JP2002176433A - 伝送品質制御システムおよび伝送品質制御方法 - Google Patents

伝送品質制御システムおよび伝送品質制御方法

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JP2002176433A
JP2002176433A JP2000370584A JP2000370584A JP2002176433A JP 2002176433 A JP2002176433 A JP 2002176433A JP 2000370584 A JP2000370584 A JP 2000370584A JP 2000370584 A JP2000370584 A JP 2000370584A JP 2002176433 A JP2002176433 A JP 2002176433A
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Japan
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service class
transmission quality
policy
packet
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JP2000370584A
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Inventor
Toshihiro Oshima
利浩 大島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービスクラスが不明なドメインに対するI
Pパケット伝送を希望する伝送品質でおこなうことがで
きる伝送品質制御システムおよび伝送品質制御方法を得
ること。 【解決手段】 サービスクラスが既知であるDSドメイ
ン100に属する端末20から、サービスクラスが不明
な非DSドメイン200に属する端末30に対してデー
タ送信する際に、DSドメイン100を管理するポリシ
ーサーバ10が、QoS制御の指標となるIPパケット
内のQoSパラメータに、どのレベルの値を指定すれ
ば、端末20が要求するサービスクラスに該当する伝送
品質を非DSドメイン200において確保できるかを調
査するための試験パケットD2を、端末30に送信し
て、その調査結果に基づいてポリシー定義を生成し、生
成したポリシー定義をDSドメイン100に属するエッ
ジルータR22に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークに
おけるIPパケットの伝送品質を保証するための伝送品
質制御システムおよび伝送品質制御方法に関し、特に、
DS(Differentiated Servic
e)ドメインと非DSドメイン間において同レベルのサ
ービスを享受できるようにポリシー定義を設定する伝送
品質制御システムおよび伝送品質制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、IPネットワークにおいて、アプ
リケーションが送出するIPパケットに対し、そのアプ
リケーションが要求するQoS(Quality of
Sevice:伝送品質)を保証する技術として、D
iffServ(Differentiated Se
rvice:DS)というQoS制御方式が知られてい
る。このDSについては、「Blake, Blac
k, Carlson,Davies, Wang a
nd Weiss “An Architecture
for Differentiated Servi
ces”, RFC 2475, December
1998.」に詳述されているため、ここではその詳細
の説明については省略する。
【0003】DSは、アプリケーションが要求するQo
Sを保証するために、IPヘッダ内に、DSCP(DS
Code Point)というフィールドを定義し、
そのDSCPフィールドに格納されたDSCP値をQo
Sパラメータとして使用している。
【0004】IPネットワーク上においては、DS対応
ルータが、上記DSCP値に基づいてIPパケットを分
類し、そのDS対応ルータに予め設定されたポリシー定
義にしたがってQoS制御をおこないつつデータ転送を
おこなう機能を持つ。特に、このDS対応ルータで構成
され、DSに対応したドメインをDSドメインと呼ぶ。
【0005】また、IPネットワーク上には、通常、D
Sドメイン内のルータを管理し、それらルータにポリシ
ー定義の設定をおこなうポリシーサーバがDSドメイン
ごとに配置されている。ポリシー定義は、DSCP値に
対しどのようなQoS制御をおこなうかの情報であり、
ポリシー管理者によりポリシーサーバで作成され、指定
されたルータに配信される。
【0006】図7は、DSに対応した従来の伝送品質制
御システムの概略構成を示すブロック図である。図7で
は、例として3つのDSドメイン500、600および
700間においてIPパケット伝送がおこなわれる場合
のネットワーク構成を示しており、それらDSドメイン
毎にポリシーサーバ101、102および103が設け
られている。
【0007】また、図7において、DSドメイン500
は、互いにネットワークを介して接続されるとともにD
Sに対応したルータR111、R112、エッジルータ
R121、R122と、ルータR111に接続された端
末120と、を備えて構成され、各ルータR111、R
112、R121およびR122は、ポリシーサーバ1
01によりポリシー定義情報D10が送信されることで
ポリシーの管理がおこなわれている。
【0008】また、DSドメイン600は、互いにネッ
トワークを介して接続されるとともにDSに対応したル
ータR131、R132、エッジルータR140と、ル
ータR131に接続された端末130と、を備えて構成
され、各ルータR131、R132およびR140は、
ポリシーサーバ102によりポリシー定義情報D10が
送信されることでポリシーの管理がおこなわれている。
【0009】また、DSドメイン700は、互いにネッ
トワークを介して接続されるとともにDSに対応したル
ータR151、エッジルータR161、R162と、エ
ッジルータR161に接続された端末150と、を備え
て構成され、各ルータR151、R161およびR16
2は、ポリシーサーバ103によりポリシー定義情報D
10が送信されることでポリシーの管理がおこなわれて
いる。
【0010】さらに、図7においては、エッジルータR
122とR140、R140とR161、R162とR
122は、それぞれ互いにネットワークを介して接続さ
れている。
【0011】なお、DSでは、図7に示すように、複数
のDSドメイン間を持つネットワークにおいて同じレベ
ルの伝送品質でIPパケットを伝送するために、サービ
スクラス情報D20をポリシーサーバ間でやりとりし、
