も簡単であるため安価に製
作出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明にかかるゴルフ用靴のスパイク鋲の埋
設固定方法によりスパイク鋲を埋設したゴルフ用靴の靴
底の正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。

【図３】スパイク鋲の斜視図である。

【図４】スパイク鋲用エアーガン等のスパイク鋲埋設手
段の正面図である。

【図５】靴底にスパイク鋲埋設手段でスパイク鋲を打ち
込む作業の説明図である。

【符号の説明】

１ 靴底 １ａ 靴底表面 ２ スパイク鋲 ２ａ 突起部 ２ｂ 円盤状の頭部 ３ 係合凹部 ３ａ 鋲孔 ３ｂ 係止孔 ４ スパイク鋲埋設手段 ４ａ 分割突起

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め靴底表面から内部に向かって垂直な
   鋲孔とこれに交叉する係止孔とから成る断面略Ｔ字状の
   係合凹部を靴底に形成しておき、この係合凹部に、該係
   合凹部と対応した形状に形成したスパイク鋲をその先端
   が靴底から突出するようにスパイク鋲埋設手段により埋
   設固定するゴルフ用靴のスパイク鋲の埋設固定方法。
2. 【請求項２】 前記スパイク鋲を靴底の複数箇所に埋設
   固定する請求項１に記載のゴルフ用靴のスパイク鋲の埋
   設固定方法。
3. 【請求項３】 前記スパイク鋲を、合成樹脂材料または
   ゴム状弾性材料により断面略Ｔ字状に形成し、このスパ
   イク鋲をスパイク鋲埋設手段により埋設固定する請求項
   １または２に記載のゴルフ用靴のスパイク鋲の埋設固定
   方法。
4. 【請求項４】 ゴルフ用靴の靴底に、靴底表面から内部
   に向かって垂直な鋲孔とこれに交叉する係止孔とから成
   る断面略Ｔ字状の係合凹部を形成し、この係合凹部に、
   この係合凹部に対応する形状で形成したスパイク鋲をそ
   の先端が靴底から突出するように埋設固定してなるスパ
   イク鋲を埋設したゴルフ用靴。
5. 【請求項５】 前記スパイク鋲を合成樹脂材料またはゴ
   ム状弾性材料により断面略Ｔ字状に形成し、このスパイ
   ク鋲を、靴底の複数箇所に埋設した請求項４に記載のス
   パイク鋲を埋設したゴルフ用靴。