各DSドメインでポリシーの連携(同等サービスクラス
への対応付け)をおこなうことを前提としている。
【0012】ここで、DSでは、通常、各DSドメイン
が個別にサービスのクラス分けとそのサービスに対応す
るDSCP値を定義している。よって、異なるDSドメ
イン間において、同じ伝送品質であっても異なるDSC
P値が指定されている場合がある。そこで、現状のDS
では、そうした場合でもDSドメイン間で同じ伝送品質
の伝送が実現されるように、ドメイン内のエッジルータ
において、IPパケットに対し、宛先ドメイン内の同等
のサービスクラスに該当するDSCP値をマーキングし
た後に伝送している。こうすることで、宛先DSドメイ
ンでも、一貫した伝送品質で伝送されることが可能とな
っている。
【0013】図8は、複数のDSドメイン間でのサービ
スクラスの対応づけについて説明するための説明図であ
る。図8では、特に、複数のDSドメインのうちの二つ
のDSドメインのサービスクラステーブルが示されてい
る。図8に示すように、一方のDSドメインは、IPパ
ケットの伝送について、“ゴールド”、“シルバー”、
“ブロンズ”の3種類のサービスを提供している。
【0014】ここで、サービスクラス“ゴールド”は、
伝送遅延が150ms未満での伝送が保証されるサービ
スであり、IPヘッダのDSCP値に“44”がセット
されているパケットがこのサービスクラスのパケットと
認識されるというQoS制御である。
【0015】また、サービスクラス“シルバー”は、伝
送遅延が300ms未満での伝送が保証されるサービス
であり、IPヘッダのDSCP値に“32”がセットさ
れているパケットがこのサービスクラスのパケットと認
識されるというQoS制御である。
【0016】また、サービスクラス“ブロンズ”は、伝
送遅延を関係なくパケットが伝送されるサービスであ
り、IPヘッダのDSCP値に“16”がセットされて
いるパケットがこのサービスクラスのパケットと認識さ
れるというQoS制御である。
【0017】そして、他方のDSドメインは、IPパケ
ットの伝送について、“Best”、“Good”、
“Medium”、“Low”の4種類のサービスを提
供している。ここで、サービスクラス“Best”は、
伝送遅延が200ms未満での伝送が保証されるサービ
スであり、IPヘッダのDSCP値に“44”がセット
されているパケットがこのサービスクラスのパケットと
認識され、伝送品質が保証されるというQoS制御であ
る。
【0018】また、サービスクラス“Good”は、伝
送遅延が400ms未満での伝送が保証されるサービス
であり、IPヘッダのDSCP値に“32”がセットさ
れているパケットがこのサービスクラスのパケットと認
識されるというQoS制御である。
【0019】また、サービスクラス“Medium”
は、伝送遅延が600ms未満での伝送が保証されるサ
ービスであり、IPヘッダのDSCP値に“24”がセ
ットされているパケットがこのサービスクラスのパケッ
トと認識されるというQoS制御である。
【0020】そして、サービスクラス“Low”は、伝
送遅延を関係なくパケットが伝送されるサービスであ
り、IPヘッダのDSCP値に“16”がセットされて
いるパケットがこのサービスクラスのパケットと認識さ
れるというQoS制御である。
【0021】以下に、図7に示したDSドメイン500
内の端末120がDSドメイン600内の端末130宛
にIPパケットの伝送をするにあたって、サービスクラ
スが“シルバー”、すなわち伝送遅延が300ms未満
での伝送が保証されるサービスを要求した場合の動作を
説明する。
【0022】なお、ここでは、DSドメイン500は、
図8に示した“ゴールド”、“シルバー”、“ブロン
ズ”の3種類のサービスを提供するポリシー定義が設定
されており、DSドメイン600は、図8に示した“B
est”、“Good”、“Medium”、“Lo
w”の4種類のサービスを提供するポリシー定義が設定
されているものとする。すなわち、これらDSドメイン
間では、同じDSCP値を持ったIPパケットであって
もサービス内容が異なり、異なった伝送品質で伝送され
る場合がある。
【0023】そこで、複数のDSドメインを経由して伝
送されるIPパケットが、どのドメインでも同じ伝送品
質で伝送されるようにするために、DSドメイン間で
は、図7に示すように、サービスクラス情報D20を交
換して、ドメイン間でのサービスクラスの対応付けをお
こなう。
【0024】このサービスクラスの対応付けは、図8に
示すように、例えば、DSドメイン500の端末120
による“シルバー”のサービス要求に対して、DSドメ
イン600ではサービスクラス“Best”が対応付け
られる。よって、この場合、DSドメイン500からD
Sドメイン600に伝送されるIPパケットは、図7中
のエッジルータR122において、ヘッダ部のDSCP
値を“32”から“44”にマーキングされた後、エッ
ジルータR140に伝送される。これにより、DSドメ
イン600に伝送されたIPパケットは、DSドメイン
600内ではサービスクラス“Best”の伝送品質で
伝送され、当初要求した伝送品質が確保される。
【0025】なお、上記エッジルータR122におい
て、ヘッダ部の書換えをおこなうマーキング指定は、一
般に、ポリシー管理者が、ドメイン間で交換したサービ
スクラス情報を元に対応付けをおこない、その情報に基
づいてポリシー定義の設定をおこなう。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のDSでは、DSドメイン間でのサービスクラス
のマッピング作業を前提としているため、サービスクラ
ス情報を交換できない非DSドメインがIPネットワー
クの経路上に存在する場合には、送り出すドメインのエ
ッジルータでQoSパラメータにどのレベルの値をマー
キングすればよいかの判断ができず、ポリシー定義がお
こなえないという問題があった。
【0027】また、多数のドメインから構成されるネッ
トワークにおいては、ドメイン−ドメイン間の対応関係
も多く、ポリシー管理者が手作業でポリシー定義の設定
をおこなうには多大な時間と労力が必要であるという問
題があった。
【0028】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、サービスクラスを規定した種々のQoS
パラメータを有した試験パケットを伝送することで非D
Sドメインでのサービスクラス情報を求め、これにより
サービスクラスが不明なドメインに対するIPパケット
伝送を希望する伝送品質でおこなうことができる伝送品
質制御システムおよび伝送品質制御方法を得ることを目
的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかる伝送品質制御シ
ステムにあっては、IPパケットデータのデータ転送に
おけるQoS制御の指示であるポリシー定義を設定する
ポリシーサーバ装置と、前記ポリシーサーバによって設
定されたポリシー定義に従って、IPパケットを伝送品
質でクラス分けしたサービスクラスに分類し、分類した
サービスクラス毎にQoS制御をおこなうルータ装置
と、IPパケットデータを送受信する端末装置と、がネ
ットワークを介して接続されて構成される伝送品質制御
システムにおいて、サービスクラスが既知である第1の
ドメインに属する第1の端末装置から、サービスクラス
が不明な第2のドメインに属する第2の端末装置に対し
てデータ送信する際に、前記第1のドメインを管理する
ポリシーサーバ装置が、QoS制御の指標となるIPパ
ケット内のQoSパラメータに、どのレベルの値を指定
すれば、前記第1の端末装置が要求するサービスクラス
に該当する伝送品質を前記第2のドメインにおいて確保
できるかを調査するための試験パケットを、前記第2の
端末装置に送信して、その調査結果に基づいてポリシー
定義を生成し、生成したポリシー定義を前記第1のドメ
インに属するルータ装置に設定することを特徴とする。
【0030】この発明によれば、サービスクラスが不明
な第2のドメインに対して、所望のサービスクラスの伝
送品質のIPパケット伝送を求める際に、ポリシーサー
バ装置が、第2のドメインに対して、当該第2のドメイ
ンが提供しているサービスクラスの情報を調査する試験
パケットを送信し、その調査結果に基づいて、第1のド
メインのサービスクラスと第2のドメインのサービスク
ラスを対応付けるので、サービスクラスの不明なドメイ
ンに対しても、所望の伝送品質のIPパケット伝送が可
能となる。
【0031】つぎの発明にかかる伝送品質制御システム
にあっては、上記発明において、前記第1のドメインを
管理するポリシーサーバ装置が、前記試験パケットの生
成および送受信をおこなうサービスクラス試験モジュー
ルを、前記第1および第2の端末装置に配信することを
特徴とする。
【0032】この発明によれば、サービスクラス試験モ
ジュールが第1および第2の端末装置に配信されるの
で、試験パケットの生成や送受信をおこなう機能をそれ
ら第1および第2の端末装置において発現させることが
できる。
【0033】つぎの発明にかかる伝送品質制御システム
にあっては、上記発明において、前記サービスクラス試
験モジュールが、前記第1の端末装置において実行され
る際に、前記試験パケットを、前記第2の端末装置に向
けた転送状態の情報を収集するための情報を含めて生成
することを特徴とする。
【0034】この発明によれば、サービスクラス試験モ
ジュールによって生成される試験パケットに転送状態の
情報を収集するための情報を含めるので、その試験パケ
ットを受け取った第2の端末装置において転送状態の情
報を収集することができる。
【0035】つぎの発明にかかる伝送品質制御システム
にあっては、上記発明において、前記第1のドメインを
管理するポリシーサーバ装置が、前記第1のドメインか
ら前記第2のドメインに向けてIPパケットを送信する
ルータ装置に対し、調査対象のQoSパラメータが取り
うる全てのケース値を前記試験パケットにマーキング指
定するポリシー定義を生成し、生成したポリシー定義を
一時的に当該ルータ装置に設定するとともに、前記調査
完了後に当該ポリシー定義の設定を無効にすることを特
徴とする。
【0036】この発明によれば、第2のドメインにおい
て取り得る全てのサービス形態に対応した試験パケット
を送信する旨のポリシー定義を、ルータ装置に一時的に
設定するので、ルータ装置を介した試験パケットの送信
が可能になる。
【0037】つぎの発明にかかる伝送品質制御システム
にあっては、上記発明において、前記サービスクラス試
験モジュールが、前記第2の端末装置において実行され
る際に、前記試験パケットを受信し、受信した試験パケ
ットから、サービスクラスを規定する遅延時間等のサー
ビス項目についての情報を収集するとともに、収集結果
を転送状態情報として前記試験パケットに含めて前記第
1のドメインを管理するポリシーサーバ装置に送信する
ことを特徴とする。
【0038】この発明によれば、前記サービスクラス試
験モジュールによって受け取った試験パケットから、サ
ービス項目についての情報を収集して返信するので、第
1のドメインを管理するポリシーサーバ装置に、第2の
ドメインのサービス情報を通知することができる。
【0039】つぎの発明にかかる伝送品質制御システム
にあっては、上記発明において、前記第1のドメインを
管理するポリシーサーバ装置が、前記転送状態情報から
前記第2のドメインでのサービスクラスと前記第1のド
メインでのサービスクラスとを対応づける対応情報を生
成するサービスクラス対応検証手段を備えたことを特徴
とする。
【0040】この発明によれば、第1のドメインを管理
するポリシーサーバ装置において、第1のドメインと第
2のドメインのサービスクラスの対応情報が得られるの
で、その対応情報を元に、第2のドメインのサービスク
ラスのうち、第1のドメインのサービスクラスに該当す
るものを特定することができる。
【0041】つぎの発明にかかる伝送品質制御システム
にあっては、上記発明において、前記第1のドメインを
管理するポリシーサーバ装置が、前記対応情報に基づい
て、マーキング指定のポリシー定義を生成するポリシー
定義生成支援手段を備えたことを特徴とする。
【0042】この発明によれば、第1のドメインと第2
のドメインのサービスクラスの対応情報に基づいて、第
2のドメインのサービスクラスのうち、第1のドメイン
のサービスクラスに該当するものを特定することができ
るので、ルータ装置に対して、マーキング指定のポリシ
ー定義を設定することができる。
【0043】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、IPパケットデータのデータ転送におけるQo
S制御の指示であるポリシー定義を設定するポリシーサ
ーバ装置と、前記ポリシーサーバによって設定されたポ
リシー定義に従って、IPパケットを伝送品質でクラス
分けしたサービスクラスに分類し、分類したサービスク
ラス毎にQoS制御をおこなうルータ装置と、IPパケ
ットデータを送受信する端末装置と、の間のネットワー
クを介した伝送品質制御方法において、サービスクラス
が既知である第1のドメインに属する第1の端末装置か
ら、サービスクラスが不明な第2のドメインに属する第
2の端末装置に対してデータ送信する際に、前記第1の
ドメインを管理するポリシーサーバ装置によって、Qo
S制御の指標となるIPパケット内のQoSパラメータ
に、どのレベルの値を指定すれば、前記第1の端末装置
が要求するサービスクラスに該当する伝送品質を前記第
2のドメインにおいて確保できるかを調査するための試
験パケットを、前記第2の端末装置に送信する試験パケ
ット送信ステップと、前記第1のドメインを管理するポ
リシーサーバ装置によって、前記試験パケットの送信に
よる調査結果に基づいてポリシー定義を生成するポリシ
ー定義生成ステップと、前記第1のドメインを管理する
ポリシーサーバ装置によって、ポリシー定義生成ステッ
プにより生成されたポリシー定義を前記第1のドメイン
に属するルータ装置に設定するポリシー定義設定ステッ
プと、を含んだことを特徴とする。
【0044】この発明によれば、サービスクラスが不明
な第2のドメインに対して、所望のザービスクラスの伝
送品質のIPパケット伝送を求める際に、ポリシーサー
バ装置が、第2のドメインに対して、当該第2のドメイ
ンが提供しているサービスクラスの情報を調査する試験
パケットを送信し、その調査結果に基づいて、第1のド
メインのサービスクラスと第2のドメインのサービスク
ラスを対応付けるので、サービスクラスの不明なドメイ
ンに対しても、所望の伝送品質のIPパケット伝送が可
能となる。
【0045】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、上記発明において、前記第1のドメインを管理
するポリシーサーバ装置によって、前記試験パケットの
生成および送受信をおこなうサービスクラス試験モジュ
ールを、前記第1および第2の端末装置に配信するサー
ビスクラス試験モジュール配信ステップを含んだことを
特徴とする。
【0046】この発明によれば、サービスクラス試験モ
ジュールが第1および第2の端末装置に配信されるの
で、試験パケットの生成や送受信をおこなう機能をそれ
ら第1および第2の端末装置において発現させることが
できる。
【0047】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、上記発明において、前記サービスクラス試験モ
ジュールが前記第1の端末装置において実行される際
に、当該サービスクラス試験モジュールによって、前記
試験パケットを、前記第2の端末装置に向けた転送状態
の情報を収集するための情報を含めて生成する試験パケ
ット生成ステップを含んだことを特徴とする。
【0048】この発明によれば、前記サービスクラス試
験モジュールによって生成される試験パケットに転送状
態の情報を収集するための情報を含めるので、その試験
パケットを受け取った第2の端末装置において転送状態
の情報を収集することができる。
【0049】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、上記発明において、前記第1のドメインを管理
するポリシーサーバ装置によって、前記第1のドメイン
から前記第2のドメインに向けてIPパケットを送信す
るルータ装置に対し、調査対象のQoSパラメータが取
りうる全てのケース値を前記試験パケットにマーキング
指定するポリシー定義を生成し、生成したポリシー定義
を一時的に当該ルータ装置に設定するとともに、前記調
査完了後に当該ポリシー定義の設定を無効にする第2の
ポリシー定義生成ステップを含んだことを特徴とする。
【0050】この発明によれば、第2のドメインにおい
て取り得る全てのサービス形態に対応した試験パケット
を送信する旨のポリシー定義を、ルータ装置に一時的に
設定するので、ルータ装置を介した試験パケットの送信
が可能になる。
【0051】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、上記発明において、前記サービスクラス試験モ
ジュールが前記第2の端末装置において実行される際
に、当該サービスクラス試験モジュールによって、前記
試験パケットを受信し、受信した試験パケットから、サ
ービスクラスを規定する遅延時間等のサービス項目につ
いての情報を収集するとともに、収集結果を転送状態情
報として前記試験パケットに含めて前記第1のドメイン
を管理するポリシーサーバ装置に送信する第2の試験パ
ケット送信ステップを含んだことを特徴とする。
【0052】この発明によれば、前記サービスクラス試
験モジュールによって受け取った試験パケットから、サ
ービス項目についての情報を収集して返信するので、第
1のドメインを管理するポリシーサーバ装置に、第2の
ドメインのサービス情報を通知することができる。
【0053】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、上記発明において、前記第1のドメインを管理
するポリシーサーバ装置によって、前記転送状態情報か
ら前記第2のドメインでのサービスクラスと前記第1の
ドメインでのサービスクラスとを対応づける対応情報を
生成するサービスクラス対応検証ステップを含んだこと
を特徴とする。
【0054】この発明によれば、第1のドメインを管理
するポリシーサーバ装置において、第1のドメインと第
2のドメインのサービスクラスの対応情報が得られるの
で、その対応情報を元に、第2のドメインのサービスク
ラスのうち、第1のドメインのサービスクラスに該当す
るものを特定することができる。
【0055】つぎの発明にかかる伝送品質制御方法にあ
っては、上記発明において、前記第1のドメインを管理
するポリシーサーバ装置によって、前記対応情報に基づ
いて、マーキング指定のポリシー定義を生成するポリシ
ー定義生成支援ステップを含んだことを特徴とする。
【0056】この発明によれば、第1のドメインと第2
のドメインのサービスクラスの対応情報に基づいて、第
2のドメインのサービスクラスのうち、第1のドメイン
のサービスクラスに該当するものを特定することができ
るので、ルータ装置に対して、マーキング指定のポリシ
ー定義を設定することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかる伝送品
質制御システムおよび伝送品質制御方法の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態
によりこの発明が限定されるものではない。
【0058】図1は、実施の形態にかかる伝送品質制御
システムの概略構成を示すブロック図である。図1で
は、例として1つのDSドメイン100と1つの非DS
ドメイン200との間においてIPパケット伝送がおこ
なわれる場合のネットワーク構成を示している。
【0059】また、図1において、DSドメイン100
は、互いにネットワークを介して接続されるとともにD
Sに対応したルータR11、R12、エッジルータR2
1、R22と、ルータR11に接続された端末20と、
を備えて構成され、各ルータR11、R12、R21お
よびR22は、ポリシーサーバ10によりポリシー定義
の設定が管理されている。
【0060】一方、非DSドメイン200は、互いにネ
ットワークを介して接続されるとともにDSに対応した
ルータR31、R32、エッジルータR40と、ルータ
R31に接続された端末30と、を備えて構成されてい
る。また、図7においては、エッジルータR22とR4
0が互いにネットワークを介して接続されている。
【0061】ここで、DSドメイン100は、図8に示
した“ゴールド”、“シルバー”、“ブロンズ”の3種
類のサービスを提供するポリシー定義が設定されている
ものとする。また、非DSドメイン200は、DSに対
応していないドメインではあるが、そのドメイン内で
は、IPヘッダ内にあるToS(Type of Se
rvice:IPヘッダ内の伝送品質を指定する情報)
フィールド中のIP Precedence(優先度)
を使用したQoS制御が実行されているものとする。
【0062】以下に、図1に示したDSドメイン100
内の端末20が非DSドメイン200内の端末30宛に
IPパケットの伝送をするにあたって、サービスクラス
が“シルバー”、すなわち伝送遅延が300ms未満で
の伝送が保証されるサービスを要求した場合の動作を説
明する。
【0063】図2は、実施の形態にかかる伝送品質制御
システムの動作の流れを示すフローチャートである。ま
ず、送信元となる端末20は、ポリシーサーバ10に対
し、宛先となる端末30に向けてのIPパケット伝送に
おいて、伝送遅延が300ms未満の“シルバー”クラ
スでの伝送が必要である旨を要求する(ステップS10
1)。
【0064】この要求に対してポリシーサーバ10は、
自ドメイン内で“シルバー”クラスに対応するDSCP
値が“32”であることを端末20に通知する(ステッ
プS102)。端末20は、このDSCP値の通知を受
けると、IPヘッダにDSCP値“32”を指定した端
末30宛のIPパケットを生成する(ステップS10
3)。
【0065】この際、ポリシーサーバ10は、端末20
により要求されたドメインへのパケットに対するマーキ
ング指定がポリシー定義にあるか否かを調べるが、ここ
では非DSドメイン宛であるため、マーキング指定がポ
リシー定義にないことを確認し、試験パケットによるサ
ービスクラス検証を開始する。
【0066】そして、ポリシーサーバ10は、試験パケ
ット生成/送受信をおこなうサービスクラス試験モジュ
ールD1を、送信元の端末20と宛先の端末30にそれ
ぞれ配信する(ステップS104)。端末20および端
末30は、サービスクラス試験モジュールを受信する
と、サービスクラス試験モジュールを起動する。サービ
スクラス試験モジュールは、起動されるとまず、両端末
20および30の持つ時計の同期をとる(ステップS1
05)。なお、この同期のとり方の1つとして、同じポ
リシーサーバの時計に合わせる方法が考えられる。
【0067】つぎに、端末20のサービスクラス試験モ
ジュールにより、非DSドメインにおけるサービス情報
を得るために、試験パケットが生成される(ステップS
106)。ここで、非DSドメイン200において、Q
oSパラメータであるIPPrecedenceが取り
うる値は、0から7の計8パターンである。このため、
端末20のサービスクラス試験モジュールは、この8パ
ターンのパケットを試験するため、8つの試験パケット
を生成する。
【0068】図3は、サービスクラス試験モジュールに
より生成される試験パケットの構成例を示す図である。
上記ステップS106においては、図3(a)に示すよ
うに、8つの試験パケットのヘッダ部のDSCPフィー
ルド51に、すべて“シルバー”クラスを示す“32”
を設定し、試験パケットのデータ部に試験情報を書き込
む。この試験情報には、試験パケットを識別するための
試験パケット識別子61、送信元のドメイン名62、転
送状態情報を通知するポリシーサーバのIPアドレス6
3、宛先のドメイン名64、どんなQoSパラメータに
対する試験かを示すQoSパラメータ情報(この場合
は、IP Precedence)65を付与する。
【0069】そして、端末20は、上記のように生成さ
れた試験パケットをポリシーサーバ10に送信する(ス
テップS107)。ポリシーサーバ10は、端末20か
ら試験パケットを受けると、その試験パケット内の試験
パケット識別子61を用いて、8つの試験パケットのI
P Precedence値を0から7でマーキングす
るというポリシー定義D3を、エッジルータR22に一
時的に設定する(ステップS108)。
【0070】ポリシーサーバ10は、上記ステップS1
08でのポリシー定義設定を完了すると、端末20に試
験準備完了の旨を通知する(ステップS109)。な
お、上記ステップS108でのポリシー定義設定は、試
験パケット用のポリシー定義であるため、試験が完了し
た段階で削除される。
【0071】端末20は、ポリシーサーバ10から試験
準備完了の通知を受けると、上記ステップS106にお
いて生成した試験パケットのデータ部に送信時刻66を
記録するとともに(ステップS110)、その試験パケ
ットD2を端末30に向けて送信する(ステップS11
1)。
【0072】この試験パケットD2は、図1に示すよう
に、DSドメイン100内においては、ルータR11、
ルータR12を経由し、エッジルータR22に到達する
が、エッジルータR22に到達した時点で、上記ステッ
プS108において設定されたポリシー定義に基づいて
マーキング処理が施され、その後、エッジルータR40
に送信される。エッジルータR40では、IP Pre
cedenceが0から7の8つの試験パケットが送信
されてくるので、通常のパケットと同様に宛先である端
末30に向け、それら試験パケットを送信する。
【0073】端末30は、サービスクラス試験モジュー
ルによって、上記試験パケットD2を受信すると、受信
時刻67を記録し、各試験パケットの送信時刻66と受
信時刻67とから遅延時間を算出する(ステップS11
2)。端末30のサービスクラス試験モジュールは、図
3(b)に示すように、算出した遅延時間68を図3
(a)に示した試験情報に追加することで転送状態情報
を生成し、生成した転送状態情報D4をポリシーサーバ
10に通知する(ステップS113)。
【0074】ポリシーサーバ10は、転送状態情報D4
を受けると、その転送状態情報D4に基づいて、ポリシ
ー定義の生成・設定をおこなう(ステップS114)。
図4は、このステップS114におけるポリシー定義の
生成・設定の処理の流れを示すフローチャートである。
また、図5は、図4のフローチャートを説明するための
補足図である。
【0075】なお、図5において、端末30のサービス
クラス試験モジュールの試験パケット生成/送受信部3
1によって転送状態情報D4が生成され、ポリシーサー
バ10へと送信される表記は、上記ステップS113に
相当する。
【0076】ポリシーサーバ10は、転送状態情報D4
を受けると、サービスクラス対応検証部11によって、
その転送状態情報D4を宛先のドメイン毎に分類する
(ステップS201)。なお、この例では、宛先は非D
Sドメイン200である。そしてさらに、分類した転送
状態情報をQoSパラメータ情報毎のサービスクラステ
ーブルに登録する(ステップS202)。
【0077】図6は、サービスクラステーブルから生成
される対応情報を説明するための説明図である。図6に
示す非ドメインのサービスクラステーブルのように、こ
こでは、QoSパラメータ情報は“IP Preced
ence”であるため、上記ステップS202において
は、サービスクラス名は不明のままで、サービス内容
(遅延時間)とIP Precedenceをテーブル
に登録する。
【0078】つぎにポリシーサーバ10は、図6に示す
ように、自ドメイン内のサービスクラステーブルと上記
非DSドメインのサービスクラステーブルにおいて、サ
ービス内容(ここでは遅延時間)を比較する(ステップ
S203)。サービス内容が同等のサービスクラスが存
在する場合は、自ドメインと宛先ドメインのサービスク
ラステーブルを対応付けた対応情報に登録していき、最
終的に自ドメインのサービスクラスすべてについて対応
付けられた対応情報D5を生成する(ステップS20
4)。
【0079】すなわち、この対応情報D5は、DSドメ
イン100のサービスクラスと非DSドメインのサービ
スクラスとを対応づける。例えば、DSドメイン100
の“シルバー”クラスに該当する伝送品質を保証するに
は、図6に示すように、IPPrecedence値に
“5”を指定する必要があることが判明する。この機能
により、今までわからなかった、非DSドメイン200
において同じ伝送品質を提供するQoSパラメータの値
がわかるようになる。
【0080】つづいて、ポリシーサーバ10は、ポリシ
ー定義作成支援部12によって、上記対応情報を読み込
み、「DSドメイン100での“シルバー”クラスのI
Pパケットを非DSドメイン200に送信するときに
は、IP Precedenceを“5”に設定する」
というマーキング指定のポリシー定義D3を自動生成す
る(ステップS205)。すなわち、このポリシー定義
作成支援部12により、ポリシー定義の設定作業が自動
化でき、ポリシー管理者の定義作業が効率化される。そ
して、ポリシーサーバ10は、生成したポリシー定義を
エッジルータR22に設定する。
【0081】以上に説明したとおり、実施の形態にかか
る伝送品質制御システムおよび伝送品質制御方法によれ
ば、サービスクラスを規定するQoSパラメータをいろ
いろ変えた試験パケットを実際のネットワーク上で伝送
してみて、その転送状態の情報をもとにQoSパラメー
タごとの伝送品質を求め、非DSドメインでのサービス
クラス情報を求めてDSドメインのサービスクラスと対
応付けをすることによって、マーキング指定情報を取得
しポリシー定義をおこなうので、非DSドメインがIP
ネットワークの経路上に存在した場合でも、ポリシー定
義がおこなえ、要求するサービスクラスの伝送品質でI
Pパケットの伝送が可能となる。
【0082】また、希望するサービスクラスに適合する
サービスが受けられない場合でも、どの程度の伝送品質
なら伝送可能かを知ることができる。また、転送状態情
報から、QoSパラメータ値の導き出しとポリシー定義
までをポリシーサーバで自動化することにより、ポリシ
ー管理者の定義作業の手間を軽減できる。
【0083】なお、以上の実施の形態においては、DS
ドメインから非DSドメインへのIPパケットについて
説明したが、逆方向のIPパケットについても同様のや
り方で対応可能である。ただし、ポリシーサーバ10は
DSドメイン100のみを管理しているため、非DSド
メイン200内の装置管理はできないため、この場合、
マーキングは、受信ドメイン内のエッジルータR22で
おこなうことになる。
【0084】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、サービスクラスが不明な第2のドメインに対して、
所望のサービスクラスの伝送品質のIPパケット伝送を
求める際に、ポリシーサーバ装置が、第2のドメインに
対して、当該第2のドメインが提供しているサービスク
ラスの情報を調査する試験パケットを送信し、その調査
結果に基づいて、サービスクラスが既知である第1のド
メインのサービスクラスと上記第2のドメインのサービ
スクラスを対応付けるので、サービスクラスの不明なド
メインに対しても、所望の伝送品質のIPパケット伝送
が可能となり、また、希望するサービスクラスに適合す
るサービスが受けられない場合でも、どの程度の伝送品
質なら伝送可能かを知ることができるとともに、転送状
態情報から、QoSパラメータの導き出しとポリシー定
義までをポリシーサーバで自動化することで、ポリシー
管理者の定義作業の手間を軽減できる伝送品質制御シス
テムを提供できるという効果を奏する。
【0085】つぎの発明によれば、上記したサービスク
ラス試験モジュールが上記第1および第2の端末装置に
配信されるので、試験パケットの生成や送受信をおこな
う機能をそれら第1および第2の端末装置において発現
させることができる伝送品質制御システムを提供できる
という効果を奏する。
【0086】つぎの発明によれば、上記したサービスク
ラス試験モジュールによって生成される試験パケットに
転送状態の情報を収集するための情報を含めるので、そ
の試験パケットを受け取った上記第2の端末装置におい
て転送状態の情報を収集することができる伝送品質制御
システムを提供できるという効果を奏する。
【0087】つぎの発明によれば、上記した第2のドメ
インにおいて取り得る全てのサービス形態に対応した試
験パケットを送信する旨のポリシー定義を、上記第1の
ドメインに属するルータ装置に一時的に設定するので、
ルータ装置を介した試験パケットの送信が可能になる伝
送品質制御システムを提供できるという効果を奏する。
【0088】つぎの発明によれば、前記サービスクラス
試験モジュールによって受け取った試験パケットから、
サービス項目についての情報を収集して返信するので、
上記第1のドメインを管理するポリシーサーバ装置に、
上記第2のドメインのサービス情報を通知することがで
きる伝送品質制御システムを提供できるという効果を奏
する。
【0089】つぎの発明によれば、上記第1のドメイン
を管理するポリシーサーバ装置において、当該第1のド
メインと上記第2のドメインのサービスクラスの対応情
報が得られるので、その対応情報を元に、第2のドメイ
ンのサービスクラスのうち、上記第1のドメインのサー
ビスクラスに該当するものを特定することができる伝送
品質制御システムを提供できるという効果を奏する。
【0090】つぎの発明によれば、上記した第1のドメ
インと上記第2のドメインのサービスクラスの対応情報
に基づいて、その第2のドメインのサービスクラスのう
ち、上記第1のドメインのサービスクラスに該当するも
のを特定することができるので、ルータ装置に対して、
マーキング指定のポリシー定義を設定することができる
伝送品質制御システムを提供できるという効果を奏す
る。
【0091】つぎの発明によれば、サービスクラスが不
明な第2のドメインに対して、所望のサービスクラスの
伝送品質のIPパケット伝送を求める際に、ポリシーサ
ーバ装置が、第2のドメインに対して、当該第2のドメ
インが提供しているサービスクラスの情報を調査する試
験パケットを送信し、その調査結果に基づいて、サービ
スクラスが既知である第1のドメインのサービスクラス
と上記第2のドメインのサービスクラスを対応付けるの
で、サービスクラスの不明なドメインに対しても、所望
の伝送品質のIPパケット伝送が可能となり、また、希
望するサービスクラスに適合するサービスが受けられな
い場合でも、どの程度の伝送品質なら伝送可能かを知る
ことができるとともに、転送状態情報から、QoSパラ
メータの導き出しとポリシー定義までをポリシーサーバ
で自動化することで、ポリシー管理者の定義作業の手間
を軽減できる伝送品質制御方法を提供できるという効果
を奏する。
【0092】つぎの発明によれば、上記したサービスク
ラス試験モジュールが上記第1および第2の端末装置に
配信されるので、試験パケットの生成や送受信をおこな
う機能をそれら第1および第2の端末装置において発現
させることができる伝送品質制御方法を提供できるとい
う効果を奏する。
【0093】つぎの発明によれば、上記したサービスク
ラス試験モジュールによって生成される試験パケットに
転送状態の情報を収集するための情報を含めるので、そ
の試験パケットを受け取った上記第2の端末装置におい
て転送状態の情報を収集することができる伝送品質制御
方法を提供できるという効果を奏する。
【0094】つぎの発明によれば、上記した第2のドメ
インにおいて取り得る全てのサービス形態に対応した試
験パケットを送信する旨のポリシー定義を、上記第1の
ドメインに属するルータ装置に一時的に設定するので、
ルータ装置を介した試験パケットの送信が可能になる伝
送品質制御方法を提供できるという効果を奏する。
【0095】つぎの発明によれば、前記サービスクラス
試験モジュールによって受け取った試験パケットから、
サービス項目についての情報を収集して返信するので、
上記第1のドメインを管理するポリシーサーバ装置に、
上記第2のドメインのサービス情報を通知することがで
きる伝送品質制御方法を提供できるという効果を奏す
る。
【0096】つぎの発明によれば、上記第1のドメイン
を管理するポリシーサーバ装置において、当該第1のド
メインと上記第2のドメインのサービスクラスの対応情
報が得られるので、その対応情報を元に、第2のドメイ
ンのサービスクラスのうち、上記第1のドメインのサー
ビスクラスに該当するものを特定することができる伝送
品質制御方法を提供できるという効果を奏する。
【0097】つぎの発明によれば、上記した第1のドメ
インと上記第2のドメインのサービスクラスの対応情報
に基づいて、その第2のドメインのサービスクラスのう
ち、上記第1のドメインのサービスクラスに該当するも
のを特定することができるので、ルータ装置に対して、
マーキング指定のポリシー定義を設定することができる
伝送品質制御方法を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態にかかる伝送品質制御システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態にかかる伝送品質制御システムの
動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】 サービスクラス試験モジュールにより生成さ
れる試験パケットの構成例を示す図である。
【図4】 ポリシー定義の生成・設定の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図5】 ポリシー定義の生成・設定の処理の流れを示
すフローチャートを説明するための補足図である。
【図6】 サービスクラステーブルから生成される対応
情報を説明するための説明図である。
【図7】 DSに対応した従来の伝送品質制御システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図8】 複数のDSドメイン間でのサービスクラスの
対応づけについて説明するための説明図である。
【符号の説明】
10,101,102,103 ポリシーサーバ、11
サービスクラス対応検証部、12 ポリシー定義作成
支援部、20,120,130,150 端末、10
0,500,600,700 DSドメイン、200
非DSドメイン、D1 サービスクラス試験モジュー
ル、D2 試験パケット、D3 ポリシー定義、D4
転送状態情報、D5 対応情報、D10 ポリシー定義
情報、D20サービスクラス情報、R11,R12,R
31,R111,R131,R151 ルータ、R2
1,R22,R40,R121,R122,R140,
R161 エッジルータ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IPパケットデータのデータ転送におけ
    るQoS制御の指示であるポリシー定義を設定するポリ
    シーサーバ装置と、前記ポリシーサーバによって設定さ
    れたポリシー定義に従って、IPパケットを伝送品質で
    クラス分けしたサービスクラスに分類し、分類したサー
    ビスクラス毎にQoS制御をおこなうルータ装置と、I
    Pパケットデータを送受信する端末装置と、がネットワ
    ークを介して接続されて構成される伝送品質制御システ
    ムにおいて、 サービスクラスが既知である第1のドメインに属する第
    1の端末装置から、サービスクラスが不明な第2のドメ
    インに属する第2の端末装置に対してデータ送信する際
    に、 前記第1のドメインを管理するポリシーサーバ装置は、
    QoS制御の指標となるIPパケット内のQoSパラメ
    ータに、どのレベルの値を指定すれば、前記第1の端末
    装置が要求するサービスクラスに該当する伝送品質を前
    記第2のドメインにおいて確保できるかを調査するため
    の試験パケットを、前記第2の端末装置に送信して、そ
    の調査結果に基づいてポリシー定義を生成し、生成した
    ポリシー定義を前記第1のドメインに属するルータ装置
    に設定することを特徴とする伝送品質制御システム。
  2. 【請求項2】 前記第1のドメインを管理するポリシー
    サーバ装置は、前記試験パケットの生成および送受信を
    おこなうサービスクラス試験モジュールを、前記第1お
    よび第2の端末装置に配信することを特徴とする請求項
    1に記載の伝送品質制御システム。
  3. 【請求項3】 前記サービスクラス試験モジュールは、
    前記第1の端末装置において実行される際に、前記試験
    パケットを、前記第2の端末装置に向けた転送状態の情
    報を収集するための情報を含めて生成することを特徴と
    する請求項2に記載の伝送品質制御システム。
  4. 【請求項4】 前記第1のドメインを管理するポリシー
    サーバ装置は、前記第1のドメインから前記第2のドメ
    インに向けてIPパケットを送信するルータ装置に対
    し、調査対象のQoSパラメータが取りうる全てのケー
    ス値を前記試験パケットにマーキング指定するポリシー
    定義を生成し、生成したポリシー定義を一時的に当該ル
    ータ装置に設定するとともに、前記調査完了後に当該ポ
    リシー定義の設定を無効にすることを特徴とする請求項
    1、2または3に記載の伝送品質制御システム。
  5. 【請求項5】 前記サービスクラス試験モジュールは、
    前記第2の端末装置において実行される際に、前記試験
    パケットを受信し、受信した試験パケットから、サービ
    スクラスを規定する遅延時間等のサービス項目について
    の情報を収集するとともに、収集結果を転送状態情報と
    して前記試験パケットに含めて前記第1のドメインを管
    理するポリシーサーバ装置に送信することを特徴とする
    請求項2、3または4に記載の伝送品質制御システム。
  6. 【請求項6】 前記第1のドメインを管理するポリシー
    サーバ装置は、前記転送状態情報から前記第2のドメイ
    ンでのサービスクラスと前記第1のドメインでのサービ
    スクラスとを対応づける対応情報を生成するサービスク
    ラス対応検証手段を備えたことを特徴とする請求項5に
    記載の伝送品質制御システム。
  7. 【請求項7】 前記第1のドメインを管理するポリシー
    サーバ装置は、前記対応情報に基づいて、マーキング指
    定のポリシー定義を生成するポリシー定義生成支援手段
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の伝送品質制
    御システム。
  8. 【請求項8】 IPパケットデータのデータ転送におけ
    るQoS制御の指示であるポリシー定義を設定するポリ
    シーサーバ装置と、前記ポリシーサーバによって設定さ
    れたポリシー定義に従って、IPパケットを伝送品質で
    クラス分けしたサービスクラスに分類し、分類したサー
    ビスクラス毎にQoS制御をおこなうルータ装置と、I
    Pパケットデータを送受信する端末装置と、の間のネッ
    トワークを介した伝送品質制御方法において、 サービスクラスが既知である第1のドメインに属する第
    1の端末装置から、サービスクラスが不明な第2のドメ
    インに属する第2の端末装置に対してデータ送信する際
    に、 前記第1のドメインを管理するポリシーサーバ装置によ
    って、QoS制御の指標となるIPパケット内のQoS
    パラメータに、どのレベルの値を指定すれば、前記第1
    の端末装置が要求するサービスクラスに該当する伝送品
    質を前記第2のドメインにおいて確保できるかを調査す
    るための試験パケットを、前記第2の端末装置に送信す
    る試験パケット送信ステップと、 前記第1のドメインを管理するポリシーサーバ装置によ
    って、前記試験パケットの送信による調査結果に基づい
    てポリシー定義を生成するポリシー定義生成ステップ
    と、 前記第1のドメインを管理するポリシーサーバ装置によ
    って、ポリシー定義生成ステップにより生成されたポリ
    シー定義を前記第1のドメインに属するルータ装置に設
    定するポリシー定義設定ステップと、 を含んだことを特徴とする伝送品質制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のドメインを管理するポリシー
    サーバ装置によって、前記試験パケットの生成および送
    受信をおこなうサービスクラス試験モジュールを、前記
    第1および第2の端末装置に配信するサービスクラス試
    験モジュール配信ステップを含んだことを特徴とする請
    求項8に記載の伝送品質制御方法。
  10. 【請求項10】 前記サービスクラス試験モジュールが
    前記第1の端末装置において実行される際に、当該サー
    ビスクラス試験モジュールによって、前記試験パケット
    を、前記第2の端末装置に向けた転送状態の情報を収集
    するための情報を含めて生成する試験パケット生成ステ
    ップを含んだことを特徴とする請求項9に記載の伝送品
    質制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のドメインを管理するポリシ
    ーサーバ装置によって、前記第1のドメインから前記第
    2のドメインに向けてIPパケットを送信するルータ装
    置に対し、調査対象のQoSパラメータが取りうる全て
    のケース値を前記試験パケットにマーキング指定するポ
    リシー定義を生成し、生成したポリシー定義を一時的に
    当該ルータ装置に設定するとともに、前記調査完了後に
    当該ポリシー定義の設定を無効にする第2のポリシー定
    義生成ステップを含んだことを特徴とする請求項8、9
    または10に記載の伝送品質制御方法。
  12. 【請求項12】 前記サービスクラス試験モジュールが
    前記第2の端末装置において実行される際に、当該サー
    ビスクラス試験モジュールによって、前記試験パケット
    を受信し、受信した試験パケットから、サービスクラス
    を規定する遅延時間等のサービス項目についての情報を
    収集するとともに、収集結果を転送状態情報として前記
    試験パケットに含めて前記第1のドメインを管理するポ
    リシーサーバ装置に送信する第2の試験パケット送信ス
    テップを含んだことを特徴とする請求項9、10または
    11に記載の伝送品質制御方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のドメインを管理するポリシ
    ーサーバ装置によって、前記転送状態情報から前記第2
    のドメインでのサービスクラスと前記第1のドメインで
    のサービスクラスとを対応づける対応情報を生成するサ
    ービスクラス対応検証ステップを含んだことを特徴とす
    る請求項12に記載の伝送品質制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のドメインを管理するポリシ
    ーサーバ装置によって、前記対応情報に基づいて、マー
    キング指定のポリシー定義を生成するポリシー定義生成
    支援ステップを含んだことを特徴とする請求項13に記
    載の伝送品質制御方法。
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